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JPH0586090A - 17β−アシル−3−カルボキシ−アンドロスタ−3,5−ジエンの合成における新規な中間体 - Google Patents

17β−アシル−3−カルボキシ−アンドロスタ−3,5−ジエンの合成における新規な中間体

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Publication number
JPH0586090A
JPH0586090A JP3252727A JP25272791A JPH0586090A JP H0586090 A JPH0586090 A JP H0586090A JP 3252727 A JP3252727 A JP 3252727A JP 25272791 A JP25272791 A JP 25272791A JP H0586090 A JPH0586090 A JP H0586090A
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JP
Japan
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compd
product
obtd
route
expressed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3252727A
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English (en)
Inventor
Gary H Rasmusson
エツチ.ラスムソン ギヤリイ
Richard L Tolman
エル.トルマン リチヤード
Gool F Patel
エフ.パテル グール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Merck and Co Inc
Original Assignee
Merck and Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Merck and Co Inc filed Critical Merck and Co Inc
Publication of JPH0586090A publication Critical patent/JPH0586090A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • C07J43/003Normal steroids having a nitrogen-containing hetero ring spiro-condensed or not condensed with the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton not condensed
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P13/00Drugs for disorders of the urinary system
    • A61P13/02Drugs for disorders of the urinary system of urine or of the urinary tract, e.g. urine acidifiers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記式: 【化6】 (式中、R2 は2−チオピリジルであり、R3 はC2-4
アルコキシカルボニル,C1-4 アルコキシ又はトリフル
オロメチルスルホニルオキシである。)の化合物。 【効果】 上記化合物は、ざ瘡、脂漏、女性の多毛症及
び良性前立腺肥大の治療に有用なテストステロン5α−
リダクターゼ抑制物質の製造において有用な中間体であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な17β置換又は
非置換アシル−3−カルボキシ−アンドロスタ−3,5
−ジエン化合物及びテストステロン5α−リダクターゼ
抑制物質としてのそれらの化合物の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】この分野においては、ざ瘡、脂漏、女性
の多毛症、及び男性型脱毛症等のある種の望ましくない
生理的兆候、さらに良性前立腺肥大が、代謝系における
テストステロン又はそれに類似の男性ホルモンの過剰な
蓄積が原因の高アンドロゲン刺激の結果だということが
広く知られている。早くから、高アンドロゲン症の望ま
しくない結果に拮抗する化学療法剤の提供が試みられ、
その結果、ステロイド自身にとって望ましくないホルモ
ン活性を有するいくつかのステロイド性抗アンドロゲン
物質が発見された。たとえばエストロゲンは、アンドロ
ゲンの作用に拮抗するだけでなく、女性化する作用があ
る。ステロイド以外の抗アンドロゲン物質も開発されて
おり、たとえば、4′−ニトロ−3′−トリフルオロメ
チルイソブチルアニリドがある(Neriら、Endo.,vol.9
1、No.2(1972)参照)。しかし、こうして得られた物質
はホルモン作用は持たないが、末梢的には作用を持ち、
受容体部位に関して天然のアンドロゲンと競合するため
に、男性ホスト又は女性ホスト中の男性胎児を女性化す
る傾向がある。さらに最近この分野においては、ある標
的器官におけるアンドロゲン活性の主要な媒介物質が5
α−ジヒドロテストステロンであること、及びそれが標
的器官中でテストステロン−5α−リダクターゼの働き
で局所的に形成されることが知られてきた。すなわち、
テストステロン−5α−リダクターゼの抑制物質が高ア
ンドロゲン刺激の症状の予防または軽減に役立つことが
示され確かめられた。Nayfe ら(Steroids.14、269(196
9)))は、メチル4−アンドロステン−3−オン−17
β−カルボン酸塩がテストステロン−5α−リダクター
ゼ抑制物質であることを、インビトロで示した。その
後、Voigt とHsia(Endocrinology、92、1216(1973)、
カナダ特許第970,692号)は、前記エステル及び
その親(おや)遊離酸である4−アンドロステン−3−
オン−17β−カルボン酸のどちらもテストステロン−
5α−リダクターゼの活性化した抑制物質であること
を、インビトロで示した。さらに彼らは、テストステロ
ン又は5α−ジヒドロテストステロンのいずれかの局所
投与がメスのハムスターの側腹部の器管である、アンド
ロゲン依存皮脂組織の脂大をひきおこすことを証明し
た。しかし、4−アンドロステン−3−オン−17β−
カルボン酸又はそのメチルエステルを同時に投与する
と、テストステロンのひきおこす反応は抑制されるが、
5α−ジヒドロテストステロンによる反応は抑制されな
かった。この結果から、これらの化合物はテストステロ
ン−5α−リダクターゼを抑制する作用を持つために抗
アンドロゲン物質であることを示していると考えられ
た。
【0003】多くのアンドロステン5α−リダクターゼ
抑制物質が従来知られている。例えば、下記のような文
献が挙げられる。 (1)Bioinorganic Chemistry,17,pp.372-376(1986),
B.W.Metcalf らは3−アンドロステン−3−カルボン酸
によるヒトのステロイド5α−リダクターゼの抑制につ
いて記述している。 (2)Biochemistry(1990) Vol.29,pp.2815-2824, M.A.
