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JPH06127500A - 二重落下カプセルのスラスタ制御方法及びその装置 - Google Patents

二重落下カプセルのスラスタ制御方法及びその装置

Info

Publication number
JPH06127500A
JPH06127500A JP4284437A JP28443792A JPH06127500A JP H06127500 A JPH06127500 A JP H06127500A JP 4284437 A JP4284437 A JP 4284437A JP 28443792 A JP28443792 A JP 28443792A JP H06127500 A JPH06127500 A JP H06127500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capsule
thruster
double
thrust
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4284437A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Sato
靖 佐藤
Takashi Wakizono
堯 脇園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd filed Critical Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
Priority to JP4284437A priority Critical patent/JPH06127500A/ja
Publication of JPH06127500A publication Critical patent/JPH06127500A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Devices For Use In Laboratory Experiments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な機構によってスラスタを適切に制御
し、内部カプセルと外部カプセルとの接触を防ぐ。 【構成】 落下する二重カプセルで内部カプセル3との
所定の相対位置を保持すべく外部カプセル7に設けられ
たスラスタ1を駆動制御するための装置において、所定
の相対位置を保持出来るような推力の経時変化パターン
信号を発生するパターン発生器21と、パターン発生器
21の信号によりスラスタ1を駆動させる駆動手段22
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地上で微小重力実験を
行うために実験用機器・装置を搭載して立坑内などで落
下される二重落下カプセルのスラスタ制御方法及びその
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、二重落下カプセル
は、スラスタ1を有したスラスタモジュール2と、内部
カプセル3を遊離可能に内蔵するペイロードモジュール
4と、電源バッテリー5等を備えたバスモジュール6と
で構成されている。スラスタ1は、落下の際に外部カプ
セル7に空気抵抗が働いて、内部カプセル3との速度差
が生じるのを抑えるためのものであって、ガス(エア)
を収納した気蓄器8と、そのガスを噴射させる多数のノ
ズル9とで成り、これらを結ぶ配管10に設けられた電
磁弁11が開閉されて推力が調節されるようになってい
る。
【0003】内部カプセル3には実験装置ラック12が
設けられ、ペイロードモジュール4の上部内壁に切り離
し機構(電磁石)13を介して支承されている。そして
微小重力を得るに際しては、全モジュール2,4,6を
一体的に落下させると共に、ペイロードモジュール4内
を真空に保持して、内部カプセル3に外乱を与えないよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記スラスタ
1の駆動に際しては、空気抵抗が速度により変化するた
めに、これに応じた推力の制御を行って、内部カプセル
3がペイロードモジュール4の内壁に接触するのを防止
する必要がある。このため距離検出器(赤外線センサ
ー)14により内外カプセルの相対的な位置を検出する
ほか、相対速度及び相対加速度等の様々なファクタから
適切な推力(作動ノズル数)を演算しフィードバック制
御するための大規模なコントローラ(図示せず)が必要
であるという問題があった。すなわちスペース、重量、
コスト、信頼性等の改善を図る上での障害になってい
た。
【0005】そこで本発明は、上記事情に鑑み、簡単な
機構によってスラスタを適切に制御できる二重落下カプ
セルのスラスタ制御方法及びその装置を提供すべく創案
されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、落下する二重
カプセルで内部カプセルとの所定の相対位置を保持させ
るように、外部カプセルにスラスタにより空気抵抗に相
応する推力を与えるに際して、所定の相対位置を保持出
来るような推力の経時変化パターンを予め求めておき、
そのパターンに従ってスラスタを駆動させるものであ
る。
【0007】また本発明は、上記方法を実施するための
装置であって、落下する二重カプセルで内部カプセルと
の所定の相対位置を保持すべく外部カプセルに設けられ
たスラスタを駆動制御するための装置において、所定の
相対位置を保持出来るような推力の経時変化パターン信
号を発生するパターン発生器と、パターン発生器の信号
