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JPH0552068A - 発信装置 - Google Patents

発信装置

Info

Publication number
JPH0552068A
JPH0552068A JP23405091A JP23405091A JPH0552068A JP H0552068 A JPH0552068 A JP H0552068A JP 23405091 A JP23405091 A JP 23405091A JP 23405091 A JP23405091 A JP 23405091A JP H0552068 A JPH0552068 A JP H0552068A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key
signal
light emitting
electromotive force
lock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23405091A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Kokubu
貞雄 国分
Hisashi Aoki
久 青木
Yoshiyuki Mizuno
善之 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP23405091A priority Critical patent/JPH0552068A/ja
Publication of JPH0552068A publication Critical patent/JPH0552068A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Transmitters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キーに設ける発信器の構成を簡素にする。 【構成】 イグニッション用のキーシリンダ2に、キー
検出スイッチ、一次コイル14、フォトダイオード16
および送受信判別回路17を設ける。キー5には、二次
コイル19とコンデンサ21とから成る発振回路20
と、発光ダイオード22とを設ける。キー5をキーシリ
ンダ2に差し込むと、一次コイル14が通電制御され、
これに伴い二次コイル19に誘導起電力が発生すると共
に発振回路20が発振し、この発振に基づき発光ダイオ
ード22が光信号を発する。その光信号はフォトダイオ
ード16にて受信される。送受信判別回路17は、受信
された信号が特定の信号であると判別したときにのみ、
EFI18の作動を許容する。而して、発振回路20と
発光ダイオード22とにより発信器を構成しており、発
信器としては、電波信号を発するものに比べて、構成を
簡素にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキーに発信器を設けた発
信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車においては、イグニッショ
ン用キーシリンダおよびドア用キーシリンダに差し込ま
れるキーに、例えばドアをロックおよびロック解除する
ための電波信号を発する発信器を設けるようにしたもの
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のものでは、
電波信号を発するための発信器を設けているが、その発
信器の構成が複雑であるという欠点があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、キーに設けられ
る発信器としての構成を簡素にできる発信装置を提供す
るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、キーシリンダ
に差し込まれるキーと、起電力を発生する起電力発生手
段と、前記キーに設けられ前記起電力発生手段により発
生した起電力に基づき発振する発振回路と、この発振回
路の発振出力に基づき光信号を発する発光素子とを具備
して成る構成に特徴を有する。
【0006】
【作用】キーに設けられる発信器としては、発振回路と
発光素子とから構成されるものであり、電波信号を発す
