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JPH06143607A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

Info

Publication number
JPH06143607A
JPH06143607A JP29889292A JP29889292A JPH06143607A JP H06143607 A JPH06143607 A JP H06143607A JP 29889292 A JP29889292 A JP 29889292A JP 29889292 A JP29889292 A JP 29889292A JP H06143607 A JPH06143607 A JP H06143607A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
recording head
recording
temperature
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29889292A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Arai
篤 新井
Hitoshi Nishigori
均 錦織
Osamu Iwasaki
督 岩崎
Kiichiro Takahashi
喜一郎 高橋
Kentaro Yano
健太郎 矢野
Yuji Akiyama
勇治 秋山
Naoji Otsuka
尚次 大塚
Yasushi Koike
寧 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP29889292A priority Critical patent/JPH06143607A/ja
Publication of JPH06143607A publication Critical patent/JPH06143607A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吐出状態を高精度に検知することができるイ
ンクジェット記録装置を提供する。 【構成】 シーケンス制御部121は、インクジェット
記録装置全体の動作の制御を行うもので、記録ヘッド1
内のドライバ104に記録データや加熱を指示する信号
等を出力し、温度センサ103から記録ヘッド1の温度
tを示す信号を入力する。また、シーケンス制御部12
1は、タイマ123にタイムカウントを開始させるスタ
ート信号を出力する。吐出状態判断部124は、タイマ
123のタイムカウント値である冷却時間nにより記録
ヘッド1の吐出状態を判断する。ドライバ104は、シ
ーケンス制御部121から出力された記録データや信号
に基づいてメインヒータ109、サブヒータ107をそ
れぞれ駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクタンクのインクを
記録ヘッドから吐出して記録を行うインクジェット記録
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置の記録ヘッドで
は、インクの液路内においてインクが増粘して目詰りが
生じ、ノズル先端の吐出口までインクが供給されなくな
って正常な吐出が行われなくなることがある。また、比
較的印字デューティが高い記録を行う場合などに吐出が
連続的に行われると、吐出に伴って上記液路内のインク
中に生じる微細な気泡が成長し、この成長した気泡が液
路内に残留して吐出に影響を及ぼし、同様に正常な吐出
が行われなくなることがある。この気泡については、上
述のように吐出に伴って生ずるもの以外に、インク供給
路の接続部等、インク供給系においてインク中に混入す
るものもある。
【0003】このような正常な吐出が行われないこと
(以下吐出不良という)に対して、従来のインクジェッ
ト記録装置では、記録ヘッドの発熱体(例えばバイモル
フ)近傍の側壁に配置した温度センサで吐出不良による
温度上昇を検知して警報装置を動作させるものがある
(実公昭58−4678号公報参照)。
【0004】一方、インクタンク内のインク残量が少な
くなり、インクが記録ヘッドに供給されなくなって正常
な吐出が行われなくなることがある。このようなインク
残量が少なくなることによる吐出不良に対して、従来の
インクジェット記録装置では、インク残量を検知してい
る。例えば、インクタンクのインク液面の変化に従って
上下動する磁石内蔵のフロートをリードスイッチで検出
するものが提案されている。あるいは、密閉式インク袋
に2本の電極を導設し、インクが十分にある場合はイン
クを介して電極間が導通状態に保たれることによってこ
れを検知し、インクの残量が少なくなると電極間が非導
通状態となることによってインク不足を検知し、インク
残量エラーを発するようにしたものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のインク
ジェット記録装置のうち、記録ヘッドの温度上昇を検知
するものでは、発熱体から離れた位置に温度センサが配
置された場合や精度の低い温度センサが用いられた場
合、正常な吐出が行われているときと行われているとき
との温度差を検知することが困難である。したがって、
吐出不良か否か、すなわち吐出状態を高精度に検知する
ことが困難である。
【0006】また、フロートの上下動をリードスイッチ
で検出することによりインクタンクのインク残量を検知
するものでは、振動等によるインク液面の揺れにより検
出状態が微妙になり誤動作を生じ、また信頼性も低下す
る。さらに、電極を密閉式インク袋内に導設することに
よりインクタンクのインク残量を検知するものでは、イ
ンク袋内に電極の先端が露出しているため、落したり大
きい振動が与えられると袋が破損するおそれがある。加
えて、インクが袋内で急激に移動するとまだインクが十
分残っているにもかかわらず電極間が非導通状態となる
ことによって誤動作によりインク無しと判断されるおそ
れがある。また、残量検知の精度がインクの導電性に依
存しているため、インクの種類別に検知レベルに対応性
を持たせる必要がある。すなわち、これらインクタンク
のインク残量を検知するものにおいても、吐出状態を高
精度に検知することが困難である。
【0007】本発明の目的は、吐出状態を高精度に検知
することができるインクジェット記録装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、記録ヘッドの温度を検出するヘッド温度検
出手段と、前記記録ヘッドを第1の設定温度まで加熱す
る加熱手段と、前記加熱手段が加熱を中止した後、前記
記録ヘッドの温度が第2の設定温度に冷却するまでの冷
却時間を計測する冷却時間計測手段と、計測された冷却
時間より前記記録ヘッドの吐出状態を判断する吐出状態
判断手段とを有することを特徴とする。このインクジェ
ット記録装置は、前記加熱手段が前記記録ヘッドの加熱
を中止した後の冷却過程中に前記記録ヘッドを駆動し、
インク吐出を行わせる制御手段を有することができる。
