JPH0572318B2 - - Google Patents
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- JPH0572318B2 JPH0572318B2 JP59162623A JP16262384A JPH0572318B2 JP H0572318 B2 JPH0572318 B2 JP H0572318B2 JP 59162623 A JP59162623 A JP 59162623A JP 16262384 A JP16262384 A JP 16262384A JP H0572318 B2 JPH0572318 B2 JP H0572318B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- drive sprocket
- gear case
- drive
- sprocket shaft
- Prior art date
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- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
- Gear Transmission (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
本発明は、自転車タイプの車体フレームを有す
る原動機付自転車に係り、特にその後輪を駆動す
るための動力伝達装置に関する。
る原動機付自転車に係り、特にその後輪を駆動す
るための動力伝達装置に関する。
この種の原動機付自転車では、通常の自転車と
同様にペダルクランクを足で漕いで走行する場合
と、エンジン動力によつて走行する場合の二通り
の使い分けがなされるが、ペダルクランクを足で
漕いで走行する際に、この駆動力がエンジン動力
の伝達系にまで伝わつてしまうと、ペダル駆動が
重くなる等の不都合が生じる。
同様にペダルクランクを足で漕いで走行する場合
と、エンジン動力によつて走行する場合の二通り
の使い分けがなされるが、ペダルクランクを足で
漕いで走行する際に、この駆動力がエンジン動力
の伝達系にまで伝わつてしまうと、ペダル駆動が
重くなる等の不都合が生じる。
しかも、サドルの下方に位置するギヤケース
に、ペダルクランクによつて人為的に回転駆動さ
れる駆動軸ばかりでなく、エンジン動力を駆動ス
プロケツトに伝える減速歯車軸等の各種の軸類を
支持させるようにすると、軸受け部分が増大する
ので、ギヤケースの剛性や加工精度を高めなくて
はならず、このため、ギヤケース自体が重く大き
なものとなるとともに、構造が複雑化し、コスト
高となる不具合がある。
に、ペダルクランクによつて人為的に回転駆動さ
れる駆動軸ばかりでなく、エンジン動力を駆動ス
プロケツトに伝える減速歯車軸等の各種の軸類を
支持させるようにすると、軸受け部分が増大する
ので、ギヤケースの剛性や加工精度を高めなくて
はならず、このため、ギヤケース自体が重く大き
なものとなるとともに、構造が複雑化し、コスト
高となる不具合がある。
本発明はこのような事情にもとづいてなされた
もので、通常の自転車として走行する場合に、ペ
ダル駆動を軽く行なえ、しかも、動力伝達系が三
本の軸を有するにも拘らず、ギヤケースが直接受
けるのは駆動スプロケツト軸のみで良く、このギ
ヤケースの小型軽量化は勿論のこと、構造の簡略
化を実現できる原動機付自転車の動力伝達装置の
提供を目的とする。
もので、通常の自転車として走行する場合に、ペ
ダル駆動を軽く行なえ、しかも、動力伝達系が三
本の軸を有するにも拘らず、ギヤケースが直接受
けるのは駆動スプロケツト軸のみで良く、このギ
ヤケースの小型軽量化は勿論のこと、構造の簡略
化を実現できる原動機付自転車の動力伝達装置の
提供を目的とする。
[発明の概要]
上記目的を達成するため、本発明に係る原動機
付自転車の動力伝達装置は、サドルの下方に、一
側が開口されたギヤケース本体と、このギヤケー
