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JPH0558442B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0558442B2
JPH0558442B2 JP16598386A JP16598386A JPH0558442B2 JP H0558442 B2 JPH0558442 B2 JP H0558442B2 JP 16598386 A JP16598386 A JP 16598386A JP 16598386 A JP16598386 A JP 16598386A JP H0558442 B2 JPH0558442 B2 JP H0558442B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymerization
cyclopentadiene
resin
weight
stage polymerization
Prior art date
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JP16598386A
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English (en)
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JPS6320310A (ja
Inventor
Suetaka Hayashida
Yoshio Yanagimoto
Eiji Takahashi
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Cosmo Oil Co Ltd
Original Assignee
Maruzen Oil Co Ltd
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Publication date
Application filed by Maruzen Oil Co Ltd filed Critical Maruzen Oil Co Ltd
Priority to JP16598386A priority Critical patent/JPS6320310A/ja
Publication of JPS6320310A publication Critical patent/JPS6320310A/ja
Publication of JPH0558442B2 publication Critical patent/JPH0558442B2/ja
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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は新規なシクロペンタジエン系樹脂の製
造方法に関し、さらに詳しくはシクロペンタジエ
ン、ジシクロペンタジエンあるいはそれらのアル
キル置換体あるいはそれらの混合物を主成分とす
る原料(シクロペンタジエン系原料)を溶剤の存
在下あるいは不存在下に200〜300℃で所定の重合
度まで重合した後(第1段重合)、炭素数4〜16
のα−オレフインあるいは炭素数4〜6の鎖状共
役ジオレフインをシクロペンタジエン類あるいは
ジシクロペンタジエン類100重量部あたり2〜50
重量部加え引続き200〜300℃で熱共重合させる
(第2段重合)ことにより、軟化点が80℃以上で
ゴム配合特性および脂肪族炭化水素への溶解性が
優れた新規なシクロペンタジエン系樹脂を製造す
る方法に関する。なお第1段の重合度は中間重合
物から未反応シクロペンタジエン系原料を除いた
重合物のシクロペンテン環二重結合に対するノル
ボルネン環二重結合の濃度比が0.5以上の値を示
すよう保持される。さらに本発明の方法に従えば
シクロペンタジエン系樹脂の軟化点は任意に制御
できかつ該樹脂を収率よく得ることができる。 本発明により製造される樹脂も塗料、印刷イン
キ、粘着付与剤あるいはタイヤ用ゴム等の配合材
として使用されるが、特に印刷インキおよびタイ
ヤ用ゴムの配合材として有用であり、所望するな
らさらに水素化し種々の用途に用い得る。 (従来の技術) シクロペンタジエン類あるいはジシクロペンタ
