JPH0613988U - キャブチルト車両のキャブ構造 - Google Patents
キャブチルト車両のキャブ構造Info
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- JPH0613988U JPH0613988U JP5389092U JP5389092U JPH0613988U JP H0613988 U JPH0613988 U JP H0613988U JP 5389092 U JP5389092 U JP 5389092U JP 5389092 U JP5389092 U JP 5389092U JP H0613988 U JPH0613988 U JP H0613988U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】障害物の高さに関係なく、車両の衝突により前
方から入力が加わったときのキャブの変形を最小限に抑
えることができ、また構造的に簡単なキャブチルト車両
のキャブ構造を提供することにある。 【構成】車体フレーム1の前端部にキャブヒンジロアブ
ラケット2を固定し、キャブフレーム3にキャブヒンジ
アッパブラケット4を固定し、前記キャブヒンジロアブ
ラケット2とキャブヒンジアッパブラケット4とをヒン
ジピン5によって回動自在に連結したキャブチルト車両
のキャブ構造において、前記車体フレーム1の前端部に
下部衝撃吸収ダンパ21を設け、前記キャブフレーム3
の前端部に上部衝撃吸収ダンパ25を設たことにある。
方から入力が加わったときのキャブの変形を最小限に抑
えることができ、また構造的に簡単なキャブチルト車両
のキャブ構造を提供することにある。 【構成】車体フレーム1の前端部にキャブヒンジロアブ
ラケット2を固定し、キャブフレーム3にキャブヒンジ
アッパブラケット4を固定し、前記キャブヒンジロアブ
ラケット2とキャブヒンジアッパブラケット4とをヒン
ジピン5によって回動自在に連結したキャブチルト車両
のキャブ構造において、前記車体フレーム1の前端部に
下部衝撃吸収ダンパ21を設け、前記キャブフレーム3
の前端部に上部衝撃吸収ダンパ25を設たことにある。
Description
【0001】
この考案は、キャブ全体が車体の前方に回転できるトラック等のキャブチル ト車両のキャブ構造に関する。
【0002】
大型トラック等のキャブオーバ形の車両は、エンジンの上に運転室(キャブ )が設けられている。したがって、エンジンの保守点検、修理の際にはキャブ全 体が車体の前方に回転できるように構成されている。
【0003】 図4は従来のキャブチルト車両のキャブ構造を示すもので、車体を構成する車 体フレーム1の前端部にはキャブヒンジロアブラケット2が固定され、キャブフ レーム3にはキャブヒンジアッパブラケット4が固定されている。
【0004】 前記キャブヒンジロアブラケット2とキャブヒンジアッパブラケット4とはヒ ンジピン5によって回動自在に連結され、キャブ6をヒンジピン5を支点として 前方へチルトできるようになっている。
【0005】 また、前記車体フレーム1の前端部には衝撃吸収ダンパ7が設けられている。 この衝撃吸収ダンパ7はシリンダ部8とこのシリンダ部8に挿入されたピストン 部9とからなり、このピストン部9の衝撃受け部10は車体フレーム1の前端部 より前方に突出してフロントバンパ11の内面に対向している。
【0006】 また、フロントバンパ11の上部にはフロントグリル12が設けられ、このフ ロントグリル12の上部には前記キャブフレーム3に固定されたフロントロアパ ネル13が設けられ、このフロントロアパネル13の前部にはフロントエンドパ ネル14が設けられている。
【0007】 フロントロアパネル13の前面には断面がコ字状のフロントメンバ15が設け られ、このフロントメンバ15の開口縁はフロントロアパネル13に溶接されて いるとともに、フロントロアパネル13の上端部はフロントエンドパネル14と 結合され、この結合部16の上部にはフロントガラス17が装着されている。
【0008】 このように構成されたキャブチルト車両は、キャブ6が車体の前端部に位置し ているため、車両の衝突時における乗員の安全確保のためにキャブ6には種々の 安全対策がなされている。
【0009】 すなわち、車体フレーム1の前端部には前述したように衝撃吸収ダンパ7が設 けられており、フロントロアパネル13の前面にはフロントメンバ15が設けら れ、車両の衝突時に前方から入力が加わってもフロントメンバ15によってキャ ブ6の変形を抑えている。
【0010】
ところが、前述のように構成されたキャブチルト車両のキャブ構造は、荷台 の低いトラック等の障害物18に衝突した場合、車体フレーム1に設けられた衝 撃吸収ダンパ7によって衝突荷重を吸収することができ、キャブ6の変形を抑え ることができるが、荷台の高いトラック等の障害物19の場合、衝撃吸収ダンパ 7が障害物19の下側に入り込んで、衝撃吸収ダンパ7がその働きをしない。 したがって、障害物19がキャブ6のフロントエンドパネル14に衝突し、キ ャブ6の前部がキャブ6の内方に向かって変形する恐れがある。
