JPH06151515A - キャリアテープ、モールド用金型およびこれらを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents
キャリアテープ、モールド用金型およびこれらを用いた半導体装置の製造方法Info
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- JPH06151515A JPH06151515A JP32854292A JP32854292A JPH06151515A JP H06151515 A JPH06151515 A JP H06151515A JP 32854292 A JP32854292 A JP 32854292A JP 32854292 A JP32854292 A JP 32854292A JP H06151515 A JPH06151515 A JP H06151515A
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- semiconductor chip
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- Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 キャリアテープ上の半導体チップを樹脂封止
する場合に発生する樹脂もれを防止すると共に封止時に
形成される不要樹脂の除去を容易にする。 【構成】 絶縁性テープ2に溶融樹脂の流通路となるラ
ンナースリット2fをテープの幅方向の端まで開口しさ
らにランナースリット側面部に封止時の樹脂もれを防ぐ
ことが可能となる樹脂もれ防止用金属箔4を設ける。こ
のキャリアテープのランナースリット2fに対応する位
置に、それぞれランナーゲートの設けられた上・下金型
を用いてこのキャリアテープに搭載された半導体チップ
を樹脂封止する。
する場合に発生する樹脂もれを防止すると共に封止時に
形成される不要樹脂の除去を容易にする。 【構成】 絶縁性テープ2に溶融樹脂の流通路となるラ
ンナースリット2fをテープの幅方向の端まで開口しさ
らにランナースリット側面部に封止時の樹脂もれを防ぐ
ことが可能となる樹脂もれ防止用金属箔4を設ける。こ
のキャリアテープのランナースリット2fに対応する位
置に、それぞれランナーゲートの設けられた上・下金型
を用いてこのキャリアテープに搭載された半導体チップ
を樹脂封止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、TAB(Tape Automat
ed Bonding) 方式により半導体チップを実装基板に搭載
する際に用いられるキャリアテープに関し、また、この
キャリアテープにボンディングされた半導体チップを樹
脂封止する際に用いられるモールド用金型に関し、さら
にこれらキャリアテープおよびモールド用金型を用いた
半導体装置の製造方法に関する。
ed Bonding) 方式により半導体チップを実装基板に搭載
する際に用いられるキャリアテープに関し、また、この
キャリアテープにボンディングされた半導体チップを樹
脂封止する際に用いられるモールド用金型に関し、さら
にこれらキャリアテープおよびモールド用金型を用いた
半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置等の半導体デバイス
の電極接続技術として、ワイヤボンディング法と並んで
キャリアテープを用いるTAB法が広く採用されてい
る。図5の(a)は、半導体チップが搭載された従来の
キャリアテープの平面図であり、図5の(b)は、その
B−B線の断面図である(例えば、特開平3−7823
6号公報参照)。キャリアテープ1は、ポリイミド等の
樹脂フィルムから形成された絶縁性テープ2と、銅箔か
らなるリード3とから構成される。絶縁性テープ2に
は、その両側縁部に沿って複数のスプロケット孔2aが
等間隔に配置されると共にその幅方向の中央部には、半
導体チップ6を収容するための矩形状のデバイス孔2b
が開孔されている。
の電極接続技術として、ワイヤボンディング法と並んで
キャリアテープを用いるTAB法が広く採用されてい
る。図5の(a)は、半導体チップが搭載された従来の
キャリアテープの平面図であり、図5の(b)は、その
B−B線の断面図である(例えば、特開平3−7823
6号公報参照)。キャリアテープ1は、ポリイミド等の
樹脂フィルムから形成された絶縁性テープ2と、銅箔か
らなるリード3とから構成される。絶縁性テープ2に
は、その両側縁部に沿って複数のスプロケット孔2aが
等間隔に配置されると共にその幅方向の中央部には、半
導体チップ6を収容するための矩形状のデバイス孔2b
が開孔されている。
【0003】デバイス孔2bの周辺部には、デバイス孔
の各辺に沿って4個のアウターリード孔2cが形成され
ている。デバイス孔2bとアウターリード孔2cとの間
は、リードサポート部2dになされており、リードサポ
ート部2dは、隣接する2つのアウターリード孔2c間
に設けられたタイバー2eにより、絶縁性テープ本体と
接続されている。
の各辺に沿って4個のアウターリード孔2cが形成され
ている。デバイス孔2bとアウターリード孔2cとの間
は、リードサポート部2dになされており、リードサポ
ート部2dは、隣接する2つのアウターリード孔2c間
に設けられたタイバー2eにより、絶縁性テープ本体と
接続されている。
【0004】リードサポート部2d上には複数のリード
3が固着されている。リード3の先端部は、インナーリ
ード3aとしてデバイス孔2b内に突出し、その中央部
