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JPH0576878A - 硫黄を含む化合物を含有する廃水の処理方法 - Google Patents

硫黄を含む化合物を含有する廃水の処理方法

Info

Publication number
JPH0576878A
JPH0576878A JP3241973A JP24197391A JPH0576878A JP H0576878 A JPH0576878 A JP H0576878A JP 3241973 A JP3241973 A JP 3241973A JP 24197391 A JP24197391 A JP 24197391A JP H0576878 A JPH0576878 A JP H0576878A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste water
sulfur
treatment
wastewater
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3241973A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Shishida
健一 宍田
Yusuke Shioda
祐介 塩田
Toru Ishii
徹 石井
Kiichiro Mitsui
紀一郎 三井
Kunio Sano
邦夫 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP3241973A priority Critical patent/JPH0576878A/ja
Priority to TW081103521A priority patent/TW256824B/zh
Priority to US07/878,978 priority patent/US5399541A/en
Priority to KR1019920008149A priority patent/KR960001961B1/ko
Priority to CA002068680A priority patent/CA2068680C/en
Priority to DK92304370T priority patent/DK0514177T3/da
Priority to DE69226899T priority patent/DE69226899T2/de
Priority to CN92103665A priority patent/CN1045398C/zh
Priority to ES92304370T priority patent/ES2121822T3/es
Priority to EP92304370A priority patent/EP0514177B1/en
Publication of JPH0576878A publication Critical patent/JPH0576878A/ja
Priority to US08/154,362 priority patent/US5374599A/en
Priority to US08/154,361 priority patent/US5620610A/en
Pending legal-status Critical Current

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  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】硫黄を含有する化合物を含有する廃水の処理に
際して、簡便な処理プロセスによって該廃水を高度に無
害化しうる処理方法を提供する。 【構成】硫黄を含有する化合物を含有する廃水を、35
0℃以下の温度かつ該廃水が液相を保持する圧力下に、
固体触媒の存在下で分子状酸素により湿式酸化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硫黄を含む化合物を含
有する廃水の処理方法に関する。さらに詳しくは、本発
明は、エチレン製造プラント等の化学プラント、食品加
工設備等から排出される硫黄を含む化合物を含有する廃