【0009】また、本発明のインクジェット記録装置
は、記録ヘッドの温度を検出するヘッド温度検出手段
と、前記記録ヘッドを第1の設定温度まで加熱する加熱
手段と、前記加熱手段が加熱を中止した後、前記記録ヘ
ッドを所定量駆動した後の前記記録ヘッドの温度と第1
の設定温度とから前記記録ヘッドの吐出状態を判断する
吐出状態判断手段とを有することを特徴とする。
【0010】さらに、本発明のインクジェット記録装置
は、インクタンクの内面に配設された第1の電極と、前
記インクタンク内に浮揚自在に設けられ、第1の電極と
対向状態にある第2の電極を有する浮揚体と、第1の電
極と第2の電極との導通状態によりインク残量低下を検
知する検知手段とを有することを特徴とする。このイン
クジェット記録装置では、前記浮揚体が上下方向にのみ
移動するように前記浮揚体にガイド部が設けられている
ことが好ましい。また、前記電極が配設されたインクタ
ンクの内面が傾斜面であることが好ましい。前記インク
タンクは透明部材により構成されていることが可能であ
る。前記浮揚体は複数の電極を備えることができる。前
記インクタンクにはインク吸収体を備えているものがあ
る。また、このインクジェット記録装置には、前記イン
クタンクが複数の液室より構成され、該複数の液室のそ
れぞれが前記浮揚体を備えているものがあり、この場
合、前記複数の液室のインク残量低下の検知ごとにイン
ク残量の表示を行う表示手段を備えていることが好まし
い。
【0011】上述した本発明のインクジェット記録装置
において、前記記録ヘッドは、記録媒体の記録領域の前
幅にわたって吐出口が複数設けられているフルラインタ
イプのものであることが可能である。また、前記記録ヘ
ッドは、インクを吐出するための熱エネルギーを発生す
るための電気熱変換体を備えていることが可能である。
【0012】
【作用】記録ヘッドのノズル内のインクの有無による熱
容量の違いにより、記録ヘッドの温度が第1の設定温度
から第2の設定温度に冷却するまでの冷却過程における
冷却時間は大きく異なる。すなわち、熱容量が小さく、
測定された冷却時間があらかじめ定められた標準的な冷
却時間より短い場合、ノズル内にはインクが無いと判断
することができる。したがって、ノズル内にインクが無
いことによる吐出不良を検出することができる。
【0013】また、冷却過程中に記録ヘッドを駆動する
と、吐出不良が無い正常吐出の記録ヘッドでは、吐出さ
れたインク滴が駆動エネルギーを奪うため、記録ヘッド
の温度は急激に低下するが、吐出不良の記録ヘッドで
は、記録ヘッドの駆動エネルギーがそのまま熱エネルギ
ーとなり、記録ヘッドを昇温させる方向に働く。このた
め、記録ヘッドの温度低下が緩やかになる。これによ
り、正常吐出と吐出不良の差をより高精度に検知するこ
とができる。
【0014】一方、浮揚体を有するものでは、インクタ
ンクのインクが消費され、インク残量が少なくなると、
浮揚体に設けられた第2の電極はインクタンクの壁面に
配設された第1の電極と接する。このとき、検知手段に
よって導通が検知され、インクタンク内にインクが無い
ことにより吐出が行われない吐出不良を検知することが
できる。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0016】図1は本発明のインクジェット記録装置の
第1実施例を示す斜視図、図2(A),(B)は図1の
インクジェット記録装置の記録ヘッド1を示す図であ
る。図3は第1実施例のインクジェット記録装置の制御
を示すブロック図である。なお、図2(A),(B)に
おいては1個の記録ヘッド1のみを示している。
【0017】図1において、例えばブラック、シアン、
マゼンタ、イエローの4色のカラー記録用の4個の記録
ヘッド1は、キャリッジ2に搭載されている。キャリッ
ジ2の位置は、キャリッジ2を支持するキャリッジガイ
ドパイプ31、キャリッジ2の底面と接触してキャリッ
ジ2とプラテン4間の距離を決めるキャリッジガイドレ
ール32によって決められている。プラテン4は不図示
の記録紙の印字面を支持する。ワイピング手段6は各記
録ヘッド1の吐出口面に摺接して異物を拭き取る清掃部
材であり、キャッピング手段51は記録が行われないと
きに記録ヘッド1を密閉するためのものである。ワイピ
ング手段6、キャッピング手段51は、キャリッジ2に
対して離反方向に移動可能に回復台53に保持されてい
る。また、回復台53に保持されたキャッピング手段5
1は、吸引チューブ27を通して吸引回復用の吸引ポン
プ26に接続されている。
【0018】図2(A),(B)に示すように、記録ヘ
ッド1は、半導体製造技術によりノズル105、共通液
室(不図示)等が形成されたシリコンベース108がガ
ラスベース106およびアルミニウム製のベースプレー
ト102に挟まれた構成となっている。シリコンベース
108には、64個のノズル105が360DPI(ド
ットパーインチ)のピッチで1列に形成されている。各
ノズル105には、不図示のインクタンクから供給され
たインクが満たされている。ドライバ104は、コネク
タ101を介してインクジェット記録装置本体のシーケ
ンス制御部121(図3参照)から出力される記録デー
タに応じて各ノズル105に設けられたメインヒータ1
09(電気熱変換体)を発熱させ、その熱エネルギーに
より各ノズル105先端の吐出口からそれぞれインクを
吐出させる。サブヒータ107は、ウォームアップヒー
タとも呼ばれ、通常、インクジェット記録装置のパワー
オン時や長時間にわたって記録が行われないときなどに
記録ヘッド1を所定の温度に保つために用いられている
ものである。記録ヘッド1の温度は、サーミスタ等で構
成された温度センサ103により検知される。温度セン
サ103の出力はインクジェット記録装置本体のシーケ
ンス制御部121(図3参照)にフィードバックされ、
記録ヘッド1の温度のクローズドループ制御が行われ
る。
【0019】図3において、シーケンス制御部121
は、インクジェット記録装置全体の動作の制御を行うも
ので、記録ヘッド1内のドライバ104に記録データや
加熱を指示する信号等を出力し、温度センサ103から
記録ヘッド1の温度t(以下ヘッド温度tと記す)を示
す信号を入力する。また、シーケンス制御部121は、
タイマ123にタイムカウントを開始させるスタート信
号を出力する。吐出状態判断部124は、タイマ123
のタイムカウント値である冷却時間nにより記録ヘッド
1の吐出状態を判断する。ドライバ104は、シーケン
ス制御部121から出力された記録データや信号に基づ
いてメインヒータ109、サブヒータ107をそれぞれ
駆動する。
【0020】次に、本実施例の動作を説明する。
【0021】図4は第1実施例における吐出状態の判断
処理を示すフローチャートである。図4において、パワ
ーオン(ステップ131)後、シーケンス制御部121
は、ドライバ104にサブヒータ107を駆動するよう
命令する(ステップ132)。加熱命令を受けたドライ
バ104は、サブヒータ107を駆動して記録ヘッド1
の加熱を開始する。シーケンス制御部121は、その後
ヘッド温度tを検出する温度センサ103からの信号を
