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JPH0594041A - 電子写真用トナー - Google Patents

電子写真用トナー

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Publication number
JPH0594041A
JPH0594041A JP3280470A JP28047091A JPH0594041A JP H0594041 A JPH0594041 A JP H0594041A JP 3280470 A JP3280470 A JP 3280470A JP 28047091 A JP28047091 A JP 28047091A JP H0594041 A JPH0594041 A JP H0594041A
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JP
Japan
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acid
toner
weight
parts
resin
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Application number
JP3280470A
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English (en)
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JP3120877B2 (ja
Inventor
Yozo Yamada
陽三 山田
Satoshi Maeda
郷司 前田
Yasunari Hotsuta
泰業 堀田
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP03280470A priority Critical patent/JP3120877B2/ja
Publication of JPH0594041A publication Critical patent/JPH0594041A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像再現特性に優れた電子写真用トナ−の提
供。 【構成】 結着材樹脂の主構成成分として、70mol%以
上が芳香族ジカルボン酸類らなり、さらにその1〜50
mol%がナフタレンジカルボン酸からなる多価カルボン酸
類と、炭素数2〜6の脂肪族多価アルコ−ルおよびまた
は脂環族ジオ−ルを含む多価アルコ−ル類との縮重合に
より得られるポリエステル樹脂を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式の複写
機、レ−ザ−プリンタ、ファクシミリ等における現像剤
に用いられるトナ−に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電子写真方式とは、セレン、アモ
ルファスシリコン、酸化亜鉛等の無機系、あるいは、ジ
アゾ化合物、色素等の有機系の(多くの場合ドラム状に
加工された)光導電性物質(:感光ドラム)を、まず一
様に帯電させ、次いで画像変調された光を照射すること
により静電潜像を形成、該静電潜像に静電気力にて粉体
を付着せしめることにより現像し、必要に応じて紙ある
いはフィルム等の基材上に粉体を転写した後、加圧、加
熱等の方法により定着するものである。電子写真方式は
現在、複写機、レ−ザ−プリンタ、ファクシミリ等に広
く用いられている。
【0003】電子写真方式において感光ドラム上の静電
潜像を現像し、最終的には紙あるいはフィルム等の基材
に転写されて画像を形成する粉体をトナ−と称する。こ
れらトナ−は、通常、ガラスビ−ズ、鉄粉、フェライト
等の担体粒子(:キャリア)と混合され、いわゆる現像
剤として用いられる。電子写真の現像剤に用いられるト
ナ−としては、結着材樹脂に着色剤、荷電制御剤、流動
性改質剤、粉砕補助剤、等を加えて混練した後に粉砕、
さらに分級する、いわゆる粉砕法によって作製される粒
子が用いられいる。結着材樹脂としては、スチレン/ア
クリル共重合系樹脂が主として使用されてきたが、近年
では電子写真の高速化カラ−化などに伴い低温定着性に
優れるポリエステル樹脂が用いられる傾向にある。従来
より用いられているポリエステル樹脂は主として、フマ
ル酸、マレイン酸などの脂肪族不飽和カルボン酸類とビ
スフェノ−ル構造を有するジオ−ル類との縮重合により