ス本体の一側開口部を覆うキヤツプとを備えたギ
ヤケースを配置し、このギヤケースのギヤケース
本体に、駆動スプロケツトを備えた中空状の駆動
スプロケツト軸を軸受を介して回転自在に軸支
し、この駆動スプロケツト軸の内側に、ペダルク
ランクを踏み込むことによつて人為的に回転駆動
される駆動軸を同軸的に挿通配置して、この駆動
軸を上記駆動スプロケツト軸の内周面に回転自在
に支持させ、この駆動軸の両端部を上記キヤツプ
およびギヤケース本体のキヤツプとは反対側の側
面を貫通させて上記ギヤケースの左右側方に導出
させるとともに、これら駆動軸の外周と駆動スプ
ロケツト軸の内周との間には、駆動軸側から駆動
スプロケツト軸への動力伝達のみを許容する第1
の一方向クラツチを介装し、かつ、上記駆動スプ
ロケツト軸の外周には、原動機からの動力伝達に
よつて回転駆動される減速歯車軸を同軸状に配置
して、この減速歯車軸を上記駆動スプロケツト軸
の外周面に回転自在に支持させ、これら減速歯車
軸の内周と駆動スプロケツト軸の外周との間に
は、減速歯車軸から駆動スプロケツト軸側への動
力伝達のみを許容する第2の一方向クラツチを介
装し、上記ギヤケースの軸受部分を一箇所とする
とともに、ペダルクランクからの入力時には、駆
動スプロケツト軸よりも原動機側に動力伝達が行
われないようにしたことを特徴とする。
付自転車の動力伝達装置は、サドルの下方に、一
側が開口されたギヤケース本体と、このギヤケー
ス本体の一側開口部を覆うキヤツプとを備えたギ
ヤケースを配置し、このギヤケースのギヤケース
本体に、駆動スプロケツトを備えた中空状の駆動
スプロケツト軸を軸受を介して回転自在に軸支
し、この駆動スプロケツト軸の内側に、ペダルク
ランクを踏み込むことによつて人為的に回転駆動
される駆動軸を同軸的に挿通配置して、この駆動
軸を上記駆動スプロケツト軸の内周面に回転自在
に支持させ、この駆動軸の両端部を上記キヤツプ
およびギヤケース本体のキヤツプとは反対側の側
面を貫通させて上記ギヤケースの左右側方に導出
させるとともに、これら駆動軸の外周と駆動スプ
ロケツト軸の内周との間には、駆動軸側から駆動
スプロケツト軸への動力伝達のみを許容する第1
の一方向クラツチを介装し、かつ、上記駆動スプ
ロケツト軸の外周には、原動機からの動力伝達に
よつて回転駆動される減速歯車軸を同軸状に配置
して、この減速歯車軸を上記駆動スプロケツト軸
の外周面に回転自在に支持させ、これら減速歯車
軸の内周と駆動スプロケツト軸の外周との間に
は、減速歯車軸から駆動スプロケツト軸側への動
力伝達のみを許容する第2の一方向クラツチを介
装し、上記ギヤケースの軸受部分を一箇所とする
とともに、ペダルクランクからの入力時には、駆
動スプロケツト軸よりも原動機側に動力伝達が行
われないようにしたことを特徴とする。
以下本発明を、図面に示す一実施例にもとづい
て説明する。
て説明する。
第2図中1は自転車タイプの車体フレームであ
り、その前端のヘツドパイプ2には前輪3を軸支
したフロントフオーク4が枢支されている。ヘツ
ドパイプ2には後方下向きに延びる一本のダウン
チユーブ5が接続されており、このダウンチユー
ブ5の後端部にはバツテリボツクス6を介してギ
ヤケース7がボルト締めされている。ギヤケース
7は車体の略中央部に位置し、このギヤケース7
から後方に延びる左右のリヤアーム8,8の後端
部間には後輪9が支持されている。リヤアーム
8,8の後端部からは斜め前方に向つて左右のバ
ツクステー10,10が導出されており、これら
バツクステー10,10の上端部はギヤケース7
の略真上に位置するとともに、この上端部に取付
けた中空筒状のアツパブラケツト11にはサドル
12が支持されている。
り、その前端のヘツドパイプ2には前輪3を軸支
したフロントフオーク4が枢支されている。ヘツ
ドパイプ2には後方下向きに延びる一本のダウン
チユーブ5が接続されており、このダウンチユー
ブ5の後端部にはバツテリボツクス6を介してギ
ヤケース7がボルト締めされている。ギヤケース
7は車体の略中央部に位置し、このギヤケース7
