JPH0615892B2 - 弾 塑 性 ダ ン パ ー - Google Patents
弾 塑 性 ダ ン パ ーInfo
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- JPH0615892B2 JPH0615892B2 JP62051289A JP5128987A JPH0615892B2 JP H0615892 B2 JPH0615892 B2 JP H0615892B2 JP 62051289 A JP62051289 A JP 62051289A JP 5128987 A JP5128987 A JP 5128987A JP H0615892 B2 JPH0615892 B2 JP H0615892B2
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04H—BUILDINGS OR LIKE STRUCTURES FOR PARTICULAR PURPOSES; SWIMMING OR SPLASH BATHS OR POOLS; MASTS; FENCING; TENTS OR CANOPIES, IN GENERAL
- E04H9/00—Buildings, groups of buildings or shelters adapted to withstand or provide protection against abnormal external influences, e.g. war-like action, earthquake or extreme climate
- E04H9/02—Buildings, groups of buildings or shelters adapted to withstand or provide protection against abnormal external influences, e.g. war-like action, earthquake or extreme climate withstanding earthquake or sinking of ground
- E04H9/021—Bearing, supporting or connecting constructions specially adapted for such buildings
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04B—GENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
- E04B1/00—Constructions in general; Structures which are not restricted either to walls, e.g. partitions, or floors or ceilings or roofs
- E04B1/62—Insulation or other protection; Elements or use of specified material therefor
- E04B1/92—Protection against other undesired influences or dangers
- E04B1/98—Protection against other undesired influences or dangers against vibrations or shocks; against mechanical destruction, e.g. by air-raids
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F15/00—Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
- F16F15/02—Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems
- F16F15/04—Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems using elastic means
- F16F15/06—Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems using elastic means with metal springs
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F7/00—Vibration-dampers; Shock-absorbers
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
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- F16F7/12—Vibration-dampers; Shock-absorbers using plastic deformation of members
