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JPH061210B2 - 噴射量測定値の補正方法及び装置 - Google Patents

噴射量測定値の補正方法及び装置

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Publication number
JPH061210B2
JPH061210B2 JP16427185A JP16427185A JPH061210B2 JP H061210 B2 JPH061210 B2 JP H061210B2 JP 16427185 A JP16427185 A JP 16427185A JP 16427185 A JP16427185 A JP 16427185A JP H061210 B2 JPH061210 B2 JP H061210B2
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JP
Japan
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injection amount
value
injection
measured
rotation speed
Prior art date
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Application number
JP16427185A
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English (en)
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JPS6224115A (ja
Inventor
新三 伊藤
茂 大野
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP16427185A priority Critical patent/JPH061210B2/ja
Publication of JPS6224115A publication Critical patent/JPS6224115A/ja
Publication of JPH061210B2 publication Critical patent/JPH061210B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、内燃機関、特にディーゼル機関に燃料を供給
する燃料噴射ポンプの噴射量を測定する噴射量測定装置
に用いられ、該測定装置の測定系の特性変化によって生
ずる噴射量測定値の測定誤差を補正する噴射量測定値の
補正方法及びその装置に関するものである。
[従来の技術] 従来より、例えば特開昭55−131723号公報、あ
るいは特開昭58−178834号公報等に記載のよう
に、ディーゼル機関に燃料を供給する燃料噴射ポンプ
等、各種噴射装置の噴射量を測定するための噴射量測定
装置がある。
この種の噴射量測定装置は、上記各公報に記載のよう
に、噴射装置の噴射量を測定して、噴射装置の噴射量が
所定の規格内にあるか否かを判断したり、あるいはその
測定値に基づき噴射装置を用いる際の駆動量を補正する
といったことに使用されることから、その測定値は常に
精度の高い値であることが望まれている。
[発明が解決しようとする問題点] ところがこの種の装置には、測定系に、燃料を噴射する
噴射ノズルとか高圧噴射鋼管等の各種部品が用いられて
おり、これら部品の特性が摩耗や取り替え等によって変
化すると、測定結果にも影響して正確な噴射量の測定が
できなくなるといった問題があった。またこの問題の対
策として、従来では、上記測定系の測定結果に影響を与
える部品の特性管理をしっかりと行ない、その管理領域
内での特性の変化による測定結果への影響を把握し、測
定装置を調整するといったことが行なわれているが、こ
の場合部品の特性管理や測定装置の調整には人手を要
し、多大な労力と時間が必要となってしまう。
そこで本発明は、噴射量測定装置の測定系に特性変化を
生じても、上記のように多大な労力を要することなく、
被測定噴射装置の噴射量を正確に検知し得るようにする
