JPH05507519A - 細胞間付着仲介因子 - Google Patents
細胞間付着仲介因子Info
- Publication number
- JPH05507519A JPH05507519A JP51193491A JP51193491A JPH05507519A JP H05507519 A JPH05507519 A JP H05507519A JP 51193491 A JP51193491 A JP 51193491A JP 51193491 A JP51193491 A JP 51193491A JP H05507519 A JPH05507519 A JP H05507519A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composition
- selectin
- alkyl
- compound
- cells
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
細胞間付着仲介因子
発明の分野
本発明は、炎症を減少または抑制し、そして炎症性疾患の過程および細胞間の付
着により仲介される他の病理学的状態を処置する組成物および方法に関する。
発明の背景
脈管内皮細胞および血小板は、多数の生物学的応答において、血流中のある種の
細胞、例えば、食作用のもつ白血球に選択的に結合することによって重要な役割
を演する。例えば、内皮細胞は単球および顆粒球が炎症の応答において血管壁を
通してかつ取り囲む組織の中に移動するまえに、それらと優先的に結合する。あ
る種の炎症をトリガーする化合物は、脈管の内皮に直接作用して、血管壁への白
血球の付着を促進することが知られており、次いで細胞は壁を通してかつ損傷ま
たは感染の区域の中に移動する。脈管の内皮への細胞の付着はまた、腫瘍の転移
に関係すると考えられる。循環する癌細胞は、明らかに体の正常の炎症のメカニ
ズムを利用し、そして内皮が活性化される血管の壁の区域に結合する。
血小板もまた、同様な応答に関係する。血小板は止血が開始される間に活性化さ
れるようになることが知られており、そして大部分形想学的、生化学的および機
能的変化(例えば、急速な顆粒のエキソサイトーンスまたは脱顆粒)を行い、こ
こで血小板のアルファ顆粒膜は外部の血漿膜と融合するようになる。その結果、
新しい細胞表面のタンパク質が発現されるようになり、これらは活性化された血
小板の新しい機能、例えば、他の活性化された血小板および他の細胞の両者に結
合する能力を与える。活性化された血小板は成長する血栓の中に補充されるか、
あるいは血液の循環から急速に除去される。活性化された血小板は、単球および
好中球を包含する、食作用の白血球に結合することが知られている。このプロセ
スにより仲介される病理学的および他の生物学的プロセスの例は、アテローム性
動脈硬化症、血液凝固および炎症を包含する。
最近の研究において、内皮細胞および血小板上の特殊化された細胞表面レセプタ
ー、それぞれ、内皮白血球付着分子(ELAM−1)および顆粒膜タンパク質−
140(GMP−140)と表示する、は、内皮および血小板による種々の循環
する細胞の認識に関係することが明らかにされた。これらのレセプターは、レク
チン様ドメイン、表皮成長因子に対する相同性をもつ領域、および補体tII御
タンパク質に相同性を有する領域である(参照、Bevi 1acquaら、5
cience243:1160 (1989) 、これをここに引用によって加
える)。例えば、ELAM−1は、多数の炎症性応答における第1段階である、
内皮白血球付着を仲介することが知られている。詳しくは、ELAM−1はヒト
好中球、単球、好酸球、ある種のTリンパ球(N、 Graberら、J、[m
munol、、 145:819 (+990乃、NK細胞、および前骨髄球細
胞系HL−60と結合する。
用語[セレクチン」は、ELAM−1およびGMP−140を包含する、レセプ
ターの一般のクラスについて示唆されてきている。
なぜなら、それらのレセプターはレクチン様ドメインを有しそしてそれらの付着
機能は選択的性質をもつからである。これらの細胞表面のレセプターは種々の細
胞上で発現される。GMP−140(また、PADGEMとして知られている)
は血小板および内皮細胞の表面上に存在し、ここでそれは血小板−白血球および
内皮−白血球の相互作用を仲介する。セレクチンのクラスの他のメンバーはME
L−14抗原およびそのヒト項似体LAM−1であり、これらはリンパ球の細胞
表面のレセプターであり、そしてリンパ節のホーミングレセプターとして作用す
る。しかしながら、セレクチンレセブターにより認識されるリガンドの正確な性
質は大部分未知のままである。
セレクチン類の作用をブロッキングし、こうして細胞の付着を阻害するために、
種々の他の方法か従来開発されてきている。例えば、ELAM−1に対して向け
られたモノクローナル抗体の使用は、病理学的応答、例えば、炎症のための処置
として内皮−白血球の付着を阻害する方法として提案されてきている。内皮のイ
ンターリューキン−8もまた、白血球−内皮細胞の相互作用の阻害因子であるこ
とが知られている。
リガンド−レセプターの相互作用が解明されると、療法的養生法において有用で
あるセレクチン仲介細胞付着の、高度に特異的な、効率よい阻害剤を開発するこ
とかできる。また、1種または2F!以上のリガンドを使用して、製剤学的化合
物、例えば、抗炎症剤または酸化防止剤を損傷部位にターゲツティングすること
ができる。しかしながら、今日まで、Ifiまたは2FipI上のリガンドおよ
びレセプター分子のレセプター分子への相互作用の不十分な理解はこれらの努力
を妨害している。本発明はこれらおよび他の関係する必要性を満足する。
発明の要約
本発明によれば、セレクチンレセブターに選択的に結合しかつ少なくとも1つの
オリゴ糖成分を有する新規な組成物が提供される。
セレクチン結合性成分は、式:
%式%()
R3はオリゴ糖またはR,−R,−C(CO2H)−であり、R3およびR4は
同一であるか、あるいは異なり、そして−H1−CI −C8アルキル、−ヒド
ロキシルCl−C8アルキル、−アリールC1−C8アルキル、または−アルコ
キシCl−C8アルキルであり、
R2はβI、3Gal、αl、2Man、またはαl、6GalNacであり、
そして
aは0または1である〕
を有する。
ある種の好ましい態様において、R1はシアル酸、通常NeuACまたはNeu
Gcである。R6がオリゴ糖である場合、それは好ましくはNeuAca2.3
Galβ1.4GIcNAcβl、3、またはNeuGca2.3GalβI、
4G1cNAcβ1,3である。セレクチン結合性成分は、典型的にはセレクチ
ンレセブターにより認識される最小テトラサツカリド(SLXと呼ぶ)を゛含ん
でなるオリゴ糖である。
この化合物は、典型的には、フコシル化されていないSLXコア構造を含んでな
る反復単位を有する多糖から調製される。フコシル化されると、多価のSLXを
有する多糖が得られる。この目的に好ましいIa型、■望およびIN群Bのスト
レプトコッカス(S t reptococoos)からの多糖である。多価の
セレクチン結合化合物は、また、セレクチン結合性部分を種々のリンカ一部分に
連鎖することによって得られる。
請求の範囲の組成物は、セレクチン細胞表面のレセプターにより仲介される細胞
間の付着を阻害し、これにより、例えば、炎症および細胞の付着に関連する他の
病理学的応答を阻害することができる。
関係する態様において、セレクチンと結合する組成物は糖タンパク質、グリコリ
ピドまたはオリゴ糖であることができる。
本発明は、詳しくは、医薬組成物中の上記化合物を提供する。医薬組成物は、例
えば、セレクチンレセブターに選択的に結合することができる成分および医薬と
して許容されうる担体を含んでなるリポソームを含んでなることができる。この
成分を有するリポソームは、また、常用の化学療法剤のためのターゲツティング
ビヒクルとして働き、この化学療法剤はリポソーム内に封入されそしてセレクチ
ンレセブターを発現する襟的にされた細胞に供給される。典型的には、化学療法
剤は抗炎症因子または酸化防止剤である。リポソーム内に封入された化学的因子
をターゲツティングするためにここに記載する成分を使用することは、薬物の療
法的レベルを低下しそして副作用を最小とする便利で有効な方法である。
本発明の医薬組成物はまた、セレクチンレセブターにより認識されるオリゴ糖の
リガンドに選択的に結合することができる免疫グロブリンを含んでなることがで
きる。この目的に適当な免疫グロブリンは、C3LEX〜1.FH6,SNH,
、SNH,およびVIM−2を包含する。
他の面において、本発明は、患者に療法的有効投与量の、セレクチンレセブター
に選択的に結合することができる成分を含んでなる化合物を投与することによっ
て、病気のプロセス、例えば、炎症を引き起こす細胞間の付着を患者において阻
害する方法を含む。細胞表面のレセプター、例えば、ELAM−1またはGMP
−140は、脈管内皮細胞または血小板上の発現されることができる。炎症のプ
ロセスは、例えば、敗血症性ショック、敗血症にI!I連する創傷、急性の呼吸
である。
図面の簡単な説明
第1図は、lr−シフル化Le” (CHO−klおよびLEC12)を発現す
る細胞と比較した、IL−1β活性化された内皮細胞に結合するセレクチン(L
EC11)を発現する細胞の能力を示す。
第2図は、SLX決定基に結合しないモノクローナル抗体と比較した、37°C
(第2A図)および4°C(第2B図)におuNrHL−60細胞へのセレクチ
ン仲介の結合をブロックするSLXに対して特異的なモノクローナル抗体の能力
を示す。
第3図は、活性化された内皮細胞への結合に対する、SLXおよび非SLX特異
的モノクローナル抗体とのLECII(第3A図)およびLEC12(第3B図
)細胞のインキュベーションの効果を示す。
第4図は、活性化された内皮細胞への結合前にHL−60,LECllおよびL
ECI 2細胞をシアリダーゼで処理することによって得られた結果を示す。
第5図は、活性化された内皮細胞へのHL−60細胞の結合を阻害するSLX、
Le”または同様な炭水化物構造をもつグリコリピドを含有するリポソームの能
力を比較する。
第6図は、SLXおよびLe”決定基に対して特異的なモノクローナル抗体によ
りGMP−140仲介血小板の付着の阻害を比較する。
第7図は、活性化された血小板へのHL−60細胞の結合を阻害するSLX、L
e”または同様な炭水化物構造をもつグリコリピドを含有するリポソームの能力
を比較する。
第8図は、活性化された血小板へのPMNの結合を阻害するSLX、Le”また
は同様な炭水化物構造をもつグリコリピドを含有するリポソームの能力を比較す
る。
第9図は、末端のシアル酸NeuAcまたはNeuGcをもつグリコリピドによ
るGMP−140仲介付着の阻害を示す。
第10図は、予防的に投与された、ELAM−1に対するモノクローナル抗体か
ラットにおけるリボ多糖誘発化を防止することを示す。
第11図は、治療的に投与された、ELA、M−1に対するモノクローナル抗体
がラットにおけるリボ多糖誘発化を防止することを示す。
好ましい態様の説明
炎症および細胞の付着により仲介される他の病気の応答を阻害する組成物および
方法が提供される。本発明は、また、セレクチン細胞表面レセプターにより仲介
される細胞の付着をブロックまたは阻害する能力を育する化合物(例えば、糖接
合体およびモノクローナル抗体)を提供する。このような化合物を調製する方法
もまた提供される。さらに、化合物の診断および治療学的使用が提供される。
本発明の基礎は、セレクチン細胞表面レセプターにより認識される炭水化物成分
の発見である。前述したように、セレクチン類は、また細胞付着分子のrLEC
−CAMJ族として知られており、種々の細胞の表面上で発現される独特の糖タ
ンパク質である。例えば、ELAM−1は脈管内皮細胞上で誘導的に発現される
(Bevilacquaet al、、前掲およびHe5sionら、Proc
、Natl、Acad、Sci、、 87:1673−1677 (1990)
、それらの両者をここに引用によって加える)。このレセプターは炎症性サイ
トカイン、例えば、インターリューキン■β(IL−rβ)および腫瘍壊死因子
α(TNFα)、ならびにバクテリアの内毒素(リボ多糖)により誘発されるこ
とが証明されている(参照、Bevi Lacquaら、Proc、Natl、
Acad、Sci、、 84:9238−9242(1987) 、これをここ
に引用によって加える)。これらの化合物は、試験管内で内皮細胞に直接作用し
て多形核白血球(好中球)および単球の付着を増強する( Bev i Iac
quaら、Proc、Natl、Acad、Sci、、前掲)。
前述したように、GMP−140は血小板および内皮分泌顆粒の膜部タンパク質
である( Gengら、Nature、 343.757−760 (1990
)、これをここに引用によって加える)。GMP−140をそれらの表面上で発
現する活性化された血小板は単球および好中球に結合しくJungiら、Blo
od 67:629−636 (1986)) 、そしてまた、単球様細胞系、
例えば、HL60およびU937に結合することが知られている(Jungiら
、前掲; 5ilbersteinら、J、Cl1n、(nvest、 79:
867−874(+987))、それらのすべてをここに引用によって加える。
GMP−140は分子量140.000のアルファ顆粒膜タンパク質であり、血
小板の刺激および顆粒の分泌の際に活性化された血小板の表面上で発現される(
Hsu Linら、J、Biol、Chem、、 259:9121−9126
(1984) :された。Furieら、米国特許第4.783.330号は
、GMP−140と反応性のモノクローナル抗体を記載している。以上の参考文
献のすべてをここに引用によって加える。
第3のセレクチンレセプターは、リンパ球ホーミングレセプター、MEL−14
抗原またはLAM−]である(Gallatinら、Nature304:30
−34 (1983) ; Siegellmanら、5cience 243
:11651172(1989);−1は内皮への好中球の結合において初期に
機能すると信じられる。
セレクチンルセブターの構造および機能は上のレセプターの各々をコードする全
長のcDNAのクローニングおよび発現により解明された(参照、例えば、Be
vHaequaら、5cience、 5upra、 (E LAM −1)
、 Gengら、前掲(GMP I 40) 、およびLa5kyら、前掲(M
EL−14t′ic原))。セレクチンの細胞外成分は、従来記載されたタンパ
ク質への相同性に基づいて3つのセグメントに分けることができる。N末端領域
(約120アミノ酸)は、低い親和性のIgEレセプターCD23を包含する叶
ickamer、 、1Bio1.Chem、、 263:9557−9560
(1988) (これをここに引用によって加える)に記載されているC型哨
乳動物しクチンタンパク質族に関係する。ポリペプチドのセグメントがそれに続
き、これは表皮成長因子(EGF)のモチーフを含有するタンパク質に関係する
配列を有する。最後に、EFGドメインの後に、各々約60アミノ酸の1または
2以上の直列の反復モチーフが存在し、これらは補体制御タンパク質の族の中に
存在するものに関係する。
セレクチンレセブターはレクチン様ドメインを含んでなるので、これらの分子の
特異性はタンパク質−炭水化物の相互作用に基つくように思われる。ここに提供
される証拠が示すように、レウィス(Lewis)X抗原(ここでSLXと表示
する)のシアル化、フコシル化N−アセチルラクトサミン単位は、セレクチンレ
セブターのレクチン領域により認識される部分である。とくに、証拠はELAM
−1およびGMP−140の両者によるこの部分の認識を示す。
本発明の組成物は、種々の立体配置にあるこのシアル化、フコシル化N−アセチ
ルラクトサミン単位を含んでなる。
選択的結合は、ここで使用するとき、第2分子上の決定基部位の空間的または極
性の8!構にもとずく1つの分子(典型的にはレセプターと呼ぶ)による他の分
子(典型的にはリガンドと呼ぶ)の特異的認識を意味する。2つの分子間の選択
的結合は、親和性が十分に強い場合に起こる。結合親和性は、典型的には、会合
および解離する立体配置の平衡濃度についての親和性定数(K、)により表され
る。すなわち、K、= (R−L)/ (R)(L)であり、ここで(R)、(
L)および(R−L)は、それぞれ、レセプター(R)、リガンド(L)および
レセプター−リガンド複合体(R−L)の平衡における濃度である。
レセプターおよびリガンドの分子の特異的結合の相互作用は、典型的には、可逆
的非共育結合的会合、例えば、静電引力、ファン・デル・ワールスカおよび水素
結合である(参照、一般に、5tryer。
BiochemiStry(W、H,Freeman and Company
、ニューヨーク、第3版、+988) 、その全体をここに引用によって加える
)。選択的結合の例は、抗体−抗原の認識、酵素−基質の認識などを包含する。
本発明のオリゴ糖成分を記載するために使用する命名は常用の命名法に従う。個
々の単糖についての標準の略号を使用する。例えば、2−N−アセチルグルコサ
ミンはGlcNAcにより、フコースはFucにより、ガラクトースはGalに
より、そしてグルコースはGlcにより表す。本発明のオリゴ槍玉に存在するこ
とができる2つのシアル酸は、5−N−アセチルニューラミン酸(NeuAc)
および5−N−グリコリルニューラミン酸(NeuGc)である。
特記しない限り、フコース(L−異性体)を除外してすべての糖は環状ピラノー
ス立体配置においてD−異性体である。環状の2つのアノマーはαおよびβによ
り表す。
単糖は一般にグリコシド結合により連鎖されてオリゴ糖および多糖を形成する。
環の平面に関する結合の向きはαおよびβにより示す。2つの単糖の間の結合を
形成する特定の炭素原子も記載する。
こうして、ガラクトースのC−1とグルコースのC−4との間のβグリコシド結
合はGalβI、4G1cにより表わされる。D−糖(例えば、D−G l c
NAc、 D−Ga 1およびD−NcuAc)について、表示αはC−1(N
euAcにおいてC−2)に結合するヒドロキシルが環の平面より下にあること
を意味し、そしてβは環の上にあることを意味する。L−フコースの場合におい
て、表示αはヒドロキシルが環の上に存在することを意味し、そしてβはそれか
下にあることを意味する。
SLXが白血球−内皮細胞および白血球−血小板細胞の付着を仲介する炭水化物
のリガンドとして同定されると、SLXまたはその擬SLX (m ime t
i c s)を含んでなる化合物はtfJ製することができ、あるいは新しく
合成することかできる。後述するように、本発明は、本発明のセレクチン結合性
成分を含んでなる種々の化合物を提供する。例えば、生物分子を、該成分を有す
る化合物として使用することができる。ここにおいて定義する生物分子は、次の
ものを包含するが、これらに限定されない:生物学的に意味をもつ分子、例えば
、アミノ酸(およびそれらの擬物質)、オリゴペプチド、タンパク質(例えば、
糖タンパク質およびタンパク質性ホルモン)、脂肪酸、脂質(例えば、グリコリ
ピド、リン脂質、スフィンゴリピドおよびガングリオシド)、ステロイドホルモ
ン、オリゴ糖、多糖類、および核酸(例えば、デオキシリボ核酸およびリボ核酸
)。これらの化合物は、当業者に知られている標準的技法に従い精製および/ま
たは合成することができる。さらに、この成分を有する広範な種類の化合物を、
後述するように、新しく合成することかできる。
いったん得られると、このような化合物は、例えば、セレクチンレセブターを発
現する細胞へのSLXを有する細胞の結合の競争阻害を包含する、種々の目的に
使用することができる。本発明の化合物を細胞表面のセレクチンに結合すること
によって、セレクチンと移動する細胞上の天然SLXとの相互作用は防止され、
内皮または血小板への白血球および他の細胞の正常および病的結合は妨害される
。こうして、lまたは2以上のSLX単位または擬SLXを含存する化合物は、
例えば、炎症、アレローム性動脈硬化症、凝固および他の内皮または血小板仲介
病理学的事象の有効な阻害因子として働くことができる。
SLX中のシアル酸残基は、セレクチンの結合が有意に影響を受けないかぎり、
異なる形態であることができる。典型的には、シアル酸は5−N−アセチルネウ
ラミン酸(NeuAc)または5−N−グリコリルネウラミン酸(NeuGc)
である。しかしながら、他のシアル酸をそれらの代わりに使用することができる
。本発明において適当なシアル酸の異なる形態の概観は、一般に、R,5cha
uer。
Methods in Enzymology、 50 : 64−89 (1
987)、および5chaur、 Advacesin Carbohydra
te Chemistry and Biochemistry 40 : 1
31−234を参照のこと。それらの両者をここに引用によって加える。下の実
施例■において示すように、セレクチンレセブターの親和性は、NeuAcまた
はNeuGcにおいてオリゴ糖の末端が終わる場合、同一である。こうして、用
語「SLX」は、ここで使用するとき、最小のテトラサツカリド単位(シアル酸
α2.3Galβ1. 4 rFucaL3)Glc(β1,3))を意味し、
ここでシアル酸は、NeuAc、NeuGcまたはシアル酸の他の同等の形態で
ある。
シアル酸残基をNeuAcとして示すここにおいて例示する構造は、これらの他
の形態、とくにNeuGcを包含すると理解される。
下に提供する証拠か示すように、式:
%式%
を含んでなるペンタサツカリドはテトラサツカリドより実質的に高い阻害作用を
育する最小構造である。こうして、ある種の好ましい態様において、オリゴ糖は
このペンタサツカリド構造を含んでなる。
基本的SLX単位についての他の変化もまた、セレクチンレセブターにより認識
される。例えば、下の実施例■において提供された証拠は、構造NeuGca2
.3Galβ1,4G1cNAcβl。
3Ga IβI、4 (Fucαl、3)G1cNAcβ1,3Galβl、4
GIcβを育する、SYと呼ぶ(またVIM−2抗原として知られている)オリ
ゴ糖成分はセレクチンレセブターならびにSLXに結合することを示している。
SY2部分は2つのシアル化N−アセチルラクトサミン単位を含んでなり、その
1つはSLXである。こうして、セレクチンレセブターにより認識されるオリゴ
糖は多数のシアル化N−アセチルラクトサミン単位からなり、それらの少なくと
も1つはフコシル化されている(参照、Teimeyer et al、。
Proc、Natl、Acad、Sci、(USA) 88 : 1138−1
142 (1991)、これをここに引用によって加える)。
本発明のオリゴ糖成分は、好ましくは、シアル酸残基において終わる。ある種の
態様において、シアル酸残基はさらに他のサツカリド残基、例えば、第2のシア
ル酸にC2,8連鎖で連鎖することができる。
あるいは、末端のシアル酸残基は種々の基で置換されることができる。こうして
、本発明のある種のセレクチン結合性成分は、式・R,−NeuAcα2,3C
;alβ1.4GlcNAcβ1−(ここで
R1はR3R4C(CO2H)−であり、R3およびR2は同一であるか、ある
いは異なり、モしてH1低級アルキル(CI−C8)、ヒドロキシル低級アルキ
ル(C1−C8)、アリールアルキルまたはアルコキシアルキルである)を有す
る。さらに、R2およびR8は接続して4〜8員炭素環または複素環を形成する
ことができる。
SLXおよび関係する構造を含有する化合物は、多数の細胞がらの細胞表面筒タ
ンパク質またはグリコリピドがら得ることができる。
例えば、SLX抗原はLEC11細胞、CHO細胞のグリコジル化変異の細胞表
面筒タンパク質のN一連鎖した炭水化物基土に存在する。LECllは、SLX
配列の中にシアル酸およびフコースの両者を育する末端構造を含有する、この独
特の糖タンパク質を発現する
ここでRは次の通りである:
こに引用によって加える。)下に記載する手順を使用して、LECII変異体が
活性化されたヒト脈管内皮細胞に結合することが証明された。野生型CHO細胞
および特定のグリコジル化パターン(SLX)をもたない他の関係するグリコジ
ル化突然変異のCHO細胞系は同一レベルの結合を示した。
SLX単位を得るために使用する他の源は、グリコリピドまたは糖タンパク質の
炭水化物基土の成分を発現する任意の細胞を包含する。こうして、多形核好中球
、リンパ球、腫瘍細胞またはHL−60を使用してこの単位は精製されている。
活性化された脈管内皮細胞に結合する他の細胞を、リガンドの分離に使用するこ
ともできる(参照、Symingtonら、J、Immunol、、 134:
2498−2506 (1985)。
Llizoguchi ら、J、Biol、Chem、、259:11949−
11957 (1984)、 Mizoguchiら、J、Biol、Chem
、、259:11943−11948 (1984)、Pa1etta ら、C
ancerRes、 48:28−287 (1988す。それらのすべてをこ
こに引用によって加える。
SLXまたはその擬SLXを含有する化合物は、表面部タンパク質、糖ペプチド
、オリゴ糖およびグリコリピドを細胞から分離するためのこの分野においてよく
知られている方法を使用して天然源から調製することができる(参照、例えば、
Gerard、rPurificationof g!1coproteins
)およびThomasら、 rPurification of menbra
neproteinsl 、両者共Guide to Protein Pur
ification、 Vol、 182゜Methods in Enzym
ology (Deutscher編、1990) 、これをここに引用によっ
て加える)。例えば、LECI+細胞を使用して、例えば、5tanleYら、
前掲の方法を使用して、SLX単位を含有する糖タンパク質およびグリコリピド
を得ることができる。簡単に述へると、1つの方法において、LECI!細胞を
水泡性口内炎ウィルスで感染させる。次いで、LECIIにより示される構造的