水を、固体触媒の存在下に分子状酸素によって湿式酸化
処理することにより、該廃水中に含有される無機または
有機硫黄化合物等の汚染物質を無害な無機硫酸塩に、あ
るいは該無機硫酸塩と炭酸ガス、水および灰分等に転換
せしめて廃水を効率良く処理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、硫黄を含む化合物を含有する廃水
の処理は、硫黄化合物の形態によって、それぞれ異なっ
た方法で行われている。例えば、有機硫黄化合物を含む
廃水の場合は、一般に活性汚泥処理が多く行われている
が、ジメチルスルホキシド等の活性汚泥中の生物に対し
て悪影響を及ぼす化合物が含有されている場合には、適
用できず、燃焼処理等を行うこととなる。
【0003】また、エチレン製造プラント等から排出さ
れる硫化ソーダ等の硫化物を含有する廃水の処理は、該
廃水中に塩化鉄を加えて硫化鉄として硫黄イオンを固定
化した後、固液分離によって硫化鉄を除去し、一方、分
離液はpH調製された後、活性汚泥処理をして放流する
という方法によっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】硫黄を含む化合物を含
有する廃水の処理を活性汚泥法および/または燃焼処理
法によって行うに際しては、下記のような問題点があ
る。活性汚泥処理を行う方法では、生物に対して悪影響
を及ぼさないように廃水原液を水で希釈する等の調整を
する必要がある。このため、処理廃水量も多くなり、活
性汚泥処理設備も大きくしなければならないためコスト
面等に問題点がある。
【0005】また、燃焼処理法では、廃水の発熱量が、
低い場合には、補助燃料を投入する必要があり、また、
多量の硫黄を含むために、硫黄酸化物が多量に発生し、
脱硫装置を設ける必要がある。
【0006】次に、硫化物のような硫黄を含む化合物を
含有する廃水の処理に際して、塩化鉄を加えて硫化鉄と
して除去する方法には、硫化鉄を主成分とする汚泥が発
生し、また処理プロセスとしても薬液注入、固液分離、
pH調整、活性汚泥処理と煩雑である。
【0007】従って、本発明の目的は、硫黄を含む化合
物を含有する廃水の処理に際して、簡便な処理プロセス
によって該廃水を高度に無害化しうる処理方法を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、硫黄を含む化合物を含有する廃水を、350℃以
下の温度かつ該廃水が液相を保持する圧力下に、固体触
媒の存在下で分子状酸素により湿式酸化することを特徴
とする硫黄を含む化合物を含有する廃水の処理方法によ
って達成される。
【0009】本発明によれば、硫黄を含む化合物および
廃水中のその他の汚染物質を効率良く酸化分解し、無機
塩、炭酸ガス、水および灰分等に転換せしめることが可
能である。そして、後処理として、活性汚泥処理を全く
必要とせず、処理した廃水を直接放流できるか、あるい
は後処理として活性汚泥処理を必要としても、活性汚泥
に対しても悪影響を与える物質は分解されており、湿式
酸化処理後の廃水をpH以外について調整する必要がな
い。このため、処理廃水量も少なくなり、かつ活性汚泥
処理設備も全く必要なくなるか、あるいは従来の設備と
比較して非常に小さくなり、処理プロセスが簡素化さ
れ、設備投資や、ランニングコストの面においても有利
となる。
【0010】本発明における硫黄を含む化合物とは、硫
黄原子を少なくとも1つ含む硫酸(SO4 2~)以外の無
機あるいは有機の化合物であり、たとえば、硫化ソー
ダ、硫化カリ等の硫化物類;チオ硫酸類およびその塩
類;亜硫酸類およびその塩類;三チオン酸、四チオン酸
およびその塩類;チオール類、チオアセタール類、チオ
亜硫酸類、チオエーテル類、チオエステル類、チオ酸類
およびその塩類;チオシアン類、チオシアン酸類および
その塩類;チオシアン酸エステル類、チオ糖類、チアジ
ン類、チオカルバミド類、チオピラン類、チオフェノー
ル類、チオフェン類、スルフィニル類、スルホニウム
類、スルホニル類、スルホン類、スルホン酸類およびそ
の塩類等が含まれる。これらは、水性媒体中に可溶であ
っても、また懸濁物質として存在していても良い。ま
た、硫酸が廃水中に含まれていても処理には差し支えな
い。
【0011】本発明において使用する触媒は、固体触媒