は外部回路の電極に接続されるアウターリード3bとし
てアウターリード孔2c上に位置している。さらに各リ
ード3の後端部にはテストパッド3cが形成されてい
る。
3が固着されている。リード3の先端部は、インナーリ
ード3aとしてデバイス孔2b内に突出し、その中央部
は外部回路の電極に接続されるアウターリード3bとし
てアウターリード孔2c上に位置している。さらに各リ
ード3の後端部にはテストパッド3cが形成されてい
る。
【0005】4個のタイバーの1つには樹脂モールド時
に溶融樹脂の流通路となる開口部2gが、樹脂パッケー
ジにより封止される境界線を示すモールドライン7をま
たぐように形成されている。
に溶融樹脂の流通路となる開口部2gが、樹脂パッケー
ジにより封止される境界線を示すモールドライン7をま
たぐように形成されている。
【0006】図5の(b)に示すように、キャリアテー
プ1のデバイス孔2b内において、各リード3のインナ
ーリード3aに半導体チップ6のバンプ6aが接続され
ており、これらキャリアテープ1および半導体チップ6
によりテープキャリアが形成されている。このようなテ
ープキャリアは、外力および外部の環境から半導体チッ
プ6およびリード3等を保護するためにモールド樹脂に
より封止される。
プ1のデバイス孔2b内において、各リード3のインナ
ーリード3aに半導体チップ6のバンプ6aが接続され
ており、これらキャリアテープ1および半導体チップ6
によりテープキャリアが形成されている。このようなテ
ープキャリアは、外力および外部の環境から半導体チッ
プ6およびリード3等を保護するためにモールド樹脂に
より封止される。
【0007】図6は、従来のトランスファモールド時の
状態を示す断面図である。モールド用金型10は、上金
型10cと下金型10dにより構成されており、樹脂封
止に先立ってテープキャリアが上金型10cと下金型1
0dとの間にセットされる。このときテープキャリア
は、半導体チップ6が下金型10dのキャビティハーフ
12d内に収容されるように位置合わせされる。その
後、上金型10cと下金型10dとを型締めし、上金型
10cのパーティング面11cをリード3の上面に、ま
た下金型10dのパーティング面11dを絶縁性テープ
2の下面に密着させる。
状態を示す断面図である。モールド用金型10は、上金
型10cと下金型10dにより構成されており、樹脂封
止に先立ってテープキャリアが上金型10cと下金型1
0dとの間にセットされる。このときテープキャリア
は、半導体チップ6が下金型10dのキャビティハーフ
12d内に収容されるように位置合わせされる。その
後、上金型10cと下金型10dとを型締めし、上金型
10cのパーティング面11cをリード3の上面に、ま
た下金型10dのパーティング面11dを絶縁性テープ
2の下面に密着させる。
【0008】この状態でエポキシ樹脂等よりなる溶融樹
脂を流通させると、溶融樹脂は上金型10cのランナー
ゲート14cおよびゲート13c下に位置する絶縁テー
プ2の開口部2gを介して矢印Aに示す流通路を経て、
上金型10cのキャビティハーフ12cと下金型10d
のキャビティハーフ12dとにより形成されるキャビテ
ィ内に注入される。
脂を流通させると、溶融樹脂は上金型10cのランナー
ゲート14cおよびゲート13c下に位置する絶縁テー
プ2の開口部2gを介して矢印Aに示す流通路を経て、
上金型10cのキャビティハーフ12cと下金型10d
のキャビティハーフ12dとにより形成されるキャビテ
ィ内に注入される。
【0009】樹脂を硬化させた後、上金型10cおよび
下金型10dを開いて成型物を取り出す。得られた成型
物には、図7に示すように、モールド樹脂8の外にラン
ナーゲート14c部に形成された不要樹脂8dが含まれ
ている。この不要樹脂は、ゲートブレイクと呼ばれる、
上金型10cのゲート13cに対応する部分8cで成型
物を切断する工程において除去される。さらに各リード
3をアウターリード3bとテストパッド3cとの間で切
断すると共に絶縁テープ2のタイバー2eを切断するこ
とにより、TAB型半導体装置の製造方法を完了する。
下金型10dを開いて成型物を取り出す。得られた成型
物には、図7に示すように、モールド樹脂8の外にラン
ナーゲート14c部に形成された不要樹脂8dが含まれ
ている。この不要樹脂は、ゲートブレイクと呼ばれる、
上金型10cのゲート13cに対応する部分8cで成型
物を切断する工程において除去される。さらに各リード
3をアウターリード3bとテストパッド3cとの間で切
断すると共に絶縁テープ2のタイバー2eを切断するこ
とにより、TAB型半導体装置の製造方法を完了する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のキャリ
アテープでは、樹脂封止工程において、上金型10cの
パーティング面11cが絶縁性テープ2の上面からリー
ド3の厚み分浮き上がるため樹脂もれが生じ、アウター
リード孔内に流入した樹脂はリード3の表面に付着して
ボンディング不良の原因を与える。また付着した樹脂を
リード面から除去しようとするとリードを損傷させてし
まう。
アテープでは、樹脂封止工程において、上金型10cの
パーティング面11cが絶縁性テープ2の上面からリー
ド3の厚み分浮き上がるため樹脂もれが生じ、アウター
リード孔内に流入した樹脂はリード3の表面に付着して
ボンディング不良の原因を与える。また付着した樹脂を
リード面から除去しようとするとリードを損傷させてし
まう。
【0011】さらに従来例では、キャビティ(12c、
12d)の前方に設けられたゲート13cにより溶融樹
脂の流通路は狭い範囲に限定されるため、樹脂は勢いよ
