JPH0572574A - 眼科患者用の眼鏡レンズ - Google Patents
眼科患者用の眼鏡レンズInfo
- Publication number
- JPH0572574A JPH0572574A JP3234670A JP23467091A JPH0572574A JP H0572574 A JPH0572574 A JP H0572574A JP 3234670 A JP3234670 A JP 3234670A JP 23467091 A JP23467091 A JP 23467091A JP H0572574 A JPH0572574 A JP H0572574A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- layer
- ecd
- spectacle lens
- patient
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C7/00—Optical parts
- G02C7/10—Filters, e.g. for facilitating adaptation of the eyes to the dark; Sunglasses
- G02C7/101—Filters, e.g. for facilitating adaptation of the eyes to the dark; Sunglasses having an electro-optical light valve
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Ophthalmology & Optometry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Eyeglasses (AREA)
- Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】特殊な眼鏡をかけた眼科患者が、例えば暗い屋
内から強い日差しの屋外へ出たとき、更にサングラスを
上乗せする手間を省く。 【構成】例えば白内障の眼科患者は、有色染料で染色さ
れ可視光の一部及び紫外線を吸収するプラスチック・レ
ンズを嵌めた特殊な眼鏡をかける。本発明は、そのレン
ズ(1)表面に、少なくとも一対の透明電極層とその間
に挟まれたエレクトロミック層からなる透過型エレクト
ロミック素子(3)を形成した。この素子に電源をつな
いでオン、オフすることで、光の透過率を変えることが
できる。 【効果】赤外線障害の防止にも効果がある。
内から強い日差しの屋外へ出たとき、更にサングラスを
上乗せする手間を省く。 【構成】例えば白内障の眼科患者は、有色染料で染色さ
れ可視光の一部及び紫外線を吸収するプラスチック・レ
ンズを嵌めた特殊な眼鏡をかける。本発明は、そのレン
ズ(1)表面に、少なくとも一対の透明電極層とその間
に挟まれたエレクトロミック層からなる透過型エレクト
ロミック素子(3)を形成した。この素子に電源をつな
いでオン、オフすることで、光の透過率を変えることが
できる。 【効果】赤外線障害の防止にも効果がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼科患者用の眼鏡レン
ズの改良に関する。
ズの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】網膜色素変性症患者にとって、眼を自然
光にさらすことは、病変の進行が促進されるので、慎ま
なければならない。そのため、戸塚ら(戸塚清・高山秀
隆・谷野洸)「網膜色素変性症の病勢進行を遅らせる目
的で製造した眼鏡レンズの紹介」(第1報):臨眼(3
6)p1180〜1181(1982)ロドプシンに吸
収されやすい波長を遮断し、錐体には吸収されやすい波
長を透過する眼鏡レンズを勧めている。そのため、可視
光の一部(波長 470nm以下、好ましくは 550nm以下)及
び紫外線吸収する眼科患者用の眼鏡レンズが、既に開発
され市販されている。この種のレンズは、プラスチック
・レンズを有機染料で染色したものであり、染料も米国
BPI社からDiamonddye 500/550 、同540 、三井東圧
株式会社からMiketon Poly-ester Yellow 5Rの商標
名で市販されている。
光にさらすことは、病変の進行が促進されるので、慎ま
なければならない。そのため、戸塚ら(戸塚清・高山秀
隆・谷野洸)「網膜色素変性症の病勢進行を遅らせる目