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- Acoustics & Sound (AREA)
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Dampers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、構造物のジョイント部に介在し、地震等に
より構造物に生じる振動エネルギーを吸収する曲げ降伏
型の弾塑性ダンパーに関するものである。
より構造物に生じる振動エネルギーを吸収する曲げ降伏
型の弾塑性ダンパーに関するものである。
〔従来の技術および問題点〕 構造物に分離された構造物間においては熱変形対策のた
めや、地震時に部分的に過大な応力が発生するのを防ぐ
ため等の目的でエキスパンションジョイントを設けるの
が普通である。エキスパンションジョイントによって分
離される構造物の振動特性はそれぞれ異なるため、地震
時におけるそれぞれの構造物の動きの差は大きくなる。
めや、地震時に部分的に過大な応力が発生するのを防ぐ
ため等の目的でエキスパンションジョイントを設けるの
が普通である。エキスパンションジョイントによって分
離される構造物の振動特性はそれぞれ異なるため、地震
時におけるそれぞれの構造物の動きの差は大きくなる。
そこで、従来は構造物間を連結するジョイント部材にオ
イルダンパー等を介在させ、構造物の振動時における動
きの差を利用して振動エネルギーを吸収している。
イルダンパー等を介在させ、構造物の振動時における動
きの差を利用して振動エネルギーを吸収している。
しかし、オイルダンパーは一方向の力に対してのみ作用
するので、構造物の動きを十分検討して配置しなければ
ならず、取付方向を決定するのがきわめて難かしい。ま
た、多方向に同時に振動が生じた場合には減震効果が低
いという欠点がある。
するので、構造物の動きを十分検討して配置しなければ
ならず、取付方向を決定するのがきわめて難かしい。ま
た、多方向に同時に振動が生じた場合には減震効果が低
いという欠点がある。
また、近年、構造物の免震を目的として、構造物下端と
基礎等との間に、積層ゴム支承等を設置した免震構造が
開発されている。免震構造において用いられるダンパー
の一例としては、第12図に示すように鋼棒21を鉄筋
コンクリートブロック22に片持ち状に取り付け、その
周囲を朝顔状に形成し、大きな水平力が作用した場合に
は、鋼棒21を周囲の鉄筋コンクリートブロック22で
支持するように構成した曲げ降伏型の弾塑性ダンパーが
開発されている(特開昭61−179972号公報参
照)。
基礎等との間に、積層ゴム支承等を設置した免震構造が
開発されている。免震構造において用いられるダンパー
の一例としては、第12図に示すように鋼棒21を鉄筋
コンクリートブロック22に片持ち状に取り付け、その
周囲を朝顔状に形成し、大きな水平力が作用した場合に
は、鋼棒21を周囲の鉄筋コンクリートブロック22で
支持するように構成した曲げ降伏型の弾塑性ダンパーが
開発されている(特開昭61−179972号公報参
照)。
しかし、この種の弾塑性ダンパーはダンパー本体部が鋼
棒であるため、降伏荷重が小さく、抵抗モーメントを大
きくとれないという問題がある。
棒であるため、降伏荷重が小さく、抵抗モーメントを大
きくとれないという問題がある。
この発明は、上述のような従来のダンパーの問題点を解
決するために発生されたものであり、構造物間に設置す
るにあたり、取付方向を決定する必要がなく水平面内の
全方向に機能し、降伏荷重の大きさを自由に設定するこ
とができ、かつ塑性域におけるエネルギー吸収能力が大
きい弾塑性ダンパーを提供することを目的としたもので
ある。
決するために発生されたものであり、構造物間に設置す
るにあたり、取付方向を決定する必要がなく水平面内の
全方向に機能し、降伏荷重の大きさを自由に設定するこ
とができ、かつ塑性域におけるエネルギー吸収能力が大
きい弾塑性ダンパーを提供することを目的としたもので
ある。
この発明の弾塑性ダンパーは、構造物間に介在して地震
エネルギーを吸収する曲げ降伏型の弾塑性ダンパーであ
り、中央の小径部を中実構造とし、残りの部分を中空構
造とし、部材の曲げ降伏によるエネルギー吸収が全体で
行われるように小径部から上方および下方に向って順次
外径および内径が大きくなる鼓形のダンパー本体と、ダ
ンパー本体の両端に一体に設けられたベースプレートと
からなる。
エネルギーを吸収する曲げ降伏型の弾塑性ダンパーであ
り、中央の小径部を中実構造とし、残りの部分を中空構
造とし、部材の曲げ降伏によるエネルギー吸収が全体で
行われるように小径部から上方および下方に向って順次
外径および内径が大きくなる鼓形のダンパー本体と、ダ
ンパー本体の両端に一体に設けられたベースプレートと
からなる。
この弾塑性ダンパーは構造物下端と基礎との間や、エキ
