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JPH0585943A - 組換えワクシニアウイルスを用いる非a非b型肝炎ウイルス遺伝子の発現および非a非b型肝炎ワクチン - Google Patents

組換えワクシニアウイルスを用いる非a非b型肝炎ウイルス遺伝子の発現および非a非b型肝炎ワクチン

Info

Publication number
JPH0585943A
JPH0585943A JP3204030A JP20403091A JPH0585943A JP H0585943 A JPH0585943 A JP H0585943A JP 3204030 A JP3204030 A JP 3204030A JP 20403091 A JP20403091 A JP 20403091A JP H0585943 A JPH0585943 A JP H0585943A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vaccinia virus
virus
hepatitis
gene
plasmid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3204030A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenjiro Yamaguchi
健次郎 山口
Noboru Maki
昇 槙
Kaoru Asano
薫 浅野
Michinori Obara
道法 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tonen Corp filed Critical Tonen Corp
Priority to JP3204030A priority Critical patent/JPH0585943A/ja
Publication of JPH0585943A publication Critical patent/JPH0585943A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】本発明は、組換えワクシニアウイルスを用いる
非A非B型肝炎ウイルス抗原蛋白質の発現およびワクチ
ンへの応用。 【構成】非A非B型肝炎ウイルス抗原蛋白質をコードす
る塩基配列を含む遺伝子と、該遺伝子を発現させ得るウ
イルスプロモーターと、ワクシニアウイルスの増殖のた
めに必須でないワクシニアウイルス遺伝子とを含有する
プラスミド、該プラスミドとワクシニアウイルスの相同
性組換えにより得られた組換えワクシニアウイルス及び
その製造方法、該組換えワクシニアウイルスからの発現
非A非B型肝炎ウイルス抗原蛋白質の製造方法及び糖を
有するその発現産物、並びに、糖を有する発現非A非B
型肝炎ウイルス抗原蛋白質又は弱毒化若しくは不活化組
換えワクシニアウイルスを含むワクチン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、組換えワクシニアウイ
ルスを用いる非A非B型肝炎ウイルス抗原蛋白質の発現
およびワクチンへの応用に関する。
【0002】
【従来の技術】非A非B型肝炎はウイルス性の伝染性肝
炎であり、発症後多くは慢性化し、肝硬変、肝癌へと高
率に移行することから社会的にも大きな問題であり、そ
の予防法が必要とされている。ウイルス性疾患の予防に
はワクチンを用いる方法と感染状況を把握してその道す
じを断つことの2種類がある。このうちで感染状況を把
握するのに必要な診断用のキットはカイロン社の M. Ho
ughtonら(特表平2−500880号公報)あるいは槙ら(特
願平2−180889号)によりすでに開発されており、輸血
による感染はかなり高率で予防できるようになりつつあ
る。しかし非A非B型肝炎患者の約半数(約50万人/
年)は輸血を介さない感染者であり、現在のところこれ
らの感染を予防する有効な手段はなく、予防ワクチンの
開発が希求されている。
【0003】この種のワクチンに関してはすでに、 M.
