JPH0593864A - ズームレンズ - Google Patents
ズームレンズInfo
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- JPH0593864A JPH0593864A JP10338191A JP10338191A JPH0593864A JP H0593864 A JPH0593864 A JP H0593864A JP 10338191 A JP10338191 A JP 10338191A JP 10338191 A JP10338191 A JP 10338191A JP H0593864 A JPH0593864 A JP H0593864A
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- Japan
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- lens
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- zoom
- zoom lens
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 3群ズームレンズでありながら変倍の効率が
良く、コンパクトで、かつ性能も良好な、レンズシャッ
ターカメラ等に好適な小型の高変倍ズームレンズを得
る。 【構成】 物体側より順に、正の屈折力を有する第1レ
ンズ群、負の屈折力の第2レンズ群および負の屈折力の
第3レンズ群からなり、上記第1−2群間隔及び第2−
3群間隔をともに減少させることにより、短焦点側から
長焦点側への変倍を行う。
良く、コンパクトで、かつ性能も良好な、レンズシャッ
ターカメラ等に好適な小型の高変倍ズームレンズを得
る。 【構成】 物体側より順に、正の屈折力を有する第1レ
ンズ群、負の屈折力の第2レンズ群および負の屈折力の
第3レンズ群からなり、上記第1−2群間隔及び第2−
3群間隔をともに減少させることにより、短焦点側から
長焦点側への変倍を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズシャッターカメ
ラ等に用いられる小型のズームレンズ、特に変倍比が2
倍を超えるような高変倍のものに関する。
ラ等に用いられる小型のズームレンズ、特に変倍比が2
倍を超えるような高変倍のものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レンズシャッターカメラ用のズー
ムレンズとしては、変倍比が2倍程度のものでは、物体
側より順に正の屈折力の第1群と負の屈折力の第2群を
配した2群ズーム方式が一般的である(例えば特開昭5
6−128911号公報参照)。この方式の特徴は、全
系で望遠型の構成となり、レンズ全長が短いということ
である。しかし、近年のレンズシャッターカメラの動向
として、変倍比が2倍を超えるような高変倍化が挙げら
れ、この要求に対応するレンズとして、上述の2群ズー
ム方式を用いたものでは、特開平2−50119号公報
記載のもの等が公知である。
ムレンズとしては、変倍比が2倍程度のものでは、物体
側より順に正の屈折力の第1群と負の屈折力の第2群を
配した2群ズーム方式が一般的である(例えば特開昭5
6−128911号公報参照)。この方式の特徴は、全
系で望遠型の構成となり、レンズ全長が短いということ
である。しかし、近年のレンズシャッターカメラの動向
として、変倍比が2倍を超えるような高変倍化が挙げら
れ、この要求に対応するレンズとして、上述の2群ズー
ム方式を用いたものでは、特開平2−50119号公報
記載のもの等が公知である。
【0003】しかし、2群ズーム方式で高変倍化を達成
しようとすると後群の移動量が大きくなり、カメラの小
型化が難しくなるという問題があった。これは次の様な
理由による。第2群の焦点距離をf2、第2群の広角
端、望遠端における倍率をM2w、M2tとすると、第2群
のズーミングに伴う移動量すなわちバックフォーカスの
変化量△fb は △fb =f2×(M2t−M2w) ・・・(1) により表される。変倍をすべて第2群の倍率変化に負っ
ている2群ズーム方式では、(1)式中の(M2t−M2w)の
値が大きくなってしまい、△fbも大きくなる。
しようとすると後群の移動量が大きくなり、カメラの小
型化が難しくなるという問題があった。これは次の様な
理由による。第2群の焦点距離をf2、第2群の広角
端、望遠端における倍率をM2w、M2tとすると、第2群
のズーミングに伴う移動量すなわちバックフォーカスの
変化量△fb は △fb =f2×(M2t−M2w) ・・・(1) により表される。変倍をすべて第2群の倍率変化に負っ
