JPH0551801U - 廃油処理容器

Info

(57)【要約】【目的】廃油を簡易に処理する。【構成】容器と吸油材からなり、吸油材に古紙や再
生パルプを使い、それを布や合成繊維のネットや繊維で
補強した紙でブロック化して、粉末の飛散防止や吸収速
度を上げ、また、吸油量を容易に変えられるようにした
廃油吸収容器。

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、自動車の古いエンジノイルや、家庭のてんぷら廃油の処理をするための容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

出願公報を引用すると特開昭５８ー１９９０４１、実告昭６３−８６４１、実告昭５６−１６０１、実告平３−２２１６１、実開昭５８−５４４０９、実開昭６１−２２８８１等があり、パルプ等の微細粉を使って処理しているが、粉末の飛散、吸収速度、量産性や工程数等に問題があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】

本考案は吸油材の飛散防止、吸収速度を早くし、大きさを自由に変えられて量産可能にするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

吸油材を布や合成繊維のメッシュや繊維で強化した紙で覆ったブロックにして、それを容器に入れる。

【０００５】

【作用】

吸油材を袋や箱に入れてブロック化する事により収納時の破損や粉末の飛散が無くなり、プレスしなくても形状が保持できるので圧縮による吸収速度の低下や、吸収材に微量の樹脂添加の必要も無いため、吸収速度が上がる。

【０００６】また、ブロックの数により大きさを変えられるので、処理量による用途毎の対応が容易にできる。

【０００７】

【実施例１】図面にもとずいて説明すると、１．は収納容器で使い捨ての時はダンボール等の紙製で、繰り返し使用の時は金属やプラスチック製にする。

【０００８】２．はポリエチレン等の袋で、油の透過しない材料でできており、１．が使い捨てのときは薄くてよいが、そうでないときは多少厚手にしてこの袋ごと捨てる。

【０００９】３．は古紙や再生パルプを布や合成繊維のメッシュや補強した紙袋に詰めて蓋をした物である。

【００１０】１．の中に２．を入れ、その中に３．を適当数入れた物に廃油を注ぐと、瞬時に油が３．に吸収されて、そのまま捨てられる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案によれば、吸油材がブロック化しているため収納が容易で、数や並べ方を変えるだけで自由に吸油量や形状を変えたものができる。

【００１２】また、圧縮や樹脂を使う必要がないため吸収速度が早く、注油中にこぼれる心配もない。

【００１３】もちろん、使用時に粉末の飛散も無い。

【図面の簡単な説明】

【図１】断面図。

【図２】斜視図。

【符号の説明】

１．外容器。２．内袋。３．吸収材。

【実用新案登録請求の範囲】