くキャビティ内に注入される。そのため、半導体チップ
が大きな衝撃力を受けて傾いた状態で固定されることが
ある。特に、半導体装置の薄型化を図るためにパッケー
ジの厚みを薄くした場合、半導体チップの受ける応力が
増加し一層傾きやすくなり、半導体チップ上の樹脂の膜
厚が薄くなり半導体装置の信頼性を低下させることにな
る。
12d)の前方に設けられたゲート13cにより溶融樹
脂の流通路は狭い範囲に限定されるため、樹脂は勢いよ
くキャビティ内に注入される。そのため、半導体チップ
が大きな衝撃力を受けて傾いた状態で固定されることが
ある。特に、半導体装置の薄型化を図るためにパッケー
ジの厚みを薄くした場合、半導体チップの受ける応力が
増加し一層傾きやすくなり、半導体チップ上の樹脂の膜
厚が薄くなり半導体装置の信頼性を低下させることにな
る。
【0012】また、従来例では、上金型側からのみ溶融
樹脂が注入されるため樹脂の回り込みが均等になりにく
く、半導体チップが傾いて固定される傾向を助長する恐
れがある外、ボイドの発生等パッケージ不良の発生原因
を与えていた。
樹脂が注入されるため樹脂の回り込みが均等になりにく
く、半導体チップが傾いて固定される傾向を助長する恐
れがある外、ボイドの発生等パッケージ不良の発生原因
を与えていた。
【0013】さらに、従来の製造方法では、不要樹脂8
dが絶縁テープ2上に付着されているため、ゲートプレ
ーク工程において分離された不要樹脂8dがリード3等
に接触する可能性が高くこれによりリードを傷つける恐
れがあった。
dが絶縁テープ2上に付着されているため、ゲートプレ
ーク工程において分離された不要樹脂8dがリード3等
に接触する可能性が高くこれによりリードを傷つける恐
れがあった。
【0014】よって、本発明の目的とするところは、第
1に、溶融樹脂の流通経路を閉じた空間に限定して他へ
流出せしめないようにすることであり、第2に、キャビ
ティ内へ注入される溶融樹脂の勢いを緩和して半導体チ
ップの傾きを防止することであり、第3に、上金型およ
び下金型の両方に樹脂が均等に注入されるようにしてパ
ッケージ不良の発生を抑制することであり、第4に、不
要樹脂が絶縁フィルム上に付着することのないようにし
て、不要樹脂の除去を容易にしかつこれによってリード
等を傷つけることのないようにすることである。
1に、溶融樹脂の流通経路を閉じた空間に限定して他へ
流出せしめないようにすることであり、第2に、キャビ
ティ内へ注入される溶融樹脂の勢いを緩和して半導体チ
ップの傾きを防止することであり、第3に、上金型およ
び下金型の両方に樹脂が均等に注入されるようにしてパ
ッケージ不良の発生を抑制することであり、第4に、不
要樹脂が絶縁フィルム上に付着することのないようにし
て、不要樹脂の除去を容易にしかつこれによってリード
等を傷つけることのないようにすることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のキャリアテープ
は、長手方向の2辺のそれぞれの縁部に沿って所定の間
隔でスプロケット孔が開孔され、幅方向のほぼ中央に半
導体チップを収容するためのデバイス孔が開孔され、該
デバイス孔の周辺に複数のアウターリード孔が開孔さ
れ、長手方向の辺の端部から2つのアウターリード孔の
間のタイバー部を通り該タイバー部より内側にまで到達
するランナースリットが開設されている長尺の絶縁性テ
ープと、前記絶縁性テープに支持されそれぞれ前記アウ
ターリード孔をまたぎその一端が前記デバイス孔に突出
している複数のリードと、を備えたたものである。
は、長手方向の2辺のそれぞれの縁部に沿って所定の間
隔でスプロケット孔が開孔され、幅方向のほぼ中央に半
導体チップを収容するためのデバイス孔が開孔され、該
デバイス孔の周辺に複数のアウターリード孔が開孔さ
れ、長手方向の辺の端部から2つのアウターリード孔の
間のタイバー部を通り該タイバー部より内側にまで到達
するランナースリットが開設されている長尺の絶縁性テ
ープと、前記絶縁性テープに支持されそれぞれ前記アウ
ターリード孔をまたぎその一端が前記デバイス孔に突出
している複数のリードと、を備えたたものである。
【0016】また、このキャリアテープに搭載された半
導体チップを樹脂封止するための金型は、前記キャリア
テープの前記ランナースリットに対応する部分に溶融樹
脂の通過路となるランナーゲートが設けられ、前記キャ
リアテープの前記デバイス孔に対応する部分に前記半導
体チップを樹脂封止するためのキャビティハーフが設け
られ、前記ランナーゲートと前記キャビティハーフとの
間にパーティング面より若干低くなされたゲートが設け
られている上金型と、前記上金型の前記ランナーゲー
ト、前記キャビティハーフおよび前記ゲートと対向する
部分にそれぞれランナーゲート、キャビティハーフおよ
びゲートが設けられている下金型と、を備えたものであ
る。
導体チップを樹脂封止するための金型は、前記キャリア
テープの前記ランナースリットに対応する部分に溶融樹
脂の通過路となるランナーゲートが設けられ、前記キャ
リアテープの前記デバイス孔に対応する部分に前記半導
体チップを樹脂封止するためのキャビティハーフが設け
られ、前記ランナーゲートと前記キャビティハーフとの
間にパーティング面より若干低くなされたゲートが設け
られている上金型と、前記上金型の前記ランナーゲー
ト、前記キャビティハーフおよび前記ゲートと対向する
部分にそれぞれランナーゲート、キャビティハーフおよ
びゲートが設けられている下金型と、を備えたものであ
る。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1の(a)は、本発明の第1の実施例に