Houghtonらが、上記公報中でヒトC型肝炎ウイルス(H
CV)エピトープを含む免疫原性ポリペプチドを含有す
るワクチン、不活性化HCVを含有するワクチン、及び
弱毒化HCVを含有するワクチンについて開示してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、ワクチンにはホ
ルマリン等の薬剤で不活化されたウイルスそのものが使
われることが多いが、非A非B型肝炎ウイルスはいまだ
に分離されておらず、またin vitro でのウイルス増殖
系もないため、大量に該ウイルスを得ることができな
い。そのため、非A非B型肝炎ウイルス遺伝子を大腸
菌、酵母、動物細胞等で発現させ、ワクチン抗原を得る
ことが示唆されている(特表平2−500880号公報)。
【0005】一般に、ウイルスエンベロープ蛋白質のよ
うに糖をもつ蛋白質は、それをもたない蛋白質と比べて
免疫原性が高く免疫化に優れているが、このような糖蛋
白質の有効な発現法及びその取得については、M. Hough
tonらは何ら教示していない。ウイルスエンベロープ蛋
白質のような糖蛋白質を糖鎖が付加した形で発現させる
のには動物細胞を用いた発現系が考えられる。しかし動
物細胞を用いた発現系では一般的に数mg/lの効率でし
か発現蛋白質が得られず、ワクチンとして使用可能な精
製度にまで純度をあげるのはかなり困難である。
【0006】本発明者らは、鋭意研究の結果、ワクシニ
アウイルス遺伝子中に非A非B型肝炎ウイルス抗原蛋白
質をコードする塩基配列を含む遺伝子及びウイルスプロ
モーターを含有する組換えプラスミドとワクシニアウイ
ルスとの間での相同性組換えにより得られる組換えワク
シニアウイルスを用いることによって、糖をもつ非A非
B型肝炎ウイルス抗原蛋白質が発現され得ることを見出
し、この発明を完成した。
【0007】本発明は、組換えワクシニアウイルスを用
いる非A非B型肝炎ウイルス抗原蛋白質の発現系を提供
することを目的とする。
【0008】本発明はまた、この発現系を介して得られ
る天然型又は天然型に近い該抗原蛋白質を提供すること
を目的とする。
【0009】本発明はさらに、弱毒化若しくは不活化組
換えワクシニアウイルスおよび該抗原蛋白質のワクチン
への応用を目的とする。
【0010】組換えワクシニアウイルスをワクチンとし
て使用する場合は、ウイルスが接種部位で増殖すること
により免疫を与えるので非常に少量の使用でよく、精製
も簡単である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、非A非B型肝
炎ウイルス抗原蛋白質をコードする塩基配列を含む遺伝
子、該遺伝子を発現させ得るウイルスプロモーター、及
びワクシニアウイルスの増殖のために必須でないワクシ
ニアウイルス遺伝子を含有するプラスミドを提供する。
【0012】該プラスミドは、ワクシニアウイルスとの
間での相同性組換えにより組換えワクシニアウイルスを
作製するうえで必須な構成物である。
【0013】非A非B型肝炎ウイルス抗原蛋白質をコー
ドする塩基配列を含む遺伝子において、コードされる該
抗原蛋白質は非A非B型肝炎ウイルスの非構造蛋白質又
は構造蛋白質のいずれでもよいが、効率的な免疫化を実
現するためには構造蛋白質、特にエンベロープ及びコア
を構成する蛋白質が好ましい。エンベロープは、動物ウ
イルス外被を構成する構造体であり、細胞質膜に類似し
た脂質二重層膜とウイルス遺伝子によって作られた糖蛋
白質構造体とを含む。この糖蛋白質構造体は、該膜中に
その一端が埋め込まれ、他端が突起状(スパイクと呼ば
れる)に外部に突出している。また、コアは、内部カプ
シドとも呼ばれ、ウイルスゲノムを包む蛋白質から成る
殻を構成している。該抗原蛋白質は糖を必ずしも必要と
しないが、免疫原性を高めるためには糖蛋白質であるこ
とが好ましく、この場合、糖蛋白質の効率的発現を可能
にする本発明の特徴が十分に発揮され得る。後述の実施
例では、実際、非A非B型肝炎ウイルスのエンベロープ
抗原糖蛋白質gp35をコードする遺伝子をプラスミド
に組み込み、その発現を実現している。
【0014】ウイルスプロモーターは、前記抗原蛋白質
をコードする塩基配列を含む遺伝子を発現させ得るもの
であればその種類を問わない。このようなプロモーター
としては、ワクシニアウイルス由来プロモーター(7.
5kD蛋白質、ATIプロモーター)、サイトメガロウ
イルスプロモーターなどが挙げられるが、組換えワクシ
ニアウイルス内での該遺伝子の発現を有効に行わしめる
ためには、ワクシニアウイルス由来プロモーターが好ま
しい。
【0015】ワクシニアウイルス遺伝子は、このウイル
スの増殖系に係る遺伝子以外のものが好ましく、組換え
ウイルスのスクリーニングの点で特にヘマグルチニン
(HA)遺伝子が好適に使用され得る。
【0016】また、これらの遺伝子及びプロモーターの
配置は、一般に、非A非B型肝炎ウイルス抗原蛋白質を
コードする塩基配列を含む遺伝子がウイルスプロモータ
ーの下流に配置されるように、両者がワクシニアウイル
ス遺伝子内部に挿入された形態をとるのが適している。
【0017】本発明の実施態様によるプラスミドP7.
