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JPH0570193U - スイッチング電源 - Google Patents

スイッチング電源

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Publication number
JPH0570193U
JPH0570193U JP1627392U JP1627392U JPH0570193U JP H0570193 U JPH0570193 U JP H0570193U JP 1627392 U JP1627392 U JP 1627392U JP 1627392 U JP1627392 U JP 1627392U JP H0570193 U JPH0570193 U JP H0570193U
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JP
Japan
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circuit
switching
signal
capacitor
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Application number
JP1627392U
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Inventor
秀夫 上岡
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電源投入時の突入電流によるスイッチング素子
等の損傷を防止すると共に、早期に運転状態に入り得る
昇圧型スイッチング電源を提供する。 【構成】充電回路3は、一端側が整流回路1の出力端1
1に導通し、他端側がコンデンサ24に接続され、一方
向性の充電経路を形成している。切替回路4は整流回路
1の出力端11と昇圧回路2との間に接続され、昇圧回
路2に対する電流の供給または遮断を行なう。制御回路
5はコンデンサ24の端子電圧信号が入力され、端子電
圧信号が所定値以上であるときに、切替回路4に昇圧回
路2に対して電流を供給させる指令信号を供給する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、昇圧型のスイッチング電源に関し、更に詳しくは、電源投入時の突 入電流によるスイッチング素子等の損傷を防止すると共に、早期に運転状態に入 り得るよう改良されたスイッチング電源に係る。
【0002】
【従来の技術】
昇圧型スイッチング電源において、電源投入時の突入電流を防止する従来技術 として、図8に示すようなものがある。図において、1は整流回路、2は昇圧回 路、311は抵抗、411はスイッチ、5は制御回路である。
【0003】 整流回路1は、交流電源10を整流して整流出力電圧Vrを得ている。スイッ チ411は一端が整流回路1の出力端11に接続され、他端が昇圧回路2のイン ダクタ22に接続されている。スイッチ411は指令信号52を受けたときに導 通する。昇圧回路2は、スイッチング素子21と、インダクタ22と、ダイオ− ド23と、コンデンサ24とを含んでいる。スイッチング素子21は交流電源1 0の周波数f1よりも高い周波数f2でオン/オフ駆動される。周波数f2は数 kHz以上に設定される。スイッチング素子21及びインダクタ22は直列に接 続され、その直列接続回路の一端がスイッチ411を介して整流回路1の出力端 11に接続され、直列接続回路の一端が出力端12に接続されている。ダイオ− ド23及びコンデンサ24は直列に接続され、その直列接続回路の両端がスイッ チング素子21に並列に接続され、コンデンサ24の端子電圧を直流出力電圧V oとして利用する。抵抗311はスイッチ411に並列に接続され、スイッチ4 11がオフである電源投入時に突入電流を制限する。
【0004】 制御回路5は、コンデンサ24の端子電圧に等しい直流出力電圧Voを入力信 号501とし、入力信号501が所定値以上であるときにスイッチ411に導通 させる指令信号52を供給すると共に、スイッチング素子21に、入力信号50 1を一定化する制御信号51を供給する。
