JPH0549218A - 回転電機用積層鉄心の製造方法 - Google Patents
回転電機用積層鉄心の製造方法Info
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- JPH0549218A JPH0549218A JP28535091A JP28535091A JPH0549218A JP H0549218 A JPH0549218 A JP H0549218A JP 28535091 A JP28535091 A JP 28535091A JP 28535091 A JP28535091 A JP 28535091A JP H0549218 A JPH0549218 A JP H0549218A
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Landscapes
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 順送型プレス加工によって薄板素材24から
所定形状の鉄心薄板を打ち抜き、これを所定数積層固着
する回転電機用積層鉄心の製造方法において、順送金型
内に設けた成形用ステーションによって、積層鉄心の端
部に積層される前記鉄心薄板に対し、そのスロット開口
縁4をアール状に成形するようにしたことを特徴として
いる。 【効果】 一枚の薄板素材に対して成形がなされるた
め、積厚偏差の影響を受けることがなく押圧力が略均一
に作用して、すべてのスロット開口縁4に対して良好且
つ均一な成形ができる。
所定形状の鉄心薄板を打ち抜き、これを所定数積層固着
する回転電機用積層鉄心の製造方法において、順送金型
内に設けた成形用ステーションによって、積層鉄心の端
部に積層される前記鉄心薄板に対し、そのスロット開口
縁4をアール状に成形するようにしたことを特徴として
いる。 【効果】 一枚の薄板素材に対して成形がなされるた
め、積厚偏差の影響を受けることがなく押圧力が略均一
に作用して、すべてのスロット開口縁4に対して良好且
つ均一な成形ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機等の回転電機に
関し、特に打ち抜きによって形成されたスロットを有す
る積層鉄心の製造方法に関するものである。
関し、特に打ち抜きによって形成されたスロットを有す
る積層鉄心の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動機等の回転電機は、積層鉄心のスロ
ットに絶縁紙を介してコイルを装着して構成される。積
層鉄心1は、図5に示すように、帯状鋼板等の薄板素材
から複数のスロット3を備えた鉄心薄板2を打ち抜き、
この鉄心薄板2を所定枚数積層固着して形成されてい
る。積層固着の手段としては、鉄心薄板2に打ち抜きと
同時にかしめ用突起(図示せず)を設け、これを重合す
ることによってなされる。
ットに絶縁紙を介してコイルを装着して構成される。積
層鉄心1は、図5に示すように、帯状鋼板等の薄板素材
から複数のスロット3を備えた鉄心薄板2を打ち抜き、
この鉄心薄板2を所定枚数積層固着して形成されてい
る。積層固着の手段としては、鉄心薄板2に打ち抜きと
同時にかしめ用突起(図示せず)を設け、これを重合す
ることによってなされる。
【0003】図6に積層鉄心1の縦断面を示す。図6に
示すように、各鉄心薄板2の打ち抜き面はせん断部分と
破断部分より成り、破断側にバリ7が生じる。また、せ
ん断側に生じるだれ込み部23は、滑らかなアール状で
はなく、表面は鋭利に形成される。従って、積層鉄心1
の積層方向端部に積層される鉄心薄板2aにおいては、
そのスロット3の開口縁4に上記バリ7が出ていたり、
鋭利なだれ込み部23が形成されていたりするために、
このスロット3に装着される絶縁紙が損傷を受け易い。
示すように、各鉄心薄板2の打ち抜き面はせん断部分と
破断部分より成り、破断側にバリ7が生じる。また、せ
ん断側に生じるだれ込み部23は、滑らかなアール状で
はなく、表面は鋭利に形成される。従って、積層鉄心1
の積層方向端部に積層される鉄心薄板2aにおいては、
そのスロット3の開口縁4に上記バリ7が出ていたり、
鋭利なだれ込み部23が形成されていたりするために、
このスロット3に装着される絶縁紙が損傷を受け易い。
【0004】これを解決するためには、絶縁紙やコイル
