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JPH0578197A - TiO2−SnO2膜の製法 - Google Patents

TiO2−SnO2膜の製法

Info

Publication number
JPH0578197A
JPH0578197A JP5523592A JP5523592A JPH0578197A JP H0578197 A JPH0578197 A JP H0578197A JP 5523592 A JP5523592 A JP 5523592A JP 5523592 A JP5523592 A JP 5523592A JP H0578197 A JPH0578197 A JP H0578197A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
tio
sno
solid solution
vapor deposition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5523592A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Okamura
健 岡村
Youji Seki
洋二 積
Nobukazu Sagawa
信和 佐川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP5523592A priority Critical patent/JPH0578197A/ja
Publication of JPH0578197A publication Critical patent/JPH0578197A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)
  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】TiO2 およびSnO2 からなる蒸着源より蒸
着物質を蒸発させ、所定の基板表面にTiO2 −SnO
2 膜を成膜すると同時に、基板の成膜領域に酸素を供給
することによりTiO2−SnO2 固溶体膜を生成さ
せ、さらにこの固溶体膜を酸化性雰囲気中で1350℃
以上で加熱し結晶の再配列を行い、さらに酸化性雰囲気
中で800℃以上で加熱しスピノーダル分解を生じさせ
る。 【効果】低温で且つ高速成膜で非常に結晶性の高いTi
2 −SnO2 の固溶体膜を作製することができるとと
もに、熱処理によりその結晶性をさらに高めることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、TiO2 とSnO2
らなる膜の製法に関するものであり、詳細には、TiO
2 とSnO2 の固溶体からなる膜あるいはTiO2 −S
nO2 スピノーダル分解した膜の新規な製法に関するも
のである。
【0002】
【従来技術】従来より、TiO2 −SnO2 系酸化物
は、その組成比や化学量論組成比を調整することにより
機能性を有する材料として注目されており、最近では、
TiO2 −SnO2 系酸化物をスピノーダル分解させて
微細な組織を形成させることにより、さらに機能性を向
上させようとする試みが行われている。
【0003】従来より、TiO2 −SnO2 系酸化物固
溶体やスピノーダル分解した物質は、例えばゾル−ゲル
法等により作製されている。この方法はTiおよびSn
の金属のアルコキシドを溶剤中にて混合し、これを所定
の基板に塗布乾燥後、500〜1000℃の酸化性雰囲
気中で焼成した後、1400℃以上の酸化性雰囲気での
熱処理により、TiO2 とSnO2 とを固溶させること
が行われ、またスピノーダル分解させるためにはこの固
溶体を800℃以上の酸化性雰囲気中で熱処理すること
により得られている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上記
ゾル−ゲル法によれば、有機物の熱分解に伴い、膜自体
がポーラスとなり、緻密で平滑な膜が得られにくいとい
う問題がある。しかも、その焼成温度、焼成雰囲気等の
設定条件が多くこれらを管理するのが難しく、しかも緻
密な固溶体膜を得ようとする場合、1サイクルで100
0Å程度の極めて薄い膜のレベルでしか生じないため
に、厚い膜を作成しようとする場合には所定の基板への
上記の塗布、乾燥、焼成を繰り返し行う必要があり、し
かもそのために膜中に不純物の混入の恐れがある。
