JPH056257Y2 - - Google Patents
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- JPH056257Y2 JPH056257Y2 JP1987194600U JP19460087U JPH056257Y2 JP H056257 Y2 JPH056257 Y2 JP H056257Y2 JP 1987194600 U JP1987194600 U JP 1987194600U JP 19460087 U JP19460087 U JP 19460087U JP H056257 Y2 JPH056257 Y2 JP H056257Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- holding claw
- free end
- reference line
- engaging portion
- hanger
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 claims description 84
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 3
- 238000009958 sewing Methods 0.000 description 15
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Chain Conveyers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案は作業工程ラインに沿つて延びるレー
ルに吊下げられて移送されるハンガーコンベアの
ハンガーに関する。
ルに吊下げられて移送されるハンガーコンベアの
ハンガーに関する。
(従来の技術)
従来、この種のハンガーとしては、例えば、こ
の出願の出願人と同一の出願人による実開昭61−
21711号公報(昭和61年2月7日公開)に記載さ
れたものがある。そのハンガーでは、ハンガー本
体に形成した間隙の一側に保持爪がほぼ水平方向
に移動可能及び回動可能に装着されており、保持
爪を間隙の他側へ向かつて付勢するばねの付勢力
に抗し、保持爪の自由端を上方へ回動させて、間
隙の下部開口部を開放し、その開口部から保持爪
と間隙の他側壁との間に縫製パーツ等の被搬送物
を挿入した後、前記ばねの付勢力に基づいて保持
爪により被搬送物を間隙の他側壁に向かつて押圧
することにより、その被搬送物を保持するように
なつている。そして、特に被搬送物が軽量で薄手
のものである場合には、その被搬送物を下方へ引
つ張ることにより、ばねの付勢力に抗して保持爪
を下方へ回動させてその先端を保持爪の回動中心
を通る水平面よりも下方に位置させ、その回動に
より間隙を開口させて被搬送物を取外すようにな
つている。
の出願の出願人と同一の出願人による実開昭61−
21711号公報(昭和61年2月7日公開)に記載さ
れたものがある。そのハンガーでは、ハンガー本
体に形成した間隙の一側に保持爪がほぼ水平方向
に移動可能及び回動可能に装着されており、保持
爪を間隙の他側へ向かつて付勢するばねの付勢力
に抗し、保持爪の自由端を上方へ回動させて、間
隙の下部開口部を開放し、その開口部から保持爪
と間隙の他側壁との間に縫製パーツ等の被搬送物
を挿入した後、前記ばねの付勢力に基づいて保持
爪により被搬送物を間隙の他側壁に向かつて押圧
することにより、その被搬送物を保持するように
なつている。そして、特に被搬送物が軽量で薄手
のものである場合には、その被搬送物を下方へ引
つ張ることにより、ばねの付勢力に抗して保持爪
を下方へ回動させてその先端を保持爪の回動中心
を通る水平面よりも下方に位置させ、その回動に
より間隙を開口させて被搬送物を取外すようにな
つている。
(考案が解決しようとする問題点)
ところが、上記のハンガーにおいて保持爪の先
端が保持爪の回動中心を通る水平面よりも下方に
位置する状態では、保持爪の先端が前記水平面へ
回動する方向、すなわち上方への回動付勢力を受
