JPH0613008B2 - 湯沸器 - Google Patents
湯沸器Info
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- JPH0613008B2 JPH0613008B2 JP59150823A JP15082384A JPH0613008B2 JP H0613008 B2 JPH0613008 B2 JP H0613008B2 JP 59150823 A JP59150823 A JP 59150823A JP 15082384 A JP15082384 A JP 15082384A JP H0613008 B2 JPH0613008 B2 JP H0613008B2
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Landscapes
- Cookers (AREA)
- Apparatus For Making Beverages (AREA)
- Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の技術的分野〕 本発明は、湯をわかすと共に保温する機能を有する湯沸
器に関する。
器に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕 近年、その使い勝手の良さから保温機能を有する電気ポ
ポット等の湯沸器が普及している。これらの湯沸器にあ
っては、湯の温度制御を、内蔵するサーミスタ等の温度
センサで検出した温度と調節しようとする予め設定され
た温度(調節温度)との温度差をなくすように行なって
いる。すなわち、調節温度を沸点に設定し、この沸点温
度を目標として湯の加熱制御を行なうことで、沸騰状態
の湯をいつでも供給可能にしようとしているのである。
ポット等の湯沸器が普及している。これらの湯沸器にあ
っては、湯の温度制御を、内蔵するサーミスタ等の温度
センサで検出した温度と調節しようとする予め設定され
た温度(調節温度)との温度差をなくすように行なって
いる。すなわち、調節温度を沸点に設定し、この沸点温
度を目標として湯の加熱制御を行なうことで、沸騰状態
の湯をいつでも供給可能にしようとしているのである。
しかしながら、現状の技術レベルにおいて、一般にサー
ミスタ等の温度センサにあっては、個々のバラツキが比
較的大きいことに加えてその検出精度が必ずしも良くな
い。このため、このような温度センサで検出した温度情
報を用いて、前述したような特定の調節温度(沸点)を
目標として温度制御を行なった場合には、当該調節温度
(沸点)への継続性をもった高精度な温調が困難であ
る。したがって、現実には当該調節温度(沸点)に対し
て所定の温度幅をもって温調が行なわれている。このた
め従来の温度制御方式では、沸騰状態にある湯の供給が
常時得られないおそれがある。このように、本来沸騰状
態で供給を希望する湯が沸騰状態にない状態で供給され
ると、その熱量が小さいことから、インスタント食品等
に使用しても完全な調理ができず、また茶やコーヒー等
に使用しても水道のカルキ分が抜けず風味に欠け、さら
には、乳児のミルクに用いても殺菌不完全のおそれがあ
って好ましくないといった不具合となり得る。
ミスタ等の温度センサにあっては、個々のバラツキが比
較的大きいことに加えてその検出精度が必ずしも良くな
い。このため、このような温度センサで検出した温度情
報を用いて、前述したような特定の調節温度(沸点)を
目標として温度制御を行なった場合には、当該調節温度
(沸点)への継続性をもった高精度な温調が困難であ
る。したがって、現実には当該調節温度(沸点)に対し
て所定の温度幅をもって温調が行なわれている。このた
め従来の温度制御方式では、沸騰状態にある湯の供給が
常時得られないおそれがある。このように、本来沸騰状
態で供給を希望する湯が沸騰状態にない状態で供給され
ると、その熱量が小さいことから、インスタント食品等
に使用しても完全な調理ができず、また茶やコーヒー等
に使用しても水道のカルキ分が抜けず風味に欠け、さら
には、乳児のミルクに用いても殺菌不完全のおそれがあ
って好ましくないといった不具合となり得る。
また、沸点は気圧の変化に伴って変わり、特に気圧の低
下に伴い沸点も下がることが一般に知られている。すな
わち、これにより、特に調節温度の設定時の気圧よりも
低い気圧下において湯を沸騰させようとする場合には、
当該調節温度よりも低い温度で沸騰することになる。と
ころが、この状態にあっては、湯沸器の加熱部ではあく
までも湯を前記調節温度とすべく引き続き加熱状態にあ
る結果、湯沸器の内圧が上昇し過ぎるといつた事態を引
き起こす。このため、実際には、使用が想定される気圧
のうち比較的低い気圧における沸点を調節温度に設定し
て、前述した温度制御を行なっている。このため調節温
度の設定時の気圧より高い気圧下にあっては沸騰状態に
ある湯の供給がやはり常時得られないおそれがある。
下に伴い沸点も下がることが一般に知られている。すな
わち、これにより、特に調節温度の設定時の気圧よりも
低い気圧下において湯を沸騰させようとする場合には、
当該調節温度よりも低い温度で沸騰することになる。と
ころが、この状態にあっては、湯沸器の加熱部ではあく
までも湯を前記調節温度とすべく引き続き加熱状態にあ
る結果、湯沸器の内圧が上昇し過ぎるといつた事態を引
き起こす。このため、実際には、使用が想定される気圧
のうち比較的低い気圧における沸点を調節温度に設定し
て、前述した温度制御を行なっている。このため調節温
度の設定時の気圧より高い気圧下にあっては沸騰状態に
ある湯の供給がやはり常時得られないおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とし
ては、沸騰状態にある湯の供給を常時確実に行なえるよ
うにした湯沸器を提供することにある。
ては、沸騰状態にある湯の供給を常時確実に行なえるよ
うにした湯沸器を提供することにある。
上記目的を達成するため、加熱手段を有し液体を加熱す
る装置において、本発明は、少なくとも沸点における液
体の温度を検出する温度検出手段と、検出した温度情報
を用いて、液体の加熱による温度上昇が飽和したことを
検出したときには前記加熱手段を作動停止させ、液体の
