JPH06171927A - イソシアン酸をn,n−ジ置換された尿素の分解によって製造する方法 - Google Patents
イソシアン酸をn,n−ジ置換された尿素の分解によって製造する方法Info
- Publication number
- JPH06171927A JPH06171927A JP5200823A JP20082393A JPH06171927A JP H06171927 A JPH06171927 A JP H06171927A JP 5200823 A JP5200823 A JP 5200823A JP 20082393 A JP20082393 A JP 20082393A JP H06171927 A JPH06171927 A JP H06171927A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- isocyanic acid
- urea
- alkoxy
- alkyl
- decomposition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C209/00—Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
- C07C209/62—Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by cleaving carbon-to-nitrogen, sulfur-to-nitrogen, or phosphorus-to-nitrogen bonds, e.g. hydrolysis of amides, N-dealkylation of amines or quaternary ammonium compounds
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01C—AMMONIA; CYANOGEN; COMPOUNDS THEREOF
- C01C3/00—Cyanogen; Compounds thereof
- C01C3/001—Preparation by decomposing nitrogen-containing organic compounds, e.g. molasse waste or urea
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 イソシアン酸をN,N- ジ置換された尿素の
分解によって製造 【構成】 N,N- ジ置換された尿素を高められた温度
で分解し、低揮発性の第二アミン及びイソシアン酸──
これは頂部に流出する──となすことを特徴とする、イ
ソシアン酸の製造方法。
分解によって製造 【構成】 N,N- ジ置換された尿素を高められた温度
で分解し、低揮発性の第二アミン及びイソシアン酸──
これは頂部に流出する──となすことを特徴とする、イ
ソシアン酸の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イソシアン酸をN,N
- ジ置換された尿素の分解によって製造する方法に関す
る。
- ジ置換された尿素の分解によって製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】その高い反応性によって、イソシアン酸
は多くの化合物の合成に関する価値あるC−1構造単位
を示す。
は多くの化合物の合成に関する価値あるC−1構造単位
を示す。
【0003】ヨーロッパ特許公開第0,124,704
号公報によれば、熔融された尿素を流動床中で加熱し、
イソシアン酸/アンモニア混合物となすことで製造する
ことができる。しかしこの混合物からイソシアン酸を単
離することは、困難である。というのはアンモニア/イ
ソシアン酸混合物が冷えた時に極めて容易に異性化して
再び尿素となるアンモニウムイソシアナートを形成する
からである。
号公報によれば、熔融された尿素を流動床中で加熱し、
イソシアン酸/アンモニア混合物となすことで製造する
ことができる。しかしこの混合物からイソシアン酸を単
離することは、困難である。というのはアンモニア/イ
ソシアン酸混合物が冷えた時に極めて容易に異性化して
再び尿素となるアンモニウムイソシアナートを形成する
からである。
【0004】尿素をアンモニアの除去と同時に熱分解す
ることは、ケミカルアブストラクト、第81巻(197
4)172444m及び第82巻(1975)1731
35μかさ公知である。しかし固体、すなわちシアヌル
酸を形成し、それは330〜600℃で分解して、イソ
シアン酸としなければならない。分解は徐々にしか進行
せず、終結しない。ヨーロッパ特許公開第041623
6号公報には、第三アミン又はエーテルの添加によって
イソシアン酸/アンモニア混合物からアンモニアを分離
