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JPH0585974A - クメンヒドロペルオキシドからフエノールとアセトンを製造する方法 - Google Patents

クメンヒドロペルオキシドからフエノールとアセトンを製造する方法

Info

Publication number
JPH0585974A
JPH0585974A JP3358207A JP35820791A JPH0585974A JP H0585974 A JPH0585974 A JP H0585974A JP 3358207 A JP3358207 A JP 3358207A JP 35820791 A JP35820791 A JP 35820791A JP H0585974 A JPH0585974 A JP H0585974A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zeolite
acetone
phenol
cumene hydroperoxide
zeolites
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3358207A
Other languages
English (en)
Inventor
John F Knifton
ジヨン・フレデリツク・ナイフトン
Pei-Shing Eugene Dai
ペイ−シン・ユージン・ダイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Huntsman Corp
Original Assignee
Texaco Chemical Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Texaco Chemical Co filed Critical Texaco Chemical Co
Publication of JPH0585974A publication Critical patent/JPH0585974A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C37/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C37/08Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by decomposition of hydroperoxides, e.g. cumene hydroperoxide
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/51Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by pyrolysis, rearrangement or decomposition
    • C07C45/53Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by pyrolysis, rearrangement or decomposition of hydroperoxides
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 Y−ゼオライト;アンモニウム交換され、熱
的に安定化された、または脱アルミニウム化されたY−
ゼオライト;希土類交換Y−ゼオライト;及びフッ素処
理Y−ゼオライトから選ばれる結晶性アルミノシリケー
トモルデン沸石型ゼオライト又はホージャサイト型ゼオ
ライトを触媒として用いてクメンヒドロペルオキシドを
分解することを含むクメンヒドロペルオキシドからフェ
ノールとアセトンを合成する方法。 【効果】 生成物に酸が混入することなく、定量的に変
換率でクメンヒドロペルオキシドを分解して、高い選択
率でフェノールとアセトンを合成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機ヒドロペルオキシド
の分解に関し、さらに詳しくは、本発明は限定された種
類の固体酸性ゼオライト触媒の表面でクメンヒドロペル
オキシドを分解して、フェノール及びアセトンを製造す
る方法に関する。本発明は、フェノールが99モル%と
いう高さで生ずることで、とくに有利である。
【0002】
【従来の技術】クメンが酸化されてクメンヒドロペルオ
キシドになることができ、該クメンヒドロペルオキシド
が各種の方法で分解されて、フェノールとアセトンが得
られることは、当業者にはよく知られている。
