JPH059866A - 土木、建築用メツシユシートおよび縫合部の強化方法 - Google Patents
土木、建築用メツシユシートおよび縫合部の強化方法Info
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- JPH059866A JPH059866A JP19110591A JP19110591A JPH059866A JP H059866 A JPH059866 A JP H059866A JP 19110591 A JP19110591 A JP 19110591A JP 19110591 A JP19110591 A JP 19110591A JP H059866 A JPH059866 A JP H059866A
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- Japan
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- mesh sheet
- strands
- weft
- warp
- mesh
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- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽量で強度に優れ且つ引張り力が加わっても
シート間の縫合部が破断しない。 【構成】 経ストランド1と緯ストランド2と鎖糸5と
からなるメッシュシートの両耳端部に不織布3を積層形
成し、合成樹脂7を含浸固化した土木、建築用メッシュ
シートに構成し、機械全幅にわたって平行に複数の経ス
トランド1を供給すると共に機械横方向にわたって平行
に配設された緯ストランド2を供給し、経ストランド1
の両耳端部に不織布3を挿入しながら鎖糸5を不織布3
を貫通して経ストランド1と緯ストランド2とに編成し
てメッシュシートを形成し、ついで該メッシュシートを
合成樹脂液に含浸し、乾燥固化した後、適宜の長さに裁
断した単位メッシュシートを形成し、該単位メッシュシ
ートの前記不織布が積層された耳端部同士を縫合6し結
合して土木、建築用メッシュシートの縫合部を強化する
ものである。
シート間の縫合部が破断しない。 【構成】 経ストランド1と緯ストランド2と鎖糸5と
からなるメッシュシートの両耳端部に不織布3を積層形
成し、合成樹脂7を含浸固化した土木、建築用メッシュ
シートに構成し、機械全幅にわたって平行に複数の経ス
トランド1を供給すると共に機械横方向にわたって平行
に配設された緯ストランド2を供給し、経ストランド1
の両耳端部に不織布3を挿入しながら鎖糸5を不織布3
を貫通して経ストランド1と緯ストランド2とに編成し
てメッシュシートを形成し、ついで該メッシュシートを
合成樹脂液に含浸し、乾燥固化した後、適宜の長さに裁
断した単位メッシュシートを形成し、該単位メッシュシ
ートの前記不織布が積層された耳端部同士を縫合6し結
合して土木、建築用メッシュシートの縫合部を強化する
ものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木工事、建築工事に
使用するメッシュシートおよびその縫合部の強化方法に
関する。
使用するメッシュシートおよびその縫合部の強化方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】土木建築等の建設工事、例えば治山、治
水工事、築堤、盛土工事、道路建設および軟弱地盤、海
岸埋立て地、ヘドロ地盤等の改良工事において、土壌基
礎あるいは建築構造物の地盤内部に排水および補強用に
合成樹脂製メッシュシートを使用する工法が広く行われ
ている。メッシュシートは、合成樹脂フィルムにカーデ
ィング機でスリットを入れ、解繊してネット状にしたも
の、織物、編物等からなるもの、合成繊維に樹脂を含浸
被覆した格子状シートからなるものも使用されている。
水工事、築堤、盛土工事、道路建設および軟弱地盤、海
岸埋立て地、ヘドロ地盤等の改良工事において、土壌基
礎あるいは建築構造物の地盤内部に排水および補強用に