けているため、軽量、薄手の被搬送物を下方へ引
つ張つて取り外す時には、ハンガー本体及び保持
爪との摩擦により被搬送物を傷めたりするおそれ
があつた。
端が保持爪の回動中心を通る水平面よりも下方に
位置する状態では、保持爪の先端が前記水平面へ
回動する方向、すなわち上方への回動付勢力を受
けているため、軽量、薄手の被搬送物を下方へ引
つ張つて取り外す時には、ハンガー本体及び保持
爪との摩擦により被搬送物を傷めたりするおそれ
があつた。
(考案の目的)
この考案は上記の問題点を解消するためになさ
れたものであつて、その目的は被搬送物の取外し
に際して、被搬送物が軽量であつたり薄いもので
あつたりする場合にも、その被搬送物を傷めるこ
となく簡単に取り外すことが可能なハンガー構造
を提供することにある。
れたものであつて、その目的は被搬送物の取外し
に際して、被搬送物が軽量であつたり薄いもので
あつたりする場合にも、その被搬送物を傷めるこ
となく簡単に取り外すことが可能なハンガー構造
を提供することにある。
(問題点を解決するための手段)
上記の目的を達成するために、この考案では、
上下に延びると共に下方にて開口する被搬送物挿
入用の間隙を備えたハンガー本体と、前記間隙の
一側において前記ハンガー本体に対し、その基端
により略水平方向へ移動可能及びその移動位置に
おいて回動可能に装着され、かつその自由端によ
り被搬送物を前記間隙の他側へ向かつて押圧し、
両者間で被搬送物を保持するための保持爪と、そ
の保持爪の回動中心の近傍かつこの回動中心より
も自由端側に形成され、保持爪の回動中心と自由
端とを結ぶ線分よりも上方に位置する第1係合部
及び略その線分上に位置する第2係合部を備えた
カム部と、そのカム部の第1及び第2係合部に係
脱可能に圧接され、前記保持爪の回動に際し、そ
の自由端及び第1係合部が保持爪の回動中心を通
る略水平な基準線よりも上方に位置する時、前記
第1係合部との係合を介して保持爪をその自由端
が前記基準線側へ回動する方向へ付勢すると共
に、前記第1係合部が前記基準線よりも上方に位
置し、かつ前記自由端が前記基準線よりも下方に
位置する時、略基準線上に位置する前記第2係合
部に係合されて前記保持爪の自由端の回動方向へ
の付勢力がほぼ解放される付勢手段とを設けてい
る。
上下に延びると共に下方にて開口する被搬送物挿
入用の間隙を備えたハンガー本体と、前記間隙の
一側において前記ハンガー本体に対し、その基端
により略水平方向へ移動可能及びその移動位置に
おいて回動可能に装着され、かつその自由端によ
り被搬送物を前記間隙の他側へ向かつて押圧し、
両者間で被搬送物を保持するための保持爪と、そ
の保持爪の回動中心の近傍かつこの回動中心より
も自由端側に形成され、保持爪の回動中心と自由
端とを結ぶ線分よりも上方に位置する第1係合部
及び略その線分上に位置する第2係合部を備えた
カム部と、そのカム部の第1及び第2係合部に係
脱可能に圧接され、前記保持爪の回動に際し、そ
の自由端及び第1係合部が保持爪の回動中心を通
る略水平な基準線よりも上方に位置する時、前記
第1係合部との係合を介して保持爪をその自由端
が前記基準線側へ回動する方向へ付勢すると共
に、前記第1係合部が前記基準線よりも上方に位
置し、かつ前記自由端が前記基準線よりも下方に
位置する時、略基準線上に位置する前記第2係合
部に係合されて前記保持爪の自由端の回動方向へ
の付勢力がほぼ解放される付勢手段とを設けてい
る。
(作用)
従つて、この考案によれば、保持爪の回動に際
し、その自由端及び第1係合部が保持爪の回動中
心を通る略水平な基準線よりも上方に位置する
時、付勢手段と第1係合部との係合を介してその
付勢手段により保持爪がその自由端が前記基準線
側へ回動する方向へ付勢されることにより被搬送
物押圧方向へ付勢され、その保持爪と間隙の他側
との間で被搬送物を保持できる。又、前記第1係
合部が前記基準線よりも上方に位置し、かつ前記
自由端が前記基準線よりも下方に位置する時、付
勢手段が略基準線上に位置する前記第2係合部に
係合されて、前記保持爪の自由端の回動方向への
付勢力がほぼ解放され、被搬送物を保持爪と間隙