でかつ液相酸化の条件下で活性と耐久性を兼ね備えたも
ので有れば特に限定されないが、例示すれば、例えば、
アルミナ、ジルコニア、シリカ、シリカ−アルミナ、チ
タニア、チタニア−ジルコニア、チタニア−シリカ、セ
リア、チタニア−セリア等の耐火性無機質酸化物または
該酸化物にさらに触媒活性物質を担持してなるものを挙
げることができる。
【0012】本発明が対象とする廃水において、硫黄の
見かけの酸化数が+6未満の無機の硫黄を含む化合物を
主として処理する場合には、使用する触媒は、上記の耐
火性無機質酸化物単独でも廃水の処理効率は充分であ
る。そして、好ましい酸化物としては、チタニア、チタ
ニア−ジルコニア、チタニア−シリカ、チタニア−セリ
ア等のチタンを含有する酸化物が挙げられる。硫黄の見
かけの酸化数が+6未満の無機の硫黄を含む化合物とし
ては、硫化ソーダ、硫化カリ等の硫化物類;チオ硫酸類
およびその塩類;亜硫酸類およびその塩類;三チオン
酸、四チオン酸およびその塩類等が挙げられる。
【0013】湿式酸化反応は、上記触媒の存在下に35
0℃以下の温度かつ廃水が液相を保持する圧力下、好ま
しくは、180℃未満の温度かつ10kg/cm2未満
の圧力下、硫黄を含む化合物が酸化分解されるのに必要
な理論酸素量の1〜5倍量の酸素ガスの存在下実施され
る。湿式酸化反応の効率をより高めたり、反応条件をよ
り緩和する場合には、上記の耐火性無機質酸化物にさら
に触媒活性物質を担持してなる固体触媒を使用すること
が好ましい。このような触媒としては、(a)チタンを含
有する酸化物と、(b)マンガン、鉄、コバルト、ニッケ
ル、タングステン、セリウム、銅、銀、金、白金、パラ
ジウム、ロジウム、ルテニウムおよびイリジウムよりな
る群から選ばれた少なくとも1種の金属または金属化合
物を含有してなる触媒が挙げられる。また成分(a)チ
タンを含有する酸化物としては、チタニア、チタニア−
シリカ、チタニア−ジルコニア等が挙げられる。該触媒
における各触媒成分の比率は成分(a)が酸化物の形で
75〜99.95重量%、好ましくは90〜99.9重
量%の範囲、成分(b)が金属または金属化合物の形で
0.05〜25重量%、好ましくは0.1〜10重量%
の範囲(ただし、両者の合計は100重量%である。)
が適当である。
【0014】有機の硫黄を含む化合物が含有されている
廃水を処理する触媒としては前記のチタンを含有する酸
化物等の酸化物単独も使用可能であるが、該化合物の骨
格を構成する炭化水素または窒素等のヘテロ原子を有す
る基を炭酸ガス、水、窒素および灰分等に酸化分解する
には前記と同様、チタンを含有する酸化物にさらに触媒
活性物質が担持されてなる触媒を使用するのが好まし
い。このような固体触媒としては、(a)チタンを含有
する酸化物と(b)マンガン、鉄、コバルト、ニッケ
ル、タングステン、銅、セリウム、銀、白金、パラジウ
ム、ロジウム、金、イリジウムおよびルテニウムよりな
る群から選ばれた少なくとも1種の金属または金属化合
物とを含んでなるものが挙げられる。そして、これらの
成分比は、成分(a)75〜99.95重量%および成
分(b)25〜0.05重量%(ただし、両者の合計は
100重量%である。)であることが好ましい。また、
チタンを含有する酸化物としてはチタニア、チタニア−
ジルコニアおよびチタニア−シリカ等を用いるのが好ま
しい。
【0015】湿式酸化反応は、上記触媒の存在下に35
0℃以下の温度かつ廃水が液相を保持する圧力下、有機
の硫黄を含む化合物が無機塩、炭酸ガス、水、窒素等に
酸化分解されるのに必要な理論酸素量の1〜1.5倍量
の酸素ガスの存在下実施される。廃水中にその他の有機
物質が含まれている場合には、この有機物質の酸化分解
に必要な理論酸素量も加味される。なお、本発明によっ
て硫黄を含む化合物を処理した場合、該化合物中の硫黄
原子は硫酸イオンに酸化され無害化されるものと考えら
れる。
【0016】本発明で使用する触媒形状としては、ペレ
ット、球状、リング状、破砕型、ハニカム等の一体構造
体など種々のものを採用することができる。
【0017】本発明においては、硫黄化合物含有廃水の
処理後のpHは、中性からアルカリ性の範囲になるよう
に処理前あるいは処理中にアルカリ成分を供給しpHを
調整することが好ましい。酸性条件下における湿式酸化
