JPH0563783A - Dtmf信号発生回路 - Google Patents
Dtmf信号発生回路Info
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- JPH0563783A JPH0563783A JP24235791A JP24235791A JPH0563783A JP H0563783 A JPH0563783 A JP H0563783A JP 24235791 A JP24235791 A JP 24235791A JP 24235791 A JP24235791 A JP 24235791A JP H0563783 A JPH0563783 A JP H0563783A
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- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- sine waveform
- output
- network
- pseudo sine
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低歪のサイン波によるDTMF信号を得ると
ともに疑似サイン波形を作成する際に生ずるグリッジ発
生を集積化に容易な回路で防止し、サイン波の振幅レベ
ルの調整を容易簡単な回路で実現する。 【構成】 電圧端子間11A,11Bに直列接続された複数
の抵抗R1〜Rm+1の接続点から分圧電圧V1〜Vm+1を得
る抵抗ネットワーク11と、該分圧電圧を順次繰返し出力
端子12Aに得る複数のスイッチS1〜Smを有するスイッ
チネットワーク12と、上記スイッチを一定のタイミング
クロックで順次繰返しオン/オフ制御する制御回路13と
で疑似サイン波形合成回路を構成し、この疑似サイン波
形合成回路の2つを合成する加算回路にて加算しDTM
F信号を作成する。
ともに疑似サイン波形を作成する際に生ずるグリッジ発
生を集積化に容易な回路で防止し、サイン波の振幅レベ
ルの調整を容易簡単な回路で実現する。 【構成】 電圧端子間11A,11Bに直列接続された複数
の抵抗R1〜Rm+1の接続点から分圧電圧V1〜Vm+1を得
る抵抗ネットワーク11と、該分圧電圧を順次繰返し出力
端子12Aに得る複数のスイッチS1〜Smを有するスイッ
チネットワーク12と、上記スイッチを一定のタイミング
クロックで順次繰返しオン/オフ制御する制御回路13と
で疑似サイン波形合成回路を構成し、この疑似サイン波
形合成回路の2つを合成する加算回路にて加算しDTM
F信号を作成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル的にプッシュ
電話回線用のDTMF(dual-tone multifrequency)信号
を合成して出力するDTMF信号発生回路に関する。
電話回線用のDTMF(dual-tone multifrequency)信号
を合成して出力するDTMF信号発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】サイン波形を含む任意波形をデジタル的
に合成するためには、例えば、「IC論理回路設計の基
礎」西野聡著(日刊工業新聞社発行)200頁に記載の構成
により行うことが一般的である。
に合成するためには、例えば、「IC論理回路設計の基
礎」西野聡著(日刊工業新聞社発行)200頁に記載の構成
により行うことが一般的である。
【0003】また、プッシュ電話回線用のDTMF信
号、つまり周波数の異なる2波のサイン波を加算合成し
た信号(DTMF)を得るには、サイン波形合成回路を2
つ用いて、加算合成することが知られている。
号、つまり周波数の異なる2波のサイン波を加算合成し
た信号(DTMF)を得るには、サイン波形合成回路を2
つ用いて、加算合成することが知られている。
【0004】図5は、従来のサイン波形を含む任意のア
ナログ波形を合成する回路のブロック図である。これ
は、制御回路1よりの信号によりアドレスカウンタ2の
内容が変化し、ROM3の出力はアドレスカウンタ2の
示すアドレスに格納されたROMコードをD/Aコンバ
ータ4に出力する。
ナログ波形を合成する回路のブロック図である。これ
は、制御回路1よりの信号によりアドレスカウンタ2の
内容が変化し、ROM3の出力はアドレスカウンタ2の
示すアドレスに格納されたROMコードをD/Aコンバ
ータ4に出力する。
【0005】D/Aコンバータ4はROM3から入力さ
れるROMコードに従い任意の波形のアナログ電圧AV
