JPH0615564B2 - 重合体スケールの付着防止方法 - Google Patents
重合体スケールの付着防止方法Info
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- JPH0615564B2 JPH0615564B2 JP19912088A JP19912088A JPH0615564B2 JP H0615564 B2 JPH0615564 B2 JP H0615564B2 JP 19912088 A JP19912088 A JP 19912088A JP 19912088 A JP19912088 A JP 19912088A JP H0615564 B2 JPH0615564 B2 JP H0615564B2
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- water
- polymerization vessel
- acid
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、重合体スケールの付着防止方法に関し、特に
エチレン性二重結合を有する単量体の重合において、重
合器内における重合体スケールの付着を効果的に防止す
ることができる方法に関する。
エチレン性二重結合を有する単量体の重合において、重
合器内における重合体スケールの付着を効果的に防止す
ることができる方法に関する。
重合器内で単量体を重合した重合体製造する方法におい
ては、重合体が重合器内壁面などにスケールとして付着
する問題が知られている。重合体スケールが重合器内壁
面などに付着すると、重合体スケールの除去に多大な労
力と時間が必要となる。さらに重合体の収率、重合器の
冷却能力の低下や付着した重合体スケールが剥離して製
品に混入することによって製品重合体の品質低下を招く
などの不利が生じる。
ては、重合体が重合器内壁面などにスケールとして付着
する問題が知られている。重合体スケールが重合器内壁
面などに付着すると、重合体スケールの除去に多大な労
力と時間が必要となる。さらに重合体の収率、重合器の
冷却能力の低下や付着した重合体スケールが剥離して製
品に混入することによって製品重合体の品質低下を招く
などの不利が生じる。
従来、重合器内壁面などへの重合体スケールの付着を防
止する方法として、例えば、極性化合物や染料、顔料な
どを内壁面に塗布する方法(特公昭45-30343号、同45-3
0835号)、芳香族アミン化合物を塗布する方法(特開昭
51-50887号)、 フエノール化合物と芳香族アルデヒドとの反応生成物を
塗布する方法(特開昭55-54317 号)等が知られてい
る。
止する方法として、例えば、極性化合物や染料、顔料な
どを内壁面に塗布する方法(特公昭45-30343号、同45-3
0835号)、芳香族アミン化合物を塗布する方法(特開昭
51-50887号)、 フエノール化合物と芳香族アルデヒドとの反応生成物を
塗布する方法(特開昭55-54317 号)等が知られてい
る。
これらの方法は塩化ビニルなどのハロゲン化ビニル単量
体あるいは該単量体を主体としこれと共重合可能な単量
体を少量含む単量体混合物の重合においては重合体スケ
ールの付着防止に有効である。
体あるいは該単量体を主体としこれと共重合可能な単量
体を少量含む単量体混合物の重合においては重合体スケ
ールの付着防止に有効である。
しかし、重合に供される単量体がスチレン、α−メチル
スチレン、アクリル酸エステル、アクリロニトリル等の
他のエチレン性二重結合を有する単量体である場合に
は、これらの単量体が前記付着防止方法で形成される塗
膜に対し著しく大きい溶解能を有するために、塗膜の一
部又は全部が溶解されて失われ、その結果、重合体スケ
ールの重合器内壁面などへの付着を効果的に防止するこ
とができない。このスケールの付着はステンレス製重合
器の場合に特に起り易い。
スチレン、アクリル酸エステル、アクリロニトリル等の
他のエチレン性二重結合を有する単量体である場合に
は、これらの単量体が前記付着防止方法で形成される塗
膜に対し著しく大きい溶解能を有するために、塗膜の一
部又は全部が溶解されて失われ、その結果、重合体スケ
ールの重合器内壁面などへの付着を効果的に防止するこ
とができない。このスケールの付着はステンレス製重合
器の場合に特に起り易い。
そこで本発明の目的は、ハロゲン化ビニル単量体に限ら
ず、広範囲のエチレン性二重結合を有する単量体の重合
において、重合器内壁等への重合体スケールの付着を効
果的に防止することができる方法を提供することにあ
る。
ず、広範囲のエチレン性二重結合を有する単量体の重合
において、重合器内壁等への重合体スケールの付着を効
果的に防止することができる方法を提供することにあ
る。
本発明は、上記課題を解決するものとして、 重合器内におけるエチレン性二重結合を有する単量体の
重合において重合体スケールの付着を防止する方法であ
って、 重合器内壁面及び重合中に前記単量体が接触する他の部
分に、予め、水溶性アニオン染料及び水不溶性含窒素有
機化合物(ただし、染料を除く) を含み、pH7以下に調節された水性塗布液が塗布、乾燥
された重合器内で、前記重合を行う重合体スケールの付
着防止方法を提供するものである。
重合において重合体スケールの付着を防止する方法であ
って、 重合器内壁面及び重合中に前記単量体が接触する他の部
分に、予め、水溶性アニオン染料及び水不溶性含窒素有
機化合物(ただし、染料を除く) を含み、pH7以下に調節された水性塗布液が塗布、乾燥
された重合器内で、前記重合を行う重合体スケールの付
着防止方法を提供するものである。
本発明に用いられる水溶性アニオン染料としては、例え
ば、スルホン酸型染料、カルボン酸型染料並びにスルホ
ン酸及びカルボン酸の両性を有する染料を挙げることが
できる。
ば、スルホン酸型染料、カルボン酸型染料並びにスルホ
ン酸及びカルボン酸の両性を有する染料を挙げることが
できる。
スルホン酸型染料としては、例えば、C.I.アシッド
イエロー38;C.I.フードイエロー3;C.Iリア
クティブイエロー3;C.I.ダイレクトオレンジ2,
10,26;C.I.アシッドレッド18,52,7
3,80;C.I.ダイレクトレッド31,186,9
2;C.I.ダイレクトバイオレット1,22;C.