5−E12が本発明プラスミドとして好適に使用し得、
この特定プラスミドも本発明の範囲内に含まれる。この
例示のプラスミドは、後述の実施例に示すように、先ず
ワクシニアウイルスWR株よりHA遺伝子を単離して p
UC18にクローニングし、このHA遺伝子のNruI部位に
ワクシニアウイルス由来の7.5kD蛋白質プロモータ
ーを挿入し、その下流に非A非B型肝炎ウイルス抗原蛋
白質をコードする塩基配列を含む遺伝子を挿入すること
により作製することができる(図1参照)。
【0018】本発明はまた、上述の組換えプラスミドと
ワクシニアウイルスの相同性組換えにより得られた組換
えワクシニアウイルスを提供する。
【0019】本発明組換えワクシニアウイルスは、本発
明の上記組換えプラスミドを制限的に線状化し、ワクシ
ニアウイルスが感染している動物細胞にトランスフェク
ションして相同性組換えを行う段階、及び非A非B型肝
炎ウイルス抗原蛋白質をコードする遺伝子が挿入されて
いる組換えウイルスをスクリーニングし、それを回収す
る段階を含む方法により製造することができる。この製
造方法も本発明の範囲内に含まれる。
【0020】本発明の実施態様により、ワクシニアウイ
ルスとしてワクシニアウイルスリスター株が好適に使用
され得る。また、該ウイルスを感染させるための動物細
胞としては、哺乳動物細胞が適しており、例えばウサギ
腎継代細胞(RK−13細胞)を挙げることができる。
【0021】本発明の実施態様による組換えワクシニア
ウイルスP7.5−E12/RLVが好適に使用し得、
これも本発明の範囲内に含まれる。この組換え体ウイル
スにおいては、線状化されたプラスミドp7.5−E1
2/RLVがワクシニアウイルス遺伝子中のHA(ヘマ
グルチニン)蛋白質をコードする遺伝子のほぼ中央に挿
入されている。このため正常なヘマグルチニン蛋白質は
産生されない。また挿入された非A非B型肝炎ウイルス
遺伝子は頭の部分に開始コドンATGをもつので、ここ
から新たにmRNAが合成され蛋白合成が行なわれる。
【0022】組換えワクシニアウイルスのスクリーニン
グは、先ず赤血球吸着試験(HA試験)(Shida, H., v
irology 150:451-462, 1986 )によりHA(−)の組換
えウイルス候補株を取得し、次いで非A非B型肝炎ウイ
ルス抗原蛋白質を構成するペプチドをコードするヌクレ
オチド配列をプローブとするプラークハイブリダイゼー
ションによって陽性クローンを検出する手法により実施
し得る。
【0023】本発明はさらに、上述のようにして作製さ
れた組換えワクシニアウイルスを動物細胞に感染し、該
細胞を培養して非A非B型肝炎ウイルス抗原蛋白質をコ
ードする塩基配列を含む遺伝子を発現させ、発現蛋白質
を回収することから成る発現非A非B型肝炎ウイルス抗
原蛋白質の製造方法を提供する。
【0024】動物細胞は哺乳動物細胞が適しており、特
にウサギ腎継代細胞(RK−13細胞)が好適に使用さ
れ得る。また、培養条件は使用する動物細胞に依存して
決定され、増殖可能な培地、培養温度、培養時間等が適
宜選択される。例えば前記P7.5−E12/RLVの
場合、グルコースの代りにフルクトースを含む牛血清含
有EMEM培地が使用され得る。
【0025】非A非B型肝炎ウイルス抗原蛋白質の発現
は、該抗原蛋白質に対する抗体か又はそれを含有する非
A非B型肝炎患者血清を用いる免疫沈降法及び間接蛍光
抗体法のような慣用の免疫学的技術によって確認され得
る(図2および図3)。
【0026】本発明はまた、このようにして発現された
非A非B型肝炎ウイルス抗原蛋白質のうち、特に糖を有
する発現非A非B型肝炎ウイルス抗原蛋白質を提供す
る。
【0027】糖蛋白質の発現は、非A非B型肝炎ウイル
ス関連分野においてはいまだに実現されたことがなく、
該抗原糖蛋白質をコードする塩基配列を含む遺伝子を含
有する組換えワクシニアウイルスを使用する発現系の発
明によってはじめて該遺伝子の発現を可能にした。
【0028】本明細書中、『糖を有する発現非A非B型
肝炎ウイルス抗原蛋白質」とは、天然型非A非B型肝炎
ウイルス抗原糖蛋白質およびその類似体の両方を包含す
ることを意味する。また、該天然型抗原糖蛋白質の類似
体は、非A非B型肝炎ウイルスの動物体内への侵入を阻
止することが又は、動物に感染した該ウイルスを撲滅す
ることが可能な非A非B型肝炎ウイルスに対する抗体を