【0005】 スイッチ411が導通しない電源投入時には、抵抗311、インダクタ22及 びダイオ−ド23による充電経路が形成される。このため、インダクタ22及び ダイオ−ド23に流れる電流が抵抗311により制限され、昇圧型スイッチング 電源において問題となる、突入電流によるインダクタ22の磁気飽和が防止され 、スイッチング素子21のオン時の短絡故障も防止される。
【0006】 スイッチ411が導通した状態では、スイッチング素子21のオン時にインダ クタ22に蓄積されたエネルギーが、スイッチング素子21のオフ時にフライバ ック電圧Vfとなり、整流出力電圧Vrに重畳され、昇圧された直流出力電圧V oが得られる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の昇圧型スイッチング電源には、次のような問題点があっ た。 (a)早期に使用可能な運転状態にするためは、抵抗311の抵抗値を小さくし 、コンデンサ24を早期に充電させる必要がある。ところが、抵抗311の抵抗 値を小さくすると、電流制限作用が低下し、突入電流が大きくなるため、インダ クタ22が磁気飽和し易くなる。インダクタ22が磁気飽和を起こしているタイ ミングでスイッチング素子21がスイッチング動作をすると、過大な電流がスイ ッチング素子21に流れ、スイッチング素子21が損傷する。 (b)上述した問題点を回避するためには、抵抗311の抵抗値を大きくせざる を得ない。このため、コンデンサ24の充電が遅くなり、運転状態に入り得る時 間が遅くなる。
【0008】 そこで、本考案の課題は上述する問題点を解決し、電源投入時の突入電流によ るスイッチング素子等の損傷を防止すると共に、早期に運転状態に入り得る昇圧 型スイッチング電源を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題解決のため、本考案は、整流回路と、昇圧回路と、充電回路と、 切替回路と、制御回路とを有するスイッチング電源であって、 前記整流回路は、交流電源を整流して整流出力電圧を得る回路であり、 前記昇圧回路は、スイッチング素子と、インダクタと、ダイオ−ドと、コンデ ンサとを含み、前記スイッチング素子が前記交流電源の周波数よりも高い周波数 でオン/オフ駆動され、前記インダクタが前記スイッチング素子と直列に接続さ れ、その直列接続回路の両端が前記整流回路の出力端に導通し、前記ダイオ−ド 及び前記コンデンサが直列に接続され、その直列接続回路の両端が前記スイッチ ング素子に並列に接続され、前記コンデンサの端子電圧を直流出力電圧として利 用する回路であり、 前記充電回路は、一端側が前記整流回路の出力端の一方に導通し、他端側が前 記コンデンサに接続されて前記コンデンサに対して一方向性の充電経路を形成し ており、 前記切替回路は、前記整流回路の出力端の一方と前記昇圧回路との間に接続さ れ、前記昇圧回路に対する電流の供給または遮断を行なう回路であり、 前記制御回路は、前記コンデンサの端子電圧信号が入力され、前記端子電圧信 号が所定値以上であるときに前記切替回路に前記昇圧回路に対して電流を供給さ せる指令信号を供給する回路である。
【0010】
【作用】
昇圧回路は、スイッチング素子が交流電源の周波数よりも高い周波数でオン/ オフ駆動され、インダクタがスイッチング素子と直列に接続され、その直列接続 回路の両端が切替回路を介して整流回路の出力端に導通し、ダイオ−ド及びコン デンサが直列に接続され、その直列接続回路の両端がスイッチング素子に並列に 接続され、コンデンサの端子電圧を直流出力電圧として利用するから、スイッチ ング素子のオン時にインダクタに蓄積されたエネルギーがスイッチング素子のオ フ時にフライバック電圧となり、整流出力電圧にフライバック電圧を重畳した昇 圧された直流出力電圧が得られる。
【0011】 充電回路は、一端側が整流回路の出力端の一方に導通し、他端側がコンデンサ に接続されてコンデンサに対して一方向性の充電経路を形成しており、インダク タとは別回路となっているから、インダクタの磁気飽和電流に左右されることな く、充電時定数を小さい値に選定し、スイッチング電源の電源投入時にコンデン サを早期に充電し、早期に運転状態に入り得る。