の他側との間から容易に取外し得る。
し、その自由端及び第1係合部が保持爪の回動中
心を通る略水平な基準線よりも上方に位置する
時、付勢手段と第1係合部との係合を介してその
付勢手段により保持爪がその自由端が前記基準線
側へ回動する方向へ付勢されることにより被搬送
物押圧方向へ付勢され、その保持爪と間隙の他側
との間で被搬送物を保持できる。又、前記第1係
合部が前記基準線よりも上方に位置し、かつ前記
自由端が前記基準線よりも下方に位置する時、付
勢手段が略基準線上に位置する前記第2係合部に
係合されて、前記保持爪の自由端の回動方向への
付勢力がほぼ解放され、被搬送物を保持爪と間隙
の他側との間から容易に取外し得る。
(実施例)
以下、この考案を具体化した一実施例を図面に
従つて詳細に説明する。第1図に示すようにハン
ガーコンベアにおいて使用されるハンガー1は作
業工程ラインに沿つて延びるレール(図示略)に
吊下げられた状態で移送される支持杆2と、その
支持杆2の下端に装着されたハンガー本体3とか
ら構成されている。ハンガー本体3には所定の間
隔をおいて下方へ突出する5個の突片4が形成さ
れ、各突片4の間には下方及び前後両側方へ開口
する縫製パーツ挿入用の間隙5が形成されてい
る。
従つて詳細に説明する。第1図に示すようにハン
ガーコンベアにおいて使用されるハンガー1は作
業工程ラインに沿つて延びるレール(図示略)に
吊下げられた状態で移送される支持杆2と、その
支持杆2の下端に装着されたハンガー本体3とか
ら構成されている。ハンガー本体3には所定の間
隔をおいて下方へ突出する5個の突片4が形成さ
れ、各突片4の間には下方及び前後両側方へ開口
する縫製パーツ挿入用の間隙5が形成されてい
る。
各間隙5の下部開口部6の近傍において、各間
隙5の右側に位置する突片4には、略水平方向へ
延びる長孔7がそれぞれ形成されている。一方、
前記各間隙5の左側に位置する突片4との間で縫
製パーツP等の被搬送物を保持するための保持爪
8は第2図及び第3図に示すように合成樹脂材料
により二叉状に形成され、その基端には同軸線上
において互いに対向すると共に各長孔7に前後両
側から挿入される一対の軸部9が形成されてい
る。そして、その軸部9において保持爪8が前記
長孔7に沿つて移動可能及び任意の移動位置にお
いて回動可能に装着されていて、第1図の左側部
に示すように、右側突片4に外嵌されてその一部
が右側突片4に重なり合う格納位置Aと、その自
由端10が間隙5の左側突片4の内側壁4aから
下方へ離脱して間隙5の開口部6を解放する開口
解放位置Bとの間で回動される。
隙5の右側に位置する突片4には、略水平方向へ
延びる長孔7がそれぞれ形成されている。一方、
前記各間隙5の左側に位置する突片4との間で縫
製パーツP等の被搬送物を保持するための保持爪
8は第2図及び第3図に示すように合成樹脂材料
により二叉状に形成され、その基端には同軸線上
において互いに対向すると共に各長孔7に前後両
側から挿入される一対の軸部9が形成されてい
る。そして、その軸部9において保持爪8が前記
長孔7に沿つて移動可能及び任意の移動位置にお
いて回動可能に装着されていて、第1図の左側部
に示すように、右側突片4に外嵌されてその一部
が右側突片4に重なり合う格納位置Aと、その自
由端10が間隙5の左側突片4の内側壁4aから
下方へ離脱して間隙5の開口部6を解放する開口
解放位置Bとの間で回動される。
前記各軸部9の外側において保持爪8には軸部
9の近傍から自由端10の近傍へ向かつて延びる
一対のばね掛け溝11が形成され、その溝底部に
おいて軸部9の近傍には第2図に示すように前記
軸部9の中心と自由端10とを結ぶ線分Lよりも
上方で且つ軸部9の中心(回動中心)よりも自由
端10側に変倚して位置する第1係合部12a
と、前記第1係合部12aを通り且つ前記線分L
に直交する線分と、該線分Lとの交点位置に位置
する第2係合部12bと、両者を連結し、線分L
に直交して延びる連結部12cとからなるカム部
12が形成されている。又、カム部12に連続し
て保持爪8には切欠12dが形成されている。こ