的で製造した眼鏡レンズの紹介」(第1報):臨眼(3
6)p1180〜1181(1982)ロドプシンに吸
収されやすい波長を遮断し、錐体には吸収されやすい波
長を透過する眼鏡レンズを勧めている。そのため、可視
光の一部(波長 470nm以下、好ましくは 550nm以下)及
び紫外線吸収する眼科患者用の眼鏡レンズが、既に開発
され市販されている。この種のレンズは、プラスチック
・レンズを有機染料で染色したものであり、染料も米国
BPI社からDiamonddye 500/550 、同540 、三井東圧
株式会社からMiketon Poly-ester Yellow 5Rの商標
名で市販されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】網膜色素変性症患者に
とって、波長だけでなく、光の強度も問題であり、強い
日差しは極めて眩しい。従って、患者は、眼科患者用の
眼鏡レンズを有する専用の眼鏡を掛けていても、更にサ
ングラスを欲しくなる問題点があった。しかし、二重に
眼鏡を掛けることは患者にとって苦痛であるし、また、
室内に入ったときには、サングラスを外さねば、今度は
暗くて良く見えないと言う問題点があった。
とって、波長だけでなく、光の強度も問題であり、強い
日差しは極めて眩しい。従って、患者は、眼科患者用の
眼鏡レンズを有する専用の眼鏡を掛けていても、更にサ
ングラスを欲しくなる問題点があった。しかし、二重に
眼鏡を掛けることは患者にとって苦痛であるし、また、
室内に入ったときには、サングラスを外さねば、今度は
暗くて良く見えないと言う問題点があった。
【0004】更に、従来の眼科患者用の眼鏡レンズは、
赤外線を透過してしまい、蓄積性のある赤外線障害を、
水晶体や網膜に惹き起こすと言う第2の問題点があっ
た。本発明の目的は、これらの問題点を解決することに
ある。
赤外線を透過してしまい、蓄積性のある赤外線障害を、
水晶体や網膜に惹き起こすと言う第2の問題点があっ
た。本発明の目的は、これらの問題点を解決することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、有
機染料で染色されており、そのため、可視光の一部及び
紫外線を吸収するプラスチック・レンズからなる眼科患
者用の眼鏡レンズにおいて、前記レンズ表面「少なくと
も一対の透明電極層とその間に挟まれたエレクトロクロ
ミック層からなる透過型エレクトロクロミック素子(以
下、この素子を単にECDと言う)」を設けたことを特
徴とする眼鏡レンズを提供する。
機染料で染色されており、そのため、可視光の一部及び
紫外線を吸収するプラスチック・レンズからなる眼科患
者用の眼鏡レンズにおいて、前記レンズ表面「少なくと
も一対の透明電極層とその間に挟まれたエレクトロクロ
ミック層からなる透過型エレクトロクロミック素子(以
下、この素子を単にECDと言う)」を設けたことを特
徴とする眼鏡レンズを提供する。
【0006】
【作用】レンズ基材は、染色の必要があることからプラ
スチックに限られる。プラスチックの種類としては、
例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリエステ
ル、シリコン樹脂、ポリシロキサン、セルロースアセテ
ート、セルロースプロピオネート、セルロースブチレー
ト、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、 ポリアミド、ポ
リウレタン、ジエチレングリコールビスアリルカーボネ
ート(即ちCR−39の重合体)などの透明な高分子材
料が挙げられる。しかし、ECDを形成するには、耐熱
性の点がガラス製のレンズ基材が好ましい。
スチックに限られる。プラスチックの種類としては、
例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリエステ
ル、シリコン樹脂、ポリシロキサン、セルロースアセテ
ート、セルロースプロピオネート、セルロースブチレー
ト、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、 ポリアミド、ポ
リウレタン、ジエチレングリコールビスアリルカーボネ
ート(即ちCR−39の重合体)などの透明な高分子材
料が挙げられる。しかし、ECDを形成するには、耐熱
性の点がガラス製のレンズ基材が好ましい。
【0007】従って、レンズ基材は、2枚以上の合わせ
レンズ(接着したもの)で構成されていてもよい。レン
ズ基材は、度付きであってもよく、合わせレンズの場
