JPH05504756A - 免疫刺激性を有する組成物と、そのヒトと獣医学用医薬への応用 - Google Patents
免疫刺激性を有する組成物と、そのヒトと獣医学用医薬への応用Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
免疫刺激性を有する組成物と、そのヒトと獣医学用医薬への応用
この発明は、予防接種用抗原および特にヒトもしくは獣医学用途向けの狂犬病ワ
クチンの保護力を増幅する性質を有する免疫刺激性組成物に関する。
インタロイキノ−2(IL−2)は免疫応答に決定的な役割を演するリンホカイ
ンである。!L−2は以前“T細胞増殖因子゛という名称で呼ばれていたが、抗
原もしくは分裂促進因子(マイトツエン)によって刺激されたリンパ系細胞(主
としてTリンパ球)によって産生される。[L−2は多種の免疫調節性能をもっ
ている。IL−2は、IL−2に対して特異的な受容体を発現させる細胞、特に
CTL(細胞毒性TリンI(球)、ナチュラルキラー細胞(NK)およびB細胞
を含むT細胞類の増幅および/または分化を促進する。その免疫刺激作用のため
に、現在IL−2は、ヒトの患者の免疫治療に使用されているが、この用途は、
現在の組換え体ヒトIL−2が入手しやすし)ので増大している。
ヨーロッパ特許第0047480号は、不活性粒子からなるワクチンを開示して
いるが、このワクチンは、高免疫原性の“イムノソーム(immunosome
)“で構成され、このイムノソームは予め作製したりボノームの膜に結合された
抗原で形成され、イムノソームを作るのに使用するウィルス抗原サブユニットよ
りら免疫原性が大きいので、通常生じる好ましくない局部的で一般的な2次反応
を起こさない。
実際、抗原が固定されているリポソームの膜は基本的に重要な移送構造体であっ
て、これらの構造体は、一般にレシチンのようなリン脂質の脂質2重層で構成さ
れ、水もしはく水溶液が交互にはさまり、閉鎖して“液滴”を形成し、その中に
各種の成分、特に医薬らしくは酵素が包含および/または固定によって添加され
、これらの成分は工程で劣化することなしに血液によって標的器官に運ぶのを目
的としている。
1、J、Fidler(彼の文献”ActivaLion or macrop
hages by Iip−osomes containing both
lymphokines and muramyl dipeptidefor
treatment or heterogeneous metastas
es−、Dev、 TargeL−Oriented Anticancer
Drugs、219−226頁、1983年参照)は、リポソームの特性を充実
性腫瘍の転移の治療に利用した。実際にFidlerは活性化されたマクロファ
ージが、腫瘍細胞をその種類には無関係に、選択的に破壊することができること
を確証できた。そして、彼はリンホカイン類またはMDP(ムラミルノペプチド
)または両者のような免疫調節剤を含有する多重膜リポソームが、生体内および
生体外でげっ歯動物のマクロファージを活性化する優れた薬剤であり、その結果
、自発的な転移に対する宿主の抵抗性を高めることを示した。かようなリポソー
ムは食作用を有し、マクロファージを大きく活性化する。
D、OLhらの文献Ce1lular Immunology、 、108巻、
220〜226頁、1987年には、一方でリンパ系細胞特にヘルパーリンパ系
細胞によるl L −2の産生が、IL−2が抗原の存在と免疫反応が迫ってい
ることを示すので非常に重要であり、他方では高度に抗原的な物質を最初に予防
接種してから数日後に動物から採取したリンパ系細胞が、rL−2を産生ずる容
