JPH0610872U - 加速度センサ - Google Patents
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- JPH0610872U JPH0610872U JP070947U JP7094792U JPH0610872U JP H0610872 U JPH0610872 U JP H0610872U JP 070947 U JP070947 U JP 070947U JP 7094792 U JP7094792 U JP 7094792U JP H0610872 U JPH0610872 U JP H0610872U
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
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- B60R21/16—Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
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- G01P15/036—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses by using non-electrical means by measuring the displacement of a movable inertial mass for indicating predetermined acceleration values
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 構成部品点数を削減し、組付け工数及びコス
トの低減を図ることができる加速度センサを得る。 【構成】 トリガ用レバー60が第1位置にある場合に
は、トリガ部材76と係合つば72とが係合され、着火
ピン38は起動位置への移動が阻止される。このとき、
コリルスプリング74が着火ピン38を介してトリガ用
レバー60を第1位置に回動付勢しているので、トリガ
用レバー60の支軸66からトリガ部材76と係合つば
72との係合点80までの距離L1を腕の長さとする回
転モーメントがトリガ用レバー60に生じ、このモーメ
ントによって慣性移動に対する抵抗力がボール52に及
ぼされる。これにより、着火ピン38を起動位置に移動
させるのに要する移動付勢力とボール52の慣性移動に
対する抵抗力とをコリルスプリング74で賄うことがで
きる。
トの低減を図ることができる加速度センサを得る。 【構成】 トリガ用レバー60が第1位置にある場合に
は、トリガ部材76と係合つば72とが係合され、着火
ピン38は起動位置への移動が阻止される。このとき、
コリルスプリング74が着火ピン38を介してトリガ用
レバー60を第1位置に回動付勢しているので、トリガ
用レバー60の支軸66からトリガ部材76と係合つば
72との係合点80までの距離L1を腕の長さとする回
転モーメントがトリガ用レバー60に生じ、このモーメ
ントによって慣性移動に対する抵抗力がボール52に及
ぼされる。これにより、着火ピン38を起動位置に移動
させるのに要する移動付勢力とボール52の慣性移動に
対する抵抗力とをコリルスプリング74で賄うことがで
きる。
Description
【0001】
本考案は、慣性体が加速度作用によって慣性移動することにより、車両急減速 時に起動部材が、乗員保護装置を起動させる起動位置に非起動位置から移動され る加速度センサに関する。
【0002】
車両の乗員保護装置としてエアバッグ装置が知られている。
【0003】 エアバッグ装置では、車両急減速時に袋体が膨出して乗員が保護されるように なっており、このエアバッグ装置を車両急減速時に起動するために加速度センサ が用いられる。
【0004】 加速度センサでは、従来、図5に示すように(車両前方を矢印FRで示す)、 ボール80が慣性体とされて、ボール80に車両前方向きの加速度が作用すると 、ボール80が慣性移動できるようになっている。ボール80が慣性移動すると 、レバー82の一端部(図5中左側の端部)がボール80により車両前方側に押 圧され、レバー82は、その中間部に設けられたトリガ部材100の長手方向( 図における紙面直交方向)の両端面に突出形成された回動軸84の回りに回動さ れる。
【0005】 レバー82の長手方向の中間部には、起動部材としての着火ピン86が、ボー ル80の慣性移動方向と平行に、雷管(図示省略)を着火する起動位置へ非起動 位置から移動可能に設けられている。また、レバー82の他端部(図中右側の端 部)には、バイアススプリング92によって車両前方側に付勢されたバイアスピ ン102が当接している。
