JPH0589903U - 油圧アクチュエータの振動抑制回路装置 - Google Patents
油圧アクチュエータの振動抑制回路装置Info
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- JPH0589903U JPH0589903U JP3415492U JP3415492U JPH0589903U JP H0589903 U JPH0589903 U JP H0589903U JP 3415492 U JP3415492 U JP 3415492U JP 3415492 U JP3415492 U JP 3415492U JP H0589903 U JPH0589903 U JP H0589903U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 建設機械等の油圧アクチュエータを停止させ
る際に発生する振動を抑制して操作性の向上とオペレー
タの疲労度の軽減を図る。 【構成】 油圧シリンダ1へ通ずる2本の主管路3,4
を油圧緩衝器12によって接続する。油圧緩衝器12
は、シリンダ13内にピストン14とコイルばね15を
収納し、シリンダ13の両端に油口16,17を設けて
いる。油圧シリンダ1の収縮を停止した場合は、油圧シ
リンダ1のボトム側油室1bへ接続した主管路4の圧力
が急上昇する。圧力が油圧緩衝器12の設定圧を超える
とピストン側油室20へ油圧油が流入し、油圧シリンダ
1のボトム側油室1bに発生する反力を吸収する。
る際に発生する振動を抑制して操作性の向上とオペレー
タの疲労度の軽減を図る。 【構成】 油圧シリンダ1へ通ずる2本の主管路3,4
を油圧緩衝器12によって接続する。油圧緩衝器12
は、シリンダ13内にピストン14とコイルばね15を
収納し、シリンダ13の両端に油口16,17を設けて
いる。油圧シリンダ1の収縮を停止した場合は、油圧シ
リンダ1のボトム側油室1bへ接続した主管路4の圧力
が急上昇する。圧力が油圧緩衝器12の設定圧を超える
とピストン側油室20へ油圧油が流入し、油圧シリンダ
1のボトム側油室1bに発生する反力を吸収する。
Description
【0001】
この考案は、油圧アクチュエータの振動抑制回路装置に関するものであり、特 に油圧シリンダの作動停止時に発生する振動を抑制する油圧回路装置に関するも のである。
【0002】
従来の油圧アクチュエータ駆動回路を図3及び図4に従って説明する。図3は 油圧ショベルのブームシリンダ駆動回路を示し、ブーム駆動用の油圧シリンダ1 と油圧ポンプ2とを接続する主管路3,4にパイロット操作形方向制御弁5が設 けられている。方向制御弁5はパイロット操作部6によって制御され、パイロッ ト操作部6の操作レバー7の動きに連動して切換わり、油圧ショベルのブームの 俯仰角度を操作することができる。尚、符号8はパイロット油圧ポンプである。
【0003】 次に、ブームシリンダ駆動回路の動作を図4のタイミングチャートに従って説 明する。油圧ショベルのオペレータがt1 の時点で操作レバー7を図3中右側へ 回動すると、t2 において方向制御弁5のスプールが中立位置CからL位置へ移 動を開始し、t3 において最大変位位置へ到達する。操作レバー7の操作開始t 1 から方向制御弁5が作動するまでの応答の遅れ(t2 −t1 )は、パイロット 系の圧力損失やパイロット油圧ホースの伸縮性等により発生する。
【0004】 方向制御弁5が中立位置CからL位置に切換わると、油圧ポンプ2からの圧油 3、方向制御弁5、主管路3を通じて油圧シリンダ1のピストンロッド側油室1 aへ供給され、油圧シリンダ1は収縮する。 オペレータがt4 時点で操作レバー7を中立位置へ戻すと、方向制御弁5は遅 れてt5 で戻り動作を開始し、t6 で中立位置Cとなる。
【0005】 油圧シリンダ1が駆動する油圧ショベルのブーム全体の質量が大きく、慣性が 大きいため、t5 で方向制御弁5の戻り動作が開始されて油圧シリンダ1の収縮 速度が低下すると、油圧シリンダ1のボトム側油室1bの圧力は、ブームの慣性 によって急激に上昇する(図5中P1 )。そして、その反力により、油圧シリン ダ1のピストンロッド1cが伸長されてこの伸長動作によりピストンロッド側油 室1aの圧力が上昇する(P2 )。続いて、ピストンロッド側油室1aのサージ 圧力P2 の反力によって油圧シリンダ1は収縮する。そして、順次収縮と伸長を 繰返し、ボトム側油室1bの圧力とピストンロッド側油室1aの圧力とが交互に 上昇してピストンロッド1cが振動し、次第に圧力変動が減衰して振動が停止す る。
【0006】
前述した従来の油圧アクチュエータ駆動回路は、油圧ショベルのブームのよう に大質量の可動部の動作を停止させる場合において、ブーム等の慣性により油圧 シリンダに振動が発生し操作性に問題がある。 また、油圧シリンダの振動は油圧機器本体の振動をもたらし、オペレータの疲 労を増大して作業能率を低下させる原因となっている。
