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JPH06101403A - 制動ファン付膨張タービン - Google Patents

制動ファン付膨張タービン

Info

Publication number
JPH06101403A
JPH06101403A JP24998492A JP24998492A JPH06101403A JP H06101403 A JPH06101403 A JP H06101403A JP 24998492 A JP24998492 A JP 24998492A JP 24998492 A JP24998492 A JP 24998492A JP H06101403 A JPH06101403 A JP H06101403A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impeller
braking
fan
braking fan
circulation path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24998492A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuro Matsumoto
哲朗 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP24998492A priority Critical patent/JPH06101403A/ja
Publication of JPH06101403A publication Critical patent/JPH06101403A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 確実に回転シャフトのスラスト荷重を軽減さ
せるようにする。 【構成】 ケーシング3内に回転シャフト2が内装さ
れ、この回転シャフト2の両端にインペラ21と制動フ
ァン22とが設けられ、上記インペラ21にヘリウム圧
縮機7から供給される寒冷媒体としてのヘリウムHの断
熱膨張によってインペラ21が回転され、このインペラ
21に連動した上記制動ファン22は循環経路4に封入
された制動用ガスとしてのヘリウムガスH’を上記循環
経路4内で循環移動させ、循環経路4に設けられた制御
弁41の開度を制御して上記ヘリウムガスH’の循環移
動量を調節することによって上記インペラ21の回転を
制動するように構成された制動ファン付膨張タービン1
において、上記インペラ21の背面部空間30と上記循
環経路4内とを連通させる連絡配管6が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘリウムの液化冷凍機
に用いられるヘリウム膨張タービンに関し、特にスラス
ト負荷を有効に低減することができる膨張タービンに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘリウム液化・冷凍機に使用される制動
ファン付膨張タービンにおいては、膨張タービンは極低
温で使用されるため、タービン内への油等の異物の混入
は好ましくなく、従って通常ジャーナル軸受およびスラ
スト軸受の双方に気体軸受が採用される。気体軸受は油
軸受に比べて、軸受としての能力が小さいため、負荷を
低減するための工夫が各種試みられている。そして特に
スラスト負荷を低減させる工夫が重要である。
【0003】従来、上記のようなスラスト負荷を低減さ
せる工夫が施されたものとして、例えば特公昭32−6
660号公報および特公昭58−10561号公報によ
って開示されたものがしられている。これらの公報に開
示されているスラスト負荷の低減方式は、タービンイン
ペラの背面の外周部に裏羽根を設けたり、インペラの前
後面に貫通する開口を設けたりするものであり、インペ
ラ前後の圧力を均圧し、この部分におけるスラスト負荷
を低減するように構成されている。
【0004】また、特公平1−40202号公報におい
ては、両端にインペラおよび制動ファンが設けられる回
転シャフトの支持部分に、シャフトを取り巻くように環
状に設けられた軸受室と、制動ファンの出口とを連通さ
せる連通路が設けられ、軸受室と制動ファンの出口部分
との圧力を均圧して制動ファンの吸入圧力を低下させ、
制動ファンによるスラスト負荷を低減するように構成さ
れている。こうすることによって、上記軸受室を介して
タービンインペラ部分と制動ファン部分とが均圧され、
回転シャフトに対するトラスト負荷が低減すると説明さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公昭32−6660号公報および特公昭58−1056