する改良法が記載されているが、本発明の目的は、実施
するのに簡単である及び後続の分離段階なしに高収率か
つ高純度でイソシアン酸が得られるイメシアン酸の新規
分離方法を見い出すことである。
ることは、ケミカルアブストラクト、第81巻(197
4)172444m及び第82巻(1975)1731
35μかさ公知である。しかし固体、すなわちシアヌル
酸を形成し、それは330〜600℃で分解して、イソ
シアン酸としなければならない。分解は徐々にしか進行
せず、終結しない。ヨーロッパ特許公開第041623
6号公報には、第三アミン又はエーテルの添加によって
イソシアン酸/アンモニア混合物からアンモニアを分離
する改良法が記載されているが、本発明の目的は、実施
するのに簡単である及び後続の分離段階なしに高収率か
つ高純度でイソシアン酸が得られるイメシアン酸の新規
分離方法を見い出すことである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明は、
イソシアン酸の製造方法に関し、N,N- ジ置換された
尿素を高められた温度で分解し、低揮発性の第二アミン
及びイソシアン酸──これは頂部に流出する──となす
ことを特徴とする。
イソシアン酸の製造方法に関し、N,N- ジ置換された
尿素を高められた温度で分解し、低揮発性の第二アミン
及びイソシアン酸──これは頂部に流出する──となす
ことを特徴とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】原則的に、イソシアン酸
を本発明による方法によって製造するのに適する出発化
合物は、すべてのN,N- ジ置換された尿素であり、こ
れは熱の作用下に分解して、イソシアン酸及び低揮発性
の第二アミンとなる。
を本発明による方法によって製造するのに適する出発化
合物は、すべてのN,N- ジ置換された尿素であり、こ
れは熱の作用下に分解して、イソシアン酸及び低揮発性
の第二アミンとなる。
【0007】好ましいN,N- ジ置換された尿素は、式
I
I
【0008】
【化2】
【0009】(式中R1 及びR2 は、同一又は異なり、
線状、分枝状又は環状(C1-C24)-アルキル基──これ
は非置換であるか又は(C1-C6)- アルコキシ又はフエ
ニルによって置換されている──、又はフエニル基──
これは非置換であるか又は(C1-C6)- アルキル、(C
1-C6)- アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、たとえば
クロル又はブロム、ニトロ又はアミノによって置換され
ている──である。)の化合物である。
線状、分枝状又は環状(C1-C24)-アルキル基──これ
は非置換であるか又は(C1-C6)- アルコキシ又はフエ
ニルによって置換されている──、又はフエニル基──
これは非置換であるか又は(C1-C6)- アルキル、(C
1-C6)- アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、たとえば
クロル又はブロム、ニトロ又はアミノによって置換され
ている──である。)の化合物である。
【0010】アルキル基の例は、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、s-ブチル、t- ブチ
ル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、ヘキサデ
シル、オクタデシル、シクロヘキシル又はシクロヘプチ
ル基である。(C1-C6)- アルコキシ基の例は、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ又はヘキシルオキ
シである。置換されたフエニル基の例は、トリル、アミ
ノフエニル又はクロロフエニル基である。
ピル、イソプロピル、ブチル、s-ブチル、t- ブチ
ル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、ヘキサデ
シル、オクタデシル、シクロヘキシル又はシクロヘプチ
ル基である。(C1-C6)- アルコキシ基の例は、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ又はヘキシルオキ
シである。置換されたフエニル基の例は、トリル、アミ
ノフエニル又はクロロフエニル基である。
【0011】特に好ましい出発化合物の例は、N,N-
ジブチル尿素、N,N- ジヘキシル尿素、N,N- ジオ
クチル尿素、N,N- ジドデシル尿素、N,N- ジヘキ
サデシル尿素、N,N- ジオクタデシル尿素、N,N-
ジシクロヘキシル尿素及びN,N- ジベンジル尿素であ
る。置換された尿素を、ヨーロッパ特許公開第0471
983号公報に記載されている様に、たとえば尿素のN
- アルキル化を介して製造することができる。