得られる不飽和ポリエステル樹脂である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの不飽和ポリエ
ステル樹脂を用いたトナ−は、良好な低温定着性を示す
ものの、 ・保存安定性に欠け、長期間の保管によりブロッキング
を生じやすい。 ・不飽和基を有するため化学的安定性が低い。 ・塩化ビニル系樹脂に使用される可塑剤が移行しやす
い。 等の欠点が指摘されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる状況
に鑑み、これら多くの要求特性を総合的に満足し、かつ
工業的に生産が行えるトナ−を得るべく鋭意研究を重ね
た結果、次なる発明に到達した。すなわち本発明は、結
着材樹脂の主構成成分として、70mol%以上が芳香族ジ
カルボン酸類からなり、さらにその1〜50mol%がナフ
タレンジカルボン酸からなる多価カルボン酸類と、炭素
数2〜6の脂肪族多価アルコ−ルおよびまたは脂環族ジ
オ−ルを含む多価アルコ−ル類との縮重合により得られ
るポリエステル樹脂を用いたことを特徴とする電子写真
用トナ−である。
【0006】本発明における多価カルボン酸類は、主と
して芳香族ジカルボン酸類からなる。多価カルボン酸類
の表現は、アルボン酸およびまたはそのエルテル形成性
誘導体を示すものである。以後代表して、酸をもって表
現する。芳香族ジカルボン酸類としては、例えば、テレ
フタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、1,5−ナ
フタル酸、p−オキシ安息香酸、p−(ヒドロキシエト
キシ)安息香酸などの芳香族オキシカルボン酸、等を用
いることができる。芳香族ジカルボン酸は多価カルボン
酸成分の70mol%以上が必須であり、80mol%以上が好
ましく、90mol%以上がさらに好ましい。本発明の必須
用件は該芳香族ジカルボン酸が1〜50mol%のナフタレ
ンジカルボン酸を含有することである。芳香族ジカルボ
ン酸の含有率、さらにナフタレンジカルボン酸の含有率
がこの範囲に満たない場合には樹脂の耐ブロッキング特
性が低下し、保存安定性に支障をきたす場合がある。本
発明において好ましく用いられる芳香族ジカルボン酸類
としてはテレフタル酸、イソフタル酸である。本発明に
おいては他のジカルボン酸類としてコハク酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸
等の脂肪族ジカルボン酸、フマ−ル酸、マレイン酸、イ
タコン酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル
酸、等の不飽和脂肪族、および、脂環族ジカルボン酸等
を使用することができる。本発明においては必要により
トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸等のト
リおよびテトラカルボン酸を約20mol%を越えない程度
の範囲で少量含んでも良い。
【0007】本発明において用いられる多価アルコ−ル
類は主として、炭素数2〜6の脂肪族多価アルコ−ル類
およびまたは脂環族ジオ−ル類からなる。脂肪族グリコ
−ル類としては、例えば、エチレングリコ−ル、プロピ
レングリコ−ル、1,3−プロパンジオ−ル、1,4−
ブタンジオ−ル、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−
ヘキサンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル等用いるこ
とができる。(これら多価アルコール類もまた、そのエ
ステル形成性誘導体をも含むものである。)脂環族ジオ
−ル類としては1,4−シクロヘキサンジメタノ−ル、
1,4シクロヘキサンジオ−ル、トリシクロデカンジメ
タノ−ル等を用いることができる。本発明においては多
価アルコ−ル類として脂肪族多価アルコ−ルを60mol%
以上、さらには80mol%用いることが好ましい。また脂
肪族多価アルコ−ルとしてはエチレングリコ−ルが最も
好ましい。本発明における好ましい多価アルコ−ル類の
組合せとして、70〜100mol%のエチレングリコ−ル
と30〜0mol%のトリシクロデカンジメタノ−ルとの組
合せ、あるいは40〜90mol%のエチレングリコ−ルと
60〜10mol%のシクロヘキサンジメタノ−ルとの組合
せを例示することができる。これらの他必要に応じてジ
エチレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ−ル、スピ