1号公報によって開示されている方式では、インペラの
前後はなるほど圧力的にバランスしているためこの部分
のスラスト負荷は軽減されるが、タービンインペラと制
動ファンとの間のスラスト負荷の軽減には全く寄与しな
いという不都合があった。
【0006】また、上記特公平1−40202号公報に
よって開示されているように、制動ファン出口と軸受室
とを均圧化したとしても、実質的にはインペラと制動フ
ァンとの間を問題にした場合のスラスト負荷の低減には
つながらず、静圧気体軸受を使用した膨張タービンや、
動圧気体軸受を使用しかつ軸受部に冷却ガスを供給する
ようなタイプの膨張タービンにあっては、軸受室まで均
圧にしてしまうのは逆にスラスト負荷を低減するために
はかえってそれが邪魔になって具合が悪い。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、確実にスラスト荷重を軽減
させることができる制動ファン付膨張タービンを提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
制動ファン付膨張タービンは、ケーシング内に回転シャ
フトが内装され、この回転シャフトの両端にインペラと
制動ファンとが設けられ、上記インペラに圧縮源から供
給される寒冷媒体の断熱膨張によってインペラが回転さ
れ、このインペラに連動した上記制動ファンは循環経路
に封入された制動用ガスを上記循環経路内で循環移動さ
せ、循環経路に設けられた制御弁の開度を制御して上記
制動用ガスの循環移動量を調節することによって上記イ
ンペラの回転を制動するように構成された制動ファン付
膨張タービンにおいて、上記インペラの背面部空間と上
記循環経路内とを連通させる連絡配管がケーシング外に
設けられていることを特徴とするものである。
【0009】本発明の請求項2記載の制動ファン付膨張
タービンは、ケーシング内に回転シャフトが内装され、
この回転シャフトの両端にインペラと制動ファンとが設
けられ、上記インペラに圧縮源から供給される寒冷媒体
の断熱膨張によってインペラが回転され、このインペラ
に連動した上記制動ファンは循環経路に封入された制動
用ガスを上記循環経路内で循環移動させ、循環経路に設
けられた制御弁の開度を制御して上記制動用ガスの循環
移動量を調節することによって上記インペラの回転を制
動するように構成された制動ファン付膨張タービンにお
いて、上記インペラの背面部空間と上記循環経路内とを
連通させる連通孔が回転シャフトに穿孔されていること
を特徴とするものである。
【0010】
【作用】上記請求項1記載の制動ファン付膨張タービン
によれば、インペラの背面部空間と上記循環経路内との
間に連絡配管が設けられており、この連絡配管によって
インペラの背面部空間と制動ファン部に形成された循環
経路内とは連通しているため、インペラの背面部空間と
制動ファン部に形成された循環経路内とは常に均圧され
た状態になっている。そして、上記背面部空間の圧力は
インペラを制動ファン方向に押圧する圧力を略代表して
いるため、回転シャフトの両端部は互いに等しい圧力下
に位置し、その結果スラスト負荷は軽減される。
【0011】上記請求項2記載の制動ファン付膨張ター
ビンによれば、インペラの背面部空間と上記循環経路内
とを結ぶ連通孔が回転シャフトに穿孔されており、この
連通孔によってインペラの背面部空間と制動ファン部に
形成された循環経路内とは連通しているため、インペラ
の背面部空間と制動ファン部に形成された循環経路内と
は常に均圧された状態になっている。そして、上記背面
部空間の圧力はインペラを制動ファン方向に押圧する圧
力を略代表しているため、回転シャフトの両端部は互い
に等しい圧力下に位置し、その結果スラスト負荷は軽減
される。
【0012】なお、回転シャフトの中に連通孔が設けら
れているため、膨張タービンの構造はシンプルになると
ともに、外部配管がない分ヘリウムガスの大気中への漏
洩可能個所が少なくなる。さらにインペラの背面部空間
と制動ファン部分の循環経路との連通路が短くなり、両
者が均圧になるための応答性が良好になるという効果が
得られる。
【0013】
【実施例】図1は本発明に係る制動ファン付膨張タービ
ンの一例を示す断面説明図である。この図に示すよう
に、ヘリウム液化冷凍機に使用される膨張タービン1の
内部には、回転シャフト2が設けられ、この一端にはイ
ンペラ21が固設され、他端には制動ファン22が取り
付けられている。そしてそれらはケーシング3に内装さ
れている。
【0014】本実施例においては寒冷媒体としてヘリウ
ムHが用いられている。このヘリウムHは、圧縮源とし