係るキャリアテープに半導体チップを搭載した状態を示
す平面図であり、図1の(b)、(c)は、それぞれ図
1の(a)のB−B線とC−C線の断面図である。キャ
リアテープ1は、ポリイミド等から形成された絶縁テー
プ2およびリード3を有している。
て説明する。図1の(a)は、本発明の第1の実施例に
係るキャリアテープに半導体チップを搭載した状態を示
す平面図であり、図1の(b)、(c)は、それぞれ図
1の(a)のB−B線とC−C線の断面図である。キャ
リアテープ1は、ポリイミド等から形成された絶縁テー
プ2およびリード3を有している。
【0018】絶縁性テープ2には、その両側縁部に沿っ
て複数のスプロケット孔2aが等間隔に配置されると共
にその幅方向の中央部には半導体チップ6を収容するた
めの矩形状のデバイス孔2bが開孔されている。デバイ
ス孔2bの周辺部には、デバイス孔の各辺に沿って4個
のアウターリード孔2cが形成されている。デバイス孔
2bとアウターリード孔2cとの間は、リードサポート
部2dになされており、リードサポート部2dは、隣接
する2つのアウターリード孔2c間に設けられたタイバ
ー2eにより、絶縁性テープ本体と接続されている。
て複数のスプロケット孔2aが等間隔に配置されると共
にその幅方向の中央部には半導体チップ6を収容するた
めの矩形状のデバイス孔2bが開孔されている。デバイ
ス孔2bの周辺部には、デバイス孔の各辺に沿って4個
のアウターリード孔2cが形成されている。デバイス孔
2bとアウターリード孔2cとの間は、リードサポート
部2dになされており、リードサポート部2dは、隣接
する2つのアウターリード孔2c間に設けられたタイバ
ー2eにより、絶縁性テープ本体と接続されている。
【0019】絶縁テープ2には、また幅方向の端からタ
イバー2eの1つを通り、モールド工程時に樹脂パッケ
ージにより封止される境界線を示すモールドライン7を
またぐように、ランナースリット2fが開設されてい
る。このランナースリット2fは、半導体チップの樹脂
封止時に溶融樹脂の流通路となる。
イバー2eの1つを通り、モールド工程時に樹脂パッケ
ージにより封止される境界線を示すモールドライン7を
またぐように、ランナースリット2fが開設されてい
る。このランナースリット2fは、半導体チップの樹脂
封止時に溶融樹脂の流通路となる。
【0020】リードサポート部2d上には複数のリード
3が固着されている。リード3の先端部は、インナーリ
ード3aとしてデバイス孔2b内に突出し、その中央部
は、外部回路の電極に接続されるアウターリード3bと
してアウターリード孔2c上に位置している。さらに各
リード3の後端部にはテストパッド3cが形成されてい
る。
3が固着されている。リード3の先端部は、インナーリ
ード3aとしてデバイス孔2b内に突出し、その中央部
は、外部回路の電極に接続されるアウターリード3bと
してアウターリード孔2c上に位置している。さらに各
リード3の後端部にはテストパッド3cが形成されてい
る。
【0021】ランナースリット2fの周辺部には、リー
ド3と同様に銅箔から形成された樹脂もれ防止用金属箔
4が固着されている。この樹脂もれ防止用金属箔4は、
テープキャリアがモールド用金型に装着されたときに、
その外側端部が、金型のランナーゲートの側壁面より外
側になるように、即ち、金型のパーティング面と接触す
るように形成される。樹脂もれ防止用金属箔4の内側端
面は、金型のランナーゲートの側壁と一致することを原
則とするが、ランナーゲート内に突出していてもあるい
は側壁面より若干後退していても特に問題はない。ま
た、樹脂もれ防止用金属箔4は、スプロケット孔2aに
対応する位置に形成された、絶縁性テープ2のはねあが
りを防止するためのはねあがり防止用金属箔5によって
連結されている。はねあがり防止用金属箔5もリード3
と同一の素材で形成されており、その幅は100μm程
度である。
ド3と同様に銅箔から形成された樹脂もれ防止用金属箔
4が固着されている。この樹脂もれ防止用金属箔4は、
テープキャリアがモールド用金型に装着されたときに、
その外側端部が、金型のランナーゲートの側壁面より外
側になるように、即ち、金型のパーティング面と接触す
るように形成される。樹脂もれ防止用金属箔4の内側端
面は、金型のランナーゲートの側壁と一致することを原
則とするが、ランナーゲート内に突出していてもあるい
は側壁面より若干後退していても特に問題はない。ま
た、樹脂もれ防止用金属箔4は、スプロケット孔2aに
対応する位置に形成された、絶縁性テープ2のはねあが
りを防止するためのはねあがり防止用金属箔5によって
連結されている。はねあがり防止用金属箔5もリード3
と同一の素材で形成されており、その幅は100μm程
度である。
【0022】次に、このような構造のキャリアテープを
用いて半導体装置を製造する方法について説明する。ま
ず、表面上に複数のバンプ6aが形成された半導体チッ
プ6を、各バンプ6aと対応するリード3のインナーリ
ード3aとの位置が合うようにキャリアテープ1のデバ
イス2b内に位置合わせした後、熱圧着によりバンプ6
aとインナーリード3aとを電気的に接続する。これに
よりテープキャリアが形成される。
用いて半導体装置を製造する方法について説明する。ま
ず、表面上に複数のバンプ6aが形成された半導体チッ
プ6を、各バンプ6aと対応するリード3のインナーリ
ード3aとの位置が合うようにキャリアテープ1のデバ
イス2b内に位置合わせした後、熱圧着によりバンプ6
aとインナーリード3aとを電気的に接続する。これに
よりテープキャリアが形成される。
【0023】次に、図2に示すように、金型10を構成