から後方に延びる左右のリヤアーム8,8の後端
部間には後輪9が支持されている。リヤアーム
8,8の後端部からは斜め前方に向つて左右のバ
ツクステー10,10が導出されており、これら
バツクステー10,10の上端部はギヤケース7
の略真上に位置するとともに、この上端部に取付
けた中空筒状のアツパブラケツト11にはサドル
12が支持されている。
上記ギヤケース7は第1図に示したように、ギ
ヤケース本体13とこのギヤケース本体13の一
側開口部13aを覆うキヤツプ14とからなり、
このギヤケース本体13の一側開口部13aに対
向して設けた中空状のボス部15内には、中空円
筒状をなした駆動スプロケツト軸16が左右方向
に沿つて同軸的に挿通されている。駆動スプロケ
ツト軸16は大径部16aと小径部16bとを有
し、この大径部16aが上記ボス部15に軸受1
7,17を介して回転自在に軸支され、小径部1
6bが一端開口部13a側に位置されている。大
径部16aの一端は、ギヤケース本体13の一側
開口部13aとは反対側の側面を貫通してギヤケ
ース7の側方に導出されている。この大径部16
aの導出部分の外周には駆動スプロケツト18が
固定されており、この駆動スプロケツト18と後
輪9側のフリースプロケツト19との間にはチエ
ーン20が巻回されている。
ヤケース本体13とこのギヤケース本体13の一
側開口部13aを覆うキヤツプ14とからなり、
このギヤケース本体13の一側開口部13aに対
向して設けた中空状のボス部15内には、中空円
筒状をなした駆動スプロケツト軸16が左右方向
に沿つて同軸的に挿通されている。駆動スプロケ
ツト軸16は大径部16aと小径部16bとを有
し、この大径部16aが上記ボス部15に軸受1
7,17を介して回転自在に軸支され、小径部1
6bが一端開口部13a側に位置されている。大
径部16aの一端は、ギヤケース本体13の一側
開口部13aとは反対側の側面を貫通してギヤケ
ース7の側方に導出されている。この大径部16
aの導出部分の外周には駆動スプロケツト18が
固定されており、この駆動スプロケツト18と後
輪9側のフリースプロケツト19との間にはチエ
ーン20が巻回されている。
駆動スプロケツト軸16内には、駆動軸21が
同軸的に挿通配置され、かつ軸受22,22を介
して回転自在に軸支されており、この駆動軸21
の両端部は駆動スプロケツト軸16およびキヤツ
プ14を貫通してギヤケース7の左右両側方に導
出されているとともに、この両端部にはペダルク
ランク23,23を介してペダル24,24が取
付けられている。そして、上記大径部16aの内
周と駆動軸21の外周との間には、駆動軸21側
から駆動スプロケツト軸16側への動力伝達のみ
を許容する第1の一方向クラツチ25が介装され
ており、したがつて、ペダル24,24を踏み込
むことにより、駆動軸21を回転駆動させると、
この駆動軸21の回転は第1の一方向クラツチ2
5および駆動スプロケツト軸16を介して駆動ス
プロケツト18に伝わるとともに、この駆動スプ
ロケツト18からチエーン20を通じて後輪9に
伝達されるようになつている。また、駆動スプロ
ケツト軸16の小径部16bの外周には、中空円
筒状の減速歯車軸26が同軸的に装着され、かつ
軸受27を介して回転自在に軸支されている。減
速歯車軸26の外周には減大傘歯車28が一体に
形成されており、この減速歯車軸26の内周と小
径部16bの外周との間には、減速歯車軸26側
から駆動スプロケツト軸16側への動力伝達のみ
を許容する第2の一方向クラツチ29が介装され
ている。したがつて、駆動スプロケツト軸16、
駆動軸21および減速歯車軸26の三軸は、互い
に同軸配置されており、その駆動軸21と減速歯
車軸26とは、ギヤケース本体13に直接支持さ
れることなく駆動スプロケツト軸16によつて支
えられている。
同軸的に挿通配置され、かつ軸受22,22を介
して回転自在に軸支されており、この駆動軸21
の両端部は駆動スプロケツト軸16およびキヤツ