合成樹脂製メッシュシートを使用する工法が広く行われ
ている。メッシュシートは、合成樹脂フィルムにカーデ
ィング機でスリットを入れ、解繊してネット状にしたも
の、織物、編物等からなるもの、合成繊維に樹脂を含浸
被覆した格子状シートからなるものも使用されている。
【0003】織物製メッシュシートについては、製織
後、合成樹脂等を含浸固化させて剛直性と目ずれ防止性
を付与しているが、海岸埋立て地等使用目的上、広範囲
の土地を被覆するために、図9に示すように、各メッシ
ュシート40を所定の長さ、例えば、2m巾に裁断し、
これらの耳端部を5枚縫合することにより10×30m
程度の面積のシートに形成し、これを埋設している。メ
ッシュシートは6000〜9000dのストランドによ
り破断強度が5t/m程度に構成される。
後、合成樹脂等を含浸固化させて剛直性と目ずれ防止性
を付与しているが、海岸埋立て地等使用目的上、広範囲
の土地を被覆するために、図9に示すように、各メッシ
ュシート40を所定の長さ、例えば、2m巾に裁断し、
これらの耳端部を5枚縫合することにより10×30m
程度の面積のシートに形成し、これを埋設している。メ
ッシュシートは6000〜9000dのストランドによ
り破断強度が5t/m程度に構成される。
【0004】上記のメッシュシート同士を縫製するに際
し、一応縫製部の強度をより強くするために各メッシュ
シートの両耳端部にメッシュシート部とは異なる耳組織
41を5cm〜25cm巾程度設け、縫製しようとする
各メッシュシート40の耳組織41を5cm〜10cm
巾程度を重ね合わせて、その上を1000〜5000d
の高強力合成繊維縫合糸で3列ないし6列に縫合してい
る。
し、一応縫製部の強度をより強くするために各メッシュ
シートの両耳端部にメッシュシート部とは異なる耳組織
41を5cm〜25cm巾程度設け、縫製しようとする
各メッシュシート40の耳組織41を5cm〜10cm
巾程度を重ね合わせて、その上を1000〜5000d
の高強力合成繊維縫合糸で3列ないし6列に縫合してい
る。
【0005】また、編物からなるメッシュシート、例え
ば経編製メッシュシートにおいては、単に合成樹脂液で
含浸、固化した後、各メッシュシートの両耳端部を縫合
している。
ば経編製メッシュシートにおいては、単に合成樹脂液で
含浸、固化した後、各メッシュシートの両耳端部を縫合
している。
【0006】更に、各メッシュシート40の両耳端部を
縫合した後、1枚のシートの周縁にカンバス42をロー
プでつなぎ周縁部を補強している。また、各メッシュシ
ートの両耳端部に補強材を介して縫合する場合もある。
縫合した後、1枚のシートの周縁にカンバス42をロー
プでつなぎ周縁部を補強している。また、各メッシュシ
ートの両耳端部に補強材を介して縫合する場合もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、現在使
用しているメッシュシートは、織物の場合、その製造
上、耳組織の経糸の密度を大きくし、メッシュ部の緯ス
トランドの引き揃え前の1本ずつとの交点を多くするこ
とができる上に、更に合成樹脂にて経糸と緯糸およびそ
の交点を含浸固化させることができるため、縫合後の縫
合部引張り強度テストでも強い耳組織が形成され、縫合
糸が切れることがないものの、耳組織部とメッシュ部と
の境界部で緯糸が破断している。
用しているメッシュシートは、織物の場合、その製造
上、耳組織の経糸の密度を大きくし、メッシュ部の緯ス
トランドの引き揃え前の1本ずつとの交点を多くするこ
とができる上に、更に合成樹脂にて経糸と緯糸およびそ
の交点を含浸固化させることができるため、縫合後の縫
合部引張り強度テストでも強い耳組織が形成され、縫合
糸が切れることがないものの、耳組織部とメッシュ部と
の境界部で緯糸が破断している。
【0008】更に、連結したメッシュシートの周縁のカ
ンバスをロープで結合しているので、ロープを結ぶのに
労力が必要であり、結び方が悪い場合やカンバスのロー
プ挿通用孔に引張り力が作用して破断したりする欠点が
ある。
ンバスをロープで結合しているので、ロープを結ぶのに
労力が必要であり、結び方が悪い場合やカンバスのロー