【0012】 切替回路は、整流回路の出力端の一方と、昇圧回路との間に接続され、昇圧回 路に対する電流の供給または遮断を行なう回路であり、制御回路はコンデンサの 端子電圧信号が入力され、端子電圧信号が所定値以上であるときに切替回路に昇 圧回路に対して電流を供給させる指令信号を供給する回路であるから、充電回路 からコンデンサに充電電流が流れ込んでいる電源投入時は、昇圧回路への電流が 切替回路によって遮断され、コンデンサへの充電がある程度進んでから切替回路 を通して昇圧回路に電流が供給される。従って、コンデンサへの充電が完了する 前に、スイッチング素子がオン、オフ動作をしても、スイッチング素子に突入電 流が流れることがないから、突入電流及びインダクタの磁気飽和に起因するスイ ッチング素子の短絡損傷が防止される。
【0013】
【実施例】
図1は本考案に係るスイッチング電源の構成を示す電気回路図である。図にお いて、図8と同一参照符号は同一性ある構成部分を示している。3は充電回路、 4は切替回路である。
【0014】 充電回路3は、一端側が整流回路1の出力端11に導通し、他端側がコンデン サ24に接続されコンデンサ24に対して一方向性の充電経路を形成している。 具体的には、抵抗31と、ダイオ−ド32とを有し、抵抗31とダイオ−ド32 が直列に接続され、抵抗31の一端が整流回路1の出力端11に接続され、ダイ オ−ド32のカソ−ド側がコンデンサ24に接続されている。
【0015】 切替回路4は、整流回路1の出力端11と、昇圧回路2との間に接続され、昇 圧回路2に対する電流の供給または遮断を行なう回路である。具体的には、スイ ッチ41を出力端11とインダクタ22との間に接続して構成されている。
【0016】 制御回路5は、コンデンサ24の端子電圧である直流出力電圧Voを入力信号 501とし、入力信号501が所定値以上であるときに、切替回路4に昇圧回路 2に対して電流を供給させる指令信号52を供給する。図示では、更に、スイッ チング素子21に入力信号501を一定化する制御信号51を供給するようにな っている。
【0017】 上述したように、昇圧回路2は、スイッチング素子21が交流電源10の周波 数f1よりも高い周波数f2でオン/オフ駆動され、インダクタ22がスイッチ ング素子21と直列に接続され、その直列接続回路の両端が切替回路4を介して 整流回路1の出力端11に導通し、ダイオ−ド23及びコンデンサ24が直列に 接続され、その直列接続回路の両端がスイッチング素子21に並列に接続され、 コンデンサ24の端子電圧を直流出力電圧Voとして利用する構成であるから、 スイッチング素子21のオン時にインダクタ22に蓄積されたエネルギーが、ス イッチング素子21のオフ時にフライバック電圧Vfとなり、整流出力電圧Vr にフライバック電圧Vfを重畳した昇圧された直流出力電圧Voが得られる。
【0018】 充電回路3は、一端側が整流回路1の出力端11に導通し、他端側がコンデン サ24に接続されてコンデンサ24に対して一方向性の充電経路を形成しており 、インダクタ22とは別回路となっているから、インダクタ22の磁気飽和電流 に左右されることなく、充電時定数を小さい値に選定し、電源投入時にコンデン サ24を早期に充電し、早期に運転状態に入り得る。充電時定数は抵抗31の値 を小さい値に選定することによって、小さくできる。
【0019】 切替回路4は、整流回路1の一方の出力端11と、昇圧回路2との間に接続さ れ、昇圧回路2に対する電流の供給または遮断を行なう回路であり、制御回路5 はコンデンサ24の端子電圧信号が入力され、端子電圧信号が所定値以上である ときに切替回路4に昇圧回路2に対して電流を供給させる指令信号を供給する回 路であるから、充電回路3からコンデンサ24に充電電流が流れ込んでいる電源 投入時は、昇圧回路2への電流が切替回路4によって遮断され、コンデンサ24 への充電がある程度進んでから切替回路4を通して昇圧回路2に電流が供給され る。従って、コンデンサ24への充電が完了する前に、スイッチング素子21が オン、オフ動作をしても、スイッチング素子21に突入電流が流れることがない から、突入電流及びインダクタ22の磁気飽和に起因するスイッチング素子21 の短絡損傷が防止される。