の切欠12dは、前記第2係合部12bから前記
線分Lに沿つて延び、その後、第2図における保
持爪8の下端に向けて形成されており、保持爪8
の回動に際し、後記巻ばね14の自由端との衝突
が回避される。
9の近傍から自由端10の近傍へ向かつて延びる
一対のばね掛け溝11が形成され、その溝底部に
おいて軸部9の近傍には第2図に示すように前記
軸部9の中心と自由端10とを結ぶ線分Lよりも
上方で且つ軸部9の中心(回動中心)よりも自由
端10側に変倚して位置する第1係合部12a
と、前記第1係合部12aを通り且つ前記線分L
に直交する線分と、該線分Lとの交点位置に位置
する第2係合部12bと、両者を連結し、線分L
に直交して延びる連結部12cとからなるカム部
12が形成されている。又、カム部12に連続し
て保持爪8には切欠12dが形成されている。こ
の切欠12dは、前記第2係合部12bから前記
線分Lに沿つて延び、その後、第2図における保
持爪8の下端に向けて形成されており、保持爪8
の回動に際し、後記巻ばね14の自由端との衝突
が回避される。
又、前記各間隙5の右側に位置する突片4の基
端には前後一対のばね掛けピン13が突設され、
その外周には係止凹部13aが形成されている。
前記ばね掛けピン13には一対の巻ばね14がそ
の中間部にてそれぞれ巻回され、前記係止凹部1
3aとの係合によつての離脱が防止されている。
前記各巻ばね14の一端はハンガー本体3に突設
した複数にばね力調節片15に選択的に係止さ
れ、他端は前記ばね掛け溝11におけるカム部1
2に圧接されている。
端には前後一対のばね掛けピン13が突設され、
その外周には係止凹部13aが形成されている。
前記ばね掛けピン13には一対の巻ばね14がそ
の中間部にてそれぞれ巻回され、前記係止凹部1
3aとの係合によつての離脱が防止されている。
前記各巻ばね14の一端はハンガー本体3に突設
した複数にばね力調節片15に選択的に係止さ
れ、他端は前記ばね掛け溝11におけるカム部1
2に圧接されている。
そして、保持爪8の回動に伴い、第2図に示す
ように保持爪8の自由端10及び前記第1係合部
12aが保持爪8の回動中心を通るほぼ水平な基
準線Sよりも上方に配置された状態で、前記ばね
14の他端が第1係合部12aに係合されること
により、そのばね14の付勢力に基づき、自由端
10が前記基準線S側へ回動する方向へ付勢され
ることにより、自由端10が間隙5の左側突片4
に押圧されて保持爪8が第1図及び第2図に示す
待機位置Cに配置される。
ように保持爪8の自由端10及び前記第1係合部
12aが保持爪8の回動中心を通るほぼ水平な基
準線Sよりも上方に配置された状態で、前記ばね
14の他端が第1係合部12aに係合されること
により、そのばね14の付勢力に基づき、自由端
10が前記基準線S側へ回動する方向へ付勢され
ることにより、自由端10が間隙5の左側突片4
に押圧されて保持爪8が第1図及び第2図に示す
待機位置Cに配置される。
又、第1図に左から2番目の間隙5中に二点鎖
線で示すように、前記第1係合部12aが前記基
準線Sよりも上方に配置され、かつ自由端10が
基準線S上に配置された状態で、前記巻ばね14
の他端が第2係合部12bに係合されると共に連
結部12cも巻ばね14に係合し、保持爪8に対
する回動付勢力が解除されて保持爪8が保持位置
Eaに配置される。
線で示すように、前記第1係合部12aが前記基
準線Sよりも上方に配置され、かつ自由端10が
基準線S上に配置された状態で、前記巻ばね14
の他端が第2係合部12bに係合されると共に連
結部12cも巻ばね14に係合し、保持爪8に対
する回動付勢力が解除されて保持爪8が保持位置
Eaに配置される。
さらに、保持爪8の回動に伴い、第1図の右か
ら2番目の間隙5中に二点鎖線で示すように、前
記第1係合部12aが前記基準線Sよりも上方に
配置され、かつ自由端10が基準線Sよりも下方
に配置された状態で、前記巻ばね14の他端が基
準線Sよりも僅かに下方に配置された第2係合部
12bに係合し、保持爪8は第1図における時計
方向に僅かに付勢されて保持爪8が付勢力開放位
置Dに配置される。