ログリコ−ル、1,4−フェニレングリコ−ル、1,4
−フェニレングリコ−ルのエチレンオキサイド付加物、
パラキシレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、ポ
リプロピレングリコ−ル、ポリテトラメチレングリコ−
ル等のジオ−ル、ビスフェノ−ルAのエチレンオキサイ
ド付加物およびプロピレンオキサイド付加物、水素化ビ
スフェノ−ルAのエチレンオキサイド付加物およびプロ
ピレンオキサイド付加物等々のジオ−ル類、さらに必要
により、トリメチロ−ルエタン、トリメチロ−ルプロパ
ン、グリセリン等のトリオ−ル、ペンタエルスリト−ル
等のテトラオ−ル等、他に、ε−カプロラクトン等のラ
クトン類を開環重合して得られる、ラクトン系ポリエス
テルポリオ−ル類を用いることができる。
【0008】本発明においてポリエステル樹脂は、単独
あるいは必要により2種以上併用することができる。ま
た、溶融状態、溶液状態で、アミノ樹脂、エポキシ樹脂
イソシアネ−ト化合物等と混合することもでき、またさ
らに、これらの化合物と一部反応させることもできる。
本発明における好ましいポリエステル樹脂のガラス転移
点は50〜60℃以上である。ガラス転移点がこれより
低い場合には、取扱い中あるいは保存中にブロッキング
する傾向がみられ、保存安定性に問題を生ずる場合があ
る。本発明における好ましいポリエステル樹脂の軟化点
は80〜150℃の範囲である。樹脂の軟化温度をこれ
より低く抑えたトナ−においては、取扱い中あるいは保
存中に凝集する傾向がみられ、特に長期間の保存におい
て、流動性が大きく悪化する場合がある。軟化点がこれ
より高い場合には定着性に支障をきたす。また定着ロ−
ルを高温に加熱する必要が生じるために、定着ロ−ルの
材質、ならびに複写される基材の材質が制限される。
【0009】本発明においては、トナ−の帯電安定性を
向上する目的においてイオン性基を有する成分を樹脂に
含有せしめることができる。樹脂に含まれるイオン性基
としては、カルボキシル基、スルホン酸基、硫酸基、リ
ン酸基、ホスホン酸基、ホスフィン酸基もしくはそれら
の塩(水素塩、金属塩)等のアニオン性基、または第1
級ないし第3級アミン基等のカチオン性基であり、好ま
しくは、カルボキシル基、カルボン酸アンモニウム塩
基、カルボン酸アルカリ金属塩基、スルホン酸基、スル
ホン酸アルカリ金属塩基等を用いることができる。これ
らイオン性基は樹脂に共重合された形態にて含有される
ことが好ましい。樹脂に共重合可能なスルホン酸金属塩
基含有化合物としては、スルホテレフタル酸、5−スル
ホイソフタル酸、4−スルホフタル酸、4−スルホナフ
タレン−2,7ジカルボン酸、5〔4−スルホフェノキ
シ〕イソフタル酸、パラスルホ安息香酸、メタスルホ安
息香酸、オルソスルホ安息香酸等の金属塩をあげること
ができる。また無水トリメリット酸等を用い、ポリエス
テル末端にカルボキシル基を付加した後、アンモニウム
塩、あるいは金属塩にイオン交換する方法も好ましく用
いることができる。金属塩としてはLi、Na、K、M
g、Ca、Cu、Fe等の塩があげられ、特に好ましい
ものはNa塩である。これらイオン性基の含有量は、該
ポリエステル樹脂に対し、10〜1000当量/100
0kg、好ましくは20〜500当量/1000kg、
なお好ましくは40〜200当量/1000kg、であ
る。イオン性基の含有量が所定の量より少ない場合には
十分なる帯電電荷の安定性が得られない。また、イオン
性基含有量が必要以上に多い場合には、特に湿度の影響
を受けやすくなり、長期保存安定性が悪くなる場合があ
る。
【0010】本発明において特にイオン性基を含有した
場合においては、ポリエステル樹脂が水分散性を発現す
る。この場合、水系媒体に安定にミクロ分散せしめたイ
オン性基含有ポリエステル樹脂を、該ミクロ分散粒子を
可塑化した状態において、ミクロ分散粒子の表面、およ
び表面近傍に存在するミクロ分散微粒子を水系媒体中に
おいて安定化させる働きを持つところのイオン量を、均
一に制御された状況下にて減少せしめる手段により、ミ
クロ分散粒子の媒体中での安定状態を崩し、ミクロ分散
粒子を合体せしめることにより実質的に球状のイオン性
基含有ポリエステル粒子を得ることができる。該ミクロ
分散粒子の表面、および表面近傍に存在するイオン量を
減少せしめる手段としては、ポリエステル樹脂に含有さ
れるイオン性基の、 ・光分解、熱分解、あるいは加水分解等による切り放
し、 ・温度、pH等の走査による解離度の制御、 ・対イオンによるイオン性基の封鎖、 および、 ・電解質の添加による電気二重層の破壊、 等の手段を用いることができる。本発明においては、対
