JPH0547938Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はガスコンロ等に用いるガスバーナ装置
に関する。

（従来の技術） 従来バーナヘツドに連なる混合管の両側にその
長さ方向に沿つてフランジを設けた板金製のガス
バーナの混合管の端部開口にダンパーキヤツプを
設け、該ダンパーキヤツプを介してガスノズルを
該混合管内に臨ませ、且つその開口側がバーナヘ
ツドより下位になるように傾斜させて設けたガス
バーナ装置は知られ、更に該フランジを伝つて煮
汁が該混合管の端部開口の下部に位置するガスコ
ツクその他の部品にかヽると言う不具合を解消す
るため広巾の鍔を備えたダンパーキヤツプを設け
たものも知られる。（実開昭60−6944号公報） （考案が解決しようとする課題） しかしこのものは、混合管の端部開口に嵌挿さ
れるダンパーキヤツプに広巾の鍔を設けたもの
で、煮汁が混合管のフランジからダンパーキヤツ
プの鍔に流れるとき該混合管とダンパーキヤツプ
との間隙に煮汁が浸入することは避ることが出来
ず、該煮汁の浸入によりダンパーキヤツプが腐蝕
する恐れがあり、また端部開口の下部に位置する
部品に煮汁がかゝる不具合を防ぐことができるが
ダンパーキヤツプに広巾の鍔を設けるのに工数が
かヽる等の不具合を生じる。

本考案はかヽる不具合のないガスバーナ装置を
得ることを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本考案はかヽる目的を達成するため請求項１記
載のガスバーナ装置はバーナヘツドに連なる混合
管の両側にその長さ方向に沿つてフランジを設け
た板金製のガスバーナの混合管の端部開口にダン
パーキヤツプを設け、該ダンパーキヤツプを介し
てガスノズルを該混合管内に臨ませ、且つその開
口側がバーナヘツドより下位になるように傾斜さ
せて設けたものに於いて、該フランジの少なくと
も一部をその外側に向つて斜下方に傾斜させて成
り、請求項２記載のガスバーナ装置は、請求項１
記載のガスバーナ装置に於いて該混合管の端部開
口側のフランジの巾をノズルに連なるガスコツク
その他の該混合管の端部開口側下部に臨む部品の
巾より大きくして成る。

（作用） 上記構成を備えるガスバーナ装置にあつては、
該フランジ上の煮汁は、混合管の傾斜に従つて混
合管の開口側に流れること従来例のものと特に変
らないが、該フランジの少なくとも一部をその外
側に向つて斜下方に傾斜させたので、その傾斜さ
せた部分で煮汁の流れは該フランジの外側に向
い、フランジの外側縁から流れ落ちる。このため
端部開口に施したダンパーキヤツプ側に流れるこ
とがない。

尚請求項２に記載のガスバーナに於いては、該
端部開口側のフランジの巾をその下部に臨むガス
コツクその他の部品の巾より大きくするだけで該
フランジの外側縁から流れ落ちた煮汁が下部に臨
む部品にかからないようにできる。

（実施例） 本考案実施の１例を別紙図面につき説明する。

図面で１はバーナヘツド２に連なる混合管３の
両側にその長さ方向に沿つてフランジ５を設けた
板金製のガスバーナを示し、該ガスバーナ１はそ
の混合管３の端部開口４にダンパーキヤツプ６を
取付け、該ダンパーキヤツプ６の中央透孔を介し
てガスノズル７を該混合管３内に臨ませるように
し、且つその開口４側がバーナヘツド２より下位
になるようにガス器具本体Ａに取付ける。

本考案はかゝるものに於いて、該フランジ５を
その外側に向つて斜下方に傾斜させて設けたもの
で、これを更に詳述すると、該ガスバーナ１は上
下に分割される上半部３ａと下半部３ｂとを該混
合管３の両側のみならず、バーナヘツド２の周囲
にまで亘るフランジ５ａ，５ｂ部をカシメ又はス
ポツト溶接して形成して成り、上下のフランジ５
ａ，５ｂを重ね合わせて形成されるフランジ５の
混合管３の端部開口側端縁５ｃはその内側より外
側が混合管３の長さ方向に突出させて設け、且つ
巾ｗを前記ノズル７に連なるガスコツクその他の
該混合管３の端部開口４の下部に臨む部品８の巾
より大きした。

