JPH0611192Y2 - 液体容器用包装材料 - Google Patents
液体容器用包装材料Info
- Publication number
- JPH0611192Y2 JPH0611192Y2 JP1987177262U JP17726287U JPH0611192Y2 JP H0611192 Y2 JPH0611192 Y2 JP H0611192Y2 JP 1987177262 U JP1987177262 U JP 1987177262U JP 17726287 U JP17726287 U JP 17726287U JP H0611192 Y2 JPH0611192 Y2 JP H0611192Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packaging material
- antibacterial
- zeolite
- layer
- plastic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、牛乳、酒、ジュース等の飲料を収納する液体
容器に用いる包装材料に関し、特に内容物充填前に滅菌
されることを要する液体容器に用いる包装材料に関す
る。
容器に用いる包装材料に関し、特に内容物充填前に滅菌
されることを要する液体容器に用いる包装材料に関す
る。
<従来の技術> 従来この種の包装材料は、紙を主体とし、必要に応じて
プラスチックフィルム、金属箔等を積層してなる積層体
が用いられていた。これらの包装材料は軽量性、経済
性、印刷適性、輸送性、さらには遮光性、密封性等の内
容物保護性の点などから、古くから用いられていたガラ
ス製容器に代替し、広く用いられている。
プラスチックフィルム、金属箔等を積層してなる積層体
が用いられていた。これらの包装材料は軽量性、経済
性、印刷適性、輸送性、さらには遮光性、密封性等の内
容物保護性の点などから、古くから用いられていたガラ
ス製容器に代替し、広く用いられている。
これら従来の包装材料からなる液体容器に内容物を充填
する際には、包装材料に付着している雑菌やカビ類を死
滅させておく必要があり、エチレンオキサイドガス、γ
線、あるいは過酸化水素等を用いた殺菌、滅菌作業が行
われている。
する際には、包装材料に付着している雑菌やカビ類を死
滅させておく必要があり、エチレンオキサイドガス、γ
線、あるいは過酸化水素等を用いた殺菌、滅菌作業が行
われている。
<考案が解決しようとする問題点> 従来の包装材料を作成してから使用する迄には多くの工
程、過程があり、雑菌やカビ等の付着はある程度防ぐこ
とは可能であっても、完全に無菌の状態で内容物の充填
に供することは不可能であり、特に内容物が微生物の影
響を受け易い酒等の場合には、滅菌作業は不可欠であっ
た。しかしながら前述のような滅菌作業は、経済的に不
利であるばかりでなく、使用する殺菌剤等が包装材料に
対して悪影響を与えたり、残留した殺菌剤が内容物や人
体に対して悪影響を与える場合があった。
程、過程があり、雑菌やカビ等の付着はある程度防ぐこ
とは可能であっても、完全に無菌の状態で内容物の充填
に供することは不可能であり、特に内容物が微生物の影
響を受け易い酒等の場合には、滅菌作業は不可欠であっ
た。しかしながら前述のような滅菌作業は、経済的に不
利であるばかりでなく、使用する殺菌剤等が包装材料に
対して悪影響を与えたり、残留した殺菌剤が内容物や人
体に対して悪影響を与える場合があった。
<問題点を解決するための手段> 本考案は上記問題点に鑑みなされたものであって、容器
成形前には、包装材料の表面と他の包装材料の裏面とが
重ねられて保管される液体容器用包装材料であって、少
なくとも紙層を含む基材の少なくとも片面の最外層に、
ゼオライトのイオン交換可能な金属の一部を、銀、銅、
または亜鉛から選ばれる少なくとも一種の金属で置換し
て得られる抗菌性ゼオライトを混合したプラスチックか
らなる抗菌層を設けたことを特徴とする、液体容器用包
装材料である。
成形前には、包装材料の表面と他の包装材料の裏面とが
重ねられて保管される液体容器用包装材料であって、少
なくとも紙層を含む基材の少なくとも片面の最外層に、
ゼオライトのイオン交換可能な金属の一部を、銀、銅、
または亜鉛から選ばれる少なくとも一種の金属で置換し
て得られる抗菌性ゼオライトを混合したプラスチックか
らなる抗菌層を設けたことを特徴とする、液体容器用包
装材料である。
<作用> 基材の少なくとも片面に設けられた抗菌層に含まれた抗
菌性ゼオライトは、空気中の酸素を活性化し、抗菌性を
発揮し、包装材料の表面に付着したカビや雑菌を殺菌す
る。
菌性ゼオライトは、空気中の酸素を活性化し、抗菌性を
発揮し、包装材料の表面に付着したカビや雑菌を殺菌す
る。
<実施例> 次に、図面に基づいて本考案をさらに説明する。第1図
は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は、他の実施
例を示す断面図である。
は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は、他の実施
例を示す断面図である。
本考案で用いる基材(1)は、少なくとも紙層を含み、他
にプラスチックフィルムや金属箔等の柔軟性シートを積
層した積層体であり、内容物、目的に合わせて種々の材
