JPH0581680B2 - - Google Patents
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- JPH0581680B2 JPH0581680B2 JP61079620A JP7962086A JPH0581680B2 JP H0581680 B2 JPH0581680 B2 JP H0581680B2 JP 61079620 A JP61079620 A JP 61079620A JP 7962086 A JP7962086 A JP 7962086A JP H0581680 B2 JPH0581680 B2 JP H0581680B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plating
- alloy plating
- zincate
- plating bath
- additive
- Prior art date
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- Electroplating And Plating Baths Therefor (AREA)
Description
<産業上の利用分野>
本発明は、Zn化合物、水酸化アルカリ及びFe
(,)又はNi()の金属塩をそれらのキレ
ート剤とともに含み、さらに光沢添加剤が混合さ
れているジンケート型亜鉛合金めつき浴に関す
る。 <従来の技術> Zn−Fe,Zn−Ni等の亜鉛合金めつきは、亜鉛
めつきと比較して、耐食性に優れているため、
種々のめつき浴が報告されている。そして、この
亜鉛合金めつきも、さらに耐食性を向上させるた
めに、亜鉛めつきと同様、めつき後クロメート処
理することが多い。この場合、Fe,Ni等の異種
金属の共析率は、めつき被膜の耐食性が良好でか
つクロメート皮膜が良好に生成する範囲となるよ
うにする必要がある。これらの共析率は、Zn−
Fe合金めつきにおいては、Fe共析率が0.1〜5
%、Zn−Ni合金めつきにおいては、Ni共析率が
2〜20%であることが知られている。そして、こ
れらの合金めつきを得るために、錯化剤を用いて
異種金属を可溶化したジンケート型亜鉛合金めつ
き浴が刊行物により公知となつている。例えば、
Zn−Fe合金めつきについては、「実務表面技術、
第29巻第8号(1982年)」第383〜387頁(社団法
人金属表面技術協会社刊行)、及び特開昭60−
181293号公報等に記載され、Zn−Ni合金めつき
については、「金属表面技術協会、第70回学術講
演大会要旨集(1982年)」第28〜29頁等に記載さ
れている。 <発明が解決しようとする問題点> しかし、本発明者らが、上記刊行物に記載され
ているジンケート型の亜鉛合金めつき浴でめつき
を行なつたところ、広い範囲の電流密度で、均一
な光沢外観及び均一な異種金属の共析比率を得が
たいことがわかつた。 <問題点を解決するための手段> 本発明者らは、上記問題点を解決するために、
鋭意開発に努力をした結果、下記構成のジンケー
ト型亜鉛合金めつき浴に想到した。 Zn化合物、水酸化アルカリ及びFe(,)又
はNi()の金属塩でそれらの錯化剤とともに含
み、さらに光沢添加剤が混合されているジンケー
ト型亜鉛合金めつき浴において、光沢添加剤が、
ポリアルキレンポリアミンの塩基性窒素原子が
C1〜C3アルキル化されたポリアルキレンポリア
ミン又はこれを主成分とするものであることを特
徴とする。 <手段の詳細な説明> 以下、本発明の各構成について詳細に説明をす
る。 (1) ジンケート浴の基本組成である、Zn化合物、
例えばZnO及び水酸化アルカリ例えばNaOH,
KOHの各含有量は、通常、前者はZn濃度とし
て5〜40g/、後者はNaOHとして30〜200
g/とする。 (2) 異種金属であるFe(,)又はNi()の
金属塩の濃度は、通常、各金属濃度として前者
0.02〜5g/、後者0.02〜5g/である。
そして各金属塩としては、例えば、前者Fe2
(SO4)3・7H2O、FeSO4・7H2O、Fe(OH)3、
FeCl3・6H2O、FeCl2・4H2O等、後者
NiSO4・6H2O、NiCl2・6H2O、Ni(OH)2等を
用いる。そして、これらを浴中で安定化(可溶
化)させるために、錯化剤(キレート剤)を用
いるが、前者の場合、前述の特開昭60−181293
号公報第2〜3頁に記載されている下記のも