処理では湿式酸化反応管材質の腐食が激しくなり、装置
の耐久性が著しく損なわれる恐れがある。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例をあげて
詳細に説明するが、本発明は、これらに限定されるもの
ではない。
【0019】(実施例1)四塩化チタンに硝酸ジルコニ
ウムを添加し、熱加水分解反応せしめて沈澱を形成さ
せ、これを洗浄して得られたケーキを乾燥させて粉砕し
て粉体状とした後、550℃で焼成し、ペレット状(比
表面積150m2/g)に成型し、乾燥後、550℃で
再焼成してチタン−ジルコニア酸化物(モル比Ti:Z
r=5:5)を得た。
【0020】かくして得られたペレット状成型体を硝酸
パラジウム水溶液中に含浸し、ついで120℃で6時間
乾燥した後、空気雰囲気下450℃で6時間焼成した。
得られた完成触媒の組成は、重量比で、チタン−ジルコ
ニア酸化物:パラジウム=97:3であった。
【0021】(実施例2)図1に示すようなフローにし
たがって、表1に示すような組成よりなる廃水を処理し
た。まずライン8より送られてくる廃水をポンプ3で
0.5リットル/Hrの流量で9kg/cm2まで昇圧
し、一方、ライン9より供給される空気をコンプレッサ
ー5で昇圧した後、O2/TOD(空気中の酸素量/理
論酸素要求量)=1.2の割合で前記廃水に混入した。
この気液混合物をライン10を経て、熱交換器2におい
て150℃に加熱した後、湿式酸化塔1へ導入した。湿
式酸化塔1には実施例1で得られた触媒(パラジウム/
チタン−ジルコニア酸化物)500gが充填されてお
り、湿式酸化塔1において廃水を酸化処理し、被処理水
をライン11を経て熱交換器2において冷却し、気液分
離器4へ流した。気液分離器4においては、液面コント
ローラ(LC)により液面を検出して液面制御弁6を作
動させて一定の液面を保持するとともに、圧力コントロ
ーラ(PC)により圧力を検出して圧力制御弁7を作動
させて一定の圧力を保持するように操作されている。
【0022】その結果、CODCr600mg/リット
ル以下、硫化物イオン0.1mg/リットル以下、チオ
硫酸イオン500mg/リットル以下である被処理水が
安定して得られた。
【0023】表1 TOD 20000mg/リットル pH 13.8 S2~ 10000mg/リットル Na+ 16000mg/リットル (実施例3)実施例2と同様のフローに従い、実施例2
と同様の条件下において湿式酸化塔内の触媒を実施例2
とは変更して実験を行った。本実施例で用いた触媒は、
実施例1において得られたチタン−ジルコニウム酸化物
を、パラジウムを含浸せずに、500g湿式酸化塔内に
充填した。以上のようにして処理を行った結果、処理水
としてCODcrで2800mg/リットル以下の処理
水が安定して得られた。また、処理水中の硫化物イオン
は50mg/リットル以下であり、またチオ硫酸イオン
についても2000mg/リットル以下であった。
【0024】(実施例4)実施例2と同様のフローにし
たがい、湿式酸化塔内の触媒を変更した以外は実施例2
と同様の条件下において実験を行った。本実施例で用い
た触媒は、セリウム酸化物およびルテニウム(重量比9
9:1)からなるものであり、これを500g湿式酸化
塔1内に充填した。以上のようにして処理を行った結
果、CODCr700mg/リットル以下、硫化物イオ
ン0.1mg/リットル以下、チオ硫酸イオン560m
g/リットル以下である被処理水が安定して得られた。
【0025】(比較例1)実施例2と同様のフローにし
たがい、実施例2と同様の条件下において湿式酸化塔内
は触媒を充填せずに空塔として実験を行った。その結
果、被処理水の水質は、CODCr5200mg/リット
ルとなり、また硫化物イオンは600mg/リットル、
チオ硫酸イオンは3000mg/リットルが残留してい
た。
【0026】(実施例5)実施例1で得られた触媒を用
いて、以下のような方法で、湿式酸化法による廃水処理
を行った。ステンレス製反応管に触媒を充填し、反応管
の下部から予熱混合された廃水及び酸素濃度21%とし
たガスを500時間連続して導入して、反応管の入口部
と出口部でTOCおよびガスクロマトグラフによるジメ
チルスルホキサイドの量を測定し、それぞれの分析法に