かくすることで、汁受皿Ｂの開口Ｃからフラン
ジ５上にこぼれ落ちた煮汁は第２図の矢印で示す
ごとくダンパー６に達するまでにフランジ５の外
側縁より流下させ得て、該ダンパーキヤツプ６側
にこれが流れるのを防ぐことが出来ると共に従来
のような工数をかけずにコツクその他の部品８上
にこれが落下するのを防いだ。

尚上述の実施例では、フランジ５の全域に亘つ
てこれを外側に向つて斜下方に傾斜させたが、該
フランジ５の下端側のみを外側に向つて斜下方に
傾斜させても良く、これによれば、汁受皿Ｂの開
口Ｃからフランジ５の平坦部上にこぼれ落ちた煮
汁はフランジ５の平坦部上を下端側へ流れるが、
フランジ５の下端側が外側に向つてめ斜下方に傾
斜した傾斜部であるので、フランジ５の全域に亘
つて傾斜しているものと同じように、下端側の傾
斜部で外側に向つて流れ外側縁から落下するの
で、ダンパーキヤツプ６側に煮汁が流れるのを防
ぐとができる。

また、第５図及び第６図のように中央部のみを
傾斜部５ｄとしても良く、これによれば汁受皿Ｂ
の開口Ｃからフランジ５上にこぼれ落ちた煮汁
は、該傾斜部５ｄでフランジ５の外側に向い外側
縁から流れ落ち、フランジの下端側５ｃに流れる
ことはない。

尚、混合管３の上半部３ａ上に落ちた煮汁は、
該混合管３の周面の傾斜に沿つてフランジ５の傾
斜部５ｄの上側に流れ落ちるが、帯５図及び第６
図に示すように混合管３にビード９を設ければ、
これも防げる。

（考案の効果） このように本考案によるときは、フランジの少
なくとも１部をその外側に向つて斜下方に傾斜さ
せて設けたので、フランジ上の煮汁が混合管の傾
斜に従つてその端部開口側に流れるとき、該フラ
ンジの少なくとも１部外側に傾く傾斜に従つて外
側に流れてダンパーにまでは達せず、従つて混合
管とダンパーキヤツプとの間隙に煮汁が浸入する
ことなく、これによつて従来例に見られる不具合
を解消出来、請求項２記載のごとく該混合管の端
部開口側のフランジ巾を前記ガスノズルに連なる
ガスコツクその他の該混合管の端部開口側下部に
臨む部品の巾より大きくするときは、従来例のダ
ンパーキヤツプに広巾の鍔を設けたものに比べ工
数をかけずに該部品に煮汁がかからないように出
来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施の１例の側面図、第２図は
その平面図、第３図は第１図の−線截断断面
図、第４図は第２図の−線端面図、第５図は
他の実施例の側面図、第６図はその平面図であ
る。 １……ガスバーナ、２……バーナヘツド、３…
…混合管、４……端部開口、５……フランジ、６
……ダンパーキヤツプ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ バーナヘツドに連なる混合管の両側にその長
   さ方向に沿つてフランジを設けた板金製のガス
   バーナの混合管の端部開口にダンパーキヤツプ
   を設け、該ダンパーキヤツプを介してガスノズ
   ルを該混合管内に臨ませ、且つその開口側がバ
   ーナヘツドより下位になるように傾斜させて設
   けたものに於いて、該フランジの少なくとも１
   部をその外側に向つて斜下方に傾斜させて成る
   ガスバーナ。 ２ 該混合管の端部開口側のフランジの巾をノズ
   ルに連なるガスコツクその他の該混合管の端部
   開口側下部に臨む部品の巾より大きくして成る
   請求項１記載のガスバーナ装置。