【0011】 この考案は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、 障害物の高さに関係なく、車両の衝突により前方から入力が加わったときのキャ ブの変形を最小限に抑えることができ、また構造的に簡単なキャブチルト車両の キャブ構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】 この考案は、前述した目的を達成するために、車体フレームの前端部にキャ ブヒンジロアブラケットを固定し、キャブフレームにキャブヒンジアッパブラケ ットを固定し、前記キャブヒンジロアブラケットとキャブヒンジアッパブラケッ トとをヒンジピンによって回動自在に連結したキャブチルト車両のキャブ構造に おいて、前記車体フレームの前端部に下部衝撃吸収ダンパを設け、前記キャブフ レームの前端部に上部衝撃吸収ダンパを設けたことにある。
【0013】
荷台の低いトラック等の障害物に衝突した場合、車体フレームに設けられた 下部衝撃吸収ダンパによって衝突荷重を吸収することができ、荷台の高いトラッ ク等の障害物に衝突した場合、上部衝撃吸収ダンパが衝突荷重を吸収し、さらに 、その衝撃をキャブフレーム、キャブヒンジアッパブラケット、キャブヒンジロ アブラケットおよび車体フレームの順に伝達させて衝撃力を吸収する。
【0014】
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明するが、従来と同一構成部 分は同一番号を付して説明を省略する。
【0015】 図1〜図3に示すように、車体フレーム1の前端部には従来と同様の下部衝撃 吸収ダンパ21が設けられている。この下部衝撃吸収ダンパ21はシリンダ部2 2とこのシリンダ部22に挿入されたピストン部23とからなり、このピストン 部23の衝撃受け部24は車体フレーム1の前端部より前方に突出してフロント バンパ11の内面に対向している。
【0016】 また、メインシルとしてのキャブフレーム3の前端部には上部衝撃吸収ダンパ 25が設けられている。この上部衝撃吸収ダンパ25はシリンダ部26とこのシ リンダ部26に挿入されたピストン部27とからなり、このピストン部27の衝 撃受け部28はキャブフレーム3の前端部より前方に突出し、フロントロアパネ ル13を貫通してフロントエンドパネル14の内側に対向している。
【0017】 前記上部衝撃吸収ダンパ25のキャブフレーム3に対する取り付け構造につい て説明すると、キャブフレーム3の前端部にはこのキャブフレーム3の内面に接 合される補強板29が設けられ、この補強板29の内部に前記上部衝撃吸収ダン パ25のシリンダ部26が収納されている。
【0018】 このシリンダ部26は角筒状に形成され、その底面と一側面が補強板29に接 合されている。また、キャブフレーム3に固定されたキャブヒンジアッパブラケ ット4にはキャブフレーム3の底面と一側面に接合するL字状の固定部30が設 けられ、この固定部30は複数本のボルト31によってキャブフレーム3を貫通 してシリンダ部26に固定されている。
【0019】 すなわち、上部衝撃吸収ダンパ25はボルト31によってキャブヒンジアッパ ブラケット4とともに補強板29を有したキャブフレーム3に固定され、上部衝 撃吸収ダンパ25に加わった衝撃力をキャブヒンジアッパブラケット4へ伝達さ せるようになっている。
【0020】 したがって、キャブチルト車両が荷台の低いトラック等の障害物18に衝突し た場合は、車体フレーム1に設けられた下部衝撃吸収ダンパ21によって衝突荷 重を吸収することができる。
【0021】 また、キャブチルト車両が荷台の高いトラック等の障害物19に衝突した場合 、その障害物19がフロントエンドパネル14を介して上部衝撃吸収ダンパ25 に衝突する。上部衝撃吸収ダンパ25は自身が持っている衝撃吸収作用によって 衝突荷重を吸収し、さらに、その衝撃がシリンダ部26からキャブフレーム3に 伝達される。
【0022】 キャブフレーム3に伝達された衝撃力は、キャブヒンジアッパブラケット4、 キャブヒンジロアブラケット2を介して車体フレーム1の順に伝達させて衝撃力 が吸収される。
【0023】 したがって、高さが異なる障害物にキャブチルトス車両が衝突して前方から入 力が加わってもキャブ6の変形を最小限に抑え、乗員の安全性をいっそう向上で きる。
【0024】
以上説明したように、この考案によれば、障害物の高さに関係なく、車両の 衝突時により前方から入力が加わったときのキャブの変形を最小限に抑えること ができ、また、キャブフレームに上部衝撃吸収ダンパを設けた簡単な構造で、よ り安全なキャブチルト車両のキャブ構造を提供することができる。
