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JPH0546961A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

Info

Publication number
JPH0546961A
JPH0546961A JP20189591A JP20189591A JPH0546961A JP H0546961 A JPH0546961 A JP H0546961A JP 20189591 A JP20189591 A JP 20189591A JP 20189591 A JP20189591 A JP 20189591A JP H0546961 A JPH0546961 A JP H0546961A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
recording
magnetic
reproducing
servo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP20189591A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigemi Asai
重美 浅井
Toru Okuda
徹 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP20189591A priority Critical patent/JPH0546961A/ja
Publication of JPH0546961A publication Critical patent/JPH0546961A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 サーペンタイン記録再生方式のトラッキング
精度を改善し高記録密度でかつ高速処理の可能な磁気記
録再生装置を提供する。 【構成】 コンビネーションヘッドと、コンビネーショ
ンヘッドを磁気テープの幅方向において相対的に変位さ
せるためのアクチュエータ手段とを備え、複数のサーボ
用磁気ギャップは、磁気テープ上の情報トラックと情報
用磁気ギャップの組合わせがどのように変更されても、
少なくとも1つがサーボトラックの1つの少なくとも一
部をトレースするようにコンビネーションヘッド内に配
置されており、サーボ用磁気ギャップによって再生され
たサーボ信号に基づいて情報トラックと情報磁気ギャッ
プとの位置ずれを検出する位置ずれ検出手段をさらに備
え、アクチュエータ手段は位置ずれ検出手段によって検
出された位置ずれ量を最小にするようにコンビネーショ
ンヘッドと磁気テープの幅方向との相対的位置を調整す
るようにも働く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置に関
し、特に、サーペンタイン記録再生方式に適した磁気記
録再生装置の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録再生装置において高記録密度化
や高転送速度化を進める上で主流をなす技術として、磁
気テープ面上の記録密度の増加を目的として種々の技術
開発が行なわれている。面記録密度は、一般的に磁気テ
ープが移動する長さ方向の記録密度である線記録密度
(BPI:インチ当たりのビット数)と、長さ方向に直
交する幅方向の記録密度である記録トラック密度(TP
I:インチ当たりのトラック数)との積として表わされ
る。
【0003】ここで、VTRやDATなどに代表される
回転型磁気ヘッドを搭載したものを除いて、トラック密
度のみに着目して議論すれば、固定型磁気ヘッドを搭載
した磁気記録再生装置においては、一般的にテープ上に
記録されるトラック数と磁気ヘッド数とが等しい構成と
なっている。そして、トラック密度を増加させるために
は、トラック幅を狭くすることによって、テープの単位
幅当たりのトラック数を増加させる手法が採られてい
る。ここで、トラック数とはテープ走行方向に沿って平
行に形成されたデータトラック(情報トラックともい
う)の総数を指す。また、磁気ヘッド数とは、1つのコ
ンビネーション磁気ヘッドに含まれる記録ヘッドと再生
ヘッドの対の数、または記録再生共用ヘッドの数をい
う。
【0004】単位幅当たりのトラック数の多少を説明の
便利上トラックピッチの大きさで表現するとすれば、従
来技術では、フェライトなどの磁性材料を機械加工して
ヘッドの構造体を形成するバルク型のヘッドにおいて
は、数百μm程度のトラックピッチが限界とされてい
た。一方、近年開発が著しい薄膜磁気ヘッドを用いれば
数十μm〜百数十μm程度のトラックピッチを実現でき
る可能性があり、百数十μmのトラックピッチを実現し
得る薄膜ヘッドについては各種の報告例がある。
【0005】以上のように薄膜ヘッドを利用することに
よってトラック数を増加させることが可能であるが、そ
の反面でトラック情報並列処理回路規模が大きくなると
いう問題が生じる。また、トラック情報並列処理回路規
模を制限するために処理すべきトラックを順次切換えて
いくことも可能であるが、この場合にはトラック情報処
理切換回路が別途に必要となり、必要な回路規模として
は増大傾向にあることは避けられなかった。
【0006】以上のような問題に鑑みて、情報処理シス
テムのバックアップ用記憶装置などに代表される多数ト
ラック記憶用の磁気記録再生装置では、サーペンタイン
記録再生方式が採用されている。この方式は、テープ上
のトラック数よりヘッド数を少なくし(順次トラックと
ヘッドとの相対的位置の切換えが必要)、データ信号を
処理する場合には信頼性を確保するために書込直後読出
を行ない、さらに処理時間の短縮化を図るためにテープ
の往復において記録再生を行なうというものである。
【0007】図6を参照して、サーペンタイン記録再生
方式を簡単に説明する。この図において、テープの走行
方向がXで示され、幅方向がYで示されている。テープ
1は、たとえばY方向に等しいピッチで形成された16
