JPH0595746A - 気泡幕による定置網用魚群誘導方法とその装置 - Google Patents
気泡幕による定置網用魚群誘導方法とその装置Info
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- JPH0595746A JPH0595746A JP28392691A JP28392691A JPH0595746A JP H0595746 A JPH0595746 A JP H0595746A JP 28392691 A JP28392691 A JP 28392691A JP 28392691 A JP28392691 A JP 28392691A JP H0595746 A JPH0595746 A JP H0595746A
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Landscapes
- Mechanical Means For Catching Fish (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 魚道を遮断して魚群の進行方向を変化させ、
身網部に誘導する定置網の入口部から魚捕部に向かって
順次気泡幕を移動、または切り換え移動するようにした
気泡幕による定置網用魚群誘導方法とその装置。 【効果】 垣網で魚群の行く手を遮断して魚群を囲い網
内に誘導し、気法幕の移動動作により、囲い網に誘導さ
れた魚群は、ほとんど逃避させずに箱網、落し網に誘導
でき、漁獲量を高めることができると共に、気泡幕の設
置する漁場の環境改善にも貢献する。すなわち、気泡幕
の発生に伴い周辺の海水も同時に上昇流を形成し、当該
水域の海水交換を促進すると共に水質の改善も行われ
る。また、底層に堆積した栄養類を上層に輸送すること
になり魚類の餌料となる各種プランクトンが発生し、好
漁場を形成する。
身網部に誘導する定置網の入口部から魚捕部に向かって
順次気泡幕を移動、または切り換え移動するようにした
気泡幕による定置網用魚群誘導方法とその装置。 【効果】 垣網で魚群の行く手を遮断して魚群を囲い網
内に誘導し、気法幕の移動動作により、囲い網に誘導さ
れた魚群は、ほとんど逃避させずに箱網、落し網に誘導
でき、漁獲量を高めることができると共に、気泡幕の設
置する漁場の環境改善にも貢献する。すなわち、気泡幕
の発生に伴い周辺の海水も同時に上昇流を形成し、当該
水域の海水交換を促進すると共に水質の改善も行われ
る。また、底層に堆積した栄養類を上層に輸送すること
になり魚類の餌料となる各種プランクトンが発生し、好
漁場を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】ブリ、マグロ、イワシ、サバ、サ
ケ、マス等のように、沿岸に来遊する魚は、季節的にも
地域的にも、年々ほぼ定まった回遊をするものが多い。
沿岸ではこのような魚の性質を利用して、魚群の来遊に
適した一定の水面に、相当期間にわたって定置網を定置
し漁業が行われている。本発明は、この定置網への魚群
誘導方法と装置で、さらに詳しくは、魚群の行く手を垣
網で遮断し、これを散乱させることなく、進行方向を変
えさせ、魚群を身網部(囲い網、昇り網、箱網の3部を
一括して総称する)に誘導する際、先ず垣網の身網部に
接続する部分から身網部の開放部にかけて遮断するよう
に気泡幕を立ち上げ、囲い網から昇り網そして箱網、あ
るいは更に金庫網へと順次移動しながら気泡幕を立ち上
げていくことによって、魚群を箱網、金庫網に誘導する
気泡幕による定置網用魚群誘導方法とその装置に関する
ものである。
ケ、マス等のように、沿岸に来遊する魚は、季節的にも
地域的にも、年々ほぼ定まった回遊をするものが多い。
沿岸ではこのような魚の性質を利用して、魚群の来遊に
適した一定の水面に、相当期間にわたって定置網を定置
し漁業が行われている。本発明は、この定置網への魚群
誘導方法と装置で、さらに詳しくは、魚群の行く手を垣
網で遮断し、これを散乱させることなく、進行方向を変
えさせ、魚群を身網部(囲い網、昇り網、箱網の3部を
一括して総称する)に誘導する際、先ず垣網の身網部に
接続する部分から身網部の開放部にかけて遮断するよう
に気泡幕を立ち上げ、囲い網から昇り網そして箱網、あ
るいは更に金庫網へと順次移動しながら気泡幕を立ち上
げていくことによって、魚群を箱網、金庫網に誘導する
気泡幕による定置網用魚群誘導方法とその装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ふくろ網と垣網からなる既設定置網の垣