炭水化物変更は、ウィルスのG糖タンパク質のN一連鎖した2触角状(bian
tenary)の炭水化物上に発現される。このウィルスを平衡勾配遠心により
精製し、そして糖ペプチドを5tanleyらにより記載されているようにプロ
テイナーゼ消化により精製する。
いくつかのアプローチを使用して、HL−60,HT−29゜colo205、
好中球およびセレクチンレセブターにより認識されるリガンドを含有する他の細
胞系からセレクチン結合性部分を単離する。リガンドは一般にこれらの細胞型の
細胞表面上に発現されるので、1つのアプローチはリガンドに富んだ血漿膜分画
を分離することを含んで成る。いったん血漿膜が分離されると、リガンドを分離
し、引き続いてモノクローナル抗体、とくにSLXオリゴ糖構造と反応性のもの
、例えば、モノクローナル抗体FH6,5NH3およびC3LEX−1を使用し
て同定することができる。
糖タンパク質上のセレクチンレセブターリガンドを特性決定するために、糖ペプ
チドからのオリゴ糖の解放はオリゴ糖鎖の構造分析の第1段階である。これはタ
ンパク質−炭水化物連鎖の化学切断によるか、あるいはエンドグリコシダーゼで
オリゴ糖を解放することによって達成される。はとんどの場合において、異なる
手順を使用して個々の糖タンパク質のために正確な条件を確立することができる
。アスパラギン連鎖オリゴ糖はヒドラジツリシス、エンドグリコシダーゼ、激し
いアルカリ性加水分解およびトリフルオロアセトリシスにより解放される。0連
鎖炭水化物事位はアルカリ性β−排除により解放される。オリゴ糖はゲル濾過に
より糖ペプチドから分離される。次いて、生ずるオリゴ糖をゲル濾過、HPLC
1薄層クロマトグラフィーおよびイオン交換クロマトグラフィーの組み合わせを
使用して互いに分離する。次いで分離したオリゴ糖を完全に分析する。精製した
オリゴ糖単位の完全な構造の分析は、単糖単位、それらの環形、立体配置(Dま
たはL)、アノマーの連鎖(αまたはβ)、糖とそれらの配列との間の連鎖の位
置の決定を必要とする。
さらに、任意の置換基の位置が確立される。メチル化を使用して、単糖の間のグ
リコシド連鎖の位置を決定する。糖残基のアノマーの立体配置は500−λIH
z ’HのNMR分光分析を使用してアドレスすることができる。完全な構造の
炭水化物分析の実施に使用する条件および方法は、Beeley、 Labor
atory Techniques in Biochemistryand
Mo1ecular Biology、 BurdonおよびKnippenb
erg、纏、Elsevier、アムステルダム(1985)に一般に記載され
ており、これをここに引用によって加える。
オリゴ糖の糖を完全に特性決定するための当業界の技術は、いくつかの分析技術
、例えば、FAB−MS (急速原子衝突質量スペクトル)、HPAE (高い
pHのアニオン交換クロマトグラフィー)および’I(−NMRの使用を包含す
る。これらの技術は相互補完的である。これらの技術を使用してオリゴ糖の構造
を完全に特性決定する方法の最近の例は、分析において、Spellmannら
、J、 Biol、 Chem。
264:14100 (+989)、および5tanleyら、前掲の中に見い
だすことかできる。他の方法は正イオン急速原子衝突質量スペクトル(FAB−
MS)およびガスクロマトグラフィー−4子質量スペクトル(GC/E I−M
S)によるメチル化分析を包含する(参照、EPO出願第89305153.2
号、これをここに引用によって加える)。
グリコリピド上のセレクチンリガンドを特性決定する1つのアプローチは、細胞
を有機溶媒で破砕し、グリコリピドを分離し、そしてSLXに対するモノクロー
ナル抗体、例えば、FH6,5NH3゜5NH4,C5LEX−1またはVIM
−2と反応性のグリコリピドを同定し、次いでオリゴ糖鎖の構造を決定すること
から成る。
SLXを含有するグリコリピドおよびガングリオシドを得るために、グリコリピ
ドの調製の標準的方法を使用することができる(参照、例えば、Ledeenら
、J、Neurochem、、 21:829 (1973) 、これをここに
引用によって加える)。例えば、グリコリピドをHL−60,HT−29,PM
N、ヒト白血球、およびセレクチンリガントを発現する池の細胞系から一般に当
業者に知られている方法によって抽出する(参照、例えば、Symington
ら、J、Immur+o1.、 +34:2498 (+985)およびkla
cherおよびBeckstead、 [、euemia Res、、 14:
119−130(1990))。
細胞を!!濁液中て増殖させ、そして遠心により収得する。グリコリピドを、K
annagi ら、J、Biot、Chem、、 257:14865 (+9
82)に記載されている(引用によりこの明細書に組み入れる)ように、細胞沈
澱物からクロロホルム/メタノール2,1およびイソプロピルアルコール/ヘキ
サン/水55 : 25 : 20で抽出する。生ずる抽出物をクロロホルム/
メタノール/水(3: 2 + 1)で分配する。生ずる抽出液の上相はガング
リオシドを含有し、そして下相はグリコリピドを含有する。
ガングリオシド(少なくとも1つのシアル酸成分を含有するグリコスフィンゴリ
ピド)を含有する上相を、LedeenおよびYu、 AIethOdSEnz
ymol、 83:l39(+982)に詳細に記載されている(引用によりこ
の明細書に組み入れる)ようにして分離し、そしてDEAE−セファデックス(
S e p h a d e x)クロマトグラフィーにより中性および酸性の
分画に分割する。生ずるガングリオシドをプールし、凍結乾燥し、そしてクロロ
ホルム/メタノール(2:1)中に溶解する。
フォルテ(Folch)分配の下相はグリコリピドを含有する。これらを分離し
、そして調製用薄層クロマトグラフィーでクロロポルム/メタノール/水(60
:35:8)を溶媒系として使用してSymingtonにより記載されている
ように分離する。
セレクチンのリガンドを含有するガングリオシドおよびグリコリピドを同定する
ために、免疫化学的グリコリピド分析iAIagnaiら、Analyt、Bi
ochem、 109:399 (1980)(引用によりこの明細書に組み入
れる)の手順に従い実施する。簡単に述べると、前述のガングリオシドのプール
を薄層クロマトグラフィーによりクロマトグラフィーにかける。次いて薄層のプ
レートを1211標識したFH6、または関連構造物とインキュベージタンする
。標識した抗体とインキュベーションした後、プレートをラジオグラフの検出フ
ィルムに露光し、そして現像する。X線フィルム上の黒いスポットはモノクロー
ナル抗体に結合するガングリオシドに相当し、そしてそれらのガングリオシドを
、シリカプレートの対応する区域をかき取り、そしてガングリオシドをクロロホ
ルム/メタノール/水で溶離することによって回収する。ガングリオシドをまた
乾燥し、そしてクロロポルムの中に再懸濁させ、そして同様な薄層系で展開し、
そして放射線標識した抗体でブロービングする。グリコリピドがら誘導されたオ
リゴ糖の構造分析は、本質的にガングリオシドについて記載したように実施する
。
SLX単位を含んでなるオリゴ糖はこの分野において知られている方法により糖
タンパク質から調製することができる(参照、例えば、Gerard、前掲、p
p、537−539) 、典型的には、N−グリコシダーセ(N−グリカナーゼ
)を使用してN一連鎖オリゴ糖を切断するが、〇一連鎖基はエンド−N−アセチ
ルガラクトサミニダーゼて切断する。
種々の成分に結合したSLXまたはその擬SLXを含有する合成化合物は、所望
の特定の用途に依存して調製することができる。例えば、SLXはセラミド部分
を還元性末端のGIcNAc単位のC−1に連鎖することによってガングリオシ
ドに転化することができる。SLX構造および関連構造はまた、広範な種類の他
の分子、例えば、種々の置換されたアミノ酸、複素環化合物、分岐鎖または直鎖
状の炭素鎖をもつエーテル結合、およびアリールまたはアルキルアリール部分を
もつエーテル結合に連鎖することができる。セレクチン結合成分はまた、種々の
多糖層、アミノ酸、攪アミノ酸、オリゴペプチドまたはタンパク質に、当業界に
おいてよく知られている方法により結合することができる。
用語「アルキルJは、ここで使用するとき、分岐鎖または直鎖状の飽和または不
飽和の炭化水素鎖、例えば、1〜7gの炭素原子を存する低級アルキル、例えば
、メチル、エチル、n−プロピル、ブチル、n−ヘキシルなど、シクロアルキル
(3−7炭素)、シクロアルキルメチル(4〜8炭素)およびアリールアルキル
を意味する。
用語「アリール」は、芳香族炭化水素から1つの原子を除去することによって誘
導された基、例えば、ベンゼンからのフェニルを意味する。芳香族炭化水素は1
より多い不飽和の炭素環、例えば、ナフチルを有することができる。用#!’ア
ルコキシル」は、分子の残部に酸素により結合するアルキル基、例えば、エトキ
シル基を意味する。「複素環化合物」は3またはそれより多くの原子を有する環
の化合物を意味し、ここで原子の少なくとも1つは炭素以外(例えば、N、O,
S、 Se、PまたはAs)である。このような化合物の例は、フラン類、ピリ
ミジン類、プリン類、ピラジン類などを包含する。用!!「オリゴ」は、2〜は
ぼIO残基から成るポリマーの分子、例えば、アミノ酸(オリゴペプチド)、単
糖(オリゴ糖)、および核酸(オリゴヌクレオチド)を意味する。用語「ポリ」
は10より多い残基から成るポリマーの分子を意味する。
多価の形態のセレクチン結合成分の合成のために、SLXまたは他の構造を含有
するモノマーの単位を結合して1〜約4またはそれ以上のセレクチン結合成分を
有する分子を形成することができる。
このような多価の形態の1つの例は、単位が、次の成分:nおよびmは同一であ
るか、あるいは異なり、そして2〜12の整数であり、
YはOまたはSであり、そして
WはOlSまたはNHである)
により連鎖している。あるいは部分は2つの置換基を有する5〜14員の環であ
り、各置換基は式
%式%)
を有し、そして置換基はシスまたはトランスの関係にある。
SLXおよび関係する構造はまた、種々の複素環化合物(例えば、窒素原子を含
んでなるもの)に結合することができる。この場合において、成分は好ましくは
環の窒素原子に結合し、各窒素は1つの成分に連鎖している。この目的に適当な
ペテロサイクルの化合物の例は、ピペラジンおよびホモピペラジンを包含する。
あるいは、SLXまたはl1fSLXの多価の形態は、所望の成分を多数の結合
部位をもつ前板て形成した担体成分に結合することによってつくることができる
。例としてSLXをリジンおよびリジンを含有するペプチド、タンパク質、糖タ
ンパク質またはこのような化合物のアスパラギン側鎖のアミノ基に結合すること
が挙げられる。
SLXの多価のセレクチン結合化合物を調製する他の方法は、所望の単糖残基を
多糖に付加することである。例えば、SLXの線状コア構造を有する反復単位(
すなわち、フコース残基をもたない)を含有する多糖を酵素のフコジル化により
多価のSLXを含有する多糖に転換することができる。群Bのストレプトコッカ
スから得られた天然の多糖Ta、IIまたは■型の使用が好ましい。これらの多
び■型、^TCCNo、31577)から標準の手順により分離することができ
る。例えば、Jennigs ら、Biochemistry、 221258
−1263 (1983)およびPCT出願公開第8706267号を参照のこ
と。これら両者をここに引用によって加える。
これらの多糖は次の式の反復単位からなる。
上の構造における矢印は各多糖分子の主鎖を示す。埋鮮されるように、1a型は
SLXの線状のコア構造を有する反復単位を含有する。池の2つの多糖は、主鎖
はSLXのコア構造を含んでなる。下に記載する標孕的技術に従いα1,3−フ
コシルトランスフェラーゼを枕用するこれらの多糖の酵素的フコシル化は、多価
のSLX化合物を生ずる。フコシル化後、反復単位は次の式で示されるIa整
次の中間体を発生させる。グリコジル転移反応は、最適には、アルカリ性ホスフ
ァターゼ(例えば、子ウシ腸から、CIAP)を添加して、反応を阻害すること
があるヌクレオシドホスフェート副生物を消費して実施することができる。
SLXに類似する炭水化物基の調製用酵素的合成のために一般的な条件は知られ
ている(参照、T’ooneら、Tetrahedron 45:5365−5
422(1989) ; Wongら、J、Am、Chem、Soc、47:5
41f3−5418 (1982) : Unverzagtよつて加える)。
主要な酵素反応の各々は示されている(Beyerら、こJ二側用によって加え
る)、調製用反応のために、ガラクトシルトランスフェラーゼおよび!または2
以上のシアリルトランスフェラーゼを天然源から精製する( Beyerら、前
掲およびWeinsteinら、J、Biol、Chem、 257二1383
5−13844 (1982) 、これをここに引用によって加える)。フコシ
ルトランスフェラーゼはまた、CrawIeyおよび定することができる。ガラ
クトシルトランスフェラーゼおよびシアリルトランスフェラーゼのDNAはクロ
ーニングされており(PaulsonおよびCo11ey、 J、Biol、C
hem、 264:17615−17618 (1989) 、これをここに引
用によって加える)、大規模な調製的合成のための可溶性組み換え酵素の製造が
可能にされた(Colleyら1.LBiol、Chem、 264 :176
19−1.7622 (1989))。
大規模の反応のために十分な量のフコシルトランスフェラーゼを得るために、当
業者のあるものはこの酵素をクローニングし、そして組み換え体の可溶性酵素と
して発現することができる。好ましい方法として、Chirgwinら、Bio
chemistry 18:5214−5299 (1979)に記載されてい
るように、RNAを野生型CH(’J細胞およびLECII細胞から抽出し、そ
してポリA+RNAをオリゴ(dT)−セルロースのクロマトグラフィーにより
分離することができる。次に、LEC−11細胞からのcDNAを、Sambr
ookら、MolecularCloning:A Laboratory M
anual、第2版(1989) 、 Co1d SpringHarbor
Press、ニューヨーク(これをここに引用によって加える)に記載されてい
るようにして調製することができる。eDNAは、Davis(Handboo
k ofεxperimental Imunolgy、 Vol、2. pp
、l−13(+986)の方法により、野生型CHO細胞からの過剰のボlJA
+RNAを使用して抽出することができ、このCHO細胞は所望のフコシルトラ
ンスフェラーゼを発現しないが、それ以外はLECII細胞のmRNAFIIの
大部分を存する。次いて、cDNAライブラリー〇DM8発現ベクターの中で抽
出したcDNAを使用して構成することができる(Seed、 Nature
329:840−842 (1987戸。フコシルトランスフェラーゼを発現す
るクローンは、Larsenら、Proc、Natl、Acad、Sci、 8
63227−8231(+989)に記載されている発現クローニングにより、
CO3−1細胞のトランスフェクションを使用しそしてFH6抗体またはSLX
抗原に対して特異的な他の抗体でSLX抗原を発現する細胞をスクリーニングす
ることによって分離することができる。次いで、フコシルトランスフェラーゼの
全長のクローンを使用して、Co11eyら、前掲により教示されているように
し、可溶性組み換え酵素を産生ずることができる。
SLXの他の源はα1−酸性糖タンパク質であり、これは血漿機タンパク質であ
り、その炭水化物部分をフコシル化してSLXを生成することができる(参照、
Alpha、 −Acid glycoprotein:Genetics、B
iochemistry、 Physicological Function
、 and Pharmacology。
Baumanら編(Wiley 1989) 、およびWalz et al、
、 5cience 250 :1132−1135(1990) 、それらの
両者をここに引用によって加える)。
SLX化合物の酵素的合成または組み合わせた化学的および酵素的合成は好まし
いが、化学的合成は、また、下の反応のスキーム■および■aに示すようにして
可能である。
スキームIf
スキームII a
SLX化合物の酵素的合成または組み合わせた化学的および酵素的合成は好まし
いが、化学的合成は、また、下の反応の概要■およびIIaに示すようにして可
能である。
SLX構造の成分片は合成されている。例えば、SLXを包含するシアル酸を含
有するグリコシドは、欧州特許出願第88311312.8号、(これをここに
引用によって加える)に開示されている。N1coLaouら(J、Am、Ch
em、Soc、 112:3693 (1990))は、グリコスフィンゴリピ
ドの腫瘍に関連するLex族の完全な合成を発表した。スキーム■に示すように
、その中に保護された三糖Galβ1.4 (Fucα1.3)GlcNAc
(A)の合成が記載されている。この中間体と適当なグリコジルアクセプター(
例えば、アルコール部分)との反応は化合物(B)を生ずる。グルコサミン成分
の選択的脱保護およびアセチル化は、本質的にN1colaouらに記載されて
いるようにして実施して化合物(C)を得る。(C)と前述したようなシアリル
トランスフェラーゼとの反応は所望の生成物5LX−Rを与えるが、これは反応
スキーム■を使用して比較的低い収率て生成することができる。
修飾されたフコシドを、合成の反応スキームに含めて、この成分が異るSLX類
似体を得ることができる。例えば、α−D−アラビノシルグリコシドは、既知の
手順、N1colaouら、J、Am、Chem、Soc、 112:3693
−3695 (1990)に従い、トリー〇−ベンジルアラビノシルハライドを
使用して合成することができる。他のアリールまたはアルキルおよびその中の参
考文献)、そして同一方法において三糖の中に導入することができる。これらの
すべてをここに引用によって加える。
別の反応スキームIIaに従い、三糖(トリサツカリド)(A)を部分的脱保護
して(D)を生成し、引き続いてこれを過了セチル化シc4 (1991Xこれ
らをここに引用によって加える)に記載されている手順に従い、クロマトグラフ
ィーによる精製後(F)を生成する。
(F)を順次にメチルヒドラジンとの反応、N−アセチル化、0−脱アセチル化
およびエステルのハイブリダイゼーションで処理すると、5LX−Rが得られる
。
反応スキーム■およびIIaの好ましい例は、次のものを包含する:アルキル(
直鎖状、分枝鎖状、飽和、1不飽和および多不飽和):セリン(DまたはL):
セリンを含有するペプチドニジおよびトリーアルカノールアミン(例えば、(H
O(CHz)、)t NH。
(HO(CH2)−) x N ;ここでn = C2C2+1、直鎖状、分枝
鎖状、不飽和、■不飽和および多不I@和として)。Rもまた、当業者が所望の
使用に包含するように、アリール、置換アリール(例えば、Me、 OH,T
; ”’Iを包含する単独または組み合わせ)、アルキルアリール、アリールア
ルキルまたは池の成分であることができる。フェノール系化合物、例えば、チロ
シンの中へのヨウ素の導入はこの分野において知られている。ラジカルの基を含
有するフェノール類は12′夏放射性同位元素の導入のために有用であり、診断
において有用である化合物を生成する。
SLX及び関連構造を含んで成る化合物はまた、セレクチンにより仲介される細
胞間の付着を阻害することができる他の化合物の存在について測定するために使
用することができる。ある数の方法を使用して、セレクチン仲介応答を阻害する
能力について試験化合物の生物学的活性をアッセイすることができる。理想的に
は、本発明のアッセイは種々の化合物の大規模の試験管内または生体内のスクリ
ーニングを可能とする。
スクリーニングすべき試薬または被験化合物は、典型的には、合成または天然に
生産された生物分子、例えば、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質(例えば、
モノクローナル抗体)、炭水化物(例えば、オリゴN)、糖接合体、核酸などで
あろう。化合物は、例えば、前述のオリゴ糖を合成する方法を使用して合成的に
生産される(さらにKbdem、 Carbohydrate Chemist
ry (Acade+nic Press、カリフォルニア州すンディエゴ、1
988を参照のこと)、これをここに引用によって加える)。定められた組成の
ポリペプチドを合成する方法はこの分野においてよく知られている(参照、At
hertonら、5olidPhase 5ynthesis(IRL Pre
ss、オックスフォード、1989)これをここに引用によって加える)。合成
被験化合物がポリマー(例えば、ポリペプチドまたは多1]りである場合、それ
らは好ましくは系統的方法で変更して、所望の作用を有するモノマーの配列を同
定する(参照、例えば、米国特許第4.833.092号、これをここに引用に
よって加える)。被験化合物はまた、任意の天然源、例えば、動物、植物、菌類
、またはバクテリアの細胞から前述の標準の手順に従い単離することができる。
潜在的に有用なモノクローナル抗体は、下により詳細に記載する標準的方法に従
い調製することができる。
本発明の測定は、リガンド分子の拮抗因子または作動因子として作用する化合物
を同定するとき有用である。拮抗因子はリガンドの生理学的作用を逆転するか、
あるいはレセプターへのリガンドの結合を排除する化合物である。拮抗因子は、
通常、レセプター結合部位についてリガントと直接または間接的に競争し、こう
して、レセプターに結合するリガンド分子の比率を減少させる。典型的には、拮
抗因子は天然リガンドのトポグラフィ−的同等物であり、そしてセレクチン上の
結合部位についてリガンドと直接的に競争する。このような化合物をここにおい
てrtM (mime t i C) Jと呼ぶ。
1tisLX (SLX m ime t i c)は、それがセレクチンレセ
ブターにより認識されることにおいてSLX成分の代替因子としてコンフォメー
ション的および機能的に働く分子である。あるいは、リガンドおよび被験化合物
がレセプターに同時に結合することができる場合、化合物は非競争的である。非
競争的阻害因子は、レセプターに結合したリガンド分子の比率を減少するよりむ
しろ、レセプター−リガンドの相互作用の引き続く生理学的作用を減少または阻
害することによって作用する。最後に、本発明の測定法を使用して、合成または
天然に存在する作動因子、すなわち、レセプターに結合し、そして天然リガンド
の生理学的応答に類似する応答を開始する化合物を同定することができる。
リガンド−レセプターの相互作用の阻害因子を試験管内でスクリーニングする多
数の直接的および間接的方法が利用可能であり、そして当業者に知られている。
例えば、特定のセレクチンを発現する細胞へのSLXを有する細胞の付着を阻害
する能力を決定することができる。前述したように、セレクチンレセブターはク
ローニングされており、こうして遺伝子を広範な種層の細胞、例えば、CO8細
胞、CHO細胞などにおいて挿入および発現することができる。
さらに、通常SLXを発現しない細胞は、形質転換された細胞にリガンドを合成
する能力を与える、■または2以上のグリコジルトランスフェラーゼ遺伝子で形
質転換することができる。(参照、例えば、Loweら、Ce1l 63:47
5−484 (1990)、これをここに引用によって加える。)典型的には、
被験化合物または試薬を、標識したSLXを有する細胞および固体表面上に固定
化された活性化内反細胞とインキュベーションする。次いで、細胞の付着の阻害
は、適当な洗浄後、表面に結合した標識を検出することによって決定される。下
に記載する例示する測定において、前骨髄球HL−60細胞および活性化された
ヒト内皮細胞または活性化された血小板を使用する。
セレクチンレセブターに対して特異的なリガンドが今回同定されたので、単離し
たリガンド分子もまた測定において使用することができる。用語「単離されたセ
レクチン結合因子」または「単離されたSLX部分」は、ここで使用するとき、
その天然状態以外において、例えば、リガンドを通常発現する細胞の細胞膜に関
連しない、セレクチン結合性化合物を意味する。こうして、単離されたSLX部
分は単離された分子、例えば、オリゴ糖または糖液自体の1つの成分であること
ができる。単離された分子は合成することができ、又はSLXを有する細胞の膜
から調製することができる。あるいは、単離されたセレクチン結合因子またはS
LX成分は、測定において使用する前に、リポソームに含金させるか、あるいは
固体表面に取り付けることができる。セレクチンを有するリポソームを調製する
方法および撹々の生物分子を固定化する方法は、下に詳細に説明する。
典型的には、本発明の試験管内測定は、レセプターまたはリガンドに結合するこ
とが知られている化合物の結合を競争的に阻害する被験化合物の能力を検出する
、競争測定である。SLXとレセプターまたはリガンドとの間の結合を通常試験
する。他の結合相互作用の阻害もまた、適当であり、例えば、モノクローナル抗
体(例えば、FE(6)とSLXとの間またはm5Lxとセレクチン阻害因子と
の間の結合の阻害を使用することができる。競争測定の多数のタイプか知られて
いる(参照、例えば、米国特許第3.376、110号、米国特許第4.016
.043号、およびHarlowおよびLane、 Antibodies :
Aしaboratory Manual、 Co1d Spring Har
bor Publcations、ニューヨーク(1988) 、これをここに
引用によって加える)。
本発明のアッセイはまた、競争測定を使用してよりむしろ、1つの成分単独への
被験化合物の結合の測定にも適する。例えば、免疫グロブリンを使用して、SL
X成分を含有する化合物を同定することができる。モノクローナル抗体のための
標準的手順、例えば、ELISAを使用することができる(参照、Harlow
およびLane、前掲)。SLX抗原を含んでなるグリコリピドを測定するとき
、モノクローナル抗体と抗原との反応性をTLC免疫染色により本来(1983