ジブチル尿素、N,N- ジヘキシル尿素、N,N- ジオ
クチル尿素、N,N- ジドデシル尿素、N,N- ジヘキ
サデシル尿素、N,N- ジオクタデシル尿素、N,N-
ジシクロヘキシル尿素及びN,N- ジベンジル尿素であ
る。置換された尿素を、ヨーロッパ特許公開第0471
983号公報に記載されている様に、たとえば尿素のN
- アルキル化を介して製造することができる。
【0012】置換された尿素を、液体形で又は熔融物と
して、希釈剤の使用なしに使用することができる。しか
し分解を、反応条件下に不活性である希釈剤中で実施す
ることもできる。適する希釈剤は、脂肪族又は芳香族炭
化水素、たとえばドデカン、ヘキサデカン、オクタデカ
ン、トルエン及びキシレン、エーテル、たとえばジエチ
レングリコールジブチルエーテル、パラフイン又はその
混合物である。ヘキサデカン及びジエチレングリコール
ジブチルエーテルを使用するのが好ましい。
して、希釈剤の使用なしに使用することができる。しか
し分解を、反応条件下に不活性である希釈剤中で実施す
ることもできる。適する希釈剤は、脂肪族又は芳香族炭
化水素、たとえばドデカン、ヘキサデカン、オクタデカ
ン、トルエン及びキシレン、エーテル、たとえばジエチ
レングリコールジブチルエーテル、パラフイン又はその
混合物である。ヘキサデカン及びジエチレングリコール
ジブチルエーテルを使用するのが好ましい。
【0013】しかし尿素の分解によって形成されたアミ
ンも希釈剤として使用することができる。更なる可能性
は、反応混合物に、イソシアン酸に対する溶剤を加えね
ばならない。この溶剤は、イソシアン酸を重合から妨げ
る又はイソシアン酸を終結によって安定化する。次いで
反応が終了した時、コールドトラップ中でイソシアン酸
と共に縮合して、取扱を容易にする純粋なイソシアン酸
の澄明な溶液を生じる。イソシアン酸の溶剤の例は、脂
肪族又は芳香族炭化水素であり、これは場合によりハロ
ゲン化された、たとえばクロロホルム、メチレンクロラ
イド、トルエン及びキシレン及びビエーテル、たとえば
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジイソプロピルエー
テル、ジエチルエーテル、t- ブチルメチルエーテル、
ジエトキシエタン、ジメトキシエタン、ジエチレングリ
コールジアルキルエーテル又はトリエチレングリコール
アルキルエーテルであり、但し溶剤の沸点は使用される
反応温度よりも高くないことに限定される。しかし好ま
しくはトルエン又はエーテル、たとえばジエチレングリ
コールジブチルエーテル、ジエチルエーテル、ジエトキ
シエタン又はジメトキシエタンを加える。添加される溶
剤の量は、コールドトラップ中に得られるイソシアン酸
の溶液の濃度がほぼ10%である様な量である。
ンも希釈剤として使用することができる。更なる可能性
は、反応混合物に、イソシアン酸に対する溶剤を加えね
ばならない。この溶剤は、イソシアン酸を重合から妨げ
る又はイソシアン酸を終結によって安定化する。次いで
反応が終了した時、コールドトラップ中でイソシアン酸
と共に縮合して、取扱を容易にする純粋なイソシアン酸
の澄明な溶液を生じる。イソシアン酸の溶剤の例は、脂
肪族又は芳香族炭化水素であり、これは場合によりハロ
ゲン化された、たとえばクロロホルム、メチレンクロラ
イド、トルエン及びキシレン及びビエーテル、たとえば
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジイソプロピルエー
テル、ジエチルエーテル、t- ブチルメチルエーテル、
ジエトキシエタン、ジメトキシエタン、ジエチレングリ
コールジアルキルエーテル又はトリエチレングリコール
アルキルエーテルであり、但し溶剤の沸点は使用される
反応温度よりも高くないことに限定される。しかし好ま
しくはトルエン又はエーテル、たとえばジエチレングリ
コールジブチルエーテル、ジエチルエーテル、ジエトキ
シエタン又はジメトキシエタンを加える。添加される溶
剤の量は、コールドトラップ中に得られるイソシアン酸
の溶液の濃度がほぼ10%である様な量である。
【0014】反応温度は使用される尿素により約90〜
400℃、好ましくは約150〜300℃、特に好まし
くは180〜260℃である。形成されたイソシアン酸
を、いくつかの方法で単離することができる。
400℃、好ましくは約150〜300℃、特に好まし
くは180〜260℃である。形成されたイソシアン酸
を、いくつかの方法で単離することができる。
【0015】しかしたとえばイソシアン酸又はイソシア
ン酸/溶剤混合物を蒸留し、液体窒素で冷却されたコー
ルドトラップ中でこれを凝縮し、上記適する溶剤の1つ
中に吸収させるが十分である。しかし上記溶剤の沸点
は、反応温度以上であってもよい。
ン酸/溶剤混合物を蒸留し、液体窒素で冷却されたコー
ルドトラップ中でこれを凝縮し、上記適する溶剤の1つ
