JPH061057B2 - パワータービンの換気装置 - Google Patents
パワータービンの換気装置Info
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- JPH061057B2 JPH061057B2 JP1317953A JP31795389A JPH061057B2 JP H061057 B2 JPH061057 B2 JP H061057B2 JP 1317953 A JP1317953 A JP 1317953A JP 31795389 A JP31795389 A JP 31795389A JP H061057 B2 JPH061057 B2 JP H061057B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- propulsor
- blade
- air
- cavity
- engine
- Prior art date
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/26—Rotors specially for elastic fluids
- F04D29/32—Rotors specially for elastic fluids for axial flow pumps
- F04D29/321—Rotors specially for elastic fluids for axial flow pumps for axial flow compressors
- F04D29/322—Blade mountings
- F04D29/323—Blade mountings adjustable
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01D—NON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
- F01D7/00—Rotors with blades adjustable in operation; Control thereof
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/58—Cooling; Heating; Diminishing heat transfer
- F04D29/582—Cooling; Heating; Diminishing heat transfer specially adapted for elastic fluid pumps
- F04D29/584—Cooling; Heating; Diminishing heat transfer specially adapted for elastic fluid pumps cooling or heating the machine
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05D—INDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
- F05D2260/00—Function
- F05D2260/70—Adjusting of angle of incidence or attack of rotating blades
- F05D2260/74—Adjusting of angle of incidence or attack of rotating blades by turning around an axis perpendicular the rotor centre line
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05D—INDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
- F05D2260/00—Function
- F05D2260/70—Adjusting of angle of incidence or attack of rotating blades
- F05D2260/76—Adjusting of angle of incidence or attack of rotating blades the adjusting mechanism using auxiliary power sources
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Wind Motors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 この説明はガタービンエンジンの換気システムに関し、
特に回転可能なプロパルサ・ブレードのハブ領域に冷却
空気を供給する換気装置に関する。
特に回転可能なプロパルサ・ブレードのハブ領域に冷却
空気を供給する換気装置に関する。
発明の背景 航空機に推進力を与えるのに現在使用されている2種類
のガスタービンエンジンはターボファンおよびターボプ
ロップエンジンである。両方のエンジンに共通なのは、
通常コアエンジンと呼ばれるパワー発生装置である。こ
の装置には、代表的には、圧縮機区分、燃焼器およびタ
ービン区分が直列流れ関係で設けられている。圧縮機部
分から加圧空気を燃焼器で燃料と混合し、燃焼させて高
エネルギーガス流を生成する。ガス流は第1タービン区
分を通って膨張し、ここで圧縮機を駆動するエネルギー
を抽出する。このようなエンジンには、さらにパワータ
ービンと呼ばれる第2のタービンが第1タービン部分の
下流(後方)に配置されている。パワータービンはガス
流からエネルギーを抽出してプロパルサ・ブレード、た
とえばファンまたはプロペラに動力を与える。
のガスタービンエンジンはターボファンおよびターボプ
ロップエンジンである。両方のエンジンに共通なのは、
通常コアエンジンと呼ばれるパワー発生装置である。こ
の装置には、代表的には、圧縮機区分、燃焼器およびタ
ービン区分が直列流れ関係で設けられている。圧縮機部
分から加圧空気を燃焼器で燃料と混合し、燃焼させて高
エネルギーガス流を生成する。ガス流は第1タービン区
分を通って膨張し、ここで圧縮機を駆動するエネルギー
を抽出する。このようなエンジンには、さらにパワータ
ービンと呼ばれる第2のタービンが第1タービン部分の
下流(後方)に配置されている。パワータービンはガス
流からエネルギーを抽出してプロパルサ・ブレード、た
とえばファンまたはプロペラに動力を与える。
エンジン内でもっとも温度が高いのは燃焼器およびター
ビン内の温度である。これらの高温領域の近くに位置す
るエンジン部品で、過剰な熱により損傷を受けるおそれ
があるものは、冷却しなければならない。これらの部品
を冷却するための加圧空気は、代表的には圧縮機または
ファンダクトから得るか、さもなければ外気から引き入
れる。
ビン内の温度である。これらの高温領域の近くに位置す
るエンジン部品で、過剰な熱により損傷を受けるおそれ
があるものは、冷却しなければならない。これらの部品
を冷却するための加圧空気は、代表的には圧縮機または
ファンダクトから得るか、さもなければ外気から引き入
れる。
ほとんどのファンまたはプロペラ駆動エンジンにおい
て、プロパルサ・ブレードは通常コアエンジンの前方に
配置されている。このような構成例では、ブレードのハ
ブ構造(ブレードの基部)は比較的低い温度環境で作動
し、ハブ構造を冷却する必要がない。
て、プロパルサ・ブレードは通常コアエンジンの前方に
配置されている。このような構成例では、ブレードのハ
ブ構造(ブレードの基部)は比較的低い温度環境で作動
し、ハブ構造を冷却する必要がない。
上述したターボファンおよびターボプロップ・エンジン
を近年改良したものとして、ジョンソン(Johnson)の米
国特許出願第071,594号(1987年7月10日
出願)に開示されているようなダクトなしファンエンジ
ン(unducted fanengine)がある。ダクトなしファンエン
ジンでは、パワータービンが二重反転ダクトなしファン
・ブレードを有する。これらのファン・ブレードは通
常、エンジンからの効率を最適にするためにピッチを変
更できる可変ピッチ・ブレードになっている。各ブレー
ドのピッチを変えるために、各ブレード・ハブ構造には
軸受または他の減摩カップリング(継手)が設けられて
いる。エンジンに可変ピッチ・ブレードを取り付けてい
る場合、ブレードのピッチを変える機構をエンジンに設
けなければならない。各ブレード・ハブに隣接して配置
したブレード・ピッチ変更機構が、ジョンソンの米国特
許第4,738,591号(1988年4月19日発
効)に開示されている。この特許には、ファン・ブレー
ド(プロパルサ・ブレード)をコアエンジンのほぼ後方
にかつパワータービン区分の半径方向外方に配置するこ
とが開示されている。このような構成配置ではファン・
ブレードがパワータービンに極めて近接しているので、