ら2番目の間隙5中に二点鎖線で示すように、前
記第1係合部12aが前記基準線Sよりも上方に
配置され、かつ自由端10が基準線Sよりも下方
に配置された状態で、前記巻ばね14の他端が基
準線Sよりも僅かに下方に配置された第2係合部
12bに係合し、保持爪8は第1図における時計
方向に僅かに付勢されて保持爪8が付勢力開放位
置Dに配置される。
前記間隙5の右側突片4の先端には、二叉状を
なすストツパー16が着脱可能に外嵌され、その
ストツパー16の係合ピン17が右側突片4の取
付け孔18に離脱可能に嵌合されると共に、スト
ツパー16の下側辺縁が右側突片4の規制壁19
に離脱可能に係合されている。そして、保持爪8
の一辺縁部がストツパー16の上側辺縁に係合さ
れることにより、保持爪8が前記待機位置Cと付
勢力解放位置Dとの間の保持位置Eaに規制配置
される。又、前記保持爪8はストツパー16の取
外し位置において前記規制壁19に係合して前記
開口解放位置Bに規制される。
なすストツパー16が着脱可能に外嵌され、その
ストツパー16の係合ピン17が右側突片4の取
付け孔18に離脱可能に嵌合されると共に、スト
ツパー16の下側辺縁が右側突片4の規制壁19
に離脱可能に係合されている。そして、保持爪8
の一辺縁部がストツパー16の上側辺縁に係合さ
れることにより、保持爪8が前記待機位置Cと付
勢力解放位置Dとの間の保持位置Eaに規制配置
される。又、前記保持爪8はストツパー16の取
外し位置において前記規制壁19に係合して前記
開口解放位置Bに規制される。
上記のように構成されたハンガーにおいて、軽
量、薄手の縫製パーツPをハンガー1に吊下げる
場合には、先ず、ストツパー16を突片4から取
外し、かつ各保持爪8を第1図に示す待機位置C
に配置した状態で、ハンガー本体3の間隙5の下
方から、突片4と保持爪8の自由端10との間
に、縫製パーツPを挿入すると、保持爪8が巻ば
ね14の付勢力に抗し、軸部9を中心として格納
位置A側へ所定量回動され、縫製パーツPの上端
が前記自由端10と突片4との間を通つて間隙5
内に進入する。その後、巻ばね14の付勢力によ
つて保持爪8が待機位置C側へ復帰回動される
と、前記縫製パーツPが突片4と保持爪8との間
に保持されて、ハンガー1に吊下げられる。
量、薄手の縫製パーツPをハンガー1に吊下げる
場合には、先ず、ストツパー16を突片4から取
外し、かつ各保持爪8を第1図に示す待機位置C
に配置した状態で、ハンガー本体3の間隙5の下
方から、突片4と保持爪8の自由端10との間
に、縫製パーツPを挿入すると、保持爪8が巻ば
ね14の付勢力に抗し、軸部9を中心として格納
位置A側へ所定量回動され、縫製パーツPの上端
が前記自由端10と突片4との間を通つて間隙5
内に進入する。その後、巻ばね14の付勢力によ
つて保持爪8が待機位置C側へ復帰回動される
と、前記縫製パーツPが突片4と保持爪8との間
に保持されて、ハンガー1に吊下げられる。
一方、前記吊下げ状態から縫製パーツPを取り
外す場合には、そのパーツPを下方へ引つ張る
と、前記巻ばね14の付勢力に抗して保持爪8が
長孔7に沿つて右方へ移動され、その自由端10
が基準線S上に位置する。この時、保持爪8の連
結部12cは前記巻ばね14に接触し、保持爪8
は第1図における左方へ付勢されると共に、前記
待機位置Cにおける保持爪8が受ける軸部9を中
心とした回動付勢力は解除される。
外す場合には、そのパーツPを下方へ引つ張る
と、前記巻ばね14の付勢力に抗して保持爪8が
長孔7に沿つて右方へ移動され、その自由端10
が基準線S上に位置する。この時、保持爪8の連
結部12cは前記巻ばね14に接触し、保持爪8
は第1図における左方へ付勢されると共に、前記
待機位置Cにおける保持爪8が受ける軸部9を中
心とした回動付勢力は解除される。
この後、保持爪8が更に下方へ回動されると、
前記巻ばね14の左方への付勢力により前記軸部
9が左方へ移動されて長孔7の左側壁に係合す
る。この時、保持爪8は付勢力解放位置Dに配置
される。この付勢力解放位置Dにおいては、前記
第2係合部12bは基準線Sよりも僅かに下方に