合、全部のレンズが度付きであっても、1枚だけが度付
きであってもよい。1枚だけが度付きの場合、プラスチ
ック製レンズを度付きにしても良く、逆にガラス製レン
ズを度付きにしても良い。度付きの場合、予めレンズ基
材の段階で度付きであっても良いし、逆に本発明のレン
ズが完成した後に度付きに加工しても良い。
レンズ(接着したもの)で構成されていてもよい。レン
ズ基材は、度付きであってもよく、合わせレンズの場
合、全部のレンズが度付きであっても、1枚だけが度付
きであってもよい。1枚だけが度付きの場合、プラスチ
ック製レンズを度付きにしても良く、逆にガラス製レン
ズを度付きにしても良い。度付きの場合、予めレンズ基
材の段階で度付きであっても良いし、逆に本発明のレン
ズが完成した後に度付きに加工しても良い。
【0008】いずれにせよ、プラスチック部分を有する
レンズ基材を用意したならば、これを所定の有機染料で
染色する。染料としては、上述の染料その他が使用され
る。他方、ECDは、一般に薄い板状(面状)であり、
ここでは、透過型が使用される。薄いことから薄膜タイ
プのECDが好ましく、その構造の一例を示すと、電
極層/EC層/イオン導電層/電極層のような4層構
造、電極層/還元着色型EC層/イオン導電層/可逆
的電解酸化層ないし酸化着色型EC層/電極層のような
5層構造があげられる。この場合、電極層は、いずれも
透明でなければならない。ECとはエレクトロクロミッ
クの略である。
レンズ基材を用意したならば、これを所定の有機染料で
染色する。染料としては、上述の染料その他が使用され
る。他方、ECDは、一般に薄い板状(面状)であり、
ここでは、透過型が使用される。薄いことから薄膜タイ
プのECDが好ましく、その構造の一例を示すと、電
極層/EC層/イオン導電層/電極層のような4層構
造、電極層/還元着色型EC層/イオン導電層/可逆
的電解酸化層ないし酸化着色型EC層/電極層のような
5層構造があげられる。この場合、電極層は、いずれも
透明でなければならない。ECとはエレクトロクロミッ
クの略である。
【0009】透明電極の材料としては、例えばSn
O2 、In2 O3 、ITOなどが使用される。このよう
な電極層は、一般には真空蒸着、イオンプレーティン
グ、スパッタリングなどの真空薄膜形成技術で形成され
る。(還元着色性)EC層としては一般にWO3 、Mo
O3 などが使用される。イオン導電層としては、例え
ば、酸化ケイ素、酸化タンタル、酸化チタン、酸化アル
ミニウム、酸化ニオブ、酸化ジルコニウム、酸化ハフニ
ウム、酸化ランタル、フッ化マグネシウムなどが使用さ
れる。これらの物質薄膜は製造方法に多少の工夫を要す
るが、電子に対して絶縁体であるが、プロトン(H+ )
及びヒドロキシイオン(OH- )に対しては良導体であ
るものが得られる。これがイオン導電層と言われる。E
C層の着色消色反応にはカチオンが必要とされ、H+ イ
オンやLi+ イオンをEC層その他に含有させる必要が
ある。H+ イオンは初めからイオンである必要はなく、
電圧が印加されたときにH+ イオンが生じればよく、従
ってH+ イオンの代わりに水を含有させてもよい。この
水は非常に少なくて十分であり、しばしば、大気中から
自然に侵入をする水分でも着消色する。
O2 、In2 O3 、ITOなどが使用される。このよう
な電極層は、一般には真空蒸着、イオンプレーティン
グ、スパッタリングなどの真空薄膜形成技術で形成され
る。(還元着色性)EC層としては一般にWO3 、Mo
O3 などが使用される。イオン導電層としては、例え
ば、酸化ケイ素、酸化タンタル、酸化チタン、酸化アル
ミニウム、酸化ニオブ、酸化ジルコニウム、酸化ハフニ
ウム、酸化ランタル、フッ化マグネシウムなどが使用さ
れる。これらの物質薄膜は製造方法に多少の工夫を要す
るが、電子に対して絶縁体であるが、プロトン(H+ )
及びヒドロキシイオン(OH- )に対しては良導体であ
るものが得られる。これがイオン導電層と言われる。E
C層の着色消色反応にはカチオンが必要とされ、H+ イ
オンやLi+ イオンをEC層その他に含有させる必要が
ある。H+ イオンは初めからイオンである必要はなく、
電圧が印加されたときにH+ イオンが生じればよく、従
ってH+ イオンの代わりに水を含有させてもよい。この
水は非常に少なくて十分であり、しばしば、大気中から
自然に侵入をする水分でも着消色する。
【0010】EC層とイオン導電層とは、どちらを上に
しても下にしてもよい。さらにEC層に対して間にイオ