I.アシッドバイオレット11,78;C.I.モーダ
ントバイオレット5;C.I.ダイレクトブルー1,
6,71,86,106;C.I.リアクティブブルー
2,4,18;C.I.アシッドブルー1,40,5
9,113,116,158;C.I.アシッドブラッ
ク1,2,124;C.I.ダイレクトブラック19,
32,38,77;C.I.ソルビライズドバットブラ
ック1;C.I.フルオレセントブライトニングエージ
ェント30,32;C.I.アシッドオレンジ3,7;
C.I.ダイレクトグリーン1等が挙げられる。
イエロー38;C.I.フードイエロー3;C.Iリア
クティブイエロー3;C.I.ダイレクトオレンジ2,
10,26;C.I.アシッドレッド18,52,7
3,80;C.I.ダイレクトレッド31,186,9
2;C.I.ダイレクトバイオレット1,22;C.
I.アシッドバイオレット11,78;C.I.モーダ
ントバイオレット5;C.I.ダイレクトブルー1,
6,71,86,106;C.I.リアクティブブルー
2,4,18;C.I.アシッドブルー1,40,5
9,113,116,158;C.I.アシッドブラッ
ク1,2,124;C.I.ダイレクトブラック19,
32,38,77;C.I.ソルビライズドバットブラ
ック1;C.I.フルオレセントブライトニングエージ
ェント30,32;C.I.アシッドオレンジ3,7;
C.I.ダイレクトグリーン1等が挙げられる。
また、カルボン酸型染料並びにスルホン酸型及びカルボ
ン酸型の両性を有する染料としては、例えば、C.I.
ダイレクトイエロー1;C.I.ダイレクトレッド1;
C.I.モーダントブラック5;C.I.アゾイックブ
ラウン2;C.I.ダイレクトブラウン1,37,10
1;C.I.ダイレクトグリーン26; C.I.アシッドレッド87;C.I.モーダントイエ
ロー26;C.I.ダイレクトオレンジ97等が挙げら
れる。
ン酸型の両性を有する染料としては、例えば、C.I.
ダイレクトイエロー1;C.I.ダイレクトレッド1;
C.I.モーダントブラック5;C.I.アゾイックブ
ラウン2;C.I.ダイレクトブラウン1,37,10
1;C.I.ダイレクトグリーン26; C.I.アシッドレッド87;C.I.モーダントイエ
ロー26;C.I.ダイレクトオレンジ97等が挙げら
れる。
これらの水溶性アニオン染料は、1種単独でも2種以上
を組合わせて用いてもよい。
を組合わせて用いてもよい。
本発明で用いられる水不溶性含窒素有機化合物(ただ
し、染料を除く)としては、例えば、カルボキシル基及
びスルホン酸基を含まず、かつ1分子中に共役入結合を
5個以上有する含窒素有機化合物が挙げられ、具体的に
は次の化合物を例示することができる。
し、染料を除く)としては、例えば、カルボキシル基及
びスルホン酸基を含まず、かつ1分子中に共役入結合を
5個以上有する含窒素有機化合物が挙げられ、具体的に
は次の化合物を例示することができる。
4,4′−ジアミノビフェニル、3,3′−ジアミノビフェニ
ル、2,2′−ジアミノビフェニル、4,4′−ビスジメチル
アミノジフェニルメタン、ジフェニルアミン、トリフェ
ニルアミン、4−アミノジフェニルアミン、p,p′−テ
トラエチルジアミノジフェニルメタン、4,4′−ジアミ
ノトリフェニルメタン、4,4′,4″−トリアミノトリ
フェニルメタン等のベンゼン誘導体;α−ナフチルアミ
ン、1,8−ジアミノナフタリン、1,5−ジアミノナフタリ
ン、N−メチルナフチルアミン、 N−エチルナフチルアミン、N,N−ジメチルナフチルア
ミン、N,N−ジエチルナフチルアミン、N−メチル−N
−エチルナフチルアミン、N−フェニルナフチルアミ
ン、1,1′−ジナフチルアミン、2,2′−ジナフチルアミ
ン、N−ベンジルナフチルアミン、チオアセトアミノナ
フタリン、N−ベンゾイルナフチルアミン、1,4′−ジ
アミノ−2−メチルナフタリン、α−ナフチルヒドラジ
ン、1,2:7,8−ジベンゾカルバゾール、3,4:5,6−ジベン
ゾカルバゾール、4,4′−ジアミノ−1,1′−ビナフチ
ル、2,2′−ジアミノ−1,1′−ビナフチル、N′−フエ
ニル−N−α′−ナフチルヒドラジン、4−(p−アミ
ノフェニル)−1−ナフチルアミン、1−α−ナフチル
チオセミカルバジド、1,2:5,6−ジベンゾフェナジン、
ナフト−2′,3′:4,5−トリアゾール、2,3−ジヒド
ラジノナフタリン、N−アセチル−α−ナフチルニトロ
ソアミン、N−エチル−α−ナフチルニトロソアミン、
N−フェニル−α−ナフチルニトロソアミン、α,α′
−ジナフチルニトロソアミン、1−−アミノメチルナフ
タリン、N−メチル(ナフチルメチル)アミン、N,N−
ジメチル(ナフチルメチル)アミン、N−フェニル(ナ
フチルメチル)アミン、N−ベンジル(ナフチルメチ
ル)アミン、トリ(ナフチルメチル)アミン等のナフタ
リン誘導体;2−アニリノ−1,4−ナフトキノン、2−
アニリノ−1,4−ナフトキノン−4−アニル、2−アニ
リノ−1,4−ナフトキノンジアニル、2−アニリノ−1,4
−ナフトキノン−4−(p−ジメチルアミノアニル)、
α−アミノアントラキノン、β−アミノアントラキノン
等のキノン類;2−フェニルヒドラジノチアゾール、キ
ノリン、2−メチルキノリン、3−メチルキノリン、4
−メチルキノリン、2−フェニルキノリン、3−フェニ
ルキノリン、4−フェニルキノリン、2,3′−ビキノリ
ン、2,5′−ビキノリン、2,7′−ビキノリン、2−アミ
ノキノリン、3−アミノキノリン、4−アミノキノリ
ン、5−アミノキノリン、2−ジメチルアミノキノリ
ン、6−ジメチルアミノキノリン、7−ジメチルアミノ
キノリン、4−アニリノキノリン、イソキノリン、1−
フェニルイソキノリン、3−フェニルイソキノリン、1,
1′−ビイソキノリン、3,3′−ビイソキノリン、5.5′
−ビイソキノリン、6,7−メチレンジオキシイソキノリ
ン、1−アミノイソキノリン、3−アミノイソキノリ
ン、4−アミノイソキノリン、5−アミノイソキノリ
ン、アクリジン、1−アミノアクリジン、2−アミノア
クリジン、3−アミノアクリジン、4−アミノアクリジ
ン、フェナントリジン、6−メチルフェナントリジン、
6−クロルフェナントリジン、6−ブロムフエナントリ
ジン、6−フェニルフェナントリジン、1,5−アントラ
ゾリン、1,10−フエナントロリン、ナフチリジン、フェ
