JPH0613640U - 詰め物入り枕 - Google Patents
詰め物入り枕Info
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- JPH0613640U JPH0613640U JP5774792U JP5774792U JPH0613640U JP H0613640 U JPH0613640 U JP H0613640U JP 5774792 U JP5774792 U JP 5774792U JP 5774792 U JP5774792 U JP 5774792U JP H0613640 U JPH0613640 U JP H0613640U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】詰め物の出し入れによる増減をすることなく枕
の厚みと高さの調節がなし得るとともに、枕のみならず
多目的にも使用でき、且つ子供から大人まで共用するこ
とができる詰め物入り枕を提供することにある。 【構成】内部に収容してなる詰め物3と、前記詰め物3
を被覆して作成した枕体1の中央部適所に折曲部4、4
…を形成してなる袋体2と、前記袋体2の一方の相対向
する端部5a、5bに設定し、前記折曲部4、4…を折
曲して前記端部5a、5bを接合するための接合手段6
と、からなる。
の厚みと高さの調節がなし得るとともに、枕のみならず
多目的にも使用でき、且つ子供から大人まで共用するこ
とができる詰め物入り枕を提供することにある。 【構成】内部に収容してなる詰め物3と、前記詰め物3
を被覆して作成した枕体1の中央部適所に折曲部4、4
…を形成してなる袋体2と、前記袋体2の一方の相対向
する端部5a、5bに設定し、前記折曲部4、4…を折
曲して前記端部5a、5bを接合するための接合手段6
と、からなる。
Description
【0001】
本考案は詰め物を枕内部に収容してなる、いわゆる詰め物入り枕に関する。
【0002】
従来、この種の詰め物入り枕としては通気性、快睡性等に優れるとして、そば 殻、茶殻、もみ殻等を枕内部に収容したものと、防虫性、洗濯性等に優れるとし て、合成樹脂製等を成形したパイプ状の詰め物等を収容してなるものが主流であ り、外観としては厚みが全て一定である詰め物入り枕と、枕体の中央部が膨出し ている詰め物入り枕とが一般的である。
【0003】
しかしながら前記詰め物入り枕では、枕内部に収容する詰め物の改良は近年さ れつつあるが、枕本体についての開発はあまりされていないのが現実である。例 えば、前記詰め物入り枕では、使用者個々の希望に合った厚みと高さを設定する ためには,詰め物の出し入れによる増減によって調節しなければならないという 欠点があった。
【0004】 また、前記詰め物入り枕は就寝用枕としての機能しか備えておらず多目的に使 用することができない。更には、枕の厚みと高さを容易に調節できないために子 供用並びに大人用と区別した枕を製造しなければならず、共用し得る枕の開発が 望まれていた。
【0005】 そこで本考案は以上のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、 詰め物の出し入れによる増減をすることなく枕の厚みと高さの調節がなし得ると ともに、枕のみならず多目的にも使用でき、且つ子供から大人まで共用すること ができる詰め物入り枕を提供することにある。
【0006】
本考案は、前記目的を達成するために、内部に収容してなる詰め物と、 前記詰め物を被覆して作成した枕体の中央部適所に折曲部を形成してなる袋体と 、 前記袋体の一方の相対向する端部に設定し、前記折曲部を折曲して前記端部を結 合するための接合手段と、 よりなる、詰め物入り枕を提供せんとするものである。
【0007】 そして袋体として、前記枕体の適宜位置に伸縮可能な基布を利用することが提 案される。
【0008】 また袋体として、中央部よりも周縁部が厚いものを利用することが適している 。
【0009】 次に折曲部として、前記袋体の上下面を直線状に複数本並列して縫着したもの を利用してなることが可能である。
【0010】 そして接合手段として、前記端部に紐を取付けたものを利用してもよい。