Levyらは3−アンドロステン−3−カルボン酸によるラ
ットの肝臓のステロイド5α−リダクターゼの抑制にお
ける酵素−抑制物質相互作用のメカニズムについて記述
している。 (3)J.Med.Chem.(1990) Vol.33,PP.943-950(1990),D.
A.Holtらは不飽和3−カルボキシステロイドによるステ
ロイド5α−リダクターゼの抑制について記述してい
る。 (4)J.Steroid Biochem.,Vol.34,Nos.1-6,pp.571-575
(1989),M.A.Levy らはラットの前立腺ステロイド5α−
リダクターゼと3−カルボキシ−17−β置換ステロイ
ドの間の相互作用メカニズムについて記述している。 (5)J.Med.Chem.(1990) Vol.33,PP.937-942,D.A.Holt
らはA環アリールカルボン酸の新しいステロイド類につ
いて記述している。 (6)TIPS(1989年12月)Vol.10,pp.491-495,D.W.
Metcalf らは良性前立腺肥大,男性型脱毛症及びざ瘡に
おけるステロイド5α−リダクターゼ抑制物質の効果に
ついて記述している。 (7)ヨーロッパ公開特許出願第0,289,327号
D.A.Holt ら(Smith Kline Beckman) は5α−リダクタ
ーゼ抑制物質として有用なステロイド性3−カルボン酸
誘導体について記述している。
【0004】しかし、いずれの上記文献にも、ここに開
示された新規な2−チオピリジル中間体が、有効なテス
トステロン5α−リダクターゼ抑制物質として有用であ
る3−カルボキシ−アンドロスタ−3,5−ジエン−1
7−β−アシル化合物の製造に有用であることは示唆し
ていない。
【0005】本発明は17β−アシル−3−カルボキシ
−アンドロスタ−3,5−ジエン化合物製造のための新
規な中間体に関する。
【0006】本発明によれば下記式:
【化2】 (式中、R2 は2−チオピリジルであり、R3 はC2
4 アルコキシカルボニル、C1 −C4、又はトリフル
オロメチルスルホニルオキシである。)の化合物が提供
される。
【0007】これらは下記式:
【化3】 (式中、RはC1 −C6 直鎖/分枝鎖アルキル;C1
4 アルコキシ又はC1 −C4 アルキルで置換されても
よいC3 −C8 シクロアルキル;C1−C6 直鎖又は分
枝鎖アルキル;C1 −C4 アルコキシ又はC1 −C4
鎖/分枝鎖アルキルで置換されてもよいC3 −C8 シク
ロアルキル;1以上の−OH,−OC1 −C4 アルキ
ル,C1 −C4 アルキル,−(CH2 m OH,−(C
2 n COOH,保護された−OH(mは1−4であ
り、nは1−3である。)で置換されてもよいC6 −C
12アリールである。)の17β−アシルステロイド及び
それらの薬学的に許容しうる塩又はエステルの製造に有
用な中間体である。
【0008】代表的な本発明の化合物は以下のものを含
む。 17β−(2−ピリジルチオカルボニル)−アンドロス
タ−3,5−ジエン−カルボン酸メチルエステル; 17β−(2−ピリジルチオカルボニル)−3−メトキ
シアンドロスタ−3,5−ジエン;及び 17β−(2−ピリジルチオカルボニル)−3−トルフ
ルオロメチル−スルホニルオキシアンドロスタ−3,5
−ジエン。
【0009】本発明の式Iの新規な化合物は、式:
【化4】 の既知のステロイド酸(II)から出発する以下のフロー
チャートに概略した方法により製造することができる。
【化5】
【0010】上記フローチャートには本発明の新規な化
合物Iを製造するための3つの方法が記載されている
が、さらに新しい17−アシルアンドロステンステロイ
ドの製造における有用性も記載されている。
【0011】3つの方法の新規な分割された特徴を以下
に述べる。 (1)これらの方法は、2−チオピリジルのような活性
化されたエステルを含むグリニャール反応の如きアルキ
ル化の方法により、17−アシル置換基を製造すること
を含む。 (2)これらの方法は、17−カルボニル含有ステロイ
ドの3−カルボニル化を含む。便宜上、3つの手順にお
いて採用されている個々の工程、例えばアルキル化は、
フローチャートにおいて活字、即ち工程Cで示してあ
る。
【0012】アルキル化のプロセス(工程C)におい
て、ピリジルチオエステルは、テトラヒドロフラン中R
−Li又はRMgX(X=Cl,Br)グリニャール試
薬、例えばp−メトキシフェニル−マグネシウムクロリ
ドと反応して所望の生成物、例えば17β−(p−メト
キシフェニルカルボニル)−3−カルボキシ−アンドロ
スタ−3,5−ジエン(VIII)を形成する。これを例え
ばシリカゲルクロマトグラフィーで単離する。
【0013】本発明の範囲に含まれる全ての種類のグリ
ニャール試薬RMgXは市販されているが、また当業者
であれば容易に製造することができる。