プ挿通用孔に引張り力が作用して破断したりする欠点が
ある。
【0009】また、各メッシュシートの両耳端部に補強
材を介して縫合する場合、補強材を別に製作しなければ
ならず、メッシュシートに接合しながら縫製するので、
作業能率が悪い。
材を介して縫合する場合、補強材を別に製作しなければ
ならず、メッシュシートに接合しながら縫製するので、
作業能率が悪い。
【0010】編物からなるメッシュシートにおいては、
その製造上、経糸は編ゲージおよびガイド孔径の関係で
密度に制限があり、経糸を織物のように密度を大きくで
きない。また経糸と緯糸とは鎖編ループで保持されてい
るだけであり、緯糸自身の耳部経糸よりの引抜き抵抗は
織物に比較して小さい。したがって、これを合成樹脂で
含浸固化、縫合しても鎖糸が切れると緯糸は抜けてしま
うので、縫製強度は低くなる。
その製造上、経糸は編ゲージおよびガイド孔径の関係で
密度に制限があり、経糸を織物のように密度を大きくで
きない。また経糸と緯糸とは鎖編ループで保持されてい
るだけであり、緯糸自身の耳部経糸よりの引抜き抵抗は
織物に比較して小さい。したがって、これを合成樹脂で
含浸固化、縫合しても鎖糸が切れると緯糸は抜けてしま
うので、縫製強度は低くなる。
【0011】このように覆土作業中にシート連結部が破
断すると、軟弱地盤の場合、土砂やヘドロが破断部分か
ら侵入し、メッシュシートの補強効果、排水効果がなく
なり、また土砂をメッシュシート上から投入した後では
破断部分の補修は不可能である等問題点があった。
断すると、軟弱地盤の場合、土砂やヘドロが破断部分か
ら侵入し、メッシュシートの補強効果、排水効果がなく
なり、また土砂をメッシュシート上から投入した後では
破断部分の補修は不可能である等問題点があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記欠点を解
消するものであり、経ストランドと緯ストランドと鎖糸
とからなるメッシュシートの両耳端部に不織布を積層形
成し、合成樹脂を含浸固化した土木、建築用メッシュシ
ートに構成し、機械全幅にわたって平行に複数の経スト
ランドを供給すると共に機械横方向にわたって平行に配
設された緯ストランドを供給し、経ストランドの両耳端
部に不織布を挿入しながら鎖糸を前記不織布を貫通して
経ストランドと緯ストランドとに編成してメッシュシー
トを形成し、ついで該メッシュシートを合成樹脂液に含
浸し、乾燥固化した後、適宜の長さに裁断した単位メッ
シュシートを形成し、該単位メッシュシートの前記不織
布が積層された耳端部同士を縫製し結合する土木、建築
用メッシュシートの縫合部を強化するものである。
消するものであり、経ストランドと緯ストランドと鎖糸
とからなるメッシュシートの両耳端部に不織布を積層形
成し、合成樹脂を含浸固化した土木、建築用メッシュシ
ートに構成し、機械全幅にわたって平行に複数の経スト
ランドを供給すると共に機械横方向にわたって平行に配
設された緯ストランドを供給し、経ストランドの両耳端
部に不織布を挿入しながら鎖糸を前記不織布を貫通して
経ストランドと緯ストランドとに編成してメッシュシー
トを形成し、ついで該メッシュシートを合成樹脂液に含
浸し、乾燥固化した後、適宜の長さに裁断した単位メッ
シュシートを形成し、該単位メッシュシートの前記不織
布が積層された耳端部同士を縫製し結合する土木、建築
用メッシュシートの縫合部を強化するものである。
【0013】本発明は、経緯糸挿入可能で不織布を全幅
又は一部に挿入できる経編機、例えばKarl May
er社のRS3MSU−V、RS3P−MSU−V、R
S2DSのような多軸多層構造物編成用機種、LIBA
社のCOPCENTRAMULTI AXIAL機、C
OP−HS2−ST−MS5−VU等が使用できる。
又は一部に挿入できる経編機、例えばKarl May
er社のRS3MSU−V、RS3P−MSU−V、R
S2DSのような多軸多層構造物編成用機種、LIBA
社のCOPCENTRAMULTI AXIAL機、C
OP−HS2−ST−MS5−VU等が使用できる。
【0014】経ストランドを構成するフィラメントに
は、ポリエステル製、ポリアミド製、ポリアクリルニト