【0005】よって、本発明は、結晶性に優れたTiO
2 −SnO2 固溶体およびスピノーダル分解したTiO
2 −SnO2 膜を作成することのできる新規な方法を提
供するものである。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明者等は、上記問
題点に対して検討を重ねた結果、膜生成手段としてPV
D法(物理的気相合成法)を用いて成膜するにあたり、
成膜する基板表面の成膜領域に例えば酸素ガスを吹きつ
け、充分な酸素を供給することにより、TiO2 −Sn
2 が均一に固溶した膜が生成されることを見出した。
さらに本発明者等は、この固溶体膜を所定の温度にて加
熱処理することによりその固溶体膜の結晶性が飛躍的に
向上すること、さらにはかかる固溶体膜を用いて加熱処
理することにより安定したスピノーダル分解が生じるこ
とを見出したものである。
【0007】即ち、本発明のTiO2 −SnO2 膜の製
法は、TiO2 およびSnO2 からなる蒸着源より蒸着
物質を蒸発させ、所定の基板表面にTiO2 −SnO2
膜を成膜すると同時に、前記基板の成膜領域に酸素を供
給することによりTiO2−SnO2 固溶体膜を生成さ
せることを特徴とするものであり、さらに、前記固溶体
膜を酸化性雰囲気中で1350℃以上で加熱し結晶の再
配列を行うことを特徴とするものである。さらに本発明
は、上記の成膜工程にて得られた固溶体膜を所望により
上記結晶の再配列を行った後、酸化性雰囲気中で800
℃以上で加熱しスピノーダル分解を生じさせることを特
徴とするものである。
【0008】以下、本発明を図面を参照しながら詳述す
る。
【0009】図1は、本発明における成膜方法を説明す
るための図である。図1において、1は蒸着源、2は基
板である。本発明によれば、蒸着源1として、TiO2
およびSnO2 からなるバルク体を用いる。具体的には
TiO2 粉末とSnO2 粉末を混合成形し、700℃程
度の酸化性雰囲気中で焼成したものであり、その密度は
50〜90%程度からなるものである。また、この蒸着
源1の各酸化物の組成は、生成する膜の機能に応じて所
望の割合に制御できるが、最終的にスピノーダル分解を
生じさせる場合には、TiO2 :SnO2 が実質上3:
7〜7:3であることが望ましい。
【0010】次に、蒸着源1より、TiO2 およびSn
2 を蒸発させるが、蒸発手段としては蒸着源1を適当
な加熱手段(図示せず)を用いて1700〜2000℃
に加熱することにより前記酸化物の蒸気を発生させるこ
とができるが、望ましくは蒸着源1に対して例えばイオ
ンビーム3によりアルゴンイオンを照射することにより
蒸着物質をスパッタすることが望ましい。その他に通常
の真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティン
グ法等を採用することもできる。
【0011】蒸着源1より発生した蒸着物質は、基板2
の表面にTiO2 −SnO2 として成膜されるが、本発
明によれば、基板の成膜領域に適当な酸素供給手段5に
より酸素を供給させることが重要である。これは、成膜
時にTiO2 およびSnO2 自体の酸素の欠乏を防止す
ることを主たる目的とするものであり、酸素を供給する
ことによりTiO2 とSnO2 とが均質に固溶した膜を
生成することができる。即ち、酸素の供給なしに成膜を
行うと成分中のSnO2 の酸素が解離して目的の化学量
論組成の膜を得ることができないためである。酸素供給
手段5としては、図1に示すように酸素ガスを基板にお
よそ2〜10sccm程度の流量で供給すればよい。
【0012】また、この時の基板2は、適当な加熱手段
により所定の温度に加熱されていることが望ましい。こ
れは、蒸着物質が基板表面で配列する際のエネルギーを
付与するものであり、例えば、ヒータ4を用いて加熱す
る場合には、その基板温度は300℃以上、特に500
〜700℃の範囲に設定される。これは、基板温度が3
00℃よりも低いとアモルファス状の膜となりやすいた
め加熱処理を行っても固溶体は生成せず、また基板温度
が700℃を越えるとSnO2の蒸発が激しく、Ti:
Sn比の制御が困難となりやすいためである。
【0013】このような成膜時にエネルギーを付与する
ための方法としては、ヒータ等の加熱手段の他に、図8
に示すように基板の成膜領域に対してイオンビーム6を
照射することもできる。この方法によれば、加熱方法を
必要とせず、低温プロセスで成膜することができるため
に特に有効である。具体的には、100〜300eV、
150μA/cm2 以上、特に200〜300μA/c