ブレード・ハブ構造は、飛行状態によっては、比較的高
速の加熱(比較的大きな熱負荷)を受ける。
を近年改良したものとして、ジョンソン(Johnson)の米
国特許出願第071,594号(1987年7月10日
出願)に開示されているようなダクトなしファンエンジ
ン(unducted fanengine)がある。ダクトなしファンエン
ジンでは、パワータービンが二重反転ダクトなしファン
・ブレードを有する。これらのファン・ブレードは通
常、エンジンからの効率を最適にするためにピッチを変
更できる可変ピッチ・ブレードになっている。各ブレー
ドのピッチを変えるために、各ブレード・ハブ構造には
軸受または他の減摩カップリング(継手)が設けられて
いる。エンジンに可変ピッチ・ブレードを取り付けてい
る場合、ブレードのピッチを変える機構をエンジンに設
けなければならない。各ブレード・ハブに隣接して配置
したブレード・ピッチ変更機構が、ジョンソンの米国特
許第4,738,591号(1988年4月19日発
効)に開示されている。この特許には、ファン・ブレー
ド(プロパルサ・ブレード)をコアエンジンのほぼ後方
にかつパワータービン区分の半径方向外方に配置するこ
とが開示されている。このような構成配置ではファン・
ブレードがパワータービンに極めて近接しているので、
ブレード・ハブ構造は、飛行状態によっては、比較的高
速の加熱(比較的大きな熱負荷)を受ける。
ハブ領域、すなわちパワータービン内の各ブレードの基
部に近い領域における空気の温度は飛行状態に応じて変
化する。たとえば、離陸時のようなパワー要求の比較的
高い期間中、タービンおよび燃焼器の温度が上昇し、そ
の結果ブレード・ハブ領域より高温になる。ブレード・
ハブ構造およびピッチ変更機構は通常、軽量な安価な材
料でつくられる。この種の材料は温度限界が比較的低
い。その結果、高パワーの離陸状態の間は、巡航状態の
間必要とされる通常程度の冷却以上にハブ領域を冷却す
る必要がでてくる。緩速および逆推力運転時にも、その
ときの熱負荷は通常離陸状態より低いにもかかわらず、
ブレード・ハブ領域の換気を増大するのが有利であり、
また必要なこともある。一方、定常巡航運転状態の間、
温度は比較的低いレベルで安定し、冷却はあまり必要で
はない。どんな冷却装置でもその使用にともなう性能低
下があるので、必要なレベルだけの冷却を行なうのが有
利である。したがって、ブレードのハブ領域への冷却空
気の量を自動的に変える手段が望まれている。
部に近い領域における空気の温度は飛行状態に応じて変
化する。たとえば、離陸時のようなパワー要求の比較的
高い期間中、タービンおよび燃焼器の温度が上昇し、そ
の結果ブレード・ハブ領域より高温になる。ブレード・
ハブ構造およびピッチ変更機構は通常、軽量な安価な材
料でつくられる。この種の材料は温度限界が比較的低
い。その結果、高パワーの離陸状態の間は、巡航状態の
間必要とされる通常程度の冷却以上にハブ領域を冷却す
る必要がでてくる。緩速および逆推力運転時にも、その
ときの熱負荷は通常離陸状態より低いにもかかわらず、
ブレード・ハブ領域の換気を増大するのが有利であり、
また必要なこともある。一方、定常巡航運転状態の間、
温度は比較的低いレベルで安定し、冷却はあまり必要で
はない。どんな冷却装置でもその使用にともなう性能低
下があるので、必要なレベルだけの冷却を行なうのが有
利である。したがって、ブレードのハブ領域への冷却空
気の量を自動的に変える手段が望まれている。
ハブ領域の部品のうち、一部の部品は他の部品より高温
に敏感である。たとえば、ピッチ変更機構の油圧部品は
ハブ程高い温度に耐えることができない。したがって、
ある部品には他の部品より強力な冷却を行なうのが望ま
しい。
に敏感である。たとえば、ピッチ変更機構の油圧部品は
ハブ程高い温度に耐えることができない。したがって、
ある部品には他の部品より強力な冷却を行なうのが望ま
しい。
したがって、この発明の目的は、ガスタービンエンジン
のパワータービン区分用の改良した換気装置を提供する
ことにある。
のパワータービン区分用の改良した換気装置を提供する
ことにある。
この発明の目的は、ダクトなしファン型ガスタービンエ
ンジン内のプロパルサ・ブレードのハブ領域への換気装
置を提供することにある。
ンジン内のプロパルサ・ブレードのハブ領域への換気装
置を提供することにある。
この発明の他の目的は、ダクトなしファンエンジンのハ
ブ領域の換気を制御する自動換気装置を提供することに
ある。
ブ領域の換気を制御する自動換気装置を提供することに
ある。
この発明のさらに他の目的は、換気をいろいろな場所に
割り当てることのできるダクトなしファンエンジン用換
気装置を提供することにある。
割り当てることのできるダクトなしファンエンジン用換
気装置を提供することにある。
発明の要旨 具体的な実施態様では、この発明は、ダクトなしファン
型ガスタービンエンジンのパワータービン区分用の空気
制御または換気装置である。パワータービン区分では、
第1および第2ロータがそれぞれ第1および第2二重反
転プロパルサと駆動関係で結合されている。各プロパル
サは可変ピッチの複数のプロパルサ・ブレードを含む。
プロパルサ・ブレードは対応するブレード・ハブにより
関連するロータに結合され、ブレードはロータから半径
方向外方に延在する。第1環状フェアリングが第1プロ
パルサとともに回転可能で、プロパルサ・ブレードとそ
の関連するロータとの間に介在している。第2環状フェ
アリング(整形部材)が第1フェアリングの軸線方向に
配置され、第2プロパルサとともに回転可能である。第
1フェアリングおよび第2フェアリングは差動回転可能
で、エンジンのまわりのナセルまたはハウジングと合致
している。換気装置は、第1プロパルサのブレードの少
なくともいくつかのブレードの半径方向内端に固定結合
されたプラットホームを有する空気制御機構を含む。各
プラットホームは通常第1フェアリングの対応する開口
内に位置する。第1のプロパルサ・ブレード・ピッチに
対応する第1位置で、プラットホームは実質的に第1フ
ェアリングと合致する。第2のプロパルサ・ブレード・
ピッチに対応する第2位置で、プラットホームの端縁部
分が第1フェアリングから半径方向外方に変位する。ブ
レードが第2位置にあり、エンジン軸線のまわりを回転
しているとき、第1フェアリングに対するプラットホー
ム端縁部分の変位により開口ができ、空気がフェアリン
グの外部からブレード・ハブが位置する環状空所に流れ
こむ。こうして、ブレードが第2位置にあるとき換気が
行なわれる。上記空気は、第1および第2フェアリング
間のナセルの単一開口を通って上記環状空所から外に手
出ることができ、したがって第1プロパルサのハブに沿
って流れた空気を第2プロパルサのハブの冷却を使用せ
ず、こうして加熱された空気を換気に使用するのを避け
る。第2プロパルサ・ブレードは、第2プロパルサのブ
レードのプラットホームのまわりに同ブレードの後方か
ら入ってくる換気空気で冷却するか、または第2プロパ
ルサの後方のナセルの穴または固定すくい部を通って入
ってくる空気で冷却する。この換気空気は第2フェアリ
ング内の空所を通って前方に流れ、両フェアリング間の
単一開口を通って外に出る。2つの換気流れがまざらな
いので、いずれかのプロパルサが他方のプロパルサから
熱を得ることもない。両フェアリング間の開口を通って
外に出る空気は外部空気とまざりそれにより冷却される
ので、後部すくい部または穴へ引き込まれる空気は実質
的に新鮮な空気である。
型ガスタービンエンジンのパワータービン区分用の空気
制御または換気装置である。パワータービン区分では、
第1および第2ロータがそれぞれ第1および第2二重反
転プロパルサと駆動関係で結合されている。各プロパル
サは可変ピッチの複数のプロパルサ・ブレードを含む。
プロパルサ・ブレードは対応するブレード・ハブにより
関連するロータに結合され、ブレードはロータから半径
方向外方に延在する。第1環状フェアリングが第1プロ
パルサとともに回転可能で、プロパルサ・ブレードとそ
の関連するロータとの間に介在している。第2環状フェ
アリング(整形部材)が第1フェアリングの軸線方向に
配置され、第2プロパルサとともに回転可能である。第
1フェアリングおよび第2フェアリングは差動回転可能
で、エンジンのまわりのナセルまたはハウジングと合致
している。換気装置は、第1プロパルサのブレードの少
なくともいくつかのブレードの半径方向内端に固定結合
されたプラットホームを有する空気制御機構を含む。各
プラットホームは通常第1フェアリングの対応する開口
内に位置する。第1のプロパルサ・ブレード・ピッチに
対応する第1位置で、プラットホームは実質的に第1フ
ェアリングと合致する。第2のプロパルサ・ブレード・
ピッチに対応する第2位置で、プラットホームの端縁部
分が第1フェアリングから半径方向外方に変位する。ブ
レードが第2位置にあり、エンジン軸線のまわりを回転
しているとき、第1フェアリングに対するプラットホー
ム端縁部分の変位により開口ができ、空気がフェアリン