温度上昇の飽和を検出後に液体の温度下降を検出したと
きには前記加熱手段を作動させる加熱制御手段とを有す
ることを要旨とする。
る装置において、本発明は、少なくとも沸点における液
体の温度を検出する温度検出手段と、検出した温度情報
を用いて、液体の加熱による温度上昇が飽和したことを
検出したときには前記加熱手段を作動停止させ、液体の
温度上昇の飽和を検出後に液体の温度下降を検出したと
きには前記加熱手段を作動させる加熱制御手段とを有す
ることを要旨とする。
本発明によれば、加熱手段を有し液体を加熱する装置に
おいて、温度検出手段で検出した液体の温度情報から前
記加熱手段の作動により液体の温度上昇が飽和したこと
を検出することで沸騰状態を判断した加熱手段を作動停
止後、この沸騰状態にある液体の温度下降を検出したと
きには前記加熱手段を作動するようにしたので、温度検
出手段の検出精度あるいは気圧の変化に関係なく液体を
常に沸騰状態に温調でき、もっと沸騰状態にある湯を常
時確実に供給することができる。
おいて、温度検出手段で検出した液体の温度情報から前
記加熱手段の作動により液体の温度上昇が飽和したこと
を検出することで沸騰状態を判断した加熱手段を作動停
止後、この沸騰状態にある液体の温度下降を検出したと
きには前記加熱手段を作動するようにしたので、温度検
出手段の検出精度あるいは気圧の変化に関係なく液体を
常に沸騰状態に温調でき、もっと沸騰状態にある湯を常
時確実に供給することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。第1図
は本発明を電気ポット13に適用した場合の一実施例に
係る制御回路12のブロック図である。第2図はこの電
気ポット13の断面図である。
は本発明を電気ポット13に適用した場合の一実施例に
係る制御回路12のブロック図である。第2図はこの電
気ポット13の断面図である。
第1図において、1はポット内の湯の温度を検出する例
えばサーミスタ等の温度センサ1で、この温度センサ1
による温度検出信号は増幅回路2を介してそれぞれデー
タ保持部3、第1の比較回路4、減算回路5に出力され
ている。
えばサーミスタ等の温度センサ1で、この温度センサ1
による温度検出信号は増幅回路2を介してそれぞれデー
タ保持部3、第1の比較回路4、減算回路5に出力され
ている。
データ保持部3は、その出力が前記減算回路5の他方の
入力端子に接続されており、湯の温度が90℃以上で湯
の沸騰前には増幅された温度検出信号を所定時間経過後
に減算回路5に出力し、湯の沸騰後には沸騰温度を保持
してこれを減算回路5に出力するものである。すなわ
ち、このデータ保持部3は、所謂遅延機能を有し、例え
ば記憶回路、遅延回路、サンプルホールド回路等を用い
て構成される。なお、このデータ保持部3における温度
検出信号出力作用は、後述するタイミング回路11から
の制御信号によって制御される。
入力端子に接続されており、湯の温度が90℃以上で湯
の沸騰前には増幅された温度検出信号を所定時間経過後
に減算回路5に出力し、湯の沸騰後には沸騰温度を保持
してこれを減算回路5に出力するものである。すなわ
ち、このデータ保持部3は、所謂遅延機能を有し、例え
ば記憶回路、遅延回路、サンプルホールド回路等を用い
て構成される。なお、このデータ保持部3における温度
検出信号出力作用は、後述するタイミング回路11から
の制御信号によって制御される。
減算回路5は、その出力が第2の比較回路6に接続され
ており、増幅回路2とデータ保持部3との信号差を算出
して第2の比較回路6に出力する。すなわち湯が90℃
以上で沸騰前においては、温度センサ1で検出された温
度と所定時間前における温度との差である変化温度を算
出し、これを第2の比較回路6に出力する。また、湯の
沸騰後においては、検出された温度と沸騰温度との差で
ある沸騰温度に対する温度低下を算出し、これを第2の
比較回路6に出力する。
ており、増幅回路2とデータ保持部3との信号差を算出
して第2の比較回路6に出力する。すなわち湯が90℃
以上で沸騰前においては、温度センサ1で検出された温
度と所定時間前における温度との差である変化温度を算
出し、これを第2の比較回路6に出力する。また、湯の
沸騰後においては、検出された温度と沸騰温度との差で
ある沸騰温度に対する温度低下を算出し、これを第2の
比較回路6に出力する。
第2の比較回路6は、その出力がOR回路7の端子bに
接続されており、算出された変化温度あるいは温度低下
を予め設定されている閾値温度と比較して、その結果を
OR回路7に出力するものである。すなわち、湯が90
℃以上で沸騰前においては、変化温度が予め設定されて
いる沸騰検出用閾値を越えていれば、すなわち温度勾配
が所低レベルを越えていれば湯が未だ沸騰状態にないと
判断してハイレベル(H)信号をOR回路7に出力す
る。また、湯の沸騰後においては、沸騰温度に対する温
度低下が予め設定されている非沸騰状態検出用閾値を越
えたときには湯が沸騰状態になくなったと判断してやは
りハイレベル(H)信号をOR回路7に出力する。
接続されており、算出された変化温度あるいは温度低下
を予め設定されている閾値温度と比較して、その結果を
OR回路7に出力するものである。すなわち、湯が90
℃以上で沸騰前においては、変化温度が予め設定されて
いる沸騰検出用閾値を越えていれば、すなわち温度勾配
が所低レベルを越えていれば湯が未だ沸騰状態にないと
判断してハイレベル(H)信号をOR回路7に出力す
る。また、湯の沸騰後においては、沸騰温度に対する温
度低下が予め設定されている非沸騰状態検出用閾値を越
えたときには湯が沸騰状態になくなったと判断してやは
りハイレベル(H)信号をOR回路7に出力する。
一方、前記第1の比較回路4は、前記OR回路7の端子
aに接続されており、増幅回路2からの温度検出信号を
予め設定された基準温度値を示す基準温度信号と比較し
て、温度センサ1で検出した温度が当該基準温度(例え
ば90℃)を下回っていることを検出しているときには
ハイレベル(H)信号をOR回路7に出力している。な
お、第1の比較回路4の出力は、後述するタイミング回
路11にも接続されている。
aに接続されており、増幅回路2からの温度検出信号を
予め設定された基準温度値を示す基準温度信号と比較し
