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JPH0562429U - 開口容易缶蓋 - Google Patents

開口容易缶蓋

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Publication number
JPH0562429U
JPH0562429U JP346792U JP346792U JPH0562429U JP H0562429 U JPH0562429 U JP H0562429U JP 346792 U JP346792 U JP 346792U JP 346792 U JP346792 U JP 346792U JP H0562429 U JPH0562429 U JP H0562429U
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JP
Japan
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lid
tab
prize
lid plate
tip
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JP346792U
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English (en)
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JP2569757Y2 (ja
Inventor
匡男 志村
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Daiwa Can Co Ltd
Original Assignee
Daiwa Can Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0562429U publication Critical patent/JPH0562429U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 破断部及びタブが蓋板から引き離されないタ
イプの開口容易缶蓋においても、従来通り販売促進法を
行なうことができる開口容易缶蓋を提供する。 【構成】 不連続部15をもつスコア線10を刻設すること
により蓋板1の一部に破断部11が形成され、前端の押え
部21と後端の持ち上げ部22と中間の取付部23とから成
り、外周に外周カール部20を備えるタブ2が、押え部21
を前記破断部11上に載置すると共に、持ち上げ部22を破
断部11の外側の蓋板1上に載置した状態で、取付部23を
破断部11の外側の蓋板1に固着して設けられている開口
容易缶蓋Aにおいて、タブ2が、取付部23を囲み、押え
部21側が開いているC字状の切込部24と、該取付部23を
包囲し、前記外周カール部20と連続する窪み部30とを備
え、該窪み部30に、印27が施された懸賞用チップ29が外
周カール部20の上端面とほぼ同じ高さに装着されて設け
られている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、飲料等の缶詰販売会社が缶詰の販売促進のために使用する賞金や賞 品と引き換え可能か、若しくはこれらが当たる懸賞用チップを有する開口容易缶 蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】
飲料缶詰の開口容易缶蓋の破断部に点数や図形を印刷しておき、破断部に印刷 してある点数や図形の数を特定数以上集めて飲料缶詰の販売会社に送ると、その 販売会社が賞金や賞品と引き換えるか、抽選をして当選者に賞品等を与えるよう にした飲料缶詰の販売促進のための商法がしばしば行なわれている。
【0003】 従来から使用されている図14(A)に示すような飲料用の開口容易缶蓋10 0は、連続しているスコア線101で囲まれた破断部104内に固着されている プルタブ102を引き起こして固着部103の周りのスコア線101を破断させ 、次に、プルタブ102を引き上げて残りのスコア線101を破断させると、破 断部104がプルタブ102と共に蓋板105から引き離されるので、消費者は 点数や図形の印刷されている図14(B)に示すような破断部104だけを一定 数集めて飲料缶詰の販売会社に郵送できる。