ノキサジン、フェノチアジン、フタラジン、2−クロル
キノゾリン、4−クロルキナゾリン、キノキサリン、α
−クロルキノキサリン、2,3−ジクロルキノキサリン、
2,3−ジアミノキノキサリン、2−アミノキノキサリ
ン、フェナジン、フェナジン−5−オキシド、1−アミ
ノフェナジン、2−アミノフェナジン、2,3−ジアミノ
フェナジン、5,10−ジヒドロフェナジン、5−メチル−
5,10−ジヒドロフェナジン、2,4−ジアミノ−6−フエ
ニル−s−トリアジン、2−メチル−2,4,6−トリフェ
ニル−1,2−ジヒドロ−s−トリアジン、5,6−ジフェニ
ル−as−トリアジン、2,6−ジフエニル−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−as−トリアジン、5,6−ジフニル−as−トリ
アジン−3−オール、3−アミノ−5−フェニル−as−
トリアジン、1,3,4−ベンゾトリアジン、1,2,4−ベンゾ
トリアジン−3−オール、2,3−ジフェニルオソテトラ
ジン、5,6−ジメチル−2,3−ジフェニルオソテトラジ
ン、1,3−ジフェニル−1,4,5,6−テトラヒドロ−s−テ
トラジン、3,6−ジフェニル−1,2−ジヒドロ−s−テト
ラジン、ニコチリン、ニコテリン、ガリピン、クスパリ
ン、ガリポリン、ジクタムニン、γ−ファガリン、シン
コニン、シンコニジン、エポキサンチジン、キサントキ
ソジン、エポキサンチン、キサントエポジン、メリコピ
ン、メリコピジン、アクロニシン、ラウダノシン、ラウ
ダニン、コダミン、コクラウリン、d−イソコクラウリ
ン、コルパベリン、ビククリン、アドルミン、アドルミ
ジン、コルルミン、コルルミジン、カプノイジン、コリ
カバミン、コリカビシン、オクロビリン、ニチジン、オ
キシニチジン、テトラメトキシ−N−メチルジヒドロ−
α−ナフタフェナントリジン、サングイナリン、ケリド
ニン、オキシケリドニン、メトキシケリドニン、オキシ
サングイナリン、ルブルエメチン、プシコトリン、o−
メチルプシコトリン、セフェリン、エメタミン、ブルボ
カプニン、ラウロテニン、モルホテバイン、クリプトプ
ロイリン、チロホリン、ハルミン、ハルマリン、ハルマ
ンエボジアミン、ルテカルピン、レセルピン、センペル
ビリン、レセルピニン、アジマリシン、レセルピリン、
セルベンチン、カリカニン、6−オキソカンチン、エリ
プチシン、クリプトレピン等の複素環式化合物などを挙
げることができる。
ル、2,2′−ジアミノビフェニル、4,4′−ビスジメチル
アミノジフェニルメタン、ジフェニルアミン、トリフェ
ニルアミン、4−アミノジフェニルアミン、p,p′−テ
トラエチルジアミノジフェニルメタン、4,4′−ジアミ
ノトリフェニルメタン、4,4′,4″−トリアミノトリ
フェニルメタン等のベンゼン誘導体;α−ナフチルアミ
ン、1,8−ジアミノナフタリン、1,5−ジアミノナフタリ
ン、N−メチルナフチルアミン、 N−エチルナフチルアミン、N,N−ジメチルナフチルア
ミン、N,N−ジエチルナフチルアミン、N−メチル−N
−エチルナフチルアミン、N−フェニルナフチルアミ
ン、1,1′−ジナフチルアミン、2,2′−ジナフチルアミ
ン、N−ベンジルナフチルアミン、チオアセトアミノナ
フタリン、N−ベンゾイルナフチルアミン、1,4′−ジ
アミノ−2−メチルナフタリン、α−ナフチルヒドラジ
ン、1,2:7,8−ジベンゾカルバゾール、3,4:5,6−ジベン
ゾカルバゾール、4,4′−ジアミノ−1,1′−ビナフチ
ル、2,2′−ジアミノ−1,1′−ビナフチル、N′−フエ
ニル−N−α′−ナフチルヒドラジン、4−(p−アミ
ノフェニル)−1−ナフチルアミン、1−α−ナフチル
チオセミカルバジド、1,2:5,6−ジベンゾフェナジン、
ナフト−2′,3′:4,5−トリアゾール、2,3−ジヒド
ラジノナフタリン、N−アセチル−α−ナフチルニトロ
ソアミン、N−エチル−α−ナフチルニトロソアミン、
N−フェニル−α−ナフチルニトロソアミン、α,α′
−ジナフチルニトロソアミン、1−−アミノメチルナフ
タリン、N−メチル(ナフチルメチル)アミン、N,N−
ジメチル(ナフチルメチル)アミン、N−フェニル(ナ
フチルメチル)アミン、N−ベンジル(ナフチルメチ
ル)アミン、トリ(ナフチルメチル)アミン等のナフタ
リン誘導体;2−アニリノ−1,4−ナフトキノン、2−
アニリノ−1,4−ナフトキノン−4−アニル、2−アニ
リノ−1,4−ナフトキノンジアニル、2−アニリノ−1,4
−ナフトキノン−4−(p−ジメチルアミノアニル)、
α−アミノアントラキノン、β−アミノアントラキノン
等のキノン類;2−フェニルヒドラジノチアゾール、キ
ノリン、2−メチルキノリン、3−メチルキノリン、4
−メチルキノリン、2−フェニルキノリン、3−フェニ
ルキノリン、4−フェニルキノリン、2,3′−ビキノリ
ン、2,5′−ビキノリン、2,7′−ビキノリン、2−アミ
ノキノリン、3−アミノキノリン、4−アミノキノリ
ン、5−アミノキノリン、2−ジメチルアミノキノリ
ン、6−ジメチルアミノキノリン、7−ジメチルアミノ
キノリン、4−アニリノキノリン、イソキノリン、1−
フェニルイソキノリン、3−フェニルイソキノリン、1,
1′−ビイソキノリン、3,3′−ビイソキノリン、5.5′
−ビイソキノリン、6,7−メチレンジオキシイソキノリ
ン、1−アミノイソキノリン、3−アミノイソキノリ
ン、4−アミノイソキノリン、5−アミノイソキノリ
ン、アクリジン、1−アミノアクリジン、2−アミノア
クリジン、3−アミノアクリジン、4−アミノアクリジ
ン、フェナントリジン、6−メチルフェナントリジン、
6−クロルフェナントリジン、6−ブロムフエナントリ
ジン、6−フェニルフェナントリジン、1,5−アントラ
ゾリン、1,10−フエナントロリン、ナフチリジン、フェ
ノキサジン、フェノチアジン、フタラジン、2−クロル
キノゾリン、4−クロルキナゾリン、キノキサリン、α
−クロルキノキサリン、2,3−ジクロルキノキサリン、
2,3−ジアミノキノキサリン、2−アミノキノキサリ
ン、フェナジン、フェナジン−5−オキシド、1−アミ
ノフェナジン、2−アミノフェナジン、2,3−ジアミノ
フェナジン、5,10−ジヒドロフェナジン、5−メチル−
5,10−ジヒドロフェナジン、2,4−ジアミノ−6−フエ