の装着前に、積層鉄心1のスロット開口縁4をアール状
に成形しておけばよく、例えば特公昭63−26619
号公報に手法が開示されている。図7に基づいて上記成
形方法を説明する。先ず成形装置を簡単に説明すると、
下部基材8にはマンドレル10、ブレード11が取り付
けられ、積層鉄心1におけるスロットオープニング6を
案内するようにしてある。また下部基材8と上部基材9
のそれぞれには、ばね12,13を介在させて押圧体1
4,15が浮上可能に取り付けられ、また成形型16,
17が載置されている。成形型16,17の凸部18,
19は、積層鉄心1のスロット3内にその端部の開口部
から入り込むものであり、積層鉄心1のスロット3に対
応して複数個設けて構成されている。この凸部18,1
9の根本部は滑らかなアール状に形成されて、スロット
開口縁4を成形するための成形面20,21としてあ
る。
の装着前に、積層鉄心1のスロット開口縁4をアール状
に成形しておけばよく、例えば特公昭63−26619
号公報に手法が開示されている。図7に基づいて上記成
形方法を説明する。先ず成形装置を簡単に説明すると、
下部基材8にはマンドレル10、ブレード11が取り付
けられ、積層鉄心1におけるスロットオープニング6を
案内するようにしてある。また下部基材8と上部基材9
のそれぞれには、ばね12,13を介在させて押圧体1
4,15が浮上可能に取り付けられ、また成形型16,
17が載置されている。成形型16,17の凸部18,
19は、積層鉄心1のスロット3内にその端部の開口部
から入り込むものであり、積層鉄心1のスロット3に対
応して複数個設けて構成されている。この凸部18,1
9の根本部は滑らかなアール状に形成されて、スロット
開口縁4を成形するための成形面20,21としてあ
る。
【0005】次に上記装置を用いた成形手順を説明す
る。先ず積層鉄心1を押圧体14上に載置すると、成形
型16における凸部18の先端部はスロット3内に位置
する。次にプレスラム22によって上部基材9を下降さ
せると、上下一対の押圧体14,15が積層鉄心1にお
けるヨーク部5の端面に当接し、ヨーク部5が締め付け
られる。次に上部基材9の下降がさらに続くと、成形型
16,17の各々の成形面20,21が積層鉄心1にお
けるスロット開口縁4に圧接し、スロット開口縁4の成
形がなされる。
る。先ず積層鉄心1を押圧体14上に載置すると、成形
型16における凸部18の先端部はスロット3内に位置
する。次にプレスラム22によって上部基材9を下降さ
せると、上下一対の押圧体14,15が積層鉄心1にお
けるヨーク部5の端面に当接し、ヨーク部5が締め付け
られる。次に上部基材9の下降がさらに続くと、成形型
16,17の各々の成形面20,21が積層鉄心1にお
けるスロット開口縁4に圧接し、スロット開口縁4の成
形がなされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】周知の通り、圧延によ
って製造される帯状鋼板等の鉄心薄板素材には板厚偏差
が存在し、積層鉄心1を形成した場合にはこの偏差が累
積して、積層鉄心の円周方向において多大な積厚のばら
つきが生じる。この積厚偏差のために、積層鉄心のスロ
ット開口縁に対する従来の成形方法においては、成形プ
レスの圧力が積厚の大きな箇所にのみ作用して、積厚の
小さな箇所の成形ができなかったり、アールが小さくな
ったりする問題がある。これをプレスの圧力を増すこと
によって全箇所成形しようとすると、積層鉄心に歪みが
生じる結果となって好ましくない。
って製造される帯状鋼板等の鉄心薄板素材には板厚偏差
が存在し、積層鉄心1を形成した場合にはこの偏差が累
積して、積層鉄心の円周方向において多大な積厚のばら
つきが生じる。この積厚偏差のために、積層鉄心のスロ
ット開口縁に対する従来の成形方法においては、成形プ
レスの圧力が積厚の大きな箇所にのみ作用して、積厚の
小さな箇所の成形ができなかったり、アールが小さくな
ったりする問題がある。これをプレスの圧力を増すこと
によって全箇所成形しようとすると、積層鉄心に歪みが
生じる結果となって好ましくない。
【0007】勿論、鉄心薄板2が180°対称形のもの
に対しては、鉄心薄板を180°ローテーションして対
角上の偏差を相殺して積層鉄心1を形成する手法が適用
できる。しかし、この方法によっても偏差の解消は十分