【0011】 また袋体として、前記詰め物を入替可能とする口部を一方の前記端部適所に設 けたものを利用してなることが適している。
【0012】 更に内部に収容してなる詰め物と、 前記詰め物を被覆して作成した枕体の適宜位置に伸縮可能な基布を用いてなる袋 体と、 よりなり、前記枕体の中央部よりも周縁部を厚くしてなることを特徴とする詰 め物入り枕を構成するものである。
【0013】
【作用】 本考案の構成に基づいて作用を説明すれば、枕体の中央部適所の折曲部を折曲 して両端部を接合することで枕の厚みが厚く、高さが高くなり、膝当て、ひじ当 て、高座枕等として利用できる。そして接合部分を緩めると、枕の厚みと高さの 調節ができ、使用者個々の要求に対応することができる。更に、接合部分を解除 して全体を展開して広げると背当て、腰当て、車中における座席クッション、幼 児用枕等として利用してなる詰め物入り枕を使用するものである。
【0014】
本考案の詳細を更に図示した実施例に基づいて説明する。
【0015】 図1に示すものは、本考案の代表的実施例の詰め物入り枕Aであり、詰め物3 、袋体2で主要構成されている。
【0016】 詰め物3は、木製、合成樹脂製等より成形されたものであって、図例の如き略 球体からなり、枕体1の内部に収容されているものである。そして通気性、ある いは清潔性等を考慮して内部を中空にし、前記略球体の一部を切り欠いてなる貫 通孔を2箇所設けているが、前記貫通孔は2箇所と限っているわけではなく、1 箇所あるいは多孔の貫通孔を設けてもよい。また、無孔であっても差し支えない 。ところで図示した詰め物3の形状は、指圧効果、安全性、収容作業における滑 動性等を考慮して略球形状としているが、特に限定するものではなく、いかなる 形状であってもよい。更に、合成樹脂製等でパイプ状に作成されたものでも使用 でき、そば殻、茶殻、もみ殻等を収容することも適宜採用可能である。
【0017】 袋体2は、前記詰め物3を被覆するとともに、中央部適所に折曲部4、4…を 形成し、前記枕体1を折曲し易いように構成されている。そして、前記袋体2の 表袋体2aは布地を使用しているが、汗や湿気等を吸収するものであれば特に限 定するものではなく、裏袋体2bは、通気性及び前記詰め物3の収容作業性等を 考慮して少なくとも内部に収容した前記詰め物3が確認できる程度の目を設け、 網目状に編んだラッセル織りのナイロンメッシュを使用している。また、前記袋 体2に使用する表袋体2aと裏袋体2bとは相違する素材を用いているが、袋体 2の全面に同じ素材を用いても良いということは言うまでもなく、ここでいう「 袋体2」とは、織物、編物、不織布、レース、生地等を含む概念である。
【0018】 加えて、前記袋体2の一方の相対向する端部5a、5bの適宜位置には、接合 手段6として図2、図3に示す如き紐7を取付け、前記折曲部4、4…を折曲し て前記端部5a、5bを近接あるいは重合させ前記紐7で締着する。そして図3 に示すように、前記端部5a、5b適所に紐7を2箇所取付けることで、前記枕 体1の位置ずれがなくなり、より安定度が増すものである。更に、接合手段6と しては、前記した以外に、面ファスナー、スライドファスナー、ボタン、ホック 等も採用可能であるということは言うまでもない。更に装着カバーを設け、前記 した紐、面ファスナー、スライドファスナー等を装着カバーに取付けることで、 前記袋体2に結合手段6を設けなくてもよく、枕体1の汚れ防止にも役立つもの である。尚、枕体1の大きさよりも、やや小さく設定し、伸縮性のある基布を使 用すれば、ワンタッチで装着でき、前記した紐、面ファスナー等は必ずしも使用 しなくてもよい。
【0019】 而して、本考案に係る代表的実施例の詰め物入り枕Aによれば、図1に示す如 き袋体2の裏袋体2bに使用するメッシュ、レース等は縦横に伸縮性のあるもの を用いればよく、そうすることによって、図2のように前記枕体1の折曲部4、 4…を折曲する際に、裏袋体2bが伸縮して枕の形が整うとともに、美麗な形状 が保たれるのである。