グの外部からブレード・ハブが位置する環状空所に流れ
こむ。こうして、ブレードが第2位置にあるとき換気が
行なわれる。上記空気は、第1および第2フェアリング
間のナセルの単一開口を通って上記環状空所から外に手
出ることができ、したがって第1プロパルサのハブに沿
って流れた空気を第2プロパルサのハブの冷却を使用せ
ず、こうして加熱された空気を換気に使用するのを避け
る。第2プロパルサ・ブレードは、第2プロパルサのブ
レードのプラットホームのまわりに同ブレードの後方か
ら入ってくる換気空気で冷却するか、または第2プロパ
ルサの後方のナセルの穴または固定すくい部を通って入
ってくる空気で冷却する。この換気空気は第2フェアリ
ング内の空所を通って前方に流れ、両フェアリング間の
単一開口を通って外に出る。2つの換気流れがまざらな
いので、いずれかのプロパルサが他方のプロパルサから
熱を得ることもない。両フェアリング間の開口を通って
外に出る空気は外部空気とまざりそれにより冷却される
ので、後部すくい部または穴へ引き込まれる空気は実質
的に新鮮な空気である。
実施例の記載 この発明を一層よく理解できるように、添付の図面を参
照しながら以下に好適な実施例を説明する。ここに示し
た例はこの発明の好ましい実施例を説明するもので、い
かなる意味でもこの発明の範囲を限定すると解すべきで
はない。
照しながら以下に好適な実施例を説明する。ここに示し
た例はこの発明の好ましい実施例を説明するもので、い
かなる意味でもこの発明の範囲を限定すると解すべきで
はない。
第1図は、ダクトなしファン型ガスタービンエンジン2
0の1例を、上側半部を破断して示す概略図である。反
対に回転(二重反転)する前部プロパルサ・ブレード2
2および後部プロパルサ・ブレード24が、パワーター
ビン部分25の半径方向外方に配置されている。パワー
タービン25は二重反転する第1ロータ26および第2
ロータ28を含む。二重反転する第1組のタービンブレ
ード30および第2組のタービンブレード32がそれぞ
れ第1ロータ26および第2ロータ28に結合されてい
る。前部プロパルサ・ブレード22および後部プロパル
サ・ブレード24はそれぞれ第1ロータ26および第2
ロータ28に結合され、それと共に回転する。
0の1例を、上側半部を破断して示す概略図である。反
対に回転(二重反転)する前部プロパルサ・ブレード2
2および後部プロパルサ・ブレード24が、パワーター
ビン部分25の半径方向外方に配置されている。パワー
タービン25は二重反転する第1ロータ26および第2
ロータ28を含む。二重反転する第1組のタービンブレ
ード30および第2組のタービンブレード32がそれぞ
れ第1ロータ26および第2ロータ28に結合されてい
る。前部プロパルサ・ブレード22および後部プロパル
サ・ブレード24はそれぞれ第1ロータ26および第2
ロータ28に結合され、それと共に回転する。
エンジン20はさらに第1ロータ26と第2ロータ28
を介して形成された環状ガス流路42を含む。圧縮機部
分34からの加圧空気を燃焼器36で加熱して、矢印4
4で示す高エネルギー(高圧/高温)ガス流を生成す
る。高エネルギーガス流44はロータ26および28を
流通して二重反転タービンブレード30および32を回
転させ、二重反転プロパルサ・ブレード22および24
をそれぞれ駆動する。エンジン20はハウジングまたは
ナセル40で包囲されている。第1カウルまたはフェア
リング46および第2カウルまたはフェアリング48が
それぞれ、プロパルサ・ブレード22および24の半径
方向内方に配置され、二重反転ロータ26および28に
共に回転するよう連結されている。第1フェアリング4
6および第2フェアリング48はナセル40と同形であ
り、エンジン20の上を通り過ぎる空気の流れ特性を最
適化している。第2図および第3図の部分的断面図から
一層よくわかるように、各プロパルサ・ブレード22お
よび24のブレード・ハブ50が対応するフェアリング
46および48の半径方向内方に配置されている。ダク
トなしファンエンジン20の性能さらに最適化するため
に、前述した米国特許第4,738,591号に記載さ
れたようなブレード・ピッチ変更機構(図示せず)が各
々のブレード・ハブ50に結合されている。各ファン・
ブレード22および24をピッチ変更軸線54のまわり
に回動してブレードのピッチを変えることができる。各
ブレード・ハブ50は対応するブレード支持体に結合さ
れ、そしてその支持体は対応するロータ26および28
に固定されている。56で総称し示す軸受要素兼保持装
置によりブレード・ハブ50をブレード支持体に、ブレ
ード・ハブ50がブレード軸線54のまわりを回転でき
るように結合する。
を介して形成された環状ガス流路42を含む。圧縮機部
分34からの加圧空気を燃焼器36で加熱して、矢印4
4で示す高エネルギー(高圧/高温)ガス流を生成す
る。高エネルギーガス流44はロータ26および28を
流通して二重反転タービンブレード30および32を回
転させ、二重反転プロパルサ・ブレード22および24
をそれぞれ駆動する。エンジン20はハウジングまたは
ナセル40で包囲されている。第1カウルまたはフェア
リング46および第2カウルまたはフェアリング48が
それぞれ、プロパルサ・ブレード22および24の半径
方向内方に配置され、二重反転ロータ26および28に
共に回転するよう連結されている。第1フェアリング4
6および第2フェアリング48はナセル40と同形であ
り、エンジン20の上を通り過ぎる空気の流れ特性を最
適化している。第2図および第3図の部分的断面図から
一層よくわかるように、各プロパルサ・ブレード22お
よび24のブレード・ハブ50が対応するフェアリング
46および48の半径方向内方に配置されている。ダク
トなしファンエンジン20の性能さらに最適化するため
に、前述した米国特許第4,738,591号に記載さ
れたようなブレード・ピッチ変更機構(図示せず)が各
々のブレード・ハブ50に結合されている。各ファン・
ブレード22および24をピッチ変更軸線54のまわり
に回動してブレードのピッチを変えることができる。各
ブレード・ハブ50は対応するブレード支持体に結合さ
れ、そしてその支持体は対応するロータ26および28
に固定されている。56で総称し示す軸受要素兼保持装
置によりブレード・ハブ50をブレード支持体に、ブレ
ード・ハブ50がブレード軸線54のまわりを回転でき
るように結合する。
前部プロパルサ・ブレード22用の軸受要素兼ブレード
保持装置56は、回転する環状部材68で画定された回
転空所72の下側に配置されている。後部プロパルサ・
ブレード24用の軸受要素兼保持装置56は、ナセル4
0、タービンロータ26,28のパワータービン構造6
2、成形カウル41、排気ノズル43および隔壁101
で画定された主空所64内に配置されている。
保持装置56は、回転する環状部材68で画定された回
転空所72の下側に配置されている。後部プロパルサ・
ブレード24用の軸受要素兼保持装置56は、ナセル4
0、タービンロータ26,28のパワータービン構造6
2、成形カウル41、排気ノズル43および隔壁101
で画定された主空所64内に配置されている。
第2図および第3図は、プロパルサ・ブレードをエンジ
ン20の巡航状態に合わせた「コース(course)」ピッチ
に設定した状態の、換気装置を示す。ほぼディスク形状
のプラットホーム70が各プロパルサ・ブレードに固着
されている。したがって、プロパルサ・ブレードが対応
する軸線54のまわりを回転することによりピッチを変
える際、プラットホーム70もそれと一緒に移動する。
ブレードを所定のピッチ角、たとえばフラット(平)ピ
ッチに変えるのにともなってプラットホーム70が回転
すると、プラットホームの端縁76がフェアリング表面
より上にあがり多数の風受け口を生成するように、プラ
ットホーム70およびナセル40は成形されている。プ
ラットホーム70は第1フェアリング46および第2フ
ェアリング48それぞれの対応する開口74内に配置さ
れている。第5図からわかるように、環状部材68が、
ロータ26と共にエンジン中心線のまわりを回転するよ
う、ブレード保持装置56に固定的に結合されている。
さらに、環状部材68にはプラットホーム70に取り付
けられ、ブレード軸線54のまわりを回転する。したが
ってプラットホーム70および環状部材68は、ブレー
ド・ハブ領域52を包囲する環状空所72を画定する。
好適な実施例では、プラットホーム70および環状部材
68は、ブレード・ハブのまわりに組立てるために、2
区分に分割されている。前部空所72は後部空所72A
から構造的分割部材により分離されている。用語「前
部」および「後部」は、航空機に搭載したときのエンジ
ン20の平常移動方向に関して用いている。しかし、追
加の空気流を得たい場合には、分割部材をとり除くは穴
あけして空気を後部空所72Aに導入することができ
る。なお、空所72は本質的に半環状空所であり、ブロ
ック中心線54のまわりを回転しまた空所64とともに