おける処理効率を求めた。なお、処理に供した廃水の性
状は、ジメチルスルホキサイド30g/リットル、TO
C9.2g/リットルで、カセイソーダを添加してpH
13とした。反応条件は、反応温度260℃、反応圧力
75kg/cm2、廃水の空間速度1.5/hr(空塔
基準)、廃水の線速度10m/hrであり、酸素含有ガ
スはO2/TOD(空気中の酸素量/理論酸素要求量)
=1.2で反応管に導入した。
【0027】得られた結果は、ジメチルスルホキサイド
除去率99.5%、TOC除去率95.5%で、処理液
のpHは6.7であった。なお、処理液中に、チタン、
ジルコニウム及びパラジウムの溶出は認められなかっ
た。
【0028】(実施例6)硫酸チタンに硝酸ジルコニウ
ムを添加し、よく撹拌後アンモニア水を添加してpH8
として沈澱を形成させ、これをろ過洗浄して得られたケ
ーキを乾燥させて粉砕して粉体状とした後、650℃で
焼成し、ハニカム状(比表面積140m/g)に成型
し、乾燥、650℃で再焼成してチタン−ジルコニア酸
化物(モル比Ti:Zr=3:7)を得た。
【0029】かくして得られたペレット状成型体を硝酸
ルテニウム水溶液中に含浸し、ついで120℃で6時間
乾燥した後、空気雰囲気下350℃で6時間焼成した。
得られた完成触媒の組成は、重量比で、チタン−ジルコ
ニア酸化物:ルテニウム=99:1であった。
【0030】(実施例7)実施例6で得られた触媒を用
いて、以下のような方法で、湿式酸化法による廃水処理
を行った。ステンレス製反応管に触媒を充填し、反応管
の下部から予熱混合された廃水及び酸素濃度15%とし
たガスを500時間連続して導入して、反応管の入口部
と出口部でTOCおよびガスクロマトグラフによるジメ
チルスルホキサイドとジメチルスルホンの量を測定し、
それぞれの分析法における処理効率を求めた。なお、処
理に供した廃水の性状は、ジメチルスルホキサイド20
g/リットル、ジメチルスルホン10g/リットル、T
OC8.7g/リットルで、カセイソーダを添加してp
H13とした。反応条件は、反応温度230℃、反応圧
力60kg/cm、廃水の空間速度1.5/hr(空
塔基準)、廃水の線速度10m/hrであり、酸素含有
ガスはO2/TOD(空気中の酸素量/理論酸素要求
量)=1.1で反応管に導入した。
【0031】得られた結果は、ジメチルスルホキサイド
除去率97.0%、ジメチルスルホン除去率90.5
%、TOC除去率91.0%で、処理液のpHは7.5
であった。なお、処理液中に、チタン、ジルコニウム及
びルテニウムの溶出は認められなかった。
【0032】(実施例8)硫酸チタンに硝酸ジルコニウ
ムを添加し、よく撹拌後アンモニア水を添加してpH7
として沈澱を形成させ、これをろ過洗浄して得られたケ
ーキを乾燥させて粉砕して粉体状とした後、750℃で
焼成し、球状(比表面積135m2/g)に成型し、乾
燥、750℃で再焼成してチタン−ジルコニア酸化物
(モル比Ti:Zr=9:1)を得た。
【0033】かくして得られたペレット状成型体を塩化
白金酸水溶液中に含浸し、ついで120℃で6時間乾燥
した後、空気雰囲気下400℃で6時間焼成した。得ら
れた完成触媒の組成は、重量比で、チタン−ジルコニア
酸化物:白金=99.6:0.4であった。
【0034】(実施例9)実施例8で得られた触媒を用
いて、以下のような方法で、湿式酸化法による廃水処理
を行った。ステンレス製反応管に触媒を充填し、反応管
の下部から予熱混合された廃水及び酸素濃度10%とし
たガスを500時間連続して導入して、反応管の入口部
と出口部でTOCおよびガスクロマトグラフによるチオ
フェンの量、液体クロマトグラフによるドデシル硫酸ナ
トリウムの量を測定し、それぞれの分析法における処理
効率を求めた。なお、処理に供した廃水の性状は、チオ
フェン3.5g/リットル、ドデシル硫酸ナトリウム2
0g/リットル、その他油分16.2g/リットル、T
OC21.7g/リットルで、カセイソーダを添加して
pH13とした。反応条件は、反応温度280℃、反応
圧力80kg/cm2、廃水の空間速度0.9/hr
(空塔基準)、廃水の線速度6m/hrであり、酸素含
有ガスはO2/TOD(空気中の酸素量/理論酸素要求
量)=1.0で反応管に導入した。
【0035】得られた結果は、チオフェン除去率97.
