JPH06174870A - 軽水冷却型原子炉 - Google Patents
軽水冷却型原子炉Info
- Publication number
- JPH06174870A JPH06174870A JP4330769A JP33076992A JPH06174870A JP H06174870 A JPH06174870 A JP H06174870A JP 4330769 A JP4330769 A JP 4330769A JP 33076992 A JP33076992 A JP 33076992A JP H06174870 A JPH06174870 A JP H06174870A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reactor
- liquid supply
- pressure vessel
- cooling water
- water
- Prior art date
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽水冷却型原子炉に係り、ほう酸水の流下性
を高めて冷却材喪失時及び一次冷却水ポンプ停止時に、
原子炉を速やかにかつ確実に停止状態に導いて安全性を
確保するとともに、原子炉格納容器の内部スペースを確
保して原子炉等のメンテナンス性を向上させる。 【構成】 原子炉格納容器の上蓋内壁に配されるポイズ
ンタンクと、原子炉圧力容器とポイズンタンクとの間に
接続状態に配される給液系配管と、給液系配管に配され
原子炉圧力容器の内部圧力の低下時に管路を開放する給
液制御手段とを具備する。
を高めて冷却材喪失時及び一次冷却水ポンプ停止時に、
原子炉を速やかにかつ確実に停止状態に導いて安全性を
確保するとともに、原子炉格納容器の内部スペースを確
保して原子炉等のメンテナンス性を向上させる。 【構成】 原子炉格納容器の上蓋内壁に配されるポイズ
ンタンクと、原子炉圧力容器とポイズンタンクとの間に
接続状態に配される給液系配管と、給液系配管に配され
原子炉圧力容器の内部圧力の低下時に管路を開放する給
液制御手段とを具備する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽水冷却型原子炉に係
り、特に、原子炉格納容器内に原子炉圧力容器とともに
ポイズンタンクを収納する技術に関するものである。
り、特に、原子炉格納容器内に原子炉圧力容器とともに
ポイズンタンクを収納する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、特開平3−252593号公報
(燃料集合体の交換装置)、特開平3−252594号
公報(燃料集合体の交換装置)、特開平3−25259
5号公報(燃料集合体の交換装置)に記載されている軽
水冷却型原子炉の例を示すものである。
(燃料集合体の交換装置)、特開平3−252594号
公報(燃料集合体の交換装置)、特開平3−25259
5号公報(燃料集合体の交換装置)に記載されている軽
水冷却型原子炉の例を示すものである。
【0003】図2において、符号1は原子炉圧力容器、
2は炉心、3は蒸気発生器、6は一次冷却水ポンプ、1
5はライザ管、16ポイズンタンク、17は冷却水入
口、18は水圧作動弁、19はポイズン流通器、20は
炉心支持板、Pはほう酸水(炉内プール水)である。
2は炉心、3は蒸気発生器、6は一次冷却水ポンプ、1
5はライザ管、16ポイズンタンク、17は冷却水入
口、18は水圧作動弁、19はポイズン流通器、20は
炉心支持板、Pはほう酸水(炉内プール水)である。
【0004】このような構造を有する原子炉にあって
は、一次冷却水及びほう酸水が、運転時、ポンプ停止時
の相違によって、以下に記述するように異なった流通
(循環)をする。
は、一次冷却水及びほう酸水が、運転時、ポンプ停止時
の相違によって、以下に記述するように異なった流通
(循環)をする。
【0005】運転時にあっては、一次冷却水が、図2に
実線の矢印で示すように、炉心2、ライザ管15、一次
冷却水ポンプ6、蒸気発生器3、冷却水入口17を経由