ニル−s−トリアジン、2−メチル−2,4,6−トリフェ
ニル−1,2−ジヒドロ−s−トリアジン、5,6−ジフェニ
ル−as−トリアジン、2,6−ジフエニル−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−as−トリアジン、5,6−ジフニル−as−トリ
アジン−3−オール、3−アミノ−5−フェニル−as−
トリアジン、1,3,4−ベンゾトリアジン、1,2,4−ベンゾ
トリアジン−3−オール、2,3−ジフェニルオソテトラ
ジン、5,6−ジメチル−2,3−ジフェニルオソテトラジ
ン、1,3−ジフェニル−1,4,5,6−テトラヒドロ−s−テ
トラジン、3,6−ジフェニル−1,2−ジヒドロ−s−テト
ラジン、ニコチリン、ニコテリン、ガリピン、クスパリ
ン、ガリポリン、ジクタムニン、γ−ファガリン、シン
コニン、シンコニジン、エポキサンチジン、キサントキ
ソジン、エポキサンチン、キサントエポジン、メリコピ
ン、メリコピジン、アクロニシン、ラウダノシン、ラウ
ダニン、コダミン、コクラウリン、d−イソコクラウリ
ン、コルパベリン、ビククリン、アドルミン、アドルミ
ジン、コルルミン、コルルミジン、カプノイジン、コリ
カバミン、コリカビシン、オクロビリン、ニチジン、オ
キシニチジン、テトラメトキシ−N−メチルジヒドロ−
α−ナフタフェナントリジン、サングイナリン、ケリド
ニン、オキシケリドニン、メトキシケリドニン、オキシ
サングイナリン、ルブルエメチン、プシコトリン、o−
メチルプシコトリン、セフェリン、エメタミン、ブルボ
カプニン、ラウロテニン、モルホテバイン、クリプトプ
ロイリン、チロホリン、ハルミン、ハルマリン、ハルマ
ンエボジアミン、ルテカルピン、レセルピン、センペル
ビリン、レセルピニン、アジマリシン、レセルピリン、
セルベンチン、カリカニン、6−オキソカンチン、エリ
プチシン、クリプトレピン等の複素環式化合物などを挙
げることができる。
これらの水不溶性含窒素有機化合物は、1種単独でも2
種以上を組合わせても用いることができる。
種以上を組合わせても用いることができる。
本発明の方法では、重合器内壁面などに重合体スケール
が付着するのを防止する塗膜を形成するために、前記水
溶性アニオン染料及び前記水不溶性含窒素有機化合物を
含みみ、pH7以下、好ましくは1.5〜6.0に調節された水
性塗布液を調製し、これを重合器内壁面及び重合中に単
量体が接触する他の部分、例えば撹拌軸、撹拌翼などに
塗布する。この水性塗布液は、水溶性アニオン染料の水
溶液と、適当な溶媒に溶解してなる水不溶性含窒素有機
化合物の有機溶媒溶液とを混合して調製することができ
る。
が付着するのを防止する塗膜を形成するために、前記水
溶性アニオン染料及び前記水不溶性含窒素有機化合物を
含みみ、pH7以下、好ましくは1.5〜6.0に調節された水
性塗布液を調製し、これを重合器内壁面及び重合中に単
量体が接触する他の部分、例えば撹拌軸、撹拌翼などに
塗布する。この水性塗布液は、水溶性アニオン染料の水
溶液と、適当な溶媒に溶解してなる水不溶性含窒素有機
化合物の有機溶媒溶液とを混合して調製することができ
る。
水不溶性含窒素有機化合物を溶解するための溶媒として
は、水と容易に混和する有機溶媒が好ましく、例えば、
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、
2−メチル−1−プロパノール、2−ブタノール、2−
メチル−2−プロパノール、3−メチル−1−ブタノー
ル、2−メチル−2−ブタノール、2−ペンタノール等
のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン等のケトン類;4−メチルジオキソ
ラン、エチレングリコールジエチルエーテル等のエーテ
ル類;ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、アセト酢
酸メチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、フルフ
ラール、フリフリルアルコール、テトラヒドロフリフリ
ルアルコール等のフラン類;アセトニトリル、ホルムア
ミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
N−メチルピロリドン等の非プロトン性溶剤などが挙げ
られる。これら1種単独も2種以上を組合せても用いら
れる。
は、水と容易に混和する有機溶媒が好ましく、例えば、
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、
2−メチル−1−プロパノール、2−ブタノール、2−
メチル−2−プロパノール、3−メチル−1−ブタノー
ル、2−メチル−2−ブタノール、2−ペンタノール等
のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン等のケトン類;4−メチルジオキソ
ラン、エチレングリコールジエチルエーテル等のエーテ
ル類;ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、アセト酢
酸メチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、フルフ
ラール、フリフリルアルコール、テトラヒドロフリフリ
ルアルコール等のフラン類;アセトニトリル、ホルムア
ミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
N−メチルピロリドン等の非プロトン性溶剤などが挙げ
られる。これら1種単独も2種以上を組合せても用いら
れる。
水性塗布液中の前記水溶性アニオン染料と水不溶性含窒
素有機化合物の合計の濃度は、後述する塗布量が得られ
る限り特に制約されないが、通常、好ましくは0.01〜5
重量%、さらに好ましくは0.05〜2重量%である。ま
た、水性塗布液中の水溶性アニオン染料/水不溶性含窒
素有機化合物の重量比は、通常、100/0.1〜100/100
0、さらに100/3〜100/100であることが好ましい。
素有機化合物の合計の濃度は、後述する塗布量が得られ
る限り特に制約されないが、通常、好ましくは0.01〜5
重量%、さらに好ましくは0.05〜2重量%である。ま
た、水性塗布液中の水溶性アニオン染料/水不溶性含窒