参照し(ステップ133)、温度センサ103からの信
号が示すヘッド温度tが第1設定温度THになったとき
ドライバ104に加熱中止の命令を出し(ステップ13
4)、また同時にタイマ123をリセットおよびスター
トさせる(ステップ135)。これによって、ドライバ
104は記録ヘッド1の加熱を中止し、タイマ123は
カウントを開始する。シーケンス制御部121は温度セ
ンサ103からの信号の参照を続け(ステップ13
6)、ヘッド温度tが第2設定温度TLになったときカ
ウント中止信号をタイマ123に送り、タイマ123で
カウントが中止され(ステップ137)、冷却時間nが
吐出状態判断部124に送られる。吐出状態判断部12
4では、冷却時間nと標準冷却時間Ncとを比較して
(ステップ138)、Nc<nの場合は吐出不良無しと
判断し(ステップ139)、Nc>nの場合は吐出不良
有りと判断する(ステップ140)。
【0022】このような処理により吐出状態の判断を行
うことができる原理について説明する。
【0023】図5は第1実施例におけるヘッド温度tの
変化を示すグラフである。図5において、実線141,
142は各ノズル105内にインクが有る場合、破線1
43,144は各ノズル105内にインクが無い場合を
示している。また、実線141,破線143は温度セン
サ103がサブヒータ107の十分近傍にある場合、実
線143,破線144は温度センサ103がサブヒータ
107から離れている場合を示している。時刻n0 で開
始される加熱過程においては加熱パワーが十分である場
合、インク有り無しによる温度上昇の差は小さく、その
差を検出することは困難である。これに対し、温度セン
サ103からの出力値が第1設定温度THになったとき
(破線144では時刻n1 、実線142では時刻n2
加熱を中断した冷却過程においては、各ノズル105内
のインク有無による熱容量の違いにより冷却過程は大き
く異なる。したがって、サブヒータ107の十分近傍に
ある温度センサ103においても、また、サブヒータ1
07から離れている温度センサ103においても、十分
な差が検出される。しかし、温度センサ103の温度読
み取りの精度、実際には温度間隔(通常1℃程度が実
用)が十分小さくない場合、高精度に温度差を測定する
のは困難である。一方、記録ヘッド1が第1設定温度T
Hから第2設定温度TLまで冷却する時間はソフト的な
タイマカウンタ(タイマ123)を利用することで十分
な精度(通常数μs単位)で両者の違いを検出すること
が可能となる。例えば、各ノズル105内にインクが無
く、かつ温度センサ103がサブヒータ107から離れ
ている場合(破線144)、記録ヘッド1が第1設定温
度THから第2設定温度TLまで冷却する冷却時間na
は短い。これに比べ、各ノズル105内にインクが有
り、かつ温度センサ103がサブヒータ107から離れ
ている場合(実線142)、記録ヘッド1が第1設定温
度THから第2設定温度TLまで冷却する冷却時間nb
は長い。この時間差n b −na は高精度に検出可能であ
る。このような温度センサの精度とタイマの精度との差
は、インクジェット記録装置の高速化が進むに従い顕著
になると予想される。
【0024】このように本実施例によれば、サブヒータ
107から離れた精度の低い温度センサ103を利用し
ても十分な検出が可能となり、低コストで高精度な吐出
状態検知が可能となる。また、記録ヘッド1を駆動しな
いためインク消費、ヘッド劣化等の問題も生じない。
【0025】図6は本発明の第2実施例における吐出状
態の判断処理を示すフローチャートである。図6に示す
本実施例の処理と図4に示す第1実施例の処理との違い
は、第1設定温度THから第2設定温度TLへのヘッド
冷却過程中に記録ヘッド1のメインヒータ109を駆動
して予備吐出を行わせていること(ステップ141、1
42)、吐出状態判断部124の判断の基準がNc、n
について逆転していること(ステップ143)であり、
他の処理は同様である。
【0026】このような処理により吐出状態の判断を行
うことができる原理について説明する。
【0027】図7は第2実施例におけるヘッド温度tの
変化を示すグラフである。図7において、実線161,
162は各ノズル105内にインクが有る場合、破線1
63,164は各ノズル105内にインクが無い場合を
示している。また、実線161,破線163は温度セン
サ103がサブヒータ107の十分近傍にある場合、実
線163,破線164は温度センサ103がサブヒータ
107から離れている場合を示している。図5との違い
は、破線164では時刻n1 、実線162では時刻n2
からの冷却過程においてインクが無い場合とインクが有
る場合の冷却曲線の関係が逆になっているとともに、こ
の曲線の差異がさらに大きくなっていることである。こ
れは、適当な周波数でヘッド駆動を行った場合、インク
が有る場合では吐出されたインク滴が熱エネルギーを奪
うためヘッド温度tは急激に低下するが、インクが無い
場合では、熱を奪うインク滴が吐出されないため記録ヘ
ッド1のメインヒータ109の駆動エネルギーがそのま
ま熱エネルギーとなり、記録ヘッド1を昇温させる方向
に働く。このため、ヘッド温度tの低下が緩やかになっ
ているためと考えられる。これによって、第1実施例と
は逆の冷却曲線となり、また、インク有無の差、すなわ
ち正常吐出と吐出不良の差が顕著に現れる。これによ
り、記録ヘッド1内の吐出状態が検出可能であり、予備
吐出が行われない場合よりも高精度に吐出状態検出が可
能となる。また、正常な吐出が行われた場合、ヘッド温
度tの変化が急激になるため、冷却計測時間を短縮する
ことが可能であるという利点もある。
【0028】図8は本発明の第3実施例のインクジェッ
ト記録装置の制御を示すブロック図である。図8におい
て、シーケンス制御部171は、インクジェット記録装
置全体の動作の制御を行うもので、記録ヘッド1内のド
ライバ104に記録データや加熱を指示する信号等を出
力し、温度センサ103から記録ヘッド1の温度t(以
下ヘッド温度tと記す)を示す信号を入力する。また、
シーケンス制御部171は、温度センサ103から出力
されるヘッド温度tを吐出状態判断部172に与える。
吐出状態判断部172は、シーケンス制御部171を介
して温度センサ103から与えられるヘッド温度tによ
り記録ヘッド1の吐出状態を判断する。記録ヘッド1に
ついては図3のものと同一であるので、説明を省略す
る。
【0029】次に、本実施例の動作を説明する。
【0030】図9は第3実施例における吐出状態の判断
処理を示すフローチャートである。図9において、パワ
ーオン(ステップ181)後、シーケンス制御部171
はドライバ104にサブヒータ107を駆動するよう命
令する(ステップ182)。加熱命令を受けたドライバ
104は、サブヒータ107を駆動して記録ヘッド1の
加熱を開始する。シーケンス制御部171は、その後ヘ
ッド温度tを検出する温度センサ103からの信号を参
照し(ステップ183)、温度センサ103からの信号
が示すヘッド温度tが第1設定温度THになったときド
ライバ104に加熱中止の命令とメインヒータ109を
駆動する命令を送る(ステップ184、185)。これ