【0003】従来、フェノールとアセトンを製造するの
に、ある種の酸触媒が用いられてきた。クメンヒドロペ
ルオキシドの分解は、しばしば硫酸の存在で行われる。
この方法は、フェノール、アセトン、アセトフェノン及
びスルホン化された副生物を包含する混合物を形成する
結果となり、その分離は装置の複雑さと製造コストに影
響を与える。酸性物質が触媒として用いられる場合、収
率は満足できるが、これらの多くの酸触媒は、フェノー
ルとアセトンの製造にかなりの出費を必要にした。そこ
には、廃酸又はその塩の廃棄物処理の問題があり、前述
の酸の同伴や混入により、今日の市場で要求されるフェ
ノールの99.9%以上の純度に達することが困難なこ
とがある。それに加えて、メシチルオキシド、α−メチ
ルスチレン、アセトフェノン及び2−フェニル−2−プ
ロパノールのような副生物が、生成物に伴って生産され
るので、なんとかして除去し、処理しなければならな
い。
【0004】米国特許第4,898,995号明細書
は、不活性な担体の上の不均質触媒又はスルホン酸官能
性をもつイオン交換樹脂の上で、クメンヒドロペルオキ
シドを分解して、フェノールとアセトンを合成すること
を開示している。
【0005】米国特許第4,898,987号明細書
は、ヘテロポリ酸又はジルコニウム、チタンもしくはア
ルミニウムの無機塩からなる群よりの化合物で改質され
た酸性モンモリロナイトシリカアルミナ粘土を含む触媒
の使用を開示している。
【0006】ヨーロッパ特許第0,203,632号公
報は、シリカの結晶格子の中にAl及びBで置換された
ケイ素原子の位置を有し、そこでゼオライト結晶がたが
いにケイ酸結合によって結合し、結晶が機械的に安定な
微小球の形を呈するようにするゼオライトを含む触媒の
上で、クメンヒドロペルオキシドを分解する方法を開示
している。示された実施例では、フェノールの選択率は
代表的には80〜96%である。
【0007】ヨーロッパ特許出願第0,125,065
号及び同第0,125,066号は、ZSM−5のよう
な中間孔径のゼオライトかβ−ゼオライトを含む酸性活
性をもつ固体不均質触媒の存在下に、クメンヒドロペル
オキシドを開裂して、フェノールとアセトンを製造する
ことを開示している。ヨーロッパ特許出願第0,12
5,065号はまたY−ゼオライトのデータを含んでい
るが、アセトンとフェノールの選択率はわずか59〜7
8%であり、これらの実施例における交換率は4〜31
%に限定されている。
【0008】特定の化学薬品を合成するのにゼオライト
を用いることは公知である。たとえば、「分子形状選択
性触媒」と題されたP.B. Weisz; New Horizons in Cata
lysis, Part A, 3頁(1980)の文献には、ケイ酸性
ゼオライトの結晶間空間における分子形状選択性触媒の
討議がある。この文献は、開発された主要な形状選択性
交換プロセスをまとめた表を包含している。クメンヒド
ロペルオキシドの分解には触れていない。
【0009】形状選択性反応についての他の情報は、Y.
B. Youngら;J. Catal. 76巻418頁(1982)に
「ゼオライト触媒による形状選択性反応」と題された文
献がある。この仕事の主要な焦点は、ZSM−5クラス
のゼオライト触媒の上のトルエンのメタノールによるア
ルキル化及びトルエンの不均化による、キシレン類のパ
ラ選択的及び非選択的な形成に関するデータの紹介であ
る。パラ選択的形成について、非選択的形成に比較して
明らかに異なる反応径路が観察されること、及びそれは
おそらく立体的に変化した固有な反応機構と重ね合わせ
ることの可能な拡散効果の結果であることが注目され
る。
【0010】米国特許第4,490,565号明細書
は、β−ゼオライトを含む酸性活性をもつ固体不均質触
媒の存在下で、クメンヒドロペルオキシドの開裂による
フェノールとアセトンの製造を記載している。このβ−
ゼオライトは独特の構造フレームワークを有する。
【0011】米国特許第4,490,566号明細書
は、ZSM−5のような中間の孔径のゼオライトを含む
酸性活性をもつ固体不均質触媒の存在下で、クメンヒド
ロペルオキシドの開裂によるフェノールとアセトンの製
造を記載している。
【0012】米国特許第4,849,387号明細書
は、結晶のケイ素原子の位置がAl及びBで置換された
ゼオライト結晶を含むクメンヒドロペルオキシドの選択
的な分解のための触媒を記載している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この分野の当業者は、
フェノールとアセトンを生産する改良された方法を、引
続き探し求めている。もし堅牢な触媒の上で緩やかな条