して炉心2に戻る循環流となるが、ほう酸水Pは、水圧
作動弁18及びポイズン流通器19の部分で隔離され
て、挿通する現象や混合し合う現象の発生が妨げられ、
したがって、一次冷却水中のほう酸水濃度が変化するこ
となく、定常運転状態が維持される。
実線の矢印で示すように、炉心2、ライザ管15、一次
冷却水ポンプ6、蒸気発生器3、冷却水入口17を経由
して炉心2に戻る循環流となるが、ほう酸水Pは、水圧
作動弁18及びポイズン流通器19の部分で隔離され
て、挿通する現象や混合し合う現象の発生が妨げられ、
したがって、一次冷却水中のほう酸水濃度が変化するこ
となく、定常運転状態が維持される。
【0006】そして、一次冷却水ポンプ6の停止時にあ
っては、蒸気発生器3への送り込みが行なわれなくなる
とともに、一次冷却水ポンプ6の吐出圧力低下検出によ
って水圧作動弁18が管路を開放した状態となり、ま
た、炉心2において引き続き加熱された一次冷却水の上
昇が生じるために、図2に破線の矢印で示すように、上
昇した一次冷却水がポイズンタンク16の内部に送り出
されるとともに、ほう酸水Pがポイズン流通器19を経
由して炉心2に流れ込み、炉心2のほう酸水濃度が高ま
ることによって核分裂反応が抑制されて自然停止に導か
れる。
っては、蒸気発生器3への送り込みが行なわれなくなる
とともに、一次冷却水ポンプ6の吐出圧力低下検出によ
って水圧作動弁18が管路を開放した状態となり、ま
た、炉心2において引き続き加熱された一次冷却水の上
昇が生じるために、図2に破線の矢印で示すように、上
昇した一次冷却水がポイズンタンク16の内部に送り出
されるとともに、ほう酸水Pがポイズン流通器19を経
由して炉心2に流れ込み、炉心2のほう酸水濃度が高ま
ることによって核分裂反応が抑制されて自然停止に導か
れる。
【0007】このような図2例の原子炉にあっては、ポ
イズンタンク16の内外が高温状態の一次冷却水によっ
て囲まれた状態となっており、原子炉の出力が変化する
と、ほう酸水Pの液量が膨張収縮に基づいて変化し、こ
のため、ポイズン流通器19の部分において一次冷却水
とほう酸水Pとの境界が変動し易く、原子炉出力の制御
性が損われ易くなる。
イズンタンク16の内外が高温状態の一次冷却水によっ
て囲まれた状態となっており、原子炉の出力が変化する
と、ほう酸水Pの液量が膨張収縮に基づいて変化し、こ
のため、ポイズン流通器19の部分において一次冷却水
とほう酸水Pとの境界が変動し易く、原子炉出力の制御
性が損われ易くなる。
【0008】次いで、図3例は、軽水冷却型原子炉の他
の構造例(計画例)を示すものである。該計画例にあっ
ては、原子炉格納容器21のプール水Wの中に、原子炉
圧力容器1が水漬状態に配され、ポイズンタンク22も
プール水Wの中に配される。そして、原子炉圧力容器1
とポイズンタンク22との間が、給液系配管23を構成
する均圧用配管23a及び給液用配管23bによって接
続される。この構造とすることによって、ポイズンタン
ク22が低温状態のプール水Wに収容されて、原子炉圧
力容器1からの熱的な隔離と、一次冷却水とほう酸水P
との隔離とを行なうとともに、落差及び比重差を利用し
たほう酸水Pの供給により原子炉を自然停止状態に導く
ことが可能となり、加えて、ほう酸水Pの容量を大容量
とすることができる。
の構造例(計画例)を示すものである。該計画例にあっ
ては、原子炉格納容器21のプール水Wの中に、原子炉
圧力容器1が水漬状態に配され、ポイズンタンク22も
プール水Wの中に配される。そして、原子炉圧力容器1
とポイズンタンク22との間が、給液系配管23を構成
する均圧用配管23a及び給液用配管23bによって接
続される。この構造とすることによって、ポイズンタン
ク22が低温状態のプール水Wに収容されて、原子炉圧
力容器1からの熱的な隔離と、一次冷却水とほう酸水P
との隔離とを行なうとともに、落差及び比重差を利用し
たほう酸水Pの供給により原子炉を自然停止状態に導く
ことが可能となり、加えて、ほう酸水Pの容量を大容量
とすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3例
の原子炉にあっては、原子炉圧力容器1の回りにポイズ