イオン性基を有する反応性単量体を系内に添加し、対イ
オン性基含有単量体を重合せしめることにより形成され
るポリイオンコンプレックスを用いてイオン性基を封鎖
する方法、あるいは、分解触媒などを併用したイオン性
基切り放しによる方法を好ましく用いることができる。
【0011】本発明における電子写真用トナ−の製造法
はとくに限定されるものではなく、上述した粒子化方法
を用いてもよく、また一般的な、主構成成分であるポリ
エステル樹脂に着色剤、荷電制御剤、流動性改質剤、粉
砕補助剤、等を加えて混練した後に粉砕・分級する、い
わゆる粉砕法を用いてもよい。本発明の電子写真用トナ
−においては、所定の帯電量を与えるために荷電制御剤
を併用してもよい。本発明におけるトナ−においては、
例えばアルミナ微粒子、シリカ微粒子等の流動性改質剤
を添加しても良い。担体粒子(:キャリア)と混合され
ないで用いられるトナ−、すなわち一成分系現像剤の場
合にはトナ−は磁性を有する必要がある。このような場
合には必要に応じて、鉄、コバルト、ニッケル、あるい
はそれらを主体とする合金、あるいはフェライト等の酸
化物、を含んでも良い。本発明におけるポリエステル樹
脂の着色方法は特に限定されず、公知既存の着色剤であ
る顔料、または染料、あるいはカ−ボンブラック等を用
いればよい。これら染料、顔料、カ−ボンブラック等
は、単独で用いられてもよく、あるいは必要に応じて併
用されてもよい。特に耐光堅牢度の観点からは顔料を用
いることが好ましい。着色に顔料を用いる場合にはイエ
ロ−着色にはベンジジン系、アゾ系顔料が、マゼンタ着
色にはアゾレ−キ系、ロ−ダミンレ−キ系、キナクリド
ン系顔料が、シアン着色にはフタロシアニン系顔料が好
ましく用いられる。黒色のトナ−を得る場合に、カ−ボ
ンブラック等を使用することは差し支えない。カ−ボン
ブラックとしては、サ−マルブラック、アセチレンブラ
ック、チャンネルブラック、ファ−ネスブラック、ラン
プブラック等を用いることができる。着色に染料を用い
る場合には、イエロ−着色にはアゾ系、ニトロ系、キノ
リン系、キノフタロン系、メチン系染料が、マゼンタ着
色にはアントラキノン系、アゾ系、ロ−ダミン系染料
が、シアン着色にはアントラキノン系染料が好ましく用
いられる。顔料をトナ−に含有せしめる方法としては前
述した混練−粉砕法の他に、顔料粒子を水系媒体に分散
させ、ポリエステル樹脂のミクロ分散体に共存させた後
にミクロ分散粒子を合体せしめることにより顔料を含有
したイオン性基含有ポリエステル粒子を得る方法を例示
することができる。
【0012】本発明にの電子写真用トナ−は良好なる定
着性と保存安定性を両立する。これは本発明に用いられ
るポリエステル樹脂が50〜60℃程度以上のガラス転
移温度を保持した状態において高温での低溶融粘度を実
現するためである。
【0013】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらになんら限定される物では
ない。
【0014】(ポリエステル樹脂の合成)温度計、撹拌
機を備えたオ−トクレ−ブ中に、 1,5ナフタレンジカルボン酸メチルエステル 98重量部 ジメチルテレフタレ−ト 58重量部、 ジメチルイソフタレ−ト 58重量部、 シクロヘキサンジメタノ−ル 78重量部、 エチレングリコ−ル 95重量部、および テトラブトキシチタネ−ト 0.1重量部 を仕込み180〜230℃で120分間加熱してエステ
ル交換反応を行った。ついで反応系を250℃まで昇温
し、系の圧力1〜10mmHgとして60分間反応を続
けた結果、共重合ポリエステル樹脂(A1)を得た。得
られた共重合ポリエステル樹脂(A1)の組成、数平均
分子量、ガラス転移温度を表1.に示す。以下、原料を
変えて同様に重合を行い、表1.に示すポリエステル樹
脂(A2)〜(A5)、(A7)を得た。表1.におい
てNDCは1,5ナフタレンジカルボン酸、TPAはテ
レフタル酸、IPAはイソフタル酸、SIPは5−ナト
リウムスルホイソフタル酸、SAはセバシン酸、MAは
マレイン酸、TMAはトリメリット酸、CHDMはシク
ロヘキサンジメタノ−ル、TCDはトリシクロデカンジ
メタノ−ル、EGはエチレングリコ−ル、NPGはネオ
ペンチルグリコ−ル、BPPはビスフェノ−ルAのプロ
ピレンオキシド付加物をそれぞれ示す。
【表1】
【0015】次に温度計、撹拌機を備えたオ−トクレ−
ブ中に、 1,5ナフタレンジカルボン酸メチルエステル 37重量部 ジメチルテレフタレ−ト 97重量部、 ジメチルイソフタレ−ト 58重量部、 エチレングリコ−ル 136重量部、および テトラブトキシチタネ−ト 0.1重量部 を仕込み150〜220℃で180分間加熱してエステ
