JPH0547885Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0547885Y2 JPH0547885Y2 JP1986136681U JP13668186U JPH0547885Y2 JP H0547885 Y2 JPH0547885 Y2 JP H0547885Y2 JP 1986136681 U JP1986136681 U JP 1986136681U JP 13668186 U JP13668186 U JP 13668186U JP H0547885 Y2 JPH0547885 Y2 JP H0547885Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- pin
- pin groove
- clip
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は、特殊形状によりがたつきをなくした
チエーン用クリツプに関する。
チエーン用クリツプに関する。
従来技術及びその問題点
チエーン用クリツプは、有端状チエーンを無端
状に結合する際に用いられるもので、ピン溝に係
合してリンクプレートが離脱しないようにする抜
け止め用のものである。
状に結合する際に用いられるもので、ピン溝に係
合してリンクプレートが離脱しないようにする抜
け止め用のものである。
このような、チエーン用クリツプは、実開昭59
−10544号、実開昭59−10545号等に開示されてい
る。そして、クリツプの抜け止め機能は、ピン溝
導入端部に近い方の前側ピン溝係合部が果たして
いるが、クリツプのピン溝との係合面は、ピン溝
径よりやや大きめの同心円になつているだけなの
で、チエーンに装着後がたつきが残ることが多
く、運転中にクリツプが疲労破壊する原因とな
り、クリツプの破損を生じやすい問題がある。
−10544号、実開昭59−10545号等に開示されてい
る。そして、クリツプの抜け止め機能は、ピン溝
導入端部に近い方の前側ピン溝係合部が果たして
いるが、クリツプのピン溝との係合面は、ピン溝
径よりやや大きめの同心円になつているだけなの
で、チエーンに装着後がたつきが残ることが多
く、運転中にクリツプが疲労破壊する原因とな
り、クリツプの破損を生じやすい問題がある。
問題点を解決するための手段及び作用
本考案は、ピン溝に係合する前側孔部及び後側
孔部と、ピン外径よりも大きい中間環状孔と、前
記前側孔部と中間環状孔をつなぐ接続溝と、前記
中間環状孔と後側孔部をつなぐ連係孔とを有し、
前記前側孔部は中心を互いに幅方向にずらせて描
かれた円弧状の一対のピン溝係合面からなるとと
もに、該前側孔部の先端には一対のピン溝導入端
部が形成されており、さらに、前記後側孔部に先
端部の幅がピン溝径より狭い一対の突起部が形成
されてるチエーン用クリツプにより前記問題点を
解決した。
孔部と、ピン外径よりも大きい中間環状孔と、前
記前側孔部と中間環状孔をつなぐ接続溝と、前記
中間環状孔と後側孔部をつなぐ連係孔とを有し、
前記前側孔部は中心を互いに幅方向にずらせて描
かれた円弧状の一対のピン溝係合面からなるとと
もに、該前側孔部の先端には一対のピン溝導入端
部が形成されており、さらに、前記後側孔部に先
端部の幅がピン溝径より狭い一対の突起部が形成
されてるチエーン用クリツプにより前記問題点を
解決した。
前記構成によれば、前側のピンに前側孔部のピ
ン溝係合面を弾性係合させ、後側のピンに後側孔
部に設けた一対の突起部を抜止め係合させること
ができるので、がたつきがなくなり、抜け止め効
果も強力となる。
ン溝係合面を弾性係合させ、後側のピンに後側孔
部に設けた一対の突起部を抜止め係合させること
ができるので、がたつきがなくなり、抜け止め効
果も強力となる。
実施例
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
る。
第1図、第2図は本考案のクリツプ1を示し、
炭素鋼等の材料により、レーザ加工、プレス打抜
等により成形し焼入れ、焼戻し加工を施したもの
で、後側孔部2と、中間環状孔3と連係孔4と、
前側孔部5と、一対のピン溝導入端部6,6′を
有している。(なお、ピン溝導入端部6,6′に近
い方の孔部を前側孔部、遠い方を後側孔部と呼ぶ
ことにする。) 後側孔部2は、ピン溝とは同心円の関係にあ
り、その半径Rはピンの溝径dの1/2と同じか又
はやや大きめとする。そして、連係孔4との接続
部に、ピンの溝径d(第3図参照)より狭い先端
間隔bで一対の突起部8,8′が設けられている。
炭素鋼等の材料により、レーザ加工、プレス打抜
等により成形し焼入れ、焼戻し加工を施したもの
で、後側孔部2と、中間環状孔3と連係孔4と、
前側孔部5と、一対のピン溝導入端部6,6′を
有している。(なお、ピン溝導入端部6,6′に近
い方の孔部を前側孔部、遠い方を後側孔部と呼ぶ