【0007】 そこで、油圧アクチュエータが停止する際に発生する振動を抑制して操作性を 改善するとともに、オペレータの肉体的負担を軽減して作業能率を向上するため に解決すべき技術的課題が生じており、この考案は上記課題を解決することを目 的とする。
【0008】
この考案は、上記目的を達成するために提案するものであり、方向制御弁によ って油圧アクチュエータを制御する油圧機械に於いて、シリンダにピストンとば ねとを収納して前記ピストンを一方向に付勢し、前記シリンダの両端に油口を設 けて油圧緩衝器を形成し、前記油圧緩衝器のピストン側油口と前記油圧アクチュ エータの一方の主管路を接続し、前記油圧緩衝器のばね側油口と前記油圧アクチ ュエータの他方の主管路を接続するとともに、前記油圧緩衝器の作動圧力を前記 一方の主管路の作動圧力より高く、且つ該主管路のサージ圧力以下に設定した油 圧アクチュエータの振動抑制回路装置を提供するものである。
【0009】
油圧緩衝器のピストン側油口に分岐接続した主管路の圧力が、例えば油圧シリ ンダの停止操作によって急上昇し、油圧緩衝器の設定圧を超えると、油圧緩衝器 のピストンが押下げられてピストン側油室に油圧油が流入する。これにより主管 路の圧力上昇が抑制される。
【0010】 一方、油圧緩衝器のピストンの移動により、ばね側油室の油圧油は他方の主管 路へ放出され、油圧シリンダの停止時に慣性により発生する主管路圧力の不平衡 を解消して反力の発生を抑制するので、油圧シリンダのピストンは振動すること なく円滑に停止する。
【0011】
以下、この考案の一実施例を図1及び図2に従って説明する。図1及び図2に 示す油圧シリンダ1、方向制御弁5、油圧ポンプ2,8、及びパイロット操作部 6の回路構成は、従来例として図3に示したものと同一である。図1に示す振動 抑制回路装置11を構成する油圧緩衝器12は、シリンダ13内にピストン14 とコイルばね15を収納し、ピストン14はコイルばね15によってシリンダ1 3の一端側へ圧接されている。シリンダ13の両端部には夫々油口16,17を 設け、ピストン側油口16は管路18によって油圧シリンダ1のボトム側油室1 bへ通ずる主管路4へ接続されている。また、ばね側油口17は、管路19を介 して油圧シリンダ1のピストンロッド側油室1aへ通ずる主管路3に接続されて いる。
【0012】 コイルばね15のばね定数は、ボトム側の主管路4の作動圧力よりも高く、停 止操作時に主管路4に発生するサージ圧力より低く設定しておき、油圧シリンダ 1の通常の作動圧力ではピストン14が移動しないように形成している。 次に、振動抑制回路装置11の動作を説明する。操作レバー7が中立時と回動 時においては、主管路4の圧力が作動圧力以内であるため、油圧緩衝器12のピ ストン14はコイルばね15の付勢によってピストン側油口16へ圧接されてい る。
【0013】 操作レバー7を右側へ回動し、油圧シリンダ1を収縮させた後に操作レバー7 を中立位置へ戻すと、従来例において説明したようにブーム等の慣性によってボ トム側の主管路4の圧力が作動圧力を超えて急上昇する。このサージ圧力が油圧 緩衝器12の設定圧を超えると油圧緩衝器12のピストン14が押込まれ、油圧 シリンダ1の変位分の油量V(V=A・Δχ 但し、A=油圧シリンダの断面積 、Δχ=油圧シリンダのピストン変位量)がピストン側油室20内に流入し、主 管路4の圧力上昇が抑制される。
【0014】 また、流入した油量と等量の油圧油がばね側油室21からピストンロッド側の 主管路3へ送出され、油圧シリンダ1のピストンの変位によるピストンロッド側 主管路3の圧力低下を補償する。そして、ボトム側主管路圧力の脈動のピーク圧 が、コイルばね15の設定値以下に低下するまで油圧緩衝器12のピストン14 は圧力に応じて前後に移動し、二本の主管路の油圧を平衡させて油圧シリンダ1 のピストンロッド1cを円滑に停止させる。
【0015】 油圧シリンダ1を伸長方向へ駆動して停止させた場合は、ブーム等の可動部の 慣性によりピストンロッド側油室1aの圧力が上昇し、油圧シリンダ1は収縮方 向へ反転する。反転後の圧力変動は、前述した収縮方向への作動停止時とほぼ同 様の波形となる。このため、一旦停止後の反転時に前述した収縮停止時と同様に 、油圧緩衝器12が作動して油圧シリンダ1の振動が抑制される。
【0016】 図2は他の実施例を示し、油圧緩衝器12のピストン側油口16と主管路4と の間にリリーフ弁31と逆止弁32とからなるカウンタバランス弁33が挿入さ れている。カウンタバランス弁33の一次圧側油口34をボトム側の主管路4に 接続し、主管路4から油圧緩衝器12への油圧油の流れをリリーフ弁31によっ て制御している。油圧緩衝器12を動作させる圧力設定は、リリーフ弁31の作 動圧力設定によって行う。