【0004】 ところが、プルタブ付きの破断部を蓋板から引き離してゴミ箱以外の所に捨て ると清掃し難く、また、破断部により思わぬ怪我を引き起こすこともあるので、 最近、開口後でも破断部およびタブが蓋板から引き離されないタイプの開口容易 缶蓋、特に、特公昭57−42544号公報などに開示されている“ステイオン タブ”と呼ばれる開口容易缶蓋が広く採用され始めた。
【0005】 この開口容易缶蓋は、蓋板に不連続部を持つスコア線(始端と終端とが隔置さ れているスコア線)によって囲まれた破断部を有し、この破断部上に前端を載置 し、破断部の外側の蓋板上に後端を含む大部分を載置した状態で、前端の近くに あり、前端側が開いているC字状の切り込み線によって囲まれている取付部にお いて、破断部の外側のスコア線に接近した位置の蓋板に固着されているタブを有 している。
【0006】 この開口容易缶蓋は、消費者がタブの後端の下に指を入れて後端を引き起こす と、タブの前端と取付部との間のスコア線が最初に破断し、さらに引き起こすと 残りのスコア線が破断すると共に、破断部はスコア線の不連続部をヒンジ部とし て蓋板から缶内に垂れ下がる。
【0007】 その後、タブを元の位置に戻しても、破断部は垂れ下がったままであり、タブ は取付部において蓋板に固着されたままである。従って、缶内容物を消費した後 缶を捨てる際に、破断部及びタブが缶から離れて散乱することはない。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、ステイオンタブと呼ばれる開口容易缶蓋は、破断部が蓋板から 離れないので、飲料缶詰の販売会社が従来のように破断部に点数等を印刷してお き、その点数を一定数以上集めた消費者に賞品等を与えるという販売促進法がで きなくなってしまった。
【0009】 何故ならば、空缶は非常にかさばるので、これを何個か集めて販売会社に送る のでは送料が高くつき、また、販売会社でも空缶の置場のスペースを非常に広く とる必要があるため、コスト的にも合わないからである。
【0010】 本考案は、破断部及びタブが蓋板から引き離されないタイプの開口容易缶蓋に おいても、従来通り販売促進法を行なうことができる開口容易缶蓋を提供するこ とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案の開口容易缶蓋では、不連続部をもつスコ ア線を刻設することにより蓋板の一部に破断部が形成され、前端の押え部と後端 の持ち上げ部と中間の取付部とから成り、外周に外周カール部を備えるタブが、 押え部を前記破断部上に載置すると共に、持ち上げ部を前記破断部の外側の蓋板 上に載置した状態で、取付部を前記破断部の外側の蓋板に固着して設けられてい る破断部及びタブが蓋板から切り離されないタイプの開口容易缶蓋において、前 記タブが、前記取付部を囲み押え部側が開いているC字状の切込部と、該取付部 を包囲し前記外周カール部と連続する窪み部とを備え、該窪み部に、懸賞用チッ プが、外周カール部の上端面とほぼ同じ高さあるいはそれよりも低く装着されて 設けられている構成にした。
【0012】 なお、この開口容易缶蓋は、その一部分が、窪み部の傾斜壁に穿設した切除孔 に押し込まれた状態で前記窪み部に装着されているか、C字状の切込部に押し込 まれた状態で前記窪み部に装着されているか、その一部分が、窪み部の傾斜壁に おいて内方に突出させて設けられた掛り部下面に押し込まれた状態で前記窪み部 に装着されていることが好ましい。
【0013】 また、懸賞用チップに施された印は、インキ又は塗料によって記号、文字、数 字、図形、模様、色調のうちの1以上から成るものや、凹部と凸部のうちの1以 上により形成された記号、文字、数字、図形のうちの1以上から成るものなどが 考えられる。
【0014】
【作用】
蓋板を開口する前、懸賞用チップは、タブの窪み部に、外周カール部の上端面 とほぼ同じ高さあるいはそれよりも低く装着されているため、懸賞用チップは、 窪み部から不正に取り出し除去されたり、搬送中や輸送中に脱落したりはしない 。
【0015】 蓋板を開口する時には、タブの後端の持ち上げ部下に指を入れて持ち上げ部を 起こす。そうすると、テコ作用によりスコア線が破断すると共に破断部はスコア 線の不連続部をヒンジ部として蓋板から缶内に垂れ下がる。この時、取付部は、 切込部によってタブの他の部分とは離れ、蓋板に固着されたままの位置に残る。 その後、ほぼ垂直状態になっているタブを元の位置に戻しても、破断部は垂れ下 がったままであり、タブは取付部において蓋板に固着されたままである。
【0016】 そして、タブを蓋板から切り放さない状態のまま蓋板の一部を開口してからタ ブを元の位置に戻すまでの間は、タブはほぼ垂直状態になっていて、窪み部の裏 面には取付部に相当する大きさの窓が形成され、かつ、裏面側には何も邪魔物が ないので、窪み部裏面側からドライバーや箸などで押して、窪み部から懸賞用チ ップだけを押し出すことができる。