ではなく、部分的に積厚の大小が生じることが多い。
に対しては、鉄心薄板を180°ローテーションして対
角上の偏差を相殺して積層鉄心1を形成する手法が適用
できる。しかし、この方法によっても偏差の解消は十分
ではなく、部分的に積厚の大小が生じることが多い。
【0008】また打ち抜き時に鉄心薄板2に設けたかし
め用突起を重合することによって積層固着(以下、かし
め積層という)する積層鉄心1の場合、順送金型内にお
いて上記かしめ積層がなされるため、上記鉄心薄板をロ
ーテーションする手法は、積層時間を大幅に遅延させて
生産性を阻害したり、機構的に無理であったりするた
め、通常適用が不可能な状態にあり、従ってこのかしめ
積層を用いると多大な積厚偏差が生じる。従って、いず
れの場合も、スロット開口縁の成形は不十分なものとな
ってしまう。
め用突起を重合することによって積層固着(以下、かし
め積層という)する積層鉄心1の場合、順送金型内にお
いて上記かしめ積層がなされるため、上記鉄心薄板をロ
ーテーションする手法は、積層時間を大幅に遅延させて
生産性を阻害したり、機構的に無理であったりするた
め、通常適用が不可能な状態にあり、従ってこのかしめ
積層を用いると多大な積厚偏差が生じる。従って、いず
れの場合も、スロット開口縁の成形は不十分なものとな
ってしまう。
【0009】さらに上記かしめ積層による積層鉄心のス
ロット開口縁に成形を施した場合、積層間に存在する隙
間が圧縮されることによって、スロット開口縁4がヨー
ク部5に比べて沈んだ状態で成形を受けるため、鉄心薄
板2aをはじめとする端部の数枚の鉄心薄板に反りが生
じる。この結果、端部近傍の鉄心薄板のかしめ用突起が
中央部の鉄心薄板から外れてしまい、不良品となったり
修理を要したりして、製品のコストアップの要因となっ
ていた。
ロット開口縁に成形を施した場合、積層間に存在する隙
間が圧縮されることによって、スロット開口縁4がヨー
ク部5に比べて沈んだ状態で成形を受けるため、鉄心薄
板2aをはじめとする端部の数枚の鉄心薄板に反りが生
じる。この結果、端部近傍の鉄心薄板のかしめ用突起が
中央部の鉄心薄板から外れてしまい、不良品となったり
修理を要したりして、製品のコストアップの要因となっ
ていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、順送型プレス
加工によって薄板素材から所定形状の鉄心薄板を打ち抜
き、これを所定数積層固着することによって形成される
回転電機用積層鉄心において、そのスロット開口縁をア
ール状に成形するための新規な製造方法を提供する。即
ち、本発明においては、薄板素材の板厚偏差の累積を避
けるために、積層鉄心に対してではなく、1枚の鉄心薄
板のスロットに対して成形を施すものである。この成形
は工数を要することなく達成されることが望ましいた
め、実際には、順送金型内に成形用ステーションを設け
て、薄板素材に打ち抜かれたスロットに対して成形を施
す。また積層鉄心の端部に積層される1枚ないし数枚に
対して成形を施せばよいため、型の摩耗を少なくするた
めに、順送金型内におけるスロットの成形型は出没自在
に構成されて、積層鉄心の端部の鉄心薄板となるものに
対してのみ成形を施すように制御する。
加工によって薄板素材から所定形状の鉄心薄板を打ち抜
き、これを所定数積層固着することによって形成される
回転電機用積層鉄心において、そのスロット開口縁をア
ール状に成形するための新規な製造方法を提供する。即
ち、本発明においては、薄板素材の板厚偏差の累積を避
けるために、積層鉄心に対してではなく、1枚の鉄心薄
板のスロットに対して成形を施すものである。この成形
は工数を要することなく達成されることが望ましいた
め、実際には、順送金型内に成形用ステーションを設け
て、薄板素材に打ち抜かれたスロットに対して成形を施
す。また積層鉄心の端部に積層される1枚ないし数枚に
対して成形を施せばよいため、型の摩耗を少なくするた
めに、順送金型内におけるスロットの成形型は出没自在
に構成されて、積層鉄心の端部の鉄心薄板となるものに
対してのみ成形を施すように制御する。
【0011】
【作用】一枚の薄板素材に対して成形がなされるため、
板厚偏差の絶対値は小さくその影響はわずかなものであ
り、この結果成形の押圧力が略均一に作用して、すべて
のスロット開口縁に対して良好且つ均一な成形がなされ
る。
板厚偏差の絶対値は小さくその影響はわずかなものであ