本のトラックT1 〜T16からなるトラック群2を有して
いる。そして、トラック群2に対して、たとえば4個の
記録ヘッドW1 〜W4 および4個の再生ヘッドR1 〜R
4 を備えたコンビネーションヘッド3が適用される。記
録ヘッドW1 〜W4 はY方向に等しいピッチb=4aで
設けられており、再生ヘッドR1 〜R4 は対応する記録
ヘッドW1 〜W 4 と対をなして+X方向または−X方向
に設けられている。すなわち、記録ヘッドと再生ヘッド
の対のうち、奇数番目の対W1 −R1 およびW3 −R3
においては記録ヘッドは再生ヘッドの左側に配置され、
他方、偶数番目の対W2 −R2 およびW4 −R4 におい
ては記録ヘッドが再生ヘッドの右側に配置されている。
【0008】記録または再生の動作の際、コンビネーシ
ョンヘッド3は、まず図6に示す位置に駆動される。す
なわち、記録ヘッドW1 および再生ヘッドR1 の中心が
トラックT1 の中心と一致し、同様に、記録ヘッドW2
および再生ヘッドR2 の中心とトラックT5 の中心,記
録ヘッドW3 および再生ヘッドR3 の中心とトラックT
9 の中心,ならびに記録ヘッドW4 および再生ヘッドR
4 の中心とトラックT 13の中心がそれぞれ一致するよう
な状態にある。このようなテープと磁気ヘッドとの相対
的位置を保持しながらテープ1を+X方向に走行させ、
記録の場合には記録ヘッドW1 とW3 によってトラック
1 とT9 に同時に記録する。
【0009】この場合、データが正しく記録されたかど
うかを判断するために、トラックT 1 においては、記録
ヘッドW1 によってデータが記録された直後に再生ヘッ
ドR 1 によって書込直後読出でデータを再生し、記録の
良否を確認する。これと同時に、トラックT9 において
は記録ヘッドW3 と再生ヘッドR3 を用いて同様の確認
を行なう。万が一、トラックT1 またはT9 において記
録不良が発生した場合には、不良箇所の前までテープ1
を巻戻し、記録ヘッドW1 またはW3 によってデータの
再書込による記録を行なう。このような書込直後読出お
よび再書込の動作は、すべてのトラックにおいても同様
である。
【0010】テープ1の−X方向の端部まで記録が終了
すれば次にテープ1を−X方向に走行させ、記録ヘッド
2 とW4 によってトラックT5 とT13に同時に記録す
る。そして、テープ1の+X方向の端部まで記録が終了
した後に、コンビネーションヘッド3を−Y方向へトラ
ックピッチaに相当する距離だけ移動させ、記録ヘッド
1 と再生ヘッドR1 の中心がトラックT2 の中心と一
致するように配置する。その後、このテープと磁気ヘッ
ドとの相対位置を保持したまま、前述と同様にテープ1
を+X方向および−X方向に1往復させながら、トラッ
クT2 ,T6 ,T10およびT14に記録を行なう。以下同
様にして、テープ1が1往復するごとにコンビネーショ
ンヘッド3を−Y方向にピッチaだけ移動させながら、
合計4往復ですべてのトラックT1 〜T16に情報の記録
を行なう。
【0011】以上のようなサーペンタイン記録再生方式
で多数トラックに記録を行なう記録再生装置では、トラ
ック数より少ない数の記録ヘッドと再生ヘッドの対を含
むコンビネーションヘッドをテープの幅方向へ移動させ
て多数トラックに対する記録と再生を行なうから、トラ
ックピッチが小さくなってトラック数が増大した場合で
あっても、コンビネーションヘッドを移動させる回数を
増やすことによって対応することが可能である。このよ
うな先行技術の一例は、たとえば特開昭62−1573
05号公報に開示されており、コンビネーションヘッド
のテープ幅方向の移動において、アクチュエータとして
ステッピングモータを用いた開ループ制御による位置決
め技術が報告されている。また、特開昭62−1830
18号公報および特開昭62−183019号公報にお
いては、ステッピングモータを用いた開ループ制御のヘ
ッド位置決め技術についてさらに詳しく開示されてお
り、より具体的には、簡単な構成でヘッドの基準位置を
決定することが可能な位置決め機構とその調整方法につ
いて報告されている。
【0012】一方、前述のようなサーペンタイン記録再
生方式の磁気記録再生装置では、磁気ヘッドに対するテ
ープの相対的位置の変動を規制するテープ位置規制手段
を備えており、その構成としてはテープの幅方向の両端
をガイドする1対のフランジが形成されたガイドポスト
などをテープの走行経路に設けたものが一般的である。
ところが、そのようなテープ位置規制手段では、テープ
幅の両側端部に機械的なストレスが加わり、その両側端
部を損傷させる恐れがある。したがって、テープ両側端
部の損傷を回避しなければならない関係から、数十μm
程度の変動の規制精度が限界となり、許容オフトラック
量が十数μm〜数十μm程度に制限される高密度記録再
生装置では、前述のフランジ類によるテープの蛇行規制
だけでは不十分であった。また、多数の薄膜磁気ヘッド
を含むコンビネーションヘッドを搭載した多数トラック
記録用の磁気記録再生装置においては、トラック幅の狭
い記録が可能であるが、それに伴なって許容オフトラッ
ク量も小さくなる。
【0013】以上のことから、テープとヘッドの相対位
置規制手段としては、前述のフランジによる規制構造に
加えて、ヘッドとテープまたはヘッドとトラックとの相
対位置検出手段とテープ幅方向にヘッドを移動させるヘ
ッド駆動手段とによって、テープの幅方向における蛇行
(ウェイビングともいう)に対してヘッドを追随させる
ように制御する構成が採用されている。このような技術
の一例として、トラック数と等しい数の磁気ヘッドを含
む固定ヘッドを採用したディジタルオーディオテープレ
コーダがある。このような装置では、たとえば信学技報
EA83−56,pp.51−58,信学技報EA81
−64,pp.33−38,およびシャープ技報198
4,28号,pp.12−13に開示されているよう
に、テープ上に記録された2つのサーボ専用トラックを
テープ幅方向に並設された2個の再生ヘッドによってト
レースし、それらの再生出力を比較して追随制御するこ