2 の条件で照射すればよい。イオンが150μA/c
2 より低いと、前記と同様にアモルファス状の膜とな
りやすく、逆に300μA/cm2 を越えると膜自体が
スパッタされて膜の制御が困難となるためである。
【0014】特に、本発明によれば、図6に示すように
例えばアルゴン等で希釈した酸素のイオンビームを照射
することにより、成膜時の酸素供給とエネルギー供給と
を同時に行うことができるために特に有効である。
【0015】また、上記成膜時において用いられる基板
としては、1400℃での加熱によって膜成分との反応
が無いか、反応しても反応速度が遅く、しかも成膜され
るTiO2 −SnO2 膜の特定の結晶面と実質的に同一
の格子配列を有する基板が膜の結晶性の点から望まし
く、具体的には、サファイヤの(011- 2)R面、
(112- 0)A面及び(0001)C面であることが
望ましい。さらにその他の条件として、反応炉内の圧力
は1.0×10-5〜2.0×10-4torrに設定され
るのが適当である。
【0016】次に、本発明によれば、上記の方法により
得られたTiO2 −SnO2 固溶体膜に対して、135
0℃以上、特に1400〜1500℃の酸化性雰囲気中
で熱処理を行う。この熱処理によれば、結晶の再配列を
行うことができ、図5の比較からも明らかなように結晶
の再配列により膜の結晶性を高めることができる。ま
た、この熱処理によれば、後述する実施例から明らかな
ように基板としてサファイヤの(011- 2)のR面を
用いた場合に、固溶体膜は基板に対してエピタキシャル
成長していることが確認される。なお、通常、TiO2
はAl2 3 と1200℃程度で容易に反応するための
この熱処理に際しては、TiO2 のサファイヤ基板との
反応を抑制しつつ結晶の再配列を行うことが重要であ
り、そのためには上記温度範囲での熱処理時間を10秒
〜5分程度に短時間で行うことが必要である。
【0017】さらに、本発明によれば、上記の方法によ
って得られたTiO2 −SnO2 固溶体膜に対して80
0〜1200℃の大気中等の酸化性雰囲気中で5分〜1
00時間熱処理することにより固溶体膜のスピノーダル
分解を生じさせることができる。この熱処理の温度が8
00℃より低いとスピノーダル分解は実質的に生じず、
逆に1200℃より高いと膜は基板との固相反応を起こ
し望ましくない。
【0018】
【作用】本発明によれば、TiO2 とSnO2 からなる
蒸着源を用いて、物理蒸着法により、成膜するに際して
基板の成膜領域への酸素を供給を行うことによりTiO
2 −SnO2 固溶体膜を作成することができる。しかも
かかる膜を所定の温度で短時間加熱することにより固溶
体膜の再配列が生じるとともに基板として適当なものを
選択することにより基板に対してエピタキシャル成長さ
せることができる。また、かかる固溶体を用いて適当な
加熱処理を行いスピノール分解を生じさせると、均質で
安定した微細組織を有するTiO2 −SnO2 膜を形成
することができる。
【0019】
【実施例】
実施例1 ターゲット1としてTiO2 :SnO2 が1:1からな
る組成で密度4.0g/cm3 の焼結体を準備した。こ
のターゲットを図1に示すような反応炉内に設置すると
ともに、基板2として25mm×25mm×0.3mm
の大きさのサファイヤ基板(R面)を図1に示す位置に
配置し、炉内の圧力を5×10-5torrに設定した。
そしてターゲットに対してアルゴンイオンを照射し、タ
ーゲットよりスパッタした。一方、基板1に対して基板
1の背面にヒータ4をセットし、基板を200〜700
℃の範囲に加熱した。また基板の成膜領域に対してノズ
ルを向け、酸素を5sccmの流量で供給した。この状
態で3時間成膜を行ったところ、3000Åの膜が生成
された。
【0020】得られた膜に対して、CuKα−X線回折
測定を行った。その結果を図1に示した。図1によれ
ば、基板温度200℃ではTiO2 −SnO2 (10
1)面のピークは観察されず、固溶体が生成されていな
かったが、基板温度を300℃以上に設定し、その温度
を高めることによりTiO2 −SnO2 (101)面ピ
ークが大きくなり、膜自体が(101)面方向に配向し
ていることがわかった。
【0021】一方、比較として、上記の条件のうち、酸
素の供給を全く行わずに成膜を行い、3000Åの膜を
得た。この膜を電子顕微鏡で観察したところ、表面が荒
れたポーラスな膜であった。そこでこの膜に対してXP
S(X線光電子分光分析)を測定した結果を図2および