【0017】
【実施例】
以下、本考案実施例を図面に基づいて説明する。 (構成) 図1は実施例の開口容易缶蓋を示す平面図、図2は図1のII−II線断面図であ る。
【0018】 この開口容易缶蓋Aは、図示しない缶胴の上面開口部に巻き締められる蓋板1 と、蓋板1に固着されるタブ2とにより構成されている。
【0019】 蓋板1には、始端と終端とが隔置されている不連続部15を持つスコア線10 によって囲まれた破断部11と、該破断部11を補強する補強ビード12と、タ ブ2を固着するべく蓋板1のほぼ中心位置に形成された固着リベット13と、固 着リベット13を挟んで破断部11とは反対位置に形成された指差し込み凹部1 4とが設けられている。
【0020】 なお、スコア線10は、内側スコア線と外側スコア線による二重スコア線とな っていて、このうち、外側スコア線の深さが深く刻設されていて開口時にはこの 部分が破断されるようになっている。
【0021】 前記タブ2は、一枚のアルミニウム合金板から成形加工されており、外周に外 周カール部20を有すると共に、前端の押え部21と後端の持ち上げ部22と中 間の取付部23とからなり、破断部11の上に押え部21を載置し、破断部11 の外側の蓋板1の上に持ち上げ部22を含む大部分を載置した状態で、取付部2 3において蓋板1の固着リベット13に固着されている。なお、取付部23は、 押え部21側が開いているC字状の切込線24スリット状の切込部によって囲ま れており、タブの押え部21の近くで破断部11の外側スコア線10に接近した 位置に配置されている。
【0022】 さらに、タブ2は、持ち上げ部22と取付部23との間で縁曲げされた内周カ ール部25で囲まれる中央孔部26が設けられていると共に、図3及び図4に示 すように、取付部23を取り囲み、蓋板1に固着された時に蓋板1の上面と密着 する底部31と、底部31から外周カール部20に連続する傾斜壁32からなる すり鉢形の窪み部30を備えている。この窪み部30の底部31の中央にはリベ ット孔33が形成され、リベット孔33を挟み外周カール部20に連なる両側傾 斜壁32には円周方向に細長い切除孔34,34が穿設されている。そして、図 5に示すように、取付部23において固着リベット13により蓋板1に固着され たタブ2の窪み部30に、印(図では星形の図形)27が施され、押出成形容易 な樹脂製(本例では、ポリプロピレン製)の懸賞用チップ29が、切除孔34, 34に押し込まれた状態で、外周カール部20の上端面に高さを合せて装着され ている。
【0023】 このようにして消費者がタブ2の持ち上げ部22の下に指を入れ、後端を垂直 状態に起こさない限り、タブ2の窪み部30に固着された懸賞用チップ29は取 り外せないようにしてある。
【0024】 この開口容易缶蓋Aを有する缶の内容物を飲食あるいは使用するにあたって、 蓋板1を開缶する時は、消費者がタブ2の持ち上げ部22の下に指を入れ、後端 を起こすと、タブ2の押え部21を支点とし、取付部23付近を作用点とするテ コ作用によりタブ2の押え部21と取付部23との間のスコア線10が最初に破 断する。その後、タブ2の取付部23付近を支点として、押え部21を作用点と するテコ作用により、残りのスコア線10が破断すると共に破断部11に押え部 21からの押圧力が作用し続けるので、破断部11はスコア線10の不連続部1 5をヒンジ部として蓋板1から缶内に垂れ下がる。
【0025】 タブ2から懸賞用チップ29を除去(除去動作については後述)した後、ほぼ 垂直状態になっているタブ2を元の位置に戻しても、破断部11は垂れ下がった ままであり、タブ2は取付部23において固着リベット13により蓋板1に固着 されたままである。
【0026】 (懸賞用チップ29の除去動作) 図6に示すように、開口のためにタブ2を蓋板1に対してほぼ垂直状態になる まで起こすと、懸賞用チップ29が固着されている窪み部30の裏面には、取付 部23に相当する大きさの窓35が形成され、また、裏面側には邪魔物はなくな るので、窪み部30の裏面側から懸賞用チップ29の面にドライバーや箸等を使 って強い押圧力を加えることができ、切除孔34,34に押し込まれて固着され ている部分が押し出され、窪み部30から簡単に懸賞用チップ29を矢印方向に 押し出し除去することができる。そして、必要な個数の懸賞用チップ29をその まま封筒に入れたりテープ等で応募用紙等に貼り付けたりして、郵送にて販売会 社等に送付することができる。