によって、ドライバ104は記録ヘッド1の加熱を中止
し、メインヒータ109に所定時間N(所定量)の予備
吐出を行わせる。所定量の予備吐出が行われた直後(ス
テップ186)、シーケンス制御部171はその時点の
ヘッド温度tn を示す温度センサ103の信号を取り込
み、これを吐出状態判断部172に送る。吐出状態判断
部172では、記録ヘッド1の下降温度(TH−t n
と標準下降温度Tdとを比較して(ステップ188)、
TH−tn >Tdの場合は吐出不良無しと判断し(ステ
ップ189)、TH−tn <Tdの場合は吐出不良有り
と判断する(ステップ190)。
【0031】このような処理により吐出状態の判断を行
うことができる原理について説明する。
【0032】図10は第3実施例におけるヘッド温度t
の変化を示すグラフである。図10において、実線19
1,192は各ノズル105内にインクが有り、吐出不
良でない場合、破線193,194は各ノズル105内
にインクが無く、吐出不良である場合を示している。ま
た、実線191,破線193は温度センサ103がサブ
ヒータ107の十分近傍にある場合、実線193,破線
194は温度センサ103がサブヒータ107から離れ
ている場合を示している。時刻n0 で開始される加熱過
程においては加熱パワーが十分である場合、インク有り
無しによる温度上昇の差は小さく、サブヒータ107か
ら離れている温度センサ103においてその差を検出す
ることは困難である。温度センサ103からの出力値が
第1設定温度THになったとき(破線194では時刻n
1 、実線192では時刻n2 )加熱を中断し、かつ予備
吐出を行った場合、インクが有り、正常な吐出が行われ
た記録ヘッド1は急激に温度が低下し、インク無し等に
より正常な吐出が行われない場合と比較して両者の冷却
過程は大きく異なっている。これは、正常な吐出が行わ
れた記録ヘッド1では吐出されたインク滴が熱エネルギ
ーを奪うためヘッド温度は急激に低下し、図10におい
てヘッド温度tn =TLaとなるが、正常な吐出が行われ
ない記録ヘッド1では駆動エネルギーがそのまま熱エネ
ルギーとなり、記録ヘッド1を昇温させる方向に働くた
め、ヘッド温度tの低下が緩やかになり、ヘッド温度t
n =TLbとなる。このように、記録ヘッド1の下降温度
(TL−tn )に大きな差が生じると考えられる。した
がって、この記録ヘッド1の下降温度(TL−tn )の
差(TLa−TLb)を利用して吐出状態検出が可能とな
る。このように本実施例によれば、サブヒータ107か
ら離れた精度の低い温度センサ103を利用しても十分
な吐出状態の検出が可能となり、短時間で済む高精度な
が可能となる。
【0033】上記第1ないし第3実施例では、標準冷却
時間および標準下降温度はあらかじめ実験により設定さ
れるものであるが、環境温度によって変化するパラメー
タであるため、インクジェット記録装置内の本体の温度
センサの出力値によってパラメータを切り替えるように
構成すると、さらに精度の高い吐出状態検出が可能とな
る。また、これら各実施例では、記録ヘッド1にサブヒ
ータ107を設けてこれにより記録ヘッド1の加熱を行
ったが、適当な駆動条件のもと記録ヘッド104自身を
駆動してヘッド温度を上昇させるように構成しても同様
に効果がある。
【0034】次に、インクタンクのインク残量を検知す
る本発明の実施例について説明する。
【0035】図11は本発明のインクジェット記録装置
の第4実施例を示す斜視図である。図11中、ヘッドカ
ートリッジ209は、インクを受容するインクタンク3
01(図12、13参照)と、このインクタンク内のイ
ンクを吐出して記録を行う記録ヘッド(不図示)とを有
するもので、矢印S方向に走査するキャリッジ211に
搭載されている。フック213はヘッドカートリッジ2
09をキャリッジ211に取付けるためのものである。
フック213を操作するための操作レバー215には、
不図示の装置カバーに設けられた目盛を指示してヘッド
カートリッジ209の記録ヘッドによる印字位置や設定
位置等を読取り可能とするためのマーカ17が設けられ
ている。支持板219はヘッドカートリッジ209に対
する電気接続部を支持する。フレキシブルケーブル22
1はその電気接続部と本体制御部とを接続する。キャリ
ッジ211をS方向に案内するためのガイド軸223
は、キャリッジ211の軸受225に挿通されている。
キャリッジ211が固着され、これを矢印S方向に移動
させるための動力を伝達するタイミングベルト227
は、装置両側部に配置されたプーリ229A,229B
に張架されている。一方のプーリ229Bには、ギヤ等
の伝動機構を介してキャリッジモータ231より駆動力
が伝達される。
【0036】搬送ローラ233は、不図示の紙等の記録
媒体(以下記録紙ともいう)の被記録面を規制するとと
もに記録等に際してこれを搬送するためのものであり、
搬送モータ235によって駆動される。ペーパーパン2
37は記録媒体を給紙トレー側より記録位置に導くため
のもの、フィードローラ239は記録媒体の送給経路途
中に配設されて記録媒体を搬送ローラ233に向けて押
圧し、これを搬送するためのものである。プラテン23
4はヘッドカートリッジ209の吐出口形成面に対向し
記録媒体の被記録面を規制する。排紙ローラ241は、
記録媒体搬送方向上、記録位置より下流側に配置され、
記録媒体を不図示の排紙口へ向けて排紙する。拍車24
2は、排紙ローラ241に対応して設けられるものであ
り、記録媒体を介してローラ241を押圧し、排紙ロー
ラ241による記録媒体の搬送力を生じさせる。解除レ
バー243は記録媒体のセット等に際してフィードロー
ラ239,押え板245,拍車242それぞれの付勢を
解除するためのものである。押え板245は記録位置近
傍において記録媒体の浮上り等を抑制し、搬送ローラ2
33に対する密着状態を確保するためのものである。本
実施例においては、記録ヘッドとしてインク吐出を行う
ことにより記録を行うインクジェット記録ヘッドを採用
している。したがって、記録ヘッドのインク吐出口形成
面と記録媒体の被記録面との距離は比較的微少であり、
かつ記録媒体と吐出口形成面との接触を避けるべくその
間隔が厳しく管理されなければならないので、押え板2
45の配設が有効である。記録ヘッドの印字位置や設定
位置は、押え板245に設けた目盛247、この目盛2
47に対応してキャリッジ211に設けられたマーカ2
49によっても読取り可能である。
【0037】キャップ251は、ゴム等の弾性材料で形
成された、ホームポジションにおいて記録ヘッドのイン
ク吐出口形成面と対向するものであり、記録ヘッドに対
し当接/離脱が可能に支持されている。このキャップ2
51は、非記録時等の記録ヘッドの保護やインク乾燥防
止、記録ヘッドの吐出回復処理に際して用いられる。吐
出回復処理とは、インク吐出口内方に設けられてインク
吐出のために利用されるエネルギー発生素子を駆動する
ことによって全吐出口からインクを吐出させ、これによ
って気泡や塵埃,増粘して記録に適さなくなったインク
等の吐出不良要因を除去する処理(空吐出)や、これと
は別に吐出口よりインクを吸引によって強制的に排出さ
せることにより吐出不良要因を除去する処理(インク吸