プ14を貫通してギヤケース7の左右両側方に導
出されているとともに、この両端部にはペダルク
ランク23,23を介してペダル24,24が取
付けられている。そして、上記大径部16aの内
周と駆動軸21の外周との間には、駆動軸21側
から駆動スプロケツト軸16側への動力伝達のみ
を許容する第1の一方向クラツチ25が介装され
ており、したがつて、ペダル24,24を踏み込
むことにより、駆動軸21を回転駆動させると、
この駆動軸21の回転は第1の一方向クラツチ2
5および駆動スプロケツト軸16を介して駆動ス
プロケツト18に伝わるとともに、この駆動スプ
ロケツト18からチエーン20を通じて後輪9に
伝達されるようになつている。また、駆動スプロ
ケツト軸16の小径部16bの外周には、中空円
筒状の減速歯車軸26が同軸的に装着され、かつ
軸受27を介して回転自在に軸支されている。減
速歯車軸26の外周には減大傘歯車28が一体に
形成されており、この減速歯車軸26の内周と小
径部16bの外周との間には、減速歯車軸26側
から駆動スプロケツト軸16側への動力伝達のみ
を許容する第2の一方向クラツチ29が介装され
ている。したがつて、駆動スプロケツト軸16、
駆動軸21および減速歯車軸26の三軸は、互い
に同軸配置されており、その駆動軸21と減速歯
車軸26とは、ギヤケース本体13に直接支持さ
れることなく駆動スプロケツト軸16によつて支
えられている。
なお、これら三軸をギヤケース7に組付けるに
当たつては、まず駆動スプロケツト軸16内に駆
動軸21を装着し、この後、駆動スプロケツト軸
16をギヤケース本体13の一側開口部13aか
らそのボス部15内に差込み、次に駆動スプロケ
ツト軸16の小径部16bの外周に、上記一側開
口部13aを通じて減速歯車軸26を装着するよ
うになつており、この組付け作業をギヤケース本
体13の一方側から順次行なえるようになつてい
る。
当たつては、まず駆動スプロケツト軸16内に駆
動軸21を装着し、この後、駆動スプロケツト軸
16をギヤケース本体13の一側開口部13aか
らそのボス部15内に差込み、次に駆動スプロケ
ツト軸16の小径部16bの外周に、上記一側開
口部13aを通じて減速歯車軸26を装着するよ
うになつており、この組付け作業をギヤケース本
体13の一方側から順次行なえるようになつてい
る。
また、ギヤケース本体13の上部から上方に延
びる筒状部30には、駆動軸21と直交する上下
方向に沿つて動力伝達軸31が軸支されており、
この動力伝達軸31はその下端部に設けた減小傘
歯車32と上記減大傘歯車28との噛み合いによ
り、駆動スプロケツト軸16と連動されている。
びる筒状部30には、駆動軸21と直交する上下
方向に沿つて動力伝達軸31が軸支されており、
この動力伝達軸31はその下端部に設けた減小傘
歯車32と上記減大傘歯車28との噛み合いによ
り、駆動スプロケツト軸16と連動されている。
一方、上記サドル12とギヤケース7との間に
は、上方から原動機としての強制空冷式の2サイ
クルエンジン33およびこのエンジン動力を駆動
スプロケツト軸16に伝える動力伝達機構34が
順次配列されている。エンジン33は略円筒状の
クランクケース35内に、上下方向に沿つて縦置
きされたクランク軸36を備えており、その下端
部にフライホイールマグネトー37および動力伝
達機構34を構成する遠心式自動クラツチ38と
遊星歯車式減速機39がこの順で同軸的に配置さ
れている。これらフライホイールマグネトー3
7、クラツチ38および減速機39の周囲は、上
記クランクケース35に一体的に連なる中空円筒
状のケーシング40によつて覆われており、この
ことにより、エンジン33と動力伝達機構34と
が略円筒形に一体化された動力ユニツト41が構
成されている。そして、このような動力ユニツト
41は、クランクケース35の上端部をアツパブ
ラケツト11内に挿入してボルト締めするととも
に、ケーシング40の下端部を上記筒状部30の
上面にボルト締めすることにより固定されてお
り、この固定により、クランクケース35とケー