ンタンク22が配されて落差に制限が生じるために、ほ
う酸水Pの供給が緩やかなものとなり、一次冷却水が喪
失した場合における炉心2の冠水状態の確保や、速やか
な原子炉停止状態への誘導の点で限界がある。
の原子炉にあっては、原子炉圧力容器1の回りにポイズ
ンタンク22が配されて落差に制限が生じるために、ほ
う酸水Pの供給が緩やかなものとなり、一次冷却水が喪
失した場合における炉心2の冠水状態の確保や、速やか
な原子炉停止状態への誘導の点で限界がある。
【0010】本発明は、上記課題を有効に解決するもの
で、ほう酸水の流下性を高めて、冷却材喪失時及び一
次冷却水ポンプ停止時に、原子炉を速やかにかつ確実に
停止状態に導いて安全性を確保すること、原子炉格納
容器の内部スペースを確保して原子炉等のメンテナンス
性を向上させることを目的としている。
で、ほう酸水の流下性を高めて、冷却材喪失時及び一
次冷却水ポンプ停止時に、原子炉を速やかにかつ確実に
停止状態に導いて安全性を確保すること、原子炉格納
容器の内部スペースを確保して原子炉等のメンテナンス
性を向上させることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】原子炉格納容器のプール
水中に原子炉圧力容器が水漬状態に配される軽水冷却型
原子炉において、原子炉格納容器の上蓋内壁に配される
ポイズンタンクと、原子炉圧力容器とポイズンタンクと
の間に接続状態に配される給液系配管と、該給液系配管
に介在状態に配され原子炉圧力容器の内部圧力の低下時
に管路を開放する給液制御手段とを具備する構成を採用
している。
水中に原子炉圧力容器が水漬状態に配される軽水冷却型
原子炉において、原子炉格納容器の上蓋内壁に配される
ポイズンタンクと、原子炉圧力容器とポイズンタンクと
の間に接続状態に配される給液系配管と、該給液系配管
に介在状態に配され原子炉圧力容器の内部圧力の低下時
に管路を開放する給液制御手段とを具備する構成を採用
している。
【0012】
【作用】一次冷却水ポンプの停止時や原子炉冷却水の水
位低下時に、給液制御手段が作動することにより、原子
炉圧力容器内部とポイズンタンクの内部とが連通状態と
なり、両者の大きなヘッド差に基づいてポイズンタンク
内のほう酸水が原子炉圧力容器内に流下し、ほう酸濃度
の上昇によって原子炉が自然停止状態に導かれる。上蓋
を外すことにより、ポイズンタンクの部分を原子炉格納
容器の上部開口が開放状態となり、原子炉のメンテナン
ス性が向上する。
位低下時に、給液制御手段が作動することにより、原子
炉圧力容器内部とポイズンタンクの内部とが連通状態と
なり、両者の大きなヘッド差に基づいてポイズンタンク
内のほう酸水が原子炉圧力容器内に流下し、ほう酸濃度
の上昇によって原子炉が自然停止状態に導かれる。上蓋
を外すことにより、ポイズンタンクの部分を原子炉格納
容器の上部開口が開放状態となり、原子炉のメンテナン
ス性が向上する。
【0013】
【実施例】図1は、本発明に係る軽水冷却型原子炉の一
実施例を示すものである。図1にあって、符号18は給
液制御手段(例えば水圧作動弁)、24は上蓋、25は
ポイズンタンク、26は断熱材である。
実施例を示すものである。図1にあって、符号18は給
液制御手段(例えば水圧作動弁)、24は上蓋、25は
ポイズンタンク、26は断熱材である。
【0014】前記上蓋24は、原子炉格納容器21の上
部開口に着脱に取り付けられる。
部開口に着脱に取り付けられる。
【0015】前記ポイズンタンク25は、上蓋24の内
壁に一体に配され、例えば原子炉圧力容器1と同程度の
耐圧性を持つように設定されるとともに、高濃度のほう
酸水Pを貯留する。
壁に一体に配され、例えば原子炉圧力容器1と同程度の
耐圧性を持つように設定されるとともに、高濃度のほう
酸水Pを貯留する。
【0016】そして、原子炉圧力容器1の上部位置とポ
イズンタンク25の上部位置との間が、給液制御手段1
8を介在させた状態の均圧用配管23aによって接続さ
れ、原子炉圧力容器1の下部位置とポイズンタンク25
の下部位置との間が給液用配管23bによって接続され
ている。なお、符号23cは導圧管で、原子炉圧力容器