ル交換反応を行った。次いで、240℃に昇温した後、
系の圧力を徐々に減じて30分後に10mmHgとし、
60分間反応を続けた。その後オ−トクレ−ブ中を窒素
ガスで置換し、大気圧とした。温度を200℃に保ち無
水トリメリット酸を10重量部を加え、60分間反応を
行い、共重合ポリエステル樹脂(A6)を得た。ポリエ
ステル樹脂(A6)の組成、数平均分子量、ガラス転移
温度を表1.に示す。
【0016】さらに温度計、撹拌機を備えたオ−トクレ
−ブ中に、ビスフェノ−ルAのプロピレンオキサイド付
加物70重量部、無水マレイン酸19.6重量部を仕込
み、反応系内に窒素ガスを導入し不活性雰囲気に保ち、
0.05重量部のジブチル錫オキサイドを加え200度
にて反応させポリエステル樹脂(A8)を得た。ポリエ
ステル樹脂(A8)の組成、数平均分子量、ガラス転移
温度を表1.に示す。
【0017】(トナ−の調製1)共重合ポリエステル樹
脂(A1)96重量部にベンジジン系ジスアゾ顔料
(C.I.PIGMENT YELLOW 17)4重
量部を加え、ホットロ−ルミルにて溶融混練した。次い
で微粉砕機にて粉砕後、ジグザグ分級機にて分級し平均
粒径11μmのイエロ−トナ−(T1Y)を得た。同様
にキナクリドン系マゼンタ顔料(C.I.PIGMEN
T RED 122)、フタロシアニン系シアン顔料
(C.I.PIGMENT BLUE 15)を用い、
マゼンタトナ−(T1M)、シアントナ−(T1C)を
得た。以下同様に共重合ポリエステル樹脂(A2)〜
(A8)と前記顔料を用い、同様に着色トナ−(T2
Y)、(T2M)、(T2C)〜(T8Y)、(T8
M)、(T8C)を得た。(後記、表2参照)
【0018】(トナ−の調製2)共重合ポリエステル樹
脂(A3)100重量部、メチルエチルケトン40重量
部、テトラヒドロフラン10重量部を70℃にて溶解し
た後80℃の水150重量部を添加し、粒子径約0.1
μmの共重合ポリエステル樹脂の水系ミクロ分散体を得
た。さらに得られた水系ミクロ分散体を蒸留用フラスコ
に入れ、留分温度が100℃に達するまで蒸留し、冷却
後に水を加え固形分濃度を38%とした。ベンジジン系
ジスアゾ顔料(C.I.PIGMENT YELLOW
17)100重量部、分散剤ミグノ−ル802(一方
社油脂化学製)40重量部、脱イオン水360重量部を
サンドミルに仕込、4時間分散処理を行うことにより顔
料の水系分散体を得た。温度計、コンデンサ−、撹拌羽
根を備えた四つ口の1リットルセパラブルフラスコに、
共重合ポリエステル水系分散体834重量部、顔料水分
散体63重量部、脱イオン水35重量部、および、ジメ
チルアミノエチルメタクリレ−ト5.6重量部を入れ、
70℃に昇温した。さらに120分間70℃に保った状
態で反応を続けた。その結果、共重合ポリエステル水系
分散体に存在したサブミクロンオ−ダ−の粒子径の共重
合体は合体粒子成長し、さらに共存した顔料を粒子内部
に取り込んだ平均粒径5.2μm、直径をDとした場合
に0.5D〜2Dの範囲の粒径を有する粒子の占有率
(個数)92%の着色ポリエステル粒子を得た。得られ
た着色ポリエステル粒子を洗浄・脱水し、真空乾燥した
後、シリカ微粉末処理を行い、イエロ−トナ−(T9
Y)を得た。キナクリドン系マゼンタ顔料(C.I.P
IGMENT RED 122)、フタロシアニン系シ
アン顔料(C.I.PIGMENT BLUE 15)
についても同様の方法にて顔料を水系分散体化し、同様
の方法にてマゼンタトナ−(T9M)、シアントナ−
(T9C)を得た。 以下同様の方法にて共重合ポリエ
ステル樹脂(A4)から(T10Y)、(T10M)、(T
10C)、(A5)から(T11Y)、(T11M)、(T11
C)を得た。(後記、表2参照)
【0019】(トナ−の調製3)共重合ポリエステル
(A6)34部に、ブタノ−ル10部を加え90℃で溶
解した後、80℃まで冷却した。さらに共重合ポリエス
テルの酸価に等量となるように1Nのアンモニア水溶液
を加え、80℃を保持し30分間撹拌した後80℃の水
56部を添加し共重合ポリエステルの水系分散体を得
た。さらに得られた水分散体1000部を蒸留用フラス
コに入れ、留分温度100℃に達するまで蒸留した後冷
却し、最終的に脱溶剤された固形分濃度33%の共重合
ポリエステルの水分散体を得た。得られた水分散体およ
び前記顔料の水系分散体を用い同様にトナ−(T12
Y)、(T12M)、(T12C)を得た。(後記、表2参
照)
【0020】(トナ−の調整4)共重合ポリエステル樹