【0014】例えばRがヒドロキシフェニルの場合、ト
リオガノシリル即ち、t−ブチルジメチルシリルのよう
な通常のブロック基でフェノール性−OHを保護した、
例えばp−ブロモフェノールのような適当なブロモフェ
ノールから出発して、グリニャール反応を行なった後、
例えば還流水性テトラブチルアンモニウムフッ化物を使
用してシリル基を脱ブロックする。
【0015】Rがヒドロキシエチルフェニルの場合、p
−ヒドロキシメチルブロモベンゼン又はp−ヒドロキシ
エチルブロモベンゼンのような適当なヒドロキシアルキ
ルブロモフェノールから出発して、同じブロック手順を
同様に行なうことができる。
【0016】Rがカルボキシフェニルの場合には、上述
のように形成した適当なヒドロキシメチルベンゼン、例
えばp−ブロモヒドロキシメチルベンゼンのクロム酸酸
化により得られる。
【0017】Rが−O−C1 −C4 アルキルの場合、例
えばp−メトキシブロモベンゼンのような適当なブロモ
−O−C1 −C4 アルキルベンゼンをグリニャール反応
用として用いる。
【0018】本発明において有用である適当なグリニャ
ール試薬を調製するための他のハロ置換ベンゼンについ
ては、本願の開示により当業者であれば自明であろう。
【0019】ここで用いられている用語「保護されたヒ
ドロキシ」は、アルコールの又はカルボキシル基を有す
る−OH基を意味するが、これは“Protective Groups
In Organic Synthesis”Theodora W. Greene, Wiley-In
terscience,1981,New Yorkに記載されているような従来
のブロック基により保護することができる。例えばt−
ブチルジメチルシリル,フェニルジメチルシリル及びジ
フェニルメチルシリル等のトリオルガノシリル基が好ま
しい。
【0020】ここで用いられる用語「C1 −C4 アルキ
ル」は直鎖又は分枝鎖アルキルを意味し、メチル,エチ
ル,プロピル,イソプロピル,n−ブチル,イソブチ
ル,sec−ブチル及びt−ブチルが含まれる。
【0021】ここで用いる“C6 −C12アリール”は、
フェニル、ナフチルまたはビフェニルイルを意味する。
【0022】経路1を参照すると、3−アシル酸IIは、
IIをトリフルオロメチルスルホニル無水物及び三級アミ
ン、例えばルチジンとメチレンクロリド中、乾燥及び無
水の条件下室温(RT)で1から4時間処理することに
より3−トリフルオロメチルスルホニルオキシ誘導体に
変換される(工程A)。この生成物の単離及び精製は慣
習的なものである。活性エステルIVはIIIを2,2−ジ
チオピリジル(アルドリチオール)及びトリフェニルフ
ォスフィンと、例えばTHF、トルエン中無水の条件下
室温で8から24時間処理することにより生成される
(工程B)。17−アシル誘導体はIVを上述したグリニ
ャール試薬とTHFまたはジエチルエーテル溶媒中−5
0〜−70℃の温度で1から16時間処理することによ
り生成される(工程C)。単離/精製は従来のクロマト
グラフィーにより行われる。
【0023】3−アルキルエステルVIは酢酸パラジウム
触媒、トリフェニルフォスフィン及び三級有機アミン、
例えばトリエチルアミンを含むVIのメタノール溶液中へ
無水の条件/N2 下室温で1から16時間一酸化炭素を
バブリングすることによるカルボニル化条件下で処理
し、引き続く従来の処理により生成する(工程D)。最
終生成物IはVIをNaOHまたはKOHとアルコール性
溶媒、例えばメタノール中空気なしの条件下室温で1か
ら4時間処理することにより合成される(工程E)。処
理は従来法である。Rがアロインである時は、例えばジ
メチル−t−ブチル−シリルでヒドロキシ基を保護する
ことも含むことに注意すべきである、これは工程Eを行
う前に、小量の酢酸を添加したテトラヒドロフラン中テ
トラブチルアンモニウムフルオリドを用いて0℃から1
から4時間還流させる処理により除去することができ
(工程G)。
【0024】経路2は出発物質ステロイド酸IIの上述し
た工程Aによる3−トリフルオロメチルスルホニルエス
テル IIIへの変換;工程DによりIII のVIIIへのカルボ
ニル化;工程Bによる活性2−ピリジルチオエステルVI
IIの形成;工程Cによる17−アシル化合物VIの形成;
そして工程Eによるその3−エステル体の3−酸最終生
成物Iへの加水分解を含む。
【0025】経路3は出発物質ステロイド酸IIを、例え
ばアルキルオルト−ホーメート、例えばトリメチルオル
トホーメート及び強スルホン酸、例えば2,4−ジニト
ロベンゼンスルホン酸とメタノール中(またはトリエチ
ルオルトホーメートを用いる場合は、エタノール)、例
えば室温で0.25から2時間処理することによりその
ステロイド酸IIの3−アルコキシ誘導体IX(工程F)へ
の最初の変換を含む。単離/精製は水を添加する塩基と
の加水分解により達成される。3−アルコキシ−17−