【0020】 また、図4、図5に示すものは前記詰め物入り枕Aを展開した状態の表面図と 側面図であり、枕体1の中央部8、8…よりも長手端部10、10が厚く、更に、該 長手端部10、10よりも端部5a、5bが幅広で厚くなるように構成されている。 従って折曲した時に、幅広である端部5a、5bより枕体1が安定となり、且つ 、中央部8、8…よりも長手端部10、10が厚くしているので、使用する時に頭部 が適度に中央部8、8…に沈み、頭部の位置ずれがなくなるのである。そして端 部5a、5bに取付けた紐7を結合しないときは背当て、腰当て、車中における 座席クッション、幼児用枕等になり多目的に使用し得るものである。尚、前記紐 は引き抜けるように構成されている。
【0021】 次に、前記紐7を取付けることなく枕内部に詰め物3を収容し、前記詰め物3 を被覆して作成した枕体1の適宜位置に伸縮可能な基布を用いる。そして前記枕 体1の中央部8、8…よりも周縁部9を厚くしてなる詰め物入り枕を提供するこ とができる。
【0022】 加えて折曲部4、4…として前記袋体2の上下面を直線状に複数本並列して縫 着することにより、折曲し易くなったばかりでなく、枕の中央部8、8…の膨出 を防ぐものである。そして前記折曲部4、4…を設けることで形成する長手端部 10、10は、詰め物3を収容するときにスライドファスナー11を開口し、そこへパ イプ等の吹込み口を挿入して専用充填機から詰め物3を吹込む通路の役割を果た す。従って詰め物3が前記長手端部10、10を通り、前記袋体2の隅々まで行き届 き、且つ詰め物3は略球体をなし引っ掛かり部分がないので容易に収容できるの である。更に、前記折曲部4、4…の縫着する間隔a、b、cは、図4に示すよ うに中央部8、8…から端部5a、5bに向うにしたがって幅広にするのが望ま しい。
【0023】 そして前記スライドファスナー11を設けたことにより詰め物3の補充や交換及 び洗濯も可能となり、枕の耐久性が向上するものである。また前記袋体2の表袋 体2aと裏袋体2bとの柄、素材等を変えて両面折曲可能である枕を提供するこ ともできる。
【0024】
上述の如く、枕内部に詰め物を被覆して作成した枕体の中央部適所に折曲部を 設け、該折曲部を折曲して前記袋体の一方の相対向する端部同士を紐で結合する ことにより、従来の詰め物入り枕では使用者個々の希望に合った厚みと高さを設 定するためには、詰め物の増減によって調節しなければならなかったが、本考案 により、紐の結合強度によって調節することができるので詰め物の出し入れが不 要となった。そして厚みと高さが自由に設定できるので、枕のみならず多目的に も使用でき、更には子供から大人まで共用することができる。
【0025】 そして枕内部に詰め物を被覆して作成した枕体の適宜位置に伸縮可能な基布を 用いて、前記枕体の中央部よりも周縁部を厚くしてなる詰め物入り枕とすること により、使用者の頭部が適度に沈み、ずれることがなくなるとともに、首筋によ る負担が軽減され、且つ、クッション、幼児用枕等としても使用し得る。
【0026】 また、袋体として、枕体の適宜位置に伸縮可能な基布を利用することにより、 枕体の中央部を折曲して使用した場合、前記袋体が伸縮作用により突っ張らない ので、枕の形状が整い外観が損なわない。
【0027】 次に折曲部として、袋体の上下面を直線状に複数本並列して縫着したものを設 けることにより、長手端部を形成し、詰め物を枕内部に収容する際の通路の役割 を果たし、袋体全体に隙間無く収容できるとともに、枕の中央部が膨出しないと いう効果がある。
【0028】 更に、袋体の裏袋体として伸縮性のあるナイロンメッシュを使用することによ り、通気性のみならず枕形状を美的に整えるとともに、詰め物の収容作業の際、 吹き出す空気を外部に逃がす役割も果たすものである。
【提出日】平成5年4月12日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】考案の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
本考案は詰め物を枕内部に収容してなる、いわゆる詰め物入り枕に関する。
【0002】
従来、この種の詰め物入り枕としては通気性、快睡性等に優れるとして、そば 殻、茶殻、もみ殻等を枕内部に収容したものと、防虫性、洗濯性等に優れるとし て、合成樹脂製等を成形したパイプ状の詰め物等を収容してなるものが主流であ り、外観としては厚みが全て一定である詰め物入り枕と、枕体の中央部が膨出し ている詰め物入り枕とが一般的である。