【0006】 通常時には、着火ピン86の長手方向中間部に設けられた係合つば88が、ト リガ部材100の長手方向中間部に形成されたトリガ部90と係合され、着火ピ ン86が非起動位置に保持される。一方、車両急減速時には、バイアススプリン グ92の付勢力に抗してボール80が車両前方方向に慣性移動することにより、 レバー82が回動してトリガ部90と係合つば88との係合が解除される。この 解除により、着火ピン86は、着火スプリング94の付勢力に基づき、雷管に向 けて移動して雷管に当接し、雷管が着火される。この雷管の着火によってガス発 生物質が燃焼してガスが発生し、発生ガスが袋体内に供給されて袋体が膨出され る。
【0007】
しかしながら、上記従来の加速度センサにあっては、バイアススプリング92 は、ボール80の慣性移動に対する抵抗力を及ぼし、通常の車両走行中に生ずる 減速や振動等によっては、ボール80の慣性移動を阻止して、トリガ部90と着 火ピン86の係合つば88との係合を解除せず、着火ピン86を不用意に移動さ せないようにしており、着火ピン86を起動位置に移動付勢して着火力を付与す る着火スプリング94とは別個に設けられている。これは、構成部品点数が多く なり、組付けも面倒となる等の原因となる。
【0008】 また、上記従来の加速度センサにあっては、トリガ部90が形成されたトリガ 部材100は、図6に示されるように、円柱状部材150に種々の加工,即ち、 両端部切削(回動軸84の形成),トリガ部90形成のための長手方向中間部の 切削,レバー82を挿通するためのレバー用穴102の穴明け等を施して作られ ており、更には、レバー82をレバー用穴102に挿通する等の作業が必要であ る。このため、トリガ部材100等の加工,組付けに工数がかかり、コストアッ プの要因となっている。
【0009】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、特に構成部品 点数を削減し、組付け工数及びコストの低減を図ることができる加速度センサを 提供することにある。
【0010】
本考案に係る加速度センサは、加速度作用によって慣性移動する慣性体と、前 記慣性体の慣性移動方向前面にその長手方向の一部が当接し、前記慣性体の慣性 移動によって押圧され第1位置から第2位置に回動すると共に、その回動中心か ら所定距離だけ離間した位置で且つ前記慣性体との当接点と異なる位置にトリガ 部が設けられたトリガ用レバーと、前記トリガ用レバーの第1位置では前記トリ ガ部に係合されると共に前記トリガ用レバーの第2位置では前記トリガ部との係 合が解除される係合部が設けられ、乗員保護装置を起動する起動位置に非起動位 置から移動可能な起動部材と、前記起動部材を起動位置方向に常時移動付勢する 付勢手段と、を有する。
【0011】
上記構成の加速度センサによれば、トリガ用レバーが第1位置にある場合には 、トリガ用レバーのトリガ部と起動部材に設けられた係合部とが係合され、起動 部材は起動位置への移動が阻止されて非起動位置に保持される。このとき、付勢 手段が起動部材を介してトリガ用レバーを前記第1位置に回動付勢しているので 、トリガ用レバーの回動中心部からトリガ部と係合部との係合点までの距離を腕 の長さとする回転モーメントがトリガ用レバーに生じ、その回転モーメントによ ってトリガ用レバーの回動中心部から慣性体とトリガ用レバーの当接点までの距 離とトリガ用レバーの回動中心部から前記係合点までの距離の比に応じた慣性移 動に対する抵抗力が慣性体に及ぼされる。
【0012】 通常の車両走行中に生ずる減速や振動等によっては、慣性体に作用する加速度 は小さく、慣性体の慣性移動は付勢手段の付勢力に起因する前記の抵抗力により 阻止され、トリガ用レバーは第1位置から第2位置への回動に到らず、トリガ部 と係合部との係合が維持されて、起動部材が不用意に移動することはない。
【0013】 車両急減速時には、加速度が大きく、慣性体は付勢手段の付勢力に起因する前 記の抵抗力に抗して慣性移動し、トリガ用レバーは第1位置から第2位置に回動 される。第2位置では、トリガ用レバーのトリガ部と起動部材に設けられた係合 部との係合が解除され、起動部材は、付勢手段の付勢力により非起動位置から起 動位置に移動される。これにより乗員保護装置が起動可能となる。
【0014】 従って、起動部材を起動位置に移動させるのに要する移動付勢力と慣性体の慣 性移動に対する抵抗力とを単一の付勢手段で賄うことができる。
【0015】
本考案の第1実施例に係る加速度センサを図1乃至図2に基づいて説明する。 これらの図において、矢印FRは車両前方を示す。
【0016】 図2には、乗員保護装置としてのエアバッグ装置10が示されている。エアバ ッグ装置10は、インフレータ12、カバー14、エアバッグ袋体(以下、単に 「袋体」と略述する。)16とを含んで構成され、ステアリングホイール18の ハブ20に支持されたベースプレート22に取付けられている。