位置すると共に、巻ばね14と係合しているた
め、保持爪8は第1図における時計方向の弱い付
勢力により、付勢力解放位置Dに保持される。従
つて、この実施例では、軽量、薄手の縫製パーツ
Pの取外しに際して、そのパーツPと保持爪8及
び突片4との間の摩擦を少なくして、そのパーツ
Pを傷めることなく容易に取り外すことができ
る。
前記巻ばね14の左方への付勢力により前記軸部
9が左方へ移動されて長孔7の左側壁に係合す
る。この時、保持爪8は付勢力解放位置Dに配置
される。この付勢力解放位置Dにおいては、前記
第2係合部12bは基準線Sよりも僅かに下方に
位置すると共に、巻ばね14と係合しているた
め、保持爪8は第1図における時計方向の弱い付
勢力により、付勢力解放位置Dに保持される。従
つて、この実施例では、軽量、薄手の縫製パーツ
Pの取外しに際して、そのパーツPと保持爪8及
び突片4との間の摩擦を少なくして、そのパーツ
Pを傷めることなく容易に取り外すことができ
る。
又、このパーツ取り外し時において、保持爪8
がパーツPとの接触により、前記付勢力解放位置
Dを越えて更に下方へ回動された場合には、保持
爪8が突片4の規制壁19に係合されて、開口解
放位置Bに配置されるとともに、第2係合部12
bが軸部9の回動中心の下方において巻ばね14
に抗して第1図の右方に回動される。そして、パ
ーツPが保持爪8から完全に離脱すると、第2係
合部12bと巻ばね14との係合を介し、巻ばね
14の付勢力によつて保持爪8が付勢力解放位置
Dまで復帰回動される。従つて、縫製パーツPの
取外し後において、間隙5の下部開口部6が解放
されることはなく、パーツPの挿入が容易とな
る。
がパーツPとの接触により、前記付勢力解放位置
Dを越えて更に下方へ回動された場合には、保持
爪8が突片4の規制壁19に係合されて、開口解
放位置Bに配置されるとともに、第2係合部12
bが軸部9の回動中心の下方において巻ばね14
に抗して第1図の右方に回動される。そして、パ
ーツPが保持爪8から完全に離脱すると、第2係
合部12bと巻ばね14との係合を介し、巻ばね
14の付勢力によつて保持爪8が付勢力解放位置
Dまで復帰回動される。従つて、縫製パーツPの
取外し後において、間隙5の下部開口部6が解放
されることはなく、パーツPの挿入が容易とな
る。
他方、重くかつ厚手の縫製パーツPをハンガー
に取付ける場合には、ストツパー16を突片4の
下端に装着した状態で、上記の場合と同様に縫製
パーツPを保持爪8と突片4との間に挿入する。
すると、前記保持爪8が巻ばね14の付勢力に抗
して格納位置A側へ回動された後、巻ばね14の
付勢力によつて保持爪8が待機位置C側へ復帰回
動される。この場合、縫製パーツPの重量によ
り、保持爪8が待機位置Cを越えて保持位置Ea
側へ回動され、その保持爪8の一側縁がストツパ
ー16の上側辺縁に係合された時にその回動が規
制されると共に、縫製パーツPが保持される。
に取付ける場合には、ストツパー16を突片4の
下端に装着した状態で、上記の場合と同様に縫製
パーツPを保持爪8と突片4との間に挿入する。
すると、前記保持爪8が巻ばね14の付勢力に抗
して格納位置A側へ回動された後、巻ばね14の
付勢力によつて保持爪8が待機位置C側へ復帰回
動される。この場合、縫製パーツPの重量によ
り、保持爪8が待機位置Cを越えて保持位置Ea
側へ回動され、その保持爪8の一側縁がストツパ
ー16の上側辺縁に係合された時にその回動が規
制されると共に、縫製パーツPが保持される。
この縫製パーツPを取り外す時には、縫製パー
ツPを突片4に沿つて上方へ引き上げることによ
り、保持爪8を上方へ回動させながら保持爪8と
突片4との間からパーツPを引き抜けば良い。
ツPを突片4に沿つて上方へ引き上げることによ
り、保持爪8を上方へ回動させながら保持爪8と
突片4との間からパーツPを引き抜けば良い。
上記のように、この実施例では、保持爪8の自
由端10及び第1係合部12aが基準線Sよりも
上方に位置する時、その第1係合部12aと巻ば
ね14との係合により、保持爪8が被搬送物押圧
方向へ付勢されるので、縫製パーツPを保持爪8