【0003】
しかしながら前記詰め物入り枕では、枕内部に収容する詰め物の改良は近年さ れつつあるが、枕本体についての開発はあまりされていないのが現実である。例 えば、前記詰め物入り枕では、使用者個々の希望に合った厚みと高さを設定する ためには,詰め物の出し入れによる増減によって調節しなければならないという 欠点があった。
【0004】 また、前記詰め物入り枕は就寝用枕としての機能しか備えておらず多目的に使 用することができない。更には、枕の厚みと高さを容易に調節できないために子 供用並びに大人用と区別した枕を製造しなければならず、共用し得る枕の開発が 望まれていた。
【0005】 そこで本考案は以上のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、 詰め物の出し入れによる増減をすることなく枕の厚みと高さの調節がなし得ると ともに、枕のみならず多目的にも使用でき、且つ子供から大人まで共用すること ができる詰め物入り枕を提供することにある。
【0006】
本考案は、前記目的を達成するために、内部に収容してなる詰め物と;前記詰 め物を被覆して作成した枕体の中央部適所に折曲部を形成してなる袋体と;前記 袋体の一方の相対向する端部に設定し、前記折曲部を折曲して前記端部を結合す るための接合手段とよりなる、詰め物入り枕を提供せんとするものである。
【0007】 そして袋体として、中央部よりも周縁部が厚いものを利用することが適してい る。
【0008】 また袋体として、前記枕体の適宜位置に伸縮可能な基布を利用することが望ま しい。
【0009】 そして袋体として、前記枕体の表面に布、裏面にナイロンメッシュを利用する ことが適している。
【0010】 次に袋体として、前記枕体の全体に布を利用してもよい。
【0011】 また詰め物として、合成樹脂製等で略球形状あるいはパイプ状に作成したもの 、そば殻、茶殼、もみ殻等の穀物殻等の内から選んだ1種又は2種以上を組み合 わせたものを利用することができる。
【0012】 更に折曲部として、前記袋体の上下面を直線状に複数本並列して縫着し、前記 枕体の中央には中央部を形成するとともに、前記枕体の周縁には長手端部を形成 し、且つこれらが前記詰め物の充填通路となるものを利用してなることが適して いる。
【0013】 そして接合手段として、前記端部に紐を取付けたものを利用してもよい。
【0014】 また袋体として、前記詰め物を入替可能とする口部を一方の前記端部適所に設けたものを利用することが可能である。
【0015】 次に、内部に収容してなる詰め物と;前記詰め物を被覆して作成した枕体の適 宜位置に伸縮可能な基布を用いてなる袋体とよりなり、前記枕体の中央部よりも 周縁部を厚くしてなることを特徴とする詰め物入り枕を構成することもできる。
【0016】 また袋体として、前記枕体の表面に布、裏面にナイロンメッシュを利用するこ とが適している。
【0017】 そして袋体として、前記枕体の全体に布を利用してもよい。
【0018】 また詰め物として、合成樹脂製等で略球形状あるいはパイプ状に作成したもの 、そば殻、茶殻、もみ殻等の穀物殻等の内から選んだ1種又は2種以上を組み合 わせたものを利用することができる。
【0019】 そして折曲部として、前記袋体の上下面を直線状に複数本並列して縫着し、前 記枕体の中央には中央部を形成するとともに、前記枕体の周縁には長手端部を形 成し、且つこれらが前記詰め物の充填通路となるものを利用してなることが適し ている。
【0020】 更に袋体として、前記詰め物を入替可能とする口部を一方の前記端部適所に設 けたものを利用することが可能である。
【0021】 加えて、内部に収容してなる詰め物と;前記詰め物を被覆して作成した枕体の 中央部適所に折曲部を形成してなる袋体と;前記袋体の一方の相対向する端部同 士が当接し得るように前記折曲部を折曲した状態で装着可能な装着カバーとより なる詰め物入り枕を提供することもできる。
【0022】 そして袋体として、前記枕体の全体に布を利用することも可能である。
【0023】