ことにする。) 後側孔部2は、ピン溝とは同心円の関係にあ
り、その半径Rはピンの溝径dの1/2と同じか又
はやや大きめとする。そして、連係孔4との接続
部に、ピンの溝径d(第3図参照)より狭い先端
間隔bで一対の突起部8,8′が設けられている。
中間環状孔3の後端は、連係孔4につながり、
先端は接続溝7により前側孔部5につながつてい
る。前側孔部の先端には一対の平行なピン溝導入
端部6,6′があり、ピン溝導入端部6,6′の先
にはR部9,9′が形成されている。
先端は接続溝7により前側孔部5につながつてい
る。前側孔部の先端には一対の平行なピン溝導入
端部6,6′があり、ピン溝導入端部6,6′の先
にはR部9,9′が形成されている。
なお、ピン10(第3図参照)に装着する時の
力が多少大きくてもよい場合は、突起部8,8′
の間隔をより狭くすることもできる。
力が多少大きくてもよい場合は、突起部8,8′
の間隔をより狭くすることもできる。
連係孔4の幅yはピン溝径dよりもやや大き
く、中間環状孔3はピン10の外径Dよりも大き
く(第3図参照)、ピツチPはチエーン(図示せ
ずのピツチと同じとする。
く、中間環状孔3はピン10の外径Dよりも大き
く(第3図参照)、ピツチPはチエーン(図示せ
ずのピツチと同じとする。
前側孔部5の各ピン溝係合面A,A′の半径
R′はピンの溝径dの1/2よりやや大きめとし、中
心を互いに幅方向にずらせて描かれた円弧状の一
対の面になつており、弾性力によりピン10を内
側に押圧して係合力を強め、がたつきをなくすよ
うにしている。なお、ピン溝導入端部6,6′間
の幅aは従来と同等でよい。
R′はピンの溝径dの1/2よりやや大きめとし、中
心を互いに幅方向にずらせて描かれた円弧状の一
対の面になつており、弾性力によりピン10を内
側に押圧して係合力を強め、がたつきをなくすよ
うにしている。なお、ピン溝導入端部6,6′間
の幅aは従来と同等でよい。
第3図はピン10の正面図を示し、直径dのク
リツプ装着溝、すなわち、ピン溝11が全周に亘
り設けられている。
リツプ装着溝、すなわち、ピン溝11が全周に亘
り設けられている。
第4図から第7図まではクリツプ1の装着の順
序を示す。下側のピンリンクプレート12にピン
10を立設し、上側から継手リンクプレート13
をはめ、クリツプ1をピン溝11にはめて離脱を
防止する。
序を示す。下側のピンリンクプレート12にピン
10を立設し、上側から継手リンクプレート13
をはめ、クリツプ1をピン溝11にはめて離脱を
防止する。
第4図、第5図、第6図、第7図はピンにクリ
ツプを装着する順序を示す図で、クリツプ1が矢
印の方向に押圧されると、R面9,9′を案内と
してピン10がピン溝導入端部6,6′に進入し、
クリツプ1は支点Eを中心として弾性変形して開
き、突起部8,8′もピン10の溝径dと同等又
はそりより大きく拡大される。更に矢印の方向に
押圧すると、第6図、第7図に示す位置にピン1
0,10が来てクリツプ1の装着が完了する。
ツプを装着する順序を示す図で、クリツプ1が矢
印の方向に押圧されると、R面9,9′を案内と
してピン10がピン溝導入端部6,6′に進入し、
クリツプ1は支点Eを中心として弾性変形して開
き、突起部8,8′もピン10の溝径dと同等又
はそりより大きく拡大される。更に矢印の方向に
押圧すると、第6図、第7図に示す位置にピン1
0,10が来てクリツプ1の装着が完了する。
第8図はクリツプ1を押し込むときの開いた状
態を示す図で、ピンがR面9,9′に案内されて
ピン溝導入端部6,6′まで進入し、ピン溝径d
の間隔に開いた状態を示し、クリツプの支点Eを
中心とした開口角をθとすれば、突起部8,8′
でも同様に角度θ′だけ開き、更にピンに対して矢
印M方向に押しつけられるとピンは後、前孔部
2,5に係入する。
態を示す図で、ピンがR面9,9′に案内されて
ピン溝導入端部6,6′まで進入し、ピン溝径d
の間隔に開いた状態を示し、クリツプの支点Eを
中心とした開口角をθとすれば、突起部8,8′
でも同様に角度θ′だけ開き、更にピンに対して矢
印M方向に押しつけられるとピンは後、前孔部
2,5に係入する。
前記のように、開いた状態で、突起部8,8′
間の間隔がピン溝径dと同等又はそれより大きく
なるようにしておけば、装着時に突起部8,8′
での抵抗は生じないから、従来と同様のピン溝導
入端部を押し開く力だけで装着することができ
る。
間の間隔がピン溝径dと同等又はそれより大きく
なるようにしておけば、装着時に突起部8,8′
での抵抗は生じないから、従来と同様のピン溝導
入端部を押し開く力だけで装着することができ
る。
係入後、内部から突起部8,8′を開くのは困
難(支点Eからの距離が短いから、テコの原理に
より、大きな力を作用させなければ開くことがで
きない。)であり、従つて、突起部8,8′は強力
な抜け止めの機能を果す。なお、実施例によれ
ば、ピン溝導入端部をピンに押圧して装着する力