引)である。
【0038】ポンプ253は、インク強制排出のために
吸引力を作用するとともに、かかる強制排出による吐出
回復処理や空吐出による吐出回復処理に際してキャップ
251に受容されたインクを吸引するために用いられる
ものである。廃インクタンク255はこのポンプ253
によって吸引された廃インクを貯留するためのもの、チ
ューブ257はポンプ53と廃インクタンク55とを連
通するものである。記録ヘッドの吐出口形成面のワイピ
ングを行うためのブレード259は、記録ヘッド側に突
出してヘッド移動の過程でワイピングを行うための位置
と、吐出口形成面に係合しない後退位置とに移動可能に
支持されている。カム装置263は、モータ261から
動力の伝達を受けてポンプ253の駆動およびキャップ
251やブレード259の移動をそれぞれ行わせるため
のものである。
【0039】図12は図11のカートリッジ209内の
インクタンク301を示す図であり、(A)は一部を破
断した平面図、(B)は同図(A)のM−M線に沿った
断面図、(C)は同図(B)のN−N線に沿った断面図
である。また、図13は図12のインクタンク301に
おけるインク残量エラー状態を示す図であり、(A)は
縦断面図、(B)は同図(A)のJ−J線に沿った横断
面図である。図12において、インクタンク301の底
側の内面には、2本(1対)の電極302が配設されて
いる。インクタンク301内には非導電性のインクが満
たされている。また、インクタンク301内のインク中
には、電極302と対向位置にある電極304が配設さ
れた浮揚体303が浮揚している。2本の電極302
は、両電極302の導通状態を検知する検知部305に
それぞれ接続されている。検知部305は、両電極30
2の導通状態を検知すると、インクタンク301内のイ
ンクが無いことを示すインク残量エラーを発し、インク
ジェット記録装置の動作を停止させる。インクタンク3
01の底近傍の側面には、インクタンク301内のイン
クを被インク供給系である記録ヘッド(不図示)に供給
するためのインク供給口306が設けられている。イン
クタンク301の底面は、インク供給口306に向って
下方傾斜している。また、インクタンク301の上面に
は、インクタンク301内に空気を送り込むための大気
連通口307が設けられている。さらに、インクタンク
301の対向する2面の側面には凹形状をなすガイド溝
311が形成されている。そして、浮揚体303には、
ガイド溝311に対応し、凸形状をなすガイド部材33
1が形成されている。
【0040】次に、このインクタンク301によるイン
ク残量検知について説明する。図12に示すように、浮
揚体303はその浮力によりインクタンク301内で浮
揚し、この状態において浮揚体303の電極304はイ
ンクタンク301の電極302と接することはなく、検
知部305に導通状態は検知されない。記録ヘッド(不
図示)によってインクが消費されると、インクはインク
供給口306によりこの記録ヘッドに供給され、供給さ
れたインク量に相当する量の空気が大気連通口307よ
り取り込まれる。一方浮揚体303は、ガイド溝311
にガイドされながらインク量の減少とともに下降してゆ
く。図13に示すように、インクが十分消費されると、
浮揚体303はインクタンク301の底面に接し、浮揚
体303の電極304はインクタンク301の底面に設
けられている電極302と接し、検知部305によって
導通が検知され、インク残量エラーが発せられる。イン
ク残量エラーが発せられると、インクジェット記録装置
は印刷を停止する。ここで、ガイド溝311およびガイ
ド部材331がそれぞれインクタンク301、浮揚体3
03に形成され、浮揚体303の上下動以外の動きが規
制されているので、キャリッジ211(図11参照)の
移動によらず常に安定した残量検知が行われる。一方、
インクタンク301の底面がインク供給口306に向っ
て下方傾斜していることにより、インクタンク301内
のインクを最後まで使い切ることができる。また、この
底面の傾斜角度によりインク残量エラー検知後の残イン
ク量が設定でき、エラー報知後さらに印刷可能な記録用
紙の枚数設定が可能になる。本実施例では、電極間の導
通状態を検知するので、検知手段305が誤動作しない
ように、インクタンク301内のインクは高抵抗のもの
が用いられる。特に、非導電性のものが好ましい。
【0041】なお、特開昭58−194551号公報、
特開昭58−194552号公報に開示されているよう
に、インクタンク301を透明部材により構成すること
によってインクタンク301内の視認性が向上し、浮揚
体303の動きを観察することもできる。
【0042】図14は図11のインクジェット記録装置
に装着可能なヘッドカートリッジ409を示す図であ
り、(A)は斜視図、(B)は同図(A)のP−P線に
沿った断面図である。図14において、ヘッドカートリ
ッジ409は、インクを受容するインクタンク401
と、インクタンク401内のインクを吐出して記録を行
う記録ヘッド415とを備えている。記録ヘッド415
はインク供給路417を介してインクタンク401から
インクが供給される。図12のインクタンク301と同
様、インクタンク401の底側の内面には、2本の電極
402が配設されている。また、インクタンク401内
のインク中には、電極402と対向位置にある電極40
4が配設された浮揚体403が浮揚している。
【0043】図15は図11のインクジェット記録装置
に装着可能なカートリッジ中のインクタンクの他の例を
示す断面図である。図15中、図12中と同一の符号は
同一の構成要素を示している。図15に示すインクタン
ク421は、インク吸収体428と、インク吸収体42
8を圧縮する圧縮機構429とを備えている。したがっ
て、インク残量エラー検知後もインク吸収体428に吸
収されているインク量に相当する分の印刷が可能にな
る。加えて、エラー検知後の印刷可能枚数は、インク吸
収体428の大きさを変えることによって変えることが
できる。これにより、エラー検知時に印刷している当該
ページの印刷を終了した後に印刷を停止するように構成
することができ、印刷物の品位を確保し、あるいは印刷
の再実行等の煩わしさを解消することができる。そし
て、インク残量エラー検知後に圧縮機構429がインク
吸収体428を圧縮することにより、インク吸収体42
8に蓄積され、印刷に使用されない残存インクの量を最
小限に押えることができる。
【0044】図12ないし図15に示す実施例では、浮
揚体に1つの電極が配設されているが、エラー検知時の
チャタリング防止のためには、浮揚体に配設される電極
は、図16に示すように、複数のほうが望ましい。
【0045】図16は図11のインクジェット記録装置
に装着可能なカートリッジ中のインクタンクの他の例を
示す図であり、(A)は一部を破断した平面図、(B)
は同図(A)のK−K線に沿った断面図である。図16
中、図12中と同一の符号は同一の構成要素を示してい
る。図16において、インクタンク431の底部には、
5対の電極441a,441b,441c,441d,
441eが設けられている。また、これに対応して浮揚