と間隙5の左側突片4との間で確実の保持するこ
とができる。又、略基準線S上に第2係合部12
bが配置された時、との第2係合部12bとの係
合を介して前記保持爪8の自由端10の回動方向
への付勢力がほぼ解放できるので、軽量、薄手の
縫製パーツPを傷付けることなく容易にハンガー
かた取り外すことができる。更に、第1係合部1
2aが基準線S上に配置された時、その基準線S
よりも下方に位置する第2係合部12bと巻ばね
14との係合により保持爪8が被搬送物押圧方向
へ付勢されるので、間隙5の開口部6を確実に閉
鎖することができ、縫製パーツPのハンガーへの
装着を確実に開始することができる。
由端10及び第1係合部12aが基準線Sよりも
上方に位置する時、その第1係合部12aと巻ば
ね14との係合により、保持爪8が被搬送物押圧
方向へ付勢されるので、縫製パーツPを保持爪8
と間隙5の左側突片4との間で確実の保持するこ
とができる。又、略基準線S上に第2係合部12
bが配置された時、との第2係合部12bとの係
合を介して前記保持爪8の自由端10の回動方向
への付勢力がほぼ解放できるので、軽量、薄手の
縫製パーツPを傷付けることなく容易にハンガー
かた取り外すことができる。更に、第1係合部1
2aが基準線S上に配置された時、その基準線S
よりも下方に位置する第2係合部12bと巻ばね
14との係合により保持爪8が被搬送物押圧方向
へ付勢されるので、間隙5の開口部6を確実に閉
鎖することができ、縫製パーツPのハンガーへの
装着を確実に開始することができる。
(考案の効果)
以上詳述したように、この考案は、カム部に保
持爪の回動中心と保持爪との自由端との線分上に
略位置する第2係合部を設けたことにより、保持
爪の第1係合部が基準線よりも上方に位置しかつ
自由端が基準線よりも下方に位置するときには回
動付勢力をほぼ解放することができるので、被搬
送物の取り外しに際して、被搬送物が軽量であつ
たり薄いものであつたりする場合にも、その被搬
送物を傷めることなく簡便に取り外すことができ
るという優れた効果を発揮する。
持爪の回動中心と保持爪との自由端との線分上に
略位置する第2係合部を設けたことにより、保持
爪の第1係合部が基準線よりも上方に位置しかつ
自由端が基準線よりも下方に位置するときには回
動付勢力をほぼ解放することができるので、被搬
送物の取り外しに際して、被搬送物が軽量であつ
たり薄いものであつたりする場合にも、その被搬
送物を傷めることなく簡便に取り外すことができ
るという優れた効果を発揮する。
第1図はこの考案を具体化したハンガーを示す
正面図、第2図はハンガーの部分拡大正面図、第
3図は巻ばねの取付け状態を示す拡大断面図、第
4図は縫製パーツの保持状態において第1図の
−線に対応する部分拡大断面図である。 3……ハンガー本体、5……間隙、8……保持
爪、9……基端軸部、10……自由端、12……
カム部、12a……第1係合部、12b……第2
係合部、14……付勢手段としての巻ばね、L…
…線分、S……基準線、P……縫製パーツ。
正面図、第2図はハンガーの部分拡大正面図、第
3図は巻ばねの取付け状態を示す拡大断面図、第
4図は縫製パーツの保持状態において第1図の
−線に対応する部分拡大断面図である。 3……ハンガー本体、5……間隙、8……保持
爪、9……基端軸部、10……自由端、12……
カム部、12a……第1係合部、12b……第2
係合部、14……付勢手段としての巻ばね、L…
…線分、S……基準線、P……縫製パーツ。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 作業工程ラインに沿つて延びるレールに吊下
げられて移送されるハンガーコンベアのハンガ
ーにおいて、 上下に延びると共に下方にて開口する被搬送
物挿入用の間隙5を備えたハンガー本体3と、 前記間隙5の一側において前記ハンガー本体
3に対し、その基端9により略水平方向へ移動
可能及びその移動位置において回動可能に装着
され、かつその自由端10により被搬送物Pを
前記間隙5の他側へ向かつて押圧し、両者間で
被搬送物Pを保持するための保持爪8と、 その保持爪8の回動中心の近傍かつこの回動
