JPH06100551A - 光学活性な2,5置換テトラヒドロフラン誘導体、その製造方法、その誘導体を含む液晶組成物及び液晶表示素子 - Google Patents
光学活性な2,5置換テトラヒドロフラン誘導体、その製造方法、その誘導体を含む液晶組成物及び液晶表示素子Info
- Publication number
- JPH06100551A JPH06100551A JP3227507A JP22750791A JPH06100551A JP H06100551 A JPH06100551 A JP H06100551A JP 3227507 A JP3227507 A JP 3227507A JP 22750791 A JP22750791 A JP 22750791A JP H06100551 A JPH06100551 A JP H06100551A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- optically active
- group
- ring
- general formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Liquid Crystal Substances (AREA)
- Furan Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式(I)
【化1】
で表わされる光学活性な2,5置換テトラヒドロフラン
誘導体、その中間体、その製造方法、その誘導体を含有
する液晶組成物、及び液晶表示素子。 【効果】 一般式(I)で表わされる化合物は、キラル
ドーパントとして母体液晶に少量添加することにより大
きな自発分極を誘起することができ、かつ広い温度範囲
で高速応答を可能な光学活性組成物を得ることができ
る。又、水、光等に対する化学安定性に非常に優れてい
るので、表示液晶スイッチング素子の材料としても有用
である。
誘導体、その中間体、その製造方法、その誘導体を含有
する液晶組成物、及び液晶表示素子。 【効果】 一般式(I)で表わされる化合物は、キラル
ドーパントとして母体液晶に少量添加することにより大
きな自発分極を誘起することができ、かつ広い温度範囲
で高速応答を可能な光学活性組成物を得ることができ
る。又、水、光等に対する化学安定性に非常に優れてい
るので、表示液晶スイッチング素子の材料としても有用
である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規の光学活性な2,
5置換テトラヒドロフラン誘導体及びそれを含有する液
晶材料に関し、特に高速応答性、メモリー性に優れた強
誘電性液晶表示用材料に関する。
5置換テトラヒドロフラン誘導体及びそれを含有する液
晶材料に関し、特に高速応答性、メモリー性に優れた強
誘電性液晶表示用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は、その優れた特徴(低電
圧駆動、低消費電力、薄型表示が可能、明るい場所でも
使用でき目が疲れない。)によって、現在広く用いられ
ている。しかしながら、そのうち最も一般的な表示方式
であるツイスティド・ネマティッック(TN)型におい
ては、CRT等の他の発光型表示方式と比較すると応答
が極めて遅く、かつ印加電場を切った場合の表示の記憶
(メモリー効果)が得られないため、高速応答の必要な
光シャッター、プリンターヘッド、あるいは更に時分割
駆動の必要なテレビなど動画面への応用には多くの制約
があり、必ずしも適した表示方式とはいえなかった。
圧駆動、低消費電力、薄型表示が可能、明るい場所でも
使用でき目が疲れない。)によって、現在広く用いられ
ている。しかしながら、そのうち最も一般的な表示方式
であるツイスティド・ネマティッック(TN)型におい
ては、CRT等の他の発光型表示方式と比較すると応答
が極めて遅く、かつ印加電場を切った場合の表示の記憶
(メモリー効果)が得られないため、高速応答の必要な
光シャッター、プリンターヘッド、あるいは更に時分割
駆動の必要なテレビなど動画面への応用には多くの制約
があり、必ずしも適した表示方式とはいえなかった。
【0003】最近になって、強誘電性液晶を用いる表示
方式が報告され、これによると、TN型液晶の100〜
1000倍という高速応答とメモリー効果とが得られる
ため、次世代の液晶表示素子として期待され、現在、盛
んに研究開発が進められている。
方式が報告され、これによると、TN型液晶の100〜
1000倍という高速応答とメモリー効果とが得られる
ため、次世代の液晶表示素子として期待され、現在、盛
んに研究開発が進められている。
【0004】強誘電性液晶の液晶相は、チルト系のキラ
ルスメクチック相に属するものであるが、そのうちキラ
ルスメクチックC(以下SC* と省略する。)相が最も
低粘性であるので最も望ましい。SC* 相を示す液晶化
合物(以下、SC* 化合物と略称する。)は既に数多く
合成され検討されているが、強誘電性液晶素子として用
いるためには、以下の条件を満たすことが必要である。
即ち、(イ)室温を含む広い温度範囲でSC* 相を示す
こと、(ロ)良好な配向性を得るためにSC*相の高温
側に適当な相系列を有し、かつその螺旋ピッチが大きい
こと、(ハ)適当なチルト角を有すること、(ニ)粘性
が小さいこと、(ホ)自発分極がある程度大きいこと、
(ヘ)高速応答を示すこと等の条件を満たす必要があ
る。しかしながら、これらの条件を単独で満足するよう
な化合物は知られていない。そのため、数種あるいはそ
れ以上の化合物を混合してSC* 相を示す液晶組成物
(以下SC* 液晶組成物と省略する。)として用いる必
要がある。
ルスメクチック相に属するものであるが、そのうちキラ
ルスメクチックC(以下SC* と省略する。)相が最も
低粘性であるので最も望ましい。SC* 相を示す液晶化
合物(以下、SC* 化合物と略称する。)は既に数多く
合成され検討されているが、強誘電性液晶素子として用
いるためには、以下の条件を満たすことが必要である。
即ち、(イ)室温を含む広い温度範囲でSC* 相を示す
こと、(ロ)良好な配向性を得るためにSC*相の高温
側に適当な相系列を有し、かつその螺旋ピッチが大きい
こと、(ハ)適当なチルト角を有すること、(ニ)粘性
が小さいこと、(ホ)自発分極がある程度大きいこと、
(ヘ)高速応答を示すこと等の条件を満たす必要があ
る。しかしながら、これらの条件を単独で満足するよう
な化合物は知られていない。そのため、数種あるいはそ
れ以上の化合物を混合してSC* 相を示す液晶組成物
(以下SC* 液晶組成物と省略する。)として用いる必
要がある。
【0005】SC* 液晶組成物の調製方法としては、ア
キラルな化合物から成るスメクチックC(以下、SCと
省略する。)相を示す母体液晶に、光学活性化合物から
成るドーパントを、いわゆるキラルドーパントとして添
加する方法が、より低粘性の組成物を得ることができ、
高速応答が可能となるので、最も一般的である。ここ
で、キラルドーパントとして用いる化合物は単独では必
ずしもSC* 相を示す必要はなく、又、液晶相すら示す
必要もないが、少量の添加で液晶組成物に充分な自発分
極を誘起することや、キラルドーパントとして誘起する
螺旋のピッチが充分大きいことなどの性質を示すことが
必要である。
キラルな化合物から成るスメクチックC(以下、SCと
省略する。)相を示す母体液晶に、光学活性化合物から
成るドーパントを、いわゆるキラルドーパントとして添
加する方法が、より低粘性の組成物を得ることができ、
高速応答が可能となるので、最も一般的である。ここ
で、キラルドーパントとして用いる化合物は単独では必
ずしもSC* 相を示す必要はなく、又、液晶相すら示す
必要もないが、少量の添加で液晶組成物に充分な自発分
極を誘起することや、キラルドーパントとして誘起する
螺旋のピッチが充分大きいことなどの性質を示すことが
必要である。
【0006】キラルドーパントとして液晶組成物に大き