とによって、ヘッドとテープとの相対位置を規制する構
成を有している。
【0014】テープとヘッドの相対位置規制手段の他の
例として、磁気ヘッド数とトラック数とが等しい磁気記
録再生装置において、テープ幅方向の1側端部にトラッ
キング用の信号を記録し、これをサーボ用再生ヘッドで
再生して信号レベルを基準レベルと比較するか、または
テープの幅方向の両側端部にトラッキング用の情報を記
録し、これらを1対のサーボ用再生ヘッドで再生した信
号レベルを比較することによってトラッキングを行なう
ようにした構成が提案されている(特公昭63−648
11号公報参照)。しかし、トラック密度(TPI)を
増加させようとすれば磁気ヘッド数が増加し、トラック
情報並列処理回路規模が大きくなるかまたはトラック情
報処理切換回路が必要となり、回路規模が大きくなるこ
とは避けられなかった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、サーペ
ンタイン記録再生方式の磁気記録再生装置は高記録密度
や高速処理化に適しているが、さらに記録密度を高める
ためには、記録トラック幅の微小化に伴なって磁気ヘッ
ドのトラッキングの高精度化が必要である。
【0016】そこで、本発明の目的は、サーペンタイン
記録方式の磁気記録再生装置におけるトラッキング精度
を改善することによって、さらに高記録密度でかつ高速
処理の可能な磁気記録再生装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】サーペンタイン記録再生
方式に適応する本発明の1つの態様による磁気記録再生
装置は、磁気テープ上の複数の情報トラック上で情報を
記録するためと再生するための複数の情報用記録ギャッ
プおよび1以上のサーボトラック上でサーボ信号を記録
するためと再生するための複数のサーボ用磁気ギャップ
を含むコンビネーション磁気ヘッドと、それらの情報ト
ラックと情報用磁気ギャップの組合わせを変更するため
にコンビネーション磁気ヘッドをテープの幅方向におい
て相対的に変位させるためのアクチュエータを備え、複
数のサーボ用磁気ギャップは、情報トラックと情報用磁
気ギャップの組合わせがどのように変更されても、少な
くとも1つがサーボトラックの1つの少なくとも一部を
トレースするようにコンビネーション磁気ヘッド内に配
置されており、さらに、サーボ用磁気ギャップによって
再生されたサーボ信号に基づいて情報トラックと情報用
磁気ギャップとの位置ずれを検出する位置ずれ検出手段
を備え、アクチュエータ手段は、位置ずれ検出手段によ
って検出された位置ずれ量を最小にするように、コンビ
ネーション磁気ヘッドと磁気テープの幅方向との相対的
位置を制御するようにも働くことを特徴としている。
【0018】サーペンタイン記録再生方式に適応する本
発明のもう1つの態様による磁気記録再生装置は、磁気
テープ上の複数の情報トラック上で情報を記録するため
と再生するための複数の情報用記録ギャップおよび1以
上のサーボトラック上でサーボ信号を再生するための複
数のサーボ信号再生用磁気ギャップを含むコンビネーシ
ョン磁気ヘッドと、サーボトラック上にサーボ信号を記
録するために1以上のサーボ信号記録用磁気ギャップを
含む固定磁気ヘッドと、情報トラックと情報用磁気ギャ
ップの組合わせを変更するためにコンビネーション磁気
ヘッドをテープの幅方向において相対的に変位させるた
めのアクチュエータを備え、複数のサーボ信号再生用磁
気ギャップは、情報トラックと情報用磁気ギャップの組
合わせがどのように変更されても、少なくとも1つがサ
ーボトラックの1つの少なくとも一部をトレースするよ
うにコンビネーション磁気ヘッド内に配置されており、
さらに、サーボ信号再生用磁気ギャップによって再生さ
れたサーボ信号に基づいて情報トラックと情報用磁気ギ
ャップとの位置ずれを検出する位置ずれ検出手段を備
え、アクチュエータ手段は、位置ずれ検出手段によって
検出された位置ずれ量を最小にするように、コンビネー
ション磁気ヘッドと磁気テープの幅方向との相対的位置
を制御するようにも働くことを特徴としている。
【0019】
【作用】本発明による磁気記録再生装置においては、情
報トラックと情報用磁気ギャップの組合わせがどのよう
に変更されても、少なくとも1つのサーボ用磁気ギャッ
プがサーボトラックの少なくとも一部をトレースするよ
うにコンビネーション磁気ヘッド内に配置されているの
で、情報トラックと情報用磁気ギャップのどのような組
合わせにおいても、アクチュエータは位置ずれ検出手段
によって検出された位置ずれ量を最小にするように働く
ことができる。したがって、このトラッキング精度の改
善によって、記録密度と処理速度の改善されたサーペン
タイン記録再生方式の磁気記録再生装置を提供すること
ができる。
【0020】
【実施例】本発明の第1の実施例を、図1ないし図4を
参照して詳細に説明する。この第1実施例では、サーペ
ンタイン記録再生方式に適応する磁気記録再生装置が示
されている。この装置では、テープ上の情報(データと
もいう)トラック数より情報ヘッド数が少なく、順次情
報トラックと情報ヘッドの組合わせを切換えながらテー
プの往復走行によって情報の記録再生が行なわれる。
【0021】図1に示されているように、本実施例の磁
気記録再生装置は、テープ1の幅方向であるY方向に延
びていて互いに貼り合わされた1対の基板3aと3bを
備えている。これらの基板3a,3b上に薄膜ヘッドと
して形成されたデータ信号記録ヘッドW1 〜W4 ,デー
タ信号再生ヘッドR1 〜R4 ,およびサーボ信号記録再
生ヘッド対S1a〜S4a,S1b〜S4bによって、
ヘッドユニットとしてのコンビネーションヘッド3が構
成されている。コンビネーションヘッド3は、図3また
は図4に示されたヘッド移動用アクチュエータ8によっ
て+Y方向または−Y方向に移動させられ得る。テープ
1としては、たとえば幅3.8mmのものが使用され得
る。このテープ1においては、走行方向(X方向)と平
行に延びかつY方向の所定のトラックピッチaで配列さ