件を用いる分解により、100%に近づいた収率でフェ
ノールとアセトンが得られるならば、技術上のかなりな
進歩になるはずである。さらに、非常に活性で、寿命の
長い触媒は、触媒の廃棄物処理及び酸の飛沫同伴という
代表的に遭遇する問題を解決するであろう。
【0014】
【発明の概要】本発明は1個又はそれ以上の固体酸性ゼ
オライトを含む触媒の存在下で、場合によっては循環ル
ープの連続反応器の設計を用いて、クメンヒドロペルオ
キシドを反応させる段階を含む、フェノールとアセトン
を共に連続的に生成する新規な方法を提供する。
【0015】
【発明の効果】既存の方法に対する本発明の特別な利点
は、SO3 を包含するという先に遭遇した問題を改善す
ることである。ここでは廃棄物処理の問題はなく、SO
3 又はH2 SO4 の侵入や腐食の問題はなく、収率の大
きな向上が認められる。各1%の収率の向上は、代表的
なプラントの運転にとって、かなりのコストの節減を意
味する。本発明の方法は、99モル%まで又はそれ以上
の良い収率を伴う定量的な変換をもたらす。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明及びいかにしてそ
のような効果が得られるかをより良く理解するために、
図を伴って論及する。図1は本発明の好ましい製造方法
を、ブロックダイヤグラムの用いて示す概念図である。
【0017】本発明の方法は、代表的には、固体酸性ゼ
オライトを含む分解触媒の存在下に、クメンヒドロペル
オキシドを連続的に反応させることによって実施され
る。触媒は好ましくは仕上反応器に連結された循環ルー
プ反応器の中で、固体酸性ゼオライトのシリーズとして
用いられる。触媒は錠剤、粒状又は押出された形であっ
てもよい。
【0018】反応は次の式のように示すことができる
(式中、Meはメチル基である)。
【0019】
【式1】
【0020】同様な方法は、他のヒドロペルオキシドに
も適用できる。たとえばこの方法は、第2級ブチルベン
ゼンヒドロペルオキシド、エチルベンゼンヒドロペルオ
キシド及びシクロヘキシルベンゼンヒドロペルオキシド
のような芳香族ヒドロペルオキシドの分解に適用するこ
とができる。
【0021】この反応に触媒として効果的に用いられる
構造は、酸性ゼオライト、特にホージャサイトゼオライ
ト群の同形構造であり、それは合成X−及びY−ゼオラ
イト、希鉱物ホージャサイト及び多くの他の合成ゼオラ
イトを包含する(D.W. Beck著、「ゼオライトモレキュ
ラーシーブ」Wiley Interscience社(1974)参
照)。ホージャサイトならびにX−及びY−ゼオライト
の単位セルは立法晶系で、ao は約2.5nmであり、そ
れぞれ共有する酸素原子を介して結合される192個の
ケイ素又はアルミニウムを中心原子とする酸素四面体を
含有する。アルミニウムを中心原子とする四面体のそれ
ぞれの負の正味電荷のために、それぞれの単位セルは、
電荷をバランスさせる当量数のカチオンを含有する。そ
れらはX−及びY−ゼオライトではその合成された形で
もっぱらナトリウムであり、天然に見出されるホージャ
サイトではナトリウム、カリウム、マグネシウム及びカ
ルシウムの複雑な分布である。代表的なセルは、水和さ
れた形の3種のゼオライトでは、次のとおりである。
【0022】
【化2】
【0023】X−及びY−ゼオライトは、ケイ素原子と
アルミニウム原子の相対濃度に基づいて区別され、その
結果、細部の構造とそれに関連する化学的及び物理的性
質に影響を与える。X−ゼオライトの単位セルのアルミ
ニウム原子は96〜77の間で変化し、1〜1.5のS
i:Al比を与える。それに対してY−ゼオライトで
は、それは76〜48の間で変化し、1.5〜3.0の
Si:Al比を与える。それゆえ、双方のカチオン濃度
及びアルミノシリケート構造の電荷濃度は、Y−ゼオラ
イトよりもX−ゼオライトの方が高い。
【0024】ホージャサイトと方ソーダ石単位から組み
立てられている他のゼオライトとの間を決定する差異の
特徴は、該単位が結合している二重6員環又は六角プリ
ズムである。方ソーダ石単位又はβ−ケージは、頂点に
位置する24個のケイ素又はアルミニウムの原子(T原
子という)をもつ先端を切った八面体として表わされ
る。36個の酸素原子が、T原子の周囲に四面体の空間
配列を得るように、頂点を共有する辺の中点に位置す
る。β−ケージの空隙の自由直径は0.66nmである
が、最小の分子は、それぞれの六角形をした面に結合し
た6個の酸素原子のひずんだ環の、直径0.22nmの孔
を通ってのみ、進入することができる。それぞれの方ソ
ーダ石単位は、6個の橋かけ酸素によって、六角形をし