リル製、その他ポリビニルアルコール製、ポリオレフィ
ン製等のものを使用できる。特にポリエステル製フィラ
メントが好適である。フィラメントの強度は3〜10g
/d程度である。ストランドは500〜30000d、
特に10000〜20000dが好ましい。
は、ポリエステル製、ポリアミド製、ポリアクリルニト
リル製、その他ポリビニルアルコール製、ポリオレフィ
ン製等のものを使用できる。特にポリエステル製フィラ
メントが好適である。フィラメントの強度は3〜10g
/d程度である。ストランドは500〜30000d、
特に10000〜20000dが好ましい。
【0015】緯ストランドは、経ストランドと同様に各
種のフィラメントを使用することができる。ストランド
は500〜20000d、特に1000〜10000d
が好ましい。経ストランドは、引揃え糸でも撚り糸でも
よい。経密度は20〜200本/mで、30〜100本
/mが好適である。緯密度は10〜100本/mで、2
0〜70本/mが好適である。
種のフィラメントを使用することができる。ストランド
は500〜20000d、特に1000〜10000d
が好ましい。経ストランドは、引揃え糸でも撚り糸でも
よい。経密度は20〜200本/mで、30〜100本
/mが好適である。緯密度は10〜100本/mで、2
0〜70本/mが好適である。
【0016】不織布は、ポリエステル製、ポリアミド
製、ポリアクリルニトリル製、ポリビニルアルコール
製、ポリ塩化ビニル製、ポリエチレン製等のフィラメン
ト、またはステープルからなるものを使用できる。特に
ポリエステル製のものが好適である。フィラメントまた
はステープルは1〜30d程度のものであり、特に3〜
10dのものが好ましい。また、これらの繊維はニード
ルパンチ法、ウォータージェット交絡法により交絡し一
体化するもの、スパンボンド法による長繊維不織布製造
法による。不織布の目付は、20〜500g/m2、特
に50〜100g/m2が好適である。
製、ポリアクリルニトリル製、ポリビニルアルコール
製、ポリ塩化ビニル製、ポリエチレン製等のフィラメン
ト、またはステープルからなるものを使用できる。特に
ポリエステル製のものが好適である。フィラメントまた
はステープルは1〜30d程度のものであり、特に3〜
10dのものが好ましい。また、これらの繊維はニード
ルパンチ法、ウォータージェット交絡法により交絡し一
体化するもの、スパンボンド法による長繊維不織布製造
法による。不織布の目付は、20〜500g/m2、特
に50〜100g/m2が好適である。
【0017】RS3MSU−V機によると、図4に示す
ように、経ストランド11を固定筬18から供給すると
ともに緯ストランド12を経ストランド11と直交して
挿入する。一方、不織布13は経ストランド11と同一
の方向から両耳端部に供給される。編針14の一行程ご
とに緯ストランド送出し兼シンカー装置15は緯ストラ
ンド12を一列づつ前進させ、緯ストランド12を編針
14の後側にもってくる。その間に編針14は不織布1
3を刺し通し、戻り行程の際に、編成筬17から供給さ
れた鎖糸16により編目を編成する。この編目により、
緯ストランド12が不織布13の上に固定される。この
結果、図6に示すように、経ストランド11と緯ストラ
ンド12の裏側に不織布13が挿入された編地19が形
成される。
ように、経ストランド11を固定筬18から供給すると
ともに緯ストランド12を経ストランド11と直交して
挿入する。一方、不織布13は経ストランド11と同一
の方向から両耳端部に供給される。編針14の一行程ご
とに緯ストランド送出し兼シンカー装置15は緯ストラ
ンド12を一列づつ前進させ、緯ストランド12を編針
14の後側にもってくる。その間に編針14は不織布1
3を刺し通し、戻り行程の際に、編成筬17から供給さ
れた鎖糸16により編目を編成する。この編目により、
緯ストランド12が不織布13の上に固定される。この
結果、図6に示すように、経ストランド11と緯ストラ
ンド12の裏側に不織布13が挿入された編地19が形
成される。
【0018】RS3P−MSU−V機によると、図5に
示すように、経ストランド11は機械方向から固定筬1