網の延長線上の水深部の水底付近から上方に向かって気
泡を放出して、気泡による遮断幕を形成し、魚群を該遮
断幕及び垣網に沿ってふくろ網に誘導する定置網用魚群
誘導方法とその装置は、従来から存在している(特開平
1−296930号公報参照)。
網の延長線上の水深部の水底付近から上方に向かって気
泡を放出して、気泡による遮断幕を形成し、魚群を該遮
断幕及び垣網に沿ってふくろ網に誘導する定置網用魚群
誘導方法とその装置は、従来から存在している(特開平
1−296930号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来の技術においては、垣網の延長線上の比較的水深の
深い沖合いに向かって、水底に沿って気泡による垂直遮
断壁または幕を形成し、魚群を誘導するためのものであ
る。ところが垣網が設置される範囲は、比較的水深が浅
い場所に限られ、水深が深くなると設置が困難になり、
また、水深の深い沖合いに向かって垣網を張り巡らせる
場合には、垣網が非常に広範囲にわたるため、垣網だけ
でなく付属部品の使用量が膨大になる。これを防ぐため
に、特に水深の深い沖合いに垣網と連続して気泡による
遮蔽幕を形成するもので、従来の垣網それ自体の代わり
をするだけである。しかし、気泡幕のため魚群はかえっ
て逃げてしまい、箱網、金庫網に誘導することは不可能
であるという問題点があった。本発明は、この点に鑑
み、簡単な構成で、従来の垣網、運動場、箱網等からな
る定置網に、気泡発生管を配設して入口側から順次最終
捕獲する箱網、あるいは金庫網へと気泡幕を移動させる
ことにより、魚群の蓄積率を高めると同時に誘導捕獲す
る、気泡幕による定置網用魚群誘導方法とその装置を提
供することを目的とするものである。
従来の技術においては、垣網の延長線上の比較的水深の
深い沖合いに向かって、水底に沿って気泡による垂直遮
断壁または幕を形成し、魚群を誘導するためのものであ
る。ところが垣網が設置される範囲は、比較的水深が浅
い場所に限られ、水深が深くなると設置が困難になり、
また、水深の深い沖合いに向かって垣網を張り巡らせる
場合には、垣網が非常に広範囲にわたるため、垣網だけ
でなく付属部品の使用量が膨大になる。これを防ぐため
に、特に水深の深い沖合いに垣網と連続して気泡による
遮蔽幕を形成するもので、従来の垣網それ自体の代わり
をするだけである。しかし、気泡幕のため魚群はかえっ
て逃げてしまい、箱網、金庫網に誘導することは不可能
であるという問題点があった。本発明は、この点に鑑
み、簡単な構成で、従来の垣網、運動場、箱網等からな
る定置網に、気泡発生管を配設して入口側から順次最終
捕獲する箱網、あるいは金庫網へと気泡幕を移動させる
ことにより、魚群の蓄積率を高めると同時に誘導捕獲す
る、気泡幕による定置網用魚群誘導方法とその装置を提
供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題の
解決を図ったもので、次の技術手段を採用した。請求項
1記載の発明においては、魚道を遮断して魚群の進行方
向を変化させ、身網部に誘導する定置網の入口部から魚
捕部に向かって順次気泡幕を移動するようにした気泡幕
による定置網用魚群誘導方法という技術手段を採用し、
また、請求項2記載の発明は、魚道を遮断して魚群の進
行方向を変化させ、身網部に誘導する定置網の入口部か
ら魚捕部間を往復動装置で往復移動できるようにした気
泡発生管を設けた気泡幕による定置網用魚群誘導装置と
いう技術手段を採用し、そして、請求項3記載の発明
は、魚道を遮断して魚群の進行方向を変化させ、身網部
に誘導する定置網の入口部から魚捕部間に適数本の気泡
発生管を配設して、該気泡発生管により入口部から魚捕
部に向かって順次気泡幕を形成するように切り換える切
り換え装置を設けた気泡幕による定置網用魚群誘導装置
という技術手段を採用した。
解決を図ったもので、次の技術手段を採用した。請求項
1記載の発明においては、魚道を遮断して魚群の進行方
向を変化させ、身網部に誘導する定置網の入口部から魚
捕部に向かって順次気泡幕を移動するようにした気泡幕
による定置網用魚群誘導方法という技術手段を採用し、
また、請求項2記載の発明は、魚道を遮断して魚群の進
行方向を変化させ、身網部に誘導する定置網の入口部か
ら魚捕部間を往復動装置で往復移動できるようにした気
泡発生管を設けた気泡幕による定置網用魚群誘導装置と
いう技術手段を採用し、そして、請求項3記載の発明
は、魚道を遮断して魚群の進行方向を変化させ、身網部
に誘導する定置網の入口部から魚捕部間に適数本の気泡
発生管を配設して、該気泡発生管により入口部から魚捕