)に記載されているように固相ラジオイムノアッセイによって測定することがで
きる。これら文献をここに引用によって加える。糖タンパク質は標準的イムノブ
ロッティング手順によりHarlowおよびLane、前掲に記載されているよ
うにして測定することができる。サンドイッチアッセイのフォーマットもまた、
適当である(参照、例えば、米国特許第4.642.285号および米国特許第
4.299.916号および米国特許第4.391.904号、およびHarl
owおよびLane、前掲それらのすべてをここに引用によって加える)。典型
的には、結合測定において同定された化合物をさらに試験して、レセプター−リ
ガンドの相互作用を阻害する能力について決定することができる。
他の測定のフォーマットは、相互作用から生ずるリガンドまたはセレクチンを育
する細胞における種々の生理学的変化の存在または不存在を検出することを含む
。適当な測定の例は、次のものを包含する:結合により誘発される転写活性の変
化の測定(参照、例えば、EPO公開No、3712820) 、種々の細胞仲
介細胞外作用の検出(参照、例えばPCT公開No、90100503 ) 、
および個々の細胞の膜ポテンシャルの変化の検出(参照、例えば、米国特許第4
.343.782号)、それらのすべてをここに引用によって加える。あるいは
、単離されたレセプターまたはリガンドにおけるコンフォメーションの変化を検
出することができる:参照、例えば、米国特許i! 4.859.609号、こ
れをここに引用によって加える。
リガンド、レセプターまたは被験化合物を包含する、測定の任意の成分を固体表
面に結合することができる。固体表面上に生物分子を固定化する多数の方法はこ
の分野において知られている。例えば、固体表面は膜(例えば、ニトロセルロー
ス)、マイクロタイタープレート(例えば、PVCまたはポリスチレン)または
ビーズであることかできる。所望の成分を非特異的結合を通して共有結合的また
は非共有結合的に取り付けることができる。
広範な種類の天然または合成の有機および無機のポリマーを、固体表面の材料と
して使用することができる。例示するポリマーは、次のものを包含する:ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリ(4−メチルブテン)、ポリスチレン、ポリメタ
クリレート、ポリ(エチレンテレフタレート)、レーヨン、ナイロン、ポリ(ビ
ニルブチレート)、シリコーン、ポリホルムアルデヒド、セルロース、セルロー
スアセテート、ニトロセルロースなど。使用できる他の材料は、紙、ガラス、セ
ラミック、金属、メタロイド、半導体材料、サーメットなとを包含する。さらに
、次のものが包含されるニゲルを形成する物質、例えば、タンパク質、例えば、
ゼラチン、リボ多糖類、シリケート、アガロースおよびポリアクリルアミドまた
はいくつかの水性相を形成するポリマー、例えば、デキストラン、ポリアルキレ
ングリコール(2〜3炭素原子のアルキレン)または界面活性剤、例えば、両親
媒性化合物、例えば、リン脂質、長鎖(12〜24炭素原子)アルキルアンモニ
ウム塩など。固体表面が多孔質であるとき、種々の孔大きさを系の性質に依存し
て使用することができる。
表面を調製するとき、複数の異なる材料、とくにラミネートを使用して、種々の
性質を得ることができる。例えば、タンパク質のコーティング、例えば、ゼラチ
ンを使用して、非特異的結合を回避し、共有結合の接合を簡素化し、シグナルの
検出の増強などをすることができる。
化合物と表面との間の共有結合を望む場合、表面は通常多官能性であるか、ある
いは多官能性化されることができる。表面上に存在しかつ連鎖に使用することが
できる官能基は、カルボン酸、アルデヒド、アミノ基、シアノ基、エチレン基、
ヒドロキシル基、メルカプト基などを包含することができる。広範な種類の化合
物を種々の表面に結合する方法はよく知られており、そして文献において詳細に
例示されている。参照、例えば、[mmobilized Enzymes、
Itir。
Chibata、 Halsted Press、ニューヨーク、1978、お
よびCuatrecasas。
J、、 J、Biol、Chem、 2453059(1970) 、これをこ
こに引用によって加える。
共有結合に加えて、アッセイ成分を非共有結合により結合する種々の方法は典型
的には表面への化合物の非特異的吸収である。典型的には、表面を第2化合物で
ブロッキングして、標識した測定成分の非特異的結合を防止する。あるいは、表
面は1つの成分を非特異的に結合するが、他の成分を有意に結合しないように設
計する。例えば、レクチン、例えば、コンカナバリンAを有する表面は炭水化物
を含有する化合物と結合するが、グリコジル化を欠如する標識したタンパク質と
結合しない。測定成分の非共有結合による取り付けのための種々の固体表面は、
米国特許第4.447.576号および米国特許第4.254.082号(これ
らをここに引用によって加える)において概観されている。
多数の測定フす−マットは、標識した測定成分、例えば、SLXリガンド、損S
LX、免疫グロブリン、レセプター、または被験化合物を使用する。標識はこの
分野においてよく知られている方法に従い測定の成分に直接または間接にカップ
リングすることができる。
広範な種類の標識を使用することができる。成分はいくつかの方法の1つにより
標識することができる。検出の最も普通の方法は2 H。
12″r、25s、+−cまたは”P[識した化合物などを使用するオートラジ
オグラフィーである。放射性アイソトープの選択は、合成の容易さ、種々の安定
性、および選択したアイソトープの半減期のための研究の好ましさに依存する。
他の非放射性標識は、標識した抗体に結合するリガンド、蛍光団、化学発光剤、
酵素、および標識したリガンドのための特異的結合対のメンバーとして働くこと
ができる抗体を包含する。標識の選択は、要求される感度、化合物との接合の容
易さ、安定性の要件、および入手可能な計器に依存する。
−非放射性標識は間接的手段によりしばしば達成される。一般に、リガンド分子
(例えば、ビオチン)は分子に共有結合される。次いで、リガンドは抗リガンド
(例えば、ストレプトアビジン)分子に結合し、ここで抗リガンド分子は本来的
に検出可能であるか、あるいはシグナル系、例えば、検出可能な酵素、蛍光性化
合物、または化学発光性成分に共有結合することができる。リガンドおよび抗リ
ガンドは広く変化することができる。リガンドが天然抗リガンド、例えば、ビオ
チン、チロキシンおよびコーチゾルおよびコーチゾルを有する場合、それは標識
した、天然の抗リガンドと組み合わせて使用することができる。あるいは、ハプ
テンまたは抗原性化合物を抗体と組み合わせて使用できる。
分子はまた、シグナル発生化合物に、例えば、酵素または蛍光団との結合により
、直接接合させることができる。標識として問題の酵素は、主として、ヒドラー
ゼ、とくにホスファターゼ、エステラーゼおよびグリコシダーゼ、またはオキシ
ドレダクターセ、とくにペルオキシダーゼであろう。蛍光性化合物は、フルオレ
セインおよびその誘導体、ローダミンおよびその誘導体、ダンシル、ウンベリフ
ェロンなどを包含する。化学発光性化合物は、ルシフェリンおよび2,3−ジヒ
ドロフタラジンジオン、例えば、ルミノールを包含する。使用することができる
種々のシグナル生成系の概観については、米国特許第4.391.904号を参
照のこと。これをここに引用によって加える。
前述したように、アクセス可能なSLX単位または4uSLXを含んでなる種々
の阻害因子の化合物に加えて、本発明はまた、セレクチンにより仲介される細胞
間の付着を阻害することができるモノクローナル抗体ならびにこのような抗体を
同定する方法を提供する。
モノクローナル抗体は、セレクチンのリガンドまたはレセプターに結合し、そし
て細胞の付着をブロッキングする。こうして、種々の免疫グロブリン分子の生成
および操作について当業者に入手可能な複数の技術を応用して細胞間の付着を阻
害することができる。
ここで使用するとき、用語「免疫グロブリン」は免疫グロブリン遺伝子により実
質的にコードされる1または2以上のポリペプチドから成るタンパク質を意味す
る。認識される免疫グロブリン遺伝子は、カッパ、ラムダ、アルファ、ガンマ、
デルタ、イプシロンおよびミューの定常領域の遺伝子、ならびに無数の免疫グロ
ブリンの可変領域の遺伝子を包含する。免疫グロブリンは、抗体以外の種々の形
態、例えは、Fv、Fab、およびF(ab’)tで、ならびに−重鎖で存在す
ることができる(例えば、Hustonら、Proc、 Na t 1. Ac
ad。
Sci、 U、S、A、 85:5879−5883(1988)およびBir
dら、5cience 242:423−426 (1988))これらをここ
に引用によって加える。(参照、一般に、1(oodら、(mmuno iog
y、第2版、Ben jami n、ニューヨーク(1984)、およびHun
kapillerおよびHood、 Nature 323:15−16 (1
986) 、これらをここに引用によって加える。)
SLX抗原と結合する抗体は、種々の手段により生成することかできる。ヒト以
外の、例えば、ネズミ、ウサギ目、ウマのモノクローナル抗体の産生はよく知ら
れており、そして動物をSLX抗原、あるいは抗原を含んでなる糖タンパク質ま
たはグリコリピドを含有する調製物により免疫することができる。免疫した動物
から得られた抗体産生細胞を不滅化しそしてスクリーニングするか、あるいはま
ずウィルス表面のタンパク質とレセプター分子との相互作用を阻害する抗体の産
生についてスクリーニングし、次いで不滅化する。
モノクローナル抗体の産生についての一般手順の説明については、t(arlo
wおよびLane、 Antibodies、 A Laboratory M
anua! (1988)、前掲を参照のこと。
ヒト抗原(ヒト組織から分離されたSLX単位の場合において)に対してヒトモ
ノクローナル抗体の発生は、普通の技術とともに異なることがある。こうして、
ヒト以外の抗体の抗原結合領域、例えば、F(ab’)tまたは超可変領域を、
組み換えDNA技術によりヒトの一定領域(F c)またはフレームワーク領域
に転移して、実質的にヒト分子を産生ずることができる。このような方法は一般
にこの分野において知られておりそして、例えば、米国特許第4.816.39
7号、欧州特許発行第173,494号および欧州特許発行第239.400号
(これらをここに引用によって加える)に記載されている。あるいは、ヒトSL
Xに特異的に結合するヒトモノクローナル抗体またはその一部分をコードするD
NA配列は、Huseら、5cience 248:1275−181 (+9
89)(これをここに引用によって加える)の一般の手順に従いヒトB細胞から
のDNAライブラリーをスクリーニングし、次いで所望の特異性の抗体(または
結合性断片)をコードする配列をクローニングおよび増幅することによって単離
することができる。
多数の現在入手可能なモノクローナル抗体を本発明に従い使用して、セレクチン
により仲介される細胞間の付着を阻害することができる。例えば、C3LEX−
1(参照、(:ampbellら、J、 Biol、 Chem。
259:11208−11214 (1984)) 、S L Xとわずかに異
なる配列を認識するVIM−2(参照、Macherら、前掲)、FH6(米国
特許第4.904.596号に記載されている)(すべて参考文献をここに引用
によって加える)、あるいはS、Hkomo r i博士(Biomenbra
neInstitute、ワシントン州シアトル)により発生されたSH,また
はSH,。
免疫グロブリンを包含する本発明の化合物は、後述するように医薬製剤の調製に
おいて使用することができる。化合物がオリゴ糖または糖液合体である場合、S
LXまたは擬SLX部分は種々の形態て提供することができるが、セレクチンレ
セブター、例えば、ELAM−1,GMP−1,40またはMEL−14抗原と
有効に結合し、これにより細胞間の付着を阻害することができるべきである。
本発明の医薬組成物は、多数の疾患に関連する細胞の付着をブロッキングまたは
阻害することができる。例えば、多数の炎症性疾患は脈管内皮細胞および血小板
上に発現されるセレクチンに関連する。
用語r炎症」はここにおいて特異的および非特異的のIW者のFJ理系の反応を
意味する。特異的防御系の反応は抗原に対する特異的免疫系の反応である。特異
的防御系反応の例は、抗原例えばウィルスに対して抗体の応答、および遅延型過
敏性を包含する。非特異的防備系反応は、一般に免疫学的記憶が不可能である白
血球により仲介される炎症応答である。このような細胞は、マクロファージ、好
酸球および好中球を包含する。非特異的反応の例は、蜂の刺創後の直ちの腫脹、
バクテリアの感染部位におけるPMN白血球の集まり(例えば、細菌性肺炎にお
ける肺の浸潤および膿瘍における膿の形成)を包含する。
他の処置可能な疾患は、次のものを包含する1例えば、慢性関節リウマチ、虚血
後の白血球仲介組織の損傷(再潅流傷害)、凍傷の損傷又はショック、急性白血
球介在肺傷害、(例えば、大人の呼吸困11ffl症候群)、喘息、外傷性のシ
ョック、敗血症性ショック、腎炎、および急性および慢性の炎症、例えば、アト
ピー性皮膚炎、乾癖、および炎症性の腸の病気。種々の血小板仲介病理学的事象
、例えば、アレローム性動脈硬化症および凝固もまた、処置することかできる。
さらに、腫瘍の転移は循環する癌細胞の付着の阻害により阻害または防止するこ
とができる。この例には結腸癌および黒色腫が包含される。
1例として、再潅流傷害は本発明の組成物による処置がとくに可能である。GM
P−140セレクチンーリガンドの相互作用を阻害する組成物は、とくに再潅流
傷害の処置または防止に有用であることがある。本発明は心臓外科の前に予防的
に使用して、外科後の回復を増強することかできる。
GMP−140は血小板および内皮細胞のウエイベルーバレイド(Weibel
−Palade)体の中に貯蔵され、そしてトロンビンにより活性化された後に
解放されて、好中球および単球の付着を仲介するので、GMP−140−リガン
ドの相互作用の阻害因子は、血栓性疾患をしばしば伴う組織の損傷を最小とする
場合に特に有用であることがある。例えば、このような阻害因子は、最近の発作
、心筋梗塞、深部静脈の血栓症、肺塞栓症などを経験した患者において、とくに
療法的価値を有する。化合物は血栓溶解治療において特に有用である。
本発明の組成物は、敗血症性ショックまたは散在性腺管内凝固(DrC)の二次
作用を治療するために特に使用される。敗血症性ショックまたはDICの間の組
織の中への白血球の遊走は病理学的組織の破壊をしばしば生ずる。さらに、これ
らの患者は広く微小循環の血栓症および拡散性炎症を有することがある。ここに
おいて提供される医薬組成物はこれらの部位における白血球の遊走を阻害し、そ
して組織の損傷を緩和する。
セレクチンーリガンドの相互作用の阻害因子はまた、外傷性のショックおよびそ
れに関連する急性組織の損傷の処置において有用である。セレクチンは損傷の部
位への白血球の補充、とくに作用損傷および炎症の場合にELAM−1の補充に
おいて役割を演するので、それらの阻害因子を局所的または全身的に投与して、
このような傷害に関連する組織の損傷を抑制することができる。そのうえ、炎症
部位に対するこのような阻害因子の特異性のために、例えば、ELAM−1が発
現される場合、これらの組成物は、伝統的抗炎症剤と比較したとき、より有効で
あり、そして合併症を引き起こす可能性がより少ない。
こうして、本発明はまた、前述の状態を処置するとき使用できる医薬組成物を提
供する。この医薬組成物は、生物分子またはSLX単位を含んでなる他の化合物
、SLXに結合する抗体、またはSLXリガンドとセレクチンレセブターとの間
の相互作用を阻害する他の化合物、および製剤学的に有効な担体から構成されて
いる。
本発明の生物分子は、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質(例えば、免疫グロ
ブリン)、炭水化物(例えば、オリゴ糖または多8i類)、糖液合体(例えば、
グリコリピドまたは糖タンパク質)、核酸なとであることができる。医薬組成物
は種々の薬物供給系における使用に適当である。薬物を供給する本発明の簡単な
l!観については、Langer、 5cience 249 : 1527−
1533(1990)を参照のこと。これをここに引用によって加える。
哺乳動物における炎症の応答の復雑さに照らして、当業者は容易に認識するよう
に、本発明の医薬組成物はSLXを育する化合物と、他の細胞付着分子の機能を
妨害することが知られている他の化合物とを混合してなることができる。例えば
、付着分子のインテグリン族の構成員は感染点における白血球の管外遊走にある
役割を演すると考えられる。セレクチンレセブターを包含する、細胞間付着レセ
プター、およびそれらの役割の免疫機能の概観については、Sprlnger。
Nature 346 : 425−434(1990)を参照のこと。これを
ここに引用によって加える。さらに、本発明の医薬組成物を使用する首尾よい処
置はまた、処置すべき状態の進展の状態により決定することができる。
異なる付着分子は病気または状態の過程の間に種々の因子に対する応答において
上下に調節することができるので、当業者は認識するように、異なる医薬組成物
は異なる炎症性状態の処置のために要求されることがある。
1つの態様において、医薬組成物のSLXリガンドを使用して、普通の抗炎症性
薬剤または他の薬剤を組織の損傷の特異的部位へ集中させることができる。セレ
クチン結合成分、例えば、SLXリガンドまたは擬SLXを使用して、薬物をセ
レクチンレセブター、例えば、脈管内皮細胞上のセレクチンレセブターへ集中さ
せることによって、このよ・うな薬物は損傷部位におけるより高い濃度を達成す
ることができる。普通の抗炎症性化学療法剤からの副作用は、より低い投与量、
損傷部位への薬剤の局在化および/または供給前の薬剤の封入により実質的に軽
減することができる。
集中(ターゲツティング)成分、すなわち、SLXリガンドまたは所望のセレク
チンに結合する擬SLXは化学療法剤に直接または間接的にカップリングするこ
とができる。一般にこの分野において知られている手段により実施することがで
きるカップリングは、リガンドがレセプターに結合する能力を実質的に阻害して
はならないか、あるいは化学1!法剤の活性を実質的に減少すべきではない。種
々の化学療法剤をターゲツティングのためにカップリングすることができる。例
えば、カップリングすることができる化学療法剤は、次のものを包含する二本発
明のSLXを有する化合物、免疫調節因子、血小板活性化因子(PAF)アンタ
ゴニスト、シクロオキシゲナーゼ阻害因子、リポキシゲナーゼ阻害因子、および
ロイコトリエンアンタゴニスト。いくつかの好ましい成分は、シクロスポリンA
、インドメタシン、ナプロキセン、PK−506、マイコフェノール酸などを包
含する。同様に、酸化防止剤、例えば、スーパーオキサイドジムターゼは、SL
Xリガンドまたは擬SLXによりターゲツティングするとき、再潅流傷害の処置
において有用である。同様に、抗癌剤はSLXリガンドまたは擬SLXを化学療
法剤にカップリングすることによってターゲツティングすることができる。カッ
プリングすることができる因子の例は、ダウロマイシン、ドキソルビシン、ビン
ブラスチン、プレオマイシンなどを包含する。
セレクチンレセブターのターゲツティングは、また、水溶液の中に集合体として
存在する両親媒性物質または二重特性の分子(極性。
非極性)を経て達成することができる。百H媒性物質は、非極性の脂質、極性脂
質、単糖および三糖、スルファチド、リソレシチン、リン脂質、サポニン、胆汁
酸および塩類を包含する。これらの分子は、乳濁液および泡、ミセル、不溶性単
層、液晶、リン脂質の分散液および薄板状層として存在することができる。これ
らはここにおいて一般にリポソームと呼ぶ。これらのgIiI!物において、供
給すべき薬物は、リポソームの一部分として、SLXリガンドまたはセレクチン
レセブターに結合する擾sLXと組み合わせて組み込まれる。
こうして、所望の化学療法剤を充填したリポソームを所望の組織の損傷部位にセ
レクチンー3LXリガンドの相互作用により向けることができる。リポソームが
影響を受けた細胞の近傍に送られるとき、リポソームは選択した療法組成物を供
給する。
本発明のリポソームは標準的小胞形成性脂質から形成され、これらの脂質は一般
に中性および負に帯電したリン脂質およびステロール、例えば、コレステロール
を包含する。脂質の選択は、一般に、例えば、リポソームの大きさおよび血流の
中のリポソームの安定性を考慮して決定される。
典型的には、リポソームの中の主たる脂質成分はホスファチジルコリンである。
種々の鎖長さおよび飽和度の種々のアシル鎖の基を有するホスファチジルコリン
は入手可能であるか、あるいはよく知られた技術により分離または合成すること
ができる。一般に、小さい飽和度のホスファチジルコリンは、濾過滅菌の目的で
、とくにリポソームを約0.3ミクロン以下の大きさにしなくてはならないとき
、いっそう容易に大きさが決められる。リポソームの大きさの決定および濾過滅
菌のとき使用する方法を下に記載する。リン脂質のアシル鎖の組成はまた、血液
中のリポソームの安定性に影響を与えることがある。1つの好ましいホスファチ
ジルコリンは部分的に水素化された卵のホスファチジルコリンである。
種々のターゲツティング因子(例えば、リガンド、レセプターおよびモノクロー
ナル抗体)を使用するリポソームのターゲツティングはこの分野においてよく知
られている。(参照、例えば、米国特許第4.957.773号および米国特許
第4.603.044号、これら両者をここに引用によって加える)。種々の分
子量の糖タンパク質およびグリコリピドをターゲツティング因子として使用する
ことができる。
典型的には、約300.000ダルトン以下、好ましくは約40.000〜約2
50、000ダルトン、より好ましくは約57.000〜約150.000ダル
トンの分子量を育する塘タンパク質を使用する。約10.000ダルトン以下、
好ましくは約600〜約4.000ダルトンの分子量のグリコリピドを使用する
。
ターゲツティング因子をリポソームにカップリングする探準的方法を使用するこ
とができる。これらの方法は、一般に、液体の成分、例えば、ターゲツティング
因子の取り付けのために活性化することができるホスファチジルエタノールアミ
ン、あるいは誘導体化された親油性化合物、例えば、脂質誘導体化プレオマイシ
ンを、リポソームの中に組み込むことを包含する。抗体ターゲラテッドリポソー
ムは、例えば、プロティンAを組み込んだリポソームを使用して構成することが
できる(参照、Renneisen et al、、 J、Biol、Chem
、26516337−16342(1990)およびLeonetti et
at、、 Proc、Natl、Acad、Sci。
ターゲツティングのメカニズムは、一般に、ターゲツティング因子がセレクチン
レセブターとの相互作用に利用可能であるような態様で、ターゲツティング因子
をリポソームの表面上で配置することを必要とする。リポソームは、典型的には
、コネクタ一部分が膜の形成の時に膜の中にまず組み込まれるような方法で構成
される。コネクタ一部分は、膜の中にしっかり埋め込まれかつ定着される親油性
部分をもたなくてはならない。それは、また、リポソームの水性表面上で化学的
に利用可能である親水性部分をもたなくてはならない。親水性部分は、後に添加
されるターゲツティング因子と安定な化学結合を形成するために化学的に適当で
あるように、選択される。
したがって、コネクター分子は、ターゲツティング因子と反応しかつ親水性反応
性基をその正しい位置に、リポソームの表面から外に伸びた状態で、保持するた
めに適当な親油性および親水性の両者の反応性基をもたなくてはならない。ある
場合において、ターゲット因子をコネクター分子に直接取り付けることができる
が、はとんどの場合において、化学架橋として作用する第3分子を使用して、こ
うして膜の中に存在するコネクター分子を小胞表面の中から外に、3次元的に、
伸びたターゲット因子と連鎖させることがいっそう適当である。
リポソームの電荷はリポソームを血液からクリアーするとき重要な決定因子であ
り、負に帯電したリポソームは網状内皮系によりいっそう急速に取り上げられ(
Juliano、 Biochem、Biophys、Res、Comm。
63 : 651(1,975))、こうして血流の中でより短い半減期を有す
る。延長した循環半減期をもつリポソームは、典型的には、治療および診断の使
用に望ましい。血流の中で8,12または24時間まで維持することができるリ
ポソームは、本発明のセレクチンーリガンド阻害因子の持続した解放を提供する
か、あるいは網状内皮系により除去される前に、阻害因子(これは標識して生体
内の診断の像映を提供することかできる)を所望の部位にターゲツティングする
ことを促進することができる。
典型的には、約5〜15モル%の負に帯電したリン脂質、例えば、ホスファチジ
ルグリセロール、ホスファチジルセリンまたはホスファチジルイノシトールを有
するリポソームを調製する。添加した負に帯電したリン脂質、例えば、ホスファ
チジルグリセロールは自発的リポソームの凝集を防止し、こうして不所望のリポ
ソームの凝集の形成の危険を最小することができる。膜剛性化因子、例えば、ス
ピンゴミエリンまたは飽和中性リン脂質(少なくとも約50モル%の濃度におい
て)および5〜15モル%のモノシアリルガングリオシドは、一般に米国特許第
4.837.028号(これをここに引用によって加える)に記載されているよ
うに、血流の中のリポソーム調製物の循環を増加することができる。
さらに、リポソームの懸濁液は、貯蔵のときの遊離基および脂質の過酸化による
損傷に対してリポソームおよび薬物を保護する脂質保護因子を含むことができる
。親油性遊離基のクエンチャ−1例えば、アルファトコフェロールおよび水溶性
鉄特異的キレート剤、例えば、フェリオキアニンが好ましい。
例えば、5zokaら、Ann、Rev、Biophys、Bioeng、 9
: 467(1980)、米国特許第4.235.871号、米国特許第4.