り、この結果成形の押圧力が略均一に作用して、すべて
のスロット開口縁に対して良好且つ均一な成形がなされ
る。
【0012】
【実施例】順送型プレス加工は、複数のパンチを備えた
上型と、この各パンチと対向する複数のダイを備えた下
型とによって構成された金型を用いて、この上型と下型
間へ間欠的に供給される薄板素材から所定形状の鉄心薄
板を順次打ち抜き、この鉄心薄板に打ち抜きと同時に形
成したかしめ用突起によって各鉄心薄板を順次かしめ積
層し、所定枚数の積層が完了すると、積層鉄心として取
り出されるように構成されている。
上型と、この各パンチと対向する複数のダイを備えた下
型とによって構成された金型を用いて、この上型と下型
間へ間欠的に供給される薄板素材から所定形状の鉄心薄
板を順次打ち抜き、この鉄心薄板に打ち抜きと同時に形
成したかしめ用突起によって各鉄心薄板を順次かしめ積
層し、所定枚数の積層が完了すると、積層鉄心として取
り出されるように構成されている。
【0013】図4は、薄板素材24の打ち抜きレイアウ
トの一部分を示している。薄板素材24は、パイロット
孔25によって位置決めがなされて、図面上部から下部
へ向けて間欠的に送られる。図中Aは成形用ステーショ
ンであり、このステーションAまでの段階で、回転子外
径26が打ち抜かれて回転子鉄心薄板が抜き落とされ、
また固定子スロット3が穿設されている。成形用ステー
ションAにおいては、積層鉄心の端部に積層される鉄心
薄板を形成する時のみ、成形型によってスロット3の開
口縁4をアール状に成形し、その他の鉄心薄板を形成す
る時は遊びステーションとなる。この成形ステーション
Aの後ステーションBにおいては、固定子内径27が打
ち抜かれる。このようなステーションの配置とすること
により、成形ステーションAにおいては、まだスロット
オープニング6が生じていないために内怪部が連結して
おり、成形によって鉄心薄板に歪みが生じるのが防止で
きる効果がある。
トの一部分を示している。薄板素材24は、パイロット
孔25によって位置決めがなされて、図面上部から下部
へ向けて間欠的に送られる。図中Aは成形用ステーショ
ンであり、このステーションAまでの段階で、回転子外
径26が打ち抜かれて回転子鉄心薄板が抜き落とされ、
また固定子スロット3が穿設されている。成形用ステー
ションAにおいては、積層鉄心の端部に積層される鉄心
薄板を形成する時のみ、成形型によってスロット3の開
口縁4をアール状に成形し、その他の鉄心薄板を形成す
る時は遊びステーションとなる。この成形ステーション
Aの後ステーションBにおいては、固定子内径27が打
ち抜かれる。このようなステーションの配置とすること
により、成形ステーションAにおいては、まだスロット
オープニング6が生じていないために内怪部が連結して
おり、成形によって鉄心薄板に歪みが生じるのが防止で
きる効果がある。
【0014】図1及び図2は、上記成形ステーションA
における順送金型の一例を示す断面図であり、図1は成
形時、図2は成形を要しない時の状態をそれぞれ示して
いる。これらの図において、28は上型のパンチを案内
するストリッパプレート、29は下型のダイプレートで
あり、この上型と下型との間に薄板素材24が供給され
る。39はリフターピンであり、ダイプレート29から
出没可能に構成されて、薄板素材24の搬送を支持して
いる。ダイプレート29内には、成形型ホルダー30に
よって保持された成形型33が備えられ、この成形型ホ
ルダー30と成形型33は、ばね32によって下方へ押
圧されたホルダーガイドピン31に固定されて、昇降可
能に構成されている。尚、成形型33の昇降は、カムホ
ルダー36に保持されたカム37をソレノイド38によ
ってスライドさせることによりなされる。
における順送金型の一例を示す断面図であり、図1は成
形時、図2は成形を要しない時の状態をそれぞれ示して
いる。これらの図において、28は上型のパンチを案内
するストリッパプレート、29は下型のダイプレートで
あり、この上型と下型との間に薄板素材24が供給され
る。39はリフターピンであり、ダイプレート29から
出没可能に構成されて、薄板素材24の搬送を支持して
いる。ダイプレート29内には、成形型ホルダー30に
よって保持された成形型33が備えられ、この成形型ホ
ルダー30と成形型33は、ばね32によって下方へ押