活性エステルXは工程BによりIXから形成され;17−
アシル誘導体XIは工程C、続くその最初に得られた生成
物を水性の酸、例えばHClでメタノール中処理しそし
て室温で一昼夜撹拌させる処理における酸加水分解によ
りXから形成される;3−トリフルオロメチルスルホニ
ルエステルVは工程AによりXIから形成される;3−ア
ルコキシカルボニルエステルVIは工程Dのカルボニル化
の条件下Vから形成される;そして生成物Iは工程Eに
よりVIから形成される。
【0026】上記の方法に従って製造した本発明の中間
体化合物は、テストステロン5α−リダクターゼを特異
的に阻害する作用をもつ有効な17−アシル抗アンドロ
ゲンを製造することができる。
【0027】従って本発明はとくに、本発明の新規な化
合物の局所投与によるざ瘡、脂漏、女性の多毛症の治療
法、及び化合物の経口又は非経口投与による上記のすべ
ての症状と、また同様に良性前立腺肥大の治療に有用な
17−アシルアンドロステロンの製法に関する。
【0028】従って又、本発明は、本発明の新規な治療
法で用いるための適当な局所、経口及び非経口の薬剤処
方を提供することに関わる。
【0029】本発明の化合物を活性成分として含んだ、
良性前立腺肥大の治療に用いるための混合物は、たとえ
ば、錠剤、カプセル剤、溶剤又は懸濁剤の形態で経口投
与によって、又は静脈内注射によって、計画的投与をす
るために従来の賦形剤に入れた様々な治療用の服用形態
で与えることができる。本生成物の一日の服用量は、5
0ないし2000mgの広い範囲にわたって変わり得
る。好ましくは本組成物は、治療すべき患者への服用量
を症候によって調整するために、活性成分を5、10、
25、50、100、150、250及び500ミリグ
ラムの段階的に含んだ錠剤の形態で提供される。薬物の
効果的量は、通常一日に体重1kgあたり約1mgない
し約50mgの服用量レベルで与えられる。好ましく
は、服用量は1日に体重1kgあたり約1mgないし7
mgの範囲である。これらの服用量は、この生成物の中
毒量より十分に低い。本発明の生成物を含むカプセル剤
は、本発明の活性化合物をラクトース、ステアリン酸マ
グネシウム、ステアリン酸カルシウム、デンプン、タル
ク又は他の担体と混合して、その混合物をゼラチンカプ
セルにつめることによって処方できる。錠剤は、活性成
分をリン酸カルシウム、ラクトース、トウモロコシデン
プン、又はステアリン酸マグネシウム等の通常の錠剤用
成分と混合することにより処方できる。合成又は天然ゴ
ム、たとえばトラガント、アカシアゴム、メチルセルロ
ース等の適当に着香した懸濁剤又は分散剤中に液剤を形
成する。用いることのできる他の分散剤には、グリセリ
ン等がある。非経口投与には、滅菌した懸濁液及び溶液
が望ましい。静脈内投与が望ましい場合には、通常適当
な保存剤を含んだ等張の処方が用いられる。
【0030】ざ瘡、脂漏、女性の多毛症の治療のために
は、本発明の化合物は、局所投与のための薬剤用担体と
組み合わせた活性化合物から成る薬剤混合物の形態で投
与する。これらの局所用薬剤混合物は、皮フに適用する
ためのクリーム、軟膏、ゲル又はエアゾールの処方であ
ってもよい。本発明の化合物を含むこれらの局所用薬剤
混合物は、通常約95%の賦形剤との混合物として、約
0.1ないし15%、好ましくは約5%の活性化合物を
含む。
【0031】すでに一般的に上述した本発明の新規な1
7β−アロイル化合物の製造方法を、さらに以下の実施
例によって説明する。
【0032】実施例1 3−(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)−3,5
−アンドロスタジエン−17β−カルボン酸
工程A(経
路1) 3−オキソ−4−アンドロステン−17β−カルボン酸
(4.0g,12.5mmole)、2,6−ジ−t−
ブチル−4−メチルピリジン(8.304g,31mm
ole)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物
(9.28g,33mmole)を40mlの塩化メチ
レンに溶解し、22℃で2時間撹拌し、ついで5℃で1
6時間保った。有機溶媒を蒸発させ、1.0mlの水と
4.5gの4−ジメチルアミノピリジンを含む200m
lのテトラヒドロフランに残渣を溶解した。この混液を
22℃で20時間撹拌し、2N塩酸で酸性にする。有機
溶媒を除去し、残渣を塩化メチレンに溶解し、400g
のシリカゲルを用いたクロマトグラフィを行なった。C
2 Cl2 :エチルエーテル 9:1(88%のギ酸を
0.5%含む)で溶出して、純品の生成物6.2gを得
た。一部をアセトニトリルと摩砕して分析用のサンプル
を得た。m.p.140−150℃(分解)。 計算値: C,56.24; H,6.07. 分析値: C,56.71; H,6.20.