る発信器に比べて、構成を簡素にできる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の第1実施例につき図1ないし
図5を参照して説明する。まず図2および図3におい
て、シリンダ用ベース1は、自動車の図示しないステア
リングコラム部分に設けられるもので、これにイグニッ
ション用のキーシリンダ2が装着されている。
【0008】キーシリンダ2のロータケース3にはキー
ロータ4が回動可能に配設されており、そのキーロータ
4は、「LOCK」位置でキー挿入口4aに対してキー
5(図1参照)の抜き差しが可能で、差し込まれたキー
5により「LOCK」位置と「START」位置との間
で回動操作されるようになっている。
【0009】キーロータ4の後端部には該キーロータ4
と一体的に回動するカムシャフト6が設けられ、このカ
ムシャフト6の後端部に、該カムシャフト6の回動に応
じて状態が切り換えられるイグニッションスイッチ7が
設けられている。
【0010】なお、キー5によりキーロータ4を「ST
ART」位置へ回動させた状態で、操作力を解除するこ
とに伴い、イグニッションスイッチ7に設けられた図示
しない復帰用のばねの付勢力により、カムシャフト6を
介してキーロータ4が「START」位置から「ON」
位置へ自動的に復帰回動するようになっている。
【0011】上記カムシャフト6部分にはステアリング
ロック装置8が設けられている。このステアリングロッ
ク装置8は、周知のように、カムシャフト6に設けられ
たカム9と、このカム9により移動される枠部材10
と、この枠部材10を図2中矢印A方向へ付勢する圧縮
コイルばね11と、枠部材10に引っ掛けられ枠部材1
0と一体的に移動するロックバー12とを備えていて、
上記キーシリンダ2のキーロータ4が「LOCK」位置
に回動され、かつキーロータ4からキー5が抜き取られ
ることに伴い、ロックバー12の先端部が図示しないス
テアリングシャフト側の係合溝に係合することにより、
ステアリングシャフトひいてはステアリングホイールを
ロックする構成となっている。
【0012】そして、上記キーシリンダ2の前部には、
キーロータ4へのキー5の差し込みを検出するキー検出
スイッチ13、一次コイル14、環状のライトガイド1
5、並びに受光素子としてのフォトダイオード16が設
けられており、キー検出スイッチ13、一次コイル1
4、フォトダイオード16および上記イグニッションス
イッチ7は、図1に示すように送受信判別回路17に接
続されている。
【0013】送受信判別回路17は、キー検出スイッチ
13がオン状態(検出状態)で、かつイグニッションス
イッチ7がオフ状態のときに、一次コイル14を所定の
パターンで一定時間通電制御すると共に、フォトダイオ
ード16で受信する光信号が予め設定された特定の信号
であるか否かを判別し、特定の信号であると判別したと
きのみEFI(電子制御燃料噴射装置)18の作動を許
容するようになっている。
【0014】一方、上記キー5の基部には、図1および
図4に示すように、上記一次コイル14と協働して起電
力発生手段を構成する二次コイル19と、この二次コイ
ル19と共に発振回路20を構成するコンデンサ21
と、発振回路20の発振出力に基づき光信号を発する発
光素子としての発光ダイオード22とを設けている。
【0015】次に上記構成の作用を説明する。いま、運
転者がエンジンを始動させるべく、キー5をキーシリン
ダ2のキー挿入口4aへ差し込んだとする。すると、キ
ー検出スイッチ13がこれを検出してオンし、その検出
信号が送受信判別回路17に出力される。
【0016】このとき、キーロータ4は「LOCK」位
置にあり、イグニッションスイッチ7はオフ状態である
から、送受信判別回路17は、上記キー検出スイッチ1
3がオンすることに伴い、一次コイル14を、図5に示
すように、複数の周波数パターンで通電制御する。
【0017】そして、その一次コイル14に流れる電流
が変化することに伴い、キー5側の二次コイル19に誘
導起電力が生じ、この起電力に基づき発振回路20が発
振し、この発信回路20の発振出力に基づき発光ダイオ
ード22が発光する。このとき、一次コイル14に流れ
る電流の特定の周波数で発振回路20が共振するように
なり、その共振時に発光ダイオード22から発せられる
光信号のレベルが大きくなる。
【0018】発光ダイオード22から発せられた光信号