501.728号および米国特許第4.837.028号(これらをここに引用
によって加える)に記載されているように、リポソームを調製する種々の方法が
利用可能である。
1つの方法は、不均一な大きさの多層小胞を生成する。この方法においては、小
胞形成脂質を適当な有機溶媒または溶媒系の中に溶解し、そして真空下にまたは
不活性気体中で乾燥して、薄い脂質のフィルムを形成する。必要に応じて、この
フィルムを適当な溶媒、例えば、第3ブタノールの中に溶解し、次いで凍結乾燥
して、より均質な液体混合物を形成し、これはいっそう容易に水和する粉末様形
態である。このフィルムをターゲラテッド薬物およびターゲツティング成分の水
溶液でカバーしそして、典型的には15〜50分間撹拌しながら、水和させる。
生ずる多層状小胞の大きさの分布は、より激しいセレクチンレセブターの条件下
に脂質を水和するか、あるいは可溶化洗浄剤を添加することによって、より小さ
い大きさにシフトさせることができる。
水和媒体は、最終のリポソーム懸濁液の中の内部の体積において所望の濃度で、
ターゲラテッド薬物を含有する。典型的には、薬物溶液は10〜100mg/m
lを緩衝化生理的塩類溶液の中に含有する。ターゲツティング成分X分子または
セレクチンと結合する擬SLXの濃度は、一般に、約0.1〜20mg/mlで
ある。
リポソームの調製後、リポソームの大きさを規制して、所望の大きさの範囲およ
びリポソームの大きさの比較的狭い分布を達成することができる。1つの好まし
い大きさの範囲は約0.2〜0.4ミクロンであり、これは普通のフィルター、
典型的には0.22ミクロンのフィルターを通して濾過することによって、リポ
ソームの懸濁液の滅菌を可能とする。フィルターの滅菌法は、リポソームが約0
.2〜0.4ミクロンに低下する場合、高い生産量の基準で実施することができ
る。
リポソームを所望の大きさにサイジングするいくつかの技術を利用可能である。
1つのサイジング法は米国特許第4.737.323号(これをここに引用によ
って加える)に記載されている。浴またはプローブ超音波処理によるリポソーム
懸濁液の超音波処理は、約O,O5ミクロンより小さいサイズの小さい単一層の
小胞への漸進的大きさの減少をもたらす。均質化は、大きいリポソームをより小
さいものに断片化する剪断エネルギーに頼る他の方法である。典型的な均質化手
順において、多層小胞を標準の乳濁液ホモジナイザーに通して再循環させて、選
択した大きさ、典型的には約0.1〜約0.5ミクロンが観測されるようにする
。両者の方法において、粒子サイズの分布は普通のレーザービームの粒子サイズ
の弁別によりモニターすることができる。
小孔を有するポリカーボネートの膜または非対称のセラミック膜を通すリポソー
ムの押出しもまた、リポソームの大きさを比較的よく定められた大きさの分布に
減少する有効な方法である。典型的には、懸濁液を、所望のリポソームの大きさ
分布が達成さるまで、膜に1または2回以上を通して循環させる。リポソームは
連続的により小さい孔の膜を通して押出して、リポソームの大きさを徐々に制限
する。
最も効率よい封入によってさえ、初期のリポソーム懸濁液は遊離の(封入されて
いない)形態の50%またはそれより多くの薬物およびターゲツティング因子を
含有することがある。したがって、遊離の薬物またはターゲツティング因子を最
終の注射可能な懸濁液から除去することが重要である。
リポソーム懸濁液から捕捉されない化合物を除去するためにいくつかの方法を利
用することができる。1つの方法においては、懸濁液の中のリポソームを高速遠
心により沈澱させて、遊離の化合物および非常に小さいリポソームを上澄み液の
中に残す。他の方法は、懸濁液を限外濾過により濃縮し、次いで濃縮されたリポ
ソームを薬物不含置換媒体の中に再懸濁させることを包含する。あるいは、ゲル
濾過を使用して大きいリポソーム粒子を溶体分子から分離することができる。
遊離の薬物および/またはターゲツティング因子を除去する処理の後、リポソー
ムの懸濁液を静脈内投与のために所望の濃度にする。
これは、リポソームが濃縮されている場合、例えば、遠心または限外濾過による
か、あるいは、薬物の除去工程が合計の懸濁液の体積を増加する場合、懸濁液を
濃縮することによって、注射媒体の中にリポソームを再懸濁させることができる
。次いで、懸濁液を前述したように濾過により滅菌する。リポソーム−リガンド
の調製物は非経口的または局所的に投与することができ、ここで投与量は、例え
ば、投与の方法、供給すべき薬物、処置する特定の病気などに従い変化する。
SLXリガント、および/またはセレクチンレセブターの結合する擬SLXを含
んでなる医薬組成物について、化合物の投与量は、例えば、特定の化合物、投与
方法、処置する特定の病気およびその程度、患者の全体の健康および状態、およ
び処方する医師に従い変化するであろう。例えば、再潅流傷害の処置のために、
投与量は70kgの患者について約50μg〜2,000mg/日の範囲である
。理想的には、治療の投与は心筋梗塞または池の損傷後できるだけ早く開始すべ
きである。医薬組成物は、非経口的、局所的、経口的または局所的投与のために
、例えば、エアゾールによりまたは経皮的に、予防的および/または治療学的処
置のために意図される。医薬組成物は、投与方法に依存して、種々の単位投与形
態で投与することができる。
例えば、経口的投与に適当な単位投与形態は、粉末、錠剤、ピル、カプセル剤お
よび糖剤を包含する。
好ましくは、医薬組成物は静脈内に投与する。こうして、本発明は、医薬として
許容されつる担体、好ましくは水性担体の中に溶解または懸濁した化合物の液か
らなる、静脈内投与のための組成物を提供する。種々の水性担体、例えば、水、
緩衝化水、0.4%の生理的食塩水などを使用することができる。これらの組成
物は、普通の、よく知られた滅菌技術により滅菌するか、あるいは濾過滅菌する
ことができる。生ずる水溶液はそのまま包装するか、あるいは凍結乾燥すること
ができ、凍結乾燥した調製物は投与の前に無菌の水溶液と組み合わせる。組成物
は、近似の生理学的状態に要求されるように、医薬として許容される補助側、例
えば、pH調節剤および緩衝剤、張度調節剤、湿潤剤など、例えば、酢酸ナトリ
ウム、乳酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、ソル
ビタンモノラウレート、テリエタノールアミンオレエートなどを含有することか
できる。
医薬製剤における効能を増加するために、他のSLXリガンドまたは擬SLXと
組み合わせて「カクテル」を形成することができる、SLXリガンドまたは擬S
LXの濃度は、広く、例えば、約0.05%より低い濃度から、通常少なくとも
1重量%からlθ〜30重量%程度に高くまで変化することができ、そして主と
して流体の体積、粘度などにより選択した特定のモードに従い選択されるであろ
う。カクテルはまた、セレクチンレセブターに結合するモノクローナル抗体、例
えば、ELAM−1またはGMP−140に対するモノクローナル抗体を、SL
Xリガンド、擬リガンドまたはリガンドに対するモノクローナル抗体と組み合わ
せて含んで、リガンド−レセプターの相互作用を効率よく阻害することができる
。前述したように、カクテルの成分はリポソーム調製物を経て供給することがで
きる。
こうして、静脈内注入のための典型的な製剤学的組成物は、250m1の無菌の
リンゲル溶液、および25mgの化合物を含有するように構成することができる
。非経口的に投与可能な化合物を調製する実際の方法は当業者に知られているか
、あるいは明らかでありそして、例えば、Remington’s Pharm
aceutical 5ceinces、第17版、MackPublishi
r+g Co[l1pany、ペンシルベニア州イーストン(1985)(これ
をここに引用によって加える)により詳細に記載されている。
固体の組成物について、普通の無毒の固体の担体を使用することができ、これら
は、例えば、製剤学的等級のマンニトール、ラクトース、澱粉、ステアリン酸マ
グネシウム、ナトリウムサッカリン、タルク、セルロース、グルコース、スクロ
ース、炭酸マグネシウムなどを包含する。経口的投与のために、製剤学的に許容
されうる無毒組成物は、正常使用される賦形剤、例えば、前に列挙した任意のも
の、および一般に10〜95%の活性成分、すなわち、本発明の1種または2種
以上のSLXリガンドまたは擬SLX、好ましくは20%を組み込むことによっ
てドメインされる(参照、Remington”S、前掲)。
エアゾールの投与のために、化合物は好ましくは微粉砕した形態で界面活性剤お
よび噴射剤と一緒に供給される。SLXオリゴ糖のリガンドまたは擬リガンドの
典型的な百分率は0.05〜30重量%、好ましくは1−10重量%である。界
面活性剤は、もちろん、無毒であり好ましくは噴射剤の中に可溶性である。この
ような物質の代表的なものは、6〜22個の炭素原子を含有する脂肪酸、例えば
、カプロン酸、オクタン酸、バルミチン酸、ステアリン酸、リノール酸、リルン
酸、オレステアリン酸およびオレイン酸と脂肪族多価アルコールまたはその環状
無水物、例えば、エチレングリコール、グリセロール、エリスリトール、アラビ
トール、マンニトール、ソルビトール、ソルビトールから誘導されたヘキシトー
ル無水物、およびこれらのエステルのポリオキシエチレンおよびポリオキシプロ
ピレン誘導体とのエステルまたは部分的エステルである。混合エステル、例えば
、混合または自然のグリセリドを使用することができる。界面活性剤は組成物の
0.1〜20重量%、好ましくは0.25〜5重量%を構成する。組成物の残部
は通常噴射剤である。液化した噴射剤は典型的には周囲条件において気体であり
、そして圧力下に凝縮される。
適当な液化した噴射剤の例は、5個まで炭素を含有する低級アルカン、例えば、
ブタンおよびプロパン、好ましくはフッ化またはフッ化塩化されたアルカンであ
る。上の混合物を、また、使用できる。
エアゾールを調製するとき、適当な弁を装備した容器に、微粉砕した化合物およ
び界面活性剤を含有する、適当な噴射剤を充填する。
こうして成分は、弁の作用により解放されるまで、高圧下に維持される。
化合物を含有する組成物は、予防的および/または治療的処置のために投与され
る。治療的応用において、組成物は、前述したように、病気に既に悩まされる患
者に、病気およびその合併症の症状を治癒するか、あるいは少なくとも部分的に
阻止するために十分な量で投与される。これを達成するために適切な量は「治療
的有効投与量Jとして定義される。この使用のために有効な量は、病気のひどさ
および患者の体重および全体的状態に依存するが、一般に70kgの患者につい
て約0.5mg〜約2.000mgのSLXオリゴ糖または擬SLX/日の範囲
であり、約5a+g〜約200+ngの化合物7日の投与量を普通に使用する。
予防の適用において、本発明の化合物を含有する組成物は特定の病気に感受性で
あるか、あるいはそうでなければその病気の危険がある患者に投与される。この
ような量は「予防的有効量」であると定義される。この使用において、正確な量
は再び健康の患者の状態および体重に依存するが、一般に約0.5mg〜約1.
000mg/ 70kgの患者、普通に約5mg〜約200mg/ 70kgの
体重の範囲である。
組成物の単一または多数の投与を実施することができ、投与のレベルおよびパタ
ーンは処置の医者により選択される。いずれの場合においても、医薬配合物は患
者を有効に処置するために十分な量のSLXオリゴ糖または擬SLXを提供すべ
きである。
本発明の化合物はまた、診断試薬として使用することができる。
例えば、障識した化合物を使用して、炎症を育することが疑われる患者において
炎症または腫瘍の転移の区域を捜し出すことができる。
この使用のために、化合物は1111. +4(またはトリチウムで潔識するこ
とができる。
次の実施例によって、本発明をさらに説明する。これらの実施例は本発明を限定
しない。
LECI 1.HL−60,HT−29、ある種の腺癌(とくに、colo20
5細胞)および多形核白血球(PMN、好中球)は、非常に特異的なフコシルト
ランスフェラーゼIを含有し、これはフコースをGDP−フコースからシアル化
された基質NeuAcα2゜3Galβl、4GIcNAcまたはNeuGca
2,3Galβ1.4G]cNAcに転移させることができる。
この分野においてよく知られているように、フコースはゴルジ装置の内腔の中の
オリゴ糖鎖に特異的フコシルトランスフェラーゼを経て転移され、これは5ch
acterおよびRoseman、 rThe BiOChemiStr’10
f Glycoproteins and Proteoglycans」 、
W、Lennarzl!、 PlenumPress、ニューヨーク、pp、
85−160(1980)(これをここに引用によって加える)に総説されてい
る。フコシルトランスフェラーゼの細胞下の局在位置はゴルジ装置の中であるの
で、これらの酵素を分離する最初の工程はこの新規なかつ特異的α1. 3−フ
コシルトランスフェラーゼを発現するゴルジ装置の分画を分離することである。
ゴルジ装置由来の小胞分画を、Ba1chら、Ce1l 39 : 405 (
+984)(これをここに引用によって加える)に記載されている手順の変法に
より調製する。LEC11,HL−60,HT−29,PMN。
co1o205またはα1,3−フコシルトランスフェラーゼIを含有する他の
細胞系を、はぼ5XIO’細胞/の1の密度に懸濁液中で増殖させる。細胞を懸
濁培養物から2.OOOxgにおける遠心により収得する。12リツトルの懸濁
液(6X10”)から生ずる沈澱物を、トリス−CI(IOミリモル) 、 p
H7,0、加熱不活性化した胎児仔ウシ血清(7%)およびアプロチニン(10
0μg/a+l、 Siga+a ChemicalCo、、ミゾリー州セント
ルイス)を含有する3体積(包装した細胞体積)の氷冷した0、 25Mスクロ
ース(W/V)の中に再懸濁させる。
細胞を緊密に適合するウニトン(Wheaton)ガラスのダウンス(doun
ce)ホモジナイザーでA乳鉢を使用して破砕する(はぼ60ストローク)。ホ
モジネートを机上臨床用遠心機でsoo xgにおいて5分間遠心する。遠心機
の中の溶液の上部に残留する脂質および不溶性物質を廃棄する。くもった上澄み
液をきれいな管に移し、次いで上澄み液のスクロース濃度をトリス−CI (2
0mM)、pi(7,0の中の40%(W/V)のスクロースに反射計の助けに
より調節する。この懸濁液の5mlを超遠心管に移し、そして順次に2.5ml
のトリス−CI (10[11M、 pH7,0)の中の35%(w/v)のス
クロースおよび2.0mlの10dのトリス−CI緩衝液の中の39%(w/v
)のスクロースで層状にする。この勾配を5W−410−ター(Beckman
)中で5℃において110.000Xgで1時間遠心する。ゴルジ装置に富んだ
小胞は29%から35%のスクロースの内部相から集められる。他の細胞下の分
画は勾配の中の他の内部相において見いだされる;例えば、小胞はゴルジ誘導小
胞などの下の粗いおよび滑らかな内質の小網のバンドから誘導される。29%〜
35%の内相から除去されたバンドは、シアリルトランスフェラーゼ活性の存在
および量について分析する。
酵素シアリルトランスフェラーゼはゴルジ間開誘導小胞内に見いだされることの
みが知られており、そして当業者により29〜35%の内相から集められた結合
の真実性を評価するためにマーカーとして使用されている。シアリルトランスフ
ェラーゼのアッセイは、Br1lesら、J、Biol、Chelll、 25
2 + 1107 (1977)に記載されているように、アクセプターとして
アシアロフェツインを使用して実施する。LEC細胞からのすぐれたゴルジ装置
誘導小胞の調製物は、3.0ナノモル/mgタンパク質/時間の比活性を育する
。
次いで、生ずるゴルジ装置の調製物を、前述の酵素の合成において使用するα1
.3−フコシルトランスフェラーゼI源として使用する。
ELAM−1を発現する活性化された内皮細胞に結合するLEC11細胞(SL
Xを発現する)の能力を、構造Le!すなわちSLXの非シアル化形態を発現す
る、CHO細胞および他のグリコジル化変異体LEC12の能力と比較した。
材料
ゼラチンコーティングした48ウエルのアッセイプレート上で増殖させた継代培
養5のヒト談静脈内皮細胞(HUVECXCl onetics)を、内皮細胞
源として使用した。細胞をTL−Iβ(Genzyme)で30μg/mlにお
いて刺激した。細胞は正確に4時間刺激した。アメリカン・タイプ・カルチャー
・コレクション(American Type Cu1ture Co11ec
tion)(ATCCNo、 CCL240)を、対照のリガンドを有する細胞
の源として使用した。これらは、ペニシリン(100単位/ml)/ストレプト
マイシン(100μg /+n1XIrvinScientifc)、L−グル
タミン(2mM)(Irvin 5cientifc)および10%の胎児ウシ
血N(Hazleton)を含有するRPMII640(以後CRPMTと呼ぶ
)の中の塊状培養から収穫した。LEC11、LECI2およびCHO−に1は
、P、5tanley博士により提供された。それらは、リボヌクレオチドおよ
びデオキシリボヌクレオチド(Gibco)、ペニシリン(100単位/ml)
/ストレプトマイシン(100単位/m1)([rvin 5cientifc
)、L−グルタミン(2mM)(Irvin 5cientifc)10%の胎
児ウシ血清(HaZleton)を含有するアルファMEMの中の懸濁培養にお
いて増殖させた。
手順
1、、LECI 1.LECI2およびCHO−に1を収得し、そしてCRPM
I中で洗浄した。生存細胞の計数をトリバンブルーを使用して行った。各型の3
×lO・細胞を10m1の試験管内で沈澱させ、そして300μmの” Cr
(450μCi)(New England Nuclear)を各沈澱物に添
加した。試験管をおだやかに撹拌しなから37°Cにおいて1時間インキュベー
ションした。
2、標識した細胞を培地中で3×洗浄し、そして2 X 10’ /400μm
(6ml)に再懸濁させた。次いで、試験管を4°Cの水浴の中に入れた。
3、IL−1βと4時間インキュベーションした後、活性化されたHUVECを
含有するアッセイプレートをインキュベーターから取り出し、そしてこのプレー
トを4℃の水浴の中に入れることによって15分間冷却した。
4、両者の試料の中の温度が平衡になったとき、培地を測定ウェルからパスツー
ルピペットで1度に数ウェルで取り出した。
5、標識した細胞をウェルに2X10’細胞/ウエルに等しい400μlの体積
で添加した。各細胞懸濁液の3つの400μmのアリコートをガラス管の中にイ
ンプットCPMの決定のために入れた。
6、プレートを氷水浴の中で30分面インキユベーシゴンした。
7、結合しない細胞をアッセイブレートのウェルから、パスツールピペットを使
用する系統的再懸濁および引き続(0,7mlの培地の添加および除去により除
去した。
8、培地のすべてをウェルから除去し、そして0.125モルのトリス、2%の
SDSおよび10%のグリセリンの溶液を添加した(0.3m1)。
プレートを30分間放置し、次いで0.5mlのdH20を各ウェルに添加した
。
9、各ウェルにおける流体をP100Oピペットで再懸濁させ、そしてガラス試
験管に移した。PlooOの先端を試験管の中に入れた。
IO1入力CPM試料を含有するものを包含する試験管をガンマカウンターでカ
ウントした。
11、各ウェルにおいて結合したCPMを各試料についての入力CPMて割って
、結合した%を決定した。3回の反復アッセイの点の平均および標準偏差をプロ
ットした。
この実験において得られた結果を表1に示し、これが示すように、SLXを発現
する細胞はELAM−1を発現する活性化された脈管内皮細胞に有効に結合する
能力を育する。これらのデータが示すように、高いレベルの独特な炭水化物のS
LXを発現するLECII細胞は例外的によ<IL−1β活性化HUVECに結
合するか、育意の量のこの炭水化物を欠如するLEC12およびCHO−Klは
活性化されたHUVECの劣った結合因子である。この結論は、さらに、この結
合が、4℃において起こるという、ELAM−1仲介結合の特徴を示す観察によ
り支持される。
実施例■
SLXに対して特異的なモノクローナル抗体による細胞間の付着の阻害
ELAM−1についての好中球上のリガンドが、末端の糖がNeuA、cα2,
3Galβ1.4 (α1..3Fuc)GlcNAc(SLX)である、オリ
ゴ糖を含有することを証明する、2組の実験を記載する。
これらの実験は、IL−1β刺激されたHUVECへのHL−60細胞のELA
M−1仲介付着をブロックする、シアル化Le”および非シアル化形態Leにに
対して特異的なモノクローナル抗体の能力をアッセイすることによって実施する
。
本発明の実験のために開始した培養物からの継代培養3のHUVECを前述した
ように使用した。2組の3回反復試験のウェルを対照として放置した。4つの3