な自発分極を誘起せしめるためには、強い双極子モーメ
ントを有する基が化合物分子の中心骨格(コア)及び不
斉炭素になるべく近接し、固定されていることが必要で
あることは既に知られている。このような考えに基づき
本発明者らは、一般式(IV)
な自発分極を誘起せしめるためには、強い双極子モーメ
ントを有する基が化合物分子の中心骨格(コア)及び不
斉炭素になるべく近接し、固定されていることが必要で
あることは既に知られている。このような考えに基づき
本発明者らは、一般式(IV)
【0007】
【化6】
【0008】(式中、Mesは液晶骨格を表わし、Rは
アルキル基を表わす。)で表わされる光学活性ラクトン
誘導体を合成した。更に、この化合物は少量の添加で充
分大きな自発分極を誘起せしめるので、高速応答性のS
C* 液晶組成物の調製が可能となることを見いだした。
(第16回液晶討論会予稿集44ページ、及び特開平2
−286673号公報)
アルキル基を表わす。)で表わされる光学活性ラクトン
誘導体を合成した。更に、この化合物は少量の添加で充
分大きな自発分極を誘起せしめるので、高速応答性のS
C* 液晶組成物の調製が可能となることを見いだした。
(第16回液晶討論会予稿集44ページ、及び特開平2
−286673号公報)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記一
般式(IV)で表わされる化合物においては、ラクトン
環のカルボニル基がその化合物自身に大きい双極子モー
メントを与えているものの、同時に化合物の粘度を非常
に大きくしているという問題点があった。そのため、母
体液晶に少量添加することにより大きい自発分極を誘起
するが、同時に組成物の粘度も上昇させてしまい、高速
応答の点では必ずしも充分なものとはいえなかった。
般式(IV)で表わされる化合物においては、ラクトン
環のカルボニル基がその化合物自身に大きい双極子モー
メントを与えているものの、同時に化合物の粘度を非常
に大きくしているという問題点があった。そのため、母
体液晶に少量添加することにより大きい自発分極を誘起
するが、同時に組成物の粘度も上昇させてしまい、高速
応答の点では必ずしも充分なものとはいえなかった。
【0010】本発明が解決しようとする課題は、キラル
ドーパントとして母体液晶に少量添加することにより大
きな自発分極を誘起せしめ、かつ高速応答が可能となる
ような光学活性化合物及び合成中間体、及び該光学活性
化合物を含有する強誘電性液晶表示用材料を提供するこ
とにある。
ドーパントとして母体液晶に少量添加することにより大
きな自発分極を誘起せしめ、かつ高速応答が可能となる
ような光学活性化合物及び合成中間体、及び該光学活性
化合物を含有する強誘電性液晶表示用材料を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、一般式(I)
するために、一般式(I)
【0012】
【化7】
【0013】(式中、R1 は置換基を有していてもよい
炭素原子数1〜18のアルキル基を表わすが、好ましく
は炭素原子数2〜14のアルキル基を表わし、Xは単結
合、−O−、−COO−、−OCO−、又は−OCOO
−を表わすが、好ましくは−O−又は単結合を表わし、
環A及び環Bはそれぞれ独立的に、1個又は2個のフッ
素原子により置換されていてもよい1,4−フェニレン
基、トランス−1,4−シクロヘキシレン基、ピリジン
−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、
ピラジン−2,5−ジイル基、ピリダジン−3,6−ジ
イル基又は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表
わすが、少なくとも一方は1個又は2個のフッ素原子に
より置換されていてもよい1,4−フェニレン基を表わ
し、好まし環A及び環B共に1個又は2個のフッ素原子
により置換されていてもよい1,4−フェニレン基を表
わし、特に好ましくは環A及び環B共に1,4−フェニ
レン基を表わし、R2 は炭素原子数1〜18のアルキル
基を表わすが、好ましくは炭素原子数1〜10のアルキ
ル基を表わし、テトラヒドロフラン環の2位及び5位の
不斉炭素原子は各々独立的に、(R)又は(S)配置で
ある。)で表わされる光学活性な2,5置換テトラヒド
ロフラン誘導体を提供する。
炭素原子数1〜18のアルキル基を表わすが、好ましく
は炭素原子数2〜14のアルキル基を表わし、Xは単結
合、−O−、−COO−、−OCO−、又は−OCOO
−を表わすが、好ましくは−O−又は単結合を表わし、
環A及び環Bはそれぞれ独立的に、1個又は2個のフッ
素原子により置換されていてもよい1,4−フェニレン
基、トランス−1,4−シクロヘキシレン基、ピリジン
−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、
ピラジン−2,5−ジイル基、ピリダジン−3,6−ジ
イル基又は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表
わすが、少なくとも一方は1個又は2個のフッ素原子に
より置換されていてもよい1,4−フェニレン基を表わ
し、好まし環A及び環B共に1個又は2個のフッ素原子
により置換されていてもよい1,4−フェニレン基を表
わし、特に好ましくは環A及び環B共に1,4−フェニ
レン基を表わし、R2 は炭素原子数1〜18のアルキル
基を表わすが、好ましくは炭素原子数1〜10のアルキ
ル基を表わし、テトラヒドロフラン環の2位及び5位の
不斉炭素原子は各々独立的に、(R)又は(S)配置で
ある。)で表わされる光学活性な2,5置換テトラヒド
ロフラン誘導体を提供する。
【0014】本発明は、又、これらの一般式(I)で表
わされる化合物の合成中間体として、一般式(II)
わされる化合物の合成中間体として、一般式(II)
【0015】
【化8】
【0016】(式中、R2 は式(I)におけると同じ意
味をもち、テトラヒドロフラン環の5位の不斉炭素原子
は(R)又は(S)配置である。)で表わされる光学活
性ラクトール誘導体を提供する。
味をもち、テトラヒドロフラン環の5位の不斉炭素原子
は(R)又は(S)配置である。)で表わされる光学活
性ラクトール誘導体を提供する。
【0017】本発明は、更に、この一般式(I)で表わ
される光学活性なテトラヒドロフラン誘導体の製造方法
を提供する。
される光学活性なテトラヒドロフラン誘導体の製造方法
を提供する。
【0018】本発明に係わる一般式(I)で表わされる
化合物は、次の製造方法に従って製造することができ
る。即ち、前述の一般式(II)で表わされる光学活性
なラクトール誘導体と一般式(III)
化合物は、次の製造方法に従って製造することができ
る。即ち、前述の一般式(II)で表わされる光学活性
なラクトール誘導体と一般式(III)
【0019】
【化9】
【0020】(式中、R1 、X、環A及び環Bは一般式
(I)におけると同じ意味をもつ。)で表わされるアル
コール誘導体とを、無水塩化水素等の酸存在下で縮合さ
せ、次いで得られたジアステレオマーを通常の分離方法
を用いて分離することにより、容易に製造できる。
(I)におけると同じ意味をもつ。)で表わされるアル
コール誘導体とを、無水塩化水素等の酸存在下で縮合さ
せ、次いで得られたジアステレオマーを通常の分離方法
を用いて分離することにより、容易に製造できる。
【0021】一般式(II)で表わされる光学活性ラク
トール誘導体は新規な化合物であり、例えば、以下のよ
うにして製造することができる。即ち、一般式(V)
トール誘導体は新規な化合物であり、例えば、以下のよ
うにして製造することができる。即ち、一般式(V)
【0022】
【化10】
【0023】(式中、R2 は一般式(I)におけると同
じ意味をもつ。)で表わされる光学活性なオキシラン誘
導体と酢酸のジアニオンとを反応させることにより、一
般式(VI)
じ意味をもつ。)で表わされる光学活性なオキシラン誘