中に吸収させるが十分である。しかし上記溶剤の沸点
は、反応温度以上であってもよい。
【0016】第二アミン及びイソシアン酸の分離を改良
するために、分別カラムを使用することもできる。それ
によってすべての添加アミンを縮合希釈剤によって洗滌
して反応混合物に戻すか又はイソシアン酸を反応混合物
から不活性ガスの流れによって、たとえば窒素の流れ又
はCO2 の流れによって除去する。
するために、分別カラムを使用することもできる。それ
によってすべての添加アミンを縮合希釈剤によって洗滌
して反応混合物に戻すか又はイソシアン酸を反応混合物
から不活性ガスの流れによって、たとえば窒素の流れ又
はCO2 の流れによって除去する。
【0017】イソシアン酸の単離に示された処理を、個
々に又は組合せて適用することができる。上記方法の変
法を、バッチ法又は連続的に、たとえば薄膜蒸発器又は
充填カラム中で実施することができる。
々に又は組合せて適用することができる。上記方法の変
法を、バッチ法又は連続的に、たとえば薄膜蒸発器又は
充填カラム中で実施することができる。
【0018】イソシアン酸をこの方法によって高収率で
かつ高純度で得られる。この方法で得られたイソシアン
酸を、2〜3週間−80℃〜−20℃の温度で純粋な形
で又は溶液として貯蔵するか又は溶剤中に吸着させ、直
ちに適切な反応成分の添加によって更に処理することが
できる。
かつ高純度で得られる。この方法で得られたイソシアン
酸を、2〜3週間−80℃〜−20℃の温度で純粋な形
で又は溶液として貯蔵するか又は溶剤中に吸着させ、直
ちに適切な反応成分の添加によって更に処理することが
できる。
【0019】分解の第二生成物として形成された第二ア
ミンを、たとえば減圧下に蒸留して精製し、種々の反応
のための出発化合物として使用する、あるいは第二アミ
ンばかりでなく未反応の置換された尿素の少量を含有す
る底部生成物及び場合により希釈剤を、そのまま更に後
処理することなく、たとえばヨーロッパ特許第4101
68号明細書による新規置換された尿素の製造に再使用
することができる。
ミンを、たとえば減圧下に蒸留して精製し、種々の反応
のための出発化合物として使用する、あるいは第二アミ
ンばかりでなく未反応の置換された尿素の少量を含有す
る底部生成物及び場合により希釈剤を、そのまま更に後
処理することなく、たとえばヨーロッパ特許第4101
68号明細書による新規置換された尿素の製造に再使用
することができる。
【0020】
イソシアン酸のバッチ製造 ヘキサデカン中にジベンジル尿素を有する2%溶液(1
g/49g希釈剤)を適する装置中に入れる。この装置
は、不活性ガス及びイソシアン酸に対する添加溶剤に関
する導入手段、温度計、連結された加熱可能な長さ20
cmビグローカラム、通常のコンデンサーから成る。次
いで上記溶液を、窒素流(17l/h)を同時に導入し
ながら200℃に加熱する。ジエチルエーテルを、更に
底部に計量的に加える(80ml/h)。
g/49g希釈剤)を適する装置中に入れる。この装置
は、不活性ガス及びイソシアン酸に対する添加溶剤に関
する導入手段、温度計、連結された加熱可能な長さ20
cmビグローカラム、通常のコンデンサーから成る。次
いで上記溶液を、窒素流(17l/h)を同時に導入し
ながら200℃に加熱する。ジエチルエーテルを、更に
底部に計量的に加える(80ml/h)。
【0021】形成されたイソシアン酸及びジエチルエー
テルを、氷水で冷やされたガス- 洗滌ボトル中に吸収
し、ジエチルエーテルで充填する。収率を測定するため
に、ガス- 洗滌ボトルから有機相を水で抽出し、イソシ
アン酸の含有量をAgNO3 で電位差滴定するか又は有
機相を水性NaOHで抽出し、過剰のNaOHをHCl
で逆- 滴定する。
テルを、氷水で冷やされたガス- 洗滌ボトル中に吸収
し、ジエチルエーテルで充填する。収率を測定するため
に、ガス- 洗滌ボトルから有機相を水で抽出し、イソシ
アン酸の含有量をAgNO3 で電位差滴定するか又は有
機相を水性NaOHで抽出し、過剰のNaOHをHCl
で逆- 滴定する。
【0022】収率:86% 次の例は、例1と同様に実施する:
【0023】
【表1】
【0024】〔例8〕 薄膜蒸発器中で連続製造 ヘキサデカン中でジオクチル尿素の5重量%溶液を、1
時間かけて230℃の温度で維持された薄膜蒸発器中に
計量して添加する。薄膜蒸発器中で不活性ガスの流出速
度は17l/h N2 である。形成されたイソシアン酸
を水で(15℃)で冷やされた受器中に吸収し、トルエ
ン50mlで充填する。
時間かけて230℃の温度で維持された薄膜蒸発器中に
計量して添加する。薄膜蒸発器中で不活性ガスの流出速
度は17l/h N2 である。形成されたイソシアン酸
を水で(15℃)で冷やされた受器中に吸収し、トルエ
ン50mlで充填する。
【0025】収率を測定するために、トルエン溶液を水