図3に示した。その結果、膜中には成膜時の還元作用に
よると思われるSn金属やSnOが観察され、化学量論
比に対して酸素が欠乏していることがわかった。そこ
で、この膜に対して酸素を供給させる目的で大気中で1
時間熱処理を行ったところ、結晶の粒成長が見られた。
また、この膜に対してX線回折測定を行ったところ、T
iO2 −SnO2 (101)面ピークは観察されず、固
溶体は全く生成されていなかった。
【0022】次に、本発明法により得られた固溶体膜を
1450℃の大気中で1分間保持し、室温まで徐冷し
た。処理後の膜に対して、X線回折測定を行い、処理前
の膜とのチャートの比較を行った。その結果を図5に示
した。図5によれば、処理前にチャートのピークやグラ
ンドに小さなリップルの発生が認められたのに対して、
熱処理を施すことによりリップルが消失するとともに、
ピークがシャープになっており、膜の結晶性が向上した
ことが理解される。また処理後の膜に対して電子線回折
を測定したところ、スポットパターンが見られ、膜が単
結晶化していることがわかった。さらにサファイヤのR
面(011- 2)と固溶体膜の(101)面の格子配列
について検討したところ、両者の格子配列が実質的に同
一になっていることが確認され、これによりサファイヤ
基板に対して固溶体膜がエピタキシャル成長しているこ
とが確認された。
【0023】次に、上記のようにして得られた固溶体膜
に対して、900℃の大気中で5〜60分間熱処理を行
い、各時間毎により得られた膜に対してX線回折測定を
行った。その結果を図6および図7に示した。図6およ
び図7によれば、熱処理時間を長くするに従い、固溶体
膜のピークである(101)面ピーク、および(20
2)面ピークが徐々に小さくなるに従い、それらのピー
クの両側にチタンリッチ相のサテライトピークおよびス
ズリッチ相のサテライトピークが発現した。この現象は
典型的なスピノーダル分解の発生を示すものである。因
みに電子顕微鏡により組織を観察したところ、ほぼ10
nmの間隔でラメラ状の構造に見られ、その各組織に対
してEDS(エネルギー分散型X線分析)により分析を
行ったところ、白色部分がTi組成に富み、黒色部分が
Snに富んだ組織となっていることがわかった。
【0024】実施例2 ターゲット1としてTiO2 :SnO2 が1:1からな
る組成で密度4.0g/cm3 の焼結体を準備した。こ
のターゲットを図8に示すような反応炉内に設置すると
ともに、基板2として25mm×25mm×0.3mm
の大きさのサファイヤ基板(R面)を図8に示す位置に
配置し、炉内の圧力を5×10-5torrに設定した。
そしてターゲットに対してアルゴンイオンを照射し、タ
ーゲットよりスパッタした。一方、基板1に対して図8
に示すようにアルゴンで希釈した酸素イオンビームを照
射し、そのエネルギー値を100〜300eVで、15
0μA/cm2 、250μA/cm2 とした。この状態
で、3時間成膜を行ったところ、3000Åの膜が生成
された。
【0025】得られた膜に対して、CuKα−X線回折
測定を行った。その結果を図9に示した。図9から明ら
かなように、TiO2 −SnO2(101)面ピークが
認められ、膜自体が(101)面方向に配向しているこ
とがわかった。
【0026】得られた膜に対して、1450℃の大気中
で1分間保持し、室温まで徐冷した。その後、900℃
の大気中で60分間熱処理を行った。得られた膜の対し
てX線回折測定を行ったところ、実施例1と同様にチタ
ンリッチ相のサテライトピークおよびスズリッチ相のサ
テライトピークが認めれ、スピノーダル分解が発生した
ことを確認した。
【0027】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の方法によれ
ば、従来のゾル−ゲル法等に比較して低温で且つ高速成
膜で非常に結晶性の高いTiO2 −SnO2 の固溶体膜
を作成することができるとともに、熱処理によりその結
晶性をさらに高めることができる。さらにこの結晶性の
高い固溶体膜に対して熱処理によりスピノーダル分解を
安定して生じさせることができるとともに均質な組織を
生成することができる。
【0028】これによりスピノーダル分解を利用した微
細組織によりセンサ素子やその他の機能性酸化膜として
その実用化を進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のTiO2 −SnO2 膜を作成する装置
の概略配置図である。
【図2】本発明の方法により得られたTiO2 −SnO
2 膜の基板温度に対するX線回折チャートの変化を示す
