JPH0552480B2 - - Google Patents
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- JPH0552480B2 JPH0552480B2 JP21978384A JP21978384A JPH0552480B2 JP H0552480 B2 JPH0552480 B2 JP H0552480B2 JP 21978384 A JP21978384 A JP 21978384A JP 21978384 A JP21978384 A JP 21978384A JP H0552480 B2 JPH0552480 B2 JP H0552480B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- smectite clay
- weight
- canister
- water
- backfilling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Sealing Material Composition (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
この発明は放射性廃棄物の地層埋設処分の際に
使用される埋戻材料に関する。 〔従来技術〕 再処理工場等から排出される高レベルの放射性
廃棄物や原子炉等から排出される使用済核燃料の
処分方法として、地下深部の岩盤などに埋設する
地層処分方法が提案されている。この処分方法は
地中深部の岩盤等に水平の洞道を設け、この洞道
内の処分ピツトに、高レベル放射性廃棄物を充填
密閉したステンレス鋼製容器(キヤニスター)を
置き、処分ピツトおよび洞道を埋戻材料で埋め戻
すものである。 したがつて、この処分方法に使用される上記埋
戻材料には、次のような性能が要求される。 ○イ 放射能遮蔽性 高レベル放射性廃棄物はキヤニスターに充填
された時点でもかなり強い放射能を有している
ため、処分ピツト内にキヤニスターを埋設した
後でも、その後の作業を考慮して充分低い線量
率となるように遮蔽せねばならない。埋戻材料
の遮蔽厚さを2mとし、密度を1.3g/cm3とす
れば処分ピツト直上での線量率は6.4×
10-2mrem/hrとなり、充分低くなる。よつて
遮蔽性の指標として密度を採用し、これが1.6
g/cm3以上であることが必要である。 ○ロ 止水性 岩盤から浸出する地下水によるキヤニスターの
腐食を防止するために、埋戻材料は高い止水性を
必要とする。このため、少なくとも良好な岩盤の
透水係数(10-7cm/sec)よりも小さいことが必
要であり、これの1/100以下とすれば十分と考え
られるので10-9cm/sec以下の透水係数を持つこ
とが必要条件となる。 ○ハ 吸着性 仮に、キヤニスター内の放射性核種が全量放出
されたとしても埋戻材料に十分な吸着能力があれ
ば、これらは一時期埋戻材料に吸着され、外部へ
の漏出は抑止できる。よつて、埋戻材料には吸着
性が必要でありその吸着能力(容量)も大きいも
のが望まれる。具体的には埋戻材料の陽イオン交
換容量(CEC)で吸着性を評価し、単位体積当
りの陽イオン交換容量が大きいもの程好ましい。 ○ニ 化学的緩衝性、化学的安定性 キヤニスターの腐食を防ぐ上で埋戻材料には、
化学的緩衝性として酸化性でなく、かつ化学的に
安定な材料であることが要求される。 ○ホ 熱拡散性 高レベル放射性廃棄物はキヤニスターに充填直
後で2kW、30年後で0.5kW、100年後で0.1kWの
発熱をするので、埋戻材料には周囲の岩盤と同程
度の熱拡散率が要求される。具体的には代表的な
花崗岩の熱伝導率2.5kcal/m・hr・℃以上であ
ることが十分条件となるが、少なくともその50%
以上であれば埋め戻し配置設計の工夫で問題を生
じさせずに済む。 ○へ 力学的特性 埋戻材料は、地圧や熱応力などの外力に耐える
とともにキヤニスターの重量にも耐える必要があ
り、あるレベル以上の力学的強度が要求される。