エンジン中心線のまわりを回転する。複数個の開孔、す
なわち空気分配孔88が前部空所72から環状部材68
を貫通し(第5図参照)、換気空気を下方へかつハブ領
域52のまわりに案内する。空気分配孔88は、空気を
ハブ構造のまわりに分配する一方、空所72と空所64
との間の静圧の差が僅かしかないにもかかわらず、流れ
特性を良好にするように、配置されている。
ン20の巡航状態に合わせた「コース(course)」ピッチ
に設定した状態の、換気装置を示す。ほぼディスク形状
のプラットホーム70が各プロパルサ・ブレードに固着
されている。したがって、プロパルサ・ブレードが対応
する軸線54のまわりを回転することによりピッチを変
える際、プラットホーム70もそれと一緒に移動する。
ブレードを所定のピッチ角、たとえばフラット(平)ピ
ッチに変えるのにともなってプラットホーム70が回転
すると、プラットホームの端縁76がフェアリング表面
より上にあがり多数の風受け口を生成するように、プラ
ットホーム70およびナセル40は成形されている。プ
ラットホーム70は第1フェアリング46および第2フ
ェアリング48それぞれの対応する開口74内に配置さ
れている。第5図からわかるように、環状部材68が、
ロータ26と共にエンジン中心線のまわりを回転するよ
う、ブレード保持装置56に固定的に結合されている。
さらに、環状部材68にはプラットホーム70に取り付
けられ、ブレード軸線54のまわりを回転する。したが
ってプラットホーム70および環状部材68は、ブレー
ド・ハブ領域52を包囲する環状空所72を画定する。
好適な実施例では、プラットホーム70および環状部材
68は、ブレード・ハブのまわりに組立てるために、2
区分に分割されている。前部空所72は後部空所72A
から構造的分割部材により分離されている。用語「前
部」および「後部」は、航空機に搭載したときのエンジ
ン20の平常移動方向に関して用いている。しかし、追
加の空気流を得たい場合には、分割部材をとり除くは穴
あけして空気を後部空所72Aに導入することができ
る。なお、空所72は本質的に半環状空所であり、ブロ
ック中心線54のまわりを回転しまた空所64とともに
エンジン中心線のまわりを回転する。複数個の開孔、す
なわち空気分配孔88が前部空所72から環状部材68
を貫通し(第5図参照)、換気空気を下方へかつハブ領
域52のまわりに案内する。空気分配孔88は、空気を
ハブ構造のまわりに分配する一方、空所72と空所64
との間の静圧の差が僅かしかないにもかかわらず、流れ
特性を良好にするように、配置されている。
空所64内の温度は、エンジン20の運転状態に応じて
変わる。たとえば、パワータービンは離陸状態の間の方
が定常巡航状態の間より高い温度で作動する。この発明
の換気機構は、プロパルサ・ブレード22のピッチ設定
に応じて、ハブ領域52への冷却空気の量を変える。第
2図および第3図に示すように、プラットホーム70は
半径方向に見るとほゞ円形の断面をもつ。巡航パワー状
態で、プラットホーム70はフェアリング46の形状に
実質的に合致する。したがって、円周方向では、プラッ
トホーム70の外周部の表面はフェアリング46の外径
に大体つながる。第2図ではフェアリング46は大体円
筒形である。しかし、この発明は円錐形表面にも、非直
線形傾斜表面にも等しく適用できる。プラットホーム7
0の寸法は、それが形成する風受け口が、高い静圧を最
大にし、冷却用空所を加圧するのに動圧、すなわちラム
抗力に依拠することを最小限に抑える領域に位置するよ
うな寸法になっている。
変わる。たとえば、パワータービンは離陸状態の間の方
が定常巡航状態の間より高い温度で作動する。この発明
の換気機構は、プロパルサ・ブレード22のピッチ設定
に応じて、ハブ領域52への冷却空気の量を変える。第
2図および第3図に示すように、プラットホーム70は
半径方向に見るとほゞ円形の断面をもつ。巡航パワー状
態で、プラットホーム70はフェアリング46の形状に
実質的に合致する。したがって、円周方向では、プラッ
トホーム70の外周部の表面はフェアリング46の外径
に大体つながる。第2図ではフェアリング46は大体円
筒形である。しかし、この発明は円錐形表面にも、非直
線形傾斜表面にも等しく適用できる。プラットホーム7
0の寸法は、それが形成する風受け口が、高い静圧を最
大にし、冷却用空所を加圧するのに動圧、すなわちラム
抗力に依拠することを最小限に抑える領域に位置するよ
うな寸法になっている。
第4図および第5図は、第2図および第3図に示した換
気機構を、フェアリング46内のプラットホーム70を
回転して各プラットホーム70の端縁部分76を露出さ
せた状態で示す。プロパルサ・ブレードのピッチを離陸
パワーの要求に典型的な配置に変えることにより、プラ
ットホーム70を回転させる。幾何形状から明らかなよ
うに、端縁部分76はフェアリング46から半径方向外
方に変位し、端縁部分76とフェアリング46の間に開
口78が画定される。この開口78はナセル40の外側
からハブ領域52への流体連通を許す。これにより、冷
却空気がハブ領域52へ入り、ハブ50をそれと関連す
る軸受要素兼保持装置56と共に冷却する。第5図の断
面図は、プラットホーム70を回転して風受け口、すな
わち開口78を画定する作用を説明している。なお、環
状部材68はプラットホーム70の内面のまわりに延在
し、ブレード・ハブ50が貫通する中心穴58を有する
環状部材である。したがって、単一な領域52が存在す
るだけであるにもかかわらず、部分的断面図には領域7
2が2個所に現れる。第5図において、環状部材68を
Oリングでシールして、環状部材68およびプラットホ
ーム70の周囲での空気の漏れを防止することにより、
空所64内の圧力差および空気流を制御する。
気機構を、フェアリング46内のプラットホーム70を
回転して各プラットホーム70の端縁部分76を露出さ
せた状態で示す。プロパルサ・ブレードのピッチを離陸
パワーの要求に典型的な配置に変えることにより、プラ
ットホーム70を回転させる。幾何形状から明らかなよ
うに、端縁部分76はフェアリング46から半径方向外
方に変位し、端縁部分76とフェアリング46の間に開
口78が画定される。この開口78はナセル40の外側
からハブ領域52への流体連通を許す。これにより、冷
却空気がハブ領域52へ入り、ハブ50をそれと関連す
る軸受要素兼保持装置56と共に冷却する。第5図の断
面図は、プラットホーム70を回転して風受け口、すな
わち開口78を画定する作用を説明している。なお、環
状部材68はプラットホーム70の内面のまわりに延在
し、ブレード・ハブ50が貫通する中心穴58を有する
環状部材である。したがって、単一な領域52が存在す
るだけであるにもかかわらず、部分的断面図には領域7
2が2個所に現れる。第5図において、環状部材68を
Oリングでシールして、環状部材68およびプラットホ
ーム70の周囲での空気の漏れを防止することにより、
空所64内の圧力差および空気流を制御する。
エンジン20の定常巡航パワー運転中、各プロパルサ・
ブレードのピッチは、対応するプラットホーム70およ
び端縁部分76がフェアリング46の形状に実質的に合
致するようになっている。しかし、定常巡航パワー運転
中は、タービン温度が著しく低下し、外部からの換気は
通常必要でない。エンジン20の離陸パワー運転中、各
プロパルサ・ブレードをよりフラットなピッチに設定
し、これにより端縁部分76および開口78を露出させ
る。したがって、巡航状態の間開口78は実質的に閉じ
られているが、最高エンジン運転温度の期間中は多量の
冷却空気が得られる。プラットホーム70を、巡航時に
もある程度の冷却空気を供給するように配設することが
できる。フェアリング46は矢印80で示す方向に回転
する。したがって、フェアリング46の回転に基づくフ
ェアリング46に対する空気流の方向は矢印82で示さ
れる。エンジン20の前方移動に基づくフェアリング4
6の上を流れる空気流の方向は、矢印84で示すように
ほゞ軸線方向後方である。プラットホーム70に関する
空気の相対移動は、矢印82および84のベクトル和で
ある矢印86で示される。以上の説明から理解できる通
り、開口78は空気の方向86に関して実質的に前向き
である。この配向とすることで使用できるソース空気の
全圧を増加し、ハブ領域に流れる空気の流量増加につな
がる。
ブレードのピッチは、対応するプラットホーム70およ
び端縁部分76がフェアリング46の形状に実質的に合
致するようになっている。しかし、定常巡航パワー運転
中は、タービン温度が著しく低下し、外部からの換気は
通常必要でない。エンジン20の離陸パワー運転中、各
プロパルサ・ブレードをよりフラットなピッチに設定
し、これにより端縁部分76および開口78を露出させ
る。したがって、巡航状態の間開口78は実質的に閉じ
られているが、最高エンジン運転温度の期間中は多量の
冷却空気が得られる。プラットホーム70を、巡航時に
もある程度の冷却空気を供給するように配設することが
できる。フェアリング46は矢印80で示す方向に回転