導体と酢酸のジアニオンとを反応させることにより、一
般式(VI)
【0024】
【化11】
【0025】(式中、R2 は一般式(I)におけると同
じ意味をもち、ラクトン環の5位の不斉炭素原子は、
(R)又は(S)配置である。)で表わされる光学活性
なラクトン誘導体を得る。
じ意味をもち、ラクトン環の5位の不斉炭素原子は、
(R)又は(S)配置である。)で表わされる光学活性
なラクトン誘導体を得る。
【0026】この光学活性なラクトン誘導体を水素化ジ
イソプロピルアルミニウムで還元することにより、一般
式(II)で表わされる光学活性ラクトール誘導体を得
る。
イソプロピルアルミニウムで還元することにより、一般
式(II)で表わされる光学活性ラクトール誘導体を得
る。
【0027】又、一般式(III)で表わされる化合物
は既に知られているものが多いが、必要とあれば対応す
るカルボン酸あるいはアルデヒドを還元することにより
容易に得ることができる。
は既に知られているものが多いが、必要とあれば対応す
るカルボン酸あるいはアルデヒドを還元することにより
容易に得ることができる。
【0028】上記のようにして、本発明の一般式(I)
で表わされる化合物を得ることができるが、これらに属
する個々の具体的な化合物は、融点などの相転移温度、
元素分析、赤外吸収スペクトル(IR)、核磁気共鳴ス
ペクトル(NMR)、質量スペクトル(MS)等の手段
により確認することができる。
で表わされる化合物を得ることができるが、これらに属
する個々の具体的な化合物は、融点などの相転移温度、
元素分析、赤外吸収スペクトル(IR)、核磁気共鳴ス
ペクトル(NMR)、質量スペクトル(MS)等の手段
により確認することができる。
【0029】このようにして得られた一般式(I)で表
わされる化合物の代表的なものの例を第1表に掲げる。
わされる化合物の代表的なものの例を第1表に掲げる。
【0030】
【表1】 (第1表中、Cは結晶相を、Iは等方性液体相を各々表
わす。)
わす。)
【0031】本発明は、又、これらの一般式(I)で表
わされる光学活性テトラヒドロフラン誘導体を用いた液
晶組成物を提供する。
わされる光学活性テトラヒドロフラン誘導体を用いた液
晶組成物を提供する。
【0032】本発明の液晶組成物は、上記一般式(I)
で表わされる化合物の少なくとも1種を構成成分として
含有するものである。特に強誘電性液晶表示用材料とし
ては、主成分であるSC相を示す母体液晶(以下、SC
* 母体液晶と省略する。)中に、上記一般式(I)で表
わされる化合物の少なくとも1種をキラルドーパントの
一部又は全部として含有するSC* 液晶組成物が適して
いる。又、本発明の一般式(I)で表わされる化合物を
ネマチック液晶に少量添加することにより、TN型液晶
としていわゆるリバースドメインの防止に、あるいはS
TN型液晶としての用途などに利用できる。
で表わされる化合物の少なくとも1種を構成成分として
含有するものである。特に強誘電性液晶表示用材料とし
ては、主成分であるSC相を示す母体液晶(以下、SC
* 母体液晶と省略する。)中に、上記一般式(I)で表
わされる化合物の少なくとも1種をキラルドーパントの
一部又は全部として含有するSC* 液晶組成物が適して
いる。又、本発明の一般式(I)で表わされる化合物を
ネマチック液晶に少量添加することにより、TN型液晶
としていわゆるリバースドメインの防止に、あるいはS
TN型液晶としての用途などに利用できる。
【0033】一般式(I)で表わされる化合物の優れた
特徴の1つとしては、強誘電性液晶用のキラルドーパン
トとして用いた場合に、前述の一般式(VI)で表わさ
れる光学活性ラクトン誘導体には及ばないものの、かな
り大きい自発分極を誘起できることを挙げることができ
る。例えば、後述の実施例4にも示したように、第1表
中のNo. 2の化合物を20重量%及びSC相母体液晶に
80重量%から成るSC* 液晶組成物では、25℃にお
ける自発分極の値は2.09nC/cm2 であるが、これは
液晶における不斉源として最も普通に用いられる(S)
−2−メチルブタノール由来のSC* 化合物、例えば、
4−デシルオキシ安息香酸4−[(S)−2−メチルブ
トキシ]フェニルの自発分極が、母体液晶に添加するこ
となく単独で測定しても同程度であることと比較すると
かなり大きいことがわかる。このため、非キラルの母体
液晶に10重量%程度以上添加すれば、高速応答に充分
な程度の自発分極を誘起することが可能となる。
特徴の1つとしては、強誘電性液晶用のキラルドーパン
トとして用いた場合に、前述の一般式(VI)で表わさ
れる光学活性ラクトン誘導体には及ばないものの、かな
り大きい自発分極を誘起できることを挙げることができ
る。例えば、後述の実施例4にも示したように、第1表
中のNo. 2の化合物を20重量%及びSC相母体液晶に
80重量%から成るSC* 液晶組成物では、25℃にお
ける自発分極の値は2.09nC/cm2 であるが、これは
液晶における不斉源として最も普通に用いられる(S)
−2−メチルブタノール由来のSC* 化合物、例えば、
4−デシルオキシ安息香酸4−[(S)−2−メチルブ
トキシ]フェニルの自発分極が、母体液晶に添加するこ
となく単独で測定しても同程度であることと比較すると
かなり大きいことがわかる。このため、非キラルの母体
液晶に10重量%程度以上添加すれば、高速応答に充分
な程度の自発分極を誘起することが可能となる。
【0034】又、一般式(I)で表わされる化合物は、
例えば、一般式(VI)で表わされる光学活性ラクトン
誘導体と比較すると、カルボニル基が存在しないために
その粘性が小さい。そのため、一般式(I)で表わされ
る化合物を用いたSC* 液晶組成物は、その自発分極の
大きさの割には高速の応答が可能となる。
例えば、一般式(VI)で表わされる光学活性ラクトン
誘導体と比較すると、カルボニル基が存在しないために
その粘性が小さい。そのため、一般式(I)で表わされ
る化合物を用いたSC* 液晶組成物は、その自発分極の
大きさの割には高速の応答が可能となる。
【0035】一般式(I)で表わされる化合物は単独で
はSC* 相はもとより、液晶相も示さないが、少量添加
する程度では液晶組成物のSC* 相や他の液晶相の温度
範囲をあまり狭くすることはないので、広い温度範囲で
SC* 相を示す強誘電性液晶組成物を得ることは容易で
ある。
はSC* 相はもとより、液晶相も示さないが、少量添加
する程度では液晶組成物のSC* 相や他の液晶相の温度
範囲をあまり狭くすることはないので、広い温度範囲で
SC* 相を示す強誘電性液晶組成物を得ることは容易で
ある。
【0036】本発明の一般式(I)で表わされる化合物
をドーパントとして添加すべき母体液晶に用いられるS
C相を示す液晶化合物(以下、SC化合物と省略す
る。)としては、例えば、下記一般式(A)
をドーパントとして添加すべき母体液晶に用いられるS
C相を示す液晶化合物(以下、SC化合物と省略す
る。)としては、例えば、下記一般式(A)
【0037】
【化12】
【0038】(式中、Ra 及びRb はアルキル基、アル
コキシル基、アルコキシカルボニル基、アルカノイルオ
キシ基又はアルコキシカルボニルオキシ基を表わし、こ
れらは互いに同一であっても異なっていてもよい。)で
表わされるフェニルベンゾエート系化合物や、一般式
(B)
コキシル基、アルコキシカルボニル基、アルカノイルオ
キシ基又はアルコキシカルボニルオキシ基を表わし、こ
れらは互いに同一であっても異なっていてもよい。)で
表わされるフェニルベンゾエート系化合物や、一般式
(B)
【0039】
【化13】
【0040】(式中、Ra 及びRb は一般式(A)にお
けると同じ意味をもつ。)で表わされるフェニルピリミ
ジン系化合物を挙げることができる。又、一般式
(A)、一般式(B)を含めて一般式(C)
けると同じ意味をもつ。)で表わされるフェニルピリミ
ジン系化合物を挙げることができる。又、一般式
(A)、一般式(B)を含めて一般式(C)
【0041】
【化14】