て、温度センサ1で検出した温度が当該基準温度(例え
ば90℃)を下回っていることを検出しているときには
ハイレベル(H)信号をOR回路7に出力している。な
お、第1の比較回路4の出力は、後述するタイミング回
路11にも接続されている。
OR回路や7の出力端子は、ヒータ9の作動を制御する
ドライバ8に接続されている。ドライバ8は、OR回路
7からハイレベル(H)信号が供給されているときに
は、ヒータ9を湯を沸騰させるための沸騰加熱作動させ
るべくその内部において通電経路を形成するものであ
る。なお、OR回路7の出力端子は後述するタイミング
回路11にも接続されている。
ドライバ8に接続されている。ドライバ8は、OR回路
7からハイレベル(H)信号が供給されているときに
は、ヒータ9を湯を沸騰させるための沸騰加熱作動させ
るべくその内部において通電経路を形成するものであ
る。なお、OR回路7の出力端子は後述するタイミング
回路11にも接続されている。
タイミング回路11は、その入力端子が発振器10、第
1の比較回路4、OR回路7に接続され、その出力端子
がデータ保持部3に接続され、第1の比較回路4および
OR回路7からの信号入力に基づいてデータ保持部3に
発振器10からの連続パルス信号を用いて形成した出力
制御信号を供給している。具体的にはタイミング回路1
1は、第1の比較回路4の出力信号のハイレベル(H)
からローレベル(L)への立下がりを検出してデータ保
持部3における温度検出信号の所定時間経過後の遅延出
力作用のタイミングをとるための出力制御信号(サンプ
ルホールド信号)を供給開始する。一方、タイミング回
路11は、OR回路7の出力信号がハイレベル(H)か
らローレベル(L)に立下がったことを検出すると、前
記サンプルホールド信号の提供を停止し、データ保持部
3でサンプルホールドしている温度検出信号を引き続き
ホールドするための出力制御信号(ホールド信号)を供
給する。さらに、タイミング回路11は、当該ホールド
信号を供給後に、OR回路7の出力信号ローレベル
(L)からハイレベル(H)に立上がったことを検出す
ると、前記サンプルホールド信号の再供給を開始する。
1の比較回路4、OR回路7に接続され、その出力端子
がデータ保持部3に接続され、第1の比較回路4および
OR回路7からの信号入力に基づいてデータ保持部3に
発振器10からの連続パルス信号を用いて形成した出力
制御信号を供給している。具体的にはタイミング回路1
1は、第1の比較回路4の出力信号のハイレベル(H)
からローレベル(L)への立下がりを検出してデータ保
持部3における温度検出信号の所定時間経過後の遅延出
力作用のタイミングをとるための出力制御信号(サンプ
ルホールド信号)を供給開始する。一方、タイミング回
路11は、OR回路7の出力信号がハイレベル(H)か
らローレベル(L)に立下がったことを検出すると、前
記サンプルホールド信号の提供を停止し、データ保持部
3でサンプルホールドしている温度検出信号を引き続き
ホールドするための出力制御信号(ホールド信号)を供
給する。さらに、タイミング回路11は、当該ホールド
信号を供給後に、OR回路7の出力信号ローレベル
(L)からハイレベル(H)に立上がったことを検出す
ると、前記サンプルホールド信号の再供給を開始する。
このような構成を有する制御回路12は、電気ポット1
3に第2図に示す如く内蔵されている。すなわち、制御
回路12は湯沸部14内の湯の温度による影響をできる
だけ受けることがないように当該湯沸部14の下方に設
けられている。この制御回路12は、湯沸部14の外側
部に設けられている温度検出器1による検出温度を入力
し、湯沸部14の下側外周に設けられているヒータ9の
作動を制御する。なお、第2図において、15は、外カ
バ、16は上蓋、17はノブであり、この電気ポット1
3は、このノブ17の押圧に伴ってジャバラ18が縮
み、これによって湯沸部14の内圧を高め、もって注入
口19から湯を押出す構成である。
3に第2図に示す如く内蔵されている。すなわち、制御
回路12は湯沸部14内の湯の温度による影響をできる
だけ受けることがないように当該湯沸部14の下方に設
けられている。この制御回路12は、湯沸部14の外側
部に設けられている温度検出器1による検出温度を入力
し、湯沸部14の下側外周に設けられているヒータ9の
作動を制御する。なお、第2図において、15は、外カ
バ、16は上蓋、17はノブであり、この電気ポット1
3は、このノブ17の押圧に伴ってジャバラ18が縮
み、これによって湯沸部14の内圧を高め、もって注入
口19から湯を押出す構成である。
次に、この実施例の作用を第3図に示すタイムチャート
を用いて説明する。第3図において、(A)は電源作動
状況、(B)は温度センサ1の温度検出信号、(C)は
第1の比較回路4の出力信号、(D)は第2の比較回路
6の出力信号、(E)はOR回路7の出力信号、(F)
はタイミング回路11における温度検出信号のサンプリ
ング状況、(G)はタイミング回路11における温度出
力信号を示す。
を用いて説明する。第3図において、(A)は電源作動
状況、(B)は温度センサ1の温度検出信号、(C)は
第1の比較回路4の出力信号、(D)は第2の比較回路
6の出力信号、(E)はOR回路7の出力信号、(F)
はタイミング回路11における温度検出信号のサンプリ
ング状況、(G)はタイミング回路11における温度出
力信号を示す。
湯沸部14に水(常温)を供給してこれを沸かすべく電
気ポット13の電源をオンすると(第3図(A)参
照)、温度センサ1により温度検出信号(第3図(B)
参照)が増幅回路2を介してデータ保持部3、第1の比
較回路4、減算回路5に夫々供給開始される。そして、
これに伴ない第1の比較回路4は、湯の温度が90℃に
達するまではハイレベル(H)信号をOR回路7に出力
しているので(第3図(C)参照)、OR回路7からは
ハイレベル(H)信号がドライバ8に出力開始され(第
3図(E)参照)、もってヒータ9が沸騰加熱作動を開
始して湯を沸かし始める。ここで、第2の比較回路6
は、データ保持部3の出力が初期値である零であるため
減算回路5で算出される変化温度が大きいので(第3図
の(F),(G)参照)、その出力信号がハイレベル
(H)となっている。(第3図(D)参照)。これによ