のが、後者の場合、前述の「金属表面技術協
会、第70回学術講演要旨集」第28頁に記載され
ている下記のものをそれぞれ例示できる。な
お、錯化剤の使用量は異種金属イオン1molに
対して1〜100molとなる量とする。 クエン酸塩、酒石酸塩、グルコン酸塩など
のオキシカルボン酸塩類;モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノール
アミンなどのアミノアルコール類;エチレン
ジアミン(EDA)、ジエチレントリアミン、
トリエチレンテトラミンなどのポリアミン
類;エチレンジアミン四酢酸塩、ニドロ三酢
酸塩などのアミノカルボン酸塩;ソルビツ
ト、ペンタエリスリトールなどの多価アルコ
ール類;チオ尿素類などの中から1種又は2
種以上を選んで用いる。特に、これらのうち
でトリエタノールアミンが望ましい。 酒石酸Na、グルコン酸Na、NaCNトリエ
タノールアミン、エチレンジアミン、ペンタ
エチレンヘキサミン、クアドロール、
EDTA・2Na、N−ハイドロキシエチルエ
チレンジアミン(HEEDA)などの中から1
種又は2種以上を選んで用いる。特に、これ
らのうちでHEEDA及びエチレンジアミンが
望ましい。 (3) 光沢添加剤となるか又はその主成分となるア
ルキル化ポリアルキレンポリアミンは下記のよ
うにして得、そのめつき浴に対する混合量は
0.1〜50g/、望ましくは1〜10g/とす
る。 平均分子量600〜5000のポリアルキレンポリ
アミンを、その塩基性窒素原子1当量当りC1
〜C3アルキル化剤0.1〜2.1モルと40〜100℃の
水溶液中で反応させる。ここで上記分子量が
600未満では高電流密度におけるコゲの抑制が
困難であり、5000を越えるとめつき浴への溶解
が困難となる。また、ポリアルキレンポリアミ
ンとしては、ポリエチレンイミン、ポリプロピ
レンイミン、ポリブチレンイミン等を使用でき
るが、特にポリエチレンイミンが望ましい。上
記アルキル化剤としては、慣用のアルキル化
剤、例えば、CH3Cl,CH3Br,CH3I,
C2H5Br,C2H5I,(CH3)2SO4,(C2H5)2SO4,
C3H7I,C3H7Cl,C3H7Br等を使用できる。 アルキル化ポリアルキレンポリアミンを主成
分とする光沢添加剤の場合、他の成分として
は、光沢添加剤として一般に使用されているイ
ミダゾール−エピクロルヒドリン反応物などの
複素環窒素化合物、ジメチルアミン−エピクロ
ルヒドリン反応物などのポリアミン、ポリビニ
ルアルコール(PVA)、ゼラチンなどの水溶性
高分子、アニスアルデヒド、ヘリオトロピン、
バニリン等の芳香族アルデヒド、チオ尿素等の
硫黄化合物を1種又は2種以上組合せて用い
る。そして、これらの他の成分は、光沢添加剤
全体として0.01〜30g/になるような量、上
記アルキル化ポリアルキレンポリアミンに混合
して用いる。 (4) 上記構成の亜鉛合金めつき浴は、通常の亜鉛
めつきと同様にして、ラツク法、バレル法等に
より、被めつき物をめつきできる。 <発明の作用・効果> 本発明のジンケート型亜鉛合金めつき浴は、光
沢添加剤として、ポリアルキレンポリアミンの塩
基性窒素原子が部分的にC1〜C3アルキル化され
たアルキル化ポリアルキレンポリアミンと、又は
それを主成分とするものとすることにより、下記
作用効果を奏する。 Zn化合物、例えばNnOは亜鉛イオンの供給、
水酸化アルカリ、例えばNaOHは亜鉛イオンの
浴中での安定化及び通電性向上、金属塩はFe
(,)又はNi()の各イオンの供給、錯化
剤はこれらのイオンの浴中での安定化(可溶化)
の各作用を奏する(ここまでは従来のジンケート
型合金めつき浴と変らない)。そして、光沢添加
剤は、めつき被膜中に析出される異種金属(Fe
又はNi)の共析率を広い電流密度範囲で安定さ
せ、かつ、めつき被膜の析出粒を微細化させる作
用がある。従つて、均一な光沢のめつき被膜を得
ることができ、しかも、クロメート処理した場
合、外観に優れていることは勿論、従来に比して
さらに耐食性に向上を図ることができる。 <実施例> 以下、本発明をよりよく理解するために、実施
例を比較例とともに挙げて説明をする。なお、本
発明の技術的範囲は、実施例に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲
で種々の態様に及ぶものである。 各実施例におけるアルキル化ポリエリレンイミ
ン(「APEI」と略す)は、平均分子量1200のポ
