JPH06152648A - データ・パケット通信方法 - Google Patents
データ・パケット通信方法Info
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- JPH06152648A JPH06152648A JP29878892A JP29878892A JPH06152648A JP H06152648 A JPH06152648 A JP H06152648A JP 29878892 A JP29878892 A JP 29878892A JP 29878892 A JP29878892 A JP 29878892A JP H06152648 A JPH06152648 A JP H06152648A
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- Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構成でゆらぎ吸収遅延時間を設定でき
るデータ・パケット通信方法を得ることを目的とする。 【構成】 パケットの再生タイミング毎に、受信データ
を蓄積中の蓄積パケット数を数えるステップと、オーバ
ランのパケット、アンダーランのパケットを数えるステ
ップと、上記各パケット数とパケット化周期時間から、
ゆらぎ吸収遅延時間を定めるステップとを備えた。また
は、符号化データを所定の重要度に応じてMSPビット
とLSPビットに分けてデータブロックとし、上記所定
の重要度に応じて廃棄されたブロックのパケットの数を
重要度単位で数えるステップと、上記各ステップから、
ゆらぎ吸収遅延時間を定めるステップとを備えた。
るデータ・パケット通信方法を得ることを目的とする。 【構成】 パケットの再生タイミング毎に、受信データ
を蓄積中の蓄積パケット数を数えるステップと、オーバ
ランのパケット、アンダーランのパケットを数えるステ
ップと、上記各パケット数とパケット化周期時間から、
ゆらぎ吸収遅延時間を定めるステップとを備えた。また
は、符号化データを所定の重要度に応じてMSPビット
とLSPビットに分けてデータブロックとし、上記所定
の重要度に応じて廃棄されたブロックのパケットの数を
重要度単位で数えるステップと、上記各ステップから、
ゆらぎ吸収遅延時間を定めるステップとを備えた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声パケットの遅延ゆ
らぎ吸収方法に関するものである。
らぎ吸収方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図21、図22は例えば特開平2−20
3641に示された従来の音声パケットの遅延ゆらぎ吸
収方法を説明する図である。図において、301−0、
301−1はそれぞれ第1、第2の有音区間(以後、ト
ークスパートと呼ぶ)、トークスパート301を一定時
間分ごとに区切った符号化音声データである320、3
21、322、323は、それぞれ第1、第2、第3、
第4の符号化音声データである。一定時間分の符号化音
声データをパケット化した音声パケットである330〜
333は,それぞれ符号化音声データ320,321,
322,323をパケット化した第1、第2、第3、第
4の音声パケットである。304は符号化音声データ3
20〜323を音声パケット320〜333に組み立て
るパケット化周期である。音声パケット320〜333
が転送される際のパケット毎に異なる転送遅延時間の差
を吸収するために、トークスパートの先頭パケットの到
着から再生開始まで待ち合わせるゆらぎ吸収遅延時間が
あり、350は第1のゆらぎ吸収遅延時間、351は第
1のゆらぎ吸収遅延時間を変更した第2のゆらぎ吸収遅
延時間である。306はゆらぎ吸収遅延時間による転送
遅延時間の差を吸収できなかつたために発生したアンダ
ーラン状態(再生開始時にその再生タイミングで再生す
べきパケットが到着していない状態)において、再生開
始時点からその再生タイミングで再生すべきパケットの
到着までのアンダーラン時間である。
3641に示された従来の音声パケットの遅延ゆらぎ吸
収方法を説明する図である。図において、301−0、
301−1はそれぞれ第1、第2の有音区間(以後、ト
ークスパートと呼ぶ)、トークスパート301を一定時
間分ごとに区切った符号化音声データである320、3
21、322、323は、それぞれ第1、第2、第3、
第4の符号化音声データである。一定時間分の符号化音
声データをパケット化した音声パケットである330〜
333は,それぞれ符号化音声データ320,321,
322,323をパケット化した第1、第2、第3、第
4の音声パケットである。304は符号化音声データ3
20〜323を音声パケット320〜333に組み立て
るパケット化周期である。音声パケット320〜333
が転送される際のパケット毎に異なる転送遅延時間の差
を吸収するために、トークスパートの先頭パケットの到
着から再生開始まで待ち合わせるゆらぎ吸収遅延時間が
あり、350は第1のゆらぎ吸収遅延時間、351は第
1のゆらぎ吸収遅延時間を変更した第2のゆらぎ吸収遅
延時間である。306はゆらぎ吸収遅延時間による転送
遅延時間の差を吸収できなかつたために発生したアンダ
ーラン状態(再生開始時にその再生タイミングで再生す
べきパケットが到着していない状態)において、再生開
始時点からその再生タイミングで再生すべきパケットの
到着までのアンダーラン時間である。
【0003】なお、図21はアンダーラン状態が発生し
た場合の通信シーケンスチャートであり、また、図22
は第1のゆらぎ吸収遅延時間350とアンダーラン時間
306から新たに算出した第2のゆらぎ吸収遅延時間3
51を付加した場合を示す通信シーケンスチャートであ
る。また、図23は従来例において、ゆらぎ吸収時間を
算出する際に必要となるパケットの平均伝送遅延時間の
求め方を示した図である。図において307は前回のト
ークスパートから計算したパケットの平均伝送遅延時間
である。図24は従来における遅延揺らぎ吸収時間の変
更方法を示すフローチャートである。
た場合の通信シーケンスチャートであり、また、図22
は第1のゆらぎ吸収遅延時間350とアンダーラン時間
306から新たに算出した第2のゆらぎ吸収遅延時間3
51を付加した場合を示す通信シーケンスチャートであ
る。また、図23は従来例において、ゆらぎ吸収時間を
算出する際に必要となるパケットの平均伝送遅延時間の
求め方を示した図である。図において307は前回のト
ークスパートから計算したパケットの平均伝送遅延時間
である。図24は従来における遅延揺らぎ吸収時間の変
更方法を示すフローチャートである。
【0004】次に動作について説明する。送信側では、
第1のトークスパート301−0をパケット化周期30
4毎に区切った符号化音声データ320〜323を、そ
れぞれ音声パケット330〜333に組み立て送信す
る。パケット交換網内を伝送される間に、受信側では、
網のトラフィック状態および伝送経路によりパケット毎
に異なる伝送遅延を受けた音声パケットから第1のトー
クスパート301−0を正しく再生する動作を行う。即
ち、第1のトークスパート301−0の第1の音声パケ
ット330受信後、第1のゆらぎ吸収遅延時間350=
T2時間経過してから、第1の音声パケット330に含
まれている第1の符号化音声データ320の再生を開始
する。第1の符号化音声データ320の再生が終了する
と、引き続いて第2の音声パケット331に含まれてい
た第2の符号化音声データ321を再生する。
第1のトークスパート301−0をパケット化周期30
4毎に区切った符号化音声データ320〜323を、そ
れぞれ音声パケット330〜333に組み立て送信す
る。パケット交換網内を伝送される間に、受信側では、
網のトラフィック状態および伝送経路によりパケット毎
に異なる伝送遅延を受けた音声パケットから第1のトー
クスパート301−0を正しく再生する動作を行う。即
ち、第1のトークスパート301−0の第1の音声パケ
ット330受信後、第1のゆらぎ吸収遅延時間350=
T2時間経過してから、第1の音声パケット330に含
まれている第1の符号化音声データ320の再生を開始
する。第1の符号化音声データ320の再生が終了する
と、引き続いて第2の音声パケット331に含まれてい
た第2の符号化音声データ321を再生する。
【0005】一方図の例によると、第3の音声パケット
332は、転送中に大きな遅延を被り、音声パケット3
32に含まれる第3の符号化音声データ322の再生開
始時間からアンダーラン時間306=T3経過してから
受信側に到着したため、第3の符号化音声データ322
については再生せずに廃棄する。図21では、第1のゆ
らぎ吸収遅延時間350の値=T2が小さいため、音声
パケット332の遅延ゆらぎを吸収できずに、トークス
パート301−0内の符号化音声データの一部22が欠
落している。そこで、第2のトークスパート321−1
に対して、図24の遅延揺らぎ吸収時間の変更方法のフ
ローチャートに沿って、ゆらぎ吸収遅延時間を変更す
る。
332は、転送中に大きな遅延を被り、音声パケット3
32に含まれる第3の符号化音声データ322の再生開
始時間からアンダーラン時間306=T3経過してから
受信側に到着したため、第3の符号化音声データ322
については再生せずに廃棄する。図21では、第1のゆ
らぎ吸収遅延時間350の値=T2が小さいため、音声
パケット332の遅延ゆらぎを吸収できずに、トークス
パート301−0内の符号化音声データの一部22が欠
落している。そこで、第2のトークスパート321−1
に対して、図24の遅延揺らぎ吸収時間の変更方法のフ
ローチャートに沿って、ゆらぎ吸収遅延時間を変更す
る。
【0006】ステップS61で遅延揺らぎが吸収されて
いるかどうか、即ち、遅延ゆらぎ吸収時間の不足によ
り、音声パケット330等を廃棄していないかどうかを
判定する。遅延揺らぎが吸収されている場合には、ステ
ップS62に、遅延揺らぎが吸収されていない場合に
は、ステップS63にそれぞれ進む。ステップS63で
は、現在の網のパケット転送遅延ゆらぎに合わせるため
に、現在のゆらぎ吸収遅延時間にアンダーラン時間30
6を加えた値を新たなゆらぎ吸収遅延時間とし、遅延ゆ
らぎ吸収時間351を増加させる。例えば、図21の場
合には遅延ゆらぎが吸収されていないため、第2の揺ら
ぎ吸収遅延時間351として、第1のゆらぎ吸収遅延時
間350の値にアンダーラン時間306の値を加えた
値、T2+T3を設定する。図22に示すように、ステ
ップ3に示した第2の揺らぎ吸収遅延時間351を用い
ることにより、遅延揺らぎを吸収することができ、図2
1と網内の遅延ゆらぎが同一の場合に、トークスパート
(1−1)内の符号化音声データ320等を全て再生す
ることができる。
いるかどうか、即ち、遅延ゆらぎ吸収時間の不足によ
り、音声パケット330等を廃棄していないかどうかを
判定する。遅延揺らぎが吸収されている場合には、ステ
ップS62に、遅延揺らぎが吸収されていない場合に
は、ステップS63にそれぞれ進む。ステップS63で
は、現在の網のパケット転送遅延ゆらぎに合わせるため
に、現在のゆらぎ吸収遅延時間にアンダーラン時間30
6を加えた値を新たなゆらぎ吸収遅延時間とし、遅延ゆ
らぎ吸収時間351を増加させる。例えば、図21の場
合には遅延ゆらぎが吸収されていないため、第2の揺ら
ぎ吸収遅延時間351として、第1のゆらぎ吸収遅延時
間350の値にアンダーラン時間306の値を加えた
値、T2+T3を設定する。図22に示すように、ステ
ップ3に示した第2の揺らぎ吸収遅延時間351を用い
ることにより、遅延揺らぎを吸収することができ、図2
1と網内の遅延ゆらぎが同一の場合に、トークスパート
(1−1)内の符号化音声データ320等を全て再生す
ることができる。
【0007】また、図24においてステップS62に進
んだ場合、ゆらぎが吸収されているトークスパートの個
数を計数し(S62)、その値とあらかじめ定めた閾値
を比較する。(S64)上記計数値>閾値の場合には、
遅延ゆらぎが十分に吸収されていると判断し、今回のト
ークスパートから算出した平均伝送遅延時間に、現時点
から一定時間前までのトークスパートの中で最大のトー
クスパートのパケット数を乗じた値へと、新しいゆらぎ
吸収遅延時間(7)を変更する(S64)。計数値≦閾
値の場合には、遅延時間を変更せずに、処理を終了す
る。なお、平均伝送遅延時間(7)の算出方法は図23
に示す通りである。即ち、音声パケット20〜24の到
着間隔を測定し、パケット化周期時間(4)=T1から
の差分を全て加算し、さらに前回のトークスパート
(1)から算出した平均伝送遅延時間(7)であるT0
を加えて、トークスパート(1)転送時の伝送遅延時間
の総和を求める。その総和をトークスパート(1)を構
成するパケット数で除算することにより、新たな平均伝
送遅延時間(7)の値を求める。従って、ステップS6
4の処理により、遅延ゆらぎが吸収されている状態にお
いて、ゆらぎ吸収遅延時間を変更することができ、平均
伝送遅延時間(7)がぼぼ一定の場合には、過去一定時
間前までに受信したトークスパートの長さにより、ゆら
ぎ吸収遅延時間を減少もしくは増加でき、トークスパー
ト長がほぼ一定の場合には平均伝送遅延時間(7)に比
例してゆらぎ吸収遅延時間を減少もしくは増加できる。
んだ場合、ゆらぎが吸収されているトークスパートの個
数を計数し(S62)、その値とあらかじめ定めた閾値
を比較する。(S64)上記計数値>閾値の場合には、
遅延ゆらぎが十分に吸収されていると判断し、今回のト
ークスパートから算出した平均伝送遅延時間に、現時点
から一定時間前までのトークスパートの中で最大のトー
クスパートのパケット数を乗じた値へと、新しいゆらぎ
吸収遅延時間(7)を変更する(S64)。計数値≦閾
値の場合には、遅延時間を変更せずに、処理を終了す
る。なお、平均伝送遅延時間(7)の算出方法は図23
に示す通りである。即ち、音声パケット20〜24の到
着間隔を測定し、パケット化周期時間(4)=T1から
の差分を全て加算し、さらに前回のトークスパート
(1)から算出した平均伝送遅延時間(7)であるT0
を加えて、トークスパート(1)転送時の伝送遅延時間
の総和を求める。その総和をトークスパート(1)を構
成するパケット数で除算することにより、新たな平均伝
送遅延時間(7)の値を求める。従って、ステップS6
4の処理により、遅延ゆらぎが吸収されている状態にお
いて、ゆらぎ吸収遅延時間を変更することができ、平均
伝送遅延時間(7)がぼぼ一定の場合には、過去一定時