り、第1の比較回路4の出力信号が湯の温度が加熱され
90℃を越えたときにハイレベル(H)からローレベル
(L)に変わっても、OR回路7の出力信号としてはハ
イレベル(H)を保持し、引き続きヒータ9を沸騰加熱
作動させるようになっている。(第3図の(C),
(D),(E)参照)。
気ポット13の電源をオンすると(第3図(A)参
照)、温度センサ1により温度検出信号(第3図(B)
参照)が増幅回路2を介してデータ保持部3、第1の比
較回路4、減算回路5に夫々供給開始される。そして、
これに伴ない第1の比較回路4は、湯の温度が90℃に
達するまではハイレベル(H)信号をOR回路7に出力
しているので(第3図(C)参照)、OR回路7からは
ハイレベル(H)信号がドライバ8に出力開始され(第
3図(E)参照)、もってヒータ9が沸騰加熱作動を開
始して湯を沸かし始める。ここで、第2の比較回路6
は、データ保持部3の出力が初期値である零であるため
減算回路5で算出される変化温度が大きいので(第3図
の(F),(G)参照)、その出力信号がハイレベル
(H)となっている。(第3図(D)参照)。これによ
り、第1の比較回路4の出力信号が湯の温度が加熱され
90℃を越えたときにハイレベル(H)からローレベル
(L)に変わっても、OR回路7の出力信号としてはハ
イレベル(H)を保持し、引き続きヒータ9を沸騰加熱
作動させるようになっている。(第3図の(C),
(D),(E)参照)。
湯の温度が90℃に達すると、前述した如く第1の比較
回路4は、その出力信号が前述した如くハイレベル
(H)からローレベル(L)に変わる。(第3図(C)
参照)。タイミング回路11は、このときの信号の立下
がりを検出すると、データ保持部3に連続して所定のサ
ンプリング時間毎にサンプルホールド信号の供給を開始
する。データ保持部3は、当該サンプルホールド信号の
供給タイミングに同期して温度センサ1による検出温度
を信号をサンプリングすると共に(第3図(F)参
照)、このサンプリングした検出温度を所定時間(ホー
ルド時間)だけホールド後に減算回路5に出力する。
(第3図(G)参照)。減算回路5はこのサンプルホー
ルドされた検出温度と温度センサ1による検出温度信号
との温度差(変化温度)、すなわち前記ホールド時間当
りの温度勾配を算出して第2の比較回路6に出力する。
回路4は、その出力信号が前述した如くハイレベル
(H)からローレベル(L)に変わる。(第3図(C)
参照)。タイミング回路11は、このときの信号の立下
がりを検出すると、データ保持部3に連続して所定のサ
ンプリング時間毎にサンプルホールド信号の供給を開始
する。データ保持部3は、当該サンプルホールド信号の
供給タイミングに同期して温度センサ1による検出温度
を信号をサンプリングすると共に(第3図(F)参
照)、このサンプリングした検出温度を所定時間(ホー
ルド時間)だけホールド後に減算回路5に出力する。
(第3図(G)参照)。減算回路5はこのサンプルホー
ルドされた検出温度と温度センサ1による検出温度信号
との温度差(変化温度)、すなわち前記ホールド時間当
りの温度勾配を算出して第2の比較回路6に出力する。
第2の比較回路6は、減算回路5で算出された変化温度
を前記沸騰検出用閾値と比較する。そして、第2の比較
回路6は、この変化温度が沸騰検出用閾値を越えない状
態となると、すなわち加熱による湯の温度略上昇が飽和
状態になって前記ホールド時間当たりの温度勾配が小さ
くなったことを検出すると、これを湯が沸騰状態に達し
たと判断して、これ以上の加熱を停止すべく出力信号を
ハイレベル(H)からローレベル(L)に変える(第3
図(D)参照)。これにより、OR回路7としては、そ
の出力信号がハイレベル(H)からローレベル(L)に
変わり(第3図(E)参照)、もってヒータ9の沸騰加
熱の作動を停止させる。なおドライバ8は、この時に
は、ヒータ9の作動を完全に停止するのではなく、湯の
沸騰状態を維持すべく保温のための保温加熱作動を開始
する。一方、ここでタイミング回路11は、OR回路7
における出力信号のこの立下がりを検出して、このとき
の湯の温度をデータ保持部3において沸騰温度としてホ
ールドさせるべくホールド信号を出力する(第3図
(G)参照)。これにより、データ保持部3は沸騰温度
をホールドしてこれを減算回路5に継続出力する(第3
図(G)参照)。
を前記沸騰検出用閾値と比較する。そして、第2の比較
回路6は、この変化温度が沸騰検出用閾値を越えない状
態となると、すなわち加熱による湯の温度略上昇が飽和
状態になって前記ホールド時間当たりの温度勾配が小さ
くなったことを検出すると、これを湯が沸騰状態に達し
たと判断して、これ以上の加熱を停止すべく出力信号を
ハイレベル(H)からローレベル(L)に変える(第3
図(D)参照)。これにより、OR回路7としては、そ
の出力信号がハイレベル(H)からローレベル(L)に
変わり(第3図(E)参照)、もってヒータ9の沸騰加
熱の作動を停止させる。なおドライバ8は、この時に
は、ヒータ9の作動を完全に停止するのではなく、湯の
沸騰状態を維持すべく保温のための保温加熱作動を開始
する。一方、ここでタイミング回路11は、OR回路7
における出力信号のこの立下がりを検出して、このとき
の湯の温度をデータ保持部3において沸騰温度としてホ
ールドさせるべくホールド信号を出力する(第3図
(G)参照)。これにより、データ保持部3は沸騰温度
をホールドしてこれを減算回路5に継続出力する(第3
図(G)参照)。
したがって、制御回路12においては、湯の沸騰状態を
湯の温度が90℃に達してから温度上昇の勾配がほとん
ど無くなったことを検出することで判断しているので、
電気ポット13の使用環境における気圧変動による沸点
の変化あるいは温度センサ個々の特性誤差に関係なく湯
の沸騰状態を確実に判断できる。
湯の温度が90℃に達してから温度上昇の勾配がほとん
ど無くなったことを検出することで判断しているので、
電気ポット13の使用環境における気圧変動による沸点
の変化あるいは温度センサ個々の特性誤差に関係なく湯
の沸騰状態を確実に判断できる。
次に、このように沸騰状態に達した後、湯の温度が何ら
かの理由により下がって沸騰状態でなくなると(第3図
(B)参照)、減算回路5においては、温度差出力がデ