体443には、5つの電極442a,442b,442
c,442d,442eが設けられている。インクタン
ク301のガイド溝311の幅Wは浮揚体443のガイ
ド部材331の幅tに対し十分広い場合、すなわちW>
>tなる場合、インク残量が少なくなると、浮揚体44
3は傾斜し、浮揚体443の1つの電極442eがイン
クタンク431の対応する電極441eと接しても、浮
揚体443の別の電極442aは対応する電極441a
に接していない。すなわち、印刷可能なインクがインク
タンク431内にまだ残されている。したがって、これ
ら複数の電極によるインク残量がすべてエラー検知を行
った場合にのみ印刷を停止することにより、インク残量
の誤差の少ない検知が可能になる。また、前述のように
インクタンク431の底面をインク供給口306に向っ
て下方傾斜させることにより、複数の電極のうち、任意
の1つだけを検知するように設定すれば、任意のインク
残量においてインク残量エラーを発することも可能にな
る。
【0046】本発明は、図12ないし図16に示すよう
なインクタンクに限られず、例えばインクタンクを複数
の液室より構成し、この複数の液室のそれぞれに電極が
配設された浮揚体を備えてインク残量を検知してもよ
い。インクタンクを複数に分割する技術は特開平2−2
14666号公報に開示されている。
【0047】図17は5つの液室501a,501b,
501c,501d,501eより構成されたインクタ
ンク501を示す図であり、(A)は縦断面図、(B)
は同図(A)のL−L線に沿った横断面図である。図1
7において、インクタンク501は5つの液室501
a,501b,501c,501d,501eより構成
されている。各液室501a,501b,501c,5
01d,501eは、底側に間隙が設けられた隔壁51
3により分けられ、かつ連結されている。インクタンク
501の底部にはインク吸収体508が設置されてい
る。インクタンク501の底側の内面には、5対の電極
502a,502b,502c,502d,502eが
配設されている。各液室501a,501b,501
c,501d,501e内のインク中には、各電極50
2a,502b,502c,502d,502eと対向
位置にある電極504a,504b,504c,504
d,504e(図17中、504eのみ符号を付す)が
それぞれ配設された5つの浮揚体503a,503b,
503c,503d,503eがそれぞれ浮揚してい
る。各電極502a,502b,502c,502d,
502eは、それぞれの導通状態を検知する不図示の検
知部にそれぞれ接続されている。液室501aの底近傍
の側面には、インクタンク501内のインクを被インク
供給系である記録ヘッド515に供給するためのインク
供給口506が設けられている。また、液室501eの
上面には、液室501e内に空気を送り込むための大気
連通口507が設けられている。
【0048】インク供給口506より記録ヘッド515
にインクが供給されると、液室501aに負圧が発生
し、負圧に応じた、すなわち供給されたインク量に応じ
た空気が大気連通口507より液室501eに取り込ま
れる。インクが消費され、液室501eにインクが無く
なると、浮揚体501eによるインク残量検知が行われ
る。さらにインク供給が続けられると、負圧によるイン
ク供給は液室501dへと移り、以後インクは大気連通
口507に近い側から液室501d,501c,501
b,501aの順に消費される。5つの浮揚体503
e,503d,503c,503b,503aによるイ
ンク残量エラーがすべて検知されたことによって初めて
エラー信号を発することによって、単一浮揚体による単
一電極、あるいは単一浮揚体による複数電極の場合に比
べ、インク残量の検知精度を向上することができる。
【0049】さらに、インク残量の表示手段(不図示)
を備え、液室のインク残量エラーが検知されるごとにイ
ンク残量を表示することによって、インクの途中仕様状
況を把握することができる。この表示手段については、
例えば液晶パネルによる表示等が考えられる。
【0050】図18はインク残量表示の一例を示すフロ
ーチャートである。図18中の液室1a,1b,1c,
1d,1eはそれぞれ図17中の液室501a,501
b,501c,501d,501eと対応している。図
18において、インク残量検知が開始されると、表示手
段はまず「インク残量100%」の表示を行う(ステッ
プ601)。次に、検知部が液室1eのインク残量を検
知し(ステップ602)、インク残量エラー発生時には
「インク残量80%」の表示を行う(ステップ60
3)。以後、同様に各液室1d〜1bのインク残量検知
と残量表示を繰り返す(ステップ604〜609)。液
室1aのインク残量エラーが検知されると(ステップ6
10)、表示手段は「インク残量0%」を表示し(ステ
ップ611)、検知部は記録ヘッド515へのインク供
給を停止する(ステップ612)。
【0051】なお、本発明は、特にインクジェット記録
方式の中でも熱エネルギーを利用してインクを吐出する
方式の記録ヘッド、記録装置において優れた効果をもた
らすものである。かかる方式によれば記録の高密度化,
高精細化が達成できるからである。
【0052】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、
結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(イン
ク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の
成長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を
吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動
信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮
が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の
吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動
信号としては、米国特許第4463359号明細書,同
第4345262号明細書に記載されているようなもの
が適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関す
る発明の米国特許第4313124号明細書に記載され
ている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うこと
ができる。
【0053】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの
圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示
する特開昭59−138461号公報に基づいた構成と
しても本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれば
記録を確実に効率よく行うことができるようになるから
である。
【0054】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0055】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0056】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧或は上述の吸引手段、電気熱変換体或は
これとは別の加熱素子或はこれらの組合せによる予備加
熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行う
ことも安定した記録を行うために有効である。
【0057】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組合せによるかいず
れでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色によ
るフルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明
は極めて有効である。
【0058】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいはインクジェット方式ではイ
ンク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を
行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制
御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時に
インクが液状をなすものであればよい。加えて、積極的
に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態から液体
状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめること
で防止するか、またはインクの蒸発防止を目的として放
置状態で固化するインクを用いるかして、いずれにして
も熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってインク
が液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に
到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のような、
熱エネルギーによって初めて液化する性質のインクを使
用する場合も本発明は適用可能である。このような場合
のインクは、特開昭54−56847号公報あるいは特
開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔
質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持
された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形
態としてもよい。本発明においては、上述した各インク
に対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行
するものである。
【0059】さらに加えて、本発明のインクジェット記
録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器
の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と
組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファク
シミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、記録ヘッ
ドの温度が第1の設定温度から第2の設定温度に冷却す
るまでの冷却時間を測定することにより、熱容量が小さ
く、測定された冷却時間があらかじめ定められた標準的
な冷却時間より短い場合、ノズル内にはインクが無いと
判断することができ、ノズル内にインクが無いことによ
る吐出不良を検出することができる。
【0061】また、冷却過程中に記録ヘッドを駆動する
ことにより、正常吐出と吐出不良の差をより高精度に検
知することができる。
【0062】一方、インクタンクおよび浮揚体にそれぞ
れ電極を設け、それらの導通を検知することにより、イ
ンクタンクのインクが消費され、インク残量が少なくな
ると、インクタンク内にインクが無いことにより吐出が
行われない吐出不良を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の第1実施例
を示す斜視図である。
【図2】(A),(B)は図1のインクジェット記録装
置の記録ヘッド1を示す図である。
【図3】第1実施例のインクジェット記録装置の制御を
示すブロック図である。
【図4】第1実施例における吐出状態の判断処理を示す
フローチャートである。
【図5】第1実施例におけるヘッド温度tの変化を示す
グラフである。
【図6】第2実施例における吐出状態の判断処理を示す
フローチャートである。
【図7】第2実施例におけるヘッド温度tの変化を示す
グラフである。
【図8】第3実施例のインクジェット記録装置の制御を
示すブロック図である。
【図9】第3実施例における吐出状態の判断処理を示す
フローチャートである。
【図10】第3実施例におけるヘッド温度tの変化を示
すグラフである。
【図11】本発明のインクジェット記録装置の第4実施
例を示す斜視図である。
【図12】図11のカートリッジ209内のインクタン
ク301を示す図であり、(A)は一部を破断した平面
図、(B)は同図(A)のM−M線に沿った断面図、
(C)は同図(B)のN−N線に沿った断面図である。
【図13】図12のインクタンク301におけるインク
残量エラー状態を示す図であり、(A)は縦断面図、
(B)は同図(A)のJ−J線に沿った横断面図であ
る。
【図14】図11のインクジェット記録装置に装着可能
なヘッドカートリッジ409を示す図であり、(A)は
斜視図、(B)は同図(A)のP−P線に沿った断面図
である。
【図15】図11のインクジェット記録装置に装着可能
なカートリッジ中のインクタンクの他の例を示す断面図
である。
【図16】図11のインクジェット記録装置に装着可能
なカートリッジ中のインクタンクの他の例を示す図であ
り、(A)は一部を破断した平面図、(B)は同図
(A)のK−K線に沿った断面図である。
【図17】5つの液室501a,501b,501c,
501d,501eより構成されたインクタンク501
を示す図であり、(A)は縦断面図、(B)は同図
(A)のL−L線に沿った横断面図である。