リエチレンイミンの20%水溶液100gに対して、
水冷、撹拌しながら(CH3)2SO488gを30分間か
けて添加し、続いて撹拌を継続しながら80℃に昇
温し2時間保持した後、撹拌を止め放冷したもの
を使用した。 また、めつき槽としてハルセル(267c.c.)の使
用した。ハルセルは、一度のめつき付けで広い範
囲の電流密度にわたるめつき結果が得らるためで
ある。そして、ハルセルめつきにより得ためつき
被膜の外観を目視観察するとともに、被めつき板
(ハルセル板:陰極)を高電流側から10cmの範囲
を五等分(四等分)切断し、各ピースのめつき被
膜中の異種金属共析率を各ピースを酸類に溶解し
原子吸光光度法により測定した。それらの結果を
第1表に示すが、各実施例のめつきを被膜は、均
一な光沢ないし半光沢の外観が得られるととも
に、広い電流密度範囲にわたり共析率のバラツキ
が小さい(安定している)ことがわかる。 なお、第1表におけるハルセル陰極板上の位置
番号と電流密度の関係は、下記の通りである。ま
た、位置を示す範囲は、高電流側を0cmとし、低
電流側への距離で示す。 0〜2cm…3.5〜6A/dm2以上 2〜4cm…2〜3.5A/dm2 4〜6cm…1〜2A/dm2 6〜8cm…0.37〜1A/dm2 8〜10cm…0〜0.37A/dm2 実施例 1 (Zn−Feめつき): 電流:1A、めつき時間:10分、浴温:25℃、
陽極:軟鋼板、陰極:銅板、の条件で行つた。 ここで、軟鋼板は、陽極としても、ジンケート
浴のような強アルカリ性めつき浴では、ほとんど
溶解せず、不溶性陽極として働く。また、銅板と
陰極としたのは、素材が鉄であると、共析率の分
析時に被めつき板の鉄成分が混入して分析値を大
きく狂わせるためである。
(,)又はNi()の金属塩をそれらのキレ
ート剤とともに含み、さらに光沢添加剤が混合さ
れているジンケート型亜鉛合金めつき浴に関す
る。 <従来の技術> Zn−Fe,Zn−Ni等の亜鉛合金めつきは、亜鉛
めつきと比較して、耐食性に優れているため、
種々のめつき浴が報告されている。そして、この
亜鉛合金めつきも、さらに耐食性を向上させるた
めに、亜鉛めつきと同様、めつき後クロメート処
理することが多い。この場合、Fe,Ni等の異種
金属の共析率は、めつき被膜の耐食性が良好でか
つクロメート皮膜が良好に生成する範囲となるよ
うにする必要がある。これらの共析率は、Zn−
Fe合金めつきにおいては、Fe共析率が0.1〜5
%、Zn−Ni合金めつきにおいては、Ni共析率が
2〜20%であることが知られている。そして、こ
れらの合金めつきを得るために、錯化剤を用いて
異種金属を可溶化したジンケート型亜鉛合金めつ
き浴が刊行物により公知となつている。例えば、
Zn−Fe合金めつきについては、「実務表面技術、
第29巻第8号(1982年)」第383〜387頁(社団法
人金属表面技術協会社刊行)、及び特開昭60−
181293号公報等に記載され、Zn−Ni合金めつき
については、「金属表面技術協会、第70回学術講
演大会要旨集(1982年)」第28〜29頁等に記載さ
れている。 <発明が解決しようとする問題点> しかし、本発明者らが、上記刊行物に記載され
ているジンケート型の亜鉛合金めつき浴でめつき
を行なつたところ、広い範囲の電流密度で、均一
な光沢外観及び均一な異種金属の共析比率を得が
たいことがわかつた。 <問題点を解決するための手段> 本発明者らは、上記問題点を解決するために、
鋭意開発に努力をした結果、下記構成のジンケー
ト型亜鉛合金めつき浴に想到した。 Zn化合物、水酸化アルカリ及びFe(,)又
はNi()の金属塩でそれらの錯化剤とともに含
み、さらに光沢添加剤が混合されているジンケー
ト型亜鉛合金めつき浴において、光沢添加剤が、
ポリアルキレンポリアミンの塩基性窒素原子が
C1〜C3アルキル化されたポリアルキレンポリア
ミン又はこれを主成分とするものであることを特
徴とする。 <手段の詳細な説明> 以下、本発明の各構成について詳細に説明をす
る。 (1) ジンケート浴の基本組成である、Zn化合物、
例えばZnO及び水酸化アルカリ例えばNaOH,
KOHの各含有量は、通常、前者はZn濃度とし
て5〜40g/、後者はNaOHとして30〜200
g/とする。 (2) 異種金属であるFe(,)又はNi()の
金属塩の濃度は、通常、各金属濃度として前者
0.02〜5g/、後者0.02〜5g/である。
そして各金属塩としては、例えば、前者Fe2