は、ライトガイド15を通してフォトダイオード16に
て受信され、送受信判別回路17に伝送される。送受信
判別回路17は、受信した信号が特定の信号であるか否
かを判別し、特定の信号であると判別したときに、EF
I18の作動を許容する。
【0019】そこで、運転者がキーシリンダ2に差し込
まれたキー5によりキーロータ4を回動操作し、キーロ
ータ4を「START」位置まで回動させると、イグニ
ッションスイッチ7がスタート状態となり、もって図示
しないスタータを介してエンジンが始動されるようにな
る。
【0020】ところで、エンジンを始動する場合におい
て、運転者以外の者がエンジンを始動しようとして、キ
ーシリンダ2のキー挿入口4aに異物を差し込んでキー
ロータ4を「START」位置まで回動させたとする。
すると、イグニッションスイッチ7はスタート状態に切
り換えられることになる。
【0021】しかしながら、送受信判別回路17におい
て、フォトダイオード16により受信する信号が特定の
信号であると判別しない限り、EFI18の作動が阻止
されるから、例えキーロータ4が回動されたとしてもエ
ンジンを始動させることはできない。また、仮にキーシ
リンダ2に不正なキーを差し込んで光信号が発せられた
としても、その光信号が合致しない限り、やはりエンジ
ンを始動させることはできない。従って、不正な手段で
エンジンを始動させることはできず、盗難防止の効果は
極めて大きい。
【0022】上記した実施例によれば、キー5に発信器
を設けながらも、その発信器としては、二次コイル19
およびコンデンサ21から構成される発振回路20と、
この発振回路20の発振出力で発信する発光ダイオード
22とから構成されるものであるから、電波信号を発す
る発信器に比べて、構成を簡素にできる。
【0023】また、キーシリンダ2側の一次コイル14
とキー5側の二次コイル19とで起電力発生手段を構成
しているから、キー5に発信器を設けながらも、キー5
側に電池を設ける必要がない。
【0024】さらに、送受信判別回路17により、一次
コイル14に電流を流す送信と、光信号をフォトダイオ
ード16で受ける受信とが同時に行われるから、盗難防
止機能の一層の向上を図ることができる。
【0025】なお、上記した第1実施例では、一次コイ
ル14に通電する電流の周波数を複数種類に変化させる
ようにしたが、周波数は変化させず、発振回路20が共
振する1種類の特定の周波数のみとしても良い。
【0026】次に本発明の第2実施例について図6ない
し図15を参照して説明する。
【0027】まずドアのロック機構部分を示す図12に
おいて、31は図示しないドアに設けられたロック機構
であり、このロック機構31はロック変位が与えられる
と、車体側の施錠部と係合してドアを閉状態にロック
し、ロック変位とは逆方向のロック解除変位が与えられ
ると、そのロックを解除するように構成されている。
【0028】また、上記ドアにはロック機構31を操作
するためのドア用キーシリンダ32が設けられている。
このキーシリンダ32のロータケース33にはキーロー
タ34が回動可能に設けられており、そのキーロータ3
4にはキー挿入口34aからイグニッション用のキー3
5を差し込むことができるようになっている。
【0029】上記キーロータ34は、キー35により、
中立位置から矢印Bで示すロック方向およびこれとは反
対の矢印Cで示すロック解除方向に回動操作されるよう
になっている。このキーロータ34のロック方向および
ロック解除方向の回動運動は、リンク機構36を介して
上記ロック機構31にロック変位及びロック解除変位と
して与えられるようになっている。
【0030】上記リンク機構36は、キーシリンダ32
のキーロータ34の後端部に固定された旋回アーム37
と、ロック機構31側に設けられた旋回アーム38と、
これら両旋回アーム37および38間を連結するように
設けられた上ロッド39及び下ロッド40とを備えてい
る。そして、キーロータ34が矢印Bで示すロック方向
に回動されて旋回アーム37が同方向に旋回すると、上
ロッド39が矢印Dで示す引き方向に移動される。ま
た、キーロータ34が矢印Cで示すロック解除方向に回
動操作されて旋回アーム37が同方向に旋回すると、上
ロッド39が矢印Dとは反対の矢印Eで示す押し方向に
移動されるように構成されている。
【0031】上記上ロッド39と下ロッド40との間に