に対して、反対側にクリツプを押圧して外す力は
約2.5倍にもなることが確認できた。
難(支点Eからの距離が短いから、テコの原理に
より、大きな力を作用させなければ開くことがで
きない。)であり、従つて、突起部8,8′は強力
な抜け止めの機能を果す。なお、実施例によれ
ば、ピン溝導入端部をピンに押圧して装着する力
に対して、反対側にクリツプを押圧して外す力は
約2.5倍にもなることが確認できた。
考案の効果
1 前側孔部のピン溝との係合面を、中心を互い
に幅方向にずらせて描かれた円弧状の一対の係
合面からなるようにしたことにより、クリツプ
の持つ弾性力でピン溝との係合力を高め、がた
つきをなくすことができる。従つてピンとの係
合部分の摩滅がなくなり、又、疲労破壊も生じ
にくくなる。
に幅方向にずらせて描かれた円弧状の一対の係
合面からなるようにしたことにより、クリツプ
の持つ弾性力でピン溝との係合力を高め、がた
つきをなくすことができる。従つてピンとの係
合部分の摩滅がなくなり、又、疲労破壊も生じ
にくくなる。
2 後側孔部に突起部を設けた抜け止め機構を併
用したので、2ケ所に夫々抜け止め機構を設け
たクリツプとなり、ピンの離脱防止機構として
優れたものとなる。
用したので、2ケ所に夫々抜け止め機構を設け
たクリツプとなり、ピンの離脱防止機構として
優れたものとなる。
図面は本考案の実施例を示し、第1図、第2図
は夫々クリツプの正面図と平面図、第3図はピン
の正面図、第4図から第7図まではクリツプをピ
ン溝に係入する状態の説明図で、このうち第4図
と第6図は横断面図、第5図と第7図は正面図、
第8図はクリツプの開いた状態を示す正面図であ
る。 1……クリツプ、2……後側孔部、5……前側
孔部、6,6′……ピン溝導入端部、11……ピ
ン溝、A,A′……係合面、8,8′……突起部。
は夫々クリツプの正面図と平面図、第3図はピン
の正面図、第4図から第7図まではクリツプをピ
ン溝に係入する状態の説明図で、このうち第4図
と第6図は横断面図、第5図と第7図は正面図、
第8図はクリツプの開いた状態を示す正面図であ
る。 1……クリツプ、2……後側孔部、5……前側
孔部、6,6′……ピン溝導入端部、11……ピ
ン溝、A,A′……係合面、8,8′……突起部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 ピン溝に係合する前側孔部及び後側孔部と、ピ
ン外径よりも大きい中間環状孔と、前記前側孔部
と中間環状孔をつなぐ接続溝と、前記中間環状孔
と後側孔部をつなぐ連係孔とを有し、 前記前側孔部は中心を互いに幅方向にずらせて
描かれた円弧状の一対のピン溝係合面からなると
ともに、該前側孔部の先端には一対のピン溝導入
端部が形成されており、 さらに、前記後側孔部に先端部の幅がピン溝径
より狭い一対の突起部が形成されていることを特
徴とする、 チエーン用クリツプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986136681U JPH0547885Y2 (ja) | 1986-09-08 | 1986-09-08 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986136681U JPH0547885Y2 (ja) | 1986-09-08 | 1986-09-08 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6342956U JPS6342956U (ja) | 1988-03-22 |
JPH0547885Y2 true JPH0547885Y2 (ja) | 1993-12-17 |
Family
ID=31040029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986136681U Expired - Lifetime JPH0547885Y2 (ja) | 1986-09-08 | 1986-09-08 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0547885Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5193059U (ja) * | 1975-11-27 | 1976-07-26 | ||
JPS5753893Y2 (ja) * | 1976-11-18 | 1982-11-22 |
-
1986
- 1986-09-08 JP JP1986136681U patent/JPH0547885Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6342956U (ja) | 1988-03-22 |
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