【0033】実施例2 S−(2−ピリジル)−3−(トリフルオロメタンスル
ホニルオキシ)−3,5−アンドロスタジエン−17β
−チオカルボキシレート 工程B(経
路1) ステロイドの酸(6.2g,14.9mmole)とト
リフェニルホスフィン(9.92g,38mmole)
および2,2′−ジピリジルジスルフィド(8.68
g,39.5mmole)を40mlのトルエンに溶解
し、窒素下、24℃で16時間撹拌した。反応混液は6
00gのシリカゲルに直接のせて3:1のシクロヘキサ
ン:酢酸エチルを用いて溶出した。所望の生成物の含ま
れた画分を合し、濃縮して5.62gのチオピリジルエ
ステルを硝子状物質として得た。この物質は構造を確認
するNMRおよびマススペクトルを有し、以下の実施例
に直接用いた。
【0034】実施例3 17β−〔4′−(t−ブチルジメチルシルオキシ)ベ
ンゾイル〕−3,5−アンドロスタジエン−3−イルト
リフルオロメタンスルホネート 工程C(経
路1) 実施例2のチオピリジルエステル(3.0g,5.5m
mole)を30mlのテトラヒドロフランに−50℃
で溶解し、ここにグリニャール試薬60ml(160m
lのテトラヒドロフラン中で4−(t−ブチルジメチル
シルオキシ)−フェニルブロミド(11.2g,39m
mole)とマグネシウム(2.44g)とを反応させ
て調製)をゆっくりと加えた。1時間−50℃で撹拌し
た後、混液を20℃まで加温し、1:1塩化メチレン−
飽和塩化アンモニウムの混合液で希釈した。液層は良く
混合したのち分離させた。有機層を飽和食塩水で洗浄し
たのち、乾燥し、溶媒を留去して6gの残渣が得られ
た。この残渣を380gのシリカゲルから20:1のヘ
キサン/ジエチルエーテルで溶出した。初めの方の分画
が、ビス付加物である17β−(α,4,4′−トリヒ
ドロキシベンズヒドリル)−3,5−アンドロスタジエ
ン−3−イルトリフルオロメタンスルホネート1.21
g(マススペクトルとNMRで同定)を含んでいた。さ
らに溶出を続けて、標題化合物1.6gを得、その構造
はNMRとマススペクトルデータにより確認された。
【0035】実施例4 メチル17β−〔4′−(t−ブチルジメチルシルオキ
シ)ベンゾイル〕−3,5−アンドロスタジエン−3−
カルボキシレート 工程D(経
路1) 1.6g(2.5mmole)の実施例3の標品、トリ
フェニルホスフィン(84mg,0.32mmol
e)、パラジウムジアセテート(32mg,0.14m
mole)、トリエチルアミン(0.96ml,0.7
g,7mmole)、24mlのメタノールおよび24
mlのジメチルホルムアミドから調製した溶液を激しく
撹拌しながら24℃で1酸化炭素ガスを通気した。つぎ
に溶液を一酸化炭素雰囲気下で16時間撹拌した。溶液
を酢酸エチルで希釈し、濾過して濾液を水でよく洗浄し
た。乾燥後有機相を留去して得られた非結晶性残渣のシ
リカゲルクロマトグラフィを行ない、20:1のヘキサ
ン/ジエチルエーテルで溶出させた。標題化合物(1.
58g)が非結晶性物質として単離され、NMRおよび
マススペクトルから所定の構造を有することを確認し
た。
【0036】実施例5 メチル17β−(4−ヒドロキシベンゾイル)−3,5
−アンドロスタジエン−3−イルカルボキシレート
保護基除去操作G(経路1) テトラヒドロフラン32mlに実施例4の生成物(1.
58g,2.9mmole)を溶解し、0℃に冷却した
後、0.53ml氷酢酸とテトラヒドロフラン中1.0
Mテトラブチルアンモニウムフルオリド溶液3.17m
を加えた。窒素下で0℃1時間撹拌した後、この溶液を
各100mlの酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム溶液
で処理した。分離した水層は酢酸エチルで抽出した。有
機層で合し、水と飽和食塩水で洗浄した後、Na2 SO
4 で乾燥し、溶媒を留去した。残渣(1.35g)は非
結晶性の固体で、適切なNMRとマススペクトルを示し
た。アセトニトリルから結晶化した標品はm.p.が2
08−210℃であった。 計算値 C,77.39; H,7.89. 実測値 C,77.19; H,7.73.