その指標として一軸圧縮強度が2Kg/cm2以上であ
ることが要求される。 〔発明の目的〕 この発明は以上のような要求性能を満足する密
閉材料を提供することを目的とするものである。 〔発明の構成〕 本発明の第1の発明の放射性廃棄物用埋戻材料
は、スメクタイト系粘土5〜95重量%とその5〜
100重量%の水とグラフアイト粉末5〜95重量%
とを混練したものであり、第2の発明の放射性廃
棄物用埋戻材料は、前記グラフアイト粉末に代え
てクロマイト砂を用い、混練したものである。 スメクタイト系粘土は(以下、スメクタイト粘
土と云う。)、ベントナイトで代表される高い止水
性、吸着性を有する粘土である。このスメクタイ
ト粘土はその水分量を5〜100重量%に調節した
うえ、使用に供される。ここで云う水分量とは、
水の重量をスメクタイト粘土の重量で除した値に
100を乗じた値を云う。水分量が5重量%未満で
は水分が少なすぎてグラフアイト粉末あるいはク
ロマイト砂との混練後の成形が不可能となり、
100重量%を越えると水分が過剰でスメクタイト
粘土が粘液状となりグラフアイト粉末あるいはク
ロマイト砂との混練が困難になる。 このスメクタイト粘土には、グラフアイト粉末
あるいはクロマイト砂が加えられる。グラフアイ
ト粉末としては、石炭コークス、石油ピツチを原
料として工業生産されるグラフアイト電極を加工
する際の切削屑として生じる粉末状のものや、ま
た天然グラフアイトの粉末も使用できる。このグ
ラフアイト粉末は、熱伝導率が大きく、スメクタ
イト粘土に適量混合することによつて埋戻材料に
良好な熱伝導率を与えることができる。 また、クロマイト砂は、クロマイト(FeO・
CrO3)を原石とする天然の骨材で、CrO3を含み
密度が高く、熱伝導率が大きく、かつ化学的に安
定な材料である。よつて、スメクタイト粘土に配
合することによつて、止水性、吸着性を大きく損
うことなく、高密度と高熱伝導率を与えることが
でき、機械的強度を増大させる。 スメクタイト粘土とグラフアイト粉末またはク
ロマイト砂との配合比率は、スメクタイト粘土が
5〜95重量%とされる。スメクタイト粘土が5重
量%未満では得られる埋戻材料の止水性および吸
着性が低くなり、上記目標値を満足することがで
きず、スメクタイト粘土が95重量%を越えると、
熱伝導率が不十分で目標値を満足することができ
なくなりまた機械的強度を満たすための加圧力を
大きく必要とし、不都合である。 また、グラフアイト粉末とクロマイト砂とは、
それぞれ単独でスメクタイト粘土に加えてもよ
く、また任意の割合で混合したのちスメクタイト
粘土に加えてもよい。 このような混合物は鋳物工場や農薬工場等で用
いられる混練器、混合器などの混練装置によつて
十分混練され、本発明の埋戻材料とされる。かく
して得られた埋戻材料はやや湿潤した砂まじりの
粘土状であり、これを締め固めると緊密に固化さ
せることができる。 そして、この埋戻材料は、洞道内の処分ピツト
内でのキヤニスター埋設の埋めもどしに使用され
ることになるが、埋め戻し後の加圧が必要とな
る。すなわち、処分ピツト内に置かれたキヤニス
ターの上方に十分量の埋戻材料を投入し、プレス
機械などの締固め機械を用いて十分締め固めるこ
とが必要である。この締固めの際の加圧力は少な
くとも30Kg/cm2以上必要であり、好ましくは100
〜1000Kg/cm2程度が良好である。この締固めによ
つて、高い密度と一軸圧縮強度が得られる。 かくして、放射性廃棄物が充填されたキヤニス
ターは、処分ピツト内で埋戻材料中に埋設された
状態で密閉保管されることになる。 なお、本発明の埋戻材料をキヤニスターが収容
できる形状の成形体に予め金型等を用いて加圧成
形しておき、この成形体にキヤニスターを収容し
て所分ピツト内に保管する方法を採ることもでき
る。 〔作用〕 このような第1および第2の埋戻材料にあつて
は、いずれも止水性および吸着性の高いスメクタ
イト粘土を一方の成分としているので、10-9cm/
sec以下の低い透水係数を有するとともに高い吸
