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JPH0566387A - 液晶デバイスの製造方法 - Google Patents

液晶デバイスの製造方法

Info

Publication number
JPH0566387A
JPH0566387A JP22808191A JP22808191A JPH0566387A JP H0566387 A JPH0566387 A JP H0566387A JP 22808191 A JP22808191 A JP 22808191A JP 22808191 A JP22808191 A JP 22808191A JP H0566387 A JPH0566387 A JP H0566387A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
light control
control layer
crystal device
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22808191A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Kumagai
明夫 熊谷
Kazunori Maruyama
和則 丸山
Hiroshi Ogawa
洋 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP22808191A priority Critical patent/JPH0566387A/ja
Publication of JPH0566387A publication Critical patent/JPH0566387A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶材料の連続層中に透明性固体物質が分散
して成る調光層を有する液晶デバイスにおいて、照射強
度が均一な紫外線照射装置を用い照射することにより、
得られる液晶デバイスの白濁ムラを改良し、駆動特性を
均一化する。 【構成】 液晶材料、光重合性組成物及び光重合開始剤
を含有する調光層形成材料に、照射する紫外線の強度が
基板表面上で均整度70%以上となる照射装置を用い、
紫外線を照射することによって液晶材料の連続層中に透
明性固体物質が分散して成る調光層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大面積になし得る液晶
デバイスの製造方法に関し、更に詳しくは、視野の遮
断、開放及び明かりもしくは照明光の透過制限、遮断、
透過を電気的に操作し得るものであって、建物の窓やシ
ョーウインドウなどで視野遮断のスクリーンや、採光コ
ントロールのカーテンに利用されると共に、文字や図形
を表示し、高速応答性を以って電気的に表示を切り換え
ることによって、OA機器のディスプレイやプロジェク
ション用デバイス等のハイインフォーメーション表示体
や広告板、案内板、装飾表示板等として利用される液晶
デバイスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶デバイスは、従来、ネマチック液晶
を使用したTN(ツイスティッド・ネマチック)型やS
TN(スーパー・ツイスティッド・ネマチック)型のも
のが実用化されている。また、強誘電性液晶を利用した
ものも提案されている。
【0003】しかしながら、これらの液晶デバイスは偏
光板を要するものであり、また配向処理を要するもので
もあった。
【0004】一方また、それらを要さず、明るくコント
ラストの良い、大型で廉価な液晶デバイスを製造する方
法として、液晶のカプセル化により、ポリマー中に液晶
滴を分散させ、そのポリマーをフィルム化する方法が知
られている(特表昭58−501631号公報、USP
4,435,047号明細書、特表昭61−50134
5号公報、特開昭62−48789号公報)。
【0005】上記の明細書中で開示された技術において
は、ポリビニルアルコールによってカプセル化された液
晶分子は、それが薄層中で正の誘電率異方性を有するも
のであれば、電界の存在下でその液晶分子は電界の方向
に配列し、液晶の常光屈折率noとポリマーの屈折率np
が等しいときには、透明性を発現する。電界が除かれる
と、液晶分子はランダム配列に戻り、液晶滴の屈折率が
o よりずれるため、液晶滴はその境界面で光を散乱
し、光の透過を遮断するので、薄層体は白濁する。
【0006】このように、カプセル化された液晶を分散
包蔵したポリマーを薄膜としている技術は上記のもの以
外にもいくつか知られており、例えば、特表昭61−5