れた16本のデータトラックDT 1 〜DT16に沿って、
データ信号の記録再生が行なわれる。さらに、Y方向に
おいてデータトラックDT1 〜DT16の両外側に2つの
サーボトラックST1とST2が配置されている。これ
らのサーボトラックST1,ST2は、最も外側のデー
タトラックDT1 ,DT16からそれぞれピッチ2a分だ
け離れて配置されており、サーボ信号の記録再生のため
に用いられる。
【0022】コンビネーションヘッド3においては、一
方の基板3aには奇数番目のデータ信号記録ヘッド
1 ,W3 と偶数番目のデータ信号再生ヘッドR2 ,R
4 および奇数番目のサーボ信号記録再生ヘッド対S1
a,S1b,S3a,S3bが配置され、基板3a上の
各ヘッドの磁気ギャップ位置は基板3a上の中央の直線
3c上に設定されている。また、他方の基板3b上にお
いては、偶数番目のデータ信号記録ヘッドW2 ,W4
奇数番目のデータ信号再生ヘッドR1 ,R3 および偶数
番目のサーボ信号記録再生ヘッドS2a,S2b,S4
a,S4bが配置され、基板3b上の各ヘッドの磁気ギ
ャップ位置は中央の直線3b上に設定されている。
【0023】同一のトラックをトレースするデータ信号
記録ヘッドW1 とデータ信号再生ヘッドR1 、同様にW
2 とR2 ,W3 とR3 ,およびW4 とR4 はそれぞれテ
ープ1の走行方向であるX方向に並べて配置されてお
り、データ信号記録再生用の第1ないし第4のヘッド対
を構成している。奇数番目のヘッド対における記録ヘッ
ドと再生ヘッドの位置は、偶数番目のヘッド対における
それらの位置と逆になっている。また、データ信号記録
ヘッドW1 〜W4 のY方向の幅は、テープ1のウェイビ
ングなどを考慮して、データ信号再生ヘッドR1 〜R4
の幅より若干大きくなるように設定されている。データ
信号記録再生ヘッド対間のY方向の間隔はb=4aに設
定されており、ヘッド移動用アクチュエータ8によって
コンビネーションヘッド3をトラックピッチに相当する
距離aずつY方向に4回移動させ、4回のトラック乗換
えを行なうことによってすべてのトラックDT1 〜DT
16においてデータ信号の記録または再生を行なうように
なっている。
【0024】次に、一方の基板3a上に配置された奇数
番目のサーボ信号記録再生ヘッドS1aとS1bおよび
S3aとS3bは、それぞれ対をなしている。Y方向の
位置関係において、第4のデータ信号再生ヘッドR4
中心から−Y方向に距離2.5aだけ離れた位置にサー
ボ信号記録再生ヘッドS3aの中心がある。さらに距離
2aだけ離れた下方位置にサーボ信号記録再生ヘッドS
1aの中心がある。第1のデータ信号記録ヘッドW1
中心から+Y方向に1.5aだけ離れた上方位置にサー
ボ信号記録再生ヘッドS1bの中心がある。さらに距離
2aだけ離れた上方にサーボ信号記録再生ヘッドS3b
の中心が位置するように設定されている。他方の基板3
b上に配置された偶数番目のサーボ信号記録再生ヘッド
S2aとS2bおよびS4aとS4bもそれぞれ対をな
している。Y方向の位置関係においては、第4のデータ
信号記録ヘッドW4の中心から−Y方向に距離1.5a
だけ離れた下方位置にサーボ信号記録ヘッドS4aの中
心がある。さらに距離2aだけ下方にサーボ信号記録再
生ヘッドS2aの中心がある。第1のデータ信号再生ヘ
ッドR1 の中心から+Y方向に距離2.5aだけ離れた
上方位置にサーボ信号記録再生ヘッドS2bの中心があ
る。さらに距離2aだけ上方にサーボ信号記録再生ヘッ
ドS4bの中心が位置するように設定されている。
【0025】すなわち、第1の対のサーボ信号記録再生
ヘッド対S1a−S1bから+Y方向に距離a(=デー
タトラックピッチ)だけ離れた上方に第2の対を構成す
るサーボ信号記録再生ヘッド対S2a−S2bが配置さ
れている。同様に、さらに距離aだけ上方に第3の対を
構成するサーボ信号記録再生ヘッド対S3a−S3bが
配置され、さらに距離aだけ上方に第4の対を構成する
サーボ信号記録再生ヘッド対S4a−S4bが配置され
ている。
【0026】X方向に関しては、前述のように奇数番目
のサーボ信号記録再生ヘッド対S1a−S1b,S3a
−S3bの中心が直線3c上にあり、偶数番目のサーボ
信号記録再生ヘッド対S2a−S2b,S4a−S4b
の中心が直線3d上に位置している。したがって、Xと
Yの両方向を合わせみた場合には、サーボ信号記録再生
ヘッド対は、図1に示されているようにトラックピッチ
aごとに千鳥状に配置されている。
【0027】このようなサーボ信号記録再生ヘッド対の
レイアウトには、以下のような長所がある。
【0028】まず第1に、テープ幅方向に記録可能な情
報量を増やそうとすれば、データ信号を記録するデータ
トラック領域をできるだけ広く設定しなければならな
い。言い換えれば、データ信号の記録以外に使用するサ
ーボトラックなどの領域は狭い方が望ましい。この要求
を満たすために、本実施例において、テープ上には2本
のサーボトラックのみが設けられる。
【0029】第2に、サーボトラック幅は広いダイナミ
ックレンジを得るためには広い方が望ましいが、前述の
理由から、本実施例ではデータトラック幅と同等のサー
ボトラック幅に設定されている。この幅の値は、テープ
1がテープ幅方向の片側にかなり大きく変位しても(た
とえば走行方向反転の際)ダイナミックトラッキング
(テープのウェイビングに対する磁気ヘッドの追随制
御)に引込めるだけの幅があればよい。
【0030】さらに詳しくは、たとえば図1の下側のサ
ーボトラックST2とサーボ信号記録再生ヘッドS1a
に注目すれば、図示されている理想的位置に対してテー
プ1が+Y方向に変位した場合には、サーボトラックS
T2とサーボ信号記録再生ヘッドS1aとがY方向にお
いて離脱するまでの距離は1.5aであり、逆にテープ
1が−Y方向に変位した場合には、サーボトラックST
2とサーボ信号記録再生ヘッドS1aとがY方向におい
て離脱するまでの距離は0.5aとなる。一方、サーボ
トラックST1とサーボ信号記録再生ヘッドS1bに着
目すれば、テープ1が+Y方向に変位した場合には0.