によりスラスタを駆動させる駆動手段とを備えたもので
ある。
【0008】
【作用】上記方法によって、スラスタは、経時変化パタ
ーンに従うことで、速度によって変化する空気抵抗に相
応する噴射圧力を以て、外部カプセルに推力を与える。
外部カプセルは、重力及び与えられた推力により落下し
て、内部カプセルとの所定の相対位置を保持する。
【0009】上記構成によって、パターン発生器は駆動
手段に推力の経時変化パターン信号を発生する。駆動手
段は、このによりスラスタを駆動させて、外部カプセル
と内部カプセルとの所定の相対位置を保持させる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。
【0011】まず図1によって、本発明に係わる二重落
下カプセルのスラスタ制御装置の一実施例を説明する。
このスラスタ制御装置は、スラスタ1による推力の経時
変化パターン信号を発生するパターン発生器21と、そ
の信号によりスラスタ1を駆動させる駆動手段22とに
より主として構成されている。
【0012】スラスタ1は、従来同様に二重カプセルの
外部カプセル7たるスラスタモジュール2の内部に設け
られ(図3(a)参照)、高圧のガス(エア)を収納す
る気蓄器8と、ガスを噴射するための多数(n個)のノ
ズル9とで成り、これらは適宜枝分かれした配管10に
て接続されている。この配管10の途中にはノズル数に
相応した数の電磁弁11が設けられ、ドライバー27の
作動により開閉動作されるようになっている。すなわち
電磁弁11及びドライバー27で駆動手段22が構成さ
れており、本実施例にあっては、ドライバー27による
開弁操作、すなわちガスを噴射するノズル9が何個であ
るかによって、スラスタの推力が決定されるようになっ
ている。なおこのノズル9は、スラスタモジュール2の
上端周部に沿って環状に配置され、対向して位置された
ものが一対のノズル9として同時に開閉操作されるよう
になっている。
【0013】パターン発生器21は、ドライバー27に
電磁弁11の開弁個数を指令するように形成されてお
り、図2(A)に示したパターン信号を発生するように
なっている。このパターンは、二重カプセルの落下操作
手順及び内外カプセル3,7の相対位置の変化のシミュ
レーションによって、予め求められたものである。
【0014】すなわち二重カプセルの落下操作手順は次
のようになる(図3参照)。最初の状態は、外部カプセ
ル7が外カプセル切離し機構23によって固定系24
に、また内部カプセル3が内カプセル切離し機構(電磁
石)13によりペイロードモジュール4の外部カプセル
の上部内壁25に、それぞれ支持されている(a)。こ
の状態から、まず内カプセル切離し機構13がOFF とな
り、切り離された内部カプセル3がペイロードモジュー
ル4内の略中央に達した時点で、外カプセル切離し機構
23がOFF にされる(b)。このとき両者の速度は、切
り離しからの経過時間が異なるために、内部カプセル3
が相対的に速くなり、このままではペイロードモジュー
ル4の下部内壁26に接触してしまう。これを防ぐため
にスラスタ1を一時的に作動させて、外部カプセル7の
速度を増加させる(c)。
【0015】次に落下が進行して全体の速度が大きくな
ると、外部カプセル7にかかる空気抵抗力が大きくな
り、次第に内部カプセル3よりも遅くなる。この速度低
下をスラスタ1の推力により補って、内部カプセル3が
ペイロードモジュール4の下部内壁26に接触しないよ
うにする(d)。
【0016】ここで、スラスタ1の推力の大きさ、及び
その時間的変化は、設計条件により決まるものである。
すなわち切り離しのタイミングが決まれば、図3(c)
の第一段階でのスラスタ1の推力は、大きい且つ短時間
のものとして決定される。そして、図3(d)の第二段
階のものは、空気抵抗力がその速度の二乗に比例するも
のであることから、環境及び二重カプセルの規模が一定
であるかぎり一義的に求めることができ、スラスタ1の
推力はこれに相応して大きくなるものとして決定され
る。本実施例にあっては、図2(B)に示すような所定
の許容相対距離、すなわちペイロードモジュール4の下
部内壁26から内部カプセル3の下端までの距離Lを許
容範囲に保って落下終点(立坑の底部など)に到達する
ように、電磁弁11の個数を所定時間(たとえばt1
2 ,t3 )を開閉ポイントとしつつ増減させるものと
した。これが図2(A)に示す電磁弁11の開弁個数の
時間的変化、すなわち所望の推力の経時変化パターンで
ある。
【0017】次に本発明に係わる二重落下カプセルのス
ラスタ制御方法の一実施例を、上記構成の作用として説
明する。
【0018】地上で微小重力実験を行うために二重カプ
セルを落下させるに際して、図3(a)及び(b)に示
したように、内部カプセル3及び外部カプセル7を時間
差をおいて切り離して落下させる。内部カプセル3の落
下からt1 秒経過した時点で、パターン発生器21から
ドライバー27に開弁信号が入力され、ドライバーは全
て(n個)の電磁弁11を開にして、全部のノズル9か
らガスを噴射させる(図3(c))。そしてその後個数
を減じつつt2 秒経過した時点で、パターン発生器21
からの開弁信号は0となり、ドライバー27は全ての電
磁弁11を閉にする。これで内部カプセル3は、外部カ
プセル7の略中央に位置される。
【0019】次に、次第に速度が増加するt3 秒経過の
時点で、パターン発生器21はまず数個の電磁弁11を
開とするように指令信号を送り、次第にその数を増やす
ように発信する。これによりドライバー27は電磁弁1
1の数を増やし、最終的には全部の電磁弁11を開とす
る。これで図3(d)に示したように、内部カプセル3
とペイロードモジュール4の下部内壁26からの距離