【0042】(式中、Ra 及びRb は一般式(A)にお
けると同じ意味をもち、環L及び環Mはそれぞれ1,4
−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、,ピリ
ジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル
基、ピラジン−2,5−ジイル基、ピリダジン−3,6
−ジイル基、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基あ
るいはこれらのハロゲン置換体を表わし、これらは互い
に同一であっても異なっていてもよく、Za は−COO
−、−OCO−、−CH2 O−、−OCH2 −、−CH
2 CH2 −、−C≡C−、又は単結合を表わす。)で表
わされる化合物も同様の目的に使用することができる。
けると同じ意味をもち、環L及び環Mはそれぞれ1,4
−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、,ピリ
ジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル
基、ピラジン−2,5−ジイル基、ピリダジン−3,6
−ジイル基、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基あ
るいはこれらのハロゲン置換体を表わし、これらは互い
に同一であっても異なっていてもよく、Za は−COO
−、−OCO−、−CH2 O−、−OCH2 −、−CH
2 CH2 −、−C≡C−、又は単結合を表わす。)で表
わされる化合物も同様の目的に使用することができる。
【0043】又、SC相の温度範囲を高温域に拡大する
目的には、一般式(D)
目的には、一般式(D)
【0044】
【化15】
【0045】(式中、Ra 及びRb は一般式(A)にお
けると同じ意味をもち、環L、環M及び環Nは前記一般
式(C)における環L、環Mと同じ意味をもち、これら
は互いに同一であっても異なっていてもよく、Za 及び
Zb はそれぞれ前記一般式(C)のZa と同じ意味をも
ち、これらは互いに同一であっても異なっていてもよ
い。)で表わされる3環式化合物を用いることができ
る。
けると同じ意味をもち、環L、環M及び環Nは前記一般
式(C)における環L、環Mと同じ意味をもち、これら
は互いに同一であっても異なっていてもよく、Za 及び
Zb はそれぞれ前記一般式(C)のZa と同じ意味をも
ち、これらは互いに同一であっても異なっていてもよ
い。)で表わされる3環式化合物を用いることができ
る。
【0046】これらの化合物は混合してSC母体液晶と
して用いるのが効果的であるが、組成物としてSC相を
示せばよいのであって、個々の化合物については必ずし
もSC相を示す必要はない。
して用いるのが効果的であるが、組成物としてSC相を
示せばよいのであって、個々の化合物については必ずし
もSC相を示す必要はない。
【0047】こうして得られたSC液晶組成物に本発明
の一般式(I)で表わされる化合物、及び必要とあれば
他の光学活性化合物をキラルドーパントとして加えるこ
とにより、室温を含む広い温度範囲でSC* 相を示すよ
うな液晶組成物を容易に得ることができる。
の一般式(I)で表わされる化合物、及び必要とあれば
他の光学活性化合物をキラルドーパントとして加えるこ
とにより、室温を含む広い温度範囲でSC* 相を示すよ
うな液晶組成物を容易に得ることができる。
【0048】本発明は、又、これらの一般式(I)で表
わされる光学活性テトラヒドロフラン誘導体を含有する
液晶組成物を構成要素とする液晶表示素子をも提供す
る。
わされる光学活性テトラヒドロフラン誘導体を含有する
液晶組成物を構成要素とする液晶表示素子をも提供す
る。
【0049】本発明の一般式(I)で表わされる化合物
を、上記SC母体液晶に添加して得られたSC* 液晶組
成物を、2枚の透明ガラス電極間に1〜20μm程度の
薄膜として封入することにより、表示用セルとして使用
できる。良好なコントラストを得るためには均一に配向
したモノドメインとする必要がある。このため多くの方
法が試みられているが、良好な配向性を示すためには液
晶材料としては、高温側からI相−N* (キラルネマチ
ック)相−SA (スメクチックA)相−SC*相の相系
列を示し、N* 相及びSC* 相における螺旋ピッチを大
きくすることが必要であるといわれている。螺旋ピッチ
を大きくするには、一般には互いに捩れの向きが逆のキ
ラル化合物を適量混合する方法が用いられているが、本
発明の一般式(I)で表わされる化合物では誘起する螺
旋のピッチは適度に大きいので、その調整は容易であ
る。
を、上記SC母体液晶に添加して得られたSC* 液晶組
成物を、2枚の透明ガラス電極間に1〜20μm程度の
薄膜として封入することにより、表示用セルとして使用
できる。良好なコントラストを得るためには均一に配向
したモノドメインとする必要がある。このため多くの方
法が試みられているが、良好な配向性を示すためには液
晶材料としては、高温側からI相−N* (キラルネマチ
ック)相−SA (スメクチックA)相−SC*相の相系
列を示し、N* 相及びSC* 相における螺旋ピッチを大
きくすることが必要であるといわれている。螺旋ピッチ
を大きくするには、一般には互いに捩れの向きが逆のキ
ラル化合物を適量混合する方法が用いられているが、本
発明の一般式(I)で表わされる化合物では誘起する螺
旋のピッチは適度に大きいので、その調整は容易であ
る。
【0050】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説
明するが、勿論本発明の主旨、及び適用範囲はこれらの
実施例により制限されるものではない。
明するが、勿論本発明の主旨、及び適用範囲はこれらの
実施例により制限されるものではない。
【0051】なお、化合物の構造は元素分析、NMR、
IR、及びMSにより確認した。相転移温度の測定は温
度調節ステージを備えた偏光顕微鏡及び示差走査熱量計
(DSC)を併用して行った。IRにおける(KBr)
は錠剤成形による測定を表わし、(neat)は液膜に
よる測定を表わす。NMRにおけるCDCl3 は溶媒を
表わし、sは1重線、dは2重線、tは3重線、mは多
重線を表わし、又、例えばddは2重の2重線を表わ
す。Jはカップリング定数を表わす。MSにおけるM+
は親ピークを表わし、( )内の数値はそのピークの相
対強度を表わす。液晶組成物中における「%」はすべて
「重量%」を表わす。
IR、及びMSにより確認した。相転移温度の測定は温
度調節ステージを備えた偏光顕微鏡及び示差走査熱量計
(DSC)を併用して行った。IRにおける(KBr)
は錠剤成形による測定を表わし、(neat)は液膜に
よる測定を表わす。NMRにおけるCDCl3 は溶媒を
表わし、sは1重線、dは2重線、tは3重線、mは多
重線を表わし、又、例えばddは2重の2重線を表わ
す。Jはカップリング定数を表わす。MSにおけるM+
は親ピークを表わし、( )内の数値はそのピークの相
対強度を表わす。液晶組成物中における「%」はすべて
「重量%」を表わす。
【0052】(実施例1) (5R)−5−ヘキシル−
2−ヒドロキシテトラヒドロフラン(一般式(II)
で表わされる化合物)の合成 (1−a) (R)−4−デカノリドの合成
2−ヒドロキシテトラヒドロフラン(一般式(II)
で表わされる化合物)の合成 (1−a) (R)−4−デカノリドの合成
【0053】
【化16】
【0054】ジイソプロピルアミン15.4ml(110
ミリモル)のテトラヒドロフラン(THF)100ml溶
液に、−78℃で1.5Mブチルリチウム−ヘキサン溶
液71.0ml(110ミリモル)を加え、30分撹拌し
た。続いて、酢酸3.0g(50ミリモル)のTHF5
0ml溶液を加え、1時間撹拌し、更に(R)−1,2−
エポキシオクタン6.4g(50.0ミリモル)のTH
F50ml溶液を加えて室温まで昇温した。反応終了後、