産生し得る範囲の改変体を意味する。
【0029】本発明はさらに、上記の糖を有する発現非
A非B型肝炎ウイルス抗原蛋白質を含む、非A非B型肝
炎を治療又は予防するためのワクチンを提供する。
【0030】本発明はまた、弱毒化した又は不活化した
組換えワクシニアウイルスを含む、非A非B型肝炎を治
療又は予防するためのワクチンを提供する。
【0031】ワクシニアウイルスはヒトの痘瘡免疫をつ
くるのに使われるポックスウイルス属の一種である。組
換えワクシニアウイルスを動物の細胞、組織、器官等の
中で増殖させた後、病原性を弱めて弱毒化生ワクチンと
したり、又はホルムアルデヒドで不活化して不活化ワク
チンとすることができる。後述の実施例7では、組換え
ワクシニアウイルスP7.5−E12/RLVをウサギ
背部皮内に接種することにより、実際、ウサギ血清中に
非A非B型肝炎ウイルス抗原蛋白質に対する抗体が産生
されることが実証される(図4)。
【0032】本発明のワクチンは、一般に、免疫原が油
中水乳剤中に含まれるか又は水酸化アルミニウム、リン
酸アルミニウム等の無機ゲル上に吸着されるか又は慣用
の有機アジュバントを含む等のアジュバントワクチンの
形態かあるいは生理食塩水、グリセロール等の液体溶媒
中の溶液形態で使用されるが、これに限定されない。ま
た、ワクチンの適用法としては接種が好ましく、目的と
する予防効果又は治療効果が得られる量で投与され、そ
の量は個体の年齢、体重、症状等に依存する。
【0033】
【実施例】以下の実施例により、本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は本発明の要旨を変えない限りこれら
の実施例に限定されるものではない。
【0034】実施例 1 ワクシニアウイルスのヘマグルチニン(HA)遺伝子の
クローニング ワクシニアウイルスWR株をショ糖密度勾配遠心法[Jo
klik.W.K,Virology, 18, 9-18(1962)]で精製し、50m
M Tris-HCl(pH 7.4) バッファー(1mM EDTA、0.5%ドデ
シル硫酸ナトリウム含有)中に懸濁し、プロティナーゼ
Kを 250〜1000μg/mlの濃度になるように加えて37
℃で一晩インキュベートした後、TEバッファーで飽和
下フェノール:クロロホルム(1:1)液で3回抽出
し、エタノール沈殿を行ないウイルスDNAを得た。こ
のDNAを中塩濃度緩衝液中でHindIII により消化し、
アガロースゲル電気泳動により、約50kbのHind I
IIA断片を得た。このHind IIIA断片を、高塩濃度緩
衝液中でSalIにより消化し、Hind IIIA断片の3′
末端に位置する約1.8 kbpのHind III−SalI断片
を、アガロースゲル電気泳動により単離した。
【0035】一方、プラスミドpUC13を中塩濃度緩
衝液中でHindIII により、続いて高塩濃度緩衝液中で
SalIにより消化して線状化した。この線状化プラスミ
ドをアガロースゲル電気泳動により、単離した。
【0036】前記のHind III−SalI断片と、線状化
プラスミドとをライゲーション緩衝液中でT4リガーゼ
により連結し、この反応混合物を用いて大腸菌JM103
を形質転換した。個々の形質転換体からアルカリ抽出法
により、プラスミドを回収した。さらに制限酵素による
分析を行ない、目的とする遺伝子構成を有するプラスミ
ドを選択し、これをpHA13と命名した。
【0037】実施例 2 ワクシニアウイルスの7.5kDタンパク質プロモータ
ーを用いた組み換え用マルチベクターの作製 ワクシニアウイルスの7.5kDタンパク質プロモータ
ーとその下流に連結した外来遺伝子をワクシニアウイル
スのゲノムHA遺伝子内に組み込むための組み換え用ベ
クターを以下の方法で作製した。
【0038】まず、ワクシニアウイルスWR株よりDN
Aを実施例1で示した方法と同様に抽出し、Venkatesan
らの方法[Venkatesan & B. Moss, J. Virol. 33, 738-
745(1981)]により7.5kDタンパク質プロモーター
を単離した。すなわち、抽出したWR株のDNAをSal
Iにて消化し、得られた0.9kbpのDNA断片をp
UC18のSalIサイトにクローニングした。さらに、
このプラスミドをRsaIおよびHincIIで消化し、7.