する上金型10aと下金型10bとの間にテープキャリ
アをセットする。このとき半導体チップ6が下金型10
bのキャビティハーフ12b内に収容されるようにテー
プキャリアの位置合わせを行う。なお、上金型10aに
は下金型10bのキャビティハーフ12bに対応する位
置にキャビティハーフ12aが形成されている。
する上金型10aと下金型10bとの間にテープキャリ
アをセットする。このとき半導体チップ6が下金型10
bのキャビティハーフ12b内に収容されるようにテー
プキャリアの位置合わせを行う。なお、上金型10aに
は下金型10bのキャビティハーフ12bに対応する位
置にキャビティハーフ12aが形成されている。
【0024】また、上金型10aおよび下金型10bに
は、共にキャリアテープのランナースリット2fに対応
する位置にキャビティに向かう溝形状のランナーゲート
14a、14bが形成されている。このランナーゲート
14a、14bはキャリアテープの樹脂もれ防止用金属
箔4の範囲を超えることのないように、その幅はキャリ
アテープのランナースリット2fと同程度になされてい
る。またランナーゲート14aとキャビティハーフ12
aおよびランナーゲート14bとキャビティハーフ12
bとの境界部は、キャリアテープのランナースリット2
fの終端部に対応した位置にあり、ここにゲート13
a、13bが形成されている。このゲート13a、13
bの表面は、上金型10aのパーティング面11aおよ
び下金型10bのパーティング面11bより30μm程
度低い位置に形成されている。
は、共にキャリアテープのランナースリット2fに対応
する位置にキャビティに向かう溝形状のランナーゲート
14a、14bが形成されている。このランナーゲート
14a、14bはキャリアテープの樹脂もれ防止用金属
箔4の範囲を超えることのないように、その幅はキャリ
アテープのランナースリット2fと同程度になされてい
る。またランナーゲート14aとキャビティハーフ12
aおよびランナーゲート14bとキャビティハーフ12
bとの境界部は、キャリアテープのランナースリット2
fの終端部に対応した位置にあり、ここにゲート13
a、13bが形成されている。このゲート13a、13
bの表面は、上金型10aのパーティング面11aおよ
び下金型10bのパーティング面11bより30μm程
度低い位置に形成されている。
【0025】テープキャリアの装着後、上金型10aと
下金型10bとを型締めする。これにより上金型10a
のパーティング面11aはリード3および樹脂もれ防止
用金属箔4に密着し、下金型10bのパーティング面1
1bは、絶縁性テープ2の下面に密着する。この状態で
トランスファ法によりエポキシ樹脂等からなる溶融樹脂
をランナーゲート14a、14bを介して、上金型10
aのキャビティハーフ12aと下金型10bのキャビテ
ィハーフ12bとにより形成されるキャビティ内に注入
する。
下金型10bとを型締めする。これにより上金型10a
のパーティング面11aはリード3および樹脂もれ防止
用金属箔4に密着し、下金型10bのパーティング面1
1bは、絶縁性テープ2の下面に密着する。この状態で
トランスファ法によりエポキシ樹脂等からなる溶融樹脂
をランナーゲート14a、14bを介して、上金型10
aのキャビティハーフ12aと下金型10bのキャビテ
ィハーフ12bとにより形成されるキャビティ内に注入
する。
【0026】上述したように、上金型10aおよび下金
型10bに形成されたランナーゲート14a、14b
は、樹脂もれ防止金属箔4の外端部からはみ出すことの
ないように形成されているので、型締め後には、溶融樹
脂流通路は、ランナーゲート14a、14b、およびラ
ンナースリット2fと樹脂もれ防止用金属箔4の側面か
ら構成される閉じた空間に限定される。従って、溶融樹
脂が流通路からもれてアウターリード孔2cへ侵入する
不都合はなくなる。ランナーゲート14a、14b間の
流通路を通過した溶融樹脂は、ゲート13a、13bお
よびランナースリット2fで構成される注入口を介して
キャビティ内に導入される。このとき、注入口の前方に
樹脂の流入を遮るものは何も存在していないので、樹脂
の注入はスムーズに行われる。
型10bに形成されたランナーゲート14a、14b
は、樹脂もれ防止金属箔4の外端部からはみ出すことの
ないように形成されているので、型締め後には、溶融樹
脂流通路は、ランナーゲート14a、14b、およびラ
ンナースリット2fと樹脂もれ防止用金属箔4の側面か
ら構成される閉じた空間に限定される。従って、溶融樹
脂が流通路からもれてアウターリード孔2cへ侵入する
不都合はなくなる。ランナーゲート14a、14b間の
流通路を通過した溶融樹脂は、ゲート13a、13bお
よびランナースリット2fで構成される注入口を介して
キャビティ内に導入される。このとき、注入口の前方に
樹脂の流入を遮るものは何も存在していないので、樹脂
の注入はスムーズに行われる。
【0027】注入された樹脂を硬化させた後、上金型1
0aおよび下金型10bを開いて成型物を取り出す。図
3に、得られた成型物の断面図を示す。次に、ゲートブ
レイク工程により上金型10aのゲート13aおよび下
金型10bのゲート13bに対応する樹脂8a部分で樹
脂を折ってランナーゲート部に形成された不要樹脂8b
をモールド樹脂8から分離・除去する。その後、各リー
ド3を、アウターリード3bとテストパッド3cとの間
で切断すると共に、絶縁性テープ2をタイバー2eで切
断することによりTAB型の樹脂封止半導体装置が得ら
れる。
0aおよび下金型10bを開いて成型物を取り出す。図
3に、得られた成型物の断面図を示す。次に、ゲートブ
レイク工程により上金型10aのゲート13aおよび下