ン導電層を挟んで可逆的電解酸化層、ないし酸化着色型
EC層又は触媒層を配設してもよい。このような層とし
ては、例えば酸化ないし水酸化イリジウム、同じくニッ
ケル、同じくクロム、同じくバナジウム、同じくルテニ
ウム、同じくロジウムなどがあげられる。これらの物質
は、イオン導電層又は透明電極中に分散されていても良
いし、それらの構成物質を分散して含有していてもよ
い。
しても下にしてもよい。さらにEC層に対して間にイオ
ン導電層を挟んで可逆的電解酸化層、ないし酸化着色型
EC層又は触媒層を配設してもよい。このような層とし
ては、例えば酸化ないし水酸化イリジウム、同じくニッ
ケル、同じくクロム、同じくバナジウム、同じくルテニ
ウム、同じくロジウムなどがあげられる。これらの物質
は、イオン導電層又は透明電極中に分散されていても良
いし、それらの構成物質を分散して含有していてもよ
い。
【0011】ECDはレンズ基材の前面、後面のどちら
に形成してもよいし、合わせレンズの場合には、中間に
配置してもよい。
に形成してもよいし、合わせレンズの場合には、中間に
配置してもよい。
【0012】
【実施例1】まず、レンズ基材として、ニコン株式会社
から市販されている商品名:NL70H(度なし)を3枚
用意した。別途、(イ)Diamonddye 500/550 を12オ
ンス(340.2g) 秤量し、これを60℃のお湯に溶かし
て、1リットルの染色液を調製した。同様に(ロ)Diam
ond dye 450の染色液、(ハ)Miketon PolyesterYel
low 5Rの染色液を調製した。
から市販されている商品名:NL70H(度なし)を3枚
用意した。別途、(イ)Diamonddye 500/550 を12オ
ンス(340.2g) 秤量し、これを60℃のお湯に溶かし
て、1リットルの染色液を調製した。同様に(ロ)Diam
ond dye 450の染色液、(ハ)Miketon PolyesterYel
low 5Rの染色液を調製した。
【0013】いずれの染色液も92℃に加温し、レンズ
基材をこれに浸した。(イ)の染色液には40分、
(ロ)の染色液には10分、(ハ)の染色液には13分
浸した後レンズ基材を取り出し、水洗し、乾燥させるこ
とにより、(イ)オレンジ、(ロ)ブラウン、(ハ)黄
色にそれぞれ染色されたレンズを得た。得られたレンズ
基材の可視光の透過率を測定したので、(イ)オレンジ
は図5に、(ロ)ブラウンは図6に、(ハ)黄色は図7
に透過率スペクトルを示す。
基材をこれに浸した。(イ)の染色液には40分、
(ロ)の染色液には10分、(ハ)の染色液には13分
浸した後レンズ基材を取り出し、水洗し、乾燥させるこ
とにより、(イ)オレンジ、(ロ)ブラウン、(ハ)黄
色にそれぞれ染色されたレンズを得た。得られたレンズ
基材の可視光の透過率を測定したので、(イ)オレンジ
は図5に、(ロ)ブラウンは図6に、(ハ)黄色は図7
に透過率スペクトルを示す。
【0014】次に、これらのレンズ基材の表面に薄膜タ
イプのECDを形成する。ECDの構造は、第2図に示
す通り5層構造で、基板側から厚さ2000ÅのITO
透明電極層(35)、厚さ1500Åの酸化イリジウム
と酸化スズとの混合物からなる酸化着色型EC層(3
4)、厚さ7500ÅのTa2 O5 からなる透明イオン
導電層(33)、厚さ5500ÅのWO3からなる還元
着色型EC層(32)、及び厚さ2000ÅのITO透
明電極層(31)からなる。
イプのECDを形成する。ECDの構造は、第2図に示
す通り5層構造で、基板側から厚さ2000ÅのITO
透明電極層(35)、厚さ1500Åの酸化イリジウム
と酸化スズとの混合物からなる酸化着色型EC層(3
4)、厚さ7500ÅのTa2 O5 からなる透明イオン
導電層(33)、厚さ5500ÅのWO3からなる還元
着色型EC層(32)、及び厚さ2000ÅのITO透
明電極層(31)からなる。
【0015】このECDは、電極(31)、(35)の
間に25℃にて約1.4ボルトの着色電圧(直流)を印加
すると、EC素子は青色に着色し、7秒後には透過率T
cが波長λ=600nmで13%に減少する性能を有し、
着色後、電極(31)、(35)の間に約−1.4ボルト
の消色電圧(直流)を印加すると、EC素子は消色し、
3秒で元の透過率Tb=68%(λ=600nm)に回復
する性能を有する。ECDだけの着色時と消色時の紫外
線〜可視光〜赤外線領域の透過率を測定したので、その
データ(スペクトル)を図8に示す。
間に25℃にて約1.4ボルトの着色電圧(直流)を印加
すると、EC素子は青色に着色し、7秒後には透過率T