【0020】 直流出力電圧Voが整流出力電圧Vrより大きくなると、充電回路3によるコ ンデンサ24の充電は終了する。ダイオ−ド32がこの逆バイアスを吸収し、直 流出力電圧Voによる逆流が防止される。
【0021】 図2は本考案に係るスイッチング電源の別の実施例を構成を示す電気回路図で ある。図において、図1と同一の参照符号は同一性ある構成部分を示す。
【0022】 切替回路4は、整流回路1の出力端11と、充電回路3との間に接続され、充 電回路3に対する電流の供給または遮断を行なう。本実施例では、切替スイッチ 42を用いて昇圧回路2と充電回路3とを切り替えるようになっている。制御回 路5は、入力信号501が所定値以上であるときに、切替回路4に昇圧回路2に 対して電流を供給する指令信号52を供給する。入力信号501が所定値未満で あるときに、切替回路4から充電回路3に対して電流が供給されてコンデンサ2 4に対する充電が行なわれる。入力信号501が所定値以上であるときに、切替 回路4を通して、昇圧回路2に電流が供給され、整流出力電圧Vrがフライバッ ク電圧Vfに重畳され、昇圧された直流出力電圧Voが得られる。
【0023】 図3は本考案に係るスイッチング電源の別の実施例を示す電気回路図である。 図において、図1及び図2と同一の参照符号は同一性ある構成部分を示す。
【0024】 制御回路5は、目標設定回路53と、誤差検出回路54と、電流検出回路55 と、差動増幅回路56と、パルス幅制御回路57とを含んでいる。
【0025】 目標設定回路53は、基準電圧信号を発生させる基準電圧信号発生部530を 含み、整流出力電圧信号502と、直流出力電圧信号501とを入力信号とし、 第1の出力信号531と、第2の出力信号532とを出力する。第1の出力信号 531は基準電圧信号から得られる。第2の出力信号532は直流出力電圧信号 501から得られる。第1の出力信号531及び第2の出力信号532のいずれ か一方は、整流出力電圧Vrの全電圧範囲でその増減に追従して直流出力電圧V oが整流出力電圧Vrよりも高くなるように変化する。図5は第1の出力信号5 31の一例を示す特性図である。第1の出力信号531は、整流出力電圧信号5 02に追従し、直流出力電圧Voが整流出力電圧Vrよりも大きくなるように設 定される。第2の出力信号532も同様である。
【0026】 誤差検出回路54は、第1の出力信号531、第2の出力信号532及び整流 出力電圧信号502が入力され、第1の出力信号531と第2の出力信号532 とを比較して整流出力電圧信号502と相似波形となる誤差検出信号541を出 力している。具体的には、誤差増幅回路542が第1の出力信号531と第2の 出力信号532とを比較して誤差信号543を出力し、乗算回路544が誤差信 号543と整流出力電圧信号502とを乗算して誤差検出信号541を得ている 。誤差増幅回路542、乗算回路544はオペアンプを用いた差動増幅回路、乗 算回路等で構成できる。
【0027】 電流検出回路55は、インダクタ22に流れる電流を検出して電流検出信号5 51を出力する。
【0028】 差動増幅回路56は、誤差検出信号541及び電流検出信号551が入力され 、両信号を比較して、電流検出信号551を誤差検出信号541に追従させる差 動信号561を出力する。
【0029】 パルス幅制御回路57は、差動信号561が入力され、差動信号561を最小 とするようにスイッチング素子21を制御する制御信号371を、スイッチング 素子21に供給している。
【0030】 目標設定回路53は基準電圧信号を発生させる基準電圧信号発生部530を含 み、整流出力電圧信号502と、直流出力電圧信号501とが入力され、第1の 出力信号531と、第2の出力信号532とを出力し、第1の出力信号531が 基準電圧信号から得られ、第2の出力信号532が直流出力電圧信号501から 得られ、第1の出力信号531及び第2の出力信号532のいずれか一方を、整 流出力電圧Vrの全電圧範囲でその増減に追従し、直流出力電圧Voが整流出力 電圧Vrよりも高くなるように変化させ、誤差検出回路54は、第1の出力信号 531、第2の出力信号532及び整流出力電圧信号502が入力され、第1の 出力信号531と第2の出力信号532とを比較して整流出力電圧信号502と 相似波形となる誤差検出信号541を出力するから、基準電圧信号を変化させた 場合は第2の出力信号532が第1の出力信号531に追従して変化し、直流出 力電圧Voも同時に変化する。また、直流出力電圧信号501を変化させた場合 は第2の出力信号532が第1の出力信号531に一致するように制御され、一 致させる過程で直流出力電圧Voが変化する。これにより、力率改善の要件であ る直流出力電圧Voが整流出力電圧Vrよりも高くなる要件が満たされる。