てのヘリウム圧縮機7の下流側に接続された媒体吐出経
路L1と、膨張タービン1と、膨張タービン1とヘリウ
ム圧縮機7の下流側とをつなぐ媒体吸引経路L2とによ
って形成された閉経路を、ヘリウム圧縮機7の駆動によ
って循環移動するようになっている。
【0015】ケーシング3のインペラ21に対応した部
分には、上記ヘリウムHを膨張タービン1内に導入する
ための入口ノズル31が設けられ、この入口ノズル31
に媒体吐出経路L1が接続されている。この入口ノズル
31の下流側には前室32が設けられ、この前室32の
下流側にはインペラ21の外周部に対向した噴出ノズル
33が設けられており、インペラ21の下流側は後室3
4につながっている。
【0016】上記入口ノズル31を介して導入されたヘ
リウムHは、前室32を経由して、噴出ノズル33およ
びインペラ21で構成されるタービン部で断熱膨張仕事
をしてインペラ21を回転させ、ヘリウム自身は温度お
よび圧力が低下し、後室34を経由して、媒体吸引経路
L2を通ってヘリウム圧縮機7に戻される。
【0017】一方、上記ケーシング3内の制動ファン2
2が設けられている部分には、仕切壁の役目を果たす環
状の案内筒36が内設されている。この案内筒36の先
端部は制動ファン22の回転周面に対向するように設け
られ、制動ファン22の案内筒36先端部側にファン部
通路43が形成されている。
【0018】そしてファン部通路43の下流側には環状
の第一室35が形成され、ファン部通路43の上流側に
は案内筒36とケーシング3の側壁3aとで囲まれた第
二室37が形成されている。案内筒36の基端側には側
壁3aとの間に側壁部通路44が設けられておりこの側
壁部通路44には制御弁41が設けられている。
【0019】上記第一および第二室35、37には制動
用のヘリウムガスH’が封入されており、上記ファン部
通路43、第一室35、側壁部通路44および第二室3
7とで制動ファン22の回転によって上記封入されたヘ
リウムガスH’が循環移動する閉通路が形成されてい
る。第一室35には上記ヘリウムガスH’を冷却するた
めの熱交換器42が設けられている。
【0020】従って、上記入口ノズル31を介して膨張
タービン1内に導入されたヘリウムHによってインペラ
21が回転すると、その回転は回転シャフト2を介して
制動ファン22に伝達され、この制動ファン22の回転
によって循環経路4内に封入されたヘリウムガスH’は
ファン部通路43、第一室35、側壁部通路44および
第二室37と循環移動し、制動ファン22からヘリウム
ガスH’に熱として与えられたエネルギーは第一室35
内に設けられた熱交換器42よって取り去られ、結局ヘ
リウムHの保有する熱が連続的に汲み上げられ、インペ
ラ21を通過した寒冷媒体としてのヘリウムHは定常的
に冷却されることになる。
【0021】回転シャフト2の軸受としては静圧気体軸
受が使用されている。この気体軸受を形成させるものと
して、回転シャフト2を受けるケーシング3の内周面に
設けられたジャーナル軸受24と、回転シャフト2に鍔
状に設けられたスラストカラー23の両外側面を挾持す
るように設定されたスラスト軸受25と、これらの軸受
24、25に気体軸受用のヘリウムH’’を供給するた
めの気体通路39とが設けられている。ジャーナル軸受
24と回転シャフト2との間隙、およびスラスト軸受2
5とスラストカラー23との間隙にヘリウムH’’の流
れが介在し、このヘリウムH’’で静圧気体軸受が形成
されている。
【0022】これらの軸受24、25に供給されたヘリ
ウムは、ケーシング3の中央内部に回転シャフト2を取
り巻くように形成され環状の軸受室38に一旦集合させ
られ、その後外部に排出されて循環使用されるようにな
っている。
【0023】そして、本発明においては、インペラ21
の背面部のケーシング3に回転シャフト2を取り巻くよ
うに環状に形成された背面部空間30が形成されてい
る。この背面部空間30に引き続いてインペラ21側の
ラビリンスシール5が設けられている。なお、制動ファ
ン22の背面部にも制動ファン22側のラビリンスシー
ル5が設けられている。
【0024】本実施例においては、ケーシング3に背面
部空間30から外部に通じる連絡通路30aが設けら
れ、この連絡通路30aと制動ファン22部分に形成さ
れた循環経路4の第二室37とはケーシング3の外部に
配設された連絡配管6によって連通されている。従っ
て、インペラ21の背面部にある背面部空間30と、制
動ファン22部分の第二室37とは連絡配管6によって
連通された状態になっているため、インペラ21部分の
前室32、後室34あるいは制動ファン22部分の第一
室35、さらには軸受室38の圧力に影響されることな
く背面部空間30と第二室37内とは常に均圧状態にな