【0037】実施例6 17β−(4−ヒドロキシベンゾイル)−3,5−アン
ドロスタジエン−3−イルカルボン酸
工程E(経路1) 10mlの10%水酸化カリウム水溶液と160mlの
メタノールを混合した液に、1.42g(3.27mm
ole)の実施例5の生成物を溶解し、窒素下で15分
還流させた。反応後を15℃まで冷却した後、200m
lの酢酸エチルで希釈し、200mlの水と十分量の塩
酸で処理して、酸性にした。水層を酢酸エチルで抽出
し、酢酸エチル層を合し、水、続いて飽和食塩水で洗浄
し、Na2 SO4 で乾燥した。濃縮して得られた残渣
(1.0g)は白色固体で、メタノールから再結晶させ
ると600mgの標題化合物が得られ、m.p.(分
解)295℃であり、γmax が268nm(E=29,
500)であった。元素分析 C27324 3/4H
2 Oに対する 計算値 C,74.71; H,7.77. 実測値 C,74.55; H,7.46.
【0038】実施例7 3−メトキシ−3,5−アンドロスタジエン−17β−
カルボン酸 工程F(経路3) 98mlのメタノールと20.3mlのトリメチルオル
ソホルメートの混液に7.0g(22mmole)の3
−オキソ−4−アンドロステン−17β−カルボン酸を
懸濁し、24℃で560mgの2,4−ジニトロベンゼ
ンスルホン酸2水和物で処理した。反応混液は一時的に
透明となりついで沈殿が生じた。15分撹拌した後、反
応液はピリジン(約1.7ml)で中和した。水を加え
て析出物を濾過して取り出し、水で良く洗浄してから乾
燥して7gの白色固体(m.p.203−208℃)が
得られた。酢酸エチルから再結晶させると得られた標品
4.65gは、薄層クロマトグラフィとスペクトルデー
タ(NMRおよびマススペクトル)による分析では純粋
な標題化合物であった。
【0039】実施例8 S−(2−ピリジル)3−メトキシ−3,5−アンドロ
スタジエン−17β−チオカルボキシレート
工程B(経路3) 30mlのトルエンに、実施例7の化合物4.1g(1
2.4mmole)と2,2′−ジピリジルジスルフィ
ド5.6g(25.5mmole)およびトリフェニル
ホスフィン6.72g(25.6mmole)を溶解
し、窒素下24℃で16時間撹拌した。反応液をどろっ
としたガムにまで濃縮し、これを300gのシリカゲル
にのせ、9:1のシクロヘキサン/酢酸エチルで溶出し
た。所望のチオピリジルエステルは明るい黄色の物質の
後に溶出し、NMRスペクトルと薄層クロマトグラフィ
(4:1シクロヘキサン/酢酸エチル、シリカゲル)に
よる分析から、純品と判定された標品が3.2g得られ
た。
【0040】実施例9 17β−ベンゾイル−4−アンドロステン−3−オン
工程C(経路3) 2.95g(7.0mmole)の実施例8のチオピリ
ジルエステルを45mlのテトラヒドロフランに溶解
し、−78℃窒素下で塩化フェニルマグネシウムの2.
0Mテトラヒドロフラン溶液を滴下して加えた。−78
℃で1時間おいたのち、反応液を−30℃まで戻し、2
0分保った。反応液を塩化メチレンと10mlの1N塩
酸の混液で希釈し、撹拌しながら室温まで戻した。液層
を分離させ、有機層を1N水酸化ナトリウム、水、飽和
食塩水の順で洗浄し、溶媒を留去して得られた残渣を、
15mlの2N塩酸を含む10%水性メタノール中に溶
解した。24℃で6時間撹拌した後、溶液を濃縮して残
渣を塩化メチレンに溶解した。この溶液を水で洗浄し、
乾燥して溶媒を留去した。残渣は塩化メチレン/酢酸エ
チルから結晶化させ、標題化合物を2回に分けて得た。
トータルで1.45g,m.p.171−173℃。 分析計算値:C,82.93; H,8.56. 実測値:C,83.10; H,8.76.