ジエン類を熱重合する方法(USP3084147号や特
公昭47−43307号)や得られる熱可塑性樹脂を塗
料、印刷インキあるいはタイヤ用ゴム等の配合材
として広く利用しうることは従来からよく知られ
ている。 従来の典型的製造方法で得られるシクロペンタ
ジエン系樹脂はいずれも溶解性、色調あるいはイ
ンキ特性等に欠点が認められるため、特公昭56−
52925号ではシクロペンタジエン類と炭素数4〜
5の鎖状共役ジオレフインとを250〜300℃で熱共
重合する方法を提示し、比較的色調および溶解性
の優れた高軟化点シクロペンタジエン系樹脂が得
られることを明らかにしている。また本発明者ら
は特願昭61−138665でシクロペンタジエン類と炭
素数6〜16のα−オレフインとを200〜300℃で熱
共重合させたシクロペンタジエン系樹脂が優れた
ゴム配合特性を有することを提示した。このよう
にシクロペンタジエン系原料として脂肪族系オレ
フイン類とを熱共重合させることにより、従来の
シクロペンタジエン系樹脂の性状・特性を改良・
改善することが可能である。しかし、このような
脂環式ジエン類と脂肪族オレフイン類が共存する
反応系では脂環式ジエン独自の重合反応と脂環式
ジエン類と脂肪族オレフイン類との付加反応が競
争的に起り、特に後者の付加反応が生じた場合反
応性の高い脂環式ジエン中のノルボルネン環二重
結合が消失し、重合速度が著るしく低下し、軟化
点の低下、樹脂収率の低減あるいは樹脂品質の不
均一化の問題を来す。すなわち、単に脂肪族オレ
フイン類の濃度や重合条件の選択によつては、所
望する性状例えば比較的軟化点が高く溶解性のよ
い樹脂を安定よく得ることは困難である。 (解決しようとする問題点) 本発明者らはゴム配合特性の優れた、あるいは
高軟化点でかつ色調、溶解性の優れたシクロペン
タジエン系樹脂の製造方法について鋭意研究を重
ねた結果本発明を完成するに至つた。すなわち、
本発明の方法に従えば、原料として比較的低純度
のシクロペンタジエン系原料を用いても80〜200
℃の軟化点を有し、かつ色調、溶解性あるいはゴ
ム配合特性の優れたシクロペンタジエン系樹脂を
再現性よく得ることができる。 (問題点を解決するための手段) 本発明によるとシクロペンタジエン系原料を所
定の重合度まで熱重合させ(第1段重合)、その
後引続き所定量の炭素数4〜16のα−オレフイン
あるいは炭素数4〜6の鎖状共役ジオレフインを
加え重合(第2段重合)することにより所望の樹
脂を高収率で再現性よく得ることができる。この
際第1重合工程の段重合度は、当該重合工程で生
成した重合物である中間重合物からの未反応のシ
クロペンタジエン類およびジシクロペンタジエン
類を除去した後のこの中間重合物のシクロペンテ
ン環二重結合に対するノルボルネン環二重結合の
濃度比(以下ND/CDと略記)を0.5以上に保持
するように制約される。中間重合物のND/CD
が0.5より小さくなり、ノルボルネン環二重結合
量が減少すると、脂肪族オレフイン類とシクロペ
ンタジエン系中間樹脂との反応速度が遅くなるば
かりか該中間樹脂自体が本発明の趣旨に反する性
状、例えば溶解性の低下あるいは色調の悪化等不
都合な性状を呈してくる。以下本発明の方法につ
いて詳細に説明する。 本発明方法で用いる原料はナフサ等の水蒸気分
解により得られるシクロペンタジエン、ジシクロ
ペンタジエンあるいはそれらのアルキル置換体ま
たはそれらの混合物を主成分とする原料(シクロ
ペンタジエン系原料)であり、シクロペンタジエ
ン類およびジシクロペンタジエン類の含有率は30
重量%程度以上であれば良く、好ましくは50重量
%以上であり、特に厳密に制限されるものではな
い。しかし一般にはこれらの含有率が高いことが
望まれる。なぜならばこれらの脂環式ジエン濃度
が低いと得られる樹脂の収率が低下し経済的でな
いばかりでなく含まれる不純物によつては得られ
る樹脂の性状が悪化する可能性もあるためであ
る。一方、これら脂環式ジエンの含有率が高い場
合には必要に応じて任意に溶剤で希釈することが
可能である。精製された純度の高い原料は一般に
色調が良好であり、したがつて色調の優れた樹脂
を得やすい。 また、シクロペンタジエン系原料
には脂環式ジエンと共重合可能なオレフイン性共
単量体を含み得る。オレフイン性共単量体として
イソプレン、1,3−ペンタジエン、ブタジエン