を出力する。この時のD/Aコンバータ4のビット数は
必要に応じて選択される。また、通常は、アドレスカウ
ンタ2が変化しROM出力が変化するとき、ROM出力
の各ビットのタイミングのバラツキにより、D/Aコン
バータ4の出力信号の変化点でグリッジ(幅の狭いパル
ス)が生じる。
れるROMコードに従い任意の波形のアナログ電圧AV
を出力する。この時のD/Aコンバータ4のビット数は
必要に応じて選択される。また、通常は、アドレスカウ
ンタ2が変化しROM出力が変化するとき、ROM出力
の各ビットのタイミングのバラツキにより、D/Aコン
バータ4の出力信号の変化点でグリッジ(幅の狭いパル
ス)が生じる。
【0006】図6は上記D/Aコンバータ4の出力にグ
リッジが生じるのを防止する回路構成例を示し、図に示
すようにROM3からのデジタル入力とD/Aコンバー
タ4の入力間にデータバッファ5等のラッチ回路を設け
ることにより、ROM3からのデジタル入力の各ビット
が同時にD/Aコンバータ4に入力するようビット数分
入っている。
リッジが生じるのを防止する回路構成例を示し、図に示
すようにROM3からのデジタル入力とD/Aコンバー
タ4の入力間にデータバッファ5等のラッチ回路を設け
ることにより、ROM3からのデジタル入力の各ビット
が同時にD/Aコンバータ4に入力するようビット数分
入っている。
【0007】また、上記D/Aコンバータ4の出力によ
り疑似サイン波形を出力するためには、図5のアドレス
カウンタ2によりROM3のアドレスが変化していく順
序でサイン波形になるような電圧がD/Aコンバータ4
より順次出力されるコードをROM3よりD/Aコンバ
ータ4に与える必要がある。
り疑似サイン波形を出力するためには、図5のアドレス
カウンタ2によりROM3のアドレスが変化していく順
序でサイン波形になるような電圧がD/Aコンバータ4
より順次出力されるコードをROM3よりD/Aコンバ
ータ4に与える必要がある。
【0008】図7は、D/Aコンバータ4が5ビットの
ときの疑似サイン波の波形例を示す。図7において、横
軸はROM3のアドレスを示し、0から始まり25-1=3
1までカウントアップした後は、再び0となり、以降こ
れを繰返すが、ここでは、図7に示すとおり1周期分の
みを示している。
ときの疑似サイン波の波形例を示す。図7において、横
軸はROM3のアドレスを示し、0から始まり25-1=3
1までカウントアップした後は、再び0となり、以降こ
れを繰返すが、ここでは、図7に示すとおり1周期分の
みを示している。
【0009】次に縦軸はROM3の出力コードを示し、
また同時にD/Aコンバータ4の出力電圧波形でもあ
る。この場合、波形の一番低い電圧は、例えば、基準電
圧等であり、一番高い電圧は、例えば、電源電圧等であ
る。また、中間の波形の電圧は、一番高い電圧と低い電
圧を2のビット数乗に分割した電圧の整数倍の値をとる
ものである。
また同時にD/Aコンバータ4の出力電圧波形でもあ
る。この場合、波形の一番低い電圧は、例えば、基準電
圧等であり、一番高い電圧は、例えば、電源電圧等であ
る。また、中間の波形の電圧は、一番高い電圧と低い電
圧を2のビット数乗に分割した電圧の整数倍の値をとる
ものである。
【0010】そして、DTMF信号発生のため、上記図
5や図6に例示した疑似サイン波形回路を2つ使用し、
その各出力を加算してDTMF信号を合成するのが、従
来一般的に行われていた。
5や図6に例示した疑似サイン波形回路を2つ使用し、
その各出力を加算してDTMF信号を合成するのが、従
来一般的に行われていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した疑似サイン波
形発生回路の場合、D/Aコンバータでは量子化誤差が
必ず発生するため、疑似サイン波を発生させた場合、そ
の量子化誤差によりサイン波形の基本波に対する高調波
成分で、低次(基本波の2倍,3倍,4倍などの周波数
成分)の成分が多くなり、歪の少ないサイン波でなくな
ってくる。
形発生回路の場合、D/Aコンバータでは量子化誤差が
必ず発生するため、疑似サイン波を発生させた場合、そ
の量子化誤差によりサイン波形の基本波に対する高調波
成分で、低次(基本波の2倍,3倍,4倍などの周波数
成分)の成分が多くなり、歪の少ないサイン波でなくな
ってくる。
【0012】上記図7でROMアドレスが変化する段の
高次の高調波成分は、簡単にローパスフィルタで減衰さ
せることが出来るので、低次の成分が問題となる。例え
ば、図7の疑似サイン波形の場合、2次高調波成分は1.