【0017】 インフレータ12は、ステアリングホイール18の回転軸線回りに外周面が形 成される円筒形状とされ、その回転軸線方向略半分がベースプレート22を貫通 し乗員側に突出した状態で、取付フランジ24を介してベースプレート22に固 定されている。
【0018】 袋体16は、ベースプレート22の乗員側に折り畳まれた状態で配置され、反 乗員側の端部には、ガス供給口26が形成されている。インフレータ12の乗員 側突出部位がガス供給口26内に入り込むようにするため、ガス供給口26の周 縁部が、取付けリング28によってベースプレート22に固定されている。
【0019】 カバー14は、碗状に形成され、ベースプレート22との間に袋体16を格納 するように、ベースプレート22に乗員側から伏せて固定されている。カバー1 4のインフレータ12に対向する部分(乗員と対向する底壁の部分)には、薄肉 部29が形成されており、袋体16が膨張すると、薄肉部29が破断されてカバ ー14が観音開きの態様で展開可能となっている。
【0020】 また、インフレータ12には、図2に示される如く、エンハンサ30、雷管3 2、ガス発生物質34、加速度センサ36が収容されており、車両急減速時には 、加速度センサ36側の起動部材を構成する着火ピン38が雷管32と衝突して 雷管32が着火され、その着火に基づきガス発生物質34が伝火されてガスが発 生し、そのガスがガス孔40を介して袋体16内に供給されるようになっている 。
【0021】 ここで、加速度センサ36について詳説する。 加速度センサ36では、図1に示すように、前側ハウジング46と後側ハウジ ング48とから成るハウジング50内に、慣性体としてのボール52が配設され ている。このボール52は、後側ハウジング48に車両前後方向に沿って設けら れたシリンダ51内に収容され、車両前方向きの加速度がボール52に作用する とシリンダ51内を車両前方に慣性移動可能となっている。
【0022】 また、ハウジング50内には、トリガ用レバー60及び前記着火ピン38が配 設されている。トリガ用レバー60は、慣性体52の移動方向と略直交する方向 に延設されたレバー62と、このレバー62の長手方向中央のやや一端部(車両 幅方向の左端部(図1では右端部))寄りの位置に一体的に設けられたトリガ部 としてのトリガ部材76(これについては、さらに後述する。)とから構成され ている。レバー62の一端部には支軸66が突出形成され、この支軸66がハウ ジング50の車両上下方向側の壁(図1における紙面直交方向両側の壁)に軸支 され、これにより、レバー62が支軸66の回りに回動自在となっている。レバ ー62の他端部(車両幅方向の右端部(図1で左端部))は、ボール52の慣性 移動方向前面(車両前方側の面)に当接され、ボール52が車両前方に慣性移動 し、レバー62の他端部を押圧すると、レバー62が、支軸66の回りに図1で 反時計方向(矢印A)に回動するようになっている。
【0023】 着火ピン38は、長手方向がボール52の移動方向と平行に配置され、ハウジ ング50を貫通して形成された案内移動路70に沿って、着火ピン38の車両後 方端がハウジング50内に位置する非起動位置(図1に実線で示す)から着火ピ ン38の車両後方端がハウジング50外に出て雷管34と当接して雷管34を着 火してエアバッグ装置10を起動する起動位置(図1に仮想線で示す)に移動可 能となっている。着火ピン38の長手方向中間部には、外周部に段部が形成され た円板状部材から成る係合部としての係合つば72が設けられ、係合つば72の 車両前方側の端面とハウジング50との間には、付勢手段としてのコイルスプリ ング74が介装されている。コイルスプリング74によって着火ピン38は、常 時、起動位置に移動付勢され、起動位置では雷管34に着火力を付与する。
【0024】 一方、係合つば72に対応して、レバー62には、前述したトリガ部材76が 設けられている。このトリガ部材76は、ボール52がレバー62と当接する当 接点78とレバー62の回動中心部を構成する支軸66との間において、支軸6 6から離間されて位置され、レバー62と一体回動可能となっている。常時は、 レバー62は第1位置(図1に実線で示す)にあり、この第1位置では、係合つ ば72とトリガ部材76とは係合され、着火ピン38は、非起動位置に保持され る(図1の実線で示す状態)。また、レバー62の第1位置では、コイルスプリ ング74の付勢力に基づき、係合つば72によってトリガ部材76が押圧され、 レバー62にトリガ部材76と係合つば74との係合点80から支軸66までの 距離L1を腕の長さとする回転モーメントが作用する。この回転モーメントによ りレバー62は、第1位置に回動付勢され、ボール52の慣性移動に対する抵抗 力ないしバイアス力が、上記回転モーメントにより当接点78から支軸66まで の距離L2と前記距離L1との比に応じて、ボール52に及ぼされる。
