JPH06164825A - 光結合装置及び光結合方法 - Google Patents
光結合装置及び光結合方法Info
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- JPH06164825A JPH06164825A JP5136390A JP13639093A JPH06164825A JP H06164825 A JPH06164825 A JP H06164825A JP 5136390 A JP5136390 A JP 5136390A JP 13639093 A JP13639093 A JP 13639093A JP H06164825 A JPH06164825 A JP H06164825A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 受発光部を小型化し、製造コストを低くし、
及び回路構成を簡単にする。 【構成】 ドライブ回路35と37によって発光素子ア
レイ32と33から交互に赤外光L32と赤色光L33
が発光される。マルチプレクサ回路38では、ドライブ
回路35,37に同期して赤外光L32と赤色光L33
を順次切換えて受光素子アレイ34で受光し、その第1
と第2の出力信号を選択回路40へ出力する。選択回路
40では、ドライブ回路35,37と同期して前記第1
及び第2の出力信号を順次切換えて出力端子43,44
へ出力する。
及び回路構成を簡単にする。 【構成】 ドライブ回路35と37によって発光素子ア
レイ32と33から交互に赤外光L32と赤色光L33
が発光される。マルチプレクサ回路38では、ドライブ
回路35,37に同期して赤外光L32と赤色光L33
を順次切換えて受光素子アレイ34で受光し、その第1
と第2の出力信号を選択回路40へ出力する。選択回路
40では、ドライブ回路35,37と同期して前記第1
及び第2の出力信号を順次切換えて出力端子43,44
へ出力する。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)本発明は、反射型ホトインタラプ
タ等のように発光素子アレイ及び受光素子アレイを有す
る光結合装置及びその光結合方法に関するものである。 (従来の技術)従来、このような分野の技術としては、
例えば第2図に示すようなものがあった。以下、その構
成を図を用いて説明する。第2図は、従来の光結合装置
を示すもので、反射型ホトインタラプタの構成ブロック
図である。この光結合装置は、例えば銀行等における自
動預金支払い機(Automatic Teller’
s Machine:以下ATMという)等において、
紙幣等の識別を行うセンサとして用いられるものであ
り、2個の受発光部1,11を有している。一方の受発
光部1は、赤外光を発光及び受光する機能を有し、赤外
発光用の発光素子アレイ2と、受光素子アレイ3で構成
されている。発光素子アレイ2は、電源電圧Vccに接
続されると共に、発光素子アレイ2を駆動するドライブ
回路4に接続され、そのドライブ回路4がクロック回路
5に接続されている。受光素子アレイ3は、電源電圧V
ccに接続されると共に、受光素子アレイ3を駆動する
マルチプレクサ回路6に接続されて、そのマルチプレク
サ回路6が増幅器7を介して出力端子8に接続されてい
る。他方の受発光部11は、赤色光を発光及び受光する
機能を有し、赤色発光用の発光素子アレイ12と、受光
素子アレイ13で構成されている。発光素子アレイ12
は、電源電圧Vccに接続されると共に、発光素子アレ
イ12を駆動するドライブ回路14に接続され、そのド
ライブ回路14がクロック回路15に接続されている。
受光素子アレイ13は、電源電圧Vccに接続されると
共に、受光素子アレイ13を駆動するマルチプレクサ回
路16に接続され、そのマルチプレクサ回路16が増幅
器17を介して出力端子18に接続されている。第3図
は、第2図中の2個の受発光部1,11の概略の外観図
である。一方の受発光部1は基板21を有し、その基板
21上には、赤外発光用の発光素子2−1,2−2,
…,2−nがアレイ状に配列された発光素子アレイ2が
形成されている。発光素子2−1〜2−nに隣接して、
受光素子3−1,3−2,…,3−nがアレイ状に配列
された受光素子アレイ3が形成されている。これらの発
光素子アレイ2及び受光素子アレイ3は、光路用の透明
窓等が設けられたパッケージ22内に収納されている。
他方の受発光部11は基板23を有し、その基板23上
には、受発光部1と同様に、赤色発光用の発光素子12
−1,12−2,…,12−nからなる発光素子アレイ
12、受光素子13−1,13−2,…,13−nから
なる受光素子アレイ13とが形成され、パッケージ24
内に収納されている。以上のように構成される光結合装
置及びその光結合方法の動作を説明する。受発光部1,
11上に、図示しない送り装置等によって、例えば紙幣
のような複数の色からなる模様が印刷された被測定物2
5を送る。被測定物25が受発光部1上に送られてくる
と、クロック回路5からのクロック信号に基づき、ドラ
イブ回路4の制御によって発光素子アレイ2から赤外光
L2が発光され、被測定物25に照射される。被測定物
25に照射された赤外光L2は、その被測定物25によ
って反射され、反射光L3になる。この反射光L3は、
マルチプレクサ回路6で制御される受光素子アレイ3に
よって受光される。反射光L3の受光によってマルチプ
レクサ回路6は、被測定物25に印刷された模様のデー
タを示す出力信号を出力するので、その出力信号が増幅
器7を介して出力端子8へ出力される。出力端子8に出
力された出力信号は、図示しないが、次段に接続される
信号処理回路等によって処理され、被測定物25の模様
が識別される。同様に、被測定物25が受発光部11上
に送られてくると、発光素子アレイ12は、赤色光L1
2を発光する。この赤色光L12が被測定物25に反射
して反射光L13となり、その反射光L13が受光素子
アレイ13によって受光され、受発光部1の場合と同様
に、被測定物25の色についての識別が行われる。 (発明が解決しようとする課題)しかしながら、上記構
成の光結合装置及びその光結合方法では、次のような課
題があった。従来、赤外光用の受発光部1と赤色光用の
受発光部11とが、それぞれ別個のパッケージ22,2
4内に収納され、それらのパッケージ22,24が間隔
を隔てて配置されている。そのため、受発光部が大型化
すると共に、部材コスト及び組み立てコスト等の製造コ
ストが高くなってしまう。さらに、各受発光部1,11
毎にマルチプレクサ回路6,16及び増幅器7,17を
設けなければならず、その分、回路構成が複雑化すると
いう問題があった。この問題を解決するため、例えば、
受発光部1,11を同一のパッケージ内に収納すること
で、受発光部の小型化を図ることが考えられる。ところ
が、受発光部1と11がそれぞれ発光する赤外光L2と
赤色光L12の発光波長は、それぞれの識別対象の相違
によって異なっている。そのため、受発光部1と11を
同一パッケージ内に収納すると、赤外光L2、赤色光L
12及び反射光L3,L13が相互干渉を起こすおそれ
がある。相互干渉が起きると、受光素子アレイ3,13
による受光が精度良く行われなくなり、模様及び色の識
別精度が劣化する。この識別精度の劣化を防止するた
め、同一パッケージ内に収納した受発光部1と11の間
に遮蔽物を設けることも考えられる。しかし、遮蔽物を
設けると、かえって回路規模が大きくなり、製造コスト
がかさんでしまう。又、受発光部1と11を同一パッケ
ージ内に収納しても、依然として回路構成は複雑であ
る。このように、受発光部1と11を同一パッケージ内
に収納しても、技術的に十分満足のいく光結合装置及び
光結合方法が得られない。本発明は、前記従来技術が持
っていた課題として、受発光部が大型化する、製造コス
トが高くなる、及び回路構成が複雑になる点について解
決した光結合装置及び光結合方法を提供するものであ
る。 (課題を解決するための手段)第1の発明は、前記課題
を解決するために、光結合装置において、第1の発光波
長を有する第1の光を発光する第1の発光素子と、第2
の発光波長を有する第2の光を発光する第2の発光素子
と、第1及び第2の制御信号に応答して前記第1及び第
2の発光素子の出力を順次切換える第1及び第2の回路