ータ保持部3から継続出力されていた沸騰温度に対し温
度センサ1による検出温度の低下に伴ない大きくなる。
第2の比較回路6は、この減算回路5からの温度差信号
(温度低下)が予め設定されている非沸騰状態検出用閾
値を越えたことを検出すると、湯の温度を沸騰状態に戻
すべくその出力信号をローレベル(L)からハイレベル
(H)に変える(第3図(D)参照)。これにより、O
R回路7は、その出力信号がローレベル(L)からハイ
レベル(H)となり(第3図(E)参照)、ドライハ8
を介してヒータ9を保温用加熱から沸騰用加熱状態とす
る。タイミング回路11は、OR回路7における出力信
号のこの立上がりを検出すると、再び沸騰状態を判断す
るために温度勾配を検出すべくデータ保持部3にサンプ
ルホールド信号の供給を再開する(第3図の(F),
(G)参照)。
かの理由により下がって沸騰状態でなくなると(第3図
(B)参照)、減算回路5においては、温度差出力がデ
ータ保持部3から継続出力されていた沸騰温度に対し温
度センサ1による検出温度の低下に伴ない大きくなる。
第2の比較回路6は、この減算回路5からの温度差信号
(温度低下)が予め設定されている非沸騰状態検出用閾
値を越えたことを検出すると、湯の温度を沸騰状態に戻
すべくその出力信号をローレベル(L)からハイレベル
(H)に変える(第3図(D)参照)。これにより、O
R回路7は、その出力信号がローレベル(L)からハイ
レベル(H)となり(第3図(E)参照)、ドライハ8
を介してヒータ9を保温用加熱から沸騰用加熱状態とす
る。タイミング回路11は、OR回路7における出力信
号のこの立上がりを検出すると、再び沸騰状態を判断す
るために温度勾配を検出すべくデータ保持部3にサンプ
ルホールド信号の供給を再開する(第3図の(F),
(G)参照)。
したがって、制御回路12においては、一度湯が沸騰状
態に達すると以後沸騰状態を維持すべくヒータを保温加
熱作動させる湯の温度が低下して沸騰状態になくなる
と、このときの沸騰温度に対する温度低下の発生を検出
して再び沸騰状態に戻すべく前述した温度上昇勾配の大
きさに応じた温度制御下においてヒータ9を沸騰加熱作
動させるようにしているので、湯の温度が下がっても迅
速な沸騰状態への回復が可能となり、湯の沸騰状態を確
実に維持することができる。
態に達すると以後沸騰状態を維持すべくヒータを保温加
熱作動させる湯の温度が低下して沸騰状態になくなる
と、このときの沸騰温度に対する温度低下の発生を検出
して再び沸騰状態に戻すべく前述した温度上昇勾配の大
きさに応じた温度制御下においてヒータ9を沸騰加熱作
動させるようにしているので、湯の温度が下がっても迅
速な沸騰状態への回復が可能となり、湯の沸騰状態を確
実に維持することができる。
第4図は、本発明の他の実施例を示すもので、その制御
をマイクロコンピュータ20を用いて行なうようにした
ものである。この実施例にあっては、マイクロコンピュ
ータ20が、沸騰状態にすべく指示を行なう沸騰指示ス
イッチ21からの指示信号、温度センサ22による検出
信号を適宜読み込んで後述する処理を行ない、その結果
に応じて加熱部30における加熱用ヒータ23および保
温用ヒータ24を作動制御すると共にその制御状態を示
すべく沸騰指示スイッチ21に設けられたLED29あ
るいは表示部25におけるLED26〜28を点灯制御
する構成である。なお、マイクロコンピュータ20は、
中央処理装置(CPU)31、処理プログラムを記憶し
たROM32、データを一時記憶するRAM33、入力
ポート34、出力ポート35を有する構成である。
をマイクロコンピュータ20を用いて行なうようにした
ものである。この実施例にあっては、マイクロコンピュ
ータ20が、沸騰状態にすべく指示を行なう沸騰指示ス
イッチ21からの指示信号、温度センサ22による検出
信号を適宜読み込んで後述する処理を行ない、その結果
に応じて加熱部30における加熱用ヒータ23および保
温用ヒータ24を作動制御すると共にその制御状態を示
すべく沸騰指示スイッチ21に設けられたLED29あ
るいは表示部25におけるLED26〜28を点灯制御
する構成である。なお、マイクロコンピュータ20は、
中央処理装置(CPU)31、処理プログラムを記憶し
たROM32、データを一時記憶するRAM33、入力
ポート34、出力ポート35を有する構成である。
加熱部30は、加熱用ヒータ23と、この加熱用ヒータ
23に対し電源Eとの間に給電経路を形成する加熱ヒー
タスイッチ36と、加熱用ヒータ23に比べて熱量の小
さい保温ヒータ24と、この保温用ヒータに対し電源E
との間に給電経路を形成する保温ヒータスイッチ37と
を有し、前述した両スイッチ36,37の作動がマイク
ロコンピュータ20によって制御される。この結果、前
述した両ヒータ23,24の作動制御は、マイクロコン
ピュータ20によって行なわれることになる。
23に対し電源Eとの間に給電経路を形成する加熱ヒー
タスイッチ36と、加熱用ヒータ23に比べて熱量の小
さい保温ヒータ24と、この保温用ヒータに対し電源E
との間に給電経路を形成する保温ヒータスイッチ37と
を有し、前述した両スイッチ36,37の作動がマイク
ロコンピュータ20によって制御される。この結果、前
述した両ヒータ23,24の作動制御は、マイクロコン
ピュータ20によって行なわれることになる。
表示部25は、マイクロコンピュータ20の制御状態を
示す三個のLED26〜28を有している。すなわち、
LED26は、後述する加熱制御状態、LED27は、
後述する保温制御状態、LED28は沸騰中制御状態を
夫々示すものである。
示す三個のLED26〜28を有している。すなわち、
LED26は、後述する加熱制御状態、LED27は、
後述する保温制御状態、LED28は沸騰中制御状態を
夫々示すものである。
次に本実施例の作用を第5図に示すマイクロコンピュー
タ20の処理フローチャートを用いて説明する。なお、
この第5図における処理は電源投入後一定時間毎に割込
み処理として、継続して行なわれ、その制御状態は、マ
イクロコンピュータ20に設けらた所定の内部レジスタ
の内容をみることによって識別できるようになってい
る。
タ20の処理フローチャートを用いて説明する。なお、
この第5図における処理は電源投入後一定時間毎に割込