素有機化合物の重量比は、通常、100/0.1〜100/100
0、さらに100/3〜100/100であることが好ましい。
この重量比が小さすぎると染料が凝集沈澱し、均一な塗
膜が得られず、またこの重量比が大きすぎると塗布液を
重合器の内壁面等に塗布、乾燥しても、水洗により塗膜
が溶解してしまうおそれがある。
膜が得られず、またこの重量比が大きすぎると塗布液を
重合器の内壁面等に塗布、乾燥しても、水洗により塗膜
が溶解してしまうおそれがある。
水性塗布液のpHの調節は、例えば、下記のいずれの方法
によっても行うことができる。
によっても行うことができる。
水性塗布液のpHが7以下となる量のpH調節剤を添加
した水溶性アニオン染料の水溶液と、 水不溶性含窒素有機化合物の有機溶媒溶液とを混合する
方法。
した水溶性アニオン染料の水溶液と、 水不溶性含窒素有機化合物の有機溶媒溶液とを混合する
方法。
水性塗布液のpHが7以下となる量のpH調節剤を添加
した水不溶性含窒素有機化合物の有機溶媒溶液と、水溶
性アニオン染料の水溶液とを混合する方法。
した水不溶性含窒素有機化合物の有機溶媒溶液と、水溶
性アニオン染料の水溶液とを混合する方法。
水不溶性含窒素有機化合物の有機溶媒溶液と水溶性
アニオン染料の水溶液とを混合した後、pH調節剤を添加
する方法。
アニオン染料の水溶液とを混合した後、pH調節剤を添加
する方法。
用いられるpH調節剤としては、例えば、硫酸、塩酸、リ
ン酸、硝酸、炭酸、過塩素酸、モリブデン酸、タングス
テン酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸、乳酸、マレイン酸、グ
リコール酸、チオグリコール酸、フイチン酸等が挙げら
れ、これらは予め水溶液としておくとpH調節のため添加
するときに便利である。
ン酸、硝酸、炭酸、過塩素酸、モリブデン酸、タングス
テン酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸、乳酸、マレイン酸、グ
リコール酸、チオグリコール酸、フイチン酸等が挙げら
れ、これらは予め水溶液としておくとpH調節のため添加
するときに便利である。
さらに、水性塗布液中の水/有機溶媒の重量比は、均一
な水性塗布液が得られる限り制約はないが、通常、100
/1〜100/1000、さらに100/3〜100/100であること
が好ましい。
な水性塗布液が得られる限り制約はないが、通常、100
/1〜100/1000、さらに100/3〜100/100であること
が好ましい。
本発明の方法においては、水性塗布液を重合器内壁面等
に塗布した後、乾燥して塗膜を形成する。
に塗布した後、乾燥して塗膜を形成する。
水性塗布液を重合器内壁面などに塗布して乾燥させる方
法としては、例えば、塗布後、適当な温度に加熱された
空気を塗布面に送風して乾燥させる方法、重合器内壁及
びその他単量体が接触する部分を予め30〜90℃程度に加
熱しておき、この加熱された重合器内壁面等に水性塗布
液を直接塗布し乾燥させる方法など、いずれの方法によ
ってもよい。乾燥後、必要に応じて水洗する。
法としては、例えば、塗布後、適当な温度に加熱された
空気を塗布面に送風して乾燥させる方法、重合器内壁及
びその他単量体が接触する部分を予め30〜90℃程度に加
熱しておき、この加熱された重合器内壁面等に水性塗布
液を直接塗布し乾燥させる方法など、いずれの方法によ
ってもよい。乾燥後、必要に応じて水洗する。
水性塗布液の重合器内壁等への塗布量は、乾燥後の状態
で重合器内壁、撹拌器等の表面において、 通常、0.001〜5g/m2程度である。
で重合器内壁、撹拌器等の表面において、 通常、0.001〜5g/m2程度である。
上記のようにして、重合器内壁面及びその他重合中に単
量体が接触する部分に水性塗布液を塗布して塗膜を形成
した後は、重合器に常法はしたがってエチレン性二重結
合を有する単量体、重合開始剤、その他必要な重合媒
体、添加剤、例えば単量体の分散助剤等を仕込んで重合
させればよい。
量体が接触する部分に水性塗布液を塗布して塗膜を形成
した後は、重合器に常法はしたがってエチレン性二重結
合を有する単量体、重合開始剤、その他必要な重合媒
体、添加剤、例えば単量体の分散助剤等を仕込んで重合
させればよい。
本発明の方法が適用されるエチレン性二重結合を有する
単量体としては、例えば、塩化ビニルなどのハロゲン化
ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニル
エステル、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそれらの
エステル又は塩、マレイン酸又はフマル酸及びそれらの
エステル又は無水物、ブタジエン、クロロプレン、イソ
プレンなどのジエン系単量体、さらにスチレン、α−メ
チルスチレン、アクリル酸エステル、アクリロニトリ
ル、ハロゲン化ビニリデン、ビニルエーテルなどが挙げ
られる。
単量体としては、例えば、塩化ビニルなどのハロゲン化
ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニル
エステル、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそれらの
エステル又は塩、マレイン酸又はフマル酸及びそれらの
エステル又は無水物、ブタジエン、クロロプレン、イソ
プレンなどのジエン系単量体、さらにスチレン、α−メ
チルスチレン、アクリル酸エステル、アクリロニトリ
ル、ハロゲン化ビニリデン、ビニルエーテルなどが挙げ
られる。
本発明の方法は、重合器内壁等の材料によらず有効であ
り、例えば、ステンレス鋼、ライニングされたガラス等
のいずれの材料によって製作された重合器内壁等におい
ても有効である。
り、例えば、ステンレス鋼、ライニングされたガラス等
のいずれの材料によって製作された重合器内壁等におい
ても有効である。
また、本発明の方法が適用される重合の形式は特に限定
されず、懸濁重合、乳化重合、溶液重合、塊状重合等の
いずれの重合形式においても有効である。
されず、懸濁重合、乳化重合、溶液重合、塊状重合等の
いずれの重合形式においても有効である。
したがって、重合系に添加される添加物質も通常用いら