ている2群ズーム方式では、(1)式中の(M2t−M2w)の
値が大きくなってしまい、△fbも大きくなる。
【0004】このため、3群ズーム方式を採用し、1つ
の群に変倍負担が集中しないようにした高変倍ズームレ
ンズとして、物体側より正・正・負の屈折力配分により
構成したもの(例えば特開昭63−153511号公
報)、負・正・負により構成したもの(例えば特開昭6
4−72114号公報)が提案されている。しかし、前
者(正・正・負)の場合、群間隔の変化が各群の倍率変
化に有効に作用しないという問題があり、後者(負・正
・負)の場合、負群先行のため逆望遠型となりコンパク
ト性が失われるという問題があった。尚、4群ズーム方
式を用いた高変倍ズームレンズも数多く提案されている
が、4群ズーム方式は3群ズーム方式に比べて、部品点
数の増大と製作の困難さを伴うことが多く、特別な場合
を除いて小型のカメラには不向きである。
の群に変倍負担が集中しないようにした高変倍ズームレ
ンズとして、物体側より正・正・負の屈折力配分により
構成したもの(例えば特開昭63−153511号公
報)、負・正・負により構成したもの(例えば特開昭6
4−72114号公報)が提案されている。しかし、前
者(正・正・負)の場合、群間隔の変化が各群の倍率変
化に有効に作用しないという問題があり、後者(負・正
・負)の場合、負群先行のため逆望遠型となりコンパク
ト性が失われるという問題があった。尚、4群ズーム方
式を用いた高変倍ズームレンズも数多く提案されている
が、4群ズーム方式は3群ズーム方式に比べて、部品点
数の増大と製作の困難さを伴うことが多く、特別な場合
を除いて小型のカメラには不向きである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、3群ズーム
レンズでありながら変倍の効率が良く、コンパクトで、
かつ性能も良好な、レンズシャッターカメラ等に好適な
小型の高変倍ズームレンズを提供することにある。
レンズでありながら変倍の効率が良く、コンパクトで、
かつ性能も良好な、レンズシャッターカメラ等に好適な
小型の高変倍ズームレンズを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の小型のズームレ
ンズにおいては、物体側より順に、正の屈折力を有する
第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群および負の屈
折力の第3レンズ群からなり、上記第1−2群間隔及び
第2−3群間隔をともに減少させることにより、短焦点
側から長焦点側への変倍を行うことを特徴とする。
ンズにおいては、物体側より順に、正の屈折力を有する
第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群および負の屈
折力の第3レンズ群からなり、上記第1−2群間隔及び
第2−3群間隔をともに減少させることにより、短焦点
側から長焦点側への変倍を行うことを特徴とする。
【0007】
【作用】以下、各レンズ群間隔の変化と各レンズ群の倍
率の変化との関係を調べることにより、本発明の構成
が、3群ズームレンズとして本発明の目的に対して優れ
ていることを示す。図1は本発明の3群ズームレンズの
屈折力配置を示し、図中、第i群の焦点距離をfi、レ
ンズ群倍率をMi 、物体距離をSi 、像距離をSi'(い
ずれもi=1〜3)、第1−2群間隔をt1、第2−3
群間隔をt2により表す。また、図2は第i群の結像関
係を示したものであり、yi 、yi'はそれぞれ物体高、
像高を表している。si、si'、yi、yi'の符号は各群
の符号と配置により変化するが、各変数間の関係式は不
変である。以下の式で符号は右向きを正とする。
率の変化との関係を調べることにより、本発明の構成
が、3群ズームレンズとして本発明の目的に対して優れ
ていることを示す。図1は本発明の3群ズームレンズの
屈折力配置を示し、図中、第i群の焦点距離をfi、レ
ンズ群倍率をMi 、物体距離をSi 、像距離をSi'(い
ずれもi=1〜3)、第1−2群間隔をt1、第2−3
群間隔をt2により表す。また、図2は第i群の結像関
係を示したものであり、yi 、yi'はそれぞれ物体高、
像高を表している。si、si'、yi、yi'の符号は各群
の符号と配置により変化するが、各変数間の関係式は不
変である。以下の式で符号は右向きを正とする。
【0008】3群ズームレンズにおいて、全系の焦点距
離fは、次式により表される。 f=f1×M2×M3 ・・・(2) 上式より、3群ズームレンズの変倍はM2とM3の変化に
よって起こることがわかる。そしてM2とM3の変化は、
レンズ群間隔t1、t2の変化により引き起こされる。図