35%、3次高調波成分は1.12%、4次高調波成分は0.73
%と計算される。また、20次までの高調波成分による歪
率は1.53%である。つまり、量子化誤差によりサイン波
形が歪んでしまうという問題がある。
高次の高調波成分は、簡単にローパスフィルタで減衰さ
せることが出来るので、低次の成分が問題となる。例え
ば、図7の疑似サイン波形の場合、2次高調波成分は1.
35%、3次高調波成分は1.12%、4次高調波成分は0.73
%と計算される。また、20次までの高調波成分による歪
率は1.53%である。つまり、量子化誤差によりサイン波
形が歪んでしまうという問題がある。
【0013】本発明は、上記問題に鑑み低歪のサイン波
によりDTMF信号を作成することを第1の目的とす
る。
によりDTMF信号を作成することを第1の目的とす
る。
【0014】次に従来の回路構成ではD/Aコンバータ
の出力信号の変化点でのグリッジ防止のためD/Aコン
バータのビット数分のデータバッファ等のラッチ回路が
必要であり、半導体集積回路で作る場合など回路規模が
大きくなってしまう問題がある。
の出力信号の変化点でのグリッジ防止のためD/Aコン
バータのビット数分のデータバッファ等のラッチ回路が
必要であり、半導体集積回路で作る場合など回路規模が
大きくなってしまう問題がある。
【0015】本発明は、ビット数によらず、ある一定の
集積化可能なサンプルホールド回路を追加するだけで、
グリッジを防止することを第2の目的とする。
集積化可能なサンプルホールド回路を追加するだけで、
グリッジを防止することを第2の目的とする。
【0016】また、従来はサイン波の振幅レベルを調整
する場合、ROM出力コードを変更するとか、または、
D/Aコンバータの出力端子に新たに抵抗等を付けて調
整する必要があり、部品が増加しコストアップとなる問
題があった。
する場合、ROM出力コードを変更するとか、または、
D/Aコンバータの出力端子に新たに抵抗等を付けて調
整する必要があり、部品が増加しコストアップとなる問
題があった。
【0017】本発明は、抵抗の値を変えるだけでDTM
F信号の2波のサイン波の振幅レベルを調整可能とする
ことを第3の目的とする。
F信号の2波のサイン波の振幅レベルを調整可能とする
ことを第3の目的とする。
【0018】また、サイン波の振幅レベルを電源電圧に
依存せず一定にするためには、D/Aコンバータに基準
電圧を供給すればよいが、本発明においては簡単な回路
を追加することで上記サイン波の振幅レベルを一定にす
ることを第4の目的とする。
依存せず一定にするためには、D/Aコンバータに基準
電圧を供給すればよいが、本発明においては簡単な回路
を追加することで上記サイン波の振幅レベルを一定にす
ることを第4の目的とする。
【0019】更に本発明は、D/Aコンバータのビット
数をnとすると〔2のn乗〕×〔n〕ビットのROMが
必要である従来の回路規模の大形化を排除し、回路規模
が小さい集積化に適したコストダウンが可能なDTMF
信号発生回路の提供を第5の目的とする。
数をnとすると〔2のn乗〕×〔n〕ビットのROMが
必要である従来の回路規模の大形化を排除し、回路規模
が小さい集積化に適したコストダウンが可能なDTMF
信号発生回路の提供を第5の目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定電圧端子
と基準電圧端子間に必要本数の抵抗を直列に接続し、該
抵抗の各接続点の電位をサイン波形より計算される電位
に近くなるように各抵抗値が選ばれた抵抗ネットワーク
と、該抵抗ネットワーク内の個々の抵抗の接続点の電位
を、各スイッチのオン/オフにより出力端子に得られる
ようにするスイッチネットワークと、該スイッチネット
ワークの各々のスイッチのオン/オフを制御するカウン
タを含む制御回路とで疑似サイン波形合成回路を構成
し、前記スイッチネットワークの各スイッチのオン/オ
フにより出力端子に疑似サイン波が合成されて出力され
るように2つの前記疑似サイン波形合成回路の出力を加
算回路にて加算し出力するよう構成したことを特徴とす