5kDタンパク質プロモーターを含む0.26 kbpのRsaI
−HincII断片を得た。このDNA断片をpUC18に
クローニングした(p 7.5−18)。
【0039】次に、以上の方法により単離した7.5k
Dタンパク質プロモーターを実施例1でクローニングし
たHA遺伝子のNruIサイトに以下の方法で挿入した。
【0040】プラスミドp 7.5−18を中塩濃度緩衝液中
でEcoRIおよびHindIII により消化することによ
り、約0.29 kbpの 7.5kプロモーター遺伝子を切り出
し、アガロースゲル電気泳動により単離した。単離した
遺伝子断片をニックトランスレーション緩衝液中でdT
TP、dCTP、dATPおよびdGTP存在下におい
てKlenow断片と反応させ末端を平滑にした。
【0041】一方、プラスミドpHA−13をNruI緩衝
液中で消化して、線状化した。この線状化したプラスミ
ドと前記の平滑化した遺伝子断片をライゲーション緩衝
液中でT4リガーゼで連結し、大腸菌JM109 を形質転
換した。形質転換体から得られたプラスミドは、制限酵
素による分析の結果、7.5kDプロモーター(P7.5
)がHA遺伝子の方向と同じ向きに挿入されたもので
あった。これをpVR−1と命名した(図1)。
【0042】実施例 3 組換えプラスミドの作製 非A非B型肝炎ウイルスのエンベロープ領域の遺伝子を
ワクシニアウイルスのゲノムのHA遺伝子中に組み込む
ために用いる組換えベクターを以下の方法で作製した。
【0043】非A非B型肝炎ウイルスの構造蛋白質をコ
ードする領域をもつクローンC10−E12(微工研条寄第
3444号)(特願平2−413844号)を低塩濃度緩衝液中で
KpnIにて消化し、約1.0kbpの遺伝子断片をアガロース
ゲル電気泳動により単離し遺伝子断片を得た(図1)。
【0044】また、組換え用プラスミドpVR−1を低
塩濃度緩衝液中で同じくKpnIにて消化し、線状化し
た。両者をライゲーション緩衝液中でT4リガーゼによ
り連結した。この連結物を用いて大腸菌HB101 を形質
転換し、形質転換体よりアルカリ法にてプラスミドを回
収した。制限酵素による分析を行ない、エンベロープ領
域がプロモーターの下流に同方向に連結されているプラ
スミドを得、これをP7.5−E12と命名した。
【0045】実施例 4 組換えワクシニアウイルスの作製 a)トランスフェクションに用いるDNAの調製 DIAGENプラスミドキット(DIAGEN社製)を用いて、20
0mlの培養液で培養した大腸菌から150μgのプラス
ミドP7.5 −E12を抽出した。このプラスミドをCsC
l密度勾配遠心法により精製した。すなわち、プラスミ
ドをρ=1.47g/mlのCsCl液(EtBr含有)に溶
解し、クイックシールチューブ(ベックマン社製、ウル
トラクリアー、13×51mm)に充填したものを、10
℃、55,000rpm で15時間遠心した。(VTi 65.2ロータ
ー、ベックマン超遠心機)。遠心後、closed circular
プラスミドDNAのバンドを回収し、イソプロパノール
抽出を3回行ないEtBrを除去した。続いて、エタノ
ール沈殿により、精製プラスミドを得た。
【0046】中塩濃度緩衝液中で上記の精製したP7.5
−E12をHindIII により開裂した。この線状化した組
換えベクターをトランスフェクション用に25μg用意
した。
【0047】b)トランスフェクション 遺伝子の導入はPerkesらのエレクトロポレーション法