【0027】 (製造方法) 実施例の開口容易缶蓋Aは、例えば、下記のような方法を用いて製造される。 タブ2は、例えば、特開昭60−23145号公報、又は特公昭64−92 27号公報に開示の如き、トランスファープレス工程に、窪み部30に形成され る切除孔34の成形金型を組み込み製造される。
【0028】 切除孔34を設けた窪み部30を形成したタブ2を製造したら、予めタブ2 を取付部23において固着リベット13により蓋板1に固着する。
【0029】 押し出し除去容易な樹脂製の懸賞用チップ29は、タブ2の製造とは別に射 出成形やコンプレッション成形等で製造される。
【0030】 懸賞用チップ29を窪み部30に装着させる方法として、例えば、予め懸賞 用チップ29をタブ2の窪み部30の大きさにほぼ合せた成形品として製造して おき、その後、タブ2の窪み部30内に成形品を載置し、切除孔34,34に押 し込まれる状態まで成形品を加熱し、成形品の上面を押圧成形するか、もしくは 溶融した熱可塑性成形材料をタブ2の窪み部30に直接滴下し、切除孔34,3 4やC字状の切込線24に押し込まれる状態までパンチ等で押さえ潰しながら冷 却固定させて窪み部30に固着させる方法がとれる。
【0031】 また、切除孔34,34やC字状の切込線24と、この中に押し込まれた樹脂 との間の機械的なかみ合いが弱い場合には、搬送中や輸送中に懸賞用チップ29 が窪み部30から脱落してしまうので、窪み部30の表面と懸賞用チップ29の 表面との間の接着強度は、開缶性に影響を及ぼさない程度に大きいことが望まれ る。
【0032】 その場合には、不飽和カルボン酸、または、その誘導体でグラフト変性された カルボキシル基変性ポリオレフィン、酸化ポリエチレン、アイオノマーの如き変 性ポリオレフィンを、熱硬化性樹脂塗膜の上に塗装したタブ材及び/または蓋板 を用いると共に、懸賞用チップ29を形成する樹脂として塗装した変性ポリオレ フィンと熱接着性のよい樹脂(例えば、変性ポリエチレンをタブ材などに塗装し た場合には、ポリエチレンや変性ポリエチレン、または、これらの混合物で懸賞 用チップを成形する)を用いるとよい。なお、変性ポリオレフィンは、その粉体 を熱硬化性樹脂溶液中に分散させて、直接タブ材や蓋板の表面に塗装してもよい 。
【0033】 懸賞用チップ29に、凹部や凸部の成形、あるいは印刷又は塗装により印2 7を設ける場合には、懸賞用チップ29を窪み部30に加熱、押圧成形する加熱 板の押圧面に凹部や凸部を設けるか、懸賞用チップ29を窪み部30に固着させ た後にプレス成形、あるいはジェットプリンタで印刷または塗装を施す。
【0034】 また、溶融した熱可塑性成形材料をタブの窪み部30に直接滴下するような場 合には、懸賞用チップ29に窪み部30の形状が転写されるので、この形状を印 の代用とすることも出来る。
【0035】 以上説明したように、実施例の開口容易缶蓋Aにあっては、次のような効果が 得られる。
【0036】 イ)タブ2の窪み部30の傾斜壁32に形成した切除孔34,34(本例では、 固着リベット13を挟んだ2箇所)に、印が施された押し出し除去容易な懸賞用 チップ29が押し込められた状態で装着されているため、破断部11およびタブ 2が蓋板1から引き離されないタイプの開口容易缶蓋Aでありながら、印27が 施された懸賞用チップ29だけ窪み部30から押し出し除去して賞品等を獲得す るために販売会社等に応募することができる。
【0037】 即ち、缶内容物を消費した後、缶を捨てる際に、破断部11及びタブ2が缶か −ら離れて散乱することがないというステイオンタブの有用性を損なうことなく 、飲料缶詰の販売会社等が缶蓋Aに施した印27を一定数以上集めた消費者に賞 品を与えるという販売促進法を従来通りに行なうことができる。
【0038】 ロ)タブ2は、懸賞用チップ29が外周カール部20の上端面とほぼ同じ高さに 合せて装着されているので、店頭陳列中に不正に懸賞用チップ29が除去された り、搬送中や輸送中に窪み部30から脱落することがない。
【0039】 ハ)更に、懸賞用チップ29が、加工工程が多い蓋板1やタブ2とは別に製造さ れるので、タブ2は販売促進用でない開口容易缶蓋に固着するタブとほとんど同 一の金型を用い、しかも、蓋板1も同一の金型を用い、同一の加工工程で製造で き、一方、懸賞用チップ29は、樹脂製であり射出成形等の簡単な成形手段で大 量に製造しておくことができ、あるいは、蓋板1に固着後のタブの窪み部30に 溶融材料を直接射出または、滴下させた後成形することができる結果、生産コス トがあまり高くなることはない。
【0040】 ニ)更に、窪み部30が蓋板1の中央に配置されていることにより、懸賞用チッ プ29を窪み部30に装着する際に、タブ2の方向を揃える複雑な手段が不要と なり、装着のための装置を簡素化することができる。