する。したがって、フェアリング46の回転に基づくフ
ェアリング46に対する空気流の方向は矢印82で示さ
れる。エンジン20の前方移動に基づくフェアリング4
6の上を流れる空気流の方向は、矢印84で示すように
ほゞ軸線方向後方である。プラットホーム70に関する
空気の相対移動は、矢印82および84のベクトル和で
ある矢印86で示される。以上の説明から理解できる通
り、開口78は空気の方向86に関して実質的に前向き
である。この配向とすることで使用できるソース空気の
全圧を増加し、ハブ領域に流れる空気の流量増加につな
がる。
第6図について簡単に説明すると、これはエンジン20
のタービン部分のナセル外面上の軸線方向の圧力分布を
示す代表的な図である。曲線92で示す静圧はエンジン
の前から後へ僅かに変化するだけで、ナセル形状および
運転パワーに依存する。曲線90で示す全圧または動圧
は、プロパルサの回転に基づいて高い値を有する。空所
64における差圧が比較的低いので、換気空気が空所を
流れる能力は限定される。さらに、前部プロパルサ装置
の上を通過しそれにより加熱された空気を、後部プロパ
ルサ装置の冷却に用いるのは望ましくない。前部プロパ
ルサ装置での温度上昇は100゜Fのように大きくなり得
る。したがって、空所72に入る換気空気を後部プロパ
ルサ・ブレードと関連した装置に流用しないのが望まし
い。
のタービン部分のナセル外面上の軸線方向の圧力分布を
示す代表的な図である。曲線92で示す静圧はエンジン
の前から後へ僅かに変化するだけで、ナセル形状および
運転パワーに依存する。曲線90で示す全圧または動圧
は、プロパルサの回転に基づいて高い値を有する。空所
64における差圧が比較的低いので、換気空気が空所を
流れる能力は限定される。さらに、前部プロパルサ装置
の上を通過しそれにより加熱された空気を、後部プロパ
ルサ装置の冷却に用いるのは望ましくない。前部プロパ
ルサ装置での温度上昇は100゜Fのように大きくなり得
る。したがって、空所72に入る換気空気を後部プロパ
ルサ・ブレードと関連した装置に流用しないのが望まし
い。
ここで第7図並びに第8図を参照して、この発明による
換気系統の1例を通る空気流を具体的に説明する。矢印
96で示す空気が開口78に入り、空所72に流入す
る。環状部材68は空気の流れ96を限定し、開口78
での静圧と空所72内の静圧両方を増加し、一方開口7
8に入る空所の流速を減少させる。空所72内の空気9
6は内部空所64に入り、その領域88内の穴を通して
分配される。空気はこの後、第1フェアリング46と第
2フェアリング48の間に画定された隙間98を通って
空所64の外へ出る。出口隙間98は十分大きいので、
ここを経ての圧力降下はごく僅かしかない。このよう
に、空所64内の圧力は隙間98の半径方向外方の空気
圧に実質的に等しい。さらに、隙間98の寸法は十分に
大きく、開口78および78Aを通過する流量にかゝわ
りなく、空所64内の空気圧は隙間98の半径方向外方
の空気圧に実質的に等しくなる。したがって、換気装置
を通る流れは開口78の面積のみに大体比例する。
換気系統の1例を通る空気流を具体的に説明する。矢印
96で示す空気が開口78に入り、空所72に流入す
る。環状部材68は空気の流れ96を限定し、開口78
での静圧と空所72内の静圧両方を増加し、一方開口7
8に入る空所の流速を減少させる。空所72内の空気9
6は内部空所64に入り、その領域88内の穴を通して
分配される。空気はこの後、第1フェアリング46と第
2フェアリング48の間に画定された隙間98を通って
空所64の外へ出る。出口隙間98は十分大きいので、
ここを経ての圧力降下はごく僅かしかない。このよう
に、空所64内の圧力は隙間98の半径方向外方の空気
圧に実質的に等しい。さらに、隙間98の寸法は十分に
大きく、開口78および78Aを通過する流量にかゝわ
りなく、空所64内の空気圧は隙間98の半径方向外方
の空気圧に実質的に等しくなる。したがって、換気装置
を通る流れは開口78の面積のみに大体比例する。
所定の面積の開口78について、換気装置を通る流量
は、開口78のすくい面積のほかに穴88によってもあ
る程度決定される。穴88の数が多いか大きさが大きい
か、またその両方であると、流量は大きいが、ハブ領域
52内の静圧は低くなる。穴88の数が少ないか大きさ
が小さいか、またはその両方であると、換気装置を通る
流量は比較的小さいが、ハブ領域52内の静圧は比較的
高くなる。一般に流量は大きい方が望ましい。流量が大
きければ、冷却すべき部品の冷却効率が上がるからであ
る。しかし、環状部材68がまったく抵抗とならなけれ
ば、換気装置を通過する空気は最短経路をたどり、ハブ
50または機構56の一部を冷却しないで過ぎる可能性
がある。環状部材68および関連した領域88の穴があ
ると、流量は減少するが、冷却すべき領域を性格に選ぶ
ことが可能になる。空所72内の静圧が大きければ大き
い程、冷却空気を正確な位置にさし向ける制御がよくで
きる。その理由は、静圧が大きい程、各穴を経ての圧力
降下がより均一になるからである。言い換えると、上記
領域において静圧が比較的高く、流量が比較的低けれ
ば、保持装置56近くの穴を経ての圧力差はハブ50近
くの穴を経ての圧力差に実質的に等しくなる。したがっ
て各穴を通る流量が実質的に均一になる。しかし、穴が
小さすぎるか、十分な穴がなかったりすると、各穴を経
ての流量がハブ50および保持装置56を適切に冷却す
るのに十分でなくなる。したがって、穴88の寸法およ
び数は、流量と静圧とを適切につり合わせるように選ば
なければならない。エンジン20は離陸状態に対応する
プロパルサ・ブレード・ピッチの間もっとも高温になる
ので、静圧および流量を離陸時の冷却要求を満たすよう
に選択しなければならない。さらに、たとえば保持機構
56に隣接する特定の区域でもっと冷却が必要なら、こ
れらの区域にもっと多くの穴を設けることができる。こ
のように冷却位置を正確に選ぶことができる。
は、開口78のすくい面積のほかに穴88によってもあ
る程度決定される。穴88の数が多いか大きさが大きい
か、またその両方であると、流量は大きいが、ハブ領域
52内の静圧は低くなる。穴88の数が少ないか大きさ
が小さいか、またはその両方であると、換気装置を通る
流量は比較的小さいが、ハブ領域52内の静圧は比較的
高くなる。一般に流量は大きい方が望ましい。流量が大
きければ、冷却すべき部品の冷却効率が上がるからであ
る。しかし、環状部材68がまったく抵抗とならなけれ
ば、換気装置を通過する空気は最短経路をたどり、ハブ
50または機構56の一部を冷却しないで過ぎる可能性
がある。環状部材68および関連した領域88の穴があ
ると、流量は減少するが、冷却すべき領域を性格に選ぶ
ことが可能になる。空所72内の静圧が大きければ大き
い程、冷却空気を正確な位置にさし向ける制御がよくで
きる。その理由は、静圧が大きい程、各穴を経ての圧力
降下がより均一になるからである。言い換えると、上記
領域において静圧が比較的高く、流量が比較的低けれ
ば、保持装置56近くの穴を経ての圧力差はハブ50近
くの穴を経ての圧力差に実質的に等しくなる。したがっ
て各穴を通る流量が実質的に均一になる。しかし、穴が
小さすぎるか、十分な穴がなかったりすると、各穴を経
ての流量がハブ50および保持装置56を適切に冷却す
るのに十分でなくなる。したがって、穴88の寸法およ
び数は、流量と静圧とを適切につり合わせるように選ば
なければならない。エンジン20は離陸状態に対応する
プロパルサ・ブレード・ピッチの間もっとも高温になる
ので、静圧および流量を離陸時の冷却要求を満たすよう
に選択しなければならない。さらに、たとえば保持機構
56に隣接する特定の区域でもっと冷却が必要なら、こ
れらの区域にもっと多くの穴を設けることができる。こ
のように冷却位置を正確に選ぶことができる。
後部プロパルサ・ハブ要素を換気する様子は上記とは幾
分異なっている。後部プロパルサは前部プロパルサに関
して反対方向に回転し、したがってピッチ変更を反対方
向に行なう必要がある。高パワー運転中プラットホーム
70に隣接する第2フェアリング48の外面に沿った静
圧は、ブレード24の後縁付近の後部開口78Aから空
気を引き入れることができるような静圧である。矢印9
6Aで示すように、空気は後部プロパルサ・ハブ組立体
の後から前へ流れる。フェアリング46および48間の
隙間98はこの前向きの空気流路の出口を構成する。空
所64内の静圧は前から後へわずかに増加するが、空気
入口78,78Aおよび空気出口98の配置とプロパル
サの回転とにより、後部プロパルサの後から前への流れ
を誘引するのに有効な動圧が生れる。後部すくい部(ス
クープ)または入口穴78Aは前部プロパルサの場合と
同じように配置することができるが、後部タービンの方
が温度も局部静圧も低いことから流れ必要条件が軽減さ
れるので、簡単な計量用穴またはすくい部を使用するこ
とができる。なお、開口78Aは第3図に示すようにす
くい部として定義しても、後部プロパルサの後方の回転