021208号公報には液晶がエポキシ樹脂中に分散し
たもの、特願昭61−305528号公報及び特開昭6
2−2231号公報には、光硬化性樹脂と液晶の混合液
に紫外線を照射することによって、液晶と光硬化性樹脂
とを相分離させて、液晶が樹脂中に分散した調光層を形
成する方法が報告されている。
【0007】このような調光層を有する液晶デバイスに
おける駆動電圧は、約20V以上も必要であり、多くの
場合40V以上の高電圧を必要とするものであった。
【0008】更に、液晶デバイスに必要な光散乱性能、
光透過性能を得るためには、液晶材料と樹脂成分の屈折
率の一致、不一致を最適化しなければならず、液晶材料
と樹脂材料の組合せを選択する上で制限があった。
【0009】このような問題点から、前述の如き液晶デ
バイスの実用化に要求される重要な特性である低電圧駆
動特性、高コントラスト、時分割駆動を可能にするため
に、特開平1−198725号公報には、液晶材料が連
続層を形成し、この連続層中に、三次元網目状の透明性
高分子物質を形成して成る調光層を有する液晶デバイス
が開示されている。
【0010】このような液晶デバイスは、電極層を有す
る透明な2枚の基板間に、液晶材料、光重合性組成物及
び光重合開始剤を含有する調光層形成材料を介在させ、
光を照射して前記光重合性組成物を重合させることによ
って、前述のような液晶材料と透明性高分子物質から成
る調光層を有する液晶デバイスを製造することができ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】調光層形成材料を挟持
する基板を、紫外線を照射することにより液晶材料の連
続層中に三次元網目状の高分子物質を形成して成る調光
層を有する液晶デバイスの製造工程においては、用いる
紫外線の照射強度により得られる液晶デバイスの特性は
影響される。
【0012】調光層形成材料である光重合性組成物の重
合速度は、照射する紫外線の強度に影響され、デバイス
の白濁度あるいは駆動電圧に差が生じる。
【0013】すなわち、照射強度にバラツキがある紫外
線照射装置を用いて得られた液晶デバイスをアクティブ
表示素子、時分割表示素子等に用いた場合、直視型表示
器としての特性が発揮できなくなる。特にこの傾向は、
デバイスの面積が大きく成るにつれ顕著に現れる。
【0014】本発明が解決しようとする課題は、紫外線
の照射強度を基板表面で均一にすることにより、均一で
ムラの無いデバイスの製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、本発明に至った。
【0016】即ち、本発明は、上記課題を解決するため
に、電極層を有する少なくとも一方が透明な2枚の基板
間に、液晶材料、光重合性組成物及び光重合開始剤を含
有する調光層形成材料を遮光下で介在させた後、光を照
射して前記光重合性組成物を重合させることにより、液
晶材料と透明性高分子物質から成る調光層を有する液晶
デバイスの製造方法において、照射する紫外線の強度を
基板表面上で均整度70%以上となるように紫外線を照
射することを特徴とする液晶デバイスの製造方法を提供
する。
【0017】本発明の製造方法では、調光層形成材料に
対し均一に紫外線を照射するため、調光層形成材料は、
基板のどの部位でも重合反応は均一に進行し、得られる
液晶デバイスは白濁性等の外観上及び駆動電圧等の特性
上も均一となりムラの無い液晶デバイスが得られ、特に
基板面積が大きくなるにつれ、本製造法は有効となる。
【0018】本発明で使用する基板は、堅固な材料、例
えば、ガラス、金属等であってもよく、柔軟性を有する
材料、例えば、プラスチックフィルムの如きものであっ
ても良い。そして、基板は2枚が対向して適当な間隔を
隔て得るものであり、その少なくとも一方は透明性を有
し、その2枚の間に挟持される液晶層及び透明性固体物
質を有する層から成る調光層を外界から視覚させるもの
でなければならない。但し、完全な透明性を必須とする
ものではない。もし、この液晶デバイスが、デバイスの
一方の側から他方の側へ通過する光に対して作用させる
ために使用される場合には、2枚の基板は共に適宜な透
明性が与えられる。この基板には、目的に応じて透明、
不透明の適宜な電極が、その全面又は部分的に配置され
ても良い。
【0019】但し、プラスチックフィルムの如き柔軟性
を有する材料の場合には、堅固な材料、例えば、ガラ
ス、金属等に固定したうえで本発明の製造方法に用いる
ことができる。
【0020】尚、2枚の基板間には、液晶材料及び透明
性固体物質から成る調光層が介在されるが、この2枚の
基板間には、通常、周知の液晶デバイスと同様、間隔保
持用のスペーサーを介在させることもできる。