ことを目的としてなされたものであって、以下の如き構
成をとった。
[問題点を解決するための手段] 即ち上記問題点を解決するための手段としての第1の発
明の構成は第1図のフローチャートに示す如く、 被測定噴射装置の噴射量測定前に、 該被測定噴射装置の噴射量を測定する噴射量測定装置に
よって、噴射量真値が既知の基準噴射装置を複数の異な
る回転数で駆動して各回転数での噴射量を測定し、記録
する(P1)と共に、 該測定及び記録を複数の噴射量領域で行ない(P2)、 上記測定により得られた各回転数での噴射量測定値と噴
射量真値との偏差を基準補正値として算出及び記録し
(P3)、 被測定噴射装置の噴射量測定時には(P4)、 上記噴射量測定装置で測定される噴射量測定値及び被測
定噴射装置の回転数をパラメータとして、上記記録され
た各回転数での噴射量測定値及び基準補正値に基づき補
正値を算出し(P5)、該補正値を用いて上記噴射量測
定値を補正する(P6)、 ことを特徴とする噴射量測定値の補正方法を要旨として
いる。
また上記第1の発明方法を利用した第2の発明の構成
は、第2図に示す如く、 噴射装置M1を所定回転数で駆動する駆動手段M2と、 該駆動手段M2の回転数を設定する回転数設定手段M3
と、 上記設定された回転数で上記駆動手段M2が上記噴射装
置M1を駆動した際、該噴射装置M1の噴射量を測定す
る噴射量測定手段M4と、 を備えた噴射量測定装置M5に設けられ、該測定装置M
5で測定された噴射量の測定誤差を補正する噴射量測定
値の補正装置であって、 噴射量真値が既知でしかも噴射量の変更可能な基準噴射
装置M6、あるいは噴射量真値が既知で噴射量の異なる
複数の基準噴射装置M6と、 該基準噴射装置M6の回転数として複数の回転数を設定
する第2の回転数設定手段M7と、 上記駆動手段M2が該設定された複数の回転数で上記基
準噴射装置M6を駆動する時上記噴射量測定手段M4で
測定される各回転数毎の噴射量測定値を読み込み記録す
る測定値記録手段M8と、 上記第2の回転数設定手段M7で設定された各回転数で
の上記基準噴射装置の噴射量真値を入力する噴射量真値
入力手段M9と、 該入力された噴射量真値と上記記録された基準噴射装置
の噴射量測定値との偏差を求め、各回転数毎に基準補正
値として記録する基準補正値記録手段M10と、 を備えると共に、 上記駆動手段M2によって被測定噴射装置が所定回転数
で駆動され、該噴射装置の噴射量が上記噴射量測定手段
で測定された際、該噴射量測定値と回転数とをパラメー
タとして、上記測定値記録手段M8及び基準補正値記録
手段M10に記録された基準噴射装置の各回転数に対応
した噴射量測定値及び基準補正値に基づき補正値を算出
する補正値算出手段M11と、 該算出された補正値により、上記被測定噴射装置の噴射
量測定値を補正する補正手段M12と、 を備えたことを特徴とする噴射量測定値の補正装置を要
旨としている。
[作用] 上記の如く構成された本発明方法及び装置では、被測定
噴射装置の噴射量測定前に、基準噴射装置を用いて噴射
量測定装置の各回転数条件及び各種噴射量条件下での測
定誤差が求められ、被測定噴射装置の噴射量測定後に
は、その噴射量測定値が噴射量測定装置の測定誤差に応
じて補正されることとなる。従って噴射量測定装置の測
定系に特性変化が生じた場合にも、その変化に応じて噴
射量測定値を正確な値に補正することができ、噴射量の
測定、検査等を精度よく行なうことができるようにな
る。
尚基準噴射装置の噴射量を測定する際、その測定結果が
補正値を求める上で最も重要な値となるので、測定精度
を上げることが望ましく、このために、例えば噴射量の
測定を各回転数毎に複数回行ない、その測定結果の平均
値、あるいは中間値を基準噴射装置の噴射量測定値とす
ればよい。
また、上記第2の発明の構成で、基準噴射装置M6とし
て、噴射量の変更可能なものを用いるか、あるいは噴射
量の異なるものを複数個用いるものとしているが、これ
は噴射量測定装置の測定系の誤差を複数の回転数条件で
しかも複数の噴射量条件で測定するためである。つまり
基準噴射装置M6の噴射量が変更可能であれば、1個の
噴射装置で複数の噴射量条件における測定系の誤差を求
めることができ、そうでなければ各噴射量毎に噴射装置
が必要となるからである。
更に噴射量測定値を実際に補正する際には、各回転数条