1と給液制御手段18との間に配されて均圧用配管23
aの一部を構成する。
イズンタンク25の上部位置との間が、給液制御手段1
8を介在させた状態の均圧用配管23aによって接続さ
れ、原子炉圧力容器1の下部位置とポイズンタンク25
の下部位置との間が給液用配管23bによって接続され
ている。なお、符号23cは導圧管で、原子炉圧力容器
1と給液制御手段18との間に配されて均圧用配管23
aの一部を構成する。
【0017】このような構造の軽水冷却型原子炉である
と、原子炉の運転時に一次冷却水ポンプ6が作動させら
れていると、炉心2で加熱されて高温状態となった一次
冷却水が、図1に実線の矢印で示すように、ライザ管1
5、一次冷却水ポンプ6、蒸気発生器3、冷却水入口1
7を経由して炉心2に戻る循環流となり、この際に、蒸
気発生器3の部分における熱交換によって、蒸気の発生
と一次冷却水の冷却とが行なわれる。
と、原子炉の運転時に一次冷却水ポンプ6が作動させら
れていると、炉心2で加熱されて高温状態となった一次
冷却水が、図1に実線の矢印で示すように、ライザ管1
5、一次冷却水ポンプ6、蒸気発生器3、冷却水入口1
7を経由して炉心2に戻る循環流となり、この際に、蒸
気発生器3の部分における熱交換によって、蒸気の発生
と一次冷却水の冷却とが行なわれる。
【0018】そして、一次冷却水ポンプ6の吐出圧力が
導圧管23cを経由して給液制御手段18にそれぞれ伝
送されることによって、給液制御手段18が均圧用配管
23aの管路を遮断した状態を保持し続ける。
導圧管23cを経由して給液制御手段18にそれぞれ伝
送されることによって、給液制御手段18が均圧用配管
23aの管路を遮断した状態を保持し続ける。
【0019】そして、原子炉の運転時にあっては、原子
炉圧力容器1の下方位置とポイズンタンク25の下方位
置とが接続されているために、一次冷却水の圧力上昇と
ともに、給液用配管23bの中のほう酸水Pが若干押し
上げられた位置で平衡する。したがって、ポイズンタン
ク25のほう酸水Pが原子炉圧力容器1の内部に注入さ
れることがなく、原子炉圧力容器1の内部に収納されて
いる一次冷却水及びほう酸水量に基づいて運転がなされ
る。
炉圧力容器1の下方位置とポイズンタンク25の下方位
置とが接続されているために、一次冷却水の圧力上昇と
ともに、給液用配管23bの中のほう酸水Pが若干押し
上げられた位置で平衡する。したがって、ポイズンタン
ク25のほう酸水Pが原子炉圧力容器1の内部に注入さ
れることがなく、原子炉圧力容器1の内部に収納されて
いる一次冷却水及びほう酸水量に基づいて運転がなされ
る。
【0020】原子炉の運転中に、停電や故障等の原因に
基づいて一次冷却水ポンプ6が停止した場合には、以下
に説明するように、原子炉が受動的に自然停止状態に導
かれる。
基づいて一次冷却水ポンプ6が停止した場合には、以下
に説明するように、原子炉が受動的に自然停止状態に導
かれる。
【0021】一次冷却水ポンプ6が停止すると、ポンプ
吐出圧力の低下または圧力消滅が、導圧管23cを経由
して給液制御手段18に伝達され、給液制御手段18の
作動によって均圧用配管23aによる管路が開放状態に
導かれる。原子炉圧力容器1の下部位置とポイズンタン
ク25の下部位置との連通に加えて、原子炉圧力容器1
の上部位置とポイズンタンク25の上部位置とが接続さ
れることによって、原子炉圧力容器1の気相部分の蒸気
がポイズンタンク25に送り込まれて、ポイズンタンク
25に気相部分が形成されることによる均圧化が図ら
れ、ポイズンタンク25と原子炉圧力容器1との水頭差
に基づいて、ほう酸水Pが図1の破線の矢印で示すよう
に、原子炉圧力容器1の内部に注入される。ほう酸水P
が炉心2に送り込まれると、炉心2の冷却と核反応抑制
とによって原子炉が自然停止状態に導かれる。
吐出圧力の低下または圧力消滅が、導圧管23cを経由
して給液制御手段18に伝達され、給液制御手段18の
作動によって均圧用配管23aによる管路が開放状態に
導かれる。原子炉圧力容器1の下部位置とポイズンタン
ク25の下部位置との連通に加えて、原子炉圧力容器1