【0031】 電流検出回路55は、インダクタ22に流れる電流を検出して電流検出信号5 51を出力し、差動増幅回路56は、誤差検出信号541及び電流検出信号55 1を比較して、電流検出信号551を誤差検出信号541に追従させる差動信号 561を出力し、パルス幅制御回路57は、差動信号561を最小とするように スイッチング素子21を制御する制御信号371をスイッチング素子21に供給 するようになっているから、直流出力電圧Voが第1の出力信号531に対応し た電圧に調整されると共に、入力電流が交流入力電圧に追従して変化し、交流電 源10からみると抵抗負荷と同等になり、力率改善ができる。
【0032】 これにより、整流出力電圧Vrが低下したときは直流出力電圧Voも低下する ようになるので、昇圧するためにスイッチング素子21に流れる電流を小さくす ることができ、スイッチング素子21の電力損失を少なくすることができる。
【0033】 直流出力電圧Voは変動するが、後段にDC−DCコンバ−タが一般的に接続 されるので、DC−DCコンバ−タにより直流出力電圧Voの変動が吸収され、 最終的に安定した直流出力を得ることができる。
【0034】 目標設定回路53は、整流出力電圧信号502によって直流出力電圧信号50 1を変化させるように構成することができる。図4はその具体例を示す回路図で ある。530は基準電圧信号発生部、544は直流出力電圧調整部である。端子 535と端子536との間に整流出力電圧Vrが印加され、端子537と端子5 36との間に直流出力電圧Voが印加される。
【0035】 基準電圧信号発生部530は、直流出力電圧Voの増減の基準となる基準電圧 Vkを発生し、第1の出力信号531として出力する。基準電圧Vkはバッテリ B1により得ている。バッテリB1の正極は端子538に接続されている。基準 電圧Vkは、直流定電圧回路を構成し、直流定電圧を抵抗分圧回路で分圧して得 てもよい。
【0036】 直流出力電圧調整部534は、整流出力電圧信号502に応じて直流出力電圧 Voを分圧する抵抗の分圧比を変化させ、分圧電圧を第2の出力信号532とし て出力する。本実施例では、ダイオ−ドD1、コンデンサC1、抵抗R1〜R6 、オペアンプIC1、バッテリB2とを有している。ダイオ−ドD1とコンデン サC1とが直列に接続され、直列接続された両端が端子535と端子536とに 接続されている。抵抗R1と抵抗R2とが直列に接続され、直列接続された両端 がコンデンサC1に接続されている。抵抗R1と抵抗R2との接続点はオペアン プIC1の負入力端子に接続され、整流出力電圧Vrを分圧した分圧電圧Vin をオペアンプIC1に供給している。バッテリB2はオペアンプIC1の正入力 端子に接続され、基準電圧VkをオペアンプIC1に供給している。抵抗R3は オペアンプIC1の出力端子と負入力端子との間に接続されている。抵抗R4は 一端がオペアンプIC1の出力端に接続され、他端が抵抗R5と抵抗R6との接 続点に接続されている。抵抗R5と抵抗R6とは直列接続され、直列接続された 両端が端子537及び端子536に接続されている。抵抗R5と抵抗R6との接 続点は端子539に接続され、直流出力電圧Voを分圧した分圧電圧VR6を第 2の出力信号532として供給している。オペアンプIC1は、反転増幅回路を 構成し、分圧電圧Vinの増加とともに出力電圧Voutが低下する。このため 、抵抗R5の端子電圧VR5は、整流出力電圧Vrが上昇、即ち出力電圧Vou tが低くなると、抵抗R4に流れる電流の増加により上昇する。また、抵抗R5 の端子電圧VR5は、整流出力電圧Vrが低下、即ち出力電圧Voutが高くな ると、抵抗R4に流れる電流の減少により低下する。従って、抵抗R6の分圧電 圧VR6は、直流出力電圧Voが一定であれば、端子電圧VR5の上昇に伴なっ て低下し、端子電圧VR5の低下に伴なって上昇する。