酸化ナトリウム溶液で抽出し、イソシアン酸の含有量を
塩酸で逆滴定によって測定する。 収率:50% 〔例9〕ラッシヒリングを装填しかつ通常のコンデンサ
ーの付いた充填されたカラムを、250℃に加熱し、ヘ
キサデカン中にジオクチル尿素を有する5重量%溶液を
頂部(10ml/h)に導く。17l/h N2 を底部
に導く。除去ガス及び形成されたイソシアン酸をコンデ
ンサー中で室温に冷却し、ジエチルエーテルで満たされ
たガス- 洗滌ボトル中に吸収し、氷水で冷やす。
酸化ナトリウム溶液で抽出し、イソシアン酸の含有量を
塩酸で逆滴定によって測定する。 収率:50% 〔例9〕ラッシヒリングを装填しかつ通常のコンデンサ
ーの付いた充填されたカラムを、250℃に加熱し、ヘ
キサデカン中にジオクチル尿素を有する5重量%溶液を
頂部(10ml/h)に導く。17l/h N2 を底部
に導く。除去ガス及び形成されたイソシアン酸をコンデ
ンサー中で室温に冷却し、ジエチルエーテルで満たされ
たガス- 洗滌ボトル中に吸収し、氷水で冷やす。
【0026】収率を、例8と同様に測定する。 収率:86% 〔例10〕処理を例9と同様に行う。
【0027】ジエチレングリコールジブチルエーテル中
にジオクチル尿素を有する5重量%溶液、充填速度10
ml/h、5l/h N2 、反応温度200℃。 収率:48% 〔例11〕処理を例9と同様に行う。
にジオクチル尿素を有する5重量%溶液、充填速度10
ml/h、5l/h N2 、反応温度200℃。 収率:48% 〔例11〕処理を例9と同様に行う。
【0028】ジエラレングリコールジブチルエーテル中
にジベンジル尿素を有する5重量%溶液、充填速度20
ml/h、イソシアン酸に対する溶剤としてジエチルエ
ーテル80ml/h、17l/h N2 、反応温度20
0℃。
にジベンジル尿素を有する5重量%溶液、充填速度20
ml/h、イソシアン酸に対する溶剤としてジエチルエ
ーテル80ml/h、17l/h N2 、反応温度20
0℃。
【0029】収率:75% 〔例12〕処理を例9と同様に行う。
【0030】ジエチレングリコールジブチルエーテル中
にジオクチル尿素を有する5重量%溶液、充填速度10
ml/h、17l/h N2 、イソシアン酸の溶剤とし
てジエチレングリコールジブチルエーテル80ml/
h、反応温度240℃。
にジオクチル尿素を有する5重量%溶液、充填速度10
ml/h、17l/h N2 、イソシアン酸の溶剤とし
てジエチレングリコールジブチルエーテル80ml/
h、反応温度240℃。
【0031】収率:80% 〔例13〕処理を例9と同様に行う。
【0032】ジエチレングリコールジブチルエーテル中
にジオクチル尿素を有する10重量%溶液、充填速度2
0ml/h N2 、イソシアン酸の溶剤としてジエチレ
ングリコールジブチルエーテル80ml/h、反応温度
240℃。
にジオクチル尿素を有する10重量%溶液、充填速度2
0ml/h N2 、イソシアン酸の溶剤としてジエチレ
ングリコールジブチルエーテル80ml/h、反応温度
240℃。
【0033】収率:68%
【0034】
【発明の効果】本発明の方法によればイソシアン酸を高
収率及び高純度で得ることができる。
収率及び高純度で得ることができる。
フロントページの続き (72)発明者 マルテイン・ミユールナー オーストリア国、リンツ、アルター・マル クト、1 (72)発明者 エーリッヒ・シユルツ オーストリア国、アンスフエルデン、ミッ テルバウエエルストラーセ、9 (72)発明者 ゲルハルト・シユテルン オーストリア国、ゾンベルク、ウンタール ーデルスバッハ、7 (72)発明者 ハインツ・フアルク オーストリア国、リンツ、レオンフエルト ナーストラーセ、150/13
Claims (5)
- 【請求項1】 N,N- ジ置換された尿素を高められた
温度で分解し、低揮発性の第二アミン及びイソシアン酸
──これは頂部に流出する──となすことを特徴とす
る、イソシアン酸の製造方法。 - 【請求項2】 使用されたN,N- ジ置換された尿素
は、式I 【化1】 (式中R1 及びR2 は、同一又は異なり、線状、分枝状
又は環状(C1-C24)-アルキル基──これは非置換であ
るか又は(C1-C6)- アルコキシ又はフエニルによって
置換されている──,又はフエニル基──これは非置換
であるか又は(C1-C6)- アルキル、(C1-C6)- アル
コキシ、ヒドロキシル、ハロゲン、ニトロ又はアミノに
よって置換されている──である。)の化合物である、
請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 使用されるN,N- ジ置換された尿素
は、R1 およびR2 が線状、分枝状又は環状(C4-
C20)-アルキル基又はベンジル基である式Iの化合物で