【図18】インク残量表示の一例を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 キャリッジ 4 プラテン 6 ワイピング手段 26 吸引ポンプ 27 吸引チューブ 31 キャリッジガイドパイプ 32 キャリッジガイドレール 51 キャッピング手段 53 回復台 101 コネクタ 102 ベースプレート 103 温度センサ 104 ドライバ 105 ノズル 106 ガラスベース 107 サブヒータ 108 シリコンベース 109 メインヒータ 121,171 シーケンス制御部 123 タイマ 124,172 吐出状態判断部 209,409 ヘッドカートリッジ 211 キャリッジ 213 フック 215 操作レバー 217,249 マーカ 219 支持板 223 ガイド軸 225 軸受 227 タイミングベルト 229A,229B プーリ 231 キャリッジモータ 233 搬送ローラ 234 プラテン 235 搬送モータ 237 ペーパーパン 239 フィードローラ 241 排紙ローラ 242 拍車 243 解除レバー 245 押え板 247 目盛 251 キャップ 253 ポンプ 255 廃インクタンク 257 チューブ 259 ブレード 301,401,431,501 インクタンク 302,304,402,404,441a,441
b,441c,441d,441e,442a,442
b,442c,442d,442e,502a,502
b,502c,502d,502e,504a,504
b,504c,504d,504e 電極 303,403,443,503a,503b,503
c,503d,503e 浮揚体 305 検知部 306,506 インク供給口 307,507 大気連通口 311 ガイド溝 331 ガイド部材 415,515 記録ヘッド 428,508 インク吸収体 417 インク供給路 429 圧縮機構 513 隔壁
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/125 9012−2C B41J 3/04 103 B 9012−2C 104 K (72)発明者 高橋 喜一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 矢野 健太郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 秋山 勇治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大塚 尚次 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小池 寧 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクタンクのインクを記録ヘッドから
    吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、 前記記録ヘッドの温度を検出するヘッド温度検出手段
    と、 前記記録ヘッドを第1の設定温度まで加熱する加熱手段
    と、 前記加熱手段が加熱を中止した後、前記記録ヘッドの温
    度が第2の設定温度に冷却するまでの冷却時間を計測す
    る冷却時間計測手段と、 計測された冷却時間より前記記録ヘッドの吐出状態を判
    断する吐出状態判断手段とを有することを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段が前記記録ヘッドの加熱を
    中止した後の冷却過程中に前記記録ヘッドを駆動し、イ
    ンク吐出を行わせる制御手段を有することを特徴とする
    請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 インクタンクのインクを記録ヘッドから
    吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、 前記記録ヘッドの温度を検出するヘッド温度検出手段
    と、 前記記録ヘッドを第1の設定温度まで加熱する加熱手段
    と、 前記加熱手段が加熱を中止した後、前記記録ヘッドを所
    定量駆動した後の前記記録ヘッドの温度と第1の設定温
    度とから前記記録ヘッドの吐出状態を判断する吐出状態
    判断手段とを有することを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  4. 【請求項4】 インクタンクのインクを記録ヘッドから
    吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、 前記インクタンクの内面に配設された第1の電極と、 前記インクタンク内に浮揚自在に設けられ、第1の電極
    と対向状態にある第2の電極を有する浮揚体と、 第1の電極と第2の電極との導通状態によりインク残量
    低下を検知する検知手段とを有することを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記浮揚体が上下方向にのみ移動するよ
    うに前記浮揚体にガイド部が設けられていることを特徴
    とする請求項4記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記電極が配設されたインクタンクの内
    面が傾斜面であることを特徴とする請求項4記載のイン
    クジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記インクタンクが透明部材により構成
    されていることを特徴とする請求項6記載のインクジェ
    ット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記浮揚体は複数の電極を備えているこ
    とを特徴とする請求項4記載のインクジェット記録装
    置。
  9. 【請求項9】 前記インクタンクはインク吸収体を備え
    ていることを特徴とする請求項4記載のインクジェット
    記録装置。
  10. 【請求項10】 前記インクタンクが複数の液室より構
    成され、該複数の液室のそれぞれが前記浮揚体を備えて
    いることを特徴とする請求項4記載のインクジェット記
    録装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の液室のインク残量低下の検
    知ごとにインク残量の表示を行う表示手段を備えている
    ことを特徴とする請求項10記載のインクジェット記録
    装置。
  12. 【請求項12】 前記記録ヘッドは、記録媒体の記録領
    域の前幅にわたって吐出口が複数設けられているフルラ
    インタイプのものであることを特徴とする請求項1ない
    し11のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 前記記録ヘッドは、インクを吐出する
    ための熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備
    えていることを特徴とする請求項1ないし12のいずれ
    かに記載のインクジェット記録装置。
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