【0041】実施例10 17β−ベンゾイル−3−トリフルオロメタンスルホニ
ルオキシ−3,5−アンドロスタジエン
工程A(経路3) 1.3g(3.46mmole)の実施例9のジケトス
テロイドおよび9.92mg(4.83mmole)の
2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルピリジンを15m
lの塩化メチレンに溶解し、1.46gのトリフルオロ
メタンスルホン酸無水物を0℃で加えた。24℃におい
て反応混液は着色して色が濃くなり、析出物が生成し
た。30分後反応液を塩化メチレンで希釈し濾過した。
濾液を直ちに、5N塩酸、水、飽和重炭酸ナトリウム溶
液、飽和食塩水の順で洗浄し、溶媒を留去した得られた
残渣を100gのシリカゲルと9:1のシクロヘキサン
/酢酸エチルを用いたクロマトグラフィにかけ、速く移
動する不純物を除いた。さらに溶出を続けると、標題化
合物1.21gが得られ、マスおよびNMRスペクトル
から確認された。本物質を直接次の実施例において使用
した。
【0042】実施例11 17β−ベンゾイル−3,5−アンドロスタジエン−3
−カルボン酸メチル 工程D(経路3) 実施例4に記載した操作と同様の操作により実施例10
の生成物から標記化合物を75%の収率で製造した。標
記化合物はm.p.121−123℃で、目的の構造に
合致したNMR及びマススペクトルを有していた。
【0043】実施例12 17β−ベンゾイル−3,5−アンドロスタジエン−3
−カルボン酸 工程E(経路3) 実施例11の生成物を鹸化し、アセトニトリルから再結
晶させて標記化合物を得た。m.p.222−225
℃、γmax :265nm(ε=31,000),246
nm(ショルダー ε=28,300) 分析 計算値:C,80.16;H,7.97 実測値:C,80.10;H,7.99
【0044】実施例13 17β−シクロヘキシルカルボニル−4−アンドロステ
ン−3−オン 工程C(経路3) シクロヘキシルマグネシウムクロライドをチオピリジル
エステルと反応させ(実施例9と同様に操作し、実施例
9に記載したと同様に仕上げる)て標記化合物を得た。 m.p.159−161℃ 分析 計算値:C,81.63;H,10.01 実測値:C,81.36;H, 9.77
【0045】実施例14 17β−シクロヘキシルカルボニル−3−トリフルオロ
メタンスルホニルオキシ−3,5−アンドロスタジエン
工程A(経路3) 実施例10の記載した操作と同様の操作により実施例1
3の生成物を処理して標記化合物を得、そのNMR及び
マススペクトルにより同定した。
【0046】実施例15 17β−シクロヘキシルカルボニル−3,5−アンドロ
スタジエン−3−カルボン酸メチル
工程D(経路3) 実施例4に記載した操作と同様の操作により実施例13
の生成物から標記化合物を製造した。粗生成物をそのマ
ス及びNMRスペクトルにより同定し、下記の実施例に
おいて直接使用した。
【0047】実施例16 17β−シクロヘキシルカルボニル−3,5−アンドロ
スタジエン−3−カルボン酸
工程E(経路3) 実施例15の生成物を鹸化(実施例12と同様の操作)
し、アセトニトリルから再結晶させて標記化合物を得
た。m.p.217−220℃、γmax :266nm
(ε=27,100)
【0048】実施例17 23−メチル−21−ノル−4−コレン−3,20−ジ
オン 工程C(経路3) イソブチルマグネシウムクロライドをチオピリジルエス
テル(実施例9と同様)と反応させ、実施例9に記載し
たと同様に仕上げて標記化合物を得た。m.p.121
−123℃ 分析 計算値:C,80.85;H,10.18 実測値:C,80.78;H,10.38
【0049】実施例18 23−メチル−3−トリフルオロメタンスルホニルオキ
シ−21−ノル−3,5−コラジエン−20−オン
工程A(経路3) 実施例17の生成物を実施例10に記載と同様の操作に
より処理して標記化合物を得、薄層クロマトグラフィー
(シリカゲル、4:1シクロヘキサン/酢酸エチル)に
より精製し、そのNMR及びマススペクトルにより同定
した。
【0050】実施例19 3−カルボメトキシ−23−メチル−21−ノル−3,
5−コラジエン−20オン
工程D(経路3) 実施例4に記載した操作と同様の操作により実施例18
の生成物から標記化合物を製造した。生成物を調製用薄
層クロマトグラフィーにより単離し、そのNMR及びマ
ススペクトルにより同定し、下記の実施例において直接
使用した。
【0051】実施例20 3−カルボキシ−23−メチル−21−ノル−3,5−
コラジエン−20−オ
工程E(経路3) 実施例19の生成物を鹸化し、酸性化した後、アセトニ
トリルから再結晶させて標記化合物を得た。m.p.2
21−223℃、γmax :263nm(ε=14,20
0) 分析 計算値:C25363 0.2H2Oとして C,77.35;H,9.45 実測値:C,77.47;H,9.46
【0052】実施例21 3−カルボメトキシ−3,5−アンドロスタジエン−1
7β−カルボン酸工程D(経路2) 実施例1の生成物(3.0g,6.7mmol)の1:
1メタノール/DMF100ml中溶液を、トリエチル
アミン1.35g,トリフェニルホスフィン156mg
及び酢酸パラジウム60mgの存在下において一酸化炭
素と反応させた。反応は実施例4に記載の操作と同様に
クロロホルムを仕上げ溶媒として行った。シリカゲル上
クロマトグラフィーで0.5%蟻酸を含有する2:1ヘ
キサン/エチルエーテルで溶離して標記化合物を700
mgを得、そのNMR及びマススペクトルにより同定し
た。対応する二酸及びジエステルも単離した。
【0053】実施例22 S−(2−ピリジル)3−カルボメトキシ−3,5−ア