(SO4)3・7H2O、FeSO4・7H2O、Fe(OH)3、
FeCl3・6H2O、FeCl2・4H2O等、後者
NiSO4・6H2O、NiCl2・6H2O、Ni(OH)2等を
用いる。そして、これらを浴中で安定化(可溶
化)させるために、錯化剤(キレート剤)を用
いるが、前者の場合、前述の特開昭60−181293
号公報第2〜3頁に記載されている下記のも
のが、後者の場合、前述の「金属表面技術協
会、第70回学術講演要旨集」第28頁に記載され
ている下記のものをそれぞれ例示できる。な
お、錯化剤の使用量は異種金属イオン1molに
対して1〜100molとなる量とする。 クエン酸塩、酒石酸塩、グルコン酸塩など
のオキシカルボン酸塩類;モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノール
アミンなどのアミノアルコール類;エチレン
ジアミン(EDA)、ジエチレントリアミン、
トリエチレンテトラミンなどのポリアミン
類;エチレンジアミン四酢酸塩、ニドロ三酢
酸塩などのアミノカルボン酸塩;ソルビツ
ト、ペンタエリスリトールなどの多価アルコ
ール類;チオ尿素類などの中から1種又は2
種以上を選んで用いる。特に、これらのうち
でトリエタノールアミンが望ましい。 酒石酸Na、グルコン酸Na、NaCNトリエ
タノールアミン、エチレンジアミン、ペンタ
エチレンヘキサミン、クアドロール、
EDTA・2Na、N−ハイドロキシエチルエ
チレンジアミン(HEEDA)などの中から1
種又は2種以上を選んで用いる。特に、これ
らのうちでHEEDA及びエチレンジアミンが
望ましい。 (3) 光沢添加剤となるか又はその主成分となるア
ルキル化ポリアルキレンポリアミンは下記のよ
うにして得、そのめつき浴に対する混合量は
0.1〜50g/、望ましくは1〜10g/とす
る。 平均分子量600〜5000のポリアルキレンポリ
アミンを、その塩基性窒素原子1当量当りC1
〜C3アルキル化剤0.1〜2.1モルと40〜100℃の
水溶液中で反応させる。ここで上記分子量が
600未満では高電流密度におけるコゲの抑制が
困難であり、5000を越えるとめつき浴への溶解
が困難となる。また、ポリアルキレンポリアミ
ンとしては、ポリエチレンイミン、ポリプロピ
レンイミン、ポリブチレンイミン等を使用でき
るが、特にポリエチレンイミンが望ましい。上
記アルキル化剤としては、慣用のアルキル化
剤、例えば、CH3Cl,CH3Br,CH3I,
C2H5Br,C2H5I,(CH3)2SO4,(C2H5)2SO4,
C3H7I,C3H7Cl,C3H7Br等を使用できる。 アルキル化ポリアルキレンポリアミンを主成
分とする光沢添加剤の場合、他の成分として
は、光沢添加剤として一般に使用されているイ
ミダゾール−エピクロルヒドリン反応物などの
複素環窒素化合物、ジメチルアミン−エピクロ
ルヒドリン反応物などのポリアミン、ポリビニ
ルアルコール(PVA)、ゼラチンなどの水溶性
高分子、アニスアルデヒド、ヘリオトロピン、
バニリン等の芳香族アルデヒド、チオ尿素等の
硫黄化合物を1種又は2種以上組合せて用い
る。そして、これらの他の成分は、光沢添加剤
全体として0.01〜30g/になるような量、上
記アルキル化ポリアルキレンポリアミンに混合
して用いる。 (4) 上記構成の亜鉛合金めつき浴は、通常の亜鉛
めつきと同様にして、ラツク法、バレル法等に
より、被めつき物をめつきできる。 <発明の作用・効果> 本発明のジンケート型亜鉛合金めつき浴は、光
沢添加剤として、ポリアルキレンポリアミンの塩
基性窒素原子が部分的にC1〜C3アルキル化され
たアルキル化ポリアルキレンポリアミンと、又は
それを主成分とするものとすることにより、下記
作用効果を奏する。 Zn化合物、例えばNnOは亜鉛イオンの供給、
水酸化アルカリ、例えばNaOHは亜鉛イオンの
浴中での安定化及び通電性向上、金属塩はFe
(,)又はNi()の各イオンの供給、錯化
剤はこれらのイオンの浴中での安定化(可溶化)
の各作用を奏する(ここまでは従来のジンケート
型合金めつき浴と変らない)。そして、光沢添加
剤は、めつき被膜中に析出される異種金属(Fe
又はNi)の共析率を広い電流密度範囲で安定さ
せ、かつ、めつき被膜の析出粒を微細化させる作
用がある。従つて、均一な光沢のめつき被膜を得
ることができ、しかも、クロメート処理した場
合、外観に優れていることは勿論、従来に比して