は、インヒビット機構41が設けられている。このイン
ヒビット機構41は、キーロータ34がロック解除方向
に回動操作されたときの上ロッド39の押し方向の移動
変位を下ロッド40に伝達したり、下ロッド40に伝達
されないようにしたりするものである。
【0032】このインヒビット機構41の具体的構成を
示す図13において、42はスリーブであり、このスリ
ーブ42の両端部内側に上記上ロッド39および下ロッ
ド40の端部がスライド可能に挿入されている。そし
て、これら両ロッド39および40の端部には径大部3
9aおよび40aが形成されており、この径大部39a
および40aがスリーブ42の端部に係止されることに
より、両ロッド39および40がスリーブ42から抜け
出ることのないように構成されている。
【0033】上記スリーブ42の中央部には、電動アク
チュエータとして正逆回転可能に構成された両軸形のモ
ータ43が配設されおり、その回転軸43aの両端部に
ねじ棒44および45が固定されている。これら両ねじ
棒44および45の雄ねじは巻き方向が互いに逆となる
ように形成されており、このねじ棒44および45には
スリーブ42内の軸方向両側にスライド可能に嵌合され
たナット部材46および47が螺合されている。なお、
ナット部材46および47は外周部に突設された突状4
6aおよび47aをスリーブ42の内周面に軸方向に延
びるように形成された溝42aに係合させることによ
り、回り止め状態になっている。
【0034】そして、モータ43が正方向に回転する
と、両ナット部材46および47がそれぞれ矢印Fおよ
びGで示す開き方向にスライドする。すると、図13に
示すように両ナット部材46および47が上ロッド39
および下ロッド40の径大部39aおよび40aに当接
して当該径大部39aおよび40aをスリーブ42の両
端部に押し付け、上ロッド39と下ロッド40とを連結
した状態となる。
【0035】この連結状態では、上ロッド39が矢印E
で示す押し方向に移動すると、その移動変位がナット部
材46、ねじ棒44、回転軸43a、ねじ棒45および
ナット部材47を順に介して下ロッド40に伝達され、
当該下ロッド40が同方向に移動する。この下ロッド4
0の押し方向移動により、旋回アーム38が図12中矢
印H方向に旋回されてロック機構31にロック解除変位
を与える。
【0036】また、モータ43が逆方向に回転すると、
両ナット部材46および47がそれぞれ矢印FおよびG
とは反対の閉じ方向にスライドする。すると、図14に
示すように、両ナット部材46および47と両ロッド3
9および40の径大部39aおよび40aとの間に隙間
が生じ、上ロッド39および下ロッド40の連結が遮断
された状態となる。
【0037】この遮断状態では、上ロッド39が矢印E
で示す押し方向に移動しても、該上ロッド39が単独で
スライドするのみで、その移動変位は下ロッド40には
伝達されない。従って、キーロータ34がロック解除方
向に回動しても、リンク機構36はロック機構31にロ
ック解除変位は与えないようにされる。
【0038】以上のことから、リンク機構36は、イン
ヒビット機構41が連結状態にあるときに限り、前記キ
ーロータ34のロック解除方向の回動に基づきリンク機
構36にロック解除変位を与えてロックを解除すること
となる。そして、このインヒビット機構41はロック機
構31がロック状態にあるときには、遮断状態にあるよ
うに構成されている。
【0039】ちなみに、キーロータ34が矢印Bで示す
ロック方向に回動操作された場合の上ロッド39の移動
方向は引き方向であるから、インヒビット機構41が連
結状態および遮断状態のいずれにあっても、上ロッド3
9の引き方向の移動はスリーブ42を介して下ロッド4
0に伝達される。そして、下ロッド40が矢印Dで示す
引き方向に移動すると、旋回アーム38が矢印Hとは反
対方向に旋回されてロック機構31にロック変位を与え
る。従って、キーロータ34がロック方向に回動操作さ
れた場合には、インヒビット機構41が連結状態および
遮断状態のいずれにあっても、ロック機構31をロック
動作させることができる。
【0040】一方、上記キー35の基部にはプラスチッ
ク製のケース48が設けられている。このケース48
は、図7および図8に示すように、第1および第2のケ
ース体48a,48bとをキー35と共にねじ49によ
り連結して構成されている。