反応液のpHが1となるまで、3M塩酸を加え、反応生
成物を酢酸エチル100mlで3回抽出し、抽出液を濃縮
した後、得られた残渣にトルエン200ml、p−トルエ
ンスルホン酸50mgを加え、2時間加熱還流した。反応
液を濃縮した後、得られた残さを減圧蒸留して、(R)
−4−デカノリド1.23g(収率14%)を得た。
ミリモル)のテトラヒドロフラン(THF)100ml溶
液に、−78℃で1.5Mブチルリチウム−ヘキサン溶
液71.0ml(110ミリモル)を加え、30分撹拌し
た。続いて、酢酸3.0g(50ミリモル)のTHF5
0ml溶液を加え、1時間撹拌し、更に(R)−1,2−
エポキシオクタン6.4g(50.0ミリモル)のTH
F50ml溶液を加えて室温まで昇温した。反応終了後、
反応液のpHが1となるまで、3M塩酸を加え、反応生
成物を酢酸エチル100mlで3回抽出し、抽出液を濃縮
した後、得られた残渣にトルエン200ml、p−トルエ
ンスルホン酸50mgを加え、2時間加熱還流した。反応
液を濃縮した後、得られた残さを減圧蒸留して、(R)
−4−デカノリド1.23g(収率14%)を得た。
【0055】無色油状物質 沸点 160℃/0.2mmHg IR(neat) 2940,2870,1780,1180cm-1 1 H NMR(CDCl3 ) δ 0.89(t,J=
6.8Hz,3H),1.25−1.52(m,8H),
1.55−1.64(m,1H),1.70−1.79
(m,1H),1.85(dtd,J=12.7,9.
5,and8.0Hz,1H),2.28−2.36
(m,1H),2.51−2.55(m,2H),4.
45−4.52(m,1H) MS m/z 171(M+ +1,0.4),85(1
00),56(12)
6.8Hz,3H),1.25−1.52(m,8H),
1.55−1.64(m,1H),1.70−1.79
(m,1H),1.85(dtd,J=12.7,9.
5,and8.0Hz,1H),2.28−2.36
(m,1H),2.51−2.55(m,2H),4.
45−4.52(m,1H) MS m/z 171(M+ +1,0.4),85(1
00),56(12)
【0056】(1−b) (5R)−5−ヘキシル−2
−ヒドロキシテトラヒドロフランの合成
−ヒドロキシテトラヒドロフランの合成
【0057】
【化17】
【0058】実施例(1−a)で得られた(R)−4−
デカノリド575mg(3.4ミリモル)のジクロロメタ
ン5ml溶液に、−78℃で1.0M水素化ジイソブチル
アルミニウム−トルエン溶液4.1ml(4.1ミリモ
ル)を加え、2時間撹拌した。反応終了後、3M塩酸5
mlを加え、セライト濾過した後、反応生成物を酢酸エチ
ル50mlで3回抽出し、カラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル,トルエン/エーテル=5/1)を用いて分離
精製して、(5R)−5−ヘキシル−2−ヒドロキシテ
トラヒドロフラン525mg(収率90%)を得た。
デカノリド575mg(3.4ミリモル)のジクロロメタ
ン5ml溶液に、−78℃で1.0M水素化ジイソブチル
アルミニウム−トルエン溶液4.1ml(4.1ミリモ
ル)を加え、2時間撹拌した。反応終了後、3M塩酸5
mlを加え、セライト濾過した後、反応生成物を酢酸エチ
ル50mlで3回抽出し、カラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル,トルエン/エーテル=5/1)を用いて分離
精製して、(5R)−5−ヘキシル−2−ヒドロキシテ
トラヒドロフラン525mg(収率90%)を得た。
【0059】無色油状物質 IR(neat) 3430,2930,2860,1
460,1010cm-1 1 H NMR(CDCl3 ) δ 0.88(t,J=
6.7Hz,3H),1.25−1.61(m,10
H),1.65−1.77(m,1H),1.80−
2.00(m,2H),2.01−2.16(m,1
H),2.86(s,0.4H),2.92(s,0.
6H),3.94−4.01(m,0.4H),4.1
6−4.23(m,0.6H),5.56(t,J=
3.4Hz,0.4H),5.53−5.56(m,0.
6H) MS m/z 171(M+ −1,1),155(6
2),137(11),97(14),88(10
0),82(19)
460,1010cm-1 1 H NMR(CDCl3 ) δ 0.88(t,J=
6.7Hz,3H),1.25−1.61(m,10
H),1.65−1.77(m,1H),1.80−
2.00(m,2H),2.01−2.16(m,1
H),2.86(s,0.4H),2.92(s,0.
6H),3.94−4.01(m,0.4H),4.1
6−4.23(m,0.6H),5.56(t,J=
3.4Hz,0.4H),5.53−5.56(m,0.
6H) MS m/z 171(M+ −1,1),155(6
2),137(11),97(14),88(10
0),82(19)
【0060】(実施例2) (5R)−5−ヘキシル−
2−[4−(4−オクチルオキシフェニル)フェニルメ
チルオキシ]テトラヒドロフラン(一般式(I)で表わ
される化合物)の合成
2−[4−(4−オクチルオキシフェニル)フェニルメ
チルオキシ]テトラヒドロフラン(一般式(I)で表わ
される化合物)の合成
【0061】
【化18】
【0062】実施例(1−b)で得られた(5R)−5
−ヘキシル−2−ヒドロキシテトラヒドロフラン120
mg(0.70ミリモル)、4−ヒドロキシメチル−4′
−オクチルオキシビフェニル261mg(0.84ミリモ
ル)のジクロロメタン5ml溶液に、0℃で、乾燥塩化水
素を吹き込み、−20℃で一晩放置した。この反応液を
減圧下で濃縮した後、得られた残さをカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル=20/
1)を用いて分離精製して、(5R)−5−ヘキシル−
2−[4−(4−オクチルオキシフェニル)フェニルメ
チルオキシ]テトラヒドロフラン非極性成分(第1表中
のNo.1の化合物)107mg(収率34%)、及び極性
成分(第1表中のNo.2の化合物)83mg(収率26
%)を得た。
−ヘキシル−2−ヒドロキシテトラヒドロフラン120
mg(0.70ミリモル)、4−ヒドロキシメチル−4′
−オクチルオキシビフェニル261mg(0.84ミリモ
ル)のジクロロメタン5ml溶液に、0℃で、乾燥塩化水
素を吹き込み、−20℃で一晩放置した。この反応液を
減圧下で濃縮した後、得られた残さをカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル=20/
1)を用いて分離精製して、(5R)−5−ヘキシル−
2−[4−(4−オクチルオキシフェニル)フェニルメ
チルオキシ]テトラヒドロフラン非極性成分(第1表中
のNo.1の化合物)107mg(収率34%)、及び極性
成分(第1表中のNo.2の化合物)83mg(収率26
%)を得た。
【0063】非極性成分 無色結晶 融点 63℃ [α]D +44°(c=1.11,CHCl3 ,20
℃) IR(KBr) 2940,1860,1610,15
00,1250,1050,810cm-1 1 H NMR(CDCl3 ) δ 0.889(t,J
=6.1Hz,3H),0.891(t,J=5.7Hz,
3H),1.25−1.52(m,20H),1.58
−1.66(m,1H),1.76−1.83(m,2
H),1.89−1.97(m,1H),2.02−
2.14(m,2H),3.99(t,J=6.6Hz,
2H),4.07−4.13(m,1H),4.50
(d,J=11.8Hz,1H),4.75(d,J=1
1.8Hz,1H),5.25(dd.J=5.0and
1.6Hz,1H),6.95(d,J=8.8Hz,2
H),7.38(d,J=8.3Hz,2H),7.49
(d,J=8.8Hz,2H),7.51(d,J=8.