と、前記第1及び第2の光を受光する受光素子と、第3
及び第4の回路とを、備えている。第3の回路は、前記
第1及び第2の制御信号に同期した第3の制御信号に応
答して前記第1及び第2の光の受光を順次切換え、かつ
前記第1の光を受光すると第1の出力信号を出力し、前
記第2の光を受光すると第2の出力信号を出力する回路
である。第4の回路は、前記第1及び第2の制御信号に
同期させ、前記第1及び第2の出力信号を順次切換えて
出力端子へ転送する回路である。第2の発明では、光結
合装置において、第1の発光波長を有する第1の光を発
光する第1の発光素子と、第2の発光波長を有する第2
の光を発光する第2の発光素子と、前記第1及び第2の
光を受光する受光素子とを、同一基板上に設けた受発光
素子を備えている。第3の発明では、第2の発明の第1
及び第2の発光素子を、これらから発光される前記第1
及び第2の光を受光する前記受光素子を挟むように配置
している。第4の発明では、第2の発明の第1及び第2
の発光素子を交互に複数個配置し、前記第1及び第2の
発光素子から発光される前記第1及び第2の光を受光す
る前記受光素子を前記第1及び第2の発光素子と対にな
るように配置している。第5の発明では、第1、第2、
第3又は第4の発明において、第1の光として赤外光、
第2の光として赤色光を用いている。第6の発明では、
光結合方法において、第1及び第2の制御信号に応答し
て第1の発光波長を有する第1の光及び第2の発光波長
を有する第2の光を交互に被測定物へ発光し、前記第1
及び第2の制御信号に同期した第3の制御信号に応答し
て前記第1及び第2の光を交互に受光する。そして、前
記第1及び第2の制御信号に同期させ、前記第1及び第
2の光の受光による出力信号を交互に出力端子へ転送す
るようにしている。第7の発明では、光結合方法におい
て、第1の期間で、第1のレベルの第1の制御信号に応
答して、第1の発光素子から第1の発光波長を有する第
1の光を被測定物へ発光すると共に、第1のレベルの第
2の制御信号に応答して、第2の発光素子における第2
の発光波長を有する第2の光の発光を禁止し、次に第2
の期間で、第2のレベルの前記第2の制御信号に応答し
て、前記第2の発光素子から前記被測定物へ前記第2の
光を発光し、第2のレベルの前記第1の制御信号に応答
して、前記第1の発光素子における前記第1の光の発光
を禁止する。前記第1の期間で、前記第1の制御信号に
同期した第1のレベルの第3の制御信号に応答して、前
記第1の光を受光し、この受光により第1の出力信号を
出力し、次に前記第2の期間で、前記第1のレベルの前
記第3の制御信号に応答して、前記第2の光を受光し、
この受光により第2の出力信号を出力する。そして、前
記第1の期間で、前記第1のレベルの前記第1の制御信
号に同期させ、前記第1の出力信号を出力端子へ転送
し、次に前記第2の期間で、前記第1のレベルの前記第
2の制御信号に同期させ、前記第2の出力信号を前記出
力端子へ転送するようにしている。第8の発明では、第
6又は第7の発明において、第1の光として赤外光、第
2の光として赤色光を用いている。 (作 用)第1の発明によれば、以上のように光結合装
置を構成したので、第1及び第2の回路によって第1と
第2の発光素子から交互に第1の光と第2の光が発光さ
れる。第3の回路では、第1及び第2の回路に同期して
第1と第2の光を順次切換えて受光し、その第1と第2
の出力信号を第4の回路へ出力する。第4の回路では、
第1及び第2の回路と同期して第1及び第2の出力信号
を順次切換えて出力端子へ転送する。第2の発明によれ
ば、第1及び第2の発光素子と受光素子とを同一基板上
に設けた受発光素子は、受発光部の小型化を図る働きが
ある。第3及び第4の発明によれば、第1及び第2の発
光素子と受光素子とを最小面積で同一基板上に形成させ
る働きがある。第5の発明によれば、第1の光として赤
外光、第2の光として赤色光を用いることは、それらの
相互干渉を抑制する働きがある。第6の発明によれば、
第1と第2の制御信号に基づき、第1と第2の光が交互
に被測定物へ照射される。これらの第1と第2の光は、
交互に受光され、それらの出力信号が交互に出力端子へ
転送される。第7の発明によれば、第1の期間で、第1
の発光素子から第1の光が被測定物へ照射され、それが
受光されて第1の出力信号が出力されて出力端子へ転送
される。次に、第2の期間では、第2の発光素子から被
測定物へ第2の光が照射され、それが受光され、第2の
出力信号が出力されて出力端子へ転送される。第8の発
明によれば、第5の発明と同様に、第1の光の赤外光、
及び第2の光の赤色光は、それらの相互干渉を防止する
働きがある。従って、前記課題を解決できるのである。 (実施例)第1図は、本発明の実施例の光結合装置を示
すもので、反射型ホトインタラプタの構成ブロック図で
ある。この光結合装置は、例えば銀行等におけるATM
等において、紙幣等の識別を行うセンサとして用いられ
るものであり、受発光部31を有している。受発光部3
1は、2個の発光素子アレイ32,33、及び1つの受
光素子アレイ34を有している。一方の発光素子アレイ
32は、赤外光L32を発光する機能を有し、電源電圧
Vcc及びドライブ回路(第1の回路)35にそれぞれ
接続されている。ドライブ回路35は、発光素子アレイ
32をオン・オフ制御するための回路であり、該ドライ
ブ回路35には、クロック信号(制御信号)発生用のク
ロック回路36が接続されている。クロック回路36
は、それぞれ所定のタイミングで、クロック信号(第1
の制御信号)φ1、クロック信号(第2の制御信号)φ
2、クロック信号(第3の制御信号)φ3、及びクロッ
ク信号φ4,φ5をそれぞれ出力する回路である。他方
の発光素子アレイ33は、赤色光L33を発光する機能
を有し、電源電圧Vcc及びドライブ回路(第2の回
路)37にそれぞれ接続されている。ドライブ回路37
は、発光素子アレイ33をオン・オフ制御するための回
路であり、該ドライブ回路37にはクロック回路36が
接続されている。受光素子アレイ34は、赤外光L32
の反射光L32−1、及び赤色光L33の反射光L33
−1をそれぞれ受光する機能を有し、電源電圧Vcc及
びマルチプレクサ回路(第3の回路)38にそれぞれ接
続されている。マルチプレクサ回路38は、受光素子ア
レイ34をオン・オフ制御する回路であり、クロック回
路36に接続されると共に、該マルチプレクサ回路38
の出力を増幅する増幅器39の入力側に接続されてい
る。増幅器39の出力側は、選択回路(第4の回路)4
0に接続されている。選択回路40は、増幅器39で増
幅されたマルチプレクサ回路38の出力を、反射光L3
2−1による出力(第1の出力信号)と、反射光L33
−1による出力(第2の出力信号)とに選別し、それら
を選択的に出力する回路であり、2つの2入力ANDゲ
ート41,42で構成されている。一方のANDゲート
41の入力側は、増幅器39の出力側及びクロック回路
36に接続され、該ANDゲート41の出力側が、反射
光L32−1によるマルチプレクサ回路38の出力信号
を出力する出力端子43に接続されている。ANDゲー
ト42の入力側は、増幅器39の出力側及びクロック回
路36に接続され、該ANDゲート42の出力側が、反
射光L33−1によるマルチプレクサ回路38の出力信
号を出力する出力端子44に接続されている。第4図
は、第1図中の受発光部31の概略を示す外観図であ
る。この受発光部31は基板45を有し、その基板45
上には、例えば発光ダイオード(以下、LEDという)
からなる赤外発光用の発光素子32−1,32−2,
…,32−nがアレイ状に配列された発光素子アレイ3
2が形成されている。これらの発光素子32−1〜32
−nに隣接して、例えばLEDからなる赤色発光用の発
光素子33−1,33−2,…,33−nがアレイ状に
配列された発光素子アレイ33が形成されている。さら
に、発光素子32−1〜32−nと発光素子33−1〜
33−nとの間には、例えばホトダイオードからなる受
光素子34−1,34−2,…,34−nがアレイ状に
配列された受光素子アレイ34が形成されている。これ
らの発光素子アレイ32,33及び受光素子アレイ34
は、赤外光L32、赤色光L33及び反射光L32−
1,L33−1の光路となる透明窓等が設けられたパッ
ケージ46内に収納されている。第5図は、第1図の光