あるいはブテン等の脂肪族オレフイン類あるいは
スチレン、ビニルトルエン等のビニル置換芳香族
類あるいはこれらの混合物が挙げられる。重合初
期にこれらのオレフイン性共単量体が多量存在す
ることは本発明の趣旨に相反するのでオレフイン
性共単量体の量は極力少ない方が望ましいが、脂
環式ジエンの5重量%未満であれば許容される。 本発明の第1段重合は通常の条件下では開始さ
れる。すなわち、ベンゼン、キシレン、n−ヘキ
サンあるいはケロシン等の溶剤の存在下あるいは
不存在下回分式あるいは連続式装置を用いて200
〜300℃、好ましくは240〜300℃の温度領域で好
ましくは窒素ガス等の不活性ガスの存在下で行わ
れる。原料中の脂環式ジエン濃度が低ければ必ず
しも溶剤を用いる必要はなく、脂環式ジエン濃度
が高ければ一般に溶剤の共存下に重合を行うのが
好ましい。反応系の圧力は系を液相に保持し得る
圧力であればよく特に規定されない。第1段重合
工程の重合温度および滞留時間は第1段重合生成
物(中間樹脂)の重合度によつて設定され、その
重合度は未反応シクロペンタジエン系原料を除去
した後の中間樹脂のシクロペンテン環二重結合に
対するノルボルネン環二重結合の濃度比(ND/
CD)が0.5以上の値を示す領域で、かつ所望する
最終樹脂の性状、たとえば軟化点等を考慮して設
定される。ノルボルネン環二重結合のシクロペン
テン環二重結合に対する濃度比は試料の水素核磁
気共鳴スペクトル(NMR)で約5.9ppm(δ)付
近のノルボルネン環二重結合のプロトンに基づく
ピークの約5.6ppm(δ)付近のシクロペンテン環
二重結合のプロトンに基づくピークに対する面積
比(濃度比)を測定することによつて求められ、
未反応シクロペンタジエン系原料を除いた重合物
にはシクロペンタジエン類の3量体、4量体筈の
低分子重合物も含まれる。第1段重合に必要な反
応時間は一般に10分〜10時間、好ましくは30分〜
8時間程度である。 なお、最終的に得られる樹脂の軟化点等の樹脂
性状、性能は概ね上記の第1段重合工程の重合度
と次の第2段重合工程で反応する脂肪族オレフイ
ンの種類および量に依存する。第2段重合工程は
新たにα−オレフインあるいは鎖状共役ジオレフ
インあるいはこれらの混合物を第1段重合生成物
に加えて行われる。重合温度は200〜300℃好まし
くは240〜300℃の温度領域で好ましくは窒素ガス
等の不活性ガスの存在下で行われるが、装置の運
転上あるいは経済上第1段重合工程と同一の温度
で行うのが好ましい。重合時間は10分〜10時間好
ましくは30分〜5時間の範囲が採用されるが、用
いるオレフイン類の反応性および所望する樹脂性
状によつて大きく左右される。圧力は加えたオレ
フイン類等の蒸気圧によて変動するが蒸気圧以上
にさらに窒素ガス等の不活性ガスで加圧してもよ
い。加える鎖状オレフイン類としてペンテン−1
あるいはノネン−1等の炭素数4〜16のα−オレ
フインあるいはイソプレン、1,3−ペンタジエ
ン等の炭素数4〜6鎖状共役ジオレフインあるい
はこれらの混合物が挙げられる。これらのオレフ
イン類は夫々単独で用いてもよく、また混合物の
型で用いてもよい。純度は10重量%以上程度であ
ればよく、シクロペンタジエン類あるいはジシク
ロペンタジエン類100重量部あたり2〜50重量部
好ましくは3〜30重量部のオレフイン類が加えら
れる。オレフイン類が2重量部以下であると溶解
性等の性能の改良効果が認められず、逆にオレフ
イン類が50重量部を越えると、軟化点の高い樹脂
が得られにくいばかりか、ゴム配合材あるいは印
刷インキ用として有効なシクロペンタジエン系樹
脂の比率が減少し性能上の低下をもたらす。 重合終了後、溶剤、未反応モノマーあるいはオ
リゴマー等は従来の公知技術で回分式あるいは連
続式装置を用いて蒸留除去することが好ましい。
さらに得られる樹脂の性状を考慮するなら、本発
明者らが先に提案した特願昭59−264921号明細書
記載の方法、すなわち溶剤除去後開放系で再重合
した溶解性および色調を向上させ高軟化点樹脂を
得る方法で再処理した方がさらに好ましい。 (発明の効果) 本発明の方法に従えば、シクロペンタジエン系
原料および脂肪族炭化水素を出発原料とするにも
かかわらず、良好な溶解性あるいはゴム配合特性
を示す樹脂を高収率で得ることができる。これは
一度高分子量のシクロペンタジエン系樹脂の構造
部分を形成した後に脂肪族炭化水素と熱共重合