2より、 Mi=yi'/yi=si'/si ・・・(3) を得るが、ニュートンの式 1/si'=(1/si)+(1/fi) ・・・(4) を用いて、Miは Mi=fi/(si+fi) ・・・(5) と表される。我々の目的はt1、t2とMiの関係を調べ
ることにあるため、Miをt1またはt2の関数として表
さなければならない。図1より、 t1=s1'−s2 ・・・(6) t2=s2'−s3 ・・・(7) が得られる。(5)式と(6)式より、i=2として M2=f2/(s1'+f2−t1) ・・・(8) を得る。同様に(5)式と(7)式より、i=3として M3=f3/(s2'+f3−t2) ・・・(9) が得られる。さらに、(4)式と(6)とから、i=2として 1/s2'={1/(s1'−t1)}+1/f2 ・・・(10) これを(9)に代入して M3=f3(f2+s1'-t1)/{f2s1'+(f3-t2)(f2+s1')-(f2+f3-t2)t1}・・(11) を得る。これで求めるべき3つの関係式、すなわちM2
とt1、M3とt2、M3とt1、t2の関係式が得られたこ
とになる。
離fは、次式により表される。 f=f1×M2×M3 ・・・(2) 上式より、3群ズームレンズの変倍はM2とM3の変化に
よって起こることがわかる。そしてM2とM3の変化は、
レンズ群間隔t1、t2の変化により引き起こされる。図
2より、 Mi=yi'/yi=si'/si ・・・(3) を得るが、ニュートンの式 1/si'=(1/si)+(1/fi) ・・・(4) を用いて、Miは Mi=fi/(si+fi) ・・・(5) と表される。我々の目的はt1、t2とMiの関係を調べ
ることにあるため、Miをt1またはt2の関数として表
さなければならない。図1より、 t1=s1'−s2 ・・・(6) t2=s2'−s3 ・・・(7) が得られる。(5)式と(6)式より、i=2として M2=f2/(s1'+f2−t1) ・・・(8) を得る。同様に(5)式と(7)式より、i=3として M3=f3/(s2'+f3−t2) ・・・(9) が得られる。さらに、(4)式と(6)とから、i=2として 1/s2'={1/(s1'−t1)}+1/f2 ・・・(10) これを(9)に代入して M3=f3(f2+s1'-t1)/{f2s1'+(f3-t2)(f2+s1')-(f2+f3-t2)t1}・・(11) を得る。これで求めるべき3つの関係式、すなわちM2
とt1、M3とt2、M3とt1、t2の関係式が得られたこ
とになる。
【0009】ここで考えているズームレンズとは、レン
ズ群間隔すなわちt1とt2の変化により(2)式中のM2と
M3の絶対値を増大させ、短焦点側から長焦点側への変
倍を行うものである。このため、各レンズ群符号及び間
隔変化の方向は、|M2|と|M3|をともに増大させる
ように選ぶのが好ましい。そこで、本解析においては、
M2及びM3をt1またはt2により微分し、これら導関数
の符号を調べることにより、最良のズームタイプを求め
ることにする。(8)、(9)、(11)式をそれぞれt1、t2、
t1により微分すると、 ∂M2/∂t1=f2/(s1'+f2−t1)2 ・・・(12) ∂M3/∂t2=f3/(s2'+f3−t2)2 ・・・(13) ∂M3/∂t1=f2 2f3/{f2s1'+(f3-t2)(f2+s1')-(f2+f3-t2)t1}2・・・(14) となる。
ズ群間隔すなわちt1とt2の変化により(2)式中のM2と
M3の絶対値を増大させ、短焦点側から長焦点側への変
倍を行うものである。このため、各レンズ群符号及び間
隔変化の方向は、|M2|と|M3|をともに増大させる
ように選ぶのが好ましい。そこで、本解析においては、
M2及びM3をt1またはt2により微分し、これら導関数
の符号を調べることにより、最良のズームタイプを求め
ることにする。(8)、(9)、(11)式をそれぞれt1、t2、
t1により微分すると、 ∂M2/∂t1=f2/(s1'+f2−t1)2 ・・・(12) ∂M3/∂t2=f3/(s2'+f3−t2)2 ・・・(13) ∂M3/∂t1=f2 2f3/{f2s1'+(f3-t2)(f2+s1')-(f2+f3-t2)t1}2・・・(14) となる。
【0010】まず、本発明の屈折力配置である正・負・
負タイプから検討を始める。 (1)正・負・負タイプ(f2<0,f3<0,図1) (12)、(13)、(14)式から (∂M2/∂t1)<0, (∂M3/∂t2)<0,
(∂M3/∂t1)<0 であることがわかる。一方、図1からM2とM3はともに
正の値しかとることができない。このため、|M2|、|M
3|を大きくするには、t1、t2をともに減少させればよ
い。ここで重要なのは、t1の一方向への変化により|M