結合装置の回路図である。一方の発光素子アレイ32
は、その複数の発光素子32−1〜32−nのアノード
側が電源電圧Vccに共通接続され、そのカソード側が
ドライブ回路35に接続されている。ドライブ回路35
は、2個のトランジスタをダーリントン接続して形成さ
れる複数のスイッチ35−1,35−2,…,35−n
と、各スイッチ35−1〜35−nをクロック信号φ1
に基づきオン・オフ制御するシフトレジスタ35aと
で、構成されている。各スイッチ35−1〜35−nの
コレクタは、発光素子32−1〜32−nのカソード側
に接続され、エミッタが接地電位GNDに共通接続さ
れ、ベースがシフトレジスタ35aに接続されている。
他方の発光素子アレイ33は、その複数の発光素子33
−1〜33−nのアノード側が電源電圧Vccに共通接
続され、カソード側がドライブ回路37に接続されてい
る。ドライブ回路37は、2個のトランジスタをダーリ
ントン接続して構成される複数のスイッチ37−1,3
7−2,…,37−nと、各スイッチ37−1〜37−
nをクロック信号φ2に基づきオン・オフ制御するシフ
トレジスタ37aとで、構成されている。各スイッチ3
7−1〜37−nのコレクタは、発光素子33−1〜3
3−nのカソードに、エミッタが接地電位GNDに、ベ
ースがシフトレジスタ37aに、それぞれ接続されてい
る。受光素子アレイ34は、その複数の受光素子34−
1〜34−nのカソード側が電源電圧Vccに共通接続
され、アノード側がマルチプレクサ回路38に接続され
ている。マルチプレクサ回路38は、複数のNチャネル
型MOSトランジスタ(以下、NMOSという)38−
1,38−2,…,38−nと、各NMOS38−1〜
38−nをクロック信号φ3に基づきオン・オフ制御す
るシフトレジスタ38aとで、構成されている。各NM
OS38−1〜38−nのソースは各受光素子34−1
〜34−nのアノードに、ドレインが増幅器39に、ゲ
ートがシフトレジスタ38aに、サブストレートが接地
電位GNDに、それぞれ接続されている。以上のように
構成される光結合装置及びその光結合方法の動作を、第
6図を参照しつつ説明する。第6図は、第1図の光結合
装置及びその光結合方法の動作タイミング図である。こ
こで、クロック信号φ1及びφ2は、交互に活性化され
る信号 (例えば、ハイレベル又はローレベルになる信
号)である。クロック信号φ3はクロック信号φ1,φ
2に同期した信号、2つのクロック信号φ4,φ5はそ
れぞれクロック信号φ1,φ2に同期した信号である。
受発光部31上に、図示しない送り装置等によって、例
えば紙幣のような複数の色からなる模様が印刷された被
測定物47を送る。被測定物47が受発光部31上に送
られてくると、第1の期間で、クロック信号φ1がハイ
レベル(以下、“H”という)になり、クロック信号φ
2がローレベル(以下、“L”という)、クロツク信号
φ3が“H”、クロック信号φ4が“H”、クロック信
号φ5が“L”になる。クロック信号φ1が第1の期間
で“H”,第2の期間で“L”を繰り返して入力される
と、“H”の時にスイッチ35−1〜35−nが順次オ
ンする。スイッチ35−1〜35−nが順次オンする
と、発光素子32−1〜32−nに順次電流が流れ、そ
れらの発光素子32−1〜32−nが順次赤外光L32
を発光する。クロック信号φ3が“H”,“L”を繰り
返して入力されると、“H”の時に、シフトレジスタ3
8aはNMOS38−1〜38−nのゲートに順次電圧
を印加するので、それらのNMOS38−1〜38−n
が順次オンする。NMOS38−1〜38−nが順次オ
ンすると、受光素子34−1〜34−nは、順次受光可
能(オン)状態になる。この場合、例えば発光素子32
−1がオンすると、受光素子34−1のみがオンし、そ
れ以外の発光及び受光素子はすべてオフしている。次
に、発光素子32−2がオンすると、受光素子34−2
のみがオンし、他はすべてオフしている。以下、発光素
子32−3〜32−n及び受光素子34−3〜34−n
についても同様である。発光素子32−1〜32−nか
ら順次発光された赤外光L32は、被測定物47に照射
される。被測定物47に照射された赤外光L32は、そ
の被測定物47によって反射され、反射光L32−1と
して受光素子34−1〜34−nによって順次受光され
る。受光素子34−1〜34−nが反射光L32−1を
順次受光すると、受光素子34−1〜34−nに順次電
流が流れる。この電流は増幅器39で増幅され、AND
ゲート41,42に入力される。この時、クロック信号
φ4が“H”、クロック信号φ5が“L”なので、出力
端子43のみに被測定物47に印刷された模様について
のデータを示す出力信号が順次出力される。クロック信
号φ1が“L”に反転し、さらにクロック信号φ2が
“H”、クロック信号φ3が“H”、クロック信号φ4
が“L”、クロック信号φ5が“H”になると、発光素
子アレイ32がオフすると共に、シフトレジスタ37a
がスイッチ37−1〜37−nを順次オンする。スイッ
チ37−1〜37−nが順次オンすると、発光素子33
−1〜33−nに順次電流が流れ、発光素子33−1〜
33−nが順次赤色光L33を発光する。クロック信号
φ3が“H”の時に、シフトレジスタ38aはNMOS
38−1〜38−nのゲートに順次電圧を印加するの
で、それらのNMOS38−1〜38−nが順次オンす
る。NMOS38−1〜38−nが順次オンすると、受
光素子35−1〜38−nは、順次受光可能(オン)状
態になる。この場合、例えば発光素子33−1がオンす
ると、受光素子34−1のみがオンし、他の発光及び受
光素子はすべてオフしている。次に、発光素子33−2
がオンすると、受光素子34−2のみがオンし、他はす
べてオフしている。以下、発光素子33−3〜33−n
及び受光素子34−3〜34−nについても同様であ
る。発光素子33−1〜33−nから順次発光された赤
色光L33は、被測定物47に照射される。被測定物4
7に照射された赤色光L33は、その被測定物47によ
って反射され、反射光L33−1として受光素子34−
1〜34−nによって受光される。受光素子34−1〜
34−nが順次反射光L33−1を受光すると、それら
の受光素子34−1〜34−nに順次電流が流れる。こ
の電流は増幅器39で増幅され、ANDゲート41,4
2に入力される。この時、クロック信号φ4が“L”、
クロック信号φ5が“H”なので、出力端子44のみに
被測定物47に印刷された色についてのデータを示す出
力信号が順次出力される。以下、同様にして発光素子ア
レイ32と33が交互に発光し、発光素子32−1〜3
2−nが順次発光している時には、発光素子アレイ33
はオフしており、マルチプレクサ回路38の出力は出力
端子43のみに順次出力される。発光素子33−1〜3
3−nが順次発光している時には、発光素子アレイ32
はオフしており、マルチプレクサ回路38の出力は出力
端子44のみに順次出力される。このようにして、出力
端子43,44に出力された、それぞれ被測定物47の
模様及び色についてのデータを示す出力信号は、次段に
接続される図示しない信号処理回路等によって処理さ
れ、その被測定物47の模様及び色の識別が行われる。
本実施例では、次のような利点を有している。 (A) 受光素子アレイ34を単一のもので構成し、発
光素子アレイ32,33及び受光素子アレイ34を同一
パッケージ内に収納したので、受発光部31の小型化が
図れる。 (B) 交互に“H”又は“L”となるクロック信号φ
1,φ2によって発光素子アレイ32と33を交互に発
光させるようにしたので、赤外光L32、赤色光L3
3、及び反射光L32−1,L33−1間の相互干渉を
排斥できる。そのため、信頼性の高い受光精度が得ら
れ、識別精度を向上できる。 (C) クロック信号φ1,φ2に同期したクロック信
号φ3に基づき、マルチプレクサ回路38が受光素子3
4−1〜34−nをオン・オフ制御する。これにより、
受光素子アレイ34は、発光素子アレイ32及び33か
らの反射光L32−1,L33−1を異なるタイミング
で受光できる。そのため、発光素子アレイ32,33に
対して1個の受光素子アレイ34を設ければよく、その
受光素子アレイ34に対してマルチプレクサ回路38及
び増幅器39をそれぞれ1個ずつ設ければよい。従っ
て、光結合装置の回路構成を簡略化できる。 (D) 選択回路40を設けたので、発光素子アレイ3