[Marion E. Perkus、Keith Limbach and Enzo Paolett
i 、J. Virol. 63、3829−3836(1989)]に準じて行っ
た。すなわち、175cm2 のカルチャーボトルに単層培
養したウサギ腎臓由来細胞株RK13細胞にワクシニア
ウイルス・リスター株をm.o.i. 5で感染させ、37℃、
5%CO2 下で1時間吸着させた後、トリプシンを用い
て感染細胞を回収した。回収した細胞をHeBSバッフ
ァー(pH7.05)で2回洗浄し、a)でトランスフェク
ション用に調製したDNA25μgと共に0.8mlのH
eBSバッファーに懸濁した。パルサーキュベット(バ
イオラッド社製)に細胞懸濁液を移し、この状態で10
分間、氷上にて冷却した。この後、バイオラッドジーン
パルサーで200V(Capacitance 、 960μF)のパル
スを1回かけた。再度、氷上にて10分間冷却し、細胞
を20mlの10% FCS−MEM に懸濁し、175cm2 のカ
ルチャーボトルで37℃、5%CO2 存在下にて培養し
た。24時間後、この培養物の凍結融解を3回繰り返
し、ウイルスを回収した。
【0048】回収したウイルスから組換えウイルスを赤
血球吸着試験(HA試験)によって選択した。試験の方
法は以下のとおりである。9cmシャーレに単層培養した
RK13細胞に600プラーク/シャーレになるように
ウイルスを接種し、2日間培養してプラーを形成させ
た。培養上清を除き、0.5%のニワトリ赤血球液を添
加した。37℃で10分間インキュベートした後、プラ
ークを観察し、赤血球を吸着しないプラーク(組換えウ
イルス候補株)を得た。
【0049】次に、非A非B型肝炎ウイルス構造蛋白質
領域の遺伝子をプローブとして、先に得られた組換えウ
イルス候補株34クローンのうち12クローンのプラー
クハイブリダイゼーションを行い、候補株から、さらに
遺伝子が組込まれた組換えウイルスを選択した。まず、
3cmシャーレに単層培養したRK−13細胞に組換えウ
イルス候補株を20〜50プラーク/シャーレになるよ
うに接種し、2日間培養してプラークを形成させた。形
成したプラークの上にナイロンメンブラン(ハイボンド
N、アマーシャム社製)をのせてプラークをメンブラン
上に移し、0.5N NaOHにより5分間処理してD
NAを変性させた後、 1M Tris-HCl(pH7.4)で中和し、
さらに1.5M NaCl 、0.5M Tris-HCl(pH 7.4) で処理して
DNAをメンブランに吸着させた。メンブランを風乾し
たのち、305 nm の紫外線を5分間照射してDNAを
メンブランに固定した。ハイブリダイゼーションバッフ
ァーにこのメンブランを浸し、65℃で1時間インキュ
ベートした。さらに、ランダムプライムラベリング法を
用いて32Pで標識した非A非B型肝炎ウイルス構造蛋白
質領域の遺伝子を加えたハイブリダイゼーションバッフ
ァーにメンブランを移し、65℃で一晩反応させ、プロ
ーブDNAと組換えウイルスDNAをハイブリダイズさ
せた。1×SSC、 0.1%SDS、65℃で10分間ず
つ2回洗浄し、−70℃でオートラジオグラフィーを行
ない、陽性クローンを検出した。
【0050】この結果、5クローンが陽性であり、それ
ぞれクローンをP7.5−E12/RLV #7、8、
9、10、11と命名した。
【0051】実施例5 間接蛍光抗体法による発現の確認 単層培養したRK−13細胞を0.05%トリプシン・0.