回反復試験物をTL−1β(Genzyme)で10μg/mlにおいておよび
20μg/mlにおいて4回刺激した。アメリカン・タイプ・カルチャー・コレ
クションから入手したHL−60細胞をリガンドを有する細胞源として使用した
。これらは、ペニシリン(100単位/1ll)、ストレプトマイシン(100
μg/m1)(irvin 5cientifc)、L−グルタミン(2mM)
(Irvin 5cientifc)および10%の胎児ウシ血清(Hazle
ton)を含有するRPM11640 (以後cRPMIと呼ぶ)の中の塊状培
養から収得した。
モノクローナル抗体の調製物は5NH3(IgM)を約20μg/mlておよび
SHI (1gG3)を約10μg/mlで含んでいた。5NH3はSLXに対
して特異的であるが、SHIは非シアル化構造を認識する。
手順
1、HL−60を収得し、そしてCRPMI中で洗浄した。生存細胞の計数をト
リバンブルーを使用して行った。3XIO’個の細胞を2×lOmlの試験管内
に入れ、そして300μmの”Cr (450μCi)(New Englan
d Nucl、ear)を各試験管に添加した。試験管をおだやかに撹拌しなか
ら37°Cにおいて1時間インキュベーションした。
2、抗体はハイブリドーマの培養上澄み液として供給し、そして0.01%のN
aNzおよび0.05%のチメロサルを含有した。これらの保存剤を除去するた
めに、5111の各抗体を3 X 500m1の旧式の組織培養培地の各々に対
して72時間かけて透析した。
3、抗体を透析から集め、そして3.5mlの各々をl0m1の試験管に入れた
。残部をHL−60の結合についてのELISAアッセイにおいて使用するため
に保持した。7mlのRPMI16.5%のFe2を第4の試験管に対照として
使用するために入れた。
4、標識したHL−60をCRPMIの中で3回洗浄し、そして1本の管の中に
プールした。次いで、それらを遠心し、そして培地の中で1mlに再懸濁させた
。
5. 200μmの細胞懸濁液を抗体を含有する試験管の各々に添加し、そして
400μmを対照の管に添加した。管をおだやかに撹拌しなから37°Cにおい
て20分間インキュベーションした。
6、刺激したHUVECのアッーセイプレートをインキュベーターから取り出し
、そして培地をウェルからパスツールピペットで、1度に数ウェルで、取り出し
た。
7、 0.5mlの細胞懸濁液を3回反復試験のウェルの各々に添加した。対照
の細胞を刺激しないおよび刺激したHUVEC上で両者のIL−1β濃度におい
てプレートした。試験細胞を刺激したウェルにのみ添加した。
8、各細胞の0.5mlの了りコートをガラス管に添加して、インプットCPM
を決定するために使用した。
9、アッセイのプレートをインキュベーター(5%のCO2,37”C)へ30
分間戻した。
10、各細胞懸濁液の了りコートを等しい体積のトリパンブルーと混合し、そし
て細胞を顕微鏡で生存について検査した。
結果は次の通りであった:対照=98%、5HI=92%、および5NH3=9
9%。
11、結合しない細胞をアッセイプレートのウェルからパスツールピペットを使
用する系統的再懸濁および引き続< 0.7mlの培地の添加および除去により
除去した。
12、培地のすべてをウェルから除去し、そして0.125M l−リス、2%
のSDS (B i o−Ra d)および10%のグリセリン(F i 5h
er)の溶液を添加した(0.3m1)。プレートを30分間放置し、次いで0
16m1のdH20を各ウェルに添加した。
13、各ウェルにおける流体をP100Oピペットで再懸濁させ、そしてガラス
試験管に移した。PlooOの先端を試験管の中に入れた。
14、入力カウント7分(CPM)試料を含有するものを包含する試験管をガン
マカウンターでカウントした。
15、各ウェルにおいて結合したCPMを各試料についてのインプットCPMて
割って、結合した%を決定した。3回の反復アッセイの点の平均および標準偏差
をプロットした。
反復実験は、高IL−1βを使用して内皮細胞を誘発した実験において最良であ
ると判定された。
結果は、モノクローナル抗体5NH3がELAM−ルセブターを介してのIL−
1β刺激HUVECへのHL−60細胞の結合をブロックすることを示した。S
LX決定基と結合しない対照の抗体SHIは、ELAM−1へのHL−60細胞
の結合をブロックしなかった。これが示唆するように、リガンドの中の末端のシ
アル酸はELAM−1への結合に必要である。
B、モノクローナル抗体のパネル2
セラチンでコーティングした48ウェルのアッセイブレート(C。
5tar)上で増殖させた継代培養3のHUVECを内皮細胞源として使用した
。プレートを前述したように調製した。2fflの3回反復試験のウェルを対照
として刺激しないで放置した。各プレート上の7つの3回反復試験物を0.5[
0177) E G M −MV中のIL−1βて30μg/mlにおいて刺激
した。細胞は正確に4時間刺激した。HL−60,Iff胞(ATCC)をリガ
ンドを有する細胞源として使用した。
これらをCRPMI中中の塊状培養から収得した。モノクローナル抗体を含有す
る新鮮なハイブリドーマの上澄み液は次のものを含んでいた:FH6(IgM)
より低い親和性のmAb;5NH−3(I gMX20Jig/n+1) :
SH−1(I gGs )(10μg/ml) ;FH−2(JgM)、Le”
反応性mAb :5NH−4(I gG3)高い親和性の抗体:およびC3LE
X−1(IgMXP、Terasaki博士により提供された、UCLA、精製
された免疫グロブリンとして、2.8mg/ml このアッセイにおいて使用す
るために5%のFe2を含有するダルベツコ変更イーグル培地(DMEM)の中
で9μg/mlに希釈した)。抗体の比活性は次の通りであった。
FH6,5NH−4,5NH3およびC3LEX−1はSLXに対して特異的で
あった:FH2およびSHIは非シアル化Le”に対して特異的であった。
手順
1.8L−60を収得し、そしてCRPMI中で洗浄した。生存細胞の計数をト
リバンブルーを使用して行った。3X10@細胞を2XIOmlの試験管内に入
れ、そして300μmの” Cr (450μCi) (NewEngland
Nuclear)を各試験管に添加した。試験管をおだやかに撹拌しなから3
7°Cにおいて1時間インキュベーションした。
2、[識しt、−HL−60を596(DFC3’c含有するDMEM(以後c
DMEMと呼ぶ)の中で3回洗浄し、そして1本の管の中にプールした。次いで
、それらを遠心し4そして同一培地の中で4X10’細胞/1mlに再懸濁させ
た。
3、 3.2mlの各モノクローナル抗体の培養上澄み液、および3.2mlの
ffjllしたC5LEX−1(29μg)を別々の試験管に添加した;対照の
試験管には6.4mlの培地を添加した。
4、 200μmの細胞懸濁液(約8X10’JI胞に等しい)をモノクローナ
ル抗体を含有する試験管に添加し、そして400μmを対照の管に添加した。管
をおだやかに撹拌しなから37°Cにおいて20分間インキュベーションした。
5、刺激したHUVECのアッセイブレートをインキュベーターから取り出し、
そしてウェルをcDMEMで1回洗浄し、そして培地をウェルからパスツールピ
ペットで、1度に数ウェルで、取り出した。
6、 0.4mlの細胞懸濁液を2つのプレートの1つの各ウェルに添加した。
対照の細胞を刺激しないおよび刺激したHUVEC上で両者のIL−1β濃度に
おいてプレートした。抗体処理した細胞を刺激したウェルにのみ添加した。
7、各細胞懸濁液の0.4mlのアリコートをガラス管に添加して、入力CPM
を決定するために使用した。
8、アッセイブレートを37℃において30分間インキュベーションした。
9、各細胞懸濁液の残部およびアッセイブレートを水浴の中にいれて20分間冷
却した。
10、細胞懸濁液を上の37℃のプレートについてのように冷却したプレート上
でプレートした。このプレートを40℃において30分間インキュベーションし
た。
このアッセイの残りの工程は上の節Aの工程11〜15に記載するように実施し
たが、ただし工程12において、プレートを30分でなく15分間放置した。
第2A図に示す結果が示すように、すべてSLXに対して特異的であるモノクロ
ーナル抗体5NH−3,PH6,5NH−4およびC3LEX−1は、37°C
においてインキュベーションしたとき、ELAM−ルセブターを介してのIL−
1β刺激したHUVECへのHL−60細胞の結合を有意にブロックした。Le
”に対して特異的であるモノクローナル抗体(PH2および5HI)は有効な阻
害因子ではない。こうして、ELAM−1のためのリガンドは細胞表面の糖タン
パク質またはグリコリピドにおいて見いだされるシアル化Le”抗原または同様
な構造体を含有する。
4°Cにおいてインキュベージタンするとき(第2B図)、抗体FH6および5
NH−3(両者はIgM)は結合を増強した。これらの試験において、ウェルの
中のHL−6(11胞の有意の凝集が存在するように思われ、これはこの観察を
説明することができる。
この組の実験において、TL−1β刺激HUVECへのLEC11細胞(これは
SLXを発現する)およびLEC12細胞(これはLe”を発現する)のELA
M−1仲介付着をブロックする、SLXおよびシアル化されてない形態Le”に
対して特異的なモノクローナル抗体の能力。
述したように調製した。2組の3回反復試験物ウェルを対照として放置した。各
プレート上の7つの3回反復試験物を0.5mlの体積のEGM−MVの中でI
L−1βで30ug/mlにて刺激した。細胞を正確に4時間刺激した。一般に
5tanleyら、J、Biol、Chem、 263 :11374 (19
88)に記載されている、LECIIおよびLEC12細胞はP、5tanle
y博士により提供された。それらは、リボヌクレオチドおよびデオキシリボヌク
レオチド(Gbco)、ペニシリン(100単位/ml)/ストレプトマイシン
(100単位/m1)(lrvineScientific) 、L−グルタミ
ン(2mMXfrvine 5cientific)および10%のFBS (
Haze 1 ton)を含有する完全アル7y M E Mの中て懸濁培養で
増殖させた。これらの実験において使用したモノクローナル抗体は、上の節已に
記載されている。それらは次のものを包含する:FH[3,5NH−3,5H−
1,PH−2,3NH−4およびC5LEX−1゜
手順
1、LECllおよびLEC12細胞を収得し、モしてCRPM■の中で洗浄し
た。生存細胞の計数をトリバンブルーを使用して行った。3X10’!胞を2X
IOmlの試験管内に入れ、そして300μIの” Cr C450u Ci)
(New England Nuclear)を各試験管に添加した。
試験管をおだやかに撹拌しなから37°Cにおいて1時間インキュベーションし
た。
2、放射線標識した細胞をcDMEMO中で3回洗浄し、そして1本の管の中に
プールした。次いで、それらを遠心し、そして同一培地の中で4X10’!胞/
1mlに再懸濁させた。
3、 1.6mIの各モノクローナル抗体の培養上澄み液、および1.6[11
1の精製したC3LEX−1(15ug)を別々の試験管に添加した。
対照の試験管には3.2mlの培地を添加した。
4、 4 XIO’ LEC11マタハLEC12細胞に等しイ200μmの細
胞懸濁液をモノクローナル抗体を含有する試験管に添加し、そして400μmを
対照の管に添加した。管をおだやかに撹拌しなから37℃において20分間イン
キュベーションした。
5、刺激したHUVECのアッセイプレートをインキュベーターから取り出し、
そしてウェルをcDMEMで1回洗浄し、そして培地をウェルからパスツールピ
ペットで、1度に数ウェルて、取り出した。
6、細胞懸濁液およびアッセイのプレートを水浴の中に入れて20分間冷却した
。
7、 0.4mlの細胞懸濁液を前述のアッセイのプレートの各ウェルに添加し
た。対照の細胞を刺激しないHUVECおよび刺激したHUVEC上でプレート
した。抗体処理した細胞を刺激したウェルのみに添加した。
8、各細胞懸濁液の0.4mlのアリコートをガラス管に添加して、入力CPM
を決定するために使用した。
9、アッセイのプレートを37°Cにおいて30分間インキュベーションした。
このアッセイの残りの工程は上の節Aの工程11〜15に記載するように実施し
たが、ただし工程12において、プレートを15分間放置した。
第3A[gおよび第3B図に示す結果が示すように、モノクローナル抗体5NH
−3,PH6,5NH−4およびC5LEX−1(すべてはSLXに対して特異
的である)は、ELAM−ルセプターを介してのIL−1β刺激HUVECへの
LECII細胞の結合を有意にブロックした。SLXエピトープを発現しないL
ECl 2細胞は活性化された内皮に結合しなかった。Le’ (PH2および
5HI)に対して特異的なモノクローナル抗体は、LECIIの結合の小さい阻
害を引き起こした。
SLXはELAM−ルセブターの主要なリガンドであるというさらなる証明は、
LECl 1およびHL−60細胞からシアル酸を除去することによって提供さ
れた。これらの実験において、付着アッセイの前にLEC11および112細胞
をクロストリジウム・ぺにおいて5ICr標識っけの間に処理した。第4図に示
す結果は、シアリダーゼは活性化された内皮細胞へのLECIIおよびHL−6
0細胞の付着を70〜85%だけ減少することを証明している。
この実施例は、SLX、Le”または同様であるが、同一ではない化合物である
末端の炭水化物単位をもつ、種々の生合成的に産生されたグリコスフィンゴリピ
ドを含有するリポソームの調製を記載する。IL−1βで処理することによって
ELAM−1を発現するように刺激された内皮細胞への、SLXを発現するHL
−60℃胞およびLECII細胞の結合をブロックするSLXまたは擬SLXを
含有するリポソームの能力を示す。
材料
この実験において使用したグリコスフィンゴリピドを表1に示す。
それらはBiomenbrane !n5titute 、ワシントン州シアト
ルから入手し、そして精製するか、あるいは生合成的に産生され、そしてNMR
および質量スペクトルにより、Hakomori、 S、1.ら、J、 Bia
l、 Cheffi。
259 : 4672 (1984) 、およびFukushj Y、 et
al、、 J、Biol、Chem。
259 : 10511 (1984) (これらをここに引用によって加える
)に一般に記載されているように、特性決定した。3−diLe’″ (SLX
)は、酵素源としてcoio205m胞系および基質としてSHを使用してフコ
シル残基を付加することによって酵素的に合成した。フコシル化しないdiLe
”は基質としてnLc6および細胞系NCI H−69を使用して同様に合成し
た。参照、Holmes et al、。
SHから末端のシアロシル残基を化学的に除去することによって産生された。
グリコスフィンゴリピドを含存するリポソームを次のようにして調製した・ 1
00μgのグリコリピドをクロロホルム−メタノール(2:1)中の300μg
のホスファチジルコリン(Sigma、卵黄)および500μgのコレステロー
ル(S i gma)に添加し、そして全体の溶液をN2により15m1のねじ
付きふたをもつ管の中で蒸発乾固した。
セラチ〉をコーティングした48ウエルのアッセイプレート(C。
5tar)上の全面成長に成長させた、継代培養3のHUVECを内皮佃胞源と
して使用した。プレートを前述したように調製した。
2組の3回反復試験のウェルを刺激しないで放置した。14の3回反復試験物を
0.5mlの体積のEGM−MVの中でIL−1βで30℃g/mlにおいて刺
激した。細胞を正確に4時間刺激した。HL−60細胞およびLECI+細胞を
前述したように培養した。
手順
1、セラチン上でコンフルエントに増殖したHUVECを含有する1枚の48ウ
エルのCo5tarのクラスター皿をインキュベーターから取り出し、そして各
ウェル中の媒体をパスツールピペットで除去し、そして0.5mlの新鮮なEG
M−MVまたは30℃g/mlのIL−1βを含有する同一培地で置換し、次い
てプレートをインキュベーターに4時間戻した。
2、HL−60およびLECII細胞を収得し、モしてCRP tL=fIO中
で洗浄した。生存細胞の計数をトリパンブルーを使用して行った。各細胞型の6
XIO”細胞を次のようにして放射線標識した。
各型の3×101細胞を2XIOmlの試験管の中に入れ、そして300μmの
” Cr (450μCiXNew England Nuclear)を各試
験管に添加した。試験管をおだやかに撹拌しながら37℃において1時間インキ
ュベーションした。
3 放射線標識したHL−60およびLECl 1細胞をCRPMIの中で3回
洗浄し、そして1本の試験管の中にプールした。次いで、それらを遠心し、そし
て同一培地の中に2XIO’細胞/mlに再懸濁させた。
4、N激したHUVECアッセイブレートをインキュベーターから取り出し、そ
してウェルを5mg/mlのウシ血清アルブミン(BSA)を含有するRPM1
1640で2回洗浄した。
5、リポソームは次のようにして調製した:蒸発させた沈澱物を100m1の無
水エタノール中に溶解し、そして2分間超音波処理した。
超音波処理しながら2mlのPBSを試験管に2分かけてゆっくり添加した。こ
のストックを使用直前にRPM11640の中でl:10に希釈し、そして50
μmのBSAの原溶液を100mg/m!において各1mlの希釈したリポソー
ムに5mg/ll1lのBSAの最終濃度に添加した。
6、培地を”アッセイブレートのウェルからパスツールピペットで、1度に数ウ
ェルで除去し、そして0.3mlのリポソーム懸濁液を6のIL−1β刺激した
アッセイのウェルの各々に添加した。対照ウェルに、リポソームを含有するウェ
ルにおけるのと同一濃度でエタノール、RPMII640およびBSAを含有す
るリポソーム緩衝液を入れた。対照緩衝液は刺激しないHUVECおよび刺激し
たHUVEC上でプレイティングした。リポソームを含存する試料を刺激したウ
ェルにのみ添加した。
7、プレートを37℃にて40分間インキュベーションし、次いで50IIll
のH(:r標識したHL−60またはLEC11細胞をアッセイのウェルに添加
した。各細胞系を各リポソーム調製物について3回反復試験物でアッセイした。
各細胞!!!濁液の50工1の3つのアリコートを入力CPMの決定に使用する
ガラス管に添加し、そしてアッセイプレートを37°Cにおいて30分間インキ
ュベーションした。
8.結合しない細胞はアッセイプレートのウェルから、系統的再懸濁によりパス
ツールピペットを使用して、次いで0.7mlの培地の添加および除去により除
去した。すべての培地をウェルから除去し、そして0.125M T r i
s、2%のSDSおよび10%のグリセリンを添加した(0.3m1)。プレー
トを15分間放置し、次いで0.5mlのdH,Oを各ウェルに添加した。
9、各ウェルの中の流体を再懸濁させ、そしてガラスの試験管に移した。ピペッ
トの先端を管の中に入れた。インプットCPM試料を含有するものを包含する管
をガンマカウンターでカウントした。
各ウェルにおいて結合したCPMを各試料について入力CPMで割って、結合し
た%を決定した。3回反復試験のアッセイの点の平均および標準偏差をプロット
した。
第5図に示すように、SLX (S−d iLe” 、表1)を含有する末端配
列を有する選択したグリコリピドを含有するリポソームは、4°Cにおいて活性
化された内皮細胞へのHL−60細胞の付着を劇的に阻害した。Le’ (di
−Le’)または他の関係する構造(表1)をもつグリコリピドを含有するリポ
ソームは、炭水化物基の構造に依存しない最小の阻害を示した。同様な結果はL
ECII細胞の付着で得られた。実験を37°Cにおいて実施したとき、HL−
60細胞の付着はSLX構造(S−d iLe” 、70%)をもつグリコリピ
ドを含有するリポソームにより減少し、そしてまた、より少ない程度にLe”
(di−Le”、40%)を含有するリポソームにより減少し、Le”はまた、
ELAM−1と、より低い親和性で、相互作用することができることが示唆され
る。これらの実験が示すように、生合成的に産生されたSLXまたは同様な擬S
LX化合物は、リポソーム組成物に配合するとき、例えば、炎症部位の中への白
血球の浸潤の減少のための療法的化合物として働くことができる。
ジャーカット(Jurkat)細胞は、ELAM−ルセブターを介しての活性化
された内皮細胞へのHL−60およびLECzの付着と対照的に、主としてV−
CAM (内皮細胞)−VLA−4(Jurkat細胞)付着対を通してIL−
1活性化された内皮細胞に結合する。Jurkat細胞の付着はSLXを含有す
るリポソームにより阻害されず、インテグリン分子VLA−4のαサブユニット
に対するモノクローナル抗体により完全に阻害された。この結果が証明するよう
に、HL−60およびLECII細胞のSLXリポソームの阻害は内皮細胞への