の上部位置とポイズンタンク25の上部位置とが接続さ
れることによって、原子炉圧力容器1の気相部分の蒸気
がポイズンタンク25に送り込まれて、ポイズンタンク
25に気相部分が形成されることによる均圧化が図ら
れ、ポイズンタンク25と原子炉圧力容器1との水頭差
に基づいて、ほう酸水Pが図1の破線の矢印で示すよう
に、原子炉圧力容器1の内部に注入される。ほう酸水P
が炉心2に送り込まれると、炉心2の冷却と核反応抑制
とによって原子炉が自然停止状態に導かれる。
【0022】原子炉運転中に、一次冷却系のなんらかの
故障に起因して、炉水が低下する現象が発生した場合
(冷却材喪失時)には、一次冷却水の水位レベルが一次
冷却水ポンプ6のポンプ吸引口の下方位置まで低下する
と、一次冷却水ポンプ6が気体分を吸い込むことに基づ
いて吐出圧力が低下し、一次冷却水ポンプ6が停止した
場合と同様に、給液制御手段18が均圧用配管23aの
管路を開放し、ポイズンタンク25のほう酸水Pが炉心
2に送り込まれ、炉心2の冠水状態の保持と原子炉停止
とが行なわれる。
故障に起因して、炉水が低下する現象が発生した場合
(冷却材喪失時)には、一次冷却水の水位レベルが一次
冷却水ポンプ6のポンプ吸引口の下方位置まで低下する
と、一次冷却水ポンプ6が気体分を吸い込むことに基づ
いて吐出圧力が低下し、一次冷却水ポンプ6が停止した
場合と同様に、給液制御手段18が均圧用配管23aの
管路を開放し、ポイズンタンク25のほう酸水Pが炉心
2に送り込まれ、炉心2の冠水状態の保持と原子炉停止
とが行なわれる。
【0023】一方、ポイズンタンク25の部分は、上蓋
24の部分と一緒に原子炉格納容器21から外し得るも
のとなり、また、図3例と比較して、ポイズンタンク2
5やその支持構造物が、原子炉格納容器21の内部から
撤去されることによって、原子炉圧力容器1の周囲から
原子炉格納容器21の上部開口までの間が開放される。
したがって、原子炉格納容器21の内部における各種メ
ンテナンス性が向上するものとなる。
24の部分と一緒に原子炉格納容器21から外し得るも
のとなり、また、図3例と比較して、ポイズンタンク2
5やその支持構造物が、原子炉格納容器21の内部から
撤去されることによって、原子炉圧力容器1の周囲から
原子炉格納容器21の上部開口までの間が開放される。
したがって、原子炉格納容器21の内部における各種メ
ンテナンス性が向上するものとなる。
【0024】
【発明の効果】本発明に係る軽水冷却型原子炉によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1) 原子炉格納容器の上蓋内壁に配されるポイズン
タンクと、原子炉圧力容器とポイズンタンクとの間に接
続状態に配される給液系配管と、給液系配管に配され原
子炉圧力容器の内部圧力の低下時に管路を開放する給液
制御手段とを具備する構成の採用によって、従来技術と
比較してほう酸水の供給時の流下性を高めて、冷却材喪
失時及び一次冷却水ポンプ停止時に、原子炉を速やかに
かつ確実に停止状態に導いて安全性を確保することがで
きる。 (2) 原子炉圧力容器の回りからポイズンタンクをな
くすことによって、原子炉圧力容器を水浸状態とする場
合にあっても、原子炉格納容器の内部スペースを確保し
て原子炉等のメンテナンス性を向上させることができ
る。 (3) 原子炉圧力容器の上蓋にポイズンタンクを一体
化状態に配することにより、ほう酸水給液のための水頭
差の設定の自由度を向上させることができる。
ば、以下の効果を奏する。 (1) 原子炉格納容器の上蓋内壁に配されるポイズン
タンクと、原子炉圧力容器とポイズンタンクとの間に接
続状態に配される給液系配管と、給液系配管に配され原
子炉圧力容器の内部圧力の低下時に管路を開放する給液
制御手段とを具備する構成の採用によって、従来技術と
比較してほう酸水の供給時の流下性を高めて、冷却材喪
失時及び一次冷却水ポンプ停止時に、原子炉を速やかに
かつ確実に停止状態に導いて安全性を確保することがで
きる。 (2) 原子炉圧力容器の回りからポイズンタンクをな
くすことによって、原子炉圧力容器を水浸状態とする場
合にあっても、原子炉格納容器の内部スペースを確保し