件及び各噴射量条件下での噴射量測定値の測定誤差、即
ち基準補正値に基づき演算式あるいはマップを作成し、
補正値を算出することとなるのであるが、この場合、演
算式でもマップでもよいが、より補正精度を上げるた
め、所定の測定条件毎に補正領域を区分し、各領域毎に
演算式やマップを作成することが望ましい。
[実施例] 以下に本発明の一実施例を図面と共に説明する。
まず第3図は上記第1の発明及び第2の発明が適用され
た実施例の全体構成を表わすブロック図であって、ディ
ーゼル機関に用いられる燃料噴射ポンプの噴射量を測定
し、その噴射量が所定の規格内にあるか否かを検査する
検査装置を表わしている。
図において1ないし3は、前述の基準噴射装置に相当
し、噴射量真値が既知のマスタ噴射ポンプである。各マ
スタ噴射ポンプ1,2,3は各々噴射量真値が大、中、
小と異なり、マスタ噴射ポンプ1は噴射量が大きく(例
えば50mm3/st)、マスタ噴射ポンプ2は噴射量が中
程度(例えば30mm3/st)で、マスタ噴射ポンプ3は
噴射量が小さく(例えば5mm3/st)なるよう調整され
ている。また10は検査の対象となる噴射ポンプを表わ
しているが、当該検査装置の噴射量測定系の誤差を求め
る際には、この噴射ポンプ10の代わりに上記各マスタ
噴射ポンプ1,2,3が取り付けられることとなる。
次に11は噴射ポンプ10(又はマスタ噴射ポンプ)を
所定の回転数で駆動する駆動装置、12は噴射ポンプ1
0(又はマスタ噴射ポンプ)に燃料を供給する給油装
置、13は高圧パイプと噴射ノズルからなる噴射器を夫
々表わし、この噴射器13から噴射された燃料量、即ち
噴射ポンプ10(又はマスタ噴射ポンプ)の噴射量は噴
射量計測器14によって測定される。
一方15は噴射ポンプ10を検査する際、その検査条件
である回転数nkを設定する第1の回転数設定器、16
は噴射ポンプ10の検査規格である噴射量の上限値及び
下限値を設定する規格上・下限設定器、18は噴射ポン
プ10の代わりに上記各マスタ噴射ポンプ1,2,3を
取り付け、その噴射量を測定する際の回転数Nj(本実
施例ではN1,N2,N3,N4)を設定する第2の回
転数設定器、19は各マスタ噴射ポンプ1,2,3を上
記各回転数Njで駆動した際噴射される噴射量の真値Q
ijを設定する噴射量真値設定器、20はマスタ噴射ポン
プ1,2,3の噴射量測定時に測定対象となっているマ
スタ噴射ポンプの番号i(1〜3)を設定するマスタポ
ンプ番号設定器、22はマスタ噴射ポンプの噴射量測定
開始を指示する測定開始スイッチ、23は噴射ポンプ1
0の検査開始を指示する検査開始スイッチである。
また次に25は検査対象となる噴射ポンプ10の噴射量
が規格内にある時点灯されるOK表示器、26は噴射量
が規格上限値を越えた時点灯される+NG表示器、27
は噴射量が規格下限値を越えた時点灯される−NG表示
器、28はその噴射量を表示する噴射量表示器を表わ
し、これら各部によって噴射ポンプ10の検査結果が表
示されることとなる。
上記各部は、CPU30A、ROM30B、RAM30
C及びI/Oポート30D等を中心に構成されたマイク
ロコンピュータ30に接続されており、マイクロコンピ
ュータ30の処理動作によって、当該検査装置の噴射量
測定系の誤差の測定、あるいは噴射ポンプ10の噴射特
性の検査が実行される。
尚噴射量測定系の誤差測定を行なう際には、その操作手
段として、第4図に示す如く、まず第2の回転数設定器
18によりマスタ噴射ポンプの回転数Nj(N1,N
2,N3,N4)を設定する(S11)と共に、噴射量
真値設定器19を用いて、各回転数Njで各マスタ噴射
ポンプ1,2,3を駆動した際噴射される噴射量真値Q
ij(iはマスタ噴射ポンプ番号1〜3を表わす)を設定
し(S12)、その後各噴射ポンプ1,2,3毎にマス
タ噴射ポンプを取り付け、その番号iをマスタポンプ番
号設定器により設定し(S13)、測定開始スイッチ2
2を入力(S14)することによって実行することがで
きる。また噴射ポンプ10の噴射特性を検査するには、
第5図に示すように噴射ポンプ10の回転数nkを第1
の回転数設定器を用いて設定(S21)した後、規格上
・下限設定器16によってその検査規格の上・下限値を
設定し(S22)、当該検査装置に噴射ポンプ10を取
り付け(S23)検査開始スイッチ23を入力すればよ
い。