シング40とが上記サドル12を支持するサドル
チユーブとしての機能を有し、上記車体フレーム
1の一部を構成している。また、上記ケーシング
40の下端面からは、変速機39の出力軸42が
導出されており、この出力軸42の導出端部は筒
状部30内に導入されるとともに、角ジヨイント
43を介して動力伝達軸31と連結されている。
は、上方から原動機としての強制空冷式の2サイ
クルエンジン33およびこのエンジン動力を駆動
スプロケツト軸16に伝える動力伝達機構34が
順次配列されている。エンジン33は略円筒状の
クランクケース35内に、上下方向に沿つて縦置
きされたクランク軸36を備えており、その下端
部にフライホイールマグネトー37および動力伝
達機構34を構成する遠心式自動クラツチ38と
遊星歯車式減速機39がこの順で同軸的に配置さ
れている。これらフライホイールマグネトー3
7、クラツチ38および減速機39の周囲は、上
記クランクケース35に一体的に連なる中空円筒
状のケーシング40によつて覆われており、この
ことにより、エンジン33と動力伝達機構34と
が略円筒形に一体化された動力ユニツト41が構
成されている。そして、このような動力ユニツト
41は、クランクケース35の上端部をアツパブ
ラケツト11内に挿入してボルト締めするととも
に、ケーシング40の下端部を上記筒状部30の
上面にボルト締めすることにより固定されてお
り、この固定により、クランクケース35とケー
シング40とが上記サドル12を支持するサドル
チユーブとしての機能を有し、上記車体フレーム
1の一部を構成している。また、上記ケーシング
40の下端面からは、変速機39の出力軸42が
導出されており、この出力軸42の導出端部は筒
状部30内に導入されるとともに、角ジヨイント
43を介して動力伝達軸31と連結されている。
なお、図中符号44はシリンダ、45は気化
器、46はエアクリーナ、47は燃料タンク、4
8は排気管、49は消音器、50はエンジン始動
用のセルモータ、51……はセルモータ50の電
源としてのバツテリを夫々示す。
器、46はエアクリーナ、47は燃料タンク、4
8は排気管、49は消音器、50はエンジン始動
用のセルモータ、51……はセルモータ50の電
源としてのバツテリを夫々示す。
このような構成によると、ペダル24,24を
漕いで通常の自転車として走行する場合、ペダル
クランク23,23を通じて駆動軸21に伝達さ
れた回転駆動力は、第1の一方向クラツチ25を
介して外側の駆動スプロケツト軸16に伝えられ
るとともに、この駆動スプロケツト軸16から駆
動スプロケツト18、チエーン20、フリースプ
ロケツト19を介して後輪9に伝達される。この
際、駆動スプロケツト軸16上には、動力伝達機
構34に連動する減速歯車軸26が装着されてい
るが、これら両軸6,26間には、減速歯車軸2
6側からの動力伝達のみを許容する第2の一方向
クラツチ29が介装されているので、上記のよう
に駆動スプロケツト軸16側から回転力が入力さ
れた場合には、この第2の一方向クラツチ29が
空転し、減速歯車軸26への動力伝達は行なわれ
ない。したがつて、駆動スプロケツト軸16側か
ら見た場合に、所定の増速比を持つ減速歯車軸2
6が引摺られて回転することもなくなるので、ペ
ダル駆動を軽く行なえる利点がある。
漕いで通常の自転車として走行する場合、ペダル
クランク23,23を通じて駆動軸21に伝達さ
れた回転駆動力は、第1の一方向クラツチ25を
介して外側の駆動スプロケツト軸16に伝えられ
るとともに、この駆動スプロケツト軸16から駆
動スプロケツト18、チエーン20、フリースプ
ロケツト19を介して後輪9に伝達される。この
際、駆動スプロケツト軸16上には、動力伝達機
構34に連動する減速歯車軸26が装着されてい
るが、これら両軸6,26間には、減速歯車軸2
6側からの動力伝達のみを許容する第2の一方向
クラツチ29が介装されているので、上記のよう
に駆動スプロケツト軸16側から回転力が入力さ
れた場合には、この第2の一方向クラツチ29が