ナセルに形成した穴またはすくい部としてもよい。プラ
ットホーム70を回転させることによりすくい部を形成
することは必要ない。空所64の範囲が広いので、多数
のすくい部、すなわちブレードの数より多数のすくい部
が必要なこともある。すくい部または穴をブレード24
に隣接してまたはその後方で回転フェアリング48内に
配置することもできる。
分異なっている。後部プロパルサは前部プロパルサに関
して反対方向に回転し、したがってピッチ変更を反対方
向に行なう必要がある。高パワー運転中プラットホーム
70に隣接する第2フェアリング48の外面に沿った静
圧は、ブレード24の後縁付近の後部開口78Aから空
気を引き入れることができるような静圧である。矢印9
6Aで示すように、空気は後部プロパルサ・ハブ組立体
の後から前へ流れる。フェアリング46および48間の
隙間98はこの前向きの空気流路の出口を構成する。空
所64内の静圧は前から後へわずかに増加するが、空気
入口78,78Aおよび空気出口98の配置とプロパル
サの回転とにより、後部プロパルサの後から前への流れ
を誘引するのに有効な動圧が生れる。後部すくい部(ス
クープ)または入口穴78Aは前部プロパルサの場合と
同じように配置することができるが、後部タービンの方
が温度も局部静圧も低いことから流れ必要条件が軽減さ
れるので、簡単な計量用穴またはすくい部を使用するこ
とができる。なお、開口78Aは第3図に示すようにす
くい部として定義しても、後部プロパルサの後方の回転
ナセルに形成した穴またはすくい部としてもよい。プラ
ットホーム70を回転させることによりすくい部を形成
することは必要ない。空所64の範囲が広いので、多数
のすくい部、すなわちブレードの数より多数のすくい部
が必要なこともある。すくい部または穴をブレード24
に隣接してまたはその後方で回転フェアリング48内に
配置することもできる。
上述した換気装置は、換気空気流を回転フェアリング4
6温度48それぞれの複数の入口を通して2つの空所7
2および64に分配する。換気空気を単一の排出口また
はシンク98を通して排出し、この排出口98は空所6
4内の圧力をその排出静圧にほぼ等しくするのに十分大
きく、これにより空所の圧力が排出スロット寸法および
流量に感応しないようにする。排出スロットは2つの二
重反転フェアリング46および48間に位置する隙間9
8からなる。一般に、換気システムは、フェアリング4
6に設けた複数個の空気入口78と、フェアリング48
または後部プロパルサ・ブレードのすぐ後方でナセル4
0の排気ノズル部分に設けた複数個の空気入口78Aと
からなる。図示した構成配置では、前部プロパルサの各
ブレード位置に1つの空気入口78を設け、後部プロパ
ルサの各ブレード位置に1つ以上の入口78Aを設けて
いる。空所72および64に引き込まれた換気空気は、
2つの二重反転フェアリング間の自然なスロット98に
より形成される共通シンクを通って外に出る。回転する
空所換気流れは回転環状部材101およびフェアリング
46により静的なナセル換気流れから分離される。前部
すくい部または入口78からの換気流れは前部回転空所
またはハブ領域52を通って後方へ流れ、単一のスロッ
ト98を通って外に出る。後部すくい部または入口78
Aを通って入ってくる流れは、前方へ流れ、やはり共通
の単一スロット98を通って外に出る。この構成配置に
よれば、換気流れが1つの回転空所から他の回転空所に
通過せず、したがって結果的にまざり合いによる熱上昇
を誘起しない。もしも一方のプロパルサ・ハブ組立体の
まわりを循環する換気空気が他方のプロパルサ・ハブ組
立体のまわりを循環する換気空気とまざると、熱上昇が
起こる。
6温度48それぞれの複数の入口を通して2つの空所7
2および64に分配する。換気空気を単一の排出口また
はシンク98を通して排出し、この排出口98は空所6
4内の圧力をその排出静圧にほぼ等しくするのに十分大
きく、これにより空所の圧力が排出スロット寸法および
流量に感応しないようにする。排出スロットは2つの二
重反転フェアリング46および48間に位置する隙間9
8からなる。一般に、換気システムは、フェアリング4
6に設けた複数個の空気入口78と、フェアリング48
または後部プロパルサ・ブレードのすぐ後方でナセル4
0の排気ノズル部分に設けた複数個の空気入口78Aと
からなる。図示した構成配置では、前部プロパルサの各
ブレード位置に1つの空気入口78を設け、後部プロパ
ルサの各ブレード位置に1つ以上の入口78Aを設けて
いる。空所72および64に引き込まれた換気空気は、
2つの二重反転フェアリング間の自然なスロット98に
より形成される共通シンクを通って外に出る。回転する
空所換気流れは回転環状部材101およびフェアリング
46により静的なナセル換気流れから分離される。前部
すくい部または入口78からの換気流れは前部回転空所
またはハブ領域52を通って後方へ流れ、単一のスロッ
ト98を通って外に出る。後部すくい部または入口78
Aを通って入ってくる流れは、前方へ流れ、やはり共通
の単一スロット98を通って外に出る。この構成配置に
よれば、換気流れが1つの回転空所から他の回転空所に
通過せず、したがって結果的にまざり合いによる熱上昇
を誘起しない。もしも一方のプロパルサ・ハブ組立体の
まわりを循環する換気空気が他方のプロパルサ・ハブ組
立体のまわりを循環する換気空気とまざると、熱上昇が
起こる。
出口スロットまたはシンクスロット98は十分大きな寸
法とし、スロットを経ての圧力降下が極めて小さくなる
ようにする。圧力降下は、スロット98から外に出る流
れを比較的均一にするのに十分となるように選択する。
このようにすれば、空所64内の空所圧力がいつもスロ
ット外部流れ静圧にほぼ等しくなる。空所圧力は換気流
れの流量に比較的感応しない。これにより、すくい部ま
たは入口78または78Aの両側での圧力比がいつもす
くい部流れまたは空所換気流れとは無関係に維持され
る。したがって、すくい部流れほぼすくい部面積のみに
比例する。すくい部面積、すなわち入口78はこの装置
では精密に制御でき、一方空所64内の空所圧力は、制
御がもっと難しいスロット98のシンクまたは出口スロ
ット面積の変化に比較的感応しない。この発明の換気装
置のもう1つの利点は、単一スロット98を用いること
により空所圧力を1つのスロット圧力のみに依存させる
ことができることである。もしも出口静圧の異なる多数
のスロットを用いると、空所64内の空所圧力を決定す
るのがもっと難しくなる。入口78および78Aに多数
のすくい部または入口位置を与え、単一の大きなシンク
・スロット98を用いることにより、プロパルサ・ハブ
組立体のまわりの必要な個所に換気を行なうことがで
き、安定な換気装置が得られる。
法とし、スロットを経ての圧力降下が極めて小さくなる
ようにする。圧力降下は、スロット98から外に出る流
れを比較的均一にするのに十分となるように選択する。
このようにすれば、空所64内の空所圧力がいつもスロ
ット外部流れ静圧にほぼ等しくなる。空所圧力は換気流
れの流量に比較的感応しない。これにより、すくい部ま
たは入口78または78Aの両側での圧力比がいつもす
くい部流れまたは空所換気流れとは無関係に維持され
る。したがって、すくい部流れほぼすくい部面積のみに
比例する。すくい部面積、すなわち入口78はこの装置
では精密に制御でき、一方空所64内の空所圧力は、制
御がもっと難しいスロット98のシンクまたは出口スロ
ット面積の変化に比較的感応しない。この発明の換気装
置のもう1つの利点は、単一スロット98を用いること
により空所圧力を1つのスロット圧力のみに依存させる
ことができることである。もしも出口静圧の異なる多数
のスロットを用いると、空所64内の空所圧力を決定す
るのがもっと難しくなる。入口78および78Aに多数
のすくい部または入口位置を与え、単一の大きなシンク
・スロット98を用いることにより、プロパルサ・ハブ
組立体のまわりの必要な個所に換気を行なうことがで
き、安定な換気装置が得られる。
以上この発明の原理を具体的な実施例について説明した
が、当業者には明らかなように、この発明の実施にあた
って使用する構造、配置、部分および構成部品を特定の
運転条件に合わせて、この発明の原理から逸脱しない範
囲内で種々に変更することができる。したがって、以上
の説明は例示であって、限定的なものと解すべきではな
い。
が、当業者には明らかなように、この発明の実施にあた
って使用する構造、配置、部分および構成部品を特定の
運転条件に合わせて、この発明の原理から逸脱しない範
囲内で種々に変更することができる。したがって、以上
の説明は例示であって、限定的なものと解すべきではな
い。
第1図は、この発明を適用したダクトなしファン型ガス
タービンエンジンを上半部を断面にて示す側面図、 第2図は第1図に示した回転フェアリングおよびブレー
ドを、ブレードをコース・ピッチに設定した状態で示す
斜視図、 第3図は第2図に示したブレードのハブ領域を示す側面
図、 第4図はブレードをよりフラットなピッチに設定した状