2及び33からの光を受光したマルチプレクサ回路38
の出力信号を、それぞれ発光素子アレイ32あるいは3
3によるものに選別して出力できる。そのため、受発光
部31を単一の受光素子アレイ34で構成することが可
能になる。 (E) 受発光部31を小型化し、かつマルチプレクサ
回路38及び増幅器39を1個ずつ省略したので、光結
合装置全体を小型化できると共に、製造コストを大幅に
削減できる。なお、本発明は図示の実施例に限定され
ず、種々の変形が可能である。その変形例としては、例
えば次のようなものがある。 (a) 受発光部31は、その発光素子32−1〜32
−n,33−1〜33−n、及び受光素子34−1〜3
4−nの配列を種々に変形して構成することが可能であ
る。例えば、第7図に示すように、同一直線上に、発光
素子32−1〜32−nと33−1〜33−nを交互に
配列したりなどしてもよい。この場合、受光素子34−
1〜34−nは、それぞれ順に発光素子32−1及び3
3−1間、発光素子32−2及び33−2間、……発光
素子32−n及び33−n間に隣接配置される。第7図
のような構成にした場合には、第4図に比べてさらに受
発光部の小型化が図れる。 (b) 上記実施例では、発光素子アレイ32,33を
LEDで、受光素子アレイ34をホトダイオードでそれ
ぞれ構成したが、これらは他の素子で構成してもよい。
例えば、受光素子アレイ34をホトトランジスタ等で構
成してもよい。 (c) ドライブ回路35,37は、その回路構成の変
更が可能である。例えば、特性向上のために、ラッチ回
路やゲート回路等を付加して構成してもよい。 (d) マルチプレクサ回路38の構成は、種々の変形
が可能である。例えば、スイッチ38−1〜38−nを
バイポーラトランジスタ等で構成してもよい。 (e) 選択回路40は、ANDゲート以外にも他の論
理ゲート等で構成してもよい。 (f) 発光素子32−1〜32−n,33−1〜33
−nの点灯(発光)方法は、種々の変形が可能である。
上記実施例では、発光素子32−1〜32−nを順次全
て点灯させた後、発光素子33−1〜33−nを順次全
て点灯させたが、発光素子32−1、33−1、32−
2、33−2、……32−n、33−nという順に点灯
させるようにしてもよい。この場合、発光素子32−1
あるいは33−1が点灯している間は、受光素子34−
1のみがオンし、発光素子32−2あるいは33−2が
オンしている間は、受光素子34−2のみがオンし、以
下同様にして受光素子34−3〜34−nまで順次オン
する。これらの点灯方法の変形は、前記(a)の第7図
等の受発光部にも適用される。 (g) 発光素子アレイ32,33は、それぞれ赤外光
L32と赤色光L33を発光するようにしたが、発光素
子アレイ32,33は、赤外発光用と赤色発光用に限定
されず、これ以外にも互いに発光波長の異なる発光素子
で構成することができる。 (h) 上記実施例では、反射型ホトインタラプタにつ
いて説明したが、本発明は透過型ホトインタラプタ等の
他の光結合装置にも幅広く適用が可能である。又、上記
実施例では、第1図の光結合装置をATM等に設けて紙
幣等の模様及び色の識別を行うものとして説明したが、
本発明はこの用途に限定されず、種々の用途に応用が可
能である。 (発明の効果)以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、第1と第2の発光素子を交互に発光させ、そ
れを交互に受光素子で受光するようにしたので、第1の
発光素子から発光される第1の光と第2の発光素子から
発光される第2の光との相互干渉を防止できる。そのた
め、第1,第2の発光素子と受光素子とを同一のパッケ
ージ内に収納することが可能になり、受発光部を小型化
できる。さらに、受光素子で受光した出力信号を第3の
回路によって選択的に出力し、それを第4の回路によっ
て選択的に出力端子へ転送できる。そのため、受光素子
を単一化でき、それによって回路構成を簡単化できる。
従って、光結合装置全体を小型化できると共に、該装置
の製造コストを大幅に低減できる。第2の発明によれ
ば、第1,第2の発光素子と受光素子とを同一基板上に
設けて受発光素子を構成したので、受発光部をより小型
化できる。第3の発明によれば、受光素子を挟むように
第1と第2の発光素子を配置したので、それらの形成面
積のより縮小化が可能となる。第4の発明によれば、第
1と第2の発光素子を交互に配置し、それらと対になる
ように受光素子を配置したので、それらの形成面積をよ
り小さくできる。第5の発明によれば、第1の光として
赤外光、第2の光として赤色光を用いているので、それ
らの相互干渉をより的確に防止できる。第6の発明によ
れば、第1の光と第2の光を交互に被測定物へ照射し、
それらの第1と第2の光を交互に受光して該出力信号を
交互に出力端子へ転送するようにしたので、第1と第2
の光の相互干渉を防止し、それらを受光した出力信号を
的確に出力端子へ出力できる。従って、精度の高い光結
合が行え、的確に被測定物の検出が可能となる。第7の
発明によれば、第1の期間において第1の発光素子から
被測定物へ第1の光を照射し、それを受光して出力端子
へ出力し、第2の期間において第2の発光素子から発光
した第2の光で被測定物を照射し、それを受光して前記
出力端子へ出力するようにしたので、より簡単に光結合
が行え、第1と第2の光信号間の相互干渉を防止して被
測定物を高精度で検出できる。第8の発明によれば、第
5の発明と同様に、第1の光として赤外光、第2の光と
して赤色光を用いているので、それらの相互干渉をより
的確に防止できる。
タ等のように発光素子アレイ及び受光素子アレイを有す
る光結合装置及びその光結合方法に関するものである。 (従来の技術)従来、このような分野の技術としては、
例えば第2図に示すようなものがあった。以下、その構
成を図を用いて説明する。第2図は、従来の光結合装置
を示すもので、反射型ホトインタラプタの構成ブロック
図である。この光結合装置は、例えば銀行等における自
動預金支払い機(Automatic Teller’
s Machine:以下ATMという)等において、
紙幣等の識別を行うセンサとして用いられるものであ
り、2個の受発光部1,11を有している。一方の受発
光部1は、赤外光を発光及び受光する機能を有し、赤外
発光用の発光素子アレイ2と、受光素子アレイ3で構成
されている。発光素子アレイ2は、電源電圧Vccに接
続されると共に、発光素子アレイ2を駆動するドライブ
回路4に接続され、そのドライブ回路4がクロック回路
5に接続されている。受光素子アレイ3は、電源電圧V
ccに接続されると共に、受光素子アレイ3を駆動する
マルチプレクサ回路6に接続されて、そのマルチプレク
サ回路6が増幅器7を介して出力端子8に接続されてい
る。他方の受発光部11は、赤色光を発光及び受光する
機能を有し、赤色発光用の発光素子アレイ12と、受光
素子アレイ13で構成されている。発光素子アレイ12
は、電源電圧Vccに接続されると共に、発光素子アレ
イ12を駆動するドライブ回路14に接続され、そのド
ライブ回路14がクロック回路15に接続されている。
受光素子アレイ13は、電源電圧Vccに接続されると
共に、受光素子アレイ13を駆動するマルチプレクサ回
路16に接続され、そのマルチプレクサ回路16が増幅
器17を介して出力端子18に接続されている。第3図
は、第2図中の2個の受発光部1,11の概略の外観図
である。一方の受発光部1は基板21を有し、その基板
21上には、赤外発光用の発光素子2−1,2−2,
…,2−nがアレイ状に配列された発光素子アレイ2が
形成されている。発光素子2−1〜2−nに隣接して、
受光素子3−1,3−2,…,3−nがアレイ状に配列
された受光素子アレイ3が形成されている。これらの発
光素子アレイ2及び受光素子アレイ3は、光路用の透明
窓等が設けられたパッケージ22内に収納されている。
他方の受発光部11は基板23を有し、その基板23上
には、受発光部1と同様に、赤色発光用の発光素子12
−1,12−2,…,12−nからなる発光素子アレイ
12、受光素子13−1,13−2,…,13−nから
なる受光素子アレイ13とが形成され、パッケージ24
内に収納されている。以上のように構成される光結合装
置及びその光結合方法の動作を説明する。受発光部1,