空転し、減速歯車軸26への動力伝達は行なわれ
ない。したがつて、駆動スプロケツト軸16側か
ら見た場合に、所定の増速比を持つ減速歯車軸2
6が引摺られて回転することもなくなるので、ペ
ダル駆動を軽く行なえる利点がある。
なお、エンジン動力によつて走行する場合、出
力軸42から角ジヨイント43を介して動力伝達
軸31に伝達されたエンジン動力は、減小傘歯車
32、減大傘歯車28の噛み合いによりさらに減
速されて減速歯車軸26に伝えられるとともに、
ここから第2の一方向クラツチ29を介して駆動
スプロケツト軸16に伝えられ、以降は上記と同
様にして後輪9に伝えられる。そして、この場
合、駆動スプロケツト軸16と駆動軸21との間
の第1の一方向クラツチ15は、駆動スプロケツ
ト軸16側から回転力が入力された際には空転し
て駆動軸21側への動力伝達は行なわないので、
ペダルクランク23,23が回転することはな
く、ペダル24,24をフートレスト代わりに利
用して走行することができる。
力軸42から角ジヨイント43を介して動力伝達
軸31に伝達されたエンジン動力は、減小傘歯車
32、減大傘歯車28の噛み合いによりさらに減
速されて減速歯車軸26に伝えられるとともに、
ここから第2の一方向クラツチ29を介して駆動
スプロケツト軸16に伝えられ、以降は上記と同
様にして後輪9に伝えられる。そして、この場
合、駆動スプロケツト軸16と駆動軸21との間
の第1の一方向クラツチ15は、駆動スプロケツ
ト軸16側から回転力が入力された際には空転し
て駆動軸21側への動力伝達は行なわないので、
ペダルクランク23,23が回転することはな
く、ペダル24,24をフートレスト代わりに利
用して走行することができる。
しかも、上記構成によれば、駆動スプロケツト
軸16、駆動軸21および減速歯車軸26の三軸
が同軸的に配置されているとともに、その駆動軸
21と減速歯車軸26とは、ギヤケース本体13
やキヤツプ14ではなくて駆動スプロケツト軸1
6によつて支持されているので、ギヤケース7が
直接受けるのは一本の駆動スプロケツト軸16の
みで良いことになる。このため、ギヤケース7内
に三本の軸16,21,26を収容したにも拘ら
ず、剛性や加工精度が要求される軸受部分はボス
部15の一箇所のみとなり、その分、構造簡単で
軽量化が可能となるとともに、加工箇所も少なく
て済み、コストの低減が可能となる。
軸16、駆動軸21および減速歯車軸26の三軸
が同軸的に配置されているとともに、その駆動軸
21と減速歯車軸26とは、ギヤケース本体13
やキヤツプ14ではなくて駆動スプロケツト軸1
6によつて支持されているので、ギヤケース7が
直接受けるのは一本の駆動スプロケツト軸16の
みで良いことになる。このため、ギヤケース7内
に三本の軸16,21,26を収容したにも拘ら
ず、剛性や加工精度が要求される軸受部分はボス
部15の一箇所のみとなり、その分、構造簡単で
軽量化が可能となるとともに、加工箇所も少なく
て済み、コストの低減が可能となる。
さらに本実施例の場合、駆動スプロケツト軸1
6は、その大径部16aで以てボス部15に軸支
されているから、軸受け面積が多くなり、このた
め軸振れが生じることもなく、確実に支持するこ
とができる。それとともに、上記三軸のうち、最
も外側に位置する減速歯車軸26は、駆動スプロ
ケツト軸16の小径部16bに支持されているの
で、その分軸径は勿論、ひいては減大傘歯車28
の径も小さくすることができ、この点でもギヤケ
ース7の小形軽量化に寄与する。
6は、その大径部16aで以てボス部15に軸支
されているから、軸受け面積が多くなり、このた
め軸振れが生じることもなく、確実に支持するこ
とができる。それとともに、上記三軸のうち、最
も外側に位置する減速歯車軸26は、駆動スプロ
ケツト軸16の小径部16bに支持されているの
で、その分軸径は勿論、ひいては減大傘歯車28
の径も小さくすることができ、この点でもギヤケ
ース7の小形軽量化に寄与する。
また、ギヤケース本体13に軸支された駆動ス