し、石油樹脂を製造するという新規な方法を採用
したがその一因であると思われ、従来の公知技術
では達成することが不可能である。 このようにして本発明の方法に従えば淡黄色乃
至黄色の色調の優れた高軟化点樹脂を安定的に得
ることができ、かつ該樹脂は炭化水素溶剤によく
溶解し、かつ優れたゴム配合特性を示し印刷イン
キおよび塗料用樹脂、粘着付与剤があるいはゴム
配合材等に広く使用される。 (実施例) 以下実施例により本発明を具体的に説明する。
各実施例にはそれに対応する比較例として従来か
ら公知の脂肪族オレフイン類が重合開始時に共存
する方法を併記してある。実施例1は鎖状共役ジ
オレフインとして1,3−ペンタジエンを用いた
例を、実施例2、3はα−オレフインとしてデセ
ン−1を用いた例をそれぞれ示す。脂肪族炭化水
素への溶解性は、得た樹脂を同重量のトルエンで
溶解させた後、該トルエン溶液が白濁するまでn
−ヘプタンを撹拌しながら滴下し、白濁するのに
要したn−ヘプタン量(c.c.)を用いた樹脂量
(g)で除した数値(n−ヘプタン溶解性)で評
価した。数値が大きい方が溶解性は優れている。
またタイヤ用ゴムの配合特性はJIS K6301の方法
に従つて引張強さ等を測定した評価した。 実施例 1 ナフサのスチームクラツキングにより得た純度
76重量%のシクロペンタジエン系原料600gとキ
シレン400gを撹拌機のついた2オートクレー
ブに充填し、窒素ガスで系内を置換した後急速に
系を260℃まで昇温し、同温度で2時間保持した。
系の圧力は16Kg/cm2(G)であつた(第1段重合)。
その後ナフサのスチームラツキングにより得た
1,3−ペンタジエンを21重量%含むC5留分100
gを添加し、さらに260℃で2時間保持した(第
2段重合)。系内の圧力は22Kg/cm2(G)であつた。
重合終了後窒素気流下246℃でロータリーエバポ
レーターにより溶剤、未反応C5留分およびシク
ロペンタジエン系原料およびオリゴマー等を除去
し、さらに引続き1時間同温度に保持し再重合し
た。軟化点156℃の樹脂353gを得た。n−ヘプタ
ン溶解性は8.04c.c./gであつた。なお、第1段重
合終了時の中間重合液から未反応シクロペンタジ
エン系原料を除去した中間重合物のND/CDは
0.76であつた。 比較例 1 純度76重量%のシクロペンタジエン系原料600
g、キシレン400gおよび1,3−ペンタジエン
の濃度が21重量%のC5留分100gを同時に260℃
4時間重合した。系の圧力は22Kg/cm2(G)であつ
た。重合終了後260℃窒素気流下ロータリーエバ
ポレーターで溶剤、未反応シクロペンタジエン系
原料およびオリゴマー等を除去し、引続き条件下
で1時間保持し再重合した。軟化点157℃の樹脂
335gを得た。n−ヘプタン溶解性は7.60c.c./g
であつた。 実施例 2 純度76重量%のシクロペンタジエン系原料800
gとキシレン150gを実施例1と同じ方法で260℃
1時間保持し、第1段重合を行つた。その後純度
98%のn−デセン−1を50g加え引続き260℃で
2時間重合した(第2段重合)。系内の圧力は
各々16.0Kg/cm2(G)と17.0Kg/cm2(G)であつた。重合
終了後窒素気流下250℃でロータリーエバポレー
ターにより溶剤、未反応シクロペンタジエン系原
料およびオリゴマー等を除去した後、同温度で1
時間再重合し軟化点160℃の樹脂533gを得た。n
−ヘプタン溶解性は5.88c.c./gであつた。第1段
重合終了時の中間重合液から未反応シクロペンタ
ジエン系原料を除去した中間重合物のND/CD
は0.80であつた。 比較例 2 純度76重量%のシクロペンタジエン系原料800
g、キシレン150gおよびn−デセン−1 50g
を同時に260℃で3時間保持し重合した。系内の
圧力は17Kg/cm2(G)であつた。重合終了後260℃窒
素気流下ロータリーエバポレーターで溶剤、未反
応シクロペンタジエン系原料およびオリゴマー等
を除去し、引続き同条件下で1時間保持し再重合
した。軟化点159℃の樹脂505gを得た。n−ヘプ
タン溶解性は5.30c.c./gであつた。 実施例 3 純度76重量%のシクロペンタジエン系原料800
gとキシレン100gを実施例1と同じ方法で260℃
1時間保持し第1段重合を行い、引続き純度93%
のn−デセン−1 100gを系に添加し260℃で2