0%、ドデシル硫酸ナトリウム除去率89.5%、TO
C除去率82.0%で、処理液のpHは8.1であっ
た。なお、処理液中に、チタン、ジルコニウム及び白金
の溶出は認められなかった。
【0036】(比較例2)実施例5と同様のフローにし
たがい、実施例5と同様の条件下において反応管中に触
媒を充填せず、空塔として湿式酸化処理実験を行った。
【0037】得られた結果は、ジメチルスルホキサイド
除去率68.0%、TOC除去率55.0%で、処理液
のpHは9.5であった。
【0038】(比較例3)実施例7と同様のフローにし
たがい、実施例7と同様の条件下において反応管中に触
媒を充填せず、空塔として湿式酸化処理実験を行った。
【0039】得られた結果は、ジメチルスルホキサイド
除去率45.0%、ジメチルスルホン除去率23.0
%、TOC除去率28.0%で、処理液のpHは10.
8であった。
【0040】(比較例4)実施例9と同様のフローにし
たがい、実施例9と同様の条件下において反応管中に触
媒を充填せず、空塔として湿式酸化処理実験を行った。
【0041】得られた結果は、チオフェン除去率42.
0%、ドデシル硫酸ナトリウム除去率37.0%、TO
C除去率34.5%で、処理液のpHは11.2であっ
た。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、簡便な操作によって、
廃水中に含有されている無機または有機の硫黄を含む化
合物を効率良く酸化分解し、無機硫酸塩、炭酸ガス、水
および灰分等に転換せしめるることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する際の一態様を示すフロー
チャート図である。
【符号の説明】
1.湿式反応塔 2.熱交換器 3.廃水供給ポンプ 4.気液分離器 5.コンプレッサー 6.液面制御弁 7.圧力制御弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三井 紀一郎 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の 1 株式会社日本触媒触媒研究所内 (72)発明者 佐野 邦夫 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の 1 株式会社日本触媒触媒研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫黄を含む化合物を含有する廃水を、3
    50℃以下の温度かつ該廃水が液相を保持する圧力下
    に、固体触媒の存在下で分子状酸素により湿式酸化する
    ことを特徴とする硫黄を含む化合物を含有する廃水の処
    理方法。
  2. 【請求項2】 固体触媒がチタンを含有する酸化物であ
    る請求項1に記載の硫黄を含む化合物を含有する廃水の
    処理方法。
  3. 【請求項3】 固体触媒が、(a)チタンを含有する酸
    化物と(b)マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、タン
    グステン、銅、セリウム、銀、白金、パラジウム、ロジ
    ウム、金、イリジウムおよびルテニウムよりなる群から
    選ばれた少なくとも1種の金属または金属化合物とを含
    んでなり、成分(a)75〜99.95重量%および成
    分(b)25〜0.05重量%(ただし、両者の合計は
    100重量%である)の組成を有してなるものである請
    求項1に記載の硫黄を含む化合物を含有する廃水の処理
    方法。
JP3241973A 1991-02-05 1991-09-20 硫黄を含む化合物を含有する廃水の処理方法 Pending JPH0576878A (ja)

Priority Applications (12)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3241973A JPH0576878A (ja) 1991-09-20 1991-09-20 硫黄を含む化合物を含有する廃水の処理方法
TW081103521A TW256824B (ja) 1991-05-14 1992-05-05
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