【0041】そして、上記ケース48内には、起電力発
生手段を構成する圧電素子50を設けていると共に、こ
の圧電素子50に衝撃を与えるための打撃機構51を設
けている。
【0042】打撃機構51の詳細を示す図9において、
ホルダ52は、前面が開口した矩形箱状をなしてケース
48内に収納されており、これの後部に上記圧電素子5
0を固定状態に取り付けている。このホルダ52には、
上下両面に前後方向に延びる長孔53,53が形成さ
れ、また、内部の左右両側には係合部54,54および
前後方向に延びるガイド溝55,55が形成されてい
る。
【0043】移動体56は、前部が閉塞した筒状をな
し、上下両面に突設された凸部57,57を上記長孔5
3,53に移動可能に挿入することにより、ホルダ52
に前後方向に移動可能に取り付けられている。また、移
動体56の左右両側面には前後方向に延びるガイド孔5
8,58(一方のみ示す)が形成され、このガイド孔5
8,58の前縁部には斜面状のカム面58a,58a
(これも一方のみ示す)が形成されている。
【0044】ハンマー59は、左右両側に突設されたピ
ン60,60を移動体56のガイド孔58,58に挿入
することにより、移動体56に前後方向に移動可能に取
り付けられている。このハンマー59は、移動体56内
に配設された圧縮コイルばね61により後方へ付勢され
ている。また、ハンマー59の外周部には圧縮コイルば
ね62が巻装されていて、この圧縮コイルばね62のば
ね力により移動体56が前方へ付勢されている。
【0045】而して、キー35のケース48に打撃機構
51が組み込まれた通常の状態では、図7に示すよう
に、移動体56の先端部が前方へ突出した状態で、該移
動体56の各凸部57がホルダ52の各長孔53の前部
に後方から係合して移動体56の前方への移動が規制さ
れていると共に、ハンマー59の各ピン60がホルダ5
2の各係合部54に前方から係合してハンマー59の後
方への移動が規制された状態となっている。
【0046】また、キー35のケース48内には、上記
打撃機構51とキー35を挟んだ反対側に位置して、発
光素子としての発光ダイオード63が設けられていると
共に、プリント基板64が設けられている。
【0047】プリント基板64には、図10に示すよう
に、コイル65とコンデンサ66との発振回路67が設
けられている。また、この発振回路67に直列に上記発
光ダイオード63,63の並列回路が接続され、コンデ
ンサ66の両端子間に上記圧電素子50が接続されてい
る。
【0048】而してこの場合、打撃機構51が後述する
ようにして圧電素子50に衝撃を与えると、その圧電素
子50に起電力が発生し、その起電力に基づき発光ダイ
オード63から光信号が発信される。その信号は、図1
1に示すように、周期Tをキー固有の信号となるように
設定している。
【0049】そして、上記キーシリンダ32には、図6
に示すように前部にカバー68が設けられており、この
カバー68の前面の上下に、凸部69,69が設けられ
ている。また、カバー68の内側には、キー挿入口34
aを囲繞するように環状のライトガイド70が設けら
れ、このライトガイド31の裏側下部に、受光素子とし
てのフォトダイオード71が設けられている。
【0050】フォトダイオード71はライトガイド70
を通して入射する光信号を受信し、その信号を信号判別
回路72へ伝送する。信号判別回路72は、受信した信
号が予め定められた特定の信号であると判別したときに
は、図15に示すように、前記インヒビット機構41の
モータ43を正方向へ回転させてそのインヒビット機構
41を連結状態(図13参照)とするように構成されて
いる。
【0051】次に上記構成の作用を説明する。いま、ド
アのロック機構31がロック状態になされているとす
る。このロック状態では、リンク機構36の途中に設け
られたインヒビット機構41は、図14に示す遮断状態
になされている。
【0052】さて、ドアのロックを解除すべく、キー3
5の先端をドアにおけるキーシリンダ32のキー挿入口
34aへ差し込むと、移動体56の先端がキーシリンダ
32のカバー68における一方の凸部69に当接する。
【0053】この状態からキー35を押し込むと、圧縮
コイルばね61を収縮させながら、移動体56を残して
キー35全体が押し込み方向(キーシリンダ32側)へ
移動するようになり、換言すれば、移動体56が相対的
に押し込み方向とは反対の方向(手前側)へ移動するこ