3Hz,2H) MS m/z 466(M+ ,29),313(1
0),312(40),295(20),200(6
9),199(17),184(22),183(4
8),153(15),95(17),81(19),
69(30),41(100) 元素分析 C31H46O3 として 計算値:C,79.78;H,9.94% 実測値:C,79.51;H,10.10%
℃) IR(KBr) 2940,1860,1610,15
00,1250,1050,810cm-1 1 H NMR(CDCl3 ) δ 0.889(t,J
=6.1Hz,3H),0.891(t,J=5.7Hz,
3H),1.25−1.52(m,20H),1.58
−1.66(m,1H),1.76−1.83(m,2
H),1.89−1.97(m,1H),2.02−
2.14(m,2H),3.99(t,J=6.6Hz,
2H),4.07−4.13(m,1H),4.50
(d,J=11.8Hz,1H),4.75(d,J=1
1.8Hz,1H),5.25(dd.J=5.0and
1.6Hz,1H),6.95(d,J=8.8Hz,2
H),7.38(d,J=8.3Hz,2H),7.49
(d,J=8.8Hz,2H),7.51(d,J=8.
3Hz,2H) MS m/z 466(M+ ,29),313(1
0),312(40),295(20),200(6
9),199(17),184(22),183(4
8),153(15),95(17),81(19),
69(30),41(100) 元素分析 C31H46O3 として 計算値:C,79.78;H,9.94% 実測値:C,79.51;H,10.10%
【0064】極性成分 無色結晶 融点 32℃ [α]D −16°(c=0.82,CHCl3 ,20
℃) IR(KBr) 2950,1610,1510,14
70,1250,1040,810cm-1 1 H NMR(CDCl3 ) δ 0.88(t,J=
7.0Hz,3H),0.89(t,J=6.8Hz,3
H),1.24−1.52(m,19H),1.67−
1.83(m,4H),1.87−2.07(m,3
H),4.00(t,J=6.6Hz,2H),4.04
−4.11(m,1H),4.47(d,J=11.7
Hz,1H),4.76(d,J=11.7Hz,1H),
5.17(d,J=4.6Hz,1H),6.95(d,
J=8.8Hz,2H),7.38(d,J=8.3Hz,
2H),7.50(d,J=8.8Hz,2H),7.5
2(d,J=8.3Hz,2H) MS m/z 466(M+ ,29),313(1
0),312(40),295(20),200(6
9),199(17),184(22),183(4
8),153(15),95(17),81(19),
69(30),41(100) 元素分析 C31H46O3 として 計算値:C,79.78;H,9.94% 実測値:C,79.63;H,10.16%
℃) IR(KBr) 2950,1610,1510,14
70,1250,1040,810cm-1 1 H NMR(CDCl3 ) δ 0.88(t,J=
7.0Hz,3H),0.89(t,J=6.8Hz,3
H),1.24−1.52(m,19H),1.67−
1.83(m,4H),1.87−2.07(m,3
H),4.00(t,J=6.6Hz,2H),4.04
−4.11(m,1H),4.47(d,J=11.7
Hz,1H),4.76(d,J=11.7Hz,1H),
5.17(d,J=4.6Hz,1H),6.95(d,
J=8.8Hz,2H),7.38(d,J=8.3Hz,
2H),7.50(d,J=8.8Hz,2H),7.5
2(d,J=8.3Hz,2H) MS m/z 466(M+ ,29),313(1
0),312(40),295(20),200(6
9),199(17),184(22),183(4
8),153(15),95(17),81(19),
69(30),41(100) 元素分析 C31H46O3 として 計算値:C,79.78;H,9.94% 実測値:C,79.63;H,10.16%
【0065】(実施例3) SC* 液晶組成物の調製 以下の組成からなるSC母体液晶(H−1)を調製し
た。
た。
【0066】
【化19】
【0067】この母体液晶の相転移温度は以下の通りで
あった。 12.5℃(Cr→SC)、55.5℃(SC−SA
)、64.5℃(SA−N)、70℃(N−I)。 このSC母体液晶(H−1)90%及び実施例2で得ら
れた第1表中のNo.1の化合物10%から成るSC* 液
晶組成物(M−1)を調製した。その相転移温度は以下
の通りであった。 47℃(SC* −SA)、59℃(SA−N* )、6
3.5℃(N* −I)。 融点は明瞭ではなかった。
あった。 12.5℃(Cr→SC)、55.5℃(SC−SA
)、64.5℃(SA−N)、70℃(N−I)。 このSC母体液晶(H−1)90%及び実施例2で得ら
れた第1表中のNo.1の化合物10%から成るSC* 液
晶組成物(M−1)を調製した。その相転移温度は以下
の通りであった。 47℃(SC* −SA)、59℃(SA−N* )、6
3.5℃(N* −I)。 融点は明瞭ではなかった。
【0068】同様にして、SC母体液晶(H−1)80
%及び第1表中のNo.1の化合物20%から成るSC*
液晶組成物(M−2)を調製した。その相転移温度は以
下の通りであった。 46℃(SC* −SA)、58.5℃(SA−N* )、
63℃(N* −I)。
%及び第1表中のNo.1の化合物20%から成るSC*
液晶組成物(M−2)を調製した。その相転移温度は以
下の通りであった。 46℃(SC* −SA)、58.5℃(SA−N* )、
63℃(N* −I)。
【0069】同様にして、SC母体液晶(H−1)90
%及び実施例2で得られた第1表中の1No.2の化合物
10%から成るSC* 液晶組成物(M−3)を調製し
た。その相転移温度は以下の通りであった。 43℃(SC* −SA)、55.5℃(SA−N* )、
61℃(N* −I)。
%及び実施例2で得られた第1表中の1No.2の化合物
10%から成るSC* 液晶組成物(M−3)を調製し
た。その相転移温度は以下の通りであった。 43℃(SC* −SA)、55.5℃(SA−N* )、
61℃(N* −I)。
【0070】同様にして、SC母体液晶(H−1)80
%及び実施例2で得られた第1表中のNo.2の化合物2
0%から成るSC* 液晶組成物(M−4)を調製した。
その相転移温度は以下の通りであった。 31℃(SC* −SA)、50.5℃(SA−N* )、
57℃(N* −I)。
%及び実施例2で得られた第1表中のNo.2の化合物2
0%から成るSC* 液晶組成物(M−4)を調製した。
その相転移温度は以下の通りであった。 31℃(SC* −SA)、50.5℃(SA−N* )、
57℃(N* −I)。
【0071】(実施例4) 液晶表示素子の作成 実施例3で得られたSC* 液晶組成物(M−2)を等方
性液体(I)相まで加熱し、これを厚さ2μmの2枚の
透明電極板(ポリイミドコーティング−ラビングによる
配向処理を施してある。)から成るガラスセルに充填し
て、表示用素子を作成した。これを室温まで徐冷したと
ころ、均一に配向したSC* 相の液晶表示用素子を得
た。
性液体(I)相まで加熱し、これを厚さ2μmの2枚の
透明電極板(ポリイミドコーティング−ラビングによる
配向処理を施してある。)から成るガラスセルに充填し
て、表示用素子を作成した。これを室温まで徐冷したと
ころ、均一に配向したSC* 相の液晶表示用素子を得
た。
【0072】このセルに電界強度10Vp-p /μm、5
0Hzの矩形波を印加して、その電気光学的応答速度を測
定したところ、25℃で186μ秒という高速応答が確
認できた。このときのチルト角は15.5°であり、コ
ントラストは良好であった。又、この自発分極は−2.