れるものは何ら制約なく使用することができる。即ち、
例えば、部分けん化ポリビニルアルコール、メチルセル
ロース、ポリアクリレートなどの懸濁剤、リン酸カルシ
ウム、ヒドロキシアパタイトなどの固体分散剤、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウムなどのアニ
オン性乳化剤、ソルビタンモノラウレート、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテルなどのノニオン性乳化剤、炭
酸カルシウム、酸化チタンなどの充てん剤、三塩基性硫
酸鉛、ステアリン酸カルシウム、ジブチルすずジラウレ
ート、ジオクチルすずメルカプチドなどの安定剤、ライ
スワックス、ステアリン酸などの滑剤、DOP、DBP
などの可塑剤、トリクロロエチレン、メルカプタン類な
どの連鎖移動剤、pH調整剤、ジイソプロピルパーオキシ
ジカーボネート、α,α′−アゾビス−2,4−ジメチル
バレロニトリル、ラウロイルパーオキサイド、過硫酸カ
リウム、クメンハイドロパーオキサイド、p−メンタン
ハイドロパーオキサイドなどの重合触媒が存在する重合
系においても、本発明の方法は重合体スケールの付着を
効果的に防止することができる。
れるものは何ら制約なく使用することができる。即ち、
例えば、部分けん化ポリビニルアルコール、メチルセル
ロース、ポリアクリレートなどの懸濁剤、リン酸カルシ
ウム、ヒドロキシアパタイトなどの固体分散剤、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウムなどのアニ
オン性乳化剤、ソルビタンモノラウレート、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテルなどのノニオン性乳化剤、炭
酸カルシウム、酸化チタンなどの充てん剤、三塩基性硫
酸鉛、ステアリン酸カルシウム、ジブチルすずジラウレ
ート、ジオクチルすずメルカプチドなどの安定剤、ライ
スワックス、ステアリン酸などの滑剤、DOP、DBP
などの可塑剤、トリクロロエチレン、メルカプタン類な
どの連鎖移動剤、pH調整剤、ジイソプロピルパーオキシ
ジカーボネート、α,α′−アゾビス−2,4−ジメチル
バレロニトリル、ラウロイルパーオキサイド、過硫酸カ
リウム、クメンハイドロパーオキサイド、p−メンタン
ハイドロパーオキサイドなどの重合触媒が存在する重合
系においても、本発明の方法は重合体スケールの付着を
効果的に防止することができる。
本発明の方法が特に好適に実施される重合は、例えば塩
化ビニルなどのハロゲン化ビニルもしくはハロゲン化ビ
ニリデン、又はそれらを主体とする単量体混合物の懸濁
重合あるいは乳化重合である。また、主にステンレス製
重合器が用いられるポリスチレン、ポリメチルメタクリ
レート、ポリアクリロニトリルなどの重合体のビーズ、
ラテックスの製造、SBR、NBR、CR、IR、II
Rなどの合成ゴムの製造(これらの合成ゴムは、通常、
乳化重合によって製造される。)、ABS樹脂の製造を
行う重合にとっても好適である。
化ビニルなどのハロゲン化ビニルもしくはハロゲン化ビ
ニリデン、又はそれらを主体とする単量体混合物の懸濁
重合あるいは乳化重合である。また、主にステンレス製
重合器が用いられるポリスチレン、ポリメチルメタクリ
レート、ポリアクリロニトリルなどの重合体のビーズ、
ラテックスの製造、SBR、NBR、CR、IR、II
Rなどの合成ゴムの製造(これらの合成ゴムは、通常、
乳化重合によって製造される。)、ABS樹脂の製造を
行う重合にとっても好適である。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を詳細に説明す
る。なお、以下の各表において*印を付した実験No.は
比較例であり、それ以外の実験No.は本発明の実施例で
ある。
る。なお、以下の各表において*印を付した実験No.は
比較例であり、それ以外の実験No.は本発明の実施例で
ある。
実施例1 各実験において、(イ)水溶性アニオン染料の水溶液
と、(ロ)水不溶性含窒素有機化合物の有機溶媒溶液と
を混合し、(イ)水溶性アニオン染料と(ロ)水不溶性
含窒素有機化合物との合計の含有量を0.1重量%とし、
またフイチン酸を添加してpHを調節して水性塗布液を調
製した。この水性塗布液を、内容積100の撹拌機付
ステンレス製重合器の内壁面、撹拌機その他重合中に単
量体が接触する部分に塗布し、50℃で15分間乾燥さ
せた後、水洗した。ただし、実験No.1〜6は水性塗布
液を塗布しないか、(イ)水溶性アニオン染料もしくは
(ロ)水不溶性含窒素有機化合物の一方を含有しない水
性塗布液、またはpHが7を超える水性塗布液を塗布した
比較例である。各例において用いた(イ)水溶性アニオ
ン染料及び(ロ)水不溶性カチオン染料、並びに水性塗
布液中の(イ)/(ロ)の重量比、(ロ)水不溶性含窒
素有機化合物を溶解した有機溶媒の種類、水性塗布液中
の水/有機溶媒の重量比及び水性塗布液のpHを表1に示
す。
と、(ロ)水不溶性含窒素有機化合物の有機溶媒溶液と
を混合し、(イ)水溶性アニオン染料と(ロ)水不溶性
含窒素有機化合物との合計の含有量を0.1重量%とし、
またフイチン酸を添加してpHを調節して水性塗布液を調
製した。この水性塗布液を、内容積100の撹拌機付
ステンレス製重合器の内壁面、撹拌機その他重合中に単
量体が接触する部分に塗布し、50℃で15分間乾燥さ
せた後、水洗した。ただし、実験No.1〜6は水性塗布
液を塗布しないか、(イ)水溶性アニオン染料もしくは
(ロ)水不溶性含窒素有機化合物の一方を含有しない水
性塗布液、またはpHが7を超える水性塗布液を塗布した
比較例である。各例において用いた(イ)水溶性アニオ
ン染料及び(ロ)水不溶性カチオン染料、並びに水性塗
布液中の(イ)/(ロ)の重量比、(ロ)水不溶性含窒
素有機化合物を溶解した有機溶媒の種類、水性塗布液中
の水/有機溶媒の重量比及び水性塗布液のpHを表1に示
す。
次に、このようにして塗布された重合器内に、塩化ビニ
ル26kg、純水52kg、部分ケン化ポリビニルアルコー
ル26g及びα,α′−ジメチルバレロニトリル8gを
仕込み、撹拌しながら58℃で10時間重合させた。
ル26kg、純水52kg、部分ケン化ポリビニルアルコー
ル26g及びα,α′−ジメチルバレロニトリル8gを