とになる。すると、移動体56に形成されたガイド孔5
8,58のカム面58a,58aによりハンマー59の
ピン60,60が押されて、ハンマー59が図9中矢印
I方向へ回動される。
【0054】すると、ホルダ52の係合部54,54に
係合していたピン60,60は、係合部54,54に対
する係合が外れ、ガイド溝55,55に対応するように
なる。このようになると、ハンマー59の後方への規制
がなくなるから、ハンマー59は、圧縮コイルばね61
の付勢力により瞬時に後方へ移動されて圧電素子50に
勢いよく衝突する(図6参照)。その衝撃に伴い圧電素
子50には起電力が生じ、この起電力に基づき発振回路
67が発振し、その発振出力により発光ダイオード63
から図11に示すような特定の光信号が発せられる。
【0055】その光信号は、キーシリンダ32側のライ
トガイド70を通してフォトダイオード71により受信
されて信号判別回路72に伝送される。信号判別回路7
2は、受信した信号が予め定められた特定の信号である
と判別したときには、インヒビット機構41のモータ4
3に通電してこれを正方向へ回転させ、そのインヒビッ
ト機構41を図13に示す連結状態とする。
【0056】そこで、キー35によりキーロータ34を
ロック解除方向である図12中矢印C方向へ回動操作す
る。すると、旋回アーム37が同方向に回動して上ロッ
ド39を押し方向である矢印E方向へ移動させるため、
その押し方向の移動変位は連結状態にあるインヒビット
機構41を介して下ロッド40に伝達され、該下ロッド
40が押し方向に移動される。
【0057】この下ロッド40の押し方向への移動によ
り、旋回アーム38が矢印H方向に回動されてロック機
構31にロック解除変位を与える。これにより、ロック
機構31がロック解除し、ドアのロックが解除される。
【0058】なお、ドアのロックを解除した後、キー3
5をキーシリンダ32から抜き取ると、打撃機構51の
移動体56およびハンマー59は、図7に示す元の状態
に復帰する。
【0059】ところで、ドアのロック状態において、運
転者以外の者がドアのロックを解除しようとして、キー
シリンダ32のキー挿入口34aに異物を差し込んでキ
ーロータ34をロック解除方向(矢印C方向)に回動さ
せたとする。すると、キーロータ34の回動に伴い旋回
アーム37が同矢印C方向へ回動して上ロッド39を矢
印Eで示す押し方向に移動させる。
【0060】しかしながら、インヒビット機構41は図
14に示す遮断状態にあって、上ロッド39とナット部
材46との間には隙間が存在しているため、上ロッド3
9はスリーブ42に対して単独でスライドするのみで、
その移動変位は下ロッド40には伝達されない。このた
め、キーロータ34がロック解除方向(矢印C方向)に
回動操作されても、ロック機構31はロック状態のまま
となり、ドアを開くことはできない。
【0061】従って、この場合、キー35側から光信号
が発せられ、しかもそれが特定の信号でない限り、イン
ヒビット機構41は連結状態に切り替えられないので、
不正な手段でキーシリンダ32のキーロータ34を回動
させたとしてもドアのロックを解除することはできず、
自動車の盗難防止に極めて有効である。
【0062】一方、キー35によりドアをロックする場
合には、キー35をキーシリンダ32のキー挿入口34
aに差し込む。すると、前述と同様にして、打撃機構5
1が動作し、ハンマー59が圧電素子50に衝突して圧
電素子50に起電力が生じ、この起電力に基づき発光ダ
イオード63から特定の光信号が発せられる。
【0063】その光信号は、キーシリンダ32側のフォ
トダイオード71により受信されて信号判別回路72に
伝送される。信号判別回路72は、受信した信号が予め
定められた特定の信号であると判別したときには、イン
ヒビット機構41のモータ43を正方向へ回転させてイ
ンヒビット機構41を連結状態にしようとする。しかし
ながら、インヒビット機構41はすでに連結状態となっ
ており、そのまま連結状態が維持されることになる。
【0064】そして、キー35によりキーロータ34を
ロック方向である図12中矢印B方向へ回動操作する
と、旋回アーム37が同方向へ回動して上ロッド39を
引き方向である矢印D方向へ移動させ、その移動変位は
連結状態にあるインヒビット機構41を介して下ロッド
40に伝達され、該下ロッド40が引き方向に移動され