cが波長λ=600nmで13%に減少する性能を有し、
着色後、電極(31)、(35)の間に約−1.4ボルト
の消色電圧(直流)を印加すると、EC素子は消色し、
3秒で元の透過率Tb=68%(λ=600nm)に回復
する性能を有する。ECDだけの着色時と消色時の紫外
線〜可視光〜赤外線領域の透過率を測定したので、その
データ(スペクトル)を図8に示す。
【0016】染色されたレンズ基材にECDを形成して
得られた本実施例の眼鏡レンズの断面を第1図(概念
図)に示す。また、本実施例の眼鏡レンズについて、透
過率を測定したので、(イ)オレンジは図9に、(ロ)
ブラウンは図10に、(ハ)黄色は図11に透過率スペ
クトルを示す。いずれも、ECDの着色時(最高着色
時)と消色時(最高消色時)の両方について図示してあ
る。
得られた本実施例の眼鏡レンズの断面を第1図(概念
図)に示す。また、本実施例の眼鏡レンズについて、透
過率を測定したので、(イ)オレンジは図9に、(ロ)
ブラウンは図10に、(ハ)黄色は図11に透過率スペ
クトルを示す。いずれも、ECDの着色時(最高着色
時)と消色時(最高消色時)の両方について図示してあ
る。
【0017】更に、各レンズについて、視感透過率(光
源:D65)を測定したところ、(イ)オレンジは50
%、(ロ)ブラウンは30%、(ハ)黄色は88%であ
った。
源:D65)を測定したところ、(イ)オレンジは50
%、(ロ)ブラウンは30%、(ハ)黄色は88%であ
った。
【0018】
【実施例2】ここでは、保護のため実施例1(第1図)
のレンズ表面に接着剤(4)を介してガラスレンズ
(5)を貼り合わせたものであり、断面構造を第3図に
示す。
のレンズ表面に接着剤(4)を介してガラスレンズ
(5)を貼り合わせたものであり、断面構造を第3図に
示す。
【0019】
【実施例3】ここでは、第4図に示すように、ガラスレ
ンズ(2)の上に実施例1のECDを形成し、これを接
着剤(4)を介して「染色されたレンズ基材(実施例1
で使用したもの)=従来の眼科患者用の眼鏡レンズ」に
接合したものである。このレンズ基材の表面には、硬質
ポリシロキサン系のハードコート膜が塗布(形成)され
ている。
ンズ(2)の上に実施例1のECDを形成し、これを接
着剤(4)を介して「染色されたレンズ基材(実施例1
で使用したもの)=従来の眼科患者用の眼鏡レンズ」に
接合したものである。このレンズ基材の表面には、硬質
ポリシロキサン系のハードコート膜が塗布(形成)され
ている。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、別途サングラスを二重
に掛けずとも、強い日差しの下にいる時には、単にEC
Dの電気スイッチを着色方向に入れて着色させることに
より、眩しくなくなり、逆に、室内に入ったときには、
単にECDの電気スイッチを消色方向に入れて消色させ
ることにより、明るくなるので良く見える。
に掛けずとも、強い日差しの下にいる時には、単にEC
Dの電気スイッチを着色方向に入れて着色させることに
より、眩しくなくなり、逆に、室内に入ったときには、
単にECDの電気スイッチを消色方向に入れて消色させ
ることにより、明るくなるので良く見える。
【0021】また、必要な可視光線のみを透過し、赤外
線を遮断されるので、赤外線障害を緩和すると言う効果
もある。尚、本発明の眼鏡レンズは、網膜色素変性症患
者だけでなく、その恐れのある人、白内障患者又はその
恐れのある人などにも有用であり、これらの用途も本発
明の範ちゅうに含まれる。
線を遮断されるので、赤外線障害を緩和すると言う効果
もある。尚、本発明の眼鏡レンズは、網膜色素変性症患
者だけでなく、その恐れのある人、白内障患者又はその
恐れのある人などにも有用であり、これらの用途も本発
明の範ちゅうに含まれる。
【図1】は、本発明の実施例にかかる眼鏡レンズの断面
を示す概念図である。
を示す概念図である。
【図2】は、ECD(一例)の断面を示す概念図であ
る。
る。
【図3】は、他の実施例にかかる眼鏡レンズの断面を示
す概念図である。
す概念図である。
【図4】は、他の実施例にかかる眼鏡レンズの断面を示
す概念図である。
す概念図である。
【図5】は、分光スペクトルを示すグラフである。
【図6】は、分光スペクトルを示すグラフである。
【図7】は、分光スペクトルを示すグラフである。
【図8】は、分光スペクトルを示すグラフである。
【図9】は、分光スペクトルを示すグラフである。
【図10】は、分光スペクトルを示すグラフである。