【0021】スペーサーとしては、例えば、マイラー、
アルミナ、ポリマービ−ズ等種々の液晶セル用のものを
用いることができる。
【0022】本発明で使用する液晶材料は、単一の液晶
化合物であることを要しないのは勿論であり、2種以上
の液晶化合物や液晶化合物以外の物質を含んだ混合物で
あってもよく、通常この技術分野で液晶材料として認識
されるものであればよく、そのうちの正の誘電率異方性
を有するものが好ましい。用いる液晶としては、ネマチ
ック液晶、スメクチック液晶、コレステリック液晶が好
ましく、ネマチック液晶が特に好ましい。その性能を改
善するために、コレステリック液晶、キラルネマチック
液晶、キラルスメクチック液晶やキラル化合物や2色性
色素等が適宜含まれていてもよい。
【0023】本発明で使用する液晶材料は、以下に示し
た化合物群から選ばれる1種以上の化合物から成る配合
組成物が好ましく、液晶材料の特性、即ち、等方性液体
と液晶の相転移温度、融点、粘度、屈折率異方性(Δ
n)、誘電率異方性(Δε)、及び重合性組成物との溶
解性等を考慮して、適宜選択、配合して用いることがで
きる。
【0024】液晶材料としては、例えば、4−置換安息
香酸4′−置換フェニルエステル、4−置換シクロヘキ
サンカルボン酸4′−置換フェニルエステル、4−置換
シクロヘキサンカルボン酸4′−置換ビフェニルエステ
ル、4−(4−置換シクロヘキサンカルボニルオキシ)
安息香酸4′−置換フェニルエステル、4−(4−置換
シクロヘキシル)安息香酸4′−置換フェニルエステ
ル、4−(4−置換シクロヘキシル)安息香酸4′−置
換シクロヘキシルエステル、4−置換4′−置換ビフェ
ニル、4−置換フェニル4′−置換シクロヘキサン、4
−置換4″−置換ターフェニル、4−置換ビフェニル
4′−置換シクロヘキサン、2−(4−置換フェニル)
−5−置換ピリミジンなどを挙げることができる。
【0025】調光層形成材料中の液晶材料、重合性組成
物の含有量は、重量比で60:40〜95:5の範囲が
好ましく、75:25〜85:15の範囲が特に好まし
い。これは液晶材料が多すぎたり少なすぎる場合、液晶
材料と透明性固体物質の分散状態が均一にならないの
で、光散乱による調光機能が発現しなくなり、好ましく
ない。
【0026】前記調光層中に形成される透明性固体物質
は、ポリマー中に液晶材料が球状となって分散するもの
でもよいが、三次元網目状構造を有するものがより好ま
しい。
【0027】この透明性固体物質の三次元網目状部分に
は、液晶材料が充填され、且つ、液晶材料が連続層を形
成することが好ましく、液晶材料の無秩序な状態を形成
することにより、光学的境界面を形成し、光の散乱を発
現させる上で必須である。
【0028】調光層形成材料を2枚の基板間に介在させ
るには、この調光層形成材料を基板間に注入しても良い
が、一方の基板に適当な溶液塗布機やスピンコーター等
を用いて均一に塗布し、次いで他方の基板を重ね合わ
せ、圧着させてもよい。
【0029】また、一方の基板上に調光層形成材料を均
一な厚さに塗布し、光重合性組成物を重合し、硬化させ
た調光層を形成した後、他方の基板を貼り合わせる液晶
デバイスの製造方法も有効である。
【0030】本発明の透明性固体物質としては、合成樹
脂が好適である。三次元網目状構造を与えるものとして
は、高分子形成性モノマー若しくはオリゴマーを重合さ
せて得られる光硬化型樹脂が好ましい。
【0031】基板間に形成される透明性固体物質が三次
元網目状構造を形成する方法としては、セル中に封入さ
れた調光層形成材料を等方性液体状態に保持しながら可
視光線を照射し、光重合性組成物を重合させる方法が挙
げられる。
【0032】透明性固体物質を形成する高分子形成性モ
ノマ−としては、例えば、スチレン、クロロスチレン、
α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン:置換基とし
て、メチル、エチル、プロピル、ブチル、アミル、2−
エチルヘキシル、オクチル、ノニル、ドデシル、ヘキサ
デシル、オクタデシル、シクロヘキシル、ベンジル、メ
トキシエチル、ブトキシエチル、フェノキシエチル、ア
ルリル、メタリル、グリシジル、2−ヒドロキシエチ
ル、2−ヒドロキシプロピル、3−クロロ−2−ヒドロ
キシプロピル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノ
エチル等の如き基を有するアクリレート、メタクリレー
ト又はフマレート;エチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレング
リコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン及