さらに耐食性に向上を図ることができる。 <実施例> 以下、本発明をよりよく理解するために、実施
例を比較例とともに挙げて説明をする。なお、本
発明の技術的範囲は、実施例に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲
で種々の態様に及ぶものである。 各実施例におけるアルキル化ポリエリレンイミ
ン(「APEI」と略す)は、平均分子量1200のポ
リエチレンイミンの20%水溶液100gに対して、
水冷、撹拌しながら(CH3)2SO488gを30分間か
けて添加し、続いて撹拌を継続しながら80℃に昇
温し2時間保持した後、撹拌を止め放冷したもの
を使用した。 また、めつき槽としてハルセル(267c.c.)の使
用した。ハルセルは、一度のめつき付けで広い範
囲の電流密度にわたるめつき結果が得らるためで
ある。そして、ハルセルめつきにより得ためつき
被膜の外観を目視観察するとともに、被めつき板
(ハルセル板:陰極)を高電流側から10cmの範囲
を五等分(四等分)切断し、各ピースのめつき被
膜中の異種金属共析率を各ピースを酸類に溶解し
原子吸光光度法により測定した。それらの結果を
第1表に示すが、各実施例のめつきを被膜は、均
一な光沢ないし半光沢の外観が得られるととも
に、広い電流密度範囲にわたり共析率のバラツキ
が小さい(安定している)ことがわかる。 なお、第1表におけるハルセル陰極板上の位置
番号と電流密度の関係は、下記の通りである。ま
た、位置を示す範囲は、高電流側を0cmとし、低
電流側への距離で示す。 0〜2cm…3.5〜6A/dm2以上 2〜4cm…2〜3.5A/dm2 4〜6cm…1〜2A/dm2 6〜8cm…0.37〜1A/dm2 8〜10cm…0〜0.37A/dm2 実施例 1 (Zn−Feめつき): 電流:1A、めつき時間:10分、浴温:25℃、
陽極:軟鋼板、陰極:銅板、の条件で行つた。 ここで、軟鋼板は、陽極としても、ジンケート
浴のような強アルカリ性めつき浴では、ほとんど
溶解せず、不溶性陽極として働く。また、銅板と
陰極としたのは、素材が鉄であると、共析率の分
析時に被めつき板の鉄成分が混入して分析値を大
きく狂わせるためである。
【表】
実施例 2
実施例1において、光沢添加剤をAPEIのみと
した以外は、全て同一条件でめつきを行なつた。 実施例 3 実施例1において、さらにジメチルアミン−エ
ピクロルヒドリン(モル比1:1)反応物3g/
を追加した以外は全て同一条件でめつきを行な
つた。 比較例 1 実施例1において、光沢添加剤中のAPEIをア
ルキル化されていないポリエチレンイミン(分子
量1200)1.5g/とした以外は、全て同一条件
でめつきを行なつた。 比較例 2 実施例1において、光沢添加剤として市販ジン
ケート亜鉛めつき用光沢剤を6ml/用いた以外
は、全て同一条件でめつきを行なつた。 比較例 3 実施例1において、光沢添加剤としてエチレン
ジアミン−エピクロルヒドリン(モル比1:1)
反応物を5ml/用いた以外は、全て同一条件で
めつきを行なつた。実施例 4 (Zn−Niめつき) 下記組成のめつき浴を用いて、電流:1A、め
つき時間:10分、浴温:25℃、陽極:亜鉛板、陰
極:ブライト鋼板、の条件でめつきを行なつた。
した以外は、全て同一条件でめつきを行なつた。 実施例 3 実施例1において、さらにジメチルアミン−エ
ピクロルヒドリン(モル比1:1)反応物3g/
を追加した以外は全て同一条件でめつきを行な
つた。 比較例 1 実施例1において、光沢添加剤中のAPEIをア
ルキル化されていないポリエチレンイミン(分子
量1200)1.5g/とした以外は、全て同一条件
でめつきを行なつた。 比較例 2 実施例1において、光沢添加剤として市販ジン
ケート亜鉛めつき用光沢剤を6ml/用いた以外
は、全て同一条件でめつきを行なつた。 比較例 3 実施例1において、光沢添加剤としてエチレン
ジアミン−エピクロルヒドリン(モル比1:1)
反応物を5ml/用いた以外は、全て同一条件で
めつきを行なつた。実施例 4 (Zn−Niめつき) 下記組成のめつき浴を用いて、電流:1A、め
つき時間:10分、浴温:25℃、陽極:亜鉛板、陰
極:ブライト鋼板、の条件でめつきを行なつた。
【表】
実施例 5
下記組成のめつき浴を用いて、実施例3と同様
の条件でめつきを行なつた。 ZnO 10g/ NaOH 120g/ NiSO4・6H2O 3.6g/ HEEDA 5.7g/ APEI 3g/ 実施例 6 実施例3において、さらにバニリン0.1g/