金型10bのゲート13bに対応する樹脂8a部分で樹
脂を折ってランナーゲート部に形成された不要樹脂8b
をモールド樹脂8から分離・除去する。その後、各リー
ド3を、アウターリード3bとテストパッド3cとの間
で切断すると共に、絶縁性テープ2をタイバー2eで切
断することによりTAB型の樹脂封止半導体装置が得ら
れる。
【0028】上記実施例において、ランナーゲート部に
形成される不要樹脂8bは、絶縁性テープ上には形成さ
れていないので、ゲートブレーク工程により簡単に本体
から分離できる。従って、例えばテープキャリア下に受
け皿を用意しておき、樹脂切断時に不要樹脂8bを受け
皿内に落下させるようにすることにより、分離された不
要樹脂をリード3等に接触させないようにすることがで
き、リード3の損傷を防止できる。また樹脂封止時に絶
縁性テープ2のアウターリード孔2c内に樹脂が侵入す
ることが防止されるので、ボンディング不良の発生を回
避することができると共にここから不要な封止樹脂を取
り除く必要がなくなり、樹脂除去作業に伴うリード破損
も防止できる。
形成される不要樹脂8bは、絶縁性テープ上には形成さ
れていないので、ゲートブレーク工程により簡単に本体
から分離できる。従って、例えばテープキャリア下に受
け皿を用意しておき、樹脂切断時に不要樹脂8bを受け
皿内に落下させるようにすることにより、分離された不
要樹脂をリード3等に接触させないようにすることがで
き、リード3の損傷を防止できる。また樹脂封止時に絶
縁性テープ2のアウターリード孔2c内に樹脂が侵入す
ることが防止されるので、ボンディング不良の発生を回
避することができると共にここから不要な封止樹脂を取
り除く必要がなくなり、樹脂除去作業に伴うリード破損
も防止できる。
【0029】さらに、上金型10aと下金型10bの両
方にゲートが設けられ、樹脂の注入口がゲート13a、
13bおよびランナースリット2fと広くなるため、樹
脂注入時の流入樹脂の勢いを緩和することができ、注入
樹脂によって半導体チップが傾くことが抑制される。ま
た、樹脂が上下のキャビティハーフ12a、12bに注
入されるようになるため、樹脂のキャビティ内への充填
が円滑に行われるようになりパッケージ不良の発生も抑
えられる。
方にゲートが設けられ、樹脂の注入口がゲート13a、
13bおよびランナースリット2fと広くなるため、樹
脂注入時の流入樹脂の勢いを緩和することができ、注入
樹脂によって半導体チップが傾くことが抑制される。ま
た、樹脂が上下のキャビティハーフ12a、12bに注
入されるようになるため、樹脂のキャビティ内への充填
が円滑に行われるようになりパッケージ不良の発生も抑
えられる。
【0030】図4の(a)は、本発明の第2の実施例の
キャリアテープに、半導体チップを搭載した状態を示す
平面図であり、図4の(b)は、そのB−B線の断面図
である。本実施例では、第1の実施例のキャリアテープ
1に設けられたランナースリット2fおよびはねあがり
防止用金属箔5を有する樹脂もれ防止用金属箔4がデバ
イス孔2bの中心に対し点対称位置に形成されている。
このキャリアテープでは樹脂封止の際、溶融樹脂供給源
を、図4の(a)の上側または下側のいずれの側にも設
置することが可能となる。従って、本実施例によれば、
1つの金型の中央にポット(溶融樹脂供給源)を配置
し、その左右にテープキャリアを供給するいわゆる2連
型のモールド装置を構成することが可能となるから、第
1の実施例の場合よりも量産性を向上させることができ
る。
キャリアテープに、半導体チップを搭載した状態を示す
平面図であり、図4の(b)は、そのB−B線の断面図
である。本実施例では、第1の実施例のキャリアテープ
1に設けられたランナースリット2fおよびはねあがり
防止用金属箔5を有する樹脂もれ防止用金属箔4がデバ
イス孔2bの中心に対し点対称位置に形成されている。
このキャリアテープでは樹脂封止の際、溶融樹脂供給源
を、図4の(a)の上側または下側のいずれの側にも設
置することが可能となる。従って、本実施例によれば、
1つの金型の中央にポット(溶融樹脂供給源)を配置
し、その左右にテープキャリアを供給するいわゆる2連
型のモールド装置を構成することが可能となるから、第
1の実施例の場合よりも量産性を向上させることができ
る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のキャリア
テープは、テープの幅方向の端部からモールドラインに
到達する位置にまでランナースリットを設け、その周辺
部に樹脂もれ防止用金属箔を設けたものであり、そのキ
ャリアテープ上の半導体チップを封止する際に用いる上
・下金型には、それぞれランナースリットに対応する位
置にランナーゲートを設け、ランナーゲートの終端部に
はそれぞれゲートを設けているので、以下の効果を奏す
ることができる。
テープは、テープの幅方向の端部からモールドラインに
到達する位置にまでランナースリットを設け、その周辺
部に樹脂もれ防止用金属箔を設けたものであり、そのキ
ャリアテープ上の半導体チップを封止する際に用いる上
・下金型には、それぞれランナースリットに対応する位
置にランナーゲートを設け、ランナーゲートの終端部に
はそれぞれゲートを設けているので、以下の効果を奏す
ることができる。
【0032】 キャビティ内に注入される溶融樹脂に
よる半導体チップへの衝撃を緩和することができ、半導
体チップの傾きやリードの変形を防止することができ
る。 不要樹脂がキャリアテープ上に形成されないので、
ゲートブレークにおいて不要樹脂を本体から簡単に除去
できるようになる。また、分離された不要樹脂をリード
等に接触させないようにすることができリード等を傷つ