本考案の構成に基づいて作用を説明すれば、枕体の中央部適所の折曲部を折曲 して両端部を接合することで枕の厚みが厚く、高さが高くなり、膝当て、ひじ当 て、高座枕等として利用できる。そして接合部分を緩めると、枕の厚みと高さの 調節ができ、使用者個々の要求に対応することができる。更に、接合部分を解除 して全体を展開して広げると背当て、腰当て、車中における座席クッション、幼 児用枕等として利用してなる詰め物入り枕を使用するものである。
【0024】
本考案の詳細を更に図示した実施例に基づいて説明する。
【0025】 図1に示すものは、本考案の代表的実施例の詰め物入り枕Aであり、詰め物3 、袋体2で主要構成されている。
【0026】 詰め物3は、合成樹脂製、木製等より成形されたものであって、図例の如き略 球体からなり、枕体1の内部に収容されているものである。そして通気性、ある いは清潔性等を考慮して内部を中空にし、前記略球体の一部を切り欠いてなる貫 通孔を2箇所設けているが、前記貫通孔は2箇所と限っているわけではなく、1 箇所あるいは多孔の貫通孔を設けてもよい。また、無孔であっても差し支えない 。ところで図示した詰め物3の形状は、指圧効果、安全性、収容作業における滑 動性等を考慮して略球形状としているが、特に限定するものではなく、いかなる 形状であってもよい。更に、上記した合成樹脂製等で略球形状あるいはパイプ状 に作成したもの、そば殼、茶殻、もみ殻等の穀物殻等の内から選んだ1種又は2 種以上を組み合わせたものを利用して、枕内部に収容することも適宜採用可能で ある。
【0027】 袋体2は、前記詰め物3を被覆するとともに、中央部適所に折曲部4、4…を 形成し、前記枕体1を折曲し易いように構成されている。そして、前記袋体2の 表袋体2aは布地を使用しているが、汗や湿気等を吸収するものであれば特に限 定するものではなく、裏袋体2bは、通気性及び前記詰め物3の収容作業性等を 考慮して少なくとも内部に収容した前記詰め物3が確認できる程度の目を設け、 網目状に編んだラッセル織りのナイロンメッシュを使用している。また、前記袋 体2に使用する表袋体2aと裏袋体2bとは相違する素材を用いているが、袋体 2の全面に同じ素材(例えば、布等)を用いても良いということは言うまでもな く、本考案の要旨を変更しない範囲内で種々変更実施できることは明らかである 。そして、 ここでいう「袋体2」に使用する素材としては、布、織物、編物、不 織布、レース、生地等を含む概念である。
【0028】 加えて、前記袋体2の一方の相対向する端部5a、5bの適宜位置には、接合 手段6として図2、図3に示す如き紐7を取付け、前記折曲部4、4…を折曲し て前記端部5a、5bを近接あるいは重合させ前記紐7で締着する。そして図3 に示すように、前記端部5a、5b適所に紐7を2箇所取付けることで、前記枕 体1の位置ずれがなくなり、より安定度が増すものである。更に、接合手段6と しては、前記した以外に、面ファスナー、スライドファスナー、ボタン、ホック 等も採用可能であるということは言うまでもない。更に装着カバーを設け、前記 した紐、面ファスナー、スライドファスナー等を装着カバーに取付けることで、 前記袋体2に結合手段6を設けなくてもよく、枕体1の汚れ防止にも役立つもの である。尚、枕体1の大きさよりも、やや小さく設定し、伸縮性のある基布から 作成したものであれば、 ワンタッチで装着でき、前記した紐、面ファスナー等は 必ずしも使用しなくてもよい。
【0029】 而して、本考案に係る代表的実施例の詰め物入り枕Aによれば、図1に示す如 き袋体2の裏袋体2bに使用するメッシュ、レース等は縦横に伸縮性のあるもの を用いればよく、そうすることによって、図2のように前記枕体1の折曲部4、 4…を折曲する際に、裏袋体2bが伸縮して枕の形が整うとともに、美麗な形状 が保たれるのである。
【0030】 また、図4、図5に示すものは前記詰め物入り枕Aを展開した状態の表面図と 側面図であり、枕体1の中央部8、8…よりも長手端部10、10が厚く、更に 、該長手端部10、10よりも端部5a、5bが幅広で厚くなるように構成され ている。従って折曲した時に、幅広である端部5a、5bより枕体1が安定とな り、且つ、中央部8、8…よりも長手端部10、10が厚くしているので、使用 する時に頭部が適度に中央部8、8…に沈み、頭部の位置ずれがなくなるのであ る。そして端部5a、5bに取付けた紐7を結合しないときは背当て、腰当て、 車中における座席クッション、幼児用枕等になり多目的に使用し得るものである 。尚、前記紐は引き抜けるように構成されている。