5aの距離だけ変位マージンがあり、−Y方向に変位し
た場合には1.5aの距離だけ変位マージンがあるとい
える。サーボトラックST1,ST2およびサーボ信号
記録再生ヘッド対S1a,S1bはそれぞれ対をなして
いるから、テープ1が+Y方向に変位した場合にはサー
ボ信号記録再生ヘッド対S1aを用い、テープ1が−Y
方向に変位した場合にはサーボ信号記録再生ヘッド対S
1bを用いてダイナミックトラッキングに引込むように
すれば、±Y両方向においてそれぞれ最大で1.5a弱
のテープ変位マージンが確保できる(1.5aまで変位
すればサーボ信号記録再生ヘッド対の再生出力が0とな
り、ダイナミックトラッキングに引込むことができな
い)。ここで、テープ1の変位量をテープ停止時の片側
的な変位を含むものとしてそれをDとすれば、D<1.
5aであればテープ1がどのような位置にあってもダイ
ナミックトラッキングに引込むことが可能となる。一般
的にテープ1の変位量Dは、テープガイドなどのテープ
位置規制手段を設けることによって数十μm程度以内に
抑えられるので、かりにD=30μmとすればa>20
μmとなり、現在一般的とされている薄膜磁気ヘッドの
幅である50〜120μm程度の数値に対して十分妥当
性のあるトラック幅であると同時に、テープ幅方向の高
記録密度化にも十分対応できることがわかる。
【0031】第3に、高記録密度化のためにテープ上の
トラックピッチを小さくすれば、一般的に隣接するヘッ
ドのピッチ(特に、ここでは隣接するサーボ信号記録再
生ヘッドのピッチに着目する)も小さくしなければなら
ない。ところが、同一の磁気ギャップライン上に隣接す
るヘッドを配置する場合は、たとえばコイル巻線などの
ヘッド構造体を形成するために要するスペースなどの制
約があり、トラックピッチ=ヘッドピッチ=トラック幅
(ここでは、サーボトラック幅=サーボ信号記録再生ヘ
ッドピッチ)となるように設定することが困難である。
このような問題に対して、本発明においては前述のよう
に4組のサーボ信号記録再生ヘッド対S1a−S1b,
S2a−S2b,S3a−S3b,S4a−S4bがそ
れ千鳥状に配置されているので、同一の磁気ギャップラ
イン上で隣接するサーボ信号記録再生ヘッドが、実質的
に2倍のヘッドピッチ2aを有することになり、トラッ
クピッチ=ヘッドピッチ=トラック幅となるようなトラ
ックとヘッドのパターンを実現することが可能となる。
このことは、トラック幅を小さくする上で大きな長所で
あるといえる。ここで、サーボトラック幅を20μmと
すれば、同一の磁気ギャップライン上で隣接するサーボ
信号記録再生ヘッドのピッチは40μmとなり、現在の
技術レベルを持ってしても対応可能な範囲にあることが
わかる。
【0032】次に、サーボトラックST1,ST2の記
録について説明する。図2は、ヘッド移動用アクチュエ
ータ8によってコンビネーションヘッド3を図1に示し
た状態から−Y方向に距離a/2だけ移動した状態を示
している。この状態では第1のサーボトラックST1の
中心とサーボ信号記録再生ヘッドS2bの中心が一致
し、第2のサーボトラックST2の中心とサーボ信号記
録再生ヘッドS1aの中心が一致している。この場合の
サーボトラックST1,ST2の中心とは、本来両トラ
ックの中心が存在すべき理想的位置を示すもので、この
状態におけるテープ1にはサーボ信号は記録されていな
いものと考える。そして、この状態でテープ1を+X方
向に走行させ、サーボ信号記録再生ヘッドS1aおよび
S2bを用いてサーボ信号をサーボトラックST1,S
T2に記録する。テープ1の走行中には、テープ張力の
変動,リールなどの回転体の振れ,またはテープガイド
などの構造体(テープが接触する部材)の傾きなどによ
って、テープ1にウェイビングが発生し、テープ1のエ
ッジを基準として見た場合は記録された2本のサーボト
ラックは±Y方向に蛇行していることになる。しかしな
がら、サーボ信号を記録する際に用いる1対のサーボ信
号記録再生ヘッド(図2の場合はS1a,S2b)はサ
ーボ信号記録時には固定されているので、両サーボトラ
ックの相対的な位置関係は一定である(2本のサーボト
ラックの中心間距離は19a)。データ信号の記録再生
時には両サーボトラックST1,ST2のサーボ信号を
再生しながらダイナミックトラッキングを行なうので
(詳細は後述する)、サーボトラックST1,ST2の
記録時に発生するウェイビングはデータトラックに関し
て実質的にキャンセルされる。
【0033】また、サーボトラックST1,ST2の記
録は、その他のサーボ信号記録再生ヘッド対S2a−S
3b,S3a−S4bによっても可能である。その場合
には、第1のサーボトラックST1の中心に対してはサ
ーボ信号記録再生ヘッドS3bまたはS4bの中心を一
致させ、また第2のサーボトラックST2の中心に対し
てはサーボ信号記録再生ヘッドS2aまたはS3bの中
心を一致させるように、ヘッド移動用アクチュエータ8
によってコンビネーションヘッド3を移動させればよ
い。サーボトラックの記録時におけるサーボ信号記録再
生ヘッド対の選定は特に制約があるわけではなく、任意
のサーボ信号記録再生ヘッド対を用いればよい。
【0034】次に、サーボトラックの再生について説明
する。コンビネーションヘッド3は前述のようにトラッ
ク乗換えのためにY方向に4回移動するが、それぞれを
静的なヘッドポジションと考え、図1に示した状態を第