圧されたホルダーガイドピン31に固定されて、昇降可
能に構成されている。尚、成形型33の昇降は、カムホ
ルダー36に保持されたカム37をソレノイド38によ
ってスライドさせることによりなされる。
【0015】上記成形型33は、図3に示すように、薄
板素材24に穿設されたスロット3内に入り込むように
形成した複数の凸部34を備え、この複数の凸部34は
複数のスロット3に対応して設けてある。また凸部34
の根本部は滑らかなアール状に形成して、スロット開口
縁4をアール状に成形するための成形面35としてあ
る。この成形型33は、打ち抜き型と比較して摩耗が少
ないため、図示するようにダイプレート29への着脱が
容易に構成されて、金型研磨の際は取り外すようにし、
またこの金型研磨に合わせて、成形型ホルダー30との
当接面を研磨して高さ調整を行う。
板素材24に穿設されたスロット3内に入り込むように
形成した複数の凸部34を備え、この複数の凸部34は
複数のスロット3に対応して設けてある。また凸部34
の根本部は滑らかなアール状に形成して、スロット開口
縁4をアール状に成形するための成形面35としてあ
る。この成形型33は、打ち抜き型と比較して摩耗が少
ないため、図示するようにダイプレート29への着脱が
容易に構成されて、金型研磨の際は取り外すようにし、
またこの金型研磨に合わせて、成形型ホルダー30との
当接面を研磨して高さ調整を行う。
【0016】上記のように構成された成形ステーション
の金型において、成形を要しない遊びステーションとし
て機能させる場合は、図2に示すように、ばね32の押
圧により成形型33の成形面35がダイプレート29内
に没した状態となり、薄板素材24に穿設されたスロッ
ト3の成形は行われない。一方、積層鉄心1のバリ側の
端部に積層される鉄心薄板2aを形成する際は、図1に
示すように、スライドされたカム37によって成形型3
3の成形面35がダイプレート29から出た状態とな
り、成形型33の凸部34が薄板素材24に穿設された
スロット3に深く入り込むとともに、成形面35がスロ
ット開口縁4に圧接し、スロット開口縁4はアール状に
成形される。
の金型において、成形を要しない遊びステーションとし
て機能させる場合は、図2に示すように、ばね32の押
圧により成形型33の成形面35がダイプレート29内
に没した状態となり、薄板素材24に穿設されたスロッ
ト3の成形は行われない。一方、積層鉄心1のバリ側の
端部に積層される鉄心薄板2aを形成する際は、図1に
示すように、スライドされたカム37によって成形型3
3の成形面35がダイプレート29から出た状態とな
り、成形型33の凸部34が薄板素材24に穿設された
スロット3に深く入り込むとともに、成形面35がスロ
ット開口縁4に圧接し、スロット開口縁4はアール状に
成形される。
【0017】尚、図1及び図2においては、順送金型の
下型にのみ成形型を備えたものを例示したが、上型に成
形型を備えた別の成形用ステーションを設けてもよい。
この場合の成形型の構成は、薄板素材24に対して図1
及び図2の場合と対称配置となるのみであるため、詳細
な説明は省略する。一般的には、バリ7が生じる下型側
のみを重点的に成形することにより、スロット3に装着
される絶縁紙の損傷がかなり改善できる。
下型にのみ成形型を備えたものを例示したが、上型に成
形型を備えた別の成形用ステーションを設けてもよい。
この場合の成形型の構成は、薄板素材24に対して図1
及び図2の場合と対称配置となるのみであるため、詳細
な説明は省略する。一般的には、バリ7が生じる下型側
のみを重点的に成形することにより、スロット3に装着
される絶縁紙の損傷がかなり改善できる。
【0018】またスロット開口縁4に対する成形は、積
層鉄心1の端部の鉄心薄板2aとなるもの1枚に対して
のみ施してもよいが、端部数枚に対して施せばより完全
なものとなる。
層鉄心1の端部の鉄心薄板2aとなるもの1枚に対して
のみ施してもよいが、端部数枚に対して施せばより完全
なものとなる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、積層鉄心の端部のスロ
ット開口縁をアール状に成形する場合において、積厚偏
差の影響を受けることがないため、良好且つ均一な成形
ができ、また歪みやかしめ用突起の外れのない積層鉄心
が形成できる。また、順送金型内に成形用ステーション
を設けることにより、従来の成形工程が不要となって製