中心よりも自由端10側に形成され、保持爪8
の回動中心と自由端10とを結ぶ線分Lよりも
上方に位置する第1係合部12a及び略その線
分L上に位置する第2係合部12bを備えたカ
ム部12と、 そのカム部12の第1及び第2係合部12
a,12bに係脱可能に圧接され、前記保持爪
8の回動に際し、その自由端10及び第1係合
部12aが保持爪8の回動中心を通る略水平な
基準線Sよりも上方に位置する時、前記第1係
合部12aとの係合を介して保持爪8をその自
由端10が前記基準線S側へ回動する方向へ付
勢すると共に、前記第1係合部12aが前記基
準線Sよりも上方に位置し、かつ前記自由端1
0が前記基準線Sよりも下方に位置する時、略
基準線S上に位置する前記第2係合部12bに
係合されて前記保持爪8の自由端10の回動方
向への付勢力がほぼ解放される付勢手段14と を設けたことを特徴とするハンガーコンベアの
ハンガー構造。 2 前記付勢手段14は前記保持爪8の回動に際
し、その自由端10が前記間隙5の他側から離
脱して前記基準線Sよりも下方に位置し、かつ
第1係合部12aが前記基準線S上に位置する
時、前記基準線Sよりも下方に位置する第2係
合部12bとの係合を介して保持爪8をその自
由端10が前記基準線Sへ移動する方向へ付勢
するものである実用新案登録請求の範囲第1項
に記載のハンガーコンベアのハンガー構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987194600U JPH056257Y2 (ja) | 1987-12-21 | 1987-12-21 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987194600U JPH056257Y2 (ja) | 1987-12-21 | 1987-12-21 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0199809U JPH0199809U (ja) | 1989-07-04 |
JPH056257Y2 true JPH056257Y2 (ja) | 1993-02-18 |
Family
ID=31485323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987194600U Expired - Lifetime JPH056257Y2 (ja) | 1987-12-21 | 1987-12-21 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH056257Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6121711B2 (ja) * | 1980-01-19 | 1986-05-28 | Asahi Okuma Ind |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60126412U (ja) * | 1984-01-31 | 1985-08-26 | ブラザー工業株式会社 | ハンガ−コンベアにおけるハンガ−の構造 |
JPS6121711U (ja) * | 1984-07-13 | 1986-02-07 | ブラザー工業株式会社 | ハンガ−コンベアにおけるハンガ−の構造 |
-
1987
- 1987-12-21 JP JP1987194600U patent/JPH056257Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6121711B2 (ja) * | 1980-01-19 | 1986-05-28 | Asahi Okuma Ind |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0199809U (ja) | 1989-07-04 |
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