着性を有するものになり、水の浸入を効果的に防
止し、かつキヤニスターからの万一の放射性核種
の漏出があつてもこれを完全に吸着する。また、
第1の発明では他方の成分をグラフアイト粉末と
し、第2の発明で他方の成分をクロマイト砂とい
ているが、いずれの埋戻材料にあつても1.3g/
cm3以上の密度が得られ、高い放射能遮蔽性を有
し、かつ熱放散性に富む。特に、第1の発明のも
のは、グラフアイト粉末が高熱伝導率を有するた
め、熱放散性に優れたものとなり、第2の発明の
ものは、クロマイト砂が高密度であるため、より
高密度のものとなつて放射能遮蔽性に優れたもの
となる。さらに、グラフアイトやクロマイト砂
は、骨材として高強度材料であり、締め固めによ
つて2Kg/cm2以上の一軸圧縮強度が得られる。 またさらに、スメクタイト粘土、グラフアイ
ト、クロマイト砂はいずれも化学的に安定であ
り、この埋戻材料はキヤニスターに対して化学的
に不活性であり、腐食等をもたらすことがない。 〔実施例〕 第1表に本発明の埋戻材料の配合例とその特性
値を示す。
使用される埋戻材料に関する。 〔従来技術〕 再処理工場等から排出される高レベルの放射性
廃棄物や原子炉等から排出される使用済核燃料の
処分方法として、地下深部の岩盤などに埋設する
地層処分方法が提案されている。この処分方法は
地中深部の岩盤等に水平の洞道を設け、この洞道
内の処分ピツトに、高レベル放射性廃棄物を充填
密閉したステンレス鋼製容器(キヤニスター)を
置き、処分ピツトおよび洞道を埋戻材料で埋め戻
すものである。 したがつて、この処分方法に使用される上記埋
戻材料には、次のような性能が要求される。 ○イ 放射能遮蔽性 高レベル放射性廃棄物はキヤニスターに充填
された時点でもかなり強い放射能を有している
ため、処分ピツト内にキヤニスターを埋設した
後でも、その後の作業を考慮して充分低い線量
率となるように遮蔽せねばならない。埋戻材料
の遮蔽厚さを2mとし、密度を1.3g/cm3とす
れば処分ピツト直上での線量率は6.4×
10-2mrem/hrとなり、充分低くなる。よつて
遮蔽性の指標として密度を採用し、これが1.6
g/cm3以上であることが必要である。 ○ロ 止水性 岩盤から浸出する地下水によるキヤニスターの
腐食を防止するために、埋戻材料は高い止水性を
必要とする。このため、少なくとも良好な岩盤の
透水係数(10-7cm/sec)よりも小さいことが必
要であり、これの1/100以下とすれば十分と考え
られるので10-9cm/sec以下の透水係数を持つこ
とが必要条件となる。 ○ハ 吸着性 仮に、キヤニスター内の放射性核種が全量放出
されたとしても埋戻材料に十分な吸着能力があれ
ば、これらは一時期埋戻材料に吸着され、外部へ
の漏出は抑止できる。よつて、埋戻材料には吸着
性が必要でありその吸着能力(容量)も大きいも
のが望まれる。具体的には埋戻材料の陽イオン交
換容量(CEC)で吸着性を評価し、単位体積当
りの陽イオン交換容量が大きいもの程好ましい。 ○ニ 化学的緩衝性、化学的安定性 キヤニスターの腐食を防ぐ上で埋戻材料には、
化学的緩衝性として酸化性でなく、かつ化学的に
安定な材料であることが要求される。 ○ホ 熱拡散性 高レベル放射性廃棄物はキヤニスターに充填直
後で2kW、30年後で0.5kW、100年後で0.1kWの
発熱をするので、埋戻材料には周囲の岩盤と同程
度の熱拡散率が要求される。具体的には代表的な
花崗岩の熱伝導率2.5kcal/m・hr・℃以上であ
ることが十分条件となるが、少なくともその50%
以上であれば埋め戻し配置設計の工夫で問題を生
じさせずに済む。 ○へ 力学的特性 埋戻材料は、地圧や熱応力などの外力に耐える
とともにキヤニスターの重量にも耐える必要があ
り、あるレベル以上の力学的強度が要求される。
その指標として一軸圧縮強度が2Kg/cm2以上であ
ることが要求される。 〔発明の目的〕 この発明は以上のような要求性能を満足する密
閉材料を提供することを目的とするものである。 〔発明の構成〕 本発明の第1の発明の放射性廃棄物用埋戻材料