次に上記第4図で示した操作によって実行される噴射量
測定系の誤差測定は、第6図に示す如き、流れで以てマ
イクロコンピュータ30により実行される。
図に示す如く測定開始スイッチ22がONされるとまず
ステップ101を実行してマスタポンプ番号設定器20
で設定されたポンプ番号iを読み込み、ステップ102
に移行する。ステップ102では回転数番号jを「0」
とし、続くステップ103に移行して回転数番号jの値
をインクリメントする。
次にステップ104では回転数番号jの値に対応する回
転数Nj(この時点ではj=1であるのでN1となる)
の値を第2の回転数設定器18より読み込み、ステップ
105に移行する。ステップ105では駆動装置11に
この値Njを指令し、駆動装置11によってマスタ噴射
ポンプiを回転数Njで駆動させる。その後ステップ1
06にて駆動装置11が回転数をNiに制御するのに必
要な待ち時間2.0秒を時間待ちし、2.0秒経過する
と次のステップ107に移行する。
ステップ107では噴射量計測器14に噴射量の測定を
指示し、ステップ108にて測定の完了を待つ。ここで
噴射量計測器14は噴射量の測定指示を受けると、噴射
器13より噴射される燃料量を測定し、その測定完了信
号と測定値を出力することから、このステップ108で
は測定完了信号が入力されるのを待てばよい。次にステ
ップ108にて噴射量測定が完了したとされると、次ス
テップ109に移行して、噴射量計測器14で測定され
た噴射量の測定値qijを読み込み、記録する。尚この場
合、例えば現在マスタ噴射ポンプの番号iが1であると
すると、j=1であることから測定値はq11ということ
になり、RAM30Cのq11のエリア内にその値が記録
されることとなる。
次にステップ110においては上記測定値qijに対応す
る噴射量真値Qijの値を噴射量真値設定器19より読み
込みステップ111に移行する。そしてステップ111
では次式 Δqij=Qij−qij を用いて測定系の誤差を表わす基準補正値Δqijを算出
し、RAM30C内の所定のエリアに記録する。
続くステップ112ではjの値が「4」であるか否か、
即ちマスタ噴射ポンプiを全ての回転数N1〜N4で駆
動して噴射量を測定したか否かを判断するが、この時点
では回転数N1のみについての測定が終了しただけであ
るので、再度ステップ103に移行してiの値を「2」
とし、上記の如き処理をくり返し実行する。
このようにして全ての回転数N1〜N4でのマスタ噴射
ポンプiの噴射量を測定し、基準補正値Δqijが求めら
れると次ステップ113に移行して駆動装置11の回転
を停止し、この処理を一旦終了する。
上記の処理は、前述したように各マスタ噴射ポンプ1,
2,3毎に全て実行することとなるのであるが、この結
果、各回転数N1,N2,N3,N4毎に、大、中、小
3種の噴射量に対する基準補正値Δqijが求められ、第
7図に示す如き、噴射量測定系の誤差特性が得られるこ
ととなる。そしてその測定結果は、前記第5図に示した
操作手順で実行される噴射ポンプ10の噴射特性の検査
の際に、噴射ポンプ10の噴射量測定値を補正するのに
用いられる。
以下この噴射ポンプ10の検査処理について第8図及び
第9図に示すフローチャートに沿って説明する。
この処理は前記第5図に示したように検査開始スイッチ
23を入力することによって開始され、まずステップ2
01にて第1の回転数設定器15で設定された噴射ポン
プ10の回転数nkを読み込む。次にステップ202に
おいては駆動装置11に上記読み込まれた回転数nkの
値を指令し、噴射ポンプ10を回転数nkで駆動させ
る。その後前述のステップ106と同様、ステップ20
3にて駆動装置11が回転数をnkに制御するのに必要
な時間2.0秒経過するのを待ち、2.0秒経過すると
次ステップ204に移行する。
ステップ204では噴射量計測器14に噴射量の測定を
指示し、ステップ205にてその測定完了を待つ。噴射
量の測定が完了するとステップ206に移行して噴射量
計測器14で測定された噴射量の測定値qkを読み込
む。続くステップ207では後述の第9図に示した補正
値演算処理によって、上記測定された測定値qkと噴射
ポンプ10の回転数nkに応じた補正値Δqkを求め、
ステップ208に移行する。
そしてステップ208では上記求められた補正値Δqk