ある、請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 尿素の分解を、希釈剤なしで又は反応条
件下で不活性である希釈剤中で、場合によりイソシアン
酸に対する溶剤及び(又は)不活性ガスの流れと組合せ
て実施する、請求項1記載の方法。 - 【請求項5】 反応温度は、約150〜300℃、特に
好ましくは180〜260℃である、請求項1記載の方
法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
AT0163092A AT398749B (de) | 1992-08-13 | 1992-08-13 | Verfahren zur herstellung von isocyansäure durch zersetzen von n,n-disubstituierten harnstoffen |
AT1630/92 | 1992-08-13 | ||
DE4233533A DE4233533A1 (de) | 1992-08-13 | 1992-10-06 | Verfahren zur Herstellung von Isocyansäure durch Zersetzen von N,N-disubstituierten Harnstoffen |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06171927A true JPH06171927A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=25596368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5200823A Pending JPH06171927A (ja) | 1992-08-13 | 1993-08-12 | イソシアン酸をn,n−ジ置換された尿素の分解によって製造する方法 |
Country Status (12)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5360601A (ja) |
EP (1) | EP0582863B1 (ja) |
JP (1) | JPH06171927A (ja) |
CN (1) | CN1089597A (ja) |
AT (1) | AT398749B (ja) |
AU (1) | AU4426993A (ja) |
CA (1) | CA2100717A1 (ja) |
CZ (1) | CZ286169B6 (ja) |
DE (1) | DE4233533A1 (ja) |
HU (1) | HU213942B (ja) |
NO (1) | NO932690L (ja) |
PL (1) | PL300036A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019182705A (ja) * | 2018-04-10 | 2019-10-24 | 国立大学法人茨城大学 | 高純度イソシアン酸の生成方法、生成装置、内蔵キット、ガス発生装置及び分析方法 |
JP2022047222A (ja) * | 2020-09-11 | 2022-03-24 | 宇部マテリアルズ株式会社 | イソシアン酸の製造方法 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3314754A (en) * | 1963-11-29 | 1967-04-18 | Grace W R & Co | Production of isocyanic acid by pyrolysis of alkyl carbamates |
JPS497000A (ja) * | 1972-04-14 | 1974-01-22 | ||
IT1052116B (it) * | 1972-08-07 | 1981-06-20 | Sigma Tau Ind Farmaceuti | Nuova mercapto amide dell acido nicotinico e suoi sali |
NL175515C (nl) * | 1973-12-27 | 1984-11-16 | Stamicarbon | Werkwijze voor de bereiding van cyaanzuur. |
US3936484A (en) * | 1974-09-25 | 1976-02-03 | Atlantic Richfield Company | Production of isocyanates from substituted ureas |