み処理として、継続して行なわれ、その制御状態は、マ
イクロコンピュータ20に設けらた所定の内部レジスタ
の内容をみることによって識別できるようになってい
る。
まず、温度センサ22によって検出された湯の温度Tt
+Δtを読み込んで、この読み込んだ温度を所定時間前
(例えば前図の割込み処理時)に同様に温度センサ22
から読み込んだ温度Ttとの温度差を上昇温度として算
出し、ステップ120に進む(ステップ100,11
0)。ステップ120では、空炊き状態の発生の有無を
検出すべく、先に読み込んだ温度Tt+Δtを所定温度
(本実施例では例えば110℃とした)と比較する。そ
して、この比較により、Tt+Δt≧110℃が成立し
ていれば、温度が異常に上昇し空炊き状態が発生してい
ると判断できるので、この場合にはヒータ23,24の
作動を停止して次の割り込み処理時における制御状態を
決定すべく後述するステップ320に進む(ステップ1
30)。逆に、Tt+Δt<110℃が成立して空炊き
状態が発生していないことが確認できた場合には、ステ
ップ140以降の処理結果に応じて保温用ヒータ24あ
るいは加熱用ヒータ23の作動制御を行なう。
+Δtを読み込んで、この読み込んだ温度を所定時間前
(例えば前図の割込み処理時)に同様に温度センサ22
から読み込んだ温度Ttとの温度差を上昇温度として算
出し、ステップ120に進む(ステップ100,11
0)。ステップ120では、空炊き状態の発生の有無を
検出すべく、先に読み込んだ温度Tt+Δtを所定温度
(本実施例では例えば110℃とした)と比較する。そ
して、この比較により、Tt+Δt≧110℃が成立し
ていれば、温度が異常に上昇し空炊き状態が発生してい
ると判断できるので、この場合にはヒータ23,24の
作動を停止して次の割り込み処理時における制御状態を
決定すべく後述するステップ320に進む(ステップ1
30)。逆に、Tt+Δt<110℃が成立して空炊き
状態が発生していないことが確認できた場合には、ステ
ップ140以降の処理結果に応じて保温用ヒータ24あ
るいは加熱用ヒータ23の作動制御を行なう。
ステップ140に進むと、まず現在の湯の温度Tt+Δ
tを所定の保温低限温度(本実施例では例えば85℃と
した)と比較する。この結果、Tt+Δt≦85℃が成
立していれば湯を保温温度範囲にすべく、前記加熱用ヒ
ータ23を作動することで湯を加熱して後述するステッ
プ320に進む(ステップ150)。逆に、Tt+Δt
>85℃が成立していればステップ160に進み、前記
内部レジスタの内容が保温制御を指示しているか否かを
判別する。そして保温制御を指示していれば、少なくと
も湯の温度を保温低限温度に保持すべくステップ310
に進んで保温ヒータ24を作動させる。一方、保温制御
の指示状態になければ、ステップ170に進んで湯の温
度Tt+Δtを標準加熱停止温度(本実施例では例えば
90℃とした)と比較する。この比較でTt+Δt<9
0℃が成立すれば、すなわち保温制御の指示状態になく
湯の温度が85℃<Tt+Δt<90℃である場合に
は、湯の温度を少なくとも保温制御開始に充分な標準加
熱停止温度にすべくステップ150に進んで加熱用ヒー
タ23の作動を継続する。一方、ステップ170におい
てTt+Δt≧90℃が成立すれば、すなわち保温制御
の指示状態になく湯の温度が90℃≦Tt+Δt<11
0℃である場合には、ステップ180に進んで、前記内
部レジスタの状態が加熱制御を指示しているか否かを判
別する。ここで、加熱制御が指示されていれば現在の湯
の温度Tt+Δtが前記標準加熱停止温度に達している
ため、加熱制御から保温制御に移行すべく前記内部レジ
スタの内容を所定の保温制御の指示に変更すると共に保
温制御中であることを示すLED27を点灯後(ステッ
プ190,200)、保温用ヒータ24を作動開始する
(ステップ310)。逆に、前記内部レジスタの内容が
加熱制御でなければ、次に前記内部レジスタの内容が湯
を沸騰状態に保持する沸騰制御状態が否かを判別すべく
ステップ210に進む。
tを所定の保温低限温度(本実施例では例えば85℃と
した)と比較する。この結果、Tt+Δt≦85℃が成
立していれば湯を保温温度範囲にすべく、前記加熱用ヒ
ータ23を作動することで湯を加熱して後述するステッ
プ320に進む(ステップ150)。逆に、Tt+Δt
>85℃が成立していればステップ160に進み、前記
内部レジスタの内容が保温制御を指示しているか否かを
判別する。そして保温制御を指示していれば、少なくと
も湯の温度を保温低限温度に保持すべくステップ310
に進んで保温ヒータ24を作動させる。一方、保温制御
の指示状態になければ、ステップ170に進んで湯の温
度Tt+Δtを標準加熱停止温度(本実施例では例えば
90℃とした)と比較する。この比較でTt+Δt<9
0℃が成立すれば、すなわち保温制御の指示状態になく
湯の温度が85℃<Tt+Δt<90℃である場合に
は、湯の温度を少なくとも保温制御開始に充分な標準加
熱停止温度にすべくステップ150に進んで加熱用ヒー
タ23の作動を継続する。一方、ステップ170におい
てTt+Δt≧90℃が成立すれば、すなわち保温制御
の指示状態になく湯の温度が90℃≦Tt+Δt<11
0℃である場合には、ステップ180に進んで、前記内
部レジスタの状態が加熱制御を指示しているか否かを判
別する。ここで、加熱制御が指示されていれば現在の湯
の温度Tt+Δtが前記標準加熱停止温度に達している
ため、加熱制御から保温制御に移行すべく前記内部レジ
スタの内容を所定の保温制御の指示に変更すると共に保
温制御中であることを示すLED27を点灯後(ステッ
プ190,200)、保温用ヒータ24を作動開始する
(ステップ310)。逆に、前記内部レジスタの内容が
加熱制御でなければ、次に前記内部レジスタの内容が湯
を沸騰状態に保持する沸騰制御状態が否かを判別すべく
ステップ210に進む。
ステップ210に進み判別の結果、沸騰制御状態にあれ
ば湯を沸騰状態にすべくステップ250乃至300にお
ける処理を行なう。すなわち、まずステップ250に進
んで前記ステップ110で算出した上昇温度が所定の飽
和温度領域(0℃〜TH℃)内にあるか否かを判別す
る。そして、上昇温度がこの飽和温度領域内になければ
湯が未だ沸騰状態になく温度上昇中であるとみなし、ス