部に向かって順次気泡幕を形成するように切り換える切
り換え装置を設けた気泡幕による定置網用魚群誘導装置
という技術手段を採用した。
【0005】
【作用】本発明は、以上の技術手段を採用することによ
り、簡単な構成で、気泡幕発生位置を定置網の入口側か
ら運動場、廊下網を経て捕獲する箱網、金庫網方向へ順
次移動させることにより、気泡幕の威嚇効果を利用し
て、網内魚群の遊泳行動を箱網、金庫網に誘導するよう
にしたものである。
り、簡単な構成で、気泡幕発生位置を定置網の入口側か
ら運動場、廊下網を経て捕獲する箱網、金庫網方向へ順
次移動させることにより、気泡幕の威嚇効果を利用し
て、網内魚群の遊泳行動を箱網、金庫網に誘導するよう
にしたものである。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面で詳細に説
明する。先ず、図1に示すように第1の実施例は、定置
網1の垣網2から囲い網3(運動部)、昇り網4、箱網
5、落し網6(金庫網ともいう)へと連なっている方向
を長手方向として、各囲い網3、昇り網4、箱網5、落
し網6を横切るように先の長手方向と直交する方向を幅
方向として、この幅方向に一本の気泡発生管7を配設
し、この一本の気泡発生管7を長手方向に垣網2で誘導
されている魚群を囲い網3の入口側から昇り網4、箱網
5、落し網6へと順次、適宜の速度で(気泡幕が途切れ
ない程度)移動装置(例えば気泡発生管7の両端に固定
したワイヤーを巻き上げ、巻き出すウインチ等)で移動
させることにより、垣網2で遮断誘導された魚群は、囲
い網3に遊泳して入っていく、これを魚群探知機等で検
知すると、先ず囲い網3の入口部を遮断するように気泡
発生管7を配設してあれば、この気泡発生管7からの気
泡幕8により確実に逃げ場を失う魚群は、囲い網3内で
遊泳することになる。これを先述の定置網1の幅方向に
配設した気泡発生管7にコンプレッサー11、ボンベ等
から所定圧の圧力を切り換え弁を介して送気することに
より、気泡発生管7から気泡が発生し、この気泡が気泡
幕8として立ち上がる。この立ち上がった気泡幕8を囲
い網3の入口側から順次昇り網4、箱網5、落し網6の
方向に移動するように気泡発生管7の両端部に張ったワ
イヤをウインチ等により巻取ることにより魚群を箱網
5、落し網6に誘導捕獲するものである。なお、この気
泡発生管7は中空筒状構造体で気泡吐出孔を多数穿設さ
れてあれば金属製パイプ、合成樹脂製パイプなど種々選
択できるものであり、しかも、気泡供給源との接続は、
気泡吐出を均等分布させるために、一端、両端、あるい
は軸方向の所定区間ごとに適数箇所設ければ良いもの
で、これは気泡幕8を形成する上で、より良い状態にす
るために、水深等の条件により設計的に選択すれば良い
ものである。一般的な定置網1は、各種あるが、例えば
垣網2、囲い網3、昇り網4、箱網5、落し網6等から
構成されている定置網漁法は、魚群の行く手を垣網2で
遮断して魚群を囲い網3に誘導して、その魚群の一部が
昇り網4、箱網5、落し網6へと遊泳して入っていくも
のである。これはあくまでも魚群の一部で、ほとんどは
箱網5までいかずに囲い網3からも逃げてしまう。これ
を少なくとも囲い網3内まで入った魚群はほとんど全て
箱網5、落し網6まで入れるように、気泡幕8の威嚇効
果を利用して魚群を追いかけて、逃げる方向を箱網5、
落し網6の方向に向けるように気泡幕8を移動させるも
ので、この結果魚群は箱網5、落し網6内に入るので、
これを魚群探知機等で監視していて、入るのを見計らっ
て、既存の装置により機械的に揚げ網作業を行って魚群
を捕獲するものである。次に図2に示す第2の実施例に
ついて説明すると、第1の実施例と比較して、気泡発生
管7を一本配設して、この気泡発生管7を移動したのに
代えて、気泡発生管7を定置網1の幅方向に複数本並列
に等間隔に配設し、囲い網3の垣網2側である入口側か
ら昇り網4、箱網5、落し網6に向かって順次切り換え
電磁弁10によってコンプレッサー11あるいはボンベ
等からの圧力気体を送気ホース9を介して噴出させるこ
とにより気泡幕8を形成させる。しかも気泡幕8が順次
魚群を追いかけるように、一定時間毎に順次送気を行
い、吐出位置を切り換えることにより気泡幕8を一定方
向に進行移動するかのように切り換えていくことによ
り、第1の実施例と同じように気泡幕8の威嚇効果によ
り魚群は、箱網5の方向に逃避しながら箱網5、落し網
6内に逃げ込んでいくので、これを揚げ網することによ
り捕獲することができる。なお、気泡発生管7の構造や
コンプレッサー11の性能、システムの遠隔自動制御方