スパンションジョイントなどに設置され、両端のベース
プレートがそれぞれ分離された構造物に対して固定され
る。
スパンションジョイントなどに設置され、両端のベース
プレートがそれぞれ分離された構造物に対して固定され
る。
各ベースプレートには複数のボルト挿通孔を穿設し、挿
通孔にアンカーボルトを通してナットで締結することな
どにより構造物に固定する。
通孔にアンカーボルトを通してナットで締結することな
どにより構造物に固定する。
この発明の弾塑性ダンパーは、両端のベースプレートが
構造物に固定されるため、地震による水平力が作用した
場合の曲げモーメントは、弾塑性ダンパーの高さ方向に
直線的に変化し、端部で最大となり、中央で0となる。
構造物に固定されるため、地震による水平力が作用した
場合の曲げモーメントは、弾塑性ダンパーの高さ方向に
直線的に変化し、端部で最大となり、中央で0となる。
これに対し、この発明の弾塑性ダンパーでは、ダンパー
本体中央の小径部を中実構造とし、残りの部分を中空構
造とし、曲げモーメントの勾配に合わせて、小径部から
上方および下方に向って順次外径および内径が大きくな
る鼓形としたことで、大きな水平力が作用したときに、
順次、ダンパー本体のほぼ全体を降伏させ塑性変形によ
る大きなエネルギー吸収の力が発揮される。
本体中央の小径部を中実構造とし、残りの部分を中空構
造とし、曲げモーメントの勾配に合わせて、小径部から
上方および下方に向って順次外径および内径が大きくな
る鼓形としたことで、大きな水平力が作用したときに、
順次、ダンパー本体のほぼ全体を降伏させ塑性変形によ
る大きなエネルギー吸収の力が発揮される。
すなわち、部材の曲げ降伏によるエネルギー吸収がダン
パー本体全体で行われるようにしたものであり、中空構
造部分の断面剛性を適切に設定することで、所定の大き
さの力までは弾性変形し、その以上の力に対しては、ダ
ンパー本体全体が、順次、降伏し、塑性変形することで
最大限のエネルギー吸収が図れる。
パー本体全体で行われるようにしたものであり、中空構
造部分の断面剛性を適切に設定することで、所定の大き
さの力までは弾性変形し、その以上の力に対しては、ダ
ンパー本体全体が、順次、降伏し、塑性変形することで
最大限のエネルギー吸収が図れる。
ダンパー本体の降伏および降伏後の塑性変形は、後に実
施例においても説明するが、地震による水平力の増加に
より、まずダンパー本体の中空構造部分の外縁部で降伏
が生じ、中実構造部分を除き、次々と(ほぼ同時に)縦
方向に降伏域が生じる。さらに、この降伏域が水平力の
作用方向について水平断面内側に広がり、ダンパー本体
の最外縁から中立軸へ向かって中空構造全体が降伏して
いく。
施例においても説明するが、地震による水平力の増加に
より、まずダンパー本体の中空構造部分の外縁部で降伏
が生じ、中実構造部分を除き、次々と(ほぼ同時に)縦
方向に降伏域が生じる。さらに、この降伏域が水平力の
作用方向について水平断面内側に広がり、ダンパー本体
の最外縁から中立軸へ向かって中空構造全体が降伏して
いく。
例えば、断面が一定の円筒状のダンパーを考えた場合、
水平断面が同じ断面積であっても、外径が大きくなるほ
ど断面係数が大きくなり、降伏荷重の設定はある程度自
由である。しかし、円筒状のダンパーの場合、曲げモー
メントが大きい端部のみが降伏し、端部のみの塑性変形
が進行し、その間の部分は降伏することなく(曲げモー
メントに対し断面剛性が大きいため、応力が弾性範囲内
にとどまっている)、端部で破壊することになり、それ
に応じたエネルギー吸収しか行われない。
水平断面が同じ断面積であっても、外径が大きくなるほ
ど断面係数が大きくなり、降伏荷重の設定はある程度自
由である。しかし、円筒状のダンパーの場合、曲げモー
メントが大きい端部のみが降伏し、端部のみの塑性変形
が進行し、その間の部分は降伏することなく(曲げモー
メントに対し断面剛性が大きいため、応力が弾性範囲内
にとどまっている)、端部で破壊することになり、それ
に応じたエネルギー吸収しか行われない。
これに対し、この発明の弾塑性ダンパーでは上述のよう
にダンパー本体全体が降伏し、塑性変形することで、大
きな塑性変形能力を有し、それに応じた大きなエネルギ
ー吸収が可能となる。
にダンパー本体全体が降伏し、塑性変形することで、大
きな塑性変形能力を有し、それに応じた大きなエネルギ
ー吸収が可能となる。
なお、曲げ降伏型の弾塑性ダンパーにおいて、ダンパー
に生ずる応力は全体的に曲げモーメントが支配的である
が、実際の断面には剪断力(加力される水平力そのも
の)が生じているので、曲げモーメントでは0でよい中
央の断面においてもこの剪断力に十分抵抗できる断面を
有していなければならない。従って中央部は小径でくび
れてはいるもののある程度の断面の大きさを確保してい
なければならず、中実構造としてある。その結果として
曲げモーメントによる降伏が生じないので、中央部は降
伏域(バンパー部)とは考えていない。ただし、中央部
を中実構造としたのは中空構造部分での座屈を防ぐため
の補剛の意味もあり、実際には中実部の一部もダンパー
部を構成することになる。
に生ずる応力は全体的に曲げモーメントが支配的である
が、実際の断面には剪断力(加力される水平力そのも
の)が生じているので、曲げモーメントでは0でよい中
央の断面においてもこの剪断力に十分抵抗できる断面を
有していなければならない。従って中央部は小径でくび
れてはいるもののある程度の断面の大きさを確保してい
なければならず、中実構造としてある。その結果として
曲げモーメントによる降伏が生じないので、中央部は降
伏域(バンパー部)とは考えていない。ただし、中央部
を中実構造としたのは中空構造部分での座屈を防ぐため
の補剛の意味もあり、実際には中実部の一部もダンパー
部を構成することになる。
以下、この発明を図面に示す実施例に基いて説明する。
第1図は、この発明の弾塑性ダンパーAを隣り合う構造
物1,2間のエキスパンションジョイント3に適用した
もので、複数の弾塑性ダンパーAを構造物1,2の側面
に沿って配設してある。
物1,2間のエキスパンションジョイント3に適用した
もので、複数の弾塑性ダンパーAを構造物1,2の側面
に沿って配設してある。
第2図は、この発明の弾塑性ダンパーAを、第1図のエ
キスパンションジョイント3について、一方の構造物に
設けた受け部4とエキスパンションジョイントのスライ
ド部5の先端下端面との間に弾塑性ダンパーAを配設
し、直結ダンパーとして使用した状態を示したものであ
る。
キスパンションジョイント3について、一方の構造物に
設けた受け部4とエキスパンションジョイントのスライ
ド部5の先端下端面との間に弾塑性ダンパーAを配設
し、直結ダンパーとして使用した状態を示したものであ
る。
第3図は、上側の梁7下端面と壁8上端面、および下側
の梁9上端面と壁8下端面との間に複数の弾塑性ダンパ
ーAを配設したもので、梁7,9と弾塑性ダンパーAと
はアンカーボルト10で固定し、壁8と弾塑性ダンパー
Aとはアンカーボルト10または壁8内に通したPC鋼
材11で固定する。梁7,9と壁8とを弾塑性ダンパー
Aを介して連結することにより、水平力による層間変形
を弾塑性ダンパーAで吸収し、壁8に変形を生じさせな
いようにしてある。地震時に壁8にかかる水平力はダン
パーAのエネルギー吸収能力で決まるので、それ以上の
強度を壁が有していれば破壊することはない。すなわ
ち、壁には変形能力は不要で、必要な強度さえあればよ
い。
の梁9上端面と壁8下端面との間に複数の弾塑性ダンパ
ーAを配設したもので、梁7,9と弾塑性ダンパーAと
はアンカーボルト10で固定し、壁8と弾塑性ダンパー
Aとはアンカーボルト10または壁8内に通したPC鋼
材11で固定する。梁7,9と壁8とを弾塑性ダンパー
Aを介して連結することにより、水平力による層間変形
を弾塑性ダンパーAで吸収し、壁8に変形を生じさせな
いようにしてある。地震時に壁8にかかる水平力はダン
パーAのエネルギー吸収能力で決まるので、それ以上の
強度を壁が有していれば破壊することはない。すなわ
ち、壁には変形能力は不要で、必要な強度さえあればよ
い。
第4図は、壁8の上端面のみに弾塑性ダンパーAを配設
した例を示してあるが、壁8の下端面のみにダンパーA
を配設してもよい。
した例を示してあるが、壁8の下端面のみにダンパーA
を配設してもよい。
なお大地震後はダンパーAだけを取り替え、壁はそのま
ま使用する。このことは前述した第1図〜第3図の各適
用例についても同様である。
ま使用する。このことは前述した第1図〜第3図の各適
用例についても同様である。
第5図、第6図は、弾塑性ダンパーAの第1実施例を示
したものである。
したものである。
弾塑性ダンパーAは中間から上方および下方に向って順
次外径および内径が大きくなる鼓形のダンパー本体12
と、ダンパー本体12の両端に一体に設けられたベース
プレート13とから構成されており、中央の小径部16
のみを中実構造とし、他の部分を中空構造としてある。
次外径および内径が大きくなる鼓形のダンパー本体12
と、ダンパー本体12の両端に一体に設けられたベース
プレート13とから構成されており、中央の小径部16
のみを中実構造とし、他の部分を中空構造としてある。
ベースプレート13にはアンカーボルト10の取付位置
に合わせて複数のボルト挿通孔14が穿設されており、
各ボルト挿通孔14にアンカーボルト10を挿通し、ア
ンカーボルト10に先端よりナット15を螺着して締結
することにより、弾塑性ダンパーAを取付ける。
に合わせて複数のボルト挿通孔14が穿設されており、
各ボルト挿通孔14にアンカーボルト10を挿通し、ア
ンカーボルト10に先端よりナット15を螺着して締結
することにより、弾塑性ダンパーAを取付ける。
ここで、第6図に示すようにベースプレート13を固定
した弾塑性ダンパーAのダンパー本体12の先端に水平
力Pが作用する場合を考える。このときダンパー本体1
2の曲げモーメント図は第7図に示すようになる。(横
線部は降伏域を示す。) 次にダンパー本体12の抵抗モーメントMrは下の式で
表される。
した弾塑性ダンパーAのダンパー本体12の先端に水平