間前までに受信したトークスパートの長さにより、ゆら
ぎ吸収遅延時間を減少もしくは増加でき、トークスパー
ト長がほぼ一定の場合には平均伝送遅延時間(7)に比
例してゆらぎ吸収遅延時間を減少もしくは増加できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の音声パケット通
信方法では、平均伝送遅延時間およびアンダーラン時間
を測定する必要があり、その測定のために装置が複雑に
なるという課題があり、また、平均伝送遅延時間の初期
値をあらかじめ測定しておく必要があるという課題もあ
った。また、ネットワークの負荷の変動に対応して伝送
遅延が急激に増大または減少する場合には、その伝送遅
延の増大または減少に追従した、ゆらぎ吸収遅延時間の
迅速な変更が困難であるという問題点があった。
信方法では、平均伝送遅延時間およびアンダーラン時間
を測定する必要があり、その測定のために装置が複雑に
なるという課題があり、また、平均伝送遅延時間の初期
値をあらかじめ測定しておく必要があるという課題もあ
った。また、ネットワークの負荷の変動に対応して伝送
遅延が急激に増大または減少する場合には、その伝送遅
延の増大または減少に追従した、ゆらぎ吸収遅延時間の
迅速な変更が困難であるという問題点があった。
【0009】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたもので、平均伝送遅延時間およびアンダーラン時
間の測定が不要で、簡単な構成でゆらぎ吸収遅延時間を
適応的に変更できる遅延ゆらぎ吸収方法を得ることを目
的とする。また、ネットワークの負荷の変動に対応して
ゆらぎ吸収遅延時間を変更可能な音声パケット通信装置
を得ることを目的とする。
されたもので、平均伝送遅延時間およびアンダーラン時
間の測定が不要で、簡単な構成でゆらぎ吸収遅延時間を
適応的に変更できる遅延ゆらぎ吸収方法を得ることを目
的とする。また、ネットワークの負荷の変動に対応して
ゆらぎ吸収遅延時間を変更可能な音声パケット通信装置
を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るデータ・
パケット通信方法は、パケットの再生タイミング毎に、
受信データを蓄積中の蓄積パケット数を数えるステップ
と、バッファがフルで廃棄したオーバーランのパケット
の数を数えるステップと、直前の蓄積パケットを再生後
に到着し廃棄したアンダーランのパケットを数えるステ
ップと、上記各パケット数とパケット化周期時間から、
パケット受信から蓄積バッファに蓄積開始までのゆらぎ
吸収遅延時間を定めるステップとを備えた。
パケット通信方法は、パケットの再生タイミング毎に、
受信データを蓄積中の蓄積パケット数を数えるステップ
と、バッファがフルで廃棄したオーバーランのパケット
の数を数えるステップと、直前の蓄積パケットを再生後
に到着し廃棄したアンダーランのパケットを数えるステ
ップと、上記各パケット数とパケット化周期時間から、
パケット受信から蓄積バッファに蓄積開始までのゆらぎ
吸収遅延時間を定めるステップとを備えた。
【0011】請求項2の発明のデータ・パケット通信方
法は、符号化データを所定の重要度に応じてMSP(Mos
t Significant Part) ビットとLSP(Least Significa
nt Part)ビットに分けてデータブロックとし、上記デー
タブロックのパケットを有意の単位で受信時に、上記所
定の重要度に応じて廃棄されたパケットの数を重要度単
位で数えるステップと、上記各ステップから、パケット
受信から蓄積バッファに蓄積開始までのゆらぎ吸収遅延
時間を定めるステップとを備えた。
法は、符号化データを所定の重要度に応じてMSP(Mos
t Significant Part) ビットとLSP(Least Significa
nt Part)ビットに分けてデータブロックとし、上記デー
タブロックのパケットを有意の単位で受信時に、上記所
定の重要度に応じて廃棄されたパケットの数を重要度単
位で数えるステップと、上記各ステップから、パケット
受信から蓄積バッファに蓄積開始までのゆらぎ吸収遅延
時間を定めるステップとを備えた。
【0012】
【作用】この発明におけるデータ・パケット通信方法
は、有意の単位で受信したパケットについて、バッファ
に蓄積中のパケットの数と、オーバーランのパケットの
数と、アンダーランのパケットの数とがタイミング毎に
数えられ、所定の演算式でゆらぎ吸収遅延時間が定めら
れる。請求項2の発明におけるデータ・パケット通信方
法は、受信したパケットのMSP、LSPの重要度毎に
廃棄したパケット数が数えられ、しきい値と比較されて
ゆらぎ吸収遅延時間が定められる。
は、有意の単位で受信したパケットについて、バッファ
に蓄積中のパケットの数と、オーバーランのパケットの
数と、アンダーランのパケットの数とがタイミング毎に
数えられ、所定の演算式でゆらぎ吸収遅延時間が定めら
れる。請求項2の発明におけるデータ・パケット通信方
法は、受信したパケットのMSP、LSPの重要度毎に
廃棄したパケット数が数えられ、しきい値と比較されて
ゆらぎ吸収遅延時間が定められる。
【0013】
実施例1.本発明の一実施例を図について説明する。図
1は、本発明を音声パケットの受信装置のゆらぎ吸収遅
延方法に適用した場合のフローチャートである。ここで
えゆらぎ吸収遅延時間とは、パケットを受信してから蓄
積バッファに蓄積開始するまでの時間である。図2は、
直前の蓄積パケットを再生後に次のパケットが到着する
アンダーラン状態が発生した場合の通信シーケンスチャ
ートである。図において、8は符号化音声データ20等
を、再生開始時に計数したゆらぎ吸収バッファ内の蓄積
パケット数である。図3は、第1のゆらぎ吸収遅延時間
50を図2の蓄積パケット数8から求めた第2のゆらぎ
吸収遅延時間51に変更した場合の通信シーケンスチャ
ートである。図4は、ゆらぎバッファに空きがないため
に音声パケット30等が廃棄されるオーバラン状態が発
生した場合の通信シーケンスチャートである。これは、
図4の元の第1のゆらぎ吸収遅延時間(50)を図4の
蓄積パケット数8を基に算出した第2のゆらぎ吸収遅延
時間(51)に変更し、場合の通信シーケンスチャート
である。
1は、本発明を音声パケットの受信装置のゆらぎ吸収遅
延方法に適用した場合のフローチャートである。ここで
えゆらぎ吸収遅延時間とは、パケットを受信してから蓄
積バッファに蓄積開始するまでの時間である。図2は、
直前の蓄積パケットを再生後に次のパケットが到着する
アンダーラン状態が発生した場合の通信シーケンスチャ
ートである。図において、8は符号化音声データ20等
を、再生開始時に計数したゆらぎ吸収バッファ内の蓄積
パケット数である。図3は、第1のゆらぎ吸収遅延時間
50を図2の蓄積パケット数8から求めた第2のゆらぎ
吸収遅延時間51に変更した場合の通信シーケンスチャ
ートである。図4は、ゆらぎバッファに空きがないため
に音声パケット30等が廃棄されるオーバラン状態が発
生した場合の通信シーケンスチャートである。これは、
図4の元の第1のゆらぎ吸収遅延時間(50)を図4の
蓄積パケット数8を基に算出した第2のゆらぎ吸収遅延
時間(51)に変更し、場合の通信シーケンスチャート
である。
【0014】図6は、アンダーラン状態が発生した場合
の通信シーケンスチャートある。これは、ゆらぎ吸収バ
ッファ内の蓄積パケット数8の計数方法を、アンダーラ
ン検出時に−1と計数する場合のゆらぎ吸収遅延時間の
算出過程を示す図である。図7は図6での蓄積バッファ
数(8)の計数方法で求め、その結果から第2のゆらぎ
吸収遅延時間(51)を用いた通信シーケンスチャート
である。図8は、オーバラン状態が発生した場合の通信
シーケンスチャートである。この場合、バッファが無限
にあるとみなし、オーバランにより廃棄したパケットに
ついては、そのパケットの再生開始まで蓄積されている
として、ゆらぎ吸収バッファ内の蓄積パケット数8を計
数する。図9は、図8のチャートで算出した上記蓄積パ
ケット数を用いて、第2のゆらぎ吸収遅延時間(51)
を設定した通信シーケンスチャートを示す図である。図
10は、オーバラン状態が発生した場合に、計数した蓄
積パケット数8と目標とする蓄積バッファ数から算出し
た第2のゆらぎ吸収遅延時間が現状と同一になる場合を
示す通信シーケンスチャートである。図11は、図1の
フローチャートに従って算出した新たなゆらぎ吸収遅延
時間が、現状と同一の場合にオーバランパケット数が一
定個数以上(この場合は1個以上)になるように、ゆら
ぎ吸収遅延時間を変更した場合の通信シーケンスチャー
トである。
の通信シーケンスチャートある。これは、ゆらぎ吸収バ
ッファ内の蓄積パケット数8の計数方法を、アンダーラ
ン検出時に−1と計数する場合のゆらぎ吸収遅延時間の
算出過程を示す図である。図7は図6での蓄積バッファ
数(8)の計数方法で求め、その結果から第2のゆらぎ
吸収遅延時間(51)を用いた通信シーケンスチャート
である。図8は、オーバラン状態が発生した場合の通信
シーケンスチャートである。この場合、バッファが無限
にあるとみなし、オーバランにより廃棄したパケットに
ついては、そのパケットの再生開始まで蓄積されている
として、ゆらぎ吸収バッファ内の蓄積パケット数8を計
数する。図9は、図8のチャートで算出した上記蓄積パ
ケット数を用いて、第2のゆらぎ吸収遅延時間(51)
を設定した通信シーケンスチャートを示す図である。図
10は、オーバラン状態が発生した場合に、計数した蓄
積パケット数8と目標とする蓄積バッファ数から算出し
た第2のゆらぎ吸収遅延時間が現状と同一になる場合を
示す通信シーケンスチャートである。図11は、図1の
フローチャートに従って算出した新たなゆらぎ吸収遅延
時間が、現状と同一の場合にオーバランパケット数が一
定個数以上(この場合は1個以上)になるように、ゆら
ぎ吸収遅延時間を変更した場合の通信シーケンスチャー
トである。
【0015】次に動作について図1を用いて説明する。
まず、音声パケット(3)の再生タイミング時に、ゆら
ぎ吸収用バッファに格納されているパケット数を計測す
る。そして1つのトークスパート(有声区間)毎に、そ
の平均蓄積パケット数を式(1)を用いて算出する(ス
テップS1)。 平均蓄積パケット数=N/k・・・・・・・・・・・・
・・・・・・(1) 但し、 N=トークスパートの先頭からk番目までの再生タイミ
ング時の蓄積パケット数の総和 k=トークスパートを構成するパケット数−(目標とす
る蓄積パケット数−1) 式(1)中、目標とする蓄積パケット数とは、オーバラ
ンおよびアンダーラン状態が発生しないゆらぎ吸収遅延
時間をゆらぎ吸収バッファに蓄積するパケット数に換算
したものである。式(1)のkは、目標とする蓄積パケ
ットの数分のパケットが蓄積される可能性のある再生タ
イミング数をも示している。
まず、音声パケット(3)の再生タイミング時に、ゆら
ぎ吸収用バッファに格納されているパケット数を計測す
る。そして1つのトークスパート(有声区間)毎に、そ
の平均蓄積パケット数を式(1)を用いて算出する(ス
テップS1)。 平均蓄積パケット数=N/k・・・・・・・・・・・・
・・・・・・(1) 但し、 N=トークスパートの先頭からk番目までの再生タイミ
ング時の蓄積パケット数の総和 k=トークスパートを構成するパケット数−(目標とす
る蓄積パケット数−1) 式(1)中、目標とする蓄積パケット数とは、オーバラ
ンおよびアンダーラン状態が発生しないゆらぎ吸収遅延
時間をゆらぎ吸収バッファに蓄積するパケット数に換算
したものである。式(1)のkは、目標とする蓄積パケ
ットの数分のパケットが蓄積される可能性のある再生タ
イミング数をも示している。
【0016】なお、式(1)の意味は以下の通りであ
る。例えば目標とする蓄積パケット数を2個とした場合
を考えてみる。トークスパートの最終パケットの再生タ
イミング時には、最大でも1個のパケットしか蓄積され
ないため、このタイミングの蓄積パケット数を加えて平
均値を計算すると、平均値が実際より低くなる。そこ
で、正しい平均値を求めるために、目標とする蓄積パケ
ット数が蓄積される可能性のある再生タイミングのみを
対象に、即ち、トークスパートの先頭からk個について
蓄積パケット数の平均値を求める。次に、上記方法によ
り算出した平均蓄積パケット数を用いて第2のゆらぎ吸
収遅延時間(51)を式2を用いて算出する。(ステッ
プS2) 新しいゆらぎ吸収遅延時間(Tnew)=ΔN×T+Told
・・・・・・(2) 但し、 ΔN=(目標とする平均蓄積パケット数−平
均蓄積パケット数) T=パケット化周期時間4 Told=現在のゆらぎ吸収遅延時間 式(2)の意味は、目標とする平均蓄積パケット数と現
在の平均蓄積パケット数との差と、パケット化周期時間
4との積に、現在ゆらぎ吸収遅延時間に加えた値を、新
しいゆらぎ吸収遅延時間にする、ということである。
る。例えば目標とする蓄積パケット数を2個とした場合
を考えてみる。トークスパートの最終パケットの再生タ
イミング時には、最大でも1個のパケットしか蓄積され
ないため、このタイミングの蓄積パケット数を加えて平
均値を計算すると、平均値が実際より低くなる。そこ
で、正しい平均値を求めるために、目標とする蓄積パケ
ット数が蓄積される可能性のある再生タイミングのみを
対象に、即ち、トークスパートの先頭からk個について
蓄積パケット数の平均値を求める。次に、上記方法によ
り算出した平均蓄積パケット数を用いて第2のゆらぎ吸
収遅延時間(51)を式2を用いて算出する。(ステッ
プS2) 新しいゆらぎ吸収遅延時間(Tnew)=ΔN×T+Told
・・・・・・(2) 但し、 ΔN=(目標とする平均蓄積パケット数−平
均蓄積パケット数) T=パケット化周期時間4 Told=現在のゆらぎ吸収遅延時間 式(2)の意味は、目標とする平均蓄積パケット数と現
在の平均蓄積パケット数との差と、パケット化周期時間
4との積に、現在ゆらぎ吸収遅延時間に加えた値を、新
しいゆらぎ吸収遅延時間にする、ということである。
【0017】図1のステップS1およびS2の処理につ
いて図2〜図5を用いて説明する。図2は、目標とする
平均蓄積パケット数=1、第1のゆらぎ吸収遅延時間5
0の値がTold の場合を示す。図において、再生開始タ
イミング時に、符号化音声データ20〜23がゆらぎ吸
収用バッファ内にある蓄積パケット数8を考えると、こ
の場合第3の符号化音声データ22を搭載した第3の音
声パケット32のみが再生開始タイミング以降に到着し
たため、それぞれ1、1、0、1個となる。この結果、