11上に、図示しない送り装置等によって、例えば紙幣
のような複数の色からなる模様が印刷された被測定物2
5を送る。被測定物25が受発光部1上に送られてくる
と、クロック回路5からのクロック信号に基づき、ドラ
イブ回路4の制御によって発光素子アレイ2から赤外光
L2が発光され、被測定物25に照射される。被測定物
25に照射された赤外光L2は、その被測定物25によ
って反射され、反射光L3になる。この反射光L3は、
マルチプレクサ回路6で制御される受光素子アレイ3に
よって受光される。反射光L3の受光によってマルチプ
レクサ回路6は、被測定物25に印刷された模様のデー
タを示す出力信号を出力するので、その出力信号が増幅
器7を介して出力端子8へ出力される。出力端子8に出
力された出力信号は、図示しないが、次段に接続される
信号処理回路等によって処理され、被測定物25の模様
が識別される。同様に、被測定物25が受発光部11上
に送られてくると、発光素子アレイ12は、赤色光L1
2を発光する。この赤色光L12が被測定物25に反射
して反射光L13となり、その反射光L13が受光素子
アレイ13によって受光され、受発光部1の場合と同様
に、被測定物25の色についての識別が行われる。 (発明が解決しようとする課題)しかしながら、上記構
成の光結合装置及びその光結合方法では、次のような課
題があった。従来、赤外光用の受発光部1と赤色光用の
受発光部11とが、それぞれ別個のパッケージ22,2
4内に収納され、それらのパッケージ22,24が間隔
を隔てて配置されている。そのため、受発光部が大型化
すると共に、部材コスト及び組み立てコスト等の製造コ
ストが高くなってしまう。さらに、各受発光部1,11
毎にマルチプレクサ回路6,16及び増幅器7,17を
設けなければならず、その分、回路構成が複雑化すると
いう問題があった。この問題を解決するため、例えば、
受発光部1,11を同一のパッケージ内に収納すること
で、受発光部の小型化を図ることが考えられる。ところ
が、受発光部1と11がそれぞれ発光する赤外光L2と
赤色光L12の発光波長は、それぞれの識別対象の相違
によって異なっている。そのため、受発光部1と11を
同一パッケージ内に収納すると、赤外光L2、赤色光L
12及び反射光L3,L13が相互干渉を起こすおそれ
がある。相互干渉が起きると、受光素子アレイ3,13
による受光が精度良く行われなくなり、模様及び色の識
別精度が劣化する。この識別精度の劣化を防止するた
め、同一パッケージ内に収納した受発光部1と11の間
に遮蔽物を設けることも考えられる。しかし、遮蔽物を
設けると、かえって回路規模が大きくなり、製造コスト
がかさんでしまう。又、受発光部1と11を同一パッケ
ージ内に収納しても、依然として回路構成は複雑であ
る。このように、受発光部1と11を同一パッケージ内
に収納しても、技術的に十分満足のいく光結合装置及び
光結合方法が得られない。本発明は、前記従来技術が持
っていた課題として、受発光部が大型化する、製造コス
トが高くなる、及び回路構成が複雑になる点について解
決した光結合装置及び光結合方法を提供するものであ
る。 (課題を解決するための手段)第1の発明は、前記課題
を解決するために、光結合装置において、第1の発光波
長を有する第1の光を発光する第1の発光素子と、第2
の発光波長を有する第2の光を発光する第2の発光素子
と、第1及び第2の制御信号に応答して前記第1及び第
2の発光素子の出力を順次切換える第1及び第2の回路
と、前記第1及び第2の光を受光する受光素子と、第3
及び第4の回路とを、備えている。第3の回路は、前記
第1及び第2の制御信号に同期した第3の制御信号に応
答して前記第1及び第2の光の受光を順次切換え、かつ
前記第1の光を受光すると第1の出力信号を出力し、前
記第2の光を受光すると第2の出力信号を出力する回路
である。第4の回路は、前記第1及び第2の制御信号に
同期させ、前記第1及び第2の出力信号を順次切換えて
出力端子へ転送する回路である。第2の発明では、光結
合装置において、第1の発光波長を有する第1の光を発
光する第1の発光素子と、第2の発光波長を有する第2
の光を発光する第2の発光素子と、前記第1及び第2の
光を受光する受光素子とを、同一基板上に設けた受発光
素子を備えている。第3の発明では、第2の発明の第1
及び第2の発光素子を、これらから発光される前記第1
及び第2の光を受光する前記受光素子を挟むように配置
している。第4の発明では、第2の発明の第1及び第2
の発光素子を交互に複数個配置し、前記第1及び第2の
発光素子から発光される前記第1及び第2の光を受光す
る前記受光素子を前記第1及び第2の発光素子と対にな
るように配置している。第5の発明では、第1、第2、
第3又は第4の発明において、第1の光として赤外光、
第2の光として赤色光を用いている。第6の発明では、
光結合方法において、第1及び第2の制御信号に応答し
て第1の発光波長を有する第1の光及び第2の発光波長
を有する第2の光を交互に被測定物へ発光し、前記第1
及び第2の制御信号に同期した第3の制御信号に応答し
て前記第1及び第2の光を交互に受光する。そして、前
記第1及び第2の制御信号に同期させ、前記第1及び第
2の光の受光による出力信号を交互に出力端子へ転送す
るようにしている。第7の発明では、光結合方法におい
て、第1の期間で、第1のレベルの第1の制御信号に応
答して、第1の発光素子から第1の発光波長を有する第
1の光を被測定物へ発光すると共に、第1のレベルの第
2の制御信号に応答して、第2の発光素子における第2
の発光波長を有する第2の光の発光を禁止し、次に第2
の期間で、第2のレベルの前記第2の制御信号に応答し
て、前記第2の発光素子から前記被測定物へ前記第2の
光を発光し、第2のレベルの前記第1の制御信号に応答
して、前記第1の発光素子における前記第1の光の発光
を禁止する。前記第1の期間で、前記第1の制御信号に
同期した第1のレベルの第3の制御信号に応答して、前
記第1の光を受光し、この受光により第1の出力信号を
出力し、次に前記第2の期間で、前記第1のレベルの前
記第3の制御信号に応答して、前記第2の光を受光し、
この受光により第2の出力信号を出力する。そして、前
記第1の期間で、前記第1のレベルの前記第1の制御信
号に同期させ、前記第1の出力信号を出力端子へ転送
し、次に前記第2の期間で、前記第1のレベルの前記第
2の制御信号に同期させ、前記第2の出力信号を前記出
力端子へ転送するようにしている。第8の発明では、第
6又は第7の発明において、第1の光として赤外光、第
2の光として赤色光を用いている。 (作 用)第1の発明によれば、以上のように光結合装
置を構成したので、第1及び第2の回路によって第1と
第2の発光素子から交互に第1の光と第2の光が発光さ
れる。第3の回路では、第1及び第2の回路に同期して
第1と第2の光を順次切換えて受光し、その第1と第2
の出力信号を第4の回路へ出力する。第4の回路では、
第1及び第2の回路と同期して第1及び第2の出力信号
を順次切換えて出力端子へ転送する。第2の発明によれ
ば、第1及び第2の発光素子と受光素子とを同一基板上
に設けた受発光素子は、受発光部の小型化を図る働きが
ある。第3及び第4の発明によれば、第1及び第2の発
光素子と受光素子とを最小面積で同一基板上に形成させ
る働きがある。第5の発明によれば、第1の光として赤
外光、第2の光として赤色光を用いることは、それらの
相互干渉を抑制する働きがある。第6の発明によれば、
第1と第2の制御信号に基づき、第1と第2の光が交互
に被測定物へ照射される。これらの第1と第2の光は、
交互に受光され、それらの出力信号が交互に出力端子へ
転送される。第7の発明によれば、第1の期間で、第1
の発光素子から第1の光が被測定物へ照射され、それが
受光されて第1の出力信号が出力されて出力端子へ転送
される。次に、第2の期間では、第2の発光素子から被
測定物へ第2の光が照射され、それが受光され、第2の
出力信号が出力されて出力端子へ転送される。第8の発
明によれば、第5の発明と同様に、第1の光の赤外光、
及び第2の光の赤色光は、それらの相互干渉を防止する
働きがある。従って、前記課題を解決できるのである。 (実施例)第1図は、本発明の実施例の光結合装置を示
すもので、反射型ホトインタラプタの構成ブロック図で
ある。この光結合装置は、例えば銀行等におけるATM