た面を横切って、他の4個の方ソーダ石単位と四面体的
に結合している。方ソーダ石単位によって閉じられたよ
り大きな空隙と、六角形プリズムとは、α−ケージ又は
スーパーケージと呼ばれる。α−ケージは自由直径が約
1.3nmの26面体であり、半径0.80〜0.90nm
のひずんだ12員環を通って進入できる。この方法で、
それぞれのα−ケージは四面体的に他の4個のものと結
合して、ゼオライト構造の全体に広がる空隙空間の複雑
なシステムを与える。α−及びβ−ケージは、ともにX
−及びY−ゼオライトに、他のゼオライトには知られな
い、脱水した結晶の約50容量%という最大の空隙容積
を与える。しかし、触媒的な観点では、α−ケージは、
β−ケージと異なって、おびただしい脂肪族及び芳香族
化合物が進入するのを許すので、はるかに最も重要であ
る。
【0025】問題のフェノール/アセトンの合成にとく
に効果的なのは、合成Y−ゼオライトである。該ゼオラ
イトは好ましくは強酸形であり、そこでは、いくらかの
又はすべてのカチオン(第I族又は第II族の、ナトリウ
ム、カリウム、カルシウム又はマグネシウムのようなア
ルカリ又はアルカリ金属イオン)が、アンモニウム交換
され、ついで高温(例えば400〜500℃)で、鉱酸
処理などによって熱安定化(脱アンモニア化、NH3
除去)されるべきである。あるいは、該Y−ゼオライト
はフッ素又はフッ化物イオンによる処理、水熱処理、鉱
酸処理、水熱処理と鉱酸処理の組合と、又はエチレンジ
アミンテトラ酢酸(EDTA)もしくは他のキレート化
剤によって脱アルミニウム化されてもよく、この場合
に、前記の脱アルミニウム化されたY−ゼオライトは、
そこでSi:Al比が3を越えなければならない。もう
ひとつの可能性としては、Y−ゼオライトは、たとえば
希土類塩混合物、ランタン塩による処理などによって希
土類交換されてもよい。このような希土類交換されたY
−ゼオライトは、そこで1.5〜3のSi:Al比を有
することになろう。希土類、アンモニウム又はアルキル
アンモニウムイオンによるY−ゼオライトのナトリウム
イオンの交換は、概説されている(たとえば、R. Rudha
m 及びA. Stockwel; The Chemical Society Specialist
Periodical Report-Catalysis, Vol. 1 (1977) 、第3
章参照)。
【0026】脱アルミニウム化されたY−ゼオライト
は、代表的には、水性媒体中、高温(40〜100℃)
で一定時間(3〜6時間)フッ化アンモニウムで処理
し、ついで400〜600℃の範囲の温度でか焼するこ
とで製造してもよい。
【0027】もうひとつの可能性は、遷移金属交換又は
含浸によって改質された本発明のY−ゼオライトを用い
ること、とくにコバルト(II)塩又はニッケル(II)塩
のような第8族金属によるナトリウムイオンの交換又は
含浸によって改質されたY−ゼオライトの使用である。
両方の方法は文献に、J.W. Ward; Applied Industrial
Catalysis,第3巻271頁(1984)に論議されてい
る。
【0028】上述のY−ゼオライト又は改質Y−ゼオラ
イトは、単独で用いてもよく、又は押出品、ペレット又
は粒子などの形にしたときの大きな物理的強さと安定性
を確実にするために、ある種のバインダーの存在下に用
いてもよい。フェノール/アセトンの製造への応用に適
するバインダーは、シリカ−アルミナバインダー、アル
ミナバインダー及びカーボンバインダーなどを包含す
る。
【0029】本発明に有用なゼオライトは、滴定酸度が
0〜1.0meq/gの範囲が好ましく、それ以上の滴定酸
度を有するものも使用可能である。。該Y−ゼオライト
の表面積は、一般に400m2/gを越える。
【0030】クメンヒドロペルオキシドからフェノール
/アセトンを生成するのに好適なゼオライトの例は、代
表的なY−ゼオライトであり、とくにアルミナに対して
高いシリカの比、たとえばシリカ:アルミナ比が5:1
を越えるものである。より好ましくは、超脱アルミニウ
ム化Y−ゼオライトは、約10:1よりも大きいシリ
カ:アルミナ比を有する。商業的に入手できる好適な触
媒は、PQ社のアンモニウムで交換した、シリカ:アルミ
ナ比が約11:1のCP304−37、シリカ:アルミ
ナ比が46のCP−316−26、希土類で交換したS
i:Al比が1.5:1〜2:1の間で、Union Carbid
e 社Linde 事業部で製造されたLinde SK−500押出
品、さらに、またランタンイオン交換したUniversal Oi
l Products社LZ−10である。同様に効果的なもの
は、アンモニウムで交換した、ナトリウム含有量が0.