る。
と基準電圧端子間に必要本数の抵抗を直列に接続し、該
抵抗の各接続点の電位をサイン波形より計算される電位
に近くなるように各抵抗値が選ばれた抵抗ネットワーク
と、該抵抗ネットワーク内の個々の抵抗の接続点の電位
を、各スイッチのオン/オフにより出力端子に得られる
ようにするスイッチネットワークと、該スイッチネット
ワークの各々のスイッチのオン/オフを制御するカウン
タを含む制御回路とで疑似サイン波形合成回路を構成
し、前記スイッチネットワークの各スイッチのオン/オ
フにより出力端子に疑似サイン波が合成されて出力され
るように2つの前記疑似サイン波形合成回路の出力を加
算回路にて加算し出力するよう構成したことを特徴とす
る。
【0021】
【作用】本発明によれば、各疑似サイン波形合成回路の
各2波の疑似サイン波形は、抵抗ネットワークの抵抗に
よる分圧電圧を、サイン波形の時間軸方向に等分に分割
して各タイミングにおけるサイン波形の電圧と等しくす
ることにより上記疑似サイン波形を合成しているので、
合成したサイン波形の基本波に対する高調波成分を計算
すると、疑似サイン波形の階段部波形(クロック成分)の
高調波は存在するが、それ以外の高調波成分が存在しな
い。
各2波の疑似サイン波形は、抵抗ネットワークの抵抗に
よる分圧電圧を、サイン波形の時間軸方向に等分に分割
して各タイミングにおけるサイン波形の電圧と等しくす
ることにより上記疑似サイン波形を合成しているので、
合成したサイン波形の基本波に対する高調波成分を計算
すると、疑似サイン波形の階段部波形(クロック成分)の
高調波は存在するが、それ以外の高調波成分が存在しな
い。
【0022】そして、前記階段部波形のクロック成分
は、基本波と周波数が離れているため簡単なローパスフ
ィルタにより可成り減衰させることができ、低歪のサイ
ン波を生成することが可能である。
は、基本波と周波数が離れているため簡単なローパスフ
ィルタにより可成り減衰させることができ、低歪のサイ
ン波を生成することが可能である。
【0023】
【実施例】図1は、本発明の基本回路構成図を示し、図
1において、6及び7は疑似サイン波形合成回路、8は
加算回路、9及び10は夫々上記疑似サイン波形合成回路
6,7への階段部波形のクロック成分入力端子、6A及
び7Aは疑似サイン波形の出力端子,8Aは加算回路8
からのDTMF信号出力端子である。
1において、6及び7は疑似サイン波形合成回路、8は
加算回路、9及び10は夫々上記疑似サイン波形合成回路
6,7への階段部波形のクロック成分入力端子、6A及
び7Aは疑似サイン波形の出力端子,8Aは加算回路8
からのDTMF信号出力端子である。
【0024】これは、疑似サイン波形の階段部波形にお
けるクロック成分が入力端子9及び10に加えられると、
疑似サイン波形合成回路6及び7にて疑似サイン波形が
生成され、出力端子6A及び7Aに疑似サイン波形が出
力され、加算回路8により両疑似サイン波形が加算され
て、出力端子8AにDTMF信号が出力される。
けるクロック成分が入力端子9及び10に加えられると、
疑似サイン波形合成回路6及び7にて疑似サイン波形が
生成され、出力端子6A及び7Aに疑似サイン波形が出
力され、加算回路8により両疑似サイン波形が加算され
て、出力端子8AにDTMF信号が出力される。
【0025】図2は、疑似サイン波形合成回路6及び7
の一実施例を示し、両回路とも同じ構成である。
の一実施例を示し、両回路とも同じ構成である。
【0026】図2において、11は抵抗ネットワークで、
その一端は所定電圧端子11Aに接続され、また、他端は
基準電圧端子11Bに接続されている。この抵抗ネットワ
ーク11は、例えば、図2に示すように抵抗R0,R1,…
Rm,Rm+1を直列に接続したものである。
その一端は所定電圧端子11Aに接続され、また、他端は
基準電圧端子11Bに接続されている。この抵抗ネットワ
ーク11は、例えば、図2に示すように抵抗R0,R1,…
Rm,Rm+1を直列に接続したものである。
【0027】12はスイッチネットワークで、図2に例示
するようにS1,S2,…Sm-1,Smの各スイッチを備