【図11】は、分光スペクトルを示すグラフである。
1・・・「染色されたレンズ基材=従来の眼科患者用の
眼鏡レンズ」 2・・・ガラスレンズ 3・・・ECD 4・・・接着剤 5・・・保護のガラスレンズ S・・・基板 以上
眼鏡レンズ」 2・・・ガラスレンズ 3・・・ECD 4・・・接着剤 5・・・保護のガラスレンズ S・・・基板 以上
Claims (1)
- 【請求項1】有機染料で染色されており、そのため、可
視光の一部及び紫外線を吸収するプラスチック・レンズ
からなる眼科患者用の眼鏡レンズにおいて、 前記レンズ表面に「少なくとも一対の透明電極層とその
間に挟まれたエレクトロクロミック層からなる透過型エ
レクトロクロミック素子」を設けたことを特徴とする眼
鏡レンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3234670A JPH0572574A (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 眼科患者用の眼鏡レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3234670A JPH0572574A (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 眼科患者用の眼鏡レンズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0572574A true JPH0572574A (ja) | 1993-03-26 |
Family
ID=16974634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3234670A Pending JPH0572574A (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 眼科患者用の眼鏡レンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0572574A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0654693A1 (en) * | 1993-11-24 | 1995-05-24 | Cecilia Sanmiguel Acebedo | Improved structure for protector glasses |
ES2257976A1 (es) * | 2006-01-10 | 2006-08-01 | Universidad Complutense De Madrid | Lente oftalmologica terapeutica y profilactica para ojos pseudoafaquicos y/o en proceso de neurodegeneracion. |
WO2009150274A1 (es) * | 2008-06-11 | 2009-12-17 | Universidad De Valladolid | Dispositivo de ayuda y protección en la visión |
JP2010529505A (ja) * | 2007-06-07 | 2010-08-26 | ジョンソン・アンド・ジョンソン・ビジョン・ケア・インコーポレイテッド | 奥行き効果を有する着色コンタクトレンズ |
JP2015028580A (ja) * | 2013-07-01 | 2015-02-12 | 株式会社リコー | エレクトロクロミック表示素子、エレクトロクロミック調光レンズ、表示装置及び情報機器並びにエレクトロクロミック表示素子の製造方法 |
KR20170103025A (ko) * | 2009-06-11 | 2017-09-12 | 스위치 머티리얼즈 인코퍼레이티드 | 가변 투과율 광 필터 및 그 사용 방법 |
US11079617B2 (en) | 2012-05-29 | 2021-08-03 | Solatia Canada Inc. | Optical filter comprising a variable transmittance layer |
-
1991
- 1991-09-13 JP JP3234670A patent/JPH0572574A/ja active Pending
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