量が増大し、その細胞は、リンパ系細胞を予防接種後からなり長期間経過してか
ら採取した場合でら、問題の抗原を培地に添加することによって貯蔵ずろことが
できると述べられている。これらの観察がウィルスに対する予防接種のような異
なる種類の抗原刺激でなされ、狂犬病の予防接種後にT細胞が活性化されつると
いうことが特に観察されたことを指摘した後、著者らはイムノソーム(狂犬病の
抗原の形体の1つを示す精製糖タンパク質をその膜にもっているリポソーム)は
、特異的な■L−2応答を誘発することかてぎるが、それ自体によって使用され
る精製糖タンパク質の等量がIL−2の産生を決定しないことを示している。
次の4つの因子が狂犬病の予防接種によって誘発された免疫応答に重要な役割を
果たしているよってある。すなわち1)ウィルスを中和する抗体(VNAb)
; 2 )細胞毒性Tリンパ球(CTL):3)抗体依存性細胞毒性細胞(AD
CC)、およびイノターフェロノ(I FN)である。
11ikLorら(Proc、 Nat、 Acad、 Sci、 USA、7
4巻、334〜33B頁、1977年、およびDevelop、 Biol、
5tandards、 40巻、225−264頁、1978年)は、細胞毒性
Tリンパ球が狂犬病ウィルスの除去に重要な役割をすることを示唆した。これに
基づいて、CTLの生体外での増殖が、IL−2の存在に左右されるという事実
を考慮して、この発明の発明者らは、予想外のことであるが、外因性の起源のr
L−2が、それ自体または抗原と結合することにより、リポソームと結合した場
合免疫保護作用もしくは免疫治療作用を確実に行うことができるということを確
認できたのである。また発明者らは、予想外のことてあが以下のことを確証する
ことができた。すなわち、
*外因性起源のIL−2が、独立して予防接種の保護を誘発する。
*リポソーム、および抗原、特に狂犬病ウィルスの精製糖タンパク質と結合され
た、外因性起源のIL−2は、抗原の保護力の増幅を誘発する。
*リポソームの存在は、外因性および内因性の[L−2の活性を増強する。およ
び
*IL−2とリポソームを結合させることによって、rL−2を非毒性投与量で
使用することができる。
この発明は、脂質の担体、インターロイキン−2(IL−2)またはIL−2と
類似の作用を有する池のリンホカイン、および所望により免疫化する性質を有す
る薬剤とからなることを特徴とする免疫刺激特性を有する組成物に関する。
この発明の有利な態様において、前記組成物は、予め作製したリポソームとイン
ターロイキノ−2(IL−2)もしくはIL−2と類似の作用を有する池のリン
ホカインとからなり、■L−2の活性を増幅する特性を有する。
この発明の他の有利な態様において、この発明の組成物は、予め作製したリポソ
ーム、インターロイキン2および免疫原性因子特に抗原の組合せからなり、IL
−2の活性を増幅する特性を存する。
この態様の有利な変形において、抗原は予防接種を誘発できるように選択される
。
この発明の組成物の他の聾様において、リポソームは単層膜てあり、水性極性相
を囲む2層の界面層の単一外層で構成され、この界面層は、特にホスファチジル
コリンとコレステロールからなる群から選択される少なくとも1つのリン脂質を
含有している。
この発明の組成物の製造法は、脂質担体特に予め製造したリポソームを、IL−
2および適切な場合には、適切な免疫原性因子と混合することからなる方法であ
る。
さらにこの発明は、この発明の免疫刺激性組成物を含有する医薬組成物に関する
。
この発明のこれらの医薬組成物は、それ自体、または医薬的に受容な不活性な担
体と組合わせて投与することができる。
この発明のこれらの組成物は、ヒトもしくは動物に、ウィルス感染症特にヘルペ