え、この各スイッチS1〜Smの可動片に上記抵抗ネット
ワーク11の各々の抵抗の接続点の分圧電圧V1,V2…V
m,Vm+1が入力される。
するようにS1,S2,…Sm-1,Smの各スイッチを備
え、この各スイッチS1〜Smの可動片に上記抵抗ネット
ワーク11の各々の抵抗の接続点の分圧電圧V1,V2…V
m,Vm+1が入力される。
【0028】13は制御回路で、上記スイッチネットワー
ク12の各スイッチS1〜Smをオン/オフ制御するための
カウンタ(図略)を含むものであり、そのオン/オフ制御
の切替タイミングは、入力端子9(10)から入力されるク
ロックにより制御され、抵抗ネットワーク11の各抵抗の
接続点の分圧電圧V1〜Vm+1を順繰りにスイッチネット
ワーク12の出力端子12Aへ出力する。
ク12の各スイッチS1〜Smをオン/オフ制御するための
カウンタ(図略)を含むものであり、そのオン/オフ制御
の切替タイミングは、入力端子9(10)から入力されるク
ロックにより制御され、抵抗ネットワーク11の各抵抗の
接続点の分圧電圧V1〜Vm+1を順繰りにスイッチネット
ワーク12の出力端子12Aへ出力する。
【0029】ここで、上記抵抗ネットワーク11の各抵抗
値は、例えば、次のように決められる。即ち、出力端子
12Aにより疑似サイン波形を出力するために、各抵抗値
を決めるには、波形の最大電位を、例えば、V1とし、
最小電位をVm+1とすると、Vk(k=1,2,…,m)の
電位は、
値は、例えば、次のように決められる。即ち、出力端子
12Aにより疑似サイン波形を出力するために、各抵抗値
を決めるには、波形の最大電位を、例えば、V1とし、
最小電位をVm+1とすると、Vk(k=1,2,…,m)の
電位は、
【0030】
【数1】
【0031】とすればよい。従って、Vkでの抵抗の関
係式は、
係式は、
【0032】
【数2】
【0033】となる。R1+R2+…Rm=R(一定)と、
例えば、決めると、上式より、
例えば、決めると、上式より、
【0034】
【数3】
【0035】と決めることができる。
【0036】上述した各抵抗値をもつ抵抗ネットワーク
を使って、出力端子12Aに疑似サイン波形を出力させる
ためには、例えば、スイッチS1〜Smは、まず、Vm+1
の電位を出力端子12Aに出力した後、次のタイミングで
はVm,次はVm-1のように制御回路13によってスイッチ
S1〜Smを順次オン/オフ制御し、V1を出力端子12A
に出力した後は、元に戻って、V2を出力し、V3,V4
…Vm+1まで出力することにより1周期の疑似サイン波
形を作ることができる。
を使って、出力端子12Aに疑似サイン波形を出力させる
ためには、例えば、スイッチS1〜Smは、まず、Vm+1
の電位を出力端子12Aに出力した後、次のタイミングで
はVm,次はVm-1のように制御回路13によってスイッチ
S1〜Smを順次オン/オフ制御し、V1を出力端子12A
に出力した後は、元に戻って、V2を出力し、V3,V4
…Vm+1まで出力することにより1周期の疑似サイン波
形を作ることができる。
【0037】上記疑似サイン波形を連続的に出力端子12
Aに出力するためには、制御回路13によりスイッチS1
〜Smのオン/オフ制御を順繰りに繰返せばよい。
Aに出力するためには、制御回路13によりスイッチS1
〜Smのオン/オフ制御を順繰りに繰返せばよい。
【0038】次にスイッチが切替わるオン/オフのタイ
ミングについては実際にはバラツクため、出力端子12A
には、V1〜Vm+1以外の電圧、いわゆるグリッジが出力
されることがある。このグリッジ防止のため図3に例示
するように出力端子12からの類似サイン波形出力をサン
プルホールド回路14へ入力し、該サンプルホールド回路
の出力端子14Aからの疑似サイン波形出力を用いる。
ミングについては実際にはバラツクため、出力端子12A
には、V1〜Vm+1以外の電圧、いわゆるグリッジが出力
されることがある。このグリッジ防止のため図3に例示
するように出力端子12からの類似サイン波形出力をサン
プルホールド回路14へ入力し、該サンプルホールド回路