2|、|M3|がともに増大するということである。 (2)正・正・負タイプ(f2>0,f3<0,図3) (12)、(13)、(14)式から (∂M2/∂t1)>0, (∂M3/∂t2)<0,
(∂M3/∂t1)<0 このタイプではタイプ(1)と同様にM2、M3はともに
正の値しかとることができない。このため、t1の変化
に対しM2とM3の変化量は異なる符号をとってしまう。
すなわち、t1を増大させてM2を大きくしたとき、M3
は逆に小さくなってしまい、t2の減少による効果を打
ち消してしまう。これは良いズームタイプとは言えな
い。 (3)負・正・負タイプ(f2>0,f3<0,図4) 前述のように、逆望遠型のこのタイプは小型のズームレ
ンズには適していないが、近年になって変倍比が3倍を
超えるような高変倍のものも提案されているため、ここ
で検討してみる。(12)、(13)、(14)式から (∂M2/∂t1)>0, (∂M3/∂t2)<0,
(∂M3/∂t1)<0 このタイプではM2<0,M3>0となるため、|M2|を
増大させるには、t1を減少させればよい。このとき、
M3もやはり増大し、タイプ(2)のような問題は起こ
らない。t2を減少させればM3はやはり増大し、効率と
いう点については良いズームタイプと言える。 (4)この他にも3群ズームレンズとしては、正・正・
正、正・負・正、負・正・正、負・負・正というタイプ
が可能であるが、いずれも望遠型の配置とはならないた
め、ここでは省略する。 以上のように、各レンズ群間隔の変化が各群の倍率変化
を効率よく引き起こし、かつ全レンズ系が小型である、
という点で、本発明のズームレンズの構成は、3群ズー
ム方式では最も優れたものであることがわかる。
負タイプから検討を始める。 (1)正・負・負タイプ(f2<0,f3<0,図1) (12)、(13)、(14)式から (∂M2/∂t1)<0, (∂M3/∂t2)<0,
(∂M3/∂t1)<0 であることがわかる。一方、図1からM2とM3はともに
正の値しかとることができない。このため、|M2|、|M
3|を大きくするには、t1、t2をともに減少させればよ
い。ここで重要なのは、t1の一方向への変化により|M
2|、|M3|がともに増大するということである。 (2)正・正・負タイプ(f2>0,f3<0,図3) (12)、(13)、(14)式から (∂M2/∂t1)>0, (∂M3/∂t2)<0,
(∂M3/∂t1)<0 このタイプではタイプ(1)と同様にM2、M3はともに
正の値しかとることができない。このため、t1の変化
に対しM2とM3の変化量は異なる符号をとってしまう。
すなわち、t1を増大させてM2を大きくしたとき、M3
は逆に小さくなってしまい、t2の減少による効果を打
ち消してしまう。これは良いズームタイプとは言えな
い。 (3)負・正・負タイプ(f2>0,f3<0,図4) 前述のように、逆望遠型のこのタイプは小型のズームレ
ンズには適していないが、近年になって変倍比が3倍を
超えるような高変倍のものも提案されているため、ここ
で検討してみる。(12)、(13)、(14)式から (∂M2/∂t1)>0, (∂M3/∂t2)<0,
(∂M3/∂t1)<0 このタイプではM2<0,M3>0となるため、|M2|を
増大させるには、t1を減少させればよい。このとき、
M3もやはり増大し、タイプ(2)のような問題は起こ
らない。t2を減少させればM3はやはり増大し、効率と
いう点については良いズームタイプと言える。 (4)この他にも3群ズームレンズとしては、正・正・
正、正・負・正、負・正・正、負・負・正というタイプ
が可能であるが、いずれも望遠型の配置とはならないた
め、ここでは省略する。 以上のように、各レンズ群間隔の変化が各群の倍率変化
を効率よく引き起こし、かつ全レンズ系が小型である、
という点で、本発明のズームレンズの構成は、3群ズー
ム方式では最も優れたものであることがわかる。
【0011】本発明の構成は、|M2|と|M3|の変化が相
殺されないようにt1とt2を変化させることができると
いうだけでなく、間隔変化が効率よく群倍率を変化させ
ている、という点でも有利である。このことを次に説明
する。図1あるいは、(6)、(7)式より、間隔変化とはs
i の変化と同じであることがわかる。(5)式をsi で微
分して ∂Mi/∂si=−fi/(si+fi)2 ・・・(15) ここでは∂Mi/∂siの絶対値について考える。(15)式
から明らかなように、siとfiが異符号の方が|∂Mi/
∂si|は大きくなる。これは間隔変化に対する変倍の効
率が良いことを示している。
殺されないようにt1とt2を変化させることができると
いうだけでなく、間隔変化が効率よく群倍率を変化させ
ている、という点でも有利である。このことを次に説明