平均蓄積パケット数は式(1)により次のようになる。 平均蓄積パケット数=(1+1+0+1)/4−(1−
1)=3/4 となる。その結果、新しいゆらぎ吸収遅延時間は目標と
する平均蓄積パケット数=1であるから、式(2)より 新しいゆらぎ吸収遅延時間=(1−3/4)×T+Tol
d=1/4×T+Told となる。図3は、図2と音声パケット20〜23の遅延
ゆらぎ量が同じ場合で、ゆらぎ吸収遅延時間=1/4×
T+Told に変更した際に、アンダーラン状態が解消さ
れ、ゆらぎ吸収バッファに格納されているパケット数が
目標とする平均蓄積パケット数=1となることを示して
いる。
いて図2〜図5を用いて説明する。図2は、目標とする
平均蓄積パケット数=1、第1のゆらぎ吸収遅延時間5
0の値がTold の場合を示す。図において、再生開始タ
イミング時に、符号化音声データ20〜23がゆらぎ吸
収用バッファ内にある蓄積パケット数8を考えると、こ
の場合第3の符号化音声データ22を搭載した第3の音
声パケット32のみが再生開始タイミング以降に到着し
たため、それぞれ1、1、0、1個となる。この結果、
平均蓄積パケット数は式(1)により次のようになる。 平均蓄積パケット数=(1+1+0+1)/4−(1−
1)=3/4 となる。その結果、新しいゆらぎ吸収遅延時間は目標と
する平均蓄積パケット数=1であるから、式(2)より 新しいゆらぎ吸収遅延時間=(1−3/4)×T+Tol
d=1/4×T+Told となる。図3は、図2と音声パケット20〜23の遅延
ゆらぎ量が同じ場合で、ゆらぎ吸収遅延時間=1/4×
T+Told に変更した際に、アンダーラン状態が解消さ
れ、ゆらぎ吸収バッファに格納されているパケット数が
目標とする平均蓄積パケット数=1となることを示して
いる。
【0018】また、図4は、目標とする平均蓄積パケッ
ト数=1、第1のゆらぎ吸収遅延時間50の値がTold
、ゆらぎ吸収用バッファの最大蓄積パケット数=3の
場合を示す。このとき、再生開始タイミング時のゆらぎ
吸収用バッファ内の符号化音声データ20〜24につい
ての蓄積パケット数8は、3ケまでが許容される。第1
のゆらぎ吸収遅延時間50の値Told が網内の遅延ゆら
ぎ量に比べ大きすぎるため、この例では、第4の音声パ
ケット33が到着した時には、音声パケット30〜32
がゆらぎ吸収バッファに格納され、再生中もしくは再生
待ちの状態であり、バッファに格納しきれずに廃棄され
る(以降、この状態をオーバラン状態とよぶ)。この場
合には、ゆらぎ吸収バッファの各再生タイミングごとの
蓄積パケット数は、それぞれ3、2、2、1、1個とな
り、平均蓄積パケット数8は式(1)により、 平均蓄積パケット数=(3+2+2+1+1)/5−
(1−1)=9/5 となり、その結果、第2のゆらぎ吸収遅延時間51は目
標とする平均蓄積パケット数=1から式(2)より、 第2のゆらぎ吸収遅延時間=(1−9/5)×T+Tol
d=−4/5×T+Told となる。図5は、図4と音声パケット20〜24の遅延
ゆらぎ量が同じ場合で、ゆらぎ吸収遅延時間=−4/5
×T+Told に変更した際に、オーバーラン状態が解消
されることを示している。
ト数=1、第1のゆらぎ吸収遅延時間50の値がTold
、ゆらぎ吸収用バッファの最大蓄積パケット数=3の
場合を示す。このとき、再生開始タイミング時のゆらぎ
吸収用バッファ内の符号化音声データ20〜24につい
ての蓄積パケット数8は、3ケまでが許容される。第1
のゆらぎ吸収遅延時間50の値Told が網内の遅延ゆら
ぎ量に比べ大きすぎるため、この例では、第4の音声パ
ケット33が到着した時には、音声パケット30〜32
がゆらぎ吸収バッファに格納され、再生中もしくは再生
待ちの状態であり、バッファに格納しきれずに廃棄され
る(以降、この状態をオーバラン状態とよぶ)。この場
合には、ゆらぎ吸収バッファの各再生タイミングごとの
蓄積パケット数は、それぞれ3、2、2、1、1個とな
り、平均蓄積パケット数8は式(1)により、 平均蓄積パケット数=(3+2+2+1+1)/5−
(1−1)=9/5 となり、その結果、第2のゆらぎ吸収遅延時間51は目
標とする平均蓄積パケット数=1から式(2)より、 第2のゆらぎ吸収遅延時間=(1−9/5)×T+Tol
d=−4/5×T+Told となる。図5は、図4と音声パケット20〜24の遅延
ゆらぎ量が同じ場合で、ゆらぎ吸収遅延時間=−4/5
×T+Told に変更した際に、オーバーラン状態が解消
されることを示している。
【0019】アンダーラン状態が発生した際に、ゆらぎ
吸収バッファの蓄積パケット数を0ではなく−1として
カウントすると、アンダーラン時間6が大きい場合には
ゆらぎ吸収遅延時間を図2のケースよりもより迅速に大
きくすることができる。図6は、アンダーラン状態が発
生した際に蓄積パケット数を−1としてカウントする場
合である。再生開始タイミング時の、ゆらぎ吸収用バッ
ファ内に蓄積されている符号化音声データ20〜23の
パケット数8は、以下のようになる。第3の符号化音声
データ22を搭載した第3の音声パケット32のみが再
生開始タイミング以降に到着して廃棄されるので、パケ
ット数はそれぞれ1、1、−1、1個となり、平均蓄積
パケット数8は式(1)により次式のとおりとなる。 平均蓄積パケット数=(1+1−1+1)/4−(1−
1)=2/4 その結果、第2のゆらぎ吸収遅延時間51は目標とする
平均蓄積パケット数=1から式(2)より、 第2のゆらぎ吸収遅延時間=(1−2/4)×T+Tol
d=1/2×T+Told となる。これは、アンダーラン時の蓄積パケット数を0
としてカウントした図3の場合に比べ、(1/2−1/
4)×T=1/4×Tだけ、ゆらぎ吸収遅延時間を大き
くすることができる。図7は、上記の計算結果に従っ
て、ゆらぎ吸収遅延時間をTold から1/2×T+Tol
d に変更した場合に、アンダーラン状態が解消され、ゆ
らぎ吸収バッファに格納されているパケット数が目標と
する平均蓄積パケット数=1となることを示している。
吸収バッファの蓄積パケット数を0ではなく−1として
カウントすると、アンダーラン時間6が大きい場合には
ゆらぎ吸収遅延時間を図2のケースよりもより迅速に大
きくすることができる。図6は、アンダーラン状態が発
生した際に蓄積パケット数を−1としてカウントする場
合である。再生開始タイミング時の、ゆらぎ吸収用バッ
ファ内に蓄積されている符号化音声データ20〜23の
パケット数8は、以下のようになる。第3の符号化音声
データ22を搭載した第3の音声パケット32のみが再
生開始タイミング以降に到着して廃棄されるので、パケ
ット数はそれぞれ1、1、−1、1個となり、平均蓄積
パケット数8は式(1)により次式のとおりとなる。 平均蓄積パケット数=(1+1−1+1)/4−(1−
1)=2/4 その結果、第2のゆらぎ吸収遅延時間51は目標とする
平均蓄積パケット数=1から式(2)より、 第2のゆらぎ吸収遅延時間=(1−2/4)×T+Tol
d=1/2×T+Told となる。これは、アンダーラン時の蓄積パケット数を0
としてカウントした図3の場合に比べ、(1/2−1/
4)×T=1/4×Tだけ、ゆらぎ吸収遅延時間を大き
くすることができる。図7は、上記の計算結果に従っ
て、ゆらぎ吸収遅延時間をTold から1/2×T+Tol
d に変更した場合に、アンダーラン状態が解消され、ゆ
らぎ吸収バッファに格納されているパケット数が目標と
する平均蓄積パケット数=1となることを示している。
【0020】また、オーバーラン状態が発生した後のゆ
らぎ吸収バッファの蓄積パケット数を、オーバーランに
より廃棄された音声パケット3に含まれる符号化音声デ
ータ2の再生開始まで、オーバーランにより廃棄された
音声パケット3が仮想的にゆらぎ吸収バッファに格納さ
れているものと考えてカウントすると、オーバーランに
より廃棄された音声パケットを考慮しない場合よりも、
ゆらぎ吸収遅延時間をより迅速に短縮することができ
る。図8においては、ゆらぎ吸収バッファの容量は3パ
ケット分としている。従って第4の音声パケット33が
到着した時点では、第1の音声パケット30は、そのパ
ケットに含まれる第1の音声符号化データ20の再生中
で、第2の音声パケット31および第3の音声パケット
32は再生を待ち合わせており、ゆらぎ吸収バッファに
空きはない。しかし、ゆらぎ吸収バッファに格納された
ものと考え、第2の音声符号化データ21の再生開始タ
イミング時には、実際にゆらぎ吸収バッファに格納され
ている音声パケット31、32に廃棄された第4の音声
パケット33を加え3個とカウントする。また、第3の
音声符号化データ22の再生開始タイミング時には、パ
ケット32、34と、廃棄された第4の音声パケット3
3を加え3個とカウントし、同様に第4の音声符号化デ
ータ23の再生開始タイミング時には、2個とカウント
する。
らぎ吸収バッファの蓄積パケット数を、オーバーランに
より廃棄された音声パケット3に含まれる符号化音声デ
ータ2の再生開始まで、オーバーランにより廃棄された
音声パケット3が仮想的にゆらぎ吸収バッファに格納さ
れているものと考えてカウントすると、オーバーランに
より廃棄された音声パケットを考慮しない場合よりも、
ゆらぎ吸収遅延時間をより迅速に短縮することができ
る。図8においては、ゆらぎ吸収バッファの容量は3パ
ケット分としている。従って第4の音声パケット33が
到着した時点では、第1の音声パケット30は、そのパ
ケットに含まれる第1の音声符号化データ20の再生中
で、第2の音声パケット31および第3の音声パケット
32は再生を待ち合わせており、ゆらぎ吸収バッファに
空きはない。しかし、ゆらぎ吸収バッファに格納された
ものと考え、第2の音声符号化データ21の再生開始タ
イミング時には、実際にゆらぎ吸収バッファに格納され
ている音声パケット31、32に廃棄された第4の音声
パケット33を加え3個とカウントする。また、第3の
音声符号化データ22の再生開始タイミング時には、パ
ケット32、34と、廃棄された第4の音声パケット3
3を加え3個とカウントし、同様に第4の音声符号化デ
ータ23の再生開始タイミング時には、2個とカウント
する。
【0021】上記のように、ゆらぎ吸収バッファの大き
さを無限と考え、オーバーラン状態が発生しても蓄積さ
れたものとして、蓄積パケット数をカウントするものと
すると、平均蓄積パケット数8は式(1)により、 平均蓄積パケット数=(3+3+3+2+1)/5−
(1−1)=12/5、 となる。第2のゆらぎ吸収遅延時間は式(2)より、 第2のゆらぎ吸収遅延時間=(1−12/5)×T+T
old =−7/5×T+Told となり、オーバーランにより廃棄された音声パケットを
カウントしない場合(図5)に比べ、ゆらぎ吸収遅延時
間は大きく短縮できる。
さを無限と考え、オーバーラン状態が発生しても蓄積さ
れたものとして、蓄積パケット数をカウントするものと
すると、平均蓄積パケット数8は式(1)により、 平均蓄積パケット数=(3+3+3+2+1)/5−
(1−1)=12/5、 となる。第2のゆらぎ吸収遅延時間は式(2)より、 第2のゆらぎ吸収遅延時間=(1−12/5)×T+T
old =−7/5×T+Told となり、オーバーランにより廃棄された音声パケットを
カウントしない場合(図5)に比べ、ゆらぎ吸収遅延時
間は大きく短縮できる。
【0022】ここで図1に戻り、ステップS3以降の処
理について説明する。ステップS1およびステップS2
の処理でゆらぎ吸収遅延時間が変更されたかどうかを調
べ(ステップS3)、変更されていなければステップS
4へ、変更されていれば処理を終了する。ステップS4
では、1つのトークスパート内のオーバランパケット数
が閾値以上かどうかを調べる。閾値以上の場合にはステ
ップS5に進み、ゆらぎ吸収遅延時間の値を式(3)に
従って削減する。 新しいゆらぎ吸収遅延時間=現在のゆらぎ吸収遅延時間
−パケット化周期時間(T)×α・・・・(3) 但し、αはあらかじめ決めておいた値 閾値未満の場合にはステップ6に進み、1つのトークス
パート内のアンダーランパケット数が閾値以上かどうか
を調べる。
理について説明する。ステップS1およびステップS2
の処理でゆらぎ吸収遅延時間が変更されたかどうかを調
べ(ステップS3)、変更されていなければステップS
4へ、変更されていれば処理を終了する。ステップS4
では、1つのトークスパート内のオーバランパケット数
が閾値以上かどうかを調べる。閾値以上の場合にはステ
ップS5に進み、ゆらぎ吸収遅延時間の値を式(3)に
従って削減する。 新しいゆらぎ吸収遅延時間=現在のゆらぎ吸収遅延時間
−パケット化周期時間(T)×α・・・・(3) 但し、αはあらかじめ決めておいた値 閾値未満の場合にはステップ6に進み、1つのトークス
パート内のアンダーランパケット数が閾値以上かどうか
を調べる。
【0023】ステップS6において、アンダーランパケ
ット数が閾値以上であることを検出した場合には、ゆら
ぎ吸収遅延時間の値を式(4)に従って増加し(S
7)、閾値未満であることを検出した場合には、処理を
終了する。 新しいゆらぎ吸収遅延時間=現在のゆらぎ吸収遅延時間
+パケット化周期時間(T)×β・・・・(4) 但し、βはあらかじめ決めておいた値 従って、オーバランが発生している場合には、式(3)
によりゆらぎ吸収時間を短縮することができ、また、ア
ンダーランが発生している場合には、式(4)によりゆ
らぎ吸収時間を増加することができる。そして、以降の
トークスパートについてそれぞれオーバランおよびアン
ダーランの発生確率を抑えられる。
ット数が閾値以上であることを検出した場合には、ゆら
ぎ吸収遅延時間の値を式(4)に従って増加し(S
7)、閾値未満であることを検出した場合には、処理を
終了する。 新しいゆらぎ吸収遅延時間=現在のゆらぎ吸収遅延時間
+パケット化周期時間(T)×β・・・・(4) 但し、βはあらかじめ決めておいた値 従って、オーバランが発生している場合には、式(3)
によりゆらぎ吸収時間を短縮することができ、また、ア
ンダーランが発生している場合には、式(4)によりゆ
らぎ吸収時間を増加することができる。そして、以降の
トークスパートについてそれぞれオーバランおよびアン
ダーランの発生確率を抑えられる。
【0024】図10と図11のチャートを例にとり、上
記のステップS3からステップS6の処理を説明する。
図10では第4の音声パケット33が廃棄されているた
め、各音声符号化データ2の再生開始タイミング時のゆ
らぎ吸収バッファ内の蓄積パケット数は、それぞれ、
3、2、2、1、1である。式(1)から 平均蓄積パケット数=(3+2+2+1)/(5−(2