造工数が削減できる特長も有する。
ット開口縁をアール状に成形する場合において、積厚偏
差の影響を受けることがないため、良好且つ均一な成形
ができ、また歪みやかしめ用突起の外れのない積層鉄心
が形成できる。また、順送金型内に成形用ステーション
を設けることにより、従来の成形工程が不要となって製
造工数が削減できる特長も有する。
【図1】本発明に使用する順送金型の一例を示し、成形
時の状態を示す要部縦断面図。
時の状態を示す要部縦断面図。
【図2】図1に示した順送金型の成形を要しない時の状
態を示す要部縦断面図。
態を示す要部縦断面図。
【図3】本発明に使用する成形型の一例を示す要部斜視
図。
図。
【図4】薄板素材の打ち抜きの一例を示すレイアウト
図。
図。
【図5】積層鉄心の部分斜視図。
【図6】積層鉄心の縦断面拡大図。
【図7】従来の方法を示す縦断面図。
1 積層鉄心 2 鉄心薄板 3 スロット 4 スロット開口縁 6 スロットオープニング 24 薄板素材 33 成形型 34 凸部 35 成形面
Claims (2)
- 【請求項1】 順送型プレス加工によって薄板素材から
所定形状の鉄心薄板を打ち抜き、これを所定数積層固着
する回転電機用積層鉄心の製造方法において、順送金型
内に設けた成形用ステーションによって、積層鉄心の端
部に積層される前記鉄心薄板に対し、そのスロット開口
縁をアール状に成形するようにしたことを特徴とする回
転電機用積層鉄心の製造方法。 - 【請求項2】 前記成形用ステーションは、成形を施す
べきスロットの打ち抜き後であって、且つ前記スロット
のスロットオープニングを開口させる打ち抜き前のステ
ーションに配置されていることを特徴とする請求項1記
載の回転電機用積層鉄心の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28535091A JPH0549218A (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | 回転電機用積層鉄心の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28535091A JPH0549218A (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | 回転電機用積層鉄心の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0549218A true JPH0549218A (ja) | 1993-02-26 |
Family
ID=17690426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28535091A Pending JPH0549218A (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | 回転電機用積層鉄心の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0549218A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102332794A (zh) * | 2011-10-30 | 2012-01-25 | 山东华力电机集团股份有限公司 | 转子冲片外圆定位自动冲裁装置 |
CN109888952A (zh) * | 2018-08-17 | 2019-06-14 | 安徽德科电气科技有限公司 | 一种新型的三相同步高压发电机转子冲片结构 |
WO2020027049A1 (ja) * | 2018-07-31 | 2020-02-06 | Ntn株式会社 | スラストころ軸受用保持器およびスラストころ軸受 |
CN111725958A (zh) * | 2020-07-28 | 2020-09-29 | 合肥禾松信息科技有限公司 | 一种电机定子冲片叠片处理预紧装置 |
-
1991
- 1991-08-07 JP JP28535091A patent/JPH0549218A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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