【0041】 以上、本考案の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこの実施 例に限られるものではない。 例えば、懸賞用チップ29に施される印27は、成形時の凹凸形状によるもの に限らず、インキ又は塗料によるものや、樹脂そのもの又は着色剤混入樹脂のも つ色調によるもの、更にはそれらの2つ以上の組み合わせでも良く、インキ又は 塗料による印の場合は、記号、文字、数字、図形、模様、色調のうちの1以上か らなり、凹部又は凸部による印の場合は、記号、文字、数字、図形のうちの1以 上からなっていれば良い。
【0042】 本考案の懸賞用チップ29の成形材料としては、以下に挙げる熱可塑性樹脂、 ホットメルト系材料、ワックス材料の群れより選ばれる一種又は二種以上の混合 物を主体とし、これに着色剤等の添加物を適宜混合して使用することができる。 熱可塑性樹脂の例としては、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリプロデン− 1、ポリメチルペンテン−1、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、 ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、フッ素樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩 化ビニリデン、ポリスチレン、ABS樹脂、アクリル樹脂、セルロース系樹脂、 ポリカーボネート、フェノキシ樹脂、ポリフェニレンオキサイド、ポリスルホン 、アイオノマー、スチレンブタジエン、熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
【0043】 ホットメルト系材料としては、熱可塑性樹脂をベースとし、粘着付与剤、ワッ クス等から構成されるもので、ベースポリマーとしてエチレン酢酸ビニル共重合 体(EVA)、ポリプロピレン、アタクチックポリプロピレン、ポリエチレン、 エチレンエチルアクリレート、アタクチックポリプロピレン、エチレンエチルア クリレート共重合樹脂(EEA)、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、スチレ ン・イソプレンブロックポリマー(SIS),スチレン・ブタジエンブロックポ リマー(SBS)等が挙げられる。
【0044】 粘着付与剤としてはロジン系樹脂、テルペン系樹脂、クマロン、インデン樹脂 、及び石油樹脂等が挙げられ、ワックスとしては、パラフィンワックス、マイク ロクリスタリンワックス等の天然系や、ポリエチレンワックス等の合成ワックス 等が挙げられる。
【0045】 単独又は混合して使用するワックスは、上記したものが挙げられる。
【0046】 なお、100℃以上で殺菌されるレトルト缶詰用の缶蓋には耐熱性の成形材料 を用いる。 また、懸賞用チップ29の形状は、本例の場合、懸賞用の印27が大きく施せ るようにするために窪み部30に合せてほぼ同じ丸板形状としているが、これに 限定されず、印が小さくて済む場合には、図7に示すように固着リベット13を 除いた環状形状にしてもよく、また、窪み部30の形状が角形であれば、角形に してもよく、窪み部30の形状によって適宜決定される。
【0047】 また、懸賞用チップ29の窪み部30への装着方法として、本実施例のように 樹脂性の懸賞用チップ29を装着させるために形成した切除孔34,34を傾斜 壁32に設けることなく、図8〜図10に示すように、窪み部30の底部31か ら傾斜壁32にかけて形成され、本実施例よりも幅の広いC字状の切込部24’ を設け、図10に示すようにC字状の切込部24’の外縁下面24’aと内縁上 面24’bとの間に懸賞用チップ29を押し込むように固着してもよいし、流動 性の良い樹脂やワックスの場合、本例のC字状の切込線24へ一部を流下させ、 タブ2の裏面側へ浸透はみ出した状態で固化させても良い。
【0048】 あるいは、また、その他の例として、図11〜図13に示すように、リベット 孔33を挟んで相対する傾斜壁32に2箇所(またはリベット13を取り囲む3 箇所)の位置に、傾斜壁32から水平方向に突出する掛り部37を設け、懸賞用 チップ29をこの掛り部37の下面に押し込み係合させて固着するようにしても よい。