1mM EDTA溶液で処理し単細胞にしたのちにME
M培養液(5%仔牛血清、0.22%炭酸水素ナトリウム)
に5万個/mlになるように分散する。この細胞溶液にワ
クシニア親株のリスター株及びP7.5−E12/RL
Vをm.o.i.=0.1 になるように別々に接種する。ウイル
スが接種された細胞を20μl/穴で12穴スライドグ
ラスにのせ37℃、5%CO2 下で1晩培養する。培養
したスライドグラスを蒸留水で1回洗浄し風乾後、−2
0℃の5%アセトン・50%メタノール混液に15分間
漬けて固定化する。固定後風乾し、PBS(−)で50
倍に希釈した非A非B型肝炎患者血清を20μl/穴ず
つのせて37℃で40分間反応させる。40分間の反応
後PBS(−)で3回洗浄し、250倍にPBS(−)
で希釈した抗ヒトIgG・FITC標識(ヤギ)を20
μl/穴ずつのせてさらに37℃で30分間反応させ
る。反応終了後PBS(−)で3回洗浄し蛍光顕微鏡で
観察したところリスター株を感染させた細胞には蛍光が
認められなかったがP7.5−E12/RLVを感染さ
せた細胞には強い特異蛍光が認められた(図2)。
【0052】実施例6 免疫沈降法による発現の確認 RK−13細胞を5%牛血清EMEM培地で1晩培養し
モノレーヤーを形成させた。これにリスター株又はP
7.5−E12/RLVを感染させグルコースの代りに
10mMフルクトースを含むEMEMに100μCiの
3H−グルコサミンを添加して16時間培養した。正常
人血清又は非A非B型肝炎患者血清とプロテインAセフ
ァロースとを用いた免疫沈降法で特異抗原蛋白質を沈降
させSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(SD
S−PAGE)で分析した。その結果P7.5−E12
/RLV感染細胞を非A非B型肝炎患者血清で免疫沈降
したものだけにgp35の特異的なバンドが認められ発
現していることが確認された(図3)。
【0053】実施例7 P7.5−E12/RLV免疫ウサギ血清を用いた免疫
沈降試験 P7.5−E12/RLVを日本白色種ウサギ(1.5
〜2.0kg)の背部皮内に108 PFUを接種し2カ月
後に血清を採取した。
【0054】一方、ブルースクリプトKSベクター(St
rategene)のT7プロモーター下流に C10−E12 DNA を
挿入しインビトロ・トランスクリプションにより C10−
E12DNA に相補的なRNAを合成した。この合成したR
NAをもちいてウサギレティキュロサイト抽出液中でイ
ンビトロ・トランスレーションを行い C10−E12 DNAで
コードされるポリペプチドの試験管内合成を行なった。
【0055】先に得られたウサギ免疫血清と合成された
ポリペプチドとを用いて実施例6と同様に免疫沈降試験
を行なった(図4)。
【0056】この結果レーン2に示したようにP7.5
−E12/RLV免疫ウサギの血清中には非A非B型肝
炎ウイルスの構造蛋白質領域をコードする C10−E12 DN
A からつくられたポリプロテインと特異的に反応する抗
体が産生されていることが確認できた。
【0057】
【発明の効果】本発明により、非A非B型肝炎ウイルス
抗原蛋白質、特にエンベロープ蛋白質のような糖蛋白質
の発現、産生が可能となり、従って、非A非B型肝炎の
治療又は予防のための、有効な免疫化を付与し得るワク
チン抗原の提供を実現した。
【図面の簡単な説明】
【図1】この図は、組換えプラスミド及び組換えワクシ
ニアウイルスの作製方法を示す。図中、p22は非A非
B型肝炎ウイルスゲノム上のコアをコードする遺伝子、
gp35はエンベロープをコードする遺伝子、およびg
p75は非構造蛋白質をコードする遺伝子を表わす。
【図2】この図は、ワクシニアウイルス・リスター株
(対照)又はP7.5−E12/RLV感染細胞を非A
非B型肝炎患者血清と反応させた後、FITC標識抗ヒ
トIgG抗体(ヤギ)を用いて蛍光抗体染色した結果を
示す写真である。
【図3】この図は、ワクシニアウイルス・リスター株
(対照)又はP7.5−E12/RLV感染細胞と正常
人血清又は非A非B型肝炎患者血清との免疫沈降試験の
結果を示す写真である。但し、 レーン1,3:リスター株感染細胞 レーン2,4:P7.5−E12/RLV感染細胞 レーン1,2:正常人血清 レーン3,4:非A非B型肝炎患者血清 を示す。また、図中左端の数字は分子量マーカー(アマ
シャム社レインボウマーカー使用)を示す。
【図4】この図は、P7.5−E12/RLV免疫ウサ
ギ血清または正常人血清と、非A非B型肝炎ウイルスの
構造蛋白領域をコードするC10−E12 DNAをも
とにインビトロ・トランスレーションにより作られたポ
リプロテインとの免疫沈降試験の結果および合成ポリプ
ロテインの電気泳動の結果を示す写真である。レーン1
〜5の説明は以下のとおりである。 レーン1:インビトロ・トランスレーションをキャニン
・ミクロゾーム膜存在下で行い、糖鎖の付加と合成され
た蛋白質のプロセシングを行い、得られた合成蛋白質と
正常人血清との免疫沈降試験の結果を示す。正常人血清
には抗体が存在しないため特異的な沈降は認められな
い。 レーン2:上記の合成蛋白質とp7.5−E12/RL
V免疫ウサギ血清との免疫沈降試験の結果を示す。ウサ