法等は、種々設計して組み合わせることにより省人、省
力化をはかることはいうまでもない。
明する。先ず、図1に示すように第1の実施例は、定置
網1の垣網2から囲い網3(運動部)、昇り網4、箱網
5、落し網6(金庫網ともいう)へと連なっている方向
を長手方向として、各囲い網3、昇り網4、箱網5、落
し網6を横切るように先の長手方向と直交する方向を幅
方向として、この幅方向に一本の気泡発生管7を配設
し、この一本の気泡発生管7を長手方向に垣網2で誘導
されている魚群を囲い網3の入口側から昇り網4、箱網
5、落し網6へと順次、適宜の速度で(気泡幕が途切れ
ない程度)移動装置(例えば気泡発生管7の両端に固定
したワイヤーを巻き上げ、巻き出すウインチ等)で移動
させることにより、垣網2で遮断誘導された魚群は、囲
い網3に遊泳して入っていく、これを魚群探知機等で検
知すると、先ず囲い網3の入口部を遮断するように気泡
発生管7を配設してあれば、この気泡発生管7からの気
泡幕8により確実に逃げ場を失う魚群は、囲い網3内で
遊泳することになる。これを先述の定置網1の幅方向に
配設した気泡発生管7にコンプレッサー11、ボンベ等
から所定圧の圧力を切り換え弁を介して送気することに
より、気泡発生管7から気泡が発生し、この気泡が気泡
幕8として立ち上がる。この立ち上がった気泡幕8を囲
い網3の入口側から順次昇り網4、箱網5、落し網6の
方向に移動するように気泡発生管7の両端部に張ったワ
イヤをウインチ等により巻取ることにより魚群を箱網
5、落し網6に誘導捕獲するものである。なお、この気
泡発生管7は中空筒状構造体で気泡吐出孔を多数穿設さ
れてあれば金属製パイプ、合成樹脂製パイプなど種々選
択できるものであり、しかも、気泡供給源との接続は、
気泡吐出を均等分布させるために、一端、両端、あるい
は軸方向の所定区間ごとに適数箇所設ければ良いもの
で、これは気泡幕8を形成する上で、より良い状態にす
るために、水深等の条件により設計的に選択すれば良い
ものである。一般的な定置網1は、各種あるが、例えば
垣網2、囲い網3、昇り網4、箱網5、落し網6等から
構成されている定置網漁法は、魚群の行く手を垣網2で
遮断して魚群を囲い網3に誘導して、その魚群の一部が
昇り網4、箱網5、落し網6へと遊泳して入っていくも
のである。これはあくまでも魚群の一部で、ほとんどは
箱網5までいかずに囲い網3からも逃げてしまう。これ
を少なくとも囲い網3内まで入った魚群はほとんど全て
箱網5、落し網6まで入れるように、気泡幕8の威嚇効
果を利用して魚群を追いかけて、逃げる方向を箱網5、
落し網6の方向に向けるように気泡幕8を移動させるも
ので、この結果魚群は箱網5、落し網6内に入るので、
これを魚群探知機等で監視していて、入るのを見計らっ
て、既存の装置により機械的に揚げ網作業を行って魚群
を捕獲するものである。次に図2に示す第2の実施例に
ついて説明すると、第1の実施例と比較して、気泡発生
管7を一本配設して、この気泡発生管7を移動したのに
代えて、気泡発生管7を定置網1の幅方向に複数本並列
に等間隔に配設し、囲い網3の垣網2側である入口側か
ら昇り網4、箱網5、落し網6に向かって順次切り換え
電磁弁10によってコンプレッサー11あるいはボンベ
等からの圧力気体を送気ホース9を介して噴出させるこ
とにより気泡幕8を形成させる。しかも気泡幕8が順次
魚群を追いかけるように、一定時間毎に順次送気を行
い、吐出位置を切り換えることにより気泡幕8を一定方
向に進行移動するかのように切り換えていくことによ
り、第1の実施例と同じように気泡幕8の威嚇効果によ
り魚群は、箱網5の方向に逃避しながら箱網5、落し網
6内に逃げ込んでいくので、これを揚げ網することによ
り捕獲することができる。なお、気泡発生管7の構造や
コンプレッサー11の性能、システムの遠隔自動制御方
法等は、種々設計して組み合わせることにより省人、省
力化をはかることはいうまでもない。
【0007】
【発明の効果】本発明は、以上の構成に基づき次の効果
を得ることができる。 (1)垣網で魚群の行く手を遮断して魚群を囲い網内に
誘導する定置網漁法で、気泡幕の移動動作により、囲い
網に誘導された魚群は、ほとんど逃避させずに箱網、落
し網に誘導できるもので、漁獲量を高めることができ
る。 (2)気泡幕による定置網用魚群誘導装置を設置する漁
場の環境改善にも貢献する。すなわち、気泡幕の発生に
伴い周辺の海水も同時に上昇流を形成し、当該水域の海
水交換を促進すると共に水質の改善も行われる。また、
底層に堆積した栄養類を上層に輸送することになり魚類
の餌料となる各種プランクトンが発生し、好漁場を形成