る。
【0065】この下ロッド40の引き方向への移動によ
り、旋回アーム38が矢印Hとは反対方向に回動されて
ロック機構31にロック変位を与える。これにより、ロ
ック機構31がロックし、ドアがロックされる。このと
き、ロック機構31がロックされることに伴い、インヒ
ビット機構41のモータ43が逆方向へ回転されてイン
ヒビット機構41が遮断状態(図14参照)になされ
る。
【0066】斯様な第2実施例においても、キー35に
発信器を設けながらも、その発信器としては、発振回路
67と、この発振回路67の発振出力で発信する発光ダ
イオード63とから構成されるものであるから、電波信
号を発する発信器に比べて、構成を簡素にできる。
【0067】また、キー5に設けた圧電素子50により
起電力発生手段を構成しているから、キー5に発信器を
設けながらも、キー5側に電池を設ける必要がない。
【0068】さらに、図16は本発明の第3実施例を示
したものであり、この第3実施例は前記第2実施例とは
次の点が異なっている。
【0069】すなわち、キー35に設けられる打撃機構
73を、移動体74の移動方向がキー35の延び方向と
直交する状態に設けると共に、移動体74を手の指にて
押圧操作可能に設ける。
【0070】而して、移動体74を指にて押圧操作する
ことに基づき、ハンマー59が圧電素子50に衝突して
圧電素子50に起電力を発生させて、その起電力に基づ
き第2実施例と同様に発振回路67が発振し、その発振
出力に基づき発光ダイオード63から特定の光信号が発
せられるようになる。
【0071】斯様な第3実施例においても、第2実施例
と同様な作用効果を得ることができる。
【0072】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、キーに設ける発信器を発振回路と発光素子と
から構成するようにしたことにより、発信器としては、
電波信号を発する発信器に比べて構成を簡素にできると
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概略的構成図
【図2】イグニッション用のキーシリンダ部分の断面図
【図3】同キーシリンダ部分の正面図
【図4】キー側の電気的構成図
【図5】信号の波形図
【図6】本発明の第2実施例を、キーをドア用キーシリ
ンダに差し込んだ状態で示す破断側面図
【図7】キー単体の縦断面図
【図8】図7中イーイ線に沿う断面図
【図9】打撃機構部分の拡大分解斜視図
【図10】キー側の電気的構成図
【図11】信号の波形図
【図12】ロック機構部分の概略構成図
【図13】インヒビット機構を連結状態で示す拡大縦断
面図
【図14】インヒビット機構を遮断状態で示す拡大縦断
面図
【図15】ロック機構に係わる機械的および電気的結合
を表したブロック図
【図16】本発明の第3実施例を示した図7相当図
【符号の説明】
2はキーシリンダ、5はキー、14は一次コイル(起電
力発生手段)、19は二次コイル(起電力発生手段)、
16はフォトダイオード、20は発振回路、22は発光
ダイオード(発光素子)、32はキーシリンダ、35は
キー、50は圧電素子(起電力発生手段)、51は打撃
機構、63は発光ダイオード(発光素子)、67は発振
回路、71はフォトダイオード、73は打撃機構であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キーシリンダに差し込まれるキーと、起
    電力を発生する起電力発生手段と、前記キーに設けられ
    前記起電力発生手段により発生した起電力に基づき発振
    する発振回路と、この発振回路の発振出力に基づき光信
    号を発する発光素子とを具備して成る発信装置。
JP23405091A 1991-08-21 1991-08-21 発信装置 Pending JPH0552068A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0893282A (ja) * 1994-09-29 1996-04-09 Alpha Corp 電子部品内蔵キー装置及びその製造方法
KR100415469B1 (ko) * 1995-07-24 2004-05-31 지멘스 악티엔게젤샤프트 차량용도난방지시스템

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