っている。
【0025】ところで、冷却媒体としてのヘリウムHが
インペラ21に向かって噴出される噴出ノズル33の出
口側と、インペラ21の背面部に形成された背面部空間
30とはインペラ21の外周部を介して連通しているた
め、噴出ノズル33の出口側の圧力は背面部空間30の
圧力と同圧になっている。従って、結局噴出ノズル33
の出口側の圧力と第二室37内の圧力とは均圧状態にな
っている。
【0026】なお、インペラ21側として連通配管6に
連通させる部分については、入口ノズル31部分、前室
32内、あるいは後室34内等種々の部分が考えられる
が、いずれも圧力が高かすぎたり、あるいは低くすぎた
り、さらには安定しなかったり、加えてこのような膨張
タービンを二連直列で配置した場合に前に置くかあるい
は後に置くかで圧力が異なったりするためあまり実用的
ではない。
【0027】これに対して上記背面部空間30の圧力は
あまり変動がなくよく安定しており、連絡配管6に連通
する空間として非常に適している。
【0028】以上より、噴出ノズル33の出口側のヘリ
ウムHがインペラ21を介して回転シャフト2を図1の
右方に押圧し、循環経路4の第二室37内にある制動用
のヘリウムガスH’が回転シャフト2を図1の左方に押
圧しており、それらの押圧力は上記連絡配管6による連
通によって互いに等しくされているため、制動ファン2
2スラスト負荷はかからない状態になっている。
【0029】図2は、本発明に係る制動ファン付膨張タ
ービンの他の例を示す断面説明図である。この例の場合
は、回転シャフト2の内部にインペラ21の背面部空間
30と制動ファン22部分の第二室37とを連通するた
めの連通孔8が、回転シャフト2の軸心部分に設けられ
ている。すなわち、この連通孔8の左端部には回転シャ
フト2の軸心に垂直な方向に設けられた分岐孔81に連
通され、上記背面部空間30と第二室37とが連通する
ようになっている。
【0030】従って、この例の場合は、上記分岐孔81
および連通孔8を介して背面部空間30と第二室37内
とは常に均圧化されるため、上記先の実施例と同様に回
転シャフト2にスラスト負荷はかからない状態になって
いる。
【0031】なおこの例においては、回転シャフト2の
中に連通孔8が設けられているため、膨張タービン1の
全体構造がシンプルになるとともに、先の例のような連
絡配管6がないためヘリウムガスが大気中へ漏洩する可
能性のある個所が少なくなる。さらにインペラ21の背
面部空間30と制動ファン22部分の第二室37との連
通路が短くなり、両者が均圧になるための応答性が良好
になる等の効果が得られ好都合である。
【0032】図3は、本発明に係る制動ファン付膨張タ
ービンのさらに他の例を示す断面説明図である。この例
の場合は、ジャーナル軸受24およびスラスト軸受25
の双方について動圧気体軸受を使用している。そして、
上記第一番目の例と同じくケーシング3の外部にはイン
ペラ21の背面部の背面部空間30と制動ファン22部
分に設けられた循環経路4の第二室37とを連通する連
絡配管6が設けられている。
【0033】また、動圧気体軸受においては、軸受と軸
との間に存在している気体は、静圧気体軸受の場合のよ
うに常に新しい気体が供給されるということはなく、常
に同じ気体が用いられるため、軸受部分には摩擦熱が発
生して加熱される。そこで、本実施例においては、軸受
室38内に冷却配管39’が設けられ、この冷却配管3
9’からジャーナル軸受24およびスラスト軸受25に
向けて冷却用のヘリウムガスH’’が供給されるように
なっている。
【0034】なお、本実施例においては、動圧気体軸受
の発熱を冷却するために冷却用のヘリウムガスH’’を
吹き付ける方式が採用されているが、上記冷却について
はこのような冷却用ガス吹き付け方式に限定されるもの
ではなく、ケーシング3全体を図外の水ジャケット等で
冷却するようにしてもよい。
【0035】さらに、この動圧気体軸受を使用する例に
おいても、連絡配管6の代わりに図2に示す連通孔8を
回転シャフト2内に設けるようにしても構わない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明の制動ファン
付膨張タービンは、ケーシング内に回転シャフトが内装
され、この回転シャフトの両端にインペラと制動ファン
とが設けられ、上記インペラに圧縮源から供給される寒
冷媒体の断熱膨張によってインペラが回転され、このイ
ンペラに連動した上記制動ファンは循環経路に封入され
た制動用ガスを上記循環経路内で循環移動させ、循環経
路に設けられた制御弁の開度を制御して上記制動用ガス
の循環移動量を調節することによって上記インペラの回
転を制動するように構成された制動ファン付膨張タービ