ス)lsV2の予防と治療に、予防もしくは治療用予防接種アジュバントとして
、特に狂犬病の予防接種用に、免疫刺激剤として、特に癌などの治療に用いるこ
とができる。
本願出願人らは、現在確認中であるが、1つの仮説をもっている。すなわち、I
L −2の存在下でのリポソームによる細胞毒性T細胞(CTLL)の生体外
での増殖の増幅は、IL−2の存在下でのリポソームとT細胞との相互作用では
なくて、IL−2とリポソームとの相互作用によるものであるという仮説である
。仮説を次のように進めることができる。すなわちIL−2は、疎水性なので、
リポソームと相互に作用しく例えば吸着によってアルブミンとα−インターフェ
ロンの場合のように)次いでT細胞の受容体によって一層よく認識され、T細胞
の増殖が増幅されるであろう。あるいはリポソームの表面に吸着されたIL−2
による、1つのT細胞のいくつかの受容体の同時の吸引が細胞のより大きな増殖
によって起こされるであろう。
この発明は、この発明の組成物の製造例と、この発明の組成物を構成するリポソ
ームと結合した物質の増強に関する実験結果について述べる以下の追加説明によ
って一層明らかに理解されるであろう。
実施例1・リポソームの作製
リポソーム(燐脂質の2つの単分子層からなる小胞)は、透析性界面活性剤(両
性物質:この場合OGP (オクチルグルコピラノシド))の助けで溶液にした
脂質を緩衝液に注入する方法により作る。
(FI11シた脂質はホスファデジルコリン(PC)(7パンチ・バイオケミカ
ル インコーホレーテッド)とコレステロール(Chol)(同メーカー)であ
る。これらを最初別々にOGPの10m Mと200mM溶液(10mM)リス
ーMCI緩衝液、pH=7゜4)にそれぞれ溶解する。脂質はCholの1モル
に対しPCの8モルの割合で混合する。微細な針(26C;)を用い、混合物を
予め冷却(融解する氷で)した約20倍容量のPBSに注入する。撹拌後、PB
S緩衝液に対する透析中にリポソームの形成が完了する。
この方法で、均一サイズ(直径60〜80nm)の単分子層リポソームが作られ
る。
実施例2;リポソーム/IL−2混合物の作製実施例1によって作製したリポソ
ーム0.3μMをIL−2の0.5 IU/xQと混合する。
実施例3
実施例2の方法でIL−2の2.510/x9を使用する。
実施例4
実施例2の方法でIL−2の5 IU/zcを使用する。
実施例5
実施例2の方法でIL−2のI 0 10/11112を使用する。
実施例6:リポソーム/IL−2/抗原混合物の作製実施例3の方法を行い、抗
原として狂犬病ビールス性エンベロープの糖タンパク質を加える。
実施例7 異なる抗原とリポソームのIL−2の活性に対する効果と、CTLL
(細胞毒性Tリンパ球系)の増殖(以下余白)
表1
(a) 狂犬病ウィルス、(b):狂犬病ウィルス性エンベロープの糖タンパク
質、
(C):ヌクレオカプシド、(d):イムノソーム、(e)・ウィルスと同じ脂
質からなるリポソームこの表は、2系統の実験を示す。第1は、同じ量のIL−
2を異なる抗体と混合し、次いで細胞の増殖誘因能を滴定し、第2はまずIL−
2をリポソーム(0,3μ鷲の脂質)と混合し、次いで抗体を混合した。
け坪摩酌
増幅係数は、IL−2/産生物混合物で測定したcpsと、同量のIL−2(但
し抗原又はリポソームなし)で測定したcpsとの比率で表される。
CTLL細胞は形質転換されたマウスニリン6球に対応し、従って逐次継代培養
で培養保持できる。これらは生存および発生がインターロイキン−2(5−10
ロ際単位/峠−IU/lQ)の存在に左右される細胞である。これらは、10%
のウノ胎児[fu清と10%のC02(完全RPMI −CTL、I、−1培地
)が存在する明濁液中で培養される。