は、許容範囲内に保たれる。そしてt4 秒経過したなら
落下終点に到達する。
【0020】このように、内部カプセル3と外部カプセ
ル7とが所定の相対位置を保持出来るような推力の経時
変化パターンを予め求めて、そのパターン信号を発生す
るパターン発生器21を構成しておき、そのパターン信
号により電磁弁11を開閉させるドライバー27を設け
て、内部カプセル3が外部カプセル7に接触するおそれ
のない微小重力実験ができるようにしたので、従来必要
であった距離センサーやフィードバック制御用の大規模
なコントローラが不要になって、簡単なドライブ回路で
成るパターン発生器21だけを備えるものとなり、省ス
ペース、軽量化、コスト低減が達成され、信頼性の向上
を図ることができる。
【0021】なお本実施例にあっては、外部カプセル7
の切り離しを内部カプセル3よりも遅らせて行うものと
したが、内部カプセル3と外部カプセル7とを同時に落
下させるようにしてもよく、その場合は第一段階(図2
(A)のt1 〜t2 )の推力は不要である。ただしこれ
は内部カプセル3と外部カプセル7の上部内壁25とが
接近したままの状態で落下することとなり、適切なコン
トロールは難しくなると予想される。
【0022】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、大規模な
コントローラ等が不要になって、構成を簡単にすること
ができ、省スペース、軽量化、コスト低減等が達成され
るという、優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる二重落下カプセルのスラスタ制
御装置の一実施例を示した構成図である。
【図2】本発明に係わる二重落下カプセルのスラスタ制
御方法の一実施例を説明するための図であって、(A)
は開弁される電磁弁個数の時間的変化である推力の経時
変化パターン図、(B)は内部カプセルと外部カプセル
との相対距離の時間的変化図である。
【図3】二重カプセルの落下状態を示した図であって、
(a)は落下直前を示した側面図、(b)はその次の段
階を示した側面図、(c)はその次の段階を示した側面
図、(d)はその次の段階を示した側面図である。
【図4】従来の二重落下カプセルを示した斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 スラスタ 3 内部カプセル 7 外部カプセル 21 パターン発生器 22 駆動手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 落下する二重カプセルで内部カプセルと
    の所定の相対位置を保持させるように、外部カプセル
    に、スラスタにより空気抵抗に相応する推力を与えるに
    際して、上記所定の相対位置を保持出来るような推力の
    経時変化パターンを予め求めておき、そのパターンに従
    って上記スラスタを駆動させることを特徴とする二重落
    下カプセルのスラスタ制御方法。
  2. 【請求項2】 落下する二重カプセルで内部カプセルと
    の所定の相対位置を保持すべく外部カプセルに設けられ
    たスラスタを、駆動制御するための装置において、上記
    所定の相対位置を保持出来るような推力の経時変化パタ
    ーン信号を発生するパターン発生器と、該パターン発生
    器の信号により上記スラスタを駆動させる駆動手段とを
    備えたことを特徴とする二重落下カプセルのスラスタ制
    御装置。
JP4284437A 1992-10-22 1992-10-22 二重落下カプセルのスラスタ制御方法及びその装置 Pending JPH06127500A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4284437A JPH06127500A (ja) 1992-10-22 1992-10-22 二重落下カプセルのスラスタ制御方法及びその装置

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JP4284437A JPH06127500A (ja) 1992-10-22 1992-10-22 二重落下カプセルのスラスタ制御方法及びその装置

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JPH06127500A true JPH06127500A (ja) 1994-05-10

Family

ID=17678542

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JP4284437A Pending JPH06127500A (ja) 1992-10-22 1992-10-22 二重落下カプセルのスラスタ制御方法及びその装置

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JP (1) JPH06127500A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104502128A (zh) * 2014-12-01 2015-04-08 北京邮电大学 一种基于微重力模拟系统的空间机械臂碰撞算法验证技术
CN112407337A (zh) * 2020-11-23 2021-02-26 北京微动航科技术有限公司 卫星模拟器的推进系统和卫星模拟器

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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