09nC/cm2 であった。
0Hzの矩形波を印加して、その電気光学的応答速度を測
定したところ、25℃で186μ秒という高速応答が確
認できた。このときのチルト角は15.5°であり、コ
ントラストは良好であった。又、この自発分極は−2.
09nC/cm2 であった。
【0073】同様にして、SC* 液晶組成物(M−
1),(M−3)及び(M−4)を用いてそれぞれ液晶
表示素子を作成し、その特性を測定した。結果を第2表
に示した。
1),(M−3)及び(M−4)を用いてそれぞれ液晶
表示素子を作成し、その特性を測定した。結果を第2表
に示した。
【0074】
【表2】
【0075】
【発明の効果】本発明の一般式(I)で表わされる光学
活性化合物は、他の母体液晶にキラルドーパントとして
添加することにより、大きい自発分極を誘起することが
でき、広い温度範囲で高速応答が可能な液晶組成物を提
供することができる。又、本発明の一般式(I)で表わ
される化合物は、工業的にも容易に製造でき、無色で
水、光、特に酸、塩基等に対する化学的安定性に非常に
優れており、実用的である。更に、本発明におけるキラ
ルスメクチック液晶組成物では約100μ秒の高速応答
を実現することも可能であり、表示用光スイッチング素
子として極めて有用である。
活性化合物は、他の母体液晶にキラルドーパントとして
添加することにより、大きい自発分極を誘起することが
でき、広い温度範囲で高速応答が可能な液晶組成物を提
供することができる。又、本発明の一般式(I)で表わ
される化合物は、工業的にも容易に製造でき、無色で
水、光、特に酸、塩基等に対する化学的安定性に非常に
優れており、実用的である。更に、本発明におけるキラ
ルスメクチック液晶組成物では約100μ秒の高速応答
を実現することも可能であり、表示用光スイッチング素
子として極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 407/12 307 8829−4C C09K 19/34 7457−4H G02F 1/13 500 9225−2K (72)発明者 檜山 為次郎 神奈川県相模原市上鶴間4−29−3−101 (72)発明者 楠本 哲生 神奈川県相模原市南台1−9−2−102 (72)発明者 佐藤 健一 神奈川県相模原市上溝35−11 (72)発明者 中山 昭子 東京都町田市山崎町1380−K−702
Claims (10)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1 は置換基を有していてもよい炭素原子数1
〜18のアルキル基を表わし、Xは単結合、−O−、−
COO−、−OCO−、又は−OCOO−を表わし、環
A及び環Bは各々独立的に、1個又は2個のフッ素原子
により置換されていてもよい1,4−フェニレン基、ト
ランス−1,4−シクロヘキシレン基、ピリジン−2,
5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、ピラジ
ン−2,5−ジイル基、ピリダジン−3,6−ジイル基
又は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表わす
が、少なくとも一方は1個又は2個のフッ素原子により
置換されていてもよい1,4−フェニレン基を表わし、
R2 は炭素原子数1〜18のアルキル基を表わし、テト
ラヒドロフラン環の2位及び5位の不斉炭素原子は各々
独立的に、(R)又は(S)配置である。)で表わされ
る光学活性な2,5置換テトラヒドロフラン誘導体。 - 【請求項2】 環A及び環Bが1,4−フェニレン基で
ある請求項1記載の光学活性なテトラヒドロフラン誘導
体。 - 【請求項3】 Xが−O−である請求項2記載の光学活
性なテトラヒドロフラン誘導体。 - 【請求項4】 R1 が炭素原子数2〜14のアルキル基
である請求項3記載の光学活性なテトラヒドロフラン誘
導体。 - 【請求項5】 R2 が炭素原子数1〜10のアルキル基
である請求項4記載の光学活性なテトラヒドロフラン誘
導体。 - 【請求項6】 一般式(II) 【化2】 (式中、R2 は炭素原子数1〜18のアルキル基を表わ
し、テトラヒドロフラン環の5位の不斉炭素原子は、
(R)又は(S)配置である。)で表わされる光学活性
なラクトール誘導体。 - 【請求項7】 一般式(II) 【化3】 (式中、R2 は炭素原子数1〜18のアルキル基を表わ
し、テトラヒドロフラン環の5位の不斉炭素原子は、
(R)又は(S)配置である。)で表わされる光学活性
なラクトール誘導体と一般式(III) 【化4】 (式中、R1 は置換基を有していてもよい炭素原子数1
〜18のアルキル基を表わし、Xは単結合、−O−、−
COO−、−OCO−、又は−OCOO−を表わし、環
A及び環Bは各々独立的に、1個又は2個のフッ素原子
により置換されていてもよい1,4−フェニレン基、ト
ランス−1,4−シクロヘキシレン基、ピリジン−2,
5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、ピラジ
ン−2,5−ジイル基、ピリダジン−3,6−ジイル基
又は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表わす
が、少なくとも一方は1個又は2個のフッ素原子により
置換されていてもよい1,4−フェニレン基を表わ
す。)で表わされるアルコール誘導体とを酸存在下で縮
合させ、次いで、得られたジアステレオマーを分離する
ことによる一般式(I) 【化5】 (式中、R1 は置換基を有していてもよい炭素原子数1
〜18のアルキル基を表わし、Xは単結合、−O−、−
COO−、−OCO−、又は−OCOO−を表わし、環
A及び環Bは各々独立的に、1個又は2個のフッ素原子
により置換されていてもよい1,4−フェニレン基、ト
ランス−1,4−シクロヘキシレン基、ピリジン−2,
5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、ピラジ
ン−2,5−ジイル基、ピリダジン−3,6−ジイル基
又は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表わす
が、少なくとも一方は1個又は2個のフッ素原子により
置換されていてもよい1,4−フェニレン基を表わし、
R2 は炭素原子数1〜18のアルキル基を表わし、テト
ラヒドロフラン環の2位及び5位の不斉炭素原子は各々
独立的に、(R)又は(S)配置である。)で表わされ
る光学活性な2,5置換テトラヒドロフラン誘導体の製
造方法。 - 【請求項8】 請求項1記載の光学活性な2,5置換テ
トラヒドロフラン誘導体を含有する液晶組成物。 - 【請求項9】 強誘電性キラルスメクチック相を示す請
求項8記載の液晶組成物。 - 【請求項10】 請求項8又は請求項9記載の液晶組成
物を用いた液晶表示素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3227507A JPH06100551A (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | 光学活性な2,5置換テトラヒドロフラン誘導体、その製造方法、その誘導体を含む液晶組成物及び液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3227507A JPH06100551A (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | 光学活性な2,5置換テトラヒドロフラン誘導体、その製造方法、その誘導体を含む液晶組成物及び液晶表示素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06100551A true JPH06100551A (ja) | 1994-04-12 |
Family
ID=16861984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3227507A Withdrawn JPH06100551A (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | 光学活性な2,5置換テトラヒドロフラン誘導体、その製造方法、その誘導体を含む液晶組成物及び液晶表示素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06100551A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004504475A (ja) * | 2000-07-21 | 2004-02-12 | レイセオン・カンパニー | 低電圧液晶動作のための無色かつ低粘度化合物 |