時間重合した(第2段重合)。系の圧力は16Kg/
cm2(G)であつた。重合終了後窒素気流下200℃でロ
ータリーエバポレーターで溶剤、未反応シクロペ
ンタジエン系原料を除去して軟化点109℃の樹脂
665gを得た。第1段重合終了時の中間重合液か
ら未反応シクロペンタジエン系原料を除去した中
間重合物のND/CDは0.79であつた。 比較例 3 純度76重量%のシクロペンタジエン系原料800
g、キシレン100gおよび純度98%のn−デセン
−1 100gを同時に260℃で3時間保持し重合し
た。系内の圧力は17Kg/cm2(G)であつた。重合終了
後250℃窒素気流下ロータリーエバポレーターで
溶剤、未反応シクロペンタジエン系原料およびオ
リゴマー等を除去し軟化点124℃の樹脂547gを得
た。 上記実施例3および比較例3で得たシクロペン
タジエン樹脂をそれぞれ配合したゴムの引張り試
験を行つた。ゴム組成物の配合割合を第1表に、
引張り試験結果を第2表に各々示す。第2表の参
考例はα−オレフインを全く含まないで重合した
例でありその他の条件は比較例3と同一である。
第2表より明らかなように、実施例3の樹脂は比
較例3の樹脂より優れた引張り特性を示し、かつ
α−オレフインを含まない参考例1の樹脂よりも
数段優れた性能を示す。
【表】
【表】
【表】 比較例 4 重合温度が280℃である以外は実施例1と全く
同じように重合した。重合終了後窒素気流下180
℃でロータリーエバポレーターにより溶剤、未反
応C5留分およびシクロペンタジエン系原料およ
びオリゴマー等を除去し、さらに1時間同温度に
保持し再重合した。軟化点159℃の樹脂510gを得
た。n−ヘプタン溶解性は2.1c.c./gであつた。
なお、第1段重合終了時の中間重合液から未反応
シクロペンタジエン系原料を除去した中間重合物
のND/CDは0.33であつた。 比較例 5 重合温度が280℃である以外は比較例1と全く
同じように重合した。重合終了後窒素気流下200
℃でロータリーエバポレーターにより溶剤、未反
応C5留分およびオリゴマー等を除去し、さらに
同温度で1時間保持し再重合した。軟化点156℃
のシクロペンタジエン系原料および樹脂493gを
得た。n−ヘプタン溶解性は0.5c.c./gであつた。 第1段の中間重合物のND/CDが0.5未満の場
合、オレフイン類を本発明のごとく2段階に反応
させると樹脂収率は増加するものの、その溶解性
は著しく低下する。すなわち、第1段重合が過酷
であると既に脂肪族炭化水素への溶解性が劣る樹
脂が生成するため、その後脂肪族オレフインと反
応させてもその改良効果はほとんど認められな
い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 シクロペンタジエン類および/またはジシク
    ロペンタジエン類を主成分とする原料を溶剤の存
    在下あるいは不存在下に200〜300℃で熱重合させ
    (第1段重合)、引続き炭素数4〜16のα−オレフ
    インおよび炭素数4〜6の鎖状共役ジオレフイン
    から選ばれた少なくとも1種の鎖状オレフインを
    上記のシクロペンタジエン類および/またはジシ
    クロペンタジエン類100重量部に対し2〜50重量
    部加えて200〜300℃で熱共重合させ(第2段重
    合)、かつその際上記第1段重合を当該重合工程
    で生成した重合物から未反応のシクロペンタジエ
    ン類および/またはジシクロペンタジエン類を除
    いた重合物のノルボルネン環二重結合のシクロペ
    ンテン環二重結合に対する濃度比が0.5以上にな
    るように行なうことを特徴とするシクロペンタジ
    エン系樹脂の製造方法。
JP16598386A 1986-07-15 1986-07-15 シクロペンタジエン系樹脂の製造方法 Granted JPS6320310A (ja)

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JP6586473B2 (ja) * 2015-06-30 2019-10-02 コーロン インダストリーズ インク 石油樹脂、石油樹脂の製造方法及び接着剤組成物
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