と測定値qkとを加算して測定値qkを補正し、噴射量
Qkを算出する。次にステップ209においては、上記
求められた噴射量Qkの値を噴射量表示器28に表示さ
せ、ステップ210に移行する。
ステップ210では噴射量Qkの値が、前記規格上・下
限設定器16により設定された上限値QHを越えている
か否かを判断し、QH<Qkである場合には、ステップ
211で前記+NG表示器26を点灯する。一方QH≧
Qkである場合には、ステップ212に移行して、今度
は噴射量Qkが下限値QLを下回ったか否かを判断す
る。そしてQL>Qkである場合にはステップ213で
前記−NG表示器27を点灯し、QL≦Qkである場合
にはステップ214でOK表示器25を点灯する。
このようにしてOK表示器25、+NG表示器26、−
NG表示器27のいずれかが点灯されるとステップ21
5が実行され、駆動装置11を停止し、本ルーチンの処
理を終了する。
次に上記ステップ207の補正値演算処理について第9
図のフローチャートに沿って説明する。
この処理は、前記第6図の噴射量測定系の誤差測定処理
による測定結果に基づき、噴射量測定値qkの補正値Δ
qkを算出するものであって、具体的には、前記第7図
に示したように、回転数n及び噴射量測定値qを夫々X
軸、Y軸にとり、対応する基準補正値ΔqijをZ軸にと
って、各基準補正値Δqijの頂点を結んで得られる3次
元立体の噴射量測定系の誤差特性の特性関数Δq=F
(n,q)を作成し、補正値Δqkを求めるものであ
る。尚この処理は上記第7図の誤差特性が連続関数とし
て表わすことができないため、第10図に示すように補
正領域をI〜VIの6つに分け、各々の領域I〜VI内での
計算式を設定し、補正値Δqを算出するようされてい
る。
即ちまずステップ301にて噴射ポンプ10の回転数n
kが回転数N2を下回っているか否かを判断し、nk<
N2である旨判断すると次ステップ302に移行して、
噴射量測定値qkが次式 で求められるQ1(nk)の値以下であるか否かを判断
する。そしてqk≦Q1(nk)であると判断すると噴
射ポンプ10の測定結果は領域Iに属すると判断してス
テップ303に移行し、一方qk>Q1(nk)である
と判断すると領域IIに属すると判断してステップ304
に移行する。
次に上記ステップ301にてnk≧N2である旨判断す
るとステップ305に移行する。そしてステップ305
では回転数nkが回転数N3を下回っているか否かを判
断し、nk<N3である旨判断するとステップ306に
移行して、今度は噴射量測定値qkが次式 で求められるQ2(nk)の値以下であるか否かを判断
する。そしてqk≦Q2(nk)であると判断すると噴
射ポンプ10の測定結果は領域IIIに属すると判断して
ステップ307に移行し、一方qk>Q2(nk)であ
ると判断すると領域IVに属すると判断してステップ30
8に移行する。
また上記ステップ305にてnk≧N2である旨判断す
るとステップ309に移行して、噴射量測定値qkが次
で求められるQ3(nk)の値以下であるか否かを判断
する。そしてステップ309にてqk≦Q3(nk)で
あると判断すると噴射ポンプ10の測定結果は領域Vに
属すると判断してステップ310に移行し、一方qk>
Q3(nk)であると判断すると領域VIに属すると判断
してステップ311に移行する。
ステップ303、ステップ304、ステップ307、ス
テップ308、ステップ310、ステップ311におい
ては、各領域I〜VIにおける補正値Δqkを求めるため
の定数、Na,Nb,qa,qb,qc,qd,Δq
a,Δqb,Δqc,Δqdを夫々前記第5図の測定結
果を用いて設定し、ステップ312に移行する。尚上記
各領域での種々の定数については図に示してあるので説
明は省略する。
そしてステップ312においては、上記設定された各種
定数を用いて計算式 但し を完成し、補正値Δqkを算出する。
以上説明したように、本実施例では、噴射ポンプ10の
噴射量の検査前にマスタ噴射ポンプ1,2,3を用いて
噴射量測定系の誤差を求めておき、その測定結果に基づ
き噴射ポンプ10の噴射量測定値を補正するようされて
いることから、検査装置の噴射量測定系の特性、例えば
噴射器13の特性が摩耗等により変化したとしても、そ
れに起因する噴射量測定値の測定誤差を正確に補正する