する。同時に赤潮発生の原因となる水温躍層の破壊にも
貢献する。
を得ることができる。 (1)垣網で魚群の行く手を遮断して魚群を囲い網内に
誘導する定置網漁法で、気泡幕の移動動作により、囲い
網に誘導された魚群は、ほとんど逃避させずに箱網、落
し網に誘導できるもので、漁獲量を高めることができ
る。 (2)気泡幕による定置網用魚群誘導装置を設置する漁
場の環境改善にも貢献する。すなわち、気泡幕の発生に
伴い周辺の海水も同時に上昇流を形成し、当該水域の海
水交換を促進すると共に水質の改善も行われる。また、
底層に堆積した栄養類を上層に輸送することになり魚類
の餌料となる各種プランクトンが発生し、好漁場を形成
する。同時に赤潮発生の原因となる水温躍層の破壊にも
貢献する。
【図1】本発明の第1実施例を示す概略斜視図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す概略斜視図である。
1‥‥定置網 2‥‥垣網 3‥‥囲い網 4‥‥昇り網 5‥‥箱網 6‥‥落し網 7‥‥気泡発生管 8‥‥気泡幕 9‥‥送気ホース 10‥‥切り換え電磁
弁 11‥‥コンプレッサー
弁 11‥‥コンプレッサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有元 貴文 東京都葛飾区小菅4丁目16番1号−608 (72)発明者 井上 実 東京都国立市東4丁目16番34号
Claims (3)
- 【請求項1】 魚道を遮断して魚群の進行方向を変化さ
せ、身網部に誘導する定置網の入口部から魚捕部に向か
って順次気泡幕を移動するようにしたことを特徴とする
気泡幕による定置網用魚群誘導方法。 - 【請求項2】 魚道を遮断して魚群の進行方向を変化さ
せ、身網部に誘導する定置網の入口部から魚捕部間を往
復動装置で往復移動できるようにした気泡発生管を設け
たことを特徴とする気泡幕による定置網用魚群誘導装
置。 - 【請求項3】 魚道を遮断して魚群の進行方向を変化さ
せ、身網部に誘導する定置網の入口部から魚捕部間に適
数本の気泡発生管を配設して、該気泡発生管により入口
部から魚捕部に向かって順次気泡幕を形成するように切
り換える切り換え装置を設けたことを特徴とする気泡幕
による定置網用魚群誘導装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28392691A JPH0595746A (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 気泡幕による定置網用魚群誘導方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28392691A JPH0595746A (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 気泡幕による定置網用魚群誘導方法とその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0595746A true JPH0595746A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17672003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28392691A Pending JPH0595746A (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 気泡幕による定置網用魚群誘導方法とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0595746A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8647003B2 (en) | 2010-01-13 | 2014-02-11 | Seiko Epson Corporation | Printing device |
-
1991
- 1991-10-04 JP JP28392691A patent/JPH0595746A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8647003B2 (en) | 2010-01-13 | 2014-02-11 | Seiko Epson Corporation | Printing device |
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