する。図1あるいは、(6)、(7)式より、間隔変化とはs
i の変化と同じであることがわかる。(5)式をsi で微
分して ∂Mi/∂si=−fi/(si+fi)2 ・・・(15) ここでは∂Mi/∂siの絶対値について考える。(15)式
から明らかなように、siとfiが異符号の方が|∂Mi/
∂si|は大きくなる。これは間隔変化に対する変倍の効
率が良いことを示している。
【0012】前回と同様に3つのタイプについて検討し
てみる。 (1)正・負・負タイプ(f2<0,f3<0) 図1より、s2>0,s3>0であるため、s2とf2及び
s3とf3はともに異符号となり、変倍効率は良いといえ
る。 (2)正・正・負タイプ(f2>0,f3<0) タイプ(1)と同様にs2>0,s3>0となるため、第
2群についてはs2とf2が同符号となり、効率の良いタ
イプとはいえない。 (3)負・正・負タイプ(f2>0,f3<0) このときはs2<0,s3>0となるため、s2とf2及び
s3とf3はともに異符号となり、タイプ(1)と同様に
変倍効率は良いといえる。ただし前述のように、このタ
イプは逆望遠型となるため、コンパクト性が失われると
いう欠点がある。以上のように、siとfiの符号でみた
変倍効率についても、本発明による構成は、小型のズー
ムレンズとしては最も優れたものであることがわかる。
てみる。 (1)正・負・負タイプ(f2<0,f3<0) 図1より、s2>0,s3>0であるため、s2とf2及び
s3とf3はともに異符号となり、変倍効率は良いといえ
る。 (2)正・正・負タイプ(f2>0,f3<0) タイプ(1)と同様にs2>0,s3>0となるため、第
2群についてはs2とf2が同符号となり、効率の良いタ
イプとはいえない。 (3)負・正・負タイプ(f2>0,f3<0) このときはs2<0,s3>0となるため、s2とf2及び
s3とf3はともに異符号となり、タイプ(1)と同様に
変倍効率は良いといえる。ただし前述のように、このタ
イプは逆望遠型となるため、コンパクト性が失われると
いう欠点がある。以上のように、siとfiの符号でみた
変倍効率についても、本発明による構成は、小型のズー
ムレンズとしては最も優れたものであることがわかる。
【0013】本発明においては、以上のような基本構成
の他に、次の条件を満足することが望ましい。 1.0<△D12/△D23<4.0 ・・・(16) ただし、△D12:広角端と望遠端での第1−2群間隔の
変化量 △D23:広角端と望遠端での第2−3群間隔の変化量
の他に、次の条件を満足することが望ましい。 1.0<△D12/△D23<4.0 ・・・(16) ただし、△D12:広角端と望遠端での第1−2群間隔の
変化量 △D23:広角端と望遠端での第2−3群間隔の変化量
【0014】(16)式は両レンズ群間隔の変化量に関する
ものである。下限をこえて△D12が小さくなると、第2
群の変倍負担が小さくなるとともに第3群の変倍負担が
大きくなり、第3群の移動量が増大しコンパクト性が失
われる。また上限をこえて△D12が大きくなると、第2
群の変倍負担が増すために変倍の際の収差変動が大きく
なる。本発明のレンズ構成においては、第3群の倍率は
1より大きく、第2群で発生する収差は第3群により拡
大されて像面に達するため、第2群での収差変動は小さ
く抑えることが望ましい。
ものである。下限をこえて△D12が小さくなると、第2
群の変倍負担が小さくなるとともに第3群の変倍負担が
大きくなり、第3群の移動量が増大しコンパクト性が失
われる。また上限をこえて△D12が大きくなると、第2
群の変倍負担が増すために変倍の際の収差変動が大きく
なる。本発明のレンズ構成においては、第3群の倍率は
1より大きく、第2群で発生する収差は第3群により拡
大されて像面に達するため、第2群での収差変動は小さ
く抑えることが望ましい。
【0015】
【実施例】以下、本発明のズームレンズの実施例を示
す。表中、fは全系の焦点距離、FはFナンバー、ωは
半画角、Rは近軸曲率半径、Dは軸上面間隔、Nはd線
に対するレンズ材料の屈折率、νはアッベ数である。ま
た*印は非球面を表し、その形状は面の頂点を原点とし
て、光軸方向をX軸とした直交座標系において、頂点曲
率をc、円錐係数をK、非球面係数をAi(i=4,
6)として下記の数式1で表わされる。
す。表中、fは全系の焦点距離、FはFナンバー、ωは
半画角、Rは近軸曲率半径、Dは軸上面間隔、Nはd線
に対するレンズ材料の屈折率、νはアッベ数である。ま
た*印は非球面を表し、その形状は面の頂点を原点とし
て、光軸方向をX軸とした直交座標系において、頂点曲
率をc、円錐係数をK、非球面係数をAi(i=4,
6)として下記の数式1で表わされる。
【0016】