DE3316494A1 (de) * | 1983-05-05 | 1984-11-08 | Lentia GmbH Chem. u. pharm. Erzeugnisse - Industriebedarf, 8000 München | Verfahren zur herstellung eines cyanursaeurearmen isocyansaeure-ammoniak-gasgemisches und vorrichtung zur durchfuehrung des verfahrens |
SU1650581A1 (ru) * | 1989-05-12 | 1991-05-23 | Институт органического катализа и электрохимии им.Д.В.Сокольского | Способ получени жидкой изоциановой кислоты и устройство дл его осуществлени |
EP0410168B1 (de) * | 1989-07-28 | 1994-12-14 | Chemie Linz GmbH | Verfahren zur Herstellung unsymmetrisch substituierter Harnstoffe |
ES2078273T3 (es) * | 1989-07-28 | 1995-12-16 | Chemie Linz Gmbh | Procedimiento para la separacion de acido isocianurico a partir de una mezcla de acido isocianurico y de amoniaco. |
AT394715B (de) * | 1990-08-14 | 1992-06-10 | Chemie Linz Gmbh | Verfahren zur n-alkylierung von harnstoffen |
US5169954A (en) * | 1990-08-14 | 1992-12-08 | Chemie Linz Gesellschaft M.B.H. | Process for the N-alkylation of ureas |
-
1992
- 1992-08-13 AT AT0163092A patent/AT398749B/de not_active IP Right Cessation
- 1992-10-06 DE DE4233533A patent/DE4233533A1/de not_active Withdrawn
-
1993
- 1993-07-16 CA CA002100717A patent/CA2100717A1/en not_active Abandoned
- 1993-07-21 EP EP93111623A patent/EP0582863B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1993-07-26 NO NO932690A patent/NO932690L/no unknown
- 1993-07-28 AU AU44269/93A patent/AU4426993A/en not_active Abandoned
- 1993-08-11 PL PL93300036A patent/PL300036A1/xx unknown
- 1993-08-12 CN CN93116230.0A patent/CN1089597A/zh active Pending
- 1993-08-12 HU HU9302337A patent/HU213942B/hu not_active IP Right Cessation
- 1993-08-12 JP JP5200823A patent/JPH06171927A/ja active Pending
- 1993-08-13 US US08/105,672 patent/US5360601A/en not_active Expired - Fee Related
- 1993-08-13 CZ CZ19931666A patent/CZ286169B6/cs not_active IP Right Cessation
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019182705A (ja) * | 2018-04-10 | 2019-10-24 | 国立大学法人茨城大学 | 高純度イソシアン酸の生成方法、生成装置、内蔵キット、ガス発生装置及び分析方法 |
JP2022047222A (ja) * | 2020-09-11 | 2022-03-24 | 宇部マテリアルズ株式会社 | イソシアン酸の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
HU213942B (en) | 1997-11-28 |
EP0582863A3 (de) | 1995-01-18 |
NO932690L (no) | 1994-02-14 |