びペンタエリスリトール等のモノ(メタ)アクリレート
又はポリ(メタ)アクリレート;酢酸ビニル、酪酸ビニ
ル又は安息香酸ビニル、アクリロニトリル、セチルビニ
ルエーテル、リモネン、シクロヘキセン、ジアリルフタ
レート、ジアリルイソフタレート、2−、3−又は4−
ビニルピリジン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル
アミド、メタクリルアミド、N−ヒドロキシメチルアク
リルアミド又はN−ヒドロキシエチルメタクリルアミド
及びそれらのアルキルエーテル化合物、トリメチロール
プロパン、1モルに3モル以上のエチレンオキサイド若
しくはプロピレンオキサイドを付加して得たトリオール
のジ又はトリ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリ
コール1モルに2モル以上のエチレンオキサイド若しく
はプロピレンオキサイドを付加して得たジオールのジ
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート1モルとフェニルイソシアネート若しくは
n−ブチルイソシアネート1モルとの反応生成物、ジペ
ンタエリスリトールのポリ(メタ)アクリレート、トリ
ス−(ヒドロキシエチル)−イソシアヌル酸のポリ(メ
タ)アクリレート、トリス−(ヒドロキシエチル)−リ
ン酸のポリ(メタ)アクリレート、ジ−(ヒドロキシエ
チル)−ジシクロペンタジエンのモノ(メタ)アクリレ
ート又はジ(メタ)アクリレート、ピバリン酸ネオペン
チルグリコールジ(メタ)アクリレート、カプロラクト
ン変性ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、直鎖脂肪族ジ(メタ)アクリレ
ート、ポリオレフィン変性ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
【0033】高分子形成性オリゴマーとしては、例え
ば、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メ
タ)アクリレート、ポリウレタン(メタ)アクリレー
ト、ポリエーテル(メタ)アクリレート等を用いること
ができる。
【0034】重合開始剤としては、例えば、2−ヒドロ
キシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン
(メルク社製「ダロキュア1173」)、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・ガイギー社製
「イルガキュア184」)、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−
オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、ベンジル
ジメチルケタール(チバ・ガイギー社製「イルガキュア
651」)、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フ
ェニル〕−2−モルホリノプロパノン−1(チバ・ガイ
ギー社製「イルガキュア907」)、2,4−ジエチル
チオキサントン(日本化薬社製「カヤキュアDETX」)と
p−ジメチルアミノ安息香酸エチル(日本化薬社製「カ
ヤキュア−EPA」)との混合物、イソプロピルチオキ
サントン(ワードプレキンソップ社製「カンタキュアI
TX」)とp−ジメチルアミノ安息香酸エチルとの混合
物等が挙げられる。
【0035】紫外線照射光源としては、例えば、高圧水
銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等
を用いることができる。
【0036】基板面における紫外線の照射強度は、紫外
線照度計(ウシオ電機社製、「UIT−101」、受光
波長365nm)を用いて測定した場合、1mW/cm
2 以上であればよく、望ましくは10mW/cm2以上
がよく、その基板面内の照射強度のバラツキは均整度7
0%以上が必要とされる。
【0037】本発明で得られる液晶デバイスの調光層の
厚みは、5〜50μmの範囲が好ましく、8〜25μm
の範囲が特に好ましい。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を示し、本発明を更に
具体的に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。
【0039】以下の実施例において「部」及び「%」は
各々『重量部』及び『重量%』を表わす。また、評価特