5%未満でシリカ:アルミナ比が3:1の、Union Carb
ide 社から入手できるLZY−82のようなNa−Y−
ゼオライトと、フッ化アンモニウムで処理したY−85
(Universal Oil Product 社)である。
【0031】本発明の実施に有用な他のゼオライトはβ
−ゼオライトである。β−ゼオライトの酸性はすでに論
じられている(E. Bourgeat-Lamiら;Catal. Lett., 26
5 頁(1990)参照)。そして、2種類の異なる、し
かし関係のある構造のハイブリッドとして個有の構造的
特徴をもつβ−ゼオライトが、最近J.M. Newsmanら;Ch
em. Eng. News, 66 巻25号、22頁(1988)にま
とめられている。本発明の実施に好適なβ−ゼオライト
は、PQ社によって製造されたValforC861βを包含す
る。
【0032】モルデン沸石ゼオライトもまた、クメンヒ
ドロペルオキシドからのフェノール/アセトンの生成に
効果的である。ナトリウムモルデン沸石の理想的な組成
は、次式のとおりである。 Na8(AlO2)8(SiO2)4024H2
【0033】構造は、酸素原子を共有することによって
橋かけした四面体の鎖からなる。それぞれの四面体は、
フレームワークの中で1個又はそれ以上の5員環に所属
する。X−及びY−ゼオライトには似ないで、モルデン
沸石構造は大きなスーパーケージを含有しない。脱水し
た構造は、小さい分子に接近しやすい二次元チャネルシ
ステム、ならびにより大きな分子に接近できる、直径約
6.7Åの一次元孔システムを有する。
【0034】好適なモルデン沸石は、SiO2 :Al2
3 比が10〜13のZeolon−900Mを包含し、Nort
on社又はPQ社から入手できる。
【0035】クメンヒドロペルオキシドの分解は、連続
式スラリーベッド反応器の中で、又は固定床連続流反応
器の中でバッチ式に行うことができる。実際上の理由か
ら、固定床プロセスが好ましい。実施例1〜18で、仕
上げ反応器に直列に連結された循環ループ反応器を用い
て、各種の酸性ゼオライトが試験された。
【0036】フェノールとアセトンを共に生成するの
は、一般に20〜150℃、好ましくは40〜120℃
の温度で行うことができる。運転圧力は0〜6,900
kPa(ゲージ圧)又はそれ以上でよい。好ましい圧力は1
00〜2,760kPa(ゲージ圧)である。クメンヒドロ
ペルオキシドの分解(式1)が高い発熱性(220kJ/
モル)であるため、ことに固定床プロセスで、温度制御
はとくに重要である。
【0037】代表的には、フェノールは粗生成液状流出
物中、約60重量%までの濃度で連続的に生成し、そし
てアセトンは同様に40重量%までの濃度で生成するこ
とができる。クメンヒドロペルオキシドは好ましくは純
粋であるべきであるが、80%の純度はたしかに受容で
きる。このような純度80%のクメンヒドロペルオキシ
ド供給物の代表的な不純物は、クメン、2−フェニル−
2−プロパノール及びアセトフェノンである。必要に応
じて、該クメンヒドロペルオキシドは分解器に送られる
前に、不活性溶媒又は生成物で希釈してもよい。代表的
な希釈剤は、クメン、アセトン、又はアセトン、クメン
及びフェノールの混合物を包含する。
【0038】一般に、クメンヒドロペルオキシドの変換
は、連続的な単位操作で定量的である。供給したクメン
ヒドロペルオキシドを基準にするフェノールの収率は、
多くの場合、99モル%又はそれ以上である。アセトン
の収率は同様に95モル%又はそれ以上である。
【0039】このような収率は、全流体時間空間速度
(LHSV)が1〜10の緩やかな条件で達せられる。
10又はそれ以上のLHSVもまた、定量的なクメンヒ
ドロペルオキシドの変換に達するのに有用であることが
示される。
【0040】ここに、LHSVは、次のように定義され
る。
【0041】
【数1】
【0042】
【実施例】以下の実施例は、クメンヒドロペルオキシド
