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JPH06186055A - 位相差型ロータリエンコーダの読取り方法 - Google Patents

位相差型ロータリエンコーダの読取り方法

Info

Publication number
JPH06186055A
JPH06186055A JP35564192A JP35564192A JPH06186055A JP H06186055 A JPH06186055 A JP H06186055A JP 35564192 A JP35564192 A JP 35564192A JP 35564192 A JP35564192 A JP 35564192A JP H06186055 A JPH06186055 A JP H06186055A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
sampling
phase
rotary encoder
random
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP35564192A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Miyake
隆 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpine Electronics Inc filed Critical Alpine Electronics Inc
Priority to JP35564192A priority Critical patent/JPH06186055A/ja
Publication of JPH06186055A publication Critical patent/JPH06186055A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータリエンコーダにおける回転方向の判定
を、高速の回転操作においても誤った判定のないものと
する。 【構成】 所定のサンプリング周期で読み取ったA相、
B相の信号のレベル状態を、1サンプリング前に読み取
ったA相、B相の信号のレベル状態と比較して回転方向
を判断する場合のサンプリング周期を一定周期Tでな
く、ランダムな周期とする。例えば、一定周期の場合の
各タイミングにおいてランダムな時間値txを不規則に
増減する。あるいは一定周期のその周期時間に対しラン
ダムな時間値を不規則に増減し、τ1=T−tx、τ2=
T−tx……とするように構成する。このようなランダ
ムなタイミングでサンプリングすることにより、ある程
度以上の高速回転時にはカウント値がプラスマイナス0
となり、誤判定を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロータリエンコーダの回
転の読取り方法に係り、とくにロータリエンコーダの回
転が高速の場合、すなわち、ロータリエンコーダの回転
により発生する信号の周期よりも、回転検出のためのサ
ンプリングの周期のほうが長い場合に、回転方向の判断
を誤ることのないロータリエンコーダの回転の読取り方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ロータリエンコーダは回転すると所定の
位相差(例えば90゜)を有するA相、B相の二つの信
号を発生する。図2a及び2bにその状態を図示してい
る。この例では、A相とB相との二つの信号は相互にお
よそ90゜ずれた位相差を持っている。このような発生
信号をこの図の例のように1周期あたり約6回のサンプ
リングを行ってそのレベルの状態を対比した場合、この
A相、B相両信号のレベルは、図2aの右回転の場合に
よれば、A相はB相よりも進んだ位相を持つので、 10→10→11→01→01→00→10→10→1
1→01→01→00…… と周期的に変化し、また、図2bの左回転の場合はB相
はA相よりも進んだ位相を持つので、そのレベルは、 01→01→11→10→10→00→01→01→1
1→10→10→00…… と周期的に変化する。以上から、A相、B相信号のレベ
ル状態がどちらのサイクルで変化しているかを検出する
ことによりロータリエンコーダの回転方向を識別するこ
とが出来、また、レベル変化の回数をカウントすること
により回転ステップ数を識別することができる。
【0003】上記のロータリエンコーダの回転方向の識
別方法の細部は図3に示す表によって判断されている。
すなわち、サンプリングごとに前回のサンプリングデー
タと今回のサンプリングデータとを比較しその変化の内
容によって回転方向を判定するもので、例えば同図の表
のトップのグループにおける、1つ前のデータがすべて
“00“の場合、今回のデータが ”00”であれば”変化なし” ”01”であれば”左回転” ”10”であれば”右回転” ”11”であれば”不明” とするごとくにこの表に従って判定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなロータリ
エンコーダの回転の読取り方法においては、ロータリエ
ンコーダの回転により発生する信号の周期よりも、回転