−1))=8/4=2 となる。従って、式(2)から 第2のゆらぎ吸収遅延時間=2−2+Told=Told となり、ゆらぎ吸収遅延時間は変化しない。1つのトー
クスパート内のオーバランパケット数の閾値=1とする
と、ゆらぎ吸収遅延時間が変化しないため、ステップS
3、ステップS4、ステップS5の順に進む。式(3)
より、 第2のゆらぎ吸収遅延時間=Told−T×α=Told−T
×α となる。ここでα=1/2とすると 第2のゆらぎ吸収遅延時間=Told−T×1/2 となり、ゆらぎ吸収バッファの平均蓄積パケット数8を
基に算出した第2のゆらぎ吸収時間が第1のゆらぎ吸収
時間と同一の場合でも、オーバランパケット数が一定値
以上であれば、ゆらぎ吸収遅延時間を短縮することがで
きる。その結果、図10と図11で網内の遅延ゆらぎが
同一とすると、上記の処理により、ゆらぎ吸収遅延時間
が適正な値になり、図11に示すように遅延ゆらぎを吸
収できる。
記のステップS3からステップS6の処理を説明する。
図10では第4の音声パケット33が廃棄されているた
め、各音声符号化データ2の再生開始タイミング時のゆ
らぎ吸収バッファ内の蓄積パケット数は、それぞれ、
3、2、2、1、1である。式(1)から 平均蓄積パケット数=(3+2+2+1)/(5−(2
−1))=8/4=2 となる。従って、式(2)から 第2のゆらぎ吸収遅延時間=2−2+Told=Told となり、ゆらぎ吸収遅延時間は変化しない。1つのトー
クスパート内のオーバランパケット数の閾値=1とする
と、ゆらぎ吸収遅延時間が変化しないため、ステップS
3、ステップS4、ステップS5の順に進む。式(3)
より、 第2のゆらぎ吸収遅延時間=Told−T×α=Told−T
×α となる。ここでα=1/2とすると 第2のゆらぎ吸収遅延時間=Told−T×1/2 となり、ゆらぎ吸収バッファの平均蓄積パケット数8を
基に算出した第2のゆらぎ吸収時間が第1のゆらぎ吸収
時間と同一の場合でも、オーバランパケット数が一定値
以上であれば、ゆらぎ吸収遅延時間を短縮することがで
きる。その結果、図10と図11で網内の遅延ゆらぎが
同一とすると、上記の処理により、ゆらぎ吸収遅延時間
が適正な値になり、図11に示すように遅延ゆらぎを吸
収できる。
【0025】実施例2.本発明の他の実施例を説明す
る。送信側で音声をエムベデッド符号化し、その符号化
音声データを所定サンプル数蓄積した後、その全サンプ
ルについて同一ビット位置のビットを集めて同一ビット
位置毎のデータブロックを作成し、MSPビットを集め
たデータブロックからLSPビットを集めたデータブロ
ックの順に並べて送信する方法がある。そして、中間交
換局等にて輻輳が発生した場合には、LSPビットを集
めたデータブロックを廃棄して輻輳を緩和する。受信側
においては、受信したデータブロックからサンプル毎の
符号化音声データを復元して再生する。このとき、受信
した音声パケットの中でLSP下位ビットを集めたデー
タブロックのパケットが廃棄された数およびLSP上位
ビットとLSP下位ビットを集めたデータブロックが廃
棄た数をトークスパート毎に計測する。本実施例では、
その個数に応じて以降のトークスパートの先頭パケット
に付加するゆらぎ吸収遅延時間を変更する。こうして網
内の負荷変動に伴う音声パケットの伝送遅延変動に対応
した適切なゆらぎ吸収遅延時間が得られる。
る。送信側で音声をエムベデッド符号化し、その符号化
音声データを所定サンプル数蓄積した後、その全サンプ
ルについて同一ビット位置のビットを集めて同一ビット
位置毎のデータブロックを作成し、MSPビットを集め
たデータブロックからLSPビットを集めたデータブロ
ックの順に並べて送信する方法がある。そして、中間交
換局等にて輻輳が発生した場合には、LSPビットを集
めたデータブロックを廃棄して輻輳を緩和する。受信側
においては、受信したデータブロックからサンプル毎の
符号化音声データを復元して再生する。このとき、受信
した音声パケットの中でLSP下位ビットを集めたデー
タブロックのパケットが廃棄された数およびLSP上位
ビットとLSP下位ビットを集めたデータブロックが廃
棄た数をトークスパート毎に計測する。本実施例では、
その個数に応じて以降のトークスパートの先頭パケット
に付加するゆらぎ吸収遅延時間を変更する。こうして網
内の負荷変動に伴う音声パケットの伝送遅延変動に対応
した適切なゆらぎ吸収遅延時間が得られる。
【0026】請求項2のデータ・パケット通信方法に用
いる音声パケットの構成方法を図12に示す。図におい
て、9はエムベデッド符号化された符号化音声データ、
10は符号化音声データ9の各ビットを示している。1
00はMSP(Most Significant Part)上位ビット、1
01はMSP下位ビットで、これらのビットが廃棄され
た場合に音声品質が大きく劣化するビットである。10
2はLSP(Least Significant Part )上位ビット、1
03はLSP下位ビットでこれらのビットが廃棄された
場合には音声品質の劣化が少ないビットである。11は
音声パケットの符号化音声データ9を格納するペイロー
ドである。110はMSP上位ビット100を集めて作
成したMSP上位データブロック、111はMSP下位
ビット101を集めて作成したMSP下位データブロッ
ク、112はLSP上位ビット102を集めて作成した
LSP上位データブロック、113はLSP下位ビット
103を集めて作成したLSP下位データブロックであ
る。12は音声パケットのヘッダ、120はヘッダ12
に含まれるデータブロックの廃棄の有無を表示する廃棄
表示ビットである。
いる音声パケットの構成方法を図12に示す。図におい
て、9はエムベデッド符号化された符号化音声データ、
10は符号化音声データ9の各ビットを示している。1
00はMSP(Most Significant Part)上位ビット、1
01はMSP下位ビットで、これらのビットが廃棄され
た場合に音声品質が大きく劣化するビットである。10
2はLSP(Least Significant Part )上位ビット、1
03はLSP下位ビットでこれらのビットが廃棄された
場合には音声品質の劣化が少ないビットである。11は
音声パケットの符号化音声データ9を格納するペイロー
ドである。110はMSP上位ビット100を集めて作
成したMSP上位データブロック、111はMSP下位
ビット101を集めて作成したMSP下位データブロッ
ク、112はLSP上位ビット102を集めて作成した
LSP上位データブロック、113はLSP下位ビット
103を集めて作成したLSP下位データブロックであ
る。12は音声パケットのヘッダ、120はヘッダ12
に含まれるデータブロックの廃棄の有無を表示する廃棄
表示ビットである。
【0027】図13は、請求項2のデータ・パケット通
信方法を用いた通信システムの構成ブロック図である。
図において、130は送信側音声パケット通信端末、1
31は受信側音声パケット通信端末、140、141は
それぞれ第1、第2の中間ノード装置である。また、1
50、151はそれぞれ第1、第2の端末回線、16は
中継回線である。図14は、第1の中間ノード装置14
0の処理フローを示す図である。図15は、第1の中間
ノード装置140における負荷と、音声パケット3のエ
ンドーエンド間の遅延量の関係を示す図であり、同時
に、LSP上位またはLSP下位データブロックの廃棄
と遅延量の関係を示す図である。
信方法を用いた通信システムの構成ブロック図である。
図において、130は送信側音声パケット通信端末、1
31は受信側音声パケット通信端末、140、141は
それぞれ第1、第2の中間ノード装置である。また、1
50、151はそれぞれ第1、第2の端末回線、16は
中継回線である。図14は、第1の中間ノード装置14
0の処理フローを示す図である。図15は、第1の中間
ノード装置140における負荷と、音声パケット3のエ
ンドーエンド間の遅延量の関係を示す図であり、同時
に、LSP上位またはLSP下位データブロックの廃棄
と遅延量の関係を示す図である。
【0028】図16、図17は、請求項2の発明の実施
例に用いる、受信例のゆらぎ吸収遅延時間の決定方法の
アルゴリズムを示す図である。即ち、1つのトークスパ
ートを構成する音声パケットの中で、LSP下位ビット
103を集めたデータブロックが廃棄されているパケッ
ト数およびLSP上位ビット102とLSP下位ビット
103を集めたデータブロックが廃棄されているパケッ
トの数を計測した結果に基づいて、新たなゆらぎ吸収遅
延時間を決定する際の処理フローを示す図である。図1
8は、図16と図17の処理フローによりゆらぎ吸収遅
延時間を決定した後に、次のトークスパートの先頭パケ
ットが到着した際の、ゆらぎ吸収遅延時間の付与アルゴ
リズムを示す図である。図19は、図16〜図18の処
理フローを用いてゆらぎ吸収遅延時間を変更した場合の
通信シーケンスを示す図である。図において、17は第
1のトークスパート1−0の最終パケットの到着からと
第2のトークスパート1−1の先頭パケットの到着まで
の経過時間である。
例に用いる、受信例のゆらぎ吸収遅延時間の決定方法の
アルゴリズムを示す図である。即ち、1つのトークスパ
ートを構成する音声パケットの中で、LSP下位ビット
103を集めたデータブロックが廃棄されているパケッ
ト数およびLSP上位ビット102とLSP下位ビット
103を集めたデータブロックが廃棄されているパケッ
トの数を計測した結果に基づいて、新たなゆらぎ吸収遅
延時間を決定する際の処理フローを示す図である。図1
8は、図16と図17の処理フローによりゆらぎ吸収遅
延時間を決定した後に、次のトークスパートの先頭パケ
ットが到着した際の、ゆらぎ吸収遅延時間の付与アルゴ
リズムを示す図である。図19は、図16〜図18の処
理フローを用いてゆらぎ吸収遅延時間を変更した場合の
通信シーケンスを示す図である。図において、17は第
1のトークスパート1−0の最終パケットの到着からと
第2のトークスパート1−1の先頭パケットの到着まで
の経過時間である。
【0029】次に動作について説明する。送信側音声パ
ケット通信端末130における音声パケット30等の生
成方法は図12に示す通りである。即ち、エムベデッド
符号化した符号化音声データ9のMSP上位ビット10
0、MSP下位ビット101、LSP上位ビット10
2、LSP下位ビット103を複数サンプルについて同
一ビット毎に集めて、それぞれMSP上位データブロッ
ク110、MSP下位データブロック111、LSP上
位データブロック112、LSP下位データブロック1
13を作成する。さらに音声パケット3のペイロード1
1部分に、110、111、112および113の順に
挿入し、廃棄表示ビット120を廃棄無しに設定したヘ
ッダ12を付加する。
ケット通信端末130における音声パケット30等の生
成方法は図12に示す通りである。即ち、エムベデッド
符号化した符号化音声データ9のMSP上位ビット10
0、MSP下位ビット101、LSP上位ビット10
2、LSP下位ビット103を複数サンプルについて同
一ビット毎に集めて、それぞれMSP上位データブロッ
ク110、MSP下位データブロック111、LSP上
位データブロック112、LSP下位データブロック1
13を作成する。さらに音声パケット3のペイロード1
1部分に、110、111、112および113の順に
挿入し、廃棄表示ビット120を廃棄無しに設定したヘ
ッダ12を付加する。
【0030】上記の方法で作成した音声パケットは、図
13に示すように、送信側音声パケット通信端末130
から、受信側音声パケット通信端末131へ第1の端末
回線150、第1の中間ノード装置140、中継回線1
6、第2の中間ノード装置141、端末回線151を経
由して転送される。中間ノード装置130では、中継回
線16への送信を待ち合わせる音声パケットの個数を閾
値と比較する。そして、閾値以上の場合に輻輳と判定
し、品質劣化の度合いが少ないLSP下位データブロッ
ク113か、あるいはLSP下位データブロック113
およびLSP上位データブロック112を廃棄して、輻
輳を緩和する。第1の中間ノード装置140の処理フロ
ーチャートは図14に示す通りで、中継回線16への送
信待ちのパケット数(キュー長)が閾値1以上かどうか
を判定し(ステップS11)、閾値1以上の場合、ステ
ップ12へ、閾値1未満の場合、データブロックの廃棄
処理は行わない。ステップ12では送信待ちのパケット
数(キュー長)が閾値2(閾値2>閾値1とする)以上
かどうかを判定する。閾値2以上の場合には中継回線1
6への送信を待ち合わせている音声パケット30等につ
いて、そのペイロード11に含まれるLSP下位データ
ブロック113およびLSP上位データブロック112
を廃棄する。そして、廃棄表示ビット120にデータブ
ロック2個廃棄を示すコードを設定する(ステップS1
4)。閾値2未満の場合には中継回線16への送信を待
ち合わせている音声パケット30等について、LSP下
位データブロック113を廃棄し、廃棄表示ビット12
0にデータブロック1個廃棄を示すコードを設定する
(ステップS14)。
13に示すように、送信側音声パケット通信端末130
から、受信側音声パケット通信端末131へ第1の端末
回線150、第1の中間ノード装置140、中継回線1
6、第2の中間ノード装置141、端末回線151を経
由して転送される。中間ノード装置130では、中継回
線16への送信を待ち合わせる音声パケットの個数を閾
値と比較する。そして、閾値以上の場合に輻輳と判定
し、品質劣化の度合いが少ないLSP下位データブロッ
ク113か、あるいはLSP下位データブロック113
およびLSP上位データブロック112を廃棄して、輻
輳を緩和する。第1の中間ノード装置140の処理フロ
ーチャートは図14に示す通りで、中継回線16への送
信待ちのパケット数(キュー長)が閾値1以上かどうか
を判定し(ステップS11)、閾値1以上の場合、ステ
ップ12へ、閾値1未満の場合、データブロックの廃棄
処理は行わない。ステップ12では送信待ちのパケット
数(キュー長)が閾値2(閾値2>閾値1とする)以上
かどうかを判定する。閾値2以上の場合には中継回線1
6への送信を待ち合わせている音声パケット30等につ
いて、そのペイロード11に含まれるLSP下位データ
ブロック113およびLSP上位データブロック112
を廃棄する。そして、廃棄表示ビット120にデータブ
ロック2個廃棄を示すコードを設定する(ステップS1
4)。閾値2未満の場合には中継回線16への送信を待
ち合わせている音声パケット30等について、LSP下
位データブロック113を廃棄し、廃棄表示ビット12
0にデータブロック1個廃棄を示すコードを設定する