より、固体酸性触媒を用いてフェノールとアセトンを共
に生成することを説明する。
【0043】実施例中のクメンヒドロペルオキシドの変
換率(重量%)は、次の式で規定される。
【0044】
【数2】
【0045】フェノール/アセトン(C65 OH/C
3 COCH3)の選択率(モル%)は、次の式で規定さ
れる。
【0046】
【数3】
【0047】添付した実施例は、一連の固体酸性ゼオラ
イトによる接触作用で、クメンヒドロペルオキシドから
フェノール/アセトンへの変換を示す。反応は比較的緩
やかな条件で、ループ反応器(図1を参照)を用いて行
う。なお、次のことを注として記す。
【0048】実施例1では、SK−500酸性ゼオライ
ト触媒を用いて、気液クロマトグラフィー(GLC)及
び蒸留のデータに基づいて、フェノールがそれぞれ>9
9モル%及び96.9モル%の選択率で生成した。アセ
トンの選択率は優れており、クメンヒドロペルオキシド
の変換率は、定量的であるか、又は定量的に近かった。
【0049】実施例2〜18では、一連の他の固体触媒
ゼオライトを評価した。次の触媒によって、クメンヒド
ロペルオキシドの良好な変換率、ならびにフェノールの
良好な選択性が可能になった。 (A)Union Carbide 社のLZY−82(実施例5参
照)のような、シリカ:アルミナ比が10:1未満のア
ンモニウム変換Y−ゼオライト; (B)PQ社のCP304−37(実施例3参照)及びC
P316−26(実施例11参照)のようなシリカ:ア
ルミナ比が10:1を越えるアンモニウム変換Y−ゼオ
ライト; (C)Union Carbide 社Linde 事業部より市販されてい
るSK−500(実施例1参照)のような希土類交換Y
−ゼオライト、ならびにUnited Oil Products社からの
La交換LZ−20(実施例12参照)のようなランタ
ン交換Y−ゼオライト; (D)PQ社によって市販されているZeolon−900H
(実施例4参照)及びNorton社によって市販されている
もの(実施例8参照)のような、シリカ:アルミナ比が
10〜13:1のモルデン沸点型ゼオライト; (E)ValforC861β(実施例9参照)のような、シ
リカ:アルミナ比が25:1のβ−ゼオライト。
【0050】実施例1 酸性ゼオライト触媒を用いるフェノール/アセトンの生
成 容量150mlの仕上げ反応器に直列に連結した、加熱/
冷却が可能な容量150mlの循環ループ反応器(図1参
照)に、合計500mlの酸性ゼオライト(Union Carbid
社Linde 事業部からのSK−500、滴定酸度0.26
meq/g 、シリカ:アルミナ比1.5〜2、アルミナバイ
ンダー10〜20%、直径0.16cmの押出品)を仕込
んだ。それぞれの反応塔を上昇流で運転した。クメンで
希釈した粗クメンヒドロペルオキシド(供給試料、滴定
による純度75.1%)の供給流(0.43kg/h)を両
方の触媒床に通し、その触媒床は、反応器のジャケット
を循環する流体によって、設定温度を維持した。反応器
の圧力を2,100kPa に保ち、循環ループの流体の流
量を367ml/minに設定した。
【0051】液状生成物の流出物を集め、GLCで分析
した。そしてフェノール成分とアセトン成立を分離する
ために、試料を分別蒸留した。3つの異なる運転温度
(40℃、60℃、80℃)の代表的な組成を表1に示
す。
【0052】試料2について、60℃で回収: フェノール選択率(GLC基準、変換クメンヒドロペル
オキシドに対して):>99モル% フェノール選択率(蒸留):96.9モル% アセトン選択率(蒸留):95.4モル%
【0053】実施例2〜18 酸性ゼオライト触媒を用いるフェノール/アセトンの生
成 実施例1の方法に従い、装置を用いて、代表的な粗クメ
ンヒドロペルオキシド供給流を用いるフェノール/アセ
トンの生成について、一連の酸性ゼオライトを評価し
た。生成した流体流出物をGLCで評価し、また選択し
た試料を分別蒸留して、フェノール/アセトンの選択率