■し−2のアッセイに用いたCTLL細胞は、従ってrL−2に全従属性である
。2系統の細胞毒性T細胞(CT L L oとCTLLc)が特にテストされ
た。狂犬病抗原は、IL−2の非存在下でCTLLへの直接作用はしない。しか
し、作り方により、IL−2の存在下のIMSは、IL−2自体より大きく細胞
の増殖を誘発できるものであった。IL−2は疎水性タンパク質であるから、脂
質、特にリポソームはこの現象に関与すると思われる。事実、表1に報告した結
果は、リポソームが、CT L Lの増殖を増加させることによってIL−2の
作用を強化することを示している。この増殖の増幅は、リポソームと抗原又は細
胞間の相互作用よりむしろリポソームによるIL−2の強化(IL−2/リポソ
一ム混合物による数種のrL−2リセプターの同時誘引があると考えうる)によ
るものと思われる。
事実、上記ウィルスは、リポソームと混合し次いでIL−2に加えた(増幅係数
13〜1.82)時より、IL−2とリポソームの混合物に加えた(増幅係数3
7〜4.5)時の方がCTLLのより大きな増殖を誘発する。その上、IL−2
と混合したリポソームは細胞の増殖を増幅する。この増幅は第1図で例証され、
図中TL−2の量は横軸にプロットされ、cpm数は縦軸にプロットされている
。
結果は、脂質のノナモルで表わす異なる濃度のリポソームの存在下での増幅係数
を示す(ロー0ノナモルの脂質/20.000細胞、O−6ノナモルの脂質/2
0.000細胞:!−20ノナモルの脂質/20.000細胞、0=60ノナモ
ルの脂質/20.000細胞)。
この増幅はCT L L c系でより大きい、これは、リポソームの量(脂質の
ノナモルとして)及び活性が増幅されうるE L −2の量に依存する。最高の
増幅は、0.046〜0.187単位の[L−2と20ノナモルの脂質のCTL
LC系で得られた(2より大きいか又は等しい係数で増幅)。リポソームの高濃
度では増幅しない。
リポソームそれ自体は、第2図に示すようにCTLL細胞の増殖を増幅しない。
第2図には、リポソームの濃度(20,000細胞当りのノナモルの脂質として
表す)を横軸にプロットし、培地自体で処理した後に得た増幅結果を100%と
して増幅パーセントを縦軸にプロットしている。曲線−はCTLLC系、曲線−
はCT L L o系を示す。従って、リポソームとIL−2の相互作用があり
、前者が後者の活性の増幅を誘発している。
IL−2/リポソ一ム相互作用の補足研究、10%のラン胎児皿清含有の培地で
希釈したIL−2をリポソームと混合し、セファデックス6200で濾過した。
第3図(フラクション数を横軸に、cpm数を縦軸)において、ピーク−はリポ
ソーム存在下の[L−2に対応し、ピーク+−+Lt P B S存在下の?L
−2に対応する。この図に報告した結果で示されるようにリポソームを混合した
産物と、混合しなかったものとの間に定性的な差はみられない。しかし、増殖を
考膚すると、次の結果か得られる。
IL−2−i−リポソームについて
フラクノーaン8−13 : 108.711cpmすなわち493%フラクシ
ョン15〜21 : 111.861cpmすなわち507%IL−2+PBS
について
フラクノgン8〜l 3 : 63.763cpmすなわち37.7%フラクシ
ョンl 5〜21 : 105,606cpmすなわち623%この結果を解析
すると次の仮説を考えることができる。
(a)血清で希釈したIL−2はポリマー形(FB−13)であるが、又は恐ら
<IL−2がある種の血清蛋白と結合する。
(b)リポソームを用いた場合と用いない場合の同量のIL−2については、”
遊離”のIL−2(F 15−21)が両方の場合(105,000と111.