プロケツト軸16に、駆動軸21を初めとして減
速歯車軸26および減大傘歯車28が支持されて
いるから、動力の伝達に必要な部品を車体中央付
近に寄せることができ、このためマスの集中化を
図れ、操縦安定性を向上させることができる。
プロケツト軸16に、駆動軸21を初めとして減
速歯車軸26および減大傘歯車28が支持されて
いるから、動力の伝達に必要な部品を車体中央付
近に寄せることができ、このためマスの集中化を
図れ、操縦安定性を向上させることができる。
以上詳述した本発明によれば、通常の自転車と
して走行する場合のように、駆動スプロケツト軸
側から回転力が伝達された場合には、第2の一方
向クラツチが空転して減速歯車軸への動力伝達を
行なわないので、原動機側の動力の伝達機構が一
体に引摺られて回転することもなく、したがつ
て、ペダル駆動を軽く行なうことができる。しか
も、駆動スプロケツト軸、駆動軸および減速歯車
軸の三軸が同軸的に配置されているとともに、こ
れら三軸のうち駆動軸と減速歯車軸とは、ギヤケ
ース本体やキヤツプではなくて駆動スプロケツト
軸によつて支持されているので、ギヤケースが直
接受けるのは一本の駆動スプロケツト軸のみで良
いことになる。このため、ギヤケース内に三本の
軸を収容したにも拘らず、剛性や加工精度が要求
される軸受部分は一箇所のみで良く、その分、構
造簡単でギヤケースの軽量化が可能となるととも
に、加工箇所も少なくて済み、コストの低減が可
能となるといつた利点がある。
して走行する場合のように、駆動スプロケツト軸
側から回転力が伝達された場合には、第2の一方
向クラツチが空転して減速歯車軸への動力伝達を
行なわないので、原動機側の動力の伝達機構が一
体に引摺られて回転することもなく、したがつ
て、ペダル駆動を軽く行なうことができる。しか
も、駆動スプロケツト軸、駆動軸および減速歯車
軸の三軸が同軸的に配置されているとともに、こ
れら三軸のうち駆動軸と減速歯車軸とは、ギヤケ
ース本体やキヤツプではなくて駆動スプロケツト
軸によつて支持されているので、ギヤケースが直
接受けるのは一本の駆動スプロケツト軸のみで良
いことになる。このため、ギヤケース内に三本の
軸を収容したにも拘らず、剛性や加工精度が要求
される軸受部分は一箇所のみで良く、その分、構
造簡単でギヤケースの軽量化が可能となるととも
に、加工箇所も少なくて済み、コストの低減が可
能となるといつた利点がある。
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は断面
図、第2図は原動機付自転車の側面図、第3図は
第2図中部を拡大して示す一部断面した側面
図、第4図は第3図中線方向から見た矢視図で
ある。 7……ギヤケース、12……サドル、13……
ギヤケース本体、13a……一側開口部、14…
…キヤツプ、16……駆動スプロケツト軸、17
……軸受、18……駆動スプロケツト、21……
駆動軸、23……ペダルクランク、25……第1
の一方向クラツチ、26……減速歯車軸、29…
…第2の一方向クラツチ、33……エンジン。
図、第2図は原動機付自転車の側面図、第3図は
第2図中部を拡大して示す一部断面した側面
図、第4図は第3図中線方向から見た矢視図で
ある。 7……ギヤケース、12……サドル、13……
ギヤケース本体、13a……一側開口部、14…
…キヤツプ、16……駆動スプロケツト軸、17
……軸受、18……駆動スプロケツト、21……
駆動軸、23……ペダルクランク、25……第1
の一方向クラツチ、26……減速歯車軸、29…
…第2の一方向クラツチ、33……エンジン。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 サドルの下方に、一側が開口されたギヤケー
ス本体と、このギヤケース本体の一側開口部を覆
うキヤツプとを備えたギヤケースを配置し、 このギヤケースのギヤケース本体に、駆動スプ
ロケツトを備えた中空状の駆動スプロケツト軸を
軸受を介して回転自在に軸支し、 この駆動スプロケツト軸の内側に、ペダルクラ