【数1】
【0017】以下の2つの実施例では、第2レンズ群を
物体側から順に正、負の2枚のレンズにより構成してい
る。そして、これら2つのレンズの軸上面間隔dpnは、
次の条件を満足することが望ましい。 0.01<dpn/ft ・・・(17) ただしft は全系の望遠端での焦点距離である。この条
件の下限をこえてdpnが小さくなると、望遠側での球面
収差が大きくオーバーとなってしまう。さらにこれらの
実施例においては、第1群の後方に絞りを有し、この絞
りの直前の面に非球面を用いて非点収差を補正してい
る。また第3群内にも非球面を用いて、広角側での正の
歪曲を補正している。
物体側から順に正、負の2枚のレンズにより構成してい
る。そして、これら2つのレンズの軸上面間隔dpnは、
次の条件を満足することが望ましい。 0.01<dpn/ft ・・・(17) ただしft は全系の望遠端での焦点距離である。この条
件の下限をこえてdpnが小さくなると、望遠側での球面
収差が大きくオーバーとなってしまう。さらにこれらの
実施例においては、第1群の後方に絞りを有し、この絞
りの直前の面に非球面を用いて非点収差を補正してい
る。また第3群内にも非球面を用いて、広角側での正の
歪曲を補正している。
【0018】実施例1 f=39.06〜97.52 F3.5〜8.7 2ω=56.8〜25.0° 面番号 R D N ν 1 18.517 2.20 1.62004 36.3 2 33.712 1.90 3 -16.286 0.80 1.83400 37.2 4 -83.154 0.97 5 -179.190 3.75 1.78472 25.7 6 19.287 3.40 1.60342 38.0 7 -17.380 0.10 8 37.679 2.20 1.58913 61.2 9* -35.070 A 10 -265.205 3.40 1.62004 36.3 11 -20.020 1.55 12 -21.830 1.00 1.77250 49.6 13 92.396 B 14* -15.000 1.20 1.77250 49.6 15 -29.169 f A B 39.06 10.80 8.00 59.97 5.65 5.82 97.52 1.95 4.00 非球面係数 第9面 K =−0.53983 A4 = 0.49341×10-5 A6 = 0.23549×10-8 第14面 K = 0 A4 = 0.38732×10-5 A6 =−0.58162×10-8 △D12/△D23=2.21 dpn/ft=0.016
【0019】実施例2 f=39.11〜97.40 F3.5〜8.7 2ω=56.8〜25.0° 面番号 R D N ν 1 20.495 2.20 1.62004 36.3 2 36.857 1.90 3 -17.170 0.80 1.78590 37.2 4 -49.367 0.97 5 -91.708 3.75 1.78472 25.7 6 19.996 3.40 1.60342 38.0 7 -24.442 0.10 8 46.411 2.20 1.58913 61.2 9* -22.879 A 10 -45.066 2.50 1.80100 35.0 11 -20.114 1.23 12 -21.692 1.00 1.77250 49.6 13 228.063 B 14 -124.603 3.50 1.62004 36.3 15 -28.836 2.80 16* -15.895 1.20 1.77250 49.6 17 -74.419 f A B 39.11 11.71 7.50 59.97 6.32 5.45 97.40 2.80 2.50 非球面係数 第9面 K =−0.10004×10 A4 = 0.62269×10-5 A6 =−0.17465×10-8 第16面 k =−0.39806 A4 = 0.27599×10-6 A6 =−0.22277×10-7 △D12/△D23=1.78 dpn/ft=0.013
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明のズームレンズ
は、その実施例及び諸収差図で見るように、変倍効率が
よく小型であるにもかかわらず、性能も良好な、レンズ
シャッターカメラ等に好適な小型のズームレンズを得る
ことができる。
は、その実施例及び諸収差図で見るように、変倍効率が
よく小型であるにもかかわらず、性能も良好な、レンズ
シャッターカメラ等に好適な小型のズームレンズを得る
ことができる。
【図1】本発明のズームレンズの構成を示す屈折力配置
図
図
【図2】1つのレンズ群における結像倍率の説明図
【図3】他のズーム方式の構成を示す屈折力配置図
【図4】さらに他のズーム方式の構成を示す屈折力配置
図
図