ンドロスタジエン−17β−チオカルボキシレート
工程B(経路2) 実施例2と同様の操作を用いて実施例21の生成物を標
記化合物に変換し、そのNMR及びマススペクトルによ
り同定した。
【0054】実施例23 17β−〔4′−(tert−ブチルジメチルシリルオ
キシ)ベンゾイル〕−3,5−アンドロスタジエン−3
−カルボン酸メチル 工程C(経路2) 前実施例の生成物を実施例3に記載の操作に従い4−t
ert−ブチルジメチルシリルオキシフェニルマグネシ
ウムブロミドと反応させ、クロマトグラフィーで仕上げ
て標記化合物を非結晶質固体として得た。この物質は実
施例4の生成物と同一のNMRスペクトルを有してい
た。
【0055】実施例24 N−(2−アダマンチル)3−オキソ−4−アンドロス
テン−17β−カルボキサミド
工程C(経路3) メタノール中2−アダマンチン塩酸塩1.49g(8m
mol)の溶液をメタノール中2.17Mナトリウムメ
トキシド3.68mlで中和した。溶媒は減圧除去し、
残渣を無水テトラヒドロフラン15mlに溶解した。こ
の溶液に実施例8からのチオピリジルステロイド(42
3mg,1.0mmol)を撹拌しながら添加した。得
られた溶液を24℃において16時間撹拌した。溶媒を
蒸発させ、残渣を塩化メチレンに溶解した後、稀塩酸、
水、0.5N水酸化ナトリウム溶液及び水で連続して洗
浄した。蒸発して得られた残渣を2N塩酸1.0mlを
含むメタノール20ml中に溶解した。16時間放置
後、溶液を濃縮した。塩化メチレン中の残渣を炭酸水素
ナトリウム水溶液及び水で洗浄した。乾燥、濃縮して非
晶質固体500mgを得た。アセトニトリルから再結晶
させて標記化合物330mgを得た。m.p.244−
246℃。 分析 計算値:C,80.13;H,9.64;N,
3.12 実測値:C,79.83;H,9.62;N,3.22
【0056】実施例25 N−(2−アダマンチル)3−(トリフルオロメタンス
ルホニルオキシ)−3,5−アンドロスタジエン−17
β−カルボキサミド 工程A(経路3) 塩化メチレン5ml中の実施例24からのアダマンチル
アミド(350mg,0.73mmol)、2,6−ジ
−tert−ブチル−4−メチルピリジン(211m
g,1.03mmol)及び無水トリフルオロメタンス
ルホン酸(416mg,1.48mmol)の溶液を0
℃において調製した。混合液を室温に加温し、24℃に
おいて2.5時間保持した。塩化メチレンをさらに加
え、溶液を稀塩酸、炭酸水素ナトリウム稀水溶液及び水
で連続して洗浄した。濃縮して得られた残渣を3−20
00μシリカゲルプレート上で塩化メチレン中5%アセ
トンで溶離した。出発物質及び標記化合物を単離した。
後者は376mgであり、NMR及びマススペクトルに
より同定した。
【0057】実施例26 N−(2−アダマンチル)3−カルボメトキシ−3,5
−アンドロスタジエン−17β−カルボキサミド
工程D(経路3) メタノール及びジメチルホルムアミドの1:1混合液
中、前実施例の生成物350mg(0.623mmo
l)、トリフェニルホスフィン13.5mg(0.02
4mmol)、二酢酸パラジウム5.4mg(0.04
8mmol)及びトリエチルアミン126mgから調製
した溶液に24℃において一酸化炭素をバブリングし
た。溶液を一酸化炭素雰囲気下に2.5日保持した。溶
液に酢酸エチルを加え、さらに水を加えた。各層を混合
し、次いで分離した。有機層を乾燥し、蒸発させた。残
渣を4−1000μシリカプレート上で塩化メチレン中
2%アセトンで溶離した。主生成物は230mgであ
り、NMR及びマススペクトルにより標記化合物と同定
した。
【0058】実施例27 N−(2−アダマンチル)3−カルボキシ−3,5−ア
ンドロスタジエン−17β−カルボキサミド
工程E(経路3) メタノール中水酸化カリウム10%溶液25ml中の前
実施例の生成物120mg(0.24mmol)の溶液
を1.0時間加熱還流した。溶媒を蒸発させ、残渣を稀
塩酸で酸性化した。酢酸エチル抽出物を水で洗浄し、乾
燥、蒸発させた。残渣をアセトニトリルから再結晶させ
て標記化合物60mgを得た。m.p.214−216
℃、γmax :268nm(ε=31,800)。 分析 計算値:C3143NO3 0.5H2 Oとして C,76.50;H,9.11;N,2.88 実測値:C,76.58;H,9.35;N,2.96
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リチヤード エル.トルマン アメリカ合衆国,07060 ニユージヤーシ イ,ウオーレン,アツパー ウオーレン ウエイ 29 (72)発明者 グール エフ.パテル アメリカ合衆国,07946 ニユージヤーシ イ,ミリングトン,ノツテインガム ウエ イ 60

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 (式中、 R2 はチオピリジルであり、 R3 はC1-4 アルコキシカルボニル,C1-4 アルコキシ 又はトリフルオロメチルスルホニルオキシである。)の
    化合物。
JP3252727A 1990-06-28 1991-06-28 17β−アシル−3−カルボキシ−アンドロスタ−3,5−ジエンの合成における新規な中間体 Pending JPH0586090A (ja)

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US54526290A 1990-06-28 1990-06-28
US545262 1990-06-28

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