【0025】 車両急減速時には、コイルスプリング74の付勢力に抗してボール52が所定 量慣性移動し、レバー62は回動して第2位置(図1に仮想線で示す)に到り、 第2位置では、トリガ部材76と係合つば72との係合が解除され、着火ピン3 8は、起動位置への移動が許容されるようになっている。
【0026】 次に、このようにして構成された本第1実施例の作用を説明する。 通常の車両走行中に生ずる減速や振動等によっては、ボール52に作用する加 速度は小さく、ボール52の慣性移動はコイルスプリング74の付勢力に起因す る上記の抵抗力に基づいて阻止され、レバー62は第1位置から第2位置への回 動に到らず、トリガ部材76と係合つば72との係合が維持されて、着火ピン3 8が不用意に移動することはない。
【0027】 車両急減速時には、加速度が大きく、ボール52はコイルスプリング74の付 勢力に起因する上記の抵抗力に抗して慣性移動し、レバー62は第1位置から第 2位置に回動される。第2位置では、トリガ部材76と係合つば72との係合が 解除され、着火ピン38は、コイルスプリング74の付勢力に基づいて、非起動 位置から起動位置に移動される。これによりエアバッグ装置10が起動可能とな る。
【0028】 以上説明したように、本第1実施例によると、着火ピン38を起動位置に移動 させるのに要する移動付勢力とボール52の慣性移動に対する抵抗力とを単一の コイルスプリング74で賄うことができる。このため、バイアススプリングと着 火スプリングとが別個に設けられていた従来装置に比較して、構成部品点数の削 減を図ることができると共に、組付け工数の削減を図ることができるという効果 がある。
【0029】 なお、上記実施例では、トリガ用レバー60を構成するトリガ部材76と着火 ピン38の係合つば72との係合点80が、トリガ用レバー60とボール52と の当接点78と回動中心部を構成する支軸66との間に位置されているが、本考 案はこれに限定されるものではなく、前記係合点80が、図1上で当接点78の 左方に位置されても良く、係合点80あるいは押圧点78のいずれか一方が、ト リガ用レバー60の長手方向の延長線上において、支軸66の右方に位置されて もよく、ただ、トリガ部材76と係合つば72との係合の際に、トリガ用レバー 60に回転モーメントが作用して、この回転モーメントに基づき、ボール52が トリガ用レバー60によって押圧されるものであればよい。
【0030】 次に、本考案の第2実施例を図3乃至図4に基づいて説明する。ここで、前述 した第1実施例と同一若しくは同等の構成部分については同一の符号を付すと共 に、その説明を簡略にし若しくは省略する。
【0031】 この第2実施例では、前述した第1実施例の加速度センサ36に代えて加速度 センサ136が設けられている。この加速度センサ136は、加速度センサ36 におけるトリガ用レバー60に代えてトリガ用レバー160が設けれている点に 特徴を有する。
【0032】 このトリガ用レバー160は、図4に示されるように、板状部材を長辺部16 0Aの基端部の一部が幾分幅広となる略T字状に打ち抜き加工後、長辺部160 Aの基端部の幅広部が図4における紙面手前側に突出するように曲折され、この 幅広部によって着火ピン38の係合つば72に係合するトリガ部160Bが形成 され、さらにこのトリガ部160Bの先端側の部分が図4における紙面手前側に 曲折されている。
【0033】 一方、図3に示されるように、後側ハウンジング48の前側ハウジング46側 の端面には、トリガ用レバー160の短辺部160Cの長辺部160Aと反対側 の端部の図4における紙面奥側の角部(以下、「端末角」という。)160Dが 遊嵌される三角溝48Aが形成されている。
【0034】 加速度センサ136では、トリガ用レバー160は、慣性体52の移動方向と 略直交する方向にその幅方向の面が配置されている。このトリガ用レバー160 の長手方向の一端(車両幅方向の左端部(図3では右端部))に位置する前記端 末角160Dは、前記三角溝48Aに遊嵌され、このトリガ用レバー160の長 手方向中央のやや一端部寄りの位置に前記トリガ部160Bが位置している。ま た、このトリガ用レバー160の長手方向の他端部(車両幅方向の右端部(図3 で左端部))に位置する前記長辺部160Aは、ボール52の慣性移動方向前面 (車両前方側の面)に当接され、ボール52が車両前方に慣性移動し、トリガ用 レバー160の長辺部160Aを押圧すると、トリガ用レバー160が、端末角 160Dを中心として図3で反時計方向(矢印B)に回動するようになっている 。
【0035】 これを更に詳述すると、トリガ部160Bは、ボール52とトリガ用レバー1 60との当接点78とトリガ用レバー160の回動中心部を構成する端末角16 0Dとの間において、端末角160Dから離間されて位置されている。