8を通して供給され、緯ストランド12は搬送装置によ
り下方から供給される。一方、不織布13は経ストラン
ド11と同一の方向から両耳端部に供給される。緯スト
ランド12の送り出し装置15は下方から緯ストランド
12を一列づつ前進させる。この間に編針14は不織布
13を挿通し、戻り行程の際に、編成筬17,17から
供給された鎖糸16,16を編成筬17,17の運動に
より編目を編成する。この結果、図7に示すように、経
ストランド11と緯ストランド12の間に不織布13が
挿入された編地19が形成される。上記経編機による編
成は、特公昭60−30768号公報に記載されてい
る。
示すように、経ストランド11は機械方向から固定筬1
8を通して供給され、緯ストランド12は搬送装置によ
り下方から供給される。一方、不織布13は経ストラン
ド11と同一の方向から両耳端部に供給される。緯スト
ランド12の送り出し装置15は下方から緯ストランド
12を一列づつ前進させる。この間に編針14は不織布
13を挿通し、戻り行程の際に、編成筬17,17から
供給された鎖糸16,16を編成筬17,17の運動に
より編目を編成する。この結果、図7に示すように、経
ストランド11と緯ストランド12の間に不織布13が
挿入された編地19が形成される。上記経編機による編
成は、特公昭60−30768号公報に記載されてい
る。
【0019】LIBA社のCOPCENTRAMULT
I AXIAL機によると、図8に示すように、スライ
ダ22を備えた編針21と鎖糸24の筬23とノックオ
ーバーアーム25とトレースアーム26とからなる編成
部を備え、不織布27を編成部に供給し、ガイド28は
緯ストランド29を案内して緯ストランド群を形成させ
る。緯ストランド29は機械方向の搬送装置により編成
部に搬送された不織布27の中に挿入される。筬23の
運動により鎖糸24と緯ストランド29と経ストランド
31とが編針21によって編み込まれて編地30は編成
部から送り出される。上記経編機について特開昭62−
110956号公報に記載されている。
I AXIAL機によると、図8に示すように、スライ
ダ22を備えた編針21と鎖糸24の筬23とノックオ
ーバーアーム25とトレースアーム26とからなる編成
部を備え、不織布27を編成部に供給し、ガイド28は
緯ストランド29を案内して緯ストランド群を形成させ
る。緯ストランド29は機械方向の搬送装置により編成
部に搬送された不織布27の中に挿入される。筬23の
運動により鎖糸24と緯ストランド29と経ストランド
31とが編針21によって編み込まれて編地30は編成
部から送り出される。上記経編機について特開昭62−
110956号公報に記載されている。
【0020】これらの編地は樹脂加工機でアクリル樹脂
を付与され剛直化される。樹脂は、セルロース系樹脂、
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等任意のものが選択できる。
樹脂は固形量で編地の20〜50重量%程度付与され
る。20重量%未満であると、シートの固さが不足し目
ずれが生じる。50重量%を超えると、余分に付着し不
経済である。付与方法は、流動浸漬法、スプレー法、デ
ィスパージョン法等任意の手段が使用できる。
を付与され剛直化される。樹脂は、セルロース系樹脂、
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等任意のものが選択できる。
樹脂は固形量で編地の20〜50重量%程度付与され
る。20重量%未満であると、シートの固さが不足し目
ずれが生じる。50重量%を超えると、余分に付着し不
経済である。付与方法は、流動浸漬法、スプレー法、デ
ィスパージョン法等任意の手段が使用できる。
【0021】その後、編地の耳端部を縫合糸で縫合す
る。縫合方法は、図1に示すように、メッシュ部経スト
ランド1、緯ストランド2、不織布3、耳組織部経糸
4、耳組織部の不織布止め用ループ糸5、縫合糸6から
なリ、合成樹脂7をコーティングしたシートS1とシー
トS1との不織布側同士を積層するように接合する方
法、図2に示すように、不織布を有する耳部を持ったシ