US7834037B2 (en) | 2005-11-04 | 2010-11-16 | Amira Pharmaceuticals, Inc. | 5-lipoxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors |
US7977359B2 (en) | 2005-11-04 | 2011-07-12 | Amira Pharmaceuticals, Inc. | 5-lipdxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors |
JP2012001502A (ja) * | 2010-06-18 | 2012-01-05 | Jnc Corp | 5員環を有する化合物、液晶組成物および液晶表示素子 |
US8399666B2 (en) | 2005-11-04 | 2013-03-19 | Panmira Pharmaceuticals, Llc | 5-lipoxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors |
US8546431B2 (en) | 2008-10-01 | 2013-10-01 | Panmira Pharmaceuticals, Llc | 5-lipoxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors |
US8697730B2 (en) | 2007-10-26 | 2014-04-15 | Panmira Pharmaceuticals, Llc | 5-lipoxygenase activating protein (FLAP) inhibitor |
US8772495B2 (en) | 2008-05-23 | 2014-07-08 | Panmira Pharmaceuticals, Llc | 5-lipoxygenase-activating protein inhibitor |
-
1991
- 1991-09-06 JP JP3227507A patent/JPH06100551A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004504475A (ja) * | 2000-07-21 | 2004-02-12 | レイセオン・カンパニー | 低電圧液晶動作のための無色かつ低粘度化合物 |
US7834037B2 (en) | 2005-11-04 | 2010-11-16 | Amira Pharmaceuticals, Inc. | 5-lipoxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors |
US7977359B2 (en) | 2005-11-04 | 2011-07-12 | Amira Pharmaceuticals, Inc. | 5-lipdxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors |
US8399666B2 (en) | 2005-11-04 | 2013-03-19 | Panmira Pharmaceuticals, Llc | 5-lipoxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors |
US8710081B2 (en) | 2005-11-04 | 2014-04-29 | Panmira Pharmaceuticals, Llc | 5-lipoxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors |
US8841295B2 (en) | 2005-11-04 | 2014-09-23 | Panmira Pharmaceuticals, Llc | 5-lipoxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors |
US8697730B2 (en) | 2007-10-26 | 2014-04-15 | Panmira Pharmaceuticals, Llc | 5-lipoxygenase activating protein (FLAP) inhibitor |
US8772495B2 (en) | 2008-05-23 | 2014-07-08 | Panmira Pharmaceuticals, Llc | 5-lipoxygenase-activating protein inhibitor |
US8546431B2 (en) | 2008-10-01 | 2013-10-01 | Panmira Pharmaceuticals, Llc | 5-lipoxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors |
JP2012001502A (ja) * | 2010-06-18 | 2012-01-05 | Jnc Corp | 5員環を有する化合物、液晶組成物および液晶表示素子 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH05132448A (ja) | 光学活性フルオロシクロプロピル安息香酸誘導体、その合成用中間体、それを含む液晶組成物及び液晶表示素子 | |
JPH06100551A (ja) | 光学活性な2,5置換テトラヒドロフラン誘導体、その製造方法、その誘導体を含む液晶組成物及び液晶表示素子 | |
JPH05271213A (ja) | 光学活性な2,5−ジ置換テトラヒドロフラン誘導体とそれを含有する液晶組成物及び液晶表示素子 | |
JP2797114B2 (ja) | 光学活性ラクトン誘導体,その中間体,液晶組成物及び液晶表示素子 | |
JPH0625210A (ja) | 光学活性5,6−ジヒドロ−2−ピロン誘導体、及びその製造方法、その誘導体を含む液晶組成物及び液晶表示素子 | |
JP3160964B2 (ja) | 光学活性シアノシクロプロピル安息香酸エステル誘導体とその中間体、それを含む液晶組成物及び液晶表示素子 | |
JPH0578272A (ja) | 光学活性ジフルオロシクロプロパン誘導体、それを含有する液晶組成物及び液晶表示素子 | |
JP3252923B2 (ja) | 光学活性テトラヒドロフラン環を有するフェニルピリミジン誘導体及び液晶組成物 | |
JP2855346B2 (ja) | 光学活性オキサゾリドン誘導体、その中間体、液晶材料及び液晶表示素子 | |
JP2699109B2 (ja) | 光学活性化合物、その中間体、液晶組成物及び液晶表示素子 | |
JP3047498B2 (ja) | 光学活性テトラヒドロフラン誘導体、それを含む液晶組成物及び液晶表示素子 | |
JP3257088B2 (ja) | 光学活性3−置換アルキル基を有するフェニルピリミジン誘導体及び液晶組成物 | |
JP3194399B2 (ja) | 光学活性ラクトン環を有するフェニルピリミジン誘導体及び液晶組成物 | |
JP3206682B2 (ja) | 光学活性シアノシクロプロパン環を有するフェニルピリミジン誘導体及び液晶組成物 | |
JPH08157409A (ja) | 5−置換−2−アルキニルオキシ基を有する光学活性化合物及び液晶組成物 | |
JPH0558937A (ja) | フツ素置換光学活性化合物とそれを含む液晶組成物及び液晶表示素子 | |
JPH0782261A (ja) | 光学活性なジヒドロベンゾフラノン誘導体及び液晶組成物 | |
JPH0578376A (ja) | ケイ素を含有する光学活性ラクトン誘導体、それを含む液晶組成物及び液晶表示素子 | |
JPH06184142A (ja) | 光学活性オキサゾリジノン環を有するフェニルピリミジン誘導体及び液晶組成物 | |
JPH05262698A (ja) | 光学活性トリフルオロメチルシクロプロパン誘導体、その合成中間体、それを含む液晶組成物及び液晶表示素子 | |
JP3803759B2 (ja) | 5−置換アルコキシル基を有する光学活性化合物及び液晶組成物 | |
JPH06122656A (ja) | 光学活性ジフルオロシクロプロパンカルボン酸エステル誘導体、それを含む液晶組成物及び液晶表示素子 | |
JPH04334376A (ja) | 光学活性ラクトン誘導体、それを含む液晶組成物及び液晶表示素子 | |
JPH0692952A (ja) | 光学活性ラクトン誘導体とそれを含む液晶組成物および液晶表示素子 | |
JPH0559036A (ja) | 光学活性なブチロラクトン誘導体とその合成中間体、それを含む液晶組成物及び液晶表示素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981203 |