テップ300に進んで引き続き加熱用ヒータ23を作動
させて後述するステップ320に進む。逆に、上昇温度
がこの飽和温度領域内にあれば、湯の温度上昇としては
ほぼ限界にあってこれ以上加熱しても湯の温度を上昇さ
せることができない状態、すなわち湯の温度が沸点に達
したと判断できる。このため、この場合には、先にステ
ップ100で読み込んだ湯の温度Tt+Δtを沸騰温度
TFとして記憶すると共に(ステップ260)、前記内
部レジスタの内容を沸騰中制御に変更し(ステップ27
0)、さらに湯が沸騰状態にあることを示すLED28
を点灯させた後(ステップ280)、沸騰中制御として
この沸騰状態を維持すべく保温用ヒータ24を作動させ
後述するステップ320に進む(ステップ290)。
ば湯を沸騰状態にすべくステップ250乃至300にお
ける処理を行なう。すなわち、まずステップ250に進
んで前記ステップ110で算出した上昇温度が所定の飽
和温度領域(0℃〜TH℃)内にあるか否かを判別す
る。そして、上昇温度がこの飽和温度領域内になければ
湯が未だ沸騰状態になく温度上昇中であるとみなし、ス
テップ300に進んで引き続き加熱用ヒータ23を作動
させて後述するステップ320に進む。逆に、上昇温度
がこの飽和温度領域内にあれば、湯の温度上昇としては
ほぼ限界にあってこれ以上加熱しても湯の温度を上昇さ
せることができない状態、すなわち湯の温度が沸点に達
したと判断できる。このため、この場合には、先にステ
ップ100で読み込んだ湯の温度Tt+Δtを沸騰温度
TFとして記憶すると共に(ステップ260)、前記内
部レジスタの内容を沸騰中制御に変更し(ステップ27
0)、さらに湯が沸騰状態にあることを示すLED28
を点灯させた後(ステップ280)、沸騰中制御として
この沸騰状態を維持すべく保温用ヒータ24を作動させ
後述するステップ320に進む(ステップ290)。
一方ステップ210において沸騰制御状態になければ、
すなわち湯の温度が90℃≦T<110℃で且つ前記内
部レジスタの内容が保温制御、加熱制御、沸騰制御のい
ずれでもなく前記沸騰中制御にある場合には、ステップ
220に進んで湯の温度Tt+Δtが以前の割込み処理
においてステップ260で記憶した沸騰温度TFに対し
所定温度x℃以下にあるか否かを判別する。この判別に
より、TF≧Tt+Δt>(TF−x)が成立していれ
ば、現在の湯の温度としては略沸騰温度TFを保持して
おり沸騰状態にあるので、ステップ310に進んで引き
続きこの沸騰状態を保持すべく保温用ヒータ24を作動
させる。逆に、Tt+Δt≦(TF−x)が成立してい
れば、すなわち本来沸騰状態を維持すべきところ湯の温
度が沸騰温度TFに対しx℃以下に下がった場合には、
湯を沸騰状態に戻すべく加熱用ヒータ23を作動させる
と共に前記内部レジスタの内容を沸騰制御に変更後に後
述するステップ320に進む(ステップ230,24
0)。
すなわち湯の温度が90℃≦T<110℃で且つ前記内
部レジスタの内容が保温制御、加熱制御、沸騰制御のい
ずれでもなく前記沸騰中制御にある場合には、ステップ
220に進んで湯の温度Tt+Δtが以前の割込み処理
においてステップ260で記憶した沸騰温度TFに対し
所定温度x℃以下にあるか否かを判別する。この判別に
より、TF≧Tt+Δt>(TF−x)が成立していれ
ば、現在の湯の温度としては略沸騰温度TFを保持して
おり沸騰状態にあるので、ステップ310に進んで引き
続きこの沸騰状態を保持すべく保温用ヒータ24を作動
させる。逆に、Tt+Δt≦(TF−x)が成立してい
れば、すなわち本来沸騰状態を維持すべきところ湯の温
度が沸騰温度TFに対しx℃以下に下がった場合には、
湯を沸騰状態に戻すべく加熱用ヒータ23を作動させる
と共に前記内部レジスタの内容を沸騰制御に変更後に後
述するステップ320に進む(ステップ230,24
0)。
したがって、上述したステップ140乃至310の処理
では、以前の割り込み処理によって既に前記内部レジス
タに書き込まれている制御状態に応じて加熱用ヒータ2
3あるいは保温用ヒータ24を作動制御することで湯の
温度を制御し、湯を保温状態あるいは、沸騰状態とす
る。すなわち、保温制御時にあっては湯の温度を少なく
とも保温低限温度を確保すべく保温用ヒータ24を作動
する。加熱制御時にあっては、湯の温度を保温制御に移
行可能な標準加熱停止温度まで加熱用ヒータ23により
加熱後に保温用ヒータ24を作動開始して保温制御に移
行する。沸騰制御にあっては、加熱用ヒータ23の作動
により湯の温度上昇勾配を監視しながら湯を沸騰状態と
する。沸騰中制御にあっては、一度沸騰状態に達した湯
を引き続き沸騰状態に保持すべく湯の温度の定下度合に
応じて保温用ヒータ24を作動させ、あるいは制御を沸
騰制御に戻して加熱用ヒータ23を作動させる。
では、以前の割り込み処理によって既に前記内部レジス
タに書き込まれている制御状態に応じて加熱用ヒータ2
3あるいは保温用ヒータ24を作動制御することで湯の
温度を制御し、湯を保温状態あるいは、沸騰状態とす
る。すなわち、保温制御時にあっては湯の温度を少なく
とも保温低限温度を確保すべく保温用ヒータ24を作動
する。加熱制御時にあっては、湯の温度を保温制御に移
行可能な標準加熱停止温度まで加熱用ヒータ23により
加熱後に保温用ヒータ24を作動開始して保温制御に移
行する。沸騰制御にあっては、加熱用ヒータ23の作動
により湯の温度上昇勾配を監視しながら湯を沸騰状態と
する。沸騰中制御にあっては、一度沸騰状態に達した湯
を引き続き沸騰状態に保持すべく湯の温度の定下度合に
応じて保温用ヒータ24を作動させ、あるいは制御を沸
騰制御に戻して加熱用ヒータ23を作動させる。
これらステップ100乃至310の処理により加熱用ヒ
ータまたは保温用ヒータ24の作動、あるいはこれら両
ヒータの作動停止の制御が終了すると、次の割込み処理
における制御を決定すべく、ステップ320乃至370
の処理に進む。
ータまたは保温用ヒータ24の作動、あるいはこれら両
ヒータの作動停止の制御が終了すると、次の割込み処理
における制御を決定すべく、ステップ320乃至370
の処理に進む。
すなわち、まずステップ320では前記沸騰指示スイッ
チ21の操作の有無を判別する。そして、スイッチ操作