等において、紙幣等の識別を行うセンサとして用いられ
るものであり、受発光部31を有している。受発光部3
1は、2個の発光素子アレイ32,33、及び1つの受
光素子アレイ34を有している。一方の発光素子アレイ
32は、赤外光L32を発光する機能を有し、電源電圧
Vcc及びドライブ回路(第1の回路)35にそれぞれ
接続されている。ドライブ回路35は、発光素子アレイ
32をオン・オフ制御するための回路であり、該ドライ
ブ回路35には、クロック信号(制御信号)発生用のク
ロック回路36が接続されている。クロック回路36
は、それぞれ所定のタイミングで、クロック信号(第1
の制御信号)φ1、クロック信号(第2の制御信号)φ
2、クロック信号(第3の制御信号)φ3、及びクロッ
ク信号φ4,φ5をそれぞれ出力する回路である。他方
の発光素子アレイ33は、赤色光L33を発光する機能
を有し、電源電圧Vcc及びドライブ回路(第2の回
路)37にそれぞれ接続されている。ドライブ回路37
は、発光素子アレイ33をオン・オフ制御するための回
路であり、該ドライブ回路37にはクロック回路36が
接続されている。受光素子アレイ34は、赤外光L32
の反射光L32−1、及び赤色光L33の反射光L33
−1をそれぞれ受光する機能を有し、電源電圧Vcc及
びマルチプレクサ回路(第3の回路)38にそれぞれ接
続されている。マルチプレクサ回路38は、受光素子ア
レイ34をオン・オフ制御する回路であり、クロック回
路36に接続されると共に、該マルチプレクサ回路38
の出力を増幅する増幅器39の入力側に接続されてい
る。増幅器39の出力側は、選択回路(第4の回路)4
0に接続されている。選択回路40は、増幅器39で増
幅されたマルチプレクサ回路38の出力を、反射光L3
2−1による出力(第1の出力信号)と、反射光L33
−1による出力(第2の出力信号)とに選別し、それら
を選択的に出力する回路であり、2つの2入力ANDゲ
ート41,42で構成されている。一方のANDゲート
41の入力側は、増幅器39の出力側及びクロック回路
36に接続され、該ANDゲート41の出力側が、反射
光L32−1によるマルチプレクサ回路38の出力信号
を出力する出力端子43に接続されている。ANDゲー
ト42の入力側は、増幅器39の出力側及びクロック回
路36に接続され、該ANDゲート42の出力側が、反
射光L33−1によるマルチプレクサ回路38の出力信
号を出力する出力端子44に接続されている。第4図
は、第1図中の受発光部31の概略を示す外観図であ
る。この受発光部31は基板45を有し、その基板45
上には、例えば発光ダイオード(以下、LEDという)
からなる赤外発光用の発光素子32−1,32−2,
…,32−nがアレイ状に配列された発光素子アレイ3
2が形成されている。これらの発光素子32−1〜32
−nに隣接して、例えばLEDからなる赤色発光用の発
光素子33−1,33−2,…,33−nがアレイ状に
配列された発光素子アレイ33が形成されている。さら
に、発光素子32−1〜32−nと発光素子33−1〜
33−nとの間には、例えばホトダイオードからなる受
光素子34−1,34−2,…,34−nがアレイ状に
配列された受光素子アレイ34が形成されている。これ
らの発光素子アレイ32,33及び受光素子アレイ34
は、赤外光L32、赤色光L33及び反射光L32−
1,L33−1の光路となる透明窓等が設けられたパッ
ケージ46内に収納されている。第5図は、第1図の光
結合装置の回路図である。一方の発光素子アレイ32
は、その複数の発光素子32−1〜32−nのアノード
側が電源電圧Vccに共通接続され、そのカソード側が
ドライブ回路35に接続されている。ドライブ回路35
は、2個のトランジスタをダーリントン接続して形成さ
れる複数のスイッチ35−1,35−2,…,35−n
と、各スイッチ35−1〜35−nをクロック信号φ1
に基づきオン・オフ制御するシフトレジスタ35aと
で、構成されている。各スイッチ35−1〜35−nの
コレクタは、発光素子32−1〜32−nのカソード側
に接続され、エミッタが接地電位GNDに共通接続さ
れ、ベースがシフトレジスタ35aに接続されている。
他方の発光素子アレイ33は、その複数の発光素子33
−1〜33−nのアノード側が電源電圧Vccに共通接
続され、カソード側がドライブ回路37に接続されてい
る。ドライブ回路37は、2個のトランジスタをダーリ
ントン接続して構成される複数のスイッチ37−1,3
7−2,…,37−nと、各スイッチ37−1〜37−
nをクロック信号φ2に基づきオン・オフ制御するシフ
トレジスタ37aとで、構成されている。各スイッチ3
7−1〜37−nのコレクタは、発光素子33−1〜3
3−nのカソードに、エミッタが接地電位GNDに、ベ
ースがシフトレジスタ37aに、それぞれ接続されてい
る。受光素子アレイ34は、その複数の受光素子34−
1〜34−nのカソード側が電源電圧Vccに共通接続
され、アノード側がマルチプレクサ回路38に接続され
ている。マルチプレクサ回路38は、複数のNチャネル
型MOSトランジスタ(以下、NMOSという)38−
1,38−2,…,38−nと、各NMOS38−1〜
38−nをクロック信号φ3に基づきオン・オフ制御す
るシフトレジスタ38aとで、構成されている。各NM
OS38−1〜38−nのソースは各受光素子34−1
〜34−nのアノードに、ドレインが増幅器39に、ゲ
ートがシフトレジスタ38aに、サブストレートが接地
電位GNDに、それぞれ接続されている。以上のように
構成される光結合装置及びその光結合方法の動作を、第
6図を参照しつつ説明する。第6図は、第1図の光結合
装置及びその光結合方法の動作タイミング図である。こ
こで、クロック信号φ1及びφ2は、交互に活性化され
る信号 (例えば、ハイレベル又はローレベルになる信
号)である。クロック信号φ3はクロック信号φ1,φ
2に同期した信号、2つのクロック信号φ4,φ5はそ
れぞれクロック信号φ1,φ2に同期した信号である。
受発光部31上に、図示しない送り装置等によって、例
えば紙幣のような複数の色からなる模様が印刷された被
測定物47を送る。被測定物47が受発光部31上に送
られてくると、第1の期間で、クロック信号φ1がハイ
レベル(以下、“H”という)になり、クロック信号φ
2がローレベル(以下、“L”という)、クロツク信号
φ3が“H”、クロック信号φ4が“H”、クロック信
号φ5が“L”になる。クロック信号φ1が第1の期間
で“H”,第2の期間で“L”を繰り返して入力される
と、“H”の時にスイッチ35−1〜35−nが順次オ
ンする。スイッチ35−1〜35−nが順次オンする
と、発光素子32−1〜32−nに順次電流が流れ、そ
れらの発光素子32−1〜32−nが順次赤外光L32
を発光する。クロック信号φ3が“H”,“L”を繰り
返して入力されると、“H”の時に、シフトレジスタ3
8aはNMOS38−1〜38−nのゲートに順次電圧
を印加するので、それらのNMOS38−1〜38−n
が順次オンする。NMOS38−1〜38−nが順次オ
ンすると、受光素子34−1〜34−nは、順次受光可
能(オン)状態になる。この場合、例えば発光素子32
−1がオンすると、受光素子34−1のみがオンし、そ
れ以外の発光及び受光素子はすべてオフしている。次
に、発光素子32−2がオンすると、受光素子34−2
のみがオンし、他はすべてオフしている。以下、発光素
子32−3〜32−n及び受光素子34−3〜34−n
についても同様である。発光素子32−1〜32−nか
ら順次発光された赤外光L32は、被測定物47に照射
される。被測定物47に照射された赤外光L32は、そ
の被測定物47によって反射され、反射光L32−1と
して受光素子34−1〜34−nによって順次受光され
る。受光素子34−1〜34−nが反射光L32−1を
順次受光すると、受光素子34−1〜34−nに順次電
流が流れる。この電流は増幅器39で増幅され、AND
ゲート41,42に入力される。この時、クロック信号
φ4が“H”、クロック信号φ5が“L”なので、出力
端子43のみに被測定物47に印刷された模様について
のデータを示す出力信号が順次出力される。クロック信
号φ1が“L”に反転し、さらにクロック信号φ2が
“H”、クロック信号φ3が“H”、クロック信号φ4