(ステップS14)。
【0031】一方、図15に示すように、音声パケット
のエンド−エンド遅延時間は、中継回線(16)の回線
容量に比べ多重化される音声チャネル数が大きい場合、
即ち、全ての音声チャネルがパケットを送出している場
合の所要回線速度が回線容量を上回る場合には、LSP
データブロックを廃棄をおこなっても、音声チャネル数
の増加するに従って増大していく。音声チャネル数が増
加する場合には、ポイントAでLSP下位データブロッ
ク113の廃棄が始まり、ポイントBでLSP下位デー
タブロック113およびLSP上位データブロック11
2の廃棄が始まり、逆に音声チャネル数が減少する場合
には、ポイントBでLSP下位データブロック113お
よびLSP上位データブロック112の廃棄を中止し、
ポイントAでLSP下位データブロック113の廃棄を
中止する。従って、受信側音声パケット通信端末131
では受信した音声パケット30等の中でLSP下位デー
タブロック113およびLSP上位データブロック11
2の廃棄されたパケット数を測定することにより、音声
パケット30等の伝送遅延時間および第1の中間ノード
装置140の負荷が変動した際の遅延変動を予想するこ
とができる。データブロックの廃棄が発生していないポ
イントA以下の範囲で負荷が変化した場合、遅延変動は
最も小さく、LSP下位データブロック113が廃棄さ
れているポイントAからポイントBの間で負荷が変化し
た場合、あるいはポイントAからポイントBの間からポ
イントA以下あるいはポイントB以上へ負荷が変化した
場合には、遅延変動はポイントA以下の範囲での変動に
比べ大きくなり、ポイントB以上からポイントA以下へ
負荷が変化した場合には遅延変動が最も大きい。
のエンド−エンド遅延時間は、中継回線(16)の回線
容量に比べ多重化される音声チャネル数が大きい場合、
即ち、全ての音声チャネルがパケットを送出している場
合の所要回線速度が回線容量を上回る場合には、LSP
データブロックを廃棄をおこなっても、音声チャネル数
の増加するに従って増大していく。音声チャネル数が増
加する場合には、ポイントAでLSP下位データブロッ
ク113の廃棄が始まり、ポイントBでLSP下位デー
タブロック113およびLSP上位データブロック11
2の廃棄が始まり、逆に音声チャネル数が減少する場合
には、ポイントBでLSP下位データブロック113お
よびLSP上位データブロック112の廃棄を中止し、
ポイントAでLSP下位データブロック113の廃棄を
中止する。従って、受信側音声パケット通信端末131
では受信した音声パケット30等の中でLSP下位デー
タブロック113およびLSP上位データブロック11
2の廃棄されたパケット数を測定することにより、音声
パケット30等の伝送遅延時間および第1の中間ノード
装置140の負荷が変動した際の遅延変動を予想するこ
とができる。データブロックの廃棄が発生していないポ
イントA以下の範囲で負荷が変化した場合、遅延変動は
最も小さく、LSP下位データブロック113が廃棄さ
れているポイントAからポイントBの間で負荷が変化し
た場合、あるいはポイントAからポイントBの間からポ
イントA以下あるいはポイントB以上へ負荷が変化した
場合には、遅延変動はポイントA以下の範囲での変動に
比べ大きくなり、ポイントB以上からポイントA以下へ
負荷が変化した場合には遅延変動が最も大きい。
【0032】よって、遅延変動の大きさに対応してゆら
ぎ吸収遅延時間を変更することにより、アンダーラン状
態およびオーバラン状態を防止することができる。LS
P下位データブロック113およびLSP上位データブ
ロック112の廃棄されたパケット数の測定結果を用い
て、受信端末においてゆらぎ吸収遅延時間変更を行う際
の処理フローを図16、図17を用いて説明する。な
お、図中、X0、X1、X2はゆらぎ吸収時間の値でX
0<X1<X2とし、閾値Aおよび閾値Bは1以上とす
る。まず、現時点におけるゆらぎ吸収時間の値を調べ
(ステップS21)、X0つまりX1未満の場合には、
1つのトークスパート内のLSP下位データブロック1
13のみまたはLSP下位データブロック113および
LSP上位データブロック112の両方が廃棄されてい
る音声パケット30等の数を計測する。その個数が閾値
A以上かどうかを判定し(ステップS22)、閾値A未
満場合、遅延変動が最も小さいと判断してゆらぎ吸収時
間をX0に設定する(ステップS23)。閾値A以上の
場合、LSP下位データブロック113およびLSP上
位データブロック112の両方が廃棄されている音声パ
ケットの数と閾値Bを比較する(S24)。閾値B以上
の場合に、ゆらぎ吸収時間をX2とし(S25)、閾値
B未満の場合、ゆらぎ吸収時間をX1とする(ステップ
S24)。
ぎ吸収遅延時間を変更することにより、アンダーラン状
態およびオーバラン状態を防止することができる。LS
P下位データブロック113およびLSP上位データブ
ロック112の廃棄されたパケット数の測定結果を用い
て、受信端末においてゆらぎ吸収遅延時間変更を行う際
の処理フローを図16、図17を用いて説明する。な
お、図中、X0、X1、X2はゆらぎ吸収時間の値でX
0<X1<X2とし、閾値Aおよび閾値Bは1以上とす
る。まず、現時点におけるゆらぎ吸収時間の値を調べ
(ステップS21)、X0つまりX1未満の場合には、
1つのトークスパート内のLSP下位データブロック1
13のみまたはLSP下位データブロック113および
LSP上位データブロック112の両方が廃棄されてい
る音声パケット30等の数を計測する。その個数が閾値
A以上かどうかを判定し(ステップS22)、閾値A未
満場合、遅延変動が最も小さいと判断してゆらぎ吸収時
間をX0に設定する(ステップS23)。閾値A以上の
場合、LSP下位データブロック113およびLSP上
位データブロック112の両方が廃棄されている音声パ
ケットの数と閾値Bを比較する(S24)。閾値B以上
の場合に、ゆらぎ吸収時間をX2とし(S25)、閾値
B未満の場合、ゆらぎ吸収時間をX1とする(ステップ
S24)。
【0033】また、現在のゆらぎ吸収時間の値がX1
(つまりX0以上でX2未満)の場合には、ステップS
21からステップS27に進み、LSP下位データブロ
ック113およびLSP上位データブロック112の両
方が廃棄されている音声パケットの数を計測する。その
個数が閾値C以上かどうかを判定し(S27)、閾値C
未満の場合、ゆらぎ吸収時間をX1のままとし(S2
8)、閾値C以上の場合、ゆらぎ吸収時間をX2とする
(ステップS29)。一方、現在のゆらぎ吸収時間の値
がX2の場合には、ステップS21からステップS30
に進み、LSP下位データブロック113のみ廃棄され
ている音声パケット30等の数を計測し、その個数が閾
値D以上かどうかを判定する(S30)。閾値D未満の
場合、ゆらぎ吸収時間をX2のままとし(S31)、閾
値D以上の場合、ゆらぎ吸収時間をX1とする(ステッ
プS32)。しかし、トークスパートの発生間隔が大き
いと、上記の処理フローでゆらぎ吸収時間を決定したと
しても、決定した時点と次のトークスパートに属するパ
ケットの到着の間に中間ノード装置の負荷が変化し、最
適なゆらぎ吸収時間が変わってしまうことがある。従っ
て、図18のフローチャートに示すように、トークスパ
ートの先頭パケットが到着した時点で、その前のトーク
スパートの最終パケット到着からの経過時間17と閾値
Zを比較し(S41)、経過時間17が閾値Z以下の場
合、図16、図17のフローで決定したゆらぎ吸収時間
を設定する。もし、経過時間17が閾値Zを越える場合
は、ゆらぎ吸収時間を最も小さいX0に設定する(ステ
ップS43)。なお、X0、X1、X2の値は、図15
のグラフを参照して、パケット転送遅延のゆらぎが吸収
できる適正値を選択すればよい。
(つまりX0以上でX2未満)の場合には、ステップS
21からステップS27に進み、LSP下位データブロ
ック113およびLSP上位データブロック112の両
方が廃棄されている音声パケットの数を計測する。その
個数が閾値C以上かどうかを判定し(S27)、閾値C
未満の場合、ゆらぎ吸収時間をX1のままとし(S2
8)、閾値C以上の場合、ゆらぎ吸収時間をX2とする
(ステップS29)。一方、現在のゆらぎ吸収時間の値
がX2の場合には、ステップS21からステップS30
に進み、LSP下位データブロック113のみ廃棄され
ている音声パケット30等の数を計測し、その個数が閾
値D以上かどうかを判定する(S30)。閾値D未満の
場合、ゆらぎ吸収時間をX2のままとし(S31)、閾
値D以上の場合、ゆらぎ吸収時間をX1とする(ステッ
プS32)。しかし、トークスパートの発生間隔が大き
いと、上記の処理フローでゆらぎ吸収時間を決定したと
しても、決定した時点と次のトークスパートに属するパ
ケットの到着の間に中間ノード装置の負荷が変化し、最
適なゆらぎ吸収時間が変わってしまうことがある。従っ
て、図18のフローチャートに示すように、トークスパ
ートの先頭パケットが到着した時点で、その前のトーク
スパートの最終パケット到着からの経過時間17と閾値
Zを比較し(S41)、経過時間17が閾値Z以下の場
合、図16、図17のフローで決定したゆらぎ吸収時間
を設定する。もし、経過時間17が閾値Zを越える場合
は、ゆらぎ吸収時間を最も小さいX0に設定する(ステ
ップS43)。なお、X0、X1、X2の値は、図15
のグラフを参照して、パケット転送遅延のゆらぎが吸収
できる適正値を選択すればよい。
【0034】図16〜図18の処理フローを用いた通信
シーケンスを、図19を用いて説明する。図19におい
ては、第1のトークスパート201−0の第2の音声パ
ケット231−0はLSP下位ブロック113が廃棄さ
れている。また、第2のトークスパート201−1の第
1の音声パケット230−1はLSP下位ブロック11
3が廃棄されており、第2の音声パケット231−1は
LSP下位ブロック113およびLSP上位ブロック1
12が廃棄され、更に、第2の音声パケット231−1
の転送遅延が第1の中間ノード装置140の輻輳により
大きくなっている。図16の処理フローの閾値A=B=
1とすると、現在のゆらぎ吸収時間がX0であるため、
第1のトークスパート201−0についてはステップS
21、S22、S24、S25と進む。第2のトークス
パート201−1に対するゆらぎ吸収時間がX0からX
1となる。さらに、第1のトークスパート201−0の
最終パケット231−0の到着から第2のトークスパー
ト201−1の先頭パケット230−1の到着までの経
過時間17がZ0<Zであるため、第2のトークスパー
ト201−1に対するゆらぎ吸収時間は最終的にX1に
確定する。従って、音声パケット230−1と231−
1の転送遅延差(ゆらぎ)が大きくなっても、ゆらぎ吸
収時間がX0からX1に長くなっため、そのゆらぎを吸
収できアンダーラン状態の発生を防ぐことができる。
シーケンスを、図19を用いて説明する。図19におい
ては、第1のトークスパート201−0の第2の音声パ
ケット231−0はLSP下位ブロック113が廃棄さ
れている。また、第2のトークスパート201−1の第
1の音声パケット230−1はLSP下位ブロック11
3が廃棄されており、第2の音声パケット231−1は
LSP下位ブロック113およびLSP上位ブロック1
12が廃棄され、更に、第2の音声パケット231−1
の転送遅延が第1の中間ノード装置140の輻輳により
大きくなっている。図16の処理フローの閾値A=B=
1とすると、現在のゆらぎ吸収時間がX0であるため、
第1のトークスパート201−0についてはステップS
21、S22、S24、S25と進む。第2のトークス
パート201−1に対するゆらぎ吸収時間がX0からX
1となる。さらに、第1のトークスパート201−0の
最終パケット231−0の到着から第2のトークスパー
ト201−1の先頭パケット230−1の到着までの経
過時間17がZ0<Zであるため、第2のトークスパー
ト201−1に対するゆらぎ吸収時間は最終的にX1に
確定する。従って、音声パケット230−1と231−
1の転送遅延差(ゆらぎ)が大きくなっても、ゆらぎ吸
収時間がX0からX1に長くなっため、そのゆらぎを吸
収できアンダーラン状態の発生を防ぐことができる。
【0035】なお、上記の説明では1チャネルの場合の
処理について述べたが、ある1つのチャネルのトークス
パートにおけるLSP下位データブロック113および
LSP上位データブロック112の廃棄されているパケ
ットの数を計測して、図16、図17の処理フローチャ
ートに従ってゆらぎ吸収付加遅延時間の値を決定して、
この決定値を網内の同一経路を通過する一定時間内に到
着する別のチャネルのトークスパートに、適用してもよ
い。
処理について述べたが、ある1つのチャネルのトークス
パートにおけるLSP下位データブロック113および
LSP上位データブロック112の廃棄されているパケ
ットの数を計測して、図16、図17の処理フローチャ
ートに従ってゆらぎ吸収付加遅延時間の値を決定して、
この決定値を網内の同一経路を通過する一定時間内に到
着する別のチャネルのトークスパートに、適用してもよ
い。
【0036】実施例3.上記では、LSP下位ビット1
03を集めたデータブロックが廃棄されているパケット
数およびLSP上位ビット102とLSP下位ビット1
03を集めたデータブロックが廃棄されているパケット
の数をトークスパート毎に計測して、その結果をもとに
ゆらぎ吸収遅延時間を変更した。このかわりに、トーク
スパート内のLSP下位ビット103を集めたデータブ
ロックが廃棄されているパケット数およびLSP上位ビ
ット102とLSP下位ビット103を集めたデータブ
ロックの両者が廃棄されているパケットが、エンド部分
にあるかどうかを監視してゆらぎ吸収遅延時間を変更し
てもよい。図20は、トークスパートの最終部分のパケ
ットについて、LSP下位ビット103を集めたデータ
ブロックが廃棄されているパケット数およびLSP上位
ビット102とLSP下位ビット103を集めたデータ
ブロックの両者が廃棄されているパケットの有無を監視
して、ゆらぎ吸収遅延時間を変更する処理フローを示す
図である。
03を集めたデータブロックが廃棄されているパケット
数およびLSP上位ビット102とLSP下位ビット1
03を集めたデータブロックが廃棄されているパケット
の数をトークスパート毎に計測して、その結果をもとに
ゆらぎ吸収遅延時間を変更した。このかわりに、トーク
スパート内のLSP下位ビット103を集めたデータブ
ロックが廃棄されているパケット数およびLSP上位ビ