ンにおいて、上記インペラの背面部空間と上記循環経路
内との間に連絡配管が設けられているか、あるいは、イ
ンペラの背面部空間と上記循環経路内とを結ぶ連通孔が
回転シャフトに穿孔されている。
【0037】従って、上記連絡配管または上記連通孔に
よってインペラの背面部空間と制動ファン部に形成され
た循環経路内とは連通しているため、インペラの背面部
空間と制動ファン部に形成された循環経路内とは常に均
圧され、回転シャフトの両端部が等しい圧力下に位置
し、その結果静圧気体軸受あるいは動圧気体軸受を使用
した膨張タービンのスラスト負荷は軽減されている。
【0038】その結果、膨張タービンの運転性能は向上
するとともに、耐久性は改善されるなど膨張タービンを
適用する上で好都合である。
【0039】なお、上記本発明の構成のうち、回転シャ
フトの中に連通孔を設けるようにすれば、膨張タービン
の構造がシンプルになるとともに、外部配管がないため
ヘリウムガスの大気中への漏洩個所が少なくなり、さら
にインペラの背面部空間と制動ファン部分の循環経路と
の連通路が短くなり、両者が均圧になるための応答性が
良好になる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制動ファン付膨張タービンの一例を示
す断面視の説明図である。
【図2】本発明の制動ファン付膨張タービンの他の例を
示す断面視の説明図である。
【図3】本発明の制動ファン付膨張タービンのさらに他
の例を示す断面視の説明図である。
【符号の説明】
1 膨張タービン 2 回転シャフト 21 インペラ 22 制動ファン 3 ケーシング 30 背面部空間 31 入口ノズル 32 前室 33 噴出ノズル 34 後室 35 第一室 36 案内筒 37 第二室 38 軸受室 39 気体通路 4 循環経路 41 制御弁 42 熱交換器 43 ファン部通路 44 側壁部通路 5 ラビリンスシール 6 連絡配管 7 ヘリウム圧縮機 8 連通孔 H ヘリウム H’ 制動用ヘリウムガス H’’ 軸受用または冷却用ヘリウムガス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に回転シャフトが内装さ
    れ、この回転シャフトの両端にインペラと制動ファンと
    が設けられ、上記インペラに圧縮源から供給される寒冷
    媒体の断熱膨張によってインペラが回転され、このイン
    ペラに連動した上記制動ファンは循環経路に封入された
    制動用ガスを上記循環経路内で循環移動させ、循環経路
    に設けられた制御弁の開度を制御して上記制動用ガスの
    循環移動量を調節することによって上記インペラの回転
    を制動するように構成された制動ファン付膨張タービン
    において、上記インペラの背面部空間と上記循環経路内
    とを連通させる連絡配管がケーシング外に設けられてい
    ることを特徴とする制動ファン付膨張タービン。
  2. 【請求項2】 ケーシング内に回転シャフトが内装さ
    れ、この回転シャフトの両端にインペラと制動ファンと
    が設けられ、上記インペラに圧縮源から供給される寒冷
    媒体の断熱膨張によってインペラが回転され、このイン
    ペラに連動した上記制動ファンは循環経路に封入された
    制動用ガスを上記循環経路内で循環移動させ、循環経路
    に設けられた制御弁の開度を制御して上記制動用ガスの
    循環移動量を調節することによって上記インペラの回転
    を制動するように構成された制動ファン付膨張タービン
    において、上記インペラの背面部空間と上記循環経路内
    とを連通させる連通孔が回転シャフトに穿孔されている
    ことを特徴とする制動ファン付膨張タービン。
JP24998492A 1992-09-18 1992-09-18 制動ファン付膨張タービン Pending JPH06101403A (ja)

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ID=17201104

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016223433A (ja) * 2015-06-01 2016-12-28 株式会社Ihi 遠心圧縮機、及び回転機械

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016223433A (ja) * 2015-06-01 2016-12-28 株式会社Ihi 遠心圧縮機、及び回転機械

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