料が用いられる。第1図に示す実施例の場合は紙(2)と
ポリエチレン(3)の積層体、第2図に示す他の実施例の
場合は、ポリエチレン(3)、紙(2)、ポリエチレン(3)、
アルミニウム箔(4)、ポリステルフィルム(5)、ポリエチ
レン(3)をこの順に積層したものである。これら基材(1)
は従来用いられている包装材料と同様にして作成するこ
とができる。
にプラスチックフィルムや金属箔等の柔軟性シートを積
層した積層体であり、内容物、目的に合わせて種々の材
料が用いられる。第1図に示す実施例の場合は紙(2)と
ポリエチレン(3)の積層体、第2図に示す他の実施例の
場合は、ポリエチレン(3)、紙(2)、ポリエチレン(3)、
アルミニウム箔(4)、ポリステルフィルム(5)、ポリエチ
レン(3)をこの順に積層したものである。これら基材(1)
は従来用いられている包装材料と同様にして作成するこ
とができる。
基材(1)の少なくとも片面には、抗菌性ゼオライト(6)を
混合したプラスチック(7)からなる抗菌層(8)を設ける。
混合したプラスチック(7)からなる抗菌層(8)を設ける。
本考案でいう抗菌性ゼオライト(6)とは、特開昭60-1810
02号公報、特開昭60-100504号公報等に示される、ゼオ
ライト中に含まれるイオン交換可能な金属の一部、実質
的には全部を、銀、銅、または亜鉛から選ばれる少なく
とも一種の金属によりイオン交換して得られるものであ
る。
02号公報、特開昭60-100504号公報等に示される、ゼオ
ライト中に含まれるイオン交換可能な金属の一部、実質
的には全部を、銀、銅、または亜鉛から選ばれる少なく
とも一種の金属によりイオン交換して得られるものであ
る。
抗菌性ゼオライト(6)は通常の充填剤とほぼ同様にプラ
スチック(7)中に混合することができ、例えば混合可能
な程度の粒径に粉砕した抗菌性ゼオライト(6)を、プラ
スチック(7)ペレット中に所定量投入し、均一に分散す
るよう撹拌混合する。抗菌性ゼオライト(6)の混合量
は、実質的な抗菌力を発揮させるためには約1重量%以
上混合させることが好ましい。
スチック(7)中に混合することができ、例えば混合可能
な程度の粒径に粉砕した抗菌性ゼオライト(6)を、プラ
スチック(7)ペレット中に所定量投入し、均一に分散す
るよう撹拌混合する。抗菌性ゼオライト(6)の混合量
は、実質的な抗菌力を発揮させるためには約1重量%以
上混合させることが好ましい。
基材(1)上に抗菌層(8)を設けるには、従来用いられてい
る種々の方法が可能であり、前述の抗菌性ゼオライト
(6)を混合したプラスチック(7)を押し出し製膜法等の方
法によりフィルム状に製膜した後、接着剤を用いて基材
(1)に貼着したり、基材(1)上に重ね合わせて熱プレスに
より積層する方法が可能である。また、前記抗菌性ゼオ
ライト(6)を混合したプラスチック(7)を、基材(1)上に
直接押し出してコーティングする方法、あるいは他のプ
ラスチックと共に押し出す共押し出し法等、様々な加工
方法が可能である。いずれの場合においても抗菌層(8)
は、基材(1)の少なくとも片面の最外層に設けられる。
る種々の方法が可能であり、前述の抗菌性ゼオライト
(6)を混合したプラスチック(7)を押し出し製膜法等の方
法によりフィルム状に製膜した後、接着剤を用いて基材
(1)に貼着したり、基材(1)上に重ね合わせて熱プレスに
より積層する方法が可能である。また、前記抗菌性ゼオ
ライト(6)を混合したプラスチック(7)を、基材(1)上に
直接押し出してコーティングする方法、あるいは他のプ
ラスチックと共に押し出す共押し出し法等、様々な加工
方法が可能である。いずれの場合においても抗菌層(8)
は、基材(1)の少なくとも片面の最外層に設けられる。
抗菌層(8)を最外層に設ける理由は、抗菌性ゼオライト
(6)が空気中の酸素に作用して初めて抗菌性を発揮する
ためである。
(6)が空気中の酸素に作用して初めて抗菌性を発揮する
ためである。
抗菌層(8)を、包装材料の使用時に内面となる側に設け
る場合には、抗菌性ゼオライト(6)を混合するプラスチ
ック(7)は、ヒートシール性を有する材料とすることが
好ましい。換言すれば従来設けられているヒートシール
層に、抗菌性ゼオライト(6)を混合することになる。
る場合には、抗菌性ゼオライト(6)を混合するプラスチ
ック(7)は、ヒートシール性を有する材料とすることが
好ましい。換言すれば従来設けられているヒートシール
層に、抗菌性ゼオライト(6)を混合することになる。
このようにして得られた抗菌性を有する液体容器用包装
材料は、通常ロール状に巻き取られるか、所定形状に断
裁されたスリーブとして積重ねられて輸送、保管され
る。この際、印刷時あるいは加工時等において包装材料
の抗菌層(8)面に付着したカビや雑菌は、抗菌性ゼオラ
イトの作用により殺菌される。また、抗菌層(8)を一方
にのみ設けた場合、抗菌層(8)の設けられていない面に
カビや雑菌等が付着した場合であっても、包装材料は前
述のようにロール状あるいは積重ねられた状態にあり、
抗菌層(8)面と他の面とが接触した状態となっているの
で、抗菌層(8)の設けられていない面に付着した雑菌や
カビも、殺菌される。このように包装材料は使用する迄
常に無菌の状態に保たれる。
材料は、通常ロール状に巻き取られるか、所定形状に断
裁されたスリーブとして積重ねられて輸送、保管され