を決定した。40℃、60℃及び80℃で行った実験の
条件とGLCデータを表2−1〜2−3にまとめた。次
のことが注目される。
【0054】1)実施例3で、シリカ:アルミナ比1
1:1の1/16インチの押出品であるアンモニウム交
換Y−ゼオライト(PQ社からのCP304−37)の与
えた結果: 40℃におけるクメンヒドロペルオキシドの変換率:>
99% GLCによるフェノールの選択率:94モル% 蒸留によるフェノールの選択率:94.8モル% 蒸留によるアセトンの選択率:89.3モル%
【0055】2)実施例5で、シリカ:アルミナ比3:
1の押出品であるアンモニウム交換Y−ゼオライト(Uni
on Carbide社からのLZY−82)の与えた結果: 80℃におけるクメンヒドロペルオキシドの変換率:9
7% GLCによるフェノールの選択率:99モル% 蒸留によるフェノールの選択率:93.2モル% 蒸留によるアセトンの選択率:89.6モル%
【0056】3)実施例8で、シリカ:アルミナ比10
〜13:1の直径0.16cm押出品(Norton社からのZe
olon−900H)の与えた結果: 80℃におけるクメンヒドロペルオキシドの変換率:9
9% GLCによるフェノールの選択率:95モル% GLCによるアセトンの選択率:>99モル%
【0057】4)実施例9で、シリカ:アルミナ比25
の、およそ20%のアルミナバインダーを含有する直径
0.16cmの押出品(ValforC861β)の与えた結
果: 60℃におけるクメンヒドロペルオキシドの変換率:>
99% GLCによるフェノールの選択率:94% GLCによるアセトンの選択率:>99% 蒸留によるフェノールの選択率:94.7% 蒸留によるアセトンの選択率:97.8%
【0058】5)実施例11で、シリカ:アルミナ比が
46、単位セルの大きさが24.26Å、滴定酸度が
0.15meq/g のCP316−26は、40℃で>99
%のクメンヒドロペルオキシドの変換率を与えた。この
触媒は再び押出品の形状で用いられた。
【0059】6)実施例12〜14で、酸価と単位セル
の大きさの異なる一連のランタン交換Y−ゼオライト
は、表3に示されるように、課題の反応について異なる
水準の活性を示した。それぞれの触媒について、押出品
の形状で評価した。
【0060】
【表5】
【0061】7)実施例15〜17で、直径0.24cm
の押出品の形状のY−ゼオライトであるY−85を、フ
ッ化アンモニウム処理の前後について比較した結果は、
表4に示すように、処理された触媒が性能の向上を示し
た。
【0062】
【表6】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい製造方法をブロックダイヤグ
ラムで示す概念図である。
【化1】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
【化1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】クメンヒドロペルオキシドからフェノール
/アセトンを生成するのに好適なゼオライトの例は、代
表的なY−ゼオライトであり、とくにアルミナに対して
高いシリカの比、たとえばシリカ:アルミナ比が5:1
を越えるものである。より好ましくは、超脱アルミニウ
ム化Y−ゼオライトは、約10:1よりも大きいシリ
カ:アルミナ比を有する。商業的に入手できる好適な触
媒は、PQ社のアンモニウムで交換した、シリカ:アルミ
ナ比が約11:1のCP304−37、シリカ:アルミ
ナ比が46のCP−316−26、希土類で交換したS
i:Al比が1.5:1〜2:1の間で、Union Carbid
e 社Linde 事業部で製造されたLinde SK−500押出
品、さらに、またランタンイオン交換したUOP社LZ
−10である。同様に効果的なものは、アンモニウムで
交換した、ナトリウム含有量が0.5%未満でシリカ:
アルミナ比が3:1の、Union Carbide 社から入手でき