【0017】 操作レバー7を、同図中右側から中立位置へ戻して油圧シリンダ1の収縮を停 止したときに、ボトム側主管路4の油圧油が圧縮されて管路圧力がリリーフ弁3 1の設定圧を超えるとリリーフ弁31が開き、図1に示したものと同様に、油圧 緩衝器12のピストン側油室20に油圧油が蓄積される。従って、油圧シリンダ 1を伸長させる反転圧力が抑制されてピストンロッドの振動は発生しない。
【0018】
この考案は、上記一実施例に於て詳述したように、油圧アクチュエータの作動 停止時に発生するサージ圧力を油圧緩衝器によって吸収するので反力の発生が減 少して油圧アクチュエータ及び油圧機器本体の振動が抑制され、操作性が向上す る。また振動が減少することにより、オペレータの肉体的疲労度も著しく低下し て作業性の向上に寄与できる。
【図1】本考案の振動抑制回路装置を示す油圧アクチュ
エータ駆動回路図。
エータ駆動回路図。
【図2】他の実施例を示す油圧アクチュエータ駆動回路
図。
図。
【図3】従来の油圧アクチュエータ駆動回路図。
【図4】従来の油圧アクチュエータ駆動回路による各部
のタイミングチャート。
のタイミングチャート。
1 油圧シリンダ 3,4 主管路 5 方向制御弁 7 操作レバー 11 振動抑制回路装置 12 油圧緩衝器 13 シリンダ 14 ピストン 15 コイルばね 16 ピストン側油口 17 ばね側油口 20 ピストン側油室 21 ばね側油室
Claims (1)
- 【請求項1】 方向制御弁によって油圧アクチュエータ
を制御する油圧機械に於いて、シリンダにピストンとば
ねとを収納して前記ピストンを一方向に付勢し、前記シ
リンダの両端に油口を設けて油圧緩衝器を形成し、前記
油圧緩衝器のピストン側油口と前記油圧アクチュエータ
の一方の主管路を接続し、前記油圧緩衝器のばね側油口
と前記油圧アクチュエータの他方の主管路を接続すると
ともに、前記油圧緩衝器の作動圧力を前記一方の主管路
の作動圧力より高く、且つ該主管路のサージ圧力以下に
設定した油圧アクチュエータの振動抑制回路装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3415492U JPH0589903U (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 油圧アクチュエータの振動抑制回路装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3415492U JPH0589903U (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 油圧アクチュエータの振動抑制回路装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0589903U true JPH0589903U (ja) | 1993-12-07 |
Family
ID=12406289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3415492U Pending JPH0589903U (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 油圧アクチュエータの振動抑制回路装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0589903U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013189291A (ja) * | 2012-03-14 | 2013-09-26 | Toyota Industries Corp | 昇降装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6330601A (ja) * | 1986-07-21 | 1988-02-09 | Yanmar Diesel Engine Co Ltd | 建設機械における作業機のシヨツク防止装置 |
-
1992
- 1992-05-22 JP JP3415492U patent/JPH0589903U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6330601A (ja) * | 1986-07-21 | 1988-02-09 | Yanmar Diesel Engine Co Ltd | 建設機械における作業機のシヨツク防止装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013189291A (ja) * | 2012-03-14 | 2013-09-26 | Toyota Industries Corp | 昇降装置 |
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