【0031】 次に、前記紐7を取付けることなく枕内部に詰め物3を収容し、前記詰め物3 を被覆して作成した枕体1の適宜位置に伸縮可能な基布を用いる。そして前記枕 体1の中央部8、8…よりも周縁部9を厚くしてなる詰め物入り枕を提供するこ とができる。
【0032】 加えて折曲部4、4…として前記袋体2の上下面を直線状に複数本並列して縫 着することにより、折曲し易くなったばかりでなく、枕の中央部8、8…の膨出 を防ぐものである。そして前記折曲部4、4…を設けることで形成する長手端部 10、10は、詰め物3を収容するときにスライドファスナー11を開口し、そ こへパイプ等の吹込み口を挿入して専用充填機から詰め物3を吹込む通路の役割 を果たす。従って詰め物3が前記長手端部10、10を通り、前記袋体2の隅々 まで行き届き、且つ詰め物3は略球体をなし引っ掛かり部分がないので容易に収 容できるのである。更に、前記折曲部4、4…の縫着する間隔a、b、cは、図 4に示すように中央部8、8…から端部5a、5bに向うにしたがって幅広にす るのが望ましい。
【0033】 そして前記スライドファスナー11を設けたことにより詰め物3の補充や交換 及び洗濯も可能となり、枕の耐久性が向上するものである。また前記袋体2の表 袋体2aと裏袋体2bとの柄、素材等を変えて両面折曲可能である枕を提供する こともできる。
【0034】
上述の如く、枕内部に詰め物を被覆して作成した枕体の中央部適所に折曲部を 設け、該折曲部を折曲して前記袋体の一方の相対向する端部同士を紐で結合する ことにより、従来の詰め物入り枕では使用者個々の希望に合った厚みと高さを設 定するためには、詰め物の増減によって調節しなければならなかったが、本考案 により、紐の結合強度によって調節することができるので詰め物の出し入れが不 要となった。そして厚みと高さが自由に設定できるので、枕のみならず多目的に も使用でき、更には子供から大人まで共用することができる。
【0035】 そして枕内部に詰め物を被覆して作成した枕体の適宜位置に伸縮可能な基布を 用いて、前記枕体の中央部よりも周縁部を厚くしてなる詰め物入り枕とすること により、使用者の頭部が適度に沈み、ずれることがなくなるとともに、首筋によ る負担が軽減され、且つ、クッション、幼児用枕等としても使用し得る。
【0036】 また、袋体として、枕体の適宜位置に伸縮可能な基布を利用することにより、 枕体の中央部を折曲して使用した場合、前記袋体が伸縮作用により突っ張らない ので、枕の形状が整い外観が損なわない。
【0037】 次に折曲部として、袋体の上下面を直線状に複数本並列して縫着したものを設 けることにより、長手端部を形成し、詰め物を枕内部に収容する際の通路の役割 を果たし、袋体全体に隙間無く収容できるとともに、枕の中央部が膨出しないと いう効果がある。
【0038】 更に、袋体の裏袋体として伸縮性のあるナイロンメッシュを使用することによ り、通気性のみならず枕形状を美的に整えるとともに、詰め物の収容作業の際、 吹き出す空気を外部に逃がす役割も果たすものである。
【図1】本考案の代表的実施例の詰め物入り枕の全体を
示した斜視図。
示した斜視図。
【図2】同実施例である詰め物入り枕の側面図。
【図3】同実施例である詰め物入り枕の底面図。
【図4】同実施例である詰め物入り枕を展開した状態の
表面図。
表面図。
【図5】同実施例である詰め物入り枕を展開した状態の
側面図。
側面図。
A 詰め物入り枕 1 枕体 2 袋体 2a 表袋体 2b 裏袋体 3 詰め物 4 折曲部 5a、5b 端部 6 結合手段 7 紐 8 中央部 9 周縁部 10 長手端部 11 スライドファスナー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
Claims (7)
- 【請求項1】 内部に収容してなる詰め物と、 前記詰め物を被覆して作成した枕体の中央部適所に折曲
