JPH0571520U - エンジンのクランクプーリ - Google Patents
エンジンのクランクプーリInfo
- Publication number
- JPH0571520U JPH0571520U JP1017292U JP1017292U JPH0571520U JP H0571520 U JPH0571520 U JP H0571520U JP 1017292 U JP1017292 U JP 1017292U JP 1017292 U JP1017292 U JP 1017292U JP H0571520 U JPH0571520 U JP H0571520U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulley
- crank pulley
- crank
- crankshaft
- boss portion
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 クランクプーリの構造を複雑化することな
く、振動を減衰して開口面からの発音の少なくする。 【構成】 外周面にベルト溝5aを形成したプーリ部5
と、このプーリ部5と同心的でかつその端面から軸方向
に突出するボス部4と、プーリ部5とボス部4とを連結
する壁面部7に、振動を減衰すると共に共鳴を防ぐた
め、軸方向に延びる複数の貫通穴8を形成する。
く、振動を減衰して開口面からの発音の少なくする。 【構成】 外周面にベルト溝5aを形成したプーリ部5
と、このプーリ部5と同心的でかつその端面から軸方向
に突出するボス部4と、プーリ部5とボス部4とを連結
する壁面部7に、振動を減衰すると共に共鳴を防ぐた
め、軸方向に延びる複数の貫通穴8を形成する。
Description
【0001】
本考案はエンジンのクランクプーリの改良に関する。
【0002】
たとえば車両用のエンジンでは、クランクシャフトの回転を取り出してオルタ ネータ、オイルポンプ、コンプレッサ等の補機類を駆動している。これら補機類 にはクランクシャフトに取付けたクランクプーリの回転が、ベルト駆動によって 伝達される。
【0003】 ところで、クランクシャフトには各ピストンが受ける爆発力が軸心と直交する 方向に働き、これがクランクシャフトを撓ませ、エンジン回転数に対応して低周 波数から高周波数までの振動が励起される。
【0004】 一方、クランクプーリはVベルトがかけ回される溝をもつプーリ部に対して、 クランクシャフトに結合されるボス部が軸方向にずれて位置し、全体的としてス ピーカに良く似たコーン形状に形成されている。このため、クランクプーリはク ランクシャフトに伝達される振動に共鳴して発音しやすく、騒音を増大させる原 因となっている。
【0005】 そこで、本出願人は実公昭57−57252号公報によって、スピーカ型のク ランクプーリの開口面に遮音蓋を取付け、内部から発生する騒音を低減するクラ ンクプーリを提案した。
【0006】
このクランクプーリは騒音低減に効果をもたらす反面、エンジン整備のために クランクシャフトからクランクプーリを取り外す必要が生じた場合、遮音蓋の内 側にクランクシャフトに締結するナットが位置することから、そのつど遮音蓋を 取り除かねばならず、整備上の点から問題があった。また、遮音蓋の追加はクラ ンクプーリのコストアップと共に組立作業を悪化させるなど生産性を損なう。
【0007】 そこで本考案は構造を複雑化することなく、プーリの振動を減衰して開口面か らの発音の少なくしたクランクプーリを提供するものである。
【0008】
本考案は外周面にベルト溝を形成したプーリ部と、このプーリ部と同心的でか つその端面から軸方向に突出するボス部と、プーリ部とボス部とを連結する環状 の壁面部とからなるクランクプーリにおいて、前記壁面部に軸方向に複数の貫通 穴を形成した。
【0009】
プーリ部とボス部とを連結する壁面部に形成した貫通穴により、クランクシャ フトから伝達される振動の減衰と、共鳴の回避が図れ、クランクプーリからの発 音が大幅に低減される。
【0010】
図1は本考案の実施例を示すもので、クランクシャフト1の前端に取付けられ るクランクプーリ2は、クランクシャフト1の端部に形成したねじ部1aに、ク ランクプーリ2の内側から締結ナット3を螺合することにより結合される。クラ ンクプーリ2はねじ部1aに嵌められるボス部4に対して同心的に形成されるプ ーリ部5が、クランクシャフト軸方向にずらして設けられ、プーリ部5の後端と ボス部4の前端とを結ぶように、環状の壁面部7で連結される。プーリ部5の外 周面には複数のベルト溝5aが形成され、それぞれに図示はしないが補機を駆動 するVベルトがかけ回される。
【0011】 そして、壁面部7には軸方向に延びる複数の貫通穴8、この実施例では4つの 貫通穴8が均等な間隔で同一円周上に設けられる。
【0012】 なお、ボス部4の外周の直径D1、プーリ部5の外周の直径D2とすると、D 2/D1=2〜5、好ましくは2〜3で、貫通穴8の穴径D3は概略(D2−D 1)(1/2〜1/4)に設定される。
【0013】 このように構成したので、クランクシャフト1に取付けられるスピーカ型のク ランクプーリ2には、エンジン回転に対応した振動が伝達されるが、ボス部4と プーリ部5とを連結する環状の壁面部7には貫通穴8が設けられていて、振動の 減衰作用を生じるのと、スピーカ的な共鳴作用が阻止されるため、クランクプー リ2から発生する騒音を効果的に減少させられる。
【0014】 クランクプーリ2からの発音がエンジンの発生騒音に及ぼす影響を測定するた めに、図2のようにして騒音を測定した。
【0015】 マイクロホン20をエンジン10のクランクプーリ2の前面から1mだけ離し たほぼ中央位置に設置し、クランクプーリ2として本考案の穴明きプーリと、従 来の穴無しプーリとについて、騒音計21により発生騒音を計測したところ、図 3に示すように、ほぼエンジン回転の全域において、本考案の穴明きプーリを取 付けた場合の騒音が低減した。なお、計測はエンジン全負荷運転状態において実 施し、縦軸に発生騒音(dB)、横軸にエンジン回転数(rpm)を示す。
【0016】
以上のように本考案によれば、プーリ部とボス部とを連結する環状の壁面部に 貫通穴を形成したので、クランクシャフトから伝達される振動の減衰と、共鳴の 回避が図れ、きわめて簡単な構成でありながら、クランクプーリからの発音を大 幅に低減できる。
【図1】本考案の実施例を示す断面図である。
【図2】エンジン騒音の測定方法を示す説明図である。
【図3】本考案のクランクプーリと従来のクランクプー
リとによる場合のエンジン騒音の測定結果を示すグラフ
である。
リとによる場合のエンジン騒音の測定結果を示すグラフ
である。
1 クランクシャフト 2 クランクプーリ 4 ボス部 5 プーリ部 7 壁面部 8 貫通穴
Claims (1)
- 【請求項1】 外周面にベルト溝を形成したプーリ部
と、このプーリ部と同心的でかつその端面から軸方向に
突出するボス部と、プーリ部とボス部とを連結する環状
の壁面部とからなるクランクプーリにおいて、前記壁面
部に軸方向に複数の貫通穴を形成したことを特徴とする
エンジンのクランクプーリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1017292U JPH0571520U (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | エンジンのクランクプーリ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1017292U JPH0571520U (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | エンジンのクランクプーリ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0571520U true JPH0571520U (ja) | 1993-09-28 |
Family
ID=11742866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1017292U Pending JPH0571520U (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | エンジンのクランクプーリ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0571520U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6212044B2 (ja) * | 1979-09-12 | 1987-03-16 | Nippon Denso Co |
-
1992
- 1992-03-02 JP JP1017292U patent/JPH0571520U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6212044B2 (ja) * | 1979-09-12 | 1987-03-16 | Nippon Denso Co |
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