リポソームの結合に帰属される立体的作用でなく、SLXリポソームはELAM
−1のリガンドの結合部位と直接競争することによって付着を阻害するという結
論が支持SLXに対する抗体は活性化されたヒトプレートへのGMP−140仲
介績合を阻害する
この実施例において、活性化されたヒト血小板へのHL−60細胞のGMP−1
40仲介付着をブロックする、SLXおよびシアル化されないLe”に対して特
異的なモノクローナル抗体の能力を決HL−60細胞は前述し、そしてリガンド
を有する細胞源として使用した。Jurkat細胞をリガンドをもたない対照と
して使用した。モノクローナル抗体5H−1,FH−2,5NH−4およびC3
LEX−1は、また、前述した。
2.0.g;クエン酸ナトリウム2.49g;およびクエン酸1.25g ;
d 820で100+nlとする)を含有する注射器に6部の血液/1部の抗凝
固剤の比で抜き出した。
血小板は分別遠心分離により次のようにして分離した:血液を800rpm(は
ぼ90xg)で室温において】5分間遠心した。上澄み液を集め、そして120
Orpm(はぼ4ooxg)で6分間遠心した。上澄み液を取り出し、そして2
00Orpm(1200X g )で10分間遠心した。血小板のボタンをタイ
ロード−HEPES緩衝液、pH6,5(Na C18,Og :に、 C1,
0,2g ; N a Hz PO2・H200,057g ; Mg C12
・6 H200,184g ; Na HCOs O,jg :デキトロース1
.Og:およびHEPES 2.383g + D I水で1リツトルとする、
IN NaOHでpH6,5に調節する)で2回洗浄し、次いでPBS中で1回
洗浄した。血小板をPBS中で10’ /mlの濃度に懸濁させた。
2、血小板を最後に再懸濁するほぼ20分前に、48ウエルのプレートを0.1
%のゼラチンでコーティングし、そして37℃において15分間インキュベーシ
ョンした。過剰のゼラチンを血小板の添加直前にピペットで除去した。血小板を
0.25単位のトロンビン/ml (SigmaT−6759)の血小板懸濁液
の添加により活性化した。血小板を室温において20分間放置した。
36結合し、活性化された血小板を調製するために、300μmの血小板懸濁液
をゲルコーティングしたプレートの各ウェルに添加した。プレートを37℃にお
いて15分間インキュベーションし、次いで800rpm (90X g )で
2分間回転した。プレートをPBSで3回洗浄することによって、結合しない血
小板を除去した。
4、血小板は高度に反応性のFcレセプターを有するので、抗体m*物から凝集
したIgGの吸収を防止するために、血小板のFcレセプターを次のようにして
ブロックした:ff1HシたマウスIgGW6/32 (I gG2.)を27
mg/mlにおいて63℃に5分間加熱することによって凝集させた。300m
1のPBS中の加熱した調製物を20gg/mlにおいて血小板コーティングし
たプレートの各ウェルに添加した。プレートを37°Cにおいて15分間インキ
ュベーションし、次いでPBSで洗浄した。
5.8L−60およびJurkat細胞を収得し、そしてCRPMlの中で洗浄
した。生存細胞のカウントをトリパンブルーを使用して行い、冬型の3X10”
細胞を2X10mlの試験管の中に入れ、そして300μmのS1Cr (45
0μCi)(New England Nuclear)を各試験管に添加した
。試験管をおだやかに撹拌しなから37°Cにおいて1時間インキュベーション
した。
6、放射線障識した細胞をCRPMIの中で3回洗浄し、そして1本の試験管の
中にプールした。次いで、それらを遠心し、そして同一培地の中に2×10″細
胞/m細胞外懸濁させた。
7、 1.6mlの各モノクローナル抗体の培養懸濁液、および1.6mlの精
製したC3LEX−1(15gg)を別々の試験管に添加した。
対照の試験管には1.6mlの培地を添加した。
8、Jurkatm胞の懸濁液(4X to’細胞を含有する)の100μmの
標識したHL−60を、モノクローナル抗体を含有する試験管の各々に添加した
。それらを37°Cにおいておだやかに撹拌しながら20分間インキュベーショ
ンした。このインキュベーション期間後、0、3mlの各細胞の懸濁液(7,5
X 10’細胞を含有する)を、結合した活性化された血小板を含有する前述の
アッセイプレートの各ウェルに添加した。
9、アッセイプレートを90%gで2分間遠心し、次いで室温において5分間イ
ンキュベージコンした。プレートを放射性廃棄物の容器の中に逆さにし、そして
プレートをタオル上にブロッティングすることによって、結合しない細胞をアッ
セイプレートの各ウェルから除去した。300μmのPBSを各ウェルに注意し
て添加し、そしてプレートを逆さしかつブロッティングすることによって、ウェ
ルを3回洗浄した。培地のすべてをウェルから除去し、そして0.125モルの
トリス、2%のSDSおよび10%のグリセリンの0.3mlの溶液を添加した
。プレートを15分間放置し、次いて0.6mlのdH20を各ウェルに添加し
た。
10、各ウェルの中の流体をピペットで再懸濁させ、そしてガラスの試験管に移
した。先端を管の中に入れた。入力試料を含有するものを包含する試験管をガン
マカウンターでカウントした。各ウェルにおいて結合したCPMを各試料につい
て入力CPMで割って、結合した%を決定した。入力CPMは工程8に記載する
各細胞懸濁液の0.3mlの了りコートをカウントすることによって決定した。
第6図に示す結果が示すように、SLXに対して特異的なモノクローナル抗体5
NH−4およびC3LEX−1は、活性化された血小板上のGMP−140への
HL−60細胞の結合をブロックした。
Le”に対して特異的なモノクローナル抗体(FH2および5H−1もまた、こ
の結合をブロックしたが、その程度は低かった。この実施例か示唆するように、
SLXおよびLe”の両者はGMP−140のためのリガンドであることができ
るが、SLXの構造はLe”の構造よりGMP−140についてより高い親和性
を有することがこの実施例は、トロンビンで処理することによってGMP−14
0を発現するように刺激された血小板への、SLXを発現するF(L−60細胞
およびPMNの結合をブロックする、SLXまたは擬SLXを含有するリポソー
ムの能力を証明する。このアッセイは、一般に、Larsenら、Ce1l 6
3 : 467−474 (1990) (これをここに引用によって加える)
に記載されているプロトコールに従った。
材料
グリコスフィンゴリピドは実施例■に記載されているようにして調製した。血小
板は実施例■に記載されているように調製したが、ただしFcレセプターのブロ
ッキングは実施しなかった。HL−60細胞は前述したように調製した。
PMNはボランティアのドナーからヘパリン処理したバキュテイナー(vacu
tafner)管の中に抜き出した全血50m1から調製し、前記管は倒立して
血液を混合した。すべての工程は22〜24°Cにおいて実施した。各2511
の血液を15m1のモノ−ポリ溶解培地(Mono−Poly Resolvi
ng Medium)(Flow−Labs)の上に層状にした。管を800×
gて25分間、次いで1300X gでさらに25分間遠心した。PMN層を除
去し、そしてきれいな50ccの遠心管の中に入れた。20mM HEPES
(Gtbco)および0.2%のグルコース(Fisher)を含有する30m
1のバンクの均衡塩溶液(G i b c o)を容管に添加し、次いでこれら
を1900Xgで3分間遠心した。PMNを同一緩衝液の中で1900Xgで3
分間遠心することによって3回洗浄した。
PMNを血球計でカウントし、2 xlO’ /mlに再懸濁させ、そして使用
するまで室温において保持した。
手順
l、20μIの活性化された血小板の調製物を28本の1.5mlのエッペンド
ルフ管(14の二重反復実験の試料)の各の中に入れた。
2.20μmの希釈したリポソームを1Gag+ 5μgまたは2μgで、ある
いは20μlの対照緩衝液を各二重反復実験の適当な管に添加した。
3□血小板をリポソーム調製物と室温において20分間インキュベーションした
。
4、好中球またはHL−60細胞の各々を2 X 10’細胞/mlで1組のリ
ポソーム処理した血小板に添加した。20μIの細胞懸濁液を容管に添加した。
5、管を混合し、そして室温において20分間放置した。次いでそれらを血球計
に適用し、そして細胞に陽性(付着した血小板2個以上、/セル)または陰性(
付着した血小板2個未満/セル)とスコアを付けた。
第7図に示すように、SLXを含有する末端の配列を有する選択されたグリコリ
ピド(S−diLE”、表1)を含有するリポソームは、活性化された血小板へ
のHL−60細胞の付着を劇的に阻害した。Le” (d 1−Le” )また
は他の関係する炭水化物の構造をもつグリコリピド(表1)は、炭水化物基の構
造に依存しなし)、最小の阻害を示した。同様な結果はPMN細胞の付着を使用
して得られた(第8図)。これらの実験が示すように、生合成的に産生されたS
LXまたは同様な擬SLX化合物は、リポソーム組成物に配合するとき、例えば
、炎症性部位における血小板への白血球の結合を減少するための、療法的化合物
として働くことができる。
実施例■
ヘキササツカリドSLXは血小板へ、の好中球の結合をプロ・ツクするユニ、−
−一一一閑鼎→−−鼎一剛−−−1−剛一−1′“雫−一一一一一一一1 0こ
の実施例において、GMP−140の付着を阻害する最小のテトラサツカリドS
LXの能力をペンタ−およびヘキササ・ツカリドの能力と比較しまた。簡単に述
べると、血小板および好中球を前述の方法で分離した。血小板をトロンビンで活
性化し、次(Xで種々のオリゴ糖の希釈物とインキュベーションした。好中球を
添加し、そして活性化された血小板への好中球の付着に対するサツカリドの作用
を決定した。使用したオリゴ糖は次の通りであった: SLX (hexa)、
NeuA、cα2.3Ga Iβ1,4 (α1.3Fuc)GlcNAcβ1
.3Galβ1.4G1cm0−CHz CH2SiMex (岐阜大学のハセ
ガワ教授提供)、SLX (penta)NeuAcα2,3Galβ1,4
(Fucαl、3)GIcNacβ1.3Galβ、およびSLX (tetr
a)、NeuAcα2゜3Ga Iβ1.4 (αt、3Fuc)G1cNAc
a手順
1、血小板を前述したように分離し、そしてトロンビンと0.250/mlの最
終濃度で室温において20分間インキュベーションすることによって活性化した
( 2 X 10’ /ml)。
2、好中球は、前述したように、モノ−ポリ溶解培地(Ficoll−Hypa
que−Flow Laboratories)の上にヘパリン処理した血液を
層状にし、次いで2000rpmにおいて25分間遠心し、次いで2500rp
mでさらに25分間遠心することによって分離した。
3、アッセイのために、201.tlの血小板懸濁液(2X 10@;’ ml
)をエッペンドルフ遠心管の中に入れた。等しい体積のオリゴ糖の調製物を50
0μg/+nl〜2.0μg/mlの濃度において、あるいはグリコリピド−リ
ポソーム調製物(前述したように調製した)を2μg/m1−0.25μg/m
lの濃度において添加し、そして管を室温において20分間放置した。次いで2
0μmの好中球の調製物(2X 10” /ml)を添加し、そして管を室温に
おいてさらに20分間放置した。
44好中球への活性化された血小板の付着を顕微鏡的にアッセイした。100の
好中球を評価した。それらに、2またはそれ以上の血小板が取り付けられている
場合は陽性と、そして2より少ない血小板が取り付けられている場合は陰性とス
コアを付けた。2またはそれ以上の結合した血小板をもつ細胞の百分率を計算し
た。
3個の同じ実験の結果の平均を表2に示す。
表 2
50%の阻害に要求される量
オリゴ糖 (μモル)
SLX (hexa) 1.8
SLX (penta) 2.2
SLX (t e t r a) 54.0Le’ 43.0
表2に示すように、トロンビンで活性化された血小板への好中球のGMP−14
0仲介結合を5%阻害するために、5LX−hxaサツカリドよりほぼ20倍以
上の5LX−tetraす・ツカリドが要求される。要求されるテトラ−サツカ
リドの量は、非シアル化Le”を使用したとき、同様な程度の阻害に必要な量に
ほぼ等しい。ペンタサツカライドは、ヘキササツカライドによる50%阻害のた
めに必要な濃度に類似する濃度において50%阻害を与え、これは最大阻害のた
めの最小構造がペンタサツカライドに近いことを示している。
この実施例は、リポソーム上で種々のグリコリピド構造体を試験する実験を記載
する。とくに、SY2、すなわち、フコースがSLXにおけるように究極のGl
cNA、cに取り付けられるのではなく終わりから2番目のGlcNAcに取り
付けられるシアル化多糖、を試験した。血小板および好中球を前述の方法により
分離した。血小板をトロンビンで活性化し、次いて前述したように調製したリポ
ソームの中に埋め込まれた種々のグリコリピドの希釈物とインキュベーションし
た。好中球を添加し、そして活性化された血小板への好中球の付着へのグリコリ
ピドの作用を決定した。
検査した種々のグリコリピドの構造は次の通りである: 5DiY2゜NeuG
ca2.3Galβ1.4(Fucα1.3)GlcNacβ1.3Galβ1
.4(Fucαl。
3)G1cNAcβ1.3Galβ1.4Glcβ1. ICer; SLX、
NeuGca2.3Galβ1゜4(Fucα1.3)G1cNAcβl、
3Galβ1.4G1cβ1. fcer ; SY2. NeuGca2゜3
Ga lβ1.4G1cNAcJ1.3Galβ1.4(Fucα1.3)G1
cNAcβ1.3Galβ1゜4Glcβ1. ICer ; SH,NeuG
ca2.3Galβ1.4GlcNAcβ1.3Galβl。
4G1cNAcβ1.3Galβ1.4G1cβ1. ICer ; SPG、
NeuGca2.3GalβI。
4GlcNAcβ1.3Galβ1.4GICβ1. ICer。
2つの同一の実験の結果を表3に示す。
表 3
50%の阻害に要求される量
オリゴ糖 (μモル)
SY2 (実験1 )0.325
SY2 (実験2 ) 0.345
SLX (hexa) 0.30
SdiY2 0.36
SPG 阻害せず
SH阻害せず
これらの結果が示すように、SY2は、SLXおよび5DiY2と同様によく、
トロンビン活性化された血小板への好中球のGMP−140仲介付着を阻害した
。
この実施例は、GMP−140についてのシアル化Le” (SLX)の親和性
が、末端のシアル酸がN−アセチルネウラミネート(NeuAc)またはN−グ
リコールネウラミネー) (NeuGc)であるかどうかにかかわらず同一であ
ることを証明する。すべての材料は前述したように調製した。血小板および好中
球を記載した方法により分離した。血小板をトロンビンで活性化し、次いてリポ
ソームの中に含有された種々のグリコリピドの希釈物とインキュベーションした
。好中球を添加し、そして活性化された血小板への好中球の付着に対するグリコ
リピドの作用を決定した。
合成のSLX (Ne u、A、c)およびウシ赤血球から精製されたソアリル
バラグロボシドの酵素的フコシル化により調製されたSLXの調製物SLX (
NeuGc)を直接比較した実験の結果を表4に示す。
表 4
50%の阻害に要求される量
オリゴ糖 源 (μモル)
SLX (ウシ赤血球) 0.74
(NeuGc)
SLX (合成) 0.67
(NeuAc)
これらの結果が示すように、5LX−ヘキササツカリドは、シアル酸がNeuA
cまたはNeuGcであるにかかわらず、トロンビン活性化された血小板への好
中球のGMP−140仲介付着を等しくよく阻害した。この結果が示すように、
シアル酸のN−アセチルまたはN−グリコリル誘導体はGMP−140により認
識される。
同様の結果がELAM−1を用いて得られた。
種々のグリコリピドもまた、同一アッセイにおいて試験した。試験したグリコリ
ピドの構造は次の通りである: 5LX(hexa)、 NeuGcα2゜3G
a lβ1.4(Fucα1.3)GlcNacβ1.3Galβ1.44Gl
cβ1. ICeramide;a2. 3 SLX car、NeuAca2
. 3Galβ1. 4(Fucα1. 3)GlcNAcβ1゜3Ga lβ
1.4Glcβ1. ICeramide: a2.6 SLX cer、 N
euAcα2.6Galβ1.4(fucα1.3)G1cNacβ1.3Ga
lβ1.4G1cβ1. ICeramide: SH。
NeuGcα2.3Galβ1.、4GlcNAcβ1.3Galβ1.4Gl
cNAcβ1.、3Galβl。
4G1cβ1. ICeramide。
この実施例は、合成SLXがELAM−1と結合し、そして活性化された内皮へ
の好中球の付着を阻害することを証明する。この実施例もまた、シアル酸の連鎖
がELAM−1への結合に影響を与えることを示す。
2つの合成化合物を調製した。1つは、天然に存在するSLXにおけるように、
α2,3連鎖のシアル酸を含んでいた。第2は、レセプターの結合への連鎖の性
質の重要性を検査するために、α2゜6連鎖のシアル酸からなっていた。
リポソームは、12μmの無水ETOHを容管に添加し、50°Cの水浴の中で
短時間加温し、そして2分間超音波処理することにより調製した。238μmの
加温したリン酸塩緩衝液(PBS)を容管にゆっくり添加し、その間超音波処理
し、そしてさらに10分間超音波処理した。ストックのリポソームの最終濃度は
5%のETOH/PBS中の400μgのグリコリピド/mlであった。
手順
1、HUVEC,PMN、およびリポソームを前述したように調製した。
2、刺激したHUVECアッセイブレートをインキュベーターから取り出し、そ
して試料を5mg/mlのウシ血清アルブミン(BSA)を含有するRPM11
640で2回洗浄した。
3、リポソームのスックをHBSS/BSA緩衝液中で希釈して次に等しい溶液
を調製した:40μg/11.30ug/mL 15ug/ml、7.5μg/
ml、3.75μg/1Illおよび1.87μg/m1.同様な希釈物をPB
S−5%のETOHから成る対照ストックから調製した。
4、培地をアッセイプレートのウェルからパスツールピペットで、1度に数ウェ
ルで、除去した。
5.0.05+nlの各リポソーム懸濁液を刺激したアッセイプレート上の二重
反復実験のウェルに添加した。対照のウェルに、リポソームを含有するウェルに
おけるのと同一濃度でエタノール、HBSSおよびBSAを含有するリポソーム
緩衝液を添加した。対照緩衝液を刺激しないHUVECおよび刺激したHUVE
C上でプレイティングした。リポソームを含有する試料を刺激したウェルにのみ
添加した。
6、プレートを37°Cにおいて40分間インキュベージコンし、次いで50μ
mのPMNをアッセイのウェルに添加した。細胞の最終濃度は100μm中で5
X10Sウエルであった。
7、アッセイブレートをインキュベーター(5%のCO2,37℃)に8分間戻
した。
8、結合しない細胞をアッセイブレートから系統的再懸濁により、p200マル
チチャンネルのピペットを使用し、次いで0.2mlの培地を添加および除去す
ることによって除去した。
9、培地のすべてをウェルから除去し、そして50μlの可溶化緩衝液を添加し
た。これは0.1%のNo−40洗浄剤を含有するクエン酸塩緩衝液(24,3
mlの0.1Mクエン酸、10.5g/ 500m1 : 25.7mlの0.
2Mリン酸ナトリウム、1.4.2/ 500m1およびSQH,OてIQOm
l)から成っていた。
10、 プレートをロータリー震盪器上で10分間インキュベーションし、次い
で0.05[[+1の0PDA溶液(8mgの0−フェニレン−ジアミン、Si
gma カタログNo、P−1526,8mlの30% H2C。
および10m1のクエン酸塩緩衝液(上のような)〕を各ウつルに添加した。こ
の反応を15分間進行させ、次いで25μmの4N硫酸を各ウェルに添加して反
応を停止させた。
118試薬を100μmの体積の可溶化緩衝液および0PDA溶液を50μmの
4硫酸と混合することによって調製した。
12、 100μlの上澄み液を2ウエルの各々から取り出し、そして柔軟なE
LISAアッセイプ曇−ト(Falcon)に移した。プレートを分光光度測定
的に492nmにおいて30分以内に走査した。
2つの実験の結果を下表5に表す。
表5
(2,6)SLex (2,3)SLex濃度 平均 平均
1 20ug/ml O,6630,156215ug/ωl O,6360,
27037,5μg/口1 0.602 0.3594 3.75μg /ml
O,6550,48351,87a g/ml O,6900,5806,4
7ttg/ml O,6950,64270μg /ml o、710 0.7
16対照+IL−]、8 対照−IL−IB濃度 平均 平均
1 20u g/ml O,6570,010215ug/ml O,7400
,01037,5μg/ml O,6580,01343、ア5u g/m1.