PL300036A1 (en) | 1994-04-05 |
AU4426993A (en) | 1994-02-17 |
NO932690D0 (no) | 1993-07-26 |
AT398749B (de) | 1995-01-25 |
US5360601A (en) | 1994-11-01 |
CA2100717A1 (en) | 1994-02-14 |
CN1089597A (zh) | 1994-07-20 |
EP0582863B1 (de) | 1996-09-18 |
DE4233533A1 (de) | 1994-04-14 |
CZ166693A3 (en) | 1994-03-16 |
ATA163092A (de) | 1994-06-15 |
HUT64739A (en) | 1994-02-28 |
HU9302337D0 (en) | 1993-11-29 |
EP0582863A2 (de) | 1994-02-16 |
CZ286169B6 (cs) | 2000-02-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US2409712A (en) | Chemical process and products | |
US4496761A (en) | Process for making carbohydrazide | |
US2436311A (en) | Preparation of n, n'ethyleneurea | |
US4178448A (en) | Process for preparing herbicidal triazines | |
US4267346A (en) | Process for the preparation of 1,2,4-triazole | |
JPH06171927A (ja) | イソシアン酸をn,n−ジ置換された尿素の分解によって製造する方法 | |
US3946056A (en) | Method for producing stannic tertiary alkoxide | |
JPS63503063A (ja) | メチルイソシアネートの製造方法 | |
US4789539A (en) | Process for the preparation of chloramine | |
US3670022A (en) | Continuous high temperature process for o-methylpseudourea hydrochloride | |
JPH06157449A (ja) | N,n,n’− トリ置換された尿素の分解によってイソシアナートを製造する方法 | |
EP1258479B1 (en) | Process for the production of N,N-carbonyl diimidazole | |
US4508695A (en) | Process for preparing hydrazines | |
JP4119503B2 (ja) | ジウレタンの蒸留精製方法 | |
RU2415837C2 (ru) | Способ получения карбамида, меченного стабильным изотопом 13c | |
US4490539A (en) | Process for the preparation of 1,2,4-triazole | |
US4677227A (en) | Process for preparing hydrazines | |
JP4131025B2 (ja) | ケタジン及び水加ヒドラジンの製造方法 | |
SK71793A3 (en) | Process for production of isocyanic acid | |
US20010056200A1 (en) | Semi-continuous process for preparing bis-silyl carboxamides | |
GB2080283A (en) | Process for purifying triethylenediamine | |
US3991114A (en) | Process for aminating bis(2-chloro-1-nitrosocyclohexane) | |
US3262974A (en) | Process for the preparation of carbamyl chloride | |
US3597477A (en) | Process for preparation of substituted ureas | |
JPH0742258B2 (ja) | 3―置換アミノアクリル酸エステル類の製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030729 |