部を形成してなる袋体と、 前記袋体の一方の相対向する端部に設定し、前記折曲部
を折曲して前記端部を接合するための接合手段と、 よりなる詰め物入り枕。 - 【請求項2】 内部に収容してなる詰め物と、 前記詰め物を被覆して作成した枕体の適宜位置に伸縮可
能な基布を用いてなる袋体と、 よりなり、前記枕体の中央部よりも周縁部を厚くしてな
ることを特徴とする詰め物入り枕。 - 【請求項3】袋体として、前記枕体の適宜位置に伸縮可
能な基布を利用してなる請求項1記載の詰め物入り枕。 - 【請求項4】袋体として、中央部よりも周縁部が厚いも
のを利用してなる請求項1又は請求項3記載の詰め物入
り枕。 - 【請求項5】 折曲部として、前記袋体の上下面を直線
状に複数本並列して縫着したものを利用してなる請求項
1又は請求項3又は請求項4記載の詰め物入り枕。 - 【請求項6】 接合手段として、前記端部に紐を取付け
たものを利用してなる請求項1又は請求項3又は請求項
4又は請求項5記載の詰め物入り枕。 - 【請求項7】 袋体として、前記詰め物を入替可能とす
る口部を一方の前記端部適所に設けたものを利用してな
る請求項1〜請求項6記載の詰め物入り枕。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5774792U JPH0613640U (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 詰め物入り枕 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5774792U JPH0613640U (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 詰め物入り枕 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0613640U true JPH0613640U (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=13064496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5774792U Pending JPH0613640U (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 詰め物入り枕 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0613640U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016123705A (ja) * | 2014-12-27 | 2016-07-11 | 株式会社甲南医療器研究所 | 頭頸部自在調整枕 |
JP2021023453A (ja) * | 2019-08-01 | 2021-02-22 | 有限会社エルーチーリビング | クッション材 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS569258B2 (ja) * | 1976-12-24 | 1981-02-28 |
-
1992
- 1992-07-24 JP JP5774792U patent/JPH0613640U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS569258B2 (ja) * | 1976-12-24 | 1981-02-28 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016123705A (ja) * | 2014-12-27 | 2016-07-11 | 株式会社甲南医療器研究所 | 頭頸部自在調整枕 |
JP2021023453A (ja) * | 2019-08-01 | 2021-02-22 | 有限会社エルーチーリビング | クッション材 |
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