ことができるようになり、検査対象となる噴射量の値は
実際に噴射ポンプ10より噴射された値となる。従って
測定系に用いる部品の特性管理は細かく行なう必要はな
くなり、それに伴う労力も不要となる。
尚上記実施例では説明を簡単にするため、1気筒の噴射
ポンプの例を示したが、例えば6気筒の噴射ポンプのよ
うに、多気筒に燃料を噴射する噴射ポンプの場合におい
ては、各々の気筒に対応してマスタポンプ真値Qij
(ここでlは気筒番号)、Qij〜Qijを設定し、マ
スタポンプの各筒の噴射量qij,qij〜qijを計
測し、各気筒、各回転数、マスタポンプに対応する補正
基準Δqij,Δqij〜Δqijを算出し、記憶する
よう構成すれば、各気筒毎の燃料噴射量を正確な値に補
正することができる。
つまり例えば4気筒の噴射ポンプを検査する際には、検
査回転数nkで各々の気筒の噴射量qk、即ちq
〜qkにそれぞれ対応する補正値算出用の計算式Δq
=F(nk,qk)を生成し、その分だけ計算
値qkを補正することによって、各気筒の噴射量及び
そのバラツキ検査することができ、噴射器のノズル開弁
圧、流量特性、或は高圧噴射管の気筒ごとのバラツキに
よる影響を受けることなく高精度の検査を実現できる。
また上記実施例ではマスタ噴射ポンプの噴射量測定値q
ijを1回の測定により求めたが、例えばその測定回数を
5回とし、測定値qij(1)〜qij(5)の平均値▲
▼を噴射量測定値qijとすることによって、その測
定のばらつきによる誤差を小さくし、補正値をより精度
高く求めることができる。
更に上記実施例では補正値を求める際に、第9図に示し
た如き1次関数の演算式を用いたが、例えば第11図に
示すような回転数nと噴射量測定値qとをパラメータと
するマップを作成し、各領域内で所定の補正値を求める
ようしてもよい。尚この場合の各領域の条件は次の表の
如くなる。
また上記実施例ではマスタ噴射ポンプの測定を4つの回
転数条件で、かつ3種の噴射量条件で行ない、基準補正
値として計12点で算出しているが、基準補正値は多け
れば多い程、補正値の精度が高くなることから、その精
度を向上するためには回転数条件や噴射量条件を増加す
ればよい。
また更に上記実施例では1台の検査装置のみについて説
明したが、例えば複数の検査装置のマスタ噴射ポンプ5
1′,52′,53′の各基準点の測定値qijm(ここ
でmは検査装置の番号)及び、対応する各基準点の真値
Qijmと測定値qijmとの差である補正基準値Δqijmを
演算記憶し、かつ、記憶した結果を各検査装置に出力す
るホストコンピュータを具備すれば、複数検査装置の補
正のための郡制御を実現することもできる。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明の噴射量測定値の補正方法
及び装置においては、噴射量の測定前に、噴射量真値が
既知の基準噴射装置を用いて、複数の回転数条件で、し
かも複数の噴射量条件で、噴射量測定装置の測定誤差を
求めておき、被測定噴射装置の噴射量測定時には噴射量
測定装置で測定される噴射量測定値を上記予め求められ
た測定誤差に基づき補正するようにしている。従って噴
射量測定装置の測定系に特性変化を生じ、測定される噴
射量測定値が真値とならないような場合にも、噴射量測
定値を正確に補正することができるようになり、噴射量
測定装置の測定系の特性管理の為に多大な労力を要する
ことはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の発明の構成を表わすフローチャート、第
2図は第2の発明の構成を表わすブロック図、第3図な
いし第10図は本発明の一実施例を示し、第3図は実施
例の全体構成を表わすブロック図、第4図は噴射量測定
系の誤差測定を行なうための操作手順を表わすフローチ
ャート、第5図は噴射ポンプの検査を行なうための操作
手順を表わすフローチャート、第6図は噴射量測定系の
誤差を測定する際、マイクロコンピュータで実行される
制御プログラムを表わすフローチャート、第7図は第6
図の処理により得られる測定系の誤差特性を表わす線
図、第8図は噴射ポンプの検査を行なう際、マイクロコ
ンピュータで実行される制御プログラムを表わすフロー
チャート、第9図は第8図におけるステップ207の補
正値算出処理を表わすフローチャート、第10図はその