OOOcpm)に等量で見出される。対照的に、より高分子量のフラクシヨン(
108,000と63.OOOcpm)でより高い増殖が記録される。リポソー
ムは、“会合した° Tl、−2(FB−13)の増殖力を増殖したように見ら
れ、17の係数で活性を増加している。
(e)リポソームの役割に関する上記の仮説を証明するため、リポソームと混合
してない所定量の“会合” IL−2(G200で濾過による一第3図参照)を
緩衝液又は異なった量のリポソームと混合した。CT L L oの増殖につい
て得た結果を下記の表■に示す。
表■
会合形IL−2へのりボノームの添加は、1.6〜1.7の係数でIL−2の活
性を増加する。
実施例8 組換え体とト インターロイキン−2と狂犬病治療の組合わせ
IL−2は、狂犬病に対する保護に大きく感応する細胞毒性Tリンパ球の増殖を
刺激する。
野生型ウィルスの致死量を感染させ、所望によりIMSで処置したハムスターに
IL−2を注射した。組換えヒト[L−2を2っの理由で選択した。
1)この産物は非毒性でかつ動物に有効であることが証明されればヒトに使用で
き、かつ
2)IL−2組換え品の製剤は、リンホカイン又は免疫の他のメノエターを欠い
ているからである。
IL−2を上記治療と組合わせた結果は、下表■に報告する。
IL−2を抗原と同時に注射すると、抗原の防御力を増幅しないことが見出され
る。反対にI L−2を抗原なしで注射すると予防接種で得たのと同じレベルで
優位な防御が記録される。すなわち、この場合に、IL−2が接種物と特異性免
疫又はウィルスの減少を示す非特異性免疫の何れかの作用を強化するとみられる
。しかし、IL〜2のこの役割は、IL−2とリポソームの混合物の作用で証明
されるように、ポジティブがネヵティブでありうるのでamである。事実、IL
−2をリポソームと別々に注射したときより、混合したときに、より高い死亡率
が記録されている(表■)。これらの結果は、免疫ホルモンの値が高すぎると、
今迄明らかにされていない機序によって、防御に導く応答を阻害することを示す
ように思われる。
(以下余白)
表■
ウィルスにさらした後に、狂犬病治療へIL−2を添加した場合の結果Agなし
0 50 4050
IM50.2μg 33 33 ND本 ND本IMsIμg 33 33 N
D”ND本IL−2なし IL−2のみ IL〜2+リボノーム IL−2+l
I!’/−ム(混合物) (別々に注射)
2注 3注 3注 3注
(DO,D3) (Do、D3.D7)(DO,D3.D7XDO,D3.D7
)AgなL 0NI)” 60 40 ND京IMS 0.5μ94020 4
0 0 40ウィJL、スQ、5n 60 ND零 〇 ND東 ND末) N
D’=測定されず、Dは日、注は注射表■ては、野生型ウィルスにさらした後の
ワクチンコントロールテストで、ハムスターをIMS又は不活化ウィルスで組換
えヒトl L −2と共に、又は加えないで処置し、第2の実験では、リポソー
ムをIL−2と混合するか、rL−2の注射後2時間で別々に注射した。
実施例9:IL−2を予防接種と組合わせることによる防御力(プレーエクスプ
ロツヤ−)の増強テスト免疫応答でのIL−2の演じた部分と野生型狂犬病がそ
の産生を特異的に抑制する事実から、組換えヒトIL−2を予防接種と組合わせ
た。その上、リポソームとIL−2の存在下でのT細胞の増殖の増幅現象を例証
した(実施例7)。リポソームが外因性IL−2又は多分内因性IL−2の作用
を増幅するかどうかを証明するためにリポソームと精製ウィルスの混合物も使用
した。
第1に、予備実験では、IMSの防御力の増幅を作りうるIL−2の用量と注射
時間を見出す研究を行った。表■に報告した結果によると、[L−2はIMSの
防御力を増幅しうろことが分かる。事実、TMS(50%有効量以下の希釈で)
を注射したとき動物の僅か30%しか防御されないのに、IL−2の10〜10
01U/xQの間の量を添加することにより全動物が防御されろ。その上、後で