脂(A5)100重量部、メチルエチルケトン40重量
部、テトラヒドロフラン10重量部を70℃にて溶解し
た後80℃の水150重量部を添加し、粒子径約0.1
μmの共重合ポリエステル樹脂の水系ミクロ分散体を得
た。さらに得られた水系ミクロ分散体を蒸留用フラスコ
に入れ、留分温度が100℃に達するまで蒸留し、冷却
後に水を加え固形分濃度を30%とした。温度計、コン
デンサ−、撹拌羽根を備えた四つ口の1リットルセパラ
ブルフラスコに、共重合ポリエステル水系分散体800
重量部、および、ジメチルアミノエチルメタクリレ−ト
5.6重量部を入れ、80℃に昇温した。さらに120
分間80℃に保った状態で反応を続けた。その結果、共
重合ポリエステル水系分散体に存在したサブミクロンオ
−ダ−の粒子径の共重合体は合体粒子成長し平均粒径
7.8μm、直径をDとした場合に0.5D〜2Dの範
囲の粒径を有する粒子の占有率(個数)93%のポリエ
ステル粒子を得た。得られたポリエステル粒子25重量
重量部、分散染料ミケトン・ファストイエロ−GL[三
井東圧染料製]0.8重量部(染料純分換算)、脱イオ
ン水75重量部を染色試験器ミニカラ−[テクサム技研
製]のステンレスポットに仕込、130℃にて60分間
高温染色し、冷却後、洗浄脱水、真空乾燥を行った。得
られた乾燥着色粉末にシリカ微粉処理を行いトナ−(T
13Y)を得た。同様にマゼンタ染料としてミケトン・ポ
リエステルレッドFB、ミケトン・ポリエステル・レッ
ドヴァイオレット4RLの1:1配合物、シアン染料と
してミケトン・ポリエステルブリリアントブル−5B、
スミプラスト・グリ−ンG[住友化学製]の9:1配合
物を用い、トナ−(T13M)、(T13C)を得た。(後
記、表2参照)
【0021】(保存安定性評価)得られたトナ−を50
℃90%RHの加湿雰囲気下に100時間放置した後の
ブロッキングの有無にて保存安定性を評価した。ブロッ
キングが認められなかったものを良好、ブロッキングを
生じたものを不良とした。結果を表2.表3.に示す。
本発明のトナ−が高い耐ブロッキング性を有することが
わかる。
【表2】
【0022】
【表3】 (初期画像特性評価)得られた2成分系現像剤を用い、
アモルファス・シリコンを感光体とする電子写真方式の
複写機により紙上に連続階調画像を複写した。目視にて
観察した結果を表2.表3.に示す。いずれのトナ−に
おいても良好な複写画像を得ることができた。またトナ
−(T13Y)、(T13M)、(T13C)から得られた画
像が色調的に最も良好な物であった。
【0023】(連続複写画像特性評価)初期画像特性評
価を行った後、さらに同じ連続階調画像の複写を500
0枚連続して行った。5000枚目の複写画像の目視評
価結果を表2.表3.に示す。トナ−(T8Y)、(T
8M)、(T8C)においては5000枚連続複写後の
画像はカブリ、カスレの多い低品位の画像となった。こ
れは特にトナ−の帯電安定性が不良であるためと考えら
れる。逆にナトリウムスルホイソフタル酸を共重合、あ
るいは、無水トリメリット酸の使用によりイオン性基を
付与された例において特に高い安定性が示された。
【0024】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明による電
子写真用トナ−は、湿熱環境下においてもブロッキング
を生じない優れた保存安定性を有することが示された。
また本発明による電子写真用トナ−は画像再現性に優
れ、良好なる複写画像を安定して再現することが示され
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着材樹脂の主構成成分として、70mo
    l%以上が芳香族ジカルボン酸類からなり、さらに該芳香
    族ジカルボン酸の1〜50mol%がナフタレンジカルボン
    酸からなる多価カルボン酸類と、炭素数2〜5の脂肪族
    多価アルコ−ルおよびまたは脂環族ジオ−ルを含む多価
    アルコ−ル類との縮重合により得られるポリエステル樹
    脂を用いたことを特徴とする電子写真用トナ−。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006267950A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真用トナー、電子写真用現像剤、及び画像形成方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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