【0036】 常時は、トリガ用レバー160は第1位置(図3に実線で示す)にあり、この 第1位置では、係合つば72とトリガ部160Bとは係合され、着火ピン38は 、非起動位置に保持される(図3の実線で示す状態)。また、トリガ用レバー1 60の第1位置では、コイルスプリング74の付勢力に基づき、係合つば72に よってトリガ部160Bが押圧され、トリガ用レバー160にトリガ部160B と係合つば74との係合点80から端末角160Dまでの距離L1を腕の長さと する回転モーメントが作用する。この回転モーメントによりトリガ用レバー16 0は、第1位置に回動付勢され、ボール52の慣性移動に対する抵抗力ないしバ イアス力が、上記回転モーメントにより押圧点78から端末角160Dまでの距 離L2と前記距離L1との比に応じて、ボール52に及ぼされる。
【0037】 車両急減速時には、コイルスプリング74の付勢力に起因する抵抗力に抗して ボール52が所定量慣性移動するが、トリガ部160Bは、第1位置では、着火 ピン38を介してコイルスプリング74により付勢されているため、トリガ用レ バー160は三角溝48Aの底に押しつけられた端末角160Dを中心に安定し て回動して第2位置(図3に仮想線で示す)に到り、第2位置では、トリガ部1 60Bと係合つば72との係合が解除され、着火ピン38は、起動位置への移動 が許容されるようになっている。
【0038】 その他の部分の構成は、前述した第1実施例と同様になっている。 以上のように構成された本第2実施例によっても、前述した第1実施例と同等 の作用・効果を奏する他、トリガ用レバー160が板状部材の打ち抜き,曲折等 の簡単な加工により一体成形されているので、構成部品点数の一層の削減を図れ ると共に、トリガ部の加工が容易なものとなっている。また、このトリガ用レバ ー160のハウジング50への組付けのため、後側ハウジング48に三角溝48 Aを形成するだけで充分であることから、トリガ用レバー160の回動軸の形成 及びこれに対応するハウジング50側の軸受け部の形成等が不要となると共に、 組付け工数を一層削減することができ、これによりコストの低減をも図ることが できる。
【0039】 なお、本考案は、上記第1,第2実施例に限定されるものではなく、種々変更 可能である。例えば、上記実施例では、乗員保護装置がエアバッグ装置10とさ れているが、これに限定されるものではなく、ウエビング巻取り装置にあって、 車両急減速時にウエビングを乗員に対して緊密に装着させるためにプリローダを 起動するのにも勿論適用可能であり、これと同様の目的のバックル引き込み装置 であるインナープリテンショナー等の他の装置にも適用可能である。
【0040】
以上説明したように、本考案に係る加速度センサによれば、起動部材を移動さ せるのに要する移動付勢力と慣性体の慣性移動に対する抵抗力とを単一の付勢手 段で賄うことができるので、構成部品点数の削減及びこれに伴う組付け工数の削 減を図ることができるという従来にない実用的な効果がある。
【図1】本考案の第1実施例に係る加速度センサの車両
前後方向に沿って切断した概略断面図である。
前後方向に沿って切断した概略断面図である。
【図2】図1の加速度センサを適用したエアバッグ装置
の車両前後方向に沿って切断した概略断面図である。
の車両前後方向に沿って切断した概略断面図である。
【図3】本考案の第2実施例に係る加速度センサの車両
前後方向に沿って切断した概略断面図である。
前後方向に沿って切断した概略断面図である。
【図4】図3のトリガ用レバーを示す斜視図である。
【図5】従来の加速度センサの車両前後方向に沿って切
断した概略断面図である。
断した概略断面図である。
【図6】図5のトリガ部材の加工方法等を説明するため
の図である。
の図である。
10 エアバッグ装置(乗員保護装置) 36 加速度センサ 38 着火ピン(起動部材) 52 ボール(慣性体) 60 トリガ用レバー 66 支軸(回動中心部) 72 係合つば(係合部) 74 コイルスプリング(付勢手段) 76 トリガ部材(トリガ部) 160 トリガ用レバー 160B トリガ部 160D 端末角(回動中心部)
Claims (1)
- 【請求項1】 加速度作用によって慣性移動する慣性体
と、 前記慣性体の慣性移動方向前面にその長手方向の一部が
当接し、前記慣性体のの慣性移動によって押圧され第1
位置から第2位置に回動すると共に、その回動中心から
所定距離だけ離間した位置で且つ前記慣性体との当接点
と異なる位置にトリガ部が設けられたトリガ用レバー
と、 前記トリガ用レバーの第1位置では前記トリガ部に係合
されると共に前記トリガ用レバーの第2位置では前記ト
リガ部との係合が解除される係合部が設けられ、乗員保
護装置を起動する起動位置に非起動位置から移動可能な
起動部材と、 前記起動部材を起動位置方向に常時移動付勢する付勢手
段と、 を有する加速度センサ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Family Applications (1)
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