ートS1と不織布を有しない耳部付きシートS2の端部同
士を接合する方法、図3に示すように、不織布を有する
耳部を持ったシートS1,S1同士を併設する方法等が行
われる。
る。縫合方法は、図1に示すように、メッシュ部経スト
ランド1、緯ストランド2、不織布3、耳組織部経糸
4、耳組織部の不織布止め用ループ糸5、縫合糸6から
なリ、合成樹脂7をコーティングしたシートS1とシー
トS1との不織布側同士を積層するように接合する方
法、図2に示すように、不織布を有する耳部を持ったシ
ートS1と不織布を有しない耳部付きシートS2の端部同
士を接合する方法、図3に示すように、不織布を有する
耳部を持ったシートS1,S1同士を併設する方法等が行
われる。
【0022】縫合糸は1000〜5000dのポリエス
テル糸を4本用い、ミシン針を4本備えたミシンで同時
に縫合する。縫合糸は100〜10000dの範囲で使
用できる。糸はポリアミド糸等の合成繊維糸も使用でき
る。ミシン針は1本〜4本を備えたものであれば何れの
ものを用いてもよい。ミシン針は多いほど能率的であ
る。
テル糸を4本用い、ミシン針を4本備えたミシンで同時
に縫合する。縫合糸は100〜10000dの範囲で使
用できる。糸はポリアミド糸等の合成繊維糸も使用でき
る。ミシン針は1本〜4本を備えたものであれば何れの
ものを用いてもよい。ミシン針は多いほど能率的であ
る。
【0023】
【作用】本発明は、上記のように構成したので、メッシ
ュシートは軽量で強度に優れ且つ引張り力が加わっても
シート間の縫合部が破断しない。
ュシートは軽量で強度に優れ且つ引張り力が加わっても
シート間の縫合部が破断しない。
【0024】
【実施例】不織布付きメッシュシートの編成にKarl
Mayer社のRS3MSU−V機を使用した。18
000dのポリエステルマルチフィラメントを経ストラ
ンドとし、密度を59本/mとした。緯ストランドとし
て4500dのポリエステルマルチフィラメントを1本
用い、密度を59本/mとなるように挿入した。これら
の経ストランドと緯ストランドとを拘束するためにルー
プ糸として250dのポリエステルマルチフィラメント
を使用した。また耳端部には緯ストランドとして450
0dのポリエステルマルチフィラメントを59本/mの
密度で使用し、経ストランドには4500dのポリエス
テルマルチフィラメントを用い、同じく250dのポリ
エステルマルチフィラメントの拘束糸35本を約10c
m幅に両耳に使用して筬の経ストランドを全部ガイドに
掛けた。また別に用意した10cm幅のポリエステル製
スパンボンド不織布(目付200g/m2)を編成時に
両耳組織部に挿入し、前記250dのポリエステルマル
チフィラメントを鎖編により経緯ストランドおよび不織
布を一体にした。
Mayer社のRS3MSU−V機を使用した。18
000dのポリエステルマルチフィラメントを経ストラ
ンドとし、密度を59本/mとした。緯ストランドとし
て4500dのポリエステルマルチフィラメントを1本
用い、密度を59本/mとなるように挿入した。これら
の経ストランドと緯ストランドとを拘束するためにルー
プ糸として250dのポリエステルマルチフィラメント
を使用した。また耳端部には緯ストランドとして450
0dのポリエステルマルチフィラメントを59本/mの
密度で使用し、経ストランドには4500dのポリエス
テルマルチフィラメントを用い、同じく250dのポリ
エステルマルチフィラメントの拘束糸35本を約10c
m幅に両耳に使用して筬の経ストランドを全部ガイドに
掛けた。また別に用意した10cm幅のポリエステル製
スパンボンド不織布(目付200g/m2)を編成時に
両耳組織部に挿入し、前記250dのポリエステルマル
チフィラメントを鎖編により経緯ストランドおよび不織
布を一体にした。
【0025】このように両耳端部に不織布が一体化され
た経編メッシュ生機に、樹脂加工機でアクリル系樹脂液
を含浸し、絞りローラで絞り、テンターで拡幅し、乾燥
機で乾燥してアクリル系樹脂を付与させて剛直化したメ
ッシュシートを得た。
た経編メッシュ生機に、樹脂加工機でアクリル系樹脂液
を含浸し、絞りローラで絞り、テンターで拡幅し、乾燥
機で乾燥してアクリル系樹脂を付与させて剛直化したメ