る。この際、印刷時あるいは加工時等において包装材料
の抗菌層(8)面に付着したカビや雑菌は、抗菌性ゼオラ
イトの作用により殺菌される。また、抗菌層(8)を一方
にのみ設けた場合、抗菌層(8)の設けられていない面に
カビや雑菌等が付着した場合であっても、包装材料は前
述のようにロール状あるいは積重ねられた状態にあり、
抗菌層(8)面と他の面とが接触した状態となっているの
で、抗菌層(8)の設けられていない面に付着した雑菌や
カビも、殺菌される。このように包装材料は使用する迄
常に無菌の状態に保たれる。
<考案の効果> 本考案は以上述べた構成からなっているので、包装材料
に付着したカビや雑菌等は抗菌性ゼオライトの作用によ
り殺菌され、包装材料は常に無菌の状態に保たれる。従
って従来必要とされていた滅菌作業は必要でなくなる
か、滅菌作業を行なう場合でもその滅菌条件を大幅に緩
和することができるので、経済的に有利であるばかりで
なく、内容物や人体に対して与える影響を、極めて少な
くすることができる。もちろん、従来の包装材料が有し
ていた種々の利点を損なうことはない。
に付着したカビや雑菌等は抗菌性ゼオライトの作用によ
り殺菌され、包装材料は常に無菌の状態に保たれる。従
って従来必要とされていた滅菌作業は必要でなくなる
か、滅菌作業を行なう場合でもその滅菌条件を大幅に緩
和することができるので、経済的に有利であるばかりで
なく、内容物や人体に対して与える影響を、極めて少な
くすることができる。もちろん、従来の包装材料が有し
ていた種々の利点を損なうことはない。
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は他の
実施例を示す断面図である。 (1)…基材、(2)…紙 (3)…ポリエチレン、(6)…抗菌性ゼオライト (7)…プラスチック、(8)…抗菌層
実施例を示す断面図である。 (1)…基材、(2)…紙 (3)…ポリエチレン、(6)…抗菌性ゼオライト (7)…プラスチック、(8)…抗菌層
Claims (1)
- 【請求項1】容器成形前には、包装材料の表面と他の包
装材料の裏面とが重ねられて保管される液体容器用包装
材料であって、少なくとも紙層を含む基材の少なくとも
片面の最外層に、ゼオライトのイオン交換可能な金属の
一部を、銀、銅、または亜鉛から選ばれる少なくとも一
種の金属で置換して得られる抗菌性ゼオライトを混合し
たプラスチックからなる抗菌層を設けたことを特徴とす
る、液体容器用包装材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987177262U JPH0611192Y2 (ja) | 1987-11-19 | 1987-11-19 | 液体容器用包装材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987177262U JPH0611192Y2 (ja) | 1987-11-19 | 1987-11-19 | 液体容器用包装材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0180422U JPH0180422U (ja) | 1989-05-30 |
JPH0611192Y2 true JPH0611192Y2 (ja) | 1994-03-23 |
Family
ID=31468933
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987177262U Expired - Lifetime JPH0611192Y2 (ja) | 1987-11-19 | 1987-11-19 | 液体容器用包装材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0611192Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0525503Y2 (ja) * | 1988-01-30 | 1993-06-28 | ||
NL1010749C2 (nl) * | 1998-12-07 | 2000-06-08 | V O F Pharmasept | Houder voor het gedoseerd en in hoofdzaak kiemvrij afgeven van een vloeistof. |
JP2008156001A (ja) * | 2008-03-21 | 2008-07-10 | Suntory Ltd | ミネラルウォーターのディスペンサの加熱殺菌装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60181002A (ja) * | 1984-02-29 | 1985-09-14 | Kanebo Ltd | ゼオライトを担体とする抗菌性組成物およびその製造方法 |
-
1987
- 1987-11-19 JP JP1987177262U patent/JPH0611192Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0180422U (ja) | 1989-05-30 |
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