【図1】この考案の一実施例に係わるキャブチルト車両
のキャブ構造の要部の縦断側面図。
のキャブ構造の要部の縦断側面図。
【図2】同実施例の上部衝撃吸収ダンパの取付け構造を
示す側面図。
示す側面図。
【図3】同実施例の上部衝撃吸収ダンパの取付け構造を
示す正面図。
示す正面図。
【図4】従来のキャブチルト車両のキャブ構造の一部を
示す縦断側面図。
示す縦断側面図。
1…車体フレーム、2…キャブヒンジロアブラケット、
3…キャブフレーム、4…キャブヒンジアッパブラケッ
ト、5…ヒンジピン、6…キャブ、21…下部衝撃吸収
ダンパ、25…上部衝撃吸収ダンパ。
3…キャブフレーム、4…キャブヒンジアッパブラケッ
ト、5…ヒンジピン、6…キャブ、21…下部衝撃吸収
ダンパ、25…上部衝撃吸収ダンパ。
Claims (1)
- 【請求項1】 車体フレームの前端部にキャブヒンジロ
アブラケットを固定し、キャブフレームにキャブヒンジ
アッパブラケットを固定し、前記キャブヒンジロアブラ
ケットとキャブヒンジアッパブラケットとをヒンジピン
によって回動自在に連結したキャブチルト車両のキャブ
構造において、前記車体フレームの前端部に下部衝撃吸
収ダンパを設け、前記キャブフレームの前端部に上部衝
撃吸収ダンパを設けたことを特徴とするキャブチルト車
両のキャブ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992053890U JP2591433Y2 (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | キャブチルト車両のキャブ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992053890U JP2591433Y2 (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | キャブチルト車両のキャブ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0613988U true JPH0613988U (ja) | 1994-02-22 |
JP2591433Y2 JP2591433Y2 (ja) | 1999-03-03 |
Family
ID=12955323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992053890U Expired - Lifetime JP2591433Y2 (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | キャブチルト車両のキャブ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2591433Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100916109B1 (ko) * | 2007-12-13 | 2009-09-08 | 현대자동차주식회사 | 캡 오버 차량의 캡 틸팅장치 |
JP2015202707A (ja) * | 2014-04-11 | 2015-11-16 | いすゞ自動車株式会社 | キャブオーバー型車両の前部構造 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4212756B2 (ja) * | 2000-04-25 | 2009-01-21 | いすゞ自動車株式会社 | キヤブオーバ型貨物車両のシヤシフレーム構造 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62139787U (ja) * | 1986-02-27 | 1987-09-03 |
-
1992
- 1992-07-31 JP JP1992053890U patent/JP2591433Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS62139787U (ja) * | 1986-02-27 | 1987-09-03 |
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KR100916109B1 (ko) * | 2007-12-13 | 2009-09-08 | 현대자동차주식회사 | 캡 오버 차량의 캡 틸팅장치 |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2591433Y2 (ja) | 1999-03-03 |
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