処理により各測定条件で分割される補正領域I〜VIを説
明する説明図、第11図は他の実施例であり、補正値を
求めるためのマップを表わす説明図である。 1,2,3…マスタ噴射ポンプ 10…噴射ポンプ 11…駆動装置 14…噴射量計測器 18…第2の回転数設定器 19…噴射量真値設定器 20…マスタポンプ番号設定器 22…測定開始スイッチ 23…検査開始スイッチ 30…マイクロコンピュータ 30A…CPU 30B…ROM 30C…RAM

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定噴射装置の噴射量測定前に、 該被測定噴射装置の噴射量を測定する噴射量測定装置に
    よって、噴射量真値が既知の基準噴射装置を複数の異な
    る回転数で駆動して各回転数での噴射量を測定し、記録
    すると共に、 該測定及び記録を複数の噴射量領域で行ない、 上記測定により得られた各回転数での噴射量測定値と噴
    射量真値との偏差を基準補正値として算出及び記録し、 被測定噴射装置の噴射量測定時には、 上記噴射量測定装置で測定される噴射量測定値及び被測
    定噴射装置の回転数をパラメータとして、上記記録され
    た各回転数での噴射量測定値及び基準補正値に基づき補
    正値を算出し、 該補正値を用いて上記噴射量測定値を補正する、 ことを特徴とする噴射量測定値の補正方法。
  2. 【請求項2】基準噴射装置の噴射量の測定を各回転数毎
    に複数回行ない、噴射量測定値として測定結果の平均値
    又は中間値を用いるようしてなる特許請求の範囲第1項
    記載の噴射量測定値の補正方法。
  3. 【請求項3】基準噴射装置の各回転数での噴射量測定値
    及び基準補正値に基づき、回転数及び噴射量測定値をパ
    タメータとする補正値算出用の演算式を作成し、該演算
    式を用いて補正値を算出するようしてなる特許請求の範
    囲第1項又は第2項記載の噴射量測定値の補正方法。
  4. 【請求項4】基準噴射装置の各回転数での噴射量測定値
    及び基準補正値に基づき、回転数、噴射量測定値、及び
    基準補正値による3次元マップを作成し、該マップを用
    いて補正値を求めるようしてなる特許請求の範囲第1項
    又は第2項記載の噴射量測定値の補正方法。
  5. 【請求項5】噴射装置を所定回転数で駆動する駆動手段
    と、 該駆動手段の回転数を設定する回転数設定手段と、 該設定された回転数で上記駆動手段が上記噴射装置を駆
    動した際、該噴射装置の噴射量を測定する噴射量測定手
    段と、 を備えた噴射量測定装置に設けられ、該測定装置で測定
    された噴射量の測定誤差を補正する噴射量測定値の補正
    装置であって、 噴射量真値が既知でしかも噴射量の変更可能な基準噴射
    装置、あるいは噴射量真値が既知で噴射量の異なる複数
    の基準噴射装置と、 該基準噴射装置の回転数として複数の回転数を設定する
    第2の回転数設定手段と、 上記駆動手段が該設定された複数の回転数で上記基準噴
    射装置を駆動する時上記噴射量測定手段で測定される各
    回転数毎の噴射量測定値を読み込み記録する測定値記録
    手段と、 上記第2の回転数設定手段で設定された各回転数での上
    記基準噴射装置の噴射量真値を入力する噴射量真値入力
    手段と、 該入力された噴射量真値と上記記録された基準噴射装置
    の噴射量測定値との偏差を求め、各回転数毎に基準補正
    値として記録する基準補正値記録手段と、 を備えると共に、 上記駆動手段によって被測定噴射装置が所定回転数で駆
    動され、該噴射装置の噴射量が上記噴射量測定手段で測
    定された際、該噴射量測定値と回転数とをパラメータと
    して、上記測定値記録手段及び基準補正値記録手段に記
    録された基準噴射装置の各回転数に対応した噴射量測定
    値及び基準補正値に基づき補正値を算出する補正値算出
    手段と、 該算出された補正値により、上記被測定噴射装置の噴射
    量測定値を補正する補正手段と、 を備えたことを特徴とする噴射量測定値の補正装置。
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