の出力端子14Aからの疑似サイン波形出力を用いる。
【0039】このサンプルホールド回路14では、スイッ
チネットワーク12のオン/オフのバタック間をホールド
し、スイッチが安定してからサンプルするようにするこ
とで、グリッジ出力が防止される。
チネットワーク12のオン/オフのバタック間をホールド
し、スイッチが安定してからサンプルするようにするこ
とで、グリッジ出力が防止される。
【0040】また、上記図2の所定電圧端子11Aの電位
を、例えば、V(>0v)とすると、V1及びVm+1の電位
は、夫々下式となる。
を、例えば、V(>0v)とすると、V1及びVm+1の電位
は、夫々下式となる。
【0041】
【数4】
【0042】
【数5】
【0043】従って、疑似サイン波形の最大電位,最小
電位は、抵抗R0,Rm+1を変えることにより、変更可能
であり、サイン波形の振幅を簡単に調整することができ
る。
電位は、抵抗R0,Rm+1を変えることにより、変更可能
であり、サイン波形の振幅を簡単に調整することができ
る。
【0044】また、サイン波形の振幅レベルを一定に保
つ必要がある場合、次の2つの手段で実施可能である。
即ち、第1は図4に例示するように所定電圧端子11Aと
抵抗ネットワーク11の間に定電流源15を設けることによ
り、抵抗ネットワーク11の各抵抗R0〜Rm+1は一定であ
るため、V0の電位は所定電圧端子11Aの電位によらず
一定に保つことができ、サイン波形の振幅レベルが一定
となる。
つ必要がある場合、次の2つの手段で実施可能である。
即ち、第1は図4に例示するように所定電圧端子11Aと
抵抗ネットワーク11の間に定電流源15を設けることによ
り、抵抗ネットワーク11の各抵抗R0〜Rm+1は一定であ
るため、V0の電位は所定電圧端子11Aの電位によらず
一定に保つことができ、サイン波形の振幅レベルが一定
となる。
【0045】また、第2は上記定電圧電流源15に代え、
所定電圧端子11Aに定電圧源を接続しても、V0の電位
は一定となるため、サイン波形の振幅レベルを一定にす
ることができる。
所定電圧端子11Aに定電圧源を接続しても、V0の電位
は一定となるため、サイン波形の振幅レベルを一定にす
ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明のDTMF信
号発生回路は、DTMF信号を合成した場合、各2波の
疑似サイン波形は、抵抗ネットワークによる分圧電圧を
サイン波形の時間軸方向に等分に分割して各タイミング
におけるサイン波形の電圧と等しくすることにより疑似
サイン波形を合成しているため、合成したサイン波形の
基本波に対する高調波成分が存在しない。そして、疑似
サイン波形における階段部波形のクロック成分は基本波
と周波数が離れているため簡単なローパスフィルタによ
り可成り減衰させることが出来、低歪なサイン波形を合
成することができる。
号発生回路は、DTMF信号を合成した場合、各2波の
疑似サイン波形は、抵抗ネットワークによる分圧電圧を
サイン波形の時間軸方向に等分に分割して各タイミング
におけるサイン波形の電圧と等しくすることにより疑似
サイン波形を合成しているため、合成したサイン波形の
基本波に対する高調波成分が存在しない。そして、疑似
サイン波形における階段部波形のクロック成分は基本波
と周波数が離れているため簡単なローパスフィルタによ
り可成り減衰させることが出来、低歪なサイン波形を合
成することができる。
【0047】また本発明においては、サイン波形を抵抗
ネットワークの各抵抗値(抵抗比)にプログラムするた
め、従来のようなROMが不要であり、回路が簡単にな
りコストダウンが可能である。
ネットワークの各抵抗値(抵抗比)にプログラムするた
め、従来のようなROMが不要であり、回路が簡単にな
りコストダウンが可能である。
【0048】また、本発明の疑似サイン波形合成回路に
おいては、クロックタイミングの変化時点におけるアナ
ログ出力電圧に生じるグリッジを取り除くためには、サ
ンプルホールド回路を1個追加すればよく、従来のよう
にビットごとに同期回路を入れていると、ビット数が増