態で示す第2図と同様の斜視図、 第5図は回転換気空所を示すブレード・ハブ領域の一部
断面表示の側面図、 第6図は第3図のエンジンのナセルの外面に沿っての空
気圧力を示すグラフ、 第7図は第3図の換気空所の空気流路を示す図、そして 第8図はブレードのハブをブレード先端から半径方向内
方に見た図である。 主な符号の説明 20:ガスタービンエンジン、 22,24:プロパルサ・ブレード、 25:パワータービン部分、 26,28:ロータ、 30,32:タービンブレード、 34:圧縮機部分、36:燃焼器、 40:ナセル、 46,48:フェアリング、 50:ブレード・ハブ、 52:ブレード・ハブ領域、 56:ブレード保持装置、 62:パワータービン構造体、 64:主空所、 68:環状部材、70:プラットホーム、 72:前部回転空所、72A後部空所、 74:開口、 76:端縁部分、 78:開口、 88:空気分配穴、 98:スロット(隙間)。
タービンエンジンを上半部を断面にて示す側面図、 第2図は第1図に示した回転フェアリングおよびブレー
ドを、ブレードをコース・ピッチに設定した状態で示す
斜視図、 第3図は第2図に示したブレードのハブ領域を示す側面
図、 第4図はブレードをよりフラットなピッチに設定した状
態で示す第2図と同様の斜視図、 第5図は回転換気空所を示すブレード・ハブ領域の一部
断面表示の側面図、 第6図は第3図のエンジンのナセルの外面に沿っての空
気圧力を示すグラフ、 第7図は第3図の換気空所の空気流路を示す図、そして 第8図はブレードのハブをブレード先端から半径方向内
方に見た図である。 主な符号の説明 20:ガスタービンエンジン、 22,24:プロパルサ・ブレード、 25:パワータービン部分、 26,28:ロータ、 30,32:タービンブレード、 34:圧縮機部分、36:燃焼器、 40:ナセル、 46,48:フェアリング、 50:ブレード・ハブ、 52:ブレード・ハブ領域、 56:ブレード保持装置、 62:パワータービン構造体、 64:主空所、 68:環状部材、70:プラットホーム、 72:前部回転空所、72A後部空所、 74:開口、 76:端縁部分、 78:開口、 88:空気分配穴、 98:スロット(隙間)。
Claims (8)
- 【請求項1】ロータ部分が外側ナセルから離間して相互
間に第1空所を画定し、第1および第2二重反転プロパ
ルサがそれぞれロータ部分に隣接してナセルから外方に
延在する複数のプロパルサ・ブレードを含み、各プロパ
ルサ・ブレードが上記空所中に延在するハブ部分を有
し、上記第1および第2プロパルサとそれぞれ関連した
第1および第2回転フェアリングが上記ナセルの連続部
分をなし、上記プロパルサ・ブレードの少なくともいく
つかがその半径方向内端に取り付けられたプラットホー
ムを有し、このプラットホームは通常は関連するフェア
リング内の対応する開口内に位置し、ブレードとともに
回転可能で第1および第2位置を設定でき、上記プラッ
トホームの第1位置はプラットホームの端縁部分がフェ
アリングの表面に実質的に合致する、エンジンの定常巡
航パワー運転用のブレード・ピッチに対応し、上記第2
位置はプラットホームの端縁部分がフェアリング表面か
ら半径方向外方に変位してエンジンの外部から第1空所
への流体連通を許す、エンジンの離陸パワー運転用のブ
レード・ピッチに対応する構成のガスタービンエンジン
において、 第1プロパルサのハブ部分を包囲する第2空所を画定す
る手段を備え、この第2空所画定手段は対応する1つの
第1プロパルサ・ブレードのプラットホームに一緒に回
転するように取り付けられた環状部材を含み、この環状
部材には上記第2空所と第1空所とを流体連通させる複
数個の貫通穴が設けられ、これらの穴は環状部材を経て
所定の流体圧力降下を確立する寸法となっており、さら
に 空気を上記第1空所からエンジンの外部に排出する空気
出口手段を備え、この空気出口手段は上記二重反転フェ
アリング間のスロットを含み、このスロットは均一な排
気流れを生成するのに十分な圧力降下を確立する寸法と
なっており、これにより第1空所の圧力が換気流量に比
較的感応しないようにしたガスタービンエンジンの換気
装置。 - 【請求項2】プラットホームを有するいくつかのプロパ
ルサ・ブレードが第2プロパルサ内に配置され、それら
のプラットホームはブレード・ピッチの変更とともに回
転可能で、ブレードが離陸パワー運転用の位置にあると
きブレードの後方に空気入口を画定し、上記後方空気入
口に入った空気はエンジンの前方に流れて第1空所に入
り、そして上記第1および第2フェアリング間のスロッ
トを通って第1空所から外に出る請求項1に記載の換気
装置。 - 【請求項3】複数個の開口が第2プロパルサより後方で
エンジンのまわりに円周方向に間隔をあけて配置され、
これらの開口が静圧領域に位置し、したがって空気は上
記開口に入り、エンジンの前方に流れて第1空所に入
り、そして上記第1および第2フェアリング間のスロッ
トを通って第1空所から外に出る請求項1に記載の換気
装置。 - 【請求項4】ロータ部分が前部および後部二重反転プロ
パルサに駆動関係で結合され、上記プロパルサはそれぞ
れエンジンの半径方向外方に延在し、エンジンの近傍に
ハブ部分を有する複数のダクトなしプロパルサ・ブレー
ドを含み、ナセルがエンジンを包囲しかつ第1空所を画
定し、この第1空所に上記ブレード・ハブ部分が位置す
る構成のガスタービンエンジンにおいて、 複数個の第2環状空所を画定する手段を備え、これらの
第2空所はそれぞれ対応する1つの前部プロパルサのブ
レード・ハブ部分を包囲し、上記第2空所はそれぞれ対
応するブレード・ハブ部分の選択した部分に隣接した上
記第2環状空所画定手段を貫通する複数個の空気配穴を
有し、 上記前部プロパルサが所定のピッチ角にあるとき空気を
上記第2空所に導くための空気すくい部を確立する手段
が前部プロパルサそれぞれと作動的に関連して設けら
れ、さらに 空気を上記第1空所から排出する空気出口手段が上記前
部および後部プロパルサの間に位置する構成のブレード
・ハブ部分を換気する装置。 - 【請求項5】上記後部プロパルサが所定のピッチ角にあ
るとき後部プロパルサの後方に複数個の空気入口を確立
する手段が後部プロパルサと作動的に関連して設けら
れ、したがって上記空気入口に入った空気は上記後部プ
ロパルサのブレード・ハブ部分に沿って前方に上記空気
出口手段に向って導かれる請求項4に記載の換気装置。 - 【請求項6】前部および後部プロパルサそれぞれが上記
ナセルの外面と合致する回転環状フェアリングを含み、
上記空気出口手段はこれらのフェアリング間の円周方向
隙間を含む請求項5に記載の換気装置。 - 【請求項7】上記空気出口手段はそこを経てのナセル内
部からナセル外部への圧力降下を最小にする寸法になっ
ている請求項5に記載の換気装置。 - 【請求項8】上記フェアリングそれぞれが複数個の円形
プラットホームを含み、これらのプラットホームそれぞ
れが対応する1つのプロパルサ・ブレードのハブ部分の
まわりに心合わせされて上記フェアリングに設けられた
開口内に位置し、上記ナセルはプロパルサ・ブレードの
半径線に沿った形状が、プロパルサ・ブレードを上記所
定のピッチ角にピッチ変更回転すると上記プラットホー
ムの端縁を上記フェアリングより上に押し上げて空気す
くい部を生成するような形状になっている請求項6に記
載の換気装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/336,374 US5039278A (en) | 1989-04-11 | 1989-04-11 | Power turbine ventilation system |
US336,374 | 1989-04-11 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02275024A JPH02275024A (ja) | 1990-11-09 |
JPH061057B2 true JPH061057B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=23315794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1317953A Expired - Lifetime JPH061057B2 (ja) | 1989-04-11 | 1989-12-08 | パワータービンの換気装置 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5039278A (ja) |
JP (1) | JPH061057B2 (ja) |
CA (1) | CA2010151A1 (ja) |
DE (1) | DE3940133A1 (ja) |
FR (1) | FR2645590A1 (ja) |
GB (1) | GB2230302A (ja) |