を追加した以外は全て同一条件でめつきを行なつ
た。 比較例 4 実施例3において、光沢添加剤中のAPEIをア
ルキル化されていないポリエチレンイミン(分子
量1200)1.5g/とした以外は、全て同一条件
でめつきを行なつた。 比較例 5 実施例3において、光沢添加剤として市販ジン
ケート亜鉛めつき用光沢剤を6ml/用いた以外
は、全て同一条件でめつきを行なつた。
の条件でめつきを行なつた。 ZnO 10g/ NaOH 120g/ NiSO4・6H2O 3.6g/ HEEDA 5.7g/ APEI 3g/ 実施例 6 実施例3において、さらにバニリン0.1g/
を追加した以外は全て同一条件でめつきを行なつ
た。 比較例 4 実施例3において、光沢添加剤中のAPEIをア
ルキル化されていないポリエチレンイミン(分子
量1200)1.5g/とした以外は、全て同一条件
でめつきを行なつた。 比較例 5 実施例3において、光沢添加剤として市販ジン
ケート亜鉛めつき用光沢剤を6ml/用いた以外
は、全て同一条件でめつきを行なつた。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Fe共析率が0.1〜5%、又はNi共析率が2〜
20%の亜鉛合金めつき被膜を生成させるための合
金めつき浴であつて、 Zn化合物、水酸化アルカリ及びFe(,)又
はNi()の金属塩をそれらの錯化剤とともに含
み、さらに光沢添加剤が混合されているジンケー
ト型Zn合金メツキ浴において、 前記光沢添加剤が、ポリアルキレンポリアミン
の塩基性窒素原子が部分的にC1〜C3アルキル化
されたポリアルキル化ポリアルキレンポリアミン
又はこれを主成分とするものであること、 を特徴とするジンケート型亜鉛合金めつき浴。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7962086A JPS62238387A (ja) | 1986-04-07 | 1986-04-07 | ジンケ−ト型亜鉛合金めつき浴 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7962086A JPS62238387A (ja) | 1986-04-07 | 1986-04-07 | ジンケ−ト型亜鉛合金めつき浴 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62238387A JPS62238387A (ja) | 1987-10-19 |
JPH0581680B2 true JPH0581680B2 (ja) | 1993-11-15 |
Family
ID=13695103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7962086A Granted JPS62238387A (ja) | 1986-04-07 | 1986-04-07 | ジンケ−ト型亜鉛合金めつき浴 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62238387A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62240788A (ja) * | 1986-04-14 | 1987-10-21 | Deitsupusoole Kk | 亜鉛−ニツケル合金用めつき浴 |
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-
1986
- 1986-04-07 JP JP7962086A patent/JPS62238387A/ja active Granted
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---|---|---|---|---|
JPS5380334A (en) * | 1976-12-24 | 1978-07-15 | Basf Ag | Zinc electroplating bath |
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JPS62238387A (ja) | 1987-10-19 |
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