0.698 0.0095 1.87u g/ml O,7250,0146
,47μg/l1ll O,7820,01870μg/+ml 01708
0.01にれらの結果が示すように、合成α(2,3)シアリルLe’″を含有
するが、α(2,6)シアリルLe”を含有しないリポソームは、ELAM−1
依存績合アッセイにおいて、活性化された内皮への好中球の付着を阻害する。こ
うして、シアル酸のα2,3連鎖はELAM−1による認識のために必要である
と思われる。さらに、結果が示すように、合成的に産生されたオリゴ糖、α(2
,3)シアリルLe”はELAM−1に結合し、そして活性化された内皮への好
中球の結合をブロックする。GMP −140について同様の結果が得られた。
それを図9に示す。したがって、この化合物またはこの化合物の誘導体は潜在的
抗炎症薬物の候補を構成する。
この実wi例は、HL−80JI胞のシアル化Le1の内部のβ−ガラクトース
主鎖の糖連鎖がエンド−β−ガラクトシダーゼによる切断に対して感受性である
かどうかを決定する実験を記載し、ここでエンド−β−ガラクトシダーゼはポリ
ラクトサミニル構造の中の内部のβ−ガラクトース連鎖を切断するが、Ga1N
ACがマンノースに結合しているとき(コア型構造)β−galを切断しないこ
とが知られている酵素である。
手順
血小板を前述の方法により分離し、そしてトロンビンで活性化した。rL−1β
で活性化されたHUVECを上記の様にして調製した。培養したHL60細胞を
後述するようにエンド−β−ガラクトシダーゼで処理し、そして活性化された血
小板へのHL6([1胞のGMP−140仲介付着への酵素処理の作用を決定し
た。
HL60細胞の酵素処理は次のようにして実施した:12.4X10”細胞を2
0mM HE P E Sおよび0.2%のグルコースを含有するハング均衡塩
溶液で2回洗浄し、次いで通常の生理的塩類溶液で1回洗浄した。エンド−β−
ガラクトシダーゼ(0,1単位、rcN Chemicals。
[nc、 、カリフォルニア州アービン)を200μlの通常の生理的塩類溶液
および200μlの酢酸ナトリウム緩衝液(pH6,01)中に溶解した。20
0μI (0,05単位の酵素を含有する)を3XlO’のHL60細胞に添加
し、そして200μmの酢酸塩緩衝液を緩衝液対照として使用する同様な数の細
胞に添加した。両者の管を37℃においておだやかに撹拌しながら60分間イン
キュベーションした。次いで管を氷の中で冷却し、そして細胞をHEPESおよ
びグルコースを含有するHBSS中で3回洗浄し、次いでカウントしそして2
x 10’ /mlに懸濁させた。
GMP−140アツセイのために、20m1のタイロード−HEPES緩衝液(
pH7,2)をエツベンドルフ管の中に入れた。同一体積の活性化された血小板
(2xlO” /ml) オヨびHL60m胞(2XlO@/ml)を添加しそ
して、混合後、管を室温において20分間放置した。
HL60細胞への血小板の付着を活性化された血小板の好中球への付着について
前述したように顕微鏡的に評価した。
これらの実験が示すように、エンド−β−ガラクトシダーゼでHL80細胞を処
理すると、(1)トロンビン活性化された血小板へHL60細胞が結合する能力
が87.5%だけ阻害され、そして(2)IL−1βにより活性化されたHUV
ECについて4°Cにて70%阻害された。こうして、GMP−140のための
最小のSLXを含有するテトラサツカリドのリガンドは、多分、マンノースより
むしろラクトースまたはポリラクトサミニル構造に結合している。
実施例X■
フコシル化多糖は血小板への好中球の結合をブロックするこの実施例において、
GMP−140仲介付着を阻害するフコシル化多糖の能力を非フコシル化多糖の
へキササツカリドのSLXおよびLe”のそれと比較した。簡単に述べると、血
小板および好中球を前述の方法により分離した。血小板をトロンビンで活性化し
、次いで種々のオリゴ糖の希釈物とインキュベーションした。好中球を添加し、
そして活性化された血小板への好中球の付着へのサツカリドの作用を決定した。
使用したオリゴ糖は次の通りであった:天然多糖およびそのフコシル化誘導体(
両者の調製は下に記載する)。
SLXへキササツカリド、LNF II[(Le” )およびLNF 1(構造
は前述した)。
SLXの線状コア構造を含有する多糖を多価のSLXを含有する多糖に、酵素的
フコシル化により転化した。天然多糖Ia型は、Jenningsら、Bioc
hem、221258−1263(1983) (これをここに引用によって加
える)に記載されているように群Bのストレプトコッカス(Streptoco
ccus)から得た。適当なバクテリアの菌株は、アメリカン・タイプ・カルチ
ャー・コレクション(AmericanType Cu1ture Co11e
ction)に受託され、そして受託No、 12400.31574゜124
01、および31575を有する。
フコシル化多糖を調製するために、1mgの天然Ia型多糖を6μmの1モルの
塩化マンガン、グアノシン5′−ジホスフェートβ−L−フコースと放射性トレ
ーサー(比活性1.82X lO’cpm/μモル)、90μmの水中の0.9
μモル、および水137μlの混合物の中に溶解した。これに、Pr1eels
ら、J、Biol、Chem、2561045&−10463(1981)(こ
れをここに引用によって加える)にすでに記載されているように、ヒト乳から分
離された3/4フコーストランスフエラーゼの100μlの溶液を添加した。
この反応混合物を水と共に数回、膜(100Kのカットオフ)に対して製線し、
そして保持液を凍結乾燥して粉末にした。この固体を水に溶解し、そして弱い陽
イオン交換カラムを通して残ったタンパク質を除去した。フコシル化されたポリ
サッカライドを含む放射性画分を集めそして凍結乾燥した。放射能の勤人により
測定した場合、約50の利用可能な側鎖がフコシル化された。
手順
血小板を前述したように分離し、そして室温においてトロンビンと0.25U/
mlの最終濃度で20分間インキュベーションすることによって活性化した(
2 X 10” /ml)。
好中球は、前述したように、モノ−ポリ溶解培地(Ficol 1−Hypaq
ue。
Flow Laboratories)の上でヘパリン処理した血液を層状にし
、次いで200Orpmで25分間遠心し、次いで、さらに25分間2500r
pmで遠心することによって分離した。
アッセイのために、20μmの血小板懸濁液(2X 10’ /ml)をエッペ
ンドルフ管の中に入れた。等しい体積のオリゴ糖の調製物を500μg/ml〜
2,0μg/+nlの濃度で添加し、そして管を室温において20分間放置した
。次いで、20μlの好中球調製物(2X10’/ml)を添加し、そして管を
さらに20分間室温において放置した。
好中球への活性化された血小板の付着を顕微鏡的に評価した。
100好中球を評価した。それらは、2またはそれ以上の血小板か結合している
場合は陽性と、そして2より少ない血小板が結合していた場合は陰性とスコアを
つけた。2またはそれ以上の結合した血小板をもつ細胞の百分率を計算した。
表6に示すように、フコシル化多糖は、トロンビン活性化された血小板への好中
球のGMP−240仲介結合を非常に効率よく阻害した。
50%の阻害はlμg/l111より小さい量で達成された。これは、天然多糖
に要求される20μg/層Iに匹敵し、そして同様な程度の阻害についてSLX
ヘキササツカリドの8μg/mlに匹敵する。
表6
50%の阻害に要求される量
オリゴ糖 (μモル)
天然多糖 15
フコシル化多糖 0.7
SLXヘキササツカリド 8
LNF II(Leり 35
LNF I 阻害なし
この例はりポリサッカライドにより誘導される死の動物モデルにおけるmAb
P2H4(係属中の米国特許出願No、 07/ 645.878に記載されて
いる機能的抗−ヒトELAM−1mAbであるネズミIg03K)の効果を示す
。P2H4はELAM−1に対するラット相当物と交叉反応することが知られて
いるので、ラットの系か選択された。
材料及び方法
大腸菌0112:84からのLPS (Sigma)を、使用の1日前に、単一
ロットから、無菌のパイロジエン不含塩溶液に5 mg/mlの濃度で溶解する
ことにより調製する。溶液を、TekmarkSonic破砕機を用いて30秒
間氷上で音波処理した。使用の直前に、材料を30秒間2回目として音波処理し
た。体重200g±10gの雌性LewisラットをCharles Rive
r Breeding Labsから購入し、そして購入後少なくとも7日間飼
育した(1m化のため)。特にことわらないかぎり、複数の群(10動物)を使
用した。すべての試薬は尾静脈を通して非経口的に注射した。負対照として、動
物に無菌のLPS−不含1r塩溶液、又はネズミIg03に骨髄腫タンパク質(
J 606、低パイロジエン−<2ng/mgタンパク質)を与えた。
結果
P6E2投与量/スケジュールプロトコールは、ラットに予防的に投与されたP
2H4により本発明者らが得た薬理動能データから実験的に得た。「最少j L
D、。。量は実験的にこれらのラットについて7.5mg/kgであると決定さ
れた。
1つの実験においては、チャレンジの1時間前に1.Omg/kgにより処理し
た。チャレンジの3時間後にブーストを投与した。4/10の処理された動物は
LPSに対して生き残こった。他方、10匹すべての(塩溶液を注射された)対
照は死んだ。24時間の観察期間において、生き残こった動物は、LPS処理さ
れた動物に特徴的な臨床症状をほとんど示さなかった。
次に本発明者らは、第1の実験において使用されたlomg/kgの投与量より
(1)2倍高い投与量及び(2)1オーダー低い投与量のPSE2の投与を試み
た。この結果が示すところによれば、P2H4は存意な効果を有しており、80
%の動物が+omg/kg量で生存した(Iglo)。なお、1匹の動物は塩溶
液対照群において生き残こり、この群の動物は「ヒツト」されなかったことを示
した。
P2H4の療法的価値を示すために他の研究を行った。I、PSチャレンジの1
時間前、又は2.4もしくは6時間後にl0mg/kgのP2H4をポルス投与
した。
やはり、10動物中の1匹は、塩溶液により処理された群において、及び+om
g/kgのJ606骨髄腫タンパク質で処理された群において(T=60分)生
き残こった(図11)。P2H4は、LPSの2又は4時間後に投与された場合
でも保護効果を有していた。
時論
Cytel mAb P2H4について見られる保護は、致死的疾患の動物モデ
ルにおけるELAM−1の重要性を示している。
この例は、生物源から単離されそしてリボゾームに導入されたシアリル化Lew
is x (SLX)及びシアロパラグロポシド(SPG)が、活性化されたラ
ビット細静脈中で[ローリングJ (r。
11ing)することを示す。
「ローリング」は白血球と内皮細胞壁との間の被期細胞間相互作用である。白血
球は内皮細胞上を「ローリング」する。白血球は次に、(1)循環中にもどるか
、又は(2)内皮細胞に付着し、そして炎症に達する初期事象が始まる。セレク
チンは「ローリング」のグリコスフィンゴリピドを含有するリボゾームを次の様
にして形成した。50μgのグリコリピドを、クロロホルム/メタノール(2゜
1)中150μgのホスファチジルコリン(S i gma、卵黄)、250μ
gのコレステロール(Si gma)及び1mMカルボキシフルオレッセイン(
S i gma)に加え、そして溶液全体をスクリューキャップ付ガラス管中で
蒸発乾固した。各チューブに12,5μlの純エタノールを加え、水浴中で短時
間加温し、そして2分間音波処理することによりリボゾームを調製した。音波処
理しながら各チューブに温PBSを徐々に加え、そして音波処理を合計1o分間
続けた。
PBSによりリボゾームをI[l11にし、そして14. OOOrpmにて2
分間遠心分離して過剰のEtOH及びカルボキシフルオレッセインを除去した。
上滑を捨て、そしてリボゾームを1mlのPBSに再懸濁し、ヘマチトメーター
上で計数し、そして5XfO’ リボゾーム/miに調製した。IL−1により
4時間前に活性化されたラビットに注射した。
Acfrianらにより記載されているようにして生体内顕微鏡を用いてローリ
ングを観察した。TL−1で活性化されたラビット腸間膜を外に出し、そしてI
I微鏡ステージの37°Cに加熱されたガラスウィンドー上に拡げた。腸間膜を
、N2中5% COzで平衡化された36,5°Cの塩溶液につけた。リボゾー
ム−内皮相互作用を、50X塩水浸漬対物レンズを育する生体内顕微鏡により観
察した。リボゾームは蛍光に暴露することにより可視化した。選択された腸管脈
細管(直径20〜40μm)のセグメントを1分間にわたり計数した。
結果
IL−1により活性化されたラビット細胞上でのりボゾームのロヒト好中球 4
(ローリングの最高量)S L e x リボゾーム 2
SPGリボゾーム 0(ローリングなし)結論
L A M −1(van Adrianら)に加えて、ELAM−1及びその
リガンドは白血球辺縁趣向(marginat 1on)又は「ローリング」の
存在に関与するようである。
本発明を理解を明瞭とする目的で多少詳細に例示および実施例により記載したが
、明らかなように、ある種の変化および変更は添付する請求の範囲を逸脱しない
でなすことができる。
b恢 l
モノクローナル抗体による血小板の付着の阻害FIG、6゜
リポソーム濃度(uq/ml)
リポソーム濃度(4q/m1)
FIG、&
生存体(%)
hC〃
要約書
本発明は、炎症を低下又は抑制するため、並びに細胞間付着により介在される炎
症性疾患過程及び他の病的状態を治療するための組成物および方法に関する。セ
クレチンレセプターに選択的に結合しそして少なくとも1つのセレクチン結合成
分を有する組成物が本発明により提供される。セレクチン結合成分は一般式:
RI−Ga 1βl、4 (Fucαl、3)GlcNAc−(Rz)を有し、
ここてR1はオリゴサツカライド又はR’! −R4C(Co□H)−であり、
ここでR3及びR4は同一であるか又は異り、そして−H1−CI −C8アル
キル、−ヒドロキシCl−C8アルキル、−アリールC1−C8アルキル、又は
−アルコキシCl−C8アルキルであり、ここでR2はβ1,3Gal、ai
2Man又はαl、6GalNacであり、モしてaは0又は1である。
補正書の翻訳文提出書
(特許法第184条の7第1項)
1 特許出頴の表示
PCT/US91104284
2 発明の名称
細胞間付着仲介因子。
3 特許出願人
住 所 アメリカ合衆国、カリフォルニア 92121.サンディエゴ、ジジン
ホブキンス コート3525名 称 サイチル コーポレイション
請求の範囲
1、医薬として許容される担体、およびセクレンレセプターに選択的に結合する
成分を含んでなる化合物を含んでなり、前記成分は式:
%式%)
R1はシアル酸、シアル酸を含んでなるオリゴ環および式を有する基から成る群
より選択されるメンバーであり、R3およびR4は個々に同一であるか、あるい
は異なり、そして−H,C,−C,アルキル、ヒドロキシ(C,−C,アルキル
)、アリール−(c、−c、アルキル)および(C,−C,アルコキシ)(CI
Csアルキル)であるか、あるいはRffおよびR4は一緒になって4〜8員
環を形成し、そしてR2はβ1,3Gat、αl、2Manまたはcrl、6G
alNacであり、そして
aはOまたは1であり、そして
Xは−H2低級アルキル(C,−Cs)、アリールアルキル、ヒドロキシcc、
−cm>アルキルまたは(CI Cm)アルコキシ−(c。
−C3)アルキルである)
を有する、医薬組成物。
2、前記化合物が生物分子である、請求項1に記載の組成物。
3、前記生物分子がオリゴ環、オリゴペプチド、タン)iり質または脂質である
、請求項1に記載の組成物。
4、R3およびR4は4〜8員環を特徴する請求項1に記載の組成物。
5、前記4〜8員環が単糖である、請求項4に記載の組成物。
6、シアル酸はNeuA、cα2,3またはNeuGcα2,3である、請求項
1に記載の組成物。
7、前記オリゴ環がNeuAc+r2,3Galβ1,4GlcNAcβ1,3
またはNeuGcα2.3Galβ1,4G1cNACβ1,3である、請求項
1に記載の組成′#y。
8、前記化合物が多糖である、請求項1に記載の組成物。
9、前記オリゴ環が式。
↑
を有する反復単位を含んでなる、請求項8に記載の組成物。
10、前記オリゴ環が式:
を有する反復単位を含んでなる、請求項8に記載の組成物。
11、前記多糖類が群Bのストレプトコッカスのフコシル化Ta型多糖である、
請求項8に記載の組成物。
12、前記多糖類が群Bのストレプトコッカスの■型の多糖である、請求項8に
記載の組成物。
13、前記多糖類が約5,000〜300.000の分子量を有する、請求項8
に記載の組成物。
14、前記多w類が約5〜約200のフコシル化反復単位を含んでなる、請求項
8に記載の組成物。
15、前記の多[rが約25〜約100のフコシル化反復単位を含んでなる、請
求項14に記載の組成物。
16、前記生物分子がスフィンゴリピドである、請求項1に記載の組成物。
17、前記生物分子がガングリオシドである、請求項16に記載の組成物。
18、前記セレクチンレセプターが脈管内皮細胞または血小板上で発現される、
請求項Iに記載の組成物。
19、前記セレクチンレセブターがELAM−1またはGMP−140である、
請求項18に記載の組成物。
20、医薬として許容される担体、およびセレクチンレセブターに選択的に結合
する化合物を有するリポソームを含んでなる医薬組成物。
21、前記リポソームが抗炎症性化学療法荊を封入している、請求項20に記載
の組成物。
22、前記抗炎症剤がシクロスポリンA、インドメタシン、ナプロキセン、FK
−506またはマイコフェノール酸である、請求項23に記載の組成物。
23、前記化合物が、式:
%式%)
:
3C;a lβ1.4GlcNAcβ1.3から成る群より選択され、R2はβ
1.3Ga I、 β1.2Manまたは(Xl、6GalNAcであり、そし
て
aは0または1であり、そして
Xばタンパク質または脂質である)
を有する、請求項21に記載の組成物。
24、Xが40.000〜約250.000ダルトンの分子量を有する糖タンパ
ク質である、請求項23に記載の組成物。
25、Xが約600〜約4,000ダルトンの分子量を有する糖脂質である、請
求項23に記載の組成物。
26、前記化合物が式:
%式%
Xは−H5低級アルキル(C,−CI)、アリールアルキル、ヒドロキシ(C,
−C,)アルキルまたは(自−08)アルコキシ−(C。
−〇、)アルキルである)
を有する成分を含んでなる、請求項2oに記載の組成物。
27、前記セレクチンレセブターが脈管内皮細胞または血小板上で発現される、
請求項20に記載の組成物。
28、医薬として許容される担体、およびセレクチンレセブターに選択的に結合
する化合物を含んでなり、前記化合物は、式:%式%)
R3はシアル酸、Rs(Ra)C(Cot H)−1またはシアル酸を含んでな
る三糖であり、
R1およびR4は同一であるか、あるいは異なり、そして−H2−CI−C8ア
ルキル、−ヒドロキシル置換C1−C8アルキル、−アリール置換CI−CBア
ルキル、または−アルコキシ置換Cl−C8アルキルであり、そして
R2はβ1.3Ga 1.irl、2Man、またばβ1.6GalNacであ
り、そして
aは0または1であり、そして
Xは−H5低級アルキル(C,−C,)、ヒドロキシアルキル(CI−C6)、
アルコキシ(C,−C,)、アルキル(CI−Cs>、−アリール、−アルキル
アリールおよび−アリールアルキルから成る群より選択される)
を有する、医薬組成物。
29、前記化合物が弐:
NeuA、cα2,3Galβ1.4 (Fuccrl、3)GlcNAc−(
R)、 、NeuGcα2,3Ga lβl、4 (Fuc+rl。
3)G I cNAc−(R)−およびNeuGctx2.3C;alβ1゜4
GIcNAcβL、3Galβ1,4 (Fuc+r1.3)GlcNAc−(
R)、(ここで
Rはβ1,3Gal、β1.2Manまたはαl、6Nacであり、そして
aはOまたは1である)
を有する、請求項28に記載の組成物。
30、医薬として許容される担体、およびセレクチンレセプターに選択的に結合
することができる2またはそれより多くの反復単位を有する化合物を含んでなり
、前記反復単位がセレクチン結合性成分を含んでなりそしてリンカ一部分により
連鎖されており、各反復単位は式:
%式%)
R3はシアル酸、シアル酸を含んでなるオリゴ糖、および式:を有する基から成
る群より選択されるメンバーであり、R3およびR4は個々に同一であるが、あ
るいは異なり、そして−H,、C,−C,アルキル、ヒドロキシCC,−C,ア
ルキル)、アリール−(C,−c、アルキル)および(CI−CSアルコキシ)
−(C,−C,アルキル)であるか、あるいはR3およびR1は一緒になって4
〜8員環を形成し、そしてR8はβ1,3Gal、txi 2Manまたはcr
l、6GalNacであり、そして
aはOまたは1であり、そして
Xは−H1低級アルキルCC+ Cs)、アリールアルキル、ヒトo+シ(CI
Co)フルキルまたは(CI CI)77L/Dキシ′−(CI−08)アル
キルである)
を有する、医薬組成物。
31、前記リンカ−成分が式:
nおよびmは同一であるか、あるいは異なり、そして2〜12の整数であり、
Y +、t OまたばSであり、そしてWはO4SまたはNHである)
を有する、請求項30に記載の組成物。
32、前記リンカ一部分が2つの置換基を有する5〜14員環であり、各置換基
は式:
%式%)
を有し、そして置換基はンスまたはトランスの関係にある、請求項30に記載の
組成物。
33、前記置換基が1.2〜1、(p/2)+1の配置にあり、ここでpは5〜
工4の整数であり、そして環の大きさに相当する、請求項32に記載の組成物。
34、医薬として許容される担体、および2つの窒素原子および2つのセレクチ
ン結合性成分を有する複素環化合物を含んでなり、各成分は窒素原子の1つに連
鎖されており、そして式:%式%()
R1はシアル酸、Rj(R,)C(COffi H)−1またはシアル酸を含ん
でなる三糖であり、
R1およびR4は同一であるか、あるいは異なり、そして−H1−C1−C8ア
ルキル、−ヒドロキシル置換C1−C8アルキル、−アリール置換ci−csア
ルキル、または−アルコキシ置換Cl−C8アルキルであり、そして
R2はβ1.3Ga I、al、2Man、またはα1.6GalNacであり
、そして
aはOまたは1である)
を有する、医薬組成物。
35゜前記複素環化合物がピペラジンまたはホモピペラジンである、請求項34
に記載の組成物。
36、医薬として許容されうる担体、およびNeuAc+r2,3Ga Isl
、4 (Fucαl、3)GIcNAc−(R)Il−1NeuGca2.3G
alβ1,4 (Fuccrl。
3)Gl cNAc−(R)−一およびNeuGcα2,3Galβ1.4Gl
cNAcβ1.3Calβ1.4 (Fucαl、3)GlcNAc (R)−
(ここで
Rはβ1.3Cal、αl、2Man、またはα1.6Nacであり、そして
al、tOまたばIである)
から成る群より選択されるセレクチン結合性オリゴ糖成分に連鎖したアミノ酸を
含んでなる医ti組成物。
37、前記アミノ酸がリジン、ホモリジン、オルチニン、ジアミノ酪酸、アスパ
ラギンまたはジアミノプロピオン酸である、請求項36に記載の組成物。
38、前記アミノ酸がオリゴペプチドの中に組み込まれている、請求項36に記
載の組成物。
39、前記オリゴペプチドが次のものの1つまたは2つ以上からなる:リジン、
ホモリジン、オルチニン、ジアミノ酪酸、アスパラギンまたはジアミノプロピオ
ン酸、請求項3日に記載の組成物。
40、前記オリゴペプチドが次のものの1つまたは2つ以上からなる:アラニン
、チロシンまたは放射性ヨウ化チロシン、請求項39に記載の組成@!J。
41、前記オリゴペプチドが、N末端からC末端の方向に、(ここでR1および
R2は同一であるか、あるいは異なり、そして任意のアミノ酸残基であり、そし
てLはオリゴ糖成分である)からなる、請求項38に記載の組成物。
42、医薬として許容される担体、およびセレクチン細胞表面レセプターにより
認識されるオリゴ垢のリガンドに選択的に結合することができる免疫グロブリン
を含んでなり、前記免疫グロブリンは炎症性状態を処1するために十分な量で存
在する、医薬組成物。
43、前記リガンドが式:
%式%
から成る群より選択される、請求項42に記載の組成物。
44、前記オリゴ糖成分が白血球により発現される、請求項42に記載の組成物
。
45、前記セレクチンレセブターが脈管内皮細胞または血小板により発現される
、請求項42に記載の組成物。
46、前記セレクチンレセブターがELAM−1またはGMP−140である、
請求項42に記載の組成物。
47、前記組成物が単位投与形である、請求項42に記載の組成物。
48、医薬として許容される担体、およびセレクチンレセブターに選択的に結合
する成分を含んでなる化合物を含んでなり、前記成分が式:
%式%)
キル−Araαl、3および(R,5)−5−アリール−Aracrl、3であ
り、そして
R8は1.3βGa l、1,2αManおよびl、6αGa1NAcであり、
そして
aはOまたは1であり、そして
Xは−H2低級アルキル(C,−C,)、アリールアルキル、ヒト0 * シ(
C+ Cm) 7 )Ltキル、マタは(C+ −Cs)アルコキシー(C,−
C,)アルキルである)
を有する、医薬組成物。
49、前記化合物が生物分子である、請求項48に記載の組成物。
50、前記成分が脈管内皮細胞または血小板上で発現されたセレクチンレセブタ
ーに結合する、請求項48に記載の組成物。
51、前記セレクチンレセプターがELAM−1またはGMP−140である、
請求項48に記載の組成物。
52、患者に療法的に有効投与量の、医薬として許容される担体およびセレクチ
ンレセブターに選択的に結合する化合物を含んでなる医薬組成物を投与すること
を含んでなる、患者におけるセレクチン仲介細胞間付着を阻害する方法。
53.前記化合物がセレクチンレセブターに選択的に結合する成分を含んでなり
、前記成分が式:
%式%)
R1はシアル酸、R,(R,)C(Cot H)−2またはシアル酸を含んでな
る三糖であり、
R1およびR4は同一であるか、あるいは異なり、そして−H1−C1−(lア
ルキル、−ヒドロキシル1換C1−C8アルキル、−アリール置換C1,−C8
アルキル、または−アルコキシ置換C1−CBアルキルであり、そして
R2はβ1.3Gal、αl、2Man、またはαl、6GalNacであり、
そして
aはOまたは1であり、そして
Xは−H1低級アルキル(C,−C,)、アリールアルキル、ヒドロキシ(C1
Cs)アルキル、または(C,−Cえ)アルコキシ−cc、−cs>アルキルで
ある)
を有する、請求項52に記載の方法。
54、前記化合物が(C,−C,)アルキル、(C,−C,)アルコキノ−(C
t Ct)アルキルである、請求項52に記載の方法。
55、前記細胞間の付着が炎症性状態に関連する、請求項52に記載の方法。
56、前記炎症性状態が敗血症性ンW yりである、請求項55に記載の方法。
57、前記炎症性状態が2、性呼吸困難症候群または創傷に関連する敗血病であ
る、請求項55に記載の方法。
58、前記細胞間の付着が転移に関連する、請求項52に記載の方法。
59、前記セレクチンレセブターが内皮細胞への白血球、単球または好中球の付
着を特徴する請求項52に記載の方法。
60、前記セレクチンレセブターがELAM−1またはGMP −140である
、請求項52に記載の方法。
61、前記化合物がリポソームの中に封入されている、請求項52に記載の方法
。
62、前記化合物が多糖類である、請求項52に記載の方法。
63、患者に療法的に有効投与量の、セレクチンレセプターに選択的に結合する
化合物を投与することを含んでなり、前記化合物は、式
%式%)
R3はシアル酸、R3(R,)C(COz )()−またはシアル酸からなる三
糖であり、
R3およびR1は同一であるか、あるいは異なり、そして−H1−ct−csア
ルキル、−ヒドロキシル置換C1−C8アルキル、−アリール置換CL−CBア
ルキルまたは一アルコキシ置換Cl−08アルキルであり、そして
Rzはβ1.3Gal、(rl、2MaHまたはαl、6GalNacであり、
そして
aはOまたは1であり、そして
Xは−H1低級アルキル(C,−CI)、アリールアルキル、ヒドロキシ(C,
−cm>アルキルまたは(C,−C,)アルコキシ−(C。
−C1)アルキルである)
を有する、患者におけるセレクチンレセブターにより仲介される炎症性の病気の
プロセス処置する方法。
64、Xがオリゴ塘、オリゴペプチド、タンパク質または脂質である、請求項6
3に記載の方法。
65、前記セレクチンレセブターがELAM−1またはGMP−140である、
請求項63に記載の方法。
66、工程:
試験化合物をセレクチンレセプターおよび単離されたセレクチン結合剤と接触さ
せ、そして