1のポジションとし、順次トラックピッチaだけコンビ
ネーションヘッドを−Y方向に移動した状態をそれぞれ
第2ないし第4のポジションとする。第1のポジション
においては、サーボ信号記録再生ヘッド対S1a−S1
bはテープ1に対して図1に示された位置を採る。すな
わち、第2のサーボトラックST2の中心に対しては、
サーボ信号記録再生ヘッドS1aの中心が距離1/2a
だけ+Y方向に離れた位置にある。第1のサーボトラッ
クST1の中心に対しては、サーボ信号記録再生ヘッド
S1bの中心が距離1/2aだけ−Y方向に離れた位置
にある。
【0035】このような状態で、第1のサーボ信号記録
再生ヘッド対S1a−S1bを用いてサーボトラックS
T1およびST2を再生すれば、サーボ信号記録再生ヘ
ッド対S1aとS1bからは、それぞれのサーボ信号再
生出力電圧Vが得られる。この電圧Vは、任意のサーボ
トラックの中心に任意のサーボ信号記録再生ヘッド対の
中心が一致した状態でサーボ信号が再生したときに得ら
れる再生出力電圧の1/2に相当する。同様にして、第
2のポジションにおいては第2のサーボ信号記録再生ヘ
ッド対S2a−S2bにより、第3のポジションにおい
ては第3のサーボ信号記録再生ヘッド対S3a−S3b
により、そして第4のポジションにおいては第4のサー
ボ信号記録再生ヘッド対S4a−S4bにとよって、そ
れぞれサーボ信号再生出力電圧Vが得られる。
【0036】以上をまとめれば、コンビネーションヘッ
ド3はトラック乗換えのために静的な第1ないし第4の
ポジションに位置決めされる。それぞれのポジションに
おいて、2本のサーボトラックST1,ST2に対し
て、対応するサーボ信号記録再生ヘッド対中の各ヘッド
はそれぞれ半ピッチ(=1/2a:これはサーボ信号記
録再生ヘッド幅の1/2に相当する)だけずらされて位
置決めされる。ここで、テープ1の走行方向が+X方向
の場合を往路とし、−X方向の場合を復路として、それ
ぞれのポジションにおいて使用するトラックとヘッドが
表1にまとめて示されている。
【0037】
【表1】 表1において、コンビネーションヘッド3のどのポジシ
ョンにおいても、サーボトラックST1とST2の両
方、またはいずれか1つ(これについては後述する)が
使用される。
【0038】以上においてサーペンタンイ記録再生方式
に伴なうトラック乗換えにおけるトラックと磁気ヘッド
の配列について述べられたが、次にダイナミックトラッ
キングの動作について説明する。ダイナミックトラッキ
ングの基本動作は、前述のヘッドポジションにおいてテ
ープ1にウェイビングが発生してテープ1が理想的位置
からY方向に変動した場合に、サーボトラックST1,
ST2に対応するサーボ信号記録再生ヘッド対の再生出
力電圧の変化に基づいてヘッド移動用アクチュエータ8
によってコンビネーションヘッド3をY方向に移動さ
せ、それによって第1ないし第4のデータ信号記録再生
ヘッド対を対応するデータトラック上に誘導するもので
ある。
【0039】この誘導は、図3と図4に示したアクチュ
エータ制御手段によって行なわれる。まず図3に示した
アクチュエータ制御手段は、1対のサーボ信号記録再生
ヘッド対のうちどちらか一方のサーボ信号記録再生ヘッ
ド対の再生出力電圧を選択するためのスイッチ4と、基
準電圧V0 を発生する基準電圧発生器6と、スイッチ4
によって選択されたサーボ信号記録再生ヘッドと基準電
圧発生器6との出力同士を比較して誤差信号を発生する
比較器5と、比較器5から得られた誤差信号に基づいて
ヘッド移動用アクチュエータ8へ駆動信号を入力するア
クチュエータ駆動回路7とを備えている。ヘッド移動用
アクチュエータ8はアクチュエータ駆動回路7からの駆
動信号に基づいてコンビネーションヘッド3をY方向に
移動させ、所定のデータトラックDT1〜DT16に追
随させるようになっている。ここで、基準電圧V0 は、
任意のサーボトラックに対応するサーボ信号記録再生ヘ
ッドの中心がそのサーボトラックの中心に対して半ピッ
チ(=1/2a)ずれた位置にある状態において当該サ
ーボ信号記録再生ヘッドから得られるサーボ信号再生出
力に等しい。
【0040】図4に示したアクチュエータ制御手段は、
1対のサーボ信号記録再生ヘッドから得られる2つの出
力同士を比較して誤差信号を発生する比較器5と、比較
器5から得られた誤差信号に基づいてヘッド移動用アク
チュエータ8へ駆動信号を入力するアクチュエータ駆動
回路7とを備えている。ヘッド移動用アクチュエータ8
はアクチュエータ駆動回路7からの駆動信号に基づいて
コンビネーションヘッド3をY方向に移動させ、所定の
データトラックDT1 〜DT16に追随させるようになっ
ている。
【0041】前述の2種類のアクチュエータ制御手段の
構成において、テープ1にデータ信号を記録する場合
は、まずヘッド移動用アクチュエータ8によってコンビ
ネーションヘッド3を第1のポジションに移動する。次
いで、テープ1を+X方向に走行させ、サーボ信号記録
再生ヘッド対S1a−S1bを用いてダイナミックトラ
ッキングを作動させながら、データ信号記録ヘッド
1 ,W3 を用いてデータトラックDT1 ,DT9 にデ
ータ信号(情報)を記録する。このとき、記録したデー
タ信号をデータ信号再生ヘッドR1 ,R3 によって直ち
に再生して記録に誤りがないか否かを確認し、万一誤り