て原子炉等のメンテナンス性を向上させることができ
る。 (3) 原子炉圧力容器の上蓋にポイズンタンクを一体
化状態に配することにより、ほう酸水給液のための水頭
差の設定の自由度を向上させることができる。
【図1】本発明に係る軽水冷却型原子炉の一実施例を示
す正断面図である。
す正断面図である。
【図2】軽水冷却型原子炉の従来例を示す正断面図であ
る。
る。
【図3】軽水冷却型原子炉の計画例を示す正断面図であ
る。
る。
1 原子炉圧力容器 2 炉心 3 蒸気発生器 6 一次冷却水ポンプ 15 ライザ管 17 冷却水入口 18 給液制御手段(水圧作動弁) 21 原子炉格納容器 23 給液系配管 23a 均圧用配管 23b 給液用配管 23c 導圧管 24 上蓋 25 ポイズンタンク 26 断熱材 P ほう酸水(炉内プール水) W プール水
Claims (1)
- 【請求項1】 原子炉格納容器のプール水中に原子炉圧
力容器が水漬状態に配される軽水冷却型原子炉であっ
て、原子炉格納容器の上蓋内壁に配されるポイズンタン
クと、原子炉圧力容器とポイズンタンクとの間に接続状
態に配される給液系配管と、該給液系配管に介在状態に
配され原子炉圧力容器の内部圧力の低下時に管路を開放
する給液制御手段とを具備することを特徴とする軽水冷
却型原子炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4330769A JPH06174870A (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 軽水冷却型原子炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4330769A JPH06174870A (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 軽水冷却型原子炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06174870A true JPH06174870A (ja) | 1994-06-24 |
Family
ID=18236339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4330769A Withdrawn JPH06174870A (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 軽水冷却型原子炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06174870A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2497756A (en) * | 2011-12-19 | 2013-06-26 | Charles Donald Ingham | A process for the rapid shut-down of nuclear fission reactions |
CN107785084A (zh) * | 2017-07-31 | 2018-03-09 | 清华大学天津高端装备研究院 | 一种自加压型的一体化冷容器型反应堆 |
WO2019164584A3 (en) * | 2017-12-29 | 2019-12-12 | Nuscale Power, Llc | Controlling a nuclear reaction |
CN115083646A (zh) * | 2022-06-23 | 2022-09-20 | 华能核能技术研究院有限公司 | 一种高温气冷堆紧急停堆后蒸汽发生器快速冷却的方法 |
-
1992
- 1992-12-10 JP JP4330769A patent/JPH06174870A/ja not_active Withdrawn
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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