検出のためのサンプリングの周期のほうが長い場合、言
換えればロータリエンコーダの回転により発生する信号
波形の変化よりサンプリングの周期の方が遅い場合に
は、回転方向が誤って判定される問題があった。一例を
図4a及び図4bに示すが、図4aのようにロータリエ
ンコーダの回転により発生する信号の1周期ごとに、回
転検出のためのサンプリングが2回程度しか行われない
ような場合には、実際は右回りの回転方向であるにもか
かわらず、サンプリングデータは、 10→01→10→01…… となって、このデータ変化の判定は前記の図3の表にし
たがえばすべて”不明”となる。また、図4bのように
ロータリエンコーダの回転により発生する信号の1周期
ごとに、回転検出のためのサンプリングが1回よりさら
に下回る回数しか行われないような場合には、実際は右
回りの回転方向であるのに、サンプリングデータは、 10→01→11→10→01…… となり、このデータの変化の判定は前記の図3の表にし
たがえば、 ”不明”、”左”、”左”、”不明” となり、逆回りの左回転と判定されてしまうことにな
る。
【0005】図5の曲線Aは上記の状態、すなわち、ロ
ータリエンコーダの回転により発生する信号の周期とサ
ンプリング周期との関係で、読取りカウントがどのよう
に変化するかをシミュレーションしてグラフとして表現
したもので、横軸に入力波形の周波数(サンプリング周
波数fとの比)を、縦軸に左右のカウント値をとってい
る。この結果によれば、ロータリエンコーダの回転によ
り発生する信号の周期がおよそfであれば正常なカウン
トが得られるが、それより速い回転になると逆回転と判
定される可能性が増加することが判る。
【0006】従来はこのような誤判定を防止するためロ
ータリエンコーダの回転により発生する信号のAB両出
力と、この信号を入力されて回転方向等を判定する判定
部との間にA相及びB相それぞれにローパスフィルタを
挿入する等の処理をすることが必要なものであった。本
発明はこのような装置を追加せずに、誤った判定を生じ
ることのないロータリエンコーダの読取り方法を提供す
ることを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明にお
いては、互いに位相がずれたA相、B相の二つの信号を
回転により発生し、この信号を所定のタイミングにおい
て繰り返しサンプリングし、このサンプリングにおける
前回と今回との両相のレベルを対比することによって前
記回転の回転方向を判定するロータリエンコーダにおい
て、前記所定のタイミングを一定の周期とせず、周期を
ランダムな時間間隔なものとすることによって達成され
る。
【0008】
【作用】位相差を持ったA、B二つの信号を発生するロ
ータリエンコーダの信号のレベルのサンプリングを、一
定周期によらずに、不規則な時間間隔を持つものとする
ことにより、高い周波数をもつ入力信号においては、そ
のランダム性から右回転と左回転との判定がほぼ同数に
発生しゼロカウントとなるように作用するので、回転方
向について、誤った判定が行われることを防止すること
ができる。
【0009】
【実施例】図1a、b、cにロータリエンコーダが発生
する信号をサンプリングする周期を本発明のものと従来
のものとを対比させて示す。図1aは時間軸tを一定の
周期で分割した従来に基準タイミングを示し、t1、t
2、t3……tnはサンプリングポイントである。t1〜t
2〜t3〜tnの各間隔はすべて等しい周期Tで構成され
ている。
【0010】これに対し本発明の第一の実施例の図1b
では前記の各基準点ごとにサンプリングポイントを不規
則に前または後に移動させ、かつ、その移動量をランダ
ムに変化させる。すなわち、図1bの例では、サンプリ
ングポイントt1はマイナスtxだけ図1aにおけるt1
からズレており、次のサンプリングポイントt2は図1
aにおけるt2からプラスtxだけズレているタイミング
のサンプリングポイントとなる。さらに次のサンプリン
グポイントt3は図1aにおけるt3からマイナスtxだ
けズレているタイミングのサンプリングがポイントとな
るように設定される。なお、txはサンプリングごとに
ランダムに設定される時間値であり、前記一定の周期T
のおよそ50パーセント以下の数値とする。このように
することにより正回転と逆回転との判定がランダムに発
生し、これを平均化することで結果として±0にカウン
ト値を近づけることで誤判定を防止することができる。
【0011】図6の曲線Bは一定周期のサンプリングポ
イントからのランダムな時間の移動量が一定周期の場合
の最大50パーセントとして、ランダム量は一般的なラ
ンダム関数を使用したシミュレーションを行った時のグ
ラフであって、サンプリング周波数と信号周波数との関
係が2f以上の場合、カウントがゼロカウントとなって
誤判定が防止される状態を示している。
【0012】図1cは前記とは別の、本発明の第二の実
施例であり、図1aの一定の周期を基準として、図1c
ではこの周期(時間値)に不規則にプラスまたはマイナ
スのランダムな量の時間値を加え、その時間経過後に次
のサンプリングを行うように構成する。すなわち、図1
cの例では、サンプリングポイントt1とつぎのサンプ
リングポイントt2とのサンプリング間隔τ1は一定の周