ット102とLSP下位ビット103を集めたデータブ
ロックの両者が廃棄されているパケットが、エンド部分
にあるかどうかを監視してゆらぎ吸収遅延時間を変更し
てもよい。図20は、トークスパートの最終部分のパケ
ットについて、LSP下位ビット103を集めたデータ
ブロックが廃棄されているパケット数およびLSP上位
ビット102とLSP下位ビット103を集めたデータ
ブロックの両者が廃棄されているパケットの有無を監視
して、ゆらぎ吸収遅延時間を変更する処理フローを示す
図である。
【0037】次に動作について説明する。トークスパー
ト毎に、そのトークスパートの最終もしくは最終から複
数個前までのパケットについてデータブロックの廃棄が
発生したかどうかを調べ(S51)、廃棄がない場合は
ゆらぎ吸収遅延時間をX0に設定する(S52)。LS
P下位データブロック113が廃棄されている場合には
ゆらぎ吸収遅延時間をX1に設定し(S53)、LSP
下位データブロック113およびLSP上位データブロ
ック112の両者が廃棄されている場合にはゆらぎ吸収
遅延時間をX2に設定する(S54)。なお、LSP下
位データブロック113廃棄と、LSP下位データブロ
ック113およびLSP上位データブロック112の両
者廃棄のパケットが混在している場合には、LSP下位
データブロック113およびLSP上位データブロック
112の両者廃棄のパケットのみがあるものと見なして
処理を行う。なお、次のトークスパートの先頭パケット
が到着した際のゆらぎ吸収遅延時間の付与アルゴリズム
は図18に示す処理フローを用いる。図19の通信シー
ケンスを例に動作を説明すると、第1のトークスパート
201−0の最終音声パケット231−0のLSP下位
ブロック113が廃棄されているため、図20のフロー
チャートのステップS53でゆらぎ吸収遅延時間がX0
からX1に変更される。経過時間17=Z0が閾値Z以
下であるため、ゆらぎ吸収遅延時間がX1に確定する。
従って、音声パケット230−1と231−1の転送遅
延差(ゆらぎ)が大きくなっても、ゆらぎ吸収時間がX
0からX1に長くなっため、そのゆらぎを吸収できアン
ダーラン状態の発生を防ぐことができる。
ト毎に、そのトークスパートの最終もしくは最終から複
数個前までのパケットについてデータブロックの廃棄が
発生したかどうかを調べ(S51)、廃棄がない場合は
ゆらぎ吸収遅延時間をX0に設定する(S52)。LS
P下位データブロック113が廃棄されている場合には
ゆらぎ吸収遅延時間をX1に設定し(S53)、LSP
下位データブロック113およびLSP上位データブロ
ック112の両者が廃棄されている場合にはゆらぎ吸収
遅延時間をX2に設定する(S54)。なお、LSP下
位データブロック113廃棄と、LSP下位データブロ
ック113およびLSP上位データブロック112の両
者廃棄のパケットが混在している場合には、LSP下位
データブロック113およびLSP上位データブロック
112の両者廃棄のパケットのみがあるものと見なして
処理を行う。なお、次のトークスパートの先頭パケット
が到着した際のゆらぎ吸収遅延時間の付与アルゴリズム
は図18に示す処理フローを用いる。図19の通信シー
ケンスを例に動作を説明すると、第1のトークスパート
201−0の最終音声パケット231−0のLSP下位
ブロック113が廃棄されているため、図20のフロー
チャートのステップS53でゆらぎ吸収遅延時間がX0
からX1に変更される。経過時間17=Z0が閾値Z以
下であるため、ゆらぎ吸収遅延時間がX1に確定する。
従って、音声パケット230−1と231−1の転送遅
延差(ゆらぎ)が大きくなっても、ゆらぎ吸収時間がX
0からX1に長くなっため、そのゆらぎを吸収できアン
ダーラン状態の発生を防ぐことができる。
【0038】なお、上記の説明では1チャネルの場合の
処理について述べたが、ある1つのチャネルのトークス
パートにおけるLSP下位データブロック113および
LSP上位データブロック112の廃棄されているパケ
ットの数を計測し、図16、図17の処理フローチャー
トに従ってゆらぎ吸収遅延時間5の値を決め、この決定
値を網内の同一経路を通過する一定時間内到着の別のチ
ャネルのトークスパートに適用してもよい。
処理について述べたが、ある1つのチャネルのトークス
パートにおけるLSP下位データブロック113および
LSP上位データブロック112の廃棄されているパケ
ットの数を計測し、図16、図17の処理フローチャー
トに従ってゆらぎ吸収遅延時間5の値を決め、この決定
値を網内の同一経路を通過する一定時間内到着の別のチ
ャネルのトークスパートに適用してもよい。
【0039】実施例4.上記実施例では、音声パケット
について説明したが、動画像のパケット伝送についても
実施例1、実施例2共に適用が可能である。
について説明したが、動画像のパケット伝送についても
実施例1、実施例2共に適用が可能である。
【0040】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、蓄積パ
ケット、オーバーランパケット、アンダーランパケット
を数えるステップ、または重要度に応じてグループ化さ
れたパケットのうち重要度の低いパケットの廃棄数を数
えるステップと、これらからゆらぎ吸収遅延時間を定め
るステップを設けたので、比較的簡単な構成で適切にゆ
らぎ吸収遅延時間を定められる効果がある。
ケット、オーバーランパケット、アンダーランパケット
を数えるステップ、または重要度に応じてグループ化さ
れたパケットのうち重要度の低いパケットの廃棄数を数
えるステップと、これらからゆらぎ吸収遅延時間を定め
るステップを設けたので、比較的簡単な構成で適切にゆ
らぎ吸収遅延時間を定められる効果がある。
【図1】本発明の実施例の音声パケットのゆらぎ吸収遅
延時間設定フローチャート図である。
延時間設定フローチャート図である。
【図2】アンダーラン状態が発生した場合の通信シーケ
ンス図である。
ンス図である。
【図3】図2のアンダーラン状態を図1の処理フローを
用いてゆらぎ吸収遅延時間を変更した後の通信シーケン
ス図である。
用いてゆらぎ吸収遅延時間を変更した後の通信シーケン
ス図である。
【図4】オーバラン状態が発生した場合の通信シーケン
ス図である。
ス図である。
【図5】図4のオーバラン状態を図1の処理フローを用
いてゆらぎ吸収遅延時間を変更した場合の通信シーケン
ス図である。
いてゆらぎ吸収遅延時間を変更した場合の通信シーケン
ス図である。
【図6】アンダーラン状態が発生した場合の通信シーケ
ンス図である。
ンス図である。
【図7】図6のゆらぎ吸収バッファ内の蓄積パケット数
の計数方法と図1の処理フローを用いてゆらぎ吸収遅延
時間を変更した後の通信シーケンス図である。
の計数方法と図1の処理フローを用いてゆらぎ吸収遅延
時間を変更した後の通信シーケンス図である。
【図8】オーバラン状態が発生した場合の通信シーケン
ス図である。
ス図である。
【図9】図8のゆらぎ吸収バッファ内の蓄積パケット数
の計数方法を用いて、ゆらぎ吸収遅延時間を変更した後
の通信シーケンス図である。
の計数方法を用いて、ゆらぎ吸収遅延時間を変更した後
の通信シーケンス図である。
【図10】オーバラン発生時、計数蓄積パケットと目標
蓄積バッファ数のゆらぎ吸収遅延時間が現状と同一にな
る場合の通信シーケンス図である。
蓄積バッファ数のゆらぎ吸収遅延時間が現状と同一にな
る場合の通信シーケンス図である。
【図11】算出ゆらぎ吸収遅延時間が現状と同一時、オ
ーバランパケット数が一定数以上となるよう、ゆらぎ吸
収遅延時間を変更した後の通信シーケンス図である。
ーバランパケット数が一定数以上となるよう、ゆらぎ吸
収遅延時間を変更した後の通信シーケンス図である。
【図12】本発明の請求項2のデータ・パケット通信方
法に用いる音声パケットの構成を示す図である。
法に用いる音声パケットの構成を示す図である。
【図13】請求項2のデータ・パケット通信方法を実現
する通信しシステムの構成図である。
する通信しシステムの構成図である。
【図14】中間ノード装置の中継回線へのパケット送信
処理フローを示す図である。
処理フローを示す図である。
【図15】負荷と音声パケットのエンドーエンド間の遅
延量の関係と、LSP上位またはLSP下位データブロ
ックの廃棄と遅延量の関係を示す図である。
延量の関係と、LSP上位またはLSP下位データブロ
ックの廃棄と遅延量の関係を示す図である。
【図16】LSP下位ビットのデータブロックの廃棄パ
ケット数およびLSP上位ビットとLSP下位ビットの
データブロックの廃棄パケット数基づく、ゆらぎ吸収遅
延時間決定処理フローを示す図である。
ケット数およびLSP上位ビットとLSP下位ビットの
データブロックの廃棄パケット数基づく、ゆらぎ吸収遅
延時間決定処理フローを示す図である。
【図17】LSP下位ビットのデータブロックの廃棄パ
ケット数およびLSP上位ビットとLSP下位ビットの
データブロックの廃棄パケット数基づく、ゆらぎ吸収遅
延時間決定処理フローを示す図である。
ケット数およびLSP上位ビットとLSP下位ビットの
データブロックの廃棄パケット数基づく、ゆらぎ吸収遅
延時間決定処理フローを示す図である。
【図18】図17による処理フローでのゆらぎ吸収遅延
時間を決定後の次の先頭パケットのゆらぎ吸収遅延時間
の付与アルゴリズムを示す図である。
時間を決定後の次の先頭パケットのゆらぎ吸収遅延時間
の付与アルゴリズムを示す図である。
【図19】図16〜図18による処理フローでのゆらぎ
吸収遅延時間による通信シーケンス図である。
吸収遅延時間による通信シーケンス図である。
【図20】実施例3のゆらぎ吸収遅延時間変更処理フロ
ーを示す図である。
ーを示す図である。
【図21】従来例でアンダーラン状態の音声パケットの
遅延ゆらぎ吸収方法を説明する通信シーケンス図であ
る。
遅延ゆらぎ吸収方法を説明する通信シーケンス図であ
る。
【図22】図21の新ゆらぎ吸収遅延時間設定後の通信
シーケンス図である。
シーケンス図である。
【図23】従来例のパケットの平均伝送遅延時間算出方
法の説明図である。
法の説明図である。
【図24】従来例におけるゆらぎ吸収遅延時間の変更方
法を示すフローチャート図である。
法を示すフローチャート図である。
1−0,1−1 トークスパート 20,21,22,33,24 符号化音声データ 30,31,32,33,34 音声パケット 4 パケット化周期 50,51 ゆらぎ吸収遅延時間 6 アンダーラン時間 7 パケットの平均伝送遅延時間 8 蓄積パケット数 9 エムベデッド符号化された符号化音声データ S1 平均値算出ステップ S2 ゆらぎ吸収遅延時間設定ステップ S4 オーバーランパケット計測ステップ S5 ゆらぎ吸収遅延時間設定ステップ S6 アンダーランパケット計測ステップ S7 ゆらぎ吸収遅延時間設定ステップ S21 ゆらぎ吸収時間計測ステップ S22 LSP下位、LSP下位+LSP上位の廃棄パ
ケット数比較ステップ S23 ゆらぎ吸収時間設定ステップ S24 LSP下位+LSP上位の廃棄パケット数比較
ステップ S25 ゆらぎ吸収時間設定ステップ S26 ゆらぎ吸収時間設定ステップ S27 LSP下位+LSP上位の廃棄パケット数比較
ステップ S28 ゆらぎ吸収時間設定ステップ S29 ゆらぎ吸収時間設定ステップ S30 LSP下位の廃棄パケット数比較ステップ S31 ゆらぎ吸収時間設定ステップ S32 ゆらぎ吸収時間設定ステップ
ケット数比較ステップ S23 ゆらぎ吸収時間設定ステップ S24 LSP下位+LSP上位の廃棄パケット数比較
ステップ S25 ゆらぎ吸収時間設定ステップ S26 ゆらぎ吸収時間設定ステップ S27 LSP下位+LSP上位の廃棄パケット数比較
ステップ S28 ゆらぎ吸収時間設定ステップ S29 ゆらぎ吸収時間設定ステップ S30 LSP下位の廃棄パケット数比較ステップ S31 ゆらぎ吸収時間設定ステップ S32 ゆらぎ吸収時間設定ステップ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】図21、図22は例えば特開平2−20
3641に示された従来の音声パケットの遅延ゆらぎ吸
収方法を説明する図である。図において、301−0、
301−1はそれぞれ第1、第2の有音区間(以後、ト
ークスパートと呼ぶ)、トークスパート301を一定時
間分ごとに区切った符号化音声データである320、3
21、322、323は、それぞれ第1、第2、第3、
第4の符号化音声データである。一定時間分の符号化音
声データをパケット化した音声パケットである330〜
333は,それぞれ符号化音声データ320,321,
322,323をパケット化した第1、第2、第3、第
4の音声パケットである。304は符号化音声データ3
20〜323を音声パケット320〜333に組み立て
るパケット化周期である。音声パケット320〜333
が転送される際のパケット毎に異なる転送遅延時間の差
を吸収するために、トークスパートの先頭パケットの到
着から再生開始まで待ち合わせるゆらぎ吸収遅延時間が
必要となるが、350は第1のゆらぎ吸収遅延時間、3
51は第1のゆらぎ吸収遅延時間を変更した第2のゆら
ぎ吸収遅延時間である。306はゆらぎ吸収遅延時間に
よる転送遅延時間の差を吸収できなかつたために発生し
たアンダーラン状態(再生開始時にその再生タイミング
で再生すべきパケットが到着していない状態)におい
て、再生開始時点からその再生タイミングで再生すべき
パケットの到着までのアンダーラン時間である。
3641に示された従来の音声パケットの遅延ゆらぎ吸
収方法を説明する図である。図において、301−0、
301−1はそれぞれ第1、第2の有音区間(以後、ト
ークスパートと呼ぶ)、トークスパート301を一定時
間分ごとに区切った符号化音声データである320、3
21、322、323は、それぞれ第1、第2、第3、
第4の符号化音声データである。一定時間分の符号化音
声データをパケット化した音声パケットである330〜
333は,それぞれ符号化音声データ320,321,
322,323をパケット化した第1、第2、第3、第
4の音声パケットである。304は符号化音声データ3
20〜323を音声パケット320〜333に組み立て
るパケット化周期である。音声パケット320〜333
が転送される際のパケット毎に異なる転送遅延時間の差
を吸収するために、トークスパートの先頭パケットの到
着から再生開始まで待ち合わせるゆらぎ吸収遅延時間が
必要となるが、350は第1のゆらぎ吸収遅延時間、3
51は第1のゆらぎ吸収遅延時間を変更した第2のゆら
ぎ吸収遅延時間である。306はゆらぎ吸収遅延時間に