があれば再度記録を行なう。この状態でテープ1が−X
方向の終端まで至れば、テープ走行方向を−X方向に切
換え、第1のヘッドポジションはそのままで、データ信
号記録ヘッドW2 ,W4 およびデータ信号再生ヘッドR
2 ,R4 を用いてデータトラックDT5 ,DT13にデー
タ信号を同時に記録再生する。
【0042】このとき、サーボ信号記録再生ヘッド対S
1a−S1bを用いてサーボトラックST1,ST2を
再生し、図3または図4に示したアクチュエータ制御手
段によってコンビネーションヘッド3をY方向において
調整する。すなわち、データトラックDT5 ,DT13
サーボトラックST1,ST2に関して本来記録される
べき位置に記録されるように、閉ループでコンビネーシ
ョンヘッド3の位置調整(トラッキング)が行なわれ
る。テープ1が+X方向の終端まで至れば、ヘッド移動
用アクチュエータ8によってコンビネーションヘッド3
を第2のポジションに移動する。次に、テープ1を+X
方向に走行させ、サーボ信号記録再生ヘッド対S2a−
S2bを用いてサーボトラックST1,ST2を再生し
て、アクチュエータ制御手段によってコンビネーション
ヘッド3を閉ループでY方向の位置調整しながら、その
後は表1に示したトラックとヘッドの組合わせによって
順次データトラックにデータ信号を前述と同様に記録し
ていく。以上の第1実施例ではデータ信号が記録されて
いないか、またはそれが消去されたテープにデータ信号
を記録する場合について述べたが、すでにデータ信号が
記録されている場合(この場合はサーボ信号も記録され
ている)、またはすでにサーボ信号のみが記録されてい
る場合については、コンビネーションヘッド3を第1の
ポジションに移動した後にテープ1を+X方向に走行さ
せながらサーボ信号記録再生ヘッド対S1a,S1bを
用いてサーボトラックST1,ST2を再生し、アクチ
ュエータ制御手段によってコンビネーションヘッド3の
位置調整を行ない、すでにデータ信号が記録されている
場合はデータ信号再生ヘッドR1 ,R3 を用いてデータ
信号の再生を行なうことができる。また、すでにサーボ
信号のみが記録されている場合は、データ信号記録再生
ヘッド対W1 −R1 ,W3 −R3 を用いてデータ信号の
記録再生を行なうことができる。以下、アクチュエータ
制御手段によってコンビネーションヘッド3をY方向の
適正位置に閉ループで位置調整しながら、表1に示した
トラックとヘッドの組合わせによって順次データトラッ
クにデータ信号を記録するか(すでに記録されたデータ
トラックにデータ信号をオーバーライトする場合を含
む)、または、すでに記録されたデータトラックのデー
タ信号を再生することができる。
【0043】図5を参照して、本発明の第2の実施例が
図解されている。この図5に示された第2実施例は、図
1に示された第1実施例に類似しているが、第1実施例
の4組のサーボ信号記録再生ヘッド対S1a−S1b〜
S4a−S4bが4組のサーボ信号再生ヘッド対SR1
a−SR1b〜SR4a−SR4bに変更されており、
それとともに、サーボ信号記録ヘッド対SW1−SW2
を含む固定磁気ヘッド10が新たに設けられている。第
1と第2のサーボ信号記録ヘッドSW1とSW2の磁気
ギャップは固定ヘッド10の中心線10aに沿って設定
されている。そして、固定ヘッド10は、第1と第2の
サーボ信号記録ヘッドSW1とSW2がそれぞれ第1と
第2のサーボトラックST1とST2をトレースするよ
うに、予め光学的手段等を利用して位置決め固定されて
いる。なお、図5において固定ヘッド10はコンビネー
ションヘッド3の右側に配置されているが、その左側に
配置されていてもよいことはいうまでもない。
【0044】このような第2実施例による磁気記録再生
装置においては、固定ヘッド10上のサーボ信号記録ヘ
ッドSW1,SW2がコンビネーションヘッド3のポジ
ションの如何にかかわらず常にそれぞれのサーボトラッ
クST1,ST2上をトレースするように位置決めされ
ているので、コンビネーションヘッド3のポジションの
如何にかかわらず、いかなるときにもサーボ信号を記録
し得ることが理解されよう。
【0045】なお、以上の実施例ではデータ信号記録ヘ
ッドW1 〜W4 ,データ信号再生ヘッドR1 〜R4 ,サ
ーボ信号記録再生ヘッド対S1a−S1b〜S4a−S
4b,サーボ信号記録ヘッド対SW1−SW2,および
サーボ信号再生ヘッド対SR1a−SR1b〜SR4a
−SR4bは薄膜ヘッドとして説明されたが、バルク型
磁気ヘッドを使用しても本発明を実施できることが明ら
かであろう。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、情報ト
ラックと情報磁気ギャップの組合わせがどのように変更
されても、少なくとも1つのサーボ用磁気ギャップが少
なくとも1つのサーボ用トラックの少なくとも一部をト
レースするようにコンビネーションヘッド内に配置され
ているので、情報トラックと情報磁気ギャップのどのよ
うな組合わせにおいても、コンビネーションヘッドアク
チュエータは位置ずれ検出手段によって検出された位置
ずれ量を最小にするように働くことができる。したがっ
て、このトラッキング精度の改善によって、記録密度と
処理速度の改善されたサーペンタイン記録再生方式の磁
気記録再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による磁気記録再生装置に