えると、グリッジ除去回路も増えてしまうため、コスト
アップにつながるが、本発明の場合には、ビット数によ
ってグリッジ除去回路が増加しないため、回路規模が小
さくなりコストダウンが可能となる。
おいては、クロックタイミングの変化時点におけるアナ
ログ出力電圧に生じるグリッジを取り除くためには、サ
ンプルホールド回路を1個追加すればよく、従来のよう
にビットごとに同期回路を入れていると、ビット数が増
えると、グリッジ除去回路も増えてしまうため、コスト
アップにつながるが、本発明の場合には、ビット数によ
ってグリッジ除去回路が増加しないため、回路規模が小
さくなりコストダウンが可能となる。
【0049】また、抵抗ネットワークの一部の抵抗の大
きさを変えることによりサイン波形の振幅レベルを変更
することが出来るため、抵抗トリミング等により振幅レ
ベルの合わせ込みとか、調整が容易に可能である。特に
DTMF信号の高群(4波)と低群(4波)の振幅レベル比
の合わせ込みに有効である。
きさを変えることによりサイン波形の振幅レベルを変更
することが出来るため、抵抗トリミング等により振幅レ
ベルの合わせ込みとか、調整が容易に可能である。特に
DTMF信号の高群(4波)と低群(4波)の振幅レベル比
の合わせ込みに有効である。
【0050】さらに本発明は、出力のサイン波の振幅レ
ベルを電源電圧に依存せず一定にするために、本発明に
おいては、抵抗ネットワークに定電圧源または定電流源
のどちらも利用可能であるため、全体の回路システムに
合わせてどちらか一方を選択出来るため、コストメリッ
トの出る方法を選択して使用することが可能である。
ベルを電源電圧に依存せず一定にするために、本発明に
おいては、抵抗ネットワークに定電圧源または定電流源
のどちらも利用可能であるため、全体の回路システムに
合わせてどちらか一方を選択出来るため、コストメリッ
トの出る方法を選択して使用することが可能である。
【図1】本発明の基本回路構成図である。
【図2】図1の疑似サイン波形合成回路の一実施例を示
す図である。
す図である。
【図3】本発明のグリッジ防止のための一回路例を示す
図である。
図である。
【図4】本発明の振幅レベルを一定に調整するための一
回路列である。
回路列である。
【図5】従来のアナログ波形を合成する回路のブロック
図である。
図である。
【図6】従来のD/Aコンバータの出力にグリッジが生
じるのを防止する回路構成例を示す図である。
じるのを防止する回路構成例を示す図である。
【図7】従来のD/Aコンバータが5ビットのときの疑
似サイン波の波形例を示す図である。
似サイン波の波形例を示す図である。
6,7…疑似サイン波形合成回路、 8…加算回路、
8A…DTMF信号出力端子、 9,10…クロック入力
端子、 11…抵抗ネットワーク、 11A…所定電圧端
子、 11B…基準電圧端子、 12…スイッチネットワー
ク、 12A,14A…疑似サイン信号出力端子、 13…制
御回路、 14…サンプルホールド回路、 15…定電流
源、 R0,R1,・・・Rm,Rm+1…抵抗、 V1,V2,・
・・Vm,Vm+1…分圧電圧、 S1,S2,・・・Sm,Sm-1
…スイッチ。
8A…DTMF信号出力端子、 9,10…クロック入力
端子、 11…抵抗ネットワーク、 11A…所定電圧端
子、 11B…基準電圧端子、 12…スイッチネットワー
ク、 12A,14A…疑似サイン信号出力端子、 13…制
御回路、 14…サンプルホールド回路、 15…定電流
源、 R0,R1,・・・Rm,Rm+1…抵抗、 V1,V2,・
・・Vm,Vm+1…分圧電圧、 S1,S2,・・・Sm,Sm-1
…スイッチ。
Claims (4)
- 【請求項1】 所定電圧端子と基準電圧端子間に必要本
数の抵抗を直列に接続し、該抵抗の各接続点の電位をサ
イン波形より計算される電位に近くなるように各抵抗値
が選ばれた抵抗ネットワークと、該抵抗ネットワーク内
の個々の抵抗の接続点の電位を、各スイッチのオン/オ
フにより出力端子に得られるようにするスイッチネット
ワークと、該スイッチネットワークの各々のスイッチの