ッシュシートを得た。
【0026】次に縫製工程で展長された上述の長さ30
mのメッシュシート2組の耳端部の不織布部分を図1に
示す縫製方法にて3000dのポリエステル縫合糸4本
で縫合した。これにより不織布を含む縫製部を有する広
範囲の地盤を被覆できる経編製メッシュシートが得られ
た。
mのメッシュシート2組の耳端部の不織布部分を図1に
示す縫製方法にて3000dのポリエステル縫合糸4本
で縫合した。これにより不織布を含む縫製部を有する広
範囲の地盤を被覆できる経編製メッシュシートが得られ
た。
【0027】上記実施例により得られたメッシュシート
を、比較のために不織布のないメッシュシートとの縫製
部の幅方向引張り強度を試験した。試験の結果は、不織
布を含むメッシュシートの縫製部の破断強度は117k
g/mであったが、不織布のないメッシュシートの縫製
部の破断強度は4000kg/mであった。したがっ
て、実施例のメッシュシートは、比較例のものに比べて
優れた補強効果が認められた。なお、破断時にどちらの
メッシュシートも緯ストランドが耳組織部から抜けてし
まった。
を、比較のために不織布のないメッシュシートとの縫製
部の幅方向引張り強度を試験した。試験の結果は、不織
布を含むメッシュシートの縫製部の破断強度は117k
g/mであったが、不織布のないメッシュシートの縫製
部の破断強度は4000kg/mであった。したがっ
て、実施例のメッシュシートは、比較例のものに比べて
優れた補強効果が認められた。なお、破断時にどちらの
メッシュシートも緯ストランドが耳組織部から抜けてし
まった。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明は、緯ストランドは
鎖糸のループを通るだけでなく不織布と一体化されたも
のとなり、緯ストランドの抜けは大幅に減少した。これ
により縫合部の強度が向上し、繰り返し荷重に対しても
耐久性が大きく、長期間にわたって土木建築用シートと
して使用することができる。
鎖糸のループを通るだけでなく不織布と一体化されたも
のとなり、緯ストランドの抜けは大幅に減少した。これ
により縫合部の強度が向上し、繰り返し荷重に対しても
耐久性が大きく、長期間にわたって土木建築用シートと
して使用することができる。
【0029】したがって、盛土の底部に使用しても安定
し、軟弱地盤の埋立て覆土の工事を安全確実に実施する
ことができる。また、道路に用いても地盤が補強され、
地下水等の排水材、河川、海等の護岸にも用いられる。
その他防水シート、止水シート等の土木資材、養生シー
ト等の建築資材として広く用いることができる。
し、軟弱地盤の埋立て覆土の工事を安全確実に実施する
ことができる。また、道路に用いても地盤が補強され、
地下水等の排水材、河川、海等の護岸にも用いられる。
その他防水シート、止水シート等の土木資材、養生シー
ト等の建築資材として広く用いることができる。
【図1】不織布を有する耳部を持ったシートの不織布側
同士を積層するように接合した耳端部の断面図である。
同士を積層するように接合した耳端部の断面図である。
【図2】不織布を有する耳部を持ったシートと不織布を
有しない耳部付きシートの端部同士を接合した耳端部の
断面図である。
有しない耳部付きシートの端部同士を接合した耳端部の
断面図である。
【図3】不織布を有する耳部を持ったシート同士を併設
した耳端部の断面図である。
した耳端部の断面図である。
【図4】RS3MSU−V機による編成部の拡大図であ
る。
る。
【図5】RS3P−MSU−V機による編成部の拡大図
である。
である。
【図6】RS3MSU−V機による編地の断面概略図で
ある。
ある。
【図7】RS3P−MSU−V機による編地の断面概略
図である。
図である。
【図8】COPCENTRAMULTI AXIAL機
による編成部の拡大図である。
による編成部の拡大図である。
【図9】従来の土木建築用シートの平面図である。
1 メッシュ部の経ストランド
2 緯ストランド
3 不織布
4 耳組織部の経ストランド
5 耳組織部の不織布用ループ糸
6 縫合糸
7 合成樹脂層
11 経ストランド
12 緯ストランド
13 不織布
14 編針
15 緯糸送出し兼シンカー装置
16 鎖糸
17 編成筬
18 固定筬
19 編地
21 編針
22 スライダー
23 筬
24 鎖糸
25 ノックオーバーコーム
26 トレースコーム
27 不織布
28 ガイド
29 緯糸
30 編地
40 メッシュシート
Claims (2)
- 【請求項1】 経ストランドと緯ストランドと鎖糸とか
らなるメッシュシートの両耳端部に不織布を積層形成
し、合成樹脂を含浸固化した土木、建築用メッシュシー
ト。 - 【請求項2】 機械全幅にわたって平行に複数の経スト
ランドを供給すると共に機械横方向にわたって平行に配
設された緯ストランドを供給し、経ストランドの両耳端
部に不織布を挿入しながら鎖糸を前記不織布を貫通して
経ストランドと緯ストランドとに編成してメッシュシー
トを形成し、ついで該メッシュシートを合成樹脂液に含
浸し、乾燥固化した後、適宜の長さに裁断した単位メッ
シュシートを形成し、該単位メッシュシートの前記不織
布が積層された耳端部同士を縫合し結合する土木、建築
用メッシュシートの縫合部の強化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19110591A JPH059866A (ja) | 1991-07-06 | 1991-07-06 | 土木、建築用メツシユシートおよび縫合部の強化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19110591A JPH059866A (ja) | 1991-07-06 | 1991-07-06 | 土木、建築用メツシユシートおよび縫合部の強化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH059866A true JPH059866A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=16268939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19110591A Pending JPH059866A (ja) | 1991-07-06 | 1991-07-06 | 土木、建築用メツシユシートおよび縫合部の強化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH059866A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003037615A1 (en) * | 2001-11-01 | 2003-05-08 | Milliken & Company | Industrial roofing fabric and membrane |
EP3404134A1 (en) * | 2017-05-18 | 2018-11-21 | Well & David Corp. | Process for forming a seam construction on a substrate and the seam construction formed thereby |
-
1991
- 1991-07-06 JP JP19110591A patent/JPH059866A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003037615A1 (en) * | 2001-11-01 | 2003-05-08 | Milliken & Company | Industrial roofing fabric and membrane |
EP3404134A1 (en) * | 2017-05-18 | 2018-11-21 | Well & David Corp. | Process for forming a seam construction on a substrate and the seam construction formed thereby |
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