性の各々は以下の記号及び内容を意味する。 (1)T0:白濁度;印加電圧0の時の光透過率(%) (2)T100 :透明度;印加電圧を増加さていき光透過
率がほとんど増加しなくなった時の光透過率(%) (3)V10:しきい値電圧;T0を0%、T100を100
%としたとき光透過率が10%となる印加電圧
(Vrms) (4)V90:飽和電圧;同上光透過率が90%となる印
加電圧(Vrms) (5)CR:コントラスト=T100/T0 (6)γ:急峻性;V90/V10 (実施例1)
【0040】
【化1】
【0041】から成る液晶組成物(A)を調製した。
【0042】この液晶組成物(A)の諸特性は以下の通
りであった。
【0043】この液晶組成物(A)80.0%、重合性
組成物としてカプロラクトン変性ヒドロキシピバリン酸
エステルネオペンチルグリコールジアクリレート(日本
化薬社製「KAYARAD−HX620」)19.6%
及び重合開始剤として1−フェニル−2−ヒドロキシ−
2−メチルプロパン−1−オン(メルク社製「ダロキュ
ア1173」)0.4%から成る調光層形成材料を、1
2.0ミクロンのガラスファイバー製スペーサーの塗布
されたA4判サイズの2枚のITO電極ガラス基板間に
挟み込み、調光層形成材料が等方性液体状態となるよう
基板全体を38℃に保ち、基板の中心部の紫外線照射強
度が35mw/cm2 となるよう調整した後、紫外線を
60秒間照射したところ、外観上白濁のムラの無い、調
光層の厚みが11.6ミクロンの液晶デバイスを得た。
得られた液晶デバイスの調光層を電子顕微鏡で観察した
ところ、三次元網目状の透明性固体物質を確認できた。
図1に示したように、A4判サイズの基板表面上9点の
紫外線照射強度並びに該当部位のデバイスの特性を測定
し、その結果を表1に示した。
【0044】
【表1】
【0045】(比較例1)実施例1に於て用いた紫外線
照射装置と異なる装置を用い、実施例1と同一組成のサ
ンプルを、同一条件で紫外線を照射したところ、得られ
たデバイスは、外観上白濁にムラを生じており液晶デバ
イスとしては好ましくなかった。
【0046】得られた液晶デバイスの調光層を電子顕微
鏡で観察したところ、三次元網目状の透明性固体物質を
確認できたが、測定部位により網目の大きさにムラがあ
り全体的に均一となっていなかった。紫外線照射強度並
びに該当部位のデバイスの特性を測定し、その結果を表
2に示した。
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】本発明の製造方法は、調光層形成材料を
挟持する基板に短時間で均一な紫外線を照射するので、
調光層が均一に形成され、外観上は白濁度のムラが無
く、また特性上も均一な液晶デバイスが提供できる。本
製造方法は特に基板面積が大きくなった場合特に有効で
ある。
【0049】従って、本発明の製造方法は、コンピュー
タ端末の表示器、プロジェクション用の光シャッター等
の液晶デバイスの製造方法として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例及び比較例におけるA4判サイズの基板
表面の紫外線照射強度及びデバイスの特性を測定した9
点の部位を示す図面である。
【符号の説明】
1〜9 紫外線照射強度及びデバイスの特性を測定した
部位

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極層を有する少なくとも一方が透明な
    2枚の基板間に、液晶材料、光重合性組成物及び光重合
    開始剤を含有する調光層形成材料を介在させた後、紫外
    線を照射することによって前記光重合性組成物を重合さ
    せることにより、液晶材料と透明性固体物質から成る調
    光層を有する液晶デバイスの製造方法において照射する
    紫外線の強度が基板表面上で均整度70%以上となるよ
    うな紫外線照射装置を用いることを特徴とする液晶デバ
    イスの製造方法。
JP22808191A 1991-09-09 1991-09-09 液晶デバイスの製造方法 Pending JPH0566387A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20230167364A1 (en) * 2020-05-13 2023-06-01 Dic Corporation Method for manufacturing polymer dispersed liquid crystal display element, and polymer dispersed liquid crystal display element

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