仕込み、撹拌しながら58℃で10時間重合させた。
重合終了後、重合器内壁面に付着した重合体スケールの
量を測定した。結果を表1に示す。
量を測定した。結果を表1に示す。
実施例2 各実験において、水95重量部に(イ)水溶性アニオン
染料を溶解した水溶液と、メタノール5重量部に(ロ)
水不溶性含窒素有機化合物を溶解した水溶液とを混合し
た後、pH調節剤を添加してpHを2.5に調節し、水性塗布
液を調製した。このとき、(イ)の染料と(ロ)の化合
物との重量比は表2に示すように調節した。各実験No.
で用いた染料及びpH調節剤を表2に示す。
染料を溶解した水溶液と、メタノール5重量部に(ロ)
水不溶性含窒素有機化合物を溶解した水溶液とを混合し
た後、pH調節剤を添加してpHを2.5に調節し、水性塗布
液を調製した。このとき、(イ)の染料と(ロ)の化合
物との重量比は表2に示すように調節した。各実験No.
で用いた染料及びpH調節剤を表2に示す。
この水性塗布液を、内容積100の撹拌機付ステンレ
ス製重合器の内壁面、撹拌機その他重合中に単量体が接
触する部分に塗布し、70℃で10分間乾燥させた後、
水洗した。ただし、実験No.29では水性塗布液を塗布
しなかった。
ス製重合器の内壁面、撹拌機その他重合中に単量体が接
触する部分に塗布し、70℃で10分間乾燥させた後、
水洗した。ただし、実験No.29では水性塗布液を塗布
しなかった。
次に、このように塗布処理された重合器中に、スチレン
24kg、アクリロニトリル8kg、純水40kg、ヒドロキ
シアパタイト0.8kg、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム16g、t−ドデシルメルカプタン160g及び
過酸化ベンゾイル160gを仕込み、撹拌しながら80
℃で10時間反応させて重合体を製造した。
24kg、アクリロニトリル8kg、純水40kg、ヒドロキ
シアパタイト0.8kg、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム16g、t−ドデシルメルカプタン160g及び
過酸化ベンゾイル160gを仕込み、撹拌しながら80
℃で10時間反応させて重合体を製造した。
重合終了後、重合器内壁面に付着した重合体スケールの
量を測定した。結果を表2に示す。
量を測定した。結果を表2に示す。
実施例3 各実験において、内容積100の撹拌機付ステンレス
製重合器の内壁面及びその他の重合中に単量体が接触す
る部分に水性塗布液を塗布し、50℃で15分間加熱、
乾燥した後、水洗した。ただし、実験No.44は水性塗
布液を塗布せず、また、各実験で用いられた水性塗布液
は、表3に示す実施例1及び2における実験No.で使用
したものと同じである。
製重合器の内壁面及びその他の重合中に単量体が接触す
る部分に水性塗布液を塗布し、50℃で15分間加熱、
乾燥した後、水洗した。ただし、実験No.44は水性塗
布液を塗布せず、また、各実験で用いられた水性塗布液
は、表3に示す実施例1及び2における実験No.で使用
したものと同じである。
次に、このように塗布処理された重合器中に、ポリブタ
ジエンラテックス(固形分濃度:50重量%)27kg、
純水40kg、スチレン7kg、アクリロニトリル3kg、t
−ドデシルメルカプタン62.5g、過硫酸カリウム70g
を仕込み、50℃で10時間反応させて重合体を製造し
た。
ジエンラテックス(固形分濃度:50重量%)27kg、
純水40kg、スチレン7kg、アクリロニトリル3kg、t
−ドデシルメルカプタン62.5g、過硫酸カリウム70g
を仕込み、50℃で10時間反応させて重合体を製造し
た。
重合終了後、重合器内壁面に付着した重合体スケールの
量を測定した。結果を表3に示す。
量を測定した。結果を表3に示す。
実施例4 各実験において、表4に示す水性塗布液を用い、 水性塗布液を塗布した後の加熱及び乾燥を表4に示す条
件で行った以外は、実施例1と同様にして重合を行い、
重合終了後、生成した重合体を取り出した後重合器内を
水洗し、再び塗布処理及び重合を上記と同様に行う操作
を繰り返し、スケールの付着量が1g/m2を超えること
なく行うことができた重合回数(スケール防止回数)を
調べた。
件で行った以外は、実施例1と同様にして重合を行い、
重合終了後、生成した重合体を取り出した後重合器内を
水洗し、再び塗布処理及び重合を上記と同様に行う操作
を繰り返し、スケールの付着量が1g/m2を超えること
なく行うことができた重合回数(スケール防止回数)を
調べた。
ただし、各実験で用いられた水性塗布液は、表4に示す
実施例における実験No.で使用したものと同じものであ
る。結果を表4に示す。
実施例における実験No.で使用したものと同じものであ
る。結果を表4に示す。
〔発明の効果〕 本発明の方法によれば、エチレン性二重結合を有する単
量体の重合における重合体スケールの重合器内壁面など
への付着を効果的に防止することができる。特に、溶解
能が高い単量体、例えばスチレン、α−メチルスチレ
ン、アクリル酸エステル、アクリロニトリルを含む重合
系の重合の場合でも重合体スケールの付着を防止するこ
とができる。重合器内壁面などへの塗布処理を毎バッチ
あるいは数バッチに1回の割合で行うことにより、重合
器内壁等に重合体スケールを付着させることなく、重合
器を繰り返し使用できる。また、用いられる塗布液が少
量の有機溶媒のみを含む水性溶液であるため、有機溶媒
による毒性が少なく、安全性が高い。
量体の重合における重合体スケールの重合器内壁面など
への付着を効果的に防止することができる。特に、溶解
能が高い単量体、例えばスチレン、α−メチルスチレ
ン、アクリル酸エステル、アクリロニトリルを含む重合
系の重合の場合でも重合体スケールの付着を防止するこ
とができる。重合器内壁面などへの塗布処理を毎バッチ
あるいは数バッチに1回の割合で行うことにより、重合
器内壁等に重合体スケールを付着させることなく、重合
器を繰り返し使用できる。また、用いられる塗布液が少
量の有機溶媒のみを含む水性溶液であるため、有機溶媒
による毒性が少なく、安全性が高い。
Claims (1)
- 【請求項1】重合器内におけるエチレン性二重結合を有
する単量体の重合において重合体スケールの付着を防止