が無ければ現在の内部レジスタの内容を変更することな
く次の割込み処理の待期状態となる(ステップ37
0)。一方、スイッチ操作があればステップ330に進
んで前記内部レジスタの内容が沸騰制御の状態にあるか
否かを判別する。すなわち、ステップ330では、スイ
ッチ操作がなされたことにより、これが沸騰制御の開始
かあるいは解除かを判別している。この結果、沸騰指示
スイッチ21が作動中で沸騰制御中にある場合には、ス
テップ340に進んで前記内部レジスタの内容を加熱制
御に変更すると共にこれを示すLED26を点灯後次の
割込み処理の待期状態とする。逆に沸騰指示スイッチ2
1が動作中で沸騰制御中にない場合には、ステップ35
0に進んで、内部レジスタの内容を沸騰制御に設定する
と共に沸騰制御中であることを示す当該沸騰指示スイッ
チ21に設けられているLED29を点灯後、(ステッ
プ330,350)、次の割込み処理の待期状態となる
(ステップ370)。
チ21の操作の有無を判別する。そして、スイッチ操作
が無ければ現在の内部レジスタの内容を変更することな
く次の割込み処理の待期状態となる(ステップ37
0)。一方、スイッチ操作があればステップ330に進
んで前記内部レジスタの内容が沸騰制御の状態にあるか
否かを判別する。すなわち、ステップ330では、スイ
ッチ操作がなされたことにより、これが沸騰制御の開始
かあるいは解除かを判別している。この結果、沸騰指示
スイッチ21が作動中で沸騰制御中にある場合には、ス
テップ340に進んで前記内部レジスタの内容を加熱制
御に変更すると共にこれを示すLED26を点灯後次の
割込み処理の待期状態とする。逆に沸騰指示スイッチ2
1が動作中で沸騰制御中にない場合には、ステップ35
0に進んで、内部レジスタの内容を沸騰制御に設定する
と共に沸騰制御中であることを示す当該沸騰指示スイッ
チ21に設けられているLED29を点灯後、(ステッ
プ330,350)、次の割込み処理の待期状態となる
(ステップ370)。
第1図は本発明の一実施例に係る制御回路のブロックを
示す図、第2図は前記制御回路を内蔵した電気ポットの
構成を示す図、第3図は制御回路のタイムチャートを示
す図、第4図は本発明の他の実施例を示す図、第5図は
第4図の処理フローチャートを示す図である。 1…温度センサ 3…データ保持部と第1の比較回路 5…減算回路、6…第2の比較回路 8…ドライバ、9…ヒータ 10…発振機、11…タイミング回路 12…制御回路、13…電気ポット 20…マイクロコンピュータ 22…温度センサ、23…加熱用ヒータ 24…保温用ヒータ、30…加熱部
示す図、第2図は前記制御回路を内蔵した電気ポットの
構成を示す図、第3図は制御回路のタイムチャートを示
す図、第4図は本発明の他の実施例を示す図、第5図は
第4図の処理フローチャートを示す図である。 1…温度センサ 3…データ保持部と第1の比較回路 5…減算回路、6…第2の比較回路 8…ドライバ、9…ヒータ 10…発振機、11…タイミング回路 12…制御回路、13…電気ポット 20…マイクロコンピュータ 22…温度センサ、23…加熱用ヒータ 24…保温用ヒータ、30…加熱部
Claims (1)
- 【請求項1】加熱手段を有し液体を加熱する装置におい
て、少なくとも沸点における液体の温度を検出する温度
検出手段と、検出した温度情報を用いて、液体の加熱に
よる温度上昇が飽和したことを検出したときは前記加熱
手段を停止させ、液体の温度上昇の飽和を検出後に前記
温度上昇が飽和した点の温度情報に対する液体温度の低
下幅を検出し、この低下幅が所定幅以上になったときに
は前記加熱手段を作動させる加熱制御手段とを有するこ
とを特徴とする湯沸器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59150823A JPH0613008B2 (ja) | 1984-07-20 | 1984-07-20 | 湯沸器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59150823A JPH0613008B2 (ja) | 1984-07-20 | 1984-07-20 | 湯沸器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6129312A JPS6129312A (ja) | 1986-02-10 |
JPH0613008B2 true JPH0613008B2 (ja) | 1994-02-23 |
Family
ID=15505181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59150823A Expired - Lifetime JPH0613008B2 (ja) | 1984-07-20 | 1984-07-20 | 湯沸器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0613008B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3234701A1 (de) * | 1982-09-18 | 1984-04-05 | Ruhrchemie Ag, 4200 Oberhausen | Verfahren zur herstellung von aldehyden |
JPS5956630A (ja) * | 1982-09-25 | 1984-04-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 沸騰検出装置 |
JPS5956631A (ja) * | 1982-09-25 | 1984-04-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 沸騰検出装置 |
-
1984
- 1984-07-20 JP JP59150823A patent/JPH0613008B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6129312A (ja) | 1986-02-10 |
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