けないようにすることができる。 アウターリード孔への樹脂の侵入を防止することが
でき、リードのボンディング性を低下させないようにす
ることができるとともに、樹脂除去に伴うリード損傷も
回避することができる。 樹脂封止時に溶融樹脂が上・下金型の両方のキャビ
ティハーフに注入されるので、キャビティ内への樹脂の
充填を円滑に行うことができ、パッケージ不良の発生を
抑制することができる。
よる半導体チップへの衝撃を緩和することができ、半導
体チップの傾きやリードの変形を防止することができ
る。 不要樹脂がキャリアテープ上に形成されないので、
ゲートブレークにおいて不要樹脂を本体から簡単に除去
できるようになる。また、分離された不要樹脂をリード
等に接触させないようにすることができリード等を傷つ
けないようにすることができる。 アウターリード孔への樹脂の侵入を防止することが
でき、リードのボンディング性を低下させないようにす
ることができるとともに、樹脂除去に伴うリード損傷も
回避することができる。 樹脂封止時に溶融樹脂が上・下金型の両方のキャビ
ティハーフに注入されるので、キャビティ内への樹脂の
充填を円滑に行うことができ、パッケージ不良の発生を
抑制することができる。
【図1】 本発明の第1の実施例のキャリアテープを示
す平面図と断面図。
す平面図と断面図。
【図2】 第1の実施例のキャリアテープを用いた半導
体装置の製造方法を説明するための断面図。
体装置の製造方法を説明するための断面図。
【図3】 第1の実施例のキャリアテープを用いた半導
体装置の製造方法を説明するための断面図。
体装置の製造方法を説明するための断面図。
【図4】 本発明の第2の実施例のキャリアテープを示
す平面図と断面図。
す平面図と断面図。
【図5】 従来のキャリアテープの平面図と断面図。
【図6】 従来のキャリアテープを用いた半導体装置の
製造方法を説明するための断面図。
製造方法を説明するための断面図。
【図7】 従来のキャリアテープを用いた半導体装置の
製造方法を説明するための断面図。
製造方法を説明するための断面図。
1…キャリアテープ、 2…絶縁性テープ、 2a
…スプロケット孔、2b…デバイス孔、 2c…アウ
ターリード孔、 2d…リードサポート部、 2e
…タイバー、 2f…ランナースリット、 2g…
開口部、3…リード、 3a…インナーリード、
3b…アウターリード、 3c…テストパッド、
4…樹脂もれ防止用金属箔、 5…はねあがり防止用
金属箔、 6…半導体チップ、 6a…バンプ、
7…モールドライン、8…モールド樹脂、 8a、
8c…ゲート部に対応する樹脂、 8b、8d…不要
樹脂、 10…金型、 10a、10c…上金型、
10b、10d…下金型、 11a、11b…パ
ーティング面、 12a、12b、12c、12d…
キャビティハーフ、 13a、13b、13c…ゲー
ト、 14a、14b、14c…ランナーゲート。
…スプロケット孔、2b…デバイス孔、 2c…アウ
ターリード孔、 2d…リードサポート部、 2e
…タイバー、 2f…ランナースリット、 2g…
開口部、3…リード、 3a…インナーリード、
3b…アウターリード、 3c…テストパッド、
4…樹脂もれ防止用金属箔、 5…はねあがり防止用
金属箔、 6…半導体チップ、 6a…バンプ、
7…モールドライン、8…モールド樹脂、 8a、
8c…ゲート部に対応する樹脂、 8b、8d…不要
樹脂、 10…金型、 10a、10c…上金型、
10b、10d…下金型、 11a、11b…パ
ーティング面、 12a、12b、12c、12d…
キャビティハーフ、 13a、13b、13c…ゲー
ト、 14a、14b、14c…ランナーゲート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 31:34 4F
Claims (8)
- 【請求項1】 長手方向の2辺のそれぞれの縁部に沿っ
て所定の間隔でスプロケット孔が開孔され、幅方向のほ
ぼ中央に半導体チップを収容するためのデバイス孔が開
孔され、該デバイス孔の周辺に複数のアウターリード孔
が開孔され、長手方向の辺の端部から2つのアウターリ
ード孔の間のタイバー部を通り該タイバー部より内側に
まで到達するランナースリットが開設されている長尺の
絶縁性テープと、 前記絶縁性テープに支持されそれぞれ前記アウターリー
ド孔をまたぎその一端が前記デバイス孔に突出している
複数のリードと、を備えたキャリアテープ。 - 【請求項2】 前記絶縁性テープ上に前記ランナースリ
ットの端部に沿って1対の樹脂もれ防止用金属箔が形成
されている請求項1記載のキャリアテープ。 - 【請求項3】 前記1対の樹脂もれ防止用金属箔が、前
記ランナースリット上に架設されたはねあがり防止用金
属箔で連結されている請求項2記載のキャリアテープ。 - 【請求項4】 前記ランナースリットが前記スプロケッ
ト孔の形成されるべき箇所を通過しており、前記1対の
樹脂もれ防止用金属箔および1対の前記はねあがり防止
用金属箔により1つのスプロケット孔が形成されている
請求項3記載のキャリアテープ。 - 【請求項5】 前記ランナースリットが前記デバイス孔
に対して点対称に2箇所に設けられている請求項1、
2、3または4記載のキャリアテープ。 - 【請求項6】 半導体チップを収容するためのデバイス
孔が開孔され、長手方向の辺の端部から前記デバイス孔
の近くまでランナースリットが開設されている絶縁性テ
ープと、該絶縁性テープ上に支持され、一端が前記デバ
イス孔内に突出している複数のリードと、を備えるキャ
リアテープに搭載された半導体チップを樹脂封止するた
めの金型であって、 前記キャリアテープの前記ランナースリットに対応する