ギ血清にはgp35に対する抗体が存在するため35k
Daの分子量のところに特異的なバンドが認められる。 レーン3:上記の合成蛋白質の電気泳動の結果を示す。
35kDaの分子量に相当するところにgp35の存在
を示すバンドが認められる。 レーン4:キャニン・ミクロゾーム膜非存在下でインビ
トロ・トランスレーションを行って得られた合成蛋白質
の電気泳動の結果を示す。合成された蛋白質は、プロセ
シングが行われていないので、gp35の両端にp22
の一部およびgp75の一部が付加した蛋白質となって
いる。 レーン5:インビトロ・トランスレーション時にRNA
を添加しなかった対照の電気泳動の結果を示す。蛋白質
が合成されないためバンドが現れていない。 また、図中左端の数字は分子量マーカーを示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 5/10 15/39 15/51 C12P 21/00 C 8214−4B // C12N 15/86 (C12P 21/00 C12R 1:91) (72)発明者 小原 道法 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡一丁目3番1 号 東燃株式会社総合研究所内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非A非B型肝炎ウイルス抗原蛋白質をコ
    ードする塩基配列を含む遺伝子と、該遺伝子を発現させ
    得るウイルスプロモーターと、及びワクシニアウイルス
    の増殖のために必須でないワクシニアウイルス遺伝子と
    を含有するプラスミド。
  2. 【請求項2】 前記抗原蛋白質がウイルス構造蛋白質で
    ある請求項1記載のプラスミド。
  3. 【請求項3】 前記構造蛋白質がエンベロープ糖蛋白質
    である請求項2記載のプラスミド。
  4. 【請求項4】 前記ウイルスプロモーターがワクシニア
    ウイルス由来のプロモーターである請求項1記載のプラ
    スミド。
  5. 【請求項5】 前記ワクシニアウイルス遺伝子がヘマグ
    ルチニン遺伝子である請求項1記載のプラスミド。
  6. 【請求項6】 前記抗原蛋白質をコードする塩基配列を
    含む遺伝子及び前記ウイルスプロモーターの1組以上
    が、前記ワクシニアウイルス遺伝子中に挿入されている
    ことを特徴とする請求項1記載のプラスミド。
  7. 【請求項7】 プラスミドP7.5−E12。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項に記載のプ
    ラスミドとワクシニアウイルスの相同性組換えにより得
    られた組換えワクシニアウイルス。
  9. 【請求項9】 組換えワクシニアウイルスP7.5−E
    12/RLV。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9記載の組換えワクシニ
    アウイルスの製造方法であって、 請求項1〜7のいずれか一項に記載のプラスミドを制限
    的に線状化し、ワクシニアウイルスが感染している動物
    細胞にトランスフェクションして相同性組換えを行う段
    階、及び 非A非B型肝炎ウイルス抗原蛋白質をコード
    する塩基配列を含む遺伝子が挿入されている組換えウイ
    ルスをスクリーニングし、回収する段階を含む方法。
  11. 【請求項11】 ワクシニアウイルスがワクシニアウイ
    ルス・リスター株である請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記動物細胞がウサギ腎継代細胞RK
    −13である請求項10記載の方法。
  13. 【請求項13】 請求項8又は9記載の組換えワクシニ
    アウイルスを動物細胞に感染し、該細胞を培養して非A
    非B型肝炎ウイルス抗原蛋白質をコードする塩基配列を
    含む遺伝子を発現させ、発現蛋白質を回収することから
    成る発現非A非B型肝炎ウイルス抗原蛋白質の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記動物細胞がウサギ腎継代細胞RK
    −13である請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 請求項13又は14記載の方法によっ
    て得られる、糖を有する発現非A非B型肝炎ウイルス抗
    原蛋白質。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の糖を有する発現非A
    非B型肝炎ウイルス抗原蛋白質を含む、非A非B型肝炎
    を治療又は予防するためのワクチン。
  17. 【請求項17】 弱毒化した請求項8又は9記載の組換
    えワクシニアウイルスを含む、非A非B型肝炎を治療又
    は予防するためのワクチン。
  18. 【請求項18】 不活化した請求項8又は9記載の組換
    えワクシニアウイルスを含む、非A非B型肝炎を治療又
    は予防するためのワクチン。
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