るLZY−82のようなNa−Y−ゼオライトと、フッ
化アンモニウムで処理したY−85(UOP社)であ
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】実施例2〜18では、一連の他の固体触媒
ゼオライトを評価した。次の触媒によって、クメンヒド
ロペルオキシドの良好な変換率、ならびにフェノールの
良好な選択性が可能になった。 (A)Union Carbide 社のLZY−82(実施例5参
照)のような、シリカ:アルミナ比が10:1未満のア
ンモニウム変換Y−ゼオライト; (B)PQ社のCP304−37(実施例3参照)及びC
P316−26(実施例11参照)のようなシリカ:ア
ルミナ比が10:1を越えるアンモニウム変換Y−ゼオ
ライト; (C)Union Carbide 社Linde 事業部より市販されてい
るSK−500(実施例1参照)のような希土類交換Y
−ゼオライト、ならびにUOP社からのLa交換LZ−
20(実施例12参照)のようなランタン交換Y−ゼオ
ライト; (D)PQ社によって市販されているZeolon−900H
(実施例4参照)及びNorton社によって市販されている
もの(実施例8参照)のような、シリカ:アルミナ比が
10〜13:1のモルデン沸石型ゼオライト; (E)ValforC861β(実施例9参照)のような、シ
リカ:アルミナ比が25:1のβ−ゼオライト。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】液状生成物の流出物を集め、GLCで分析
した。そしてフェノール成分とアセトン成立を分離する
ために、試料を分別蒸留した。3つの異なる運転温度
(40℃、60℃、80℃)の代表的な組成を表1に示
す。
【表1】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】実施例2〜18 酸性ゼオライト触媒を用いるフェノール/アセトンの生
成 実施例1の方法に従い、装置を用いて、代表的な粗クメ
ンヒドロペルオキシド供給流を用いるフェノール/アセ
トンの生成について、一連の酸性ゼオライトを評価し
た。生成した流体流出物をGLCで評価し、また選択し
た試料を分別蒸留して、フェノール/アセトンの選択率
を決定した。40℃、60℃及び80℃で行った実験の
条件とGLCデータを表2−1〜2−3にまとめた。次
のことが注目される。
【表2】
【表3】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 45/53 49/08 A 8213−4H // C07B 61/00 300

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Y−ゼオライト;アンモニウム交換さ
    れ、熱的に安定化された、又は脱アルミニウム化された
    Y−ゼオライト;希土類交換Y−ゼオライト;及びフッ
    素処理Y−ゼオライトから選ばれる結晶性アルミノシリ
    ケートモルデン沸石型ゼオライト又はホージャサイト型
    ゼオライトを触媒として用いてクメンヒドロペルオキシ
    ドを分解することを含むクメンヒドロペルオキシドから
    フェノールとアセトンを合成する方法。
  2. 【請求項2】 上記の脱アルミニウムY−ゼオライトが
    5:1を越えるシリカ対アルミナ比を有する請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 上記のY−ゼオライトが1.0meq/g ま
    での滴定酸度を有する請求項1又は2記載の方法。
JP3358207A 1990-12-27 1991-12-27 クメンヒドロペルオキシドからフエノールとアセトンを製造する方法 Pending JPH0585974A (ja)

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