【0037】 誤差検出回路54は、端子539の分圧電圧VR6と端子538の基準電圧V kとを一致させるように動作するから、分圧電圧VR6の変化が実質的な第1の 出力信号531の変化となり、最終的に直流出力電圧Voが目標直流出力電圧に 調整される。即ち、整流出力電圧Vrが上昇した場合、分圧電圧VR6が低下し 、分圧電圧VR6を基準電圧Vkに等しくする過程で直流出力電圧Voを上昇さ せ、整流出力電圧Vrが低下した場合、分圧電圧VR6が上昇し、分圧電圧VR 6を基準電圧Vkに等しくする過程で直流出力電圧Voを低下させる。これによ り、直流出力電圧Voが整流出力電圧Vrよりも高くなるように調整される。
【0038】 目標設定回路53は、整流出力電圧信号502によって基準電圧信号を変化さ せるように構成することもできる。図6にその具体例を示す。図において、図3 、図4と同一参照符号は同一性ある構成部分を示す。以下、図3、図4、図5及 び図6を参照しながら説明する。
【0039】 基準電圧信号発生部530は、整流出力電圧信号502に応じて基準電圧Vk を変化させ、第1の出力信号531を出力する。本実施例では、ダイオ−ドD1 と、コンデンサC1と、抵抗R1及び抵抗R2と、抵抗R7と、バッテリB3と を有している。ダイオ−ドD1、抵抗R1及び抵抗R2を直列に接続し、直列接 続回路の両端を端子535及び端子536に接続してある。抵抗R1及び抵抗R 2の直列接続回路にコンデンサC1を並列に接続してある。抵抗R2は、整流出 力電圧Vrを分圧した分圧電圧Vinを発生する。抵抗R7及びバッテリB3を 直列に接続し、直列接続された両端を抵抗R2に接続してある。抵抗R7の一端 は端子538に接続され、端子538に基準電圧Vkを供給している。基準電圧 Vkは分圧電圧Vinが電圧Vrefよりも高い場合は、抵抗R1からバッテリ B3へ電流が流れ込み、電圧Vrefよりも高くなり、分圧電圧Vinが電圧V refよりも低い場合は、バッテリB3から抵抗R2へ電流が流れ込み、電圧V refよりも低くなる。
【0040】 直流出力電圧調整部534は、抵抗R5及び抵抗R6を有し、直流出力電圧V oを抵抗分圧している。抵抗R5及び抵抗R6の接続点は端子539に接続され 、端子539に分圧電圧VR6を第2の出力信号532として出力する。
【0041】 誤差検出回路54は、第1の出力信号531と第2の出力信号532とを一致 させるように動作するので、第2の出力信号532が第1の出力信号531に追 従して変化し、最終的に直流出力電圧Voが目標直流出力電圧に調整される。こ れにより、他の実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0042】 目標設定回路53は、図7に示すように、第1の出力信号531または第2の 出力信号532を段階状に変化させるように構成しても、他の実施例と同様の作 用効果を得ることができる。
【0043】 図3〜図6の実施例は、電源電圧の異なる多種類の交流電源に対応して一定電 圧を得るスイッチング電源にも適用できる。図7は交流電源の電源電圧が100 ボルトと200ボルトを共用する場合の一例を示している。基準電圧Vref1 は100ボルト用、Vref2は200ボルト用の基準電圧である。図示したよ うに、基準電圧Vref1、Vref2の切替にヒステリシスをもたせているの で、いずれの交流電源を使用した場合でも直流出力Voにハンチングを生ずるこ となく切り替えることができる。基準電圧を変える代わりに、直流出力電圧信号 を変化させてもよい。