力Pが作用する場合を考える。このときダンパー本体1
2の曲げモーメント図は第7図に示すようになる。(横
線部は降伏域を示す。) 次にダンパー本体12の抵抗モーメントMrは下の式で
表される。
Mr=σb・Z (σb:曲げ応力度、Z:断面係数) ところでダンパー本体12は中空鼓形形状であるので、
両端から中央へ行くに従って順次断面係数Zが減少する
から、中央の中実構造の小径部を除き、曲げ応力度σb
は常にほぼ一定となり、いわゆる平等強さの梁となる。
両端から中央へ行くに従って順次断面係数Zが減少する
から、中央の中実構造の小径部を除き、曲げ応力度σb
は常にほぼ一定となり、いわゆる平等強さの梁となる。
ダンパー本体12の先端に作用する水平力Pが増加して
いくと、まずダンパー本体12の中空部の一点が降伏
し、中実構造部を除き次々と縦方向に降伏域(第7図横
線部)が生じ、さらにこの降伏域が水平断面内側に広が
って水平力Pの方向についてダンパー本体12の最外縁
から中立軸へ向かってダンパー本体12の中空部全体が
降伏していく。ここで水平力Pと、ダンパー本体12先
端に生じるたわみとの関係を求めると、第8図のグラフ
に示すようになる(Pyは中空部の一点が降伏するとき
の荷重、δyはそのときのたわみ、Pmax は全体が降伏
するときの荷重、δmax はそのときのたわみである)。
なお、このPmax の荷重のまま、さらに全体が塑性変形
し、たわみδmax を越えてさらに増大して行くことにな
る。
いくと、まずダンパー本体12の中空部の一点が降伏
し、中実構造部を除き次々と縦方向に降伏域(第7図横
線部)が生じ、さらにこの降伏域が水平断面内側に広が
って水平力Pの方向についてダンパー本体12の最外縁
から中立軸へ向かってダンパー本体12の中空部全体が
降伏していく。ここで水平力Pと、ダンパー本体12先
端に生じるたわみとの関係を求めると、第8図のグラフ
に示すようになる(Pyは中空部の一点が降伏するとき
の荷重、δyはそのときのたわみ、Pmax は全体が降伏
するときの荷重、δmax はそのときのたわみである)。
なお、このPmax の荷重のまま、さらに全体が塑性変形
し、たわみδmax を越えてさらに増大して行くことにな
る。
第9図は、弾塑性ダンパーAの第2実施例を示したもの
である。
である。
この実施例ではダンパー本体12の下方のテーパー部1
7を上方のテーパー部18より長く形成しており、中実
構造の小径部16は中央よりやや上方に位置している。
この実施例における曲げモーメント図は第10図に示す
ようになる。
7を上方のテーパー部18より長く形成しており、中実
構造の小径部16は中央よりやや上方に位置している。
この実施例における曲げモーメント図は第10図に示す
ようになる。
第11図は、第3実施例を示すもので、ダンパー本体1
2の中空部にコンクリート20(または鉛23)を詰め
ることにより、ダンパー本体12の座屈強度を増強し、
ダンパー本体12の塑性化によって発生する熱を吸収
し、コンクリートのひび割れおよびひび割れ後の摩擦に
よって(あるいは鉛の剪断降伏に伴う塑性変形によっ
て)エネルギー吸収能力を向上させている。
2の中空部にコンクリート20(または鉛23)を詰め
ることにより、ダンパー本体12の座屈強度を増強し、
ダンパー本体12の塑性化によって発生する熱を吸収
し、コンクリートのひび割れおよびひび割れ後の摩擦に
よって(あるいは鉛の剪断降伏に伴う塑性変形によっ
て)エネルギー吸収能力を向上させている。
〔発明の効果〕 ダンパー本体は中央に小径部があって鼓形形状であ
るため、取付方向を決定する必要がない。
るため、取付方向を決定する必要がない。
中央の小径部を中実とし水平力によって生ずる剪断
力に耐える構造とし、残りの部分が中空構造で中間から
上方および下方に向って順次外径および内径が大きくな
る鼓形をなすので、ダンパー本体のほぼ全体が塑性変形
し、ダンパー本体全体でエネルギーを吸収するため、塑
性変形能力が大きく、エネルギー吸収能力が高い。
力に耐える構造とし、残りの部分が中空構造で中間から
上方および下方に向って順次外径および内径が大きくな
る鼓形をなすので、ダンパー本体のほぼ全体が塑性変形
し、ダンパー本体全体でエネルギーを吸収するため、塑
性変形能力が大きく、エネルギー吸収能力が高い。
ダンパー本体の断面を変えることにより、降伏荷重
の大きさを自由に設定することができる。
の大きさを自由に設定することができる。
中央の中実構造の部分が中実構造部分の座屈を防止
する補剛効果を有している。
する補剛効果を有している。
ダンパー本体とベースプレートとは一体であるの
で、コンパクトであり、建築物への取付けあるいは取り
替えが容易である。
で、コンパクトであり、建築物への取付けあるいは取り
替えが容易である。
鋳造または鍛造で一体に製造できるので、製作が容
易であり、かつコストが安価である。
易であり、かつコストが安価である。
第1図はこの発明の適用例を示す平面図、第2図は第1
図に対応する弾塑性ダンパーの設置状態を示す側面図、