は、スメクタイト系粘土5〜95重量%とその5〜
100重量%の水とグラフアイト粉末5〜95重量%
とを混練したものであり、第2の発明の放射性廃
棄物用埋戻材料は、前記グラフアイト粉末に代え
てクロマイト砂を用い、混練したものである。 スメクタイト系粘土は(以下、スメクタイト粘
土と云う。)、ベントナイトで代表される高い止水
性、吸着性を有する粘土である。このスメクタイ
ト粘土はその水分量を5〜100重量%に調節した
うえ、使用に供される。ここで云う水分量とは、
水の重量をスメクタイト粘土の重量で除した値に
100を乗じた値を云う。水分量が5重量%未満で
は水分が少なすぎてグラフアイト粉末あるいはク
ロマイト砂との混練後の成形が不可能となり、
100重量%を越えると水分が過剰でスメクタイト
粘土が粘液状となりグラフアイト粉末あるいはク
ロマイト砂との混練が困難になる。 このスメクタイト粘土には、グラフアイト粉末
あるいはクロマイト砂が加えられる。グラフアイ
ト粉末としては、石炭コークス、石油ピツチを原
料として工業生産されるグラフアイト電極を加工
する際の切削屑として生じる粉末状のものや、ま
た天然グラフアイトの粉末も使用できる。このグ
ラフアイト粉末は、熱伝導率が大きく、スメクタ
イト粘土に適量混合することによつて埋戻材料に
良好な熱伝導率を与えることができる。 また、クロマイト砂は、クロマイト(FeO・
CrO3)を原石とする天然の骨材で、CrO3を含み
密度が高く、熱伝導率が大きく、かつ化学的に安
定な材料である。よつて、スメクタイト粘土に配
合することによつて、止水性、吸着性を大きく損
うことなく、高密度と高熱伝導率を与えることが
でき、機械的強度を増大させる。 スメクタイト粘土とグラフアイト粉末またはク
ロマイト砂との配合比率は、スメクタイト粘土が
5〜95重量%とされる。スメクタイト粘土が5重
量%未満では得られる埋戻材料の止水性および吸
着性が低くなり、上記目標値を満足することがで
きず、スメクタイト粘土が95重量%を越えると、
熱伝導率が不十分で目標値を満足することができ
なくなりまた機械的強度を満たすための加圧力を
大きく必要とし、不都合である。 また、グラフアイト粉末とクロマイト砂とは、
それぞれ単独でスメクタイト粘土に加えてもよ
く、また任意の割合で混合したのちスメクタイト
粘土に加えてもよい。 このような混合物は鋳物工場や農薬工場等で用
いられる混練器、混合器などの混練装置によつて
十分混練され、本発明の埋戻材料とされる。かく
して得られた埋戻材料はやや湿潤した砂まじりの
粘土状であり、これを締め固めると緊密に固化さ
せることができる。 そして、この埋戻材料は、洞道内の処分ピツト
内でのキヤニスター埋設の埋めもどしに使用され
ることになるが、埋め戻し後の加圧が必要とな
る。すなわち、処分ピツト内に置かれたキヤニス
ターの上方に十分量の埋戻材料を投入し、プレス
機械などの締固め機械を用いて十分締め固めるこ
とが必要である。この締固めの際の加圧力は少な
くとも30Kg/cm2以上必要であり、好ましくは100
〜1000Kg/cm2程度が良好である。この締固めによ
つて、高い密度と一軸圧縮強度が得られる。 かくして、放射性廃棄物が充填されたキヤニス
ターは、処分ピツト内で埋戻材料中に埋設された
状態で密閉保管されることになる。 なお、本発明の埋戻材料をキヤニスターが収容
できる形状の成形体に予め金型等を用いて加圧成
形しておき、この成形体にキヤニスターを収容し
て所分ピツト内に保管する方法を採ることもでき
る。 〔作用〕 このような第1および第2の埋戻材料にあつて
は、いずれも止水性および吸着性の高いスメクタ
イト粘土を一方の成分としているので、10-9cm/
sec以下の低い透水係数を有するとともに高い吸
着性を有するものになり、水の浸入を効果的に防
止し、かつキヤニスターからの万一の放射性核種
の漏出があつてもこれを完全に吸着する。また、
第1の発明では他方の成分をグラフアイト粉末と
し、第2の発明で他方の成分をクロマイト砂とい