ンクを踏み込むことによつて人為的に回転駆動さ
れる駆動軸を同軸的に挿通配置して、この駆動軸
を上記駆動スプロケツト軸の内周面に回転自在に
支持させ、 この駆動軸の両端部を上記キヤツプおよびギヤ
ケース本体のキヤツプとは反対側の側面を貫通さ
せて上記ギヤケースの左右側方に導出させるとと
もに、 これら駆動軸の外周と駆動スプロケツト軸の内
周との間には、駆動軸側から駆動スプロケツト軸
への動力伝達のみを許容する第1の一方向クラツ
チを介装し、 かつ、上記駆動スプロケツト軸の外周には、原
動機からの動力伝達によつて回転駆動される減速
歯車軸を同軸状に配置して、この減速歯車軸を上
記駆動スプロケツト軸の外周面に回転自在に支持
させ、 これら減速歯車軸の内周と駆動スプロケツト軸
の外周との間には、減速歯車軸から駆動スプロケ
ツト軸側への動力伝達のみを許容する第2の一方
向クラツチを介装したことを特徴とする原動機付
自転車の動力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16262384A JPS6141683A (ja) | 1984-08-01 | 1984-08-01 | 原動機付自転車の動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16262384A JPS6141683A (ja) | 1984-08-01 | 1984-08-01 | 原動機付自転車の動力伝達装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6141683A JPS6141683A (ja) | 1986-02-28 |
JPH0572318B2 true JPH0572318B2 (ja) | 1993-10-12 |
Family
ID=15758123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16262384A Granted JPS6141683A (ja) | 1984-08-01 | 1984-08-01 | 原動機付自転車の動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6141683A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6412720U (ja) * | 1987-07-13 | 1989-01-23 | ||
JPH0717455A (ja) * | 1993-07-06 | 1995-01-20 | Komatsu Zenoah Co | 補助エンジン装置 |
JPH0717453A (ja) * | 1993-07-06 | 1995-01-20 | Komatsu Zenoah Co | 補助エンジン装置付自転車 |
JP2506047B2 (ja) * | 1993-07-26 | 1996-06-12 | ヤマハ発動機株式会社 | 電動自転車 |
JP4612061B2 (ja) * | 2008-01-04 | 2011-01-12 | ヤマハモーターエレクトロニクス株式会社 | 電動自転車用駆動装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5237251A (en) * | 1975-09-18 | 1977-03-23 | Sanyo Electric Co Ltd | Cooling device in refrigerator and the like |
-
1984
- 1984-08-01 JP JP16262384A patent/JPS6141683A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6141683A (ja) | 1986-02-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |