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JPH059199Y2 - - Google Patents

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Publication number
JPH059199Y2
JPH059199Y2 JP1606187U JP1606187U JPH059199Y2 JP H059199 Y2 JPH059199 Y2 JP H059199Y2 JP 1606187 U JP1606187 U JP 1606187U JP 1606187 U JP1606187 U JP 1606187U JP H059199 Y2 JPH059199 Y2 JP H059199Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
base
sheet
layer
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1606187U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63124199U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1606187U priority Critical patent/JPH059199Y2/ja
Publication of JPS63124199U publication Critical patent/JPS63124199U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH059199Y2 publication Critical patent/JPH059199Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Printing Methods (AREA)
  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は接着剤を利用して常温転写しさらにV
カツト加工を施して化粧材を作る為の転写化粧シ
ートに関するものであり、合板に透明インキ層を
転写することにより被転写体のもつ素材感が活か
し、尚かつ印刷により意匠性を高める為のもので
ある。 (従来の技術) 合板等の基材表面に、印刷した塩ビフイルムを
貼り合わせて化粧板を作る技術は良く知られてい
る。この方法によれば、基材表面に塩ビフイルム
を貼りつけた後、この貼着したビフイルムを残し
て基材のVカツト加工を行う。このようにすると
Vカツトされた基材はフイルムによつて連係され
ており、バラバラに分離することがないが、この
ような化粧板では、使用時の過酷な寒熱繰り返
し、乾湿繰り返しにより、経時的にフイルムが剥
離してふくれてしまうことがあつた。また、塩ビ
フイルムは、Vカツトされた基材を連係させるた
めに、通常100μ以上の厚いものを使用するため、
得られた化粧板にはこのフイルムを貼り合わせた
ことが歴然としており、意匠効果上好ましくなか
つた。 前記特願昭60−236135号はこのような欠点を解
消するためになされたもので、離型性基体シート
上にトツプコート(剥離ニス)層、アンダーコー
ト層、柄印刷層を設けた転写シートを、接着材を
介して基板に貼り合わせ、基体シートを剥離せず
に上述のVカツト加工を行ない、しかる後基体シ
ートを剥離するもので、こうすることにより、
塩ビフイルムが存在していないから経時的に剥離
やふくれが生じない、Vカツト加工時には基体
シートが貼り合わせてあるから基材は連係されて
おり、得られた化粧板表面には厚さ10μ〜50μ程
度のコート層が存在するだけであるから、意匠効
果を損えわない、という効果を有するものであつ
た。 (考案が解決しようとする問題点) ところで、剥離ニスに硬化型の樹脂を用いる
と、これを硬化させるため、80℃程度の高温で長
時間エージングする必要があるので、この高温時
に軟化することのない紙をベースとし、この上に
離型性のポリオレフイン樹脂をエキストルーダー
コーテイングした基体シートが用いられていた。 しかし、特願昭60−236135号の方法において
は、Vカツト加工時に基体シートが剥離しないこ
とが要求されると共に、化粧板製造後には基体シ
ートが容易に剥離できることが要求され、このた
め、離型性樹脂と剥離ニスが50〜400g/25mm程
度の接着力で接着することが望まれる。また、こ
の際に、紙と離型性樹脂の接着強度が、離型性樹
脂と剥離ニスとの接着強度より大きいことが要求
されるのは当然である。しかるにポリオレフイン
樹脂としてポリエチレン、ポリプロピレン、ある
いはその両者の混合物を検討した結果、いずれも
この二つの要求、すなわち、離型性樹脂と剥離ニ
スの接着強度Aが50〜500g/25mmであること、
紙と離型性樹脂の接着強度BがAより大きいこと
の二つの要求を満たしていないのである。 そこで、本考案はこの二つの要求を満たした転
写化粧シートを提供することを目的とする。 (問題点を解決するための手段) この目的を達成するため、本考案は、紙の表面
にポリプロピレン樹脂が86〜98%でポリエチレン
樹脂を2〜14%含む下地フイルム層と、ポリプロ
ピレン樹脂が70〜75%でポリエチレン樹脂を25〜
30%含む上地フイルム層を設けて基体シートに、
塩素化ポリプロピレン樹脂を含む剥離ニス層を設
け、この剥離ニス層上に少なくとも柄印刷層を有
することを特徴とする転写化粧シートを提供す
る。 (作用) 本考案における下地フルイム層との紙との接着
強度は380〜430g/25mm程度、上地フイルム層と
剥離ニス層との接着強度は200〜400g/25mmであ
り、下地フイルムと上地フイルムとは両者ともポ
リプロピレンとポリエチレンの混合物であつて両
者の接着強度は極めて大きい。この結果、上地フ
イルムと下地フイルムの両者が一体となつて離型
性樹脂層を構成し、Vカツト加工時に基体シート
が剥離することがなく、化粧板製造後には容易に
基体シートを剥離できる転写化粧シートが得られ
る。 (実施例の説明) 以下、図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。第1図は本考案の転写化粧シートの断面図、
第2図はVカツト加工後、基体シートを剥してい
るところを示す図である。 第1図において8は基体シート、1は裏打紙、
2は下地フイルム、3は上地フイルム、9は転写
層を示す。 裏打紙1としては坪量50g/m2程度の表面の平
滑なホーム用紙グレードのものが使用できる。上
地フイルム3としては、ポリプロプレン/ポリエ
チレンの混合比率が70〜75/15〜25のオレフイン
系樹脂が使用できず、下地フイルム2としては、
ポリプロピレン/ポリエチレンの混合比率が86〜
98/2〜14のオレフイン系樹脂が使用でき、これ
らの樹脂は共押出し可能なエクストルーダーによ
り一体化された離型製樹脂層4として裏打紙1の
表面にラミネートすることができる。 転写層9は剥離ニス層5、柄印刷層6、接着ニ
ス層から成り、剥離ニス層5には、残存OH基を
有するポリマー又はプレポリマーとイソシアネー
トの混合物から成る二液硬化型の樹脂に塩素化ポ
リプロピレンを添加したものが使用できる。二液
硬化型の樹脂としては二液硬化型ウレタン樹脂又
は二液硬化型のセルロースアセテートブチレート
樹脂が例示できる。 柄印刷層6は塩化ビニルー酢酸ビニル共重合樹
脂あるいはこれにアクリル樹脂を混合したものを
バインダーとし、透明顔料を着色剤としたインキ
を印刷して形成できる。 接着ニス層7は柄印刷層まで施された転写シー
ト80℃で24〜48時間エージングした後、塩化ビニ
ルー酢酸ビニル共重合樹脂を塗布して形成する。 この転写化粧シートは第2図に示すように合板
等の被転写基材11上にエマルジヨンタイプある
いは油性タイプの接着剤10を塗布し、転写化粧
シートをラミネートし、その硬化後に転写化粧シ
ートのラミネート面の反対面から台板11にV字
状溝を形成し、このV字状溝に接着剤を注入し、
台板を折り曲げて固定する。接着剤が硬化した
後、基体シート8のみを剥離除去して化粧材が得
られる。尚、この後その表面保護のため耐摩耗性
のある塗料を塗布しても良い。 (試験例) 坪量52.3g/m2の表面の平滑なホーム用紙表面
にエクストルーダーにより共押出しで、下地フイ
ルム用樹脂10μと上地フイルム用樹脂10μを同時
に押出してラミネートして基体シートを得た。次
に二液硬化型ウレタン系樹脂に塩素化ポプロピレ
ンを添加した剥離ニスをグラビア印刷によつて1
〜2μの厚さにコーテングした。次に塩化ビニル
ー酢酸ビニル共重合樹脂をバインダーとし、透明
顔料を接着剤とする透明インキで木目柄をグラビ
ア印刷し、80℃で48時間エージングさせた。その
後塩化ビニルー酢酸ビニル共重合樹脂よりなる接
着ニスをグラビアコートして転写化粧シートを得
た。 なお、下地フイルム用樹脂の組成はポリプロピ
レン93%、ポリエチレン7%であり、上地フルイ
ム用樹脂はポリプロピレン75%、ポリエチレン25
%で、上地フイルムと剥離ニスの接着強度Aは
200〜400g/25mm、下地フイルムと紙との接着強
度Bは380〜430g/25mmで、いずれの場合もB〉
Aであつた。 (比較例) 下地フイルムと上地フイルムの二層の代わり
に、単層の樹脂を用いた外は試験例と同様に転写
化粧シートを作製した。この時用いた樹脂(離型
性樹脂)の組成、接着強度A(g/25mm)、接着強
度B(g/25mm)を以下の表に示す。なお表中
「PP」はポリプロピレン、PEはポリエチレンを
意味する。
【表】 (効果) 以上のような転写化粧シートを使用して、Vカ
ツト化粧材を作製することにより、基体シートの
剥し作業をスムーズに行なえるようになつた。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案の実施例を示し、第1図は本考
案の転写化粧シートの断面図、第2図はVカツト
加工品である。 1……裏打紙、2……下地フイルム、3……上
地フイルム、4……離型性樹脂層、5……剥離ニ
ス、6……透明インキ、7……接着ニス、8……
基体シート、9……転写層、10……接着剤、1
1……台板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 紙の表面にポリプロピレン樹脂が86〜98%でポ
    リエチレン樹脂を2〜14%含む下地フイルム層
    と、ポリプロピレン樹脂が70〜75%でポリエチレ
    ン樹脂を25〜30%含む上地フイルム層を設けた基
    体シートに塩素化ポリプロピレン樹脂を含む剥離
    ニス層を設け、この剥離ニス層上に少なくとも柄
    印刷層を有することを特徴とする転写化粧シー
    ト。
JP1606187U 1987-02-05 1987-02-05 Expired - Lifetime JPH059199Y2 (ja)

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JP1606187U JPH059199Y2 (ja) 1987-02-05 1987-02-05

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JPS63124199U JPS63124199U (ja) 1988-08-12
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2873014B2 (ja) * 1989-02-09 1999-03-24 日本クラウンコルク株式会社 懸賞用樹脂キャップ

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JPS63124199U (ja) 1988-08-12

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