【0049】 この製造方法としては、例えば、タブ2は、前記実施例と同じようなトランス ファープレス工程で、C字状の切込部24から傾斜壁32にかけて延びる切れ目 36を成形し、窪み部30を成形する際に、切れ目36,36の間の部分を深く 成形せずにおくと、隙間38が形成され、略四角形の薄板が水平方向に突出した 掛り部37が傾斜壁32に設けられる。そして、取付部23においてタブ2を蓋 板1に固着させた後、窪み部30に懸賞用チップ29を載置し、プレス成形や射 出成形等で懸賞用チップ29’の下部分を掛り部37の下面の隙間38に押し込 み、懸賞用チップ29’を窪み部30に装着させて設ける。
【0050】
【考案の効果】
本考案によれば、ステイオンタブと呼ばれ、開口後でも破断部及びタブが蓋板 から引き離されないタイプの開口容易缶蓋において、タブの取付部を取り囲む窪 み部を設け、この窪み部に、押し出し除去容易な懸賞用チップが装着されている ため、缶内容物を消費した後、缶を捨てる際に破断部およびタブが缶から離れて 散乱することがないという有用性を保有しながら、懸賞用チップを押し出し除去 して賞品等を獲得するために販売会社等に応募することができるという効果が得 られる。
【0051】 また、窪み部を蓋板中央に配置させることにより、懸賞用チップを窪み部に装 着する際に、タブの方向を揃える複雑な手段が不要となるので、装着のための装 置を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の開口容易缶蓋を示す平面図
【図2】図1のII−II線断面図
【図3】実施例の開口容易缶蓋に装着されているタブを
示す平面図
【図4】図3のIV−IV線断面図
【図5】図1のV−V線断面図
【図6】懸賞用チップの除去動作を示す説明図
【図7】開口容易缶蓋の変形例を示す平面図
【図8】タブの変形例を示す平面図
【図9】図8のIX−IX線断面図
【図10】前記タブに懸賞用チップを装着した状態を示
す断面図
【図11】タブの変形例を示す平面図
【図12】図11のXII−XII線断面図
【図13】前記タブに懸賞用チップを装着した状態を示
す断面図
【図14】(A)は従来のプルタブタイプの開口容易缶
蓋を示す平面図 (B)は従来のプルタブタイプの開口容易缶蓋の破断部
を示す平面図
【符号の説明】
1 蓋板 2 タブ 10 スコア線 11 破断部 15 不連続部 20 外周カール部 21 押え部 22 持ち上げ部 23 取付部 24 切込部 27 印 29 懸賞用チップ 30 窪み部 32 傾斜壁 34 切除孔 37 掛り部

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不連続部をもつスコア線を刻設すること
    により蓋板の一部に破断部が形成され、前端の押え部と
    後端の持ち上げ部と中間の取付部とから成り、外周に外
    周カール部を備えるタブが、押え部を前記破断部上に載
    置すると共に、持ち上げ部を前記破断部の外側の蓋板上
    に載置した状態で、取付部を前記破断部の外側の蓋板に
    固着して設けられている破断部及びタブが蓋板から切り
    離されないタイプの開口容易缶蓋において、 前記タブが、前記取付部を囲み押え部側が開いているC
    字状の切込部と、該取付部を包囲し前記外周カール部と
    連続する窪み部とを備え、該窪み部に、懸賞用チップ
    が、外周カール部の上端面とほぼ同じ高さあるいはそれ
    よりも低く装着されて設けられていることを特徴とする
    懸賞用チップ付き開口容易缶蓋。
  2. 【請求項2】 懸賞用チップは、その一部分が、窪み部
    の傾斜壁に穿設した切除孔に押し込まれた状態で前記窪
    み部に装着されている請求項1記載の開口容易缶蓋。
  3. 【請求項3】 懸賞用チップは、その一部分が、C字状
    の切込部に押し込まれた状態で前記窪み部に装着されて
    いる請求項1記載の開口容易缶蓋。
  4. 【請求項4】 懸賞用チップは、その一部分が、窪み部
    の傾斜壁において内方に突出させて設けられた掛り部下
    面に押し込まれた状態で前記窪み部に装着されている請
    求項1記載の開口容易缶蓋。
  5. 【請求項5】 懸賞用チップには印が施されており、該
    印が、インキ又は塗料によって記号、文字、数字、図
    形、模様、色調のうちの1以上から成る請求項1記載の
    開口容易缶蓋。
  6. 【請求項6】 懸賞用チップには印が施されており、該
    印が、凹部と凸部のうちの1以上により形成された記
    号、文字、数字、図形のうちの1以上から成る請求項1
    記載の開口容易缶蓋。
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