前記レセプターと前記セレクチン結合剤との間の結合を被験化合物が阻害する能
力を検出する、
を含んでなる、セレクチン仲介細胞付着を阻害する能力について被験化合物を測
定する方法。
67、前記結合剤がSLχ成分または擬SLX (SLX mimetic)を
含んでなる、請求項66に記載の方法。
68、前記レセプターまたは結合剤が固体表面上に固定化されている、請求項6
6に記載の方法。
69、前記被験化合物がオリゴ塘または糖接合体である、請求項66に記載の方
法。
70、請求項66に記載の方法により同定されたセレクチン仲介細胞付着をブロ
ッキングすることができる化合物を含んでなる医薬組成物。
71、式:
%式%
(ここで、Rはシアル酸である)
を有する配列を含んでなる多糖をフコシル化することを含んでなる、セレクチン
レセブターに選択的に結合することができるオリゴ糖成分を含んでなる化合物の
製造方法。
72、前記フコシル化工程がフコシルトランスフェラーゼを使用して寞施される
、請求項71に記載の方法。
73、群Bのストレプトコッカスの多糖がIa型多糖である、請求項72に記載
の方法。
74、前記多W類が群Bのストレプトコッカスの■型である、請求項72に記載
の方法。
75、セレクチンレセブターに選択的に結合することができる複数の成分をリン
カ−成分を使用して一緒に連鎖することを含んでなる、前記成分を含んでなる化
合物の製造方法。
76、前記成分が、式:
%式%()
R1はシアル酸、R,、(R,)C(COz旧−またはシアル酸を含んでなる三
糖であり、
R3およびR4は同一であるか、あるいは異なり、そして−Hl−CI−08ア
ルキル、−ヒドロキシル置換Cl−C8アルキル、−アリール置換Cl−C8ア
ルキル、または−アルコキシ置換c1−C8アルキルであり、そして
aはOまたは1である)
を有する、請求項75に記載の方法。
77、前記リンカ−成分が式:
nおよびmは同一であるか、あるいは異なり、そして2〜12の整数であり、
YはOまたはSであり、そして
Wは0.3またはNHである)
を有する、請求項75に記載の方法。
78、前記リンカ一部分が2つの置換基を有する5〜14員環であり、各置換基
は式:
%式%)
を有し、そして置a基はシスまたはトランスの関係にある、請求項75に記載の
方法。
79、置換基が1.2〜1、(p/2)+1の配置にあり、ここでpは5〜14
の整数であり、そして環の大きさに相当する、請求項75に記載の方法。
国際調査報告
111+−一−^−−一 Pσ/+JS91.104284
Claims (81)
- 1.医薬として許容される担体およびセレクチンレセプターに選択的に結合する 成分を含んでなる化合物を含んでなり、前記成分が式: R1−Galβ1,4(Fucα1,3)GlcNAc−(R2)■(ここで、 R1はオリゴ糖またはR3−R4−C(CO2H)−であり、R3およびR4は 同一であるか、あるいは異なり、そして−H、−C1−C8アルキル、−ヒドロ キシルC1−C8アルキル、−アリールC1−C8アルキルまたは−アルコキシ C1−C8アルキルであり、 R2はβ1,3Gal、αl,2Manまたはαl,6GaINaCであり、そ して aは0または1である) を有する、医薬組成物。
- 2.前記化合物が生物分子である、請求項1に記載の組成物。
- 3.前記生物分子がオリゴ糖、オリゴペプチド、タンパク質または脂質である、 請求項1に記載の組成物。
- 4.R3およびR4が4〜8員の環を形成する、請求項1に記載の組成物。
- 5.4〜8員の環が単糖である、請求項4に記載の組成物。
- 6.前記単糖がシアル酸である、請求項5に記載の組成物。
- 7.前記シアル酸がNeuAcα2,3またはNeuGcα2,3である、請求 項6に記載の組成物。
- 8.前記オリゴ糖がNeuAcα2,3Galβl,4GlcNAcβl,3ま たはNeuGcα2,3Galβl,4GlcNAcβl,3である、請求項1 に記載の組成物。
- 9.前記化合物が多糖である、請求項1に記載の組成物。
- 10.前記オリゴ糖が式: ▲数式、化学式、表等があります▼ を有する反復単位を含んでなる、請求項9に記載の組成物。
- 11.前記オリゴ糖が式: を有する反復単位を含んでなる、請求項9に記載の組成物。
- 12.前記オリゴ糖が式: ▲数式、化学式、表等があります▼ を有する反復単位を含んでなる、請求項9に記載の組成物。
- 13.前記多糖が群Bのストレプトコッカスのフコシル化Ia型多糖である、請 求項9に記載の組成物。
- 14.前記多糖が群BのストレプトコッカスのII型またはIII型の多糖であ る、請求項9に記載の組成物。
- 15.前記多糖が約5,000〜300,000の分子量を有する、請求項9に 記載の組成物。
- 16.前記多糖が約5〜約200のフコシル化反復単位を含んでなる、請求項9 に記載の組成物。
- 17.前記多糖が約25〜約100のフコシル化反復単位を含んでなる、請求項 16に記載の組成物。
- 18.前記生物分子がスフィンゴリピドである、請求項1に記載の組成物。
- 19.前記生物分子がガングリオシドである、請求項18に記載の組成物。
- 20.前記セレクチンレセプターが脈管内皮細胞または血小板上で発現される、 請求項1に記載の組成物。
- 21.前記セレクチンレセプターがELAM−1またはGMP−140である、 請求項20に記載の組成物。
- 22.医薬として許容されうる担体およびセレクチンレセプターに選択的に結合 する化合物を有するリボソームを含んでなる医薬組成物。
- 23.前記リボソームが抗炎症性化学療法剤を封入している、請求項22に記載 の組成物。
- 24.前記抗炎症剤がシクロスポリンA、インドメタシン、ナプロキセン、FK −506またはマイコフェノール酸である、請求項23に記載の組成物。
- 25.前記化合物が、式 R1−Galβl,4(Fucαl,3)GlcNAc−(R2)■−X(ここ で R1はNeuAcα2,3、NeuGcα2,3、NeuAcα2,3Galβ l,4GlcNAcβl,3およびNeuGcα2,3Galβl,4GlcN Acβl,3から成る群より選択され、R2はβl,3Gal、αl,2Man またはαl,6GalNAcであり、そして aは0または1であり、そして Xはタンパク質または脂質である) を有する、請求項22に記載の組成物。
- 26.Xが40,000〜約250,000ダルトンの分子量を有する糖タンパ ク質である、請求項25に記載の組成物。
- 27.Xが約600〜約4,000ダルトンの分子量を有するである、請求項2 5に記載の組成物。
- 28.前記化合物が式: NeuAcα2,3Galβl,4(Fucαl,3)GIcNAc−(R)■ −、NeuGcα2,3Galβl,4(Fucαl,3)GlcNAc−(R )■−およびNeuGcα2,3Galβl,4GlcNAcβl,3Galβ l,4(Fucαl,3)GlcNAc−(R)■−(ここで、 Rはβl,3Gal、αl,2Manまたはαl,6Nacであり、そして aは0または1である) を有する部分からなる、請求項22に記載の組成物。
- 29.前記セレクチンレセプターが脈管内皮細胞または血小板上で発現される、 請求項22に記載の組成物。
- 30.医薬として許容される担体およびセレクチンレセプターに選択的に結合す る化合物を含んでなり、前記化合物は、式R1−Galβl,4(Fucαl, 3)GlcNAc−(R2)■−X(ここで、 R1はオリゴ糖またはR2−R4−C(CO2H)−であり、R3およびR4は 同一であるか、あるいは異なり、そして−H、−低級アルキル(C1−C8)、 −ヒドロキシル低級アルキル、−アリールアルキルまたは−アルコキシアルキル であり、そしてR2はβl,3Gal、αl,2Manまたはαl,6GalN acであり、そして aは0または1であり、そして Xは−H,−OH,−NH3,−NHR3,−NR3R4,−OR2、Oアリー ル、−Oアルキルアリール、−Oアリールアルキル、−R3、−アリール、−ア リールアルキルおよび−アルキルアリールから成る群より選択される) を有する、医薬組成物。
- 31.前記化合物が式: NeuAcα2,3Galβl,4(Fucαl,3)GlcNAc−(R)■ 、NeuGcα2,3Galβl,4(Fucα1,3)GlcNAc−(R) ■およびNeuGcα2,3Galβl,4GlcNAcβl,3Galβl, 4(Fucαl,3)GlcNAc−(R)■(ここで Rはβl,3Gal、αl,2Manまたはαl,6Nacであり、そして aは0または1である) を有する、請求項30に記載の組成物。
- 32.医薬として許容される担体およびセレクチンレセプターに選択的に結合す ることができる2またはそれ以上の反復単位を有する化合物を含んでなり、前記 反復単位がセレクチン結合性成分を含んでなりそしてリンカー部分により連鎖さ れており、各反復単位は式:R1−Galβl,4(Fucαl,3)GlcN Ac−(R2)■−X(ここで、 R1はオリゴ糖またはR3−R4−C(CO2H)−であり、R3およびR4は 同一であるか、あるいは異なり、そして−H、−C1−C8アルキル、−ヒドロ キシルC1−C8アルキル、−アリールC1−C8アルキルまたは−アルコキシ C1−C8アルキルであり、 R2はβl,3Gal、αl,2Manまたはαl,6GalNacであり、そ して aは0または1であり、そして Xはリンカー成分である) を有する、医薬組成物。
- 33.前記リンカー成分が式: ▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、化学式、表等があります▼ (ここで、 nおよびmは同一であるか、あるいは異なり、そして2〜12の整数であり、 YはOまたはSであり、そして WはO,SまたはNHである) を有する、請求項32に記載の組成物。
- 34.前記リンカー部分が2つの置換基を有する5〜14員環であり、各置換基 は式: ▲数式、化学式、表等があります▼ ここで (YはOまたはSである) を有し、そして置換基はシスまたはトランスの関係にある、請求項32に記載の 組成物。
- 35.前記置換基が1,2〜1、(p/2)+1の配置にあり、ここでpは5〜 14の整数であり、そして環の大きさに相当する、請求項34に記載の組成物。
- 36.医薬として許容される担体および2つの窒素原子および2つのセレクチン 結合性成分を有する複素環化合物を含んでなり、各成分は窒素原子の1つに連鎖 されており、そして式:R1−Galβl,4(Fucαl,3)GlcNAc −(R2)■(ここで、 R1はオリゴ糖またはR3−R4−C(CO2H)−であり、R3およびR4は 同一であるか、あるいは異なり、そして−H、−C1−C8アルキル、−ヒドロ キシルC1−C8アルキル、−アリールC1−C8アルキルまたは−アルコキシ C1−C8アルキルであり、 R2はβl,3Gal、αl,2Manまたはαl,6GalNacであり、そ して aは0または1である) を有する、医薬組成物。
- 37.前記複素環化合物がピペラジンまたはホモピペラジンである、請求項36 に記載の組成物。
- 38.医薬として許容される担体および:NeuAcα2,3Galβl,4( Fucαl,3)GlcNAc−(R)■−、NeuGcα2,3Galβl, 4(Fucαl,3)GlcNAc−(R)■−およびNeuGcα2,3Ga lβl,4GlcNAcβl,3Galβl,4(Fucαl、3)GlcNA c−(R)■を有し(ここで Rはβl,3Gal、αl,2Manまたはαl,6Nacであり、そして aは0または1である) から成る群より選択されるセレクチン結合性オリゴ糖成分の連鎖したアミノ酸を 含んでなる医薬組成物。
- 39.前記アミノ酸がリジン、ホモリジン、オルチニン、ジアミノ酪酸、アスパ ラギンまたはジアミノプロピオン酸である、請求項38に記載の組成物。
- 40.前記アミノ酸がオリゴペプチドの中に組み込まれている、請求項38に記 載の組成物。
- 41.前記オリゴペプチドが次のものの1つまたは2つ以上を含んでなる:リジ ン、ホモリジン、オルチニン、ジアミノ酪酸、アスパラギンまたはジアミノプロ ピオン酸、請求項40に記載の組成物。
- 42.前記オリゴペプチドが次のものの1つまたは2つ以上を含んでなる:アラ ニン、チロシンまたは放射性ヨウ化チロシン、請求項41に記載の組成物。
- 43.前記オリゴペプチドが、N末端からC末端の方向において、▲数式、化学 式、表等があります▼または▲数式、化学式、表等があります▼ (ここでR1およびR2は同一であるか、あるいは異なり、そして任意のアミノ 酸残基であり、そしてLはオリゴ糖部分である)を含んでなる、請求項40に記 載の組成物。
- 44.医薬として許容される担体およびセレクチン細胞表面レセプターにより認 識されるオリゴ糖のリガンドに選択的に結合することができる免疫グロブリンを 含んでなり、前記免疫グロブリンが炎症状態を処置するために十分な量で存在す る、医薬組成物。
- 45.前記リガンドが式: NeuAcα2,30alβl,4(Fucαl,3)GlcNAc−(R)■ −、NeuGcα2,3Galβl,4(Fucαl,3)GlcNAc−(R )■−およびNeuGcα2,3Galβl,4GlcNAcβl,3Galβ l,4(Fucαl,3)GlcNAc−(R)■−(ここで Rはβl,3Gal、αl,2Manまたはαl,6Nacであり、そして aは0または1である) から成る群より選択される、請求項44に記載の組成物。
- 46.前記オリゴ糖部分が白血球により発現される、請求項44に記載の組成物 。
- 47.前記セレクチンレセプターが脈管内皮細胞または血小板により発現される 、請求項44に記載の組成物。
- 48.前記セレクチンレセプターがELAM−1またはGMP−140である、 請求項44に記載の組成物。
- 49.前記組成物が単位投与形である、請求項44に記載の組成物。
- 50.医薬として許容される担体およびセレクチンレセプターに選択的に結合す る成分を含んでなる化合物を含んで、前記成分が式:R1−Galβ1,4(R 2)GIcNAc−(R3)■−(ここで、 R1はNeuAcα2,3、NeuGcα2,3、NeuAcα2,3Galβ l,4GlcNAcβl,3またはNeuGcα2,3Galβl,4GlcN Acβl,3であり、R2はFucαl,3、Araαl,3、(R,S)−5 −アルキル−Araαl,3および(R,S)−5−アリール−Araαl、3 であり、そして R3は1,3βGal、1,2αManおよび1,6αGalNAcであり、そ して aは0または1である) を有する、医薬組成物。
- 51.前記化合物が生物分子である、請求項51に記載の組成物。
- 52.前記成分が脈管内皮細胞または血小板上で発現されたセレクチンレセプタ ーに結合する、請求項51に記載の組成物。
- 53.前記セレクチンレセプターがELAM−1またはGMP−140である、 請求項51に記載の組成物。
- 54.患者に療法的に有効投与量の、医薬として許容される担体およびセレクチ ンレセプターに選択的に結合する化合物を含んでなる俵薬組成物を投与すること を含んでなる、患者におけるセレクチン仲介細胞間付着を阻害する方法。
- 55.前記化合物がセレクチンレセプターに選択的に結合する成分を含んでなり 、前記成分が式: R1−Galβl,4(Fucαl,3)GlcNAc−(R2)■(ここで、 R1はオリゴ糖またはR3−R4−C(CO2H)−であり、R3およびR4は 同一であるか、あるいは異なり、そして−H、−低級アルキル(C1−C8)、 −ヒドロキシル低級アルキル、−アリールアルキルまたは−アルコキシアルキル であり、そしてR2はβl,3Gal、αl,2Manまたはαl,6GalN acであり、そして aは0または1である) を有する、請求項55に記載の方法。
- 56.前記組成物が生物分子である、請求項55に記載の方法。
- 57.前記細胞間の付着が炎症性状態に関連する、請求項55に記載の方法。
- 58.前記炎症性状態が敗血症性ショックである、請求項58に記載の方法。
- 59.前記炎症性状態が急性呼吸困難症候群および創傷に関連するセプシスであ る、請求項58に記載の方法。
- 60.前記細胞間の付着が転移に関連する、請求項55に記載の方法。
- 61.前記セレクチンレセプターが内皮細胞への白血球、単球または好中球の付 着を仲介する、請求項55に記載の方法。
- 62.前記セレクチンレセプターがELAM−1またはGMP−140である、 請求項55に記載の組成物。
- 63.前記化合物がリボソームの中に封入されている、請求項55に記載の方法 。
- 64.前記化合物が多糖である、請求項55に記載の方法。
- 65.患者に療法的に有効投与量のセレクチンレセプターに選択的に結合する化 合物を投与することを含んでなり、前記化合物が、式:R1−Galβl,4( Fucαl,3)GlcNAc−(R2)■−X(ここで、 R1はオリゴ糖またはR3−R4−C(CO2H)−であり、R2およびR4は 同一であるか、あるいは異なり、そして−H、−低級アルキル(C1−C8)、 −ヒドロキシル低級アルキル、−アリールアルキルまたは−アルコキシアルキル であり、そしてR2はβl,3Gal、αl,2Manまたはαl,6GalN acであり、そして aは0または1であり、そして Xは生物分子である) を有する、患者におけるセレクチンレセプターにより仲介される炎症性疾患の過 程を処置する方法。
- 66.Xがオリゴ糖、オリゴペプチド、タンパク質または脂質である、請求項6 6に記載の方法。
- 67.前記セレクチンレセプターがELAM−1またはGMP−140である、 請求項66に記載の組成物。
- 68.工程: 被験化合物をセレクチンレセプターおよび単離されたセレクチン結合剤と接触さ せ、そして 前記レセプターと前記セレクチン結合剤との間の結合を被験化合物が阻害する能 力を検出する、 を含んでなる、セレクチン仲介細胞付着を阻害する能力について被験化合物を測 定する方法。
- 69.前記結合剤がSLX成分または擬SLX(SLX mimetic)を含 んでなる、請求項69に記載の方法。
- 70.前記レセプターまたは結合剤が固体表面上に固定化されている、請求項6 9に記載の方法。
- 71.前記被験化合物がオリゴ糖または糖接合体である、請求項69に記載の方 法。
- 72.請求項69に記載の方法により同定されるセレクチン仲介細胞付着をブロ ツキングすることができる化合物を含んでなる医薬組成物。
- 73.式: R−Galβl,4GlcNAc− (ここでRはシアル酸である) を有する配列を含んでなる多糖をフコシル化することからなる、セレクチンレセ プターに選択的に結合することができるオリゴ糖成分を含んでなる化合物を調製 する方法。
- 74.前記フコシル化工程がαl,3フコシルトランスフェラーゼを使用して実 施される、請求項74に記載の方法。
- 75.群Bのストレプトコツカスの多糖がIa型多糖である、請求項74に記載 の方法。
- 76.前記多糖が群BのストレプトコッカスのII型またはIII型である、請 求項74に記載の方法。
- 77.セレクチンレセプターに選択的に結合することができる複数の部分をリン カー成分を使用して一緒に連鎖することからなる、前記成分を含んでなる化合物 を調製する方法。
- 78.前記部分が、式: R1−Galβl,4(Fucαl,3)GlcNAc−(R2)■(ここで、 R1はオリゴ糖またはR3−R4−C(CO2H)−であり、R3およびR4は 同一であるか、あるいは異なり、そして−H、−C1−C8アルキル、−ヒドロ キシルC1−C8アルキル、−アリールC1−C8アルキルまたは−アルコキシ C1−C8アルキルであり、 R2はβl,3Gal、αl.2Manまたはαl,6GalNacであり、そ して aは0または1である) を有する、請求項78に記載の方法。
- 79.前記リンカー成分が式: ▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、化学式、表等があります▼ (ここで nおよびmは同一であるか、あるいは異なり、そして2〜12の整数であり、 YはOまたはSであり、そして WはO,SまたはNHである) を有する、請求項78に記載の組成物。
- 80.前記リンカー成分が2つの置換基を有する5〜14員の環であり、各置換 基は式: ▲数式、化学式、表等があります▼ ここで (YはOまたはSである) を有し、そして置換基はシスまたはトランスの関係にある、請求項78に記載の 組成物。
- 81.前記置換基が1,2〜1、(p/2)+1の配置にあり、ここでpは5〜 14の整数であり、そして環の大きさに相当する、請求項78に記載の組成物。
Applications Claiming Priority (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US538,853 | 1990-06-15 | ||
US61931990A | 1990-11-28 | 1990-11-28 | |
US619,319 | 1990-11-28 | ||
US63239090A | 1990-12-21 | 1990-12-21 | |
US632,390 | 1990-12-21 | ||
PCT/US1991/003592 WO1991019501A1 (en) | 1990-06-15 | 1991-05-22 | Intercellular adhesion mediators |
PCT/US1991/004284 WO1991019502A1 (en) | 1990-06-15 | 1991-06-14 | Intercellular adhesion mediators |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05507519A true JPH05507519A (ja) | 1993-10-28 |
Family
ID=27492446
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51193491A Pending JPH05507519A (ja) | 1990-06-15 | 1991-06-14 | 細胞間付着仲介因子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05507519A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005011633A1 (ja) * | 2003-08-01 | 2005-02-10 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | 標的指向性リポソームを含む炎症性疾患治療薬または診断薬 |
JPWO2004058824A1 (ja) * | 2002-12-26 | 2006-04-27 | 康宏 梶原 | 3分岐型糖鎖アスパラギン誘導体、該糖鎖アスパラギン、該糖鎖およびそれらの製造方法 |
-
1991
- 1991-06-14 JP JP51193491A patent/JPH05507519A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2004058824A1 (ja) * | 2002-12-26 | 2006-04-27 | 康宏 梶原 | 3分岐型糖鎖アスパラギン誘導体、該糖鎖アスパラギン、該糖鎖およびそれらの製造方法 |
JP2011038112A (ja) * | 2002-12-26 | 2011-02-24 | Yasuhiro Kajiwara | 3分岐型糖鎖アスパラギン誘導体、該糖鎖アスパラギン、該糖鎖およびそれらの製造方法 |
JP4790271B2 (ja) * | 2002-12-26 | 2011-10-12 | 康宏 梶原 | 3分岐型糖鎖アスパラギン誘導体、該糖鎖アスパラギン、該糖鎖およびそれらの製造方法 |
WO2005011633A1 (ja) * | 2003-08-01 | 2005-02-10 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | 標的指向性リポソームを含む炎症性疾患治療薬または診断薬 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU660931B2 (en) | Intercellular adhesion mediators | |
US5753631A (en) | Intercellular adhesion mediators | |
Polley et al. | CD62 and endothelial cell-leukocyte adhesion molecule 1 (ELAM-1) recognize the same carbohydrate ligand, sialyl-Lewis x. | |
JPH09500683A (ja) | 二価のシアリルルイスxサッカリド | |
US5576305A (en) | Intercellular adhesion mediators | |
EP0730608B1 (en) | Compositions comprising complement related proteins and carbohydrates, and methods for producing and using said compositions | |
US5211937A (en) | Method of determining a site of inflammation utilizing elam-1 ligands | |
US5648344A (en) | Methods of treating inflammation using selection binding compounds | |
AU658383B2 (en) | Agents and methods for binding to elam-1 | |
US5227369A (en) | Compositions and methods for inhibiting leukocyte adhesion to cns myelin | |
Young et al. | Characterization of monoclonal antibodies specific for the Lewis a human blood group determinant. | |
US5976540A (en) | Compositions comprising complement related proteins and carbohydrates, and methods for producing and using said compositions | |
EP0580763B1 (en) | Compositions and methods for endothelial binding | |
WO1994029342A1 (en) | Cell surface lamp expression and selectin-dependent adhesion | |
EP0586687A1 (en) | Trans-sialidase and methods of use and making thereof | |
RU2123338C1 (ru) | Фармацевтическая композиция на основе медиатора межклеточной адгезии (варианты), способ ингибирования межклеточной адгезии, способ лечения воспалительного заболевания, способ анализа тестируемого соединения на способность ингибировать клеточную адгезию, способ получения соединения | |
US5962434A (en) | Compounds for stimulating nerve growth | |
EP0642523B1 (en) | Ganglioside analogs | |
JPH05507519A (ja) | 細胞間付着仲介因子 | |
JPH05507923A (ja) | 細胞間付着仲介因子 | |
US20030186935A1 (en) | Myeloglycan | |
Reisfeld et al. | Biochemical and Functional Profiles of Two Unique Melanoma Associated Antigens | |
US20030064956A1 (en) | Myeloglycan | |
IE912650A1 (en) | Inhibitors of fucosyltransferase and their uses |