の注射(144日目ではそれ程有効ではないことか明らかである。
池の実験(表V)では、注射時刻、抗原量、およびリポソームの存在の影響をみ
るため、同し用量のIL−2(1010/注)での研究を行った。
50%有効量より大のIMS’Ftでは、100%の代わりに75%の防御しか
観察されないのでI t、 −2の役割は不明瞭とみられる。一方、IMsの量
がE D 5o以下(この場合5μ9/注)のとき抗原追加免疫時にrL−2(
7日目)を注射するとIMSによって生じた防御を増大し、また精製ウィルスに
よる防御ら増大する。
IL−2で処置した際の初期死亡率(early mortebity)を、l
)初日にIL−2で処置をした免疫動物と2)7日目にIL−2で処置をした免
疫動物て観察した。
7日目の処置では、IMSそれ自体での処置と同し死亡率プロフィルが得られる
。一方リポソームのワクチンへの添加で後期死亡率(1ater mortab
ity)がでる。
a)良好な防御(7日目、追加免疫の日にIL−2)が初期死亡率の減少から起
こり、かつb)低い防御(Do (初日)にIL−2)が初期死亡率の増加から
起こったかのごとく、それぞれが起こるように思われる。この知見は、外因性[
L−2がウィルスを直接減少する機能よりむしろ免疫治療因子に(正もしくは負
に)作用したことを示唆しているであろう。
追加免疫時(又はこの近くで)のインターロイキン−2のレベルが、狂犬病にた
いしてその後の防御に重要な役割をする。
このIL−2のこのレベルは、リポソーム又はイムノソームの存在で増幅される
。
(以下余白)
表■
IMSIO100135,6
”to O+7 100 42 5.1上記表■は、NIHテストで、マウスを
0日、7日に免疫接種し、21日にテストを付したことを示す。これらのいくつ
かには、組換えヒトIL−2を1以上注射した。防御は、テスト動物数に対する
生存動物数の割合で表わす。その上、ある場合には、中和抗体(NA b )の
レベルとIL−2のレベルを抗原の存在してない培地で簡単な刺激をした後のテ
スト日に測定した。
上記の記載から明らかなように、この発明はさらに明白にするために記載した具
体例や適用法に限定されない。逆にこの発明の枠又は範囲から離れることなく当
業者に行える全ての変形も包含する。
(以下余白)
国際調査報告
Claims (9)
- 1.脂質担体、インターロイキン−2(IL−2)又はIL−2と類似の作用を 有する他のリフォカイン及び所望により免疫化性を有する剤とからなることを特 徴とする免疫刺激性を有する組成物。
- 2.予め形成したリポソームとインターロイキン−2(IL−2)又はIL−2 と類似の作用を有する他のリフォカインの組合せからなり、その組成物がIL− 2活性増幅性を有することを特徴とする請求項1記載の組成物。
- 3.予め形成したリポソーム、IL−2と免疫原剤特に抗原との組合わせからな り、その組成物がIL−2の活性の増幅性を有することを特徴とする請求項1記 載の組成物。
- 4.抗原が予防免疫接種性を有するように選択されることを特徴とする請求項3 記載の組成物。
- 5.リポソームが単一層で水性極性層を囲む2層の界面層の単一外層からなり、 界面層が少なくとも1つの燐脂質を含有することを特徴とする請求項1〜4の何 れか1つに記載の組成物。
- 6.燐脂質が特にホスファチジルコリンとコレステロールからなる群から選択さ れる請求項5記載の組成物。
- 7.請求項1〜6の何れか1つに記載の組成物からなることを特徴とする医薬組 成物。
- 8.それ自体又は医薬的に受容で不活性な担体を組合わせて投与されるものであ ることを特徴とする請求項7記載の組成物。
- 9.ヒト又は動物に、予防又は治療用予防免疫接種アジュバントとして特に狂犬 病予防免疫接種に、又は免疫刺激剤として特に癌の治療に用いる、特にウイルス 性感染症の予防又は治療への請求項1〜8何れか1つに記載の組成物の応用。
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