ているが、いずれの埋戻材料にあつても1.3g/
cm3以上の密度が得られ、高い放射能遮蔽性を有
し、かつ熱放散性に富む。特に、第1の発明のも
のは、グラフアイト粉末が高熱伝導率を有するた
め、熱放散性に優れたものとなり、第2の発明の
ものは、クロマイト砂が高密度であるため、より
高密度のものとなつて放射能遮蔽性に優れたもの
となる。さらに、グラフアイトやクロマイト砂
は、骨材として高強度材料であり、締め固めによ
つて2Kg/cm2以上の一軸圧縮強度が得られる。 またさらに、スメクタイト粘土、グラフアイ
ト、クロマイト砂はいずれも化学的に安定であ
り、この埋戻材料はキヤニスターに対して化学的
に不活性であり、腐食等をもたらすことがない。 〔実施例〕 第1表に本発明の埋戻材料の配合例とその特性
値を示す。
本発明における第1の発明の放射性廃棄物用埋
戻材料は、止水性、吸着性の優秀なスメクタイト
粘土にグラフアイト粉末を特定量配合してなるも
のであり、第2の発明の放射性廃棄物用埋戻材料
は、前記スメクタイト粘土にクロマイト砂を特定
量配合してなるものであるから、以下の優れた効
果を得ることができる。 1 止水性が高く、良好な岩盤の透水係数よりも
低い透水係数を示し、100年程度の浸水防止効
果が期待できる。 2 ステンレス容器(キヤニスター)にまで浸水
が至つても化学的に安定な材料でとり囲まれて
おり、地下水中のイオンを吸着することによつ
て容器の腐食を抑止できる。 3 吸着性に優れているので、万一キヤニスター
から漏れ出た放射性核種を吸着保持する効果が
得られ、外部汚染を防止できる。 4 適当な混合比、水分量、締固め圧力を設定す
れば充分強固な材料となり、長期の保管にあつ
てもキヤニスターが移動したりする不都合が生
じない。 また、特に第1の発明の埋戻材料にあつて
は、グラフアイト粉末が高熱伝導率を有するた
め、以下の優れた効果を得ることができる。 5 熱伝導率、熱容量が大きく、高温安定性が良
いので、埋設した放射性廃棄物からの放熱をす
ばやく岩盤等に拡散させることができ、内部に
熱がこもらない。 また、特に第2の発明の埋戻材料にあつて
は、クロマイト砂が高密度であるため、以下の
優れた効果を得ることができる。 6 密度を格段に高くできるので、高レベル放射
性廃棄物からの放射線を十分遮蔽できる。
戻材料は、止水性、吸着性の優秀なスメクタイト
粘土にグラフアイト粉末を特定量配合してなるも
のであり、第2の発明の放射性廃棄物用埋戻材料
は、前記スメクタイト粘土にクロマイト砂を特定
量配合してなるものであるから、以下の優れた効
果を得ることができる。 1 止水性が高く、良好な岩盤の透水係数よりも
低い透水係数を示し、100年程度の浸水防止効
果が期待できる。 2 ステンレス容器(キヤニスター)にまで浸水
が至つても化学的に安定な材料でとり囲まれて
おり、地下水中のイオンを吸着することによつ
て容器の腐食を抑止できる。 3 吸着性に優れているので、万一キヤニスター
から漏れ出た放射性核種を吸着保持する効果が
得られ、外部汚染を防止できる。 4 適当な混合比、水分量、締固め圧力を設定す
れば充分強固な材料となり、長期の保管にあつ
てもキヤニスターが移動したりする不都合が生
じない。 また、特に第1の発明の埋戻材料にあつて
は、グラフアイト粉末が高熱伝導率を有するた
め、以下の優れた効果を得ることができる。 5 熱伝導率、熱容量が大きく、高温安定性が良
いので、埋設した放射性廃棄物からの放熱をす
ばやく岩盤等に拡散させることができ、内部に
熱がこもらない。 また、特に第2の発明の埋戻材料にあつて
は、クロマイト砂が高密度であるため、以下の
優れた効果を得ることができる。 6 密度を格段に高くできるので、高レベル放射
性廃棄物からの放射線を十分遮蔽できる。
図面はいずれもこの発明の埋戻材料の特性を示
すものであつて、第1図は水分量と密度および一
軸圧縮強度との関係を示すグラフ、第2図は締固
め圧力と密度および一軸圧縮強度との関係を示す
グラフである。
すものであつて、第1図は水分量と密度および一