部分に溶融樹脂の通過路となるランナーゲートが設けら
れ、前記キャリアテープの前記デバイス孔に対応する部
分に前記半導体チップを樹脂封止するためのキャビティ
ハーフが設けられ、前記ランナーゲートと前記キャビテ
ィハーフとの間にパーティング面より若干低くなされた
ゲートが設けられている上金型と、 前記上金型の前記ランナーゲート、前記キャビティハー
フおよび前記ゲートと対向する部分にそれぞれランナー
ゲート、キャビティハーフおよびゲートが設けられてい
る下金型と、を備えたモールド用金型。 - 【請求項7】 前記上金型および前記下金型に、同一の
溶融樹脂供給源から溶融樹脂の供給を受けるランナーゲ
ート、ゲートおよびキャビティハーフが前記絶縁性テー
プの幅方向に2箇所設けられている請求項6記載のモー
ルド用金型。 - 【請求項8】 半導体チップを収容するためのデバイス
孔が開孔され、長手方向の辺の端部から前記デバイス孔
の近くまでランナースリットが開設されている絶縁性テ
ープと、該絶縁性テープ上に支持され、一端が前記デバ
イス孔内に突出している複数のリードと、を備えるキャ
リアテープに半導体チップを搭載する工程と、 前記半導体チップが搭載されたキャリアテープを、前記
キャリアテープの前記ランナースリットに対応する部分
に溶融樹脂の通過路となるランナーゲートが設けられ、
前記キャリアテープの前記デバイス孔に対応する部分に
前記半導体チップを樹脂封止するためのキャビティハー
フが設けられ、前記ランナーゲートと前記キャビティハ
ーフとの間にパーティング面より若干低くなされたゲー
トが設けられている上金型と、前記上金型の前記ランナ
ーゲート、前記キャビティハーフおよび前記ゲートと対
向する部分にそれぞれランナーゲート、キャビティハー
フおよびゲートが設けられている下金型と、の間に、前
記ランナースリットが前記ランナーゲート間に、かつ、
前記デバイス孔が前記キャビティハーフ間に位置するよ
うに案内する工程と、 溶融樹脂を、前記ランナースリットおよび2つの前記ラ
ンナーゲートによって形成される通過経路、並びに前記
ランナースリットおよび2つの前記ゲートによって形成
される開孔を介して、2つの前記キャビティハーフによ
って形成されるキャビティ内に流入させ、該キャビティ
内を溶融樹脂で充填する工程と、 前記キャビティ内の溶融樹脂を硬化させて、半導体チッ
プを樹脂封止する工程と、を備える半導体装置の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32854292A JPH0793346B2 (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | キャリアテープ、モールド用金型およびこれらを用いた半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32854292A JPH0793346B2 (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | キャリアテープ、モールド用金型およびこれらを用いた半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06151515A true JPH06151515A (ja) | 1994-05-31 |
JPH0793346B2 JPH0793346B2 (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=18211447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32854292A Expired - Lifetime JPH0793346B2 (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | キャリアテープ、モールド用金型およびこれらを用いた半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0793346B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SG115569A1 (en) * | 2003-09-09 | 2005-10-28 | Micron Technology Inc | Tape substrates with mold gate support structures that are coplanar with conductive traces thereof and associated methods |
-
1992
- 1992-11-13 JP JP32854292A patent/JPH0793346B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SG115569A1 (en) * | 2003-09-09 | 2005-10-28 | Micron Technology Inc | Tape substrates with mold gate support structures that are coplanar with conductive traces thereof and associated methods |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0793346B2 (ja) | 1995-10-09 |
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