【0044】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、次のような効果が得られる。 (a)昇圧回路は、スイッチング素子が交流電源の周波数よりも高い周波数でオ ン/オフ駆動され、インダクタがスイッチング素子と直列に接続され、その直列 接続回路の両端が切替回路を介して整流回路の出力端に導通し、ダイオ−ド及び コンデンサが直列に接続され、その直列接続回路の両端がスイッチング素子に並 列に接続され、コンデンサの端子電圧を直流出力電圧として利用するから、整流 出力電圧にインダクタのフライバック電圧を重畳した昇圧された直流出力電圧が 得られるスイッチング電源を提供できる。 (b)充電回路は、一端側が整流回路の出力端の一方に導通し、他端側がコンデ ンサに接続されてコンデンサに対して一方向性の充電経路を形成しており、イン ダクタとは別回路となっているから、早期に運転状態に入り得るスイッチング電 源を提供できる。 (c)切替回路は、整流回路の出力端の一方と、昇圧回路との間に接続され、昇 圧回路に対する電流の供給または遮断を行なう回路であり、制御回路はコンデン サの端子電圧信号が入力され、端子電圧信号が所定値以上であるときに切替回路 に昇圧回路に対して電流を供給させる指令信号を供給する回路であるから、突入 電流及びインダクタの磁気飽和に起因するスイッチング素子の短絡損傷を防止し 得るスイッチング電源を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るスイッチング電源の構成を示す電
気回路図である。
【図2】本考案に係るスイッチング電源の別の実施例に
おける電気回路図である。
【図3】本考案に係るスイッチング電源の別の実施例に
おける電気回路図である。
【図4】本考案に係るスイッチング電源に用いられる目
標設定回路の1例を示す電気回路図である。
【図5】本考案に係るスイッチング電源の基準電圧発生
回路の入出力特性図である。
【図6】本考案に係るスイッチング電源に用いられる目
標設定回路の1例を示す電気回路図である。
【図7】本考案に係るスイッチング電源の基準電圧発生
回路の別の入出力特性図である。
【図8】従来の昇圧型スイッチング電源の構成を示す電
気回路図である。
【符号の説明】
1 整流回路 11、12 出力端 2 昇圧回路 21 スイッチング素子 22 インダクタ 23 ダイオード 24 コンデンサ 3 充電回路 4 切替回路 5 制御回路5 501 入力信号 51 制御信号 52 指令信号 Vr 整流出力電圧 Vo 直流出力電圧

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 整流回路と、昇圧回路と、充電回路と、
    切替回路と、制御回路とを有するスイッチング電源であ
    って、 前記整流回路は、交流電源を整流して整流出力電圧を得
    る回路であり、 前記昇圧回路は、スイッチング素子と、インダクタと、
    ダイオ−ドと、コンデンサとを含み、前記スイッチング
    素子が前記交流電源の周波数よりも高い周波数でオン/
    オフ駆動され、前記インダクタが前記スイッチング素子
    と直列に接続され、その直列接続回路の両端が前記整流
    回路の出力端に導通し、前記ダイオ−ド及び前記コンデ
    ンサが直列に接続され、その直列接続回路の両端が前記
    スイッチング素子に並列に接続され、前記コンデンサの
    端子電圧を直流出力電圧として利用する回路であり、 前記充電回路は、一端側が前記整流回路の出力端の一方
    に導通し、他端側が前記コンデンサに接続されて前記コ
    ンデンサに対して一方向性の充電経路を形成しており、 前記切替回路は、前記整流回路の出力端の一方と前記昇
    圧回路との間に接続され、前記昇圧回路に対する電流の
    供給または遮断を行なう回路であり、 前記制御回路は、前記コンデンサの端子電圧信号が入力
    され、前記端子電圧信号が所定値以上であるときに前記
    切替回路に前記昇圧回路に対して電流を供給させる指令
    信号を供給する回路であるスイッチング電源。
  2. 【請求項2】 前記充電回路は、抵抗と、別のダイオ−
    ドとを有し、前記抵抗と前記別のダイオ−ドとが直列に
    接続されている請求項1に記載のスイッチング電源。
  3. 【請求項3】 前記切替回路は、前記整流回路の出力端
    の一方と、前記充電回路との間に接続され前記充電回路
    に対する電流の供給または遮断を行なう回路であり、 前記制御回路は、前記入力信号が所定値未満であるとき
    に前記切替回路に前記指令信号を供給する回路である請
    求項1または請求項2に記載のスイッチング電源。
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