JPH0597845A - 縮合ジアゼピノン及びこれらの化合物を含む薬剤 - Google Patents
縮合ジアゼピノン及びこれらの化合物を含む薬剤Info
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- JPH0597845A JPH0597845A JP4089174A JP8917492A JPH0597845A JP H0597845 A JPH0597845 A JP H0597845A JP 4089174 A JP4089174 A JP 4089174A JP 8917492 A JP8917492 A JP 8917492A JP H0597845 A JPH0597845 A JP H0597845A
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- C07D401/06—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings linked by a carbon chain containing only aliphatic carbon atoms
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 アルツハイマー病、パーキンソン病、徐脈及
び徐脈型不整脈治療用縮合ジアゼピノンの提供。 【構成】 一般式Iにより表される新規な縮合ジアゼピ
ノン。 (式中、Bは次式により表される2価の基の一つを表
し、 且つXは=CH- 、l、m及びnは1〜4の整数、R1
〜R7 は水素原子又はアルキル基を示す。
び徐脈型不整脈治療用縮合ジアゼピノンの提供。 【構成】 一般式Iにより表される新規な縮合ジアゼピ
ノン。 (式中、Bは次式により表される2価の基の一つを表
し、 且つXは=CH- 、l、m及びnは1〜4の整数、R1
〜R7 は水素原子又はアルキル基を示す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な縮合ジアゼピノ
ン、それらの調製法及び中枢神経系の疾患を治療し、脳
の血流を促進するためのこれらの化合物を含む薬剤に関
する。
ン、それらの調製法及び中枢神経系の疾患を治療し、脳
の血流を促進するためのこれらの化合物を含む薬剤に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】抗潰瘍
性及び胃液分泌の抑制効果を有する縮合ジアゼピノン
は、欧州特許出願第39519 号及び同第57428 号明細書並
びに米国特許第3660380 号、同第3691159号、同第42139
84 号、同第4213985 号、同第4210648 号、同第4410527
号、同第4424225 号、同第4424222 号及び同第4424226
号明細書から既に知られている。縮合ジアゼピノンに
関して、欧州特許出願第156191号( 米国特許第4550107
号) 及び欧州特許出願第312895号明細書は、上記の刊行
物の化合物と較べて全く異なる薬理学的性質、即ち心拍
数に対する有利な効果がアルキルアミノアシル基または
ジアルキルアミノアシル基を導入することにより誘導し
得ることを記載している。これは欧州特許出願第213293
号、同第254955号、同第273239号、同第306698号、ドイ
ツ特許出願第3800986 号、同第3802334 号、同第381944
4 号、同第3820346 号及び同第3820345 号明細書の化合
物にも当てはまる。これらの刊行物の化合物は、心拍数
に対するそれらの有利な効果のために、また胃液分泌及
び唾液分泌に対する抑制効果の欠如並びに散瞳効果の欠
如に鑑みて、ヒト及び家畜の医療に於いて徐脈及び徐脈
型不整脈を治療するための迷走神経ペースメーカーとし
て使用するのに適する。欧州特許出願第402734号明細書
は、中枢神経系の疾患を治療し、脳の血流を促進するた
めの薬剤として縮合ジアゼピノンを記載している。これ
らの薬剤は老人医学に於ける使用に適し、また片頭痛を
治療するのに適する。その特許に記載された幾つかの化
合物は良好なCNS 有効性を示し、それ故、中枢神経系の
疾患、特にアルツハイマー病を治療するのに使用し得
る。従来誘導された構造−活性関係式によれば、側鎖中
の末端の塩基性N原子の存在は、高いM2 選択性を有す
るムスカリン様拮抗薬に必須であることが知られている
(米国特許第4550107 号、欧州特許出願第402734号明細
書及びEngel ら著、J.Med.Chem.32:1718(1989)を参照の
こと) 。
性及び胃液分泌の抑制効果を有する縮合ジアゼピノン
は、欧州特許出願第39519 号及び同第57428 号明細書並
びに米国特許第3660380 号、同第3691159号、同第42139
84 号、同第4213985 号、同第4210648 号、同第4410527
号、同第4424225 号、同第4424222 号及び同第4424226
号明細書から既に知られている。縮合ジアゼピノンに
関して、欧州特許出願第156191号( 米国特許第4550107
号) 及び欧州特許出願第312895号明細書は、上記の刊行
物の化合物と較べて全く異なる薬理学的性質、即ち心拍
数に対する有利な効果がアルキルアミノアシル基または
ジアルキルアミノアシル基を導入することにより誘導し
得ることを記載している。これは欧州特許出願第213293
号、同第254955号、同第273239号、同第306698号、ドイ
ツ特許出願第3800986 号、同第3802334 号、同第381944
4 号、同第3820346 号及び同第3820345 号明細書の化合
物にも当てはまる。これらの刊行物の化合物は、心拍数
に対するそれらの有利な効果のために、また胃液分泌及
び唾液分泌に対する抑制効果の欠如並びに散瞳効果の欠
如に鑑みて、ヒト及び家畜の医療に於いて徐脈及び徐脈
型不整脈を治療するための迷走神経ペースメーカーとし
て使用するのに適する。欧州特許出願第402734号明細書
は、中枢神経系の疾患を治療し、脳の血流を促進するた
めの薬剤として縮合ジアゼピノンを記載している。これ
らの薬剤は老人医学に於ける使用に適し、また片頭痛を
治療するのに適する。その特許に記載された幾つかの化
合物は良好なCNS 有効性を示し、それ故、中枢神経系の
疾患、特にアルツハイマー病を治療するのに使用し得
る。従来誘導された構造−活性関係式によれば、側鎖中
の末端の塩基性N原子の存在は、高いM2 選択性を有す
るムスカリン様拮抗薬に必須であることが知られている
(米国特許第4550107 号、欧州特許出願第402734号明細
書及びEngel ら著、J.Med.Chem.32:1718(1989)を参照の
こと) 。
【0003】
【課題を解決するための手段】驚くことに、ジアゼピノ
ン環のアミノ窒素に結合された側鎖の末端の塩基性窒素
原子をアシル化することにより、高い親和性を有するM
2 選択性のムスカリン様拮抗薬を得ることができること
が見出された。また、本発明の“カルボキサミド”は、
従来記載されたM2 選択性拮抗薬と較べてかなり良好な
M2 /M1 比を示す。即ち、新規化合物はM1 レセプタ
ーに対するよりもM2 レセプターに対してかなり有利な
結合親和性の比を示す。本発明の化合物は、それらのM
2 選択性に鑑みて、ヒト及び家畜の医療に於いて徐脈及
び徐脈型不整脈を治療するのに使用し得る。これらの化
合物は、脳の血流に対するそれらの有利な効果に鑑み
て、老人医学に於ける使用に特に適し、また片頭痛を治
療するのに特に適する。動物( ラット) 実験で見られた
ように、それらは老齢の動物の学習能力を高める。本発
明の新規な縮合ジアゼピノンは、或る場合には、非常に
脂質親和性であり、それ故、良好な脳有効性(cerebro-a
vailability)に必須の前提条件を満たす。同時に、この
高い脂質親和性は、血液レベルの迅速な低下を生じ、こ
れは心拍数に影響しないことを意味する。有利なCNS 浸
透を有すると同時にM2 /M1 選択性を有するM2 選択
性の拮抗薬は、中枢神経系の疾患、特にアルツハイマー
病を治療するのに特に適する。本発明の縮合ジアゼピノ
ンは一般式Iを有する。
ン環のアミノ窒素に結合された側鎖の末端の塩基性窒素
原子をアシル化することにより、高い親和性を有するM
2 選択性のムスカリン様拮抗薬を得ることができること
が見出された。また、本発明の“カルボキサミド”は、
従来記載されたM2 選択性拮抗薬と較べてかなり良好な
M2 /M1 比を示す。即ち、新規化合物はM1 レセプタ
ーに対するよりもM2 レセプターに対してかなり有利な
結合親和性の比を示す。本発明の化合物は、それらのM
2 選択性に鑑みて、ヒト及び家畜の医療に於いて徐脈及
び徐脈型不整脈を治療するのに使用し得る。これらの化
合物は、脳の血流に対するそれらの有利な効果に鑑み
て、老人医学に於ける使用に特に適し、また片頭痛を治
療するのに特に適する。動物( ラット) 実験で見られた
ように、それらは老齢の動物の学習能力を高める。本発
明の新規な縮合ジアゼピノンは、或る場合には、非常に
脂質親和性であり、それ故、良好な脳有効性(cerebro-a
vailability)に必須の前提条件を満たす。同時に、この
高い脂質親和性は、血液レベルの迅速な低下を生じ、こ
れは心拍数に影響しないことを意味する。有利なCNS 浸
透を有すると同時にM2 /M1 選択性を有するM2 選択
性の拮抗薬は、中枢神経系の疾患、特にアルツハイマー
病を治療するのに特に適する。本発明の縮合ジアゼピノ
ンは一般式Iを有する。
【0004】
【化6】
【0005】(式中、Bは次式により表される2価の基
の一つを表し、
の一つを表し、
【0006】
【化7】
【0007】且つX、l、m、n及びR1 〜R7 は以下
に定義されるとおりであり、Xは=CH-基であり、または
Bが2価の基(S)を表す場合には、Xはまた窒素原子
を表してもよく、lは整数1、2または3を表し、mは
整数1または2を表し、nは整数1〜4を表し、R1 は
水素原子または直鎖もしくは分岐C1-6 アルキル基を表
し、R2 は水素原子;直鎖もしくは分岐C1-8 アルキル
基;直鎖もしくは分岐C4- 6 アルケニル基;必要により
C1-3 アルキル基により置換されていてもよいC3- 7 シ
クロアルキル基;アダマンチル基;必要により1個また
は2個のメチル基もしくはメトキシ基またはハロゲン原
子により置換されていてもよいフェニル基;または必要
により芳香族基でメチル基もしくはメトキシ基またはハ
ロゲン原子により置換されていてもよいアルキレン部分
中に1〜3個の炭素原子を有するフェニルアルキル基を
表し、R3 及びR4 は、同じであってもよく、また異な
っていてもよく、水素原子もしくはハロゲン原子または
メチル基、エチル基、メトキシ基もしくはエトキシ基を
表し、R5 は水素原子もしくは塩素原子またはメチル基
を表し、R6 及びR7 は、同じであってもよく、また異
なっていてもよく、水素原子またはC1-3 アルキル基を
表すが、R7 は更にハロゲン原子を表してもよい)。
に定義されるとおりであり、Xは=CH-基であり、または
Bが2価の基(S)を表す場合には、Xはまた窒素原子
を表してもよく、lは整数1、2または3を表し、mは
整数1または2を表し、nは整数1〜4を表し、R1 は
水素原子または直鎖もしくは分岐C1-6 アルキル基を表
し、R2 は水素原子;直鎖もしくは分岐C1-8 アルキル
基;直鎖もしくは分岐C4- 6 アルケニル基;必要により
C1-3 アルキル基により置換されていてもよいC3- 7 シ
クロアルキル基;アダマンチル基;必要により1個また
は2個のメチル基もしくはメトキシ基またはハロゲン原
子により置換されていてもよいフェニル基;または必要
により芳香族基でメチル基もしくはメトキシ基またはハ
ロゲン原子により置換されていてもよいアルキレン部分
中に1〜3個の炭素原子を有するフェニルアルキル基を
表し、R3 及びR4 は、同じであってもよく、また異な
っていてもよく、水素原子もしくはハロゲン原子または
メチル基、エチル基、メトキシ基もしくはエトキシ基を
表し、R5 は水素原子もしくは塩素原子またはメチル基
を表し、R6 及びR7 は、同じであってもよく、また異
なっていてもよく、水素原子またはC1-3 アルキル基を
表すが、R7 は更にハロゲン原子を表してもよい)。
【0008】上記の一般式Iの好ましい化合物は、Xが
窒素原子であり、Bが2価の基(S)であり、lが数2
であり、mが数1であり、nが数3または4を表し、R
1 が直鎖C1-4 アルキル基であり、R2 が分岐C4-6 ア
ルキル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、メ
チルシクロペンチル基、メチルシクロヘキシル基、メチ
ルシクロヘプチル基またはアダマンチル基であり、R3
及びR4 が水素原子を表し、またはこれらの基の一つが
メチル基またはハロゲン原子を表し、置換基-(CH2)n -N
R1-CO- R2 がピペリジニル環の4位に結合されている
化合物である。特に好ましい化合物は、R1 がエチル基
を表す化合物である。分岐したアルキル基またはアルケ
ニル基の例は、1−メチル−エチル基、1,1−ジメチ
ル−エチル基、1,1−ジメチル−プロピル基、1,1
−ジメチル−ブチル基、1,1,3−トリメチル−ブチ
ル基、1−エチル−1−メチル−エチル基、1−エチル
−1−メチル−プロピル基、1−エチル−1−メチル−
ブチル基、1−エチル−1,3−ジメチル−ブチル基、
1−プロピル−1−メチル−エチル基、1−プロピル−
1−メチル−プロピル基、1−プロピル−1−メチル−
ブチル基、1−エチル−エチル基、1,1−ジエチル−
エチル基、1,1−ジエチル−プロピル基、1,1−ジ
メチル−ブチル基及び1,1−ジメチル−3−ブテニル
基を含む。また、本発明は、無機または有機の酸、例え
ば塩酸、臭化水素酸、硫酸、フマル酸、マレイン酸、リ
ンゴ酸、クエン酸、酒石酸との酸付加塩に関する。本発
明によれば、一般式Iの新規なアシル化ジアゼピノン
は、下記の方法により得られる。 a)一般式II:
窒素原子であり、Bが2価の基(S)であり、lが数2
であり、mが数1であり、nが数3または4を表し、R
1 が直鎖C1-4 アルキル基であり、R2 が分岐C4-6 ア
ルキル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、メ
チルシクロペンチル基、メチルシクロヘキシル基、メチ
ルシクロヘプチル基またはアダマンチル基であり、R3
及びR4 が水素原子を表し、またはこれらの基の一つが
メチル基またはハロゲン原子を表し、置換基-(CH2)n -N
R1-CO- R2 がピペリジニル環の4位に結合されている
化合物である。特に好ましい化合物は、R1 がエチル基
を表す化合物である。分岐したアルキル基またはアルケ
ニル基の例は、1−メチル−エチル基、1,1−ジメチ
ル−エチル基、1,1−ジメチル−プロピル基、1,1
−ジメチル−ブチル基、1,1,3−トリメチル−ブチ
ル基、1−エチル−1−メチル−エチル基、1−エチル
−1−メチル−プロピル基、1−エチル−1−メチル−
ブチル基、1−エチル−1,3−ジメチル−ブチル基、
1−プロピル−1−メチル−エチル基、1−プロピル−
1−メチル−プロピル基、1−プロピル−1−メチル−
ブチル基、1−エチル−エチル基、1,1−ジエチル−
エチル基、1,1−ジエチル−プロピル基、1,1−ジ
メチル−ブチル基及び1,1−ジメチル−3−ブテニル
基を含む。また、本発明は、無機または有機の酸、例え
ば塩酸、臭化水素酸、硫酸、フマル酸、マレイン酸、リ
ンゴ酸、クエン酸、酒石酸との酸付加塩に関する。本発
明によれば、一般式Iの新規なアシル化ジアゼピノン
は、下記の方法により得られる。 a)一般式II:
【0009】
【化8】
【0010】(式中、X、B、l、m、n及びR1 は先
に定義されたとおりである)の塩基置換縮合ジアゼピノ
ンを一般式III : R2 −CO−OH (III) (式中、R2 は先に定義されたとおりである)のカルボ
ン酸、またはその反応性誘導体と反応させることによる
方法。一般式III のカルボン酸の反応性誘導体の例は、
そのエステル、例えばメチルエステル、エチルエステル
またはベンジルエステル、チオエステル、例えばメチル
チオエステルまたはエチルチオエステル、ハロゲン化
物、例えば酸塩化物、その酸無水物及びイミダゾリドを
含む。その反応は、溶媒、例えば塩化メチレン、クロロ
ホルム、四塩化炭素、エーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ベンゼン、トルエン、アセトニトリルまた
はジメチルホルムアミド中で、必要により酸活性剤また
は脱水剤の存在下で、例えばエチルクロロホルメート、
塩化チオニル、三塩化リン、五酸化リン、N,N’−ジ
シクロヘキシルカルボジイミド、N,N’−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド/N−ヒドロキシスクシンイミ
ド、N,N’−カルボニルイミダゾールもしくはN,
N’−チオニルジイミダゾールまたはトリフェニルホス
フィン/四塩化炭素の存在下で、また必要により無機塩
基、例えば炭酸ナトリウムまたは三級有機塩基、例えば
トリエチルアミンもしくはピリジン(これらは同時に溶
媒として使用し得る)の存在下で、-25 〜150 ℃の温
度、好ましくは-10 ℃〜使用される溶媒の沸騰温度の温
度で都合よく行われる。また、その反応は溶媒を使用し
ないで行われてもよく、更に反応中に生成される水は共
沸蒸留により、例えば水分離器を使用してトルエンと共
に加熱することにより、または硫酸マグネシウムもしく
はモレキュラーシーブの如き乾燥剤の添加により分離さ
れてもよい。例えば、その反応は、酸ハロゲン化物を用
いてエーテル、トルエン、塩化メチレン等の如き不活性
溶媒中で、-50 ℃〜反応混合物の沸点の温度、好ましく
は0℃〜50℃の温度で、好ましくはハロゲン化水素結合
剤、例えば三級アミン、炭酸ナトリウムまたは炭酸カル
シウムの存在下で行うことができる。一般式IIの遊離ア
ミンが使用し得るだけでなく、その塩(それから、アミ
ンが添加される補助塩基によりその場で遊離される)が
使用し得る。その反応は、例えば、イミダゾリドまたは
カルボジイミドの存在下でキシレンの如き高沸点溶媒中
で還流温度で行われてもよい。 b)一般式IV:
に定義されたとおりである)の塩基置換縮合ジアゼピノ
ンを一般式III : R2 −CO−OH (III) (式中、R2 は先に定義されたとおりである)のカルボ
ン酸、またはその反応性誘導体と反応させることによる
方法。一般式III のカルボン酸の反応性誘導体の例は、
そのエステル、例えばメチルエステル、エチルエステル
またはベンジルエステル、チオエステル、例えばメチル
チオエステルまたはエチルチオエステル、ハロゲン化
物、例えば酸塩化物、その酸無水物及びイミダゾリドを
含む。その反応は、溶媒、例えば塩化メチレン、クロロ
ホルム、四塩化炭素、エーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ベンゼン、トルエン、アセトニトリルまた
はジメチルホルムアミド中で、必要により酸活性剤また
は脱水剤の存在下で、例えばエチルクロロホルメート、
塩化チオニル、三塩化リン、五酸化リン、N,N’−ジ
シクロヘキシルカルボジイミド、N,N’−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド/N−ヒドロキシスクシンイミ
ド、N,N’−カルボニルイミダゾールもしくはN,
N’−チオニルジイミダゾールまたはトリフェニルホス
フィン/四塩化炭素の存在下で、また必要により無機塩
基、例えば炭酸ナトリウムまたは三級有機塩基、例えば
トリエチルアミンもしくはピリジン(これらは同時に溶
媒として使用し得る)の存在下で、-25 〜150 ℃の温
度、好ましくは-10 ℃〜使用される溶媒の沸騰温度の温
度で都合よく行われる。また、その反応は溶媒を使用し
ないで行われてもよく、更に反応中に生成される水は共
沸蒸留により、例えば水分離器を使用してトルエンと共
に加熱することにより、または硫酸マグネシウムもしく
はモレキュラーシーブの如き乾燥剤の添加により分離さ
れてもよい。例えば、その反応は、酸ハロゲン化物を用
いてエーテル、トルエン、塩化メチレン等の如き不活性
溶媒中で、-50 ℃〜反応混合物の沸点の温度、好ましく
は0℃〜50℃の温度で、好ましくはハロゲン化水素結合
剤、例えば三級アミン、炭酸ナトリウムまたは炭酸カル
シウムの存在下で行うことができる。一般式IIの遊離ア
ミンが使用し得るだけでなく、その塩(それから、アミ
ンが添加される補助塩基によりその場で遊離される)が
使用し得る。その反応は、例えば、イミダゾリドまたは
カルボジイミドの存在下でキシレンの如き高沸点溶媒中
で還流温度で行われてもよい。 b)一般式IV:
【0011】
【化9】
【0012】(式中、X及びBは先に定義されたとおり
である)のジアゼピノンを一般式V:
である)のジアゼピノンを一般式V:
【0013】
【化10】
【0014】(式中、l、m、n、R1 及びR2 は先に
定義されたとおりであり、且つNuは離核性の基(nucle
ofugicgroup) 即ち脱離基を表す)のカルボン酸誘導体
でアシル化することによる方法。一般式IVの化合物と一
般式Vの酸誘導体の反応は既知の方法で行われる。脱離
基Nuは、それが結合されているカルボニル基と一緒に
反応性カルボン酸誘導体を形成する基である。反応性カ
ルボン酸誘導体の例は、酸ハロゲン化物、エステル、酸
無水物または混合酸無水物(これらは、例えば、相当す
る酸(Nu=OH)の塩と酸塩化物例えば、オキシ塩化
リン、ジリン酸テトラクロリドまたはクロロギ酸エステ
ルから生成される)、またはN−アルキル−2−アシル
オキシピリジニウム塩(これは、一般式V(Nu=O
H)の化合物をN−アルキル−2−ハロピリジニウム塩
と反応させる場合に生成される)を含む。
定義されたとおりであり、且つNuは離核性の基(nucle
ofugicgroup) 即ち脱離基を表す)のカルボン酸誘導体
でアシル化することによる方法。一般式IVの化合物と一
般式Vの酸誘導体の反応は既知の方法で行われる。脱離
基Nuは、それが結合されているカルボニル基と一緒に
反応性カルボン酸誘導体を形成する基である。反応性カ
ルボン酸誘導体の例は、酸ハロゲン化物、エステル、酸
無水物または混合酸無水物(これらは、例えば、相当す
る酸(Nu=OH)の塩と酸塩化物例えば、オキシ塩化
リン、ジリン酸テトラクロリドまたはクロロギ酸エステ
ルから生成される)、またはN−アルキル−2−アシル
オキシピリジニウム塩(これは、一般式V(Nu=O
H)の化合物をN−アルキル−2−ハロピリジニウム塩
と反応させる場合に生成される)を含む。
【0015】その反応は、無機の強酸、特にジクロロリ
ン酸の混合酸無水物を用いて行われることが好ましい。
その反応は、必要により酸結合剤(プロトンアクセプタ
ー)の存在下で行われてもよい。好適なプロトンアクセ
プターの例は、アルカリ金属の炭酸塩または炭酸水素
塩、例えば炭酸ナトリウムまたは炭酸水素カリウム;三
級有機アミン、例えばピリジン、トリエチルアミン、エ
チルジイソプロピルアミン、4−(ジメチルアミノ)ピ
リジン;または水素化ナトリウムである。その反応は-2
5 ℃〜130 ℃の温度で不活性溶媒中で行われる。不活性
溶媒の例は、塩素化脂肪族炭化水素、例えば塩化メチレ
ン、1,2−ジクロロエタン;開放鎖エーテルまたは環
状エーテル、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ランまたは1,4−ジオキサン;芳香族炭化水素、例え
ばベンゼン、トルエン、キシレン、o−ジクロロベンゼ
ン;極性の非プロトン性溶媒、例えばアセトニトリル、
ジメチルホルムアミドまたはヘキサメチルリン酸トリア
ミド;またはこれらの混合物を含む。反応時間は、使用
される一般式Vのアシル化剤の種類及び量に応じて、15
分〜80時間の範囲である。一般式Vの化合物を純粋な形
態で調製することは必要ではない。その代わり、それら
は反応混合物中で既知の方法でその場で生成されてもよ
い。
ン酸の混合酸無水物を用いて行われることが好ましい。
その反応は、必要により酸結合剤(プロトンアクセプタ
ー)の存在下で行われてもよい。好適なプロトンアクセ
プターの例は、アルカリ金属の炭酸塩または炭酸水素
塩、例えば炭酸ナトリウムまたは炭酸水素カリウム;三
級有機アミン、例えばピリジン、トリエチルアミン、エ
チルジイソプロピルアミン、4−(ジメチルアミノ)ピ
リジン;または水素化ナトリウムである。その反応は-2
5 ℃〜130 ℃の温度で不活性溶媒中で行われる。不活性
溶媒の例は、塩素化脂肪族炭化水素、例えば塩化メチレ
ン、1,2−ジクロロエタン;開放鎖エーテルまたは環
状エーテル、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ランまたは1,4−ジオキサン;芳香族炭化水素、例え
ばベンゼン、トルエン、キシレン、o−ジクロロベンゼ
ン;極性の非プロトン性溶媒、例えばアセトニトリル、
ジメチルホルムアミドまたはヘキサメチルリン酸トリア
ミド;またはこれらの混合物を含む。反応時間は、使用
される一般式Vのアシル化剤の種類及び量に応じて、15
分〜80時間の範囲である。一般式Vの化合物を純粋な形
態で調製することは必要ではない。その代わり、それら
は反応混合物中で既知の方法でその場で生成されてもよ
い。
【0016】こうして得られた一般式Iの塩基は、続い
てその酸付加塩に変換されてもよく、また、酸付加塩が
得られる場合には、それらは遊離塩基またはその他の薬
理学上許される酸付加塩に変換されてもよい。本発明の
一般式Iの新規な縮合ジアゼピノンは、2個までの独立
のキラル炭素原子を含む。アシル化三環式化合物それ自
体は別のキラル要素と見做すことができ、これは二つの
鏡像の対称形態で生じることがある。三環式化合物の性
質は、この中心にある反転のエネルギーバリヤーが、個
々の異性体が室温で安定であり、しかも単離し得る程に
高いか否かを決める。Xが窒素原子であり、且つジアゼ
ピノン環に隣接する位置が未置換である一般式Iの化合
物に於いて、必要とされる活性化エネルギーは、ジアス
テレオマーが最早検出できず、室温で単独で分取により
単離されるような程度に低下されることがわかった。こ
うして、本発明の一般式Iの新規な縮合ジアゼピノン
は、3個までの独立のキラル要素を含み、その一つは周
囲温度で或る状況下で構造上安定ではない。それ故、こ
の種の化合物は多数のジアステレオマー形態で生じるこ
とがあり、且つ/または鏡像体(+)形態及び(−)形
態として生じることがある。本発明は個々の異性体を含
むだけでなく、これらの混合物を含む。ジアステレオマ
ーは、それらの異なる物理化学的性質に基いて分離で
き、例えば、適当な溶媒による分別再結晶、高速液体ク
ロマトグラフィー、カラムクロマトグラフィーまたはガ
スクロマトグラフィーにより分離し得る。
てその酸付加塩に変換されてもよく、また、酸付加塩が
得られる場合には、それらは遊離塩基またはその他の薬
理学上許される酸付加塩に変換されてもよい。本発明の
一般式Iの新規な縮合ジアゼピノンは、2個までの独立
のキラル炭素原子を含む。アシル化三環式化合物それ自
体は別のキラル要素と見做すことができ、これは二つの
鏡像の対称形態で生じることがある。三環式化合物の性
質は、この中心にある反転のエネルギーバリヤーが、個
々の異性体が室温で安定であり、しかも単離し得る程に
高いか否かを決める。Xが窒素原子であり、且つジアゼ
ピノン環に隣接する位置が未置換である一般式Iの化合
物に於いて、必要とされる活性化エネルギーは、ジアス
テレオマーが最早検出できず、室温で単独で分取により
単離されるような程度に低下されることがわかった。こ
うして、本発明の一般式Iの新規な縮合ジアゼピノン
は、3個までの独立のキラル要素を含み、その一つは周
囲温度で或る状況下で構造上安定ではない。それ故、こ
の種の化合物は多数のジアステレオマー形態で生じるこ
とがあり、且つ/または鏡像体(+)形態及び(−)形
態として生じることがある。本発明は個々の異性体を含
むだけでなく、これらの混合物を含む。ジアステレオマ
ーは、それらの異なる物理化学的性質に基いて分離で
き、例えば、適当な溶媒による分別再結晶、高速液体ク
ロマトグラフィー、カラムクロマトグラフィーまたはガ
スクロマトグラフィーにより分離し得る。
【0017】一般式Iの化合物のラセミ体は既知の方法
により開裂でき、例えば、(+)もしくは(−)酒石酸
の如き光学活性の酸または(+)もしくは(−)ジアセ
チル酒石酸、(+)もしくは(−)モノメチル酒石酸エ
ステルの如きその誘導体または(+)ショウノウスルホ
ン酸を使用して開裂し得る。鏡像体分離の通常の方法に
よれば、一般式Iの化合物のラセミ体は等モル量で溶媒
中で上記の光学活性の酸の一つと反応させられ、得られ
た結晶性のジアステレオマー塩がそれらの異なる溶解性
に基いて分離される。この反応は、あらゆる種類の溶媒
中で行い得るが、但し溶媒が塩の溶解度に充分大きな差
異を示すことを条件とする。メタノール、エタノールま
たはこれらの混合物、例えば50:50 の容積比の混合物を
使用することが好ましい。次いで、光学活性の塩の夫々
が水に溶解され、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムの
如き塩基で中和され、このようにして相当する遊離化合
物が(+)形態または(−)形態で得られる。唯一の鏡
像体または一般式Iの二つの光学活性ジアステレオマー
化合物の混合物は、上記の合成方法が唯一の相当する鏡
像体を用いて行われる場合に得られる。一般式IIの出発
化合物は、以下のようにして調製し得る。例えば、一般
式VI:
により開裂でき、例えば、(+)もしくは(−)酒石酸
の如き光学活性の酸または(+)もしくは(−)ジアセ
チル酒石酸、(+)もしくは(−)モノメチル酒石酸エ
ステルの如きその誘導体または(+)ショウノウスルホ
ン酸を使用して開裂し得る。鏡像体分離の通常の方法に
よれば、一般式Iの化合物のラセミ体は等モル量で溶媒
中で上記の光学活性の酸の一つと反応させられ、得られ
た結晶性のジアステレオマー塩がそれらの異なる溶解性
に基いて分離される。この反応は、あらゆる種類の溶媒
中で行い得るが、但し溶媒が塩の溶解度に充分大きな差
異を示すことを条件とする。メタノール、エタノールま
たはこれらの混合物、例えば50:50 の容積比の混合物を
使用することが好ましい。次いで、光学活性の塩の夫々
が水に溶解され、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムの
如き塩基で中和され、このようにして相当する遊離化合
物が(+)形態または(−)形態で得られる。唯一の鏡
像体または一般式Iの二つの光学活性ジアステレオマー
化合物の混合物は、上記の合成方法が唯一の相当する鏡
像体を用いて行われる場合に得られる。一般式IIの出発
化合物は、以下のようにして調製し得る。例えば、一般
式VI:
【0018】
【化11】
【0019】(式中、n及びR1 は先に定義されたとお
りである)の(アミノアルキル)ピリジン(この種の化
合物は文献により知られており、また、或る場合には商
業上得ることができる)が既知の方法でtert. ブトキシ
カルボニル化され、こうして一般式VII :
りである)の(アミノアルキル)ピリジン(この種の化
合物は文献により知られており、また、或る場合には商
業上得ることができる)が既知の方法でtert. ブトキシ
カルボニル化され、こうして一般式VII :
【0020】
【化12】
【0021】の化合物を生成する。既知の方法によるこ
れらの化合物の接触水素化、例えば、エタノール性塩酸
溶液中で触媒として酸化白金(IV)を使用する水素化(F.
F.Blicke ら、J.Org.Chemistry26:3258(1961)を参照の
こと) 、または氷酢酸中、酸化白金(IV)の存在下の水素
化( W.F.Minor ら、J.Med.Pharm.Chem.5:96,105ff(196
2) 及びA.H.Sommers ら、J.Amer.Chem.Soc.75:57,58ff
(1953)を参照のこと) は、一般式VIII:
れらの化合物の接触水素化、例えば、エタノール性塩酸
溶液中で触媒として酸化白金(IV)を使用する水素化(F.
F.Blicke ら、J.Org.Chemistry26:3258(1961)を参照の
こと) 、または氷酢酸中、酸化白金(IV)の存在下の水素
化( W.F.Minor ら、J.Med.Pharm.Chem.5:96,105ff(196
2) 及びA.H.Sommers ら、J.Amer.Chem.Soc.75:57,58ff
(1953)を参照のこと) は、一般式VIII:
【0022】
【化13】
【0023】の化合物を生じ、続いてこの種の化合物は
一般式IX:
一般式IX:
【0024】
【化14】
【0025】(式中、X、B及びmは先に定義されたと
おりであり、且つHal は塩素原子、臭素原子またはヨウ
素原子を表す)のハロアシル化合物と反応させられる。
このアミノ化は、不活性溶媒中で-10 ℃〜溶媒の沸騰温
度の温度で、好ましくは少なくとも2モルの一般式VIII
の二級アミンを用いて、または1〜2モルの一般式VIII
の二級アミンと補助塩基を用いて行われる。溶媒の例
は、塩素化脂肪族炭化水素、例えば塩化メチレン、クロ
ロホルムまたはジクロロエタン;開放鎖エーテルまたは
環状エーテル、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロ
フランまたはジオキサン;芳香族炭化水素、例えばベン
ゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼンまたはピリ
ジン;アルコール、例えばエタノールまたはイソプロパ
ノール;ケトン、例えばアセトン;アセトニトリル、ジ
メチルホルムアミドまたは1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジノンを含む。補助塩基の例は、三級有機塩基、
例えばトリエチルアミン、N−メチルピペリジン、ジエ
チルアニリン、ピリジン及び4−(ジメチルアミノ)ピ
リジン、または無機塩基、例えばアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属の炭酸塩もしくは炭酸水素塩、水酸化物
または酸化物を含む。所望により、その反応はアルカリ
金属ヨウ化物の添加により促進し得る。このようにし
て、一般式X:
おりであり、且つHal は塩素原子、臭素原子またはヨウ
素原子を表す)のハロアシル化合物と反応させられる。
このアミノ化は、不活性溶媒中で-10 ℃〜溶媒の沸騰温
度の温度で、好ましくは少なくとも2モルの一般式VIII
の二級アミンを用いて、または1〜2モルの一般式VIII
の二級アミンと補助塩基を用いて行われる。溶媒の例
は、塩素化脂肪族炭化水素、例えば塩化メチレン、クロ
ロホルムまたはジクロロエタン;開放鎖エーテルまたは
環状エーテル、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロ
フランまたはジオキサン;芳香族炭化水素、例えばベン
ゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼンまたはピリ
ジン;アルコール、例えばエタノールまたはイソプロパ
ノール;ケトン、例えばアセトン;アセトニトリル、ジ
メチルホルムアミドまたは1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジノンを含む。補助塩基の例は、三級有機塩基、
例えばトリエチルアミン、N−メチルピペリジン、ジエ
チルアニリン、ピリジン及び4−(ジメチルアミノ)ピ
リジン、または無機塩基、例えばアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属の炭酸塩もしくは炭酸水素塩、水酸化物
または酸化物を含む。所望により、その反応はアルカリ
金属ヨウ化物の添加により促進し得る。このようにし
て、一般式X:
【0026】
【化15】
【0027】(式中、基B、X、R1 並びにm及びnは
先に定義されたとおりである)の化合物が得られ、これ
からそのtert. ブトキシカルボニル基が既知の方法で、
例えば氷酢酸中で臭化水素酸を使用して開裂され、それ
により一般式IIの化合物を生成する。式III の活性カル
ボン酸は、文献により知られている方法により反応混合
物中で適当に得られる。一般式IVのジアゼピノンは文献
により知られている( 欧州特許出願第39519 号、同第57
428 号、ドイツ特許第1179943 号及び同第1204680 号明
細書、F.Hunzicker ら、Arzneim.Forsch.13:324(1963)
を参照のこと) 。一般式V(式中、Nuはアルコキシ基
を表す)のカルボン酸誘導体は、一般式VIIIの置換ピペ
リジンを、必要により追加の補助塩基、例えばトリエチ
ルアミン、または触媒、例えばトリトン(Triton)Bを使
用して、相当するハロアルカン酸エステルと反応させる
ことにより得られる。得られたエステルを、例えば、水
酸化バリウム溶液を使用してケン化することにより、一
般式V(式中、Nuはヒドロキシ基を表す)のカルボン
酸が得られる。次いで、このようにして得られたカルボ
ン酸は、その他の離核性の基を有する誘導体、例えば式
Vの酸ハロゲン化物を調製するための出発物質として利
用できる。更に、本発明は、一種以上の一般式Iの縮合
ジアゼピノンまたはその生理学上許される塩を含む製薬
組成物に関する。この目的のために、一般式Iの化合物
は既知の方法で通常の製薬製剤、例えば溶液、座薬、単
純錠剤もしくは被覆錠剤、カプセルまたは輸注液中に混
入し得る。毎日の投与量は、所望の結果を得るために、
一般に体重1kg当たり0.02〜5mg、好ましくは体重1kg
当たり0.02〜2.5mg 、更に特別に体重1kg当たり0.05〜
1.0mg であり、必要により数回、好ましくは1〜3回の
単一投与の形態で投与される。
先に定義されたとおりである)の化合物が得られ、これ
からそのtert. ブトキシカルボニル基が既知の方法で、
例えば氷酢酸中で臭化水素酸を使用して開裂され、それ
により一般式IIの化合物を生成する。式III の活性カル
ボン酸は、文献により知られている方法により反応混合
物中で適当に得られる。一般式IVのジアゼピノンは文献
により知られている( 欧州特許出願第39519 号、同第57
428 号、ドイツ特許第1179943 号及び同第1204680 号明
細書、F.Hunzicker ら、Arzneim.Forsch.13:324(1963)
を参照のこと) 。一般式V(式中、Nuはアルコキシ基
を表す)のカルボン酸誘導体は、一般式VIIIの置換ピペ
リジンを、必要により追加の補助塩基、例えばトリエチ
ルアミン、または触媒、例えばトリトン(Triton)Bを使
用して、相当するハロアルカン酸エステルと反応させる
ことにより得られる。得られたエステルを、例えば、水
酸化バリウム溶液を使用してケン化することにより、一
般式V(式中、Nuはヒドロキシ基を表す)のカルボン
酸が得られる。次いで、このようにして得られたカルボ
ン酸は、その他の離核性の基を有する誘導体、例えば式
Vの酸ハロゲン化物を調製するための出発物質として利
用できる。更に、本発明は、一種以上の一般式Iの縮合
ジアゼピノンまたはその生理学上許される塩を含む製薬
組成物に関する。この目的のために、一般式Iの化合物
は既知の方法で通常の製薬製剤、例えば溶液、座薬、単
純錠剤もしくは被覆錠剤、カプセルまたは輸注液中に混
入し得る。毎日の投与量は、所望の結果を得るために、
一般に体重1kg当たり0.02〜5mg、好ましくは体重1kg
当たり0.02〜2.5mg 、更に特別に体重1kg当たり0.05〜
1.0mg であり、必要により数回、好ましくは1〜3回の
単一投与の形態で投与される。
【0028】前記のように、一般式Iの塩基置換縮合ジ
アゼピノン及びその酸付加塩は有益な性質を有する。こ
うして、それらは心臓M2 レセプターに対する有利な選
択性を有し、それ故、ヒト及び家畜の両方の医療に於い
て徐脈及び徐脈型不整脈を治療するための迷走神経ペー
スメーカーとして使用し得る。血管の収縮の原因である
脳底動脈中のムスカリン様レセプターがM2 型のもので
あることは、van Charldorp 及びvan Zwieten によりな
された研究により知られている(K.J.van Charldorpの論
文、“Characterisation ofMuscarinic Receptors in t
he Vascular System",Amsterdam1988;K.J.van Charldor
p、D.Davidesko 及びP.A.van Zwieten,Eur.J.Pharmaco
l.150:197-199(1988);K.J.van Charldorp 及びP.A.van
Zwieten,Naunyn Schmiedeberg's Arch.Pharmacol.339:4
03-408(1989)を参照のこと) 。それ故、M2 拮抗薬は脳
血管を弛緩し、それにより血流を増大することが予想し
得る。こうして、脳血管中に検出し得るムスカリン様レ
セプターの抑制は狭搾の防止及び脳血流の動脈硬化によ
り誘発される疾患の改善または正常化をもたらす。本発
明の新規化合物は、脳血流の動脈硬化により誘発される
疾患を改善または正常化するのに特に適する。幾つかの
一般式Iの化合物は、それらの高い脂質親和性のため
に、良好なCNS有効性を示し、それ故、中枢神経系の
疾患、特にアルツハイマー病の治療に更に適する。アル
ツハイマー型の老人性痴呆に於いて、特に海馬及び皮質
突起中のコリン作用性ニューロンの退化は神経伝達物質
アセチルコリンの減少された放出をもたらす。次いで、
シナプス前部のオートレセプターの遮断は負のフィード
バック機構(神経伝達物質がこれを未だ無傷のニューロ
ンに付与する)を中断し、それによりアセチルコリンの
増大された放出を生じ、その結果、シナプス後部のレセ
プターの刺激を生じる(D.C.Mash,D.L.Flynn 及びL.T.Po
tter,Science228:115-117(1985);E.K.Perry ら、Can.J.
Neurol.Sci.13:521-527(1986);M.Sarterら、TINS11:13-
17(1988)を参照のこと) 。それ故、これらの化合物は老
人医学に於ける使用に適し、学習能力及び注意能力をか
なり改善する。
アゼピノン及びその酸付加塩は有益な性質を有する。こ
うして、それらは心臓M2 レセプターに対する有利な選
択性を有し、それ故、ヒト及び家畜の両方の医療に於い
て徐脈及び徐脈型不整脈を治療するための迷走神経ペー
スメーカーとして使用し得る。血管の収縮の原因である
脳底動脈中のムスカリン様レセプターがM2 型のもので
あることは、van Charldorp 及びvan Zwieten によりな
された研究により知られている(K.J.van Charldorpの論
文、“Characterisation ofMuscarinic Receptors in t
he Vascular System",Amsterdam1988;K.J.van Charldor
p、D.Davidesko 及びP.A.van Zwieten,Eur.J.Pharmaco
l.150:197-199(1988);K.J.van Charldorp 及びP.A.van
Zwieten,Naunyn Schmiedeberg's Arch.Pharmacol.339:4
03-408(1989)を参照のこと) 。それ故、M2 拮抗薬は脳
血管を弛緩し、それにより血流を増大することが予想し
得る。こうして、脳血管中に検出し得るムスカリン様レ
セプターの抑制は狭搾の防止及び脳血流の動脈硬化によ
り誘発される疾患の改善または正常化をもたらす。本発
明の新規化合物は、脳血流の動脈硬化により誘発される
疾患を改善または正常化するのに特に適する。幾つかの
一般式Iの化合物は、それらの高い脂質親和性のため
に、良好なCNS有効性を示し、それ故、中枢神経系の
疾患、特にアルツハイマー病の治療に更に適する。アル
ツハイマー型の老人性痴呆に於いて、特に海馬及び皮質
突起中のコリン作用性ニューロンの退化は神経伝達物質
アセチルコリンの減少された放出をもたらす。次いで、
シナプス前部のオートレセプターの遮断は負のフィード
バック機構(神経伝達物質がこれを未だ無傷のニューロ
ンに付与する)を中断し、それによりアセチルコリンの
増大された放出を生じ、その結果、シナプス後部のレセ
プターの刺激を生じる(D.C.Mash,D.L.Flynn 及びL.T.Po
tter,Science228:115-117(1985);E.K.Perry ら、Can.J.
Neurol.Sci.13:521-527(1986);M.Sarterら、TINS11:13-
17(1988)を参照のこと) 。それ故、これらの化合物は老
人医学に於ける使用に適し、学習能力及び注意能力をか
なり改善する。
【0029】脳血流に対する有利な効果を実証するため
に、以下の試験を行った。A.ムスカリン様レセプターへの結合の研究 雄のウィスター(Wistar)ラット(Chbb:THOM系、体重180
〜220g) を首の背部に一撃を加えて殺した。脳皮質、心
臓及び唾液腺を取り出し、洗浄し、60g の回転の最高速
度でウルトラ−タラックス(Ultra-Turrax)装置を使用し
て20倍の容積のHEPES 緩衝液(20 ミリモルの4−(2−
ヒドロキシエチル)−1−ピペラジノ−エタンスルホン
酸、100 ミリモルの塩化ナトリウム。10ミリモルの塩化
マグネシウム、pH7.5)中で均質化した。均質化した物質
を、組織の最初の量に基いて1:500 に希釈した。結合試
験のために、1nMの[3H]ピレンゼピン(3.22TBq/ ミリ
モル)(これは皮質のM1 レセプターに結合する) 及び心
臓と唾液腺に結合するための0.3nM の[3H]NMS(3H-N-
メチルスコポラミン)(2.64TBq/ミリモル) を周囲温度
で、[3H]ピレンゼピンについて90分間、[3H]NMS に
ついて40分間にわたって、夫々の場合、心臓、唾液腺及
び皮質の試料(0.5ml) 当たり0.35mg、0.30mg及び0.20mg
のタンパク質と共にインキュベートした。タンパク質濃
度をロウリィ(Lowry) らの方法(J.Biol.Chem.93:265)に
より測定した。インキュベーションを、スカトロン・セ
ル・ハーベスター(Skatron Cell Harvester)を使用して
ガラス繊維フィルターによる高速濾過により終了した。
2回洗浄(液体約3mlで10秒間)した後、フィルターを
空気中で乾燥し、ミニバイアルに充填し、4mlのシンチ
レーション液と共に一夜振とうし、パッカード(Packar
d)460C 装置を使用して45〜50%の効率でもってシンチ
レーションを計測した。全ての試験を3回行った。非特
異的な結合を、(−)−3−キヌクリジニル−ベンジレ
ート1μM の存在下に於ける放射能と定義した。結合デ
ータをコンピューター補助の非線形の最小自乗曲線フィ
ッティング法(G.Heinzel著、“Pharmacokinetics durin
g Drug Development:Data Analysis and Evaluation Te
chniques" 、G.Bozler及びJ.M.van Rossum(Gustav-Spri
nger-Verlag)編集、207 頁、1982年) により分析した。
解離定数KiをCheny 及びPrusoff(Biochem.Pharmacol.2
2:3099(1973))に従ってIC50値から計算した。結果を表
1に示す。
に、以下の試験を行った。A.ムスカリン様レセプターへの結合の研究 雄のウィスター(Wistar)ラット(Chbb:THOM系、体重180
〜220g) を首の背部に一撃を加えて殺した。脳皮質、心
臓及び唾液腺を取り出し、洗浄し、60g の回転の最高速
度でウルトラ−タラックス(Ultra-Turrax)装置を使用し
て20倍の容積のHEPES 緩衝液(20 ミリモルの4−(2−
ヒドロキシエチル)−1−ピペラジノ−エタンスルホン
酸、100 ミリモルの塩化ナトリウム。10ミリモルの塩化
マグネシウム、pH7.5)中で均質化した。均質化した物質
を、組織の最初の量に基いて1:500 に希釈した。結合試
験のために、1nMの[3H]ピレンゼピン(3.22TBq/ ミリ
モル)(これは皮質のM1 レセプターに結合する) 及び心
臓と唾液腺に結合するための0.3nM の[3H]NMS(3H-N-
メチルスコポラミン)(2.64TBq/ミリモル) を周囲温度
で、[3H]ピレンゼピンについて90分間、[3H]NMS に
ついて40分間にわたって、夫々の場合、心臓、唾液腺及
び皮質の試料(0.5ml) 当たり0.35mg、0.30mg及び0.20mg
のタンパク質と共にインキュベートした。タンパク質濃
度をロウリィ(Lowry) らの方法(J.Biol.Chem.93:265)に
より測定した。インキュベーションを、スカトロン・セ
ル・ハーベスター(Skatron Cell Harvester)を使用して
ガラス繊維フィルターによる高速濾過により終了した。
2回洗浄(液体約3mlで10秒間)した後、フィルターを
空気中で乾燥し、ミニバイアルに充填し、4mlのシンチ
レーション液と共に一夜振とうし、パッカード(Packar
d)460C 装置を使用して45〜50%の効率でもってシンチ
レーションを計測した。全ての試験を3回行った。非特
異的な結合を、(−)−3−キヌクリジニル−ベンジレ
ート1μM の存在下に於ける放射能と定義した。結合デ
ータをコンピューター補助の非線形の最小自乗曲線フィ
ッティング法(G.Heinzel著、“Pharmacokinetics durin
g Drug Development:Data Analysis and Evaluation Te
chniques" 、G.Bozler及びJ.M.van Rossum(Gustav-Spri
nger-Verlag)編集、207 頁、1982年) により分析した。
解離定数KiをCheny 及びPrusoff(Biochem.Pharmacol.2
2:3099(1973))に従ってIC50値から計算した。結果を表
1に示す。
【0030】B.中枢活性の研究 原理:アレコリンは中枢活性成分及び末梢活性成分の両
方を有する。末梢(低血圧)効果はN−メチルスコポラ
ミンにより遮断され、その結果、アレコリンの中枢(高
血圧)効果のみが生じる。脳有効性の抗ムスカリン物質
(antimuscarinics) がこの中枢効果を遮断する。方法 :体重300gの雄のラットをウレタン(1.2g/kg) で腹
腔内(i.p.)麻酔した。気管をインキュベートし、動物を
空気/酸素混合物で呼吸させた(1分間で80回の呼吸)
。頸動脈のカニューレ挿入後に血圧を圧力記録計( ベ
ル・アンド・ハウエル(Bell and Howell) 型4-327-I)に
より記録する。試験物質を頸静脈を通して投与する(0.5
モル/kg)。試験の開始前に、動物にN−メチル−スコポ
ラミン0.5mg/kgを与える。アレコリンを15分間隔で投与
する(0.3mg/kg の投与量) 。二つの比較値の後に、次の
アレコリンの投与の5分前に試験物質を次第に増加する
投与量で注射する。得られた結果を平均開始値と比較
し、抑制率(%)として測定した。表2は、アレコリン
試験で実測された値を含む。
方を有する。末梢(低血圧)効果はN−メチルスコポラ
ミンにより遮断され、その結果、アレコリンの中枢(高
血圧)効果のみが生じる。脳有効性の抗ムスカリン物質
(antimuscarinics) がこの中枢効果を遮断する。方法 :体重300gの雄のラットをウレタン(1.2g/kg) で腹
腔内(i.p.)麻酔した。気管をインキュベートし、動物を
空気/酸素混合物で呼吸させた(1分間で80回の呼吸)
。頸動脈のカニューレ挿入後に血圧を圧力記録計( ベ
ル・アンド・ハウエル(Bell and Howell) 型4-327-I)に
より記録する。試験物質を頸静脈を通して投与する(0.5
モル/kg)。試験の開始前に、動物にN−メチル−スコポ
ラミン0.5mg/kgを与える。アレコリンを15分間隔で投与
する(0.3mg/kg の投与量) 。二つの比較値の後に、次の
アレコリンの投与の5分前に試験物質を次第に増加する
投与量で注射する。得られた結果を平均開始値と比較
し、抑制率(%)として測定した。表2は、アレコリン
試験で実測された値を含む。
【0031】C.モーリス水迷路(Morris Mater Maze)
に於ける記憶に関する効果 R.G.M.MorrisによりLearn Motive12:239-249(1981)に記
載された水迷路を使用して、そこに記載された試験法を
使用して試験を行った。最初の日に、生後24ケ月であ
り、それ故学習能力の損なわれたラット( グループ当た
りn=7)に皮下経路により化合物D0.2mg/kgを与え、
一方、これらの動物の別のグループに生理食塩液(s.c.)
を与えた。これらのグループを4日間にわたってモーリ
ス水迷路中で観察した。図1に示された曲線の経路によ
り明らかであるように、化合物Dの投与は、年齢のため
に学習能力が損なわれ、生理食塩液のみで措置された動
物と較べて改善された記憶性能をもたらす。こうして、
例えば、2日目に、潜伏期間を約50%減少した。4日目
に、物質Dで治療された動物は、生理食塩液のみで措置
された若齢のラットの対照グループ(グループ当たりn
=7)と同じレベルに達した。本発明のM2 拮抗薬のこ
の効果は驚くべきである。何となれば、M1 選択性拮抗
薬ピレンゼピンの投与後に、学習能力及び記憶性能の低
下が観察されたからである(A.J.Hunter 及びF.F.Robert
s,Pharmacol.Biochem.and Behavior30巻、519-523(198
8) 、標題“The effects of pirenzepin on spatial le
arning in the Morris Water Maze")。スコポラミンま
たはアトロピンの如き非選択性物質の投与後の同様の負
の観察がまたA.J.Hunter、F.F.Roberts及びC.A.Tutty
著、Br.J.Pharmacol.87:41P(1986);R.J.Sutherland、I.
Q.Wishaw及びJ.C.Regehr著、J.Comp.Physiol.Psychol.9
6:563-573(1982) 並びにI.Q.Wishaw著、Behav.Neurosc
i.99:979-1005(1985)により報告されている。
に於ける記憶に関する効果 R.G.M.MorrisによりLearn Motive12:239-249(1981)に記
載された水迷路を使用して、そこに記載された試験法を
使用して試験を行った。最初の日に、生後24ケ月であ
り、それ故学習能力の損なわれたラット( グループ当た
りn=7)に皮下経路により化合物D0.2mg/kgを与え、
一方、これらの動物の別のグループに生理食塩液(s.c.)
を与えた。これらのグループを4日間にわたってモーリ
ス水迷路中で観察した。図1に示された曲線の経路によ
り明らかであるように、化合物Dの投与は、年齢のため
に学習能力が損なわれ、生理食塩液のみで措置された動
物と較べて改善された記憶性能をもたらす。こうして、
例えば、2日目に、潜伏期間を約50%減少した。4日目
に、物質Dで治療された動物は、生理食塩液のみで措置
された若齢のラットの対照グループ(グループ当たりn
=7)と同じレベルに達した。本発明のM2 拮抗薬のこ
の効果は驚くべきである。何となれば、M1 選択性拮抗
薬ピレンゼピンの投与後に、学習能力及び記憶性能の低
下が観察されたからである(A.J.Hunter 及びF.F.Robert
s,Pharmacol.Biochem.and Behavior30巻、519-523(198
8) 、標題“The effects of pirenzepin on spatial le
arning in the Morris Water Maze")。スコポラミンま
たはアトロピンの如き非選択性物質の投与後の同様の負
の観察がまたA.J.Hunter、F.F.Roberts及びC.A.Tutty
著、Br.J.Pharmacol.87:41P(1986);R.J.Sutherland、I.
Q.Wishaw及びJ.C.Regehr著、J.Comp.Physiol.Psychol.9
6:563-573(1982) 並びにI.Q.Wishaw著、Behav.Neurosc
i.99:979-1005(1985)により報告されている。
【0032】上記の方法を使用して、例えば、下記の化
合物を調査した。A=5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−[(2,2−ジメチル−1−オキソブチル)−エ
チルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチ
ル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジ
アゼピン−6−オン、B=5,11−ジヒドロ−[[4−
[3−[(2,2−ジメチル−1−オキソペンチル)−
エチルアミノ]−プロピル]−1−ピペリジニル]アセ
チル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾ
ジアゼピン−6−オン、C=5,11−ジヒドロ−11−
[[4−[4−[(2,2−ジメチル−1−オキソペン
チル)−エチルアミノ]ブチル]−1−ピペリジニル]
アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベ
ンゾジアゼピン−6−オン、D=5,11−ジヒドロ−8
−クロロ−11−[[4−[3−[(2,2−ジメチル−
1−オキソペンチル)−エチルアミノ]プロピル]−1
−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン、E=5,
11−ジヒドロ−8−メチル−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソプロピル)−エチル
アミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−
6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピ
ン−6−オン、F=5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−[(2,2−ジメチル−1−オキソプロピル)−
エチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチ
ル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジ
アゼピン−6−オン G=5,11−ジヒドロ−8−メチル−11−[[4−[3
−[(2,2−ジメチル−1−オキソブチル)エチルア
ミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6
H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン
−6−オン。
合物を調査した。A=5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−[(2,2−ジメチル−1−オキソブチル)−エ
チルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチ
ル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジ
アゼピン−6−オン、B=5,11−ジヒドロ−[[4−
[3−[(2,2−ジメチル−1−オキソペンチル)−
エチルアミノ]−プロピル]−1−ピペリジニル]アセ
チル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾ
ジアゼピン−6−オン、C=5,11−ジヒドロ−11−
[[4−[4−[(2,2−ジメチル−1−オキソペン
チル)−エチルアミノ]ブチル]−1−ピペリジニル]
アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベ
ンゾジアゼピン−6−オン、D=5,11−ジヒドロ−8
−クロロ−11−[[4−[3−[(2,2−ジメチル−
1−オキソペンチル)−エチルアミノ]プロピル]−1
−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン、E=5,
11−ジヒドロ−8−メチル−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソプロピル)−エチル
アミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−
6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピ
ン−6−オン、F=5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−[(2,2−ジメチル−1−オキソプロピル)−
エチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチ
ル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジ
アゼピン−6−オン G=5,11−ジヒドロ−8−メチル−11−[[4−[3
−[(2,2−ジメチル−1−オキソブチル)エチルア
ミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6
H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン
−6−オン。
【0033】これらの化合物を下記の既知物質と比較し
た。H=11−[[2−[(ジエチルアミノ)メチル]−
1−ピペリジニル]アセチル]−5,11−ジヒドロ−6
H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン
−6−オン(米国特許第4550107 号明細書を参照のこ
と) I=11−[[4−[4−(ジエチルアミノ)ブチル]−
1−ピペリジニル]アセチル]−5,11−ジヒドロ−6
H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン
−6−オン(欧州特許出願第312895号明細書を参照のこ
と) 欧州特許出願第402734号から、J=5,11−ジヒドロ−
11−[1−オキソ−6−(1−ピペリジニル)−4−ヘ
キシン−1−イル]−6H−ピリド[2,3−b]
[1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン K=(±)−9−クロロ−11−[[2−[(ジエチルア
ミノ)メチル]−1−ピペリジニル]−アセチル]−
5,11−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オン L=5,11−ジヒドロ−11−[[[2−[2−[(ジプ
ロピルアミノ)メチル]−1−ピペリジニル]エチル]
アミノ]カルボニル]−6H−ピリド[2,3−b]
[1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンメタンスルホネ
ート M=5,11−ジヒドロ−11−[[3−[3−(1−ピペ
リジニル)−1−プロピル]−1−ピペリジニル]カル
ボニル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベン
ゾジアゼピン−6−オン N=4,9−ジヒドロ−3−メチル−4−[[4−[3
−(1−ピペリジニル)−1−プロピル]−1−ピペリ
ジニル]アセチル]−10H−チエノ[3,4−b]
[1,5]ベンゾジアゼピン−10−オン O=5,11−ジヒドロ−11−[1−オキソ−6−(1−
ピペリジニル)−1−ヘキシル]−6H−ピリド[2,
3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−10−オンP=
4,9−ジヒドロ−3−メチル−4−[6−(ヘキサヒ
ドロ−1H−1−アゼピニル)−1−オキソ−4−ヘキ
シン−1−イル]−10H−チエノ[3,4−b][1,
5]ベンゾジアゼピン−10−オン Q=11−[4−[3−[(ジエチルアミノ)メチル]−
4−モルホリニル]−1−オキソ−1−ブチル]−5,
11−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−b][1,4]
ベンゾジアゼピン−6−オン R=5,11−ジヒドロ−11−[[[2−(1−メチル−
2−ピロリジニル)−エチル]−メチルアミノ]アセチ
ル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジ
アゼピン−6−オン S=5,11−ジヒドロ−11−[[[2−(1−メチル−
ヘキサヒドロ−1H−2−アゼピニル)−エチル]メチ
ルアミノ]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b]
[1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン。
た。H=11−[[2−[(ジエチルアミノ)メチル]−
1−ピペリジニル]アセチル]−5,11−ジヒドロ−6
H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン
−6−オン(米国特許第4550107 号明細書を参照のこ
と) I=11−[[4−[4−(ジエチルアミノ)ブチル]−
1−ピペリジニル]アセチル]−5,11−ジヒドロ−6
H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン
−6−オン(欧州特許出願第312895号明細書を参照のこ
と) 欧州特許出願第402734号から、J=5,11−ジヒドロ−
11−[1−オキソ−6−(1−ピペリジニル)−4−ヘ
キシン−1−イル]−6H−ピリド[2,3−b]
[1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン K=(±)−9−クロロ−11−[[2−[(ジエチルア
ミノ)メチル]−1−ピペリジニル]−アセチル]−
5,11−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オン L=5,11−ジヒドロ−11−[[[2−[2−[(ジプ
ロピルアミノ)メチル]−1−ピペリジニル]エチル]
アミノ]カルボニル]−6H−ピリド[2,3−b]
[1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンメタンスルホネ
ート M=5,11−ジヒドロ−11−[[3−[3−(1−ピペ
リジニル)−1−プロピル]−1−ピペリジニル]カル
ボニル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベン
ゾジアゼピン−6−オン N=4,9−ジヒドロ−3−メチル−4−[[4−[3
−(1−ピペリジニル)−1−プロピル]−1−ピペリ
ジニル]アセチル]−10H−チエノ[3,4−b]
[1,5]ベンゾジアゼピン−10−オン O=5,11−ジヒドロ−11−[1−オキソ−6−(1−
ピペリジニル)−1−ヘキシル]−6H−ピリド[2,
3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−10−オンP=
4,9−ジヒドロ−3−メチル−4−[6−(ヘキサヒ
ドロ−1H−1−アゼピニル)−1−オキソ−4−ヘキ
シン−1−イル]−10H−チエノ[3,4−b][1,
5]ベンゾジアゼピン−10−オン Q=11−[4−[3−[(ジエチルアミノ)メチル]−
4−モルホリニル]−1−オキソ−1−ブチル]−5,
11−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−b][1,4]
ベンゾジアゼピン−6−オン R=5,11−ジヒドロ−11−[[[2−(1−メチル−
2−ピロリジニル)−エチル]−メチルアミノ]アセチ
ル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジ
アゼピン−6−オン S=5,11−ジヒドロ−11−[[[2−(1−メチル−
ヘキサヒドロ−1H−2−アゼピニル)−エチル]メチ
ルアミノ]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b]
[1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン。
【0034】結果を下記の表1及び表2に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】 生体内(ラット)のCNS浸透 物質 血圧のアレコリンにより誘発される増加のED50[mg/kg ]低下 A 4.5 B 1.3 C 2.0 D 5.0 E 2.8 F 6.5 G 5.1 H >10.0 K >10.0 L >10.0 O >10.0
【0037】表1に示されるように、特定の化合物A〜
Gは10〜35の範囲の優れたM1/M2 選択性を示す。この
比は、特定の化合物が高度に選択性であり、それ故、M
1 レセプターが影響されない投与量で脳中のシナプス前
部のM2 レセプターを遮断し得ることを示す。対照的
に、比較物質H〜Sは、6.6 未満の選択性の比でもっ
て、ほどほどに目立つM1/M2 選択性を示すにすぎな
い。これらの選択性の値の比較は、一般式Iの新規なジ
アゼピノンが比較物質よりはるかに優れていることを示
す。CNS疾患を治療するための化合物の適性に必須の
前提条件は、これらの物質の脳有効性である。CNS浸
透を実証するための上記の試験モデルは、物質A〜Gが
アレコリン媒介中枢効果を抑制し得ることを明らかに示
す(表2を参照のこと)。この知見は良好なCNS有効
性のみに基いて説明し得る。対照的に、10mg/kg より大
きいED50値( 静脈内投与、i.v.) を有する試験した比
較物質H、K、L及びOはアレコリンにより生じる血圧
の増加に効果を有していなかった。これは、これらの化
合物が中枢神経系中へのかなり悪い浸透性を有すること
を明らかに示す。以下の実施例は本発明を説明すること
を目的とする。
Gは10〜35の範囲の優れたM1/M2 選択性を示す。この
比は、特定の化合物が高度に選択性であり、それ故、M
1 レセプターが影響されない投与量で脳中のシナプス前
部のM2 レセプターを遮断し得ることを示す。対照的
に、比較物質H〜Sは、6.6 未満の選択性の比でもっ
て、ほどほどに目立つM1/M2 選択性を示すにすぎな
い。これらの選択性の値の比較は、一般式Iの新規なジ
アゼピノンが比較物質よりはるかに優れていることを示
す。CNS疾患を治療するための化合物の適性に必須の
前提条件は、これらの物質の脳有効性である。CNS浸
透を実証するための上記の試験モデルは、物質A〜Gが
アレコリン媒介中枢効果を抑制し得ることを明らかに示
す(表2を参照のこと)。この知見は良好なCNS有効
性のみに基いて説明し得る。対照的に、10mg/kg より大
きいED50値( 静脈内投与、i.v.) を有する試験した比
較物質H、K、L及びOはアレコリンにより生じる血圧
の増加に効果を有していなかった。これは、これらの化
合物が中枢神経系中へのかなり悪い浸透性を有すること
を明らかに示す。以下の実施例は本発明を説明すること
を目的とする。
【0038】
【実施例】実施例1 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソブチル)−エチルアミノ]−プロピ
ル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド
[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン テトラヒドロフラン20mlに溶解した2,2−ジメチル酪
酸クロリド1.48g(0.01モル) を周囲温度で攪拌しながら
テトラヒドロフラン150 ml中の5,11−ジヒドロ−11−
[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペ
リジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b]
[1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン4.2g(0.01 モ
ル) 及びトリエチルアミン2mlの溶液に滴下して添加す
る。反応を完結するために、その溶液を50℃で更に1時
間攪拌する。冷却後、沈澱したトリエチルアミン塩酸塩
を濾別し、水流ポンプによる減圧下でロータリー・エバ
ポレーターを使用して濾液を蒸発、乾燥する。それを精
製するために、残渣を酢酸エチルに溶解する。酢酸エチ
ル溶液を10%の塩酸で2回抽出し、有機相を分離し、水
相を濃アンモニアの添加によりアルカリ性にする。次い
で水相を酢酸エチルで2回抽出する。有機相を硫酸ナト
リウムで乾燥し、減圧で蒸発、乾燥する。得られた残渣
を酢酸エチル中で蒸解することによりそれを結晶化す
る。融点136 〜138℃の無色の結晶を得る。 収量:2.4g( 理論値の46.2%) 。実施例2 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(ベンゾイ
ル)エチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]ア
セチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベン
ゾジアゼピン−6−オン二塩酸塩 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オンと安息香酸クロリドか
ら調製した。その遊離塩基を酢酸エチルに溶解し、二塩
酸塩をエーテル性塩酸の添加により沈澱させる。所望の
化合物をエタノールによる再結晶により62%の収率で得
る。融点152 〜154 ℃( エタノールで再結晶) の無色の
結晶。
メチル−1−オキソブチル)−エチルアミノ]−プロピ
ル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド
[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン テトラヒドロフラン20mlに溶解した2,2−ジメチル酪
酸クロリド1.48g(0.01モル) を周囲温度で攪拌しながら
テトラヒドロフラン150 ml中の5,11−ジヒドロ−11−
[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペ
リジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b]
[1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン4.2g(0.01 モ
ル) 及びトリエチルアミン2mlの溶液に滴下して添加す
る。反応を完結するために、その溶液を50℃で更に1時
間攪拌する。冷却後、沈澱したトリエチルアミン塩酸塩
を濾別し、水流ポンプによる減圧下でロータリー・エバ
ポレーターを使用して濾液を蒸発、乾燥する。それを精
製するために、残渣を酢酸エチルに溶解する。酢酸エチ
ル溶液を10%の塩酸で2回抽出し、有機相を分離し、水
相を濃アンモニアの添加によりアルカリ性にする。次い
で水相を酢酸エチルで2回抽出する。有機相を硫酸ナト
リウムで乾燥し、減圧で蒸発、乾燥する。得られた残渣
を酢酸エチル中で蒸解することによりそれを結晶化す
る。融点136 〜138℃の無色の結晶を得る。 収量:2.4g( 理論値の46.2%) 。実施例2 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(ベンゾイ
ル)エチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]ア
セチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベン
ゾジアゼピン−6−オン二塩酸塩 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オンと安息香酸クロリドか
ら調製した。その遊離塩基を酢酸エチルに溶解し、二塩
酸塩をエーテル性塩酸の添加により沈澱させる。所望の
化合物をエタノールによる再結晶により62%の収率で得
る。融点152 〜154 ℃( エタノールで再結晶) の無色の
結晶。
【0039】実施例3 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(4−メトキ
シベンゾイル)エチルアミノ]プロピル]−1−ピペリ
ジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b]
[1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン二塩酸塩 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オンと4−メトキシ安息香
酸クロリドから調製した。その遊離塩基を酢酸エチルに
溶解し、二塩酸塩をエーテル性塩酸の添加により沈澱さ
せる。所望の化合物をエタノールによる再結晶により81
%の収率で得る。 融点163 〜165 ℃( エタノールで再結晶) の無色の結
晶。実施例4 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(3,4−ジ
メトキシベンゾイル)エチルアミノ]−プロピル]−1
−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン二塩酸塩 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オンと3,4−ジメトキシ
安息香酸クロリドから調製した。その遊離塩基を酢酸エ
チルに溶解し、二塩酸塩をエーテル性塩酸の添加により
沈澱させる。 収率:理論値の78% 融点160 〜162 ℃( エタノールで再結晶) の無色の結
晶。実施例5 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(フェニルア
セチル)エチルアミノ]−プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オン二塩酸塩 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オンとフェニルアセチルク
ロリドから調製した。その遊離塩基を、溶離剤として酢
酸エチル/メタノール(98:2)の混合物を使用してシリカ
ゲル( メルク社、30〜60μm ) によるクロマトグラフィ
ーにより精製し、次いでエーテル性塩酸で処理すること
により二塩酸塩に変換する。 収率:理論値の24% 融点149 〜152 ℃( エタノールで再結晶) の無色の結
晶。
シベンゾイル)エチルアミノ]プロピル]−1−ピペリ
ジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b]
[1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン二塩酸塩 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オンと4−メトキシ安息香
酸クロリドから調製した。その遊離塩基を酢酸エチルに
溶解し、二塩酸塩をエーテル性塩酸の添加により沈澱さ
せる。所望の化合物をエタノールによる再結晶により81
%の収率で得る。 融点163 〜165 ℃( エタノールで再結晶) の無色の結
晶。実施例4 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(3,4−ジ
メトキシベンゾイル)エチルアミノ]−プロピル]−1
−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン二塩酸塩 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オンと3,4−ジメトキシ
安息香酸クロリドから調製した。その遊離塩基を酢酸エ
チルに溶解し、二塩酸塩をエーテル性塩酸の添加により
沈澱させる。 収率:理論値の78% 融点160 〜162 ℃( エタノールで再結晶) の無色の結
晶。実施例5 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(フェニルア
セチル)エチルアミノ]−プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オン二塩酸塩 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オンとフェニルアセチルク
ロリドから調製した。その遊離塩基を、溶離剤として酢
酸エチル/メタノール(98:2)の混合物を使用してシリカ
ゲル( メルク社、30〜60μm ) によるクロマトグラフィ
ーにより精製し、次いでエーテル性塩酸で処理すること
により二塩酸塩に変換する。 収率:理論値の24% 融点149 〜152 ℃( エタノールで再結晶) の無色の結
晶。
【0040】実施例6 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(アセチル)
エチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチ
ル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジ
アゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オンと塩化アセチルから理
論値の56%の収率で調製した。 融点178 〜180 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例7 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソ−プロピル)エチルアミノ]プロピ
ル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド
[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オンとピバル酸クロリドか
ら理論値の61%の収率で調製した。 融点154 〜155 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例8 5,11−ジヒドロ−11−[[2−[2−[(ベンゾイ
ル)メチルアミノ]エチル]−1−ピペリジニル]アセ
チル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾ
ジアゼピン−6−オン 11−(クロロアセチル)−5,11−ジヒドロ−6H−ピ
リド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−
オン9.5g(0.033モル) 、2−[2−[(ベンゾイル)メ
チルアミノ]エチル]−ピペリジン9.8g(0.04 モル) 、
炭酸ナトリウム4.2g(0.04 モル) 及びアセトニトリル30
0 mlの混合物を10時間還流させる。次いでその反応混合
物を濾過し、濾液を減圧で蒸発、乾燥する。得られた粗
生成物を、溶離剤として塩化メチレン/メタノール/シ
クロヘキサン/アンモニア/酢酸エチル=68:15:15:2:50
0 の混合物を用いてシリカゲル( ベーカー社、30〜60μ
m) によるクロマトグラフィーにより精製する。 融点115 〜130 ℃の無色の結晶。 収量:3.8g( 理論値の25%)
エチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチ
ル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジ
アゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オンと塩化アセチルから理
論値の56%の収率で調製した。 融点178 〜180 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例7 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソ−プロピル)エチルアミノ]プロピ
ル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド
[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オンとピバル酸クロリドか
ら理論値の61%の収率で調製した。 融点154 〜155 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例8 5,11−ジヒドロ−11−[[2−[2−[(ベンゾイ
ル)メチルアミノ]エチル]−1−ピペリジニル]アセ
チル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾ
ジアゼピン−6−オン 11−(クロロアセチル)−5,11−ジヒドロ−6H−ピ
リド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−
オン9.5g(0.033モル) 、2−[2−[(ベンゾイル)メ
チルアミノ]エチル]−ピペリジン9.8g(0.04 モル) 、
炭酸ナトリウム4.2g(0.04 モル) 及びアセトニトリル30
0 mlの混合物を10時間還流させる。次いでその反応混合
物を濾過し、濾液を減圧で蒸発、乾燥する。得られた粗
生成物を、溶離剤として塩化メチレン/メタノール/シ
クロヘキサン/アンモニア/酢酸エチル=68:15:15:2:50
0 の混合物を用いてシリカゲル( ベーカー社、30〜60μ
m) によるクロマトグラフィーにより精製する。 融点115 〜130 ℃の無色の結晶。 収量:3.8g( 理論値の25%)
【0041】実施例9 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソペンチル)エチルアミノ]プロピ
ル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド
[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オンと2,2−ジメチル吉
草酸クロリドから理論値の62%の収率で調製した。 融点138 〜140 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。実施例10 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソプロピル)エチルア
ミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6
H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン
−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンとピバル酸
クロリドから理論値の77%の収率で調製した。 融点168 〜170 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例11 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソブチル)−エチルア
ミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6
H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン
−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンと2,2−
ジメチル酪酸クロリドから理論値の36%の収率で調製し
た。 融点173 〜174 ℃( ジイソプロピルエーテルで再結晶)
の無色の結晶。
メチル−1−オキソペンチル)エチルアミノ]プロピ
ル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド
[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オンと2,2−ジメチル吉
草酸クロリドから理論値の62%の収率で調製した。 融点138 〜140 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。実施例10 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソプロピル)エチルア
ミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6
H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン
−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンとピバル酸
クロリドから理論値の77%の収率で調製した。 融点168 〜170 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例11 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソブチル)−エチルア
ミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6
H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン
−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンと2,2−
ジメチル酪酸クロリドから理論値の36%の収率で調製し
た。 融点173 〜174 ℃( ジイソプロピルエーテルで再結晶)
の無色の結晶。
【0042】実施例12 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソペンチル)−エチル
アミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−
6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピ
ン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンと2,2−
ジメチル吉草酸クロリドから理論値の70%の収率で調製
した。 融点172 〜173 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例13 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(シクロプロピルカルボニル)−エチルアミノ]プロ
ピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド
[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンとシクロプ
ロパンカルボン酸クロリドから理論値の76%の収率で調
製した。 融点136 〜138 ℃( ジエチルエーテル/酢酸エチルで再
結晶) の無色の結晶。実施例14 5,11−ジヒドロ−8−メチル−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソプロピル)−エチル
アミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−
6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピ
ン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−メチル−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンとピバル酸
クロリドから理論値の23%の収率で調製した。 融点177 〜179 ℃( アセトニトリルで再結晶) の無色の
結晶。
[(2,2−ジメチル−1−オキソペンチル)−エチル
アミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−
6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピ
ン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンと2,2−
ジメチル吉草酸クロリドから理論値の70%の収率で調製
した。 融点172 〜173 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例13 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(シクロプロピルカルボニル)−エチルアミノ]プロ
ピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド
[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンとシクロプ
ロパンカルボン酸クロリドから理論値の76%の収率で調
製した。 融点136 〜138 ℃( ジエチルエーテル/酢酸エチルで再
結晶) の無色の結晶。実施例14 5,11−ジヒドロ−8−メチル−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソプロピル)−エチル
アミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−
6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピ
ン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−メチル−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンとピバル酸
クロリドから理論値の23%の収率で調製した。 融点177 〜179 ℃( アセトニトリルで再結晶) の無色の
結晶。
【0043】実施例15 5,11−ジヒドロ−9−クロロ−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソペンチル)−エチル
アミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−
6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピ
ン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−9−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンと2,2−
ジメチル吉草酸クロリドから調製した。溶離剤として酢
酸エチル/アンモニア(10:0.1)の混合物を使用してシリ
カゲル( メルク社、30〜60μm ) によるクロマトグラフ
ィーにより精製を行った。 収率:理論値の48% 融点150 〜152 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。実施例16 5,11−ジヒドロ−9−クロロ−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソブチル)−エチルア
ミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6
H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン
−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−9−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンと2,2−
ジメチル酪酸クロリドから調製した。その塩基を、酢酸
エチル/アンモニア(10:0.1)の混合物を使用してシリカ
ゲル( メルク社、30〜60μm ) によるクロマトグラフィ
ーにより精製した。 収率:理論値の54% 融点123 〜125 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。実施例17 5,11−ジヒドロ−8−メチル−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソブチル)エチルアミ
ノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H
−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−
6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−メチル−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンと2,2−
ジメチル酪酸クロリドから調製した。溶離剤として酢酸
エチル/アンモニア(10:0.1)の混合物を使用してシリカ
ゲル( ベーカー社、30〜60μm ) によるクロマトグラフ
ィーにより精製を行った。 収率:理論値の41% 融点97〜99℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結晶。
[(2,2−ジメチル−1−オキソペンチル)−エチル
アミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−
6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピ
ン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−9−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンと2,2−
ジメチル吉草酸クロリドから調製した。溶離剤として酢
酸エチル/アンモニア(10:0.1)の混合物を使用してシリ
カゲル( メルク社、30〜60μm ) によるクロマトグラフ
ィーにより精製を行った。 収率:理論値の48% 融点150 〜152 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。実施例16 5,11−ジヒドロ−9−クロロ−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソブチル)−エチルア
ミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6
H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン
−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−9−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンと2,2−
ジメチル酪酸クロリドから調製した。その塩基を、酢酸
エチル/アンモニア(10:0.1)の混合物を使用してシリカ
ゲル( メルク社、30〜60μm ) によるクロマトグラフィ
ーにより精製した。 収率:理論値の54% 融点123 〜125 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。実施例17 5,11−ジヒドロ−8−メチル−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソブチル)エチルアミ
ノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H
−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−
6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−メチル−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンと2,2−
ジメチル酪酸クロリドから調製した。溶離剤として酢酸
エチル/アンモニア(10:0.1)の混合物を使用してシリカ
ゲル( ベーカー社、30〜60μm ) によるクロマトグラフ
ィーにより精製を行った。 収率:理論値の41% 融点97〜99℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結晶。
【0044】実施例18 5,11−ジヒドロ−8−メチル−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソペンチル)エチルア
ミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6
H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン
−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−メチル−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンと2,2−
ジメチル吉草酸クロリドから調製した。溶離剤として酢
酸エチル/アンモニア(10:0.1)の混合物を使用してシリ
カゲル( ベーカー社、30〜60μm ) によるクロマトグラ
フィーにより精製を行った。 収率:理論値の28% 融点83〜85℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結晶。実施例19 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソ−4−ペンテン−1
−イル)エチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして2,2−ジメチル−4−ペンテン
酸クロリドと5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−
[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペ
リジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b]
[1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンから調製した。
溶離剤として酢酸エチル/メタノール/シクロヘキサン
/アンモニア=8:1:1:0.1の混合物を使用してシリカゲル
( ベーカー社、30〜60μm ) によるクロマトグラフィー
により精製を行った。 収率:理論値の88% 融点157 〜158 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。
[(2,2−ジメチル−1−オキソペンチル)エチルア
ミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6
H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン
−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−メチル−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンと2,2−
ジメチル吉草酸クロリドから調製した。溶離剤として酢
酸エチル/アンモニア(10:0.1)の混合物を使用してシリ
カゲル( ベーカー社、30〜60μm ) によるクロマトグラ
フィーにより精製を行った。 収率:理論値の28% 融点83〜85℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結晶。実施例19 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソ−4−ペンテン−1
−イル)エチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして2,2−ジメチル−4−ペンテン
酸クロリドと5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−
[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペ
リジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b]
[1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンから調製した。
溶離剤として酢酸エチル/メタノール/シクロヘキサン
/アンモニア=8:1:1:0.1の混合物を使用してシリカゲル
( ベーカー社、30〜60μm ) によるクロマトグラフィー
により精製を行った。 収率:理論値の88% 融点157 〜158 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。
【0045】実施例20 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(シクロヘキシルカルボニル)−エチルアミノ]プロ
ピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド
[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンとシクロヘ
キサンカルボン酸クロリドから調製した。溶離剤として
酢酸エチル/メタノール/シクロヘキサン/アンモニア
=8:1:1:0.1の混合物を使用してシリカゲル( ベーカー
社、30〜60μm ) によるクロマトグラフィーにより精製
を行った。 収率:理論値の70% 融点162 〜163 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。実施例21 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(1−オキソペンチル)エチルアミノ]プロピル]−
1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3
−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンと吉草酸ク
ロリドから調製した。溶離剤として酢酸エチル/メタノ
ール/シクロヘキサン/アンモニア=8:1:1:0.1の混合物
を使用してシリカゲル( ベーカー社、30〜60μm ) によ
るクロマトグラフィーにより精製を行った。 収率:理論値の73% 融点150 〜152 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。
[(シクロヘキシルカルボニル)−エチルアミノ]プロ
ピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド
[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンとシクロヘ
キサンカルボン酸クロリドから調製した。溶離剤として
酢酸エチル/メタノール/シクロヘキサン/アンモニア
=8:1:1:0.1の混合物を使用してシリカゲル( ベーカー
社、30〜60μm ) によるクロマトグラフィーにより精製
を行った。 収率:理論値の70% 融点162 〜163 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。実施例21 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(1−オキソペンチル)エチルアミノ]プロピル]−
1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3
−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンと吉草酸ク
ロリドから調製した。溶離剤として酢酸エチル/メタノ
ール/シクロヘキサン/アンモニア=8:1:1:0.1の混合物
を使用してシリカゲル( ベーカー社、30〜60μm ) によ
るクロマトグラフィーにより精製を行った。 収率:理論値の73% 融点150 〜152 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。
【0046】実施例22 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(1−オキソブチル)エチルアミノ]プロピル]−1
−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンと酪酸クロ
リドから調製した。実施例21と同様にしてシリカゲルに
よるクロマトグラフィーにより精製した。 収率:理論値の75% 融点152 〜154 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。実施例23 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(1−オキソプロピル)エチルアミノ]プロピル]−
1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3
−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンとプロピオ
ン酸クロリドから調製した。実施例21と同様にしてシリ
カゲルによるクロマトグラフィーにより精製した。 収率:理論値の77% 融点141 〜143 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。実施例24 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(1−オキソ
プロピル)エチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オンとプロピオン酸クロリ
ドから調製した。実施例21と同様にしてシリカゲルによ
るクロマトグラフィーにより精製した。 収率:理論値の50% 融点123 〜125 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。
[(1−オキソブチル)エチルアミノ]プロピル]−1
−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンと酪酸クロ
リドから調製した。実施例21と同様にしてシリカゲルに
よるクロマトグラフィーにより精製した。 収率:理論値の75% 融点152 〜154 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。実施例23 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(1−オキソプロピル)エチルアミノ]プロピル]−
1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3
−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンとプロピオ
ン酸クロリドから調製した。実施例21と同様にしてシリ
カゲルによるクロマトグラフィーにより精製した。 収率:理論値の77% 融点141 〜143 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。実施例24 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(1−オキソ
プロピル)エチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オンとプロピオン酸クロリ
ドから調製した。実施例21と同様にしてシリカゲルによ
るクロマトグラフィーにより精製した。 収率:理論値の50% 融点123 〜125 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。
【0047】実施例25 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(1−オキソ
ブチル)エチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オンと酪酸クロリドから調
製した。実施例21と同様にしてシリカゲルによるクロマ
トグラフィーにより精製した。 収率:理論値の61% 融点174 〜175 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。実施例26 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(1−オキソ
ペンチル)エチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オンと吉草酸クロリドから
調製した。実施例21と同様にしてシリカゲルによるクロ
マトグラフィーにより精製した。 収率:理論値の64% 融点167 〜168 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。
ブチル)エチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オンと酪酸クロリドから調
製した。実施例21と同様にしてシリカゲルによるクロマ
トグラフィーにより精製した。 収率:理論値の61% 融点174 〜175 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。実施例26 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(1−オキソ
ペンチル)エチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オンと吉草酸クロリドから
調製した。実施例21と同様にしてシリカゲルによるクロ
マトグラフィーにより精製した。 収率:理論値の64% 融点167 〜168 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。
【0048】実施例27 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(1−メチルシクロヘキシルカルボニル)エチルアミ
ノ]プロピル−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−
ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6
−オン テトラヒドロフラン20ml中の1−メチルシクロヘキサン
カルボン酸313mg(2.2ミリモル) 及びN,N’−カルボ
ニルジイミダゾール340mg(3.0 ミリモル) の溶液を攪拌
しながら45℃に1時間加熱する。次いで5,11−ジヒド
ロ−8−クロロ−[[4−[3−[(エチルアミノ)−
プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピ
リド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−
オン920mg(2ミリモル)を添加し、その反応混合物を45
℃で更に2時間攪拌する。反応が終了した後、反応混合
物を飽和塩化ナトリウム溶液に注ぎ、有機相を分離し、
減圧で蒸発、乾燥する。得られた残渣を水と酢酸エチル
の間で分配し、次いで酢酸エチル相を減圧で蒸発させ
る。得られた粗生成物を、酢酸エチル/メタノール/ア
ンモニア(9:1:0.1)からなる混合物を使用してクロマト
グラフィーによりシリカゲル( ベーカー社、30〜60μm
) で精製する。所望の化合物を130mg の収量(理論値の
11%) で無定形生成物として得る。 薄層クロマトグラムのRf 値:0.4(TLC プレート:メル
ク社によりつくられたシリカゲル;溶離剤:塩化メチレ
ン/シクロヘキサン/メタノール/アンモニア=680:15
0:150:20)。実施例28 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(トリシクロ[3,3,1,13,7 ]デシル−1−カ
ルボニル)エチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンとトリシク
ロ[3,3,1,13,7 ]デカン−1−カルボン酸クロ
リドから理論値の20%の収率で調製した。溶離剤として
酢酸エチル/シクロヘキサン/メタノール/アンモニア
=80:10:10:1 の混合物を使用してシリカゲル( ベーカー
社) によるクロマトグラフィーにより精製した。 薄層クロマトグラムのRf 値:0.65(TLCプレート:メル
ク社によりつくられたシリカゲル;溶離剤:塩化メチレ
ン/シクロヘキサン/メタノール/アンモニア=680:15
0:150:20)。
[(1−メチルシクロヘキシルカルボニル)エチルアミ
ノ]プロピル−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−
ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6
−オン テトラヒドロフラン20ml中の1−メチルシクロヘキサン
カルボン酸313mg(2.2ミリモル) 及びN,N’−カルボ
ニルジイミダゾール340mg(3.0 ミリモル) の溶液を攪拌
しながら45℃に1時間加熱する。次いで5,11−ジヒド
ロ−8−クロロ−[[4−[3−[(エチルアミノ)−
プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピ
リド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−
オン920mg(2ミリモル)を添加し、その反応混合物を45
℃で更に2時間攪拌する。反応が終了した後、反応混合
物を飽和塩化ナトリウム溶液に注ぎ、有機相を分離し、
減圧で蒸発、乾燥する。得られた残渣を水と酢酸エチル
の間で分配し、次いで酢酸エチル相を減圧で蒸発させ
る。得られた粗生成物を、酢酸エチル/メタノール/ア
ンモニア(9:1:0.1)からなる混合物を使用してクロマト
グラフィーによりシリカゲル( ベーカー社、30〜60μm
) で精製する。所望の化合物を130mg の収量(理論値の
11%) で無定形生成物として得る。 薄層クロマトグラムのRf 値:0.4(TLC プレート:メル
ク社によりつくられたシリカゲル;溶離剤:塩化メチレ
ン/シクロヘキサン/メタノール/アンモニア=680:15
0:150:20)。実施例28 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(トリシクロ[3,3,1,13,7 ]デシル−1−カ
ルボニル)エチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,
4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンとトリシク
ロ[3,3,1,13,7 ]デカン−1−カルボン酸クロ
リドから理論値の20%の収率で調製した。溶離剤として
酢酸エチル/シクロヘキサン/メタノール/アンモニア
=80:10:10:1 の混合物を使用してシリカゲル( ベーカー
社) によるクロマトグラフィーにより精製した。 薄層クロマトグラムのRf 値:0.65(TLCプレート:メル
ク社によりつくられたシリカゲル;溶離剤:塩化メチレ
ン/シクロヘキサン/メタノール/アンモニア=680:15
0:150:20)。
【0049】実施例29 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[4−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソプロピル)−エチルアミノ]ブチ
ル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド
[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[4−(エチルアミノ)ブチル]−1−ピペリジニル]
アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベ
ンゾジアゼピン−6−オンとピバル酸クロリドから理論
値の62%の収率で調製した。 融点206 〜207 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例30 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[4−[(シクロプロ
ピルカルボニル)−エチルアミノ]ブチル]−1−ピペ
リジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b]
[1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[4−(エチルアミノ)ブチル]−1−ピペリジニル]
アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベ
ンゾジアゼピン−6−オンとシクロプロパンカルボン酸
クロリドから理論値の67%の収率で調製した。 融点202 〜204 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例31 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[4−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソブチル)−エチルアミノ]ブチル]
−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,
3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[4−(エチルアミノ)ブチル]−1−ピペリジニル]
アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベ
ンゾジアゼピン−6−オンと2,2−ジメチル酪酸クロ
リドから理論値の64%の収率で調製した。 融点153 〜155 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。
メチル−1−オキソプロピル)−エチルアミノ]ブチ
ル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド
[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[4−(エチルアミノ)ブチル]−1−ピペリジニル]
アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベ
ンゾジアゼピン−6−オンとピバル酸クロリドから理論
値の62%の収率で調製した。 融点206 〜207 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例30 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[4−[(シクロプロ
ピルカルボニル)−エチルアミノ]ブチル]−1−ピペ
リジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b]
[1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[4−(エチルアミノ)ブチル]−1−ピペリジニル]
アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベ
ンゾジアゼピン−6−オンとシクロプロパンカルボン酸
クロリドから理論値の67%の収率で調製した。 融点202 〜204 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例31 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[4−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソブチル)−エチルアミノ]ブチル]
−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,
3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[4−(エチルアミノ)ブチル]−1−ピペリジニル]
アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベ
ンゾジアゼピン−6−オンと2,2−ジメチル酪酸クロ
リドから理論値の64%の収率で調製した。 融点153 〜155 ℃( ジエチルエーテルで再結晶)の無色
の結晶。
【0050】実施例32 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[4−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソペンチル)−エチルアミノ]ブチ
ル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド
[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[4−(エチルアミノ)ブチル]−1−ピペリジニル]
アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベ
ンゾジアゼピン−6−オンと2,2−ジメチル吉草酸ク
ロリドから理論値の69%の収率で調製した。 融点168 〜169 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例33 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[4−[(3,4−ジ
メトキシベンゾイル)−エチルアミノ]ブチル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[4−(エチルアミノ)ブチル]−1−ピペリジニル]
アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベ
ンゾジアゼピン−6−オンと3,4−ジメトキシ安息香
酸クロリドから理論値の67%の収率で調製した。 融点132 〜135 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例34 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[4−
[(2,2−ジメチル−1−オキソプロピル)エチルア
ミノ]ブチル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H
−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−
6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[4−(エチルアミノ)ブチル]−1−ピ
ペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b]
[1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンとピバル酸クロ
リドから理論値の55%の収率で調製した。 融点205 〜207 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。
メチル−1−オキソペンチル)−エチルアミノ]ブチ
ル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド
[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[4−(エチルアミノ)ブチル]−1−ピペリジニル]
アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベ
ンゾジアゼピン−6−オンと2,2−ジメチル吉草酸ク
ロリドから理論値の69%の収率で調製した。 融点168 〜169 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例33 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[4−[(3,4−ジ
メトキシベンゾイル)−エチルアミノ]ブチル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[4−(エチルアミノ)ブチル]−1−ピペリジニル]
アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベ
ンゾジアゼピン−6−オンと3,4−ジメトキシ安息香
酸クロリドから理論値の67%の収率で調製した。 融点132 〜135 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例34 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[4−
[(2,2−ジメチル−1−オキソプロピル)エチルア
ミノ]ブチル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H
−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−
6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[4−(エチルアミノ)ブチル]−1−ピ
ペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b]
[1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンとピバル酸クロ
リドから理論値の55%の収率で調製した。 融点205 〜207 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。
【0051】実施例35 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[4−
[(2,2−ジメチル−1−オキソペンチル)エチルア
ミノ]ブチル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H
−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−
6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[4−(エチルアミノ)ブチル]−1−ピ
ペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b]
[1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンと2,2−ジメ
チル吉草酸クロリドから理論値の60%の収率で調製し
た。 融点149 〜151 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例36 4,9−ジヒドロ−3−メチル−4−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソブチル)−エチルア
ミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−10
H−チエノ[3,4−b][1,5]ベンゾジアゼピン
−10−オン 実施例1と同様にして4,9−ジヒドロ−3−メチル−
4−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−10H−チエノ[3,4−
b][1,5]ベンゾジアゼピン−10−オンと2,2−
ジメチル酪酸クロリドから理論値の19%の収率で調製し
た。 融点207 〜208 ℃( アセトニトリルで再結晶) の無色の
結晶。実施例37 4,9−ジヒドロ−3−メチル−4−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソプロピル)−エチル
アミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−
10H−チエノ[3,4−b][1,5]ベンゾジアゼピ
ン−10−オン 実施例1と同様にして4,9−ジヒドロ−3−メチル−
4−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−10H−チエノ[3,4−
b][1,5]ベンゾジアゼピン−10−オンとピバル酸
クロリドから理論値の29%の収率で調製した。 融点188 〜189 ℃( アセトニトリルで再結晶) の無色の
結晶。
[(2,2−ジメチル−1−オキソペンチル)エチルア
ミノ]ブチル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H
−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−
6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−8−クロロ−
11−[[4−[4−(エチルアミノ)ブチル]−1−ピ
ペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b]
[1,4]ベンゾジアゼピン−6−オンと2,2−ジメ
チル吉草酸クロリドから理論値の60%の収率で調製し
た。 融点149 〜151 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例36 4,9−ジヒドロ−3−メチル−4−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソブチル)−エチルア
ミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−10
H−チエノ[3,4−b][1,5]ベンゾジアゼピン
−10−オン 実施例1と同様にして4,9−ジヒドロ−3−メチル−
4−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−10H−チエノ[3,4−
b][1,5]ベンゾジアゼピン−10−オンと2,2−
ジメチル酪酸クロリドから理論値の19%の収率で調製し
た。 融点207 〜208 ℃( アセトニトリルで再結晶) の無色の
結晶。実施例37 4,9−ジヒドロ−3−メチル−4−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソプロピル)−エチル
アミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−
10H−チエノ[3,4−b][1,5]ベンゾジアゼピ
ン−10−オン 実施例1と同様にして4,9−ジヒドロ−3−メチル−
4−[[4−[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−
ピペリジニル]アセチル]−10H−チエノ[3,4−
b][1,5]ベンゾジアゼピン−10−オンとピバル酸
クロリドから理論値の29%の収率で調製した。 融点188 〜189 ℃( アセトニトリルで再結晶) の無色の
結晶。
【0052】実施例38 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[2−[(ベンゾイ
ル)メチルアミノ]エチル]−1−ピペリジニル]アセ
チル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾ
ジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[2−(メチルアミノ)エチル]−1−ピペリジニル]
アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベ
ンゾジアゼピン−6−オンと塩化ベンゾイルから理論値
の80%の収率で調製した。 融点120 〜122 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例39 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[[(アセチル)メチ
ルアミノ]メチル]−1−ピペリジニル]アセチル]−
6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピ
ン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[(メチルアミノ)メチル]−1−ピペリジニル]アセ
チル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾ
ジアゼピン−6−オンと塩化アセチルから理論値の83%
の収率で調製した。 融点242 〜243 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例40 3−クロロ−4−[[4−[3−[(2,2−ジメチル
−1−オキソプロピル)エチルアミノ]プロピル]−1
−ピペリジニル]アセチル]−1−メチル−1,4,
9,10−テトラヒドロピロロ[3,2−b][1,5]
ベンゾジアゼピン−10−オン 実施例1と同様にして3−クロロ−4−[[4−[3−
(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニル]アセ
チル]−1−メチル−1,4,9,10−テトラヒドロピ
ロロ[3,2−b][1,5]ベンゾジアゼピン−10−
オンとピバル酸クロリドから理論値の42%の収率で調製
した。 融点150 〜151 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。
ル)メチルアミノ]エチル]−1−ピペリジニル]アセ
チル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾ
ジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[2−(メチルアミノ)エチル]−1−ピペリジニル]
アセチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベ
ンゾジアゼピン−6−オンと塩化ベンゾイルから理論値
の80%の収率で調製した。 融点120 〜122 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例39 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[[(アセチル)メチ
ルアミノ]メチル]−1−ピペリジニル]アセチル]−
6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピ
ン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
[(メチルアミノ)メチル]−1−ピペリジニル]アセ
チル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾ
ジアゼピン−6−オンと塩化アセチルから理論値の83%
の収率で調製した。 融点242 〜243 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。実施例40 3−クロロ−4−[[4−[3−[(2,2−ジメチル
−1−オキソプロピル)エチルアミノ]プロピル]−1
−ピペリジニル]アセチル]−1−メチル−1,4,
9,10−テトラヒドロピロロ[3,2−b][1,5]
ベンゾジアゼピン−10−オン 実施例1と同様にして3−クロロ−4−[[4−[3−
(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニル]アセ
チル]−1−メチル−1,4,9,10−テトラヒドロピ
ロロ[3,2−b][1,5]ベンゾジアゼピン−10−
オンとピバル酸クロリドから理論値の42%の収率で調製
した。 融点150 〜151 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結
晶。
【0053】実施例41 6,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソペンチル)エチルアミノ]プロピ
ル]−1−ピペリジニル]アセチル]−5H−ピリド
[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン 実施例1と同様にして6,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−5H−ピリド[2,3−b][1,
5]ベンゾジアゼピン−5−オンと2,2−ジメチル吉
草酸クロリドから理論値の44%の収率で調製した。 薄層クロマトグラムのRf 値:0.6 (TLCプレート:メル
ク社によりつくられたシリカゲル;溶離剤:塩化メチレ
ン/シクロヘキサン/メタノール/アンモニア=6.8:1.
5:1.5:0.2) 。実施例42 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソペンチル)−エチル
アミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−
6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピ
ン−6−オン テトラヒドロフラン50ml中の2,2−ジメチル吉草酸0.
52g(4ミリモル)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル0.54g(4ミリモル)の溶液に、N,N’−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド0.82g(4ミリモル)を0℃で攪拌
しながら添加する。その混合物を同温度で更に30分間攪
拌し、次いで5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−
[[4−[3−[(エチルアミノ) プロピル]−1−ピ
ペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b]
[1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン1.8 g(4ミリモ
ル)を添加する。その混合物を周囲温度で更に12時間攪
拌する。生成したジシクロヘキシル尿素を吸引濾過によ
り除去し、濾液を減圧で蒸発、乾燥する。残渣を、溶離
剤として酢酸エチル/メタノール/シクロヘキサン/ア
ンモニア=8:1:1:0.1の混合物を使用してシリカゲル( ベ
ーカー社) によるクロマトグラフィーにより精製する。
融点172 〜173 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結晶
を得る。収量:160mg =理論値の7%。その物理化学デ
ータ及び分光分析データによれば、その物質は実施例12
により得られた物質と完全に同一である。
メチル−1−オキソペンチル)エチルアミノ]プロピ
ル]−1−ピペリジニル]アセチル]−5H−ピリド
[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピン−5−オン 実施例1と同様にして6,11−ジヒドロ−11−[[4−
[3−(エチルアミノ)プロピル]−1−ピペリジニ
ル]アセチル]−5H−ピリド[2,3−b][1,
5]ベンゾジアゼピン−5−オンと2,2−ジメチル吉
草酸クロリドから理論値の44%の収率で調製した。 薄層クロマトグラムのRf 値:0.6 (TLCプレート:メル
ク社によりつくられたシリカゲル;溶離剤:塩化メチレ
ン/シクロヘキサン/メタノール/アンモニア=6.8:1.
5:1.5:0.2) 。実施例42 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソペンチル)−エチル
アミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−
6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピ
ン−6−オン テトラヒドロフラン50ml中の2,2−ジメチル吉草酸0.
52g(4ミリモル)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル0.54g(4ミリモル)の溶液に、N,N’−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド0.82g(4ミリモル)を0℃で攪拌
しながら添加する。その混合物を同温度で更に30分間攪
拌し、次いで5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−
[[4−[3−[(エチルアミノ) プロピル]−1−ピ
ペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−b]
[1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン1.8 g(4ミリモ
ル)を添加する。その混合物を周囲温度で更に12時間攪
拌する。生成したジシクロヘキシル尿素を吸引濾過によ
り除去し、濾液を減圧で蒸発、乾燥する。残渣を、溶離
剤として酢酸エチル/メタノール/シクロヘキサン/ア
ンモニア=8:1:1:0.1の混合物を使用してシリカゲル( ベ
ーカー社) によるクロマトグラフィーにより精製する。
融点172 〜173 ℃( 酢酸エチルで再結晶) の無色の結晶
を得る。収量:160mg =理論値の7%。その物理化学デ
ータ及び分光分析データによれば、その物質は実施例12
により得られた物質と完全に同一である。
【0054】実施例43 5,11−ジヒドロ−11−[[3−[3−[(ベンゾイ
ル)メチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]ア
セチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベン
ゾジアゼピン−6−オン 実施例8と同様にして11−(クロロアセチル)−5,11
−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベ
ンゾジアゼピン−6−オンと3−[3−[(ベンゾイ
ル)メチルアミノ]プロピル]ピペリジンから調製し
た。溶離剤として塩化メチレン/メタノール=99:1 の混
合物を使用してシリカゲルによるクロマトグラフィーに
より精製を行う。 収率:理論値の43% 融点172 〜173 ℃の無色の結晶。実施例44 5,11−ジヒドロ−11−[[3−[3−[(アセチル)
メチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチ
ル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジ
アゼピン−6−オン 実施例8と同様にして11−(クロロアセチル)−5,11
−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベ
ンゾジアゼピン−6−オンと3−[3−[(アセチル)
メチルアミノ]プロピル]ピペリジンから調製した。溶
離剤として次第に増加する量のメタノールを添加した塩
化メチレンを使用してシリカゲル(ベーカー社)による
クロマトグラフィーにより精製を行う。 収率:理論値の23% 融点170 〜172 ℃の無色の結晶。実施例45 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソペンチル)アミノ]プロピル]−1
−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
(3−アミノプロピル)−1−ピペリジニル]アセチ
ル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジ
アゼピン−6−オンと2,2−ジメチル吉草酸クロリド
から理論値の64%の収率で調製した。 融点150 〜152 ℃の無色の結晶( 酢酸エチルで再結晶)
。
ル)メチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]ア
セチル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベン
ゾジアゼピン−6−オン 実施例8と同様にして11−(クロロアセチル)−5,11
−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベ
ンゾジアゼピン−6−オンと3−[3−[(ベンゾイ
ル)メチルアミノ]プロピル]ピペリジンから調製し
た。溶離剤として塩化メチレン/メタノール=99:1 の混
合物を使用してシリカゲルによるクロマトグラフィーに
より精製を行う。 収率:理論値の43% 融点172 〜173 ℃の無色の結晶。実施例44 5,11−ジヒドロ−11−[[3−[3−[(アセチル)
メチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチ
ル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジ
アゼピン−6−オン 実施例8と同様にして11−(クロロアセチル)−5,11
−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベ
ンゾジアゼピン−6−オンと3−[3−[(アセチル)
メチルアミノ]プロピル]ピペリジンから調製した。溶
離剤として次第に増加する量のメタノールを添加した塩
化メチレンを使用してシリカゲル(ベーカー社)による
クロマトグラフィーにより精製を行う。 収率:理論値の23% 融点170 〜172 ℃の無色の結晶。実施例45 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソペンチル)アミノ]プロピル]−1
−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,3−
b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン 実施例1と同様にして5,11−ジヒドロ−11−[[4−
(3−アミノプロピル)−1−ピペリジニル]アセチ
ル]−6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジ
アゼピン−6−オンと2,2−ジメチル吉草酸クロリド
から理論値の64%の収率で調製した。 融点150 〜152 ℃の無色の結晶( 酢酸エチルで再結晶)
。
【0055】実施例46 5,10−ジヒドロ−5−[[4−[3−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソペンチル)エチルアミノ]プロピ
ル]−1−ピペリジニル]アセチル]−11H−ジベンゾ
[b,e][1,4]ジアゼピン−11−オン 実施例1と同様にして5,10−ジヒドロ−5−[[4−
(3−エチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]
アセチル]−11H−ジベンゾ[b,e][1,4]ジア
ゼピン−11−オンから調製した。溶離剤として酢酸エチ
ル/アンモニア(10:0.1)の混合物を使用してシリカゲル
( メルク社、30〜60μm ) によるクロマトグラフィーに
より精製を行う。 収率:理論値の53% 融点124 〜126 ℃の無色の結晶( ジエチルエーテルで再
結晶) 。 薄層クロマトグラムのRf 値:0.5 (TLCプレート:メル
ク社によりつくられたシリカゲル;溶離剤:塩化メチレ
ン/シクロヘキサン/メタノール/アンモニア=6.8:1.
5:1.5:0.2) 。
メチル−1−オキソペンチル)エチルアミノ]プロピ
ル]−1−ピペリジニル]アセチル]−11H−ジベンゾ
[b,e][1,4]ジアゼピン−11−オン 実施例1と同様にして5,10−ジヒドロ−5−[[4−
(3−エチルアミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]
アセチル]−11H−ジベンゾ[b,e][1,4]ジア
ゼピン−11−オンから調製した。溶離剤として酢酸エチ
ル/アンモニア(10:0.1)の混合物を使用してシリカゲル
( メルク社、30〜60μm ) によるクロマトグラフィーに
より精製を行う。 収率:理論値の53% 融点124 〜126 ℃の無色の結晶( ジエチルエーテルで再
結晶) 。 薄層クロマトグラムのRf 値:0.5 (TLCプレート:メル
ク社によりつくられたシリカゲル;溶離剤:塩化メチレ
ン/シクロヘキサン/メタノール/アンモニア=6.8:1.
5:1.5:0.2) 。
【0056】以下の実施例は幾つかの製薬投与形態の調
製を示す。実施例I 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソブチル)エチルアミノ]プロピル]
−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,
3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン5mgを
含む錠剤 組成: 1個の錠剤は下記の成分を含む。 調製の方法 10%の粘質物をジャガイモ澱粉から加熱することにより
調製する。活性物質、ラクトース及び残りのジャガイモ
澱粉を一緒に混合し、1.5mm のメッシュスクリーンを通
して上記の粘質物でグラニュール化する。グラニュール
を45℃で乾燥し、再度同スクリーンにすり込み、ステア
リン酸マグネシウムと混合し、圧縮して錠剤を形成す
る。 錠剤の重量:220mg パンチ:9mm。実施例II 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソブチル)エチルアミノ]プロピル]
−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,
3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン5mgを
含む被覆錠剤 実施例Iにより調製した錠剤を、既知の方法により、実
質的に糖とタルクからなる被覆物で被覆する。仕上げ被
覆錠剤を蜜蝋で磨く。 被覆錠剤の重量:300mg 。実施例III 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[4−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソペンチル)エチルアミノ]ブチル]
−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,
3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン二塩酸
塩10mgを含むアンプル 組成: 1個のアンプルは下記の成分を含む。 活性物質 10.0mg 塩化ナトリウム 8.0mg 蒸留水 1mlにする量調製の方法 活性物質及び塩化ナトリウムを蒸留水に溶解し、次いで
特定の容積にする。その溶液を滅菌濾過し、1mlのアン
プルに移す。滅菌:120 ℃で20分間。
製を示す。実施例I 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソブチル)エチルアミノ]プロピル]
−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,
3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン5mgを
含む錠剤 組成: 1個の錠剤は下記の成分を含む。 調製の方法 10%の粘質物をジャガイモ澱粉から加熱することにより
調製する。活性物質、ラクトース及び残りのジャガイモ
澱粉を一緒に混合し、1.5mm のメッシュスクリーンを通
して上記の粘質物でグラニュール化する。グラニュール
を45℃で乾燥し、再度同スクリーンにすり込み、ステア
リン酸マグネシウムと混合し、圧縮して錠剤を形成す
る。 錠剤の重量:220mg パンチ:9mm。実施例II 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソブチル)エチルアミノ]プロピル]
−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,
3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン5mgを
含む被覆錠剤 実施例Iにより調製した錠剤を、既知の方法により、実
質的に糖とタルクからなる被覆物で被覆する。仕上げ被
覆錠剤を蜜蝋で磨く。 被覆錠剤の重量:300mg 。実施例III 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[4−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソペンチル)エチルアミノ]ブチル]
−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,
3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン二塩酸
塩10mgを含むアンプル 組成: 1個のアンプルは下記の成分を含む。 活性物質 10.0mg 塩化ナトリウム 8.0mg 蒸留水 1mlにする量調製の方法 活性物質及び塩化ナトリウムを蒸留水に溶解し、次いで
特定の容積にする。その溶液を滅菌濾過し、1mlのアン
プルに移す。滅菌:120 ℃で20分間。
【0057】実施例IV 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソ−ペンチル)エチル
アミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−
6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピ
ン−6−オン20mgを含む座薬 組成: 1個の座薬は下記の成分を含む。 活性物質 20.0mg 座薬物質(例えば、ワイトプソル(Witepsol)W45(商標)) 1680.0mg 1700.0mg 調製の方法 微細な粉末の活性物質を、40℃に冷却した溶融座薬物質
中に懸濁させる。その物質を、わずかに冷却した座薬金
型に37℃で注入する。 座薬の重量 1.7g。実施例V 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[4−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソ−ペンチル)エチルアミノ]ブチ
ル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド
[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン
を含むドロップ 組成: 100 mlのドロップ溶液は下記の成分を含む。 メチルp−ヒドロキシベンゾエート 0.035g プロピルp−ヒドロキシベンゾエート 0.015g アニス油 0.05g メントール 0.06g 純粋エタノール 10.0g 活性物質 0.5g ナトリウムシクラメート 1.0g グリセロール 15.0g 蒸留水 100 mlにする量調製の方法 活性物質及びナトリウムシクラメートを水約70mlに溶解
し、グリセロールを添加する。p−ヒドロキシベンゾエ
ート、アニス油 及びメントールをエタノールに溶解
し、この溶液を攪拌しながら水溶液に添加する。最後
に、その溶液を水で100 mlにし、濾過して懸濁粒子を除
去する。
[(2,2−ジメチル−1−オキソ−ペンチル)エチル
アミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−
6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピ
ン−6−オン20mgを含む座薬 組成: 1個の座薬は下記の成分を含む。 活性物質 20.0mg 座薬物質(例えば、ワイトプソル(Witepsol)W45(商標)) 1680.0mg 1700.0mg 調製の方法 微細な粉末の活性物質を、40℃に冷却した溶融座薬物質
中に懸濁させる。その物質を、わずかに冷却した座薬金
型に37℃で注入する。 座薬の重量 1.7g。実施例V 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[4−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソ−ペンチル)エチルアミノ]ブチ
ル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド
[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン
を含むドロップ 組成: 100 mlのドロップ溶液は下記の成分を含む。 メチルp−ヒドロキシベンゾエート 0.035g プロピルp−ヒドロキシベンゾエート 0.015g アニス油 0.05g メントール 0.06g 純粋エタノール 10.0g 活性物質 0.5g ナトリウムシクラメート 1.0g グリセロール 15.0g 蒸留水 100 mlにする量調製の方法 活性物質及びナトリウムシクラメートを水約70mlに溶解
し、グリセロールを添加する。p−ヒドロキシベンゾエ
ート、アニス油 及びメントールをエタノールに溶解
し、この溶液を攪拌しながら水溶液に添加する。最後
に、その溶液を水で100 mlにし、濾過して懸濁粒子を除
去する。
【0058】
【図1】モーリス水迷路試験で本発明の化合物を投与し
たラットで観察された結果を示すグラフである。
たラットで観察された結果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 471/04 121 8415−4C 471/14 102 8415−4C 487/04 152 7019−4C 495/04 108 7329−4C 495/14 E 7329−4C (72)発明者 ヴオルフハルト エンゲル ドイツ連邦共和国 ヴエー7950 ビベラツ ハ 1 モーツアルトシユトラーセ 13 (72)発明者 クラウス ルドルフ ドイツ連邦共和国 ヴエー7950 ビベラツ ハ 1 マルクトプラツツ 38 (72)発明者 ヘンリー ドーツ ドイツ連邦共和国 ヴエー7951 ヴアルト ハウゼン ホルンシユタインヴエーク 7 (72)発明者 ハーラルト ツイーグラー ドイツ連邦共和国 ヴエー7950 ビベラツ ハ 1 ギンシユテルハルデ 5 (72)発明者 ミハエル エンツエロート ドイツ連邦共和国 ヴエー7951 ヴアルト ハウゼン セバスチヤン ザイラー シユ トラーセ 20
Claims (9)
- 【請求項1】 一般式Iにより表される縮合ジアゼピノ
ン及び無機または有機の酸とのこれらの塩。 【化1】 (式中、 Bは次式により表される2価の基の一つを表し、 【化2】 且つX、l、m、n及びR1 〜R7 は以下に定義される
とおりであり、 Xは=CH-基であり、またはBが2価の基(S)を表す場
合には、Xはまた窒素原子を表してもよく、 lは数1、2または3を表し、 mは数1または2を表し、 nは数1、2、3または4を表し、 R1 は水素原子または直鎖もしくは分岐C1-6 アルキル
基を表し、 R2 は水素原子;直鎖もしくは分岐C1-8 アルキル基;
直鎖もしくは分岐C4- 6 アルケニル基;必要によりC
1-3 アルキル基により置換されていてもよいC3- 7 シク
ロアルキル基;アダマンチル基;必要により1個または
2個のメチル基もしくはメトキシ基またはハロゲン原子
により置換されていてもよいフェニル基;または必要に
より芳香族基でメチル基もしくはメトキシ基またはハロ
ゲン原子により置換されていてもよいアルキレン部分中
に1〜3個の炭素原子を有するフェニルアルキル基を表
し、 R3 及びR4 は、同じであってもよく、また異なってい
てもよく、水素原子もしくはハロゲン原子またはメチル
基、エチル基、メトキシ基もしくはエトキシ基を表し、 R5 は水素原子もしくは塩素原子またはメチル基を表
し、 R6 及びR7 は、同じであってもよく、また異なってい
てもよく、水素原子またはC1-3 アルキル基を表すが、
R7 は更にハロゲン原子を表してもよい)。 - 【請求項2】Xが窒素原子であり、 Bが2価の基(S)であり、 lが数2であり、 mが数1であり、 nが数3または4を表し、 R1 が直鎖C1-4 アルキル基であり、 R2 が分岐C4-6 アルキル基、シクロプロピル基、シク
ロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シ
クロヘプチル基、メチルシクロペンチル基、メチルシク
ロヘキシル基、メチルシクロヘプチル基またはアダマン
チル基であり、R3 及びR4 が水素原子を表し、または
これらの基の一つがメチル基またはハロゲン原子を表
し、置換基-(CH2)n -NR1-CO- R2 がピペリジニル環の
4位に結合されている請求項1に記載の一般式Iの縮合
ジアゼピノン及び無機または有機の酸とのその塩。 - 【請求項3】 R1 がエチル基を表す請求項2に記載の
一般式Iの縮合ジアゼピノン及び無機または有機の酸と
のその塩。 - 【請求項4】5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソブチル)−エチルア
ミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6
H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン
−6−オン、 5,11−ジヒドロ−[[4−[3−[(2,2−ジメチ
ル−1−オキソペンチル)−エチルアミノ]プロピル]
−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド[2,
3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン、 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[4−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソペンチル)−エチルアミノ]ブチ
ル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド
[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オ
ン、 5,11−ジヒドロ−8−クロロ−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソペンチル)エチルア
ミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6
H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン
−6−オン、 5,11−ジヒドロ−8−メチル−11−[[4−[3−
[(2,2−ジメチル−1−オキソプロピル)エチルア
ミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6
H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン
−6−オン、 5,11−ジヒドロ−11−[[4−[3−[(2,2−ジ
メチル−1−オキソプロピル)エチルアミノ]プロピ
ル]−1−ピペリジニル]アセチル]−6H−ピリド
[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピン−6−オン
及び5,11−ジヒドロ−8−メチル−11−[[4−[3
−[(2,2−ジメチル−1−オキソブチル)−エチル
アミノ]プロピル]−1−ピペリジニル]アセチル]−
6H−ピリド[2,3−b][1,4]ベンゾジアゼピ
ン−6−オン 並びに無機または有機の酸とのこれらの塩である請求項
1に記載の一般式Iの化合物。 - 【請求項5】 無機または有機の酸と請求項1〜4に記
載の化合物の生理学上許される塩。 - 【請求項6】 少なくとも一種の請求項1〜4に記載の
縮合ジアゼピノンまたは請求項5に記載の生理学上許さ
れる塩を、通常の担体及び/または賦形剤と一緒に含む
ことを特徴とする製薬製剤。 - 【請求項7】 脳の血流の動脈硬化により誘発される疾
患の治療または中枢神経系の疾患の治療のための製薬組
成物を調製するための請求項1〜5に記載の縮合ジアゼ
ピノンの使用。 - 【請求項8】 学習能力を高め、記憶を改善するための
製薬組成物を調製するための請求項1〜5及び7に記載
の縮合ジアゼピノンの使用。 - 【請求項9】a)一般式II: 【化3】 (式中、X、B、l、m、n及びR1 は請求項1に定義
されたとおりである)の塩基置換縮合ジアゼピノンを溶
媒中で反応混合物の沸騰温度までの温度で一般式III : R2 −CO−OH (III) (式中、R2 は請求項1に定義されたとおりである)の
カルボン酸、またはその反応性誘導体と反応させ、また
は b)一般式IV: 【化4】 (式中、X及びBは請求項1に定義されたとおりであ
る)のジアゼピノンを溶媒中で一般式V: 【化5】 (式中、l、m、n、R1 及びR2 は請求項1に定義さ
れたとおりであり、且つNuは離核性の基を表す)のカ
ルボン酸誘導体と反応させ、 続いて、所望により、得られた一般式Iの化合物をそれ
らのジアステレオマーまたは鏡像体形態に分離し、且つ
/または得られた塩を遊離塩基に変換し、且つ/または
得られた遊離塩基をその酸付加塩、更に特別に無機また
は有機の酸とそれらの生理学上許される塩に変換するこ
とを特徴とする請求項1〜5に記載の一般式Iの新規な
縮合ジアゼピノンの調製法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4112014A DE4112014A1 (de) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | Kondensierte diazepinone, verfahren zu ihrer herstellung und diese verbindungen enthaltende mittel zur behandlung von erkrankungen des zentralnervensystems und zur foerderung der cerebralen durchblutung |
DE41120140 | 1991-04-12 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0597845A true JPH0597845A (ja) | 1993-04-20 |
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ID=6429483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4089174A Pending JPH0597845A (ja) | 1991-04-12 | 1992-04-10 | 縮合ジアゼピノン及びこれらの化合物を含む薬剤 |
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---|---|
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YU (1) | YU48645B (ja) |
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