軸圧縮強度との関係を示すグラフ、第2図は締固
め圧力と密度および一軸圧縮強度との関係を示す
グラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 スメクタイト系粘土5〜95重量%とその5〜
100重量%の水とグラフアイト粉末5〜95重量%
とを混練してなる放射性廃棄物用埋戻材料。 2 スメクタイト系粘土5〜95重量%とその5〜
100重量%の水とクロマイト砂5〜95重量%とを
混練してなる放射性廃棄物用埋戻材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21978384A JPS6197600A (ja) | 1984-10-19 | 1984-10-19 | 放射性廃棄物用埋戻材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21978384A JPS6197600A (ja) | 1984-10-19 | 1984-10-19 | 放射性廃棄物用埋戻材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6197600A JPS6197600A (ja) | 1986-05-16 |
JPH0552480B2 true JPH0552480B2 (ja) | 1993-08-05 |
Family
ID=16740935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21978384A Granted JPS6197600A (ja) | 1984-10-19 | 1984-10-19 | 放射性廃棄物用埋戻材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6197600A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2082747T3 (es) * | 1987-07-03 | 1996-04-01 | Siemens Ag | Deposito de residuos, especialmente almacen definitivo para materias radioactivas. |
JP2503652Y2 (ja) * | 1990-03-16 | 1996-07-03 | 石川島播磨重工業株式会社 | 放射性廃棄物の地層処分構造 |
FR2690456B1 (fr) * | 1992-04-27 | 1999-12-24 | Commissariat Energie Atomique | Materiau de colmatage, procede de fabrication de ce materiau de colmatage et procede de mise en place de ce materiau sur un site de stockage de conteneurs. |
JP4888871B2 (ja) * | 2001-08-24 | 2012-02-29 | 株式会社鶴見製作所 | 水中ポンプのエアロック防止構造 |
GB0716417D0 (en) * | 2007-08-23 | 2007-10-03 | Ukaea Ltd | Waste encapsulation |
CN108997691B (zh) * | 2018-08-10 | 2020-06-26 | 中核环保产业有限公司 | 一种核工业放射性废物专用导热缓冲材料的制备方法 |
-
1984
- 1984-10-19 JP JP21978384A patent/JPS6197600A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6197600A (ja) | 1986-05-16 |
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