オン/オフを制御するカウンタを含む制御回路とで疑似
サイン波形合成回路を構成し、前記スイッチネットワー
クの各スイッチのオン/オフにより出力端子に疑似サイ
ン波が合成されて出力されるように2つの前記疑似サイ
ン波形合成回路の出力を加算回路にて加算し出力するよ
う構成したことを特徴とするDTMF信号発生回路。 - 【請求項2】 各疑似サイン波形合成回路の出力は夫々
サンプルホールド回路を通した後、加算回路にて加算す
るよう構成したことを特徴とする請求項1記載のDTM
F信号発生回路。 - 【請求項3】 各疑似サイン波形合成回路の抵抗ネット
ワークの所定電圧端子側または基準電圧端子側に一番近
い抵抗の値を調整して、疑似サイン波形の振幅の大きさ
を調整することにより、DTMF信号の2つのサイン波
形の振幅比を調整可能にしたことを特徴とする請求項1
記載のDTMF信号発生回路。 - 【請求項4】 各疑似サイン波形合成回路の抵抗ネット
ワークの所定電圧端子と該抵抗ネットワークの間に接続
された定電流源または定電圧源により駆動することを特
徴とする請求項1記載のDTMF信号発生回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24235791A JPH0563783A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | Dtmf信号発生回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24235791A JPH0563783A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | Dtmf信号発生回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0563783A true JPH0563783A (ja) | 1993-03-12 |
Family
ID=17087988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24235791A Pending JPH0563783A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | Dtmf信号発生回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0563783A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7019567B2 (en) * | 2003-04-30 | 2006-03-28 | Sony Corporation | Sine wave generation circuit |
KR101127760B1 (ko) * | 2011-11-03 | 2012-03-27 | 부흥시스템(주) | 배전선로 자동 개폐기의 계측전압을 보정하기 위한 시험장치, 그 시험장치를 이용한 시험방법 |
WO2024169418A1 (zh) * | 2023-02-15 | 2024-08-22 | 歌尔微电子股份有限公司 | 电荷泵电路和电子设备 |
-
1991
- 1991-08-29 JP JP24235791A patent/JPH0563783A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7019567B2 (en) * | 2003-04-30 | 2006-03-28 | Sony Corporation | Sine wave generation circuit |
KR101127760B1 (ko) * | 2011-11-03 | 2012-03-27 | 부흥시스템(주) | 배전선로 자동 개폐기의 계측전압을 보정하기 위한 시험장치, 그 시험장치를 이용한 시험방법 |
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