IT (1) | IT1237871B (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE50009497D1 (de) * | 2000-11-16 | 2005-03-17 | Siemens Ag | Filmkühlung von Gasturbinenschaufeln mittels Schlitzen für Kühlluft |
US8221083B2 (en) * | 2008-04-15 | 2012-07-17 | United Technologies Corporation | Asymmetrical rotor blade fir-tree attachment |
FR2963054B1 (fr) * | 2010-07-22 | 2012-07-27 | Snecma | Anneau de retention |
FR2976551B1 (fr) * | 2011-06-20 | 2013-06-28 | Snecma | Pale, en particulier a calage variable, helice comprenant de telles pales, et turbomachine correspondante |
FR2996590B1 (fr) * | 2012-10-10 | 2014-12-19 | Snecma | Helice comportant un pivot pourvu d'une cellule a effet peltier |
FR2996589A1 (fr) * | 2012-10-10 | 2014-04-11 | Snecma | Pivot de pied de pale comportant des moyens de refroidissement |
FR2996592B1 (fr) * | 2012-10-10 | 2014-12-19 | Snecma | Helice comportant une ecope dynamique mobile |
FR2996588A1 (fr) * | 2012-10-10 | 2014-04-11 | Snecma | Helice comportant un pivot pourvu de moyens d'introduction et/ou d'ejection d'un flux d'air |
US9765624B2 (en) * | 2012-10-10 | 2017-09-19 | Snecma | Propeller comprising a counterweight system provided with an air discharge channel |
FR3026136B1 (fr) * | 2014-09-19 | 2019-07-12 | Aircelle | Systeme d'ecope dynamique pour turbomachine d'aeronef |
IT202000006439A1 (it) | 2020-03-26 | 2021-09-26 | Ge Avio Srl | Metodo e apparecchiatura per raffreddare una porzione di un motore a turbina contro-rotante |
US12012201B2 (en) | 2020-07-24 | 2024-06-18 | Safran Aircraft Engines | Assembly comprising a vane and a vane pitch setting system |
FR3120663B1 (fr) * | 2021-03-09 | 2024-04-05 | Safran Aircraft Engines | Ensemble comportant une aube et un systeme de calage angulaire de l'aube |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3363419A (en) * | 1965-04-27 | 1968-01-16 | Rolls Royce | Gas turbine ducted fan engine |
US3631672A (en) * | 1969-08-04 | 1972-01-04 | Gen Electric | Eductor cooled gas turbine casing |
US3647313A (en) * | 1970-06-01 | 1972-03-07 | Gen Electric | Gas turbine engines with compressor rotor cooling |
US4190397A (en) * | 1977-11-23 | 1980-02-26 | General Electric Company | Windage shield |
US4230436A (en) * | 1978-07-17 | 1980-10-28 | General Electric Company | Rotor/shroud clearance control system |
GB2117054B (en) * | 1982-02-17 | 1985-01-30 | Rolls Royce | Aircraft propulsion engine having a rear mounted propfan |
US4574584A (en) * | 1983-12-23 | 1986-03-11 | United Technologies Corporation | Method of operation for a gas turbine engine |
US4732538A (en) * | 1984-03-02 | 1988-03-22 | General Electric Company | Blade hub air scoop |
SE458544B (sv) * | 1984-03-02 | 1989-04-10 | Gen Electric | Luftstyrorgan i en gasturbinmotor |
US4621978A (en) * | 1984-12-03 | 1986-11-11 | General Electric Company | Counterrotating power turbine |
US4642024A (en) * | 1984-12-05 | 1987-02-10 | United Technologies Corporation | Coolable stator assembly for a rotary machine |
US4738591A (en) * | 1986-09-09 | 1988-04-19 | General Electric Company | Blade pitch varying mechanism |
-
1989
- 1989-04-11 US US07/336,374 patent/US5039278A/en not_active Expired - Fee Related
- 1989-11-28 FR FR8915645A patent/FR2645590A1/fr active Pending
- 1989-11-29 GB GB8926980A patent/GB2230302A/en not_active Withdrawn
- 1989-12-05 DE DE3940133A patent/DE3940133A1/de not_active Withdrawn
- 1989-12-06 IT IT02263589A patent/IT1237871B/it active IP Right Grant
- 1989-12-08 JP JP1317953A patent/JPH061057B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1990
- 1990-02-15 CA CA002010151A patent/CA2010151A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA2010151A1 (en) | 1990-10-11 |
DE3940133A1 (de) | 1990-10-18 |
GB8926980D0 (en) | 1990-01-17 |
GB2230302A (en) | 1990-10-17 |
IT8922635A0 (it) | 1989-12-06 |
IT1237871B (it) | 1993-06-18 |
FR2645590A1 (fr) | 1990-10-12 |
JPH02275024A (ja) | 1990-11-09 |
US5039278A (en) | 1991-08-13 |
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