する方法であって、 重合器内壁面及び重合中に前記単量体が接触する他の部
分に、予め、水溶性アニオン染料及び水不溶性含窒素有
機化合物(ただし、染料を除く)を含み、pH7以下に調
節された水性塗布液を塗布、乾燥された重合器内で前記
重合を行う重合体スケールの付着防止方法。
Priority Applications (27)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19912088A JPH0615564B2 (ja) | 1988-08-10 | 1988-08-10 | 重合体スケールの付着防止方法 |
PH39065A PH26338A (en) | 1988-08-10 | 1989-08-07 | Method of preventing polymer scale formation |
IL9123089A IL91230A (en) | 1988-08-10 | 1989-08-07 | Method of preventing polymer scale formation |
NZ230248A NZ230248A (en) | 1988-08-10 | 1989-08-08 | Reactor coating composition of an anionic dye/nitrogen compound |
DE68919163T DE68919163T2 (de) | 1988-08-10 | 1989-08-08 | Verfahren zur Unterdrückung der Bildung von Polymerkrusten. |
NO893179A NO173702C (no) | 1988-08-10 | 1989-08-08 | Fremsgangsmaate for aa hindre dannelse av polymerflak ved polymerisering av vinylforbindelser |
YU156689A YU47140B (sh) | 1988-08-10 | 1989-08-08 | Postupak za sprečavanje nastanka polimernih naslaga |
EP89114679A EP0355575B1 (en) | 1988-08-10 | 1989-08-08 | Method of preventing polymer scale formation |
MX017123A MX170465B (es) | 1988-08-10 | 1989-08-08 | Metodo para impedir la formacion de escamas |
DK387789A DK387789A (da) | 1988-08-10 | 1989-08-08 | Fremgangsmaade til forhindring af dannelse af polymerbelaegninger |
HU894081A HU209139B (en) | 1988-08-10 | 1989-08-09 | Process for hindering the forming of polimer coating |
KR1019890011317A KR0137661B1 (ko) | 1988-08-10 | 1989-08-09 | 중합 반응기에서 중합체 스케일의 형성을 방지하는 방법 |
AU39462/89A AU612873B2 (en) | 1988-08-10 | 1989-08-09 | Method of preventing polymer scale formation |
PT91413A PT91413B (pt) | 1988-08-10 | 1989-08-09 | Processo para impedir a formacao de incrustacoes de polimeros |
FI893766A FI96212C (fi) | 1988-08-10 | 1989-08-09 | Menetelmä polymeerikuoren muodostumisen ehkäisemiseksi |
EG38389A EG18974A (en) | 1988-08-10 | 1989-08-09 | Method for preventing polymer schale formation |
US07/391,199 US5196164A (en) | 1988-08-10 | 1989-08-09 | Method of preventing polymer scale formation |
CN89105545A CN1035057C (zh) | 1988-08-10 | 1989-08-09 | 防止形成聚合物结壁的方法及其使用的聚合设备 |
CS474489A CS274701B2 (en) | 1988-08-10 | 1989-08-09 | Method of polymere incrustations' forming impedment |
BG089502A BG50940A3 (bg) | 1988-08-10 | 1989-08-09 | Метод за предотвратяване образуването на полимерен налеп |
BR898904004A BR8904004A (pt) | 1988-08-10 | 1989-08-09 | Processo de prevencao de formacao de incrustacao de polimero em um vaso de polimerizacao |
ES8902830A ES2018383A6 (es) | 1988-08-10 | 1989-08-09 | Un metodo de prevencion de la formacion de incrustaciones polimericas en una vasija de polimerizacion. |
TR59189A TR25206A (tr) | 1988-08-10 | 1989-08-09 | Polimer kabuk olusumunu önleyici metod |
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