【図5】本発明のズームレンズの第1実施例の断面図
【図6】本発明のズームレンズの第2実施例の断面図
【図7】本発明のズームレンズの第1実施例の広角端に
おける収差図
おける収差図
【図8】本発明のズームレンズの第1実施例の中間部に
おける収差図
おける収差図
【図9】本発明のズームレンズの第1実施例の望遠端に
おける収差図
おける収差図
【図10】本発明のズームレンズの第2実施例の広角端
における収差図
における収差図
【図11】本発明のズームレンズの第2実施例の中間部
における収差図
における収差図
【図12】本発明のズームレンズの第2実施例の望遠端
における収差図
における収差図
収差図中、「d」、「g」はそれぞれd線、g線に対す
る球面収差を、「△S」、「△M」はそれぞれサジタル
像面、メリディオナル像面を表している。
る球面収差を、「△S」、「△M」はそれぞれサジタル
像面、メリディオナル像面を表している。
Claims (1)
- 【請求項1】 物体側より順に、正の屈折力を有する第
1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群および負の屈折
力の第3レンズ群からなり、上記第1−2群間隔及び第
2−3群間隔をともに減少させることにより、短焦点側
から長焦点側への変倍を行うことを特徴とする小型のズ
ームレンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10338191A JPH0593864A (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | ズームレンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10338191A JPH0593864A (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | ズームレンズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0593864A true JPH0593864A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=14352512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10338191A Withdrawn JPH0593864A (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | ズームレンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0593864A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001356266A (ja) * | 2000-06-13 | 2001-12-26 | Olympus Optical Co Ltd | ズームレンズ |
US12158566B2 (en) | 2020-08-28 | 2024-12-03 | Largan Precision Co., Ltd. | Optical image lens assembly, image capturing unit and electronic device including nine lenses of +−−+−−−+−, +−+++−−+−, +−−−++−+−, +−−+++−+− or +−−+−+−+− refractive powers |
-
1991
- 1991-04-09 JP JP10338191A patent/JPH0593864A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001356266A (ja) * | 2000-06-13 | 2001-12-26 | Olympus Optical Co Ltd | ズームレンズ |
US12158566B2 (en) | 2020-08-28 | 2024-12-03 | Largan Precision Co., Ltd. | Optical image lens assembly, image capturing unit and electronic device including nine lenses of +−−+−−−+−, +−+++−−+−, +−−−++−+−, +−−+++−+− or +−−+−+−+− refractive powers |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980711 |