期Tからランダムな時間量txをマイナスしたものであ
り、さらに次のサンプリングポイントt3までのサンプ
リング間隔τ2は一定の周期Tにランダムな時間量txを
プラスしたものである。なお、txはサンプリングごと
にランダムに設定される時間値であって、前記一定の周
期Tのおよそ50パーセント以下の数値とする。このよ
うにすることにより正回転と逆回転との判断がランダム
に発生し、これを平均化することで結果として±0にカ
ウント値を近づけることで誤判定を防止することができ
る。
【0013】図7の曲線Cは一定周期の時間値に、一定
周期の場合の時間値の最大50パーセントのランダムな
時間値の増減を、ランダム量は一般的なランダム関数を
使用してシミュレーションを行った時のグラフであっ
て、サンプリング周波数と信号周波数との関係が2f以
上の場合、カウントがゼロカウントとなって誤判定防止
となる状態を示している。
【0014】図8は、前記の図5から図7までの各図の
グラフの各曲線A、B、Cを重ねたもので、これにより
誤判定防止の効果が確認できる。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、位相差型
のロータリエンコーダの回転方向を判定識別するさい、
回転の周期がサンプリングの周期より短い場合の、誤っ
た判定を防止することができ、しかも従来のようなロー
パスフィルタ等も不要となる効果があるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のサンプリングタイミングを示
す図である。
【図2】従来のサンプリングタイミングを示す図であ
る。
【図3】本発明に係わる回転方向判定に使用される表で
ある。
【図4】従来のサンプリングタイミングにより誤判定を
生じる状態を示す図である。
【図5】従来のサンプリングタイミングにより誤判定を
生じる状態をシミュレーションしたグラフである。
【図6】本発明の判定状態をシミュレーションしたグラ
フである。
【図7】本発明の別の実施例の判定状態をシミュレーシ
ョンしたグラフである。
【図8】図5、6、7のグラフを重ね合わせたグラフで
ある。
【符号の説明】
T 一定周期 t1〜tn サンプリングポイント tx ランダムな時間値 τ1〜τn ランダムな時間値

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに位相がずれたA相、B相の二つの
    信号を回転により発生し、この信号を所定のタイミング
    において繰り返しサンプリングし、このサンプリングに
    おける前回と今回との両相の変化状態の対比によって前
    記回転の回転方向を判断するロータリエンコーダにおい
    て、前記所定のタイミングを一定の周期とせず、ランダ
    ムな時間間隔をもつ周期とすることを特徴とする位相差
    型ロータリエンコーダの読取り方法。
JP35564192A 1992-12-18 1992-12-18 位相差型ロータリエンコーダの読取り方法 Withdrawn JPH06186055A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35564192A JPH06186055A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 位相差型ロータリエンコーダの読取り方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35564192A JPH06186055A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 位相差型ロータリエンコーダの読取り方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06186055A true JPH06186055A (ja) 1994-07-08

Family

ID=18445018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35564192A Withdrawn JPH06186055A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 位相差型ロータリエンコーダの読取り方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06186055A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009112151A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Denso Corp モータ制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009112151A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Denso Corp モータ制御装置

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