よる転送遅延時間の差を吸収できなかつたために発生し
たアンダーラン状態(再生開始時にその再生タイミング
で再生すべきパケットが到着していない状態)におい
て、再生開始時点からその再生タイミングで再生すべき
パケットの到着までのアンダーラン時間である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】一方図の例によると、第3の音声パケット
332は、転送中に大きな遅延を被り、音声パケット3
32に含まれる第3の符号化音声データ322の再生開
始時間からアンダーラン時間306=T3経過してから
受信側に到着したため、第3の符号化音声データ322
については再生せずに廃棄する。図21では、第1のゆ
らぎ吸収遅延時間350の値=T2が小さいため、音声
パケット332の遅延ゆらぎを吸収できずに、トークス
パート301−0内の符号化音声データの一部322が
欠落している。そこで、第2のトークスパート301−
1に対して、図24の遅延揺らぎ吸収時間の変更方法の
フローチャートに沿って、ゆらぎ吸収遅延時間を変更す
る。
332は、転送中に大きな遅延を被り、音声パケット3
32に含まれる第3の符号化音声データ322の再生開
始時間からアンダーラン時間306=T3経過してから
受信側に到着したため、第3の符号化音声データ322
については再生せずに廃棄する。図21では、第1のゆ
らぎ吸収遅延時間350の値=T2が小さいため、音声
パケット332の遅延ゆらぎを吸収できずに、トークス
パート301−0内の符号化音声データの一部322が
欠落している。そこで、第2のトークスパート301−
1に対して、図24の遅延揺らぎ吸収時間の変更方法の
フローチャートに沿って、ゆらぎ吸収遅延時間を変更す
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】ステップS61で遅延揺らぎが吸収されて
いるかどうか、即ち、遅延ゆらぎ吸収時間の不足によ
り、音声パケット330等を廃棄していないかどうかを
判定する。遅延揺らぎが吸収されている場合には、ステ
ップS62に、遅延揺らぎが吸収されていない場合に
は、ステップS63にそれぞれ進む。ステップS63で
は、現在の網のパケット転送遅延ゆらぎに合わせるため
に、現在のゆらぎ吸収遅延時間にアンダーラン時間30
6を加えた値を新たなゆらぎ吸収遅延時間とし、遅延ゆ
らぎ吸収時間351を増加させる。例えば、図21の場
合には遅延ゆらぎが吸収されていないため、第2の揺ら
ぎ吸収遅延時間351として、第1のゆらぎ吸収遅延時
間350の値にアンダーラン時間306の値を加えた
値、T2+T3を設定する。図22に示すように、ステ
ップ3に示した第2の揺らぎ吸収遅延時間351を用い
ることにより、遅延揺らぎを吸収することができ、図2
1と網内の遅延ゆらぎが同一の場合に、トークスパート
(301−1)内の符号化音声データ320等を全て再
生することができる。
いるかどうか、即ち、遅延ゆらぎ吸収時間の不足によ
り、音声パケット330等を廃棄していないかどうかを
判定する。遅延揺らぎが吸収されている場合には、ステ
ップS62に、遅延揺らぎが吸収されていない場合に
は、ステップS63にそれぞれ進む。ステップS63で
は、現在の網のパケット転送遅延ゆらぎに合わせるため
に、現在のゆらぎ吸収遅延時間にアンダーラン時間30
6を加えた値を新たなゆらぎ吸収遅延時間とし、遅延ゆ
らぎ吸収時間351を増加させる。例えば、図21の場
合には遅延ゆらぎが吸収されていないため、第2の揺ら
ぎ吸収遅延時間351として、第1のゆらぎ吸収遅延時
間350の値にアンダーラン時間306の値を加えた
値、T2+T3を設定する。図22に示すように、ステ
ップ3に示した第2の揺らぎ吸収遅延時間351を用い
ることにより、遅延揺らぎを吸収することができ、図2
1と網内の遅延ゆらぎが同一の場合に、トークスパート
(301−1)内の符号化音声データ320等を全て再
生することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたもので、平均伝送遅延時間およびアンダーラン時
間の測定が不要で、簡単な構成でゆらぎ吸収遅延時間を
適応的に変更できる遅延ゆらぎ吸収方法を得ることを目
的とする。また、ネットワークの負荷の変動に対応して
ゆらぎ吸収遅延時間を変更可能なデータパケット通信方
法を得ることを目的とする。
されたもので、平均伝送遅延時間およびアンダーラン時
間の測定が不要で、簡単な構成でゆらぎ吸収遅延時間を
適応的に変更できる遅延ゆらぎ吸収方法を得ることを目
的とする。また、ネットワークの負荷の変動に対応して
ゆらぎ吸収遅延時間を変更可能なデータパケット通信方
法を得ることを目的とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るデータ・
パケット通信方法は、パケットの再生タイミング毎に、
受信データを蓄積中の蓄積パケット数を数えるステップ
と、バッファがフルで廃棄したオーバーランのパケット
の数を数えるステップと、直前の蓄積パケットを再生後
に到着し廃棄したアンダーランのパケットを数えるステ
ップと、上記各パケット数とパケット化周期時間から、
パケット受信から再生開始までのゆらぎ吸収遅延時間を
定めるステップとを備えた。
パケット通信方法は、パケットの再生タイミング毎に、
受信データを蓄積中の蓄積パケット数を数えるステップ
と、バッファがフルで廃棄したオーバーランのパケット
の数を数えるステップと、直前の蓄積パケットを再生後
に到着し廃棄したアンダーランのパケットを数えるステ
ップと、上記各パケット数とパケット化周期時間から、
パケット受信から再生開始までのゆらぎ吸収遅延時間を
定めるステップとを備えた。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】請求項2の発明のデータ・パケット通信方
法は、符号化データを所定の重要度に応じてMSP(Mos
t Significant Part) ビットとLSP(Least Significa
nt Part)ビットに分けてデータブロックとし、上記デー
タブロックのパケットを有意の単位で受信時に、上記所
定の重要度に応じて廃棄されたパケットの数を重要度単
位で数えるステップと、上記各ステップから、パケット
受信から再生開始までのゆらぎ吸収遅延時間を定めるス
テップとを備えた。
法は、符号化データを所定の重要度に応じてMSP(Mos
t Significant Part) ビットとLSP(Least Significa
nt Part)ビットに分けてデータブロックとし、上記デー
タブロックのパケットを有意の単位で受信時に、上記所
定の重要度に応じて廃棄されたパケットの数を重要度単
位で数えるステップと、上記各ステップから、パケット
受信から再生開始までのゆらぎ吸収遅延時間を定めるス
テップとを備えた。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【実施例】 実施例1.本発明の一実施例を図について説明する。図
1は、本発明を音声パケットの受信装置のゆらぎ吸収遅
延方法に適用した場合のフローチャートである。ここで
ゆらぎ吸収遅延時間とは、パケットを受信してから再生
を開始するまでの時間である。図2は、直前の蓄積パケ
ットを再生後に次のパケットが到着するアンダーラン状
態が発生した場合の通信シーケンスチャートである。図
において、8は符号化音声データ20等を、再生開始時
に計数したゆらぎ吸収バッファ内の蓄積パケット数であ
る。図3は、第1のゆらぎ吸収遅延時間50を図2の蓄
積パケット数8から求めた第2のゆらぎ吸収遅延時間5
1に変更した場合の通信シーケンスチャートである。図
4は、ゆらぎバッファに空きがないために音声パケット
30等が廃棄されるオーバラン状態が発生した場合の通
信シーケンスチャートである。図5は、図4の元の第1
のゆらぎ吸収遅延時間(50)を図4の蓄積パケット数
8を基に算出した第2のゆらぎ吸収遅延時間(51)に
変更した場合の通信シーケンスチャートである。
1は、本発明を音声パケットの受信装置のゆらぎ吸収遅
延方法に適用した場合のフローチャートである。ここで
ゆらぎ吸収遅延時間とは、パケットを受信してから再生
を開始するまでの時間である。図2は、直前の蓄積パケ
ットを再生後に次のパケットが到着するアンダーラン状
態が発生した場合の通信シーケンスチャートである。図
において、8は符号化音声データ20等を、再生開始時
に計数したゆらぎ吸収バッファ内の蓄積パケット数であ
る。図3は、第1のゆらぎ吸収遅延時間50を図2の蓄
積パケット数8から求めた第2のゆらぎ吸収遅延時間5
1に変更した場合の通信シーケンスチャートである。図
4は、ゆらぎバッファに空きがないために音声パケット
30等が廃棄されるオーバラン状態が発生した場合の通
信シーケンスチャートである。図5は、図4の元の第1
のゆらぎ吸収遅延時間(50)を図4の蓄積パケット数
8を基に算出した第2のゆらぎ吸収遅延時間(51)に
変更した場合の通信シーケンスチャートである。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】図6は、アンダーラン状態が発生した場合
の通信シーケンスチャートある。これは、ゆらぎ吸収バ
ッファ内の蓄積パケット数8の計数方法を、アンダーラ
ン検出時に−1と計数する場合のゆらぎ吸収遅延時間の
算出過程を示す図である。図7は図6での蓄積バッファ
数(8)の計数方法で求め、その結果から第2のゆらぎ
吸収遅延時間(51)を用いた通信シーケンスチャート
である。図8は、オーバラン状態が発生した場合の通信
シーケンスチャートである。この場合、バッファが無限
にあるとみなし、オーバランにより廃棄したパケットに
ついては、そのパケットの再生開始まで蓄積されている
として、ゆらぎ吸収バッファ内の蓄積パケット数8を計
数する。図9は、図8のチャートで算出した上記蓄積パ
ケット数を用いて、第2のゆらぎ吸収遅延時間(51)
を設定した通信シーケンスチャートを示す図である。図
10は、オーバラン状態が発生した場合に、計数した蓄
積パケット数8と目標とする蓄積バッファ数から算出し
た第2のゆらぎ吸収遅延時間が現状と同一になる場合を
示す通信シーケンスチャートである。図11は、図1の
フローチャートに従って算出した新たなゆらぎ吸収遅延
時間が現状と同一の場合に、オーバランパケット数が一
定個数以上(この場合は1個以上)になるため、ゆらぎ
吸収遅延時間を変更した場合の通信シーケンスチャート
である。
の通信シーケンスチャートある。これは、ゆらぎ吸収バ
ッファ内の蓄積パケット数8の計数方法を、アンダーラ
ン検出時に−1と計数する場合のゆらぎ吸収遅延時間の
算出過程を示す図である。図7は図6での蓄積バッファ
数(8)の計数方法で求め、その結果から第2のゆらぎ
吸収遅延時間(51)を用いた通信シーケンスチャート
である。図8は、オーバラン状態が発生した場合の通信
シーケンスチャートである。この場合、バッファが無限
にあるとみなし、オーバランにより廃棄したパケットに
ついては、そのパケットの再生開始まで蓄積されている
として、ゆらぎ吸収バッファ内の蓄積パケット数8を計
数する。図9は、図8のチャートで算出した上記蓄積パ
ケット数を用いて、第2のゆらぎ吸収遅延時間(51)
を設定した通信シーケンスチャートを示す図である。図
10は、オーバラン状態が発生した場合に、計数した蓄
積パケット数8と目標とする蓄積バッファ数から算出し
た第2のゆらぎ吸収遅延時間が現状と同一になる場合を
示す通信シーケンスチャートである。図11は、図1の
フローチャートに従って算出した新たなゆらぎ吸収遅延
時間が現状と同一の場合に、オーバランパケット数が一
定個数以上(この場合は1個以上)になるため、ゆらぎ
吸収遅延時間を変更した場合の通信シーケンスチャート
である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】次に動作について図1を用いて説明する。
まず、音声パケット(3)の再生タイミング時に、ゆら
ぎ吸収用バッファに格納されているパケット数を計測す
る。そして1つのトークスパート(有声区間)毎に、そ
の平均蓄積パケット数を式(1)を用いて算出する(ス
テップS1)。 平均蓄積パケット数=N/k・・・・・・・・・・・・
・・・・・・(1) 但し、 N=トークスパートの先頭からk番目までの再生タイミ
ング時の蓄積パケット数の総和 k=トークスパートを構成するパケット数−(目標とす
る蓄積パケット数−1) 式(1)中、目標とする蓄積パケット数とは、オーバラ
ンおよびアンダーラン状態が発生しないゆらぎ吸収遅延
時間をゆらぎ吸収バッファに蓄積するパケット数に換算
したものである。式(1)のkは、目標とする蓄積パケ
ットの数分のパケットが蓄積される可能性のある再生タ
イミング数を示している。
まず、音声パケット(3)の再生タイミング時に、ゆら
ぎ吸収用バッファに格納されているパケット数を計測す
る。そして1つのトークスパート(有声区間)毎に、そ
の平均蓄積パケット数を式(1)を用いて算出する(ス
テップS1)。 平均蓄積パケット数=N/k・・・・・・・・・・・・
・・・・・・(1) 但し、 N=トークスパートの先頭からk番目までの再生タイミ
ング時の蓄積パケット数の総和 k=トークスパートを構成するパケット数−(目標とす
る蓄積パケット数−1) 式(1)中、目標とする蓄積パケット数とは、オーバラ
ンおよびアンダーラン状態が発生しないゆらぎ吸収遅延
時間をゆらぎ吸収バッファに蓄積するパケット数に換算
したものである。式(1)のkは、目標とする蓄積パケ
ットの数分のパケットが蓄積される可能性のある再生タ
イミング数を示している。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】アンダーラン状態が発生した際に、ゆらぎ
吸収バッファの蓄積パケット数を0ではなく−1として
カウントすると、アンダーラン時間6が大きい場合には
ゆらぎ吸収遅延時間を図2のケースよりもより迅速に大
きくすることができる。図6は、アンダーラン状態が発
生した際に蓄積パケット数を−1としてカウントする場
合である。再生開始タイミング時の、ゆらぎ吸収用バッ
ファ内に蓄積されている符号化音声データ20〜23の
パケット数8は、以下のようになる。第3の符号化音声
データ22を搭載した第3の音声パケット32のみが再
生開始タイミング以降に到着して廃棄されるので、パケ
ット数はそれぞれ1、1、−1、1個となり、平均蓄積
パケット数8は式(1)により次式のとおりとなる。 平均蓄積パケット数=(1+1−1+1)/4−(1−