図である。
【図3】比較法により得られたTiO2 −SnO2 膜の
X線光電子分光分析チャート(440〜470eV)を
示す図である。
【図4】比較法により得られたTiO2 −SnO2 膜の
X線光電子分光分析チャート(470〜500eV)を
示す図である。
【図5】成膜工程後の膜と、熱処理後の膜のX線回折チ
ャートを示す図である。
【図6】スピノーダル分解工程における膜の熱処理時間
に対するX線回折チャート(2θ=30〜40°)の変
化を示す図である。
【図7】スピノーダル分解工程における膜の熱処理時間
に対するX線回折チャート(2θ=70〜80°)の変
化を示す図である。
【図8】本発明のTiO2 −SnO2 膜を作成する装置
の他の態様を示す概略配置図である。
【図9】実施例2において得られたTiO2 −SnO2
膜のX線回折チャート図である。
【符号の説明】
1 蒸着源 2 基板 3 イオンビーム 4 ヒータ 5 酸素供給手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01B 13/00 503 B 7244−5G

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】TiO2 およびSnO2 からなる蒸着源よ
    り蒸着物質を蒸発させ、所定の基板表面にTiO2 −S
    nO2 膜を成膜すると同時に、前記基板の成膜領域に酸
    素を供給することによりTiO2 とSnO2 との固溶体
    からなる膜を生成させることを特徴とするTiO2 −S
    nO2 膜の製法。
  2. 【請求項2】TiO2 およびSnO2 からなる蒸着源よ
    り蒸着物質を蒸発させ、所定の基板表面にTiO2 −S
    nO2 膜を成膜すると同時に、前記基板の成膜領域に酸
    素を供給することによりTiO2 とSnO2 との固溶体
    からなる膜を生成させた後、さらに該固溶体膜を135
    0℃以上の酸化性雰囲気で熱処理することを特徴とする
    TiO2 −SnO2 膜の製法。
  3. 【請求項3】TiO2 およびSnO2 からなる蒸着源よ
    り蒸着物質を蒸発させ、所定の基板表面にTiO2 −S
    nO2 膜を成膜すると同時に、前記基板の成膜領域に酸
    素を供給することによりTiO2 とSnO2 との固溶体
    からなる膜を生成させる成膜工程と、 前記固溶体膜を酸化性雰囲気中で800℃以上で加熱し
    スピノーダル分解させる分解工程とを具備することを特
    徴とするTiO2 −SnO2 膜の製法。
  4. 【請求項4】TiO2 およびSnO2 からなる蒸着源よ
    り蒸着物質を蒸発させ、所定の基板表面にTiO2 −S
    nO2 膜を成膜すると同時に、前記基板の成膜領域に酸
    素を供給することによりTiO2 とSnO2 との固溶体
    からなる膜を生成させた成膜工程と、 前記固溶体膜を1350℃以上の温度で熱処理する工程
    と、 前記熱処理後の固溶体膜を酸化性雰囲気中で800℃以
    上で加熱しスピノーダル分解させる工程とを具備するこ
    とを特徴とするTiO2 −SnO2 膜の製法。
JP5523592A 1991-03-15 1992-03-13 TiO2−SnO2膜の製法 Pending JPH0578197A (ja)

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JP5523592A JPH0578197A (ja) 1991-03-15 1992-03-13 TiO2−SnO2膜の製法

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JP7684891 1991-03-15
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001068936A1 (fr) * 2000-03-13 2001-09-20 Mitsui Mining & Smelting Co.,Ltd. Matiere composite et son procede de production
CN106564939A (zh) * 2016-11-03 2017-04-19 中国检验检疫科学研究院 一种蜂窝状SnO2/TiO2复合型纳米材料的合成方法

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