おけるコンビネーションヘッドと記録トラックとの関係
を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例によるサーボトラックの記
録時におけるコンビネーションヘッドとサーボトラック
との関係を示す図である。
【図3】図1のコンビネーションヘッドのダイナミック
トラッキングを実現するためのアクチュエータ制御手段
を示すブロック図である。
【図4】図1のコンビネーションヘッドのダイナミック
トラッキングを実現するためのもう1つのアクチュエー
タ制御手段を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2実施例による磁気記録再生装置に
おけるコンビネーションヘッドおよび固定ヘッドと記録
トラックとの関係を示す図である。
【図6】サーペンタイン記録再生方式に用いられる先行
技術によるコンビネーションヘッドとデータトラックと
の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 磁気テープ 2 データトラック群 3 コンビネーションヘッド 4 スイッチ 5 比較器 6 基準電圧発生器 7 アクチュエータ駆動回路 8 ヘッド移動用アクチュエータ DT1 〜DT16 データトラック ST1,ST2 サーボトラック W1 〜W4 データ信号記録ヘッド R1 〜R4 データ信号再生ヘッド S1a−S1b〜S4a−S4b サーボ信号記録再生
ヘッド対 10 固定ヘッド SW1,SW2 サーボ信号記録ヘッド SR1a−SR1b〜SR4a−SR4b サーボ信号
再生ヘッド対

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーペンタイン記録再生方式に適応する
    磁気記録再生装置であって、 磁気テープ上の複数の情報トラック上で情報を記録する
    ためと再生するための複数の情報用磁気ギャップおよび
    1以上のサーボトラック上でサーボ信号を記録するため
    と再生するための複数のサーボ用磁気ギャップを含むコ
    ンビネーション磁気ヘッドと、 前記情報トラックと前記情報用磁気ギャップの組合わせ
    を変更するために前記コンビネーション磁気ヘッドを前
    記テープの幅方向において相対的に変位させるためのア
    クチュエータ手段とを備え、 前記複数のサーボ用磁気ギャップは、前記情報トラック
    と前記情報用磁気ギャップの組合わせがどのように変更
    されても、少なくとも1つが前記サーボトラックの1つ
    の少なくとも1部をトレースするように前記コンビネー
    ション磁気ヘッド内に配置されており、 さらに、前記サーボ用磁気ギャップによって再生された
    サーボ信号に基づいて前記情報トラックと前記情報用磁
    気ギャップとの位置ずれを検知する位置ずれ検出手段と
    を備え、 前記アクチュエータ手段は、前記位置ずれ検出手段によ
    って検出された位置ずれ量を最小にするように、前記コ
    ンビネーション磁気ヘッドと前記磁気テープの幅方向と
    の相対的位置を調整するようにも働くことを特徴とする
    磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 サーペンタイン記録再生方式に適応する
    磁気記録再生装置であって、 磁気テープ上の複数の情報トラック上で情報を記録する
    ためと再生するための複数の情報用磁気ギャップおよび
    1以上のサーボトラック上のサーボ信号を再生するため
    の複数のサーボ信号再生用磁気ギャップを含むコンビネ
    ーション磁気ヘッドと、 前記サーボトラック上にサーボ信号を記録するために1
    以上のサーボ信号記録用磁気ギャップを含む固定磁気ヘ
    ッドと、 前記情報トラックと前記情報用磁気ギャップの組合わせ
    を変更するために前記コンビネーション磁気ヘッドを前
    記テープの幅方向において相対的に変位させるためのア
    クチュエータ手段とを備え、 前記複数のサーボ信号再生用磁気ギャップは、前記情報
    トラックと前記情報用磁気ギャップの組合わせがどのよ
    うに変更されても、少なくとも1つが前記サーボトラッ
    クの1つの少なくとも1部をトレースするように前記コ
    ンビネーション磁気ヘッド内に配置されており、 さらに、前記サーボ信号再生用磁気ギャップによって再
    生されたサーボ信号に基づいて前記情報トラックと前記
    情報用磁気ギャップとの位置ずれを検知する位置ずれ検
    出手段とを備え、 前記アクチュエータ手段は、前記位置ずれ検出手段によ
    って検出された位置ずれ量を最小にするように、前記コ
    ンビネーション磁気ヘッドと前記磁気テープの幅方向と
    の相対的位置を調整するようにも働くことを特徴とする
    磁気記録再生装置。
JP20189591A 1991-08-12 1991-08-12 磁気記録再生装置 Withdrawn JPH0546961A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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