が“L”、クロック信号φ5が“H”になると、発光素
子アレイ32がオフすると共に、シフトレジスタ37a
がスイッチ37−1〜37−nを順次オンする。スイッ
チ37−1〜37−nが順次オンすると、発光素子33
−1〜33−nに順次電流が流れ、発光素子33−1〜
33−nが順次赤色光L33を発光する。クロック信号
φ3が“H”の時に、シフトレジスタ38aはNMOS
38−1〜38−nのゲートに順次電圧を印加するの
で、それらのNMOS38−1〜38−nが順次オンす
る。NMOS38−1〜38−nが順次オンすると、受
光素子35−1〜38−nは、順次受光可能(オン)状
態になる。この場合、例えば発光素子33−1がオンす
ると、受光素子34−1のみがオンし、他の発光及び受
光素子はすべてオフしている。次に、発光素子33−2
がオンすると、受光素子34−2のみがオンし、他はす
べてオフしている。以下、発光素子33−3〜33−n
及び受光素子34−3〜34−nについても同様であ
る。発光素子33−1〜33−nから順次発光された赤
色光L33は、被測定物47に照射される。被測定物4
7に照射された赤色光L33は、その被測定物47によ
って反射され、反射光L33−1として受光素子34−
1〜34−nによって受光される。受光素子34−1〜
34−nが順次反射光L33−1を受光すると、それら
の受光素子34−1〜34−nに順次電流が流れる。こ
の電流は増幅器39で増幅され、ANDゲート41,4
2に入力される。この時、クロック信号φ4が“L”、
クロック信号φ5が“H”なので、出力端子44のみに
被測定物47に印刷された色についてのデータを示す出
力信号が順次出力される。以下、同様にして発光素子ア
レイ32と33が交互に発光し、発光素子32−1〜3
2−nが順次発光している時には、発光素子アレイ33
はオフしており、マルチプレクサ回路38の出力は出力
端子43のみに順次出力される。発光素子33−1〜3
3−nが順次発光している時には、発光素子アレイ32
はオフしており、マルチプレクサ回路38の出力は出力
端子44のみに順次出力される。このようにして、出力
端子43,44に出力された、それぞれ被測定物47の
模様及び色についてのデータを示す出力信号は、次段に
接続される図示しない信号処理回路等によって処理さ
れ、その被測定物47の模様及び色の識別が行われる。
本実施例では、次のような利点を有している。 (A) 受光素子アレイ34を単一のもので構成し、発
光素子アレイ32,33及び受光素子アレイ34を同一
パッケージ内に収納したので、受発光部31の小型化が
図れる。 (B) 交互に“H”又は“L”となるクロック信号φ
1,φ2によって発光素子アレイ32と33を交互に発
光させるようにしたので、赤外光L32、赤色光L3
3、及び反射光L32−1,L33−1間の相互干渉を
排斥できる。そのため、信頼性の高い受光精度が得ら
れ、識別精度を向上できる。 (C) クロック信号φ1,φ2に同期したクロック信
号φ3に基づき、マルチプレクサ回路38が受光素子3
4−1〜34−nをオン・オフ制御する。これにより、
受光素子アレイ34は、発光素子アレイ32及び33か
らの反射光L32−1,L33−1を異なるタイミング
で受光できる。そのため、発光素子アレイ32,33に
対して1個の受光素子アレイ34を設ければよく、その
受光素子アレイ34に対してマルチプレクサ回路38及
び増幅器39をそれぞれ1個ずつ設ければよい。従っ
て、光結合装置の回路構成を簡略化できる。 (D) 選択回路40を設けたので、発光素子アレイ3
2及び33からの光を受光したマルチプレクサ回路38
の出力信号を、それぞれ発光素子アレイ32あるいは3
3によるものに選別して出力できる。そのため、受発光
部31を単一の受光素子アレイ34で構成することが可
能になる。 (E) 受発光部31を小型化し、かつマルチプレクサ
回路38及び増幅器39を1個ずつ省略したので、光結
合装置全体を小型化できると共に、製造コストを大幅に
削減できる。なお、本発明は図示の実施例に限定され
ず、種々の変形が可能である。その変形例としては、例
えば次のようなものがある。 (a) 受発光部31は、その発光素子32−1〜32
−n,33−1〜33−n、及び受光素子34−1〜3
4−nの配列を種々に変形して構成することが可能であ
る。例えば、第7図に示すように、同一直線上に、発光
素子32−1〜32−nと33−1〜33−nを交互に
配列したりなどしてもよい。この場合、受光素子34−
1〜34−nは、それぞれ順に発光素子32−1及び3
3−1間、発光素子32−2及び33−2間、……発光
素子32−n及び33−n間に隣接配置される。第7図
のような構成にした場合には、第4図に比べてさらに受
発光部の小型化が図れる。 (b) 上記実施例では、発光素子アレイ32,33を
LEDで、受光素子アレイ34をホトダイオードでそれ
ぞれ構成したが、これらは他の素子で構成してもよい。
例えば、受光素子アレイ34をホトトランジスタ等で構
成してもよい。 (c) ドライブ回路35,37は、その回路構成の変
更が可能である。例えば、特性向上のために、ラッチ回
路やゲート回路等を付加して構成してもよい。 (d) マルチプレクサ回路38の構成は、種々の変形
が可能である。例えば、スイッチ38−1〜38−nを
バイポーラトランジスタ等で構成してもよい。 (e) 選択回路40は、ANDゲート以外にも他の論
理ゲート等で構成してもよい。 (f) 発光素子32−1〜32−n,33−1〜33
−nの点灯(発光)方法は、種々の変形が可能である。
上記実施例では、発光素子32−1〜32−nを順次全
て点灯させた後、発光素子33−1〜33−nを順次全
て点灯させたが、発光素子32−1、33−1、32−
2、33−2、……32−n、33−nという順に点灯
させるようにしてもよい。この場合、発光素子32−1
あるいは33−1が点灯している間は、受光素子34−
1のみがオンし、発光素子32−2あるいは33−2が
オンしている間は、受光素子34−2のみがオンし、以
下同様にして受光素子34−3〜34−nまで順次オン
する。これらの点灯方法の変形は、前記(a)の第7図
等の受発光部にも適用される。 (g) 発光素子アレイ32,33は、それぞれ赤外光
L32と赤色光L33を発光するようにしたが、発光素
子アレイ32,33は、赤外発光用と赤色発光用に限定
されず、これ以外にも互いに発光波長の異なる発光素子
で構成することができる。 (h) 上記実施例では、反射型ホトインタラプタにつ
いて説明したが、本発明は透過型ホトインタラプタ等の
他の光結合装置にも幅広く適用が可能である。又、上記
実施例では、第1図の光結合装置をATM等に設けて紙
幣等の模様及び色の識別を行うものとして説明したが、
本発明はこの用途に限定されず、種々の用途に応用が可
能である。 (発明の効果)以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、第1と第2の発光素子を交互に発光させ、そ
れを交互に受光素子で受光するようにしたので、第1の
発光素子から発光される第1の光と第2の発光素子から
発光される第2の光との相互干渉を防止できる。そのた
め、第1,第2の発光素子と受光素子とを同一のパッケ
ージ内に収納することが可能になり、受発光部を小型化
できる。さらに、受光素子で受光した出力信号を第3の
回路によって選択的に出力し、それを第4の回路によっ
て選択的に出力端子へ転送できる。そのため、受光素子
を単一化でき、それによって回路構成を簡単化できる。
従って、光結合装置全体を小型化できると共に、該装置
の製造コストを大幅に低減できる。第2の発明によれ
ば、第1,第2の発光素子と受光素子とを同一基板上に
設けて受発光素子を構成したので、受発光部をより小型
化できる。第3の発明によれば、受光素子を挟むように
第1と第2の発光素子を配置したので、それらの形成面
積のより縮小化が可能となる。第4の発明によれば、第
1と第2の発光素子を交互に配置し、それらと対になる
ように受光素子を配置したので、それらの形成面積をよ
り小さくできる。第5の発明によれば、第1の光として
赤外光、第2の光として赤色光を用いているので、それ
らの相互干渉をより的確に防止できる。第6の発明によ
れば、第1の光と第2の光を交互に被測定物へ照射し、
それらの第1と第2の光を交互に受光して該出力信号を