1)=2/4 その結果、第2のゆらぎ吸収遅延時間51は目標とする
平均蓄積パケット数=1から式(2)より、 第2のゆらぎ吸収遅延時間=(1−2/4)×T+Tol
d=1/2×T+Told となる。これにより、アンダーラン時の蓄積パケット数
を0としてカウントした図3の場合に比べ、(1/2−
1/4)×T=1/4×Tだけ、ゆらぎ吸収遅延時間を
大きくすることができる。図7は、上記の計算結果に従
って、ゆらぎ吸収遅延時間をTold から1/2×T+T
old に変更した場合に、アンダーラン状態が解消され、
ゆらぎ吸収バッファに格納されているパケット数が目標
とする平均蓄積パケット数=1となることを示してい
る。
吸収バッファの蓄積パケット数を0ではなく−1として
カウントすると、アンダーラン時間6が大きい場合には
ゆらぎ吸収遅延時間を図2のケースよりもより迅速に大
きくすることができる。図6は、アンダーラン状態が発
生した際に蓄積パケット数を−1としてカウントする場
合である。再生開始タイミング時の、ゆらぎ吸収用バッ
ファ内に蓄積されている符号化音声データ20〜23の
パケット数8は、以下のようになる。第3の符号化音声
データ22を搭載した第3の音声パケット32のみが再
生開始タイミング以降に到着して廃棄されるので、パケ
ット数はそれぞれ1、1、−1、1個となり、平均蓄積
パケット数8は式(1)により次式のとおりとなる。 平均蓄積パケット数=(1+1−1+1)/4−(1−
1)=2/4 その結果、第2のゆらぎ吸収遅延時間51は目標とする
平均蓄積パケット数=1から式(2)より、 第2のゆらぎ吸収遅延時間=(1−2/4)×T+Tol
d=1/2×T+Told となる。これにより、アンダーラン時の蓄積パケット数
を0としてカウントした図3の場合に比べ、(1/2−
1/4)×T=1/4×Tだけ、ゆらぎ吸収遅延時間を
大きくすることができる。図7は、上記の計算結果に従
って、ゆらぎ吸収遅延時間をTold から1/2×T+T
old に変更した場合に、アンダーラン状態が解消され、
ゆらぎ吸収バッファに格納されているパケット数が目標
とする平均蓄積パケット数=1となることを示してい
る。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】図16、図17は、請求項2の発明の実施
例に用いる、受信側のゆらぎ吸収遅延時間の決定方法の
アルゴリズムを示す図である。即ち、1つのトークスパ
ートを構成する音声パケットの中で、LSP下位ビット
103を集めたデータブロックが廃棄されているパケッ
ト数およびLSP上位ビット102とLSP下位ビット
103を集めたデータブロックが廃棄されているパケッ
トの数を計測した結果に基づいて、新たなゆらぎ吸収遅
延時間を決定する際の処理フローを示す図である。図1
8は、図16と図17の処理フローによりゆらぎ吸収遅
延時間を決定した後に、次のトークスパートの先頭パケ
ットが到着した際の、ゆらぎ吸収遅延時間の付与アルゴ
リズムを示す図である。図19は、図16〜図18の処
理フローを用いてゆらぎ吸収遅延時間を変更した場合の
通信シーケンスを示す図である。図において、17は第
1のトークスパート1−0の最終パケットの到着からと
第2のトークスパート1−1の先頭パケットの到着まで
の経過時間である。
例に用いる、受信側のゆらぎ吸収遅延時間の決定方法の
アルゴリズムを示す図である。即ち、1つのトークスパ
ートを構成する音声パケットの中で、LSP下位ビット
103を集めたデータブロックが廃棄されているパケッ
ト数およびLSP上位ビット102とLSP下位ビット
103を集めたデータブロックが廃棄されているパケッ
トの数を計測した結果に基づいて、新たなゆらぎ吸収遅
延時間を決定する際の処理フローを示す図である。図1
8は、図16と図17の処理フローによりゆらぎ吸収遅
延時間を決定した後に、次のトークスパートの先頭パケ
ットが到着した際の、ゆらぎ吸収遅延時間の付与アルゴ
リズムを示す図である。図19は、図16〜図18の処
理フローを用いてゆらぎ吸収遅延時間を変更した場合の
通信シーケンスを示す図である。図において、17は第
1のトークスパート1−0の最終パケットの到着からと
第2のトークスパート1−1の先頭パケットの到着まで
の経過時間である。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】よって、遅延変動の大きさに対応してゆら
ぎ吸収遅延時間を変更することにより、アンダーラン状
態およびオーバラン状態を防止することができる。LS
P下位データブロック113およびLSP上位データブ
ロック112の廃棄されたパケット数の測定結果を用い
て、受信端末においてゆらぎ吸収遅延時間変更を行う際
の処理フローを図16、図17を用いて説明する。な
お、図中、X0、X1、X2はゆらぎ吸収時間の値でX
0<X1<X2とし、閾値Aおよび閾値Bは1以上とす
る。まず、現時点におけるゆらぎ吸収時間の値を調べ
(ステップS21)、X0つまりX1未満の場合には、
1つのトークスパート内のLSP下位データブロック1
13のみまたはLSP下位データブロック113および
LSP上位データブロック112の両方が廃棄されてい
る音声パケット30等の数を計測する。その個数が閾値
A以上かどうかを判定し(ステップS22)、閾値A未
満の場合、遅延変動が最も小さいと判断してゆらぎ吸収
時間をX0に設定する(ステップS23)。閾値A以上
の場合、LSP下位データブロック113およびLSP
上位データブロック112の両方が廃棄されている音声
パケットの数と閾値Bを比較する(S24)。閾値B以
上の場合に、ゆらぎ吸収時間をX2とし(S25)、閾
値B未満の場合、ゆらぎ吸収時間をX1とする(ステッ
プS24)。
ぎ吸収遅延時間を変更することにより、アンダーラン状
態およびオーバラン状態を防止することができる。LS
P下位データブロック113およびLSP上位データブ
ロック112の廃棄されたパケット数の測定結果を用い
て、受信端末においてゆらぎ吸収遅延時間変更を行う際
の処理フローを図16、図17を用いて説明する。な
お、図中、X0、X1、X2はゆらぎ吸収時間の値でX
0<X1<X2とし、閾値Aおよび閾値Bは1以上とす
る。まず、現時点におけるゆらぎ吸収時間の値を調べ
(ステップS21)、X0つまりX1未満の場合には、
1つのトークスパート内のLSP下位データブロック1
13のみまたはLSP下位データブロック113および
LSP上位データブロック112の両方が廃棄されてい
る音声パケット30等の数を計測する。その個数が閾値
A以上かどうかを判定し(ステップS22)、閾値A未
満の場合、遅延変動が最も小さいと判断してゆらぎ吸収
時間をX0に設定する(ステップS23)。閾値A以上
の場合、LSP下位データブロック113およびLSP
上位データブロック112の両方が廃棄されている音声
パケットの数と閾値Bを比較する(S24)。閾値B以
上の場合に、ゆらぎ吸収時間をX2とし(S25)、閾
値B未満の場合、ゆらぎ吸収時間をX1とする(ステッ
プS24)。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】LSP下位ビットのデータブロックの廃棄パ
ケット数およびLSP上位ビットとLSP下位ビットの
データブロックの廃棄パケット数に基づく、ゆらぎ吸収
遅延時間決定処理フローを示す図である。
ケット数およびLSP上位ビットとLSP下位ビットの
データブロックの廃棄パケット数に基づく、ゆらぎ吸収
遅延時間決定処理フローを示す図である。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】LSP下位ビットのデータブロックの廃棄パ
ケット数およびLSP上位ビットとLSP下位ビットの
データブロックの廃棄パケット数に基づく、ゆらぎ吸収
遅延時間決定処理フローを示す図である。
ケット数およびLSP上位ビットとLSP下位ビットの
データブロックの廃棄パケット数に基づく、ゆらぎ吸収
遅延時間決定処理フローを示す図である。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】図16〜図18による処理フローで求めたゆ
らぎ吸収遅延時間による通信シーケンス図である。
らぎ吸収遅延時間による通信シーケンス図である。
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】
Claims (2)
- 【請求項1】 パケットの再生タイミング毎に受信デー
タを蓄積中の蓄積パケット数を数えるステップと、 バッファがフルで廃棄したオーバーランのパケットの数
を数えるステップと、直前の蓄積パケットを再生後に到
着し廃棄したアンダーランのパケットを数えるステップ
と、 上記各パケット数とパケット化周期時間から、パケット
受信から蓄積バッファに蓄積開始までのゆらぎ吸収遅延
時間を定めるステップとを備えたデータ・パケット通信
方法。 - 【請求項2】 符号化データを所定の重要度に応じてM
SP(Most Significant Part) ビットとLSP(Least S
ignificant Part)ビットに分けてデータブロックとし、 上記データブロックのパケットを有意の単位で受信時
に、上記所定の重要度に応じて廃棄されたパケットの数
を重要度単位で数えるステップと、 上記各ステップから、パケット受信から蓄積バッファに
蓄積開始までのゆらぎ吸収遅延時間を定めるステップと
を備えたデータ・パケット通信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29878892A JPH06152648A (ja) | 1992-11-09 | 1992-11-09 | データ・パケット通信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29878892A JPH06152648A (ja) | 1992-11-09 | 1992-11-09 | データ・パケット通信方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06152648A true JPH06152648A (ja) | 1994-05-31 |
Family
ID=17864230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29878892A Pending JPH06152648A (ja) | 1992-11-09 | 1992-11-09 | データ・パケット通信方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06152648A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SG102571A1 (en) * | 1999-03-31 | 2004-03-26 | Nec Corp | Delay fluctuation absorbing device and method |
WO2005034447A1 (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-14 | Nec Corporation | 異種通信網間接続における符号化データの処理方法及びゲートウェイ装置 |
US7552229B2 (en) | 1998-12-30 | 2009-06-23 | Intel Corporation | Establishing optimal latency in streaming data applications that use data packets |
JP2010226744A (ja) * | 2004-08-30 | 2010-10-07 | Qualcomm Inc | 適応デジッタバッファの方法及び装置 |
US8521872B2 (en) | 2010-07-02 | 2013-08-27 | Fujitsu Limited | Computer product, verification support apparatus, and verification support method |
-
1992
- 1992-11-09 JP JP29878892A patent/JPH06152648A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7552229B2 (en) | 1998-12-30 | 2009-06-23 | Intel Corporation | Establishing optimal latency in streaming data applications that use data packets |
US8005976B2 (en) | 1998-12-30 | 2011-08-23 | Intel Corporation | Establishing optimal latency in streaming data applications that use data packets |
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WO2005034447A1 (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-14 | Nec Corporation | 異種通信網間接続における符号化データの処理方法及びゲートウェイ装置 |
US7796584B2 (en) | 2003-09-30 | 2010-09-14 | Nec Corporation | Method for connection between communication networks of different types and gateway apparatus |
JP2010226744A (ja) * | 2004-08-30 | 2010-10-07 | Qualcomm Inc | 適応デジッタバッファの方法及び装置 |
US8521872B2 (en) | 2010-07-02 | 2013-08-27 | Fujitsu Limited | Computer product, verification support apparatus, and verification support method |
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