第3図および第4図は他の適用例を示す側面図、第5図
はこの発明の第1実施例を示す斜視図、第6図は第5図
の弾塑性ダンパーの取付け状態を示す断面図、第7図は
第6図に示すダンパー本体の曲げモーメント図、第8図
は水平力Pとたわみδとの関係を示すグラフ、第9図は
この発明の第2実施例を示す断面図、第10図は第9図
に示すダンパー本体の曲げモーメント図、第11図はこ
の発明の第3実施例を示す断面図、第12図は従来例を
示す断面図である。 A……弾塑性ダンパー 1,2……構造物、3……エキスパンションジョイン
ト、4……受け部、5……スライド部、6……基礎、
7,9……梁、8……壁、10……アンカーボルト、1
1……PC鋼材、12……ダンパー本体、13……ベー
スプレート、14……ボルト挿通孔、15……ナット、
16……小径部、17,18……テーパー部、20……
コンクリート、21……鋼棒、22……鉄筋コンクリー
トブロック、23……鉛
図に対応する弾塑性ダンパーの設置状態を示す側面図、
第3図および第4図は他の適用例を示す側面図、第5図
はこの発明の第1実施例を示す斜視図、第6図は第5図
の弾塑性ダンパーの取付け状態を示す断面図、第7図は
第6図に示すダンパー本体の曲げモーメント図、第8図
は水平力Pとたわみδとの関係を示すグラフ、第9図は
この発明の第2実施例を示す断面図、第10図は第9図
に示すダンパー本体の曲げモーメント図、第11図はこ
の発明の第3実施例を示す断面図、第12図は従来例を
示す断面図である。 A……弾塑性ダンパー 1,2……構造物、3……エキスパンションジョイン
ト、4……受け部、5……スライド部、6……基礎、
7,9……梁、8……壁、10……アンカーボルト、1
1……PC鋼材、12……ダンパー本体、13……ベー
スプレート、14……ボルト挿通孔、15……ナット、
16……小径部、17,18……テーパー部、20……
コンクリート、21……鋼棒、22……鉄筋コンクリー
トブロック、23……鉛
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 邦昭 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 播 繁 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 西村 功 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭51−66633(JP,A) 特開 昭62−45836(JP,A) 実開 昭52−62790(JP,U) 実開 昭62−141844(JP,U) 実開 昭59−136377(JP,U) 特公 昭61−17984(JP,B1) 実公 昭57−50420(JP,Y1) 実公 昭61−46120(JP,Y1)
Claims (1)
- 【請求項1】構造物間に介在して地震エネルギーを吸収
する曲げ降伏型の弾塑性ダンパーであり、中央の小径部
を中実構造とし、残りの部分を中空構造とし、部材の曲
げ降伏によるエネルギー吸収が全体で行われるように前
記小径部から上方および下方に向って順次外径および内
径が大きくなる鼓形のダンパー本体と、前記ダンパー本
体の両端に一体に設けられたベースプレートとからなる
ことを特徴とする弾塑性ダンパー。
Priority Applications (4)
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---|---|---|---|
JP62051289A JPH0615892B2 (ja) | 1987-03-06 | 1987-03-06 | 弾 塑 性 ダ ン パ ー |
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US07/439,087 US5065555A (en) | 1987-03-06 | 1989-11-21 | Elasto-plastic damper |
US07/759,186 US5177915A (en) | 1987-03-06 | 1991-09-10 | Elasto-plastic damper |
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1987
- 1987-03-06 JP JP62051289A patent/JPH0615892B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019049177A (ja) * | 2017-09-08 | 2019-03-28 | チャイナ コミュニケーションズ コンストラクション カンパニー リミテッドChina Communications Construction Company Limited | 支承構造部材、ホルダ、継手モジュールおよび函体モジュール |
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