交互に出力端子へ転送するようにしたので、第1と第2
の光の相互干渉を防止し、それらを受光した出力信号を
的確に出力端子へ出力できる。従って、精度の高い光結
合が行え、的確に被測定物の検出が可能となる。第7の
発明によれば、第1の期間において第1の発光素子から
被測定物へ第1の光を照射し、それを受光して出力端子
へ出力し、第2の期間において第2の発光素子から発光
した第2の光で被測定物を照射し、それを受光して前記
出力端子へ出力するようにしたので、より簡単に光結合
が行え、第1と第2の光信号間の相互干渉を防止して被
測定物を高精度で検出できる。第8の発明によれば、第
5の発明と同様に、第1の光として赤外光、第2の光と
して赤色光を用いているので、それらの相互干渉をより
的確に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の光結合装置を示す反射型ホト
インタラプタの構成ブロック図、第2図は従来の光結合
装置の構成ブロック図、第3図は第2図中の受発光部の
概略の外観図、第4図は第1図中の受発光部の概略の外
観図、第5図は第1図の回路図、第6図は第1図の動作
タイミング図、第7図は第4図の変形例を示す受発光部
の概略の外観図である。 31…受発光部、32,33…発光素子アレイ、32−
1〜32−n,33−1〜33−n…発光素子、34…
受光素子アレイ、34−1〜34−n…受光素子、3
5,37…ドライブ回路、36…クロック回路、38…
マルチプレクサ回路、39…増幅器、40…選択回路、
φ1〜φ5…クロック信号。
インタラプタの構成ブロック図、第2図は従来の光結合
装置の構成ブロック図、第3図は第2図中の受発光部の
概略の外観図、第4図は第1図中の受発光部の概略の外
観図、第5図は第1図の回路図、第6図は第1図の動作
タイミング図、第7図は第4図の変形例を示す受発光部
の概略の外観図である。 31…受発光部、32,33…発光素子アレイ、32−
1〜32−n,33−1〜33−n…発光素子、34…
受光素子アレイ、34−1〜34−n…受光素子、3
5,37…ドライブ回路、36…クロック回路、38…
マルチプレクサ回路、39…増幅器、40…選択回路、
φ1〜φ5…クロック信号。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.第1の発光波長を有する第1の光を発光する第1の
発光素子と、 第2の発光波長を有する第2の光を発光する第2の発光
素子と、 第1及び第2の制御信号に応答して前記第1及び第2の
発光素子の出力を順次切換える第1及び第2の回路と、 前記第1及び第2の光を受光する受光素子と、 前記第1及び第2の制御信号に同期した第3の制御信号
に応答して前記第1及び第2の光の受光を順次切換え、
かつ前記第1の光を受光すると第1の出力信号を出力
し、前記第2の光を受光すると第2の出力信号を出力す
る第3の回路と、 前記第1及び第2の制御信号に同期させ、前記第1及び
第2の出力信号を順次切換えて出力端子へ転送する第4
の回路とを、備えたことを特徴とする光結合装置。 2.第1の発光波長を有する第1の光を発光する第1の
発光素子と、第2の発光波長を有する第2の光を発光す
る第2の発光素子と、前記第1及び第2の光を受光する
受光素子とを、 同一基板上に設けた受発光素子を備えたことを特徴とす
る光結合装置。 3.前記第1及び第2の発光素子は、これらから発光さ
れる前記第1及び第2の光を受光する前記受光素子を挟
むように配置したことを特徴とする請求項2記載の光結
合装置。 4.前記第1及び第2の発光素子を交互に複数個配置
し、前記第1及び第2の発光素子から発光される前記第
1及び第2の光を受光する前記受光素子を前記第1及び
第2の発光素子と対になるように配置したことを特徴と
する請求項2記載の光結合装置。 5.前記第1の光は赤外光であり、前記第2の光は赤色
光であることを特徴とする請求項1、2、3、又は4記
載の光結合装置。 6.第1及び第2の制御信号に応答して第1の発光波長
を有する第1の光及び第2の発光波長を有する第2の光
を交互に被測定物へ発光し、 前記第1及び第2の制御信号に同期した第3の制御信号
に応答して前記第1及び第2の光を交互に受光し、 前記第1及び第2の制御信号に同期させ、前記第1及び
第2の光の受光による出力信号を交互に出力端子へ転送
することを特徴とする光結合方法。 7.第1の期間で、第1のレベルの第1の制御信号に応
答して、第1の発光素子から第1の発光波長を有する第
1の光を被測定物へ発光すると共に、第1のレベルの第
2の制御信号に応答して、第2の発光素子における第2
の発光波長を有する第2の光の発光を禁止し、次に第2
の期間で、第2のレベルの前記第2の制御信号に応答し
て、前記第2の発光素子から前記被測定物へ前記第2の
光を発光し、第2のレベルの前記第1の制御信号に応答
して、前記第1の発光素子における前記第1の光の発光
を禁止し、 前記第1の期間で、前記第1の制御信号に同期した第1
のレベルの第3の制御信号に応答して、前記第1の光を
受光し、この受光により第1の出力信号を出力し、次に
前記第2の期間で、前記第1のレベルの前記第3の制御
信号に応答して、前記第2の光を受光し、この受光によ
り第2の出力信号を出力し、 前記第1の期間で、前記第1のレベルの前記第1の制御
信号に同期させ、前記第1の出力信号を出力端子へ転送
し、次に前記第2の期間で、前記第1のレベルの前記第
2の制御信号に同期させ、前記第2の出力信号を前記出
力端子へ転送することを特徴とする光結合方法。 8.前記第1の光は赤外光であり、前記第2の光は赤色
光であることを特徴とする請求項6又は7記載の光結合
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5136390A JPH06164825A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 光結合装置及び光結合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5136390A JPH06164825A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 光結合装置及び光結合方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06164825A true JPH06164825A (ja) | 1994-06-10 |
Family
ID=15174044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5136390A Pending JPH06164825A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 光結合装置及び光結合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06164825A (ja) |
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-
1993
- 1993-04-28 JP JP5136390A patent/JPH06164825A/ja active Pending
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US8408470B2 (en) | 2007-05-14 | 2013-04-02 | International Frontier Technology Laboratory, Inc. | Object for authentication verification, authentication verifying chip reading device and authentication judging method |
JP2009099950A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-05-07 | Kyocera Corp | 受発光一体型素子アレイおよびそれを用いたセンサ装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970603 |